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第22回目(2013年2月)の課題本

2月分の課題図書は、

ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか

です。

【しょ~おんコメント】

2月優秀賞

今月も28名という多くの方がカキコして下さいました。

(5万人以上読者がいるメルマガでそれは多いのか?というツッコミがありそう

ですが)


みなさん同じようなポイントに共感、感動、同意をしていたようで、とにかく

行動しなきゃ、可能性を無視しちゃダメなんだと書いて下さいました。


言うは易く行うは難しが『行動』というモノで、普通は宣言だけして終わっち

ゃうモノです。ところが今月は、すでに『行動したよ』という人がいらっしゃ

いました。


という事で、『takizawametal』さん、おめでとうございます。

【頂いたコメント】

 

投稿者 nakajirou 日時

ローマ法王にお米を食べさせた公務員がいると知ったのは職場にある定食屋の一つで「ウチの御飯は神子米を使っています」と書かれた事がきっかけでした。今回この本が課題図書として指定された事はそんな縁もありましたので不思議な縁を感じました。

作者はローマ法王にお米を食べさせてもらうような人の思いつかないアイデアを考える人ですから、この本を読むまでの印象は稀代のアイデアマンかと思ったのですが、読み終わった後の印象は一流の経営者だと思いました。

過疎化する村を立ち直す際も、まず村が過疎化した原因をよく追及し最大の課題は農作物の値段を自分でつけられないことだと判定した後は、農作物を付加価値をつけて売る事を最大の目標としています。

お米にしても、もともとおいしい事は分かっていたので、天皇陛下・アメリカ大統領・ローマ法王の誰かに食べてもらえればブランド化出来ると考えた上でローマ法王が話しに乗ってくれたのが実際の話のようで、恐らくこの作者であればローマ法王が駄目だといったとしても、他の有名人に食べていただく事は成功したと思います。

最後の章に書かれた事も農作物に付加価値をつけて売るとの最初の戦略に従って行ったことであり、大戦略を最初に立てて多少の紆余曲折はあってもその方針に従って進んでいく点は、一流の経営者そのものだと思いました。

また筆者は人の扱いも一流です。人を判断する基準は肩書ではなく人格であると高潔な事をいう一方で、反対派の議員を抱き込む際に外堀作戦と称して、総理大臣からの応援メッセージをいただき黙らせる。

何でも反対する人は、同じ事しか言わないので「前にも同じことを言われましたよね」攻撃で持久戦で抑え込むなど等実際のサラリーマン生活でも役に立つと思われる清濁併せのむメソッドも参考になりました。

ただそれは作者が反対はするけど何も行動しない「評論家系」の人達の過りに気付いて欲しいからこそのことであり、私利私欲の為だけに働いているのではなく、町の為、町で働いている人の為に尽力している、非常に高潔な方に思いました。

公務員でかつ、一流経営者として思考を持っている高野さんの働き方は、公務員だけでなく、日本で働く全てのサラリーマンが学んだ方がよいように思いました。

今私のいる会社や職場も、来季から会社の戦略が変ろうとしている時期で、色々問題が発生していますが、高野さんが書かれた「可能性の無視は最大の悪策である」を参考にし、事業の問題も人の問題もまず試してみることから初めていきます。

 

投稿者 omieakanat 日時

ローマ法王に米を食べさせた男 「高野 誠鮮」

この方、以前にテレビで見ました。
ガイアの夜明けだったと思います。

その時の印象は壁や逆境をトライアスロン競技
のように乗り越えて行く人だなぁというものでした。
きっと高野さんの思考回路は問題にぶち当たったとき、
メンドクサイ、他の誰かがやればいいなどは考えない
はずです。出会った瞬間に「オラオラァ」と破壊し
尽くさないと気がすまないのかもしれません。
思いつきと


私自身の話になりますが、サラリーマンになって
12年になります。丁度中堅として、脂が乗ってくる
くる時期かもしれませんが、私の場合、環境の変化
と部署移動が多く、かなり疲れが出始めております。

仕事を覚えて、その部署で仕組みを作り、そして
結果を出せそうになると、部署移動。というサイクルを
繰り返し、失敗による叱責、相手へ教えてもらうこと
をお願いする繰り返しという環境で、無知への恐れが
身に染み込み、万年自信の無い自分がおります。

また、昔だったら波風立つことを恐れず、ガンガン物申
していたことも、いろいろな失敗を経て、相手への気遣い
が先行して当たり障りのない人間に変化しているのを
感じます。

疲れているし、丸くなっている。
要するにかなり、いてもいなくてもいい社員側になりそう
な自分を感じております。逆にそうなりたいと思う自分が
半分いることに気づいております。
(毎日のしょーおんさんのメールがホントに支えです。)

こう書いていると、俺、環境に負けそうなんだなと
気付かされ、環境が悪いんだと言い訳していること
にも気づきます。

限界集落の農家と同じですが、言い訳してると役に
立たなくなる。自分としては、今の仕事でいいのか
という根本的な問題にも突き当りますが、大過なく、
軋轢を恐れずに役に立つことをしたいという信念を
持って仕事には取り組むものだと、心を改めること
が出来ました。人の顔色見て仕事をするのではなく、
役に立つことを軸にして仕事をすればいいのかと少し
今の自分の視点をずらすことが出来ました。

今回は自分の変化の為の良書となりました。
ありがとうございました。

投稿者 smecmin 日時


非常に学びの多い一冊と感じました。この内容でこの値段は圧倒的にお得です。

今の日本は「敗戦」と「バブル」により考え・価値観が凝り固まってしまっていて、根本的なことが見えなくなってきてしまているように思います。敗戦後、欧米による近代化によって日本誕生から培ってきた過去を捨て、高度経済成長からバブルへと向い、お金があれば何でも出来ると感じた経験が、お金がないと何もできないと勘違いさせ、バブル崩壊後の現在の日本にこびりつき、今なお日本社会を膠着化させているのだと思います。
著者はバブル崩壊前に自分のバブルを押さえ、環境を変えたことで、高度経済成長が自分の中で続いているように感じます。成長の過程で得られた、「可能性の無視は、最大の悪策」を原則として、お金ではなく持っている知恵で現状を打破していく。その知恵の根本は、「人は人の間に生きるから人間」「虎の威を借る」にあるように思います。内では、信頼関係のある人たち同士で議論させ、自らが決められるようにしてあげる。外には、VIPやマスコミ、クチコミの力を利用して情報を発信する。
そして、それを支えるのは行動力。行動を起こすリスクより、行動を起こさないリスクの方が大きいことを、著者は体験したのだと思います。失敗して転んだら、また立ち上がればいい。

大量の行動が質を上げることだと経験的に分っていても、常に自分の身をその場に置くことができないでいます。それは、してもしなくても、それほどの差にしかならないからなんです。
しかし、それが数年続くと、大きな差となることも気付いているのです。
昔の人はよく知ってます。まずは3年。そう、たった3年でいいんです、と自分に諭しながら、まさに今から行動をどんどん増やしていきます。

 

投稿者 whockey51 日時


ローマ法王に米を食べさせた男


どれだけ自分たちが可能性を考えていなかったかがわかる。

過疎地と呼ばれるところでも、やり方次第でいくらでも挽回することができる。
一番気になったのが、成功例ではなく失敗例を参考にしたところだった。


成功例はついついやり方を模倣してしまう。

これさえやれば大丈夫だと思い、進めてしまうことも多々あるかといえる。
しかし、それだけでは不十分であることもまた確かだ。

成功するためにはいくつかの要因があるが、
それをすべて揃えてから対処することは時間も労力も掛かりすぎる。

そして、表面的なところだけを真似して最初は上手くいっても
結局は上手くいかないケースが多いと感じる。


成功には普遍的なことはないが、失敗には共通する部分がある。

失敗を考えると、同じような轍を踏んでいることが見受けられる。
だけど、どうしても成功例に目をとらわれてしまう。

自分も含めて、失敗しないと過信することが多い人がいるといえる。

失敗に目を向けることは、傷口を見ることになる。

どおしても、見たくないものだと言える。


だからこそ、そこに目を向けることが一番大切だと思う。


成功例ばかりに目を向けるのではなく、失敗例に目を向けて今後の仕事に励んでいきたい。

 

投稿者 take0125 日時


私が今回の課題本を読んで、関心を持ったのは、高野さんの人一倍の行動力と
その行動力のきっかけとなった役所や村人達の保守的な考え方、価値観でした。
高野さんが町おこしを行う前に過去の失敗例を参考にしたように、私にとっては、
高野さんだけではなく、高野さんの周りに取り巻く人達にも目がいってしまいました。

石原明さんの唱える「人称」という視点で考えるのならば、役所や高野さんに異を
唱えていた村人達がとても高い人称の視点を持っていたとは言いにくいのではない
でしょうか。

そして、逆に高野さんは私の目から見ても最低でも五人称以上の高い人称の視点を
持っているように思います。そんな様々な人称という視点の尺度の違いのなかで、
日々、人は磨かれていくのではないかと思うんですよね。

今回は高野さんの著書を読みつつ、8月の課題本であった石原さんの本とを再度、
読み直したのですが、高野さんと村の人達との議論などはまさしく人称による
視点や思考の違いを理解するのによい題材であったかと思います。こういった
読み方ができるのも、課題本をこなしてきた成果でしょうか(?)

改めてですが、わたしも高野さんのように人称レベルの高く持てるように意識し、
行動していきたいと思います。

 

投稿者 yokoyayayuki 日時


今月の課題図書を読んで

この系統の自己啓発本に多いのは「情熱で困難を乗り切った。尽きることのない情熱と、決して諦めなければ乗り越えることが出来る。」です。
ただでさえ日々の生活に疲弊しているのに、そこまでの情熱を持つことは本当に難しいです。

でも、この本はとにかく「行動」「行動」「行動」・・・・・。

そしてその結果生じてくる負の感情を払拭するのも「行動」。行動していればローマ法王から返事が来ないことも、宇宙飛行士が本当に来てくれるかやきもきすることも紛らわすことが出来るのです。

困難な状況を打破するにはとにかく「行動」が大事だと言うことが身にしみました。

と、書いてもきっと1週間後には忘れてしまうと思います。
だからその惰性も「行動」で克服しようと思います。

荒れる村会議で議事録をつけ続けた高野氏のように、私も淡々と「未来の議事録」を手帳に書いきます。手帳をあける度に「行動」を引き出せるように。

「行動」こそが「行動」を継続させるフレームワークなのです。

 

投稿者 eten 日時


この本は、いろいろなアイデアを次々と実行し、反対の人から協力えていくところが魅力でした。
以下の人に動いてもらうときの考えは、納得します。
・人に動いてもらう方法は、やってみせて、やってもらって、納得させる。
・人間がひとつの方向に動くのは、目と耳から情報が入るとき。
・日本人は近い人の言葉を過小評価する
・内側の人間は近い人の悪いところを見る、外側の人から言ってもらって気づく。

また、「失敗したら起き上がればよいだけ。」という言葉に、
失敗を恐れて行動していない私に言われていると「ぐさり」ときました

「失敗があっても起き上がればよいだけ」
この言葉を、なにかするときの合言葉にしていきます。

 

投稿者 haruharu 日時


知識と人脈を最大限に生かし、緻密な計画の下、細部にわたる根回しのすごさは
結果(成果)に対する強い責任感を感じました。
成果に責任といってもどういう感情からだろう・・・と考えておりましたら、
2/14付のしょうおん先生のメルマガであっと思いました。

人を喜ばせる。

村の人の幸せ、村の存続、池田課長を喜ばせる。
烏帽子親農家制度の時も、学生にしたって農家の方たちにしたって 最終的には自分のことよりも
相手の身を案ずるようになっていたりすることで全体が良い方向に動いていること。


ただのいい人ではなく、周りの幸せのために強い信念をもって取り組むからヤジや怒号でも
感情をコントロールしながら淡々と物事を進めていけるのだと思いました。
そして、そういう父性的な愛情が自活自立ができる人を育てていくのだと感じました。

日頃から知識を深めていかなきゃ視野を広くもつことも感情のコントロールもできないと思いました。
とすると、改めて読書と呼吸法の必要性を感じました。

 

投稿者 spicy 日時


理不尽な理由により、最悪と思われるような境遇へ追いやられたり、飛ばされたりするところから始まり、その後主人公が大活躍するという小説やドラマは多いので、
まるで小説を読んでいるかの気分になってしまいました。
ドラマなら、ハプニングやラッキーが重なって立ち直り成功に向かうなどのきっかけが描かれていたりするものですが、
この方の場合、何かがあって立ち上がるのではなく、立ち上がったから何かが起こったわけで、
事実は小説より奇なり、と思うところでした。
ですが、行動するからヒントが得られ、行動し続けるから結果が得られるという考え方は、私にも当然と思える流れであり、やはりそうかと確信したまででした。
また、この方の体験は面白き事もなき世を面白くの好例だと思いました。
UFOで町おこしのアイデアを出し、マスコミを使った戦略をしかけ、商店街の活性化を図っていくところを読みながら、
何も無い(ように見える)ところから、こんなに面白くできるのかと衝撃を受けました。

カッコイイです。「あなたはこの組織に必要です」と言われるところが。
入社しただけで「必要だから採用された」と勘違いしている最近の中途採用とは圧倒的な差です。

テンポよくまとめられた文章に楽しませてもらいながら、またその知恵と行動力に感服しながら読み進めていくうちに、
知らずうちに自分と比べてしまい、漏れなく落ち込むのですが、
そんなポイントに「失敗談」が埋め込まれていて読者の気持ちまで救っているところもまたすごい。

この本からは、「可能性の無視は悪策なり」と教えていただきました。
「すべてを試してみる」こう考えることは、行動の継続に役立つのではないかと思います。
反復の継続は意思がキーですが、複数の行動を起こし続けるキーはこの教えにあると思いました。

 

投稿者 takuro2411 日時


『役に立つ人だから役人』、『公のために務めるから公務員』、『可能性の無視は最大の悪策』
こういった世界観、価値観といったパラダイムを持って、地域のために、仕事に従事している
公務員がはたして日本に何人いるのだろうか。


また、疲弊した情況を打破するために、失敗を恐れず、お金がないなら知恵を出し、
率先して行動、実践できる人がどれだけいるのだろうか。


『認識を変えることで、行動レベルの変化が起きる』と教えてもらったことがある。


著者の高野氏の持っている認識が神子原地区の農家に理解され受け入れられた。
その結果、農家の人々の認識が変化し、行動レベルの変化が起こった。
失敗を恐れ何もできなくなっていた人達が、JAから自律し、自分達で作った農作物は
自分達で売るという行動に変わった。

また、閉鎖的な地域に烏帽子農家制度を導入し、若い人達が流入しやすい場を設け、
閉塞感のある地域に新たなエネルギーを導入した。

そして、その結果神子原地区は限界集落から脱却することができた。

これらの結果は全て高野氏が持っている世界観、価値観といったパラダイムが導き出した成果であり、
ローマ法王に米を献上するといった規格外の発想や視点の高さも全てのそのパラダイムから
生まれてきているのだと思う。


つまり、自分が持っている『パラダイム(認識)』が非常に重要であることがわかる。


さらに言えば、その認識を変換(パラダイムシフト)すれば、行動レベルが変化し、
人生そのものが変化する。そして、それは誰にでもできることなのだと強く感じた。


最後に、毎月の課題図書や良書リスト、その他に、自分で気になった本を多読していると、
全然関連がない本でも、あれ!あの本の内容とリンクするな~と感じることが最近頻繁に起こり、
益々読書の楽しみが増えました。


ありがとうございます。

 

投稿者 ktera1123 日時


ローマ法王に米を食べさせた男 「高野 誠鮮」

2月の課題本の著者の「高野 誠鮮」さんについて、FaceBookにどこからか経由して記事のリンクがありました。なぜだか知らないのですが深いところで意識がつながっていて引き寄せているのでしょうか。

高野さん自身、もともとテレビの番組制作の企画をされていたこともあり、企画力、発案力のある方と見受けました。(番組製作系の知人によると、如何に視聴者のみなさんに番組の意図がつたえられるか、出演されている方も含め喧々諤々の論議をされているとのことでしたし、ある番組に出させて頂いた時も、企画力、その後の臨機応変の対応にも素晴らしいものがありました。)

その企画力を生かして、市役所内で、中には、事なかれ主義で衝突する人もいますが、「捨てる神あれば拾う神あり。」の言葉もありますが、農林課に異動(実際は左遷)になった際の課長さんを筆頭に市長さんをはじめ、理解して応援してくれる人がいてこそ、高野さん自身、実家が寺院で僧侶ということもあり、地域密着で地元のことを思っていられるそのことが、1%の可能性を生かしてここまでこれたのを感じました。

個人的にはいい意味個性的、対外的には変わった人が集まっていると思われている勤務先ですが、理解して応援してくれる人に恵まれていますので、1%の可能性を生かして、黙々と努力していきたいと感じました。

以上

 

投稿者 koro 日時


タイトルのローマ法王と話の舞台となった地域の繋がりはほぼこじ付けですが、
そんなこじつけのように、思いついても実行する前から「そんな上手くいくわけないだろ」と
結果を否定してしまうようなぶっ飛んだアイデアでも、
可能性を無視せずにやるべき事を実施すれば、結果が出せるものなのですね!

・入村者をお客様扱いしない
・情報を遠くから発信する
・売りたい時に売らない
・情報をうわさ好きに流してもらう 等々
事業を成功させるには、
行動力だけではダメで、政治力の高さも重要なのだと痛感しました。

手取り6万8千円の市役所臨時職員であったにも関わらず、
その立場に甘んじる事無く、「村おこし」を推進して
おそらく市役所正職員の誰よりも大きな実績を作り上げて、
「いなくてはならない職員」となった著者の姿勢を見習いたいと思います。


JAが農作物を一括で安く買いあげ、市場を拡大させてきた結果、
消費者としては、いつでも野菜を手軽に手に入れらる、便利な世の中になりました。
しかし、その裏で農家は農作物の質よりも量を優先させられ、
競争力を低下させる羽目になってしまったんだと思います。

食糧自給率の低下を防ぐためにTPPへの参加反対を呼びかけたり、金融事業のCMを流す事よりも、
JAには日本各地で農作物の価値を向上させる活動に取り組んでもらいたいですね。

(約1000文字/分)

 

medal1-icon.gif

投稿者 takizawametal 日時


ローマ法王に米を食べさせた男





過疎の村には何もないんではなくて、途方もなく強
力な教育力がある。


この本の中で、一番印象に残った言葉だ。

ローマ法王に米を食べさせたのは、もちろん凄い事
だし、その為に著者や周りの人がとった行動や戦略
は尊敬に値するのだけれど、なぜかこの言葉の方が
強烈に頭に残った。


この言葉は、本の中で2回出てくる。


1番目は、18年間子供がいなかった地域に、移り
住んできた若夫婦に赤ちゃんが産まれた時の事。

赤ちゃんがぐずっていると、近所のおばあちゃんが
やって来て、赤ちゃんをあやして泣き止ます。

しばらくして、また赤ちゃんがぐずりだすと、今度
は別のおばあちゃんがやって来て、またあやしてあ
げる。

そうして、みんなで「おらが在所の子」を育ててい
く。


2回目は、日本語がしゃべれない外国人が来た時。
高校生のくせにタバコは吸う、酒はアル中レベルの
彼に、みんなが関わって干渉しまくって、更正させ
てしまう。


呆気にとられました。


行き過ぎた個人主義の弊害で、心を荒ませていたゲ
ーリーちゃんが、いや洋介くんが、みんなに関わる
ことで更生し、有名大学に一発合格してしまう。

近年、こんなに胸のすくエピソードはなかった。


それは個人主義の対極のような『人体主義』だと著
者は言う。

右手と左手はライバルじゃない、右手が左手を邪魔
だと言って切るなんてありえない。

ましてや、切った痛みは全身に広がって、放ってお
いたら死んでしまう。


仕事柄、車の運転をする事が多いのだが、特に都市
部は運転のマナーが悪い。
みんな、自分以外を敵だと思っているかのように横
柄に強引に振舞う。

他の車は、ライバルじゃなくて同じ事をしている仲
間だと考えられない。我先に我先に目的地に着こう
とする。

右手が左手を切り落とそうとすると交通事故が起こ
って、結局全体が渋滞という痛みを味わう。


自分が住んでいるマンションもそうだ、400世帯
が入っているメガマンション。

それでも他のマンションに比べれば、住民同士の挨
拶はできている方らしいが、それは大人同士の話。

子供には挨拶をしないし、期待もしていない。

この子達は、ライバルでも、ましてや騒音発生器で
もない、同じマンションに住む仲間なのに。


行動しないのは、良くない。
しかも、こんなに痛快で胸のすく本を読んだ後なの
に何も行動しないなんて、高野さんに申し訳ない。

少し思い切って、マンションの廊下を歩く小学生に
挨拶してみた。

「おはようございます!」

ちょっと面食らっていたようだが

「、、、おはようございます、、。」

おずおずと、挨拶が返ってきた。
その日は、3人に挨拶して一人の高校生は返してく
れなかったが、これからも拘っていきたい、と思わ
せてくれた。


みんな、普通の子で「おらが在所の子」なのだ。

 

投稿者 BruceLee 日時


「いつやるか?今でしょ!」

東進ハイスクールもビックリの行動力である(笑)
が、最初に目に入ってきた「スーパー公務員」という言葉に胡散臭さを感じていた。
そう聞いて思い浮かぶのはジェームズ・ボンドと埼玉県庁の市民ランナー川内さん
くらいだったから。実際の公務員、 特に過疎化が進む地方役人のイメージは、 
「与えられたルーチンワークを粛々・黙々と 処理する人々」であったから。
が、読み進めるうちに大いなる 興奮と刺激を感じた。

とんでもない。

自分の浅はかさを恥じた。この著者からすれば、それまでの公務が「ヘン」なだけで、
やるべき事、やらなくてはならい事は幾らでもあった。そして著者は考え、行動を起こす。
その原動力が「可能性の無視は最大の無策」という考え方。けれど私が注目したのは
別にある。それは、この著者の思考・行動の要点がそのままビジネス世界でも通用する
事だ。その意味ではビジネスマンである私自身にも耳が痛く、だからこそ大いに学ぶべき
点があった。以下にまとめてみたい。

1)Out of the Box Solutionな思考と行動
考え方のスケールが凄い。予算はなくても頭なら幾らでも使えるとばかり兎に角いろいろ
考える。そして全く常識に捕らわれていない。ローマ法王?アメリカ大統領?注目を浴びる
ためには何でもやる。この発想力は著者がテレビの仕事をしていた経験も手伝っているの
かも知れないが、行動を起こしてからも試行錯誤し、課題が見つかれば再度仮説を立て、
再び改善に向けて行動する、というPDCAサイクルを回し続けている。こう書くと全てが糧
であり、無意味な失敗などなく、やり続ければ最後は必ず成功するのだ、と思えるからアラ
不思議。いや、不思議ではない、当たり前なのだ。著者は言う。
「頭の中では成功した時のイメージしか描かない」

2)へこたれない
嫌な上司、言いたい事を言う村民。全てが好意的ではない環境にありながら著者は決して
へこたれない。一般的に人は壁があるとそこで立ち止まってしまうもの。誰だって初心は
貫徹したいがその壁の存在により諦めてしまうもの。その時点でPDCAが止まる。
ん?という事は。。。この「へこたれない」事が実は成功への最も基本的で大切な要素
なのでは?何度もピンチの場面が出てくるが、個人的に圧倒されたのはポスター返品
の場面。発想の転換のためって、あの場面で拍手出来るか?そしてふと思うのだ。
著者は数々の困難に出会うが結果的に良い方向に物事が進むのだが、これは理屈ではなく、
セレンディピティなのでは?我々凡人は「拍手したらどうなるんですか?」って頭で考えて
しまうのだ。だが、そういう理屈を超えた所に偶然の力が働き、事態を好転させてる
のではないか?著者の見識がある。 「私たち人間の知識というのは、全宇宙から見たら
紙切れ一枚にも満たないペラペラの知識ですよ」

3)独自のフレームワークを持っている
著者自身、自覚していないのかも知れないし、決して系統立ててる訳ではないのだが、
独自のフレームワークを持ってる人と感じた。例えば、
・CIAレポートの活用による人の動かし方
・村おこしは役場おこし、という考え方
・常に細分化して人単位での物事の見方
・他の村の失敗例を勉強して活かす方法
・絶品なマスコミの使い方
などなど。これらが著者の行動の軸にあり、何があってもブレない信念となっている
気がするのだ。だから著者は強いのかも知れない。そして我々読者は著者の次の言葉
に大いなる勇気を貰えるのだ。
「とにかく1%でも可能性があるなら、徹底的にやってみようよ」

と、勝手に3点にまとめてみたがどうだろう?そのままビジネス成功の要素、もっと言えば、
人間として様々な場面でうまく生きるための要素ではないか。いみじくも「はじめに」
にある。最近の会社員は公務員化している、と。ここで公務員と敢えて引きあいに出して
いるのが面白い。何故って著者の言う公務員とは所謂、一般人がイメージする公務員で
あって、それが全てではない事を著者自身が実践してるのだから。目の前にある課題に
気付き、果敢に取り組めるかどうかなのだ。勿論誰にでも出来る事ではないだろう。
黒澤映画「生きる」もその難しさを教えてくれている。その環境下だから、改めて著者の
凄さを感じる。私も日々仕事をしていて不安になる事、嫌な思いをする時がある。
そんな時どうするか?さあ、ピンチに拍手出来る人間になろう、そう思うのだ。

 

投稿者 gizumo 日時


「ローマ法王に米を食べさせた男」高野誠鮮

「スーパー公務員」どころか「スーパービジネスマン」でしょう。

ローマ法王にお米を食べさせただけでなく、多くの施策に取り組み
実行した素晴らしい方です。

胸のすく、わくわくする展開で大変読みやすい中にも共感する部分
学ぶ部分、反省する部分など多くの気づきがありました。


 多くの情報を確認する。
 やってみせて、やってもらって、納得させないと人は動かない。
 思源作戦

などは、自分が心がけていることで、自分の方向性が確認出来た
ことは大きな収穫でした。

しかし、自分なぜ、思う成果を出せていないのか?またその答え
も考えるきっかけと、なりました。


考えるだけなら、首から下はいらないという、「できない理由」を
考えずに「やれることをやる」、「可能性の無視は、最大の悪策」
という部分に深く反省しつつも、「自然栽培」を農家に納得させる
ため、長期戦に持ち込むなどの戦略・政治力の大切さを痛感しました。

紆余曲折の中、“幸運”と呼べるようなこともあったかと思いますが
やはりすべては人徳というべきものも大きいと改めて実感しました。

 人体主義
 山川草木悉有仏性

などの仏教思想に基づくものは実践・成果を得た人の説明をもって
実に腑に落ちるものでした。


「食」にかかわる仕事を選んだ自分にとってこの本はまさに読んで
背筋が伸びた本でもあります。

仕事柄、直売所の方の話を聞くこともありますが表面上の「大変で
すね…」などの言葉で濁さざるを得なかった自分。
世界のトップクラスの料理人はその料理の腕だけではなかった点。
人にとって「安全な食」がいかに大切なのに軽んじられているか。

まだまだ、学んで理解して、やれることをやっていくことはたくさん
あると将来のわくわくする夢が膨らんでいく貴重なきっかけをいただ
いたこの本に深く感謝いたします。

 

投稿者 sumio 日時


「ローマ方法に米を食べさせた男」高野誠鮮著 感想文

『実際に実行してみるおもしろさをみんなが覚えたんです。』

「実行しないから出来ないだけ」
「実際に動き出すのはいつですか、誰ですか?」

これですね!成功の秘訣は。

「とにかく1%でも可能性があるのなら、徹底的にやってみようよ。」
可能性の無視は、最大の悪策。
言葉通りに行動に移す実録ドキュメンタリードラマにひきこまれました。

金がないから一所懸命考える。
いたらイケない人は、評論家。

町おこしは、最初は心おこし。
そして、町おこしは、マスコミおこし。

烏帽子(よぼし)親農家制度のエピソードでは、読みながら感動し涙があふれてきました。
胸が打たれました。

決して敵にならない、一緒に酒の飲める女子大生が来ちゃったら、
農家の親父さんは、「ウン」と同意せざるを得ません。
お見事です。

そして、法律のハードルを「解釈」でクリアする働きかけにも感心しました。

本当に「役に立つ」のが「役人」です。

仮に、地名、登場人物の固有名詞を、
他の都道府県市町村の〇〇さんに入れ替えたとしても、
高野さんがこれまでやったことは、日本全国どこでも適用可能と思いました。

わが街で身近に発生している問題として、内容を実感できました。

テレビの企画、構成作家だった素養、そして日蓮宗のお坊さんであることも含めて
高野さんのいままでの経歴すべてプラスに作用してます。

天の時、地の利、人の和という言葉を思い出しました。

「交流戦略」「メディア戦略」「ブランド戦略」。
高野さんのやり方にしびれました。
真似します。

 

投稿者 akiko3 日時


「ローマ法王に米を食べさせた男」を読んで

死生観がちゃんとある人の人生は濃い。
最近、しみじみ感じることだ。身近にいる多才ですごいと思う人は、早くに身内を亡くしていたり、いい仕事しているなと思う人も、親友を自然災害で亡くしていたり…。“始まりがあれば終わりがある”。大切な人の死を通し、その事実を学んだ人達は、“やらないより、まずはやってみよう”という積極的な選択をおのずとするのだろうか。

今回の著者、高野さんは、お坊さんでもあるからか、「人間の価値は葬儀の時に見えると思う。どんな生き方をしてきたのか、何に懸けて生きてきたのか、その人の人生のすべてがそこに現れる」と言っている。これは偶然、他の情報ツールから知った高野さんの言葉だが、本書を読んでも、その積極的な、柔軟で前向きな発想、行動力から浮き彫りになる高野さんと一致し、哲学と行動がぶれてない人だと唸った。
本当にいい生き方のロールモデルをまた一人知ることができ、感謝の一言だが、そういう高野さん自身が、白洲次郎さんを目標に生きてこられている事実を知り、やっぱり、目標のレベルが高い!と、膝をたたく思いで、つい“若者よ、目標は高く持て!”と言いたくなったが、他人じゃなく、自分自身にしっかと言わねば…。(時計と睨めっこしながら、感想を書いている現実ではあるが)俄然やる気になった誕生日である。奇しくも、“50代は面白いよ~”と聞いた。まだちょっと先だが(と、きっぱりはっきり書き加えておく)、本書の中にあった数々のドラマの主役達のように、自分は自分のドラマを、自分で作って楽しむ為に、まずは、趣味を通じて積極的に人と関わりながら、だんだんとその循環の輪を広げていく一歩を踏み出した。

一人ひとりの心が問われている。ちゃんと考え、考えることは自由=無限ということをしっかり自分に刷り込んで、自分ができることをやる。それは、=しっかり生きることになるのだ。一人ひとりがしっかり生きれば、不安に駆られ、奪い合うという心も芽生えないだろう。自然と助け合う、共存共栄の豊かな社会に、暮らしやすい場になるだろう。そこに生きる喜び、自己成長が発生し、命尽きる時、達成感が味わえるのではないか。

理想は、そんな風によい循環が起こり続けることだが、その為に高野さんが、具体的に戦略的に、事実を調べ、心理を読み、時に裏をかき、1つ1つ問題解決をしてきたことも冷静に学んでおこう。言葉は悪いが、詐欺師のような柔軟さには、あっぱれの一言だった。しょーおんさんのメルマガにもあったが、システムが作れないお人よし日本人的な自分に気づかされ、智の道を行く上で、目標を設定したら、ちゃんと頭は使わないと、何の利益の為かをしっかり設定し、したたかにしなやかに、転んでもただでは起きないぞという貪欲さは、本当に大切なことだと反省とともに思った。また、目的がちゃんとしていれば、環境が応援してくれる事実の数々にも、改めて勇気付けられた。

失敗から学ぶ。出来ない理由は考えず、やれることをやる。これだ!とにかく動いてみる。
高野さんの思源作戦に、まんまとはまった一人として、なんだか、春の陽気も手伝ってか、新芽のような息吹が自分の中から湧き出ている。
このいいInputは、感謝とともにOutputに繋げます!ありがとうございました。

 

投稿者 sishida 日時


ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? を読んで

高野誠鮮さんのやり方が全て規格外で、まさに「いなくてはならない公務員」を体現されていると感じました。

なぜこんなことができるのか?

私は以下の3点であると思いました。
●人を動かすのが上手い
 こうすれば人は動く、こういうことをすればこういう反応を返すということを分析し、確信を持った上で振る舞っている。その上で住民などの主役に対しては相手が納得するように仕向け、外部から文句を言う人に対してはマスコミや権威の力などを使って、丸め込んだり、メンツをつぶさないように黙らせたり、時には徹底抗戦したりとその時々により態度を使い分けており、立ち回りという面でもとても上手い

●魅力的な企画
 何もないことを嘆くのではなく、プラス面にフォーカスしたアイデアを次々に打ち出し、1つがボツになっても「次はこれで行こう」「今度はこんなのやってみない?」などと言って、普通なら絶対無理と諦めてしまう状況でも打開策を見つけ出す。絶望のふちに立っても「パチパチパチ・・・」と手を痛いのを通り越し、笑えるまで叩いてみるなど、悲観的な状況を抜け出しひらめきを生むなどのスキルについても長けている。また目立たないながらも「○○作戦」「○○制度」というネーミングが秀逸で楽しんでやる!という気概のようなものが伺える。

●圧倒的な行動力
 ここで語るまでもなく本全体から「動いてナンボ!」「すぐにやらなきゃいつやるの!」というメッセージがものすごい勢いで伝わってくる。冒頭の「成功と失敗は紙一重だけど、やるとやらないとでは雲泥の差が生じる」ということに尽きる。

以上のような点が「可能性の無視は、最大の悪策」という言葉に集約されているのではないか思います。


ただ、面白おかしくも勢いのある文章に隠れて気づかなかったのですが、ふと気になって高野さんの人生を時系列で追ってみると、28歳で羽咋市に戻り、着々と実績を積み上げ35歳で正式な職員へ、41歳でコスモアイル羽咋を立ち上げ、48歳で農林水産課へ、50歳でローマ法王に神子原米を献上、そして当年とって58歳になられます。

実に30年もの限界への挑戦がこの一冊に凝縮されていることになります。

30年といったら10950日です。「鍛」のレベルです。

当然、この年月の間には嬉しいことと同じぐらい上手くいかなくて辛いこと、悲しいこともあったであろうことは容易に想像がつきます。
それに負けないだけの情熱をこれだけの期間失わずに、今でも人に夢を与えて、前へ前へ・・・

本当に頭が下がります。言葉がありません。
高野さんは本物の「役人」です。

 

投稿者 wapooh 日時


『ローマ法王に米を食べさせた男・高野誠鮮』を読んで
 ふと、表紙の重たい稲穂をたれた一面黄金色の田園風景のカバーを外してみた。やわらかい緑のモノクローム写真、びっちりと精米後の米粒が並んでいた。実際の米よりも粒が大きく、ふっくら炊けた米粒くらい。見ているとなんともおいしそうで、ほっこりしてしまった。高野さんの、やるなら徹底的に!という言葉が身にしみる。農家の人も喜ぶだろう。
 本書を読んで手と目がとまってしまった一文は「人間は3種類に分かれる。aいてはいけない人、bいてもいなくてもいい人、cいなくてはならない人」cの必要な人になるかどうかは、自分の行動一つで決まる、という部分。いつもの自分のパターンなら「『どうしよう、自分はaかもしれない』という負の恐怖で立ちすくみ、そのまま時間が経過、ちょっと痛みが薄れて、お終い」となるところだが、今回は少し違った。始めから終わりまで続く高野さんの諦めずへこたれない行動力の事例を見続けたからだろう。
   『口癖を変えよう』と決めた。「どうしよう→どうしたら」へ。
「どうしたら、(例えば職場で)aからcの必要とされる人間になれるだろう」「どうしたら、現状を前進できるだろう」「どうしたらこの人は笑うだろう」「どうしたら・・・」困った時点からよりも、始めに意識をすると主体的に行動できるように思う。以前、『ココロの教科書』を読んだ際、日々自分から働きかけること、笑いを忘れないことが幸せのコツ、と認識したが、ベースは同じ気がする(洗面所で毎朝適当にめくったページのおまじないをする)。
 ただ、高野氏はやみくもに行動するのではなく、現状を把握し徹底的に情報収集し、目標を設定し十分な時間も考慮してシナリオを作成する。この目標というか計画名を読むだけでわくわくする。野次が飛ぼうが反対されようが失敗しようがくじけない明確なタイトル。根底にあるのが、住民の幸せや喜びを願うものだからこそ。例えば、『山彦計画』。おばちゃんたちのサブタイトル(合言葉)は「直売所を成功させて、お父ちゃんたちをハワイに連れて行こう」。しょうおんさんのセミナーの内容(叶う願い方)そのものだ。だから、高野氏と一緒に行動する人々には最後には笑顔があふれる。たとえ苦しい時でさえも、受け止めて無理やり喜びに変えようと手をたたき、笑って乗り越えてしまう。
 『心おこし』。気持ちのよい人間がいるところが気持ちのいい場所だから、人の本質である人格=目に見えない『心』のレベルで羽咋の土地に対して自分がどんな考えを持つかが大事。去年の夏、『フィールド』を読んで挑んだVUセミナーを思い出した。心が場に共鳴するのだから、誠実な気もちで一日出席しようと決めて出かけたのだった。「どうしたら、そんな気持ちを忘れずに持っていられるだろう。」何があっても最後にみんなで『笑う』と決めてみた。「笑い」は先月の課題図書にもあったコツ。もう一つセミナーに絡めて強く思い出したのが「本物に触れる」と言う事。本書にも沢山の本物本者が登場する。本物の仕事。 『丹精こめて作ったものであれば、正しい価格をつけて出していい』高野氏が直売所の生産者に言った言葉だが、マザーハウスの鞄作りを思い出す。 職場の仲間と最後、『笑える』ように『丹精こめて』仕事をするには自分自身の目の前の仕事をどうしたらいいだろう、と考えていたら、周りの他人の仕事に素直に敬意を払え、違いを見つけても、まず学ぼうという気持ちが強くなった。『それどうやるの?』『どうしてそう考えるの、教えて?』気がつくといろいろ質問が出てくる。「自分はaかもしれない」と思う暇が少なくなった。
 最後に、高野氏の造詣の深さと関心の広さ、視点の高さには驚くばかりだ。羽咋の古文書、仏教キリスト教など宗教、かと思えばヴィトンやエルメスといった流行を押さえ、科学的な知識で、近赤外分析は青果の非破壊品質検査装置ではなく地上を離れ人工衛星から届く画像に使われる、スミソニアンから本物のロケットが届き、木村さんのUFOのお話や自然農という怪しい世界まで、すべて理解できるなんて凄い。これらを単に知識を得た感動にとどめず実行し現実化させてしまう。しかも主体的に動くことで、業者の押付け仕様ではなく、非常に経済的に。多岐の分野にわたる知識といえば、しょうおんさんの良書リストだ。まだまだ読了数が足りないのだが、「どうしたら」行動にうつせるのか。今までは、会話の材料や作業の説明の補足として読んだ内容を借用させていただいたことはあるのだが、「どうしたら」行動につなげていけるのか。今後、読みながら模索し続けたいと思います。 今月も素敵な本をご紹介下さいましてありがとうございました。

 

投稿者 omizug 日時


「ローマ法王に米を食べさせた男」を読んで

自分は石川県に住んでいましたが、全くこの男性の存在を知らなかったので自分の視野の狭さを反省しました。

そして、自分の周りの農家の状況を思い出しました。
自分の祖母宅は農業をやっていますが、生活は楽ではなく、長男はほかの職業につき他の地に住居を構え、田畑は人に貸している状態です。
また、夫の両親は専業農家ですが、盆正月以外は朝から晩まで常に働いており、JAのつける商品の単価に日々一喜一憂しており、夫はその様子を見て農業は継ぎたくないと宣言し、会社員になりました。

この本を読んで感じたことは、働くこととは、自分の仕事に誇りをもって、常に考え抜き行動することが大切だいうことです。
高野さんはとても気持ちの熱い方で、地域の為になることを常に考え、様々なアイディアをだし、自分から率先して行動をし、かつ、周りの人を巻き込むようにしていました。
その結果、農協に依存をしていた農家の方々の意識を変え、ひいては過疎の村に人が集まるようになっていました。

この本を読んで自分ができることは、他人のせいにしない、色々なアイディアを出すようにすること、考え抜くこと、そして速やかに行動に起こすことだと思いました。

自分は今まで会社を出ると業務のことを忘れるようにしていたのですが、中々業務の効率化の改善策が見つかりませんでした。
しかし最近は、会社を出ても何かよい案はないかと考えるようにしており、アイディアが出てくるようになりました。
実際に行動しておりますがまだ革新的な改善策は見つかっておりません。しかし、考えることの喜びを感じはじめております。

今は全く畑違いの場所ではたらいていますが、将来は夫と田畑を継いでいく立場です。
自分が経験していることで無駄なことはないと思って、考えることと実行することを続けていこうと思っております。

 

投稿者 MRiver 日時


アイディアの量とその実行力に驚かされた。
この人と自分の一番の違いは何かと考えた時に、
「喜ぶ」能力の各段の違いではないかと思えた。
それも受動的な、嬉しさを表現する意味の「喜ぶ」ではなく、
能動的な「喜ぶ」の力である。

著者は、
やっても無駄だ、面倒なだけだ、どうせ失敗すると周囲が後ろ向きな中でも
『頭の中では成功のイメージしか描かない』
という将来へ向けた原動力となる喜びと、

『マイナスをプラスにとらえるには、一度「喜んで」見る。』
という困難とも思える現実に屈しないための「喜ぶ」
を使いこなし、実現不可能とも思える夢をどんどん実現していく。

同じ努力をしていても、この「喜ぶ」能力の有り無しで、
結果は大きく変わるのだろう。

私は普段どれだけ自分の意思で「喜んで」いるだろうか振り返ってみたが、
その場で起こった感情や思考だけで対処し、
状況を客観的に見ることなく過ごしてきたように思える。

「喜ぶ」というスキルは、思考をニュートラルに戻し、
アイディアや力をもたらしてくれるものなのだ。
仕事に生活に、意識的に「喜ぶ」ことを増やしていこうと思う。

 

投稿者 filefish 日時


なんとも目を引くタイトルです。
確かに内容にもマッチしたタイトルですが、主題はもっと別のところに
あったと感じます。インパクトのあるタイトルで、多くの人に読んで
欲しいという著者の意図だと思いました。
理不尽な仕打ちを受け、絶望的な状況から光を見出し結果を出す、非常に
痛快な内容で一気に読み終えてしまいました。
筆者の信条として時々書かれている、「可能性の無視は、最大の悪策である。」
その強い信念と行動力の裏には、積み重ねてきた多くの経験、知識が
あるのは想像に難くありませんが、バックボーンがあるから○○ができた、
とは言わない。あくまでも「行動すること」「徹底的にやること」を説き、
読み手に「自分にも、もしかしたら・・・」と思わせたいと考えている
のでしょう。たまに、成功談のあとで「あの経験が役に立った」と言う。
この話の組立て方は、とても参考になります。
例えば、高級デパートに神子原米を置いてもらう話。さらっと書かれていましたが、
バイヤーさんとの駆け引きなんて、ただの公務員で過ごしていたとしたら
こんなに詳しくなるとは思えません。
また何となく知っていた、という程度だった農業の現状にあらためて
がっかりしました。安易に安いことを良しとせず、価値のあるものを
見分ける感性を身に付けなくてはいけないと思います。
最後に、本書を読んで私も「可能性を捨てずに行動し」「徹底的にやること」
そしてその信念を支えられるような知識・経験を身に付けられるよう、
アンテナの感度をあげていようと思いました。

今月もすばらしい図書を紹介頂きましてありがとうございました。

 

投稿者 ichi 日時


会議はやらない、企画書は作らない、上司には事後報告、反対意見は丸め込む、
なんてサラリーマンの私が今の会社でこんなことが許されたらどんなに楽しいだろうと
想像した。

いやいや、こういう自分の考えこそが、筆者が言っている「可能性の無視は、最大の悪策」ではないか。

筆者はひとつづつ課題をクリアし、実績を残し、自分のやりことを実現できた。
本書ではさらっと書いてあるが、PDCAを行い、また自分の環境をフル活用している。
普通ではマイナスと捉えるところを、プラスと捉える。

全ては、本当に人に役に立つことに向かっている。
ブレがない。

サラリーマン人生、理不尽なことばかり。
私も苦境の時は笑い、失敗を恐れず行動することを意識し始めた。
そうするとどうだろう、自分の中に覚悟が生まれ
上司の批判等があったとしても、気にしなくなった。

心も楽になった。精神的にとてもいいではないか。

 

投稿者 kenken 日時


「ローマ法王に米を食べさせた男」を読んで。

「1%の可能性があれば、
とにかくやってみようということだけを考える。」

とにかくやってみてどうなったのか…
この本を読めば華々しい実績が
書いているので割愛します。

私がもっとも疑問に感じたのは、なぜ、この短期間で、
数々の1%の可能性を思いつきが
華々しい実績になったのか?ということ。

よくよく考えてみると、数撃てばあたるといって、
思いついたことを実行に移していたら、
短期間のうちに大きな成果として
過疎高齢化集落の活性化には
つながらないのではないかと思ったのです。

答えを探すために何度も何度も読み直しました。

何度も読み直して、ちゃんと答えが書いてありました。

1%の可能性を作り出すためにやっていたこと。
それは。

たくさんの失敗例を学ぶこと。
売れる知恵を盗むこと。

実績を出すには、事例を集めてから
やっているんだと疑問が解消されました。

また、疑問が解消されたと同時に
頭の中で、1つのフレーズを思い出しました。

それは、
「世の中は自分の為にお金を出して実験してくれている」

経営コンサルタントの石原明さんから教えていただいた言葉です。
まずは勝てるビジネスのレベルを知ること。
それには事例の蓄積があるほど、精度よく判断ができるとのこと。
事例の蓄積していく際の心構えとして、
上記のフレーズを思い出しました。

高い実績をつくりあげている方は、
同様のことを考えているんだなと、改めて感じました。

今回、学んだ、
たくさんの失敗例を学ぶこと。
売れる知恵を盗むこと。

を腹に落とし込むために、新たな行動を起こしました。
一番、すぐに取り組みやすい、しょうおん先生のメルマガ過去ログを
1から読み始めました。

まだ半分までしか読みきれていませんが、
その半分の中にも、この本から学んだ内容が別視点で解説があり、
事例の蓄積をすることの大切さがどんどん身に染みてきています。
(545号が参考になりました)

残り半分のメルマガ過去ログは、来月に持ちこし、
事例を集めることは、継続していきます。

 

投稿者 morgensonne 日時


『ローマ法王に米を食べさせた男』を読んで


自己啓発とマーケティングの要素を勉強できる本だと思いました。
今回は自己啓発の側面で述べたいと思います。

また、良書リストにある『思考のボトルネックを解除しよう!』や
『「成功曲線」を描こう。』などの内容を具体化した実践例が、掲載されている
ようにも感じ、楽しんで読むことができ、また感動する場面もありました。


「1%の可能性があれば、とにかくやってみる」
良いと思ったことはすぐ実行する
というのは、あまり実行する人は少ないのかなと思います。

私自身もできていませんが、簡単なことから思いついたことを
すぐ判断して実行することを意識するようにしています。


この本を読んでいるときに、以前見た「告発」という映画で
「ACTION,REACTION」という台詞が繰り返し出てくるのを
思い出しました。

その映画では行動をするから、反応が返ってくるということを
体を使って見せていました。


この本でも何度も出て来るように、行動するからこそ、新しい結果が
あらわれて、失敗することもあるけど、前に進むことができると思います。

そして、前に進むことで周囲を変え、自分も変えることができるということを
著者は身をもって示してくれたと思います。


良書リストの本やいろいろな本を読むことで、ぼやっとしていたことが徐々に
はっきりとしてきているような感じがします。

年初に決めた年間100冊という目標をクリアすべく多くの知識を
インプットし、アウトプットいきたいと思います。


さっそく始めたネットビジネスも少しずつ前進させて、
自分のものにしていきたいと思います。


また、会社の仕事においては、自分のノウハウを自部署だけでなく
他部署の人に伝えていく機会を増やしています。
偶然、そういう立場の担当も受け持つようになってきたというのもありますが、
自分が動いて、人をも動かす(動いてもらう)ようにして、
周りと一緒に自分も成長していきたいと改めて思っています。


ありがとうございました。

 

投稿者 yamag 日時


私は、公務員です。

この本に出会ったとき、わくわくしたと同時に、
いたたまれなさも感じました。

私は、公務員を
”最大のサービス業”、そして”全体の役に立てる”職業として、
本来あるべきであり、そうできる環境があるはずだと思って、
今の仕事を選びました。

そして、国、県、そして現職を経験しました。

ですが、その経験から、
”ルーチンワークの厳守”と”自己都合をもった御用聞き”が
公務員なのだろうかと思うようになりました。

たかが10年目ですが、少々達観したつもりになっていたのです。

そこに、高野さんの痛快なお話です。

タイトルにあるローマ法王が食べた米等のブランド戦略、そして1.5次産業化、
限界集落に活気という血を流し込む戦略の数々、
また、現在よりももっと過酷な条件の中で実現したUFO町おこし、
そして、今後の未来を展望しての無農薬への取り組み

すごいの一言です。

同じ公務員として、憧れれば、憧れるほど、遠い存在に思えます。
こんなことができるのか?!でも、これは極端すぎる・・・

今回、繁忙期、問題を抱えているにもかかわらず、マーカーをひき、繰り返し読みました。
そこで、わかってきたことがあります。

前書きで、最近の会社員は”公務員化”しているという一言。
”可能性の無視は最大の悪策”、そして、”実践”しなければ世界は変わらないという繰り返し

これは、公務員という第3の存在(自分と違うネガティブ存在)を引き合いに出しながら、
行動しないことによって、そうなりつつある会社員に向け、
自分の体験というストーリーをつかって印象を強め、巻き込んだ、
今の日本への壮大なメッセージなのだと感じました。

手の内を明かしているようで、読者をその手の内に引きこむとは、
最初に感じた印象以上に大きな方だと思います。
そう感じられると、ネガティブな存在=公務員=自分という感情から、離れ、
引いてみることができるようになりました。

この本は、まず自分が行動し、道をひらき、
そして、その流れに人を魅了し、動いてもらう魅力を作る方法の集大成、
高野流”道はひらける”、そして”人を動かす”なのかもしれません。

そう、自分の中で、理解し、腑に落とすと、やろうという気持ちになりました。

今、私にとっての限界集落は、職場です。

何度も引き合いに出ていたような、アントレプレナー精神と間逆の大先輩方に、
ゆとり世代真っ只中だった若手に挟まれ、現在繁忙期です。

読了してから一ヶ月、この人たちをどう巻き込んでやろうか、
いや、その前に自分が限界まで、やるべきだという試行錯誤の中、
新しい仕組み化を体を張って試して、広めて、
やってもらって、なんとか協力をもらえてきたような気がします。

成果は、来年度にならないとわかりませんが、
この前、ゆとり世代の申し子のような若い子に、
「○○さんが、そんなにがんばっているの見ると、なんか尊敬します。
おれ、やれること手伝います。」と言ってもらえたこと、
支持待ち君が、自分からってことに感動してしまいました。

高野さんは、まだ遠いですが、
高野さん自身も、そのやり方を進めているわけではありません。

私は、私のやり方で、しがらみから変えていいって、
みんなで、理想に近づけるように、明日もまたがんばっていきたいと
思います。

ひとつの決意として、感想を投稿させていただきます。

ありがとうございました。

 

投稿者 rieserie 日時


 最も印象に残ったのは、筆者が村や町を人間にたとえて物事を考えることでした。「人間の身体の中で起こることは村でも起こるはず、なぜなら村の最小単位は人だから」と考え、やせ細った限界集落に必要なのは交流というリハビリという考えに至り、様々な行動をおこします。また、町を1軒の家、一人の人間にたとえて、それが立派な家、人、町となっていくためには、目に見えない心の部分を大切にしないといけない、という考えのもと、最初にやらないといけないのは「心おこし」だとも言っています。
 本書で語られている「スーパー公務員」と呼ばれる筆者の行動力には目を見張るものがあります。退路を断ち、「可能性の無視は最大の悪策」であるとしてとにかくやってみる、そして自分たちでやってみることにより自分たちにノウハウがしっかり残り成長していく、そんな行動力です。この行動力に学ぶことも多いです。実際にやってみるから、失敗もあるし成功もある、また失敗を成功にかえることができるのも実際にやって失敗するからだともいいます。駅にはるはずだったポスターも、規格外のサイズで使えない、赤字になる、という失敗を、販売することにして、失敗を成功にかえたエピソードもありました。知・情・行のステップをふんで何を優先すべきか、何が大事かを判断して、問題を解決し、行動から成果を生み出す、その行動力についての本ともいえます。
 しかし、その行動力がまず心づくりからはじまっているということ、そして心づくりがあってこそあれだけの行動力が発揮され、数々の成果に結びついているという視点が最も大切ではないかと思いました。

 

投稿者 tadanobuueno 日時


どんなに弱い組織でも、どんなに環境に恵まれていなくても、新しいことはできる、
現状を変えることはできる、可能性は無限にあるんだ、ということを具体的に示し
てくれる本でした。

組織として何か新しいことをしていくための具体的な方法論が書かれている中で、
自分の行動に落とし込もうとした時に引っかかったのが、なぜ高野氏がここまで
忍耐強く物事に相対することができたのか。

人体主義が高野氏の考えの根底にあり、人の心を起こすことがより良い世界の基本
だから、という解釈も違う気がした。

本では、一時間以上の長い理想がある、との記載があったが、その部分が一番自分
で知りたい部分だった。氏の現状やfacebookもみて見たが、この点は分からなかっ
た。

非常にわかりやすい例が数多くかかれていたが、この本で自分が得た物事を成し
遂げるために最も必要なことは、理念をもつこと、というのが自分の結論でした。

様々な危機に直面した際に高野氏を支えたのは理念。これがあるから様々な施策
をうてたのだ、やり遂げることができたのだと思います。

私には2人の子供がいます。子供がまだ小さいため育児に対しての情報が目につく
のですが、主婦、主夫、ワーキングマザー、ワーキングファザー、皆さん同じ立
場の方でまとまろうとする傾向があり、違う立場へは理解を示すよりも排除、壁を
つくる傾向があります。
この根底にも、子供達のより良い未来のために等の共有する理念がないからなの
では、との気づきがありました。

子育て、仕事を通して多様性をどう受け入れるのか、その力をお互いのプラスに
持って行くのか、をよく考える機会があります。今回の本はこれに対しての一つ
の気付きを与えてくれた本でした。

このような出会いを与えてくれた佐藤先生、ありがとうございます。
しばらくお休みしていた読書感想文、継続しようと思います。

追記、速読のおかげで今までよりもかなり速く読めた気がします!
非常に自分にとって理解しやすい内容だったからかもしれませんが。

以上