ログイン | 新規登録

第61回目(2016年5月)の課題本


5月課題図書

 

WILLPOWER 意志力の科学


人間の意志って科学的に解明出来るのか、根性で頑張るって本当なのか?そこにはなんら

かの法則があるんじゃないのか?ということを突き詰めて、非常に科学的に実証したのが

この本です。

実は意志って全くアテにならないんですね。何かを続けるために意志に頼っちゃダメみた

いです。どうやって意志を使わずに続けられるかを設計することが大事みたいです。なん

てことを知ってしまうと、おいおい、今までの人生は何だったんだよ、って気分になるはずです。

この本は赤ちゃんとか、幼児くらいのお子さんを持っている人は絶対に読んだ方が良いで

すよ。これを知らずに子育てをすると、お子さんが大きくなった時に後悔しますから。子

供の時分にしか出来ない教育ってあるということもこの本を読んで理解しました。

 【しょ~おんコメント】


5月優秀賞


今月は、「vastos2000」さん、「sakurou」さん、「Devichgng」さんが一 次審査を通過し、

最終的に「vastos2000」さんに差し上げる事にしました。おめでとうございます。

 

【頂いたコメント】

投稿者 hiroshi 日時 2016年5月20日


「WILLPOWER 意志力の科学」を読んで

計画を立てても目標が達成できないと思うことが多かった。
ただ、それは適切な計画を立てておらず
数字で記録していないものだったと感じました。

計画を立てることの重要性は分かっていたが、
計画を立てるだけで効果があることは理解していなかった。

私自身、自尊心が高く何事も一人で解決しようとする性格です。
そのため、悩むことが多いので集団の力を借りて
目標を達成していきたいと感じました。

仕事において、よく成功事例の重要性を上司から言われます。
それは1つ成功すると他に流用できるメリットがあるのだと思いました。
自分自身に自信がつき、横展開がスピーディーにできるものだと考えます。

引き続き仕事、勉強においても結果ではなく努力している
過程を注視したいと思います。

小さなご褒美を自分自身で用意して、目標達成への
努力を楽しんで行きます。

投稿者 BruceLee 日時 2016年5月30日


ある男が胃を悪くし病院へ行ったところ、医者から「タバコが原因だから
タバコを辞めろ」と諭された。男はその場で「今から辞めよう!」と一大決心
をし、持っていたタバコを病院に置いて出て行こうとした。すると、その医者
がそのタバコを持って玄関まで追いかけてきて言った。
「きみ、タバコ忘れてるよ」

この落語のようなエピソードは小林秀雄の講演集「文学の雑感」に収められて
いる。(これも以前しょうおんさんのメルマガで紹介されていた)。私は本書
「WILLPOWER 意志力の科学」を読んでこのエピソードを思い出した。小林は
タバコと決別する意思を強くしたからこそ、その場にタバコを置いてきた訳
だが、それを聞いた医者は笑いながら言ったという。「そんな根性じゃタバコ
は辞められないよ。本気でタバコを辞めようと思うなら、常にタバコとライター
を持って、いつでも吸えるようにして、それでも辞めるようにしなければ辞め
れないよ」。これを聞いた小林は「なるほど!」と感心して医者に感謝し、更に
決心を強くし本当にその日以来タバコを辞めてしまったという。これこそ意志力
の強さなのだろう。が、自信持って言うが私には出来そうにない。

常に誘惑となる対象を側に置いて自制するって、ストイックとも言えるが、
ある意味拷問でもある。全裸の美女がベッドで横たわって「ねえ、来て」
って甘い声を出してるのに、 黙って立ち去る、みたいな。。。無理でしょ(笑)。
意志を固くする前に違う所が堅くなっちゃうみたいな。あ、また下ネタに突入
しそうなのでこの辺にしておこう。

私が何かを辞めようと思ったら、小林の最初の行動のように、極力その誘惑
の基となる対象物から身を遠ざける。つまり、意志力が弱く、また意志力を
強くしたいともあまり思ってないのだ(これはこれで各人の価値観の問題
なので「ま、いっか」とご容赦頂きたい)。「そもそも目的はタバコを
辞めることなのだから、わざわざ誘惑満載の環境に身を置いて自分を
いじめるより、タバコを視界に入れず、吸いたいと思わないような環境を
作る方がストレスも少なくて楽じゃん」と言い訳して。つまり自分に優しく
甘いのだ。なので、本書でいう「大切なのは意志力をいかに使わないかだ」
に大いに賛同する次第である。人間の意志力を強くすべく、目標を立てて
挑戦するのは素晴らしいが、誘惑に負けて挫折し、悔やんだり落ち込んだり
して自信無くすくらいなら、如何に楽に効率よく目的を達するか、を考える
のもスマートな生き方だと思うのである。

そして、この意志力を使わせない環境作りは子を持つ親の立場ではより肝要
だと思う。私は独身時代から朝起きるとニュースを見るためにTVを見ながら
朝食を取り、その習慣は結婚して子供が生まれからも続けていたのだが、
子供が幼稚園の頃にその習慣を辞めてラジオに切り替えた。TVを付けている
と子供が画面に集中し、箸が止まって食事が進まない事に気付いたからだ。
同様に、子供が勉強しないと叱って勉強させる、集中しないからと諭して
集中させる、のではなく、その前に勉強できる、集中できる環境を親が提供
できているか?を見直してみるのは大切な視点ではないか。自分が子供の頃
を思い出せば分かるだろう。近くにTVやゲームがマンガがある環境の中で
「勉強に集中しろ!」という方に無理がある。子供が小さいうちはこの環境
作りこそ親の大切な役目なのだ。

が、我が家はもうチョット難しい局面を迎えている。

子供たちが中高生なのだ。この時期ってどうすれば良いのだろう?もう完全
な子供ではないから自分自身の意志を持って欲しいので、細かく規制はしたく
ない。また実際彼らの行動は彼らの意思次第なので、規制できもしない。
だからと言って何でも本人任せに自由にして、やりたい放題にさせれば
どうしても遊びの誘惑が勝るだろう。ある時、テスト前にもかかわらずスマホ
やゲームばかりしてる事があったので「ここは怒って無理に勉強させても本人
のためにならない」と考え、まずは好きにさせ、恐らくテスト結果は悪いだろう
から、その結果を持って「それ見たことか!」と叱りつけ、親子向き合って真剣
(かつ深刻)に以後の勉強方法の相談をしようと目論んだことがある。
ただ、あくまでフェアに「テスト前に遊ぶのは自由だけど、テスト結果が学年
で10位以内じゃなかったら、以後メディア規制するからな。その代わり10位
以内だったらご褒美に小遣いやる」と事前にアメとムチを振ってみたりして。

が、テスト結果を見たら10位以内の成績を取ってきやがって、親としては
叱る事も出来ず、更にご褒美提供のため父親の小遣いから漱石くんにバイバイ
せざるを得なくなっという苦い経験もある。う~む、親としてアメとムチの
使い方がまだまだ下手過ぎるという事なのか。実は子育てしてるようで、
その子育てを通して、実は親力を鍛えられているのか。それでも子供たちを
世に送り出すまではしっかり見守っていこう!と意地。。。じゃなくて意思
を強くした次第である。たとえ、最近何を諭しても子供たちの反応が
「うざっ!」ばかりであろうとも(泣)

以上

投稿者 akirancho0923 日時 2016年5月30日


『WILLPOWER 意志力の科学』を読んで

人間って未完成なんだな、読み終わった後ふと思いました。

無限の可能性を持っているけど、できることはほんと小さな一歩なのだと

その現実を受け止めた上で前を進む過程が素敵だなぁ、と感じました。

「イノベーションオブライフ」もそうでしたが、幸せになる為に必要なことって
なんだろう、という命題が今のご時世では興味そそられることなんですよね。
もちろん、私自身もそうです。笑

心の時代、と呼ばれて久しいですが、やはり本書のような内容を知性として身につけ
自分と向き合い、どのように集団の中で生かすことができるか。。
意志力の進化と同様、人として生まれ幸せになる為のカギは
そこにあるように感じました。

今回も素敵な本を教えて頂きありがとうございました。

投稿者 sikakaka2005 日時 2016年5月31日


「ものごとを続けるには仕組みを設計する段階で勝敗は見えていた!」

特に響いた箇所は3つです。

1つ目。計画するだけで意志力を省エネできる!

そもそも、人間の脳はパソコンと同じ構造だとつくづく感じます。というか、パソコンが脳をモデルに設計されているんだっけか。この計画することを、シンプルな作業に置き換えるならば、これからやることを紙に書き出すこと。紙に書き出すまでを、パソコンの挙動に置き換えると、メモリ(脳)から、外部記憶装置(紙)に情報(ジョブ)が移動すること。そう、メモリ(脳)はいつも情報(ジョブ)だらけで、ジョブの優先度も付けられてないため、オーバーフロー状態なのである。

そこに、どういうジョブがあるか、一旦、外部記憶装置(紙)に書き出して眺めてみる。こうするだけで、メモリに溜まったジョブが整理されて、いつまでにやらなければいけないか、それによって優先度が決まり、最初に手を付けるべきジョブに集中できる。これによって、処理能力が向上する。これを横展開して考えると、頭で考えたことはどんどん紙に書き出すのが、処理能力を上げる、シンプルで強力なやり方だと分かる。昔、ある上司に、手帳はなぜ使うのか?と尋ねたところ、「忘れるためだよ」という答えが返ってきて、当時は意味不明だったけど、脳の使い方としてとても有効なことを分かってやっていたことが、今ならはっきりと分かる。

2つ目。人の目に付くところにアウトプットすると意志力の省エネになる!

わたし事であるが、昨年度から年間100冊を読破することを目標に、読んだ書籍の書評をSNSにアップすることを継続している。昨年度はなんとか目標を達成できた!今だから思うけれども、SNSで年間100冊を読むことを宣言していなかったら、途中で失敗していたと思う。そういえば、これと似たようなことで、初めてフルマラソンに挑戦するときも、SNSや職場の同僚に挑戦することを言いまくって、自分を追い込んで、練習にすごい身が入ったっけ。本番で走っているときも、もし完走できなかったら、バカにされる~と思って必須にゴールを目指したことを思い出した。

そう考えると、プロスポーツ選手って皆、シンプルにコミットとアウトプットを繰り返している。いつも目標(コミット)を聞かれて、練習や試合(アウトプット)で。登山家も一緒。「頂上目指して登ります!」あれ、そう考えると経営者もそうか。「売上をいくらにします!ESPをいくらにします!」だれしもがやっていることだ。その目標がどこまで広く人に知られているか、その目標に興味をもたれているかの違い。

だとすると、人間は目標が明確である方が、目標に到達しやすいことを、自らの体験で知っているんだ。これもまた脳の一つの機能で、きっとゴールがあった方が、明確であった方が、脳はそこを目指して行動を起こそうするんだ。そして、その性質を人間は無意識に分かっているのだな。なんだか、よくある脳本の内容ぽくって嫌だけど、そう理解する。

最後の3つ目。集団の力を借りるとより続けられる!

まさに、しょうおん塾生のグループがそう。呼吸法がすごい秒数になっている方や、惑星のマントラを数周もされている方がいる中にいるとなんだか自分もできそうな気がしてくる。コミュニティの熱がヤル気を奮い立たせてくれる!こういう中にいれば、日々の鍛錬は欠かせないし、速読のワークも欠かせないし、という感じで、集団の基準値が高いほど、影響を受けて自然と体が動いてしまう。たまにセミナーで顔なじみの方と会って近況をシェアするだけで、エネルギーがみなぎってくるのを感じる。こういう意識の高いコミュニティに所属できることはとても価値がある。

これは仕事でもプライベートでも同じ。環境が人生を決める、付き合う人によって人生が決まる、みたいなことが言われるのは、ある意味で人は他人から影響を意識してなくても受けやすいということでもある。影響を受けやすいことが分かったうえで、影響されたい人たちがいる輪の中に入ればいいいじゃん!

こういう人間の性質を分かったうえで、頑張らずに続けられる仕組み作りはず~っと考え続けるべきことなのでしょう。今月の課題図書も楽しく読むことができました。ありがとうございました!

medal1-icon.gif

 

投稿者 vastos2000 日時 2016年5月31日


『意志力の科学』からは二つの視点から得るところがあった。一つは親の立場、もう一つは個人として。

◆(小学生の子どもを持つ)親として
この本に著されているところでは、意志力は鍛えることができる。さらには鍛える方法もわかっている。そして正しい判断をするために意志力が必要となる場面に備え、意志力を消費しない方法も調べてくれている。
・・・ありがたい。子育てに応用させてもらうことにした。まずは手っ取り早く、子どもには「姿勢に気を付けるように」言うことにした。まずはこれを徹底したい(一つができるまではそれに集中)。

そして、「記録をつける」ことは子どもが通っている小学校で仕組み(宿題をやるごとに枠を塗りつぶしていく表)を用意してくれているので、子ども本人に任せるのではなく、親が手伝いながら実行したい。
この「記録をつける」という項目で思い出したのは、自分自身が小学生の頃の話だ。その頃、小学校では、グラウンドを走ろうという運動があった。200mトラックを5周するごとに1マス塗りつぶせる表が配付された。
その表はただマスが書かれているのではなく、東海道の宿場を東京(日本橋)から京都(三条大橋)まで進んでいくようになっていた。住んでいたのは静岡だったから、まずは静岡まで到達することが中間目標となり、その後は愛知、三重、滋賀、京都と割と小刻みに県が替わるのが良かった。1日5周程度ならさほど難しくなく、朝と昼休みに走れば十分達成でき、だんだんと目的地に近づいていくのがうれしかったように記憶している。
もし小学校の仕組みがなくなったら、東海道の表のようなものを自作して子ども与え、子どもが自分で視覚的に努力の量を把握できるようにしてやりたい。
小さいうちに良い(意志力を節約できる)習慣をつければ、長年にわたりポジティブな影響として出るはずだ。


◆個人として
 つい先週から腕立て伏せを始めた。最初はハードルを低く設定して、1日最低20回とした。筋力向上を効率的に行っていくには、2日ごとに20回×3セットなどとやるのが良いのだが、いきなりそうするのはハードルが高い。まずは細かいことは考えず、とにかく腕立て伏せをやる習慣を定着させたい。記録もつけていこうと考えている。そして、意志力を使わなくても腕立て伏せをするようになったら、その時にもう一歩進めるようにしたい。つまりは、簡単な目標(1日20回でOK)と、難しい目標(長期間続ける)の2段構えとした。

 そしてもう一点、すでに意志力を使わずともできるようになったことが節酒。
昨年4月から自宅で酒を飲むのをやめた。10年前までは、一晩でワインを1本飲んでしまうくらいの酒量だった。そこからだんだんと酒量(と自由になる金)が減り、昨年3月くらいまでは、半月でウイスキー一瓶といったくらいの酒量になった。そこから突如家飲みをやめたわけだが、昨年の8月くらいまでは結構辛かった。しかし、秋頃からは、スーパーの酒売り場の前を通っても何も感じなくなっていた。現在は月に1回程度、外で飲む機会があるので、全くアルコールを絶ったわけではないが、自宅では全く飲む気が起きなくなった。この体験は結構自身になっている。
その当時はこの本を読んでいなかったが、知らずのうちに実行していたことがある。まず当然と言えば当然だが、アルコールを買わないようにした(意志力を使わなくてもアルコールをとらない環境づくり)。そして、月が替わるたびに○ヶ月節酒継続中と周囲にアピールしていた(自己コントロール力は、記録を公開したり、友人とともに進めるほうが高められる)。周りの人間は以前の酒量を知っていたので病気を疑ったくらいだった。
この経験があるので、次もうまくいくのではないかと思える。

 そして読書習慣を強化するために、“読書セット”というものを作った。出展は覚えていなが、どこかの本に書かれていた。これはB5サイズのジップロックのようなものの中に、読むための本と、書き込みのための3色ボールペン、メモのための付箋を入れたもの。これをカバンの中に入れておき、ちょっとした空き時間に本を読めるようにした。
 読むための本は、しょ~おん先生から言われた、「常に30~40冊のストック」があるので、その中から気分に合わせて選んでいる。

 そしてこれから始めたいのが、「よいイメージを言語化して繰り返す」こと。『幸せな宝地図であなたの夢がかなう』という本に書かれていたコルクボードを使った宝地図を制作したい。現時点では、コルクボードは確保したので、そこに貼る写真を収集中。


以上、親の立場と一個人とに分けてまとめたが、総括すると、この本は今まで私の中でバラバラに存在していた知識をつなぐハブになるような本だと感じた。
GI値については『ジョコビッチの生まれ変わる食事』や『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』や『HEALTH HACKS!』といった書籍。
意志力(自制心)が人生に及ぼす影響については『間違いだらけの子育て』、『幼児教育の経済学』、『ずる』、『選択の科学』、『慶応ラグビー部「起業」報告』、『習慣の力』や『悪魔を出し抜け!』といった書籍に書かれていたこととつながる。
昨年、人生を変えるには習慣を変えるしかないということを学んだが、この本から得た知識を利用して、家族全体が良い方向に進んでいくための歩みを強化できたと感じた。

 このタイミングでこの本を読めたことに感謝します。

投稿者 J.Sokudoku 日時 2016年5月31日


「昔の農民が目の前の食物を我慢して外に種を植えるには、とてつもない意志力が必要だったはずだ」(P.140)本書の中で非常に印象に残っている文章の1つである。何故ならば、人間と意志力の幽玄な関係を感じさせてくれたからだ。如何に自己をコントロールする意志力を積み重ね、そしてその影響が及ぼす範囲を拡大することで社会を発展させてきたのか。人類史をこういう側面から着目することの面白さを教えてもらった。現在では無意識レベルまたは本能レベルまで落とし込まれ何気も無くしている日常の行動も、その背景に人類の歴史があるのだと想うと俄然一つ一つの行動、動作にさえ興味が沸いてくる。
 勿論、現代でも意志力の重要性は大きい。人は、ちょっと気を許すと自分にとって楽な方、楽な方に直ぐに流されてしまう。インターネット、TV、ゲーム、ギャンブル等は限られた時間を容赦なく奪っていく。もし、自己をコントロールすることで限られた時間を有効に使うができれば願望実現のチャンスは飛躍的に上がる。
 また、意志力の有無は願望実現への影響だけに止まらない。何故ならば自己のコントロールが出来ないがために自身を取り返しのつかない状況、事態にさえ導いてしまうからだ。犯罪がその典型的例と言える。
現代は誘惑と欲望とが溢れている。そして、それらのトリガーとなりうる様々なストレスを受ける機会も増えていく。これらが相互誘発的に増殖していく未来においても、自己をコントロールする能力の重要性が更に増していくことは間違いない。

 では成功するために強靭な意志力はどのように身に付ければよいのだろうか?これが普通に持つ疑問だろう。しかし、本書が教えてくれることは意志力を鍛え、それに直接働きかけるという方法では無く、むしろ

 ・自らの置かれる環境や仕組みを意志が発動し易いように設計し
 ・習慣レベル、無意識レベルまで落とし込み
 ・如何に意志力に頼ることの無い状況を作り出すか

ということなのだ。
そうすることで限られた意志力を温存し、また選択的に適切な標的に使うことができるようになるのだ。

 意志力に頼ることの無い状況。これについて自分自身について当てはめると、6階にある会社オフィスまで階段で昇る現在の習慣がそれである。6階まで昇るという行動は、階段を昇ることが整腸に良いということを知り1年前から始めたのだ。当初は昇ることを億劫に感じ、確かに意志を使って自身を強引に実行していたが、現在では習慣化されて昇ることに特別な意志力を使っていない。
 しかし、この自己体験の目的/目標達成の壁は低い。では、大きな目的/目標達成に対しては如何にして必要な行動を習慣レベルまで落とし込むことができるのだろうか。大きな目的/目標に対して自らを律し、コントロールする能力はどのように手に入れることができるのだろうか。

 本書では、自己コントロール能力を養うには効果的な時期があると述べられている。それは、幼年期である。何故幼年期なのだろうか。その背景の理論となりうるのが、シュタイナー教育の考え方だと思う。シュタイナー教育では、人間の教育はおおよそ7年周期で分けられる。そして、最初の0~7歳は“無意識(意志)の教育”にあたるというのだ(シュタイナー教育を語る~高橋巌著~)。このことからも規範ある行動を幼年期に教えること、また無意識レベルまで落とすことの重要性が分かると思う。この適正期についての知識に出会えたことは、6歳と2歳の子供を持つ自分にとっては非常にありがたいことである。

 では、上記周期を完全に逃してしまった自分自身はどうなのか。“あぁ~、うちの両親が自分にもそう教育してくれてれば...”と嘆いてお終りにしてしまって良いのだろうか。言わずもがな否である。
 そこで、意志力を操り、願望実現に必要な行動を習慣/無意識レベルに持っていく迄の極意は何なのかを自分なりに考えみた。まず、浮かんだ疑問が、意志力の強化についての東洋的アプローチは如何なるものなのかということだった。そして探して読んだ本が、“ブッタが教える意志力の鍛え方~アルボムッレ・スマナサーラ著~”である。二者の比較は、西洋式(本書)は自己の外側(環境設定、仕組み作り等)から間接的に自己の内側(意志)へのアプローチすることに主眼を置き、対して、東洋的アプローチは直接的に自己の内側へアプローチする方法をとるという印象を受けた(東洋的アプローチにプリコミットメント、成果の数値化、グルコースの補給、他人の監視、小さなご褒美等は出てこない)。
 しかし、東洋式アプローチと西洋式アプローチとの共通点も幾つか見られた。そして、その中でも最も重要な共通点、かつ願望実現に必要な意志力を発動させる極意と思われるのが、東洋式アプローチでいう“善なる目的の設定”で、西洋式アプローチ(本書)で言う「高潔な思考を持つ」ではないかという結論に至った。それは”自分のためだけ”ではなく”他人のため”、または”世のため”に達成するべく目標や目的を明確に設定するということだ。
 この方法を実際に自ら試してみて、非常に強力であると感じた。何故ならば、過去何度も挫折を繰り返してきた“禁酒”に、現時点で3週間以上成功しているからだ(5日間以上お酒を断つことができたのは、過去20年間で体調不良時の1度だけである)。
 「自分のためだけの目的/目標設定」は弱い。恥を晒すことを覚悟で書くと、今までの禁酒目的は、“願望実現に必要な可処分時間を確保する”であった。しかし、今回は“もっと家族と過ごす時間を増やし、皆を楽しませる”という目的を加えたのだ。そして、さらに重要なことは、その成功した場面を出来るだけ具体的に想像したことだと思う。自分の場合は、胸より上に暖かみを感じた瞬間に“よし、何だか出来そうだぞ”という感情が立ち上がった。
 この事は、前述したシュタイナー教育でも説明が出来るのだ。0~7歳が“無意識(意志)の教育”にあたるのに続き、7~14歳と14~21歳が“思考の教育”とされている。そして、その2つの教育周期が重なり合う中間期に橋渡しの役割をする“感情の教育“があるとなっている。感情は無意識(意志)と思考の仲介役をするのだ。“頭では分かっているけれども...”という状態。これは、思考でストップしていて感情に届いていない、つまり意志力は発動しづらい状況にあると言えるのだろう。思考を意志に届くかせるためには感情を立ち上げる必要があったのだ。どこかで聞いたことはあるが、実際に体感したことは大きな収穫である。

 知識を持つと持たないでは大きな違いが生まれる。それを今回改めて感じた。今まで自分は、感情と思考が人間の内的構成の2大要素だと考えており、「意志」については意識して考える機会が前2者と比べると殆ど無かった。そもそも「意志」とは何かさえ分かっていなかったのだ。今回、「意志力の科学」、「ブッタが教える意志の鍛え方」、そして偶然併読となった「シュタイナー教育を語る」で、意志とは何なのか、その働きや仕組み、そして思考と感情と意志という三つの関わり合いについての知識を得た。それは、とても意義深いことだ。

~お終り~
*今回の禁酒は「小さいことから始める」を実践して2か月間と設定。その他にも、本書で紹介されている「公表」、「プリコミットメント」、「小さなご褒美」等の小技も使っています。

投稿者 diego 日時 2016年5月31日


奇想天外なスゴイ人生も日々の歯磨きから


意志が強い、弱いという言い方があります。
意志が強いというのは、自分に克つこと、
初心を貫き、継続を力にしていくことなのでしょう。
それぐらいに思いつつ本書を手に取りました。

本書を読んで、意志が強いというのは
実は自己コントロールができるということであり
決意したことをただ貫き通すことではない、ということに驚きました。
というのも、意志力、「自己コントロール」には
社会規範を守ること、秩序や規律を守ることも
含意されている旨が書かれてあったためです。
決意したことがらであっても、
社会規範や他者たちとの協調に対して
きちんと配慮されて、それらを内包していることが
非常に重要なのだと感じました。

全体を振り返ると
何かをしないために、誘惑を退けるために、
どうするといいのかが、たくさん書かれているのですが
すべては、高い理想を実際に現実にするためだと感じました。

典型的なパターンを知り、自分も例外ではないと認め、
今の研究結果を総動員して
理想のために予め戦略を立てておくことが
ここまで可能になっている。
ありがたいことです。


子育ての話の中で、子供の時から自分でできることを増やして
自己コントロールを身に着けるという話があり
早くから成功のための態度を身に着けることもできるようです。
でも、すでに大人になった今からでも、完全に遅い訳ではありません。

つまり、うまくできない、成功しないということは
自己コントロールがうまく身に着いていないとか
ちゃんとしたやり方がわかっていないとか
そういった可能性をはっきりと意識することが可能になったのです。

更に、自己コントロールの意味を考えれば、
うまくできない、成功しないことがある場合、
社会規範や他の人たちときちんと協調するようなこと、
世界にも役立つようなことをしようとしているのか、
そこをもう一度考え直して、決意を修正する必要があるかもしれない。
それをきちんと考慮に入れることも可能になったのです。

できないことで罪悪感を持ち続けるのではなく
やるためにもう一度考え直し、生活を組み立て直し、
人生を再開することができるのです。

自分にもすごい才能や魅力があり、
実は天才な筈なのにと夢見て勘違いしたり、ギャップに苦しんだり、
努力をしても無駄だと放棄したりするのではなく、
自分が専心したいと思えるような高い理想を持ち、
それを支える小さな習慣をたくさん身に着けることが
こんなにもゆるぎないことなのか
本当に高い理想が実現するとしたらこれこそが確実だ、
起こって当然だという例を目の当りにしました。

しかも、所謂旧来の天才のイメージとは異なり
隣人になりたい、頼りにしたい、尊敬に値する人物像が浮かび上がり、
世の中がよりよい方向に進んでいるのではないかもと感じました。


何かをするためには、他のすべてをしないということ
これも身に突き刺さりました。
だからこそ本書は、
何か(飲酒や喫煙・カロリーの過剰摂取)をしないための
傾向と対策に、多くの部分を割いているのでしょう。
理想が高ければ、それを支える習慣が重要になり
その習慣を維持するためにも、ある程度の時間が日々必要になります。
自分が持つ時間のうち、理想のために実際にはどれだけの時間を過ごせるのか
そういった時間の計画や見積りは錯誤しやすく
更に、理想を実現したり、実際に形にしたりすることになれば
重要な判断は先延ばしにするほうが楽なため、先に延ばしやすいとい記述もあります。


今、すぐには高い理想が思いつかないのですが、
実際に「これを3年間続けよう!」などと決意していることを並べて
どうしてそんな決意をしたのかを振り返り
普段の習慣を見直し、何が決意を支え、何が決意を台無しにしているのか、
そんなことから始めていけば
本当は一体、どんな理想を先延ばしにしてきたのかが
見えてくるかもしれない。そう感じております。


まずは本書を参考にしつつ、
如何にして自分はこの課題図書への書き込みを決意したかを振り返って、
来月の課題図書の書き込みに対峙していきたいと思います。

ありがとうございます。
この機会とスペースに大きな感謝をいたします。

投稿者 magurock 日時 2016年5月31日


自分の意志力は、一体どれくらい強いのだろう?と常々思う。
基本編セミナーを受講してから呼吸法や川の瞑想を一日も欠かさず続けているし、ほかにも自分に課した課題を毎日黙々と続けていて(アメリカの奇術師デビッド・ブレインに遠く及ばないが)、おかげで以前よりずっと自己コントロールができるようになったし、意志が強くなったと感じている。でも、その意志力はどこまで本物なのだろうか?

先日、第二次世界大戦下のユダヤ人弾圧を描いた映画を観て、その様子に夢でうなされるほど胸が痛んだのだが、自分があの狂った状況の中にいたとしたらどうしただろうか?とふと疑問に思った。
現代の戦争のない日本に暮らしている自分からすると、「よくもあんなひどいことを!」とナチスの蛮行を責める気持ちでいっぱいになる。でも、ユダヤ人をかばうと自分や自分の家族の命も危うくなるという中で、自分は正しい行いができるか?またそれよりも、当時の価値観にどっぷり浸かった状態で、ちゃんとユダヤ人を気の毒と思えるのだろうか?
映画の中に出てきた「あっちに逃げたわよ」と逃げ惑うユダヤ人をチクるオバサンに、自分は絶対にならないと言い切れるのか?

本書でも、アフリカの奥地へ過酷な探検に行ったヘンリー・モートン・スタンリー氏と後方部隊のことが書かれている。想像を絶する恐怖と苦痛に曝されると、よっぽど意志が強くなければ野蛮人になってしまう。これも意志力について考えさせられる話だ。
どんな過酷な状況の中でも、スタンリー氏のように良心を失わない自分でいたいが、まだ自信を持って大丈夫、と言うことができない。でも、以前よりはずっとマシにはなっていると思う。だから、これからもコツコツと自己コントロール能力を高める工夫や努力を続けるしかないのである。
そして、なれてもなれなくても、死ぬまでスタンリー氏を目指していこう。本書は、そのためのバイブルになってくれそうだ。

投稿者 akiko3 日時 2016年5月31日


「WILLPOWER意志力の科学」を読んで
  
 自分の意志力の弱さに、駄目な自分と思うことが多かった。朝、2度寝3度寝してしまったり、Things to doリストに残る項目が必ずある。締め切りぎりぎりに課題本の感想を送る。でも、やる!と決めたことはやり遂げたり、納期に間に合わせたりする面もある。そういうものは、社会的に自分の信用に関わることだったり、利他の精神が背景にあったりだ。結局は自分の心がどう第三者の目で評価するかだ。朝寝坊をしても、しゃないなと緩く許すか、絶対に起きないと駄目な時と自分はちゃっかり天秤にかけて判断していたんだ、一瞬一秒120%で取り組むのは、人間の生理ではないんだと安心した。(自分に都合のいい言い訳にはすぐ食いついてしまう。)

ただもう子供ではないから、ズルズルと楽をした結果を受け取る自分もほっとけない。賢く自分が成長する仕組みを日々に仕掛けよう。“これはやらないとっ”とピックアップしている(のに日々後回しになり未達成)ことは、『イノベーション・オブ・ライフ』の2回目(あと1/3)、『量子論から解き明かす「心の世界」と「あの世」』3回目(P72で停滞 )の読破。
 数か月前よりThings to doリストも、重要、緊急…と例の分け方でできるだけ書き出しているが、つい興味あることの方が取り組みやすく結果予定が狂う。日々のタスクが能力を超えている点もあると思う。
 だからこそ、人生の優先事項を考えてみたい。意志=自分。人は自分以外の人のことを考えた時、自分の力以上のことが出来たりする。自分はどうなりたい?何のためにそれをする?未読の本2冊を読むことは自分の為でもあり、自分が望む幸せ(自分以外の人の幸せにもつながる)を得る1つの手段でもある。そう考えると、読みたい!という気が沸いてくる。時間が出来たら本を手に取ろうという気になる。その為にカバンに本を入れるようになる。でも日々、読めた時間は0のことも多い…。
  あ~意志が弱いから…と落ち込んでいたのは、この本を読む前。
タスクが多すぎる → 日々の雑事で日々が終わっている
先延ばしに回されることは、中長期目標に関わること。
自分の視点が日々にしか向いていないから、中長期のことができてなくても淡々と過ごせてしまっている。
平和ボケな中、非日常なことが起こった時は、嫌でも中長期のことが目の前に現れ、問答無用で“どうしよう”、“このままでいいのか?”と背筋が伸びた。優先順位前倒しだ。これらも采配なのだろう。

本書の最後に好きな言葉“水は方円の器に従う”と似たような言葉が紹介されていたが、科学は真理を後追いで証明しているだけという見方もあるが、先人達は様々な言葉や生き方を残してくれている。自分の人生、自分の為ではなく、“他の為にいかに自分を生かすか”が当たり前の思考だった時代の生き方、結果、残されているものからに思いをはせ、「生き方」をしっかり意識することやそういう喜びが美味しいと感じる自分になることで、コツコツと目の前の課題をこなしていきたい。
『イノベーション・オブ・ライフ』あと13ページ、ご褒美は重版出来動画鑑賞♪(いやいや量子論にサクッと手を伸ばすところだろうとのつっこみはなしで^^。脳みそが快のご褒美を要求しています)

投稿者 shiorina 日時 2016年5月31日


この本を読んで、新しい発見と、今後の自分の人生に取り入れていきたいと思
ったことは3点ありました。


まずは、子供のしつけは一貫性とすばやい罰が大事であるということである。

『厳しい罰よりもすばやい罰を。』
すばやく罰を与え(叱る)ないと、子供たちは過ちそのものや、そこに至るま
での心理プロセスを忘れてしまうのである。
すなわち、どうして怒られているのかわからなくなってしまうのであり、それ
ではしつけそのもの=叱る行為そのものが意味がなくなってしまうのである。

しつけの一貫性はもっと大事であると思う。
自分には子供が2人いるが、この箇所を読み、痛切に反省しました。
外にいるときも、家と同じように果たして叱ることができていたかというとそ
うではない。
そして、妻と同じ見解のもと、子供に対してしつけをしているかは更に重要で
ある。
これは子供にとって同じ行為をして、お母さんには叱られるけど、お父さんに
は叱られないとくれば、子供にとっては果たして何か良くて、何が悪いのか混
乱してしてしまうのは当たり前だと思う。

子供のためにも、一貫したしつけをするべきだと、妻ともぜひ共有したいと思
いました。



次に、自己コントロール能力の高い人は、そもそも意志力を使うのが少ない人
たちであるということ。

これこそ究極の意志力を強める方法である。
問題になりそうな状況を、あらかじめ察知し、問題を事前に避けているのであ
る。
 
文章に書けば2、3行で簡単そうに済んでしまうが、この境地に達するには
相当な努力と時間が必要なのではと思う。
まさに今までの人生の経験・失敗の数から自然と生み出された結果なのではと
思う。
 
この境地にいる人たちは、特に顕在意識で考えることはなく、おそらく直感で、
自らの潜在意識が危険や問題を察知しているのではと思う。

潜在意識を発動させるまでの努力はきっと並大抵ではないかと思う。
ただ自分はこの境地にいきたいと思うし、その努力はしていきたいとも思いま
した。
 


最後に、これが最もこの本を読んで感銘を受けたことであるが、
『目標は一つに絞って集中せよ、一度にひとつのことに集中せよ』である。

アマンダ・パーマーは言っている、
『人間ってすごいことができるのよ。動かないって決めたら、それだけ動かない
でいられるの』

これこそ人生の極意ではなかろうか。
またこれこそ意志力の最も有効で効率的な使い方ではなかろうか。

マルチタスク能力は一見あこがれる能力かもしれないが、実は結果を出すには遠
回りなやり方ではないかと自分は思う。

1点集中で、スキル=能力を一気に高め、そこから応用として新しいことにチャレ
ンジする。
結局成功している人は、まずは何かで頂点に立ち、その道を究めてから別の道を究
めるケースが多いのではと思う。

たとえばビートたけし。
彼は今では、お笑い・映画監督・TVコメンテーター・作家と多彩な能力があり、ど
れも成功しており、マルチなタレントを持っている。

でも、最初は彼は、漫才・お笑いでその道を極め、そこから応用していったに違いない。

それはどんな仕事でも、どんな分野でも、どんな道でもあてはめることができると思う。
その道を究めるプロセス・努力の仕方・まずは実際にやってみること・失敗をたくさん
をすることで成功に一歩づつ近づくこと、などを一通り経験することで、いざ他の新しい
ことにチャレンジする際に、同じやり方で道を究めることができるのである。

2回目はジャンルは違えど、成功するためのプロセスは同じなので、1回目より数倍早く
道を究めることができると思う。

なので、最初が一番大変だし、時間がかかる。
でもそこをクリアさえすれば、成功へは少しのやる気と時間の問題かもしれない。

このことを自分でもあてはめてみる。
自分はサラリーマンであるが、副業として、不動産投資(アパート経営)をやっている。
そこでいま流行の、AirBnBがもてはやされているが、AirBnBは確かに儲かる。でもやり方
は違う。AirBnBは転貸。すなわち賃貸で借りたものを、外人などの観光客に転貸して利益を
とるものである。

自分のやっているアパート経営は、銀行から借金をして、不動産を自分の名義で所有権とし
て購入し、長期間入居していただくやり方である。

購入と転貸を同時にやっている人もいるが、自分はまずは購入する方法だけでやっていきた
いと思う。
なぜなら、それが一番の成功への近道だと思っているからである。
同じ不動産投資の世界であり、第3者からみたら微妙な差かもしれないが、実はこういうこと
が後に圧倒的な能力の差が生まれてしまう原因であると思う。

やはり複数のことを同時にやってしまうと力が分散してしまう、まさに意志力の低下を招くのである。


本の第3章でベンジャミン・フランクリンが言っている。
『これらすべてを一度に実現しようとして、注意を分散させないほうがよい。いっときにど
れか一つの徳目に取り組むことだ。』

まさに極言である。
どんなことにも当てはまることだと思う。

これからの人生で、新しいことにチャレンジする機会が自分には多くあると確信している。
そんな時は、この黄金のフレーズをいつも思い出したいと素直に思った。

今回もまた新しい気づきを与えてくださりありがとうございました。

投稿者 ishiaki 日時 2016年5月31日


この本を読んで、こうやって感想を毎月書く様にすると今年の目標を立てとりあえず今月も期限ギリギリで提出が出来たことが自分の「意志力」が少し上がったと感じニヤついてみましたが相変わらずうまく感想が書けないところが次は上手く書こうという意志に反してだいぶへこんでいます。

投稿者 gizumo 日時 2016年5月31日


「WILLPOWER 意志力の科学」を読んで

意志力が大切で成功の条件の一つであることは間違いないと思われるが、残念ながら自分には不足しており、何としても強化したい要素である。本書を読みながら、「あの時ああしていれば・・・」と何度悔やんだことかわからない。
実は正直に言えばそこそこ「意志力は強い」つもりでいた。課題図書はちゃんと読み、毎日のトイレ掃除、マントラも欠かさない。本書を読んで実験による「意志力のない」人たちの行動が自分に当てはまることに愕然とした。鼻をへし折られ、穴があったら入りたい気分にもなった。

数多くの実験・検証があげられており、興味をそそられるものばかりであった。特に“子育て”の経験のない自分にはどこか厳しい視点しか持ち合わせていなかったが、その重要性と困難さを初めて理解できた。(今の意志力の脆弱性を両親の責任とはしないが・・・)
全員が自制心をもって“聖人君子”のようになる必要はないが、個人の幸せと成功のカギになることは間違いないと確信した。
また、多くの社会的背景をうけて「自尊心」から「自制心」へとシフトしている時代の流れも、ある種の「浄化作用」ではないかと思えた。

私事であるが、持病があり突発的に「猛烈なかゆみ」に襲われることがある。はたから見れば「掻かなければよい」と思われるだろうが、本人には苦痛でしかなく発作のように掻きむしる。そしてさらに悪化する。というお決まりのコースをたどる。精神的なストレスで意志力を使い果たすと、甘いものが欲しくなり、それがかゆみをさらに誘発する。と、最初にもどりサイクルがまわりはじめるという仕組みを日常で体験している。本書で「意志力」を強化する方法を学べたのでぜひ身につけて克服したいと決意をあらたにした課題図書であった。

投稿者 sakurou 日時 2016年5月31日


「WILLPOWER 意志力の科学」を読んで

今年も早くも折り返しに来ようとしている。このタイミングでこの本に取り組めたのは非常に幸運であった。ダイエット、節酒等、今のダメダメな自分のためにあるのではないかと思ってしまうほどである。

以前の課題図書である「ヤル気の科学」の感想文を読み返し、できたこと、できなかったことを振り返る。このような本は、免許講習ではないが、定期的に振り返らないとなかなかうまくいかないように思える。

僕は感想文投稿を初めて約2年になるのだが、この2年間で読書の習慣、分厚い本攻略(21世紀の資本等)等、いろいろ成長できたように思う。一方、いろんな誘惑に負け、先延ばしにしてきたのもまた事実である。

以下、本書を読んで気付いたことを纏める。

1.「意志力」とは心身の総合力

本書を読んで改めて思ったのは、と思ったのは「意志力」とは健康な心身に宿るということだ。どうも僕のような昭和の人間だと、「意志力」というと「巨人の星」等(さすがにリアルタイムではないが。。。)を根性論をイメージしてしまうのだが、実は全くそんなことはなく、「目標に向かって、無理無く今やるべきことを日々コツコツと続ける」ということに尽きるということだ。

この「無理無く」というのが難しいのだが、エグゼクティブが常にジョギング等で体を動かす時間を確保しているのは、健康な心身が質の良い仕事に繋がるということをよく分かっているからではないか。予めアポを入れてしまうことで強制的に生活に組み込み、かつパーソナルトレーナーとのペアで目標設定や目標達成のパートナーとしているところが彼らをより健康で質の良い成果を生むことになるのだろう。

今回、特に印象的だったのは食事に言及している点だ。以前からほぼ昼夜のほぼ2食としているのだが(朝は味噌汁少しだけ)、胃腸に負担がかからないので、午前中から快適に過ごせている。最近、糖質や炭水化物が多い生活をしているので、少し低GIに取り組もうと思う。食事を改善するだけで意志力を高めるなら、これは安いと思う。また、ダイエット食べたものを記録するより、褒めるより、姿勢を正すだけで意志力が上がるというのは意外だった。姿勢で目標達成。これも安上がりである。実はこういう知識と基本的習慣だけで、目標達成はかなり近づくものであり、別に変なものは必要ないのではないかとさえ思えてくる。

2.目標に真正面に取り組まない

僕にとって意外だったのは「ダイエットしないで体重を減らす」の項であった。

誘惑に戦うためにエネルギーを自己コントロール力に使いエネルギーが消耗してしまうために、逆に食べてしまうのいうのはまさにのその通りだ。巷にはダイエット情報溢れかえっているが、もちろんその裏にはダイエット関連商品を売りつけたいプレーヤの意図がある。ダイエット食や機械で楽に痩せましょう、と言っているが、実は必要なのはそういうものではなく、思考なのだとつくづく思う。

例えば僕はラーメンが好きなのだが、よく考えると、自分の中には酒⇒シメにラーメンというパターンが出来上がっている。それをどううまくいくようになるか、考えてみるのも楽しい。

また、「絶対にやめる」ではなく「後でできるから今やらない」というのもある。よく考えると休肝日はまさにそれで「今日は飲まない」と我慢するのではなく「水曜日になったらOK」と思うことで楽になっているというのも理にかなっている。

3.小さな目標を積み重ねる

小さな目標というのはよく言われるが、本当にそうだ思う。

中でも強烈だったのは、研究者に関する記述で論文を少しづつ進めた研究者は大学で終身雇用資格を取り、一夜漬けタイプはキャリアを終わらせたというところである。論文を出したという事実は同じでも、取り組み方の積み重ねにより、そこまで大きな違いが出るというのは頭では何となく理解できていたが、科学的に言われるとぐうの音も出ない。

また、トロロプの一節も興味深い。小説家という、優れた文書を書き続けないといけないというプレッシャーの中、一日一定数を必ず書くということを日々続けるというのもすごいし、また、そうすることで他の小説家のように締め切りに遅れることもなく、また出版待ちの本を出すだけ、余裕が生まれるという好循環を作れるということだ。

最近、やることが後手に回っているので、後手に回る生活から抜け出さないとキャリアが危なくなるという強い危機感を覚えた。

4.宗教、SNS、更にAIへ

昔は共に祈る仲間がいるということで宗教だったが、最近はSNSの発達で、どんなことでも同じ目標を共有できる仲間がいるという話があった。「ヤル気の科学」にもあったが、できなければ募金を強制する尻叩きサイトもあるし、逆に勇気付けてくれるコミュニティもある。

これを読んで改めて欲しいと思ったのが、「目標達成サポートAIアプリ」である。昨今話題の「りんな」のように、人の相手をしてくれるAIが話題となっている。これを目標達成に応用すればよいのではないか。例えば、ヘルスケアに適用すると、体組成計から送信されたデータで体重や体脂肪率、トイレの尿から血糖、活動量計からの睡眠や心拍などを送り、更に スマホから送った食事の画像で栄養状態をチェックすることで、総合的に日々の生活をチェックしサポートしてくれ、その上、時には優しく、時には厳しく催促してくれて、日々の会話も楽しめて、ついでに怠けたら自動的に罰金が募金サイトに送金される(笑)。
ある意味かなり酷な方法だが、ダイエットが必要な人には非常に良い方法と思える。これもAI、IoT、ビックデータが発達した今だからこそできるものであり、このような先進技術を享受して目標達成に近づきたいと思う。

もちろん、何か味気ない気もするが、AIがより感情を扱えるようになれば、自然なコミュニケーションが可能となり、それで目標達成が可能となればこれはこれでよいのではないか、と思えてくる。AIは人の仕事を奪うというネガティブな論調で扱われがちだが、このような願望実現に適用すれば、より自分の人生にプラスになるものと考える。

とはいえ、まだまだ、人のつながりが重要な世の中である。
(FacebookにAIが人のふりをして、誰も騙されないくらいになればいいかもしれないが。。。)

よくよく考えると、この読書感想文のコーナーも、同じ本を読み、感想を出しあう、ある意味切磋琢磨の場だと思っていて、今月は全く構想がまとまらず、正直投稿できるかと悩んでいたが、何とか投稿することができた。投稿を悩んだ時、僕には同じ本を読み、感想文投稿で苦しんでいるであろう投稿者のみんなのこと(もちろん、殆どの人は知らないが) が頭に浮かぶ。これからも投稿して、読書を通じてあらゆる分野への造詣をを深めたいと思う。

今回も良い本でした。ありがとうございます。

投稿者 6339861 日時 2016年5月31日


意志力が筋肉と同じように消耗することを学んだ
消耗することを前提としつつ、意志力を使うことを覚えた
日々の仕事の中でも、重要な意思決定時には、空腹にならないようにするなど活用している。

意志力も体力と一緒であれば、鍛えて上限値を高めないといけない
能力が低いと意志力の消耗が速いが、能力を高めておくとむつかしい問題も
簡単に解決できるので、意志力を消耗しない

意志力をうまく使うには、一度にひとつのことに絞って集中する

これもいろんな本で言われているが、意志力の面からみても正論なのだろう

もうひとつ学んだのが、頭の中の懸念事項を書き出すということ
そうしないと、いつまでたっても脳が考えることをやめずに寝不足になってしまう。
書き出すとすっきりして、よく眠れることがわかった。
これはとても実用的だと感じている

投稿者 daityan6201 日時 2016年5月31日


人生は選択の連続である。
選択の積み重ねが習慣になり、習慣が変わる事で人生が変化していく。
良い習慣を身につけるために必要なのは、生まれつきの才能ではなく、
意志の力であるという事を明らかにしたのが本書である。

人生において、どんなライフスタイルを選択するにしても、本質的に必要なのは
意志の力であり、その力の性質と、力を発揮するために有効なアプローチを科学的に
体系立ててまとめたことに本書の価値があると思う。

本書を読んで印象に残ったことは、『一つうまくいけば、あらゆる
面に及ぶ」ということと、『過程は、結果よりも重要である』ということ。

情報が溢れる現代社会において、大抵の出来事に対処するために必要な知識は、
Googleで検索すればたどり着くし、本屋で3冊程度ハウツー本を買えば得られる。

しかし頭でわかっていても、やらない・できないのは、心理的な抵抗感に勝てないから
ではないかと思う。

その抵抗をなくすために必要なのが、先に挙げた二つのマインドセットではないかと
考える。
目標に対して、自分に何ができるか細分化して、実践すること。結果にくよくよ思い
悩むのではなく、過程をよく分析し、改善するという行動を積み上げていくことで、
あらゆる面で身の回りの物事がうまく回り始めるのではないかと思う。

投稿者 kawa5emon 日時 2016年5月31日


書評「WILLPOWER 意志力の科学」
ロイ・バウマイスター/ジョン・ティアニー 共著

デジタル出版が未だ無い本書を何とか手にして本当に良かった。
特に第9章の子育ての例は、本書ほど最新で綺麗にまとまっていて、
且つ示唆に富む内容を他で目にしたことがない。
今まさに目の前にある現実(10歳、8歳、0歳の男3兄弟)への
具体的子育てヒントが満載であった。
特に深く唸ったのは、自尊心より自制心が子供本人の将来にとっても、
非常に重要であるという点だった。
社会性動物の人間にとってやっぱり重要なのは、自制心なのだと再認識できた。
さらに自尊心偏重主義にひとつの答えが示されたのも非常に大きかった。

そして本書全般に際し、本書と共に3月の課題図書、
「イノベーション・オブ・ライフ」も同時に読むことも強くお奨めしたい。
両書ともに、人生に於ける幸せと成功へのヒントを扱っている点で同じであり、
自分自身の人生とその環境整備をどうするのか?という問いへの答えとして、
お互いに補完する内容が盛りだくさんである。
特に前書での第3部「罪人にならない」の章で言っている内容は、
本書の「明確な一線」と全く同一で、自律という点で非常に重要である。

さて内容に関して、一番感銘を受けたのはやはり、
「意志力」を定義し、定量化し、その特徴、使い方を示した点である。
自身にとっては、所謂「頑張る」がどういうことなのか?が定義された。
自分のそれにムラがある理由、継続しない理由もなるほど納得であった。

意志力(頑張る)だけでは最終的な目標達成には厳しい。
寧ろ頼ってはダメだ。では、どうすればいいのだろう?

それに対する私の見つけた答えの一つは「環境整備」だった。
どの環境に身を置くか、又はいかにその環境を作るか?
前者は今すぐ実行には物理的負担(引越しなど)があるかもしれない。
しかし後者はいますぐにでも出来る手がある。
それは本書で特に参考になった、「鏡(監視の目)」だ。

住環境での鏡(他人の目)、心理的鏡(自分のこころ)、
これらを有効に利用しない手は無い。
前者は、同居家族構成の変化(三世代家族⇒核家族)で、
監視の目の数が減ってしまい、外部からの抑制力が減ってしまったのだが、
現代ではインターネットの活用でそれをアウトソースできるようになった。
後者は文字通り、自分との闘いになるのだろうが、
本書では最強の鏡が紹介されている。
それは第8章の特別な力にある所謂、神、又は人知を超えた力で、
自分監視をアウトソース出来、且つ自分監視の最強の鏡だ。
決めたことを守れたか否か、自分が一番よく判っている。
この最強の鏡を上手に使えれば意志力の消耗は相当防げる。

そしてもう一つ、それは習慣化だ。
どんな行動も習慣化してしまえれば、意志力はほとんど不要になる。
やると決めたことを途中で軌道修正を加えるとしても、
淡々とこなすことが出来れば、意志力(頑張る)に頼らなくてもいい。
それには小さなことでも継続が必要だと認識した。
大きな目標は頓挫の可能性が高くなるため、細分化して少しづつ達成していく。
小さな成功体験、達成感を積み上げることが習慣化のキーだ。

もちろんいくら意志力があっても、ゴール(目標)が無ければ意味はない。
もちろん本書では意志力を無駄使いしないための目標設定方法と、
その目標到達プロセスへのヒントも満載である。

本書は人生の幸せと成功のためにより重要視されてきた
自己コントロール能力の中の意志力に焦点を当てて、
逆に意志力を過信せず、又消耗しない人生戦略を提案している。
人間誰しもいつの時代もやはり自己コントロールに四苦八苦するが、
意志力に頼る人生航路は賢くないとしている点に大きな価値がある。

最後に早々の実行項目として、まず妻には第10章を。
そして自分では「代わりのことをやらない」作戦を実践する。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

2.「決まり事の中で考える」のではなく「決まり事を作るところから考える」
 たいていの場合、前者のパターンに陥りがちですが、
 後者のパターンで思考することができる、というところが角田さんのすごさだと思います。
 こういった枠組みにとらわれない思考ができるからこそ、
 多くの面白いものを手掛けることができたのだろうな、と思います。


最後に、この本のサブタイトルには「企画術」とついていますが、
「人生を楽しむための手びき」に思えてなりません。
きっと、本文の書き方や内容から感じる「面白さ」がきっとそう感じさせるのだと思います。

この本の内容をヒントに、自分なりの「人生を楽しみ尽くす」生き方を見つけ、実践していきたいと感じました。

短いですが、以上とさせていただきます。

投稿者 ken2 日時 2016年5月31日


『WILLPOWER 意志力の科学』を読んで
人は日々の生活の中で、知らず知らずのうちに「意志を消耗」してしまい、判断が鈍っているものだ、ということがわかった。
でも自分では理性的で意志でコントロールできていると思い込んでいるところがたちが悪い。

いかに意志を使わずに仕組化できるか?とは、いかに「我慢」や「ストレス」を減らし「意志の使用を節約」するか?と言い換えられる。
特に仕事上やプライベートで何か重要な決断やイベントがあるときは「意志」を節約したほうがよさそうだ。

1日の「意志使用数」をカウントして、自分が何回くらい「意志」を使用したら限界に達し、いわば判断麻痺が起こるのか?を記録してみたら面白いかもしれない。

「意志力はグルコースという成分で高められる」ということは意外な気がした。ならば「呼吸法」でも高められる気もする。
とにかく「意志の消耗」と完全主義に陥ってプチンと切れないように気をつけ、ゆるりと目標を叶えていきたいと感じた1冊でした。

今月もありがとうございました!

投稿者 2l5pda7E 日時 2016年5月31日


「WILLPOWER 意志力の科学」を読んで。

・意志力は筋力の様に疲労する。
私の体験を基に考えた。
私は一日一食を実践している。
グルコースは食事から時間が経てば経つほど、減ってゆくはずで、
デスクワークで身体を動かさないとしても、深夜残業時は欠乏状態であると
考える。
しかし、以前に比べ体感では始業時に比べても集中力の低下は著しくなく、
ストレスにもよるが困難な内容の仕事に対しても対応できている。

本書の内容から思い当たる所を挙げる。
1、「体が健康なとき、人の免疫システムが必要とするグルコースの量は少ない。」
  とある様に、健康な状態である事。
  しょうおん塾の基本セミナーを受講した2014年10月以降、風邪一つひくこと
  なく、花粉症も改善し、体の免疫システムがグルコースをあまり使っていない。
2、現在の食事の量で慣れ、身体が節約モードに入っている。
3、デスク周辺やPC内フォルダの整理整頓に努めて正しい決断を下しやすく
  使用するグルコースの量が少ない。
4、以前より食べる量が減った為、良質の睡眠がとれるようになった。
5、「やる気の科学」の内容から律したい内容を目に付くところに貼り付け、
  罰金を設定し、律する事ができ、意志力を必要としなくなった。

まだ本書の内容でやるべきことがあるとすれば、人生の目標を掲げる事が必要だ。
まだ迷いというか、覚悟が無い事に気づいた。色んな思考に縛られているというか、
自身でしばりつけている所がある。
そして、自分自身について理解できていない所があり、そのため考え方がぶれる。
意志力を必要とする生き方を自ら選んでしまっている。

ほんのつい最近、私の人生の目的をやっと明確化する事が出来た。
恥ずかしながら現在に至るまで、自分の中でずっと曖昧なままだった。
アラン・コーエンの書の中に書かれていたものにフラグが立った。
 ・他の人の人生を、よりよくする
 ・人の痛み、世界の痛みを少しでも軽減する
スタンリーの『自分の苦痛や恐怖を顧みずに、他人を助ける事が出来るかと考えていた
男が生き残った。』これこそが人生のルールなのだ。
しかし、このような事を知識として知っていても実際に行動できていない。

良書をご紹介頂き、ありがとうございました。

投稿者 sumio 日時 2016年5月31日


WILLPOWER 意志力の科学 感想

今、自分はどんな状態なのか、把握する必要がある。
無理をしない、疲れたら休む、で上手くいく。
意志力のメーターの針がどこを指しているのか、意識する。

グルコースといい、PMSといい、ブドウ糖やホルモンの急激な変動が、人間の感情に大きく影響を及ぼすとは驚き。
精神力とか、克己心とか、ではなくホルモンが肝心だったとは。

意志力の科学とは、正しく、自分自身とコミュニケーションを取ることなのだ。

投稿者 AKIRASATOU 日時 2016年5月31日


意志力の科学を読んで。

本書も示唆に富んだ良書であり、今後の人生において参考になる箇所が沢山あった。その中でも私が一番感銘を受けたのは意志力とはエネルギーであり使えば使うほど消耗する、だからこそ仕組みをうまく活用し、大事な場面で意思決定が出来るようにエネルギーを残しておかなければいけないという事だ。

【P36仕事上のストレスが一番大きい時期に夫婦の関係が悪化するのは、仕事で意志力を使い果たしているからだという】という一文は身につまされる話であり、何故あの時あの様な危機的状況に陥ったのかがすんなり理解できた。
あの頃は地方から首都圏に出てきて、仕事で疲れきった状態の家に帰り妻の話を聞かされるのが苦痛で仕方なかった。そこまででは無いが今でも同じ状況になる事がある。本書を読んだ事で今後は疲れきった状態で帰らないように仕事を工夫したり、万一疲れきってしまった時は、相手にそれが伝わるように家庭での仕組みを作っておくなどの対策を取る事が出来るという事を知れたのがとても大きな発見だった。
また、子供達に脱いだ服を洗濯カゴに入れるという躾をしているものの、なかなか定着せずに困っていたが、子供達の自己コントロール能力に頼るのでは無く、服を脱ぐ場所を洗濯カゴのある脱衣所に限定する事で、服を脱ぐと同時に洗濯カゴに入れるという習慣を作れば良いという事に気付き実践し始めたがすぐに効果が出た。これも本書を読んだ事で、仕組みを作る事で意志力を使わずに目的を達成させられるという事を知れたお陰である。

投稿者 andoman 日時 2016年5月31日


「WILLPOWER 意志力の科学」を読んで

意志力の量には、限界があったのか!

これまで、人の意思の力というは、無限だと思っていたのだが、意思には限界があり、使い続けると、判断力が低下し、パフォーマンスが落ちてしまうという実験結果に、非常に驚いた。
普段、仕事で、日々資料作成や何かを決定する会議、進捗確認などで、数多くの意思決定を下している。
「相手に伝わる資料にするには、何を書けばいいのだろうか…。」
「この決定って、今しなきゃいけないよな~。どっちがいいんだろうか…。」
「このままの遅れだと、来週とんでも無い事になるから、どうやってテコ入れすべきか…。」
一見、ただ思考錯誤しているだけに見えるが、実は、この中に意志力の消費が起きているという事に気付く事が出来た。
ただ頭のコンピューターをぐるぐる回すのはなく、現状と未来予測を行い、何を拾って、何を捨てるべきか?など、こういった取捨選択の判断を行う事により、意志力が消費され、疲労が重なる。
特に、意思決定が必要な、重要な会議が連続で重なると、終了後はヘトヘトだ。
この疲労感が意志力の欠乏というのが、非常に納得出来る。
また、午前と午後、休憩時間直後や夕方等、時間帯に行う会議に至っては、決まるものも決まらなかったり、あっさり決定したり等、本書を読む事で、その理由が面白い様に理解出来た。
「会議の決定は上司の機嫌」云々という理由より、本書における数々の実験結果の方が、とても信頼できる。
そこで、グルコースの不足で、意志力が低下するという記述があったため、自分でもいくつか実験をしてみた。
その中の1つを紹介してみよう。

いつもは昼休み明けに行っている進捗会議を夜に行ってみた。
この時、会議の1時間程前に、プリン等で糖分を補給する。
会議が始まり、他の参加者は、頭の回転が落ちているのだろうか、ダラダラと会議が進行されていた。
私のチームの報告となった際、糖分を補給した効果か、頭の回転が落ちる事なく、テキパキと議題を進めて行く。
周りは会議のテンポの良さに、驚いている様子で、次々とこちらからの提案や要求が通り、かなり良い主導権を持って会議を進める事が出来た。
会議が終わった後も、疲労感もほとんど無く、逆に多くの要求が通った事で、すっきりしていた。

上記はほんの1例だが、本書により、仕事の効率アップのビジネススキル要素が増えた様に思える。
他にも色々と意志力を使わずに、業務を進める方法を試して行きたいと思う。

今月も素晴らしい本をありがとうございます。

投稿者 19750311 日時 2016年5月31日


今でも科学などと言うフレーズがあると苦手な理系分野の話が多いのかと思ってしまい、本のスマートなカバーと帯のデザインからも、さぞ読み応えがありそうだと身構えてしまったが、裏表紙の「意志力は筋肉のように疲労し、また鍛えることもできる(意志力=筋肉説)」と言うフレーズを見た瞬間に、「これだっ!」と心躍らせ一気に本の内容に吸い込まれた。

その背景は、大して体も大きくないのに、20代は今でこそメジャーとなったラグビー選手としてNZに永住したいと夢見て、寝ても起きても筋トレ、そしてそのトレーニングを最大化する為の食事の内容やらサプリメント摂取のタイミングまで、若かりし頃の妄想の中とも言われる様な時期とは言え、出来る限り環境を整えで行い、ある程度の自信があったからだ。

しょうおんさんの基本編セミナーで教わった3年の継続した修行で得た自信や、その受講から約5年弱で起きた奇跡の様な色々な現実から、自分が集中した範囲での意志の力や思考が現実化する事は疑う事ない価値観となったが、日々の生活の中ではまだまだ弱い自分が勝って、自己嫌悪に陥る事も少なくないのが事実がある。

そんな私には、この本からたくさんの実験結果から実証された以下アプローチを知り、いくつかは既に実践しある程度の進歩を感じている。GI値の低いが、適切なグルコースの摂取(勤務中の間食を準備)をスタートし、目標の細分化をし、まず一つの最初の目標にとにかく集中する事など、今までは違うアプローチをする事により、また違う未来を手に入れられる事を楽しみに日々、少しずつでも歩み続けて行こうと思う。

投稿者 chaccha64 日時 2016年5月31日


「WILLPOWER 意志力の科学」を読んで

自己制御は難しい。他人の何気ない言葉に、態度に、振る舞いに怒りを爆発させることが多々ある。自分に意志の力が少ない、自制心が足りないと思っていた。自制心が足りなくて、感情を優先させてしまう性格だと思っていた。
ところが、この本を読んで、意志力には容量が決まっていて、使うと減ってしまう。なるほど、考えてみると、同じような言葉、態度でも怒ってしまう時とそうでない時がある。考えてみると、怒ってしまうのは、夜とか、疲れているとき、お腹がすいている時が多いようだ。
納得です。その上、意志力は鍛えられることも教えてくれます。意志力には、パワーと、スタミナがあり、日常の悪習慣を変えることで鍛えることができる。簡単なことから始めればいい。例えば、歯を利き手でない手で磨くとか。話し方を変えてみる、完全な言葉で話すとか。最初は、時間を決めてもよい。なんとなく、できそうな気になってきます。これから、訓練して行こうと思います。
とはいえ、意志力の増強はできるとはいえ、この歳からでは中々そんなに増やせない。容量はある。これは仕方ないこと。そこで、この本では、「意志力を使わないこと」を奨励しています。日常生活で、役立つ習慣、手順を作っておき、意志力が必要な機会を減らす準備をしておくこと。なるほで、その手がありますね。良い習慣を身に着けるように生活を見直すことも考えていきましょう。
生活を見直す機会を与えてくれた本でした。

投稿者 Devichgng 日時 2016年5月31日


本書には人生でうまくいく結果は、知能と自己コントロールの2つの資質に左右されるとありました。

先天的な能力が劣っていても、意志力と自己コントロールを高めることで、
その差を埋めることができ、さらには追い越すこともできることを学びました。

知能は生まれ持って決まっているので、高めるのは現実的に難しいようです。
さすれば、残る意志力を源泉とした自己コントロール力を高めることが成功や幸せになる近道です。


幼少のころに意志力が強かった子供は、その他の子どもたちよりも、
学力、収入、健康の面で上回る追跡調査の結果が記載されていました。
なんと4歳までに培われた意志力の高さが、その後の人生に相関してしまうようです。

秋に子供が産まれる予定ですので、『父性の復権』も再読しつつ、
健全な権威とは何かを考えつつ、4歳までに意志力を高めるプランを練ってみようと思います。

一方で、4歳を過ぎてしまっても残念に思う必要はないことがわかりました。
意志力は、筋肉のように使えば消耗しますが、鍛えることもできますので、
消耗する意志力の量を減らすだけでなく、容量を大きくすることが大切です。

ここぞというときに自己コントロール力を発揮するべく、環境設計や仕組み化、リスト化して、
普段は意志力を極力使わないように自動運転にしておくのが吉だとわかりました。

また、意志力の容量を大きくするために、普段と違った部分を動かすことと話し方を変えてみる2つのエクセサイズが紹介されていました。

エクセルマクロの小川さんの真似をして、利き手でないほうの手で文字を書いたり、ご飯を食べる訓練をしています。これって体のバランスをとるのが目的だと思っていましたが、いざというときに利き手を使うための意志力の強化になっている副次効果がわかりハッとしました。
急がば回れで、利き手と反対の手を使う時間を増やしていきます。

しょ~おん塾での呼吸法やマントラの訓練は、それをやり続けることで意志力の自動運転の仕組み化や意志力の容量アップになっていると思いました。

継続することで怪しい系の能力アップ、自己コントロール力の強化になるので、やるっきゃないですね。

投稿者 tractoronly 日時 2016年5月31日


WILLPOWER 意志力の科学 を読んで

本書では様々なヒントやノウハウ、マインドセットなどが提示されているが、全編を読んで感じたことは人間はなんともぶれ易く、簡単に堕落してしまう生き物なのだということでした。
アフリカのコンゴという監視の目のない遠方で、自尊心が高いであろう名門一族イギリス人探検家が暴虐な振る舞いをしたのもその最たる例ではないかと思いますが、ここまで人の道を外さなくても、ここまで頑張ったからちょっとくらいはいいかとか、ちょっとした出来心でえらいことになってしまったなどのシチュエーションは誰にでも身に覚えがあるのではないかと思います。
結論としては「意志力を使わないようにする」「ダイエットしようとしない」などジレンマもあるので本当にコントロールが難しいものです。

ただ、振り返ってみると我々が住む日本という環境においては、和食の文化だったり、儒教圏の文化、神社仏閣をはじめとした宗教設備が身近にあるなど、意志力は鍛えようと思えば思う存分鍛えられる恵まれた場所にいるのではないかとも思いました。
この環境を生かし役立てていくことを考えてみたいと思います。

投稿者 kawa5emon 日時 2016年6月1日


書評「WILLPOWER 意志力の科学」
ロイ・バウマイスター/ジョン・ティアニー 共著

デジタル出版が未だ無い本書を何とか手にして本当に良かった。
特に第9章の子育ての例は、本書ほど最新で綺麗にまとまっていて、
且つ示唆に富む内容を他で目にしたことがない。
今まさに目の前にある現実(10歳、8歳、0歳の男3兄弟)への
具体的子育てヒントが満載であった。
特に深く唸ったのは、自尊心より自制心が子供本人の将来にとっても、
非常に重要であるという点だった。
社会性動物の人間にとってやっぱり重要なのは、自制心なのだと再認識できた。
さらに自尊心偏重主義にひとつの答えが示されたのも非常に大きかった。

そして本書全般に際し、本書と共に3月の課題図書、
「イノベーション・オブ・ライフ」も同時に読むことも強くお奨めしたい。
両書ともに、人生に於ける幸せと成功へのヒントを扱っている点で同じであり、
自分自身の人生とその環境整備をどうするのか?という問いへの答えとして、
お互いに補完する内容が盛りだくさんである。
特に前書での第3部「罪人にならない」の章で言っている内容は、
本書の「明確な一線」と全く同一で、自律という点で非常に重要である。

さて内容に関して、一番感銘を受けたのはやはり、
「意志力」を定義し、定量化し、その特徴、使い方を示した点である。
自身にとっては、所謂「頑張る」がどういうことなのか?が定義された。
自分のそれにムラがある理由、継続しない理由もなるほど納得であった。

意志力(頑張る)だけでは最終的な目標達成には厳しい。
寧ろ頼ってはダメだ。では、どうすればいいのだろう?

それに対する私の見つけた答えの一つは「環境整備」だった。
どの環境に身を置くか、又はいかにその環境を作るか?
前者は今すぐ実行には物理的負担(引越しなど)があるかもしれない。
しかし後者はいますぐにでも出来る手がある。
それは本書で特に参考になった、「鏡(監視の目)」だ。

住環境での鏡(他人の目)、心理的鏡(自分のこころ)、
これらを有効に利用しない手は無い。
前者は、同居家族構成の変化(三世代家族⇒核家族)で、
監視の目の数が減ってしまい、外部からの抑制力が減ってしまったのだが、
現代ではインターネットの活用でそれをアウトソースできるようになった。
後者は文字通り、自分との闘いになるのだろうが、
本書では最強の鏡が紹介されている。
それは第8章の特別な力にある所謂、神、又は人知を超えた力で、
自分監視をアウトソース出来、且つ自分監視の最強の鏡だ。
決めたことを守れたか否か、自分が一番よく判っている。
この最強の鏡を上手に使えれば意志力の消耗は相当防げる。

そしてもう一つ、それは習慣化だ。
どんな行動も習慣化してしまえれば、意志力はほとんど不要になる。
やると決めたことを途中で軌道修正を加えるとしても、
淡々とこなすことが出来れば、意志力(頑張る)に頼らなくてもいい。
それには小さなことでも継続が必要だと認識した。
大きな目標は頓挫の可能性が高くなるため、細分化して少しづつ達成していく。
小さな成功体験、達成感を積み上げることが習慣化のキーだ。

もちろんいくら意志力があっても、ゴール(目標)が無ければ意味はない。
もちろん本書では意志力を無駄使いしないための目標設定方法と、
その目標到達プロセスへのヒントも満載である。

本書は人生の幸せと成功のためにより重要視されてきた
自己コントロール能力の中の意志力に焦点を当てて、
逆に意志力を過信せず、又消耗しない人生戦略を提案している。
人間誰しもいつの時代もやはり自己コントロールに四苦八苦するが、
意志力に頼る人生航路は賢くないとしている点に大きな価値がある。

最後に早々の実行項目として、まず妻には第10章を。
そして自分では「代わりのことをやらない」作戦を実践する。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

投稿者 AKIRASATOU 日時 2016年6月1日


意志力の科学を読んで。

本書も示唆に富んだ良書であり、今後の人生において参考になる箇所が沢山あった。その中でも私が一番感銘を受けたのは意志力とはエネルギーであり使えば使うほど消耗する、だからこそ仕組みをうまく活用し、大事な場面で意思決定が出来るようにエネルギーを残しておかなければいけないという事だ。

【P36仕事上のストレスが一番大きい時期に夫婦の関係が悪化するのは、仕事で意志力を使い果たしているからだという】という一文は身につまされる話であり、何故あの時あの様な危機的状況に陥ったのかがすんなり理解できた。
あの頃は地方から首都圏に出てきて、仕事で疲れきった状態の家に帰り妻の話を聞かされるのが苦痛で仕方なかった。そこまででは無いが今でも同じ状況になる事がある。本書を読んだ事で今後は疲れきった状態で帰らないように仕事を工夫したり、万一疲れきってしまった時は、相手にそれが伝わるように家庭での仕組みを作っておくなどの対策を取る事が出来るという事を知れたのがとても大きな発見だった。
また、子供達に脱いだ服を洗濯カゴに入れるという躾をしているものの、なかなか定着せずに困っていたが、子供達の自己コントロール能力に頼るのでは無く、服を脱ぐ場所を洗濯カゴのある脱衣所に限定する事で、服を脱ぐと同時に洗濯カゴに入れるという習慣を作れば良いという事に気付き実践し始めたがすぐに効果が出た。これも本書を読んだ事で、仕組みを作る事で意志力を使わずに目的を達成させられるという事を知れたお陰である。

投稿者 morgensonne 日時 2016年6月1日


『WILL POWER 意志力の科学』を読んで

成功のために意志力と自己コントロール能力が必要である。
しかし意志力は消耗し、自己コントロール能力が落ちていく。
そこで意志力を鍛えるとともに、少ない意志力でより大きな成果をあげる
仕組みをどのように作っていくかがポイントになってくる。

正直、意志力を鍛えるのは難しく、時間がかかる。
大人になってからは、なおさら困難なのではないかと感じる。

だから本書のように意志力を使わずに、自分や周囲をコントロールしていくことも必要になってくる。
それは一番は習慣化ではないかと思う。
様々な訓練も当初は相当の意志力を使っていたような気がする。
しかし繰り返し実施することで段々と生活の一部となり
次第に気付いたら実施していたという状態になっていくのではないかと思う。

最初からうまくはいかないが、失敗をしながら自分なりの方法を確立して行けばいいのではないかと感じている。

まだまだ試行錯誤は続けていく必要があるが、
自分に対してだけではなく
今後はむしろ、子供たちに対して意志力をどのように持っていくかを
一緒に考え実践していきたい。

そして仕事においてはチームとしての成果を上げていくために
仕組みを作り改善し目標に向かって進んでいけるようにしていきたい。

ありがとうございます。

投稿者 dukka23 日時 2016年6月1日


「肉体ではない。その強靭な精神力がアスリートなのだ。」

という為末大さんの言葉が、
本書の内容を如実に表しているのではないでしょうか。

肉体を鍛えるためにも精神力=自己コントロールが必要で、
さらにそれを維持する力も必要。
ましてや試合に向けて、肉体と精神をピークに持っていくためにも、
ということなのだと思います。

ただ、「意志力」という、正体があやふやなものを、
実証実験で分解して、要素を洗い出していくプロセスには、
感嘆しました。
「意志力は鍛えられる」という大胆な仮説をベースに、
それを立証する切り口(エネルギーが必要、消耗している時に働かせないなど)
のアイデアは、素人ながら斬新さに驚きました。


特に人生を豊かにする物は2つで、「知性」と「意志力」だ、
という言葉は響きました。

知性はなかなか鍛えることができないから、意志力をまず鍛える。

そして、その意志力を使って知性を鍛える。

そのサイクルが1回でも回れば、
他の事にも波及し、雪だるま式に増えていくのだろう、
と容易にイメージができました。


せっかく人間、特に日本人に生まれたからには、
持って生まれた使命を全うするために、
また自分の人生を豊かに満足感あるように生きるために、
「人間たる」この2つを意識していきたいと、
改めて思わせてくれる書でした。