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第32回目(2014年10月)の課題本

10月課題図書

 

マッチポンプ売りの少女 ~童話が教える本当に怖いお金のこと~


ウラ読みというか、世間に踊らされない思考を身に付けるために必要な情報がた

くさん書かれています。この本、ひとつひとつのエピソードに関心しているだけ

じゃダメですよ。どうやったらこういう事を認識出来るのだろうか、という視点

で読んで下さいね。

【しょ~おんコメント】

10月優秀賞

今月は内容が難しく無かったためか、多くの方にカキコして頂きました。

でも この本ってじっくり読むと奥が深いんですよ。そのあたりをどれくらい拾い上げ、

それを文章にするかというのは、実はかなり難しいんです。

そういう観点で読んでみて、「お、なかなか鋭いところに気付いて、それを表現 して

いる人がいるじゃないか!」と感じたのが munetakuさんでした。

他の人に 比べて頭ひとつ抜けていると感じたので、この方に差し上げる事にしました。

 

【頂いたコメント】

 投稿者 dukka23 日時

すばらしい金儲けのノウハウ本です。
ただし、自分のプリンシプルを持たない、曲げても良い
という人はこの本に描いてある”騙す側”を実践すれば、
そんじょそこらの情報商材よりも稼げるでしょう。

この本は触れ込みこそ、
「お金の怖さを教える」「如何にあなたが損をしているかを分かってもらえる」ですが、
実は「経済・ビジネス」の仕組みを教示しているのではないでしょうか。
こんな風に悪どいことを考えるのが、世間一般で言うマーケティングと
呼ばれる分野と間違って捉えられている節さえあります。

事実、この本に出ている事例だけではなく、
他にもこのような、知らないうちに搾取されている仕組みはゴマンとありますので、
実際自分がサラリーマンだったら、経営者だったら、
知らず知らずのうちに、この本に書かれているような
”騙す側”に加担している場合も多々あるでしょうから、気をつけないといけませんね。

また、会社でサラリーマンとして働いていても、
「自社の製品は、本当にお客さんのためになっているのか?」
「こんな仕組みでお金をもらっていて良いのか?」
「経営陣はなんて二枚舌なんだ」
と良心の呵責を感じることもあるでしょう。

それが嫌で独立したとしても、
結局は、経済はそんな感じで回っているので
嫌な相手と取引しなきゃならないし、
会社を経営していると、如何にして「騙す側」にまわるか、
を常に考えておかなければ、経営は成り立たなくなってくるということも
現実としてはあります。

だから、この本に書いてある「騙される側」に立って
「如何に損をしないか」を考えることも大事ですが、
どうやって「騙す側」に回り、巧みな仕組みを作るかに労力を割いたほうが、
この本を読んだ価値がありますし、
実際の経済では(一時的にでも)お金は集まってくるでしょう。

そして、その総括として、最後の章に「国家が騙す」という事例を持ってきているような気がします。
ちなみに、この最後の章が著者が本当に言いたかったことなのではないかと思います。

しかし、「儲かれば何でも良いのか」ということもあります。
そこで考えるべきは自分の商売におけるプリンシプルでしょう。
またそのプリンシプルは智の道を実践できる内容であることが必要だと思います。

「■■ということはやらない」
「■■とは関わりを持たない」
「●●ということをポリシーとしてやっていく」

というようなモノです。

このプリンシプルを曲げて、金儲けだけを優先順位一番にすると、
この本に出てくる、「見てて気分が悪い」騙す側の人間と同類になるでしょう。
だから前述では「如何にして”騙す側にまわるか”」と書きましたが、
正確には「如何にして仕組みを作る側にまわるか」ということだと思います。
それが自己防衛にもなり、国家が崩壊したとしても何とかなるようになるのではないでしょうか。

”騙す側”と”仕組みを作る側”の違いは、プリンシプルを持っているか否かということだと思います。
そのプリンシプルを曲げないことで、いろいろな軋轢や、困難、
そして、つい曲げてでも取りたい案件が目の前に出てくることもあるでしょう、

それらの誘惑に負けては行けないと私は考えます。
ビジネスにおける私の師匠も、

「お金よりも優先順位が高いものを持っておくことが一番の強みだ」
「お金を追いかけてはいけない。後からついてくる」
「お金ではなくて、まずは自分の道、やりたいことを貫け」

と言っています。

これを全うにするのは大変だと思います。
しかし、このプリンシプルとお金を両立させる難しさ、
がビジネスをやる醍醐味ではないかと私は考えます。

そのためにビジネスパーソンとしてのスキルを磨き、
人間性を高め、人に好かれる素地を育て、運を良くする。
そして何より確固たるプリンシプルを持てるだけの、
知性と地頭を身に付ける。
これが私の当面の目標でしょうか。

文章は軽いタッチの本ですが、
皮肉たっぷりのキャラ設定や隠語、仮名、などなどネタが満載で、
「この人はいしいひさいち並に世の中を、ナナメに見ているんだろうな」
というようなジメジメとした思考を持った著者を想像しながら、
自分のプリンシプルも改めて考えて見た次第です。

投稿者 jorryjorry55 日時

マッチポンプ売りの少女を読んで

作者さんの軽快なタッチのおかげで、あーよくある話だよね、とスイスイと読み進めることができました。しかし作者さんの博識っぷりには驚くばかりです。知っているか知らないかで結果が大きく違ってくるのは事実ですが、なまじ中途半端に知っているくらいならば、前書きにも書いてある通り、全く知らない方が幸せかもしれません。いくら頑張ったところで、インサイダーには敵うわけがないので。それならば、最終的には自分がインサイダーの側に立つしかないのでは?という結論に達しました。世の中騙される人がいるからこそ騙す人がいるわけであって、自分がすべての情報を握ってしまえばお金儲けはいくらでも出来るってことを実感しました。また、自分に興味がないことに関しては一切情報が入ってこないと感じた次第です。さらに言えば、自分の直感もまんざら捨てたもんじゃないなと。その直感をもっと磨いて損を回避するだけでなく、お金を生み出す思考にチェンジ出来ればもっと良いのかなと思いました。

各エピソード毎に自分なりの感想・解釈を載せます。

一番最初の話は、嫁さんとは結婚紹介所で知り合ったため、全く関係のない話ではありません。しかしながらここで話題になった会社ではなく、実際に結婚まで至っているのでまあセーフかなと。ここで話題になっている会社にもアプローチはしましたが、ちょっと胡散臭かったので事なきを得たと思います。そのため、ここに載っているような悪評には全く気が付きませんでした。

二話目も同じですね。芸能人の書籍に全く興味がないのと、何かの賞につられて本を読むわけではないので、これもスルーすることができました。さらに言うならば、天邪鬼な性格ゆえ、連日話題になっていたため、かなりうんざりしていて勝手にすれば?という感じで、情報遮断していました。全く知らない事を押し通したわけです。結果的には正解だったわけですが。

三話目は、ファッション雑誌に興味がなく、服装に関しては流されないので問題ないのですが、解説部分の某国の話題に関しては完全に騙されました。これも無知って怖いなというのを実感しましたが、知れば知るほどどっぷりハマる前に洗脳が解けてよかったなと痛感しています。

四話目は、ユニセフに関しては昔から良い話を聞かないので自然とスルーしていました。それに現在赤十字で奉仕活動をしているため、何かあれば赤十字に寄付するし、それ以外にも国境なき医師団とかプラン、補助犬協会に寄付する方がよっぽど有意義だし、自分の直感を信じていて正解でした。

五、六話目は、昔から不動産に興味があり、色々と勉強した甲斐があって、この話は知った人なら常識の話でした。実際に不動産情報を見る際は、管理費や修繕積立金の額は必ず確認します。間取りに割りに低すぎる不動産は全くもって興味がないし、大規模タワーマンションにも全く興味がないです。人が増えればそれだけ総会で揉める率は上がるし、修繕費もそれだけ高額になるので、リスクが高すぎます。大体、売れ残りに物件はいきなり数百万円単位で値下がりすることもあるので、それを知るとなおさら慎重にならざるを得ません。

七話目、これは一回やられたことがあります。これは完全に私の確認ミスです。ふとしたきっかけで損したことに気がつき、そこから保険について猛勉強しました。結果、次に保険の転換を持ちかけられた時に撃退することができました。新人の人だったのですが、こちらの質問に対して一切答えられないんです。「変更すると保険料がこれだけ安くなります」と言われたのですが、全期型の保険を定期型の保険に変えれば更新までの期間は安くなるのは当たり前。では、トータルの払込保険料はどのくらい違いますか?質問したところ、しどろもどろになりました。また、解約保険料はいくらになるのか?との質問にも全く答えれず。何度も追い返してとうとう担当者が変わってしまい、最終的には担当者から色々と相談されるまでになりました。もちろん保険の変更はしなかったにもかかわらずです。その時の知識が今も生きていて、これは良い勉強になりました。ただ、まだ支払い事由に遭遇したことがないので、今後の気づきとして良い機会を貰いました。

八話目ですが、天下りは仕方ないかなと思うようになってきました。民主党政権の時に事業仕分けでやり玉に挙がっていたと思いますが、結局何も変わっていないのが現状かと思います。これこそ、自分がそっち側に行かないとダメな案件かと。こういうこともあるんだと心に留めておく程度で今は良いのかなと思っています。

九話目ですが、窓際太郎シリーズが好きな自分にとっては正直者が馬鹿を見る世の中が出来上がっているのがかなり残念です。毎年確定申告をしていますが、大した量じゃないので税理士の世話になっておらず、今のところ問題ありませんが、税務署あがりの人に無条件で税理士資格をあげるのをやめればいいのにっていつも思います。今の所税理士資格に興味はないので、所詮他人事ですが、これも知っておいて損はない話として心に留めておきます。

最後の十話目ですが、これは海外逃亡するしかないのかな?と思っています。ただし、資金を海外に移動させるにも年々厳しくなっているし、外資系金融機関が続々撤退しているしで、色々と制限があるのでかなり厳しいですね。地道に情報収集していくしかなさそうです。

以上、十話を読んでみて、いかに正しい情報を入手することが重要か、また入手した情報をどのように生かすべきかが非常に重要であることを学んだ次第です。

ありがとうございました。

投稿者 sakigake 日時

この本はある意味、表面に騙されていかに自分が搾取される誘いが世の中には多々あるかの例文集だと思います。この本に書いてあるのは氷山の一角であって、似た事例はまだごまんとあることでしょう。

こういった話に騙されないためにはどうすればいいか?の方策ですが、情報には必ず発信者の意図が背後にあり、その発信者の意図を見抜く訓練を常日頃から心がけることが第一だと思います。また、経験による逆張りの思考を身につけるしかないと思います。特にマスコミの礼賛報道への疑い、逆に重大なことなのに報道自粛になっている事柄への独自の情報収集源を持つこと、人脈作りだと思います。私は裏があるなと思った時は、その方面に詳しい知人に聞くなどしています。そうするとかなりディープな話が聞けたりします。

また、変な話、2ちゃんねるも玉石混交、虚偽書き込みも多いですが、専門的分野になると正しくまじめでディープな情報提供している方もいて参考になります。要は情報の意図するもの、背後関係を見抜けるかです。
 
この本の中で個別に考えさせられたのは、国家財政破綻と特典1にあった東日本大震災での募金・義援金の使途です。
 
国家財政破綻については、特典2でもいろんな方が備え方を説明されていましたが、破綻の度合いによりますが、預金封鎖までいかなければペイオフ対策で各金融機関に分散しておくのが第一にできることだと思います。次は外貨分散です。国内金融機関に外貨預金・外貨建て債券、外貨建て保険しておいても意味がないわけで、HSBC香港等に口座開設するのが堅実ですが、HSBC香港も今は日本人の口座開設に厳しくなっているので、信頼できる香港の開設補助のエージェントに依頼して、事前に口座開設の対策を練習しておく必要があります。富裕層などはマレーシアにコンドミニアムを買っていて、MM2Hビザまで取得して備えてますから、国内でマンション購入するぐらいの金があるなら、東南アジアでコンドミニアム買ったほうがいざという時の避難先として得策だと思います。
ロシア政治経済ジャーナルのメルマガを発行している北野さんもソビエト崩壊時にはドル預金を持っていたおかげで何とかしのげたと言われてますから、信頼できる海外金融機関に外貨で預金しておいて、国内のATMからカードで日本円を引き出しできるようにしておくのがいいのかもしれません。
しかし、ハイパーインフレになればお金をいくら持っておいても意味がありません。一番いいのは水と食料を自給自足できることです。私の友人なんかは畑を持っているので、いざという時のためにいろんな作物を育ててます。最後は水と食料を自力で調達できる方が一番強いと思います。

次に特典1で有名な芸能人が東日本大震災の際に自分の口座に募金を募って、多額の募金を集めながら、寄付したのは募金の一部であり、且つ寄付金控除で節税までしたという話が載ってました。私も東日本大震災の際には、日赤等に募金をしましたが、その集まった義援金が本当に被災者のところにまで届いているのか疑問に思っていました。ネットで義援金の使途を調べましたが、やはり同じく義援金の使途が気になっている方はたくさんいて、いろんな報告が記載されてました。

<japanese donation's tree map>
http://www.pinterest.com/pin/171629435769071352/

「Japanese donation's tree map」は、ウェブ上からの寄付がどこに集められて何に使われるかが一目で分かるようにまとめられたマップです。寄付したお金が、どんな経路をたどって、何に使われているのかを知っておくことで、これまでなんとなく募金していた人も、自分が寄付したお金の意義が改めて感じられるかも知れません。

寄付されたお金は、大きく分けて「被災した地域の各種自治体」に送られるか、「被災者(世帯)に個別に振り込まれる」か、「現地で活躍する人道支援NGOの活動支援」に使われるかの3通りになります。

日赤等に届いた義援金の配布状況についてはきちんと厚生労働省のホームページに記載されていました。
義援金の使途の流れとしては、日赤等では、義援金配分割合決定委員会の決定により、被災都道県に送金し、各都道県の義援金配分委員会で被災者への配付基準が定められます。その上で、市町村を通じ、銀行口座振込などにより、被災者の御手元に届けられています。

<厚生労働省の義援金のとその配布状況についてのURL>
http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/gienkin.html

<宮城県での義援金の配布状況最新版URL>
http://www.pref.miyagi.jp/site/ej-earthquake/gienkin-haibun.html#goukei

ただし、配布率は各県によってばらつきがあり、被災者の方の隅々まで行き渡っているとは言いがたい状況です。市町村単位で配布が滞りがちなので、県で一元化し各被災者の口座に直接振り込めば良いと思います。

また、「現地で活躍する人道支援NGOの活動支援」に使われるのが問題視されてます。活動経費として、20%中抜きされているんですよね。正しい経費の使途なら分かるのですが、使途不明金を多いみたいなのでチェック体制の確立も必要です。

投稿者 whockey51 日時

自分たちが、どういったルールを元にして社会生活を送っているか。を、再認識させられました。
私達は「資本主義」のルールを元に生活を送っている。お金を通しての社会生活だ。
この絶対なルールを忘れて生活をしていると、世の中の本質を見誤る事になる。

そして、いかに「考え」させないか。

本を読んだ時に感じた、この事例なんて少し「考えれば」、誰もがおかしいと感じるだろ。この考えればが、出来ていないのではなく、していないのか。それとも、させていないのか。
を、検証すると、ほとんどの事が前者の考えをしていないように思える。

例えば、振り込め詐欺。平成25年で350億円。平成26年で400億円にまで増えている。警察が、どれだけ注意喚起しても、増え続けているのか。
いかに自分に当てはめて、考えていないケースが多いかに尽きる。考えて対処しておけば、もし、お金が必要だという連絡があった場合の対処法を共有するだけで、多くのケースが未然に防げる。私も親に連絡をしており、「お金が必要だと連絡があったら、何があっても詐欺だと思って」の一言を共有してある。
連絡をすることも、誰もが簡単にできることだが、そこまで考えていないように思える。

だから、世の中の事例を見て、考える事をしていくことが大切だ。

と、締めくくるのでは、洞察力がもう一歩足りない。

振り込め詐欺について、もう一歩踏み込んで考えてみたい。

2014年(平成27年)の8月に発表されたデータ(前年同月比)では、過去最高額の268億円になったとのこと。実に毎日1億4000万円以上の被害が出ている計算になる。表に出ている数字なので、実態はもっと多いと考えられる。

被害者はほとんどがお年寄りですが、そんなにお金を持ったお年寄りが大勢いるのかと不思議に思う。テレビでも新聞でもあれほど警告して、銀行は振り込み制限をしているのに、毎日毎日1億円以上、被害者も後を絶たない。

でも年金暮らしで裕福ではないお年寄りが大多数だと思うし、実際、年金が目減りして増税されて、生活が厳しくなり途方に暮れるお年寄りなど、悲惨な現実があります。

めでたくなし、めでたくなし。怖いですねぇ、おそろしいですねぇ……。

先日も70歳代の女性がうその電話を信じ、 現金計約1億円をだまし取られたとのニュースがありました。 うその電話を10回も信じて、1千万円を10回、1億も振り込んだそうです。

何だか、怪しいと思えたのも、本を読んだおかげでしょうか。

最近は札束をレターパックで送るのが増えているそうですが、でもここで思うのは、日本の数%を占める富裕層のことです。総額1600兆円に及ぶ資産のうち、約60%を60歳以上が持っている。
騙されているのは、お金を持ったお年寄りというイメージ。

例えば、億の資産を持っていれば、5割近い贈与税を払う事になる。しかし、詐欺被害で数千万とか数億取られたとなれば合法的に払わずに済みます。銀行にもどこにも流れがわからない、お金がこれで完成した。と考えると、

マネーロンダリングには持ってこいかもしれません。

取られたと思っているのは、何も考えていない人ではないでしょうか。

そもそも、お金を持っている人って、他の人よりも節約し、誰よりも稼いで、お金に関する知識も高い。
少し考えて、今回の事を考えついていたら。

マッチポンプの作り方
詐欺もやり方しだいで、自分の都合のいいように世の中を欺ける。

最後に、コブラの魔法使いのモデルとなった出版社にいたことは、いまとなっては良い思い出です。

投稿者 kwbtakr 日時

『マッチポンプ売りの少女』を読んで

むかしあって、これからもおこるお話。

うちのお母さんは最近、某大手化粧品メーカーの工場で働き始めました。勤務時間はそれ程長くはないのですが、コンベアラインでの立ち作業のため毎日帰宅しては「疲れたぁ〜。今日は特別早いラインに割り振りされて大変。今日も一緒に入った若い子が辞めてった。」等と話しています。

そんななか、福利厚生の一環として、自社製品の社内販売が始まりました。

結構立派な冊子になったカタログと申込用紙を配布されました。
カタログのなかをみると、確かに市場価格の50%〜70%offと格安感満載です。
お母さんは喜んでむさぼるようにカタログに見っていました。
うちも一緒になって「これ安い!買ってぇ〜」と盛り上がっていました。

そんなとき、お父さんが帰宅してきました。
お父さんがカタログをみるとメーカーとは別会社(子会社)の社名が印刷されているのを発見。
「通販、販売専門の子会社なんじゃね?」
「確かに安いけど利益はちゃんと確保してるっしょ?」
「つうことは原価はいくらよ?70%offでも販売できるっつぅことはよ〜」
と色々とイチャモンをつけ始めました。
お母さんはそれでも「福利厚生で安く社員販売してるんでしょ」と。
でも、申込用紙をみると、「元社員会員、ご家族会員のご紹介を承っております」と現社員以外でも購入可能(というか購入メンバーを募っている!)。
なんか『企業が帝国化する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』を思い出しました。
こうやって自社製品のユーザーを囲い込みしていき、ユーザーも安さに踊らされてリピーターとなっていく構造が確立されていく、、、

そうして、お母さんはお父さんの話に頷きながらも、せっせと自分の欲しい製品を選び、Web発注をしていくのでした。

めでたくなし、めでたくなし

投稿者 gizumo 日時

「マッチポンプ売りの少女」童話が教える本当に怖いお金のこと マネー・ヘッタ・チャン著を読んで

 読み終わってこれほど、どんよりとした気分になる本はそんなにないと思う。
うすうす知っていた内容や、「そんなはずが・・・」と思うような内容といろいろでしたが、知らなかった方がよかったのか、知った方がよかったのか・・・。
個人で得意な業界や熟知している分野というものはそれぞれで、それ以外の部分は「まず、疑ってかかれ」ということか?

 メルマガやDM、広告などでもあまり上手でない、いわゆる“煽り”文章に冷静に「こんなのに引っかかる人いるかな?!」と言っているつもりの自分だが、この10のストーリーは生々しかった。

 では、それらにはまらないためにはどうしたらいいのか?に関してはこの本に指導はなく、膨大な情報の中から探すしかないのが、どんよりとしてしまう原因かと思われる。
調べて最適解が見つかっても、個人のレベルで到達先が違い、さらにさらに・・・と裏が出てきそうで路頭に迷ってしまいそうな気もする。

しかし、決定できない、意思がないことが悪であり、できうる限りの情報の中から比較検討し最適解を見つけ、決定した後も常に情報のブラッシュアップを続けより良い行動を続けるしかないのかもしれない。
さらには、情報収集や比較検討作業をマイナスイメージで行うのではなく、できうる限りプラスイメージで行うことが、このジレンマから抜け出す方法ではとぼんやり思った次第である。

屈折した形ではあるが、著者の良心がこの本を書かせたのだと思うとこの内容が広く、誤解のないように伝わることを願わずにはいられない・・・。

投稿者 sakurou 日時

本書はタイトルの通り、マッチポンプ売りの少女が世の中のマッチポンプな事象を紹介する本である。

冒頭にマッチポンプの定義について「一言で言えば、この世の中」とあるが、もう少し具体的に定義すると、多少極端な言い方かもしれないが、私は「企業や個人が自らの企業存続や利権確保のために、戦略に基づき、マーケティング手法を駆使し、無知・無思慮な消費者から金を搾り取り続ける仕組み」と考える。

私も本書で初めて知った事例もあるが、重要なのは個々の事例ではなく、自分たちが何らかの消費で「無知・無思慮な消費者から金を搾り取り続けられている」こと、しかもそれが偏在していることに、まず最初に気づくことである。誰だってCMや広告で気になって買うことはある。それももしかしたら「無知・無思慮な消費」かもしれないのだ。

私は健康、特に食と医療に関しては、全てとは言わないが、重大なマッチポンプがあると感じている。
食に関して、ちょうど良いタイミングだったので、気になっていた「フードトラップ」(原題は"SALT,SUGAR,FAT")という本を読んでみた。本筋から外れるので詳細な記述は省くが、一言で言えば、全米の食品、飲料メーカーは金を出して研究機関に依頼し、日々消費者が美味しく感じて虜になる(原題の通り)塩分、糖分、脂肪分の組合せについて日々研究し、新製品を生み出しているいるという驚くべき事実である。

テレビCMを見るとよく分かるが、いわゆるジャンクフードのメーカのものは少なくなく、我々は知らず知らずのうちに、その企業の製品を頻繁に飲んだり食べたりしている。
(もちろん、そこには食品飲料業界とTV業界の持ちつ持たれつの関係が透けて見える)

また、医療に関しても、必要性の是非が議論されている血圧降下剤や精神疾患での不必要な多剤処方も問題になっている。これらの薬は長期間(特に生活習慣病関連薬であれば一生)服用することになるので、医師、製薬業界の利権が絡んでいるのは想像に難くない。

この2つの事例で気づくのは「ジャンクフードを習慣的に長期間食べ飲み続けることで食品飲料業界に金を搾り取られ、更に健康を害して、死ぬまで医療業界に金を搾り取られ続けていく」という恐ろしい巨大なマッチポンプである。

当然だが、企業は、緻密な戦略に基づき商品開発、マーケティング、プロモーションを実行している。つまりマッチポンプは企業側から言えば企業戦略そのものである。
例えば、コンビニで見かける新製品、期間限定、コンビニ限定商品もその類である。
(どこかで「新製品のほとんどは消え去っていくので、新製品物好き向けの新製品を出し、彼らが一度購入するだけでも企業の利益になる」という話を聞いたことがある。)

確かにいわゆるジャンクフードメーカでもカロリーオフ等、健康に気遣った商品を出してはいるが、彼らにとっては既存の売り上げを落とさないこと、美味しく感じさせることが第一優先であり、そのために食品添加物が使用されている。(詳しくは「フードトラップ」に書かれている。ちなみに同書によるとジャンクフードメーカの幹部には良心の呵責を感じる人もいるが、中には自社食品を全く取らない人もいるそうだ。)

では、どうすればダマされないようになるか?
万能な答えはないが、少なくとも企業戦略(カラクリ)を見抜けないまでも想像することは重要なポイントである。

・物を選ぶ時に常に疑ってかかる。安易に選ばない。また、選ぶ時に幅広く情報を得る。
 選ぶものに対する賛否両論を考える(それがどうしても必要かも含めて)。

・自分に興味がなくても様々な新商品のCMを見て、そのウラにある企業戦略について思いを巡らし、見抜く力を養う。(なぜこのような新商品を今のタイミングで出したのか?なぜこの時間帯にCMを打っているのか?等)

・業界に精通している知人(オフライン)にあたる。
 案外業界では公然の秘密になっていることは多い。

・金融商品であれば、リスクを認識する。また想定外の事象が発生した場合にもダメージを最低限に抑えられるようにヘッジする。
 (例えば、不動産購入時に、売却してもローンが残らないように資産性を考慮したり、
 自分の資金計画にマージンを取る等)

・「医食同源」を意識するが、好きなジャンクフードは体に悪いと認識し覚悟を決めて、回数を抑える。
 (マックは2ヶ月に1回にする、等。ゼロカロリーコーラは健康によいかというと結局、人工甘味料なのだから良いとは言い切れないだろう。)

私はお金を払う時に投資か消費か常に意識している。

体に良いものを食べれば未来の健康な自分に対する「投資」になる。単なる飲み会でも人脈作りのお金は自分の将来に向けた「投資」になる。

逆に投資商品であっても、何も考えずに投資したら何も残らない「消費」になってしまう。

マッチポンプは間違いなく無意味な「消費」である。カラクリを見抜き、意味のある「投資」にお金を使えることがマッチポンプにダマされない、賢い消費者、もとい「投資者」につながるのではないか。

投稿者 uyroa 日時

ネットスラングも交えた軽快なタッチにポップな挿絵と、ライトなイメージで読み手に優しく作られた本書はイメージとは裏腹に切れ味抜群の毒々しい内容でした。

むかしあって、これからもおこるお話。とあるように、古今東西世界中でプロパガンダは行われ、個人・企業・国から様々な誘導を受けているのが我々の生きている世界です。

残念な結末を迎える主人公達は総じてどこかのポイントで『よしっ!これで大丈夫☆』と感じ、それ以降の思考をストップさせてしまっておりました。この部分に、どうすれば著者のように本質に迫る認識を行うことが出来るかヒントがあるように感じました。


まず何らかの情報をキャッチした際に本質が見えているとは限りません。情報を発信している側が嘘を言っているのか、本当の事を言っているのか、本当の事を言っているつもりで認識を誤っていないか。そういった事も初見で該当分野の知識を有していなければわかりません。

また人間は上記のようなアヤフヤな断定出来ない状態に対して、好き・嫌いという感情まで持ち込んで判断してしまう事があります。

『いつもワンマンなAさんは嫌いなやつだ。どうせ今後も奴の発言は協調性の欠けた提案しか出さないに決まってる。』

逆に

『いつも皆の意見を聞くBさんは好感が持てる。今後もあの人は有益な情報を提供してくれるに決まっている。』

みたいに感情論で内容にフォーカスする前に自分の中で形成された統計や感情で判断するとピンポイントの判断を誤ることになりかねません。本書の中でも《親しい友人・有名な人や本・慈善団体》といったイメージに感情を載せて判断してしまっている主人公達を垣間見える事が出来ました。

私もしょうおん氏の基本編を受けるまでは、上記のように感情+自分の統計値で判断をしておりました。


今は断定出来ない情報に出くわした時、過去メルマガでも登場している【エポケー】で考えるようにしています。
・積極的に否定はしない
・理解しようとしない
・ありのままの形で受け取る
この括弧にくくって置いておくエポケー状態で様々な情報を収集します。

【判断をするから思考が停止してしまう】
のであれば、それはひとまず置いておいて引き続き情報収集やプラクティスを継続する事で、どのような問題であれ表面的な情報に振り回されなくなると考えております。

判断を保留し、多角的に情報を収集し続ける。決して判断を急ぎ過ぎず、かといってその場その場で立ち止まらずプラクティスを続けるエポケーを一年ほど実践してみた結果、自己の成長だけでなく情報発信する側の真意を汲み取ることにも応用できると感じている今日このごろであります。

投稿者 haku3 日時

この本に出てくる団体・企業の悪い噂を聞いたことがありますが、どういった点が批判されているのか詳しく知らなかったので、この度一気に解決しました。
そして、世の中で知らずに搾取されている規模の大きさに驚きました。それと同時に、情報を持っていないことの弊害と、悪知恵の働き具合を思い知らされました。
企業が経済活動をする以上、必ず利益を出す必要があり、winnerでなければなりません。対して、消費者は何処までwinnerの得た利益に近づけるかが鍵になると思います。完全なるloserになるとメディアに取り挙げられるので、潜在loserは至る所に存在するのでしょうね。知らず、自分もloserであったと分かりました。
では、一体どうすれば防げるのか。全契約を精緻なまでに理解し、情報のアンテナを巡らせた上で、相手が常に利益拡大の一念を元に行動していると構えて対応する。言うは易しの典型ですね。ネット情報も操作されているなら、対人—張本人と知人になるのが最善ですが、各領域に通じるのは不可能ですし。いっそ対パッチポンプ機関を作るしかないのでしょうか。周知となれば少しは身を潜めるでしょう。ただ、撲滅を目指してサイトや書籍、口コミなどで対抗できるのか。相手は完全に情報操作に長けています。それまではある程度細々と妥協して過ごすしかないのか。本当に価値あるものにだけ投資することぐらいでしょうか。
一番良いのは、相手の勧めを全て拒否して独立不羈の生活を選ぶことでしょうね。なかなか難しいですが。皆さんどんな対応案を考えつくのか楽しみにしています。

この本を読んで、世間の見方が変わりました。
ベ◯ッセの情報漏えいの件を例に挙げますが、謝罪に誠意が一切感じられないのには実に素晴らしいとしか言えません。「要申請の金券500円、不要なら◯ネッセこども基金への寄付」だそうです。「手間を少なく、懐を傷めない良い案を考えたなぁ。これも何処までピンハネするのだろう。」と、課題図書を読み終わった今は思います。尤も、信用はかなり下落しておりますが。
また、戦後の預金封鎖なども今回初めても知り、起こりうる未来に慄きました。予め知ることが出来て良かったです。

今月も良書を紹介していただき有難うございます。

投稿者 akiko3 日時

「マッチポンプ売りの少女」を読んで
  
好きだなぁ、本の至る所に散りばめられている細やかな毒、もとい、注釈などなど。登場人物名も本名をオーラのように漂わせる繊細さ。十分世の中の毒を吸ってしまったのか、読むほどに人間の本質をあっけらかーんと暴き、かる~く諌める、微量(じゃないか?)なのに心地よく痺れる。
 
  みんな楽して儲けたい。だから、美味しい情報にはつい惹きつけられる。それらは嘘ではない。他にも伝えてない情報があるだけ、分析されないよう情報の切り口を見せないだけ。巧みだ。社会にはこういう罠がいっぱいあるってことだ。学校で習った嘘を言ってはいけないとか人を騙してはいけないとかそんな道徳がない世界?それをいっちゃおしまいよ。騙しちゃいけないから、一生懸命知恵絞って悪ではないようにしてるんだから…。

  先日、ディーラーの前を歩いていたら目の前1m先から車が出てきて左折した。直前まで気づかなかったのでビクッとした。ぼーと歩いたからと反省したが、あれ?なんで気づかなかった?と思った時、前読んだ三面記事を思い出した。小学生が車道でスケボーか何かで遊んでいるのに気づかず車がひいたという内容だった。車道で遊んでいた子供達にも非があるし、故意でないにしろ子供の命を奪った事実は同じ親である加害者にとってどんなに大きな罪悪感だろう、関係者のやりきれなさを思うと不憫でならなかった。子供は夢中になると周りが見えない傾向があるにしろ、咄嗟に逃げようとはしなかったのか?短い記事から状況はわからなかった。(新聞は短く起こった事実を記載するだけで状況や理由がわからない一報で終わる記事も多い。)ふと車が近づいていることがわからなかったのかもと思った。ハイテクの静かな車の“音がしない”メリットは、デメリットとしてでる場合もある。(わざと音がでるようにホイールに仕掛けるツールがあると聞いたような…)何に価値をおくか、メリットデメリットを把握した上でどう使いこなすか自己責任だ。あえて言葉にしない大人の沈黙かもしれないし、こういう憶測は風評被害で自分が加害者になるかもしれぬ…。

  情報の受け手であることが多い割に、あまり最悪を考えない、人生なんとかなるだろう、悪いことは起こらないだろうという平和ボケがある。明日の命の保証もないのに死のことなんてこれっぽっちも考えず安心して寝るのと一緒だ。
  アメリカ一人旅の時は、つい他人は疑ってかかった。後から“いい人だったのに疑って悪かったな”ということが続いても、やっぱり防衛本能で初対面の緊張は緩まなかった。旅が終る頃にはいい出会いの数々を思い、性善説を信じたいと思ったが、いざ一人だと疑ってた(苦笑)。
  でも日本では(日常)は、無防備になる。いい人という前提で人を見てしまう。会社だと仕事を押し付ける人か否か、利害関係が関わる場合はちと構えるが…。それまでに抱いている印象で好きか嫌いかというフィルターを通して感情だけで判断したり…。
  責任を意識すれば悪にひっかからないのか?それでも、楽して儲ける為にエネルギーを費やしている相手やその領域の専門家との知恵比べとなると負けが見える…。全然めでたくない。

  伝えられる情報の他に、伝わっていない情報はないか?またInputした情報を自分の頭で考え自分にとっての利があるか否かで判断する。当たり前だけど言うは易し、行うは難し。垂れ流しの情報の中を気ぜわしく生きている現実では、そんなに1つ1つを気に留めて熟考しない。それに先日、エボラ熱が生物テロっていう情報を見たが、現象がデカすぎて自分の現実にその事実をどう受け止めたらいいか思考停止になった。無知の罪より、知るということの大切さを優先して、事実を知る為の有益なInputを継続して、で、自分はどう判断するの?と考える癖をつけたい。最後は自己責任ってことで自分の人生を受け入れるしかない。
  自己責任の選択スキルUpとしてマネー・ヘッタ・チャンさんの毒を飲んで免疫をつけよう。物の見方も勉強になったが、毒を巧みにカモフラージュして飲みやすくする技にもぜひ感化されたい。毒を飲んだ割にいい子ちゃん的面白味のない締めで、ダメ、ダメダメ、ダメヨ~ですが…楽しく勉強できた本に感謝です!

追伸) カミジマ・チャミーが唯一確証が持てなかった…いい人だと思いたいからか?
    ちなみに表紙は童話調の明るい暖かな赤より、今のお札の方が内容の毒に相応しくこっちに投票します!(←タイミングも情報内容のうち…遅かったかぁ~)

投稿者 starstar 日時

『マッチポンプ売りの少女』を読んで
私の感想は以下の4点である。

1 自分の中の現状維持の遺伝子を駆逐しよう。

本のまえがきで”そんなこと知らなければよかった
知らないままだったら幸せだったのに。”
の文を読んで、数年前に国家破綻についての本を読んで、書かれたことに
納得したのに、何も行動しなかったことを思い出した。

今、思うと、あまりに目の前の平和と本の内容とがかけ離れているように
感じて、信じられなかったことと、他人から同じような話を聞かないから
いい(=他人のまねで良い)と正当化してしまった、
人は現状維持したいと思いがちで、あの時の自分もそう思った。

苦い事実で、現状とは違う行動を強いるような情報でも、きちんと
活かし、別方向に舵を切れる自分にならなければならない。

2 思考停止させられてはいけない。

この書籍を読んで思ったマッチポンプのパターンは、
・外見がイケメンで、中身が悪人
・痒さを感じさせず血を吸い続ける蚊
だと思った。
最初の接触の時に、よい第一印象をあたえられることが手口だ。
そうすると、自分も含めて多くの人は、思考停止に陥っていく。

「有名なブランド、大企業」がやっていることや、「皆がやってること」
だと信用してしまい、思考停止してしまう。

上記の、”有名””皆がやっている”という攻めをくらうと、自分も思考停止
になっていることに気づいて、茫然とした。普段はこれらを無意識化している
ところが怖い。今回この本を読んで意識下におけたので良かった。

3 そもそも、世の中は、サバンナなのだ

マッチポンプの例をたくさん見てきた。良い悪いというより、これが
現実なのだ。
こういう人たちを直接法律で罰せられなかったり、不道徳で評判が落ちて没落
していかないのであれば、世の中にはこのような人たちがいるという前提で、
近づかない、あるいは、防御策を持っておくことが大切だ。

世間は”危険で満ち溢れている”、”サバンナなのだ”
その中を自分が生きていくのだという観点で生きていくべきと思った。

とくに昔から日本では、安全と水はただという言葉があるが、
世の中は安全だと思っている傾向が強いのではないだろうか。
しかも無意識に刷り込まれているからたちが悪い。

世の中は動物園ではない、サバンナだ。
ライオンに食べられてしまうシマウマになるのか。
そこから進化して、逃げたり、戦ったりできる賢いシマウマになるのか。

そのためには、この知識を活かすことが大切である。

4 乱世でも生き抜く気概を持つ。
最後の章でデフォルトの話では、完全な安全策がないというオチで、最初は
「完全な対処策がないなんて」と最初はガッカリした(100%じゃないけれどもと
但し書き付きで対抗策は紹介されているので実行の価値はある)。

その後、世界史の本を後に、「歴史的に見れば、不条理な時代が多く、清く正しく
生きていても報われない話が多い中で、現代の日本に生きている我々はとても恵ま
れている。」今は平和なのだ。常に生きている時代が平和で済むと思ってはいけない
と痛感した。

デフォルトになったら、世間は”乱世”(見える人には今も兆候が濃厚に見えている
のだろうが)になり、その場合は、世の中は弱肉強食になるし、今対抗策をもって
いても、ダメで無一文になるかもしれない。
でも、ゼロから自分が勝ち上がれる、負けない、そういう自分になりたいし、なる
べきである。

追記 前回の東京速読セミナー受講者です。初投稿させていただきました。

投稿者 takizawametal 日時

世に沢山の成功方法があるように、同じ数だけいやそれよりも多くの失敗事例もあると感じた。


「俺はそこいらの人間とは違うんだ!俺様の個性を生かして独立だ!」


人と違う方法で、革新的な方法で成功したい!と願って勉強して勉強して、
独立したはずなのに、なぜか過去に失敗した先輩たちと同じ道を辿って失敗してしまう。

あるいは他人が知らない秘密の方法で儲けてやろう、と考えて行動したのに
大多数の他人と同じ方法で失敗してしまう。

劇中の二人の主人公は、見事にこのパターンにはまるのだが、とても笑ってばかりは
いられない。

今までの時代、他人と同じというのがマジョリティで、安定した方法であり
成功への近道だったと思う。

仕事だけでなく遊びまで皆と同じ。

僕が青春時代をすごした80年代など、クリスマスに1人で何も予定がないなんて
周りに漏らそうものなら、人間扱いされないような時代だった。

しかたなく無理して六本木に繰り出して、ナンパなどに挑戦するのだが、当然大玉砕。

あの時はいそいそと、他人と同じことをしなくてはならないのが重荷だし苦痛だった。

しかし本当はそんなことする必要はなく、これからは「人と違う」ということが売り物になり
武器になる時代だと思う。

でもなぜだか、失敗だけは他人と同じ方法でしそうで怖い、、。

この本はライトで読みやすいのに、その本質を突いているのかもしれない。

そしてあらためて【無知は罪】という言葉を噛み締めさせられた。

投稿者 sumio 日時

マッチポンプ売りの少女  童話が教える本当に怖いお金のこと マネー・ヘッタ・チャン 感想

西武池袋線で石神井公園に向かう車中、40代半ばのアメリカ人と会話を楽しんでました。
別れ際、彼は笑顔で「人を見たらドロボウと思え」とのセリフを残して降車。
日本語うまいね、とその時は思っただけ、でした。

経済は出来レース(やらせ)で動く。
お金について、この世は、だまされる方が悪いのだ。

「正直者が馬鹿を見る」や「長いものには巻かれろ」のことわざは、活きている、深い、と思いました。
この世の実態は、「鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス(豊臣秀吉)」「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス(織田信長)」モードであること。
そして「悪魔は人好きのする姿になれる」のハムレットのセリフも。

パクリ、だまし、詐欺、嘘つきがこの世には満ち満ちており、その手口をわかりやすく提示してくれてます。
そのことを知らなきゃ、人生、大幅に損しますと警鐘鳴らしてくれてます。

既得権益側は、その業界ルールにしたがわないものを強力に排除。

各エピソードタイトル、意図、ストーリーは、つくづく人間の業を思い知らされます。
マッチポンプ売りの少女が配るマッチをすると火がつく、幻覚が見える、の意味するものはなんだろうか?
人生?見たくない現実!

マッチをすると、火が付いて消えてしまう。
その一瞬のはかなさは、人生そのもの。
すべては幻、幻に過ぎない。

都合の悪いことは考えたくないもの。

続編になりそうなエピソード、そこかしこに発見。

消費者庁という役所があります。
この役所のミッションを本気で完遂しようと思うのであれば、著者マネー・ヘッタ・チャンを実働部隊実質トップに招き、取り組むことです。
そうすれば国民の福祉に役立つ、国民に喜ばれる、良い仕事ができます。
(消費者庁の設立経緯、長官の任命、構成メンバー、人事自体マッチポンプと言えないこともないのですが)

現在進行形の、エボラ熱報道、北朝鮮拉致問題、NISA、その他政府の施策etc.。
マッチポンプをせっせとこぐ側の意図には乗りません。
そのことで利益を得ている人たちは、誰なのか、何のためなのか、事実に基づき想像力を駆使します。

お金にかかわらず、気を抜かずに、鵜呑みにせず、自分の脳みそを通してから判断することが幸せになる道。

「人は過去から学ばない生き物である」とは著者の座右の銘。その通り。
そして、この世は善良な人ばかりではなく、無邪気におぼこい考えでいたらまんまとやられちゃうよ。
「人を見たらドロボウと思え」メッセージが身を守る処世術だと、本書を読了して実感しました。

ありがとうございました。

投稿者 takeda 日時

マッチポンプ売りの少女・童話が教える本当に怖いお金のこと マネー・ヘッタ・チャン著

世の中の情報の裏側について、とても分かりやすく読みやすく書かれているのですが、とてもブラックな感じでした。

このほんを踏まえてこれから考えていきたいこと

1.検索サイトの情報は、そのまま飲み込まないこと、あくまで参考程度にし、その情報の語り部の人がどんな方なのか、またなんでそのように思うのか、背景をよく考えること

2.結婚相談所は、控えること(笑)利用したことが実際にあるが、会費が高いだけで、そこらの出会い系とでなにが違うのかあまりわからなかった。ただ、利用してみてわかったのは、人間関係・つてがないから、頼れるのが(短絡的には)見つからないだけ。なにか人間として問題がある、というか、自分の妄想をかなえてくれると思っている人多数。

3.芸能人・有名人が薦めているからと言って、すぐに飛びつかない。少し間をおいて、本当に必要なのか、また本なら書店で少し立ち読みしてみること。流行の服なら、少しだけ取り入れるなど、長く使えるものを取り入れる。

4.ボランティアの支援には、支援状況や使途の詳細があるかどうか、確認する。どうしてもそこでなければならないのか、考える。街角の募金は、暴力団などの闇の資金源になっていることもある、けれど実際には分からないことが多いと思うので、基本お金を捨てるぐらいの勢いで募金する、そのお金はだれかの生活の糧になっていると信じるしかない。

5.マンションの分譲を買う際は、よく情報収集すること。プロがやたら薦めてくる案件には疑ってでること。安易な気持ちで買わないこと!

6.保険に加入する場合は、支払い条件や解約についてよく確認すること。他社の保険も見積もりにくわえること。

7.会社の取引先の割合を、分散して持つこと、1社ばかりに集中しないこと。

8.業界内のルールがわからないうちから、独立しないこと、常日頃から業務に追われるだけでは、なにかが起こったときには、遅し、先細りしやすい。

9.歴史は繰り返す、とはよく言われるもので、なぜなら、人は過去から学ばない、からである。
万が一?に起こるうる日本破綻について、できることから対策しておかないと、だれも助けてはくれない。
ロシアでの財政破綻のときに難を逃れた人の中には、外貨を持っていたというのもポイントではあるが、別荘と少しの農地を持つ習慣があり、それも大いに助けになったと聞きました。
お金を守ることも大事ですが、本当に大事なのは安全な水と食料なのではないか?と思いました。

楽観的思想では、お金がたらず、また疑ってばかりでは、正確な情報があつまらず、自分の基準を今一度確認して、人生を楽しく生きていこうとおもいます。

ありがとうございました。

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投稿者 munetaku 日時

新聞にしてもテレビにしても情報を公正に提供してはいない。
利益を目的とした団体である限り、彼らの都合の良いように情報は操作されている。
Web上は自由発信の場だから多様な意見がきっとあるはずだ、と自分もどこかで思ってしまっていたが、
メディアと同じように考えれば、Googleだって私企業なのだから情報が歪められていたっておかしくない。
そもそも情報媒体を使って情報発信する側の多くは利益目的なのだから、私達が得ている情報のほとんどは
その情報を提供する誰かの利益によってフィルタがかかっていることを理解しておく必要がある。
得た情報がどういう背景を持って伝達されたものかを自分の頭で考えて、
理解した上で情報を解釈しないと、情報発信者の意思のままに利用されてしまうのだなと感じた。

思考停止状態で情報を受け取るという意味では、流行を追うのも同じである。
流行を追う理由の一つに周りからとりこのされると仲間はずれにされてしまう、恐怖感がある。
コミュニティから外れることは恐怖を感じるかもしれないが、みんなと同じになろうとするのは、
自分の価値観を放棄して、人の価値観に合わせようとすることになってしまい、自分というものがない。
また、「みんなと同じ」は「一様になる」ことであって、危険な状態でもある。
生物は多様性の中で進化してきた。これに反して一様であると、全滅するときはみんな一緒になってしまう。
団塊世代のサラリーマンがリストラされるのはその一例かもしれない。

優秀な人は須らく変人。変人は人と違っているから優秀なのである。
人と違う考え、違う経験をすることで人とは違って地点に到達することが出来る。
また、独自の道は人が通らない道なので、己の力で考えること、様々な試行が必要で鍛えられる。
周りと合わせる人と独自の道を行く人では、将来的な能力の差は非常に大きなものになるのだから
どちらかがエラくなるかは歴然だと思われる。
何かあれば自分の頭で考えようとするので当然騙されにくい。

自分なりに気をつけていることとして、「違和感を大事にする」がある。
騙された人が良く、何かおかしいと思った、と語ることがある。
これはロジックの矛盾だったり、自分の過去の経験則などによって、
潜在意識がアラートを鳴らしてくれているのだと思う。
ここで、まあいいや、と放ってしまうから騙されてしまう。
せっかく潜在意識が教えてくれたのにそれを無視すると、潜在意識がどんどん鈍っていってしまう。
私は、何かしら違和感を感じた時は、なぜ、どこに違和感を感じたのかを突き詰めて考える癖をつけるようにしている。
違和感を感じる部分は本質的な問題であることは結構あって、潜在意識がそれを理解しているのではないかと感心することがある。
自分としてはまだまだ違和感を感じる力や違和感を説明する力が足りてないなと思っているので、
潜在意識が気づく力を磨いていきたい。
違和感を感じる力は騙されにくくなるためにも重要だと思っている。

ざっくりとまとめると、情報を鵜呑みにせず、ウラにある情報発信者の意図を理解して情報を咀嚼する。
常日頃から思考停止に陥らずに自分の頭で考えること。
本の最後にあったような国家破産だったり、サラリーマン的には会社倒産のような状況になったとしても
自分で考えて道を切り拓いていく力をつけておきたい。

投稿者 haruharu 日時

「マッチポンプ売りの少女」を読んで

難しい話を簡単に、面白く、そして、深く書くところがすごいなぁと思いました。

どうやったらこういう事を認識できるのだろうか・・・

正義感の強い人ほど騙されそうな気がしました。
しかし、我々の生きる資本主義社会において通用する正義とは何なのか?
この指標は何だろう?この指標が見つかれば・・・
と、考えてみると男性にとって当たり前だけど、女性にとって当たり前ではない光景を思い出しました。
それは、右の人に左の主張をしても意味のないこと。逆もしかり。
相手がどっちよりかを確認して、合わせて話をしないと相手にしてもらえなかったり、仲間に入れなかったり。

資本主義社会のルールをよく理解してそれに則って生きることではないだろうか。。
人類最高の発明ともいわれる資本主義社会の中心となる株式会社のしくみや決算書くらい読める事が大事だと思いました。

決算書を読むということは、どういうことを考えているのか、どういう行動をしているのか、その数字の裏に隠されている背景を読み解くことで客観的に物事を見ることができるかと。

例えば、夢見る夢子ちゃんであっても、もう一つの頭で冷静に考えれば
結婚という市場に於いて自分の価値を棚卸して、分析したり付加価値だってつけたりするでしょうし、、、。
そういえば、昔、道路の得意な会社がマンションを建てたりしてたことあったような。

でも、まあ、やはり、私自身これからもこれらの事がついて回るので認識できるバロメーターとういうのは自信がありませんが、常に勉強していくことと、資本主社会を上回るようなしょ~おん先生の自然界の法則も勉強させていただきまともになれるよう頑張っていきたいと思った次第です。
ありがとうございました。




ヘッテルちゃんとフエーテルちゃんは自分自身を見てるみたいで笑えたり息をのんだり

私自身これからもこれらの事がついて回るので認識できるバロメーターというのは正直自信がありません。

投稿者 magurock 日時

マネー・ヘッタ・チャン氏の著作は、いつもほど良く毒が効いていてためになる。
ただ、読んでおいて良かった!と思うものもあれば、これは防ぎようがないなぁというものもあり、そんなときは庶民の無力さを実感させられる。

『マッチポンプ売りの少女』の最終章『インゴッドは死んだ』もそうだ。
こんな事態になったら、一般庶民は為すすべもない。
ベランダ園芸で細々と野菜を作るとか、硬貨貯金をしておくとか…
現実に起こる前に、田舎暮らしの準備を始めておいた方が良いのかも知れない、と真剣に思った。

この章を読んで思い出したことがある。
以前、参加費無料のある投資セミナーに行ったときのこと。
将来は年金だけでは暮らせないばかりか、日本という国自体が危ないので、一生食っていけるようにするには、海外の良い投資先を選んで安心を手に入れることが重要だ、という話しだった。
その中で、
「日本は前回の新札切り替えのタイミングで、預金封鎖と新円切替を画策していたが、ネットに情報が漏れたので見送られた」
との仰天情報が。
真偽のほどは定かではないが、アベノミクスが破綻に向かっている今、将来的にいつ起こってもおかしくないと思っていたほうが良さそうだ。

結局、自分はそのお勧めの投資話にのらなかった。
なぜかというと、やたら煽り、せかす様子に疑問を持ったこと、家族や友達には相談しない方が良いと言われたこと、そして家に帰ってからゴーグルでデコデコデコリーン♪と検索したら、似たような詐欺まがいの実例がわんさか出てきたからである。
こういった組織だっていない小者のグループは、さすがにゴーグルさんを買収するチカラはないようだ。
件のセミナーは、不安を煽ってあるファンドに投資させ、仲介料をガッポリ受け取る、という目的のために開かれたようだった。
セミナーで顔見知りになった人は、その投資を始めると言っていたが、その後どうなっただろう。
ファンド自体は実在しているようだから、うまくすればうまくいっているかも知れない、とひそかに祈っている。

そんな投資セミナーだったが、自分の中の新しい視点を芽生えさせてくれて、参加して良かったと思う。
『キャッシュフローゲーム』もとても楽しかった。
でも今度は、現実の世界でラットレースから抜け出すべく、いろんな方向からものごとを見る目を養っていこうと思う。
そのために、こうしたちょっぴりひねくれた本の存在は、たいへんありがたい。

投稿者 magurock 日時

マネー・ヘッタ・チャン氏の著作は、いつもほど良く毒が効いていてためになる。
ただ、読んでおいて良かった!と思うものもあれば、これは防ぎようがないなぁというものもあり、そんなときは庶民の無力さを実感させられる。

『マッチポンプ売りの少女』の最終章『インゴッドは死んだ』もそうだ。
こんな事態になったら、一般庶民は為すすべもない。
ベランダ園芸で細々と野菜を作るとか、硬貨貯金をしておくとか…
現実に起こる前に、田舎暮らしの準備を始めておいた方が良いのかも知れない、と真剣に思った。

この章を読んで思い出したことがある。
以前、参加費無料のある投資セミナーに行ったときのこと。
将来は年金だけでは暮らせないばかりか、日本という国自体が危ないので、一生食っていけるようにするには、海外の良い投資先を選んで安心を手に入れることが重要だ、という話しだった。
その中で、
「日本は前回の新札切り替えのタイミングで、預金封鎖と新円切替を画策していたが、ネットに情報が漏れたので見送られた」
との仰天情報が。
真偽のほどは定かではないが、アベノミクスが破綻に向かっている今、将来的にいつ起こってもおかしくないと思っていたほうが良さそうだ。

結局、自分はそのお勧めの投資話にのらなかった。
なぜかというと、やたら煽り、せかす様子に疑問を持ったこと、家族や友達には相談しない方が良いと言われたこと、そして家に帰ってからゴーグルでデコデコデコリーン♪と検索したら、似たような詐欺まがいの実例がわんさか出てきたからである。
こういった組織だっていない小者のグループは、さすがにゴーグルさんを買収するチカラはないようだ。
件のセミナーは、不安を煽ってあるファンドに投資させ、仲介料をガッポリ受け取る、という目的のために開かれたようだった。
セミナーで顔見知りになった人は、その投資を始めると言っていたが、その後どうなっただろう。
ファンド自体は実在しているようだから、うまくすればうまくいっているかも知れない、とひそかに祈っている。

そんな投資セミナーだったが、自分の中の新しい視点を芽生えさせてくれて、参加して良かったと思う。
『キャッシュフローゲーム』もとても楽しかった。
でも今度は、現実の世界でラットレースから抜け出すべく、いろんな方向からものごとを見る目を養っていこうと思う。
そのために、こうしたちょっぴりひねくれた本の存在は、たいへんありがたい。

投稿者 emily 日時

「マッチポンプ売りの少女」を読んで

この本に登場する騙した企業や団体が使っているカラクリは何かと重なるなと思っていましたが「影響力の武器」に出てくる心理学の原理でした。読み直してみると、この心理学の原理を知っているのかなと思うくらい、ストーリーの中ではこの原理を使って仕組みが作られていて、しかもこの仕組みこそが集客や購買という行動をさせるのに重要であることが分かりました。

動かされてしまった人は(深く考えずに)この説得に応じてしまった、ということかと思いますが、この人たちの背景には「アラサーだから結婚しないといけない」といった世間の常識や流行に合わせようという気持ちが強いように感じました。だからこそ少しでも「みんなと同じ」から外れてしまうと焦ったり不安になってしまう。その焦りや不安を煽られて、深く考えずに騙されてしまう。悪循環から抜け出すには、他者に振り回されるのはやめて、自分の人生を自分でコントロールしていくことが必要だと思いました。
私自身は私の人生の舵は自分で握る、ことを意識するようになってきましたが、まだまだ世間に流されているなと思うことも多いです。人の話を聞いたり本を読んだりして、そんなこともあるんだ!と気づかされる毎日です。
ただ、良いこともあり、問題が起こったときには怒ったり何かのせいにすることがほとんどなくなり、その代わりに淡々と解決方法を考えて実践するようになってきたかなと思います。

今後、日本経済が右肩上がりになっていくことは今の状況からは考えづらいです。企業は生き残りをかけて経済活動をおこなうため、経済が厳しい状況であればこの本に出てくるようなエゲツナイことが今後も減ることはないのでしょう。そのなかで私は、世の中で起こっていることはどんな仕組みなのか、主導権は誰が握っているか、この情報で得をするのは誰かなどをもっと貪欲に考えて、自分がやるべきことをやっていこうと改めて意識しました。

今月も大変面白い本を紹介いただきまして、ありがとうございました!

投稿者 BruceLee 日時

今回、課題図書に指定された事により個人的に再読となる本書。
正直、以前読んだ際は 「ひとつひとつのエピソードに関心しているだけ」であった。
が、今回の課題図書には明確な命題があった。それは、

「どうやったらこういう事(世間に踊らされない思考)を認識出来るのだろうか?」

という事。であれば、ここは徹底的に素直になり、その観点で読むしかあるまい。
で、気付いたのは、実はポイントは本文の外にあり、という事。では何処にあったか?
以下3点にまとめてみたい。

1)表紙(カバー)
直ぐ気付くように本書の表紙(カバー)のデザインは1万円札、つまり「お金」がベース
になっている。本書には様々なエピソードが書かれているが要するに全て最終的にはお金
に行き着くお話なのだ。基本的に、あれば嬉しく、誰とて嫌いな人はいない筈のお金。 
でもそれが変に欲が絡むと怖い事が起きちゃうんですよ、と言うのが本書のテーマ。 
だが、考えてみればお金の事を考えるという事はそのまま経済を考えるという事で、 
そうすると、ふと思い出すのが著者が「プロ投資家」である事。投資家とは日々の動向
によって変わる株価を見極める力が必要となり、つまり日常から著者は上っ面だけでなく、
裏の裏を見る「センス」が身に付いているのだろう。これで最後に本当に儲かる/損する
のは誰なの?と。が、考えてみれば我々も日々お金と共に生きており、自分のお金を増やす
事には多くの人が興味深々であり各人の「センス」を持っている筈である。例えばある日
「おめでとうございます、1億円当選しました!」というメールが来ても直ぐスパムと気付き
無視するだろうが、「パソコン1台で月に数十万円稼ぐ!」系の情報商材にはフラ~っと手を
出す人がいるのは何故?それはもう、どこをどう見てどう判断するか?最後はお金に対する
「センス」であり、本書の表紙がそれを表している気がするのだ。尚、今回の課題図書に
著者のデビュー作でもなく、最新作でもなく、本書が選ばれてるのは、この表紙故では?
というのは深読みし過ぎだろうか(笑)。

2)著者紹介
ここに著者の座右の銘が紹介されているのだが、そこには「人間は過去に学ばない生き物
である」とある。これってどういう意味かと改めて考えると、人間は同じ過ちを繰り返す
ということだろう。そしてそれを更に柔らかく表現したのが毎回のエピソードの初めに
ある、「むかしあってこれからもおこる話」という言い回しなのではないか。これはつまり、
人間が学ばないから繰り返し起こってるお話という事だ。最終章の「インゴットは死んだ」
などは怖い話だが、明確に「全部実話」と書いてある。そして、改めて見ると各エピソード
はそれぞれの業界においては、
「これがうちの戦略です」
「これがこの業界の暗黙のルールです」
でカテゴライズ出来るような、その業界ではよくある話なのだ。つまり、騙す方も悪いが、
騙される方も勉強が足りないんだよ、と指摘を受けているようにも思えるのだ。

3)参考文献
では、勉強が足りない部分を補うにはどうすればよいか?ヒントとなるのが「参考文献」
のページだ。ここに20冊の本が登場しているが、著者が本書を書くためにこれだけの本を
読む勉強家だという事が分かる。想像するに、最初はネットやニュース等のふとした情報
がきっかけだったのだろう、が、 その裏付けと情報の確度アップを図り、これだけの本を
読み吸収したのだろうと思われる。つまり、最後はお勉強なのである。これは我々がやろう
と思えば直ぐ出来る事、である。 

以上、1)「お金に対するセンス」、2)「人間は同じ過ちを繰り返すとの認識」、
そして3)「お勉強」の 3点が「こういう事(世間に踊らされない思考)を認識出来る」
ために必要な最低限の3要素だと考えるのだが、どうだろう?その他にも「自作自演乙」
や経済は出来レース(やらせ)、等々、本文以外の部分にこそ慧眼のヒントがあり、
つまり

「メイン(本文)を読んで分かった気になってはダメよっ!」by マッチポンプ売りの少女

というのが本書の隠されたメッセージであり、実はそれを見抜けるか否かが読者が挑まれ
てるもう一つのテーマなのだよ!。。。というのは、ひねくれ過ぎというものだろうか?(笑)

投稿者 satoyuji 日時

「そういうことだったのかいい勉強になったな」

もしそんな感想で本を閉じてしまったら、ほかの本を読むのと対して違いはないと思う。本書には普段ニュースでは言われないことが多分に書かれている。しかし、それをそのまま受け取っている限り、また違う情報を提供する本に出会った時に同じことを繰り返すことになるでしょう。私は本書でパロディとして書かれていることを真実であるか間違っているかを判断するだけの知識がありません。ですから、私がこの本を読んで思ったのは「そういうこともあるかもしれないね。でも、どうなのかはわからない」ということでした。

どのような情報であれ、それが事実なのかを確認するにはかなりの知識が必要だと思います。しかし、すべてのことに対して、事実の確認をとることは難しいので、情報の正しさの確認には、情報の出どころと大まかに判断する教養が重要になってくると思う。そのどちらもないのなら、自分が知っていること知らないことをごまかさずに区分するしかない。そして、判断できる情報を待たない人間はどうしたらいいのか。知識豊富で信用できる人がいればその人から学べばいいかもしれないが、その確率は限りなく低い。いないのなら本を片っ端から読んで賛成の意見も反対の意見も一通り読む必要があると思う。「量」をこなすしかない。そして、わからないことはしつこく丁寧に調べていくしかないと思う。結局自分無知と向き合うしかない。そうでなければ、めでたくない未来が待っていそうだ。

投稿者 hanaoka111 日時

マッチポンプ売りの少女を読んで。

マネーヘッタチャン氏による童話集です。
簡単にさらっと読めてしまいますが、奥深いことが書かれています。
難しいことや複雑なことを簡単にわかりやすく書くことは難しいですが、
著者の豊富な知識や上手な文章ですばらしい本になっています。

著者の根底にある考え方は、
・普通の人でもなんとなく感じてはいるかもしれないが、
知っている人は当然知っている知識や常識があること
・『人間は過去から学ばない生物』と自覚し、過去から学び、現代や未来へ生かすこと
・仕組みもわからず、解決策も出さず、ただ非難するのは、ただの世間知らずであること。
の3点だと感じました。

私は、新聞やテレビなどのマスコミの報道やインターネットの検索結果は、
何かの利益団体を得することになっていると思いながら、見るようにしています。
そのため、本当に大事な情報は、自分から掴みにいかないと得られないと考えていますが、
この本を読んで、その考えが間違っていないと思いました。
もちろん、マスコミやインターネットの検索が悪いというわけではありません。
大事なことは、それを見る側・使う側の力量が問われているということです。

平易は文章なので、これから社会にでる高校生や大学生にぜひ読んでもらいたいと思います。
また、ほかの著作、『ヘッテルとフエーテル』『ヘッテルとフエーテルのみにくいアサヒるの子』も、
興味深い童話があり、おすすめです。

投稿者 chaccha64 日時

「マッチポンプ売りの少女」を読んで

世の中は不正で一杯だ。何も考えていないと、ぼろ儲けをたくらんでいる奴らのカモになってしまう。今の世の中で起こったマッチポンプの手口を童話という形式で説明してくれているので、わかり易い。

では、我々はどうすればよいのだろうか?
自分で広く情報を集める、それを分析する、友人の意見を聞き、きちんと自分の頭で考える、等々。
しかし、それだけで大丈夫だろうか。すぐに新しい目先を変えた手口が出てきて、ちょっと見にはわからなくなってきます。「ゴーグルをかけた猫」のように、情報提供側が問題がある情報だとわかっていても、クレームがあると訴えられるのがいやで、情報を垂れ流ししてしまう。日本のマスコミも同じようなもので、某アサヒル新聞などは事実関係を調べないどころか、事件を捏造したりするし。それでは、国は大丈夫かというと、そんなことは全くない。「インゴッドは死んだ」のように。それに教育で騙してしまうし。

それでは、騙す側を規制するというのはどうか?
やはり、騙す側を規制するには規則を作ることですね。普通は法律でしょうか。しかし、騙す側は法律のぎりぎりのところでやってたりします。それに、新しい法律を作ったり、改正するのは時間がかかるし、騙す側は圧力をかけてくるだろうし、議員、官僚が騙す側だったりします。その上、グローバル化のために海外のマッチポンプもたくさんいるので、法律では規制できない。

それでは、何か他にないのか?
昔の課題本「ずる」でも、不正に対するベストな解決策はなかった。(「ずる」のごまかし、不正とはレベルが違うかも知れませんが)その中で、「不正は感染する」、「いらだちが報復を導く」というのがあった。環境によって不正は増える。だから、不正の温床になるような環境ではなく、環境をよくすることだ。そして、「自分はすばらしい人間だと思いたい」という心理的な動機づけをすること、不正をする前に道徳的な指針を呼び覚ますこと。これが社訓、社是であったりします。「ゴーグルをかけた猫」では社是があるのですが。

結局、このようなマッチポンプに対応するベストな方法はないように思われます。しかし、どの方法にも問題はありますが、

・情報を集め、分析し、自分で考えること。
・騙す側に規制をかけること。
・世の中、環境をよくし、道徳的な指針を呼び覚ますこと。

を地道に実行していくしかないのではないかと思います。
特に、環境をよくすること、人々に不正をしないように啓蒙すること(心理的動機付け)は、時間がかかり、やっても無駄なような感じがしますが、こちらの方が以外によいのかもしれません。自己啓発の本や、成功した企業の話には、人が変わった(よいほうに変わった)ので成功したという話は多いですし。人間のよい面を信じたいと思います。

投稿者 ktera1123 日時

「マッチポンプ売りの少女」を読んで。

よく作者が抹殺されないと心配になるくらいここまで書いていいんかいと表向き(建前)の話だけでなく裏の事情(本音)に通じていないと書けないことが書いてあると感じました。ある意味でコトダマイスト(理想主義)ではなくリアリスト(現実主義)なんだろうなと。

投資について詳しい知り合いによると、投資は1000件の案件についての話があっても、実際にいいかなと思えるのは10件位で、実際に儲かったと言えるのはそのうち2,3件だけだったとか。ただし儲かった2,3件で残りの損切りした案件のマイナス分はカバーできているのでこうしてまだ投資を続けていれる。勉強代を払うことを含めて経験を積むことまた、実際に現地、現場を見て、空気感を感じ自分に合う、合わないを肌感覚、雰囲気を感じて判断しない限りははずれをつかまされるのが多いのではないかと。

流行、投資を含めてある程度ほっぽいておけるくらいの余裕がないと、また自分についての信念、ポリシーがある意味オタク的な唯我独尊まではいかないにしてもはっきりしていないと迷いが生じて世間に踊らされることになるのではないかと感じました。

え、私についてはどうだって。
高校時代の書道の先生に「思無邪(思ひなければ邪(よこしま)なし)」の言葉を自分を表現するのではと選んでもらったこともあり、自分にあう、あわないの価値観で判断しただけで今まで過ごしてきたけれどまだまだ修行、鍛練が必要なようです。

以上。

投稿者 morgensonne 日時

『マッチポンプ売りの少女』を読んで


この本を読んで、まず今まで読んだ課題本を思い出しました。

著者のように裏を知るためには、まずは疑問を感じないといけないと思います。疑問を感じるためには、知識が必要かと思います。あくまでも私にとっては、しょ~おんさんの課題本やメルマガの紹介本、良書リストを通じて、日常生活で得ることのできない知識を少しずつ得ることができていると思っています。そこで得た知識を情報としてとどめておくだけではなく、自分なりに消化し、今までの知識や経験と関連付けてだんだん深く広くなっていくものかと思います。それが経験から学ぶ、歴史から学ぶことのひとつではないかと思っています。

学びとるためには、ひとつは疑問に思うことも必要でしょう。お金の流れ、価格設定にも理由、根拠があります。例え、価格がタダでもそれなりの理由があります。タダにすることでどこかで利益が取れるようにしているはずです。(しょ~おんさんのメルマガは例外?)冷静に考えればわかることかもしれませんが、いち消費者としては安ければ良いという思考がどうしても頭の中から抜けないと思っています。それが今の資本主義社会に生きていることの影響かもしれません。

そして、本書の最後の「Special Volume」に出てくるような事態が起こったらどうするべきか。起こることを想定してどのような準備をしておくべきか。まだ答えは出ていませんが、ひとつは自給自足をすることか、またはお金ではなく、金(gold)などの現物を所有することかなど考えているところです。ゆでガエルの状態にならないためにも、(いやらしいですが)常にウラを考えて、疑問を持って行動したいと思います。
そう言いつつも、今日仕事で読みが甘いところがあり反省したので、もっと脳を鍛えないといけないと感じた次第です。


ありがとうございました。

投稿者 AKIRASATOU 日時

「マッチポンプ売りの少女」を読んで。

この本に書かれている事は今まで全く知らなかった事だらけで、アハ体験の連続でした。読めば納得、かつ目からウロコが落ちる様な話のオンパレードですが、日常生活の中で自分自身がこういう視点を持って生活をする事が出来ているか、そしてこれから出来るかと問われると現時点での答えは残念ながらNOとしか言えない状態でした。いかなる情報もそのまま鵜呑みにしてしまうと、その他大勢の人達の一部になってしまう。どんな小さな事でも「なぜこれはそうなるのか?」「本当にこれは正しいのか?」そういった視点を持って一つの視点では無く複数の視点で物事をみなければ、情報発信者の都合の良いように騙されてしまう。そういう事に改めて気づかせてくれた一冊でした。
 この本を読んですぐに思い出したのは以前の課題図書「すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、<三人称>で考える」の内容でした。同じ情報に接しても人称の違いにより受け取る情報が全く変わってしまうこと。ビジネスを成功させるためには人称を高く持つ事で他者より有利な位置に立つ事ができ、物事を自分の都合の良いように進められるようになる。それが三人称で考える事の最も大きなメリットであると思いますが、「マッチポンプ売りの少女」においても主題は同じで、人を騙して儲けようとしている人間は、騙される人間より高い位置から物事を見て仕組みを作っているものの、上手くカモフラージュし視点を下げて情報を届けようとしているため、与えられた情報はそのまま受け取るのではなく、自ら視点を上げて裏に隠された真意を読み取らなければ相手の良いようにやられてしまうと感じました。
 与えられた情報を違う角度からも見てみる事は、人称を高く持つ事、客観的な視点を持つ事と繋がっているんだなぁというのが今回の一番大きな気づきであり、これまでの読書によって得られた点と点が線で繋がった感覚を得られた事が今回の一番大きな収穫でした。

投稿者 lapis 日時

マッチポンプ売りの少女を読んで
マッチポンプ売りの少女を読んで

不安は弱みになるということを本書を読んで真っ先に感じた。
火を付ける側は不安を巧みに利用して儲けようとする。

この本は、氾濫する情報の裏を読まなければならない警告と共に
ビジネスをする側にとって(言葉は悪いが)いかに人の不安につけ込むかの
ヒントがある本だと思う。

本書に載っている10のストーリーについて
私自身がつけ込まれたということは幸いにもないが、
結婚相談所の会員のスペックの高さや成約率をみると
正直、心惹かれるし
服の丈の長さが去年とは変わっていると
服買った方がいいかなぁ。
それに、マンションの話しは私も同じ立場になったら
同じことになりそうである。

つまり、いつヘッテルとフェーテルになってもおかしくない。

ヘッテルとフェーテルにならないためには
提供している側にどんなメリットがあるかを考えることが
踊らされない近道である。
資本主義社会である以上、提供する側には何らかの利益が必ずある。

それを知りつつあえて話しに乗るのか
全く知らずに話しに乗るのかは全く違う。

「上手い話しにはウラがある」とは良くいったものである。

投稿者 nkatani 日時

マッチポンプ売りの少女を読んで

お金にまつわる話が童話調でわかりやすい展開され、読みやすいだけでなく、
何かの話をオマージュした展開や有名な名前をもじったもの等、
わかる人にはわかるネタなどついつい引き込まれ、
あっという間に読み終わってしまうような本でした。
しかし、人をだます話でかつ身近にあるリアルな話なので、
読んだ後、やりどころのない怒りを感じました。

こういった本を読んだ後は、「自分も騙されないようにしなければ」と感じるのは、
多くの人がそうだと思います。

とはいえ、騙されないためにとなんでもかんでも疑うのは疲れますし、
入ってくる情報も限られてくるので、
すべての騙しのケースをすべて把握するのは不可能だと思います。

なので、なんでもかんでも「騙されない」用に気を張るのではなく、
ある程度ならゆるせる「無知であることのコスト」という考え方も持った方がよいと思いました。

さすがに、「インゴッドは死んだ」「家を買った娘」のケースでは無知であると悲惨な目にあいますが、
「コブラの魔法使い」のケースでは、無知であっても出てくる損失は高々数千円レベルです。

今回のような本を読んでだましのケースについて啓蒙していくのは必要なことだと思いますが、
「騙されない事」に対してこだわり過ぎ、帰って高くつく事が内容に注意する必要があると思います。

気軽に読めてタメになる、あまり本を読まない人にもお勧めしたくなる、
良い本だと思いました。

投稿者 tractoronly 日時

マッチポンプ売りの少女 ~童話が教える本当に怖いお金のこと~ 読んで

世の中は相手をだましてでもお金儲けをする人達がいる。
特に、権力のあるところ、大衆に影響力のあるところ、密室的なやり取りが行われるところでは特にその傾向が強いように感じました。

そのような嘘にまみれた情報を、何の先入観も持たずに、何も考えずに受け取っていると、やはりいいように操られてしまうでしょうし、それに逆らって振る舞うのにはとても勇気がいることと思います。

では、操られないためにはどうすればいいのかという部分について自分なりに3つ考えてみました。

・出来事に対して真実を見極めること
 得られた情報に対して、それが果たして本当のことなのか、何かの意図が加わっていないかというところを疑ってかかり、別の媒体を使って情報の裏を取る必要があるかと思います。

・その情報によって誰が一番得をするのかを考えること
 よく言われることですが、誰が一番得をするのかをという観点でものを考える癖をつけることが重要かと思います。また、どのような人達がどのような意図(思想)を持ってどのような規模で活動しているのかを前もって把握しておく必要もあるかと思います。
 
・自分自身はどう振る舞うか
 上記の部分から得られた内容を何も生かさなければ、だまされることは無いでしょうが、ほとんど無駄に終わります。逆手に取って自分が得になるよう知恵をつけたいと思います。

ところで冒頭にあげた、権力、影響力、密室ってそのまんま政治と官僚の世界に当てはまることに書いていて気がつきました。
「インゴットは死んだ」ではないですが、庶民を一番いいように操ってだまそうとしているのは国の責任者・運営者ですね。
あぁ、めでたくなし、めでたくなし

投稿者 ken2 日時

「マッチポンプ売りの少女」 を読んで

マネー・ヘッタ・チャンさんのものがたりを読むと
藤子不二雄Aさんの漫画「笑ゥせぇるすまん」を思い出す。
良かれと思ってやったことが皮肉な結果になるブラックジョーク的は部分だ。

ものがたりの主人公のようなロジックにどっぷり浸かってしまうと、めでたくなしめでたくなし、になってしまうので普段から、一歩引いて一段高みから俯瞰して見る、考えるといった視点の切替え習慣が必要だ。
対策としてはコミュニケーション編の主観と客観がそっくりあてはまる。

今回のものがたりの中では、「インゴッドは死んだ」が一番衝撃だ。
「国はお金が足りなくなったら、開き直って自己破産。損するのは庶民だけ。」

国債残高が積み上がっていくなかで、まさに今日、日銀総裁の追加金融緩和の発表。
アメリカが金融緩和の終了を発表した後の逆張りで、とてもサプライズな円安、株高の演出。

しかし、これもアメリカが日本に出していた「年次改革要望書」のようなシナリオ通りだとしたら。。。どうなるんでしょう。だれが一番得をするんでしょうか。

人はともすると流されがちですが、だれがキャスティングボードを握っているか、誰の意図でそうなっているのか、ということは仕事の上ではもちろん、消費者の立場としても、日本人としても常に意識しておきたい。
そして、自分のものがたりは、様々な貴重な経験を楽しみながら、末永く幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。で締めくくりたいものです。

今月もありがとうございました!

投稿者 andoman 日時

「マッチポンプ売りの少女」を読んで

 「な、なんじゃこれ!?」
 とある夏の日、会議のため品川から、客先のビルがある大崎に徒歩で向かう最中、水族館の前を抜け、お金持ちが通っていそうなテニススクールの前(駐車場にはポルシェやらBMWやらが、数多く駐車してあった)を通過し、角を左へ曲がってふと前方を見ると、綺麗で立派な大きな建物が目に入った。
 こんな一等地に、いったいどんな企業かと、入り口の看板を見た時、咄嗟に口に出てしまった言葉である…。
 次いで「あれ?日本ユニセフって、確か寄付で成り立ってるんだよなぁ~。おかしくね?」と思わず呟き、裏があるのでは?とは思っていたが、真夏の過酷な暑さと、この後に待ち受ける会議の事に考えを奪われてしまい、その疑問は一瞬のうちに忘却の彼方へ苛まれてしまった…。

 今回の課題図書にある「アクデスと40人のどろぼう」の章を読んで、この時の記憶が瞬時に蘇り「なるほど!」と納得してしまった。
 お金の流れが理解しやすく簡潔に書かれており、ストーリーも簡潔にまとめられているため、イメージが非常に容易で、右脳と左脳の連携もスムーズに進み、スッと頭に入って来た。
 しかも、【ユニセフ本体とは直接の関係が無い】という、衝撃的な事実まで!?(マジパネェ話です!)
 早速、(悪を妥当する予定だった)「ゴーグル」(笑)で「日本ユニセフ」と検索すると、「ネットの誹謗中傷に惑わされないで下さい」という公式コメントが2位にヒットしたので、その内容を読んだついでに、どれどれとHP内をチェック。
 ここで引っかかったのが、あの誰が見ても(一見)素敵な本社の外観写真が、ページの中央に小さ〜く、しれっと掲載されている。(http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_hou.html)
 次に「日本ユニセフ 地図」で検索してみると、建物の外観写真が無く、地図のみが表示されている。(http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_hou_ac.html)
 さすがに、デカデカと、あの豪華な外観写真を載せるのに抵抗があったのか、それとも「見れば分かりますよ。」という誇示の意なのか…。
 更に続けてHPで公開されている貸借対照表を閲覧してみた所…。
  (1)固定資産
   土地:1,136,887,756
   建物: 580,292,265
 となっていて驚く。
 これって元は寄付…。
  (2)特定資産
   退職給付引当資産:264,989,949
 退職金の引き当てで2.6億だなんて…。
 これも元は寄…付…。
 職員は66名と公表されているので、単純計算でも1人で約400万(¥4,014,999)の計算…。
 明らかにおかしい…。
 あるサイトでは職員の給与に対して「普通の大手企業などと比較して、普通より安い額」とあったが、大手と比べるのは可笑しい話だし、そもそもお金の出元が「善意の寄付金」という大前提を無視した意見だと思う。
 寄付をした人は、大企業の社員だけでは無いのだし、事務員の給料や退職金を払うために、募金したのでは無いのだから…。
 恐らく、「関係者」のサイトなのだろうとしか思えない…。

 さて、話は日本ユニセフに戻るが、こういった人の善意(募金)を自分や、自らの所属するコミュニティの私利私欲のために悪用する行為は、人として恥ずべき事だと強く思う。
 「少しでも多くの善意(募金)を現地に届けよう」という気はないのだろうか?(まぁ、無いからやってるんですよね…)
 きっと創設当初はこの様な目的では無かったのだろう。(と思いたい)
 しかし、残念ながら現在では、この様なひどい仕組みになってしまっている。
 今回の課題図書を読まなければ、DMが来た時、ふと寄付をしてしまっていたのかも知れない…。
 私は「足長おじさん基金」を見かけるたびに募金をしているが、これを機に自分なりに調査してみたいと思う。
 駅前で学生が大きな声を張り上げて、善意の気持ちで募金のお願いをしているが、視点を変えれば、人件費がほぼ0で募金が集まって来るシステムとなっているからだ…。
 
 世の中には、知らない方がいいこともある。
 しかし「知る」事によって、自ら考え、判断を下し、自衛やより良い方向に進む事が出来る様にもなる。
 今回の課題図書を読んだ結果、普段あまり深く考える事の無かった、別の視点で世の事象を捉え考える。という事を再認識する事に繋がった。
 今月も素晴らしい課題図書を推薦いただき、ありがとうございました。

 しかし、本の裏にある「金のロゴ」は、何を意味しているのだろう…。

投稿者 kumaking 日時

マッチポンプ売りの少女を読んで
ブラックなユーモア感が漂う、ニヒルな童話的読み物

アクデス・チャンの豪邸はダウンタウンDXで紹介されていて、「この人何?全然TVとか出てないし、今更感ありありで出演費も知れてるだろうに!?」「昔のCD、いやレコード?すごかったんじゃない?」「カルト的なコアなファンでもいるのか?」「実は中国でもすごい人気なんじゃないの?」「う~ん?謎だなぁ」と我が家でも話題になっていましたが、その謎が綺麗サッパリ解けました。めでたし、めでたし!

本書ではいくつかの事例を通して企業や業界、国の裏側の仕組みをブラックな笑いを交えわかりやすく紹介されていた。
最初は笑って読み進めていたが、あれ?そういえばあの友達大丈夫かな?とか、この業界は得意先だから事情は知っていたけど自分も片棒を担いでいることになるのかな?などと心配になり、ついには国も頼れないんかい!と挿絵のイラストよろしくシュールな気分にひたひたとなる読了感だった。

●知っていればいいの?
本書ではマッチポンプのからくりを後から知った兄妹がめでたくない結末を迎えるが、これ以外にもマッチポンプの事例は五万と世間に溢れているだろう。自分もそうとは知らず、乗せられたり、搾取されたりしているかと思うと気が気じゃなくなる。ではどうしたらいいのだろう?何をするにも調べに調べを重ね情報を得れば一安心なのだろうか。しかし、ゴーグルや管理費の談合の例でもあったようにその情報すら信じられたものかわかったものではない。メディアの情報は信じられないといって耳を塞ぐ、周囲の企業サービスや関わる人たちに不信感を常に抱いてしまう、逃れられない国家の破綻を憂い自暴自棄になる…こういった消化の仕方では正に、めでたくなし、めでたくなし、の結末になってしまうだろう。

●情報格差
そこかしこに転がる玉石混淆とした情報を取捨選択し何をインプットするか?情報格差という言葉は、どこから、どういった情報を、どれだけ得るかといった、獲得する情報の量や質にフォーカスして使われることが多い。しかし、本当の格差が広がるのは、その知り得た情報の理解・解釈の仕方次第なのだろう。浅薄な理解で要領をえなかったり、誤った理解で逆効果となることも。。情報を評価・識別するには、その人それぞれの背景にある知識、考え方、いわば価値観によって、理解の仕方、深度は変わってくるのだと改めて考えさせられた。



●公正な情報って?
また、そもそも公正な情報とは何なのか?
メディアからの情報は、もちろんそのメディアの立ち位置からの情報が掲載される。民放であれば、それぞれのスポンサー企業や株主の新聞社の意見が大いに反映されるのは当然のこと。国営放送だって北朝鮮、中国までとはいかなくとも、日本でも震災後の情報制御の例があるように、各国それぞれの立ち位置からの発信であることを認識する必要がある。
各企業からの情報はどうだろう。それももちろん、企業目線での情報だ。オウンドメディアはそのまま信用していいのか?消費者も慣れたものでTVCMも以前ほど響かないのはもう常識だ。であればブログやSNSなどの口コミならリアルな消費者の意見ということで100%信用できるのであろうか?いやいや、それもやはりその人の立場が反映されているのが当然だ。アフィリエイトもあるし、直接的ではなくてもその人や家族が利害関係にある可能性だって大いにありえる。え?じゃあなに?どしたらいいの?何を信じて、どう生きたらいいの?ヘッテルとフエーテルのように慌てふためき、困る人は多々いるだろう。そんなときにこそメディアリテラシーが求められるのである。
メディアリテラシーとは、『メディアを通して情報を受け取るものとしては、発信された情報には、程度の差こそあれ、何かしらの偏り・嘘や誇張、間違った情報などが含まれていることを知り、メディア情報の話者、目的、内容、背景等を的確に読み取る必要があることを学ぶ。すなわち、「情報を評価・識別する能力」を身につけることで、情報を正しく利用することを学んでいく。』(ウィキペディアより)
つまり、完全に公正な情報なんて世間にはなく、種々の情報から自分なりに評価・識別しながら判断していく必要があるのだ。とらえる情報を一段深掘りし、自分の立ち位置を一段上げることが、自分の身を守る方法の一つだろう。

●インプットとアウトプット
では身に着けた情報をどう利用するか?これも非常に大切だ。メルマガでもインプットとアウトプットの重要性は日々書かれている。今こうしているように、課題図書を読んだら感想文をしっかりアウトプットする。そう考えるとこの本を読んだ読者(塾生含む)の間にも格差が生じているのではないだろうか?

メルマガを読む<課題図書読む<感想を書く →書いてるみなさん、おめでとうございます!
それと同じように、
メルマガを読む<セミナーに行く<実践する →日々の日課をこなす塾生のみなさん、がんばりましょう!

インプット時にもリテラシーのレベルによって情報の捉え方は変わってくる。そしてその後、知り得た知識をどう行動としてアウトプットしていくか、日々のこの繰り返しで少しずつではあるが確実に差がついていくのだろう。情報は発信するところに集まるともいうので、インプットとアウトプットを意識して続けていけるよう努力したい。

千日の稽古を“鍛”、万日の稽古を“錬”として、淡々と粛々と日々の研鑚あるのみですね。


マネー・ヘッタ・チャンさん、しょ~おん先生、良い本をありがとうございました!

投稿者 andoman 日時

「マッチポンプ売りの少女」を読んで

 「な、なんじゃこれ!?」
 とある夏の日、会議のため品川から、客先のビルがある大崎に徒歩で向かう最中、水族館の前を抜け、お金持ちが通っていそうなテニススクールの前(駐車場にはポルシェやらBMWやらが、数多く駐車してあった)を通過し、角を左へ曲がってふと前方を見ると、綺麗で立派な大きな建物が目に入った。
 こんな一等地に、いったいどんな企業かと、入り口の看板を見た時、咄嗟に口に出てしまった言葉である…。
 次いで「あれ?日本ユニセフって、確か寄付で成り立ってるんだよなぁ~。おかしくね?」と思わず呟き、裏があるのでは?とは思っていたが、真夏の過酷な暑さと、この後に待ち受ける会議の事に考えを奪われてしまい、その疑問は一瞬のうちに忘却の彼方へ苛まれてしまった…。

 今回の課題図書にある「アクデスと40人のどろぼう」の章を読んで、この時の記憶が瞬時に蘇り「なるほど!」と納得してしまった。
 お金の流れが理解しやすく簡潔に書かれており、ストーリーも簡潔にまとめられているため、イメージが非常に容易で、右脳と左脳の連携もスムーズに進み、スッと頭に入って来た。
 しかも、【ユニセフ本体とは直接の関係が無い】という、衝撃的な事実まで!?(マジパネェ話です!)
 早速、(悪を妥当する予定だった)「ゴーグル」(笑)で「日本ユニセフ」と検索すると、「ネットの誹謗中傷に惑わされないで下さい」という公式コメントが2位にヒットしたので、その内容を読んだついでに、どれどれとHP内をチェック。
 ここで引っかかったのが、あの誰が見ても(一見)素敵な本社の外観写真が、ページの中央に小さ〜く、しれっと掲載されている。(http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_hou.html)
 次に「日本ユニセフ 地図」で検索してみると、建物の外観写真が無く、地図のみが表示されている。(http://www.unicef.or.jp/about_unicef/about_hou_ac.html)
 さすがに、デカデカと、あの豪華な外観写真を載せるのに抵抗があったのか、それとも「見れば分かりますよ。」という誇示の意なのか…。
 更に続けてHPで公開されている貸借対照表を閲覧してみた所…。
  (1)固定資産
   土地:1,136,887,756
   建物: 580,292,265
 となっていて驚く。
 これって元は寄付…。
  (2)特定資産
   退職給付引当資産:264,989,949
 退職金の引き当てで2.6億だなんて…。
 これも元は寄…付…。
 職員は66名と公表されているので、単純計算でも1人で約400万(¥4,014,999)の計算…。
 明らかにおかしい…。
 あるサイトでは職員の給与に対して「普通の大手企業などと比較して、普通より安い額」とあったが、大手と比べるのは可笑しい話だし、そもそもお金の出元が「善意の寄付金」という大前提を無視した意見だと思う。
 寄付をした人は、大企業の社員だけでは無いのだし、事務員の給料や退職金を払うために、募金したのでは無いのだから…。
 恐らく、「関係者」のサイトなのだろうとしか思えない…。

 さて、話は日本ユニセフに戻るが、こういった人の善意(募金)を自分や、自らの所属するコミュニティの私利私欲のために悪用する行為は、人として恥ずべき事だと強く思う。
 「少しでも多くの善意(募金)を現地に届けよう」という気はないのだろうか?(まぁ、無いからやってるんですよね…)
 きっと創設当初はこの様な目的では無かったのだろう。(と思いたい)
 しかし、残念ながら現在では、この様なひどい仕組みになってしまっている。
 今回の課題図書を読まなければ、DMが来た時、ふと寄付をしてしまっていたのかも知れない…。
 私は「足長おじさん基金」を見かけるたびに募金をしているが、これを機に自分なりに調査してみたいと思う。
 駅前で学生が大きな声を張り上げて、善意の気持ちで募金のお願いをしているが、視点を変えれば、人件費がほぼ0で募金が集まって来るシステムとなっているからだ…。
 
 世の中には、知らない方がいいこともある。
 しかし「知る」事によって、自ら考え、判断を下し、自衛やより良い方向に進む事が出来る様にもなる。
 今回の課題図書を読んだ結果、普段あまり深く考える事の無かった、別の視点で世の事象を捉え考える。という事を再認識する事に繋がった。
 今月も素晴らしい課題図書を推薦いただき、ありがとうございました。

 しかし、本の裏にある「金のロゴ」は、何を意味しているのだろう…。

投稿者 kd1036 日時

めでたくなし、めでたくなし。怖いですねぇ、おそろしいですねぇ……。
各エピソードを締めくくるこのフレーズは本当にそうだなと思います。それでは、どうしたらいいのでしょう?という部分に思考が集中する感じですかね。
世の中それとは気づかずに様々な仕組みが組まれていて、何も考えずに行動していたら大変ですよ。自分の選択で行動しているつもりが、まんまとガッチリとフレームにはめ込まれてるんですよ。だからしっかり知識を身に着けて、賢く世の中を渡りましょう。
書いていて、なんだか何にもやる気が出てこない感じの話になってしまいますね。そんな事ばっかり考えてたら面白くも何ともないですね。

何故、世の中いいことばかりではないんですかね?
ある所の利益は、他の所の利益にもなっていて、皆がハッピーな感じに世の中が回っていれば、つまらん事を考えなくてもいいんですが。こういう事を考える時点で現実はそうではないと、益々固めてしまってますが。

本文の中には、いくつかの種類の人が出てきます。自利のために仕組みを作ってはめる人、その仕組み実行するために末端で働く人、毎回見事にズボっと行ってしまう人、マッチポンプ売りの少女。この中で誰が幸せなのでしょうか?
答えは、分からない、だと思います。どのポジションであれ、今の現状に迷いや不安を抱えていれば幸せではないかもしれませんが、たとえ完全にはめられていたとしても本人が現状を強烈に肯定できる状態であれば幸せと言えるかもしれません。勿論、この中のどれかのポジションを取らなければいけないなんて事は全くなく、我々は自分の思うがままのポジションで歩んでいっていいのです。
おそらく、マッチポンプ売りの少女が、幸せかどうかは本人の主観なので分かりませんが、一番自然体のポジションなのではないでしょうか。それは、自分で全てをコントロールできていると見えるからです。これこれはこういう仕組みになっていると分かっていて街角でマッチを売っています。分かっているならマッチを売るんじゃなくてきちんと教えてあげればいいじゃないか、と考えがちですが、そうした所でその人は聞く耳を持ちません。逆に聞く耳を持っていれば、そういう事にはならないでしょうし。という事で一見不親切に見えるマッチを売るという行為は、馬鹿だね~と言うものの助言しても無駄だからと何もしないよりはよっぽどいいかと思います。気付くチャンスは与えているので、その後は本人の問題なのですから。

あまりにも多くの事を知りすぎているのも、考え物なのかもしれません。行き着く先が崖の下でしかないのなら、その事実を認識し軌道を修正する必要はありそうですが、そのままで大きな成功も失敗もないような場所で、本人が満足しているのであれば、余計な(本人にとっては)知識を吹き込む必要はないでしょう。知らぬが仏という言葉もありますし。
とはいえ、そこにはまっていたら、全く救いの無い道というのがあまりにも多く存在しているようです。どの辺りが最低限かは判別しづらいのですが、とりあえずは日々生活の中で取る自らのアクションについては、何故それを自分が選択したかを説明できる位の知識と思考は持っておいたほうがよさそうです。仙人のように俗世間との関わりを断って生活しているのでなければ、世の中のフレームワークと完全に無関係ではいられないのですから、上手に付き合っていかなければいけないという事で、まずは一番分かりやすい所からですかね。

人は何のために生きているのか? なかなか難しい、というかこれに答えが出てしまっては生きている意味はないのかもしれませんが。
個のレベルでは、人の役に立って自分も快適に生きたいと、単純な話、考えると思うんです。好き好んで人の不幸は蜜の味とばかりに人から奪うばかりの道を行かないとは思うのですが。とはいえ、人の事は分からない、もっと突っ込んでしまうと自分の事だって全て分かる訳ではないので、何で世の中こうなのかなという所を考えるのは一度止めましょうか。
生きていくには、エネルギーを摂取して(食べて)排泄して、睡眠を取る位の事をしていれば、生命は維持できます。でもそこでは満足しないんですよね。特に人間の欲望というものは、よくよく意識しないと無限に広がっていくものです。かといってこれを抑制して生きる事は、個人的にはあまり意味がないと考えます。欲望があるというのは、人間だけの事象であると思いますので、その事は大切にすべきかと。
今よりもいいもの、いいスタイルはこんな風です、他の人よりも楽しむには、差を着けるにはこれこれを、なんていう感じで、そのいう事は当たり前に蔓延しており、あえて熟考するまでもなく一般的な事として受け入れてしまいますよね。
仕組み的には、もっともっとと煽られて、個性と言う名でカテゴライズされたグループの特徴ごとに緩やかに定義づけられています。どこまでが外部の情報でどこからが自分の選択なのか、自分を突き詰めていく事も人生の意味の一つなのかもしれないのかなと思います。

無知でいれば痛みにも気づかない、でもそれではやはりイタイ存在になってしまうでしょう。取られないためにとか騙されないためにとかでもいいとは思いますが、出来れば、フレームを理解しその上でもっといい仕組みになるようにそれを活かしていける歩みをとれたらいいのではないでしょうか。
個人的には、特別意識とかしなくても色んな事が上手くいって、ウェっと思うような輩とはなぜか知らないが関わりあう事がない、というような感じでいれたらとは思うのですが。