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第44回目(2014年12月)の課題本


12月課題図書

 

女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法

です。

無期懲役囚から女子高生サヤカが何を学ぶのか?

月に100冊の読書をする無期懲役囚ってだけでもとんがり具合が分かると思いますが、

読むとさらに驚くはずです。こういう人がなぜ無期懲役で服役しているのか?という事も

考えながら読むと思考の幅が広がるはずです。

 【しょ~おんコメント】


12月優秀賞

今月は副読本としてもう1冊ご紹介したので、それも読んだ人は理解が深まった事と
思います。
文章にもそれが現れている人がたくさんいて選考するのに苦労したんですが、他の人
とは違う視点で選ぶと一次審査を通過したのは、munetakuさん、akiko3さん、
dukka23さんでした。このうち、私の感じた事とほとんど同じ事を書いたmunetakuさ
に差し上げる事にしました。

 

【頂いたコメント】

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投稿者 munetaku 日時 2014年12月24日


 著書は様々な面から継続することの大切さを説いている。
いくつも刺さる言葉はあるが、しょうおんさんのメルマガと同じようなことを言っていて、
特に、自分との約束を守る、己だけは知っている、という辺りは潜在意識を鍛えよう、ということにつながっていると感じた。
しかし、読み進むにつれて気になったのは、真っ当で非常に優秀に見える著書が何故犯罪を犯したのか。
そちらに意識が行ってしまう自分がいた。

 なので、本書を読み終えるなり、書店で著者の別の作品、「人を殺すとはどういうことか 」と
「私はなぜ刑務所を出ないのか」を購入して読んでみた。
そこにあったのは、法律よりも己の信念を守ることを選び、殺人を犯した著者の姿だった。
曲がったことを嫌悪し、人間は誠実でなければならない、という恐ろしいまでの信念の強さは凄まじい。
著者は自分の目標を達するために寝る間を惜しん努力を継続するのだが、努力をすることは当然であり、
正しい努力をすれば成功して当たり前である、ということを実践して示している。

 このような、著者の過去を知った上で本書を見直すと著者の言葉の重みがズッシリとのしかかる。
著者が法を超えて信念を貫く価値観を持つに至ったのは多分に父親の影響であるが、
著書は裁判や獄中の生活を通して、己の正しさのみを信じる過ちに気づき、相手の価値観を理解する大切さを学ぶ。
著者が異常なまでの信念を身につけた背景を知り、頭の善し悪し以前に人間性が大切であると改めて感じた。
 どんなに知性があっても世のため人のためにならないことに力を使えばマイナス符号に作用する。
そうなると、知性が高い分だけマイナスの力も大きく、知性の低い悪者よりタチが悪い。
また、これ程優秀なのに相手の立場に立って考えることが苦手なのは、多様な価値観の中で生きてこなかったことが
原因となっている。多様性を失うと自己破滅を招くというのは、「寄生虫なき病」に通じている。

 本書の内容に戻ると、著者は継続の大切さを少女と少年に説いているが、どうしたら努力を続けられるのか?
その答えは少女と少年、そして著者にある。少女は医師になるという明確な目標がある。
夢を実現したいという強い想いが原動力になっている。一方、少年は負けん気の強さが原動力になっている。
ただの負けず嫌いだけれども、想いが強ければ大きな原動力になる。
著者も幼少期から一番でないと意味がないという想いだけで努力を継続している。
それに加えて、兎に角、色々なことを知りたいという知的欲求が非常に強い。思うに、知的欲求は最も強い原動力ではないか。
目標は達成されたら一旦そこで満たされるが、知的欲求には底がない。尽きることない欲求によって進み続ける。
夢や目標を持って努力しようという話は良く聞くが、人間的成長を追い求めることこそが尊いのではないか。
 著者も無期懲役の状態にありながら、常に自分にしかなり得ない自分になること、自分の可能性を引き出すこと、
人間的成長をするこを考え続けている。どこにあろうとも人間的成長を実践する著者に心打たれた次第である。

投稿者 kwbtakr 日時 2014年12月26日


『女子高生サヤカが学んだ1万人に1人の方法』を読んで

著者と女子高生、男子中学生の文通で継続することの大切さを説き、書かれていること一つ一つ勉強になる。
ただ、著者がどこかの塾の先生とかで偏差値40から慶応に受かりました〜、というものだったら「いや〜ためになるな〜」で終わっていると思う。理由はなんであれ、殺人の罪で無期懲役刑となっている著者。猛省し一生服役することと決断したとのことだが、なにか無期懲役囚である著者を美化しているところがあるように感じられてしまう。
著者は自分の信念を貫いたがために殺人を犯したわけだが、信念を貫くことは確かに立派である。だが、それにより殺人を犯すことでも立派といえるのか?著者にとっては許しがたい相手であったとしても殺害された側の家族にとってはただの殺人者でしかないと思う。
仮に自分の家族が殺された場合、殺した相手が猛省し改心したので許しましょう〜
などとは絶対にならないと思う。

書かれている内容、子供達へ教えている内容は大人でも納得する内容だと思う。
ただ、それは著者のエゴであり、また自己満足なのではないかと思う。
またある面では著者の懺悔の現れなのかもしれない。

今回は今ひとつすんなりと受け入れられないなにかが残っている、、、

投稿者 akiko3 日時 2014年12月26日


「女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法」を読んで
  
どうしてこんなに冷静に自分を見つめ、知的に思考出来る人が2人も殺めたのか…本人の告白本「人を殺すとはどういうことか」も併せて読み始めている。正直、やっぱりという印象を持った(暴力が身近にあったり、強烈な価値観、生活環境)。だけど、手紙のやり取りではそんな感じは全然なかった。自分の罪を認め懺悔できたから出来上がった人格なのだろうか。何にどうして気づけて、どんな風に変化していったのかが読みたくて、でも睡魔も襲ってきて読み終わってはいない…。

 以前、刑務所から出所した元ヤクザの親父の講演記録や少年院に入って改心した少年の告白テープを聞いたことがあった。自分を見つめ、自分の犯した罪について深く深く反省し、家が貧しい、片親など自分以外のせいにして生きてきたが、全て自分の弱さ、自分が駄目だったから…、生きていてもしょうがないという心境を経て、残された人生を反省し、更生することで罪を償うといった内容だった。元ヤクザの親分さんは鉄くず拾いなど微々たる収入を得ながら、刑務所での講演や自分の命令で命を落とした子分の墓参りなどしているようで、人から見下されても3度の食事が食べられる、自分のような人間でも生かしてもらってと謙虚に頭を下げる暮らし。
当時自分は30代前半、何不自由なく暮らしていた頃で、仕事で人に認められることや人より優越感を得られることを求めたり、何かできると傲慢に思っていたから、自分を顧みて謙虚に反省する肉声に恥じ入った。都合よく済んだこととしていた自分の醜さ、弟や年下の子をいじめたり、親の財布から小銭を盗んで買い食いしたり、相手の身になって考えることができず、気にいらないとヒステリーを起こす、そんな狭い視野、心の自分を棚にあげて、何を根拠に自分は正しい、自分はいいんだと澄ました顔して生きていたのか…。

数週間前、新聞記事で零戦操縦士の元海軍中尉の記事を読んで何かひっかかった。人殺しも自分や国を守る為には仕方がなかった時代。敵の操縦士と目が合い、助けてくれと訴える相手にとどめを刺す。また、自分も負傷し救助された時「苦しむ兵隊を先に見て下さい」というと、「ここは最前線。軽症者が先、重傷者は最後。弾の打てない銃はいらない。もはや我々は人間ではない。兵器の一部だ」と諭された。この方は生き残ったが、“私は人殺しだ“戦後隠したわけではないが、進んで離さなかった。だが、湾岸戦争を機に空爆映像を面白いと受け止めた日本人に危機感を持ち、戦争の罪悪、伝えることがせめてもの償いだろうと体験を話し始めたと答えていた。この方は、戦争だから仕方がないとか価値観がそうだったからより、”自分は人殺しだ“という事実をずっと背負ってきているんだ、償いの人生を生きているんだと思い、その謙虚さに頭が下がり、戦争の罪深さ、悲劇をずっしりと感じた。
誰でも、どんな人でも、自分を見つめ罪を認めると、せめて残りの人生はよくありたいという思いが抑えようもなくあふれでてくるものなんだろうか?
美達さんや元海軍中尉の方より反省はまだまだ浅いものだが、自分も同じ生きるのならば、人として正しくありたい、命をいかしたいと思う。よりよく生きる為に自分を高めたいと思う。自分の人生に必要な知識を得て、自分の心をコントロールし、前向きに生きようとすると情報が沢山集まってくるが、何をどれだけやり続けるか、試される。
あの世に行ったら、自分で自分を裁いて天国に行くのか地獄に行くのか決めるとか。
折しも年末年始、煩悩を反省し、心新たに一歩を踏み出す時期。反省と継続努力の二人三脚でよりよい日々を送れるようにしよう。何かに取り組み続けた心と行動の結果、“自信”が生まれる。人生最後に後悔しないように、今できる努力、ぶれない人生の柱を持とう。そうはいっても99,99%の甘い枠に入るレベルなので、途中で継続が危うくなったり、手抜きをしないように、自分のやる気を維持するInputを続けていこうと思う。
幅広いInputができる課題本に取り組め、自分の糧にできますこと心より感謝しております。来年も“継続”をテーマに頑張ります。

投稿者 dukka23 日時 2014年12月26日


この本はなぜか悲しい。

この一冊を読んだだけでも、著者が本当に聡明で、IQも高く、自分を律し、
人の役に立ちたいという純粋な気持ちを持っていることが分かる。

さらに
「続ける力は減ることもなく、消えることもない財産。」
「自信は自分自身に持つのではなく、
何かをやり続けた、やり遂げたという自分の心と行動に持つ。」
などの、著者の言葉は、本当に殺人犯なのかと思うほど、澄んでいる。

しかも、著者は無期懲役ながら、全く人生を悲観していない。
それどころか、塀の中で罪は償いながらも、
残された時間で自分に出来る精一杯のことをしようという決意と、
それに裏付けされた文通での真摯さが清々しく伝わってくる。

でも、なぜかこの本の文章からは悲しさを感じる。

その理由を私なりに考えてみたところ、
「みたっちゃんは客観的過ぎるのではないか」という解に行き着いた。

著者は学生のころから、自分を客観的に見て、正しい自己分析ができるからこそ、
苦手なところを勉強し、体も鍛え、最も自分に厳しく、人に負けじと努力する癖がついたように見える。
元々の頭の良さはあったものの、努力で東大に入学した人なのではないかと思う。

さらに社会人になっても、自分を客観視=自己分析するからこそ、
目標に向かって邁進することを人の何倍もの量と質で何年も続けることで、
気がつけば年収何千万というバリューが出せたのではと思う。

そして、その「自分を徹底的に客観視できるスキル」が、
「相手のしていることはおかしい」「自分はどう見ても正しい」という
答えになり、それが殺人という行為にまで発展してしまったのではないか。

さらに、その罪までも客観視し、
「これからどう生きていけばよいか」「何をすれば罪を償えるか」
などを考えぬいた結果、
「塀の中でできる限りのことをする」ことで罪滅ぼしをするという
著者の生活スタイルが出来上があったのだろう。

そんな活動に邁進している中、
たまたま、サヤカやヒロキと文通をすることになった。
著者の経験に裏付けされた文面には心を動かされるが、
しかし、バックにある強烈な罪の意識が見え隠れする。

慕ってくれ、信頼を寄せてくれる十代がいることを我が子のように嬉しく感じ、
こんな機会を与えてくれた人生に感謝する、という気持ちがありつつも、
「でも私は殺人犯だ」という意識が、ある一線以上親しくならないようにブレーキをかけている様がヒシヒシと伝わる。

この本にも少し触れられている、「人は殺してはいけない」という
本能に近い部分を、「自分を客観視する」という理性でしか理解できない著者の頭脳に
私は悲しさを感じるのだと思っている。

余計なお世話かもしれないが、
いわゆる「普通の頭脳の人」に生まれていれば、
こんな苦悩を抱え込むことも無かったのに、
人を殺すまでに発展するような自我の持ち方はしなかっただろうに、と思ってしまう。

そう考えれば、
内容はすばらしく、ぜひ自分の子供にも読ませたい人生の真理が書いてある本だと思う反面、
紹介したり、手渡す時期を一考してしまう本でもある。

さらに、この本に書いてあることぐらいは、
本当は親が自分の言葉で子供に伝えなきゃいけないのだろうな、とも思うと、
子供に負けぬよう、自分も頑張らねばと思う次第である。

投稿者 whockey51 日時 2014年12月29日


成功体験が主に体験談だとすると、失敗体験は経験談として扱うことが出来るのではないか。読了して、そう結論付けることができた。

刑務所に入る方は、簡単なルールさえ守れないだけの方達とはっきりと言える。著者の別本で、「人を殺すとはどういうことか」に詳しく書かれている。本によると、怠惰な生活を送り、成功体験も無く過ごして来た人が多いとの記述があった。競馬や、パチンコ、エロ雑誌を読み漁り、上辺だけの反省で生きている様が書かれていた。

興味深いのは、刑務所に入ってくる人の行動と思考パターンが面白い。
・同じことを繰り返す
・続ける習慣を持たない
・成果が出なければすぐに諦める
・何かを頑張ろうという習慣がない

これらのことが出来ていないからこそ、犯罪に走りやすい体質というか、性質になってしまっている。

だからと言って、塀の外で生きている私達が彼らと何か違うかというと、殆ど変わりないように思えてくる。続ける習慣を持っているか。果たして、持っていますと胸を張って言える方は、どれくらいいるのだろうか。

・同じことを繰り返さない
・続ける習慣を持つ
・成果が出なくてもすぐに諦めない
・何かを頑張ろうという習慣を持つ

逆の事ができれば、単純に人生はより良いものになってくるのではないだろうか。
頭に良し悪しではなく、目標に向かって取り組み続けられる力が大事ということを、人を殺めてしまった事により著者は気づけたのではないか。

99.9%の人は自分に甘いというのは、実際に学習塾で教えている自分の経験談からも
言える。とにかく続けること。これが出来た生徒は、必ず成績は伸びてくる事がわかっている。とにかく理由をつけて宿題も何もしてこない生徒ほど、成績は伸びていない。

世の中は単純明快だということを改めてこの本は教えてくれる。好き好んで苦労をしなさい。などと言っているわけではないが、毎日コツコツと続けるという事がどれだけ人を成長させることにつながるのかを再度認識させられた。

物事の本質を教えてくれる。簡単な事ができないから、人は快楽に溺れていってしまうのかもしれない。初歩に戻り、優しい課題を1つ1つ解くような気持ちで、今から行動と習慣を再度見直して、2015年を新たな気持で迎えたい。

2015年のキーワードは
「勤勉性、真面目さ、自分との約束を守る心」
この3つにします。

どうもありがとうございます。

投稿者 kd1036 日時 2014年12月29日


本書を読む前に、美達氏の「私はなぜ刑務所を出ないのか」を読んだ事がありました。自分自身では、何とも判断つかないのですが、個人的な印象では、実在していない気がしていました。思考そのものは論理的で筋が通っているのですが、あまりにも行動原理に感情が組み込まれていない点が現実離れしているように思えました。ただし、これは私自身の思考による所が大きい考え方ですので、そうではない、美達氏のように機械のように行動できる人もいるのかもしれません。という訳で、美達氏に関して、記述している内容については、特に異論もないし実践できたら有効である事に異論ははさみませんが、実際に実践するには何かが足りていない、個人的には感情のコントロールというかマネジメントですが、と思っていました。

そんなこんなで、今回の課題図書を読む事となったのですが、読み進めていくうちに、おやっ、という印象が強くなっていきました。基本的な考え方としては、自分と約束した事(ルールとして決めた事でもいいでしょうか)を必ず守り継続するといった事だと思います。本書の中では、その継続するためのやり方について、人間として様々な状態にある時にどうしたらいいかという事が書かれています。その点が、??となっていった部分でした。
私の美達氏の印象は、感情とは関係なく、機械のように決めた事はやり抜くというものでした。その先入観が強すぎる状態で読み進めていったための現象だったのかもしれません。手紙のやり取りでコンサルティングをしているようなものですが、このようなアプローチを取るとは思っていないので、同じ人の発している言葉なのかなあ?という思いが続きました。

さて、内容に関しては、絶対にやったほうがいい、これは間違いないと思います。サヤカさんやヒロキ君に、それぞれの特性に合わせ、導いていきますが、大切なのは自分が実践する場合にはどうすれば出来るのか?を明らかにすることだと考えます。私自身は、サヤカさんともヒロキ君とも全く違う性格なのですから、彼らに当てはめていったように、自分にはどういうやり方があるのかを探る必要があります。
したい人 10000人
始める人 100人
続ける人 1人
とブックカバーにも書いてありましたが、やると決めた事は必ずやり続ける事が大事なのは誰でも分かります。でも、それを本当にやり続ける人は全員ではありません。そこには、千差万別様々な事情があるとは思いますが、自分自身にカスタマイズした仕組みを持っているかいないかが、違いとなっているのではないかと考えました。そこで自分を振り返ると、行動は思考の後に感情があって動くもの、という決めつけがあったようです。自分自身の固定観念なだけなのですが、知らず知らず当たり前の事のように持ち続けていたようで、思考がそこを基点に始まっていたと気づきました。別に悪い事だとは思いませんが、幅を狭くしているのは事実ですので、それを踏まえ、自分としては、自分でやると決めたとい事は間違いなく自分には出来る事なので、感情には振り回されず当たり前の事としてやり抜くアプローチを取ろうと思います。今までは、辛い事も易しい事も、そういう事をしていると認識しながらやっていましたので。
目指すのは、マイケル・ジョーダンの「一度心に決めたなら、それについて振り返ることはしない」という場所です。

本書を読んだ後に、美達氏の「人を殺すとはそういうことか」に目を通しましたが、やはり論理はしっかりしているものの、今回の課題図書の中のコンサルティングのような手紙を出す感じとが重ならないままでした。今回は、自分ならどうする?どう考える?という事を強く思考させられたと思います。頭を柔らかくしよう柔らかくいようと常日頃意識していた割には、意外にも結構ある点に捕らわれていたりする部分が自分にはあるという事にも気づく事が出来、ちょっと違った頭の使い方をさせてもらえたと思います。
それにしても、論理としては目新しいものではないので、先に論理ありきで、それを伝える手段として、著者を生み出し、そこを語り部として使用しているのではないか?という気持ちは、やはり拭い切れてはいませんが。

投稿者 sakurou 日時 2014年12月30日


本書は、ある主婦山村友美(仮名、以下同)さんが無期懲役(しかも仮出所を拒否している)殺人犯、美達大和氏(本書に合わせて以下、みたっちゃん)と文通を始め、次第に高校生の娘サヤカと中学生の息子ヒロキとの文通を通じて、二人の子供がみたっちゃんのアドバイスを基に、次第に生き生きとして成長していく物語である。

似たようなカバーの本もざっと読んだが、どちらかと言えば勉強法というよりも合格体験記であり、勉強テクニックしか書かれていない本である。本書にはそういったことは全く出てこない。
内容が素晴らしいだけに、もしカバーのイメージからこの本が書店で類似本と同列に扱われているなら非常に残念である。

本書に書かれているのは勉強のテクニックというより、努力を続けるために必要なメンタル・マインドである。

戦争や企業活動と同様、勉強も、「テクニック・技術<戦術<戦略<メンタル・マインド」である。上位を押さえることが重要なのは言うまでもない。

ワールドカップでの予選敗退、錦織圭の活躍等、今年はメンタルの強さ弱さが話題に出たことが多かった。本書にあるのは常に努力し、自信をつけ、まさに強いメンタルを培うための思考、行動法である。このタイミングで出たのも時代の流れに沿ったものだと思う。

この本を読むと、みたっちゃんの温かい文体で「勉強=大変」という価値観をいとも簡単に打ち崩され、「勉強=目標達成のために苦しくても一歩ずつ進めるもの」という新しい価値観が気持ちよくインストールされる。

また、一つ意外なのは出版がプレジデント社というところである。まあ、プレジデントファミリー編集部なので、受験モノいう位置づけと思われるが、お固いイメージのプレジデント社からこういう尖った本が出たことに謝意を評したい。

読み始めると、まず、まえがきの主婦の「『人を殺すとはどういうことか?』に衝撃を受け、みたっちゃんに手紙を書いた」という動機に圧倒される。
「人を…」も読んだが、その本を通じたみたっちゃん像は、途中改心したところがあるとはいえ、「自分との約束は絶対に破らない」「約束を平然と破ってのうのうとしている人を許せない」というポリシーを貫いた故に他人を殺めた人であり、そのみたっちゃんに手紙を書いた行動力は素晴らしいとしか言い様がないし、しかも子供達も巻き込むというのは面白いし、その二人のマインドも素晴らしい。この親にしてこの子あり、とはまさにこのことだと思う。

内容はサヤカのいじめ相談から始まり、ヒロキの相談に筋トレの方法を教え、サヤカ足を細くする方法に至っては「自分の得意分野です(笑)」と方法を伝授する等、非常に多岐に渡っており、みたっちゃんの豊富な知識やユーモアにも驚かされる。

一方で、「人間で大切なのはIQの高さより勤勉性、真面目さ、自分との約束を守る心」「伸び悩みの時にいかに続けられるか」「不安を脱するには正しい努力で結果を出す」「サボりは自分に対する裏切りである」
「ダメ出しを受けた時に落ち込むだけの人と何がいけなかったのか反省する人で差がつく」等、厳しい助言が次々と出て、子供より経験を積んで努力の重要性を痛いほど知っている大人の方がグサっとくる。

何より小学生の時に、「何でも他の人ができないぐらいやれば大きな力がつくことに気がついていた」時点でみたっちゃんは只者ではないのだろう。

中でも一番印象的だった一言は「人は心が描く想像の産物」という一文である。
 「強く願い続ければ必ず叶う、決してネガティブには考えない。これが人類の進化の証、想像力」とみたっちゃんは二人を励まし続ける。

サヤカは文系にもかかわらず、命に携わる仕事がしたいと助産師から最終的には産婦人科医に進路を替え、勉強を始める。
結局、大学受験には落ちてしまうが、次に向かって力強く歩き出す。
そのサヤカの手紙には私も勇気づけられる。
目標を目指す、目標を目指すために日々努力を続けるだけでなく、たとえ失敗しても失敗を糧にして、淡々と努力を続ける。これがみたっちゃんの教えたいメンタルの真骨頂なのだと思う。

ところで、なぜみたっちゃんは山村友美さん、サヤカ、ヒロキとの文通を、しかも楽しみに続けているのだろう?
この疑問を解く鍵が(あくまでも私の仮説に過ぎないが)「人を殺すとは…」を読むと見えてくる。

みたっちゃんは、父を在日韓国人を父に持ち、一代で金融で成功するも、母親の家出や、ヤクザとつきあいがあった時代がある等、非常に複雑な人生を歩んでいる。また、父親からの強い影響で「自分との約束は絶対に破らない」「約束を平然と破ってのうのうとしている人を許せない」というポリシーを貫くため、犯行に至るわけだが、壮絶な犯行現場を述べ上げる検察官の言葉に衝撃を受け、反省と贖罪の念を抱き、仮出所を拒否している。
また、(もう会わないと決めている)彼の息子からの「普通のお父さんが良かった」という一言を言われショックを受けている。
もしかしたら、みたっちゃんは文通を通じて、いわゆる「普通の家族」を知り、家族を応援したいという思いで、文通を楽しみにしているのかもしれない。

もう少し「人を殺すとは…」に言及すると、みたっちゃんは課題図書とは別人のような冷徹な筆致で、無期懲役囚は反省の念がない、人を殺めるという行為を他人(=殺められた被害者)のせいにする人がほとんどであり、淡々と刑務所内での労務を重ね、仮出所の日を待っているのだということ。そのことに驚いた一方、その環境に流されずに日々努力を重ねるみたっちゃんのメンタルの強さに私も衝撃を受けた。

この2冊の本を読んで気づくのは、サヤカやヒロキのように目標に向かって努力を続ける人がいる一方、ほとんどの無期懲役囚のように努力や反省とは無縁でものほほんと生活できている人々がいるという事実である。この世の矛盾を感じずにはいられない。

また、少し外れるが、大阪大附属池田小事件のことも思い出した。御存知の通り、事件の社会への衝撃とともに、容疑者の被害者を踏みにじる言動、死刑を望む行動から社会的問題の大きさもあり、早期の死刑執行となった。Webページで少し読んだけだが、私が見ても強い憤りを感じる。
事件から長い時間が経ったが、それでも遺族の悲しみは消えていない。

綺麗事と言われるかもしれないが、やはり正しく努力していない犯罪者は極刑等で裁かれるのは止むを得ないし、正しく努力した人が報われる社会であるべきである。

課題図書に話を戻すと、みたっちゃんは「99.99%の人は自分に甘い」という一節がある。
「みたっちゃん自身は0.01%だ」と言いたいのかと思いつつ読み進めていくとそうではないことに気付かされる。人には甘えが必ずあり、みたっちゃん自身も99.99%に入りそうな甘えと日々戦いながら、今日も少ない自由時間の中で粛々と読書、体力トレーニングに励んでいるはずである。

12月はこの1年を振り返り、来年の目標を立てる時期である。ちょうどこの時期にこの本に出会えたのは幸せである。来年実現したいと思い、書き溜めたものを来年の手帳に書き写す。子供達にも、sakurou家版「やるぞノート」目標ノートを作らせようと思っている。

この本からの学びを来年の行動に活かし、家族共々、みたっちゃん、友美さん、サヤカ、ヒロキに負けない充実した一年にしていきたい。

投稿者 rika 日時 2014年12月30日


女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法 を読んで

よくある子供の疑問の一つに、何故勉強を頑張らなくてはならないか?を、自分を鍛えるということ、それは嫌なこと、壁にぶつかった時に乗り越えられる力をつけていくことだ、と気持ちの良い回答を得ることが出来て、とても気分がよくなりました。文通形式なので、非常に読みやすいですけれども、大事な事は何度も何度も書かれていて、繰り返して伝えることや、相手にあわせてかかれていて、とても相手をみていると思いました。
しかし、そこまですばらしい解答をもっていたとしても、何故犯罪を犯して、何故社会復帰を頑なに拒否したのか、その経緯を僅かではあるが、本書から知ることはできます。ですが、一度決めたことは守ると、綴られてはいるものの、なぜその道にこだわり続けられるのか?なにか、そこになにか本書にはかかれていない、親との関係以外にもあるのではないかと、興味がすごくわきました。恥ずかしいことに、まだ『人を殺すとはどういうことか』は読了していないので、早急に読むリストに加えて、実行していきます。

成功の秘訣は、地味なことです。ということと、佐藤先生の教えの、効果を求めず、淡々と。やはり、成果を出してる人は、その根底にある考えは同じなんだな、と。99.99%の人間から、少しでも0.01%に近づくには、日々の積み重ねを大切に、今日もまた来年も頑張っていこうと思います。良書をありがとうございました。

投稿者 tadanobuueno 日時 2014年12月31日


課題図書とともに「人を殺すとはどういうことか」もあわせて読んでみました。
どのような生い立ち、感情を経て、この人が殺人を行ったのか、読まずにはいられなかった。
両方を読んでみて課題図書だけでは見えない、物事を成し遂げる為に必要な要素を改めて感じることができました。

課題図書は、物事を成し遂げる原理原則は非常に単純であることを改めて教えてくれた。自分と真剣に向き合い続けること。
ただ、そこにもう1つの要素、相手の立場になって考える、がなければ殺人、犯罪、成功のダークサイド等、様々な負の面が待っていることも改めて教えてくれた。
後者は課題図書だけでは見えない部分と思います。

どちらかと言うと課題図書の背景にある部分だが、この相手の立場に立つことを今回は深掘り、感じたことを2つあげてみました。

1.相手への優しさだけでは不十分である
著者は幼少時からどちらかと言うと弱者に積極的に手を差し伸べ・接し、養護施設の立ち上げを目標にしてきたのに、上下の関係から抜け出すことできず、相手の立場に立って考えることができなかった。
このことは、相手への優しさだけでは上下の関係からぬけることができず不十分であること。相手の立場に立って、同じ高さ、視点に合わせた思考がなければいけないことを教えてくれた。自分自身、優しさだけで満足し、立場に立った思考をしていないことがあり、改めてその大きな違いに気付かされた。

2.本質を捉える為には多様性の受容が必要
相手の立場に立ってしっかり考えれるかは、考える本人が多様性をどこまで受容できるかにかかっている。著者が「私のような者が言うのも、、」と何度も書いているように、犯罪者、それも殺人という著者のバックグラウンドからこの本の内容への違和感、拒絶感を感じる方は多いと思います。
ただ本書のように、そんな著者だからこそ見えるもの、得られたものがあることもまた事実であり、感情を制御する面での多様性の受容の重要性を感じ、このような発信を捕らえ、感情に左右されることなく、情報から本質をどう抽出するのか、その力の必要性も改めて感じた。

学びは様々な、人・物事から、視点の違いによって、幾らでも得られると感じています。今後とも読書により視野を広げ、この感性を鍛えていきたいと思っております。

塾生の方の影響を受け、読みたい本に困らない状況になっているので、来年は今年の43冊から目標を人間レベルの100冊にします。

良書との出会い、良き方々との出会い、ありがとうございます。

投稿者 ken2 日時 2014年12月31日


女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法」 を読んで

何の予備知識もなく、読み進めていたら、美達氏の思いやりあふれるアドバイスに冒頭から感動して涙が出てきた。
女子高生、男子中学生の状況に即した的確なアドバイスにほろりとした。

「しっかりいい習慣をつけよう!」
「目標を明確にし宣言する」」
「成功の秘訣は地味なこと」

「現在」にフォーカスするとものすごく的確な名アドバイザーにみえる。
自己鍛錬し、思索し、読書量もすごい人物だ。
そんな名アドバイザーともいえる美達氏がなぜ牢屋にいるのか。

「自分の信条を貫くためには殺人をしてもよいのか」

罪と罰についてはしっかり考えなくてはならない。

殺人をして牢屋に入るという壮絶な経験を得ずして今の心持ちになれなかったのか。
「正義に対する捉え方」と「人間の多様性、考え方の多様性」という尺度が足りなかったのか。

美達氏の根本にある「やるなら最後までやれ、最後までやれないならはじめからやるな」という父親から習慣づけられた信条は、両刃の剣なのか。

他方、この本が出版されるきっかけとなった母、山村友美さんの行動力もすごいと思った。

どちらの立場も自分にとって「未知」の領域でした。
「知ってるところに宝は存在しない」と12/15のメルマガにありましたが、来年も読書と行動によって自分にとっての未知の領域にどんどん分け入っていこうと決めました。

今年もありがとうございました。

投稿者 akirancho0923 日時 2014年12月31日


課題図書、女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法」を読んで。

一緒じゃん!しょうおんさんと言っていること、かぶってるやん!
これが私が本書を読み進める上で最初の感想でした。そして、常に、背筋がぞくぞくしていました。
良書リストにも入っている、五輪書や、「夜と霧」も入ってましたし。
いつしか、無意識に頭の中でしょうおんさんの過去ログと比較を始めてました。

著書が人を殺めてしまった原因、
つまりは、自らの信念を拒む相手、理解できない相手は間違っている、という
強烈な価値観は、
あやまちを清め埋めるかのように、サヤカやヒロキを通して、
相手に合わせながら導くという方向に力が注がれ、
その圧倒的な知識、語彙、文章力を以って、平易な文章で表現され生かされています。

これはまさに、「智の道」と感じました。
あなたが幸せになる為に、私が幸せになりたい、と。

人はどこからでもやり直せる。
著者は仮釈放を放棄しているが、獄中に居ながらにして行っていることは社会に貢献していると思いました。

今私は、しょうおんさんに出会い人生を変えるために毎日続けていますが、
高校生の頃の自分にこの出会いがあればなぁ。とサヤカやヒロキをうらやましく思いました。

財産とは、「やり抜いた時、やり遂げた時の自信」なので、
これからもエポケーを心掛け、継続して人生をよい方向に変える為、行動していきたい、と改めてそう思いました。

良い本をご紹介頂き、ありがとうございました。

投稿者 magurock 日時 2014年12月31日


『女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法』を読んで、自分も学生時代にこんなアドバイスがほしかったな、と感じた。
でも、高校生の頃の自分は、みたっちゃんの言葉を素直に受け入れられただろうか?
サヤカとヒロキがすんなりとみたっちゃんの助言を受け入れたのは、大人の言葉を素直に聞くことのできる平和な家庭があったからなのだろうと思う。
それを考えると、無期懲役囚と文通を始めた柔軟な心のお母さんや、それを見守ることのできるお父さんの素晴らしさが見えてくる。

みたっちゃんの言葉によって、サヤカもヒロキも家族も成長していく。
これでは手紙のやりとりが深くなるにつれ、みたっちゃんに会いたくなるだろうな、と思う。
会いに行ったのかな。
それとも、一線は引いたままでいるのかな。
なんとなく、会わずにいてほしいような、妙な気持ちで読み進めた。

サヤカも、ヒロキも、お母さんも、みたっちゃんとの文通を楽しみ、頼りにしている。
サヤカやヒロキへアドバイスしているみたっちゃんも、なんだか楽しそうだ。
ふと、人を殺めたことを心底後悔して、己への罰として一生塀の外へは出ないと決めたみたっちゃんは、「楽しむ」ということに罪悪感を覚えたりしないのだろうか、と疑問に感じた。
もちろん、人のためになることは尊いことで、みたっちゃんの手紙は、サヤカとヒロキの人生をより価値あるものに引き上げる手助けをしていると思う。
みたっちゃん自身も「大罪を犯した自分が、このようなものを書いていいのだろうか」と何度も思ったという。
大罪を犯したからこそ、人の役に立つことを、と思うこともわかる。
罪を憎んで人を憎まず、という言葉もある。
ただ、もし自分がみたっちゃんの立場だったら、楽しむ自分を責める気持ちが出てくるのではないか、という気がするのである。
己を罰する自分に厳しいみたっちゃんだからこそ、余計にそう感じる。
これは、その立場になってみないと永久にわからないことなのだが。

最後に、題名のあざとさがどうも鼻につく。
みたっちゃんに学んだのは『女子高生サヤカ』だけではない。
多くの人に読んでもらいたいからなのだろうけど、内容が深いだけに直球で勝負してほしかったな、と残念に思う。

投稿者 starstar 日時 2014年12月31日


中学校、高校時代になかなか成績が上がらず苦しんだ自分にとって
著者のような先生、コーチがいたら、人生を一変させるほどのもの
があっただろうと思う。

成果が出ない人であっても、全くやる気がない訳ではなく、
やろうという気持ちと、不安とが入り混じり、結局不安等の気持ち
が優位に立ち、進む力が減ってしまう。

また自分自身もそうだったが、子供のころは、
「生まれつきの頭の良さ」の有無で成績は決まる、という
とらわれがあった。こんな囚われ一つで自分の可能性を
小さくしてしまうものだ。
(自分の場合は、高校で希望校に進めず、大学はいい学校に
いくしかないという強烈な気持ちが生まれ、追い込まれた
ことによりこの考え方にとらわれなくなった。)

そういう中で、著者のように、
自分とは別の人がプッシュしてくれ、
自分固有の悩みをとりのぞいてくれ、
親のように感情的にそれを行うことがなく、論理的に諭してくれる
存在というのは、思春期の悩む若者にとっては、
貴重な存在であったろうと思った。

すべての学生にとって、学校にこのような先生が
たくさんいて、この本でとくことを教えてくれるなら、
多くの若い人の人生の可能性は広がると思う。

著者は社会人になっても、継続する力を持つことが大切である
と説いている。それでは自分は社会人になってどうかというと
形や成果にできる程の取り組みはできていないと思った。

本を読んで、自分の弱点だなと思った点は以下の3つ。
・自分の苦手なことは避ける傾向がある。
・自分の弱点を分析することを避けている。
・勉強とか、健康施策などの新しい習慣をしはじめるとすぐに
強度を上げたり、習慣を増やすとパンクしてしまう。
 一つ一つ習慣レベルにしてから、増やすようにする。

来年は自分の弱点に向き合い、すこしでも向上できるように
やりぬきたいと思う。

投稿者 BruceLee 日時 2014年12月31日


本書を読んだ直後、良書だとは感じたのだが、全体感として
「何か違くない?」と違和感を覚える自分がいた。仮釈放を
求めず、塀の中で無期懲役囚として一生を送る決断をした著者。
それは一見、自分に対し過酷で厳しい罰を与えた決断と取れる
のだが、読み進めていくうちに別の疑問が生じてきたのだ。

それは、その決断は著者にとって実は「ゆるい」決断なのでは?
と思われたからだ。塀の中という、言ってみれば三食と安全が
確保された環境で、読書や執筆等、著者の好きな事をやって
余生を送るというのは、ある意味晴耕雨読的で著者にとって
実は望ましい状況であり、人を殺めた罪を反省する罰になって
ないのでは?と感じられたのだ。勿論、塀の中での役務や自由
時間が少ない等の制限はあるだろうし、だからこそ他の囚人たち
は早くシャバに出たがる。しかし、著者はその制限の中でも自己
管理が出来る人である。であれば塀の外に出て、殺人者という世間
の冷たい視線の中で苦労するよりも、塀の中で穏便に余生を送る方
が全然楽なのでは?と思ったのだ。

この辺りの解釈は、塀の中/外にいるに関わらず罪を犯した人間が
その罰をどう受け止めているのか?罪を償う姿勢が見えるのか?
という問題なので非常に難しいとは思うのだが、仮にたとえ塀の
中にいても反省の無い姿勢だとしたら、被害者やその遺族に対して
どうなのだろう?と思ってしまったのだ。その部分に関し、本書
ではあまり見えてこなかったため、著者の別の本である「人を殺す
とはどういうことか」を併せて読んでみた。その結果、個人的に
改めて感じたのは、

「それでも著者は塀の中にいるという苦痛を選択し、この環境に身を
置いて日々自分が出来る事を考え、精神的に戦っているのだろう」

という事だ。「人を殺すとは~」を読んで分かったのは、著者が強烈
な個性の持ち主で、何より非常なくらい己に厳しく、妥協を許さない人、
という事だった。であるからこそ、そういう人種とは真逆の、欲望の
まま、本能のまま罪を犯し、全く反省する事もなく、ダラダラと塀の中
で過ごし、1日も早く外に出たいがために平気で嘘を付く他の囚人に
囲まれている環境は著者にとって苦痛以外の何物でも無いだろう(そう
でない囚人も例として登場するが少数派である)。

人は環境によって作られる、という。よって、そんな環境下でも他の
囚人と一線を引き、自身の信念を突き通す著者は日々精神的に戦って
いるではないかと思うのだ。一方、著者からすれば最も傍に居たくない、
視界にさえ入れたくない他の怠惰な囚人に囲まれた環境だからこそ、
人間に何が大事なのかを日々目の当たりにし、サヤカとその家族に
「意思を持って継続する事」の重要性を自信を持って説けるのだと思う。

また、著者は天性のビジネス才覚があるようなので、仮に塀の外に出たら、
世間の冷たい目など感じる以前に、直ぐにビジネスを成功させるだろう。
そういった可能性や権利を全て放棄し、塀の中で自分を閉じ込める事を
決断し、その中で罪を償い、自分の余生で何が出来るかを考え、それを
日々「継続」している信念の人、というのが現在の著者なのだろう。
だからその言葉1つ1つに説得力と真実味がある。

今回の課題図書では本書自体を堪能したのは勿論、その他関連書を読む事で、
本書だけでは分からなかった真実が理解できた気がしている。その意味では
また別の読書の楽しみ方が体験できたと感じており、併せて感謝したい。

今年も有難うございました。来年も宜しくお願い致します!

投稿者 kikukikuyuyu 日時 2014年12月31日


女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法を読んで。

著者の1人である美達氏の考え方、自分を律する強さ及び知性に驚嘆と敬意を感じつつ、「果たして、自分は本当に“生きている”のだろうか?」と我が身を省みる…
全くもってダメダメという程ではないものの、目標に対する取り組み方
、特に“「やり抜く」という考え方と行動”という点ではまだまだ己の至らなさを痛感させられ、大いに発奮させられた次第である。

美達氏から山下姉弟へ宛てられる手紙からは真摯さと誠実さが溢れており、「こんな人が、一体何故2件もの殺人を犯し、無期懲役囚として服役しているのか?」と不思議に思った。しかし、読み進むと自己の信念を法律よりも上に置くその価値観と、裁判の後半になるまで人の考え方の多様性について考えが至らなかったという偏狭さに、背筋がゾクっとするのを感じた。
美達氏の育ちが大分特殊である事にも起因する所は大きいと思うが、物事を善悪という見方でスッキリ割り切って考えてしまいがちな、二元論的価値観を我々は当たり前の事としてはいないだろうか?と考えさせられたからである。

本書を一貫する美達氏のストイックさ、見識には只々脱帽するしかないものの、本人も反省している通り、他者を受容する態度の大切さが、私にとって本書から最も学びが大きな点となった。
自己の統御と他者への寛容。美達氏が2件の殺人事件とその裁判・服役を通して学んだ教えが、深く胸に突き刺さる一冊であった。

本年の締め括りに、ピリリと効く良書をありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

投稿者 gizumo 日時 2014年12月31日


女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法を読んで

無期懲役囚の物語という事で、少しブルーになったのは正直な最初の印象です。
しかし、本のサブタイトルが「知的すぎる無期懲役囚から教わった、99.99%の人がやらない成功法則」で、「どうゆうこと?」といった疑問。
さらには、プレジデント社が出版元で何とも奥が深そうな組み合わせを予感・・・。

読了後に最初に思ったのは、「もったいない・・・、この美達氏の才能が社会で十分に生かされないのは損失でしかない」でした。
「才能がある」という事だけで、罪は消えることはなく本人自身が決意して罪を償われているわけで、外部がとやかくいう事ではないのでしょう。
この点が、サブタイトル通り“知的すぎる”といったところかと。

勉強法というタイトルであるが、社会人に対する人生訓といった意味合いが強いのだと思った。
「勉強ができる=頭が良い」、「勉強ができない=頭が悪い」は「やるべきことに取り組み続けたかどうか」の差であるとの辛らつな意見には深く感動した。
ただ、継続するだけでもなく“やるべきこと”に“取り組み続ける”というシンプルかつ必要不可欠な事を気づかせてもらうことができた。

山村一家も素敵な家族だと感じました。
子供たちが自由に自分の目標・希望を語り、母親の助言で文通を始め素直に従って成果を出して進んでいくという理想とも思える暮らしぶりがすごくうらやましい。
実際にサヤカさんが大きく成長する様子は親心のように感情移入してうれしく、自分自身も勇気づけられた。

美達さんは刑務所での少ない自由時間の中でも自分を律してトレーニングや読書・執筆などと自分に厳しく行動されており、やるべき人がやっているアドバイスは現実味が感じられる。
そして冷静に刑務所内の他の人も観察されており、ますますやるべきことを見出して力を注いでいる姿は、本当に頭が下がり、自分自身を振り返ると深い深い反省をせずにはいられない。


2014年の一つの目標である「課題図書に取り組む」は、本書をもって達成できたわけであるが、ただただ“継続”だけになり“やるべきこと”(課題図書から学び・考え・行動する)がやれていたかは正直合格点は与えられないかと思う。
最後に改めて姿勢を正すことができた本を取り上げていただいたことに深く感謝しております。

投稿者 sumio 日時 2014年12月31日


女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法 感想文
1.教導
ゴリゴリのストレートに筋を通しすぎの生き方をした著者はそのため無期懲役囚の身。
そんな方が手紙を通じて、実践に基づく真摯な生き方を前途有望な若い子たちに伝えるとはビックリです。

みたっちゃんのアドバイスは中学生高校生にわかる言葉でしかも適切。
このことにも驚きました。
そして、スポンジのように吸収するサヤカさんとヒロキくん。

若い魂と経験豊富な魂とのやりとりに心揺さぶられました。
この師弟関係は最高の組み合わせです。

みたっちゃんの返信の最初の一言が必ずプラスの励ましの言葉がけになってます。

アドバイスの中に、重要事項として、やはり、姿勢と呼吸がありました。

中学生、高校生時代に「みたっちゃん」のような方がいて下さったらなぁ、と一瞬だけ、うらやましく思いました。

2.奇縁
お母さんがたまたま手にとって読んだ本が、きっかけで文通、そしてお子様たちともやりとりするようになるなんて、ご縁ですね。
人のご縁はわからないものです。
天の采配は確かにありますね。
おかげで書籍の形で私たちも内容を知ることが出来ました。

課題図書に選定して下さったおかげですんごい人を知ること出来ました。
感謝いたしております。

3.使命
みたっちゃんの手紙は、正しい「命の使い方」を伝えています。

厳しい鍛練を積んた著者は、その極め方が過酷すぎ、人の命を奪ってしまったこと。
己の了見が狭すぎ、全てを自分の尺度で測り判断してしまった、と事後的に気付くことになりますが。
償いきれない過ち。

すごいバックグラウンドと相まって、アドバイスの的確さ、説得力にしびれました。

・人間にとって大切なのは、勤勉性、真面目さ、自分との約束を守る心である。
・正しい方法で地道に毎日努力を重ねること。

誰も教えてくれなかったので試行錯誤した。
だから同じ苦労をさせたくないとの心情は、父親が子を思う気持ちそのままです。

こんな素晴らしい人が、塀の中で、プラスのメッセージを発信し続けています。
ご本人の自業自得とは申せ、なにかやりきれないものを感じました。

そして、サヤカさんとヒロキくん、若い二人の後日談知りたくなりました。
ありがとうございました。

投稿者 ktera1123 日時 2014年12月31日


「女子高生サヤカが学んだ1万人に1人の方法」を読んで

読み終わったあと、自分の高校時代にもどってこの本に知りあうことができたらよかったのにと思った。
卒業した高校は学区内ではそこそこのレベルなのだけど、当時の試験制度が大学入試と同じように1回目は何故か中学2年の時にある2段階選抜方式だったこともあり、1回目を他都道府県から転入のためや、インフルエンザ等の出席停止になる病気等で受けれなかったり、通学距離の都合で越境の人がいたり、運命論者が多いような気もしたのが影響しているのかもしれないけど、なぜだかすごいまったりしていて、緊迫感がないというか、のんびりしているというか、ほんわかしているというか、隣に平和公園はあったのが原因ではないと思うけどなんか平和というか、あまり緊迫感がないというか、学区内でランクが1つ上の学校が補習、補習と結構スパルタだったらしいのが伝わってきているにも関わらずある意味自主性に任されているある意味いい雰囲気の高校でした。

そんな雰囲気のなか、なぜ勉強するのか、なぜ努力する必要があるのか、自分にどう向き合っていけばよいのか、とある意味悩んでいたことについての回答が全て書かれていることに気づきました。読んでなかった自分は果してどうなったかって。その後の人生の中でいろいろな成功もあれば、失敗もした実経験を通じて学んだことや、会社の上司や先輩方や知りあいから教えてもらったことを通じて徐々に学んでいったんではないでしょうか。

人生に必要なことは、何故か必要なタイミングで現れると言われているようにこの1年を振り返ってみても、方向性を定め、やる気を与え、環境を変え、習慣を生み出し、仲間とともに、変化を継続していく道筋を定めるのにあたって、「これは効くで by しょうおん」と継続する習慣を生み出し、同じような意識をもち共に智の道を歩んでいくことのできる仲間と知り合えたこの1年は、年始に目標として立てたことがいくつ実現できたかは謎にしときますが素晴らしい年でした。

共に智の道を歩んで行く仲間に感謝。

以上

投稿者 sumio 日時 2014年12月31日


女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法 感想文
1.教導
ゴリゴリのストレートに筋を通しすぎの生き方をした著者はそのため無期懲役囚の身。
そんな方が手紙を通じて、実践に基づく真摯な生き方を前途有望な若い子たちに伝えるとはビックリです。

みたっちゃんのアドバイスは中学生高校生にわかる言葉でしかも適切。
このことにも驚きました。
そして、スポンジのように吸収するサヤカさんとヒロキくん。

若い魂と経験豊富な魂とのやりとりに心揺さぶられました。
この師弟関係は最高の組み合わせです。

みたっちゃんの返信の最初の一言が必ずプラスの励ましの言葉がけになってます。

アドバイスの中に、重要事項として、やはり、姿勢と呼吸がありました。

中学生、高校生時代に「みたっちゃん」のような方がいて下さったらなぁ、と一瞬だけ、うらやましく思いました。

2.奇縁
お母さんがたまたま手にとって読んだ本が、きっかけで文通、そしてお子様たちともやりとりするようになるなんて、ご縁ですね。
人のご縁はわからないものです。
天の采配は確かにありますね。
おかげで書籍の形で私たちも内容を知ることが出来ました。

課題図書に選定して下さったおかげですんごい人を知ること出来ました。
感謝いたしております。

3.使命
みたっちゃんの手紙は、正しい「命の使い方」を伝えています。

厳しい鍛練を積んた著者は、その極め方が過酷すぎ、人の命を奪ってしまったこと。
己の了見が狭すぎ、全てを自分の尺度で測り判断してしまった、と事後的に気付くことになりますが。
償いきれない過ち。

すごいバックグラウンドと相まって、アドバイスの的確さ、説得力にしびれました。

・人間にとって大切なのは、勤勉性、真面目さ、自分との約束を守る心である。
・正しい方法で地道に毎日努力を重ねること。

誰も教えてくれなかったので試行錯誤した。
だから同じ苦労をさせたくないとの心情は、父親が子を思う気持ちそのままです。

こんな素晴らしい人が、塀の中で、プラスのメッセージを発信し続けています。
ご本人の自業自得とは申せ、なにかやりきれないものを感じました。

そして、サヤカさんとヒロキくん、若い二人の後日談知りたくなりました。
ありがとうございました。

投稿者 muraki 日時 2014年12月31日


みたっちゃんさんは読書家
しかも、その人が成長すると思われる良書を
的確にアドバイスできる風。

読書が好きなだけではなく、明らかにある意図を
もってしていることが推察できる。

そういう意図をもって人生の枠を広げてきた人が
殺人を犯してしまうことに大きな疑問をもった。

しかし残念なことに、この気づきの答えを
当月中に見つけることが出来ませんでした。

とても拙い感想文で恥ずかしいのですが
本を読んで書いてみようとする
だけでなく、実際に投稿することが
とても大切だと実感しました。

そしてその仕組みをたんたんと継続されている
しょうおんさんに頭が下がります。

今年も大変お世話になりました
ありがとうございます。

投稿者 hanaoka111 日時 2014年12月31日


『女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法』を読んで

美達大和氏という無期懲役囚が、普通の家庭の主婦とその高校生の娘と中学生の息子と文通という形で交流し、その娘と息子の成長を助けていく内容が書かれています。
もともと何のつながりもない両者が、手紙という文字だけで交流していく過程と、娘サヤカと息子ヒロキの成長の過程が読んでいて面白いところでした。
 刑務所に服役している人について美達大和氏は、本書の「頭のいい人の条件」(P59)の中で、『ここ(筆者注:刑務所)にいる人たちの多くに共通しているのは、若い頃から何かに真剣に取り組んだ経験がないということです。(中略)
 ただただ、惜しいのですが、続ける習慣を持たず、成果が出なければすぐにあきらめてしまうし、それ以前に何かを頑張ろうと行動を取りません。(中略)
 やりもしないであきらめる、やがて目標も希望も持たない人生となります。』
と書いています。そして、『やり続ける習慣をもつこと』、『集中すること』、『自分自身の考え方を変え、行動すれば結果が変わる』と続けています。
 刑務所の外と中の比較となっていますが、美達大和氏は、刑務所の外から中に入ったため、刑務所の中の人と外の人の違いに気が付いたのだと思います。一般社会にいる人も、同じように『若い頃から何かに真剣に取り組んだ経験がない』人も多いのではないでしょうか?自分が今、刑務所という柵ではなく、他の見えない柵の中にいると考えるとどうでしょうか?見えない柵の例として、会社、学校、地域社会、家族や親戚などがあると思います。柵の外と中とどのように違うのか考えることで、新しい景色が見えてくると思います。ちょうど新年を迎えるにあたり、これからしたいことを考えるために、良い本を紹介いただき良かったと思います。
 この本と並行して、美達大和氏の著作の一つである『人を殺すとはどういうことか』も読みました。美達大和氏が殺人を犯した理由や、両親(特に父親)への感情については、その本を読んだうえで、本書を読むとより一層理解できると思います。
 感想文とは関係ないのですが、課題図書の感想は、インターネットで公開されています。ただ美達大和氏が刑務所にいるため、その内容を見る事ができないのであれば、今回の感想文の優秀作品だけでも、読んでいただく機会があればと思います。

投稿者 chaccha64 日時 2014年12月31日


『女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法』を読んで

成功することは、継続すること、習慣の力を、文通している女子高生、その弟に教えています。そして、悩みが出てきたときには、励まし、的確なアドバイスをし、元気付けています。
著者は、月100冊読書するとうだけあり、豊富な知識があるので、的確なアドバイスです。集中力も訓練でアップできるとか、筋トレの方法、ケンカの方法等、豊富な知識があります。心理学にも詳しいようです。それに、『いやな奴、変な奴、そういう人を「おもしろいなあ」と見ることができたら世界が変わります。』という言葉から、他人に興味があるだけでなく、人の多様性を認めることができる、許せることができる人のように感じます。それなのに、なぜ二人の人間を殺したのかということが疑問でした。自分がやると決めたことは継続しているということなので、明らかに成功者の側にいるべき人間なのに。
そこで、この著者の「人を殺すとはどういことか」を読んでみました。しかし、それでも自分には理解できない、何か恐ろしいものを感じます。
自分の欲のため、怨恨、衝動殺人や、突然相手を殺さないと自分が死ぬような場合であれば、わかります。しかし、著者の場合はこれらと少し違っているように感じます。それに計画的な殺人で、考える時間もありました。特に二人目の殺人の場合は、この「勉強法」でも書いているように「自分の意思を曲げるのは卑怯だ」「決めたことは貫くのが自分の生き方だ」ということで実行している。欲でも、怨恨でもなく。その上、普通だったら捕まることを考えて、実行しないと思われるのに。知識もあり、非常に論理的なのに。
自分なりに考えてみると、著者が分析しているように殺人犯は非常に執着心が強いため、それが間違った方向に行ってしまった。少年時代の家庭環境、生い立ち。そして、父親への異常な信奉。そのために、「決めてことを貫くのが自分の生き方」となるのでしょう。しかし、ここまでストイックになれるものだろうか。なんだか殉教と同じ根っこがあるように感じます。

それでも、なぜ人を殺したのかということは自分にはよく理解できませんでした。服役後の償いについての真摯に考えている姿はとても真似できません。それに、この二人の姉弟への手紙には、親切なものを感じます。他人への共感は十分にあると思うのですが。一人の人間の中には、いい人、悪い人が住んでいるということでしょうが、単純にそれだけではないような気もします。
もう少し考えてみたいので、この著者の他の本を読んでみたいと思います。

投稿者 wapooh 日時 2014年12月31日


『not Aの世界を信じる』
また、ここに戻ってきてしまった。しょうおんさん初級編で出会ったこの一節。
Not Aの世界=しばらくは文字通り、科学で証明されていない世界、でしかなかった。
3年経過した今は、多様な意味を持ち何層にもなって、現れる。

Not A ~=自分の否/非を認めること
Not A ~=自分が認識しなかった世界があると知ること
Not A ~=自分が受け入れていない/認識していない未来があると知ること

「成長し、成功を求めるあなたにとって、大切なポイントは、『自己肯定力』。その根底を適切に持てなければ、成長・成功につながる継続もありえない。」と、今月のメルマガで読み取った日がある。

「自信がない。不安に囚われて動けない」本書のさやかにみたつちゃんが、寄添い送ってくれた手紙に、共鳴した自分はヒントを見つけた。
① やはり実行、行動だ。
② 行動の継続が、未来を確かなものにする。(でも、この日々の継続がもっと難しいと、めるまがにあって、激しく同意)
③ 甘やかしではなく冷静に、自分を絶対的に肯定し、実行を認め気づく存在の大切さ(本来は自分だけれど、相当弱っているときには、みたつちゃんのような他者が必要)

あなたが今、目標を掲げるとき、今と目標は=ではない。今=目標が達成できていない。
Not 今=目標達成できていないのnot=目標達成。を得るには?
今、目標に向かって実行していないから、目標達成ができていない。ということは、それに向かって一歩進むごとに、100%なかった、現実が99%, 90%・・・と減少し、反対にnot 今=目標達成の現実が近ずく。
行動を止める=継続をやめることは、歩を止めること。それは、元に戻ることではない、と51節のみたつちゃんは言ってくれるのだ。
『続ける力は、減ることはなく、消えることもない財産です』と。
やり遂げる=目標を達成すること。この時の喜びを自分の中でしっかりと味わうこと。
自分の成長を認識すること、 成長=not スタート時点の自分=目標を立てた時点の自分ということになる。
それは、小さなことをやり遂げることから、始めていけばよい。
この時の喜びは、誰に何と言われても自分の中でしっかりと持っていていい。
『幸せを大事にしっかりと抱くこと』。サヤカさんに共鳴し、少しの継続にすがるようにしてみたつちゃんの言葉に心を強くした自分が思い出した、その精神のもとは、良書リストの一冊の本。本書にも出てくるあの『夜と霧』であった。
Not Aの世界を簡単にしかも多数、多様に切り開いてくれる唯一の行いが、読書。
Not Aの世界を信じること、の神髄って、成長=人生だったのだ、と深く感じた時間でした。

導き手のしょうおんさんに今年も感謝いたします。有難うございます。来年も、よろしくお願いいたします。

投稿者 kumaking 日時 2014年12月31日


智の道を歩んで欲しかったみたっちゃん

継続は力なりを実践していたみたっちゃん。その自らの約束を守り続ける態度は一貫しており、幼少期から獄中にある現在にわたり、全くぶれていない。そのうえ毎月の読書量も半端じゃなく、限られた時間の中で新しい知識のインストールも日々続けている。けれども、そんなみたっちゃんは無期懲役の犯罪者であり、自らも認めているよう許されない行為を2件起こしてしまった人なのである。能力の高さ=幸せとはつながらない。みたっちゃんはどこで道を間違えてしまったのだろう。獄中に入ってからみたっちゃんは気づいたことがある。
“自分とちがうタイプの人を「おもしろいなあ、へえ」と見ることができれば、人生は何百倍も楽しく、よいものになります。みたっちゃんはこれが下手なのです。刑務所に入って気がつきましたが、人間は他者と違って当たり前なのです。”
殺人に至った理由は推して計るべしではあるが、自分◎=他者◎となる道を見出すことができなかったのだろう。もったいないなぁ、残念無念。

ただ本書を通じで読者が得るものは非常に大きい。
・勉強をする理由
・良書との出合いの大切さ
・スランプ&プラトーへの取り組みかた
・継続することの大切さ
・集中するための訓練
・時間の使い方
・ケンカ必勝法
・視力アップの方法
・足を細くする方法
・できると確信することの大切さ などなど

私の読書メモにたくさん書き込ませていただきました。

文通をとおして成長していくサヤカとヒロキ、それを見守る両親。自分も2人を応援し、みたっちゃんのことを推し量るままどんどんページが進んでいった。うちの子が小学校高学年くらいになったら是非手渡してみたい一冊である。自分も学生時代に読んでおきたい内容であったが、今からでも実践していきたい。目標を明確にして日々の生活を積み重ねていく。新年を迎えるこのタイミングにいい本をご紹介いただきありがとうございました!

投稿者 tractoronly 日時 2014年12月31日


女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法 を読んで

この本を読んで感じたのは美達さんがなぜこんなにも継続の大切さを過剰なほどに力説するのかということでした。
なぜ一瞬一秒を無駄にしない命をかけるような姿勢で取り組んでいるのか、その点が疑問だったため、この本ができるきっかけとなった「人を殺すとはどういうことか」を読んでみました。

読むまでは、確かに継続は大事だ、あきらめてしまったときの影響もわかってる。そんな風に考えていましたが、読み終わって、自分がいかに継続という意味を、命の使い方を”理解したつもり”になっていたかということをページをめくるたびに思い知らされ、「人を殺してしまったからこそ美しい人間でありたい」との美達さんの想いに恥ずかしい気持ちになりました。

一方で父親の生き方をそのままコピーのような価値観は他の考えを認めず排除する方向に働かないか、父親が亡くなってしまった後は美達さんが存在意義を見失ってしまわないか読んでいて心配でしたが、どちらも杞憂でした。
美達さんは自分の頭でしっかりと考え新たな道を歩んでいるのだと思います。

投稿者 morgensonne 日時 2015年1月1日


『女子校生サヤカが学んだ『一万人に一人』の勉強を読んで


内容的には、しょ〜おんさんのセミナー(特にコミュニケーション編)の復習を受けているようでした。
素直に読めば、原田隆史氏の著作のように継続するため手法、マインドを身に付けるには役に立つ本であると
感じました。
ただ作者の背景を考えると、ただの自己啓発書を読んだだけではない複雑な思いが浮かんできます。
作者は自分の信念を貫き、かつそれを他者にも求めすぎたために一線を超えてしまったのではないかと思います。
しょ〜おんさんがよく言われるように、自分と他人との関係も重要であることを再認識しました。
自己啓発、訓練で自分をどれだけ鍛えても、それを発揮し、評価してもらうには、他人と関わるしかありません。


また、自分を鍛えることは必要不可欠ではありますが、基本的に他人を変えることはできないという考えに基づいて
行動することを改めて気を付けていこうと思います。

今年もお世話になり、ありがとうございました。

投稿者 morgensonne 日時 2015年1月1日


『女子校生サヤカが学んだ『一万人に一人』の勉強を読んで


内容的には、しょ〜おんさんのセミナー(特にコミュニケーション編)の復習を受けているようでした。
素直に読めば、原田隆史氏の著作のように継続するため手法、マインドを身に付けるには役に立つ本であると
感じました。
ただ作者の背景を考えると、ただの自己啓発書を読んだだけではない複雑な思いが浮かんできます。
作者は自分の信念を貫き、かつそれを他者にも求めすぎたために一線を超えてしまったのではないかと思います。
しょ〜おんさんがよく言われるように、自分と他人との関係も重要であることを再認識しました。
自己啓発、訓練で自分をどれだけ鍛えても、それを発揮し、評価してもらうには、他人と関わるしかありません。


また、自分を鍛えることは必要不可欠ではありますが、基本的に他人を変えることはできないという考えに基づいて
行動することを改めて気を付けていこうと思います。

今年もお世話になり、ありがとうございました。

投稿者 kumaking 日時 2015年1月1日


智の道を歩んで欲しかったみたっちゃん

継続は力なりを実践していたみたっちゃん。その自らの約束を守り続ける態度は一貫しており、幼少期から獄中にある現在にわたり、全くぶれていない。そのうえ毎月の読書量も半端じゃなく、限られた時間の中で新しい知識のインストールも日々続けている。けれども、そんなみたっちゃんは無期懲役の犯罪者であり、自らも認めているよう許されない行為を2件起こしてしまった人なのである。能力の高さ=幸せとはつながらない。みたっちゃんはどこで道を間違えてしまったのだろう。獄中に入ってからみたっちゃんは気づいたことがある。
“自分とちがうタイプの人を「おもしろいなあ、へえ」と見ることができれば、人生は何百倍も楽しく、よいものになります。みたっちゃんはこれが下手なのです。刑務所に入って気がつきましたが、人間は他者と違って当たり前なのです。”
殺人に至った理由は推して計るべしではあるが、自分◎=他者◎となる道を見出すことができなかったのだろう。もったいないなぁ、残念無念。

ただ本書を通じで読者が得るものは非常に大きい。
・勉強をする理由
・良書との出合いの大切さ
・スランプ&プラトーへの取り組みかた
・継続することの大切さ
・集中するための訓練
・時間の使い方
・ケンカ必勝法
・視力アップの方法
・足を細くする方法
・できると確信することの大切さ などなど

私の読書メモにたくさん書き込ませていただきました。

文通をとおして成長していくサヤカとヒロキ、それを見守る両親。自分も2人を応援し、みたっちゃんのことを推し量るままどんどんページが進んでいった。うちの子が小学校高学年くらいになったら是非手渡してみたい一冊である。自分も学生時代に読んでおきたい内容であったが、今からでも実践していきたい。目標を明確にして日々の生活を積み重ねていく。新年を迎えるこのタイミングにいい本をご紹介いただきありがとうございました!