ログイン | 新規登録

第91回目(2018年11月)の課題本

 

11月課題図書

 

伝え方が9割


ビジネス書の中でも、読みやすさ、分かり易さ、文字の少なさはピカイチでしょう。これ

なら誰が読んでも何らかの感想文を書けると思います。でもそういう月は、投稿者が激増

するので、優秀賞のハードルは上がるのですがね。

この本は読めば誰でも納得し、当たり前だと思う内容なのですが、ではそれを日常生活で

使っていますか?と言われたら、ほとんどの人はノーと答えるんでしょう。だからたまに

は読み返して、機会あるごとに本書で説かれているワザを実践する必要があるのです。

これって習慣のようなものですから、使えば使うほど、馴染んでくるというか、無意識で

使えるようになるはずなんですよね。私もこのテクニックは意識して使うようにしていま

す。モノの言い方って、ちょっと気を遣うだけでここまで相手が受け取る印象が変わる、

それによって狙った方向に行動させられるものなんですね。

 【しょ~おんコメント】

11月優秀賞

 

今月の本は読みやすい上に、塾生にはピンと来やすい内容だったので、多くの人が「智の

道」との関連性に気付いてくれたので、そこは良かったと思います。が、だったらもっと

正確になぜ本書と智の道が繋がるのかを書いて欲しかったなと思いました。そういう説明

が「伝え方」だと思うんですけどね。

そのため今回は、智の道以外のポイントから優秀賞を探すことになり、みなさんの投稿を

読みました。今回はかなり迷ったんですよ。みなさんそれなりにポイントを衝いているん

ですが、説明というか踏み込みが一歩甘い投稿が多かったんですよね。結果的にみなさん

似たような内容になってしまって、選ぶのに苦労しました。

今回一次審査を通過したのが、tsubaki.yuki1229さん、masa3843さん、soji0329さんの3

名で、今月はtsubaki.yuki1229さんに差し上げます。

 

【頂いたコメント】

medal1-icon.gif

 

投稿者 tsubaki.yuki1229 日時 2018年11月23日


 今月の課題図書『伝え方が9割』を読んで、2つの収穫があった。

 1つ目は、「洋楽とJポップ、アーティストの挨拶の違い」を考察したことである。

 日本人のミュージシャンがテレビに出てくると、彼らの挨拶は大抵このようなものである。

「●●●(番組名)をご覧の皆様、こんばんは。×××(アーティスト名)で~す。
今回の新曲はアップテンポで、~な感じに仕上がっています。ぜひ聞いて下さいね~」

 対して、欧米のミュージシャンが日本に来ると、挨拶はこうである。

 "Hi, Japanese fans!! We are ●●●(アーティスト名)!!
Thank you always for your big support. We love you, Japan!!
 By the way, we have just released a new song. Hope you like it!"

 私はJポップも洋楽もどちらも好きだが、両者の挨拶を聞くと、どうしても日本人アーティストの挨拶は独りよがりで、欧米アーティストの方が断然印象が良い気がする。

 なぜこのような違いが生まれるのか。日本人アーティストは感謝しておらず、欧米アーティストは感謝しているのか?それはないだろう。両者ともファンに対する感謝の気持ちは同じはずだ。

 では、日本と欧米の文化の違いだろうか?日本は単一民族国家で「感謝の気持ちなど、言葉に出して伝えなくても相手に伝わるから、敢えて言わない」という共通認識があるが、多民族社会の欧米では、全てダイレクトに言葉に出すことが要求される。確かにそれも、原因であろう。
 しかし今月の課題図書を読み、単に「伝え方の問題では?」と全てが腑に落ちた。

 欧米アーティストの挨拶のポイントを、今月の課題図書に沿って分析する。

 第1のポイントは感謝だ。課題図書85ページに「感謝は最終手段にして最大の方法」で、「感謝を伝えられると、ノーとは言いにくいことを、昔から人は知っていた」とある。
 洋楽アーティスト達は挨拶する際、「ハロー」の次に「サンキュー」と言ってから本題(新曲のお知らせ等)を切り出すのが、スピーチの「型」になっている節がある。相手が彼らを知っているのか知らないのか、好きなのかそうでないのかは、全く関係ない。既に相手が自分達のファンで、CDを買ってくれるのが当然だと想定して、喋っているかのようである。 

 これは87ページで紹介されていた「トイレをきれいに使っていただき、ありがとうございます」の張り紙とカラクリは同じだ。感謝が入っていると、御願いは否定しにくいのだ。


 第2のポイントは、課題図書P.78で紹介されている「あなた限定」である。
 洋楽アーティストは “We love you, Japan!!”などと、よく言っているように感じる。これはP.78の「あなた限定」の法則を効果的に使っている。このように言われてしまうと、日本人の私達は
「世界中にファンがいるのに、特に日本のファンを大切にしてくれているのね!」
と特別な気持ちになり、ますますそのアーティストを応援したくなる。

 これを応用し、日頃から、出会う人や接する人の名前と顔と特徴(着ている服、好きなこと)を覚え、積極的に名前で呼びかけたい。そして、その人が特に好きな話題を出し、「私はあなたを大切にしていますよ」というメッセージを伝え、良好な人間関係を築いていこうと思った。


 続いて、課題図書を読んで2つめの収穫は、「歌」の力に気づいたことである。

 私は英語塾の講師をしているが、2~4歳児の生徒さん達がなかなか授業を聞いてくれず、手を焼いていた。私がいくら絵本を読み聞かせようとしても、10秒と集中力が持たず、教室を走ってしまうのだ。
 保護者様は「小さい頃から英語に触れさせた方が、耳が良くなり英語が好きになる」という考えのもと、塾に入れて下さっている。もちろん自分も同感だが、子供達には「授業を妨害してやる」という悪気はなく、ただ元気いっぱいで遊びたい盛りなのである。

 私や保護者の要望は「英語を学んでほしい」。子供達の希望は「楽しいことをしたい」。
 子供達にもメリットがあるように考えた結果、「英語の絵本を読みながら歌うこと」を思いついた。
歌なら楽しいし、自然に英語を覚えられて、集中力も付くと思ったのだ。

 ためしに『はらぺこあおむし』他、2冊の絵本の歌を作り、授業中いっしょに歌いながら読んでみた。すると子供達、食い入るように絵本を見つめ、大きな声で歌ってくれた。歌い終わって本を閉じると、一人の子が泣き出した。「どうして止めちゃうの?もっと読みたいのに!」後日知ったが、家に帰ってからも大きな声で歌っているそうで、「うちの子が英語の歌を!」とお母様がメールで報告して下さった。

 単語帳や参考書で試験前に無理やり詰め込み記憶した知識は、あっという間に忘れる。しかし、子供の頃大好きで歌っていた歌は、一生心に残って忘れることはない。朗読が届かなければ、音楽で届ければ良い。音楽は、メッセージを伝えるのを効果的に助けてくれる。
 人にものを伝えたい時、相手のメリットを考えること。そして音楽を利用して伝えることを学んだ。



 人は何のために生きるのか。もちろん、その人にしか出来ない何かを成し遂げるためだろう。
一歩踏み込んで考えると「名言を残すため」にも言い換えられるかもしれない。
 一生残り、人生を変えるほど影響力のある豊かな言葉を、私達は死ぬまでにいくつ紡げるだろうか。
言葉を発する際、その言葉が相手の心にきちんと届くような話し方を意識したい。

投稿者 u013 日時 2018年11月23日


「どうせ、読んだだけで何もやってないでしょ?」


『伝え方が9割』を読み進めていると、しょ~おん先生の声が聞こえたような気がして、ぎゅっと胸が縮んだ。


いったい、なぜ・・・?


著者 佐々木さんが「強いコトバを作る5つの技術」をコトバのレシピと表現しているのを読んだとき、合点がいった。


「これってもしかして・・・美意識を鍛えるための実践書の1つなんじゃないか?」


先月の課題図書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』が頭をよぎる。あの本を読み終え、感想を投稿してから今日まで、私は美意識を鍛える具体的な行動をしていないじゃないか。


胸が縮んだのは、その罪悪感が原因だったのだ。タイトルや著者の経歴を読んだときには、まさかこのような気持ちになるなど、想像できなかった。


上智大学をご卒業された秀才ならば、国語教育で学んだ文章法を極める方法か?はたまた、元博報堂のコピーライターとして、デキる大人の会話術を紹介するビジネス書か?と予想していた。


いや、先月の課題図書を読んでいなければ、そう理解したかもしれない。ところが。


「強いコトバ」をつくる5つの技術は、まさに自分の美意識を構築するための具体的な指南書だった。


例えば、第1ステップの「伝えたいことを決める」は、自分の中の美意識(価値観)に基づき、これだ!と確信している主張がなければ出来ないこと。


そうでなければ、自分以外の誰かが決めた正解を、ただオウムのように繰り返すだけ。著名人の言葉に、コメントもつけずにリツイートし続けるようなものだ。自分の言葉など無用の人生になる。


また、赤裸々法の『感じてもコトバにしなかった肌感覚をコトバにする』というステップ。これは、自分の無意識を意識化するための訓練になる。


そうすることで、自分という人間がどう生き、どのような世界をつくっていきたいのかを自覚することができる。


そうすれば、人生のあらゆる岐路(就職、結婚はもちろん、何を学ぶかなど)での選択肢に活かすことが可能だ。


さらに、ガンッと強い痛みを額に感じた教え。それは結果を変えるお願いコトバを作る方法である、「自分の欲求をストレートに口にしない」と「相手の頭の中を想像する」だ。


これを読んだとき、言葉というものが恐ろしくなった。正確に言えば、日常のコミュニケーションを振り返り、すべて消し去りたくなったのだ。想像する様子など欠片もなく、ただ無意識に欲求を垂れ流しているだけだったからだ。


これでは、しょ~おん先生がメルマガで警告している「犯罪予備軍」そのものではないか。毎朝読んでいるときは、「まさか自分が」と、どこか他人ごとだった。


だが、相手(や自分の将来)への想像力を使わず、ただただ自分の欲求をぶつけるために言葉を使っている人間が、言葉以外はきちんと出来ている保証など、どこにもない。


言葉・会話を変えることは、美術館に赴かずとも、高い本を購入せずとも、今すぐ・0円で・誰でも出来る。それをせずして、他に何ができるのか。


しょ~おん先生も佐々木さんも、「この技を実際に使え」と口を揃えて言うのは、それがわかってらっしゃるからだろう・・・。


そうして、しょ~おん先生のお気持ちに想像力を働かせてみると、さらに恐ろしいことに気がつく。


これだけ具体的な1冊が課題図書になったということは、それだけ先生の落胆も大きいのだ。「これだけ良書を教えてきたのに、まだわからないのか」と。


課題図書という仕組みを維持する労力に対して、実りが少なければ・・・実りどころか、感想を読むのが苦痛だと感じさせてしまっている現状では、もう課題図書を終わらせてしまうかもしれない。それは困る。


これまでのように、ストレートに表現すれば、私の願いは「課題図書を続けてください!」だ。だが、それで先生が「イエス」と言ってくださる姿など、思い浮かぶはずもない。


本書を再読し、なんとか先生がメリットを感じるコトバをつくれないかと、四苦八苦した。読了後は、あんなにも「これはすごい!これならできる!」と感動したにも関わらず。


しょ~おん先生。もう、「どうせ読んだだけでしょ?」と落胆させません。


これまでイライラさせた10倍、ワクワクさせます。本当は、「おっ!この本から、こんな考え方もできたのね。おもしろいわ~」と、目玉が転がるくらい驚かせたいです。


それくらいのリターンが無ければ、すべての感想文に目を通し、さらに賞品まで用意せねばならない義理はありませんよね。


だからまずは、ワクワクして読みたくなるような感想文を書いていきます。この本で学んだ、コトバ作りを使って。


こんなことを書いてしまうのは、感想として間違っているかもしれません。それでもお伝えしたかったのです。課題図書を運営してくださり、ありがとうございます。

投稿者 jorryjorry55 日時 2018年11月24日


 昔から文章を書くのが下手、喋りが下手で、そのせいか判らないが、高校の日本史の論述問題では0点をとった事がある。

 は?いきなり何言っているの?と思われる書き出しですがが、悲しいかな、0点をとったのは事実です。ただし、単に自分の思い込み、知識不足だったからだけで、文章が下手だから0点を取ったのでは無いかも知れない。国語が苦手なのは子供の頃から自覚しており、親にも嘆かれた始末。人付き合いも苦手だし、人見知りの性格も相まって、就職活動中に大学の教授から「君はサラリーマンになるより、このまま上に行って研究者になる方が向いているよ」と言われましたが、研究室の助手と物凄く折り合いが悪く、その人から離れたい一心で就職しました。

 ただし、就職したのは研究所ではなく、本社。営業職ではないものの、対外的にやりとりがある職種。実際苦労しましたし、いまもしています。学生の頃にこの方法を知っていたら人付き合いも上手くいったかもしれないし、自分の言いたい事も上手く伝えられたかも知れませんね。
 
 いつ頃からか覚えていませんが、まず結論を言うようにしていて、会話はほぼ直球で、思った事をそのまま伝えていると思います。最近はこれじゃあいけないなと、話し始める前にまず考えてから話をするように心がけていますが、いざ会話を始めると、上手く話す事が出来ない事が多いです。大抵は相手が上手く話を汲み取ってくれて話が通じるが、もどかしく感じる事が多々あります。理由は簡単で、相手と話す時は話す内容はすでに相手もわかっている、共有している前提で話を始めるからです。だから、出だしは「この間のさ〜」が定番。当然相手はどれについて話をしているのかすぐにはピンとこないので、?マークが頭の上を飛び交っています。この段階で、補足を入れますが、それすらも上手く説明できず。逆に「なんでわからないの」と思ってしまう事が多々あります。自分勝手ですよね。わかっているんですけどね。そもそも気の利いた言葉が出てこないし、思いつかない。ひねり出そうとも思わないし。相手の頭の中も想像出来ないです。そもそも自分の常識や、知っている事から外れている話をされると、「こいつ馬鹿なんじゃないか?」と普通に思いますし。逆にそう思われているかもしれないと考えた事は全くないんです。はたから見たら完全に自己中心的な思考の痛い人物ですね。

 それとあと自覚しているのは、感覚的表現をよく使っています。また、感情で動いているので、性格的に直球で話を言ってもらわないと何が言いたいのか全く判らないし、イラついて思いっきり顔に出るのが自分でもわかる始末。言葉遣いもきつくなるし、口調も厳しくなっているのも自覚しています。相手のことも考えて会話をしなきゃいけないなとは常々思ってはいるのですが、難しいですね。

 この事実があるだけに、出だしは物凄く共感したのですが、ほぼ最後に記載してある「メールは感情30%増量でちょうどいい」だけは絶対にやりたくないです。と言うかしないし、出来ません。ビジネスで対外的にこんな文章のメールは送れないです。社内だったとしてもビジネスマナー的にどうなんでしょうか。私がこんな文章をもらったら切れそう。バカにしてんのか?って。他の方法は参考になりましたが、これだけは全くもって賛同できません。ここでかなり興醒めしました。え?本気で言っているの?って。あ!とか、そうだ!と言うのは独り言でよく言っていますが、商談や会義ではそんな言葉使えないし。それ以外にも、この本に書かれている内容はあまり刺さりませんでした。自分が使う言葉についての本なのに、読みながら自分が言われたらどう思うのかが頭に浮かびました。例えば、嫌いな人にどっちが食べたいかって聞かれても、食べたいものは答えるかも知れないけど、一緒に食べに行きたいとは思わないし、例え理由を聞かれても答えたくないし。本読みながら、すごいなとは思いつつも、なんて自分は捻くれているんだと思った次第です。とは言え、人と仕事をしていく上で伝える事は必須なので、出来る事からやって行きます。

 最後に、今回の本の内容とは全く関係ないのですが、自分が先月アップした感想文を見返してびっくりしました。何かというと、行を開ける事なくびっちり書いてあって読みにくいったらありゃしない。他の感想文と見比べて見てこれじゃあ読む前から内容以前に駄目だなと思う始末。なので、今回は段落ごとに行を開けていますが、少しは読みやすくなったかな、ほんのちょっとでも進歩したかな、と自分では勝手に思っています。ただし、内容的に読書感想文としてふさわしいのか?と言う疑問は残っていますが。今回も自分語りに終始してしまいました。

 ありがとうございました。

投稿者 audreym0304 日時 2018年11月25日


コミュニケーションの方法としては言葉が占める価値は大きいと思う。社会人になって思うのはなかなか相手に意図していることが伝わらないことだ。内容が半分しか伝わらないどころか、歪曲して全く逆の結論で伝わっていたりもする。
 日本語の特性か、結論を後回しにしたり、丁寧な言葉で率直に言わない、遠回りな表現をすると話が通じにくい、というか通じないことをうんざりするほど経験した。
 こういった場合、多くは受け取り側の問題として考えるけれど、伝え方次第でちょっとでもよくなればいいと考えた結果、

できるだけ簡単に
結論から話す

ということを心がけたところ、言葉の行き違いと言うものは格段に減ったような気がする。

 世界には言葉があふれている。
テレビやSNSでも、スーパーの広告や新築マンションや塾などの売り込みのチラシ、その多くが消費者の気持ちをつかもうと趣向を凝らしているものもあるし、「どこかで聞いた言い方だな」と思うものもある。
 日常にあふれかえる言葉のほとんどは、自分にとって価値がなければ見向きもしないし、意識して記憶しようとはしないし、すぐ忘れ去られるものだと思う。
だからこそ、

感動的な言葉

を新しく次々に考えていかなければ、きっとその他大勢の言葉たちにうもれてしまうのだろう。
とくに誰かが新しく使い始めた言い方などは、すぐに真似されて、多くの人が似たような表現をしてしまうため、言葉の海の藻屑となってしまう。


 本書でも、強い言葉を作る5つの方法を紹介している。これらの方法はどれも簡単で、いざというときに意識して作り出すことができるんじゃないか、と思う。その一方で、これらの強い印象を残す言葉ばかりを使っていたら、その感動も薄れてしまうのではないだろうか。
 また、伝える相手によって、適切な方法を選ばなければ、余計な誤解を生んでしまう可能性だってある。

嫌いになりたいのに、愛してる

こんなことはドラマや漫画、映画の中なら通用するだろうが、現実世界で言われたら。「何をしたいかわからない」と思う受け取り手もいるのではないだろうし、気持ちが覚めてしまうこともあり得るのではないだろうか。

 本書のいう通り伝え方の9割は作れるだろう。人の印象に残り、人を感動させ、売り上げにつなげることだって可能だろう。ただし、伝えるべき相手の需要や不都合、そして効果的なタイミングをよく考えた上で、適切な方法を選ばないと、その効果は半減してしまうだろうし、時には逆効果になってしまうのだろう。
 
 伝えるべき相手の需要を考えたうえで、よく作られた言葉だと思うのは数年前に大ヒットしたディズニー映画の『アナと雪の女王』の

「ありのままの~」

というフレーズだ。
洋画を吹き替えで見ていると、ときどき英語と日本語が真逆の表現をしていたりするが、この「ありのまま」の箇所も”Let it go”なので、どちらの言葉にも似たニュアンスがあるかもしれないが、「ありのまま」のほうが肯定的な意味を含むととらえられるだろう。
映画の中で歌われる

ありのままの 姿見せるのよ
ありのままの 自分になるの

このように繰り返し「ありのまま」と言う言葉が使われていることと強いメッセージ性で感動をした人、映画で「ありのままの~」と歌ったエルサに自分を重ね合わせて、今の自分を肯定的に受け止めようとした人(女性が多かったと考えられるが)に伝わったため映画としても音楽としても成功をしたと言うことができると思う。

 伝える側が受け取る側の需要を見極めれば、「ありのままの」というわずか6文字で多くの人を感動させることができる。
 もし、仮に英語をそのまま日本語訳をしたような言葉、例えば「なるようになる」や「どうでもいい」と言った物語の運びで否定的な意味を受け取ってしまう言葉だったら、ここまでこの映画に魅せられる人もいなかったのではないだろうか。

 この感想文を書きながら、我が家にあるものでどれだけの感動を呼び起こそうとする言葉があるのかを調べてみた。

まじめな果実
ふんわり食パン
まったりスープ

といった形容詞で感覚に訴えかけてくるものから、

素材が生きている
本格的だし味
純粋はちみつ

といった素材や材料に対する誠実さを訴えるもの、

簡単ひと手間
いろいろ使える

といった利便性の高さを主張するもの、1-2分探しただけでもあちらこちらに人を感動させようとする言葉にあふれていることに気づいた。

これだけ感動させようとする言葉にあふれているのでは、きっとありきたりな言葉では心を揺さぶるのは至難の業じゃないか。
 だったら、普段から感動させようともしなくてもいいのだろう。いざというとき、ここが決め時というときにちょっとでも普段と違う感動を持たせることができたら、成功だろう。そのいざというときのためには方法論もそうだけど、普段から目にする言葉、特に何気なくても心惹かれる言葉に意識をむけていこうと思った。

投稿者 Devichgng 日時 2018年11月28日


自身の伝え方を振り返ってみると、自分の考えをストレートに伝えても狙った行動をしてもらえないことは体験していました。
そこで、求めていることの背景や理由を細かく細かく論理的に納得感のある説明をするようにしていました。
そうすることで、動いてもらえる確率が高まったことを実感できましたが、その反面、説明や文章が長くなることがあり、そもそも文章を読んでもらえないという確率も高まっていたように感じたのを覚えています。
つまり、論理的に説明すればするほど納得感は高まり行動してもらえる確率が高まりますが、コトバは長くなり、読み手を辟易させてしま確率も高くなってしまったのです。

本書で解説されていたのは、論理を使わずに相手に動いてもらえる可能性が高まる方法でした。
これを見て頭に浮かんだのは、本書で解説されている伝え方の技術は、しょ~おん塾で解説される怪しい系の願望実現の構造と同じということです。
というのは、理屈という力技で願望を叶えるのではなく、自分の求めていることを相手のメリットに合わせて加工する過程が、智の道の構造に似ていると思ったからです。
この対比は、顕在意識でがんばって願望を実現している世界がある、
その一方で、集合的無意識や理屈ではない力で願望を実現している世界がある、
ことと同じような感覚でした。
本書の技術を使えば、もっと簡単に人は動いてくれる確率を高めることはできたのです。

自分目線で理屈の力を使ってお願いすることは、我欲の垂れ流しとも言え、叶ったとしても相手に借りができたり、遺恨を残すようになってしまうとも感じました。
そこに、相手という目線を入れて伝え方を変えるだけで、相手に借りを作らず、遺恨を残しにくくできるということを本書から学びました。

人に動いてもらうということの抽象度を上げていくと、願望実現に行き着くと思います。
本書を読んで、願望が叶わなかったり、叶うまでに長くの時間がかかっているとしたら、それは願望の伝え方に問題があるのかもしれません。
願望実現の方法を教えてもらっていながら、それを個別のものとして考えていたことに深く反省です。
しかし、そのことに今気づいたことに反省しつつ、今気づけてよかったです。
今後は、共通する方法で対応できないかと試していきます。


ここで視点を変えて、この伝え方の技術をいつ何に使うかについて考えを巡らせてみたいと思います。
本書の内容を使うことで劇的に願い事は叶うようになると思います。
しかし、これは乱発するのではなく勝負所を見極めて使う必要があると考えました。
本書後半のコラムでは、音楽に例えて強いコトバはサビとありましたが、毎回強いコトバを発していると、受け取る側は慣れてしまい、感情の動きが弱くなってしまうと思ったからです。
そのためには、会話であれば瞬間的な判断力と文章であれば全体間の把握力の向上が欠かせないと思いました。

次に、本書のスキルを使ってどんな目的を達成したいかについてです。
この力を普段から無意識に使うことができれば人が動いてくれ、願望も実現しやすくなると思います。
しかし、強固な論理でなくとも、簡単に人を動かせる強力なスキルは使い方を間違えてはならないと思いました。
確率が高くなるということは、正の方向だけでなく負の方向にも、その強さが発揮されてしまうはずだからです。
だからこそ、どんな行動やどんな願望を実現したいかを考えなくてはならないと思っていまして、そのためには、智の道を軸に高い美意識を持ってコトバを伝えていきます。


ここまで伝え方の技術を使う側の目線で考えを述べましたが、その裏には本書の技術を使われる側が存在します。
上で善きことに本書の伝え方を使う必要があることを述べましたが、一方で悪いことに使われてしまう可能性は排除できません。
残念ながら、本書にはこのスキルを使われてしまったときの防衛策についての記載がありませんでした。
本書の内容を反対に考えて自身で防衛策を考えるのも一つの手ですが、『影響力の武器』という本を読むのが吉だと思いました。
こちらの本では、より詳細な人間の行動原理と防衛方法が解説されているのですから。もちろん、良書リストにも記載されているし、メルマガでも何度も紹介されているのですから。

最後に、伝え方の技術をわかりやすく使います。

読もう!影響力の武器!
良書リストを読むと、課題図書が書きやすくなります!

投稿者 akiko3 日時 2018年11月28日


本書を読んでいる時なのに、家族に対しイライラし、思ったままを口にし思い通りに動いてもらえずさらに不愉快になった。“伝え方で変わる”と納得して読み進めていても、いざとなると“余裕”がなく理性でなく感情優位になっていた。
伝え方にはレシピがあって、訓練だから。本を読みながら、どういえば相手に快く動いてもらえるか、相手の頭の中を想像して…って家族に対しても接客するような気配りをしないと、下心にあるように相手に動いてもらいたければ!

そんなちっさな世界であがいている自分と比べ、著者は人間ができている。本で伝えようとしている根底にあるのは“思いやり”だ。自分が苦労したからこそ、それをクリアーして得られた喜びをわかちあいたいと惜しみなく技を教えてくれる。読者が読めば身に着く構成にしてくれ、『人生を変えて欲しい』との思いは9割どころか10割感じた。そして、本を書くことで世界の子供たちの幸せになる行動にも繋げている。それらが運を高め、好循環で向上している。それは、見返り的な思いからではなく、ただ人の幸せを願って、自分ができることをしようとしている。

家族は社会の最小単位だから、基本と思ってここで訓練しないと、社会に出て使える技は身につかないのでは?外面がいいので、それなりに気を使って言葉も選んでいるが、性根の部分でにじみ出るものがあるなと反省した。
相手を驚かせたり、喜ばせたりする時は、相手の心に歩み寄ってそこにあるものに気づかないと出てこない言葉ではないか?智の道の思考で、相手が喜ぶかな、抵抗なくやってみようと思うかなと相手のことを想像してみる訓練も大切だと感じた。その訓練に“家族”こそ最適な素材ではないだろうか?年末の雑務が増える時期こそ、この技を使わない手はないってか!

この一年、頂いた年賀状にあった“争いごとに注意しましょう”の言葉を気を留めながらも、定期的にささいな衝突があったので、いやぁ~人間の小ささを反省させられた読後感でした。

思うに、思いやる対象が大きくなって、発する言葉に影響を受ける人達が増えてくると、自分を取り巻く環境も変わってくるだろう。
人を動かす言葉で社会貢献というと構えてしまうが、日常生活で人を幸せにする言葉を発し、和やかな人間関係を築くことも暮らしやすい社会への一歩になるように思った。言葉の訓練で技を身につけたらDon’t think!Feel. 相手の幸せを感じ、いい言葉が発せられるよう頑張ろう!

投稿者 sujiemon 日時 2018年11月29日


この本、読むの2度目です。
発売当初に読んだ時の記憶には、伝え方のテクニックばかり注目していました。

これは私のオツムが、1回目より賢くなった!
というよりむしろ、誰かにOutputせねば!
と、心に決めて読んでいたかの違いが出ただけで、
Outputを意識した読書は、こんな簡単に読解力も底上げするのかっ!
という気づきを改めて持つことができました。

最近、AI関連の教育テーマ本を読んだ際、これからの人間には読解力が必要!
でも、読解力の鍛え方は、今のところこれだ!という裏付けデータはない。。
という主旨のことが書いてあったのですが、このOutput意識の読書が解でもいいんじゃ?
と、本書の内容からはすこぶる脱線しまくりながらの2回目読了!

読了後、あらためて印象に残ったことは何だろう?と思い返してみて、
最初に浮かんだというか、心に刺さったのは「強いコトバ」というフレーズです。

「強いコトバ」を作るには、伝える相手に感動や驚きを与える必要があり、
感動や驚きを与えるには、伝える相手の本能に働きかける必要がある。
さらに、その作り方は万国共通ですよ!と仰っておられる。

な、なんて羨ましい・・
ドラクエ最弱呪文の「メラ!」を出すような勢いで、
「ハッ!」っとして、「グッ!」っとくるような、
往年のトシちゃんのような軽いノリで放てたら、どんなに素敵だろう・・

誠にお恥ずかしながら、これが2回目読了後、まず浮かんだ率直な感想でした。

ただ、この感想で終わっていては、ただのパープリンレベル1。
アリアハンでスライム相手にしか闘えないレベルなので、ない知恵を深堀りし、
要約した内容群から湧きあがってくるエッセンスは何だろう?
と、頭の上にモクモク雲を作る要領で思案してみました。

ただ、残念なことに、思案中にすぐ別の雑念が立ち上がりました。

「ん?この本で書いてあるスキル、今までの人生で教わったこと一度もないぞ?
 なぜだっけ!?、なぜだろう??」という疑問です。
(少しばかり、本書にも記載あった"リピート法" を使い、驚きを演出したつもり・・)

学校や普段働いている職場では、本書にあるような言い回しや使い方、
私の中ではタブー視されている印象で、それを振り払って意識して使ってみても、
良い反応をフィードバックされた記憶は殆どありません。

なので、前回読了後も、一応は実践してたスキルだったんですね。実は。。
ただ、周囲の無反応フィードバックを賜ると、あっさりと従来モードに戻り、
自己嫌悪に包まれ、優しく静かにフェードアウトしているパターンのようです・・

「お前ただ、根気ないだけやろっ!!」

と罵られそうですが、この無反応攻撃に対する耐用性が、
私にとっては必要条件としてあるよな?と。

ただこの話、脇に一旦放置しておき、モクモク湧いてくるエッセンスの具現化に戻ります。

ようやく具現化できた、私なりに感じたエッセンス、
それは、、、

「何かを習って、理解して、実践して、継続することって本当に難しい・・」

です。

なぜこれが湧いたかと言いますと、
この本、文字数も少なくてアッサリ読めてしまうし、難解本とは到底言えないので。
とゆーか、超・簡単本!(のように私には感じる)

書籍化もされ、超・売れていて、私のまわりでも読んでる人も多数いて、

「あ〜、それ読んだことあるわ。(何故か少しトーン下がり気味?)」

って仰られる確率が高いのにも関わらず、この手法を今だに駆使しまくってる人に、
私は出くわしたことがないです。(これも私の周り限定のお話ですが・・)

「ごのギャップって一体何よ??」

とゆーのが、エッセンスが具現化する直前に覚えた違和感です。

私自身も含めて、容易に使い方と効果が理解できるスキルであろうにも関わらず、
なぜ、今この瞬間から、積極的に使おうとしないの?アナタ??
という違和感です。

もう違和感を通り越して、半ば確信犯的な怒りや恥ずかしさに近い感覚です。
ない知恵をさらにギュギュっと濃縮ジュースみたく絞りこみ、
その原因は?と考えてみたのですが、辿り着いた私なりの答えは、

「たとえ有益な情報を手にいれても、
 それを試しに使ってみる人は一握り、
 さらに、使い続ける人はもっと一握り」という、巷でもよく聞き慣れた教訓です。

これだけ簡単に読めてしまう内容だと、もう言い訳ブリッ子できないですからね。
だって、判り易い実践例題もけっこう盛ってあるので、使わない言い訳考える方が難しい。

でも、でもですよ、
私自身も含め、周囲で今だに流行っているのは、こんな伝え方スキルあるよね?
という「情報」のみ。

難解本なら、それを言い訳にしちゃいそうですが、
これだけ簡単だと、もう言い訳すらできない。

つまり、感じた違和感を埋める形で、私なりのエッセンスが抽出できました!

くどいですが、もう一度:
「何かを習って、理解して、実践して、継続することって本当に難しい・・」

本書を読み、このエッセンスが鮮明になり、いつも言い訳してる私にムチ打つ効果抜群。
もう、自身のイケてなさに改めて打ちひしがれました。ゴメンナサイ・・
(反省してても何も変わらないのもよく判ってるので、本感想内でも少し実践中。。)

恐らく、実践うんぬんの前に、得たエッセンスを何が何でも自分のモノにするぞっ!
的なマインドセットが裏に潜んでそうな予感と共に、さっき脇に放置した話を戻すと、

周りの空気を妙に意識したりしてるメンタルブロック、
「それ、カッコイイと思ってんの?」とか、
「その理解、間違ってるよ!?」とか、
「お前なんて、大したことねーよ・・」とか、
必要以上に周囲の眼を気にして縮こまっている小さな私・・

得たエッセンスを何が何でも自分のモノにしたい欲求が、
このメンタルブロックを上回れるよう、日々精進致します。

投稿者 sujiemon 日時 2018年11月29日


この本、読むの2度目です。
発売当初に読んだ時の記憶には、伝え方のテクニックばかり注目していました。

これは私のオツムが、1回目より賢くなった!
というよりむしろ、誰かにOutputせねば!
と、心に決めて読んでいたかの違いが出ただけで、
Outputを意識した読書は、こんな簡単に読解力も底上げするのかっ!
という気づきを改めて持つことができました。

最近、AI関連の教育テーマ本を読んだ際、これからの人間には読解力が必要!
でも、読解力の鍛え方は、今のところこれだ!という裏付けデータはない。。
という主旨のことが書いてあったのですが、このOutput意識の読書が解でもいいんじゃ?
と、本書の内容からはすこぶる脱線しまくりながらの2回目読了!

読了後、あらためて印象に残ったことは何だろう?と思い返してみて、
最初に浮かんだというか、心に刺さったのは「強いコトバ」というフレーズです。

「強いコトバ」を作るには、伝える相手に感動や驚きを与える必要があり、
感動や驚きを与えるには、伝える相手の本能に働きかける必要がある。
さらに、その作り方は万国共通ですよ!と仰っておられる。

な、なんて羨ましい・・
ドラクエ最弱呪文の「メラ!」を出すような勢いで、
「ハッ!」っとして、「グッ!」っとくるような、
往年のトシちゃんのような軽いノリで放てたら、どんなに素敵だろう・・

誠にお恥ずかしながら、これが2回目読了後、まず浮かんだ率直な感想でした。

ただ、この感想で終わっていては、ただのパープリンレベル1。
アリアハンでスライム相手にしか闘えないレベルなので、ない知恵を深堀りし、
要約した内容群から湧きあがってくるエッセンスは何だろう?
と、頭の上にモクモク雲を作る要領で思案してみました。

ただ、残念なことに、思案中にすぐ別の雑念が立ち上がりました。

「ん?この本で書いてあるスキル、今までの人生で教わったこと一度もないぞ?
 なぜだっけ!?、なぜだろう??」という疑問です。
(少しばかり、本書にも記載あった"リピート法" を使い、驚きを演出したつもり・・)

学校や普段働いている職場では、本書にあるような言い回しや使い方、
私の中ではタブー視されている印象で、それを振り払って意識して使ってみても、
良い反応をフィードバックされた記憶は殆どありません。

なので、前回読了後も、一応は実践してたスキルだったんですね。実は。。
ただ、周囲の無反応フィードバックを賜ると、あっさりと従来モードに戻り、
自己嫌悪に包まれ、優しく静かにフェードアウトしているパターンのようです・・

「お前ただ、根気ないだけやろっ!!」

と罵られそうですが、この無反応攻撃に対する耐用性が、
私にとっては必要条件としてあるよな?と。

ただこの話、脇に一旦放置しておき、モクモク湧いてくるエッセンスの具現化に戻ります。

ようやく具現化できた、私なりに感じたエッセンス、
それは、、、

「何かを習って、理解して、実践して、継続することって本当に難しい・・」

です。

なぜこれが湧いたかと言いますと、
この本、文字数も少なくてアッサリ読めてしまうし、難解本とは到底言えないので。
とゆーか、超・簡単本!(のように私には感じる)

書籍化もされ、超・売れていて、私のまわりでも読んでる人も多数いて、

「あ〜、それ読んだことあるわ。(何故か少しトーン下がり気味?)」

って仰られる確率が高いのにも関わらず、この手法を今だに駆使しまくってる人に、
私は出くわしたことがないです。(これも私の周り限定のお話ですが・・)

「ごのギャップって一体何よ??」

とゆーのが、エッセンスが具現化する直前に覚えた違和感です。

私自身も含めて、容易に使い方と効果が理解できるスキルであろうにも関わらず、
なぜ、今この瞬間から、積極的に使おうとしないの?アナタ??
という違和感です。

もう違和感を通り越して、半ば確信犯的な怒りや恥ずかしさに近い感覚です。
ない知恵をさらにギュギュっと濃縮ジュースみたく絞りこみ、
その原因は?と考えてみたのですが、辿り着いた私なりの答えは、

「たとえ有益な情報を手にいれても、
 それを試しに使ってみる人は一握り、
 さらに、使い続ける人はもっと一握り」という、巷でもよく聞き慣れた教訓です。

これだけ簡単に読めてしまう内容だと、もう言い訳ブリッ子できないですからね。
だって、判り易い実践例題もけっこう盛ってあるので、使わない言い訳考える方が難しい。

でも、でもですよ、
私自身も含め、周囲で今だに流行っているのは、こんな伝え方スキルあるよね?
という「情報」のみ。

難解本なら、それを言い訳にしちゃいそうですが、
これだけ簡単だと、もう言い訳すらできない。

つまり、感じた違和感を埋める形で、私なりのエッセンスが抽出できました!

くどいですが、もう一度:
「何かを習って、理解して、実践して、継続することって本当に難しい・・」

本書を読み、このエッセンスが鮮明になり、いつも言い訳してる私にムチ打つ効果抜群。
もう、自身のイケてなさに改めて打ちひしがれました。ゴメンナサイ・・
(反省してても何も変わらないのもよく判ってるので、本感想内でも少し実践中。。)

恐らく、実践うんぬんの前に、得たエッセンスを何が何でも自分のモノにするぞっ!
的なマインドセットが裏に潜んでそうな予感と共に、さっき脇に放置した話を戻すと、

周りの空気を妙に意識したりしてるメンタルブロック、
「それ、カッコイイと思ってんの?」とか、
「その理解、間違ってるよ!?」とか、
「お前なんて、大したことねーよ・・」とか、
必要以上に周囲の眼を気にして縮こまっている小さな私・・

得たエッセンスを何が何でも自分のモノにしたい欲求が、
このメンタルブロックを上回れるよう、日々精進致します。

投稿者 toshi121 日時 2018年11月29日


「伝え方が9割」を読んで

 「伝え方」が大事であることは、自分自身もよく理解している。本書の最後に記述されている『たとえ同じ企画であったとしてもAさんが話すと通るのに、Bさんが話すと通らない』という経験は、何度も見聞きするとともに、自らも体験してきた。しかし、これまでは、自分はあまり外交的でないし、口下手だからと、諦めていた部分が多かった。
実際、本書のことを何度か見聞きした時に、「そんなことはわかっているし、私には読む意味があまりないだろう」と思い、手に取ることはなかったのである。今回、本書を読んで「伝え方」も学ぶことができる一つのスキルなのだと感じることでできたことは、大きな収穫であった。
本書で学んだことは多かったが、特に強く印象に残っているのは次の三点である。一点目は『相手のメリットと一致するお願いをつくる』、二点目はまず『感謝』を伝える、三点目は『メールは感情30%増量でちょうどいい』である。
一点目について、これまで自分で思ったことをそのままコトバにしてきたことが多かったことに改めて気づかされた。そのコトバを口に出すと相手に拒絶される可能性が高いと感じつつも、相手の頭の中、相手のメリットを考えることなく、そのまま言い放ってしまったり、あるいは口をつぐんでしまったことがいかに多かったことかと反省しきりである。
二点目について、対応してくれたことに対して感謝を伝えるようには心がけているが、依頼する時に「いつもありがとうございます。〇〇してもらえますか」と、まず感謝を伝えるという発想をしたことがなかった。
三点目のメールについてであるが、確かに受信したメールがそっけないと感じることは少なからずある。しかし、自らがメールを送信する際に、感情を伝える努力をすることは、これまでほとんどなかった。
読んで学ぶだけではなく実践してみないと意味がないので、本書の冒頭にある『手帳にはさめる超縮小版』のコピーを持ち歩くとともに、上記三点を中心に、早速いくつかの技術を使ってみた。また、使ってみた時の自分の感情を思い起こしつつ、なぜ今までこうした技術を使ってこなかったかの理由を自分なりに考えてみた。
最大の理由は、こうした技術に対する抵抗感である。使うことに対する「照れ」や、「気取っている」、「ふざけている」と思わるのではないかという恐れがあるのである。また受け取った時の違和感の記憶も、その一因である(以前、高齢の父から絵文字と「!」を多用したメールを受信した時の当惑は、今も忘れられない)。
上記のような抵抗感を感じながらも、実際に使ってみると、効果を実感することがあった。例えば、先に感謝を伝えることである。最初に「いつもありがとうございます。」と言った時には心がドキドキしたが(赤裸々法)、クールなタイプだと思っていた人が積極的に対応してくれたことに驚きと喜びを感じることができた。またメールの発信前のチェック時に、「!」を多用したメールの方が、親しみやすく感じることにも気が付くことができた。
一方、物事には程度というのも大事だと考える。こうした技術を極端に使うと、嫌みと感じる人もいるだろうと思うのである。やはり場面や、相手の気持ちを考えることも忘れずにやっていきたい。とはいっても、ブレーキを踏みすぎると元の木阿弥になりかねないので、80%アクセル、20%ブレーキ程度の感覚が良いのではないかと考えている。
いずれにせよ、実践しなければ意味はなく、実践してみることによって学ぶことが多いというのも事実である。強く意識をしないと、つい慣れている昔ながらのやり方となってしまう(戻ってしまう)ことは、私自身数多く経験してきただけでなく、世の常である(ギャップ法)。折角今回学んだ技術を、無意識に使えるようになるまで、超縮小版を持ち歩き、『伝え方が9割』と強く意識しながら実践をしていきたい。
今回もとても有益な本を読む機会をいただき、本当に、本当にありがとうございました。(リピート法)。
以上

投稿者 collie445 日時 2018年11月29日


「伝え方が9割」の実践は、「智の道」に通じている



この本の学びは、
日々の家族や周りの人々との日常のコミュニケーションの場面だけでなく、
ビジネスの場面でも役に立ちます。

大勢の方に向け語りかける文章、ライティングやコピーライティングなど、
色々な場面で使われる伝え方に活かすことができます。



まず、周りの人ともコミュニケーションについて考えてみました。

『自分の頭の中をそのままコトバにしない』

冒頭にあったポイントの中のこの一言にギクリとしました。
もしかして、あなた、私のこと見ていましたか?
家の中に監視カメラがないか心配になったくらいです。
これ、まさしく私です。


私は、思ったことをそのまま口に出してしまうことがよくあります。
特に夫や、子どもたちなど家族に対してはその傾向があります。
他人に対しては、さすがに思ったことをそのまま口に出してしまうことはあまりありませんが、
日々接している家族に対しては、考えなしにコトバを発してしまうことがよくあります。
そして、後から後悔することもしばしばです。


そうだったのですね、だから、私の言うことが伝わらないですね。
「なんでみんな私の言う話を聞いてくれないの。みんな分かってくれないの。」
と思うことがよくありました。
なぜそうなるのかがよく分かりました。
日頃の言動を大いに反省しました。


『相手の頭の中を想像する』、
また、
『相手のメリットと一致するお願いをする』ためには、
まず、相手のことを知る必要があります。


周りの人とのコミュニケーションの場合は、相手をよく観察することが大切になるでしょう。
自分を振り返ってみますと、ついスマホやパソコンを見ている時間が多く、周りを見ておらず、
相手の気持ちを推し量ることが苦手であると思いました。


もっと周りの人々に目を向けて、相手のことを知らなければなりません。
相手のことを知るためには、日々のコミュニケーションが大切となります。
周りの人達ともっともっとコミュニケーションをとり、
相手をより深く知るように務めることにします。
この本の学びを日々の生活に活かして、
毎日を笑顔で家族や周りの人々と円滑に過ごせるようになりたいと思いました。



次に、ビジネスの場面について考えてみました。
大勢の方に向けたライティングなら、ターゲットとする人々がどういう人達で、
何に興味があるか、何を考えているのか、何に困っているのか、何を求めているのか、
リサーチすることが大切になるでしょう。


マーケティングが大切ということになるかもしれません。
その上で、ターゲットの頭の中を想像し、ターゲットのメリットとなる提案をすれば、
自分の目的を果たすことができるようになるということです。


この本の学びをビジネスに活かして、
お客様を幸せにする仕事ができるように尽力しようと思いました。
営業職の夫にもこの本を紹介することにします。



最後に、周りの人とのコミュニケーションと、
ビジネスでのコミュニケーションに共通することはなんであるかを考えました。

『あなたのお願いを実現させる答えは、自分の中にない。相手の中にある。』

「イエス」に変える7つに切り口の共通点は、相手を幸せにすることであると考えました。
つまり、自分のお願いが実現して、私は幸せ、そして、相手も幸せになる伝え方が大切であり、
自分と相手の間に因果関係があるということです。


これは、しょ~おん先生がいつもおっしゃっている「智の道」そのものである
ということに思い至りました。

本書の学びを実践することは、「智の道」を生きることにつながり、
自分のお願いを実現し、相手も幸せにできます。
日々心がけてみんなで幸せな日々をおくれるようにします。



素敵な本を紹介してくださりありがとうございました。

投稿者 kokchamp 日時 2018年11月29日


仕事で旅行の宣伝などをメディアでやった経験があり、不特定多数の相手の心を掴むには伝え方が重要で、日常的にどう伝えればいいか考えている。そのような問題について示唆を得ることが出来るのかなと思いこの本を読んだが、よい意味でその期待を裏切られた。
この本は、どんな相手にも伝わる法則があり、それは身近な相手でも社会一般でも同じ方法ですよと言っている。その真理は、相手の気持ちになって考えることから始まる‐智の道の教えそのもの‐ですよと。
 私には衝撃的でした。今まで、ビジネスで不特定多数に伝えることと、身近な相手に伝えることはまったくの別物でその考え方、プロセスが同じだなんて考えもしなかったからです。このあたりがしょうおん未熟生といわれるところなのかと一人合点が行きました。思えば私の会話は常に自分本位で相手起点ではなかったと深く反省しているところです。
 そして、著者の言葉にはひとつひとつの言葉に重みがあります。言葉を発するまでに熟考を重ね、ようやく表に出しているからです。それに比べて私の言葉はその場での思い付き、軽い。いったん、想いを整理して相手の気持ちを想像してみる。その後の反応を考えて見ると表に出していい言葉とそうでない言葉はすぐに見分けが付く。この点は基本編から取り組んで入る呼吸法等やしょうおん先生のセミナー受講によって少し上書きされ、いったん考えることが習慣化されてきた。しかし、その後のNOをYESと言わせるには相手のメリット考えてそこにインパクトを持ってくる。この部分はとてもとても出来ていないなと痛感しました。
  この本を読んで学んだことは他にもあります、著者がここまでに至るプロセスで、苦手な分野であったコピーライティングを自分の得意な分野にまで訓練し、独自の手法を構築するまでに至った「あきらめずに成功事例から学び続ける」と言う行為です。まさに鍛錬ですね。日々の修行を継続する重要性がひしひしと浮かんで来ました。
 その手法はとにかく成功事例をたくさん見ることから始まっています。たしか速読編でしょうおん先生から『同じ分野の関連する書籍を10冊くらい読むとだいたい法則が見えてくる』と言う趣旨の話を聞いたことがあり、とにかくその分野の情報を大量に集めることの重要をここでも再認識しました。その上でだだ目を通すだけでなく、実際に「書き写し」ています。この部分も非常に重要なポイントではないかと思いました。実際に自分で書くことによってその感触というか言葉の手触りがわかってくるような、自分のモノになっていような感覚があると思います。私も昔上司の手書きメモを書類に移し変えるという作業をしたことがありますが、それをすることを通じて上司の想いがより明確に伝わった経験があります。(作業としては前近代的ですが)
そして、読んで、書いたら、そこで分類して整理することで法則化できたと思います。法則化するには数学的思考が必要で、著者は理工学部出身のバリバリの理系人間ですね。幼い頃、よく「なぜ算数をするのか?計算は電卓がしてくれるのに」という問いが聞かれましたが、私は数学的思考が物事を論理的に見る能力につながると考えています。美意識で直感力を鍛える一方数学で論理的思考法を身に付けることも重要だと思います。
最期に、伝えることについて、私は今まで、たくさんある情報をそぎ落として究極のコンパクトな量まで情報をそぎ落として行くことが一番重要だと考えていました。しかし、今回この本を読んで、確かにそぎとして重要な要素に絞り込まなければならないものの、それだけでは相手にインパクトを与えること、すなわち感動させることはできず、そこにどのようにインパクトがある強い言葉にするかという問いが必要だと感じました。強い言葉にはエネルギーがある。これもしょうおん塾生には響く言葉ですね。言葉へのエネルギーの注入の仕方を様々なセオリーとして学びました。
これからは相手のことを考え、言葉にエネルギーを注入し、自分の想いで相手が動くよう伝えて行きたいと思います。
しょうおん先生、今月もよい本をありがとうございました。

投稿者 kayopom 日時 2018年11月29日


「言葉」は相手への「プレゼント」、なんだな。

まず最初に告白します、この本買って、忘れてました!!。(←クライマックス法)
本書はちょうど1年くらい前に購入していた、にも関わらず、その後個人的に相当ダメージ受ける事件があり、ここで学んだ伝える手法については忘却の彼方となっていた。
放置の反省も踏まえて読み直したところ、他の説得術やコミュニケーション系の本と異なる本書の持つ「明るさ」に強く心を動かされた。

「伝え方を変えることで、人生がうまくいくようになる!」とメッセージは明解。その手法は誰でも学べる技術であることが主張されている。
全編を通じて著者が苦労して培った伝える技術が惜しげもなく披露される。
2章の一歩間違えれば「腹黒い」と思われそうなお願い事を通す技術も、本書では相手をどう気持ち良く動かすかを主軸とする、win-winの関係を構築する手段として紹介される。
3章の強い言葉を作るテクニックは、事例もわかりやすく、活用すればすぐに威力を発揮できそうだ。
間に可愛らしい付箋の使い方を挟んだり、とにかく「明るい気持ち」「前向きな気持ち」になれる書き方で構成され、いっちょやってみるか!とポジティブな気分にさせてくれる。

だが、平易な文章で明るい内容である一方、実践は一見簡単そうに見えてそうではない。
特に肝心要の2章、「イエス」に変える3つのステップだが、このワザの実践のためには「心構え」が必要だ。
自分の考えそのままではなく、相手の頭の中を想像し、「お願い事は相手との共作」と定義し、相手のメリットと一致する願いを考える。
これは自己中心的になっていたり、心の余裕がないと考えがまるで至らない。
この本のワザが使えない、思いつかないとしたら「相手をたてる」精神と「相手の心を読む」努力が足りないからだと思う。
(ダークサイドに陥った時の自分は、まさにそうだった)
正直、苦手な相手の頭の中なんて、考えたくない。しかし利害の絡む相手ならば、それを想像し、あなたも幸せ、私も幸せの「智の道」の世界を、ひねり出さねばなるまい。
「相手の頭の中を考える」=「相手のことを思いやる」と同義である。
気持ちの切り替えをし、お願い事が通った時の「明るい」未来のイメージをどこまで想像できるかが、運命の分かれ道といえよう。

このステップにおける2番目「相手の頭の中を想像する」ためには、どんな技術が必要か。
個人的に考えついたのは3点。
まずは自分の感情と、行動を一度切り分けること、いわゆる客観視で事象を考えること。
ステップ1にあるように、頭の中そのままではダメ、冷静にならねばいけない。
また相手を知るために相手の情報を収集し、観察を怠らないことだ。
さらに、様々な人間の感情を読み解くために小説や映画など、物語に触れること。
右脳的情報を仕入れることは先月の課題図書の「美意識」にもつながる。
つまりコミュニケーションにおける美意識を鍛えることが必要である。

マインドセットとして、伝える言葉は相手への「プレゼント」。そう捉えるのがぴったりくる。
人間関係を構築する上での「プレゼント」の重要性については、他の本で読んだ、仕事はあまりできなくてもなぜか出世してしまうイタリア人男性、マリオ(名前はうろ覚え)のエピソードが教えてくれた。
マリオは同僚はもちろん、受付や掃除人まで、周囲の人々へ普段から挨拶を欠かさずジョークを振りまき、相手の誕生日には花やチョコレートを贈るというマメな男性。誰に対しても人当たりがいいので、敵がいない、悪い感情を持つ人がいない。周囲が自然と彼を押し上げ、結果仕事は成果を上げ、自然と出世もしてしまう。
ここまでマメに行動して、周囲との関係性を良好に保てるなんて、さすがイタリア人!。
と感心するに留まらず、そのロジックは考えれば明解だ。
自分と関わる人に対し、接する時間の多い少ないに関わらず、お互いがハッピーで楽しい気分になるように努力すれば、
周囲が自然と持ち上げてくれて、良いことがあるに決まっている!(応援波動出まくり!)

これを応用し、マメなイタリア男性ではない人達は、花やチョコレートではなく、「言葉」という贈り物を用意すれば良い。
相手の欲しい言葉を想像し、お互いが豊かになる「明るい」世界を作る。
しかもノーコスト&プライスレス、やるしかないでしょ?よし!

最後に模範事例を紹介したい。
友だちに性格的な問題を伝えたい時に、こう言うんだ~とわが子が話をしてくれた。
「○○ちゃんって、時々面倒くさがりだよね~、でもみんなそうだし、私もそうだけどね!」
3章の赤裸々法と、2章のチームワーク化切り口を駆使した傑作。(教えてませんが)
いきなり直球で指摘しつつも、自分もめんどうくさがりチームに加わることで、
相手は嫌な気がしないし、ちょっと笑える。
狭い学校社会をしたたかに生き抜こうとする姿勢を我が子に感じた。
親として負けてはいられない!

投稿者 LifeCanBeRich 日時 2018年11月30日


 『幸せのループを作り出す』


 かつてインドネシアでポカリはさっぱり売れない商品だった。1989年に大塚製薬は当地で同商品の販売を開始したものの2000年頃までは苦戦が続いた。しかし、現在では一日の平均所得が1000円程度と言われる当地で45円(所得の約5%)のポカリが年間4億本以上売れ、国民的飲料水と呼ばれるまでになっている。
 「同じ内容(ポカリ)なのに、伝え方で結果(売上)が変わってしまう」(P.4)
まさに本書で語られるままに大塚製薬は伝え方を変えることでポカリをインドネシア国民に受け入れてもらったのだ。


 ● 選書の意図

さて、ポカリの話はひとまず脇に置いておいて、読了後に私がまず考えたのが今月の選書の意図である。おそらく、S塾生の多くが

 “人を動かす伝え方”

を知らない、分からない、意識もしていないという状況の危惧からの選書というのは、あながち的を外してないと思う。
自らを省みれば、論理立てして説明をしても言うことを聞かない娘たち、または指示した通りに動かない部下たち、さらにはちっとも増えないツィッターのフォロワー数という現状である。そんな状況を打破する上で今月の選書は有難い。
ただ、選書の意図はもっと深いところにあるのではないか、そう思い、考えを巡らし辿り着いた結論が、

 “人を動かす伝え方は、幸せのループを作り出すコトと密接に関係している”

である。


 ● 伝える前にやるべきこと

本書では、才能の有無に関係なく誰でも効果を出せる「伝えるための技術」が紹介されている。魅力的な響きである。ただ、その技術が活きる大前提が、

 ”こちらの事を伝える前に、まずは相手の事を知る“

であろう。
伝える技術の要である「相手の頭の中を想像する7つの切り口」はまさに、相手を知ることに他ならないし、相手を動かすことを目的とする「お願い」も「答えは、自分の中にない。相手の中にある」(P.90)、つまり相手の事を知ることが、相手を動かす伝え方の肝だということが分かる。

“まず相手を知ろうとし、理解した後で、自分と相手の共有可能な答えを用意する”

後出しジャンケンとも言えそうだが、本質は中国の兵法の大家である孫氏の

“彼を知り、己を知れば、100戦して危うからず”

という格言に相通じるのではないだろうか。ここで思い出すのが、今年4月の課題図書『人生の勝算』である。その中で前田裕二さんは、アメリカにいる秋元康さんに会いに行く飛行機の中で、秋元さんの企画に関する著書の全てを貪り読み漁り、その後秋元さんからの協力を取り付けている。まさに“伝える前に相手を知る”ことで道を拓いていたことが分かる。
また上記のポカリに話しを見てみても、インドネシアでのマーケット拡大はインドネシア国民の90%が信仰するイスラム教の崇拝行事の断食と同商品を関連付けるという戦略の変更が功を制したのだ。大塚製薬は、まず相手を知り、「相手の好き(大切)なこと」(P.64)を理解し、それを踏まえた上で答えを用意することでインドネシア国民のハートを掴んだのだ。結果として、伝え方を工夫することで、大塚製薬は自らにも、そしてインドネシア国民にも、幸せな状況をつくり出したのである。
そして、そのインドネシアでの成功は、次に大塚製薬にサウジアラビアやマレーシアというイスラム国家への進出を可能にさせ、現在各国の国民の幸せと自社の幸せを作り出しているところだ。

 “伝える前にやるべきことがある”

ついつい自らの事を伝えよう、伝えようとしてしまい疎かになりがちではあるが、間違いなく意識しなければいけない点である。


 ● 幸せのお裾分け

 「もがきながら膨大な量の名作のコトバを見て、考え、試行錯誤の末、発見した」(P.7)その技術を用いて自らの人生を切り拓いた著者。そして、本書を通してその伝える技術を惜しみなく読者に伝える著者。この振る舞いは、本書の読者が著者と同じように人生を切り拓く可能性を生み出している。要するに、著者は自分が手に入れたモノを他者に伝え共有することで

 “幸せのお裾分けをしている”

と言っても過言ではないと私は思っている。
 そして、この振る舞いは、今後の新たな仕事のオファーや新たな人との出会いなどのチャンスを著者自身に呼び込み、さらに人生を前に進ませるのだろう。これは、著者が幸せのループを作り出しているとも言える。そして、これはS塾の大事な教えそのものでもある。

 “自分のところに入って来た幸せを他者に伝えるとさらに自分のところに幸せが舞い込んで来るよ“

 本書を読み、感想文をまとめていると、S塾コミュニティー首長(王ではない*注)の振る舞いが次々と頭の中をよぎる。自らで仕入れたきた情報、知識、知恵、技術、体験をセミナー、メルマガ、課題図書と読書会、良書の紹介などを通して塾生たちに惜しみなく伝え共有し、幸せのお裾分けをせっせとし、幸せのループを作りだしている様に見えてきてしょうがない(S塾のビッグ・マン!)。改めて、こうべが垂れ下がる。これも素直に見習いたいところである。
 ただ問題は、この幸せのループを作り出すコトは“人を動かす伝え方”を知らないと難しいところだ。いくら有益なモノを持っていても上手く伝えることが出来なければ、幸せのループは生まれないからである。

 “幸せのループを作り出すためには、人を動かす伝え方が必要である”

 これを今月の課題図書から学んだことは、今後の人生で大いに活きてくるに違いない。


~終わり~

*注 『熊から王へ カイエ・ソバージュ(2)』

投稿者 kawa5emon 日時 2018年11月30日


書評 伝え方が9割 佐々木 圭一 著

え!?こんなにカンタンに? 今スグ使える、目の前の現実を変える魔法があなたのモノに。

 恐ろしく簡潔で分かり易く実践的。初読はサッと終わってしまったが、
自分なりの書評を述べよと求められると本質的な内容だけに思考が複数方向に飛ぶ。
 書評に一文でタイトルを付けよとされたとして、読後の練習も兼ねて冒頭の一文にした。
魔法と名付けたのは、本書でコトバの威力を鳥肌が立つレベルで認識させられたからだ。


 何よりも最初に吐露すべきは、自身がコトバの威力を軽視していたということ。
自分と外環境を繋いでいる一つの重要な手段がコトバなのだからと、
読後はそう表現もするが、本書に出会わなければそういう表現も持っていなかっただろう。
曲りなりにも、外国語大学卒業、営業畑、更には海外で日本語以外を使用するという、
コトバを主に操る環境に居るにも拘らず、この有様。。。
記憶に残る複数コトバ事例とその解説を知れば知る程、羞恥の念が止まらない。


 コトバの威力、その重要性を強く意識させられたのは、もうひとつの要因もある。
それは今年1月の課題図書「逆さメガネで覗いたニッポン 養老孟司著」での一節。
P101~齋藤考さんは元々武道家~、しゃべるのも書くのも、体を使わないとできない~、
知行合一と文武両道の件である。ん?何が言いたいのかって?
 この件で、ヒトが最初に且つ、最も簡単に行う行動、それが言語化と気付く。
つまり、言語化は立派な行動の一つ。

 口に出す行動(言語化)は、手で何らかの作業をする、足で移動を開始する同様に、
自分が求めている外環境への立派な現実化(具現化)への行動であり、、
愚痴一つでも安易に口にしては危険だと、その時感じたのを思い出す。

 この理解を前提としての今回の著書。
その行動(言語化)をどう変えれば、その後の世界を自分の求める環境へ好転できるのか?
その手法を説く。そう、超実践的で具体的な魔法。
特にp144~ボブ・ムーアヘッド原作品には、その魔法に見事に掛かった。


 別の情報で、特にネガティブイベントに触れた際、感情と行動を直接結びつけないとか、
思考は現実化するとはいえ、思考と現実化の間には、行動があるよなとか考えている内、
思考と現実化の間に比較的簡単な行動として、言語化(行動)のプロセスがあり(前述著書)、
それを如何に使いこなすかで、次なる現実は大きく変わるやんか!と、
コトバの魔力(外環境を変える技術)を本書通じ理解できたことで、遂に遂に腑に落ちた。
最初に吐露した軽視という気付きはそういう経由で発露した。

 本書から受けた決定打、それはつまりコトバの本質に(ようやく)気付けたということ。
目の前の現実を変えたければ、使うコトバ(行動)を変えよ、工夫せよ。なるほど納得。


 また暗示的と捉えたが、伝える相手、動かしたい対象者をはっきりさせる点も考えさせられた。
伝える。それは何よりも相手(対象)があっての話である。場合により対象は自分でも良い。
つまり誰に、何を伝えて、その相手にどう行動してほしいのか?ここを明確にするということ。
ここが明確でなければ、狙いの結果は得られない。またそのためのコトバも構成できない。

 更に別の気付きだが、本書内の問い掛けが、あなた~で始まっている点も明記したい。
対象者がはっきりしている。自分周囲環境と自分意思との間にギャップを感じている読者だ。
 本書は見事にそこを突く構成で、問題意識を持った自分に見事に刺さり、
そして今からの行動(コトバ)を変えさせる。それが著者が求める本書執筆の目的。
本書が大売れなのも合点が行く。何故なら多くの人がそのギャップに苦しむからだ。


 正直今までは、言葉自体の選択に時間を費やしていた。如何にシンプルな表現で、
対象者の興味を惹き、こちらの意図する方向へ誘導できるか?正直行き詰っていた。
そこに別の選択肢が提示された。しかも言葉の選択よりも、もっと楽な方法が。
 使う場面は公私共に多岐に渡る。近々では社長報告も控え、場面には事欠かない。。
更にジャンジャン使って、自分なりの魔法にします。シリーズ第二弾も買いだな。


え!?こんなにカンタンに? 今スグ使える、目の前の現実を変える魔法があなたのモノに。


今回も良書のご紹介及び出会いに感謝致します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

投稿者 amigostation2 日時 2018年11月30日


相手が自分の話を聞いてくれない、覚えていないのは、聞いてもらえるように、覚えてもらえるように話していないんじゃないのか、自分の話を相手が覚えていない、忘れているのは、相手が悪い訳ではなく自分の話し方、伝え方に原因があるのではないか、そういったことに気づかせてくれた本でした。
相手に何かを伝える場合、絵などビジュアルとかの方が伝わりやすい、見たら一発でわかるやん、ということもありますが、まずは言葉を使って伝える場合が大半です。その場合、伝えたいことに重きを置きがちであまり伝え方には注意を払わず自分が話したいことを話したいやり方で半ば思いつきで何の脈絡もなく相手に投げつけていたのですが、同じ内容、事柄、情報を相手に伝えていたのを、受け手がどうとらえるかを意識したやり方でやるだけで、結果が違ってくることに目からうろこが落ちるような思いでした。
つまり、自分が伝えたいことを主体とするコミュニケーションから相手の心に刺さることを主体とするコミュニケーション、具体的には性別、年齢、職業、職階、経験したと思われることなどさまざまな切り口から相手の興味を持つであろうことを推測して相手の頭の中を想像し、相手にちゃんと伝わっているのか観察する、いま視線をはずしたな、この話の食いつきは悪いぞ、あれ、目が輝いてきたぞ、このうなづきはちゃんと理解している感じか、それとも間合いをつなぐためか?とりあえずうなづいとけって感じかな?たとえ話で伝えた方がわかりやすいんじゃないのか、といったように自分が話すことに一所懸命になりがちな伝え方を、相手にちゃんと伝わっているのか、相手の心、印象に残るように話すにはどうするべきかに意識を変える必要があると思います。
現代は従来のテレビや新聞といった既存のマスメディアに加えて、インターネット上に散らばる情報もパソコンやスマートフォンなどを使えばより手軽に触れることができる、いわば情報過多の時代でもあるので、こういった相手主体のコミュニケーションがますます重要になってくると思います。
ここで紹介されている方法はシンプルで理解しやすく、スラスラ読めるのですが、どちらかというと日常においてどのように活用し普段の生活に意識して使うにはどうすればいいのかという観点のほうがもっと大事だと思います。そういった切り口では書いてくれてはいないのですが、もうこれは自分で工夫するしかないと思います。会話の中で意識するのは少しハードルが高そうなので、まずはメールやLINEなど書き言葉からはじめて見ようかなと思います。会話ではいったん言葉として出てしまうといちいち推敲したりなんかはできないですが、メールやLINEなどでは書き上げてから見直す時間がとれます。最初に書き上げた文章を見直し、自分本位で書いてしまった内容を受け手の頭の中を想像し相手主体の文章に修正する。そして自分の文章のクセを分析する。この手の話は熱くなりがちで暴走しているな、相手が女性だといきなり主題から切り
こむよりまずはこの話題から食いつかせてみようか、いきなり年寄りに理解できる文章なんて書けそうにないからまずは同年代が理解できる文書から書いてみるか、ちょっと言い訳がましいかな、人によっちゃあ自己弁護に走ってると取る人もいるんじゃないのか?、こういう説明をしたらたぶんこんな切り口で質問が来るだろうから切りかえすためには事前にちょっと調べといてこう切りかえせばいいかな、それ以上質問が飛んでこないように追加で説明したらくどくなりそうだからさらっと説明しておけばいいかな、などをいく度となく繰り返すことによって修正回数と時間を減らし書き言葉を相手主体に変えていき、最終的に話し言葉も自然に相手主体となるように持っていきたいと思います。

投稿者 tomooku 日時 2018年11月30日


伝え方が9割を読んで

学生の時などで聴き方は習ったことがありましたが、伝え方についてはどうだろうと考えてみました。「〇〇してください」ではなく「〇〇できますか?」にする。専門用語は分かりにくいので簡単な言葉で伝える。声の大きさとスピードに気をつける。表情など非言語的なところにも気を配ることなどは今まで教えてもらったことがあります。言葉の組み立て方でノーがイエスになる可能性が高くなることや印象に残りやすくなることについては考えたこともありませんでした。

今までの自分のお願いを振り返ると、職場ではまず断られそうな人は避けて聞いてくれそうな人を選んで頼む。「申し訳ありませんが、〇〇してもらえませんか?」など低姿勢でお願いするという少ない技しか持っていませんでした。業務上経費を落としてもらうこともなく、人に頻繁にお願いをするような職種ではないせいかこの少ない技でなんとか過ごすことができていました。
一方家に帰るとノーをイエスに変える3つのステップとは全く逆のことをやっていて、思ったままにお願いを口にしていました。もちろん言われた相手がどう思うかにまで考えは及びませんでした。
人に上手に甘えることが苦手なため自分でやればいいと思うこともありましたし、私はこれをやったんだからあなたはこれをやるのは当然よねという考えで家族と接してきたのでステップ2の相手の頭の中を想像することもなく家族にはお願いをストレートに口にしていました。夫から「言い方がきつい」「もっと違う言い方なら気持ちよくできるのに」と言われたこともありましたが、ずっと聞き流していました。
しかし、この本を読んで今まで強制的にイエスと言わせてしまっていて、これから伝え方を変えればお互いに気持ちよく事が運ぶのかもしれないとの考えに至りました。

相手のメリットははっきりと意識していませんでしたが家族に対する言い方を振り返ると「私はこれをやるからあなたはこれをやって」というよく言えばチームワーク化、「洗濯と掃除どっちをやる?」などの選択の自由は使えていた切り口でしたが、あなた限定や感謝は照れ臭いのと私もやっているのだからあなたもやって当然との思いから感謝の気持ちも湧いてこなかったこともあり苦手な切り口だと思います。しかし、本で読んだテクニックだと思えば自分の感情とは切り離して感謝の言葉も言いやすくなるので意識して増やしていきたいです。
ステップ3の相手のメリットと一致するお願いを作るという部分は智の道にも通じる考えだと思うので7つの切り口を少しずつ身につけていき、頭を柔らかくして相手のメリットにもなるよう考えていきたいと思いました。

以前勤めていた職場では月に1回朝礼の際に1人が簡単なスピーチをすることになっていました。在職中一度しか順番が回ってきませんでしたが、そのスピーチで研修に参加した感想を発表した際同僚から「小学生の感想見たい」と言われた事があります。伝え方以前に考え方が浅いのはあると思いますが、昔から自分の考えを発することが苦手で夏休みの宿題の読書感想文は何を書けばいいのか分かりませんでしたし、大学受験の際は小論文のないところを受験するなど今までとにかく文字や言葉で自分の考えを表現することを避けてきました。
しかし、今はインターネットの普及やSNSでの繋がりなど世界の様々な人とコンタクトがとれる時代です。セミナーやメルマガで求めるだけでは情報は受信できない。少しの発信が受信するためには必要であることを教えていただいたのでまずはこの本のレシピを使って繰り返し繰り返し発信のチャレンジをしていきたいと思います。

投稿者 vastos2000 日時 2018年11月30日


●本書を読んでまず感じたこと
〇本書はビジネス書であり、人生全般のコミュニケーション術ではない。
〇一つの文の長さも短く読みやすいし、内容を誤解する人も少ないはずだから、この本に書かれていることをどう生かすは読み手次第だ。
という2点。私の考えでは、「コミュニケーション」が上位にあり、その下位概念のひとつとして「伝え方」があるとしている。その他の下位概念には「聞き方」や「コンテンツのチョイス」があると考えているので、これらについてはまた別の本などで学ぶとして、本書は「伝え方」のテクニックにフォーカスして読み直した。

以下、本書を再度読んで気付いたこと、自分の知識が整理できたことなどの各論。

●相手の頭の中を想像する
今、私は広告宣伝・営業のような仕事をしているので第2章は役立った。
ダイレクトメールを書くときや自社紹介文を書く時に漠然とやっていたことが言語化されている。この業務を引き継ぐ後輩にこの部分を読んでもらえば、かなり引継ぎが効率化されるのではないか。
人間は他人のことより自分のことに関心を持つので、相手の立場に立った表現は有効だと以前から考えていた。
『「イエス」に変える切り口5』について思い出した例は、ブックオフが呼びかけの表現を「買い取ります」→「お売りください」と相手の立場に立った表現に変えたこと。(以前の課題図書に書いてあったかな?)これも相手側からの表現に変えて効果があがった。
私自身も200通程度までのダイレクトメールなら、個人名を手紙本文に入れるようにして、できるだけ受け手が「自分事」と捉えてもらえるよう努めている。

●日常で使うべし
ステップ1からステップ3はテクニックであるので、訓練すればそのスピードも上がり、精度も上がるのではないだろうか。私はこの本を読んでから、今までは漠然と「この人にはこういうことを言わない方がよいな」としていた思考を「この人にはこういう切り口で伝えるのがよいのではないか」とするようにした。つまりは今までは反応に注意を向けていたが、今は相手の頭の中に注意を向けるように切り替えた。
まだ半月足らずだが、以前よりも相手の頭の中を考えるスピードが上がってきたように感じている。
本書では物事を伝える際の抽斗を7つに整理して名前を付けてくれているのでこの7つの切り口は持ち歩きたい。

●ファストな思考には注意しなければ。
伝えられる側の立場になった時、例えば『「イエス」に変える切り3』の選択の自由を提示されたとき、私がややこしい性格であるからかもしれないが、「他の選択肢はないんかい?」とスローに考える。先日も取引先から「今年度はベーシックプランでしたが、一つ上のプランにしていだたくと、期待できる資料請求数は30%増しです。おススメとしてはこちらプランですがいかがいたしましょう?」と持ち掛けられた。私はニッコリ笑って、次のように伝えた。「結構イイと個人的には思いますが、来期も御社の媒体に出稿すると決まったわけではありませんので、他社の媒体含め、よく比較検討いたします。」
また、最近は居酒屋のお通しもいくつかの種類から選べるようになっている店が増えたように感じるが、美味そうなものがなければ断るようにしている。
伝え方のテクニックは身に付けると切れ味鋭い道具であるが、どのような目的で使うかは使い手に委ねられることを忘れないようにしたい。残念ながら、世の中善人ばかりではないのだから。

●応用しないといけない場面も
著者がコピーライターであるためか、やりとりが1回で終わる場面が想定されるケースが多い。何度も相手との言葉のやりとりが発生する交渉や営業(販売)の場で本書のテクニックを使うには応用を利かせなければならない。
その際にはやはり相手の頭の中を想像するスピードをあげていかねばならない。


◆結論として
世の中に流通する情報量はしばらくの間は減りそうにない。したがって自分の発するメッセージに注目してもらうためにはこの本で整理した知識とテクニックを正しく(善い目的のために)使っていきたい。
最終的な判断は相手が下すことになるが、自分が良いと思って発したメッセージ(伝えたこと)に同意・共感してもらえるのは嬉しいことだからだ。
身近なところでは自分の子どもに対して使おうと考えている。勉強でもスポーツでもよいから、自分が「これやりたい」と思ったことに関して努力を継続することの価値を伝えたい。

投稿者 masa3843 日時 2018年11月30日


本書を通読したのは2度目です。
1度目は数年前でした。

最初の感想は、「これは役に立つ技術を学べた。実践してみたいな」
今回の感想は、「怖いな…」
でした。

本書では、「伝え方の技術」が紹介されています。
そしてその技術は、とても具体的でシンプルなもの。
再現性が高く分かりやすい技術ばかりなので、やろうと思えば、今すぐにでも実践することができます。
仕事での資料作成やプレゼンはもちろん、家庭で配偶者や子どもにお願いごとをする時、また地域でご近所さんとコミュニケーションを取る時にも活用できるかもしれません。

そのため、初めて本書を読んだときは、体系化されたテクニックの数々に対して素直に感心し、すぐに使ってみたいと思いました。

ところが数年後に読んだ今回は、読了後「怖い」という感想を持ちました。
本書の最後に書かれていたこの文章を読んだからです。

『30%増しで嬉しいから、%増しで表現するのではありません。順序が逆なのです。30%増しで表現するから、あなたに30%増しの嬉しいことが起こるのです。』P202

確かにこの通りだと思います。
強いコトバや強い意志を持った行動が、その人自身の運命を決める。
様々な自己啓発本でも同様のことが繰り返し説明されています。

ただ、「伝え方の技術」を指南する本の中で、このようなことを説明されるとは思いませんでした。
その意外性が私を動揺させ、さらには恐怖まで抱かせます。

なぜ恐怖を感じたか。

●誰にでも、強いコトバはつくれる
      +
●30%増しで表現するから、30%増しの嬉しいことが起こる
=いつでも誰にでも、どんな感情でも意識してつくることができる。

ということにならないでしょうか。

つまり、
・楽しそうな人は、楽しくなろうとしてなっている
・悲しそうな人は、悲しくなろうとしてなっている
・幸せな人は、幸せになろうとしてなっている
・不幸な人は、不幸になろうとしてなっている

ということになるのではないでしょうか。

今現在、私自身職場や仕事に対して不満に思っていることがあります。
それで不快な思いをする場面が日々あります。

でもその感情は、全て自分自身が作っているものなのです。
原因は全て自分にあるのです。

このことに気づいた時、とても恐ろしい気持ちになりました。
今までメルマガや自己啓発書で何度も指摘されていた
「全ての原因は自分」
という原理原則を突然に突き付けられ、そしてそのことを自分が腹落ちして理解していなかったことが明らかになったからです。

恐ろしさと恥ずかしさ。加えて、どんな人生でも自分自身で作っていけるという希望。
本書からこんなことを感じることができたのは、ここ2~3年でメルマガやセミナーで様々な学びを深めてきたからだと思います。

そうと分かれば、実践しかありません。
2つやってみることにしました。

●健康のために取り組んでいる減食を徹底するため、どうしても甘いものを間食したくなった時は、
 『そうか!食べることを我慢するんじゃない。今の自分には、食べる必要がないんだ!!』と心の中で唱和する
 →サプライズ法、ギャップ法を活用

●職場で不快な思いをしたり不満を感じた時は、その原因となった人に対し、
『〇〇さんが、世界中の誰よりも幸せになりますように ×3回』
と心の中で唱和する
 →リピート法、ギャップ法を活用

イメージとしては、自分の中の潜在意識に向かって、宣言するような感じでしょうか。

心から「食べる必要がない」と思えなくても、心から嫌いな人の幸せを願うことができなくても気にしません。
だって、「コトバ」にすることで、そう思えるようになるのですから。

まだ始めて3日しか経っていないので、結果のほどは分かりません。
どうしても人間的に合わない人を、すぐに好きになることは難しいのかもしれません。
でも、少なくともこの3日間は、いつもより爽やかな気持ちで仕事時間を過ごすことができました。
さらに大きな成果が出るかどうかは、乞うご期待ということで。

言霊の力の偉大さを改めて実感することができた本でした。

今月も素晴らしい本を紹介していただき、そして素晴らしい気付きをありがとうございました。

投稿者 highwaytohell 日時 2018年11月30日


この本には、自分が普段よりビジネスの場でのトークであるとか個人のSNSなどで心がけて実践している類のことがいくつか書かれており、ああ自分はまちがっていなかったのだ・・と少し安心すると同時に、まだまだだなと思わされることしきりでした。

第1章に「伝え方は学べる。」「伝え方には技術がある。」とあり、そーなんだと感心しつつ文字も大きくまとめ方もわかりやすいのでテンポよく読み進めていくと、あっさりと第2章「「ノー」を「イエス」に変える技術」に入っていきました。第2章の各切り口における具体例は1つ、2つ程度なので、これらを即実践にとなると頭をそれなりにフル回転させなければならないところではあるが、使えそうな内容ばかりなので根気よく続けるべしと肝に銘じました。

第2章の最大のポイントはP88の3行目「答えは、相手の中にあります。」から6行目、そして7行目に「この技術を実践することはあなたの未来を変える可能性があります。」とあります。いわゆるwin-winがここではハッピー-ハッピーとなっており、つまりセミナーでしょ~おんさんが毎回口を酸っぱくして言っておられる「智の道」につながるひとつの大きな技術であると考えました。

第3章は「強いコトバを作る技術」とあり、「ご家庭でもプロの味」、「コトバエネルギー」、「相手の心をうごかす(=感動を生む)ときに使う」、「30%増しで表現するから、あなたに30%増しの嬉しいことが起こるのです」等々あちこちに飛び込んでくるキーワードがちりばめられており、さらに各法での具体例が多く記載されていて、そのまま使えそうなカンジで嬉しくなって読み進めました。こちらの章には、「コトバが変われば人生が変わる」とあり、つまりはコトバを変えれば人生が変えられる、と言い換えることが出来、これもしょ~おんさんの言われる人生を変える極意のひとつの大きな技術だと感じました。

いずれにしても巻頭付録の手帳にはさめる縮小版を携帯して、折を見ては見直して実践していくという地味な作業を続けるしかなさそうです。トークやSNSは日々のことなので、その中に少しずつでもこれらの技術を盛り込んでいきます。あと、作者のツイッターは具体例をつぶやいていることもあるので、そちらも参考にしつつ励んでいきまぁーーーす!!!

投稿者 sikakaka2005 日時 2018年11月30日


【伝え方には客観視が必須である】

この本で重要なことはP56~59に凝縮されていると思います。

<伝え方の3つのポイント>
1.「自分の頭の中をそのまま言葉にしない」
2.「相手の頭の中を想像する」
3.「相手のメリットと一致するお願いをする」

まさにその通り!これができてないとビジネスマンとして致命的だと思うことがあったんです。

先日仕事でこの3点が全くできない人がいて、とても苦労したことがありました。

システム開発を生業としているため、プロジェクトの工程ごとに上司へ品質状況を報告する場があります。
上司へ報告する前に複数チームのリーダが集まり各チームの報告内容をレビューし合っていたときのことです。

あるチームで、品質の数値が指標値を超えていたので、

・なぜ超えたのか?
・どんな対策を打ったのか?

を報告するところで最終的な原因の報告が

「時間がなかったから」

としてあったんです。

・・・おいおい!それで上司を説得できると思っているのか?と問うと、

「だってこれが本音なんだもん。ちゃんと言わないと伝わらないから!!しっかり要求するのだ(怒)」

・・・だからお前。

このとき頭のなかで「自分の頭の中をそのまま言葉にしない」、「相手の頭の中を想像」せずに何をもって「ちゃんと」と言ってるや!!とツッコミました。

お前この本を読め~!!とその場で言いたかったですもん。

時間が足りないなかでどんな対策したのか?これを言わないとお前のチームの努力が全く伝わらないじゃん。

時間が足りないなんてプロジェクトでは当たりだと上司は思っているだろうから、そのなかで最大限どんな努力したかは言わないと、原因の説明して足りないと突っ込んだんですね。

対策を打ってもこの状況だったので、次回の開発では時間が必要であると言わないと「相手のメリットと一致するお願いをして」上司を説得するなんてできない・・・ということを説明してたんですね、しぶしぶ理解してましたが。。

なぜこの人は3つのポイントを抑えられなかったのか?

この人は明らかに怒っていました、「こんなに頑張っているのに~(怒)」って。

・・・怒るということは主観のかたりになっていることで、客観視のかけらもなかったことが原因としてあります。伝え方には客観視が欠かせないことがこの一連の出来事から改めて学びました。

【もう一人の自分からアドバイスをもらう】

ここからは私の感覚なのですが、人に伝えるトレーニングを重ねると、自分のなかにもう一人自分がでてきて、読者目線で「ん~その表現だと伝わらないかも」とアドバイスしてくれるような気がします。

そのアドバイスを受けとり、話しを補足したり、たとえ話を交えたりしていると、伝わりがいいように思います。

自分の中にもう一人の自分が見ている感覚はまさに客観視ですよね。

3つのポイントを抑えてないとどうなるか?を目の当たりにして、自分も人ごとではない!!と襟を正しました。


【伝え方はピッチャーの思考に学べ】

伝え方を考えるときに野球のピッチャーとバッターの思考はとても参考になると思うんです。

伝え方の3つのポイントはまさにピッチャーの思考そのものですから。


野球はあまり詳しくないですが、ピッチャーはどうやってバッターを意図した通りに仕留められるかを考えていますよね。

・サードゴロを打たせるには?

・三振にするには?

・前回はストレートが打ち取ったから得意のカーブが来ると思っているのでは?

・今日はカーブの切れがいいから使いたい

相手の頭の中を想像し、自分の状態も考えて(投げたいものを投げない)、意図した通りに動かすにはどうしたらいいかを考えているわけです。

そして、実際に球を投げてみて、バッターが振った様子や、球が飛んだ報告を見て、バッターの思考をまた想像して、次に何を投げるかを考えるわけですよね。

まさに3つのポイントと同じですよね!

これは打者の側から見ても同じことですよね。

伝え方は「一方的なものではなく、常に相手がいて、相手の反応に合せて行う知的行動である」と改めて思いました。

今月もためになる本を紹介いただき、ありがとうございました。

投稿者 sunao929 日時 2018年11月30日


「伝え方が9割」を読んで

1.「伝え方」で人生を変える
「強いコトバで人生が変わる」
「伝え方の技術を最短で身に付ける」
超一流の方から、最短最速で「伝え方の技術」を学び、人生を変えることができる機会をいただき、ありがとうございます。

これまでの人生で「伝え方」について、きちんと習ったことはありませんでしたし、経験で身に付くもので、特段意識もしていませんでした。
他の人と同じようなことを言っているのに伝わらない経験は数多くあり、思い起こせば、「あの時、ああ言えば良かった。こう言えば良かった。」と後悔することも何度あったことでしょう。

思いを伝えるのが苦手で、下手。もし、これを変えることができたら、自分の思いが思った通りに相手に伝えられたならば、どんな良いことが起こるだろうか?
「伝え方」で「イエス」「ノー」の結果が変わり、人生が変わるかもしれない。
これまで伝えられなかったのは、自分の「伝え方」が悪かったからであり、伝えたければ、自分が変わるしかない。タコツボから出る時が来たようです。

2.相手を尊重する
人に物事をお願いするときなど、自分なりに相手への気遣いをしていたつもりでしたが、個々の相手のことをどれだけ考えていたのか?思いやりが足りなかったのではないか?

改めて振り返って見ると、自分はこれまで、頭の中に浮かんだままを衝動的に言葉にして、相手にぶつけていたような気がします。そうでなければ、気持ちを表に出すことなく、溜め込んで我慢していた。
いずれも相手を尊重することとは程遠いことをやっていたと猛省しております。
これからは相手のことを尊重するため、頭に浮かんだことを即出しすることなく、自分の価値観を押し付けることのないように、「ノー」を「イエス」に変える技術の答えは、相手の中にあることを常に念頭に置いて、一呼吸おいて、穏やかに行くことを心がけたい。

会社でも相手を尊重することで、職場の雰囲気を良くして協力関係を構築したり、部下のやる気を引き出したり、コミュニケーションの土台となる「伝え方」は本当に重要だと感じます。
一朝一夕に変わるものではないが、レシピを活用して、じわじわ自分が変わっていきたい。
相手のことを尊重して、大切に考えられるようになったときのやり取りを想像して、何だかほんわかした良い心地に包まれた気分になります。
まずは、感謝の思いを込めた「ありがとう」を、毎朝の食事から身の周りのお世話をしてくれる妻へ贈ろうと思います。

3. 「人を動かすのはルールではない感動だ」(P200)
今回、強いコトバの作り方のレシピを教えていただきましたが、最初のうちはレシピに従っていけばよいと思います。
そこから先、強いコトバを如何に自分の言葉にすることができるか。
自分の感情がこもらないと人を感動させ、行動させることにつながらない気がします。
情報に溢れた世の中で、感動のない言葉は無視され、なかったことにされていくことになる。「深夜に通過する貨物船」といった比喩がズドンと胸に響きます。
「偽善と言われようが、行動することに意味があるんじゃない?何もやらずにいる人より、動く人の方が素敵だし、その小さな積み重ねによって世の中はよくなると思うんだ」(P77)という言葉。「明日からボランティアやります!」という気持ちになります。
このような心のこもった、人の感情を揺さぶる感動を呼ぶコトバが伝えられるようになるという思いを強くしました。

コミュニケーション能力は、センスではなく技術であり、鍛えて、磨くことができるので、本当にちょっとしたことに気を付け、相手の気分が良くなるような工夫ができないか、日々うまい使い方、やり方がないのか、抽斗を増やせるように常に考えていこうと思います。

最後に、印税の一部が識字率の向上のため、インドネシアの子供たちにアルファベット表を配られることに使われると聞いて、その一助になれたことがとてもうれしかったです。
感謝する気持ちをベースにした「コトバエネルギー」が活用されることで、感謝の気持ちが相手に伝わって、それが巡り巡って世の中がより良くなれば良いと思いました。

これからは、付録のレシピ集を胸ポケットにしまっておこう。
それから、周りの人への感謝は、ポケットからあふれるくらい用意しておこう。

今月も良書を紹介していただきありがとうございました。

投稿者 ishiaki 日時 2018年11月30日


「伝え方が9割」を読んで

私は普段から人に物事をうまく伝えるのが苦手なのですが伝え方が上手い方たちは自分の意見が相手に伝わるだけでなく物事がいい方向に進むという言葉が持つ力の強さを使いこなすとすごいということを思い知らされた一冊でした。

人の感情を揺さぶる、動かすことができる言葉には、ある法則があるといのはまさにその通りだと思います。そして、その法則を学び、日常に活かすことはとても意義のあることだと思います。

しかし、ここで注意しておきたいのは、決して小手先のテクニックで終わらせてはいけないということです。最初は本書を読んで真似してみたり、練習問題のような変化をさせてみたりして慣れていくようにし、その伝達方法をいかに自分のものにするのかが非常に重要だと感じました。
なぜなら、テクニックを使えば表面上はいいことを言っているように見えますが、その言葉にはあまり感情がこもらなくなってしまうからです。

「感情がこもっていない言葉」に人が動かされることはありません。「感情がこもっている言葉」だからこそ、人は動かされるのだと思います。

本書は、「伝え方」をテーマに扱っているので、出てきませんでしたが、人の持つ「感情」に動かされることも多くの場面であります。
そのため、「強い言葉」と「感情」が最強のコンビであると思います。
ただ、そうは感じていても現時点では日常生活でとっさにこの技術が出てこないので本書に書かれているような訓練をこなしていかないと思いました。

 また、最近のしょうおん先生のメルマガでおっしゃているような「相手のことをよく見て、考えて言葉をかける」ということを実践して今後の自分の中での課題として意識をしていきたいと感じました。

投稿者 shinwa511 日時 2018年11月30日


本書の著者は自身を、「天才ではなく、天才ではないがために努力せざるをえなかった」と語っています。

本書を読む前に、自分はコピーライターというのは、元から優秀で知識が豊富にあるのではという固定観念がありました。しかし本書の読み始めから、著者は自分の考えていたコピーライターとは、まったく異なる人であることに気づかされました。

『モノを伝えるのが仕事の、コピーライターという肩書きを持った私。人生の本当の辛さはここからでした。本当に辛かったです。まず、文章の書き方を知らない、漢字もろくに書けない。伝え方、書き方を全て否定されました。「ムダなことを書くのに紙を使うのは環境破壊だ!」とも言われました。それもそうです。本当にできなかったから。』(本書6ページ)

『実際に仕事をしはじめて、あまりの文章の下手さに上司をはじめ、周りの人を驚かせました。まず漢字が書けない。「博」の右上に点があるかどうか分からないくらい書けない。その当時、日本でもっとも漢字の書けないコピーライターだったと思います。(本書30ページ)

このような著者がその後、日本人として初めて米国の広告賞で金賞を受賞し、アジアの広告賞でグランプリを獲得する等の偉業を成し得たのも、自身には才能がないと考えた結果、過去に出された様々なキャッチコピーを読み漁り、模写し、暗記し続けてきた結果、一定の法則が使われていたことに気がついたからです。

自身が言葉を伝えるべき相手がいる以上、その相手のことを考えて、伝える方法を考える必要があります。そして、本書ではこの伝え方の法則を日々のコミュニケーションに活かすように、提案しています。

人は生きていく上で、相手に頼みごとを必ずします。その際の伝え方によって、相手は「イエス」や「ノー」と答えを返してくれます。「ノー」と言われることを、相手に響く伝え方
の工夫次第で、少しでも「イエス」に変えていくことができれば、自分の望み通りの人生を送れるはずです。「イエス」の確率を少しでも高めるために、伝え方を勉強する必要があるのです。

著者は大きく分けて、3つの伝え方のポイントを挙げています。

1.自分の頭の中をそのまま言葉にしない
2.相手のメリットを考えて頼みごとを伝える
3.言葉に高低差をつけて、相手の心を動かす

1.自分の頭の中をそのまま言葉にするのではなく、2.相手の頭の中を想像し、相手のメリットと一致するお願いをつくるようにする方法がそれです。相手の好きな趣向に合わせて、自分の望む通りの結果を得ることができます。例えば、自分が相手と「デートしたい」と思っているなら、相手がイタリアン好きなことを考え、「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?」と誘うことです。結局はデートと同じことですが、伝え方は違っています。

そして、3.言葉に高低差(ギャップ)をつけることで、人の心に印象深い言葉を残すことができます。「No1にならなくてもいい、もともと特別なOnly One」という言葉は、「特別なOnly One」という言葉だけでも伝わります。しかし、ここであえて「On.1にならなくてもいい」という反対の言葉を入れることによって、さらに強力なイメージとして、言葉を読んだ人の心に残ります。

これらの法則は料理本のレシピのようなもので、その手順に従えば誰でもプロに近い味わいの言葉を作ることができると書いています。

確かにこれらの伝え方には、才能よりもそれを伝えるべき方法や、技術を学ぶことで、日常生活で多様に活用することができます。

『伝え方が9割』という本書のタイトルは、「相手に伝えることは、伝えるべき人のことを考えて、伝え方を習得すれば、誰でもできるようになる」という著者の努力せざるをえなかった経験が、如実に表れていると感じました。

社会という集団生活の中で、自分本位の考え方や伝え方ではなく、相手にどうやって自分の言葉を伝えるのか。自身の希望をどうやって相手に理解してもらうのか。本書の伝え方を勉強して、日常の生活の中で考えて、活用していくようにします。

投稿者 H.J 日時 2018年11月30日


そうか。伝える力って実は現実を理想に引き寄せる力だったんだ!
私は本書の情報を整理している時に心の中で叫んだ。

たかがコミュニケーション、されどコミュニケーション。
自分がどんなに高い理想を持ち、その理想実現のために誰かの協力を得たくても、相手に伝わらなければ、その理想は実現しない。
理解されない事を嘆いても、伝える力が無い事を嘆いても結果は同じだ。

現代社会の中で生きていくにあたり、自分以外に目を向けると、家族、友人、職場、コミュニティー等がある。
多種多様な人と付き合って、自分の人生を豊かにするためには、コミュニケーションスキルは必須のスキルと言えるだろう。
伝えるだけではなく、相手の伝えたい事を受け取る事や一緒にいて安心感を与える等もコミュニケーションスキルと呼ばれる。

その中で核になるのは言語。
当たり前だが、言語が通じ合わなければ、コミュニケーションは一気に難易度を増す。
かと言って、言語が通じても自分の伝えたい意図が伝わらなければ、コミュニケーションとしては完全ではない。

言葉を発するということは、自分の中にある伝えたい事を、外の世界に放す行為だ。

この放した言葉が、話した言葉が、伝わって初めてコミュニケーションとなる。

自分の中では具体的に浮かんだイメージも言葉として外に出すと、抽象化されてしまう。
抽象化されてしまうと伝えたい事もぼやける。
自分の中で描いた理想と伝わった現実のギャップが大きくなる。
その結果、理想とは違う現実が待っている。

野球で例えれば、ピッチャーが理想のフォームで投げたボールが大暴投になる様な。
サッカーで例えれば、ゴール前に出したはずのパスがラインを大きく割る様な。

理想と現実のギャップを感じる、そんな感覚。

受け取り手の視点で考えてみれば、抽象化された言葉の中から、わざわざ相手の伝えたい事を無理矢理探し出すのは難しい。
大暴投の球をキャッチングするのも、ラインを割りそうなボールに反応するのも、身体能力の限度がある様に受け取り手の考えにも限度がある。

どんなに良い理想を描いて伝えても、伝わらなければ現実化しない。
ピッチャーがどんなに良い球を投げても、キャッチャーが取れなければアウトが取れない。
パスがどんなに素晴らしいパスでも、味方に繋がらなければ点は取れない。

ならば、キャッチャーの取れる球投げれば良いじゃん。
ならば、誰にでもに繋がるパスを出せば良いじゃん。

これも一つの方法だが、現実に合わせただけで、結果的には現実に流されただけ。
キャッチャーの取れるレベルに合わせた球は簡単に打たれるかもしれない。
誰にでも繋がるパスは簡単にパスカットされるかもしれない。
現実のレベルに合わせるという事は、理想にたどり着けない。

ならどうすればいいだろう?

そうか!!

現実を理想に引き寄せれば良い。

そのためには、自分の理想に現実の方を近づければ良い。
そこで出てくるのが伝える力だ。

伝えたい事を伝えられる様になるという事は、自分の理想に近づけるということ。
なぜならば、自分の中の理想が具体的に伝わるということは、自分の中の理想と外の現実のギャップを限りなく狭める。
自分の理想の方へ現実を引き寄せる。
言い方を変えれば、自分の想い通りに現実を動かす。

自分の想い通りになる。
と聞いて、私がパッと考えたのは、
「自分の要求に答えてもらうこと。」
つまり、「イエス」を増やす事だ。

そう考えれば、伝え方ひとつで「ノー」を「イエス」に変えるという事は、その大小に関わらず、現実を自分の想い通りに動かしたという事だ。
伝える力恐るべし!

そして、伝える力で現実を自分の想い通りに動かせたということは、自分の理想に近づいたとも言える。
あとは、伝える力を鍛えて、自分の想い通りに動かす事を増やしていけば、勝手に現実を理想に引き寄せられ続ける。

まさに、伝える力は現実を理想に引き寄せる力だ。

一方で、この伝える力は諸刃の刃の様な恐ろしさもある。
「ノー」を「イエス」に変えるという事を悪用される可能性があるからだ。
使い方によっては、人を洗脳し、自分の思うがままに使える。
ナチスの様な、オウムの様な悲劇を生む怖さも兼ね備えている。

でも、私たちは大丈夫!

他人が悪意を持ち、伝える力を使って近づいてきたら、防壁を貼ればいい。
伝える力のノウハウを知っているということは、使うだけでなく、逆に使われた時に対応策を立てられるというメリットもある。
伝える力を正しく理解し、正しい理想を掲げ、正しく言葉を作り、正しく伝えよう。
そんな事を考えた20代最後の秋だった。

投稿者 jawakuma 日時 2018年11月30日

『伝え方が9割』を読んで
小太りコピーライターの、鼻息荒め名文レシピ☆

●誰でもカンタン!レシピがあるから!
本書は 伝え方 という今までは 才能・センス といった言葉で片付けられていたスキルを、かつての著者のような文章を書くのが苦手な人や、名文というものに触れたことがない人にとっても、わかりやすく理解できるよう体系立てた本でした。特筆すべき点は名文作成をレシピ化しているところ。これは凄いですよ。レシピ通りにやれば、“ご家庭でもカンタンにシェフの味!!”というのと同様、つまり、この本の技術を真似することで誰でも プロのコピーワーク の再現ができてしまうということですから。このパワーは本文中にも記載されていた通り、フラフープや卓球が上手いといったスキルとはわけが違います。家族との日常の会話から、ビジネスでのプレゼンテーションまで人にものを 伝える ということは、常に毎日使い続け避けることができないものの1つです。人とのコミュニケーションを取り続ける限り、死ぬまで役に立ち続けるスキルが本書を読み実践することで身についてしまうのです。この本は現在122万部も発行されているうえ、続編もリリースされています。世間の反響から見ると、まさに文章表現のコモデティ化といえるかもしれません。

が、しかし、本書の読者のうち何割がこのスキルを本当の意味で身に着けることができるのでしょうか?

●初体験X!はじめは意識して作ること!
みなさんも覚えているかも知れませんが、しょ~おん先生が5月にメルマガで配信していたコンテンツに、『勉強の4段階』という内容がありました。それは勉強をするときに、どの段階で何を吸収するのかを意識して行うことで、効果を高めるといったものです。本書を読み進めていく中で気づいたのですが、読書という基本第1段階の知識の習得にあたるものの中でありながら、次の段階への橋渡しが本書では上手く行われているのです。流れに沿って見てみましょう。本書を読むことで“知らないことを知る”(第1段階)これはもうそのままですね。次の段階としては、“知ったことを忘れないように定着させる”(第2段階)ことが求められるわけです。ここが重要で第1段階の知識を得ただけで、「あー良い本だったな~」とつぶやき本棚に置き何も活用しなければ、現実何も変わらないわけです。当たり前ですが。そこで何が必要か?はい、ズバリ【行動】ですね。勉強熱心な塾生のみなさんには常識ですよね。定着させるための行動の継続が必要不可欠です。
本書の優れているところは、その陥りがちな罠への予防線が張ってあるところです。まず巻頭の付録、手帳に挟んで持ち歩きながら、定着までの量稽古をサポートしてくれています。そして文中でも繰り返しで著者が直面した場面描写をしながら、「読者のあなたならどう伝える?」とテクニックごとに問いかけをしています。読者はここで知らず知らず伝え方を考え稽古を積むことができる設計になっています。加えて、後半では各手法を取り入れた課題が出され、早速実践で使う場面まで創出してくれています。やさしく丁寧、手取り足取りですね。さらに巻末では赤裸々ワードを盛り込んだメッセージで鼓舞して行動促進してくれます。大手広告代理店の社員というだけあり、体系・知識を伝えるだけじゃ終わらせず、練習~実践、その後のフォローへと行動促進をつなげているのですね。

ここまで懇切丁寧にサポートしている本書ですが、
まだ脱落者は多数いるはずです。
なぜなら温度感が伝わり行動が継続できる人とは、
少なからず以前に人のスピーチや文章で感動したことがある人だけだからです。。

●じわっと来たぁー!心震える名文の例示
世の中に情報が溢れ、情報の取得はスマホOnly。本なんてめったに読んだことがない。たまたまこの本を手に取ったけど、「文章で感動?そんな経験なんてないなぁ」という≪文章感動未体験層≫だって中にはいるわけです。著者は人に上手に伝えるようになりたい!というモチベーションがあり、上記のような人とは全く違うのですが、やはり「相手の頭の中を想像」しているのでしょう。そういう≪文章感動未体験層≫に対しては、より身近な映画や漫画、CM等で多世代が接している名文を例示しています。そして著者が感動し、共有したい作品はその作品を引用し共感が得られるようしっかりと名文を紹介してくれています。途中で差し込まれるこれらの名文が本書のエスプリとなり、ただのノウハウ本とは一線を画した仕上がりとなっているのです。

話を勉強の4段階に戻しますが、3段階目は“その知識から解を求める”です。この段階になってスキルが身に付きはじめたといえる状態だと思います。そして4段階目は“解を求める速度と正確性を高める”です。身についた伝え方メソッドを人生の要所で自在に発現できる状態です。この伝え方メソッドから、ハイパフォーマンスを積み重ね、人生を激変させた著者のように現在とは違う世界へ歩を進めていきたいです。

●はじめに言葉ありき、言葉は人生をつくる。
伝え方は人への伝え方がメインではありますが、内言という言葉があるように、自分の人生のとらえ方を言い聞かせることもあるわけです。「はじめに言葉ありき。」と聖書でも綴られているように、言葉を司ることは非常に大切です。言葉が感情を作り、感情が行動へとつながり、行動は結果を生み出します。著者が世界的な賞を受賞し、住む世界が変わってしまったのは言葉を司ることができた以上、必然といえるのかもしれません。


いつも選書のセンスにしびれておりますっ
今月も良書をありがとうございました!!!

 

投稿者 andoman 日時 2018年11月30日


良書「伝え方が9割」を読んで

本書を読んで学んだ事は、「相手に伝える」という事は、自分の考えを言葉で一方的に投げつける事ではなく、相手の心に伝えたい想いを言葉を使って届ける事。という点です。
これまで、何かを相手に何かを伝える事に対して、どう伝えようとか、どうやったら伝わるんだろう…。というのは、その時々でぼんやりと考えてきましたが、どう届けるか?という点については、全く考えてはいませんでした。
一方的だったんですね。これまで…。

本書を読み進めるうちに、前途した通り、言葉は投げるものではなく、心に届けるもの。という事に気づかせてもらえ、伝え方を考えるためには、まず相手の事を知る必要がある。という事が分かりました。
相手がどの様な事が好きで、どの様な事に興味を持っているのか?
逆にどの様な事を嫌うのか。
そういった事を知らずに、言葉を届ける事は難しいという事が、過去の失敗を思い出し、肚に落ちた感じがしました。
(そりゃぁ、いつも意見は通らないわけですよ。。。)

相手の事を100%知る事は不可能に近い事だとは思いますが、自分の言葉を届けるために、相手の分析するために行う情報収集が、少しでも相手を知り、理解する事に繋げられるとも思います。
それが「0をアリに変える。」という所の入口かとも思います。
本書にある7つの切り口。
初対面の方や、まだ関係が浅く、これから親睦を深めて行きたい相手には、まずこの7つの切り口を知るための質問をする事だけでも、十分に話が盛り上がるのではないでしょうか。
相手からすると、会話を通して「この人は自分の話を聞いてくれる。興味を持ってくれている」というだけでも、かなり心の距離が近くなるのでは?と思います。(自分だったら嬉しいですね)

本書では言葉を作るための例として、料理が出てきますが、相手を知る事が、まさに材料を下ごしらえをする。といった段階でしょうか。
そこから、材料を元に、どの様な調味料(相手の興味をそそる内容)を使用し、その分量(距離感)で味を調整して、料理(言葉)を完成させるのではないかと思います。

本書を通して学んだ考え方と、数々のスキルを普段の生活に意識して取り入れ、相手により良い関係の築ける言葉を届けられる人間になれる様に努力したいと思います。

今月も、大変素晴らしい課題図書をありがとうございました。

投稿者 mmnn 日時 2018年11月30日


人を動かすのは、ルールではない。感動だ。


どこかで聞いたことのあるフレーズだなと感じるだろう。
そう。青島刑事の名台詞だ。

ヒトを捉える言葉というのは、
何かしらの共通要素がある。

著者はこれに気付いて、
3つのステップ
7つの切り口
5つの技術
にまとめた。


言葉はひらめきではない。
狙って作れるものである。

まるで、どこかで聞いた人生の切り開き方のようだ。

そこで、今回は、著者が述べる言葉の使い方と
私が気がついた人生の切り開き方
の比較をしてみたいと思う。


日頃、自分はどのような言葉遣いで相手にモノを
伝えようとしているであろうか。

まずはこれを振り返ってみた。

モノの言い方を少し変えるだけで、
相手の受け取り方や、相手への印象は
ガラッと変わってしまう。

確かにそうだ。

しかし、頭では分かってはいるが、
実践に移すのはこれが結構難しい。

著書は、難しそうな言葉選び
を助けてくれる方法を
具体的に示している。

私が注目したのは

・強い言葉は、心を動かすエネルギーのある言葉

これであった。

ところで、ここで言うエネルギーとは
何を指すのであろうか。

著者は、感動をエネルギーと置き換えている。

これを受けて、先に私が述べた、
人生を切り開くエネルギーの中で使うエネルギーとは
何に置き換えることができるか考えてみよう。

私はこれを「気づき」と捉えた。

どんなに有益な情報を得ても、
どれほど優秀な人から助力を得ても
自らが気付かない限り、
根本的には何も変わらない。


著者の言う強い言葉とは、
心を動かすエネルギーのある言葉だった。

私の方もこれも置き換えて考えてみると、
強い気づきは、自分を行動を変える原動力になる。

つまり、実際の行動を変えることができるわけだ。


では、言葉のエネルギーはどう生み出せばいいのかについて、
著者の考えを振り返ってみよう。

言葉に高低差を付ければエネルギーが生まれる、
とあった。

具体的には、
サプライズ法、ギャップ法、クライマックス法など。

このように書かれている。


今度は私の番だ。

人生の切り開き方に
著者の主張を真似て当てはめてみよう。


気づきに高低差を付ければいい?!?


これは意味が分からない(笑)。


少し話は外れるが、今の時代、私達は、
メルマガ、セミナー、読書、ツイッターなど
様々な媒体から情報を得ることができる。


最近、ツイッターでとある方と密にやり取りしていて、
様々な興味深い気づきを与えてもらっている。

ツィートを拝見した感想は、

・こんなものの見方があったのか。。

・これは知らなかった。

その時は、初めて見聞きしたばかりのように思うが
実はそうばかりではないことに後になって気がつくことがある。

「よくよく考えてみると、この考えの根本は、
以前に教わったことや、学んだことと同じ
ではないか」

情報に触れた後、しばしの間を経てふとした瞬間、
突然ひらめくこともある。

その昔気づいたつもりでも、
実は腑に落ちていなかったことを
改めて感じさせられ、愕然とする。

改めて気づいた内容は、
以前と同じの時もあり、形を変えることもある。

結局、自分が深く気づいていなかっただけで、
偶々、今再び思い出しただけだったのだ。


話を戻そう。

有益な情報、それほどでもない情報、
情報には有益性に強弱がある。

この強弱付いた情報に繰り返し触れると、
気づきの高低差がつくのではなかろうか。

気づきに高低差をつけるというよりは
気づきに高低差が自然につく、と言った方がいいだろう。

様々な情報に触れ、その時、その場で感じ取れる情報に
強弱があることで、理解が更に深まるのではないか。


情報は種々雑多で、内容の濃いもの、薄いものがある。

高低差のあるこれらの情報を多く受け取ることにより、
人生を切り開くのに有益な情報に気づける確率は
高くなるし、理解が深まるのではないか。

1回目より2回目、2回目より3回目、
と気づき続けられれば、自ずと有益性の高い情報を
深く理解していけるであろう。

これにより、自らの考えも行動も容易に変わるであろう、
と思ったのである。


また、少し話は戻るが、この方とツィッターを頻繁に
やり取りするようになり、ツィートの質量共に
変化して、以前は全く増えないフォロワーさんが急増した。

プチ体験ではあるが、気づきが自らの思考と行動を変えた結果、
現実が変わった一例と思っている(まだまだ自己満足の域を出ないが)。


メルマガ、セミナー、読書、ツィッター等SNSなどで
今後も情報を得て、気づきを増やして、より良い人生を
目指していきたい、と改めて思う。

気づきの重要性を改めて気づかせてくれた著書であった。

投稿者 H.J 日時 2018年11月30日


そうか。伝える力って実は現実を理想に引き寄せる力だったんだ!
私は本書の情報を整理している時に心の中で叫んだ。

たかがコミュニケーション、されどコミュニケーション。
自分がどんなに高い理想を持ち、その理想実現のために誰かの協力を得たくても、相手に伝わらなければ、その理想は実現しない。
理解されない事を嘆いても、伝える力が無い事を嘆いても結果は同じだ。

現代社会の中で生きていくにあたり、自分以外に目を向けると、家族、友人、職場、コミュニティー等がある。
多種多様な人と付き合って、自分の人生を豊かにするためには、コミュニケーションスキルは必須のスキルと言えるだろう。
伝えるだけではなく、相手の伝えたい事を受け取る事や一緒にいて安心感を与える等もコミュニケーションスキルと呼ばれる。

その中で核になるのは言語。
当たり前だが、言語が通じ合わなければ、コミュニケーションは一気に難易度を増す。
かと言って、言語が通じても自分の伝えたい意図が伝わらなければ、コミュニケーションとしては完全ではない。

言葉を発するということは、自分の中にある伝えたい事を、外の世界に放す行為だ。

この放した言葉が、話した言葉が、伝わって初めてコミュニケーションとなる。

自分の中では具体的に浮かんだイメージも言葉として外に出すと、抽象化されてしまう。
抽象化されてしまうと伝えたい事もぼやける。
自分の中で描いた理想と伝わった現実のギャップが大きくなる。
その結果、理想とは違う現実が待っている。

野球で例えれば、ピッチャーが理想のフォームで投げたボールが大暴投になる様な。
サッカーで例えれば、ゴール前に出したはずのパスがラインを大きく割る様な。

理想と現実のギャップを感じる、そんな感覚。

受け取り手の視点で考えてみれば、抽象化された言葉の中から、わざわざ相手の伝えたい事を無理矢理探し出すのは難しい。
大暴投の球をキャッチングするのも、ラインを割りそうなボールに反応するのも、身体能力の限度がある様に受け取り手の考えにも限度がある。

どんなに良い理想を描いて伝えても、伝わらなければ現実化しない。
ピッチャーがどんなに良い球を投げても、キャッチャーが取れなければアウトが取れない。
パスがどんなに素晴らしいパスでも、味方に繋がらなければ点は取れない。

ならば、キャッチャーの取れる球投げれば良いじゃん。
ならば、誰にでもに繋がるパスを出せば良いじゃん。

これも一つの方法だが、現実に合わせただけで、結果的には現実に流されただけ。
キャッチャーの取れるレベルに合わせた球は簡単に打たれるかもしれない。
誰にでも繋がるパスは簡単にパスカットされるかもしれない。
現実のレベルに合わせるという事は、理想にたどり着けない。

ならどうすればいいだろう?

そうか!!

現実を理想に引き寄せれば良い。

そのためには、自分の理想に現実の方を近づければ良い。
そこで出てくるのが伝える力だ。

伝えたい事を伝えられる様になるという事は、自分の理想に近づけるということ。
なぜならば、自分の中の理想が具体的に伝わるということは、自分の中の理想と外の現実のギャップを限りなく狭める。
自分の理想の方へ現実を引き寄せる。
言い方を変えれば、自分の想い通りに現実を動かす。

自分の想い通りになる。
と聞いて、私がパッと考えたのは、
「自分の要求に答えてもらうこと。」
つまり、「イエス」を増やす事だ。

そう考えれば、伝え方ひとつで「ノー」を「イエス」に変えるという事は、その大小に関わらず、現実を自分の想い通りに動かしたという事だ。
伝える力恐るべし!

そして、伝える力で現実を自分の想い通りに動かせたということは、自分の理想に近づいたとも言える。
あとは、伝える力を鍛えて、自分の想い通りに動かす事を増やしていけば、勝手に現実を理想に引き寄せられ続ける。

まさに、伝える力は現実を理想に引き寄せる力だ。

一方で、この伝える力は諸刃の刃の様な恐ろしさもある。
「ノー」を「イエス」に変えるという事を悪用される可能性があるからだ。
使い方によっては、人を洗脳し、自分の思うがままに使える。
ナチスの様な、オウムの様な悲劇を生む怖さも兼ね備えている。

でも、私たちは大丈夫!

他人が悪意を持ち、伝える力を使って近づいてきたら、防壁を貼ればいい。
伝える力のノウハウを知っているということは、使うだけでなく、逆に使われた時に対応策を立てられるというメリットもある。
伝える力を正しく理解し、正しい理想を掲げ、正しく言葉を作り、正しく伝えよう。
そんな事を考えた20代最後の秋だった。

投稿者 BruceLee 日時 2018年11月30日


本書を読んで私が感じたのは以下3点である。

1)真面目な人間ほど損な伝え方をしている?

本書の肝は以下一文にあると思う。

「お願い」はあなたのコトバではなく、あなたと相手の「共作」なのです。

要するにコミュニケーションとは一方的なもので無く、相手あって成り立つ、という至極当たり前の事を述べている。が、実はこれが当たり前になってない人は多いのではないか?何故なら世の中一般的には「相手に対し誠実である事」が美徳とされ、それは何か相手に伝える時、特に真面目な人間ほど自分の状況を相手に理解して貰う事が誠実と勘違いし、ストレートに自分の気持ちをぶつける人も少なくないからだ。

例えばアナタが誰かに好意を持ったとする。ストレートに自分の気持ちをぶつける事が誠実と信じるアナタは、アナタにとって相手がどれ程魅力的か!を伝えるかもしれない。アナタ自身は嘘偽りない素直な気持ちを伝えているが、そこに明るい未来はないだろう。何故ならアナタの気持ちは伝わるかもしれないが、実は相手もアナタに興味を持っていた、なんてドラマ的展開でも無い限り、相手は「気持ちは嬉しいけど、それで?」状態に陥るからだ。結果、ストレートに自分の気持ちをぶつけるのが大事!と考える真面目な人間ほど損な伝え方をしてるのではないか。そこを本書では「驚くほど旨いパスタの店があるのだけど、行かない?」という誘い方を提示する。相手が乗ればアナタの「デートしたい」という願望も実現できると。この場合、相手にとって主目的は「アナタ」ではなく「旨いパスタ」になるが、ここでも真面目なアナタは「それってサギっぽくない?」と感じるかもしれない。が、問題はアナタでなく相手視点で考える事なのだ。相手にとって「アナタ」より「旨いパスタ」の方が興味大なら今の時点ではそちらを重視すべきだ。それが相手にアナタの誘いに乗りやすい口実をも与える。「あの人(アナタ)とデートしたい訳じゃないけど、旨いパスタは是非食べてみたいし」と。つまり相手を決断し易くしてあげる優しさにもなるのだ。

2)「Win-Win」を心掛けよう
自分もそうだが、営業パーソンは常に「相手先にとってメリットは何か?」を考えている。相手先の課題を把握し、それを改善する自社商品のポイントは何か?と相手にとってメリットを整理し訴求する。特にB2Bの場合は費用対効果や生産性向上、或いは無駄の削減等、数値化出来るKPIが必ずあり、そこにロジカルなメリットを提案出来れば検討・採用される可能性は高い。つまり常に相手主体なのだ。その結果、買い手と売り手でも「Win-Win」の関係になる。このビジネス姿勢を活用し、プライベートでも大切な相手に対しては自分の願望が相手のメリットとなるよう工夫して伝え、Win-Winの関係を築くよう心掛けるのhが大切だと思う。

ここまでを整理してみよう。「ストレートに自分の気持ちをぶつける」事、それは一見誠実なようだが、見方を変えれば自分の事しか考えてない側面もある。ここで基本編セミナーを受けた人は気付く筈だ。それを例の表で表現すると、

自分〇、相手×

となる。一方、自分の願望が相手のメリットとなるよう工夫して伝える姿勢は、

自分〇、相手〇

となる。そ、それってつまり。。。と書こうとしたが既に書かれている方がいたので、二番煎じを恥とする自分的には止めておこう(笑)

3)伝え方は言葉だけではない。
言葉だけでは伝えられない伝え方もあると思う。行動や態度で示すというヤツだ。個人的な話だが、半年前にウチの次男が高校生となりラグビー部に入部した。土日含め毎日練習の日々。それでなくとも普段会話の無い父子の会話は更に減った。それは他の保護者に聞いてもどの家庭も同じようなものらしいのだが、自分を振り返れば分かる。思春期の子供に親が何言っても聞きやしないのだ。が、新しいスポーツにチャレンジする次男を応援したい気持ちも多分にあった。故に試合があると都合つく限り見に行ったのだが、先週とうとう自分は保護者会の副会長(例年1年の親から選出)に立候補した。土日に面倒な仕事が入る事にもなるが、応援する機会が増え、次男の仲間たちとの立ち振る舞いや交流も見れる。先日、新人戦の機会に親子ランチ会の企画・幹事もした。それまでは親が何言っても「うるせ~な~」という感じの次男だったが、最近少し雰囲気が変わってきた気もする(気のせいかな?)。

過去の時間により築かれた今の関係だから改善にも時間は掛かる。が、今の次男には何か言葉で言うよりも、行動で「応援してるぞ!」と示す方が伝わるような気がしたのだ。この成果がいつどう出るか分からないが、暫くこういう形で携わろうと思う。

一人、「黙って行動」って、高倉健みたいでカッコ良くね?と思いつつ。

以上

投稿者 kzid9 日時 2018年11月30日


 私たちは、言葉を通じて他者とコミュニケーションをとり、仕事等をしながら社会生活を送っています。
 しかし、そんな大事な言葉を私たちは無意識に使っていませんか。
 言葉には相手に刺さる効果的な使い方があって、それは後天的に身につけることができるスキルで、これは一度身につければあなたを守ってくれる武器になりますよ、というのが著者の主張の一つではないでしょうか。

 私はこの本を読んで、先月の課題図書である「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか」と共通するものを感じました。
 多くの人が分析的、論理的な情報処理のスキルを身につけた結果、
正解のコモディティ化が進んで、方法論としての限界を迎えたこと。    その結果、他者との差別化が困難になったことが述べられていました。
 「伝え方が9割」では、世の中の情報量が10年間で10倍に増えたために、ありきたりの文書、手垢のついた言葉では読み手の印象に残らないばかりか、感動のない言葉は無視され、読んですらもらえないと書かれています。
 ここに、コモディティ化しないために、どう差別化していくのですかと問いかけられているように感じました。

 また、前月の課題図書では、人の承認欲求や自己実現欲求を刺激するような感性が差別化を図る上で重要となっていて、そのために、世界のエリートは美意識を鍛えていると書かれていました。
 今月の課題図書でも、お願いは相手との共作だとして、自らのお願いを実現させる解は相手の頭の中にあると書かれています。
 つまり、相手の頭の中に何があるのか、相手は何を欲しているのかに気づく感性が求められているということが共通しているなと感じました。
 
 読まれなければ、存在しないと同じ。では、読んでもらうためのしかけはこんなにありますよ。というのが本書の構成ではないでしょうか。
 本書で紹介されているテクニックは、ツイッターで情報を発信するときなど、限られた文字数のなかでいかに相手に届く文書を書くか。またブログを書くときやタイトル、中見出しといった所にもそのスキルは活かされると思います。

 特に、私がなるほどと共感したのは、
ボブ・ムーアヘッドの詩です。以前、知人がメールで教えてくれたもので、いまでも、初めてこの詩を読んだときの衝撃を覚えています。
 数年経過しても、この詩はあの時、教えてもらった詩だと想起させてくれるのです。これだけでもギャップ法は効果があるなと思いました。

 けれども、改めて考えてみると、言葉の使い方について、効果的かどうかなんて考えて使うことは日常生活ではありません。
 同じ内容であっても、強い言葉とそうでない言葉があるのだとすればテクニックを習得したいとはじめは思いました。本書には、強い言葉をつくる5つの技術と相手からイエスを引き出すための7つの切り口が説明されています。

 どれも、著者が長年苦労して生み出した技法なのでしょうから、どれも効果があるのでしょう。
 けれども、本書で紹介されている効果のあるテクニックも、みんなが同じように使えば、「正解のコモディティ化」となってしまいます。
 結局、テクニックは、その手法を知らない人には効果的かもしれませんが、テクニックについて知っている人にとってみれば、使い方によってはよい印象を与えないのではないかと思いました。
 例えば、心理学や脳科学のテクニックで相手を自分の思い通りに動かそうとしたとします。
 テクニックを知らない人であれば、思いどおりに動かすことができたとしても、それを知っている人であればどんな印象を受けるでしょうか。
 あなたは私をテクニックで操ろうとしているのか!と思われないでしょうか。相手を動かすつもりが、翻って、悪い印象を与えることになりかねません。

 であるならば、テクニックも云々も大事だが、つまるところ伝え方であれば、コツコツと自らの語彙力を鍛え、感性を磨きあげるといった、ごくごく地味な当たり前を愚直に取組むということに回帰するのではないかと思います。

 結局は、常に学び続けていく姿勢が問われていて、それを実践していくことが大事なんだのというのが、先月と今月の課題図書を読んで改めて感じたことでした。
 学ぶことを放棄するということは、しょ〜おんさんのメルマガ流に言うと「流されて生きる」ということを選択するということになるんですよね。
 自らを変容させるための努力を何もしなければ、世の中の隅っこで生きていくしかなくなります。

 これを、いま、流行りの強い言葉、感動のある言葉で表現すると
ボーっと生きてんじゃねーよ! ですかね。

投稿者 Terucchi 日時 2018年11月30日


「伝え方が9割」を読んで    
作者の「伝え方にはシンプルな技術がある」ということで、そのようにシンプルに考えることができるというのはビックリした。私は伝え方が下手だと思っている。ときどき、人からよくわからないとも言われる。今回この本を読んで言葉というものを、この本の中の技術を使ってみたいと思った。私にとっては、伝えるというのは自分の考え方をただそれだけをストレートに伝えることだけで相手に伝わると思い、何度も同じ言葉を繰り返していた。しかし、ストレートに言うことが必ずしも伝わるわけでなく、むしろ逆に伝わらなかったり、相手の心に残っていなかったのかも知れない、ということに気付けた。それは、「相手との共作」「相手のハッピーを一緒につくりあげること」、それなのだと気付かさせてくれた。たぶん、言いたい言葉は同じかも知れないが、その言いたいことへ持って行くための技術も必要なのだ。実は、ちょっとした工夫が必要。たぶん、私はその工夫を考えることを面倒臭がっていたのかも知れない。そのことを反省したい。
次に「強いコトバ」の定義が、「心を動かすエネルギーのある言葉」もなるほどと唸らせてもらった。こういう観点を大切にしなければならない。私も今までいろんな言葉に感動して、生きる糧として、助けてもらっていたはずなのに、その言葉の強さを理解していなかった。サプライズやギャップも手法なのかも知れないが、その手法も小手先ということでなく、一つ一つが大切なこと。そう、相手をハッピーにさせるための共作ということを最終的なゴールを作り上げる、大切な要素だということ。自分の言いたいことをストレートに言うことが正と思っていた自分が一番よくなくて、相手のことを考えて一言を大事に発することが大切なことと教えてもらった。また、それがお互いに「美」ということかも知れない。その「美」を作り上げるためのサポートが、この「伝え方」であり、「過程の美」と言っていいかも知れない。ところで、「コトバのキャッチボール」という言葉があるが、それは常に相手のことを考えて、望んでいる受取り易いボールを投げることが、大切なのだろう。それは相手が変われば、やり方も変えなければならず、正解も一つだけではないのであろう。そして、最後はお互いに「美」を共作で作り上げたい。
これを読んで、日々の中の言葉の一つ一つを今一度振り返ってみようと思うスタートに立つことができたと思う。長く生きてきて、なぜこのようなシンプルなことに気付かなかったのだろう。しかし、今からでも、もう一度この相手のことを考えながら、一つ一つの言葉を大切にしながら生きて行きたいと思います。そして、言葉に力を込めて、「美」を作る楽しさをわかるようなりたいと思います。
今回、この本に出合わせて頂き、ありがとうございます。 これがきっかけで話すことを大切にして行く決意とさせてください。

投稿者 wasyoi 日時 2018年11月30日


#伝え方が9割を読んで
この本は「人生が変わる」ほどの威力を持つ、コトバの具体的な利用法をわかりやすく述べた本です。かなり売れた本だったので、そういう目線で最初は読んでいました。今思うと、うがった目で見ていたのが恥ずかしいです。
今回課題本ということで改めて読み直しましたところ今回一番心に残ったのが、

『p119 本書では、強いコトバを、人の感情を動かすエネルギーのあるコトバと捉えています。そのエネルギーのことを、「コトバエネルギー」と私は呼びます。』という所でした。

コトバにはエネルギーがある。これまであまり考えたことがなかった事ですが、こういうふうに改めて考えると、自分が発するコトバに対して、認識がかなり、いや、全く甘かったです。
これまでエネルギーを高めようという意識を持ってコトバを普段使っていませんでした。
この点深く反省いたしました。

本書にあるようなワザを使って「強いコトバ」が自在に操れるだけで、相手に伝わる可能性は格段にアップするはずです。
いやそれだけではなく、もっと影響力のある人間にもなれるでしょう。
実際、心に残るスピーチをする人などは、本書にあるようなワザを使って話をしているのでしょうから。

私は現在、責任者として30人位の人の前でほぼ毎日のようにスピーチをする機会があります。
しかしながら、話をしても相手にうまく伝わっていないことがあります。それはやはり、聞いていない相手が悪いのでは決してなく、こちらの伝え方がまずいのだと思います。

そこで、この本に載っているようなワザを使う事によりもっと相手に理解され、仕事を円滑に進めることができるはずです。
前回読んだときはそこまで考えていなかったことが恥ずかしいです。

この本は「コトバ」という、人が生きる上において重要な要素となるモノにおいて、自分が持てるエネルギー量を増大させてくれるワザを教えてくれる、「ただの読みやすくて薄っぺらなベストセラー」ではなく、「実はすごいワザをシンプルに教えてくれる素晴らしい本」なんだなと思いました。

これから本書のワザを使って良い方向に動かせるエネルギー量がどんどん増えていくようになる事で、きっと運が良くなったり、お金が動いたりと良い事が起こりやすくなるのではないでしょうか。
そう考えるととてもワクワクします。

実は早速、読み終えてから本書のワザを使っていこうと思って行動を開始しております。

仕事のスピーチの中にこの本に載っているクライマックス法を活用するように意識づけをまずは行なっております。
心なしか、話をちゃんと聞いてくれる人が増えた?ような感触がもうあります。わずか1ヶ月も満たないというのに、恐るべき力です。

まあ、一気に改善するということはないかも知れませんが、日々意識して習慣化し無意識に使えるまで続けていきたいと考えております。慣れたら他のワザも取り入れて行きたいと考えています。

またほかにも小さい所ですが、毎日休まず投稿するように自分に課しているインスタグラムの読書記録にもこの本のワザを活用させてもらいました。
少しずつでも影響力がある文章を書けるようになっていくと、目標としているインスタグラムでのフォロワー1万人達成も夢ではないかもしれません。いや、きっと達成できるはずです。(今がフォロワー2,500人位です)
こちらも、最近コメントが増えてきたような感触があります。こちらも日々積み重ねていきたいと思います。

最後に、
『p90 あなたのお願いを実現する答えは、自分の中にない。相手の中にある。』という文章が心に残りました。(この中にもギャップが使われていますね。)
自分ではなく、相手が何を望んでいるかを考えて言葉に乗せることで、「ノー」が「イエス」になるという事です。そこにはエネルギーの強いコトバを添えて。相手の心の中を察して、効果的な強いコトバを使えるようになれれば鬼に金棒!これからは訓練あるのみです!

この本は、何度も何度も読み返し、自分のワザとなるまで繰り返し繰り返し読んでいかないと行けないな、とつくづく思いました。大事なお宝が眠る本を、思い込みで素通りしてしまう所でした。
良いきっかけをつくってくださり、ありがとうございます。

投稿者 diego 日時 2018年11月30日


のちのこころにくらぶれば

●騙してない?騙されてない?
本書を読んでいて、時々驚いた。
これは、相手をノセにノセて、どこかでちょっとバカにしている?
相手が「騙された」と感じる時さえあるのでは?
例えば、レストランでの特別なフルーツのくだり(「認められたい欲」)だ。
どこかで、騙されたと思ってはいないのか?

それでもこの本を読んでいて、そんないやらしさを感じないのは
著者が、仕事のためとはいえもがいて苦しむ中、感動したコトバを探して集めて、
コトバで「相手を感動させたい」を叶えるために歩んだ軌跡を示しているからだろう。
きっと、24時間365日、頭のどこかで「どうやったら人を感動させられるのか?」を考え続けたのだ。そんな人には、応援したい人やコトバ、ものが集まる。それに気づいて、歩み続けて、到達したのだ。

だから、お店のキッチンに積まれたフルーツを見て、
どこかではだまされたなぁと思ったかもしれないが、
コトバを扱うプロとして、むしろ「すごい技だ!やるな!」という
賞賛の声を上げたのではないだろうか。このプロ意識がすごいと思った。
(そして、メールマガジンにあるように、ずっと考えていたら叶うやり方の一例を、ここでも追体験しました。)
そして、人の発言や行為に対してとても懐が深いと思った。すごく大人の態度だ。
幅を広げ、成熟していくと、このような態度にもなれるのだ。

●人は感動したい、という視点が欠けていた
「この方法、自然に身についてやっている!」なんて考え、そうだよね、上手くいくね、なんて共感してしまう。
しかぁぁぁぁぁぁし!
ちょっと待った!
なぜ著書の、感動を生み出すコトバの技法の中に、今まで私が使ってきたやり方と同じやり方があるのか?

著者は、お願いは相手との共作と主張する。
一方私には、自分の願いを通そうと相手を操作してきた、という側面はないか?
私だけ楽しみ感動したくて、相手に話を聞かせているのでは?
相手が話しているのに、「次に何を話そうかな~」と一生懸命すぎたのでは?
人のことは、どうでもいいと考えていたのではないか?

猛反省した。共作するのが本来なら、相手と一緒に感動をつくりだせる。
そのためには、相手の性質や共通項を探ることが不可欠なのに、相手への興味がまだまだ足りなかった。
人は愛を感じたいんだろうな、行動するためのモチベーションが欲しいだろうな、今この会話を楽しめたらいいんだろうな、くらいに思っていた。人は感動したい、という視点が完全に欠けていた。

だが本当は、強く心を揺さぶられたいのだ、だから慈しみの歌が歌われ、心躍る映画が照らし出され、泣きたくなるような物語が紡がれるのだ。
それをもっと日常にもたらすレシピが、本書だ。

…そんなふうに考えていたら、もちろん、起こるのはトライアル・イベント。人生はおもしろい。

●共に感動を生み出し、共感したい
まずは11/28。実は、同い年の上司の誕生日だったことが発覚。
モノでつるのではなく、コトバだけで…というのが本書にあって、悩んだ。
なぜなら、「誕生日が年々嫌になるけれど、お祝いしたり食事に行ったりするのは嬉しい」という発言を、以前に上司から聞いていたからだ。
もっと上司のことを知ってリサーチしておけば、本当にコトバだけでできたかもしれないのにと、心の底から悔やんだ。

悔やみつつちょっと外出した私の目の前で、何故か露店が出ていて日本酒を販売していた。低価格なのに、かなりスペシャルな地酒。上司はお酒好き、年齢と大人が結びつき、購入。しかも、美しい袋までもらえた。
「うれしい!覚えていてくれたの?」という質問には笑顔だけで答え、お互いに、今年齢を重ねて、自由になったね、という話ができた。
いい誕生日になったと喜んでもらえたことが、私の感動になった。

次は、11/29。今年喜寿になる母が、また転んだ。額に7針。CTに異常なし。
普段少し離れて暮らしているので、駅まで迎えに行き、母の家に帰宅。
記憶も多少混乱しており、理屈も通じにくく、一晩側にいることに決めた。
母は自分大好きで自己中心的な考え方をするので、聞いている私は嫌な気分になりがちで、最近はあまり会っていなかった。
それ自体が、私が大人ではなかったと考えなおし、興奮している母をなだめ、今はとにかく体を休めるようにしてもらうことができた。
まだ完全には納得させられないところがあるので、もっと本書の技法に習熟して、継続して働きかけていくこととする。

今日は退職者のイベント。素直に感動を共有できたことが、淋しくもうれしかった。
私も彼女からプレゼントをもらった。ちょうど切れていたコーヒーと紅茶。そして、四葉のクローバーの小さな紙にメッセージ。「いつもにこやかに丁寧にあいさつしてくださり、大好きでした。」

小規模交換レベルですが、すごくうれしいと感じることが頻繁に起こっています。11/30のメルマガも、ありがとうございました。

投稿者 ktera1123 日時 2018年11月30日


本書を読む前に「願望実現」と「引き寄せの法則」の違いについて書かれていた本を読んでいた影響があるのかもしれませんが、読後に最初に思い浮かんだのは、「自分もハッピー、相手もハッピー。そんなふうになれたらいいね。」とそんな光景でした。

「ビジネス書はハウツウ、ノウハウ、テクニックを伝授するのが目的なのであまり多読するのはよくない。それよりは小説等を読んで思いを馳せたほうがよい。」そのようなことをSNS上で見かけたことがありました。この本は、確かにハウツウ、ノウハウ、テクニックを伝授するように書かれていましたが、その裏には作者が苦労してきた経験からする思いが醸し出されているそのことが背景にあり冒頭に記したような光景が浮かんできたのかもしれません。

その上で自分のことを振り返ってみてみると、自分の性格についていろいろなところで見て頂いたり、意見を頂いたこともあるのですが、「思ったことをストレートに伝える、表裏のない性格である。」というのが大多数で、本書に書かれているような相手のことを考えて発言してきたのかと言われると正直自信はないが、ある程度「立場」があることを考慮してきたつもりではある。といってこちらが意図したことが、相手に伝わっていたかは相手の反応をみている限り微妙なところであるのも現実である。といってテクニックに走ってもあまり意味はないように感じていた。さてどうしたものだろうか。

キャッチなコトバがあふれる現在、果たして自分の思いをどのようにすれば相手に届くるのだろうか。「『自分』がいて『相手』がいる。そのためには『コトバ』の『キャッチボール』が必要。」と世間一般ではよく言われています。昔、草野球をしていた時に「キャッチボール」をしていてよく言われたことがあります。「ワンバウンド、ツーバウンドしても良いが、相手の取りやすいところに投げればよい。」比較的肩が弱く暴投するよりは、距離がでないことを気にしていた私に対して中学、高校と野球経験者だった友人から頂いたコトバです。

本書を読んだあと上記のことを思考していたら、何故かこのコトバが思い浮かんできました。コトバのキャッチボールではなく、暴投だったのではないかと今振り返ってみるとそんなことが多々あったような気がします。今一度「自分」がいて「相手」がいる。そのことを心に留めて「コトバ」の「キャッチボール」になるよう、相手を思いやる気持ちを大切にして行きたいと思います。

ここで出てきた「ワンバウンド、ツーバウンド」はなにを意味しているのだろうか。不器用さのなかにある誠実さを表しているのだろうか。それともなにか別のことを表しているのだろうか。このことがスッキリ腑に落ちることができれば、なにか頭の中に渦巻いているモヤモヤしているものが晴れるのかもしれない。

投稿者 charonao 日時 2018年11月30日


相手を理解する×伝え方を鍛える=感動を生み出し、人を動かす。
この本を読み終えた時、私の頭に思い浮かんだ公式です。

まず、相手を理解する点に関してです。
伝え方について、自分はその時の状況に応じて最適な言葉を選んでいると思っていましたし、それについて特に疑問を持ったことはありませんでした。
例えば仕事の場面であれば、上司や同僚に対して自分のやりたい事を提案する時や、逆にやる必要のないことをどう断るか、いつもどのように言えば、自分にとって一番有利に働くかを考えながら伝えていました。
しかし、P46『ほとんどすべての人が自己流』との記載を読んだ時、まさに自分は自己流でやっていて、単に自分が勝手にその場に応じて最適な言葉を選んでいるのだ、と思っていたという事に気づかされました。
なぜなら、常に相手のメリットを考え、伝えていたのだろうかと振り返ってみると、上司を説得する為に、上司の今置かれている立場を踏まえた上で、上司の頭の中を想像して、常に最適な言葉を選んでいたと言うよりは、自分がこうしたい、こうなったらいいなといった考えのみで物事を伝えていたのではないかと思います。
いつも自分の提案を受け入れてもらえなければ、なぜこんないい案を受け入れてもらえないのか、と思っていたという事は、いつも自分主体で考えているからでした。自己流で話す結果、自分がこうしたいから、こうしてください、としか伝えることができていなかったので、本書を読み込み、上司にもメリットを感じてもらえる伝え方を身につける必要があると感じました。

では、実際にどのようにメリットを感じてもらえるよう、伝え方を変えていくのか。
伝え方を鍛える点については、本書の技術を日々意識し、訓練するしかないと思っています。
本書に記載があるとおり、私も伝え方はその人が持っているセンスによるものだと常々思っていました。
ただ、著者が伝えることが苦手だったにも関わらず、コピーライターに配属され、更に日本人初の賞を獲得するに至ったかのエピソードは、元々のセンスで上手く伝える事ができる人もいるかもしれませんが、伝えることが苦手だとしても、技術として体系化することができ、身につける事ができるという事を示しており、とても興味深かったです。

また視点が変わりますが、作者が名言コピー集を読みあさり、ノートに書き写している時に、もしかしたら法則があるのではないか、と気づいたところを読んだ際に、苦手だと思っている事柄に対しても法則性を見い出すことができれば、克服するまでいかなくとも、上手く対処できるようになるのではないかという点も、本書の意図とは外れてしまうかもしれませんが、気付かされた点でもありました。

それでは最後に、感動を生み出し、人を動かす点についてです。
P200の『本当に人が動くとき、それは心が動いたとき』とあるように、著者は人を動かす為のひとつの手段として、伝え方の技術を伝えているのだと思いました。人は何かに感動することで、心が動かされる事は理解できますが、更にそれを意図的に作り出すことができれば、狙った場面で人を動かす事ができるという点は目からウロコでした。

狙った場面で人を動かすという点については、過去に仕事でクライアント先での3ヶ月程度の短期出張に行ったことがありました。
仕事内容としては、誰が行ってもこなせるような事務的な仕事でした。その仕事の話が私に来た際、短期間ではありましたが、正直慣れない土地に行くのは億劫だし、事務作業なんて誰でもできるし、なぜ私なんだろうと感じていました。
しかし、面談にて上司から言われた事が、まさにこの本に記載されているクライマックス法の「ここだけの話〜」でした。
自分だけに、現在の会社の内情を話してくれているのだと感じ、(実際は他の社員にも話していたかもしれませんが)、またなぜ自分がこの仕事にアサインされたのかを聞いているうちに、実は上司にこんなにも頼りにされているのかと感動し、その仕事を快く引き受けることができました。
どちらにせよ、会社からの辞令であれば出張に行かなければならないのですが、私のその仕事に対するモチベーションはあがり、思いがけず新規案件受注という成果を上げて、戻ることができました。ここでもし、上司がただ単に出張に行って来い、とだけを伝えていたのであれば、特別成果を上げることもなく自社に戻っていたと思います。
要するに、私の上司はこの時の伝え方によって、私の仕事に対するモチベーションを上げ、新規案件受注という結果を手に入れています。

最後は自分が伝え方によって、動かされた例にはなりますが、本書の技術を習得し、ここぞという場面で狙って感動を生み出す事ができるようになり、伝え方という新たな武器を手に入れたいです。

投稿者 AKIRASATOU 日時 2018年11月30日


本書を読んで「伝える力を高めるには相手に対する思い遣りが必須」という事を強く思いました。

今の自分を振り返ると、仕事面ではもっと業務の難易度が高く、多くの人に影響を与えられるような仕事をしたいという思いがあり、人生面では間違っても孤独死はしたくないし、家族とは仲良く楽しくいたいという思いがありますが、なかなか理想通りには上手くいかない事もあり、特に仕事に関してはもう少し評価されても良いんじゃないかという思いを持っていました。
しかし、本書を読んだ事で「自分が普段いかに頭を使わずに言葉を発しているか」という事に気付き、怖くなりました。なぜ怖いのか、それは言葉を話し自分の考えを伝えるという行為を軽視し、思い浮かんだ言葉を反射的に放てば相手は理解してくれるという独り善がりの思考になっていたという事に気付いてしまったからであって、それこそが理想とする、望むような人生になっていない理由なんだと理解できたからです。
例えば「デートしませんか?」という自分の都合に合わせた表現では、(上手くいけば問題無いが)断られた時のダメージは大きいし、断りを入れる相手にも気を遣わせてしまいます。それを「美味しいパスタ屋見つけたので行きませんか?」と表現すると、デートをするという目的を達成しやすなるだけでなく、断られた時のダメージは小さいし、相手の心理的負担も小さくて済みます。こんな良い事尽くめの技術は全ての人が知っていて損は無いし、それだけで世の中がちょっと優しく、柔らかくなるのではと思いました。また、15年前の自分がこの技術を知っていたら、断られて傷つくという心理的負担が軽くなるのをいい事に、もうちょっと積極的にデートのお誘いをして、楽しい学生生活を謳歌できたかもしれないなぁと思いました。(違う違う、そうじゃ、そうじゃな~い、というツッコミはおいといて 笑)

本書の内容で学んだ事をまとめると、相手に伝わるように伝えるためには、

1.自分の使っている言葉を客観的に振り返る
2.自分の使っている言葉をどのように変えたら伝わるのかを考える
3.実際に試してみる

以上1.~3.を繰り返しその精度を高めるという作業が必要になると思います。

上述の作業は、言葉にすると簡単なように思えますが、本書を読んでも多くの人が実践出来ていない(していない)という事は、自分の悪い所を見るのが嫌だという心理的抵抗、または伝える力を上げる為だけにそんな面倒な事をしなきゃいけないならやらなくてもいいかな、と考える人が多いのだろうと思います。
本書を読み上辺のエッセンスだけを受け取っても多少は伝える力が上がると思いますが、伝える力の向上を真剣に考えるのであればやはり頭を使って思考しアウトプットしなければいけないでしょう。
伝え方によって伝わり方が違うという部分をクローズアップすれば、本書のタイトル「伝え方が9割」というのは正にその通りなのだと思います。ですが、その伝え方というのは技術・スキルの話であって、その前提として「自分の話をもっと理解して欲しい」「相手が楽に理解出来るような伝え方を学びたい」というマインドが無ければ、どれだけ技術を学んでも無駄なのだと感じました。
より伝わるようになるためには、本書に書いてあるような伝え方のレシピを学び訓練することが大事であるだけでなく、相手に対する思い遣りを持つことが必須で、レシピを学び訓練する事と思い遣りを持つという両輪が揃って初めて伝わる力がこの効果を増すのだと思いました。これはイノベーションオブライフで書かれていた「罪人にならない」という内容と同じで、知識を自分の都合の良いように使ってしまえばやがて自分の身を滅ぼすかもしれないという事であり、伝える技術を身につけて相手を自分の都合の良いように動かす(悪の道に走る)事の無いようにするためには、思い遣りが必要だと思いました。
伝えるということから派生して、人生というのは様々な人との関係性の中で成り立つものなので、自分勝手に生きていると損する、逓減していくものなのだから、終わりを迎える時まで誰かの役に立つ事を考えて生きていく事が大事なんだという事を改めて学ばせて頂きました。

投稿者 AKIRASATOU 日時 2018年11月30日


本書を読んで「伝える力を高めるには相手に対する思い遣りが必須」という事を強く思いました。

今の自分を振り返ると、仕事面ではもっと業務の難易度が高く、多くの人に影響を与えられるような仕事をしたいという思いがあり、人生面では間違っても孤独死はしたくないし、家族とは仲良く楽しくいたいという思いがありますが、なかなか理想通りには上手くいかない事もあり、特に仕事に関してはもう少し評価されても良いんじゃないかという思いを持っていました。
しかし、本書を読んだ事で「自分が普段いかに頭を使わずに言葉を発しているか」という事に気付き、怖くなりました。なぜ怖いのか、それは言葉を話し自分の考えを伝えるという行為を軽視し、思い浮かんだ言葉を反射的に放てば相手は理解してくれるという独り善がりの思考になっていたという事に気付いてしまったからであって、それこそが理想とする、望むような人生になっていない理由なんだと理解できたからです。
例えば「デートしませんか?」という自分の都合に合わせた表現では、(上手くいけば問題無いが)断られた時のダメージは大きいし、断りを入れる相手にも気を遣わせてしまいます。それを「美味しいパスタ屋見つけたので行きませんか?」と表現すると、デートをするという目的を達成しやすなるだけでなく、断られた時のダメージは小さいし、相手の心理的負担も小さくて済みます。こんな良い事尽くめの技術は全ての人が知っていて損は無いし、それだけで世の中がちょっと優しく、柔らかくなるのではと思いました。また、15年前の自分がこの技術を知っていたら、断られて傷つくという心理的負担が軽くなるのをいい事に、もうちょっと積極的にデートのお誘いをして、楽しい学生生活を謳歌できたかもしれないなぁと思いました。(違う違う、そうじゃ、そうじゃな~い、というツッコミはおいといて 笑)

本書の内容で学んだ事をまとめると、相手に伝わるように伝えるためには、

1.自分の使っている言葉を客観的に振り返る
2.自分の使っている言葉をどのように変えたら伝わるのかを考える
3.実際に試してみる

以上1.~3.を繰り返しその精度を高めるという作業が必要になると思います。

上述の作業は、言葉にすると簡単なように思えますが、本書を読んでも多くの人が実践出来ていない(していない)という事は、自分の悪い所を見るのが嫌だという心理的抵抗、または伝える力を上げる為だけにそんな面倒な事をしなきゃいけないならやらなくてもいいかな、と考える人が多いのだろうと思います。
本書を読み上辺のエッセンスだけを受け取っても多少は伝える力が上がると思いますが、伝える力の向上を真剣に考えるのであればやはり頭を使って思考しアウトプットしなければいけないでしょう。
伝え方によって伝わり方が違うという部分をクローズアップすれば、本書のタイトル「伝え方が9割」というのは正にその通りなのだと思います。ですが、その伝え方というのは技術・スキルの話であって、その前提として「自分の話をもっと理解して欲しい」「相手が楽に理解出来るような伝え方を学びたい」というマインドが無ければ、どれだけ技術を学んでも無駄なのだと感じました。
より伝わるようになるためには、本書に書いてあるような伝え方のレシピを学び訓練することが大事であるだけでなく、相手に対する思い遣りを持つことが必須で、レシピを学び訓練する事と思い遣りを持つという両輪が揃って初めて伝わる力がこの効果を増すのだと思いました。これはイノベーションオブライフで書かれていた「罪人にならない」という内容と同じで、知識を自分の都合の良いように使ってしまえばやがて自分の身を滅ぼすかもしれないという事であり、伝える技術を身につけて相手を自分の都合の良いように動かす(悪の道に走る)事の無いようにするためには、思い遣りが必要だと思いました。
伝えるということから派生して、人生というのは様々な人との関係性の中で成り立つものなので、自分勝手に生きていると損する、逓減していくものなのだから、終わりを迎える時まで誰かの役に立つ事を考えて生きていく事が大事なんだという事を改めて学ばせて頂きました。

投稿者 soji0329 日時 2018年11月30日


「伝え方が9割 なぜ、伝え方で結果が変わるのか?」を読んで


私は、この本を書いた著者の狙いに着目しました。

転校生で伝えることが苦手だった少年時代。なんの間違いかコピーライターで配属されてしまった職場。名刺と実際のギャップに悩んでのストレス。そして小太りになり、もがきにもがいて、でも辞めることなく読み続け、書き写しに費やした日々。そうして見つけ出したコトバの法則。

「ノー」を「イエス」に変える技術。機種選定が出来ない携帯電話で、希望の色を入手した具体例を紹介しています。しかし実際は、もっと生々しい例ばかりだったのではないでしょうか。「ノー」と言う相手は上司であり、ダメだなあと呆れている同僚であり、なによりもOKを出してくれないクライアントです。その辛く苦しい境遇から脱するための、まさに血のにじむ努力から生まれたのがこれらの法則なのです。メール文やふせんの工夫など、辛酸をなめた著者だからこそ思いついたのだと推測いたします。

分かりやすいコトバと図解によるていねいな解説。「3つ」「7つ」「5つ」と簡潔にまとめ、表紙裏に『手帳にはさめる超縮小版』を付けるほどの工夫。著者の読者に対する一番の狙いとしては、

①必ず実践して欲しい。

があげられると思います。そして自分と同じように、伝え方が下手なばっかりに辛い境遇で苦しんでいる人に対し、

②実践をして、苦境から抜け出して欲しい。

このことは本の中でもビジネス、人生で(くすぶっていないで)成功をして欲しい、と書いています。この一文を見逃すと、実践するモチベーションは生まれません。さらに、

③コトバで人の心を揺さぶらせ、みんなを幸せにして欲しい。

著者はこの本の印税の一部を世界の子供たちの識字率向上に使うと言っています。そしてこの本を買ってくれた読者もプレゼントをしてあげた一人だとも。読者に対して決してオーバーではなく、全世界の人を幸せにしてあげて欲しいと願っている。私はそう読み解きました。

著者があまりの感動にしばらく動けなかったというボブ・ムーアヘッドの文章にこんな一節があります。

『愛し 話し あなたの心の中にあるかけがえのない思いを分かち合おう』

私の心の中にあるかけがえのない思い、とは何でしょう。考えてみました。

現在の会社、あと僅かで定年を迎える私。まだやれる。いや、やらせて欲しい。しかし会社にも事情がある。では転職するか。今の会社から離れたら本当に別の仕事ができるだろうか。能力だけでない、生活できるだけの資金は大丈夫だろうか。ストレスで健康は損ねたりしないだろうか。などなど、いろいろと思い悩んでいたのです。でも悩んでばかりではいられない。まずは心機一転、頑張り続けよう。そう考えて作ったコトバが、

「ずっと元気で、働こう」

でした。これを「強いコトバ」をつくる法則に従って変えていきます。まず伝えたいコトバを「働く」にしてみました。そして「ずっと」を、赤裸々法を使って表現してみます。「死ぬまで」いや、これは陳腐です。かといって65歳とか70歳ではインパクトに欠けます。これからは人生100年の時代。健康寿命を90歳として、それまで働くと赤裸々に言いきってしまいます。

「90歳まで元気に、働こう」

そして、著者が一番感動したというギャップ法。「元気に働く」の逆、「働くから元気だ」を加えてみました。さらに、クライマックス、いや、サプライズワード「よし決めた!」を挿入して、作ったのが次のコトバです。

「元気だから働くんじゃない
働くから元気なんだ
よし決めた!90歳まで働こう」

各行に「働く」が入り、リピート法まで取り入れた形となりました。

同僚に聞かせたところ、こんな答えが返って来ました。

「こりゃいいですねえ、sojiさん。これで日本が抱えるすべての問題が解決できますよ。日本の未来も明るいですねえ。ああ、私も元気が出て来たなあ」

多少のお世辞はあるかもしれません。でも正直嬉しかった。少なくとも一人は感動させられたと思いました。高齢社会における年金や社会保険制度。働き方の見直しや移民受け入れ。こうした問題が上のコトバで解決できると。それは随分と極端ですが、少なくても読む人に対し、受け身ではない。自主的に生き方を変えていくんだと、このコトバが鼓舞してくれると期待を抱きました。

『あなたのお願いを実現させる答えは自分の中にない。相手の中にある』とあります。相手あっての場合はまさにそうでしょう。でももし、自分が変わりたい。自分に変わってくれとお願いする場合も、「ノー」を「イエス」に変える技術は使えると考えます。「イエス」に変える7つの切り口。これらを自分に適用すれば、自分を第三者として見られる。自分の境遇を俯瞰して見ることが出来るのではないでしょうか。

私は内省についてもこれらの技術を応用してみるつもりです(実際に「ずっと元気で、働こう」を導く際に使ってみました)。そして著者の狙いどおり、全世界の人を幸せに出来るよう、一歩でも近づきたいと、そう誓った次第です。

投稿者 truthharp1208 日時 2018年11月30日


「伝え方が9割」を読んで

5年ほど前にベストセラーになったにも関わらず、課題図書に選ばれたことを機に初めて目を通しました。
1回目は流して読んだだけということもあり、単なる言葉のテクニック本という印象しか残らず、手元に置いておけばいざという時役だろうと考えていました。
2回目、あたらめて精読していくと、テクニックよりも、
「相手の頭の中を想像した上で自分の伝えたい事を伝える。それによって相手も自分もハッピーになる。そのためには言葉の伝え方の法則がある。」
本課題図書の核の部分(しょうおん先生の仰る「智の道」)がようやく見えてきました。

本課題図書に書かれている事は、恥ずかしいことに9割実践出来ていないため、これから自分向けのパターンを少しずつ作るようにしますが、その中でも以前から意識していたことはあります。

第2章「感謝」

毎月取引業者に納期確認依頼をするときに、メールの文面に必ず、
「毎月の納期回答ご協力ありがとうございます。」と入れています。
3年位前はあまりにも多忙で、回答頂く度にお礼のメールを送信するのが面倒になり、あらかじめ感謝の文面を入れておこうと思いついたのがきっかけです。納期遅延品の調整など、面倒な対応して頂く時に効果があると気付き、今に至ります。おかげ様で、納期遵守率は9割以上キープ出来ています。

第2章「あなた限定」

「○○さんには来て欲しい」など、本書のに書かれている事はほとんど使わないまでも、メール等でメッセージを送る時、「○○さん」と文頭に相手の名前を入れたり、会話の中で相手の名前を呼ぶようにしています。名前を呼ぶことは相手の自己重要感を満たすことにつながるため、デートや合コン等で活用すると良いですよ、とアドバイスを頂きました。

しょうおん先生のメルマガ(3105号と3106号)では、話す時の客観視が必要と書かれておりましたが、以前は客観視が全く出来ず、自分の思った事をただ相手にぶつけたり、愚痴をこぼしていたことを思い出すと、顔から火が出るほど恥ずかしいです。

今月も素晴らしい課題図書のご紹介ありがとうこざいました。

投稿者 str 日時 2018年11月30日


伝え方が9割

分かり易く、実践も容易に出来そうなコトばかり。
けれど言われてみれば意識していなかったコト。実践出来てはいなかったコトがてんこ盛りの内容だった。

なぜ簡単そうに見えるのに実践できていないのか?

おそらく答えは単純な技術不足。伝え方の工夫が足りていないとも言える。
「ビジネスとプライベートでコトバの使い方はハッキリと区別すべし」という考え方が根付いてしまっているのだろう。ルールやマナーに則り正確な使い方を深く学び、突き詰めていけば、それもまたその人の個性として評価され、印象に残るのかもしれない。

しかし、私なんかがそれをやったところで“正解っぽい”コトバしか生まれてこない。時にはその場でググり、使い方に間違いがないかを確認したりもする。こうして堅苦しい定型文を発信しているわけだ。定型文にはこれまた定型の返しが多く、それでも一定の距離感は保たれるものの、縮めていくことは難しいだろう。かといって極端にフランクに、おチャラけた感じで接すれば、馴れ馴れしく失礼極まりない結果となる。

本心では、堅苦しいメールや会話のやり取りを好まない人が殆どではないだろうか。
それでも中々抜け出せないのには、やはり“伝え方“の技術不足が大いに関係しているように思うのだ。本書にある”伝え方”の数々も、思考停止で片っ端から実践しようとすれば大変な事になるだろう。

法則と手順を意識し、上手に『調理』する。けれど材料が変われば同じレシピは使えない。
相手や状況によって“その時・その場所での正しい伝え方“を発揮出来なければ意味がない。本書から得たノウハウを宝の持ち腐れにしないよう、丸パクリではなくアレンジしながら実践していこう。

双方のメリット

『伝え方』と聞いて、つい勘違いしてしまいがちな自分主体の伝え方。単に自分の要望を一方通行で伝えられるだけでは、良い気分になれる人はいない。メリットとまではいかなくても、ちょっとした気遣い一つで大きく気分が変わる事もあるだろう。ふと思い出したが、しばらくの間席を外していて、戻った際にメモ書きが2つ置いてあった事がある。確かこんな内容だった。

A:○○至急お願いします。
B:○○お願いします(忙しかったら明日でも大丈夫)

当然Aさんから先に片づけたが、Bさんの分も直後に片づけた。Aさんのメモを見た際の内心は「こっちも他にやる事あるんだけどなー」というのが正直なところだが、Bさんに対しては「ついでだし、まとめてやってあげよう」という気持ちだったろう。仮にBさんのメモ1つだけだったとしても直ぐ片づけていたと思う。なんてことない些細な内容だし、どちらも悪気がある訳ではないが、結果としてほんの少しでも相手(この場合は私)に対する気遣いの一言を添えてくれたBさんは、翌日まで待たずとも結果を得られた事になる。一方的な伝え方を少し変えるだけで、受け手側の捉え方と結果に大きな違いが出るのだと思った。

本書を参考に、無機質になりつつあるコトバや文字に、如何に感情をブレンドしていくかを意識しよう。伝え方なのだから「聞いた」とか「承った」だけで済まされるのではなく、印象に残り・自分が言われたら刺さるであろうコトを、相手に合わせて考えていこう。

投稿者 rarara 日時 2018年11月30日


「耳を貸してもらう力」

伝えたいことを、まず聞いてもらうために。
いろんな工夫をする必要があるんだなあ。
工夫、努力次第で、コミュニケーションがワンランクアップしそうで読後はワクワクしています。

文字版の前に、まんが版を読んだ時は、エネルギッシュさが全面に出ていて、「伝える力」より「お願いする力」だと思い、その時点で拒否反応をしていました。その押しのつよさ。イエスを言ってもらうことが目標で、丸投げ感を感じました。

でも、文字版を読んだ印象は読者に寄り添うようで、自然と取り入れてみたいと思いました。

しかし、長年、私にこびりついている
言葉のうまい人に対する嫌悪感が、邪魔をします。
いくら言葉を重ねても本音が透けてみえる。もしくは、何かあるのではと勘ぐってしまう。
なので、自分が話すときは割と直球で、デメリットも伝えつつ。
結果、一人でもいい。という覚悟のもと。
相手に無理じいしたくない。
たぶん、どこかで、調子がいい。などと嫌われたくないと思ってる。

そのため、
『後方のお客さま、お時間がかかってしまうので、ごゆっくり、お支度ください。』
『できたてをご用意いたします。4分ほどお待ちいただけますか?』
には、少し出過ぎた印象を受けてしまう。

こうして感想文を書いていると、かなりゆがんで、こじれた性格だなあ。
これは、生きにくいわけだ。と思う。

もしかしたら、
この人、うまいこと言うなあ。
構えてつきあわないと。
などと思っているから、そういう人を引き寄せてしまっているのかもしれない。
まずは、自分から先入観を外していきたい。

読み返してみると、
いくつか使っていることがあった。

いつも、○○さんばかりにお願いしてしまって
ごめんなさい。
いっしょに○○しよう。
ふせんを折って隠す。

取り入れやすそうなのは、
『パスタの店とフォッカチャの店どちらがいい?』
赤裸裸法も楽しそう。共感できたら、なお、嬉しい。

本書に書かれていることを実践する際には、
最後までそばで見届ける。
感謝の心を忘れない。
損をさせない。
イヤな気分にさせない。
という心を忘れずに持っていれば、抵抗なく使えるかもしれないと思った。

もしかしたら、日々、なんとなく、義務感等で過ぎていく時間が、言葉を尽くすことによって、楽しい時間、あっという間にすぎていく時間に変化していくかもしれない。

楽しく過ごしたい。
伝えたり、伝えられたりしながら。

投稿者 chaccha64 日時 2018年11月30日


「伝え方が9割」を読んで

お願いや依頼をするには、そして、人の心に残り感動を与えるのにも「伝え方」がある。その「伝え方」は天性の才能でなく、技術である。その技術は、お願いの返事を「イエス」に変える3つのステップ、7つの切り口、そして、心に残る「強いコトバ」をつくる5つの技術である。誰でもそれを学び、練習することで「伝え方」がうまくなれる。
なるほどその通り。『芝生に入ると、農薬の臭いがつきます』、『君の企画書が刺さるんだよ、お願いできない』等々。そして、これらの言葉の考え方、作り方、練習方法、長文への応用方法。この本の通りに練習すれば、本当に誰でもできそうだ。
基本は、著者の言う通り『人を動かすのは、ルールではない。感動だ』。自分の行動を考えればわかるが、人を論理だけで動かすことはできない。感情が動かされることで行動してくれる。だから、『ステップ1 自分の頭の中をそのままコトバ』にせず、『ステップ2 相手の頭の中を想像』することから始まる。つまり、自分のことだけを考えるのではなく、相手のことを考え、コントロールする。第67回課題本「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」の『消費者の頭の中を制する』のマーケッティングの考え方に通じる。基本は同じ、感情を動かすために、自分のことだけを考えず相手のことを想像し、メリットになることを考えること。そして、相手の感情に訴える言葉で伝えること。
本当に誰でも「伝え方」がうまくなるに違いない。自分個人として「伝え方」がうまくなり、お願いを聞いてもらえるようになることはいいことだ。自分の得になるので。しかし、この技術、結構簡単に習得できてしまう。技術が広く一般化してしまうことになり、一般化すると悪用する輩が出てくる。つまり、「伝え方」を使って他人をだまし、操作しようとすることが起こる。この本の中にも、ベトナム料理店での『貴重な最後のフルーツ』の件がある。(他愛もなく、分からなければ幸せなので最後まで隠し通す努力をしてほしい) 他にも、アメリカ政治ではスピーチライターがある。(政治には建前と本音があるのは当然だが)
これからは、この技術を使う人の悪い意図から自分を守る必要もある。そのために、残り1割の中の誠意、意図を想像し、それが自分の価値基準に合っているかを判断する必要がある。その訓練も必要になる。そのために、自分の言葉を伝えるためだけではなく、他人に容易に操られないように、「伝え方」の技術を学び、練習していく必要があると感じた。

投稿者 gizumo 日時 2018年11月30日


「伝え方が9割」佐々木圭一著を読んで
 「伝える」という事は、いつでもどこでも誰にとっても必要なことであり、方法としては口に出す言葉そのもの、文章、ボディーランゲージ等がある。また、人間にとってのみ必要なこととは限らない。
その中で、“正しく”、“思い通り”に、さらに欲を言えば“期待以上”に「伝える」ことは、本当に大切なことである。
 自分は、昔から“体育会系のノリ”で気合と信念で、無理やり押し付けるような形で「伝える」行為を行ってきたような節があり、特に大事な伝えたいことは気合が入っていた記憶さえある。「技術やスキル」といったものは、怪しくむしろ“邪道”と会え感じていた。大人になって、冷静になり、力を抜いて考えられるようになった今、「技術やスキル」といった使えるものなら使ってみたい、という風に変化してきた。というのも、年々、「ジェネレーションギャップ」以上の何かが意思疎通を阻むことが多くなってきたからである。
 一方で、自分なりに伝え方を考え試行錯誤した時期も持ち合わせている。仕事柄、人と直接コミュニケーションを取る機会も多く、接客の現場で、お客様に商品をお勧めする際、普段と言葉の順番を変えてみたり、選択をしていただく際に、順番を変えた場合、アクセントを変えた場合など、面白がってやってみた経験もある。その時に「案外と人は自分の意思で決断しているのではない」といったことを感じた覚えがある。現在の仕事は、メールでのやり取りが多いが、文章は言葉以上い感情が読み取れず、日々メールを前に頭を抱えている。上司には“考えすぎ”と簡単に言い放たれている。
 そんな中で、この本は実は「少しでも頭を抱える時間が無くなるなら…」と、本屋で手に取ったことがあるのです。しかし、やはり「気合とまごころをもってすれば伝わるはず」と読むまでには至らず、今回の課題図書になりやはり自分にとって必要なものだったと感慨深かった。
 さらに、最近は情報収集と情報発信にツイッターを楽しんで居るのですが、同じことを言っているのに反響が全然ちがうことがあることに気づいたのです。ツイッターなので“誰が”言ったことかも重要ではありますが、明らかに伝え方の違いだと思われます。
 実生活で思いがストレスなく伝わり、お互いに思いやれるようになれば、こんなに過ごしやすいことはないと思います。その都度、考え込むことなくスマートに表現できるようになるにはやはり、量稽古が必要になるかと思っています。今後も自分の発言、発信には最善の注意を払い、他者の発言、発信にも注意を向け、また多くのセンス良い文章を学び身につけ体現できるようまだまだ努力は続きます。

投稿者 satoyuji 日時 2018年11月30日


生き方が9割 

本書から教わったのは、気持ちの伝え方には感覚や才能ではなく明確な方法があることだ。そしてテクニックだけでなく、そこから生き方を見直すことの大切さである。

最初に紹介されている伝え方3原則と呼ぶべき3つのルールは、自分の好きなことをビジネスにする方法と同じであると感じた。自分がやりたいと言っても他の人が興味を持たなければビジネスにならない。それと同様に相手がこちらの言葉に耳を傾けてくれなければ、お願い事が聞き入れられることはない。自分のお願い事と相手の願望を歩み寄らせる必要がある。それを本書では「相手との共作」と表現している。

もし自分のお願い事が相手の願望と一致しているなら何も考えなくても自分のお願い事は相手に聞き入れられるだろう。しかしそんなことが毎回あるわけない。だから相手の頭の中を考える必要がある。相手の願望と一致するように自分の願いをと相手の願望を歩み寄らせるが必要だ。それを「相手の頭の中を伝える」という言葉で表現している

もしこの原則を身につけ、本書に後述された強い言葉を身につければ、タイトル通りに自分のお願い事を通すことができるのだろうか。確率で考えればお願い事を通す確率は上がる。何も考えずにコトバにするよりも相手の願望に近づけるのだから、自分の願い事が受け入れられる確率は上がって当然である。しかし自分の願い事と相手の願望を寄り合わせる時に自分の願い事がずれてしまうことがある。ずれることでより良いアイデアになればいいが全く違う明後日の方向に行ってしまうこともありうる。

だが自分のお願い事をしっかり自覚してどうしても通したい時もある。その時伝え方という技術を使えているかはとても大切なことである。また立ち止まって考えたいことがある。技術以前に、自分の生き方と相手の願望が一致する生き方ができているかということである。そう努めることは、よりお願い事を通しやすくしてお願い事を自覚せずに実現できる。つまり、より生きやすくなる。

仮に自分の思い通りに人を動かせるとして、それを続けて行ったらどうなるのだろうか。一度は自分の思い通りに動かせたとしても、次もうまくいくのだろうか。人に何かをしてもらうには前提には信頼関係がある。テクニックはその関係を円滑にするに過ぎない。人との全ての行為は信頼関係に依る。そして確かな関係があるのなら、そこにテクニックが介入する余地はない。自分のお願いが他人の願望にできるだけ沿うものであるように努める。違う場合でもお互いの納得する着地点を探す。仮に見つからないなら諦めるという選択肢もある。今回だけどちらかが譲るという選択肢もある。

もし本書の内容を、人の動御かし方であると捉えたなら大きな勘違いである。逆に生き方として捉えたら生きる指針になる。自分のお願い事が始まりだとしても、直接口にしない。相手のことを想像して、自分と相手にとってより良い結果を作るための提案をする。相手をどのように操ろうとするのではなく、より善い生き方を目指す。そのほうが提案も通るだろう。本書から生き方と方法を完備した在り方見直したい。

投稿者 lazurite8lazward 日時 2018年11月30日


本書籍に記載されている心を動かすコトバのレシピ、そういう仕組みだったのか!と非常に納得。いい文章ができたり、いいプレゼンテーションができたと実感できる瞬間は確かにある。しかしながらここ一番のシチュエーションで良いパフォーマンスを出せない時もある。
本書籍は安定してパフォーマンスを出す方法を”レシピ”として紹介しており、どのレシピもなるほどと思わせる内容。コトバの伝え方をレシピとしてとらえれば、基本的に誰でも素敵な力あるコトバを創れるし、レシピをひっぱりだして何度でも使える。
しかし、本書籍を読み進めてみて、各レシピに納得する一方、本当にレシピ頼りでいいのかという疑問も湧いた。
著者は決してレシピの型どおりにコトバを創りなさいと言っているわけではなく、まずは意識して型を使ってその仕組みを身につければ自分でアレンジできるようになり、一生の武器になると表現している。確かにそのようにうまくいくケースもあると思うが、本当にそんなにうまくいくだろうか?
本書籍で”レシピ”という表現が使用されているため、料理の実体験を例にとって考えると、料理を始めた頃はレシピだけ参照しても料理が進まないケースがある。料理をする人は何かしら経験していると思うが、「水溶き片栗粉を加えて・・・」といわれてもビギナーはその物がよくわからないし、なぜ水で溶くかもよくわからない、ビギナーはゴボウの皮の剥き方も知らないだろうしアク抜きが必要なのか、風味が必要なので水にさらし過ぎないほうがよいのかといった下ごしらえの手順はよほど丁寧なレシピ本でないと書いていない、しらたきを入れてと言われても、下茹でが必要なことにもなかなか気づけない。料理はそういった下ごしらえの方法を、時に失敗しながら学んでやっとレシピがこなせるようなる。その上で、この料理にちょっと違う野菜を加えてみようとか、指定の具材がないので違う食材で代用しようなどアレンジが入る。
確かにレシピに沿って料理の回数を重ねると、いろいろな料理の手順が組み合わさってくるので、レシピに沿って食材を買い揃えるのではなく、今手持ちの食材で料理が作れるようになる。ただしこの料理は画期的な料理だったり、食べ手に衝撃を与える新しい料理であることはまずない(料理評論家のようなプロの方は状況が異なると思うが)。
一方で手料理でも、これは美味しくできた!というケースがある。普段手に入らないとっておきの食材を入手できたようなケースはもちろん美味しいのだが、それ以外にも下ごしらえをしっかりとしたとき、食べ手に喜んで欲しいと思って丁寧に真心を込めて作った時。このようなケースでは自分で食べてみてもとても美味しい。高級料理店で食べる料理のように誰が食べても舌鼓をうつようなそれとは違うけれども、相手を思ってつくる料理はその時にあった美味しさになっている。
なぜ相手を思ってつくる料理は美味しいのか考えてみると、レシピ以前の下ごしらえを丁寧にやると素材がひきたつし、相手の状況を慮ると相手の好みだったり、今日の雰囲気や天気などから相手が食べたいものを類推するため相手が求めているものに近い料理を作れる。

コトバの”レシピ”の考え方も、レシピと称される以上、料理と同じコンセプトが必要ではないだろうか。
そう思いながら本書籍を読み進めると、コトバのレシピをいかした『伝え方が9割』という考え方は納得ながら、残りの1割は何だろうか?という疑問が湧いた。
つまり、著者が述べているように、応用の効いたオバマ大統領の演説、ジョージ・カーリンさんのメッセージは単にコトバのレシピの応用ではなく、残りの1割のエッセンスが必要なのではないかと感じた。

料理を例に考えてみると、コトバにも、きちんとした言葉の下ごしらえが必要であったり、相手を想って相手にフォーカスする発想がなければ、聞き手に響くコトバを創り出すことはできないのではないかと考える。

振り返ってみて自身の経験から、うまく文章を作れたとき、うまくプレゼンテーションできた時というのは総じて相手の事を思っている。具体的には特定の人を思う浮かべて、聞き手を慮り、深い愛情で相手の事を考えている。

つまり、この書籍は伝え方が9割としているがが、ベーシックな9割をマスターしたうえで本当は相手を感動させる残り1割の部分、つまり愛情がエッセンスとして必要ではないだろうか。

心を揺さぶるためにはレシピを使用していくだけでなく伝える相手方のことも想うことが必要。本書籍はそのことを示しているのではないかと考える次第。

投稿者 eiyouhokyu 日時 2018年12月1日


「伝え方が9割」の中にあるメッセージ

 この本を読んで私が受け取ったメッセージは、伝え方が9割変わると人生が変わるということ。違った言い方をすると、言葉を変えると幸せになれるということだ。本書には言葉の使い方のテクニックが書かれているが、伝え方は料理のレシピのようにやり方を真似するだけでプロの味を再現できるという。どこにでもある材料で作りやすい、まるでクックパッドのようだ。私が得たポイントは2つある。

1,量をこなした先に見える世界がある
大量のインプットや努力。とにかく一つのことにエネルギーを注ぐ。すると、感覚が研ぎ澄まされるのか、メッセージとして神様がプレゼントしてくれるのかは分からないが、ひらめきという形で降ってくるものがある。
著者は苦手な分野で、体重が増加するほど苦悩した時期があったけれども、ある時言葉の法則の発見という形で、変換点を迎えた。ある現象を一定やり続けると法則を見出せるという点は、言葉だけでなく仕事に置き換えても考えられる。
アマゾンのこの本のレビューには、「書かれている内容は分かったけれど実践するのはちょっと・・・」という人もいた。一方で、著者のもとには、この本のおかげでデートに誘えた等々お礼が続々と届いていると言う。同じ本を読んで幸せになっている人もいれば、「でも、~だからできない」といって現状維持をする人もいる。その差は何なのか。
行動した人には、結果は出るが行動しないと結果は出ない。つまり、変化を欲するのならば、行動を変えないと変化が生じない。変化は待っていても訪れないと言われているように思った。
著者が最後の文章で『30%増しで表現するから、あなたに30%増しの嬉しいことが起こるのです。』と書いているが、ここが私にとってミソだった。まずレシピに従って使ってみよう。

2,言葉を使う前の準備: 相手の気持ちを汲む
テクニックを使うにあたって、私の場合まずやらなければならないトレーニングがあることに気づいた。筆者のように、自分も相手も満足行く方向に導くような言葉を使うには、相手が考えていることは何か、そして心のポイントは何かを、もっと考えるというトレーニングである。相手が満足するには何をしたらいいだろうかということを普段から考えていれば、きっとすぐに言葉のテクニックを使ってどんどん自分の思っている結果を生み出せる。しかし今の私は、相手の気持ちを想像する力が弱い。言いたいことを言って、自分の望まない方向に話が進むこともある。相手がどう解釈するかまで推測しないと、伝わらない。
特にTwitterでレスポンス良く反応できる人は、普段から思考の範囲が広く、他者への思いやりの言葉がけや普段の気づきをぽんと配信できている。私との違いは、自分のことばかり考えていない。他者との関わりが多い。自分も相手も満足する方法を考えることは、きっとすごく楽しいことなのに、なぜ私は今日自分がやるべきことや食べたいこと、話したいことばかりを考えていたのだろうか。伝え方は考え方の癖が表れる。普段の思考が、言葉を作っているのだと痛感している。

実践してみて、家事をやってと頼むのと、一緒にやろうと声をかけるのでは主人の反応も違った。同じシチュエーションでも結果が変われば未来も変わることを実感している。

今月も良書をありがとうございました。

投稿者 haruharu 日時 2018年12月1日


「伝え方が9割」を読んで

コトバに無頓着すぎるくらい無頓着だったが、この年になってようやくコトバの力の威力の絶大さや重要性に気づき始めている。遅いくらいだ。だが、人生半分過ぎた今日からでも、今からでも遅くはない。ここから意識して他人様に使う言葉を伝え方を変えていくしかない。

今まで言い回しや伝え方が下手という自覚はあったけど何をどうしていいかわからなかったが、本書には具体例がありとても参考になった。
昔、よく周りに「思いついたら一呼吸おいてから話して」と言われた。
一呼吸おいただけではわからなかった。一呼吸おいている間に相手の考えていることを想像するということが全く欠けていた。相手に対しての思いやりというか、愛というか。
今思うとなーんだって回答が分かったような気になるが、いざとなると習慣化出来てないから、あの時何て言えばよかっただろうか?と課題が残りまくるのが現状である。

人は誰しもVIP対応されたい、特別扱いされたい、優しくされたい、愛されたい、認められたい。それを伝え方ひとつで満たし、捌いていけたら最高ですね。同じ事でも伝え方ひとつで相手をハッピーにしたり、やる気にさせたりなんて素晴らしいと思いました。もう商品じゃないね、コトバなんですね。

力のある言葉は人を動かす、人生を変える。
本書にはコトバの作り方の思考が体系化されていて、徹底的に取得したら自分も周りの人も人生が変わるほどのことかもしれないと思った。
コトバの持つ力や魅力に気づき始めた今、著者の簡単「レシピ」を駆使し、自分のモノにできればきっと周りをもっともっと幸せにやる気にできるような気がしました!未来を変える力のあるコトバ。なんて素敵なんでしょう!!!

しかし、コトバというのはそれほどの魅力を持つという事は反対に破壊力も凄いということだという事にもなりうる。昔の人だって、コトバ一つで首が繋がったりはねられたり。
だからもっと大切に自分の使うコトバを強く意識しチョイスして使っていかなければならない。
そう考え始めるとたかがコトバ。されどコトバ。何だかコワい。
対策としては、伝え方が9割②のマザーテレサが大切にしていた言葉に感銘を受け、書きだしていつでも眺められるようにした。

キャッチコピー
家業を経営していますが、商品のキャッチコピーを書く上での考え方が参考になりました。
さっそく店舗には、「地元住民のリピート率95%」と貼り出したら、新規のお客様がササっと購入したり、お品を決めやすいようになってきた感じがある。思えば、新規の方にはあまりにも情報が少なすぎたのかもしれないと反省。

人を動かす長文の書き方や、Yesをもらえるような言葉のチョイスの仕方など、愛をもって他人様に投げかけてみようと強くコトバについて意識させられる本でした。ありがとうございました。

投稿者 Rainbowpot 日時 2018年12月1日


「伝え方が9割」を読んで

伝え方には技術がある。それも体系立てられた技術が。
同じ主旨でも、伝え方の技術を磨けば、相手への伝わり方が変わるし、しかもそれは誰でも本書の技術を再現する事が出来る、技術の問題なのだ。だから、ここぞという場面では、コトバは思いつきで話すのではなく、自身で考えて「つくる」ことをしなくてはならないのだ。その技術の基礎が本書には沢山の具体例と共に書かれており、私自身も人生の岐路において、もっと戦略的に伝え方を変えて、「ノーをイエスに変えて」いきたいと思いました。

この本の中でも私が個人的に感銘を受けた箇所が2点有ります。
まず一点目は、この本で紹介されている技術は、「どれもが人間の本能にも基づいたコトバのつくりかた」だから、「地球上の誰に対してでも、心を揺さぶることができる」という点でした。日本語や日本語を使った表現は特殊な物だと思い込みがちだったので、まさに目から鱗。でも、考えてみれば、確かに英語の名スピーチなどは、日本人の私が聞いても、感動出来る技術が沢山盛り込まれているから、日本語にも同様に活かす事が出来るんですよね。英語を覚える事にばかり目が向いている時には、英語と日本語を分けて考えてしまっていたので気が付かなかったのです。
感動とは違うけれど、私達日本人も「本当に、本当に」など言葉を繰り返して物事を強調したりするけれど、Trump大統領だって、お得意の「very very」 などとリピート法を多用して、強調している。このように人間の本能には確かに共通項があるのだなぁ。

次の2点目は、「メールは感情30%増量で書くということ。」
ビジネスにおいては、今までは、ビジネスライクで、感情を排除した文章が良いのではないかと思っていました。感情を込めたメールでは、稚拙に見えるのではないかと、思ってしまっていたからです。
ですが、確かに「喜びや感情表現は、どこであったとしても受け入れられやすいもの。」
そして、「人を動かすのは、ルールではない。感動だ」というのは、ビジネスシーンもまた然りなのだと、本書を読んで気付かされました。感情がのった文章のほうが、相手の印象に残りやすい。心を揺さぶることが出来るかどうかで、企画が通り易くなったり、相手の反応が変わる。それならば、ビジネスシーンでも多用して、人の心を揺さぶるメールが書けるように心掛けたいと、強く、強く思いました。

伝え方の技術は、いつかどこかで起こる、大勝負だけのために磨くのではなく、「たったいま、あなたの生きているこの瞬間を輝かせるために、人の心を揺さぶるコトバを知っておいてほしい」という著者の言葉で、この本は、伝え方の技術を磨くためだけの、小手先の技術の話ではなく、より良い人生を送るためにある本なのだと理解できました。「30%増しで嬉しいから、30%増しで表現するのでは」なく、「30%増しで表現するから、」「30%増しで嬉しいことが起こる」というのは、しょ~おんさんのセミナーで教えて頂いた、コミュニケーションを円滑にする方法にも、通じるところがあり、感情をのせる文章を書くことに対しての効果や意義が、理解できたポイントでした。
この本の中で書かれている技術の数々を活かす為に、更に必要なことがあると、私は思いました。それは、ズバリ、相手の事を思いやる力です。
「コトバは相手のもの」、だからノーをイエスに変えるにも、相手にどう響くか、相手は何が好きなのか、そういった相手の観察が不可欠。なので、強い言葉を作るにしても、どういった表現や言い回しが相手に刺さるのか、どのタイミングで使うのが効果的なのかは、相手の反応を見て使用方法を決めていかなければならないし、その為には、相手を思いやり、観察力がとても大事な要素になるのではないしょうか?
そして、この観察力というのは、先日の課題図書でも、エリートにとって必要な要素と書かれていました。

私の友人で、老若男女を問わず、ものすごーーーくモテる女性がいます。彼女は、相手の事を揺さぶるコトバを作るのに昔から長けていて、いつも何だか彼女といると嬉しくなってしまいます。そして、彼女が作るコトバの魔法は、技術だけではなく、目の前にいる相手に最高のアテンションをし、相手が求めている事を探し当てて、そこにドンピシャでタッチする事が出来るからなのだということに、最近気が付きました。自分目線ではなく、相手目線に合せていくというのは、たしかにマーケティングリサーチの基本。
相手の心を揺さぶる為にも、本書で学んだ技術に、観察力を組み合わせて、より強いコトバを作っていけるようになりたい。そして、相手の心を揺さぶるコトバを自由に使えるようになって、人生を沢山の嬉しいことで満たしていきたい、そう思いました。
今月も素晴らしい本をご紹介いただき、そして読書会では、読書感想文の書き方をご指南下さり、本当に有難うございました。

投稿者 wapooh 日時 2018年12月3日


201811 【伝え方が9割】を読んで
 
今日、掃除機をかけていて、ようやく思い至った。
「あぁ、動かなくちゃならなかったのはあなたじゃない。私だ!」
「『あなたの心・・・』、と読もうとした瞬間から、動いているのは『私の心』」
「動いた先に辿り着く、イエス。その瞬間、輝くあなたの時間。」
「伝える経験を『重』ねて、『力』を習得する時、あなたの人生は成功へと『動』く」

伝え方が9割。この一冊を通してコミュニケーションの方法論を学んだ。
成る程、仕事の局面で、部門間の調整に入った時や、作業が硬直・難航しかけた時に本書の方法論を使うと、すーっと道が開けることがあった。
渋る相手や難局を示す相手を前に、「そうですよね。お気持ちは分かります。私としても辛い。でも、お互いが良くしたいという思いをもって、目指すゴールを再度確認し一致させて、努力しましょう/行動しましょう/選択しましょう」と言うと、頑になった相手の心が和らいで、最後には前向きになった時に、驚き、興奮し心の中で小さなガッツポーズをし、同時にちょっとした熱狂を経験できた。
本書の5つの技術は、人間の心の動きの習性を上手く活用して、自分の願いを考えるための方法論と言うのは本当にそうで、切れ味は良かった。
でもなんだかひっかかる。感想文は、それだけじゃないだろう?
しょうおんさんが課題図書委にされる位なら、もっと深遠な学びがあっても良さそうじゃないか。

そもそも、残りの1割は何のだろう?
-答えは案外すぐに見つかった。作者が情熱大陸に出演されたブログの記事にあった。テレビ局の企画をする人は、流れに乗るだけではなくて、立ち止まることも心得ているなぁと。
「愛だろ、愛」とは言っていないが、1割は『愛情』とのことだった。
方法論と愛情、サイエンスと感性。なんだか、先月の課題図書のテーマみたいだ。
確かに、本書の5つの技術を駆使するのに必須のポイントがある。
それは、『相手の心』を読む。自分本位にならない、と言う事。

再び考えてみた。そもそも、なぜ伝えるのか?
-自分のお願いを相手に聞いてもらい「ノーをイエスにする」ために。
P202の Yes/NOのフロー図がとても心に刺さる。そこで、浮かんできた先月の課題図書の一節がある。P86前後、チェスのワールドチャンピオンクラスのプレーヤーと町のチェスクラブの常連の話、また将棋の羽生名人のエピソードだ。試合中の読みの深さ(手数)に両者の差はほとんどないが、名人は『最終的に選んだ一番良い手が、読みの最初の数手の中に常に含まれていた』と言う一節だ。
「美しさの点で終始一貫して筋が通った時、良い結果を導くことが出来る」と理解した。それを常に無意識のレベルで瞬時に行えるのがキー。先月の課題図書では、その一連の行動はセンスではなくて、スキルとして鍛えれば養えるもの、目指せるもの。
それと、本書のP202の図が重なったのだ。Yesと美しさを瞬時に選び続けられることで、人生が輝くのだと。

「あ、人生が輝くなら」
あなたはきっと同時に学んだはずだ。言葉にしないことで伝わる方法論も。
そう、『戦わずして、勝つ』と言う事を。

相手の心を読んだ時、「あ、このお願いは、あの人に良くない結果を招くから止めておこう」と言う事にもなるんじゃなかろうか。そしてこれは、失敗かと言うと、実はあなたの人生を輝かせている場合もあるはずだ。だって、自分も相手もハッピーになれるのだから。

再び自問する。伝え方が9割。何に対しても9割なのだろう。愛情を加えて10割になってどうなるのだろう。
-この方法論を先月と同様『鍛えた』時、私もあなたも笑顔で通じ合えるだろう。『あなたも私も○』。これはどこかで聞いたことがあるじゃないか。智の道だ。

あなたがこの世で生きている以上、相手がいる。あなたの人生と言う劇場が存在する。シュレディンガーの猫の世界が、命がともる限り存在して、それぞれの人生と交差している。
美しいもの長く続くものには秘訣がある。今、サイエンスでは本書の様に9割とはいかなくても、かなりの再現性の高さで誰でもが入手して鍛えることで、上手く行くことが出来る。

「伝え方が9割」は、2巻が出版されている。今回そちらも読んでみた。本書を読まなくても理解できる実践的な内容になっているし、さらにケーススタディが豊富なので、使い方にピンとこなかった方が読むと、実行に移しやすいと思うのでお勧めだ。
また、5つの技術に加えてさらに3つの技術が公開されている(この辺り奇数の法則が活かされている)。

金曜日に書き終えられず、日曜日も日付変更線を過ぎて投稿しようとしていて、緊張でのどが渇いて手も震えるけれど、投稿したいと思ってしまった。やはり読書は面白く、その思いで身震いもする。なかなか継続して読書できていないが、いつも今を輝かせ、考える機会や実生活への訓練の学びのきっかけとなる一冊を紹介を下さり有難うございます。