第29回目(2013年9月)の課題本
9月課題図書
俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方
これはサラッと読めるくせに、色々なところに深いセオリーや思考がちりばめ
られているので、やる気がある人は2回は読んで欲しい本です。
この程度の本くらい読まないで、人生に於いて願望を実現させようと思うのが
甘いのですよ。かの齋藤一人さんも、「今の時代、本も読まないで生き残れる
ほど甘くないんです」って言ってますよ。
秋の夜長、どっぷり活字に浸る時間を作るのもまた必要な事だと思うんですけ
どね。ま、ピンと来た人だけやって下さい。
ちなみに、今月からは優秀賞の賞品に、しょ~おんセミナーの無料招待券が
加わります。詳細は当選者と打ち合わせをします。
【しょ~おんコメント】
9月優秀賞
なんと今回は過去最多の47名が投稿して下さいました。
さすがにこれだけあると読むのに骨が折れるわい。
でもこれだけ分量があると、同じような事を書いても印象に残らないんですよ。
どこかにキラッと光る部分が無いと。
その意味では、常連さん達は相変わらずグッと私の胸を掴む書き方をされてい
てさすがです。
そういう投稿の中に、お二人ほどお見かけしないHNが。
初投稿でこのレベルでアウトプットが出来ると将来有望というか、すでに優秀
な方なんだろうなぁと感じた、『OTK』さんに今月は差し上げる事にしました。
【頂いたコメント】
投稿者 uyroa 日時 2013年9月18日
9月5日のメルマガで9月の課題図書が発表された瞬間に何故かピンときて、その日に本屋で購入しました。
こういった店や会社の名前で始まるビジネス書に多いのが『この上手くいっているビジネスの軌跡は○○で、その理由はこういうマインドで実行したからだ!』に終始するパターン(そのパターンが悪いというわけでは無いです)ですが、この本は違いました。
ビジネス書かぁ・・・と読み渋っている人は、ただのビジネス書ではないので騙されたと思って読んでみていただきたい本です!
『俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方』の率直な感想は"成功法則実践本"という印象を受けました。
世の中には成功法則に関する書籍や伝記等で知れ渡っている部分がありますが、そのエッセンスをビジネスにおいて「私の場合、この様に活用しました。」と、紹介されているように思いました。
著者である坂本氏(以下、坂本氏)が、ビジネスで成功する為には"競争優位性"をいかに構築するかが重要と説いています。
「自分たった一人で、いままでの世の中の常識をすべて完璧にくつがえして…」というくだりがありますが、坂本氏自信が若い頃からこの思いでビジネスを成し遂げてきており、この常識の枠外こそが坂本氏の言う"競争優位性"に繋がっているように思います。
革新的な物がなくて、他者と同じように同じことをしていても優位な位置には立てないというのは、何もお店やビジネスに限った話ではなく個人にも当てはまるのではないでしょうか。
自分に当てはめ、規格外の事を愚直に出来ているかと考えた時、到底坂本氏のレベルで取り組んでいるとは言えませんでした。
上記くだりの自信・気概が無いが故に、私をとりまく世の中が変化していないのは当たり前の事で、気づいたはずですが意識して意識しないように生きてきた結果だと思います。
本書にはスキルを磨き 匠(一流)になる法則や、坂本氏なりのアイディアを潜在意識から取り出す方法や、起業家がこだわる部分や、負の出来事に対する姿勢などが盛り込まれており、"成功するレベルとはこういう水準ですよ"と指し示しているような内容と感じました。
「成長こそが、このすさまじい世の中で生き残ることができる唯一の資格です。」とある通り、生き残るために成長を行わなければならないと肝に命じ、実際の行動に反映させていきます。読書に呼吸法にマッサージにアファーメーションと習慣化していくべく続けておりますが、実践のビジネスでも自分で革新的な何かを模索していくように致します。
本書にはあとがきとして【おわりに】という項目がありますが、このくだりがお気に入りです。この項目における家族との関係復活のために与えられた事象だったようにも思います。仕事に邁進するあまり、家族をないがしろにするのはよくない事が起こるという教訓にもなりました。気をつけねば!!
投稿者 dukka23 日時 2013年9月22日
はじめて投稿させて頂きます。よろしくお願いいたします。
【俺のイタリアン、俺のフレンチ】
★本書の概観
御年72歳になるという著者・坂本氏(俺の株式会社代表取締役社長)
のビジネスに対する清々しさを感じる書である。
と同時に、坂本氏が師と仰ぐ稲盛氏や取り巻く人々への感謝を込めたラブレターでもある。
坂本氏はブックオフを創業し大成功を収めた後に、スキャンダルで会長退任。
その後、復活し「俺のイタリアン・俺のフレンチ(以下、俺の~)」
にて飲食業でも成功を収めつつある。
本書では、俺の~で築き上げた「競争優位性」にフォーカスを充て、
・どういうコンセプトか(マーケティング)
・どういう人財を理想として、現場をどう組み立てていくか(人・組織)
・そして、どういう算段(数字)で計画し、実績を上げているか(経営管理)
という事業の三原則の側面から具体的に説明している。
※特に経営数値面に関してこれだけ具体的に説明している、
ということはこの競争優位に他社に追いつかれないという絶対的な自信があるのだろう。
しかし、本書はこの部分はコアでないと思われる。
概観にて「稲盛氏へのラブレター」と書いた所以でもあるが、
俺の~をダシにして、坂本氏の”思い”や”哲学”、そして様々な人への”感謝”を
綴った書であるのではないかと思う。
★坂本氏は根っからの「事業家」である。
本書では「人がやっていないことを、ビジネスとして考え、そして自分でやってみる」
という事業を立ち上げる基本のサイクルを10回以上回してきた坂本氏の人生を、
振り返り紹介している。
ただし、稲盛氏に会うまでは1勝10敗の負け組。
稲盛氏の主催する経営者塾「盛和塾」にて教えを受け、
そこから経営に迷いが無くなったと言っており、
12戦目のブックオフの快進撃はそこから始まる。
そして、俺の~で13戦目を戦っている途中とある。
★事業の根底には「利他」がある。
稲盛氏に教えられたことの中で、坂本氏が最も重視していることが「利他」。
「ビジネスは利他である」と言い切っている。
しかし、一般なビジネス=金儲け、のイメージとかけ離れたこの言葉。
10回も敗戦を経験して、悩みに悩み抜いたからこそ、
この言葉をすんなりと受け入れられ、実行できたのではないだろうか。
利他は実は単純で「相手の利益になることを考え実行する。(そしてその対価を頂く)」
実際、坂本氏が経験して導いた結論として、
・経営者は従業員のことを
・従業員はお客様のことを
・会社は社会のことを
を考えることが「利他である」としている。
★「Win-Win」と「利他」は同じ意味?
私なりの理解では、少し言葉は軽くなるが、
”利他”と”Win-Win”は同義の言葉である。
その意は、一方だけの利益を考えていては”継続的な”ビジネスはできない、ということだ。
ビジネスの本質は、”継続的”にお金を稼げる仕組みを作ること。
そのためにターゲットを決め、絶えず価値あるものを提供していく。
一方的に搾取するモデルでは、ターゲットは疲弊し、すぐに消えてしまう。
お互いのメリットが最大化される値決めを行うことこそが、
ビジネス上での利他を考えることに他ならないと思う。
なお、さらに上記(利他=Win-Win)は
しょうおん塾での「智の道」に通ずるものであるとも私は理解している。
★利他と数字を両立させる難しさ
ただし、利他と値決め(数字)を両立させることほど難しいものはない。
判断基準はぶれ、数字のパターンは無限にある。
自社の経営管理指標を一つ決めるだけでも膨大な労力が掛かるのが一般的だ。
その点は坂本氏は十分に理解しており、
また運が良いというか、やはり神のご加護があるというか、
安田氏と出会ったことで、俺の~の経営は一気に加速した。
「安田理論」のそろばんがはじき出す
・回転数
・経常利益
・損益分岐点フード原価率
の経営指標があったからこそ、
◆坂本氏のコンセプトはより明確にビジョン(経営目標・多角化)となり
◆現場のシェフ達も目標が単純になり、その分料理(商品開発)に専念できる
という環境が整ったのだと思う。
★(最後に感想)「事業を創る」ことを生業にする自分への戒め
本書の内容を、「事業を創る」ことを生業とする自分への戒めの書として捉えている。
①コンセプトを作り、強力なリーダーシップを発揮する坂本氏のような「創業者タイプ」
②創業者タイプを数字・理論から支え、現場とのつなぎ役をしていく安田氏のような「参謀タイプ」
③創業者の思いをお客様に対して体現していく能勢氏、島田氏のような「現場職人タイプ」
①~③の内、自らの立ち位置を早く決めなければ人生が終わってしまう、という焦りが出てきた。
これまでの経験や自分の適正などからは②と思うが、本当にそれでよいのか?
社会に価値を提供し続けるのは、やはり①ではないか。
・70歳を超えてもなお、事業に対して、あの少年のような純粋さを持っている
坂本氏を見ていると、
①へのチャレンジ、自分の殻を破ることも必要ではないか。
周りの声などを気にしないで進む道を、本当に考えられないか。
と反省・自問自答を促される書だった。
★(おまけ)おわりに より
そして最後の「おわりに」。
酒を飲んで転んで頭を打って。
人間だからそういう悪態をつくこともあろうかと思うが、
それでも「神様に守られている」と言い切る坂本氏の強さ。
やはり成功者の考え方だと思った。
神様に守られるような考え方・行動を、
自分も意識して行かなければと自省するあとがきだった。
投稿者 akirancho0923 日時 2013年9月22日
この本の著者は、知っていた。
以前、この本の内容がNHKで放送されていたからだ。
眠い目をこすりながら面白そうな内容だなぁ~と思いながら
テレビを見ていたが、終わりかけの頃には興奮して中々眠れなかったことを
覚えている。
今回、この本の紹介があったメルマガを見たとき、速攻でアマゾンでゲットしました。
そして、3時間弱で一気に読み切りました。
以降は、この本を読んだ所感となります。
☆心にささった文言①~③
①独立の道を切り開く
・やっていることがホリエモンとうりふたつだ、とまず思いました。堀江貴文さんの有料メルマガを
購入しているのですが、坂本さんが飲食業界で実施している内容と堀江さんが行っている内容が
とてもかぶっていると思いました。
才能ある、やる気のある人たちに対して具体的な事業のメッセージを発信し、
それを受け、感銘を受けた方々が巣立っていく様子は大変興奮し、勇気づけられました。
②人のために尽くす精神が必要
・人の為に~というメッセージは「しょ~おん」さんのメルマガでも時折見受けられますが
必要なことなのだと、しみじみ感じ入りました。
その背景にある、「利他」という言葉が繰り返し本書でも出てきますが、
何かを実現する、叶えるためには、まず、与える、示す、導く、という
「~してあげる」という精神が必須なのだと解釈しました。
そしてそれは、「まずは与えよ、さらば与えられん」に通ずると受け取りました。
③継続
・現在、私自身が最も注視し、早く身につけなければ、と焦っていることです。
本書では、継続するためには、そういう環境および、そういった志を持った人
がいる環境に自身を置く大切さ、を感じさせて下さいました。
私はある目標に向かって、邁進中です。
しょ~おん様がおっしゃった通り、この本には大事なエッセンスが
ふんだんにちりばめられています。
実は、今回初めての投稿なのですが、理由としてしょ~おん様の有料セミナーが
無料受講できるかもしれない!、と下世話な下心があったのですが、
その気持ちは変わっていないのですが(苦笑)、
良い本をご紹介頂きありがとうございました。
投稿者 atasigorira 日時 2013年9月23日
仕事とは、何なのでしょうか?
私が尊敬する先生は、かつて私に「仕事は人から与えられるものだから、この人に頼みたいと思われるように、自分を磨きましょう。」と仰いました。
それ以来私は、自分磨きの為に、自分の中の固定概念や偏見を打ち砕き、フラットな目で、耳で、魂で、人と関わり、話しを聞いて来たつもりです。
しかし、言うは易く行うは難しです。
ただ闇雲に、色々な人の話しを聞いて、万人の需要を満たす事を考えても、駄目でした。
ただ闇雲に技術を磨き、トップを目指しても駄目でした。
「俺のイタリアン、俺のフレンチ」に何度も登場する言葉に、「競争優位性」があります。
坂本孝さんは、古本、料理、音楽を、それぞれのプロの立場からではなく、素人の立場から見ています。経験が無いからこそフラットな目で、俯瞰して見れたのではないでしょうか。だからこそ今から取り組む分野での「競争優位性」は何かを判断出来たのだと思います。
しかし、「俺のイタリアン、俺のフレンチ」の中で、坂本考さんがヒットに繋がる気付きを得たのは、実際に現場を見たことによるものだった背景が書かれていました。
そこは、一見、俯瞰とは違うようにも見えます。
「大きなことを目標に掲げたからといって、大きなことをする必要はない。
ただ目の前の小さなことに集中するからこそ、それが作用して、大きなことを成し得る。
火を点けるのは一本の細い導火線なのだ。」この本を読んで、私の中でそんなイメージが湧いて来ました。それが一見矛盾に見える出来事の答えではないでしょうか。
この考えが合っているのか、間違っているのかは分かりません。
今の私は人生の底に居る状態です。
しかし、だからこそ、多くの気付きが得られ、これから経験を通して、この真偽を確かめて行けるのだと思います。
今回、このような気付きを得るきっかけを下さった正遠様に感謝です。
初めての投稿で、拙い文章、失礼致しました。
これが今の私の精一杯です。
投稿者 genesis 日時 2013年9月25日
この本を読んで、「俺のイタリアン」、「俺のフレンチ」の成功の肝は安田理論にあるなと真っ先に感じました。
原価率を80%にしても回転数が多ければ十分経常利益を黒字に持っていけるという数字を具体的に数字でシュミレーションして実証させたところに成功の大きな鍵があると思います。数字の裏付けほど確かなものはありません。
加えて、坂本社長の異業種から見た視点で飲食業界の常識を覆したところも大きいです。中でも「料理人の裁量権を与えたこと」が革新的です。料理人が原価率を気にせず自分のアイディア勝負の料理を作れる、仕入も自分ができる。そうなると、料理人のモチベーションも上がるし、計数感覚というかマネジメント能力も身につく。坂本社長が最初から狙っていたのか分かりませんが、一石三鳥ぐらいになるのかもしれません。
だからこそ、ミシュランの星がついた店で働いた料理人が次々と入社したのでしょう。
ただ分からないのが、創業メンバーで山浦さん、藤井さん、遠藤さんというミシュランの星の店で働いていた料理人を創業メンバーに迎えることができたのかという点です。その辺の入社経緯も書いて欲しかったです。
坂本社長は2勝10敗の事業化人生と言ってますが、私の知っている起業家さんも負けの数の方が多いです。しかし、数少ない勝ち星を大きくしているところが共通点だなと感じました。
坂本社長は盛和塾に入塾し、稲盛さんのフィロソフィーを実践してきた方です。私は90年代に京セラグループにいて、京セラフィロソフィーを毎朝、唱和していました。京セラフィロソフィーの内容は素晴らしいと思います。しかし、稲盛さんがまだ社長時代に事業部長をやられていて稲盛さんから直接の指導を受けられた方と数名、一緒に仕事をさせていただきましたが、まるで京セラフィロソフィーを反面教師にしてる人ばかりでした。今でも、何故あそこまでフィロソフィーに書かれていることと真逆の行動をいつもとっていたのか不思議に思えてなりません。
投稿者 sakigake 日時 2013年9月26日
この本を読んで何かヒット作を出すという裏側には、その業界の常識を疑ってかかるというのが常にあるのだと感じました。「俺のイタリアン」でも、異業種の坂本社長、安田さんがいましたし、特に安田理論の明快さを実証したところに成功の大きな要因があると思います。
ミシュランの星がついていた店で働いていた料理人を立ち飲み屋に引きこむまでの経緯はあまり本では詳しく書かれていませんが、説得には大変な苦労をされたと思います。坂本社長の人柄もあると思いますが、原価率を抑えてきたり、仕入が自由にできない飲食業界の不満を上手く吸い上げ、どんどん材料を使っていいからオリジナルで美味いものを作ってくれ、素材選びは自分で好きなようにやってくれと言われたところに、料理人としての創造性が駆り立てられ、モチベーションを高く持てると判断できたから、名だたる料理人が多く入社したのでだと思います。それだけで「競争優位性」が保たれ、当然参入障壁が高くなります。
ジャズとのコラボ、株式公開など、坂本社長の将来へのビジョンの展開の早さには驚かされました。明確なビジョンとスピードは事業家にとっての成功条件なのだと感じました。とにかく思いついた良いアイディアはすぐ実践していく。スピードが生命線なのかもしれません。そうでないと生き残れない。
他の方も書かれてますが、私もかつて第二電電に所属していました。毎朝、稲盛フィロソフィーを唱和していました。内容は素晴らしいものでしたが、実際、現場でフィロソフィーを皆、意識してやっていたかといえば疑問符がつきます。ただ、「打倒NTT」を合言葉に皆、理念を共有していたことは確かです。
投稿者 take0125 日時 2013年9月26日
銀座八丁目。
ここを中心に『俺のイタリアン』、『俺のフレンチ』などの店舗が集中的に展開されている。
地名に銀座という冠はつくが、どちらかというと新橋駅にほど近い場所である。
この場所に今回、私は9月の期間中に二度足を踏み入れた。
一度目が『俺の焼き鳥』に知人と行き、二度目は『俺のイタリアン』へ、妻と共に訪れてみた。
しょうおんさんが今回の課題本を二度読むことを奨めていたことから、素直に二度読んで
みたが、これは実際に現場に行ってみることも重要であると考えての行動である。
(ただ、美味しいものを食べてみたいという浅ましい気持ちもあるにはあったが・・・)
ただ今回ばかりは純粋に「現地・現物・現実」という三現主義を実行すべきであるという
気持ちが強かった。お店のイメージについては、今更私がここで伝えることでもないと思うが、
敢えていうのであれば、”幸せな気分に浸れる”といった感覚だろうか。
これは本書に出てくる『利他の心』からくるものではないだろうか。一見、今回の課題本は
ビジネス本のように見える。一度だけしか読まなければ、そう感じて、終わりかもしれない。
しかし、本を二度読み、実際に現場に行って、体験してみると、この本のイメージが
"ビジネス本"というよりも"利他の心"について訴求しているのではないかと感じずには
いられない。
高い原価率で美味しい料理を提供することも、より多くの人に一流シェフの味を味わって貰い
たい為なのではないだろうか。ジャズを取り入れたことも演奏者の場を提供するだけではなく、
より多くの人に聴いて貰うことで幸福感を感じて貰いたいからではないだろうか。
見返りを求めずに、より多くの人々に対して「与えよう」という気持ちで行動すること、
その結果として「喜び・感謝・感動・幸福」が返ってくる。
これって、宇宙銀行の法則のことではなかっただろうか。幸運というものは、「利他の心」で
純粋に実行している人の元へ訪れるものではないのだろうか。
翻って、今まで自分自身が従事してきた仕事が最終的にお客様に対して、「喜び・感謝・感動・幸福」
のどれか一つでも、与えられていたのかどうか、問い直さずにいられない。
そんな気持ちにさせる課題本であった。
投稿者 kd1036 日時 2013年9月29日
なるほど、しょ~おん先生が2回は読めとおっしゃるのもうなずける内容だと感じました。
競争優位性という単語が、サブタイトルにもあるとおり一番の焦点です。
飲食業界で集客に成功しているミシュランと立ち飲みをくっつけて一つにする戦略、経営サイドの三人の絶妙なバランス、顧客の想像を超える価値をありえない値段で提供するサービス等論点は色々ありますが、特に私が一番興味を魅かれたのは、人に関する部分です。
特に接客業だからということではなく、全てのものは全てヒトがやる事、という考えが私個人の根底にはあり、どんなにシステム化された業種であってもそれは変わらないと思います。
「俺の」の成功の要因の一つは、間違いなく、そこで働く人の情熱と実力をフルに発揮している点にあると考えます。
今のご時世、働く人がこれだけ仕事にのめりこんでいるというのは、そうそうないと思います。ただし、全体的にサラッと書かれているので、本当の肝の部分、どうやってそういう風に出来たのかという部分のやり方は推測の域になります。
私が考える要因としては3点
・仕事が面白いことや達成感・充実感がある事
(お客さんがたくさん来て喜んでもらえる・成果が目に見えて上がる・会社も自分も成長している等)
・夢や情熱がある
(先の点ともダブりますがワクワク感にあふれている・能動的に次の展開を考えられる等)
・社内の人間関係がいい
(そこにいる人が好き・風通しが良い・対人ストレスがない等)
通常、モチベーション関連を考える時には、評価や処遇などが出てきます。確かにそれは大事ですがそれが先に来て、こういった躍動感のある仕事をすることは難しいでしょう。
稲盛フィロソフィの考え方や、スタッフとの接し方などが書かれていますが、現場での会話や空気感・社内での打ち合わせの風景等感じてみたい点は多々あります。
書かれている内容に異を唱える人は、まあいないかと思いますが、本書を読んだから出来ますか?というと別の話になります。それだけヒトを扱うということは、簡単なようで難しい部分だと思います。
「仕組みで勝って、人で圧倒する」どのようにやっているのか、個人的に目指したい場所なので、突き詰めていきます。
その中で、どうしても気になった点が2点
・一流の人をどうやって集めたのか?
・人の長所を伸ばし、短所は放っておくというスタンスはどのように実践しているのか
まず、シェフを集める段で、その話は書いてありますので、そうなのでしょうが、そんなに簡単にいくものなのか?と考えてしまいました。その位簡単だよと考えられるマインドが必要なのか、もっと書かれていない深い部分があるのか、という2つの思考で正直悩んでいます。
人の長所を伸ばすという事は紛れもなく正解です。ただ、理論上わかっていても実行しきれない部分が社会にはあります。日本社会の基本構造として、加点主義ではなく減点主義だというのも一点でしょう。この部分の具体的な現場でのアプローチ方法を知りたいと思いました。ただしこの点については、本当に忙しく充実しているエネルギーの満ちている場では短所に構っている暇などないのかもしれません。そのように人の短所にいちいち目が行くことのないような場を作ってしまうという所が肝心でしょうか。
私が面白いなと思った箇所の1つは、銀座8丁目に20店舗の戦略の件で、大手企業や経営コンサルタントは絶対「ノー」と言う。なぜなら、前例がないから。これには思わず笑いがこぼれました。
まず確固とした理念があり、優れた戦略を持ち、強靭な実行力で遂行する。大体どこでも言われることでしょう。ここにもう一つ大事な部分があると思います。これは本書の中にも書かれていましたが、スピードを速くする。その面で、「俺の」は資金面の足枷がなく思い切りよく行けたという面があると思います。ただし思考としては、そういう条件がないと駄目だと考えるのではなく、今あるものでどうしたらスピードを速くできるかを自然と考えられる習慣が必要だと感じます。
本を何回か読み返す。やらなければいけないのですが、全くやっていませんでした。今回強制的だったので実行する機会を作れたのですが、とても身になりました。読むスピード・内容の理解度等新しい発見が多々ありました。
1回目に読んだ時は自分の興味のある個所に意識が集中していたような気がしますが、2回目はドカッと全体を頭に詰め込めたような感じで、理解度がグンと上がりました。
成功者の思考を真似る。そのためには素晴らしい教材になる書籍でした。ご紹介ありがとうございました。
投稿者 noid0609 日時 2013年9月29日
著者の坂本氏は1995年に出会った稲盛氏の「利他の心」について、稲盛氏を「別世界の思想家」と表現していますが、坂本氏の根底にあるのはこの考え方ではないでしょうか。とかく人間は自分が出来ていないことやおろそかにしてしまいがちなことを戒めのために口にすることが多く、創業者が考える理念の中にはそういった自戒のようなものが含まれていることが往々にしてあります。
この「稲盛フィロソフィ」についても、坂本氏が本当にそう考えているわけではなく、そうあろうとしているだけだと捉えた上で読んだ方がいいような気がします。
私はブックオフを創業した坂本氏が根っからの商売人であると考えていたので、この本を読む前には「俺の~」シリーズに「搾取」という否定的な印象を持っていました。それが、読後には「どうやらいい店のようだ」とか「坂本氏のお店を見てみたい」と思っていました。これは何故かというと、最近私が稲盛氏の著作を読んで「稲盛フィロソフィー」共感していたからだろうと思います。そこにつながりを感じて好意を持つことで、店側に寄って立ち多少のネガティブポイントなら目をつぶろうというような気持ちになっていたのでしょう。
そのことに気づいたきっかけはネットでの店の批判でしたが、「スタッフが疲弊している」「実は高級食材ではない」といった内容の書き込みに「そんなことない」と思っている自分に気づきました。利害関係を考えれば本を出してPRする側の話を割り引いて耳を傾けて然るべきところを、それも元々は批判的な立場で店を見ていたはずの私が、店側に立って応援しようとしているという心理は我ながら面白いです。もしこれで坂本氏のファンになってお店に行き満足して人に紹介していたら、まさにこの書籍のターゲットの行動に合致するのではと思いました。
今回の感想では、「成功のダークサイド」を体験した著者がアピールしている「利他の心」を真に受けてはいけないという警鐘を鳴らしたかったのですが、それは別として机上の空論で終わりそうなビジネスモデルを実行して利益を上げている点は素直に素晴らしいと思います。
創業の物語はどうしても著者に感情移入して読みがちですが、その気持ちをフラットに抑えながら復読してビジネスエッセンスを抽出することで良書として読むことができると思います。
投稿者 genki0506 日時 2013年9月29日
競争優位性のつくり方はだれも思いつかないような
(思いついても試さないような)
既存のアイディアの組み合わせによって
生まれるという例が分かりやすく書かれていました。
誰もがやろうとしないことに取り組むと
成功するという見本になる店だと感じました。
一見すると勢いで出した店。
著者の趣味で出した店が大成功というように見てしまいます。
しかし偶然当たった店ではなく、その裏には、緻密な計算があり、
今までスポットライトがが当たっていなかった人を活躍させたい
という人情・義理といった思いが隠れている事が読みとれました。
当たるべくして当たった店ということができると思います。
大成功を収めたポイントとして
・誰でもできるけれども、やろうとしないことを淡々とやったということ。
・数字の裏づけがあったこと。
(フード原価88%の店で利益を出すための計算をしたこと)
・計画70%位でもとりあえず行動するということ。
・強運があったこと。
(新橋に土地が見つかったこと。)
・小学生でもわかるような単純なビジネスモデルを作り上げていったこと。
(ブックオフでは5分で説明できるビジネスモデルを作り上げた)
が挙げられると思います。
私は小学校勤務ですので、これらを小学校に当てはめてみました。
ただ、大成功を収めているわけではありません(汗)
一般的に何を大成功というのかが定かでない所が
私の職業のダメな所であります。
それはともかく毎朝の学校周りの掃除、校門に立っての全校児童への挨拶など
誰でもできるけれども、やろうとしないことを実践しています。
その他に、例えば職員トイレの掃除や、ゴミ捨てなど利他になり
誰でも出来ることを少しずつ淡々とやっていこうとしています。
学校という狭い社会で一番良くないと思うのが
教育した成果の数値の裏づけが無いことです。
エビデンスがない教育方法を、
昔からやっているから、または昔はこう習ったからと、
一教員がその人の価値観を子どもに押し付けているという状況があります。
教育方法の数値的検証もなく教育を行っている実態があるのです。
プロ意識がない教員が多いのです。
偉そうに言っている私も未熟です。
教育は数値だけで表わされるものではないとも感じますが、
成果が出なければただの税金泥棒です。肝に銘じます。
教員は計画を練るのと、反省をするのが大好きです。
行動より計画です。
見切り発車でも、まず体を動かし先頭に立って引っ張っていく
という行動ができたらいいなと思います。
(こう言っているうちはダメですね。)
「とりあえず行動」を心に刻みます。
子どもの行動は読めません。毎日何が起こるか分からず、
ドキドキハラハラです。何があっても
平常心でツイテるな~と思うようにしています。
ビジネスモデルと同じように、
単純明快な授業ほど子どもは熱中し、楽しそうです。
授業を端的に分かりやすく組み立て
子どもに提供していきます。
ビジネスと学校全く違うもののように思えましたが、
共通点が多くとても勉強になりました。
投稿者 harusan 日時 2013年9月29日
俺のイタリアン俺のフレンチ
「利他の心」
この本を読んでみて、色々考えさせらた言葉だ。
この言葉は稲盛和夫氏が盛和塾という、
経営塾での経営語録の一文で、
作者や塾生が理念として、
掲げている一文である。
この言葉は経営者と従業員では、
相反する言葉であるし、
私には理解できないと思います。
そもそも経営者は、
私の様なサラリーマンとは、
人種が違うと思っている。
経営者は従業員をいかに管理し、
資源を回して利益をあげ、
報酬を一般人より得る種族だと考えている。
報酬が一般人より得られないと、
経営者である価値がないと思うし、
その為に会社は自己のモノと考えないと、
従業員に好き勝手されると、
私の会社もそのように見えていた。
いや我々、従業員の間でも、
自己の利益のために他人を陥れたり、
情報を自分のモノだけにして、
他人を敵だと思っているように行動している。
実際に、私にも部下がいるが、
話す内容は皆、自己都合のことばかりに聞こえて、
そのうち相談も耳を塞ぐようにしていた。
しかし、この本の作者を初め経営者は、
盛和塾に入会して、
「従業員の物心両面の幸福をつくるのが会社の役割」
という「利他」の心を、刺繍にまで入れて
議論されているということを読んで、
経営者の思いに心を動かされる感覚がありました。
きれいごとを上辺で言うだけでなく、
経営に取り入れて、
現場に浸透させていくことで、
従業員が夢を見られて、
経営者が利益を回していくという、
スパイラルがまわり、
立ち飲み屋に一流の料理人が入社していく
という業態ができている事実がそこにあるのだ。
またその他に、すばらしい人生を送るために
心を高めるという言葉の中に
「宇宙の意思」調和する心
という文言があり、
これは、しょーおん塾で教わったことにも
通じることではないかと思う。
経営者がこんなことまで
理解して説いているというのは、
正直、私こそが塞ぎこんで自己の世界に
居るのだという気分にさせられた。
何よりも作者の坂本考さんは、現在73歳である。
私は現状を変えたいのに、
未だに塞ぎこんでいるから
自分の幸せもないのだと考えると、
坂本さんの歳に比べたら、立場は天地ほどあるが、
自分はまだ何でもできるという気分になる。
この本には、他にもキーワードがたくさんあるが、
「利他」という言葉に私は惹かれ、
それなら気分だけで終わらせず、
まずは行動しないとと思い、
恥ずかしがりながらも思い切って、
部下に困りごとや私ができることを聞いてみた。
正直、やはり部下の言うことは理解できなかった。
それは部下からしても同じことだと思う。
長い間、適当にやり過ごしていた
私のアホ管理職ぶりが急に変わるはずもない。
それでもこれからは自分の心にムチを打ち続けて、
動き続けていきたい。
私にとって簡単ではないし、気力も必要なことだが、
そう思い続けるだけでも、
「利他」は理解できないまでも、
近づけるのだと信じるからだ。
投稿者 nakajirou 日時 2013年9月29日
今大人気の「俺の○○」シリ-ズの店ですが、正直この本を読むまではBOOKオフの創業者の方が作られた会社である事を知りませんでした。テレビの取材がよくある店ですので、原価率が高く、立ち飲み店故の回転率の高さがセ-ルスポイントの会社であることは知っていましたが、そんな表面上のビジネスモデル解説では理解できない、創業者の熱い思いがよく分かりました。
創業者の方が徹底的にこだわっているのは自社の強みと、社会全体に役に立ちたいとの「利他」の精神です。原価率を高め食材にジャブジャブお金をかけるのは勿論戦略の一つではありますが、もうひとつの思いとして原価率の事を経営者にうるさく言われるが故にオリジナルの料理を作ることの出来ない一流シェフの苦境を救いたいとの思いがあったからだと思いました。
マスコミで「俺の○○」のシェフが一流料亭やミシュランの星を獲得しているようなレストランのシェフであることに驚きましが、それらの人が一流店に勤めたプライドを捨ててでも、立ち飲み店のシェフをやる理由は自分の好きなようにやらしてくれる事、裁量権があるからではないかと思います。
この創業者の方も京セラの稲盛会長の影響を受けている方で、破綻しかけの状態から立ち直ったJAL、新進気鋭の飲食店と全く違うように見える両社が、稲盛会長の企業哲学の影響を少なからず受けているのも驚きでした。まず社員の事を考える、それから企業が何のために存在すべきかを考える。
経営者が自己の利益を最大化する事がメインのアメリカ流経営に毒されたきた感がある日本企業においては、稲盛流の経営哲学を本当に見直すべきではないかと強く思うようになりました。
投稿者 fingerxfrog 日時 2013年9月29日
「俺のイタリアン、俺のフレンチ」を読んで。
2度読みして、ようやく自分なりに腹落ちした事を2つ書きたいと思う。
【1】利他の精神について
自分の職場でもフィロソフィー唱和に近いものを朝礼で行っている。果たしてその理念を実際に仕事(行動)に落とし込んでやれているか、改めて考えさせられるいい機会となった。
債務関連の仕事に携わっているのだが、普段自分にとって間接的かつ、評価に繋がらない業務に関してはどうしても必要性を感じられず手を抜いてしまっていた。
しかしそれはあまりにも視点が狭い考え方である。
とかく目の前の仕事の出来が己の評価軸となりがちで、その業務=自分全てとしか思えなくなってしまうのだ。
至極あたりまえの事なのだが、個人個人の努力が積み重なり会社としての目標が達成する。全体的に見れば会社収益に貢献できているのだ。
しかし同僚の中には、これだけの目標を達成できたのは、だれのおかげなんだと豪語する者さえいる。
そうではなくて、坂本氏が言うように、人のために何かをやって、人も喜び自分も喜ぶ。
自分の能力さえ認識されていればいいという事ではない。間接的な事であっても、相手あっての仕事で役に立っている訳だ。総体的につながってゆくのだというマインドをもって取り組めば、視点も上がり仕事がしやすくなることに、恥ずかしながら今更ながらに気付いたのである。
本書を読んだ事で、業務中些末な事柄にネガティブにならない様、意識できるようになったのは言うまでもない。
【2】競争優位性について
立ち飲みの業態であれば回転数を上げられて、原価率を高くしていいものを出していけると踏んだのです。と氏は成功要因を語っている。飲食業界を知るいいきっかけとなり大変勉強になる。
そこで考えたのだが、これは概ねどんな仕事でも共通する部分があるのではないだろうか。
例えばルーティンワークの場合、仕事の質(精度)を高めて生産性を上げることと同じである。
つまり、
・原価率=仕事の質→CS(Customer Satisfaction)の向上
・回転数=生産性→収益(profit)を高くする事
と同じなのだ。
とは書いてみたものの、これはあくまでスキームだと思うのだ。
本書の伝える所の競争優位性とは、これからの時代サラリーマンとして考えなければならない、1つの収入に頼らない選択肢が必要であると警鐘を鳴らしているのではないか、、と感じたのだ。
セミナー金運編で教えていただいた、現在の年収が当たり前と思って収入にカギをかけている間は、お金は入ってこないというやつだ。
人口がシュリンクし無期雇用契約が崩れ始め、自分の収入を守り増やしてこれからsurviveしてゆく為には、人がまだやっていないことを始めて、いかに早く飛びつくことができるかなのであろう。
実際それを実行できる者が優位に立てるのだが、、、、
そう、「つべこべ言わずにやろう!」
その「エィヤッ!」が無ければ何も変わらない。
投稿者 senumishima 日時 2013年9月29日
俺の~シリーズの店舗は、地域にないので今まで大繁盛しているというのはメディアで知っていたが、意識はしていなかった。
今回課題図書となった縁でこの本を読むことができたが、そうでなかったら手に取る機会はなかったかもしれません。
立ち飲み居酒屋、星付きレストラン、さらにはジャズまで融合させて大人気店に成長させていった。その着眼点はさすがというか、そこが並の社会人との違いなのだと思う。
自分も人並み程度には立ち飲み居酒屋、レストラン、ジャズや音楽ライブへは行ったことがある。しかしこれを合わせて商売になるとは思わなかった。
氏は焼き鳥屋の経営をすすめられたことがきっかけで、飲食業界へ入ったようだが、それが良い意味で「常識」がなかったためできたのかもしれない。
お客様のためと謳っていながら、ただ安売りに走るだけなど実態はそうでない商売はよく見かける。
「利他の心」でビジネスを成功させている坂本氏。
美味しい料理は食べたいけど、わざわざ正装してレストランでコース料理…ほど時間もお金もかけられない。もっと手軽に。という客の心を満足させた坂本氏のアイデアが世間で受け入れられたのも納得。
自分も70代になってもこのような行動力が持てるよう、氏の思考を参考にしたいと思う。
これまで様々な事業をやり、失敗も成功もした経験があるからこそ「俺の~」は誕生した。
若いころの農協時代の葛藤から始まり、事業をして失敗し、消費者金融で膨れ上がった借金を抱えていた時代もある。そんな苦難も人脈により助けてもらえた坂本氏とは、実際はどんな人柄なのだろうと思う。
それに加え、稲盛氏という力強いメンターがいたのも大きいのかもしれない。
物心両面の幸福・人類、社会の進歩発展に貢献する・人間として何が正しいか・使命感、自らの意思で目標を達成する
という稲盛氏の思考をインストールした坂本氏には、必然的にその能力を発揮するような環境・人材が集まったように思います。
氏の常識にとらわれない良いものは真似をする・くっつけてみるという思考、行動力は日常生活や業務でも参考になります。
そんなエッセンスが結集したお店のある地域まで行くときはぜひ堪能してみたいです。
ブックオフはしょっちゅう行ってますが今月坂本氏、稲盛氏の本を読んでからは買い物をする時の目線も変わりました。
ブックオフについては、約10年前に当時坂本氏が語っていたビジネスモデル通りになっていることが現在数多くありました。
俺の~シリーズの10年後も楽しみです。
投稿者 whockey51 日時 2013年9月29日
本を読むのにあたり、「事件は現場で起きている」を信条にしている私にとって、やはり現場を訪れてみたくなった。
まず、この本を読んでの結論は、「アンテナを張る」+「組み合わせる」=競争の優位性に繋がると読み取りました。それをもとに話を進めさせて頂きます。
実際に訪れてみての感想は、料理の質、価格は最上級。接客対応と店の雰囲気は中級。というのが正直な感想です。
競争の優位性で考えると、まずは「料理」。料金、料理の質と考えると対抗できるところはいまのところ見当たらないと言える。つまり、ブルーオシャンの市場を作りだしたのだから、この優位性は当分揺らがないと感じた。2時間で2人、8千円を消費させて頂いた。例えばこれをチェーン店の居酒屋に3時間いて、同程度の価格を使ったとすると圧倒的な満足度の違いが生まれる。やはり料理のステージで考えると、他者は勝てない気がする。
ただ、今後、待ち時間分を払ってでも並ぶかと言われると正直並ばない。時間:料理の質と価格を天秤にかけてみると私の中では時間が勝っていたので、そうなってしまう。それでも時間を払ってでもリピートする層もいるだろうし、他の店舗に足を運ぶことを考えると優位性は高いと感じる。
「接客対応」。店の雰囲気は時間に支配されているように感じた。あくまでも回転率で勝負が決まる形態だけに、それは致し方ない気もする。最高級の料理であっても、慌ただしく食べてしまっては総合的な質は低下する恐れがあると感じた。ただ、店のコンセプトからは外れてしまうので、店の雰囲気を味わう層は所得が高い層だと考えられる。よって、最高級の料理を低料金で食べられることを考えると、その他のサービスを排除しても構わないのかもしれない。
実際に現場を訪れてみた感想は以上だが、何の価値観を優先してお客様に提供するか、それを決めておかなければ店としての競争優位性が無くなってしまうと感じた。
自分のビジネスに置き換えて考えても、「アンテナを張る」+「組み合わせる」=競争の優位性をどう生み出していくか。ここに重きを置いて、今年残りの3ヶ月間を過ごして行くことに決めた。来週に、1つ改善提案をすることに決めた。
補足として、ここに行く場合は、事前に何を食べるかをある程度シュミレーションしておかないと、時間がもったいない気がする。
投稿者 andoman 日時 2013年9月29日
【俺のイタリアン、俺のフレンチ】
私が「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」を知ったのはテレビの何かの特集でした。
立ち飲みで、ミシェランの星持ち一流シェフが料理をしていると聞いた時には驚きました。
当初はその名前からも若い発想の経営者、又は集団が立ち上げたのかと思っていましたが、今回の本を読み非常に驚きました。
若い経営者どころか、70過ぎのご年配の方とは。。。
しかも、ブックオフの創業者が同一人物だったという点においても、衝撃を感じました。
自身がIT業界に身を置いている事もあり、新しい技術、新しい経営方針は若い経営者とばかり…。
今回、課題図書を読んで最も感じた事は、「少数精鋭による様々な効率重視!」と「智の道を実現する人」いう点です。
立ち飲みなので、お客様もより多く入店する事が出来、椅子が無い事でダラダラ飲む人も居らず、女性がメインですから1時間もすれば足が疲れて入れ替わりが行われます。
(何と言っても、「立って飲む」という事は、悪酔いしないのがいい!)
一方、厨房に於いても一流のシェフが狭いスペースで料理をすることで、どの料理もテンポ良く迅速かつ正確にお客様に味をお届けできます。
お客様との距離も近く、ライブ感が出てお店全体が賑やかになり、スペインのBARとか、そういった賑やかな酒場の雰囲気が自然と作られ、その結果、お酒も料理もガツガツお腹に入り、当然テーブルの回転をより上げる事にも繋がっていると思います。
また、店舗の運営についても、現場にあらゆる権限を持たせる事で、経営状況判断が迅速に行われる事はさる事ながら、仕入れに於いても決まった注文通りの素材だけではなく、その時にしか出会えない特別な素材を獲得する事が出来るでしょう。
また、仕入れ業者に於いても、一流シェフの目利きに刺激される事で、より良い素材を見分ける眼を持つ様になると思います。
まだまだありますが、長くなるので割愛しますが、あらゆる面に於いて、いかに優秀な人材を効率良く動かし、かつ従業員がモチベーションを高められる仕組みを本当に良く考えていると感じました。
そして、従業員に対する想いも素晴らしいと思います。
ブックオフ時代には、バイトも正社員も関係なく(優秀であれば)、グァムで研修に参加させるなど、聞いた事がありません。
ほとんどの企業では成果を出しても正社員だけが美味しい思いをする仕組みになっており、私も大きな成果を上げつつも悔しい経験をしております…。
もし、成果に対してそれなりの評価と報酬を受け取る事が出来たら、どんなに喜ばしい事でしょう。
バイトも正社員も、立場に関係無く切磋琢磨し成果を出すことに高い情熱を燃やすに違いありません。
素晴らしく夢の様なお話です。
坂本さんは、仕事を通して関わる全ての人が良い方向に高め合うといった、これはまさに「智の道」を実現されている方と思います。
その結果、人が集まり、そこに関わる人々に良い影響を与え、それが更に幸せを呼ぶ…。
まさに「幸福のスパイラル」を生み出している。
そう思います。
私も今回の課題図書の内容を活かして「幸福のスパイラル」を生み出せる様なチーム作りが出来る人材になって行きたいと思います。
ご紹介ありがとうございました。
投稿者 jorryjorry55 日時 2013年9月29日
課題図書を読んだ感想。
自分では選ばないであろうジャンルの本であったため、読み始めるまではすぐに読めるかどうか不安であった。しかし、最初に店の様子とメニューの写真が載っており、一気に興味がわき、気付けばそれほど時間がかからずに読了する事が出来ました。
そこで感じた事であるが、何をするにしてもタイミングが重要であるという事を学びました。
もちろん、タイミングだけではなく、そこに至るまでの筆者の経験や人柄、それに筆者の時代を読む目利き力及び経営理念も必要ではありますが。また、当たり前の事を当たり前に愚直に実践する事も必要であるという事も学びました。
企業は経営者だけではなく、そこで働く従業員が居てこそ成り立つものであり、従業員にいかに気持ちよく働いてもらうかが重要であるという事、また、努力なしに人間は成長出来ず、成長するからこそ、面白くなり、もっと努力するという好循環が生まれる事も再認識しました。
ただ残念ながら、個人的には経営理念には賛同するが、上場する必要性があるのか?という疑問は残りました。上場する事により、株主等から要らぬ提案をうけ、業績が今と同じペースで良くなって行くのか、停滞してしまうのではないかという懸念が頭に浮かんでしまいました。
まあ、個人的には長時間並んでまで立ち飲みのイタリアンやフレンチに食べに行こうという意欲がわかないため、要らぬ御節介ではありますが。
纏まりのない文章になってしまいましたが、何事も楽しんでやらなければつまらないという事を学びました。
ありがとうございます。
投稿者 izuru007 日時 2013年9月29日
ブックオフ創業者の坂本氏による、飲食業ビジネスをベースに氏の考え方を綴った内容。立ち飲み屋と星付きレストランシェフを組み合わせた店を創造することにより、飲食業でのブルーオーシャンを探し出し、日々進化を続けている。
共感した、気になったのは、下記の通り。
・「長期に渡って海外にいたので、世界中の有名店を訪ねた経験があります。証券会社時代も恵まれた環境で、新しいことを好きにしていいというポジションでしたので、何をどう順序だてて進めていくかを考えるのはとても面白いです。今度はまったく違う飲食の分野ですが、『どう戦うのかをかんがえる』、その基本は同じです」
・「元来人間は、良きことを行えば、良きことが起こる」
・「従業員の物心両面の幸福をつくるのが会社の役割だ」という境地が「利他」です。だから、利他の精神を経営理念として実践している会社は、マイカンパニーではなく、「アワーカンパニー」という考え方が浸透しているのです。
・人のために何かをやって、人も喜び自分も喜ぶ。これが人生の中でもっとも尊いと思ったときに、不思議と会社が伸びていく。
・組織については「長所を伸ばす。極端なことを言えば短所は頬っておく」
・「カイゼン」を毎日継続して、競争優位性を増やしていく
読んで思ったこと。
・今日から、自分の競争優位性を増やして行こう。
・氏は稲盛塾の出身。稲盛塾生が大切にしている「経営12か条」、「六つの精進」の紹介もあり、稲盛さんの本も今後読んでみよう。
投稿者 yousuketakahashi 日時 2013年9月29日
俺のイタリアン俺のフレンチを読んで
この本を読んでビジネスモデルを考える際の考慮点を数多く学ぶことができました。
その中でもすごく参考になったことを3つあげました。
1.競争優位性
さまざまな点で競争優位性について述べていたが、自分が一番印象的だったことは
以下の安田さんのセリフです。
「これまでの常識に対して、数字に落し込んだアイデアとのギャップがあるときは
勝つチャンスが高い」
自分はビジネスモデルを考える際に、「他の人が考えないような」や「特殊な組み合わせ」、
「発想に独自性があるか」などを考えていました。
しかし、実際に計算してみるということはしていなかったと反省しました。
「常識とギャップがある」言われてみればすごく当たり前であるがすごく腹落ちしました。
2.回転率を上げれば原価率が高くても利益がでる
自分が如何に飲食業界の常識にとらわれていたかを実感した。
最近よくいく回転ずしの店がネタの質も良く非常においしい。
一皿105円なので2,000円で十分おなか一杯になる。
全国展開している回転ずしよりも非常にネタも味も良いのに、
1皿どれも105円という安さで提供している。
どうやって儲けているのだろうかと不思議に思っていたが、
行くたびにカウンター含めて全席埋まっており、持ち帰りの客もひっきりなしに来る。
これだけ回転率を上げれば原価率が高くても利益がでるのだろう。
「俺のすし」はまだないが、それを実践しているような店であることがわかった。
原価率を上げれば他社と比べてコスパは非常に高くなる。
それでも量をさばけば利益がでる。
飲食業だけでなく、他の業態でもこの考えは応用できる。
ここまでが限界というラインを把握し、コスパを最大限に高めることで
競争優位性作ることができる。
パッと思いつく業種ではサービス業で競争優位性を作るのにこの考えを応用できると感じた。
3.現場に裁量権を持たせる
方針は経営層が決めるが裁量は現場に持たせる。
よく言われることだし、ベンチャークラスであれば現場をやっている社長が
タイムリーに状況判断できるが、ある程度大きくなった時に現場に裁量を持たせることができるのかが気になった。
料理人が自分から率先して改善し経営に参画する。
性悪説から性善説にできるのか。
ここはどの会社も課題と思っていることだと思うので、
人の良い点にフォーカスした経営の行く末が知りたいと感じました。
稲盛和夫さんの本とアメーバ経営をもう一度勉強し直してみようと思います。
感想的な内容となってしまいましたが、この本はすごく勉強になりました。
1度は速読で読み、2度目はじっくり時間をかけ考えながら読み進めました。
自分の考えていたビジネスモデルを再度見直してみようと思います。
しょ~おんさん良い本を紹介いただきありがとうございました。
投稿者 chikaminzai 日時 2013年9月29日
ブックオフの創業者である坂本氏が、失敗と成功を繰返しながら、成功するビジネスモデルを作り上げてきたのか、とても興味深く読みました。
副題にもある、「競争優位性」に立つために、他の飲食店にはない様々な仕組みが行われています。原価率60%、三ツ星シェフ、リーズナブルな価格で料理を提供する代わりに、立ち飲みスタイルで店舗を回す。しかし、仕組みだけで「競争優位性」に立てた訳ではなく、やはり根底にあるのは、利他の心、智の道であると再認識させられました。
「競争優位性」を生み出すには、他社がやっていない真新しい発想をどんどん取り入れ、スピードで勝負していく必要があります。私の職場でも、新しいアイディア、スピードが常に求められ、そして半ばうんざりしています。それは、そればかりに囚われており、社員への思いやり、ユーザーへの思いやりが感じられないからです。
本当の「競争優位性」を生み出すには、人への思いやる気持ち、つねに人の幸せを忘れてはならないと考えます。そうでなければ、人はついていかず長くは続かないでしょう。人を思いやる気持ちがあるからこそ、よりニーズにあったものを発想し提供できるものですし、社員(私の場合は同僚)を思いやるからこそ、強い組織とチームワークが生まれるのだと考えます。
そして、この本を読んだのですから、今後その事を意識して、「働く人が幸せになるためにある会社」になるように、どれだけ私が貢献できるのか、考えながら仕事をしたいと思える様にまずはなりたいです。
投稿者 takizawametal 日時 2013年9月29日
◎俺のイタリアン 俺のフレンチ を読んで
異世界との握手で新しいビジネスモデルを創り上げる。
よくあるビジネスモデル創出の方法ではあると思うのですが、まさ
か同じ飲食という業界内で、高級店と立ち飲み屋が流行っている、
ならば、2つをくっつけてしまおうというのは、正に言うは易し、
に違いない。
しかも日本人一億の中で、三万円の料理を日本全体の何%が食べる
んだろうか?という考えで、出す料理の価格を3000円にする。
それを実現させる為に、原価率を上げて回転率を上げる。これも行
うは難し、の事だろう。
この難しい事柄を、前職の経験、師と仰ぐ稲盛和夫氏の教えから
「全員が幸せになるために」「ハッピーな世の中にするために」
行おうとし、実際に成功させてきた手腕には、素直に脱帽です。
ですが、この成功には僕を含め多くの人が、日々の業務で悩まさ、
自己嫌悪に陥る、難しいと思って行動する前にやめてしまうとい
う悪癖に筆者は決して屈しなかった、ということかもしれません。
「この作者の人は、始める前に資金が豊富にあったから、自分のや
りたいようにできたのさ。」という自分の心の中のシニカルな一言
を黙らせてしまう、言葉や手法がこの本には満ち溢れています。
方法論も存分に書かれているのですが、それは後半に出てくる「誰
にも負けない努力をする。」というおよそ仕事だとか、勉強だとか
そういうジャンルに関係ない一言に集約されています。
これは■六つの精進という稲盛氏の教えの、一番目に数えられてい
て、一番大事なものだということでしょう。
、、誰にも負けない努力をする、、。逃げ出したいほど圧倒的な威
力を持った言葉です。
でも、誰にでも実行できる言葉でもあります。
この言葉に真っ向から向き合って、「おう!」と言える日を目指す。
これがこの本からもらった一番の学びです。
投稿者 Bizuayeu 日時 2013年9月30日
本課題図書から私が抜き出したエッセンスは以下の通りです。
・明確なコンセプトが物事を進めるエンジンとなる
・ビジネスで勝つ条件は競争優位性と参入障壁である
・人のために尽くすと不思議と上手く会社が伸びる
これを自身の強みと照らし合わせ、ビジネスを考えてみました。
コンセプト:良い結果が出るまで無料な占い
お金を払ったのに占いの結果が悪いとショックということが、
占い師を使う心理的な障壁になっている人は多い。
だから、良い占いの結果が出るまで、リピートを無料にする。
(ただし、あくまで占いなので、リピート無料は一ヶ月後から。)
競争優位性:リピートによる顧客の囲い込み
単発ではなく複数回足を運んでもらえるモデルなので、
持続的なサービスの利用に抵抗が無くなり易い。
病んでいる人以外とのご縁は単発になりがちな占い業で、
普通の人とのリピート率が高まれば非常に美味しい。
(これを数字で証明できれば勝てる可能性大。)
参入障壁:リピートを高める工夫
良い結果が出るまで無料というのが
周りからは単なる安売りと見られている間に、
次に繋ぐための心のフックを築くスクリプトを作るなど、
リピートを重視した仕組みを整備する。
世の中への貢献:ポジティブな認識を広げる
吉凶禍福の大部分は認識で決まる。ポジティブなリーディングで
ポジティブな認識を提示することで、幸せになれる人を増やしたい。
いかがでしょうか?
ご利用お待ちしております!
投稿者 ntotheg8 日時 2013年9月30日
料理人が遺憾なくアイディアを出せる場があれば、
それに共感して自然とお客が集まってくるというのは
映画やドラマの中ではよくある話ですが、
実際の経営で証明した人がいたというのは、正直以外でした。
やりたいことをやれるだけやってお金が入っているっていうのは、
誰しもが夢見ることだと思います。
ただ、大人になってくると、どうもそれは難しそうだというので、
サラリーマンになって、毎日会社に行って決まったお給料を
いただくをいう生活を選んでしまうんですけど、
どんなに優秀な人を集めても、新しいアイディアが出ないところでは、
成長は望めないことがよくわかりました。
最後のほうで、店のスタッフのかたのお話が載っておりまして
興味深く読ませていただいた部分だったのですが、
それぞれ立場は違えど同じ方向を向いているというのが
とても心地よく感じました。
自分自身もどうせならこういう環境で働きたいですし、
今いるところでも、できることはまだたくさんあるというのを
感じさせてくれた本でした。
投稿者 pinguo 日時 2013年9月30日
使い勝手が悪い厨房のエピソード。
この考え方は立場や置かれている環境に関係なく取り組めることで、いまの自分でも細かい部分ではいくつか実践できているかなと思う。本のように極端な環境になっても実践できるように、心がけたいと思う。
社長秘書の岩崎さんのエピソード。
初読では、15分も理念を語れるような素晴らしい会社に自分も巡り会いたい、と感じた。
しかし、再読時には、15分も語れる人だから素晴らしい会社に出会えるのか?と思い直した。
いまの自分の会社・組織を、15分くらい語れるように考えてみようと思うと思う。
利他の心。
智の道にも通じる、最近のメルマガでも再認識させられたものだ。
自分だけが儲けようと思ったら価格は上乗せするし社員への給料も渋るものかと思うが、坂本社長はその逆を実践している。そして、お店は繁盛しているし一流の人が集まっている。
先日、遠方に住んでいる友人と会う機会があった。いままでお互いに奢ったりしない間柄だったが、遠方から来ているしという気持ちもあり今回はふとランチ代をご馳走しようとした。しかし、全力で断られてしまった。
押し付けがましくならないように実践するのは、なかなかに難しいものである。
投稿者 iristome 日時 2013年9月30日
今回初めて書きます。
よろしくお願いいたします。
本書を読んで感じたこと、印象的だったことです。
1.社員を第一に大切にしている。自分が大切にされているからお客様を大切にできる。
「社員を第一に大切にしている」とは言っても具体的に何をしているのか、というところが気になりました。
やはり職場環境というものはそこで働く人のモチベーションに大きく影響を与えるものだと思っています。そこでその環境で働くになったつもりで想像してみました。
まず、①良い人間関係②お給料。この2つが満足いくものであれば、よほどのことがない限り「ここでずっと頑張ろう」と思える気がします。
本書でいえば「利他の心」「物心両面の幸福の追求」にその答えがあるように感じました。
「この人の役に立ちたい!」そう思われる方はやはり人格者の方だと思います。ミシュランの星付きレストランで働いていた程の実力を持ち、人格者の方であればそれだけでその職場で頑張りたいと思う一つの要因となるのではないでしょうか。
また、物心両面で書かれている
一つは自分が成長すること。どんな大変なことも振り返れば先輩仲間に支えられて自分は確かに成長したという実感。
もう一つは労働に対しての対価。幹部の料理人は年収1000万円突破を目標に、また3ヶ月に一度経常利益の20%を従業員でみんなに分配。みんなで頑張り収入を増やすという体系化。
「俺の」シリーズは回転率をいかに増やすか、ということで利益を上げていますが回転率があがる=それだけ従業員の仕事量も増えるので、同じ質で提供することが課題となってくると思います。やはり、ここで従業員のモチベーション維持は売上向上に大きく関わっていると思います。また企業理念をいかに下層部まで浸透させることも重要なキーだと感じました。どのようにしているのかが気になります。
2.普通より2工程も3工程も多い仕事から取り組み、スタートとしては非常によかった。
これは最初、ほぼスルーしてしまっていたことなのですが、しょ~おんさんの【第1520号】の不遇は美味しいのだ。と内容が同じで「ハッ」となりました。
本書には「なぜなら、これによって飲食業の裏側の、辛いこと、悲しいことをしることができたし、「こうすれば、こうなるはずだ」といった、ビジネスの行方が読めるようになりました。」と書かれており、しょ~おんさんのメルマガには「この経験は武器になりますよ。」と書かれています。
仕事をしていれば良いこと悪い事も起きます。嫌な事に対面してもいかに全力で取り組むことができるか、が重要なポイントです。が、私はついついその場の感情に流されてしまう(とくにやる気をなくす方の感情に)ので、これを読んで改めて意識していかねばな、と思いました。
3.バランスがとれている。
行動力⇒坂本社長
計数管理⇒安田常務
冷静な意見、料理人との仲介役⇒森野常務
メインのこの御三方のバランス関係が良いんだと本書を読んでいて思いました。本書の中にも「長所を伸ばす。極端なことを言えば短所は放っておく」と書かれています。自分の強みとする部分を活かし、またそれがその場に良きものとなるには周りの人達とのバランスが肝心だと思います。人に恵まれる、これもまた成功の要素ではないでしょうか。
4.お客様がいいと感じたことは、販促しなくても勝手にお客様がついてくる。
新しい事をやる時、人は不慣れに対して文句を言う生き物です。私の職場でも多くその事を経験してきました。本書の中にも「この厨房について、料理人たちは当初「使い勝手が悪い」とブツブツ言っていたものですが、しばらくして「使いやすい」と言いはじめました。この時に、私は勝利宣言をしました。「この環境でやるっきゃない」となれば、できちゃう人、要するに知恵を絞り工夫することができる人が集まっているということです。」
本当にそうだと頷きました。文句をずっと言う人、それならこうした方がいいんじゃない、とサクッとやり方を自分で考えていける人に分かれる時、後者の人が多い職場程大きく飛躍していくのではないでしょうか。「自社間競争で切磋琢磨し、すごい店になる。」自社という同じ舞台でよそが上手くいっているのであれば言い訳はできません。言い訳できたとしてもそれじゃぁ何も変わりません。やはり変化し向上していくためにはアイディアを出し、問題点を改善していく。それによって店が良きものとなればあとはお客様が勝手についてくる。これが競争優位性に繋がる。このサイクルが出来上がるまでは苦労も多いかもしれません。しかし、これが波に乗ってくると参入障壁はどんどん高くなっていき、ますます競争優位性につながる、まさにプラスのスパイラルに入れると思います。ただ、その苦労をどう乗り越えてきたのかが気になります。
5.稲盛和夫氏の教え「六つの精進」
一、 誰にも負けない努力をする
二、 謙虚にして驕らず
三、 反省のある毎日を送る
四、 生きていることに感謝する
五、 善行、利他行を積む
六、 感性的な悩みをしない
上記のほかに
・宇宙の意志と調和する心
・きれいな心で願望を描く
・素直な心を持つ
・常に明るく
・仲間のために尽くす
・信頼関係を築く
心に響きました。今は出来ていることが少ないですが、1年後には今の自分より出来ている自分になっていよう。
6.面白かったところ
安田常務が講演で話した「俺のフレンチは坂本社長の道楽なので真似しないように」を真に受け、安田常務の話を信じきった方がいたことで坂本社長が勝利宣言したそうです。読んでいるときは思わず「クスッ」となりました。安田常務が仰っているというのがなんだか面白かったのです。しかし落ち着いてみれば飛びぬけることがどういうことか、と考えさせられます。やはり真似できないほど飛びぬけてしまえば、それが勝利につながるということでしょうか。
投稿者 magurock 日時 2013年9月30日
「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」を読んで
短期間で急成長し話題になっている「俺の…」シリーズがずっと気になっていた。
そして日ごろとてもお世話になっているブックオフの創業者でもある坂本氏著ということもあり、本書をたいへん興味深く読んだ。
「俺の…」シリーズはもはや社会現象だが、ブックオフが急成長した頃の注目の浴び方もすさまじかった。
本書でも少し触れられているが、出版社や書店からの抗議が激しく、「ブックオフのせいで万引きが増えた」と訴える書店店主がインタビューに答えているのをテレビで観た記憶がある。
不況でバタバタとつぶれていく出版社や個人書店のニュースと絡めた抗議的な報道を見聞きするにつれ、ブックオフはブルドーザ型の自社が儲かればよしとする企業なんだと漠然と思っていた。
しかしコミックの著作権団体からの抗議に、繁盛の恩返しと社会貢献のために一億円の献上を申し出るなど、当時まったく表に出なかった逸話が書かれていて、バッシング報道はだいたいいつも一方的なんだな、と改めて感じた。
バッシングの嵐が吹き荒れる中でもブックオフは庶民からすると非常にありがたい存在で、まだ自宅最寄り駅周辺になかった頃にもわざわざ電車やバスに乗って古本を買い漁りに行ったものだ。
そう、「俺の…」もブックオフも、消費者がほしがるところを突いてくるのだ。
「競争優位性」をつくれば、黙っていても消費者は嗅ぎつけて集まってくるし、「競争優位性」を持つ企業のみ生き残ることができる。
坂本氏の師である稲盛和夫氏の「稲盛フィロソフィ」のエッセンス「すばらしい人生をおくるために」の中で、心を高めるために「『宇宙の意志』と調和する心」という言葉に目を惹かれた。
不思議系の話に免疫のない人は驚くかも知れないこの文言を読み、宇宙のすべてを受け入れ、和解し、感謝する、という言葉を思い出した。
やはり宇宙との調和は、この宇宙に住む生き物の真理なのだろう。
坂本氏は、実力があってもなかなか認められる機会が少ないミュージシャンのためと自分の趣味のため、ジャズライブのあるお店をオープンさせた。
これが成功したなら、次はぜひ売れない絵描きや彫刻家の作品も飾ってあげてほしいな、と思う。
たくさんの人の目に触れることによって、才能のある人が少しでもチャンスを掴めるように。
従業員の幸せ、客の幸せ、経営者の幸せ、芸術家の幸せ。
ひとつのお店にたくさんの幸せが重なり合っている素晴らしい空間。
こうしたひとのために尽くすという「利他の心」は、私達が目指す「智の道」と通ずる。
成功を目指すには軋轢を避けて通れないと思う人が多い中で、本当に素敵なことだ。
並行して読んでいた「IBMとホロコースト」との対比が際立って、坂本氏・稲盛氏の理念に心が洗われる思いがした。
儲けのために大量虐殺にも手を貸す資本主義の魔王と、物心両面の幸福を追求する事業家。
大儲けしてたことは同じなのに、この違いは大きく、まったく別物だ。
「俺の…」の成長が今この時代に、身近な場所で進行していることが嬉しい。
自分も「利他の心」を大切にするような仕事をしていこうと、強く思った次第である。
それにしても、坂本氏は若々しいなぁ。
とても72歳には思えない柔軟さと意欲が伝わってきて、とても刺激的!
投稿者 ah036789 日時 2013年9月30日
私がこの本を読んでいく中で心に残ったことを書いていきたいと思います。
1 価格構成の中の最多価格帯に対してどれだけの価値を持てるか、それが企業戦略そのもの
飲食業に限らず、企業としては利益を出さなければならない。
商品に関して価格とは、価値そのものであると思います。
その価格であれば、お客様・お店ともに最大限の幸せを感じることができる。
お客様はまた来ようと感じるし、お店も利益を得ることができる。
唯一無二の飲食店を作り上げることがリピーターを獲得するもっとも効果的な戦略だと感じま す。
2 フードメニューの大前提はおいしいこと
どんなに安くても、どんなに接客が良くても、どんなにメニューが豊富にあっても、
おいしくなくては繁盛しないと思います。衛生面もそれと同じくらい重要ですが。
おいしいことが土台の一番下にくると思います。
おいしいことがあって、その上に価格・接客が上乗せされ、そのお店の価値が決まるのでは
ないのでしょうか?
おいしくなければ、全く意味がないと思います。
3 日々の小さな達成感の積み重ね
この言葉は、仕事に限らず、人生の教訓であると思います。
ある日突然うまくいくことなんてなく、日々の積み重ねがもっとも大切だと思います。
小さな階段を一歩ずつ登っていくしかないと思います。
そのことを改めて教えていただいたと思います。
4 利他の心
ここが一番著者の坂本孝氏が伝えたかった部分ではないだろうかと思います。
自分の利益だけを追うのではなく、相手の利益を第一に考える。
この考え方こそ、何よりも伝えたかったことだと感じました。
共に切磋琢磨し、成長していく。
人の成長を重視した企業経営を行っていく。
人のために一生懸命になる。そして、人の幸せを一生懸命考える。
共に喜び、共に泣き、共に成長する。
そのことが何よりも素晴らしいことであると私は本書を読んで感じました。
拙い文章ではございますが、よろしくお願いいたします。
投稿者 lupinthethird0710 日時 2013年9月30日
この本を読んで改めて感じたことは、物事を成し遂げる為にはやはり一つ一つ確実に積み重ねていく行動力が大事なんだなぁ。ということです。初期の頃のスタッフ探しについて主に書かれていましたが、今では全店舗でかなりの人数になります。自分の夢を共有する為だから中途半端な人選はしないと思いますが
有能な人を探し出して採用するのはものすごく大変なことだと思います。ここに妥協を許さないかなりの手間とエネルギーをかけたことが感じられました。
今のぱっとしない自分を振り返るとここの違いが大きいです。なにをするにも初めはきちっとしようとするのですが途端に面倒くさくなっていい加減にしてしまいます。
現在、工場で働いていますが大人数の中で出世している人を見るとエネルギーを保ったままで動いている人ばかりです。そこはやはり、極々自然にリードする人される人の関係に落ち着きます。そこには気迫とか迫力といった目に見えるものともう一つ、目に見えないエネルギーが周りの人の思考を変え、周りの人の発するエネルギーが変っていくのだと思います。
私も、今は会社員なので、口角を上げたり、朝早く出勤したり、幸せそうな顔をいやらしくない程度にしていますがしかしその行動には明確なイメージが伴っていませんそれではただの幸せそうなオッサンでしかないです。著者のように事業でイメージが作りやすくまた強烈なイメージがあったであろうと思われますし当初のイメージ通りであるにせよ、ないにせよ思い描いたイメージに向かい一つずつエネルギーを持って行動した結果が今の成功に結びついたのだと思います。
私も今一度、より行動しやすいように将来のおおまかな夢と、2,3年後の近い目標をイメージしなおしてみようかと思いました。
投稿者 filefish 日時 2013年9月30日
「俺のイタリアン、俺のフレンチ
ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方」を読んで
今最も話題となっている、「俺の~」の創業者の著書ということで、手に取ったときから楽しみでした。
第1章は、「俺のイタリアン」までができるまで。このビジネスモデル組立のプロセスはさすがという他に言葉がみつかりませんでした。
数々の失敗を経験され、ブックオフを成功させ、優秀なブレインをパートナーとされたのですから当然かもしれません。
安田氏の「これまでの常識に対して、数字に落とし込んだアイデアとのギャップがあるときは勝つ確率が高い」との言葉、
その場にいなくともすごい説得力を感じます。
「数字の裏付けの強さ」は、当たり前のようで改めて聞くととハッと気づかされます。
しかし、「俺の~」の成功については目の付け処、経営テクニックに意識が行きがちですが、「俺の~」を支えているのは「企業理念とその浸透」であると思います。
著者が師事する、稲盛和夫氏の説く「利他の心」、すなわち従業員と客のために会社があるのだ、という理念があるからこそ料理人の方々は物心両面で満足して仕事ができる。詳細な描写はないですが、おそらく労働時間・内容だけを見ればブラック企業的な部分もあるだろうと想像できます。しかし、皆いきいきと働いている。それは「働きがい」があってこそでしょう。
ある程度の規模の企業にあっては、全ての社員がそのようなモチベーションを持って仕事をするのは無理であろうとは思います。
しかし、岩崎氏の面接の部分を読み、企業理念の浸透は夢ではないのだな、と思いました。
最後に、P.138の「すばらしい人生をおくるために」の部分を読み、基本編セミナーを受けて良かった!と思いました。
投稿者 gogowest 日時 2013年9月30日
ブックオフで実績のある坂本さんですが、飲食業のスタートは焼き鳥屋からのスタートだったらしく、「俺のイタリアン」の創業前に、すでに行き詰っていた焼き鳥屋のビジネスの再構築をしたことがこの著者の飲食業ノウハウの基礎部分になっているようです。
その後、得意の新ビジネスモデル構築による優位性の確立はその基礎部分があって、さらに創造的なアイデアがあること、その二つがあって成立しているのではないかと思いました。
アイデアと土台部分の基礎的なノウハウのバランスがあって、実際の運営は成り立つのではないかと思います。
立ち飲みやと星付きレストランをくっつけてしまうというアイデアでビジネスモデルを作るのですがこの視点がシンプルなようでいて、斬新な視点であると思います。自分であれば、どっちかの業態を少し改良、合理化してあたらしいテイストにしてしまおうと考えるところです。まったく違った業態をひとつにして両立できると、思える感性には感心します。こういったところは、知性というよりも感性の世界でしょう。歴史的にも感性の高い人が未来を切り開いてきていると思います。
立飲み屋の形式にすることで、回転率を上げることができるわけですが、ここから先は著者は数字の裏付けをシミュレーションしています。数字の裏付けのあるアイデアは強いでしょうが、実際にそのアイデアで運営できるかを、キャラの異なった三人で検討を加えて実現性を高めています。こういったところは現実的です。
ここで問題になるのは、それに協力する料理人がいるのかというところだとおもいますが、「料理人に裁量権を与えること」このひとつの要素で料理人を引き付けていくことが書かれています。
ここはなにか重要なポイントが書かれていないような気もしますが、非常に苦労したところだろうと思います。
本書で本当にびっくりしたのは「銀座8丁目ドミナント戦略」です。いくら切磋琢磨するためといっても、ここまでするかと感じました。あえて自社内競争を激化するこの経営者、確かに注目すべき人です。
投稿者 ktera1123 日時 2013年9月30日
「俺のイタリアン、俺のフレンチ」をよんで
たまたまタイミングがよく本日勤めている会社でクレド(経営理念)の研修があり講師の坂本 篤彦先生(名字が一致しているのは気のせい?)が来社されました。
その話の中で、日本の企業の99%が中小企業であり、その中で経営方針を定めクレド(経営理念)として取りまとめている会社はあまりない、あったとしても勤務先のように「世界一の○○を目指す(○○は適宜勤務先の業務内容を想定下さい)」と言いきっている会社はあまりないと言われていたのですが、課題図書になるような本を書かれるような人気店にもなるとしっかりした経営方針、経営理念があり勤務されている方に何らかしらの形で浸透しているのを感じました。
実際、勤務先のクレドは1年前に始まったばかりで、具体的にどうするかまだ暗中模索状態に近いのですが、研修の中でチームワークのワークとして「コンセンサスゲーム」があり、ふつう個別の平均点より全体で検討したほうが点数があがるはずなのですが、なぜかダウンする(そして講師が絶句する)状態になりました。だめじゃんこれじゃ。仕事の性質上、大型案件でもなければ個別作業になるのですがどうやら個性が強い人が集まっていたグループなこともあり上記の状態になったのでしょう。(人数の都合上3回にわけて実施したのですが、べつのグループでもあったようです。)
仕事上でつながりがある人でも、業務内容の話をし始めると熱く語り始め止まらない人もいれば、淡々と必要最低限の話をするだけの場合もあり、本人がどれだけ熱意をもって仕事にあたられているかが左右しているのではないかと推察しています。
話は変わって、私の知っている起業家の方(ブックオフと音楽CD関係でつながりがあり役員もされていたことがあるらしい方。)も私の今までの実績(本に書かれていた2勝10敗より)も勝率は悪いかもしれないが、勝てた案件でとことん儲けることができれば、そして10敗の損失を最小限にすることができれば、経験になる。会合では、みなさんを含めて私が一番学歴はない(高校中退だそうです)が、経験を沢山積んだことにより数字的(経営的)な感覚が身につきここまでなることができた。みなさんも私が経験したことは幾らでも言える(本人は人よりも一歩先を進んでいるのでノウハウを公開しても問題はないとのこと)が、実際に海外を含む現地で体験することにより、感覚をみにつけてほしいといっていたのが思い出されました。
「何をするにもまず行動して経験してみないとわかわらない。」このひとことが本を読んでいるなかで何度も思い出したことをもってまとめとします。
以上
追伸 どこかのメルマガに 出口王仁三郎さん→中村天風さん→松下幸之助さん→稲盛和夫さん→ と「利他の心(智の道)」についての思想的なつながりがあると書いてあったのを見かけたのだけどどのメルマガだったっけ。
投稿者 MRiver 日時 2013年9月30日
「飲食業の成功の秘密」のような本かと思いながら手に取ったのだが、予想は初めに裏切られた。
坂本氏のビジネスの目的は「才能ある人たちの独立の道を切り開く」こととある。
お客様第一でもなく、経営側の儲けだけでもなく、
才能ある人たちの活躍の場を作ること、そのために新たな業態を創ることが自分の仕事であると言い切る。
この確固たる思いから、単なる「儲かるお店づくり」からは出てこない発想、
例えば通常ではありえない原価設定、
料理人に与えられた裁量の大きさ、
それを支える、お客様には一見不利益とも思える回転数の多さ、を
数値で裏付けし、実行し、
結果的に数多くのお客様も満足させ、行列のできるレストランを創り上げている。
自分たちのためを思ってオーナーが店を創ってくれた、となれば、
働く人たちは、「自分の店」と思い、生き生きと頑張れる、
それがお客様にも伝わり、居心地のいい空間となり、さらにお客様を呼んで利益があがり、仕入れ先や、従業員の家族まで幸せにしていく...。
常識はずれのアイデアも、自分のためでなく多くの人のためのものならば、
ぶれることなく、実現のために冷静になれる。
視点を高く持てるからこそ、ビジネスにも「アソビ」の精神が顔をのぞき、
さらにいいアイデアが生まれ、経営が楽しくなる。
ビジネスの成功は、「他人のことを考えることが自分の幸せである」
という境地に達することが出来た人が手にするもの、と教えてくれた
貴重な一冊でした。
ご紹介頂き、ありがとうございました。
投稿者 minoru 日時 2013年9月30日
「ミシュラン料理」と「立ち飲み」を組み合わせた、
まさしく「コロンブスの卵」的なビジネスモデル。
一見、突拍子もないビジネスに見えるが、そこには数字に裏打ちされた「安田理論」がある。
「俺の株式会社」が軌道に乗った要因は、立ち上げた経営幹部3人の「3種3様さ」だと思う。
・人を惹きつけ、アイデアを出す坂本さん
・数字に強く、新しい理論を生み出した安田さん
・飲食の世界を知りつくし、経営陣と現場の橋渡しをする森野さん
三人が高い次元で別々のスキルを持っていたからこそ、
スキルの足し算ではなく掛け算となり大きなビジネスへと発展した。
おそらく、誰か一人が欠けても、うまくはいかなかったのではないだろうか。
仮定思考し、組織の発展に必要な要素を考えたい。
――――――――――
<安田さんがいなかった場合>
安田さんがいなければ、坂本さんがアイデアを思いついても
「数字的な根拠」がないため試すことができないのではないか。
やはり、ビジネスを行う上で、羅針盤となる独自の指標を作れる人は強い。
すべてを数字に置き換えることで、感覚ではなく冷静に判断でき、
「カイゼン」の効果も測ることができる。
さらに大きいのは、未来のシュミレーションが出来ること。
きっと、ミシュラン料理人を口説き落とす際にも
「安田理論」の数字的根拠が、大きな要因だったと思われる。
安田さんがいなければ、原価率の「じゃぶじゃぶ感」も中途半端になり、
優秀な料理人も集まらないので、ここまで突き抜けることはできなかっただろう。
さらに、完全に料理業界とは無縁の安田さんだからこそ
「業界の常識」にとらわれないアイデアも思い浮んだはず。
常識がないからこそ、「そもそも何故〇〇は〇〇なのか?」とう形の
するどい質問が森野さんに投げかけられ、戸惑っていた姿が思い浮かぶ。
ビジネスにおいて突き抜けるには、視点を高くする「そもそも論」は非常に重要である。
<森野さんがいなかった場合>
森野さんがいなければ、坂本さんと安田さんの構想が「常識離れ」し過ぎて
料理人やスタッフがついてこなかったのではないだろうか。
二人のアイデアを料理人に伝える(通訳する)のが森野さんの役割。
さらに、その世界に精通しているからこそ、
人事・給与関係は森野さんが担うことができた。
飲食業界が浅い坂本さんと安田さんでは、きっと不満が出てくると思われる。
<坂本さんがいなかった場合>
坂本さんがいなければ、そもそもこんなビジネスは起こりさえしない。
ビジネスを起こす上で、やはり優秀な人材を集めることが最も重要。
一流のビジネスマン、料理人が単なる「お金」だけで集まるとは思えない。
坂本さんの根幹となっている「利他の心」をはじめとする「稲盛塾」で学んだ思想や、
坂本さんの人柄が大きいのであろう。
そんなスーパーマンの坂本さんが、
「優秀な人の不満をビジネスに変え、利益を出す」ことで
すべてを好転させた、このビジネスモデルは最強である。
ミシュランの料理人がもっとも多い会社になれたのも、
料理人の不満・欲望に着目し、さらに自社内での強烈な競争をさせることで
まさしく「料理人魂が燃える」ような環境を準備したことが大きいだろう。
<もし自分にある程度の資金があり、このビジネスモデルを活かすとしたら?>
通常、二番煎じは、コンセプトをまねて安く行うのが定石だが
この「俺のシリーズ」においては、クオリティを保ちつつ安くは困難ではないだろうか?
① すき家方式
吉野家で働き内部の事情を把握し、勝てる要素を見出し独立したすき家のように、
スパイ活動をする。客として、内部を調査する。
② 場所を変える
関西や海外など、まだ「俺の株式会社」が出店していない所に出す。
③ ターゲットを変える
外人や観光客などへターゲットを変えてみる。
④ 別業種への展開
キーワードは、
・ハイクオリティを安価で提供し、回転数でカバーする。
・職人の不満をビジネスにする
・強烈なリピートを生み出す仕組み
上記項目を挙げたものの、
さすがにまだ良いビジネスプランはまだ浮かんでいません。
「世の中は自分のためにテストしてくれている。」という言葉があるように
「俺の株式会社」のやり方はこれからもマークし、
自分のビジネスセンスを磨く糧にしたいと思います。
<今後、自分がこのような面白い事業に携わるには?>
何かの分野で圧倒的な実力、少なくとも利益をきちんと出せる実力を
身につけることが重要であることを改めて実感しました。
実力がなければ、パートナーとなる経営者や回りの人の役に立つことができない。
「〇〇だったらminoruさんだね」と言われるくらいの、
分野と実績を確立することが、ここ5年の目標です。
――――――――――
最後に・・・
<圧倒的な競合優位性を作るために>
なぜ、このやり方に行き着いたのかという「思考法」が重要。
この本を読んで、つくづく、「ビジネスは組み合わせ」だと再認識しました。
それぞれ独立している「点」と「点」をつなげて
すべてが「ひずみなく」組み立てられた人が成功する。
そして、最高の組み合わせを見つけることができれば、
ライバルが出現した時のための対策が重要。
「カイゼン」の連続によって他社が追随できないレベルのノウハウを作り上げる。
そして、世間の認知「○○といえば○○」を得るためにも一刻も早く上場を目指す。
こういう本を読むとやはり、人生で1つくらいは、
事業を立ち上げたくなりますね。
魂が震えるような仕事とパートナーに囲まれて
切磋琢磨し、成長していきたいです。
しょ~おん先生、今回も大変勉強になる本を課題図書としていただき、
ありがとうございました。
投稿者 OTK 日時 2013年9月30日
本書は俺のイタリアン、フレンチ等々のかなり手のこんだフライヤーだと思いました。しかも有料の。本書を手にとって読んでしまった人の大方は俺の〜に食べに行きたい!と思うでしょう。見事な広告だと思いますがそれと引き換えに筆者の経営手法、理念、稲盛フィロソフィーも盛りだくさんで若い人にも夢を持って新しい事にチャレンジしてほしいという気持ちが伝わってきて面白かったです。成功者ってなかなか大事な事は教えたがらないかと思いますがここまで公開するのはなかなか太っ腹だと思います。稲盛さんはお弟子さんも凄いですね。またファイナンス、現場、経営のプロ、創立間もない時期に素晴らしいCFO、COO,CEOが揃っている事は奇跡的な事ではないでしょうか。引き寄せの法則の極意をみたようです!また、星付きレストランの一流シェフや板前さん達は怒鳴られ、殴れ、蹴られて一流になっていったのだと思います。そのような方々に来て頂くのはやはり経営陣も本物だと認めさせないと難しかったでしょう…割とさらっと読めますがご苦労だったと思います…
私がスキル的に1番憧れる登場人物は元証券マンの安田氏の能力です。氏のように数字とお話出来る人間になりたいです。かっこいいと思いました。直接金融の方は一味違いますね。
また、夢と目標と利他の心と信仰は持たないといけませんね。読んでいて1番強く思った事は年内にLCCに乗って銀座の俺の〜に食べにいくぞ〜!!です。ミラクルが起きますように!!
投稿者 BruceLee 日時 2013年9月30日
極端な事を言えば、本書の著者にとって扱い商材は何でも良いのだろう。想いは「~になりたい」、
「~をやりたい」ではなく、あくまで「勝ちたい!」なのだ。過去の経験からビジネスにおいては
勝つ事こそ、社員をはじめステークホルダーをハッピーに出来る、と身に染みているだろう。
そしてその実現を最小努力、最短距離にて実行すべく「本質」を見抜く目を持ってる人だと思う。
だからこの人は全く新しいビジネスを一から立ち上げるような事はしない。既存ビジネスの課題に
気付き、新たなビジネスモデルの構築という「業態開発」が生業なのである。その際重要なのは
フォーカスすべきポイントを絞る事。古本では「綺麗さ」に、飲食では「回転率」に絞った。
その意味では本ビジネスの秘訣の全てはP31の図表①にある。この図表により「回転率を上げて
競争優位性を作れば、今まで薄給で、フード原価率30%に縛られてやりたい事も出来なかった
シェフたちが、思う存分実力を発揮し仕事を楽しめる」という事に気付いたのだ。反面、
ビジネスに勝つとは「儲ける」事であり、この点には貪欲で、儲けが無くとも好きな事が
出来れば良い、などという甘い発想は皆無な人なのだろう。だからこそ、その最大ポイント
である回転率を実現するために常識破りの「本格料理を出す立ちスタイルレストラン」という
新しい業態に挑戦した。自分は飲食業界とは縁がないが、業界に関わらず実にうまく
マーケティング・ミックスを実践しているビジネスモデルと思えた。具体的に4Pの観点で
眺めてみたい。
[Price]
やはり一番の目玉は価格である。が、勿論その前提は「上質な本格料理が驚くほど安い」
事にある。実はこれ自体が顧客の衝撃となりPromotionに繋がっている。PriceとProductは
つねにトレードオフで「コストかける=品質高まる、コスト下げる=品質落とす」という
ジレンマはどの業界も同じだろう。一般的にそれをブレークするのが大量購買によるスケール
メリットであり、この店ではこれを立ちスタイルによる4回転/日の回転率で実現した。
この回転率が全ての前提であり、これにより1日の顧客数が把握でき、材料余り等の無駄を防ぎ、
店舗が増えれば更に大量購買=安価仕入れが可能となっている。
[Product]
一流シェフが原価率30%という慣習など気にせず、じゃぶじゃぶお金を掛けた上質な材料で作る
本格料理。それが顧客の舌を満足させるからこの衝撃もPromotionに繋がる。そして時に最大
フード原価率88%も実現でき、シェフ自身のモチベーションや達成感も刺激する。この実現にも
「回転率」が必要なのは言うまでもないが、更に図表①のポイントである「フード・ドリンク
平均原価率45%」にも注目したい。回転率も重要だがより利益の取れるドリンク(ワイン)が
飲まれる事も重要である。やんわり書かれているがこのレストランのソムリエはセールスマン
なのだ。セールスである限りノルマがあると想像する。そのノルマとはその日のフード原価から
算出して結果的に「フード・ドリンク平均原価率を45%にする」本数を売る事なのだろう。
逆に言えばフードばかり売れてもワインが売れなければ採算が合わないという厳しい一面がある。
が、その厳しさを乗り越えた先に店全体の売上達成があり、それが皆のボーナス増に繋がるのだ。
その意味ではモチベーションをくすぐる仕掛けがここにある。料理とそれを作るシェフだけが
主役ではない。店全体の目標を達成するためにはセールスとしてのソムリエが重要である事、
それがソムリエに使命感とプライドを与えているのだろう。
[Place]
このビジネスの要である回転率の実現には「人がいる場所」が絶対条件であり、山奥にこの店を
作っても意味はない。そしていいものである限り認められ、黙っていても人が集まってくれる
場所、それが銀座なのだ。一方本書にもあるように評価の厳しい街でもあるため、妥協は
許されない。だからこそ上記のPrice(驚きの安さ)とProduct(上質の本格料理)が武器
となり、それが著者の仕掛けであり、自信なのだろう。更に、この系列店を全て銀座に集め、
店同士が近いというのも情報交換や管理上便利、という事に加えリソースの共有化にも
活かされているのでは、と想像するがどうだろうか。
[Promotion]
実は最も不思議だったのは店の開店がサイレントオープンであった事だ。このビジネスの要が
回転率である以上、客が来なければ話にならない筈で、ならば初日から如何にお客に入って貰う
かの事前施策が重要であるからだ。通常の飲食店であれば開店数日前からチラシや広告入り
ティッシュなど配布するのではないか?だがこの店で用意されたのは「シェフの顔、そして
出身のお店情報を記載したのぼり」とハッピーアワーのみ。結果、開店直後は「繁盛店には程遠い」
状態とある。この時点でメチャメチャ不安になると思うのだが。。。しかし1ヶ月後にそれは
激変する。ここに「口コミ」という自然発生的Promotionが登場したからだ。その元となって
いるのがPrice(驚きの安さ)とProduct(上質の本格料理)だ。一度体験したら忘れられない
驚きがあり、そしてPlace (銀座の利便性)も加わり、少しでも良いものを体験した人がその
驚きを人に 広めたくなる心理的欲求が働く。そしてそれらを裏付ける一流のシェフの冠と
マスコミによる取材等。それら全ての合わせ技がPromotionとなっている。まるで
「本当に良いものを用意すれば宣伝や広告など不要なのだよ」と諭されてる気もするが、
これとてベースに妥協なきこだわりがあるからこそなのだ。
どうだろうか。4Pそれぞれがお互いにうまく補い合って相乗効果を発揮したビジネスモデルに
なっていると思う。本当のプロ意識を持った人間が、自分がハッピーになるよう本気で仕事を
すれば、結果的に顧客や株主、また仕入れ業者などをハッピーにする事が出来るのだろう。
所謂、世間一般で言われる「顧客第一主義」とは真逆のように思えるが、では顧客第一主義で
顧客のために「安く、安く」を追求した牛丼戦争において誰かが本当にハッピーになった
のだろうか?つまり、経営者の観点で何を要とするかにより、全体の幸/不幸が左右されて
しまうのだ。この著者は本当のプロ意識を持った社員を重要視して大切にした。
その思いが店のネーミングである「俺の~」に込められている。我々一般社会人もそれぞれの
分野で慣習、慣例による「おかしな点」に気付く事があると思う。その時、著者のように
「本質」を見抜く姿勢を持てば、新しいビジネスモデルに気付く可能性、そこまでいかなく
とも日々の仕事に対する態度が変わってくるのではないだろうか。
投稿者 akiko3 日時 2013年9月30日
俺のイタリアン、俺のフレンチ」を読んで
じぇじぇじぇっ
あの肩にいささかの緊張を背負って頂くようなぉフランスのお料理、トリュフとかの高級食材がのってても、この値段?!ちっちゃい字でmade in C…とか買いてないしね、本の写真に視野狭窄、食い入るように見つめてしまった。
競争優位性を考え抜いて、プロの数字の裏づけも取り、力量のある人材を集めた、そんなプロ集団が一気に突っ走って成功しない訳がないビジネスという感じで、ぶっちぎりの勢いがあふれていた。
ぶっちぎりと言えば、あの面白かった朝ドラ“あまちゃん”が終った。寂しい。最初はこんなパロディあり?大丈夫か?と見ていたが、見ていて芸が細かく、毎回、どこかに笑いが転がってて、今後の付箋がチラッとでる。ワクワクと楽しみだった。ただのお笑いではなく、生活に根ざしている滑稽さだったり、ダサくても今、できることを頑張るしかないという真摯に生きる姿だったり、気がつけば共感しているのだ。”じぇじぇじぇ“も初めはそんな風にいうのかぁ~ぐらいだったのが、毎回毎回、日常生活の驚きの場面で使っているのを見ていると、日本語としてインプットされて違和感なく、驚いた時(今、旬の言葉として受け狙いも兼ね)に使える。流行ってこうして作られるんだろうな、旬だからと好感を持ってますます使われる。
高級とお手軽の立ち飲みを組み合わせ流行を作ったのも、そういうスタイルで得られる満足度が高かったから、共感を得られたから、それが日常生活に定着しやすいものだったからだろう。年に1回のイベントより、毎日少しずつの方が金額的にもすぐ上回る。(流石、商売人。的確にそろばん弾いてます。)匠の仕事の一生ものを大切に使うという選択もあるが、今回は置いておく。
もう少し、あまちゃんの話がしたい。出ている役者さんが、個性的で芸達者だった。(大好きな古田新太さんなんか、新巻にしか見えない!薬師丸ひろ子さんもあのアイドルのひろ子ちゃんとは違ってて、ホント、いい役者さんになってるなぁ。片桐はいりの安部ちゃんも出てくるだけで嬉しくなる。)もうドラマというより現実にそんな町があるような、こんな人達が生きている感覚で、まんまとドラマにはまっていた。脚本を書いた“くどかん”は、東北の震災に対し、何か自分にできることはないか?と考え、自分のできることとして脚本を書こうと思ったと何かで読んだ。今まで面白い話を書いてきたから、役者も面白がって集まって、それぞれが持ち味を出し、刺激しあいながら、いい作品を作っているそんなワクワクとした雰囲気がのびのびとした役者さんの演技からも感じられた。ドラマの中でこれって顔隠してるけど噴出してない?!という場面もあったぞ。
見ていて楽しいかった。演じている人達も楽しんでいる、自分が演じる楽しさ+それを見る人達が喜びや感動を味わうことを感じ、そのことを感じる楽しさも知っている役者さん達やそれを支えるスタッフ達。みんながいいものを作ろうというベクトルが合っているのだ。プロの集団なのだ。ハートが伝わってきたのだ。
未知の飲食業界で坂本氏の作ったビジネスは、多くの人が前例がないと躊躇していることでも、できると見込んだら一歩踏み出し、継続する仕組みを作り、回しているだけ(それができない人が多い)なのだが、続ける為には活力源となりうるマインドが絶対に必要になる。坂本氏にとっては稲盛塾で学んだ哲学、きっと一流の料理人の方達も一流になりうる過程で築き上げた哲学をお持ちだろう。だからこそ、プロの誘いにプロとして挑戦をしてみたいと心動かされたのだろう。料理人だけではなく、可能性や働き甲斐を求めて集まり、一人ひとりが自分のできることを頑張ってしたい、喜びを届けたいと集まっている。そのマインドが続ければ、この成功は続く。
以前、大災害を経て、救急救命システムを作られた方のお話を伺った。システムを作ることは出来るが、そこに魂を入れるのが難しいと話されていた。最後は人ということか。
また、会社の良し悪しは経営者だとか。とある自営の経営者は、自分の謙虚さが売り上げのバロメーター、テキメン現れると話されていた。人の為に働くとは、自分の中の利他の心が真摯に問われ続けることなのだろう。厳しい反面、結果が出る分、わかり易いのだなぁ。とりあえずは、他人は自分を映す鏡、自分の目の前にいる人達が幸せな表情をしているかどうかをバロメーターにしてみよう。
いい仕事をしている人の話は、説得力があり、刺激になる。今回もいい刺激を受けたが、当たり前のことを当たり前にする、その基本を経てきた“出来上がっている”プロの人達の瞬発力も大きいと思う。いつまでも”あまちゃん”と名乗れる立場ではない、自分の力量を総合的に上げて、いい仕事がいつでも出来、さすが!(歳の功だけでなく)と言われる自分になっておかねば。。。とも思った。
ありがとうございました。
坂本氏のお名前を間違えて書いていたことに気づきまして、再掲載です。坂本氏に対しましても、また、万一、akiko3サンドのハムになってしまった方がいらっしゃれば(今、見る限りは大丈夫ですが)、お詫び申し上げます。ここんとこ、ツメが甘い…プロには程遠い~反省。
投稿者 gizumo 日時 2013年9月30日
「俺のイタリアン、俺のフレンチ ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方」
飲食に携わる中で、「誤解の多い業界」だと常々思っていました。
「料理が美味しければうまくいく」と考えている人のなんと多いことか?!
美味しいことは、今や‘あたりまえ'であり、絶対に「ぶっちぎりの競争優位」
にはなり得ない。失礼ながら、安易に考えてすぐに姿を消される方々をご近所
でも見かけます。
業界としての地位が高いとは言えない飲食業のレベルアップに何らかの成果
を出したいと言う「野望」を持っていた自分を目覚めさせ、初心に戻してくれた
課題図書でした。
また、「起業家」としての力は、業界特有なのではなく個人の才能であり、
一定のセオリーがあることにも気づかせてもらえた。
しょ~おん先生のセミナーを受けるようになってぼんやりと「成功や運にも
法則」があると言うことが理解できていたが、確信に変わった。
絶妙の経営陣の組み合わせで展開される快進撃は、もちろんそれぞれの個性に
魅了された部分も大きいはずで、あの一癖もふたくせもみくせも…ある料理人
が惚れ込んだのだろうなと感心しきりでした。
ただ、あくまでも創業社長の書いた経営本できれいごとだろうと疑っていた
自分も居ました。
しかし、実際に店舗で食事をし、ぶしつけに色々質問する自分に丁寧に答えて
くれるソムリエさんに「本物かも…」とさらに興味が湧いて来ました。
この本の中で述べられている「競争優位性のつくり方」は
•不満がビジネスチャンス
•現場からビジネスモデルを組み立てていく
•経営陣(トップ)のバランス
•利他の心
•最高の数字を追求する
•「カイゼン」を毎日継続する
等と、読み取りましたので早速自分自身の仕事で実践して行き効果を上げます。
また、職場のメンバーにもこの本を進めチームワークを向上させていきたいと
ワクワクしております。
投稿者 wapooh 日時 2013年9月30日
13089 『俺のイタリアン、俺のフレンチ』を読んで
「ここ、俺がずっと行きたい店なんっすよ。イタリアンとフレンチがあってすっごく流行ってるんっすよ。」と2年目の若手が言い、行列のできた『俺のイタリアン』を眺めながら、斜め前のブルガリア料理店に入ったのは、桜が残る花冷えの4月だった。我々が帰る時間になっても行列は続いていた。『俺のイタリアン』仁王立ちしたシェフの写真が並び、『料理の鉄人』がこの世に現れたかラーメン博物館か?とう印象だが、店内はお洒落な若い男女が立ち席で賑やかに食事をしていた。。。覚えやすい名前、ロックな響きで「俺の~」が記憶に残った。
あれから半年、「東京を離れる最後に食べておきたい」という友人と(夫婦と私)、この本を抱えながら『俺のフレンチ』で送別会をした。彼らは春に来たことがあるらしい。
入店が6時半。4時から並んでくれた奥さんによれば、すでに客は二回転目に入っていると言う。4時に入った客が5時過ぎには出て、行列の先頭から少しずつ入れ替わっている、列が本当に動き始めたのは6時からという。滞在時間は2時間。
すでに売り切れた目玉メニューを惜しみつつ、本の中のメニューを探し、その他食べてみたい品を選び、2時間半私たちも堪能した。シャンパンで乾杯しワインを飲んで、お腹いっぱい、しっかりとしたフレンチを堪能して一人3500円。この店の設定は個人単価3000円。ドリンク3杯にメイン3品前菜1.2品あればもう3000円、確かに。美味しい思い出、最後にずっと好サービスのスタッフさんに記念の写真を撮ってもらった。活気のある店だった。
『今日は、春より料理の出るスピードが早くなった』と言う二人に、「そうそう、スタッフさんの仕込み時間が早くなって、少しでも沢山の人に心地よく食べてもらうようにしてるんやって」と本の受け売りをする私。どうでもいいことだけれどそれはそれでスパイスとなる。読書って本の中の世界にとどまらないなぁといつもながらに思うのだ。
さて、2回読んでみて思うのは、『俺の~』の全体が、小魚の群れのように一つの塊みたいだなと。どの魚も同じ方向(=こころざし)を向いていて進むように。大きな群れはなんだかロックな魂を持ったボクサーみたい(と言ってボクシングに詳しいわけではない)。
なんと言っても、キーワードが「じゃぶじゃぶ!」なのだから。『俺の』っていう荒っぽい言葉もふさわしいではないか。しかも、『一流の』『できちゃう』ボクサーなのだ。
ビジネス(マネジメント)に疎いが、良書で学んだ「儲かる仕組み」は「ヒト」「モノ」「カネ」が揃っていて、確実にプラスになる数字に裏づけされた「しくみ」。
この場合、「ヒト=一流店の料理人」「モノ=高級食材と一流店仕込のメニュー」「カネ=前職で得た資金」、回転率を上げるための店のシステム=集客(味とマナーを知る一流の客)の見込める立地と立ち飲み。実際は、苦労もあるが、とても明確な「幸せへのイメージ」がスタートの時点で彼らには見えていたように記述されている。
『つべこべ言わずにやろう!』彼らはジャブを入れ続けるのである。銀座に少しワイルドに。見た目もネーミングも少々、お洒落じゃない。
更に一言、『できちゃう人になるためには・・・スキルを磨くために、ある一定期間で量をこなす能力を絶対につけないと匠になれない。苦労を乗り越えて匠になった瞬間、他の会社ではできないことができるようになる』これが競争優位性。ある一定期間をいかに短くできるかが勝負となる。ボクサーもある一定期間に如何に減量し筋力をつけ技を磨けるか、鋭いジャブを決めることができるかが勝負を決める?命を削るような日々の努力。。。
そうして、この腕力は自分の威厳を見せるためではなく、観客の感動を呼び起こし、勇気や時に夢与え、いい時間をすごすためにある。『俺の~』も同じ。人が作る料理を、研鑽を積んだセレクトのワインを、心のこもったサービスを客に提供することにより、『喜び、幸せ』を提供する。これが利他の精神。客だけではなく、個々の目指す質の高い仕事が仲間の尽力を助け、店として大きな力になる。ボクサーも一人でプレイしているわけではない。また、リング上のライバルは、銀座八丁目に複数ある同系列の『俺の~』。お互いが切磋琢磨するという。
まだプレーヤーの自分はどうしても従業員の立場にあって、その心の作り方に肩入れしてしまうが、著者である坂本氏は『俺の~』の創業者である。
リングを、ボクサーや支えるスタッフや、集まる観客を想像した人物。
氏のビジネスのベースは商家の実家での経験と経営者の先達稲盛しのフィロソフィー。本書にもその哲学がいくつも紹介されているが、今は『利他』だけでいいという。シンプルで明確な目標を社員に打出し善意の心を一つのベクトルに向ける。トップ層の従業員の年収を1000万円以上と打出して実行し、その下の社員の希望とする。従業員が『自分たちは大切にされているのだと言う自覚があれば、客も大切にできる』という。更には、音楽家を支援する。『俺の~』の数店舗ではジャズミュージシャンが生演奏してやはり演奏回転数を上げることで利益を生む。演奏を聴いて美味しい食事をして満足し喜ばない客もいないだろう。枠を超える『利他』の精神は凄いし、五感を刺激する『右脳消費』は客の消費の幸せにおいて不可欠、と他の良書で読んだことがある。ボクサーの体力は凄いのだ。
自分のキャリアに照らし合わせてみると、もう少し短時間の勝負で突き抜ける工夫ができるのではないか?と思えてくる。大事にされていると信じて、余裕を持って日々顧客を大事に丁寧な仕事が出来ないか?
もう一度自分の、チームの業務を見直してみている。後輩と相談し、4人の職場で毎朝会と夕会を始めた。事務の女性に作業日誌の初期にな手貰い、各人の日の業務内容と終日の進捗を確認する。小さな職場だから互いが見えるし週報、月報もあるので仕事の流れもシェアできている。装置の不具合も早々に対処できるし、連絡ミスや物忘れが減ってくれればいいね、と話し合っている。
さて、短時間にガツンと一流の料理を食して最後は甘いデザート。甘い、と言えば元ボクシングチャンピオンの輪島さん!団子三兄弟。
本書を読み、やはりビジネスの成功は一人では成し得ないけれど、一人ひとりの力は無視できぬ程に大きくもできるし、大きくもされる。団子3兄弟だって一つではただの白玉、餡子玉であって、食べての笑顔を呼ぶにはやはり3つが串に刺さっていないといけない。一度に3個の回転率。それも肝ではないか。高級小豆やもち米で一流和菓子料理人が作る本物の団子、それもまた乙かも。
相対性理論や本メルマガや妻メルマガから、最近太陽と人間のエネルギー(仕事)をかけることが質なりサービスなり価値を生むのではないかと思っている。そう無から有を生む。本書は一流店という手間隙から得たエネルギーを元に、今度は自分たちでの価値を創造している。すべての世界を味わえないと判断はできないと思うのだ。一流料理店、行った事があるだろうか。これを機会に物差しを得てみたい。
かなり支離滅裂な内容となったが熱い志だけは本書からひしひし頂きました。イタリアンもフレンチも情熱の赤色と全色の波長を吸収した白色は共通だ。せっかく貰った熱い思いは心の底に忘れず今年残りの3ヶ月を過ごしたい。
今月も学びの機会と、美味しい食との巡り会わせをいただけたことに感謝いたします。
この場の仲間とともに切磋琢磨して、俺の人生、幸せにしていきたいです。今後ともよろしくお願いいたします!
投稿者 tractoronly 日時 2013年9月30日
俺のイタリアン、俺のフレンチ—ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方を読んで
経営、ビジネスという観点で感じた事を書いてみたいと思います。
この本を読んで感じたのは良い経営というのは芸術品のようにどの視点から見てもスキがないか、あっても強烈な魅力でカバーしているものだと感じました。
それが世の中になかったビジネスモデル、かつ圧倒的な競争優位性を持ったものを作り上げようとするのであれば、なおさら経営の芸術性を非の打ち所のないレベルにまで高めなければならないのではと思います。
この「俺の〜」のビジネスモデルは、ちょっと考えて見ても狭い厨房、3回転、4回転はする接客の目まぐるしさ、長時間労働と言われてもおかしくない仕込みの時間などなど...表面だけとらえると過酷な労働条件のオンパレードで、一歩間違えば昨今話題のブラック企業と言われてもおかしくないぐらい共通点がいくつも見つけられます。それにもかかわらず、この従業員さん達のイキイキとした雰囲気があるのは、根底に稲盛フィロソフィーが隅々まで浸透しているからなのでしょう。
また、その中の一つ「値決めは経営」で言われているとおり、お客様が喜び自分も儲かるポイントは一点だけである。これは値決めだけではなく他の観点でも言えることで、例えば料理人に裁量権を持たせないなどの業界の変な常識、いわゆる思考停止している部分であったり、料理人、お客様がそれぞれちょっとずつ不満に思っている部分であったりのバランスを失っているものを見事にあぶり出し、両方が幸せになれるポイントを見付け出す手腕は流石だと思いました。
ただ読了後、違和感を感じていた概念がありました。
性善説、性悪説というバッサリとした切り分け方です。極端というか、まるで世の中のほとんどが悪の力で動いていると言わんばかりの勢いに感じます。
なぜこのような言葉が出てくるのか、なぜこのような物事の捉え方をするのかが理解できなかったのですが、数日考えて、妻にも相談し、何となく答えらしきものが見えてきました。
それは、「良い経営」が性善説を前提にしないと成り立たないものだということです。おそらく坂本さんは長年の起業家人生のなかで肌身感覚でそれが分かっていたのだと思います。
もし仮に「俺の〜」のビジネスモデルでどこか1点でも性悪説の部分が出ると歪みが生じとたんに瓦解してしまうでしょう。
その観点で照らしてみると経営12か条、6つの精進も従業員やお客様と性善説でのおつきあいをするために必要なルールとして使っているんじゃないかと思えてきます。
結局、突き詰めていくと「経営は最後は人」とよくいわれるのはそう言うことで、だからこそ心が通った経営が人を惹き付け、人の善の部分をうまく引き出し、ビジネスが回っていくのだと思いました。
投稿者 morgensonne 日時 2013年9月30日
『俺のイタリアン、俺のフレンチ ぶっちぎりで勝つ 競争優位性のつくり方』を読んで
絶対的な競争優位性を生み出すために、常識を覆したアイデアでブックオフや
俺のイタリアン、俺のフレンチで成功をおさめた
それには新しいビジネスモデルによって、その業界のブルーオーシャンを作り、
業界トップとしてそれを維持しているからと言えるのではないかと思いました。
「俺のイタリアンJAZZ銀座コリドー」のように、様々な分野を組み合わせる発想は
これからのクラウド時代には必要なのではと感じています。
坂本氏の成功を根底で支えているのが、稲盛氏から学んだ経営哲学であり、
その哲学によって、従業員の「物心両面の幸福」、「顧客の創造」を実現させること
ができているということでしょう。
また、そこに「安田理論」という数値での裏付けがされた上で、実際の行動に
落とし込まれているため、その成功が継続されているのではないかと感じました。
「つべこべ言わずにやろう!」
こう言えるのも、ビジョン、経営理論、そして「利他の心」に代表される
稲盛氏の哲学があったからであると思います。
70歳を越えても挑戦し続けているというのを読み、自分は現状に甘んじている
場合ではないと感じました。
また、この本を読んだ後、稲盛氏の「成功への情熱」を読み返しました。
その中にある「PASSION」という七箇条に当てはまることが、
坂本氏も実践してきたのだろうと、感じました。
以下、「PASSION」の頭文字の意味を引用します。
利益−PROFIT
願望−AMBITION
誠実さ−SINCERITY
真の強さ−STRENGTH
創意工夫−INNOVATION
積極思考−OPTIMISM
決してあきらめない−NEVER GIVE UP
今回の課題図書を読み、これらの稲盛氏の哲学に対する理解が
ほんの少し深まった気がしたと同時に、自分自身もっともっと
インプットとアウトプットをしていかなければと感じました。
ありがとうございました。
投稿者 bodom 日時 2013年9月30日
はじめまして。いつもありがたくメールマガジンを拝読させて頂いております。日頃より多くのヒントを頂戴し、私も徐々にではありますが成長をできていると感じております。この場を借りて御礼申し上げます。
これまではメールマガジンを読むだけの受動的態度でおりましたがこの度は正遠様のお言葉に触発され初めて投稿させて頂きます。拙い文章で恐縮ですがどうかご高覧頂けますようお願い申し上げます。
「俺のイタリアン 俺のフレンチ」を読んで。
本書はブックオフ創業者の坂本氏が飲食という新しい業種にチャレンジし、ご本人曰く道なかばとはいえ如何にして成功まで導いたかが記されています。
そのキーワードはタイトルにもある通り、競争優位性の確立です。競合のある環境下において勝ち抜くためには競争優位性を確立する事が大切であると説かれています。そのためには
①競合が持っていないアイデアを実践する
②社員がお互いに助け合う利他の心を持ち、共に成長していける環境を作り出す
という部分が印象に残っています。
今の私はまだ独立などの考えは持っておらず、現職での役割は企画戦略立案からは遠い立場です。そこで今回は今後、一サラリーマンとしてどのような振る舞いをしていくかという視点で読ませて頂きました。
実のところ私は今年の始めに人生初めての転職をしました。 30代前半で異業種へのチャレンジです。前職は新卒で入社し9年間お世話になりました。諸般の事情により「将来のため、家族のため」と何度も転職を考えておりましたが同僚との人間関係も良く、仕事にも慣れ居心地が良かったこともあり6年間は惰性の日々を過ごしておりました。何よりも新しい事へのチャレンジを恐れていました。
しかし、正遠様のメールマガジンを拝読させて頂くにつれ私の思考にも変化が始まりました。
後半3年間は将来を見据えて自己成長のための簿記資格の取得や、本業に対しては業態のイメージアップを図ろうと日々奮闘しました。
ただ、私の力及ばず状況は好転させることができないと悟り、新たな道を選択する決意をしました。
正遠様の教えを私なりに実践し続けた甲斐もあり、その頃になると、こんな私でも多少はましな人材になっていたのでしょう。異業種転職でありながら前職よりも待遇は僅かながらよくなりました。これもひとえに正遠様のおかげです。御礼申し上げます。
現在の会社には、これまでの顧客対応への姿勢や成長志向を評価して頂きご縁をいただきましたが業界や商品に関する知識は皆無です。このような状況ですから年初にお世話になってから現在まで、与えてもらうことばかりで私から会社や諸先輩方にお返しできることがほとんどない状態です。
そんな中で本書を読み、私はひとつ決意をしました。それは社会保険労務士資格の取得を目指すことです。その理由として、現職は企業の経理担当者を顧客としており、諸先輩方は顧客の口から専門用語が出ると対応に苦労されている現状があります。私がいち早く、業務周辺知識を深く習得できれば部署内での私という存在に対して需要と参入障壁が生まれると同時に、これまで与えて頂いた分のお返しもできると考えたからです。
これからは周りを助けることで自分を成長させていくことを意識していきたいと思います。本書により新しい気づきと、また一歩成長へのきっかけを与えて頂きました。
素晴らしい本をご紹介いただき、最後までご高覧くださいましたことに感謝申しあげます。乱文ご容赦くださいませ。
投稿者 ken2 日時 2013年9月30日
「俺のイタリアン 俺のフレンチ」
を読んで、印象に残ったところを書き記したい。
1.印象的なキーワード
「じゃぶじゃぶ!」
「じゃぶじゃぶ!」
冒頭の言葉、このコトバから受けるイメージは強烈で、わかりやすくて明確なコンセプトが伝わってくる。
お店はじゃぶじゃぶと惜しみなく原価をかける、お客は気分がよくなってじゃぶじゃぶワインを飲む。
客としては、絶対良さそうだ!と思うし、
仕入れをする方は、食材選びで迷ったらこの言葉が思い浮かぶだろうし、
ライバル店舗からしたら、原価率そんなにあげられたら敵わない、って思わせるには充分すぎるだろうし、
圧倒的な差をつけ、他社の追随を許さない参入障壁であると。
それら多様な意味をラッピングし、みごとに集約した一語だと思う。
こういったイメージの膨らむインパクトのあることばをつかった「わかりやすさ」「親しみやすさ」が著者の魅力なんだろうと思う。
そして魅力のある人のところには、人が集まってくる。
2.コミットメント
お店やノウハウの紹介、著者の経験談とともに、コミットメントがいたるところにちりばめられてる。
「すでに実現していること」と「これから実現したいこと」
だが、本という形で多くの人に公表したことで、
「これから実現したいこと」のはずが、すでに「これから実現すること」になってると思う。
とてもバイタリティがあってコミットメント力もすごくて多くの人々を巻き込む魅力と求心力があって、
見習いたいと思う。
3.原理原則
~本文の一部抜粋~
いいものは、商品であろうが、料理であろうが、音楽であろうが、お客様に支持されるのです。
「いいものとは人の五感に触れることによってリピートしたくなるものです。」
リピートしたくなるビジネスモデルをつくり上げるということは、人間心理の原理原則に従えばいいだけです。
~抜粋 ここまで~
次々と新業態にチャレンジしている著者だが、根幹にある思想はとってもシンプルでわかりやすく、
人間心理に根ざしたものがあると実感した。
さいごに
今回、初投稿です。
今回の自身の目標は期限内にとにかくアウトプットすること。
アウトプットし続けることで、ブラッシュアップし、発信力をつけていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
投稿者 omieakanat 日時 2013年9月30日
俺のイタリアン、俺のフレンチ―ぶっちぎりで勝つ競争優位性の
つくり方 坂本 孝 (著)
私は今はサラリーマンですが、いずれは自分のスキルを形にして、
人に教えたり、ノウハウを販売したいと、ここ何年かでそういう気
持ちがどんどん強くなってきています。
自己啓発をしたり、セミナーに参加して勉強をすればするほど、会
社組織から飛び出してみたいという想いが増すようになりました。
会社が終わってから、家で準備活動をするのは、なかなか時間も無
いし、思うように進みませんが、今毎日ブログでアウトプットを続
けているし(半年継続中です!)、将来自分でセミナーを開く為の
ノウハウまとめも進めているのでいつか必ず実現すると思っていま
す。
それで、十分な収入を得られるようになったら、しょ~おんさんの
ようにサラリーマンを辞めて起業できれば最高!というストーリー
を描いています(笑)。
さて、この本を読んで一番吸いつけられたのは、その起業すること
についてです。これまでこの坂本社長のような起業人に会ったこと
は無いので、漠然と「サラリーマンを辞めて~」なんて思っていて
も、それを実現させる具体的な絵が描くことができませんでした。
夢とかゴールは分かっていても、そこへ到達する為の具体的なステ
ップが分りませんでした。
なので、この本を読んで良かった点は、私にとっては「起業」の一
点に尽きます。(いや、もちろんイノベーションとか競争優位性と
か回転率のお話とか、社員を熱意で巻き込んで行く所とか細かなテ
クニックがテンコ盛りな点もすごく為になりました。)
私にとっては起業家として半世紀を歩んだ人の考え方の大きさ、行
動のスピード感を体感できたことが大きな収穫です。もちろん細か
な計算や事前の事業計画は大事だと思いますが、とにかく、こうい
う偉大な人も全部うまくいっているわけではないんだな、という事
と、とりあえず実行に移さなきゃ何も始まらない!とにかく初めの
1店舗目だと。その感覚を吸収できてほんとに良かったです。
今回も素晴らしい良書のご紹介を頂きありがとうございました。
投稿者 kenken 日時 2013年9月30日
俺のイタリアン 俺のフレンチ
ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方
新橋にある立ち飲み屋。
提供するのは元ミシュランの一流料理人。
価格は3,4000円に収まる低価格。
連日、行列ができ予約が一ヶ月先までとれないほどの人気ぶり。
この宣伝費もほぼかけず、口コミで広がっていく。
立ち飲み屋×一流シェフの組み合わせのビジネスモデルは、
単純ですが、ビジネスモデル構築の段階で、
圧倒的な優位性を持つように
考え抜かれているなぁと感じました。
単純ではあるのですが、
繁盛している立ち飲み屋、
一流ミシュランガイドの星付きレストランの
勝ちパターンを研究し、そろばんを弾き
いろいろなシュミレーションまで行う用意周到さ。
この段階で、競争相手に差をつけまくりですが、
さらに驚いたことを以下にあげます。
まず、オープン時からのブランドの高さ。
驚いたことは宣伝費もほぼかけずに
口コミで広がっていったこと。
以前にテレビ放映でみかけましたが
パブリシティでのPRも
効力を発揮していると感じます。
ちなみに、食べログやぐるなびにも掲載してweb広告は
出していますが他の企業との差別化は見当たりませんでした。
口コミとパブリシティとしてのPRが
圧倒的なブランドの高さにつながっています。
このブランドの高さを築くことなしに、
今の発展はなかったと思います。
また、このブランドの高さに
貢献しているのが一流シェフ。
俺の~シリーズは、一流シェフなくして、
他社にはないブランド力を築けなかったはずです。
その一緒に働く一流シェフの口説き方。
この部分は詳しい記述がなく、残念で仕方ありません。
読んでいてもしかしたら?と感じたことを記述します。
著者の人柄が大いに関与していると思います。
仕組みとして平等感と信頼感を高めていると感じています。
その仕組みが
料理人としての働きがい
わかりやすい理念や目標
年に4回行われる成果に合わせた報酬
などと、従業員の満足度、経営者の満足度、
市場の満足度を築くことが
できることが心に響いたのではと思っております。
最後に今回、学んだことを、自分が抱えている仕事に
あてはめて考えてみました。
新規に事業を起こすことに比べて、
上記のようなリソースが確保されているはずなのに、
ふがいなさしかありません。
今回、感じたことを仕事にあてはめて、
改めて再構築していこうと思います。
投稿者 koro 日時 2013年9月30日
コメントを書く為にパラパラとこの本のページをめくっていて、
自分の目についたのは、52ページの4行目からの部分。
”人というのはスキルを磨くために、ある一定期間で量をこなす能力を絶対につけないと、匠になれません。”
という箇所でした。
今現在自分が会社で「キャパオーバーなんじゃないか?」と思えるほどの業務を振られている現状に対して、潜在意識がキャッチしてくれたのかもしれません。
「今自分は競争優位性を獲得する為のスキルを磨いているんだ」と思って、やりきろうと思いました。
投稿者 ogdk12 日時 2013年9月30日
この本を読んで、
坂本さんの
立ち飲み居酒屋とミシュラン星付きシェフを合体させるアイデアと、
原価を上がっても、客の回転数を上げれば採算が取れる計算を立て
ただ、回転数を上げるとある意味、賭けとも思えるような事を
やる精神力と行動力には凄いと思いました。
飲食の素人だからこそ、逆にそのアイデアが生まれたのかなとも思います。
また、そこの過去の成功と失敗の経験があって、さらに、
盛和塾がありメンターが居て「利他の心」を学んだことにより、
その利他の心があってこそ、客だけでなく、
一流シェフの心も引き寄せ自ら工夫のできる人材が集まって
俺のイタリアン・俺のフレンチという、一流料理で安価に提供する
他に真似ができない競争優位性のある経営が勝負できているのだと
思いました。
銀座8丁目への集中出店も、一流を極める思いの強さと
店同士での競争とシェフのやりがいを持たせる経営と発想の良さを
感じさせてもらいました。
盛和塾の経営の12ヶ条、六つの精神、キーワード記載されており、
その教えと、坂本さんの学びがマッチしていると感じました。
今後も、「俺のイタリアンJAZZ銀座コリドー」のような、
飲食業界に革新ある業態をもたらし成功し発展しそうに思えます。
まだ、お店に行っていませんが、行ってみたいと思います。
最後に、
もともとあるものを上手く組み合わせて新しい形態を生み出して
その業態に革新をもたらし、なおその形態に確信を押し進めると
素晴らしいものができる事を、この本で実例として学ばせてもらえたと思います。
また、稲盛フィロソフィのエッセンス
「素晴らしい人生をおくるために」
7項目は、私個人的にも意識しておきたいと学びになりました。
本の紹介ありがとうございました。
投稿者 tadanobuueno 日時 2013年10月1日
競争優位をどう築くかをご自身店、過去の経験等、具体例を通して説明されており非常に分かりやすい本でした。
畑の違う3人の創業者が今までの飲食業界にない、高原価・高品質、立ち飲み、低価格という店を出し、ビジネスモデルの肝である、
①狭いスペースで高い品質の料理をどうスピーディーに提供し、
②回転率を向上させるか、
を自らの強い分野でサポートしていく。
現場がどう改善、自立的jに発展していくかが描かれている。
自分が新規ビジネスの案を出す立場にあり、今後のビジネスのポイントは多様な意見に触れ、それをまとめて今までにない方法で具体化していくことと考えているため、
①ミッションの共有
②①をベースにした客観的な指標の設定
③馴れ合いを排したチームプレー
④以上をベースにした意思の疎通
の重要性を改めて感じました。
この本を読んで利他・チームプレーに関しては以下のことを感じました。
①マネージ側は利他の気持ちがなくてもまずはこれを持ち、成長したい人をサポートするメッセージ、施策を打ち続けること。
②現場、若手にはこれを感じてもらう。その為の手段は、忙しいこと、が一番なんだなと改めて感じた。個々の能力を超えることで1人では出来ないことを感じ素直になる。そこで得られる成長を経験する事が更なる飛躍的な個人・組織の成長につながると感じた。
フランチャイズと本社の関係(絶えず学ぶ事を忘れない)。
際に溢れた人を解き放つ(自分にない優れた能力を掘り起こす)。
人の不満に耳を傾ける(業界の問題を探し、そこを自分の強み・仕組みづくりで突く)。
坂本氏のコメントには生来の企業家のにおいを感じた。
自分達が常識、神話と思われることが出来れば優位に立てる。
この言葉は世に蔓延る常識を革新で覆せとのメッセージと感じました。
過去に二度お店伊に行ったが安いという点以外には接客・料理で印象に残る事はありませんでした。
今回はこの感想を通じて、どこがこのビジネスモデルの狙い目か、まではアイデアを出せなかったが、こういうことを探る癖をつけていきたいと感じさせる本でした。