ログイン | 新規登録

第111回目(2020年7月)の課題本


7月課題図書

 

冨田和成 の 資本主義ハック 新しい経済の力を生き方に取り入れる30の視点


です。資本主義ってアタマの良い人に有利になるように制度設計がされているんですが、

そんなアタマの良い人が世界をどう見ているのか、見えた世界から何を考えているのか、

そしてそれをどう行動に落とし込んで成果を上げているのかが、この本を読むと良く分か

ります。

 

猛烈に勉強になる本なので、投稿をしない人も読んでみて下さい。

 【しょ~おんコメント】

7月優秀賞

 

今月は月末の締め切りまでに投稿を完了した人が少ないため、一次を突破したのは、

BruceLeeさんとvastos2000さんの2名だけでした。

 

こういうノウハウ本のようなモノを課題にすると、本のコンテンツとは関係の無い、ご自

身の思い込みを元に論を立てる方が非常に増えるんですよね。読みながら、「それは今回

の課題本とは関係のない話ですよね?」とツッコみたくなる投稿がたくさんありました。

また、終始課題図書の要約をしている投稿もありました。ここは、要約コンテストではな

いのですよ。何が書かれていたかを縷々説明するのではなく、書かれていたことを自分で

どう理解し、何を感じ、何を考えたのか?を書くのです。

 

ということで、この2名の投稿を読み直して、BruceLeeさんに差し上げることにしました。

【頂いたコメント】

投稿者 synchroserendipity 日時 
資本主義という「ゲーム」に焦点を当てて、その攻略(ハック)の仕方を解説したものが本書の内容だが、その根底に流れる重要なテーマは以下の3点であると考える。
①個人資本主義
②アービトラージ
③因数分解

このように考える根拠とそれぞれについての意見は以下の通りである。

①個人資本主義
端的に言えば個人資本主義における勝利を収める具体的な方法を述べたものが本書のメインコンテンツであるため。

本書の冒頭で、「現実世界もひとつのゲームであり、そのゲームの名は資本主義経済である」と書かれている通り、資本主義とは本来は国家、あるいは社会という範囲で用いる言葉だが、それが今日では個人レベルでも適用される世の中になった。
この意味には2つの側面があり、『個人でも一企業を凌ぐ売上を上げることも可能となった』という点と、『個人が自分の人生を経営する』という点があると思われる。(これも本書に書かれている通り)
前者は、社会経済の中でこれまで「売上」というものは、個人事業主を除いて基本的には企業が追うべきものだったものが、個人においても企業と比べて遜色のない売上を上げるケースが出てきたということであり、後者は、これまで個人は企業に勤める労働者として搾取される側の存在だったものが、これからはさまざまなシステムやサービスを利用し、あたかも企業のように資本を投下することで、さらに資本を増やすということが可能になってきたということである。

さらにこの個人における資本を、人的資本、金融資本、固定資本、事業資本という4つに分けて考えるところが興味深いと感じた。
ただこれも企業における経営状況を損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)で管理するように、個人についても同様にP/L、B/Sという観点で管理することを考えれば、自ずと資産の内訳というところから導き出された帰結なのではないかとも感じる。

②アービトラージ
本書で述べられている「資本主義をハックするための具体的な方法」は、ほぼもれなく「アービトラージ」という考え方に基づいているため。
これは本書でも『ゲームをクリアするためのヒント』と書かれている通りである。

アービトラージは元は金融業界の言葉でさや取りのことを指す言葉だが、金融業界における価格差と同様に、資本主義全体での人の認識の差分をチャンスと捉えるという視点で用いている。(広義のアービトラージと言っても良いかも知れない。)
つまり、資本主義ハックの具体的な方法の裏側にある根拠自体が、一つひとつのアービトラージであるということになる。
またアービトラージとは認識の差分から生まれるが、同時に二元論的考え方への警鐘であるとも感じられた。
それは本書でも「二元論の行き来をすることがリスクコントロールの肝」「隠れた意外な因子は二元論の逆側から見つかることも多い」などと書かれている通りである。

③因数分解
アービトラージを狙うために必要な思考法であるため。
『アービトラージを行うためには、まず「周囲が気づいていないこと」に気づく必要がある』と書かれている。そのための唯一の方法として『他人よりも物事を深堀りして考え続ける』とあり、この深堀りする思考法として紹介されているのが「因数分解」だからである。

この因数分解という考え方は、『量×質、そしてプロセス、もしくは5W1Hなどをヒントに因子に切ってみる』と書かれていることから、いわゆるロジックツリーと同じ考えである。
ロジックツリーは問題の原因特定や課題分析などに用いるフレームワークであるため様々なケースに応用できるが、それを本書では「資本主義をハックする」ために用いたという形式になっていると考えることができる。
現に、著者の第一冊目の著書である『鬼速PDCA』でも因数分解によって計画フェーズの仮設の精度を高めるために因数分解能力が必要であると書かれているし、また証券会社時代で営業成績トップになれたのも因数分解して立てた仮設に基づいて行動したからだと書かれている。

そしてこの①②③は以下のような関係性になっている。
・今日到来した個人資本主義(①)時代をハックすることができれば、自分の願望や夢を達成することができる。
・資本主義をハックする方法は、アービトラージ(②)を取ること。
・アービトラージを狙うためには、因数分解(③)をして思考を深堀りすることが非常に有用である。

もう少し簡潔にまとめるとこうなる。
「因数分解(③)によって思考を深堀りすることでアービトラージ(②)を狙うことができ、引いては個人資本主義(①)時代において資本主義をハックし自分の夢を実現することができる。」

そしてこの3点が重要なテーマであると考えるもう一つの理由は、①②③を押さえることさえできれば、今後多少ルールの変更や法改正があったとしても、自分なりの方法を見つけることができるからである。
本書で解説されている具体的な方法は、あくまでも現時点でのシステムやサービスに基づいているもので、世の中の変化によっていくらでも変わり得る。
メインコンテンツがその「具体的な方法」ではあるものの、著者が伝えたい本質的なメッセージはあくまでも①②③であると考える。

さらには、著者の思考・行動様式の根幹には常に因数分解があり、そこで見つけた事実、あるいは立てた仮設に基づいて行動していると推測できる。
それを企業経営や組織改革、業務効率向上などに適用したものが『鬼速PDCA』であり、個人資本主義で勝利して夢を叶える方法を説いたものが『資本主義ハック』なのではないだろうか。
他にも未読ではあるが、『営業 野村證券伝説の営業マンの「仮説思考」とノウハウのすべて』については文字通り営業手法について適用したもの、『稼ぐ人が実践しているお金のPDCA』「お金」「稼ぐ」に特化した内容にしたものではないかと思う。
つまり、因数分解することでアービトラージを取ることが習慣化でき、その能力が高まれば、どの分野にも適用可能であるということが、著者が伝えたいことなのではないかと考える次第である。
 
投稿者 kd1036 日時 
 ページを開いたらいきなり、目に飛び込んでくる「ここにひとつのゲームがあるとしよう。」という文言。ん?、これはどこかで聞いた事のあるフレーズのような・・・、と興味をそそられました。表現も分かりやすく一気に読める読みやすい一冊でした。
 本書の主題は、はじめに、で書いている、【「資本主義」を「ハック」し、最短・最速・最効率でお金を増やし、自分の願望や夢を達成するための方法を紹介する。】という事のようです。内容は、ノウハウとそれを使いこなす基本的な姿勢を説いたものだと感じました。

 本書での「ハックする」の定義は、ルールを逆手に取ったり、その穴を突いて利用すること、となっています。逆手とか穴を突くという表現は若干狡い印象がありますが、おそらく読み手に伝わりやすいのでこのような表現を使ったのだろう。
ちなみに、ルールとはハックする以外にも、従うもの・強要するもの・作るもの・改正するもの・解釈するもの等といった様々な側面があるような気がします。ルールを上手な付き合い方の一つとして、ハックという表現なのかもしれません。

 資本主義とは、資本が第一主義な社会だと書かれています。そして自分の夢を実現する事が人生においての最大のゲームと位置づけ、それを「個人の総資産の最大化」という文脈にしています。(資産とは全体の事で、その構成要素としてそれぞれの資本があると定義されています)
 資本を、人的・金融・固定・事業と分け、1章のアービトラージに役立つ4つの視点(ここが基本的な姿勢を伝える部分)に続き、2~4章で各資本についての詳説となっています。因数分解を使った分析や自らの思考の限界を破る考え方等と個別事項について説明を加えていく構成で、非常に吸収しやすかったです。

 著者は、事業資本の章で、「最悪、俺が死ぬ気で働けば稼げる」という感覚を持てている、と書いています。私は、この感覚は非常に大事だと考えます。著者のような最低3~5億でなくても、その人なりで。
 著者のような力技でも何かの裏技でもいいので、ピンチをしのげる方法を持っているという事は、何かに踏み出す時のハードルを低くしてくれます。最悪、こうすれば何とかなるという感覚があると何をするにも思い切りが良くなると思います。
 これからの社会では、現状維持という選択は死を意味すると私は考えています。現状維持が出来ているという事は、変化し続ける社会にマッチアップし続けている、つまり変わり続けている、と言えると思います。変化のスピードは今後加速していく事はあっても減速する事はないと予想されます。ちょっとした事でも何かを始める時にすぐ踏み出せるアクセルは持っておきたいものです。

本書を読んでいて頭に思い浮かんだ事を以下に3点記述して感想といたします。

一点目はハック出来る人材について。
 お金の稼ぎ方のルールを頭に取り込んだり、自分のなりたいものを選択するという事については、ある程度の知識とその知識を得られる環境が必要でしょう。自分の育ってきた過程なので、本当はそうでなかったら申し訳ないのですが、日本の義務教育課程でそれらの知識は得られないと思います。
 教育への投資は人的資本の拡大と結びつけられています。義務教育にプラスアルファする事に富裕層はお金をかけています。資本主義の社会では、知識の低い所から知識の高い所にお金が流れます。お金持ちの周りにはお金持ちがいて、有益でレアな情報はその中で流通しています。そこのポジションにいるといないとで稼げる金額や関わる事のできるフィールドは大きく変わります。子弟がそのポジションを確保するための方策が教育への投資の一面かもしれません。ただし、富裕層の生まれではなくとも、昔より今の方が費用と時間を効率化して人的資源への投資は出来るようになってきていそうです、デジタル化の恩恵で。私個人としては年間100冊位の本を読んでいれば、情報面ではそれほどハンデを負う事はない、と思います。
 それともう一つ、どのような状況に身を置くかの重要性があります。デジタル化により人と繋がるのは容易にはなっていますが、本当に力のある所に繋がる方法は原則として紹介という形をとります。これは、やり方次第でいかようにも出来るので、そのために使える頭を鍛えておく事が必要でしょう。著者の会社のスタッフさんがどんどん資本を増やしていけるのは、本人の能力は勿論の事、資本を増やし続けている人が集まっている環境が一番大きな要因となっていると私は感じました。

二点目はどこを目指すかについて
 資本主義社会で生きる上で大切なのは、何を人生のゴールとするか見極める事だ、と書いてあります。(P22)これから益々健康寿命が延びる事を考えると、見極めるのは難しいな、と感じてしまいそうですが、一旦決めた事を変更したりゴールを複数作ったりもアリかと思います。本書の人的・金融・固定・事業の取り扱い方を駆使すれば大概何とかなりそうです。ですから、自分のゴールは?を突き詰める事が肝心です。ゴールを問う事は、自分が幸せであるための設計図を作る事なのかなと思います。設計図に必要な材料は、世界が今どうなっていてこの先どうなるか?・自身の知識技能で出来る事は?・自分のやりたい事は?・自分はどういう状態だとし幸せ?等になりますでしょうか。きちんとした材料を揃えるためには、知識を持つ事と自分と向き合う事が必要そうです。たゆまぬ学習にプラスして瞑想のような内観的なものが、ゴールを見極める手助けになるような気がします。

三点目はこれから必要な事について
 本書は、読者それぞれが、世の中の仕組みを上手く利用しそれぞれの幸せを実現するための指南、であったと私は受け取りました。
 ルールに則った上で有利に立ち回る。そのための方策は分かりやすく解説してもらいました。そのうえで考えなければいけないのは、我々の周りにあるルールの決められ方かと思います。ルールは不変のものではありません。また、自分が使いこなそうと思っていれば、他の人だってそうしているはずです。
 もしかしたら、こういう事が言えるかもしれません
 ・柔道やスキージャンプのルール変更は日本人選手に勝たせないために行われた
 ・大東亜戦争は、型にはめたいアメリカに上手い事おびき出されてしまった
  民間人を標的とした各地の大空襲や原爆の投下は明らかな国際法違反ですが、それが裁かれ
  ることはありません
 ・バブル経済の崩壊は、日本企業の競争力を削ぎたい勢力に仕掛けられた
 勝手な思い込みを書いてしまいましたが、要はルールを有利に使うために書き換える方法が取られる事もあるという事です。
 ネット規制に関してはシステムの進歩に法が追い付いていない面も多々見られます。ここ10年位で見ても、これまでに存在しなかったビジネスがどんどん立ち上がっています。人類の使うエネルギーはどうなっていくのか。コロナ禍がどうなるかは分かりませんし、もっと強烈なウイルスの発生可能性も存在します。国の施策を独占で請け負う事業者のように甘い汁はある一定箇所で吸いきってしまう事柄が存在します。天災は世界で益々増加するかもしれません。世界大戦が起こるかもしれません。世界は今まで体験した事のない超高齢介護社会を迎えていきます。
 適当に書き連ねましたが、今我々を取り巻いているルールを上手く使いながら、今後どうなるか(ルールの新設・改廃も考慮)を意識しつつ(ここに答えはありませんが備える事は出来ます)、人に必要とされる人間でありたい(人に必要とされるから承認欲求等が満たされ金銭的にも満たされる)という思いを巡らせた一冊でした。
 
投稿者 masa3843 日時 
本書は、資本主義社会というゲームの中で、効率的に成果を上げるためのアービトラージ思考について解説した本である。アービトラージとは、一般的には裁定取引のことを指し、同一の価値を持つ商品の一時的な価格差を利用したさや取りのことを言う。本書の中では『周囲が気づいていない情報や価値や認識の歪みを活用すること』と定義されており、著者は、歪みに着目して勝つ戦略的思考法の有効性を本書を通じて解説している。

印象的だったのは、第2章の最後に説明されていた『人的資本を通した子どもへの「税率0%」の相続』という考え方だ。著者は、自分の子どもに対する教育を投資として捉えると、他の相続や承継と比べて圧倒的に利回りが高いため、富裕層は重点的に子どもへの教育にお金を使うと解説している。つまり、子どもへの教育投資は、子の頭脳への資産移転と捉えることができ、この投資には相続税がかからないため、利回りが非常に高いと説明しているのだ。

この考え方がアービトラージ思考の産物だとするならば、どこに『周囲が気づいていない情報や価値や認識の歪み』があるのだろうか。具体的に考えてみよう。例えば、子どもに承継できる資産が1,000万円あるとする。これをそのまま相続するとなると、相続税を最大の55%とすれば、子どもは450万円しか承継することができない。しかしながら、1,000万円を子どもの教育に投資することで、子どもの年収が100万円増えるとなれば、どうだろうか。子どもは最低でも30年以上は働くだろうから、教育の効果は100万円×30年で3,000万円となる。450万円と比較すれば、6倍以上である。この価格差が価値の歪みであり、教育を投資として捉え、リターンを計算できるかどうかの違いが認識の歪みだと考えられる。

それでは、こうした歪みに気付いて活用するために、私達に必要な視点は何なのであろうか。私が注目したのは、第2章の『時間のアービトラージと人的資本』の中で説明されている『時間価値が低いときほど時間の切り売りを避けろ』という提言である。著者は、若くて家賃が割高に感じる時であっても、節約して郊外にアパートを借りるようなことはせずに、自分の会社の近くに住んで「時間を買う」ことが重要だと言っている。こうすることで、例えば睡眠の質を上げたり良質なインプットの時間を確保できるようになり、結果的には人的資本の形成に結びつくというのである。

この提言を咀嚼して気づいたことは、成果の時間軸を長期間で見ることの重要性だ。目先の家賃の高さを、すぐに何かのメリットや成果で回収することは考えずに、将来の自分への投資と考えて、人的資産の形成を目指すというわけだ。例えば、良質な睡眠をとることで仕事の効率性が上がり、社内での評価が高まって多くのチャンスを与えられるかもしれない。また、通勤時間が短くなったことで浮いた時間を語学の勉強に充てることで、スキルが身について人的資本の形成につながることも考えられる。いずれも、会社の近くに住んだからといってすぐに手に入るものではない。

このように、成果の時間軸を長くとるということが、様々な歪みに気づくために有効な視点だと私は考える。そしてこの視点は、前述の子どもに対する教育投資を考えるうえでも有効だ。子どもが仕事をするようになる時まで成果を回収できないとするならば、そこまで経済的余裕がない多くの一般人が過度に教育投資をしないことも納得できるし、歪みが生まれる理由にも得心がいく。成果や投資効果の時間軸を長くとることは難しいのだ。なぜなら、投資する時点でその成果量を測ることが困難だからだ。前述の事例では、教育効果として子どもの年収が本当に100万円増えるかどうかは分からない。10万円しか増えないかもしれないし、全く増えないかもしれない。もしくは、年収1億円を稼ぐような起業家になるかもしれない。不確定な未来のために、現在の行動を決断することは難しいのである。しかし逆に言えば、だからこそ認識や価値の歪みが発生しやすく、他者と差別化できる考え方になり得るのだ。これから自身のスキルを磨くうえでも、子どもの教育を考えるうえでも、常に意識していきたい視点である。


今月も素晴らしい本をご紹介くださり、ありがとうございました。
 
 medal1-icon.gif
投稿者 BruceLee 日時 
本書は資本主義や経済について書かれているが、個人的に感じたのは別の読み方もあり、自分の場合のそれは「思考のリミッター外し」にも非常に役立つという点だ。具体的には以下のような読書体験があった。

「結局は人生をかけて42.195キロのマラソンを1回走ればいい人と、毎日どころか、1時間ごとに42.195キロ完走する必要がある人の差でしかなく、後者は常に全速力で走り続けるどころか、もう走るだけではダメなので、早く進むための乗り物を開発し、そのために多額のお金も投下し、そのスピードを手に入れることになる」

この文を読みながら、週末ランナーでもある自分は「1時間で42.195キロ走れる訳ないじゃん」と思ってしまったのだ。だが、ここでは「自分の足で走る事が条件」とは書かれていない。そうか、1時間で42.195キロ移動出来る乗り物を開発しちゃえばいいのだ!って言うか、高速なら車で余裕の距離じゃん!と気づいたのだ。まさに自分の中で常識を作り、そんなリミッター取っちゃえよ!と著者に指摘された気分であった。

また、意外と衝撃的だったのは、S&P500の過去90年間チャートを使って「経済が右肩上がりになっている社会、すなわち資本が増えていく限り、人々の不満が爆発することは考えにくい」また「金融市場は上下を繰り返しながらも確実に『膨張』していくものである」と断定している点。そうか、これまで人類は光と影を含んだ紆余曲折があって今日に至っている訳だが、ポジティブな事象、ネガティブな事象含め様々な事象がありながらも、今日現在の結論としてこのチャートが示しているのは、

何だかんだ言って経済は回って来たし、総じて常に世の中は良くなっている

という事だ。そこで改めて考えてみたのだが、資本主義って何だろうか?今までの自分であればザックリ「自由競争の世界」というのがその答えだったと思う。そしてその「競争」には勝ち負けが含まれており、誰が勝つか(誰が負けるか)が前提であった気がする。が、何もそんなゼロサムでなくても良いんじゃね?と本書の二元論の指摘でそう語られているように思う。そして「絶対的な正解などない」という事をも踏まえれば、資本主義とは「切磋琢磨し合う事で各人が成長できる世界」とも解釈できるのだ。

仮に日本が共産主義の国で誰もが平等な機会しか与えられない世界であったら、そんな状況にはならないだろう。そして実際共産主義は死滅した。一方、昭和までは大企業に入れば一生安泰と言われたが、本書を読んでそれも果たしてハッピーな事だったのだろうか?とも思った。大会社の歯車となる事でクビにはならないとしても、それが有意義な人生か?といえばどうだろう。それよりも個人の考え方次第でどうにでも解釈・行動出来る今日の方が、自分で自由に選択出来るという点で、よりハッピーと言えるのではないか?そう考えると我々は非常にラッキーな世界に生きているとも思うのだ。

そんな環境下で生きるためにはどんな方法があるか?は本書に詳述されているので、後は各人が考え、行動に移せば良い。ただ自分がキモだと思ったのは「機会やポジションなどのチャンスを与えられるかどうかは実際の結果(ESP)にPERをかけた株価で判断される」という一文だった。

振り返れば我々の今の機会やポジションを決めたのは、我々のそれまでの実績や結果だけによるものではない事に気づく。その時点では見えないPER (期待)があったのだ。それは社内での昇進もそうだし、そもそもの就職時、そして転職時も同じ事が言えるし、ある意味ビジネスでの相手との取引等、つまるところ「あなたに決めた」と相手に決めて貰った時点においては、全て同じ事が言えるかもしれない。常に期待値と共に我々は昇進や就職、転職が出来、顧客に購入選定頂けるのではないか?だとすれば、そう決めてくれた相手に対し、どう報いるかが、我々の本領を発揮する部分であり、その期待に応えられるか否かを毎回ゲームのように試す事が出来るのが、資本主義下でのポジティブな生き方ではないかと思う。

気を付けなければならないのは、既存の思考や常識や社会のルールを重んじるあまり、自ら縛りを作ってしまう事だ。「もし1日が100時間あるとしたら何をやりたい?」という問いかけや「不安に思っている自分を、真上から見ているもうひとりの自分を用意する」思考のように、実際とは異なる観点でシミユレーション、思考してみる事で、今までは見えていなかった自分が見えてくるかもしれない。それはつまり、それまでの自分のリミッターが外れたともいえるのではないか。そう考えると我々はとてもワクワクする世界に生きているとも言える。

そんな事を感じた1冊であった。
 
投稿者 Terucchi 日時 
「資本主義ハック」を読んで
私自身、資本主義の世界に生きているため、当たり前と思ってしまっていたことも、本書を読んで、改めて気付かされたと思う。今回、私としては以下の3点について思った点があり、それをベースに感想を書きたい。
1.資本主義だから、アービトラージがお金に変わる
2.アービトラージとはあるべき姿(理想)とのズレ
3.時間の大切さ

では、以下にそれぞれを説明したい。
1.資本主義だから、アービトラージがお金に変わる
もし情報と認知の歪みのアービトラージに気付いても、資本主義でなければ、お金に変える仕組みではない。例えば、社会主義であれば利益を得たとしても国に捕られてしまう。なぜなら、それが社会主義でのルールだから。しかし、資本主義はみんながお金持ちになれる可能性を持っている。これはなんと個人に対して、自由で公平である競争のシステムであろう。それ故に、作者は資本主義で生きることは楽しい、ということになるのだろう。そして、この本で説いているルールがわかれば、思うように稼げるといこうとなのだろう。

2.アービトラージとはあるべき姿(理想)とのズレ
現在の仕事での考え方でもあるが、気付くことを考えるとき、あるべき姿(理想)と現実のズレを考える。作者はアービトラージを考える上で、因数分解を考え、そしてその因子を考えて歪みを解いているが、向かう方向としてのあるべき姿(理想)を当人が頭の中で描くことができていることが重要ではないか、と思う。もしそれがなければアービトラージの歪みも気付くことができないのではないかと思う。
ところで、少し余談ではあるが、因子の一つとして、しょうおん先生が言う怪しい系の要素も、重要な一つの因子であると思う。私自身も因子について考えてみた。単なるお金持ちだけでなく、充実した成功の観点で考えてみると。作者の言う、知識×信用×人脈に、更に私としては、×思い(熱量)×努力(学ぶ姿勢・謙虚さ)×社会に対する貢献、が必要と思うが
、それに加えて重要な因子として、しょうおん先生のおっしゃる、×智の道の考え× 運気×怪しい系のワザ、だと思う。その時、因子を掛け算で考えるため、先生がおっしゃるように、怪しさだけでは、この資本主義では成り立たないという計算になるのではと思う。自分の人生を有意義なものにするためには、利益ばかりでなく、心の充実も必要。それが、しょうおん先生が言う、智の道であり、怪しい系もそれなのだと思う。もう少し説明を加えると、智の道がプラス・マイナスの方向を指示して、怪しい系のワザは係数の位置付けかと。

3. 時間の大切さ
p97に、資本の大きさ×利回り×時間=リターン、の計算式があり、更に本書の中では、成功は早い方が良かったり、期待値の話もあり、時間の重要性についても書いている。
今の自分にとって、残された時間について考えてみた。現在サラリーマン生活の中、歳をとって中堅も終わり、最終コーナーに差し掛かろうとしているのが私の現状である。いわゆる、将来の期待値や可能性は減っている。会社も若い人間に期待するのがよくわかる。昔、自分が期待されていたことが、今更ながら身にしみる。なぜ、その時は気付かなかったか、なぜありがたく思わなかったのか。
最近、人生で残っている時間の短さが怖い。しかし、今気付いて良かった。残された時間はまだある。潤沢ではないが、日々貴重と思える時間はある。今一度、その充実に向けて、残った時間を大切にして生きて行きたい。そして、サラリーマンだけの人生でなく、それ以外も含めた人生を充実させて行きたい。
今月もいろいろなことを考えさせられる機会を頂き、ありがとうございました。
 
投稿者 shinwa511 日時 
本書を読んで、思考停止しないことが重要であることを、改めて理解できました。

著者は、資本主義という現代のルールの中で、どのように考えて行動し、成果を挙げるべきかを本書で解説しています。

現代の社会で生きるならば、資本主義というルールを前向きに捉えて、資本をコントロールしながら、利益を生み出すことを考える必要があるのです。

本書では、資本を人的資本・金融資本・固定資本・事業資本の4つに分類しています。
その中の固定資本は、シェアリングエコノミーの台頭で大きな変化を迎えています。そもそも、資本主義社会という言葉を読み解けば、「自分で働くのではなく、資本に働いてもらう」ことです。

固定資本とは、手で触れることができる、全てのものを指します。土地や建物などの不動産や、車などの動産、その他、所有しているモノのすべてが含まれています。

例えば、昔は不動産を購入するとしたら、住むか貸すかの二択しかありませんでした。しかし現在は、購入するが、週末は使わないので他人に貸すことや、空き部屋の、一部屋だけを他人に貸す、夜間使っている駐車場を、日中だけ他人に貸す、といった選択肢を自由に選ぶことができます。

以前は、固定資本を買って売るという流れしかありませんでした。しかし今は、購入後に利回りを生みながら、将来的に販売することが可能です。固定資本が利回りを生みやすくなったのが、大きなトレンドの変化だと考えます。

そして、このような変化のある時代だからこそ、選択肢の幅を広げることが重要になるのです。

私たちは、無意識に外部からの情報を遮断し、選択肢を狭めてしまいがちになります。必要ない、と思って選択肢を意識的に外す場合もあれば、そもそも多くの選択肢がある事を知らないがために、結果的に切り捨ててしまっている場合もあります。選択肢が増えて実現したいことが増えれば、人生の幅を広げることも可能になるのです。

無理、不可能という言葉は、解決方法を考えるための思考を、停止させてしまう言葉です。

この社会でもっとも自由に、生き生きとして生活できるのは「成長する人」である。というのも、それぞれの人に割り振られた「資本」という役割は、価値を生み続け、成長をし続けることを前提としているからだ。

何より、あなた自身もまた資本のひとつだ。荷物を運ぶ、書類を作る、誰かに知識を教えるといった仕事を通して、他の人や社会に対して価値を「生産」している。

自分自身という資本にも、自分のために本を読んで知識を得たり、自分が興味を持つことに、少しでも挑戦したりと、自分を成長させる投資も続けていくようにします。

そして、この資本主義の社会で、自分で考えて、自分で行動できることの楽しさを実感していくようにします。
 
投稿者 tarohei 日時 
『資本主義ハック 新しい経済の力を生き方に取り入れる30の視点』を読んで

本書を読んで感じたことを一言で表現するなら、少し大袈裟ではあるが、本書は資本主義社会というマネーゲームを勝ち抜くためのルールブックである、と言えよう。以下にこの思いに至った理由を中心に本書の感想を述べていきたい。

まずは、資本について。資本主義というからには資本とはなにかという定義・ルールを理解しないことにはスタートラインには立てない。本書では資本には、人的資本、金融資本・固定資本、事業資本があると説く。人的資本とは、個人の知識・スキル、信用力・ブランド、人脈・ネットワークのことである。あらゆる資本の元手となるものでこれらを活用することで個人の能力や才能など自分の価値を換金できることをいう。金融資本・固定資本とは、いわゆる株や有価証券、不動産などを指す。言うまでもなくこれらを投資・運用することでさら大きな資産を形成することが可能である。事業資本とは平たく言えばビジネスアイデアそのものやそれを元に会社を経営し資産を増やすことを指し、最もレバレッジ効果の大きい資本のことである。ちなみに事業資産は本書の造語である。
いままで資本というと、一般的には金・土地・人のことだと思っていたが、本書を読み進むにあたり実はそれだけではなく、資本とは価値を生み出す仕組み、であることを改めて思い知らされた。そう考えると、人的・金融・固定資本・事業資産などあらゆる資本やアイデア等を組み合わせることで個人では成し得ないような資産を形成できると言っていることも頷ける。本書を読むことで資本とはなにかの本質を改めて再認識した。

次に、資本主義ルールの要となると感じたのはアービトラージである。アービトラージとは周囲が気づいていない情報や価値や認識の歪みを利用して勝負に勝つ考え方である。これを読んだ時、元来商売とはそういうものであり、例えて言うならば、凶作で米価が高騰している地域に対して、豊作で価格が低く抑えられている地域から安く仕入れ、凶作となっている地域で売り捌くようなもので、必要なものは一にも二にも情報でありそれ以上重要なものはないと考えていた。ところが、本書を読み進めるに従い感銘を受けたことは、どうやったらその歪みに気づくことができるのかという問いに対して、他人よりも物事を深掘りして考え続けることが唯一の方法であるとし、深掘りする思考法として因数分解があり、因数分解の思考法を具体的に示していることである。その思考法は正に、複雑な問題は細かく細分化して考えよ、という方法論にも通じることでもあり、この思考法はアービトラージに対して有用であると同時に、ありとあらゆるビジネスの基本としても汎用的に有用であるという学びを得た。

最後に、最も重要なルールだと感じたのは、資本主義社会を生きる上で大切なのは人生のゴールをどこにするかだ、と書かれているようにゴールを決めることである。しかも自分で自分のゴールを決めなければ意味がない。これが決まらないことには、どの資本に、どれだけ時間をかけて、いくら投資するかなどの投資戦略が決まらない。最も投資効果が高いのは人的投資であり、レバレッジが大きいのは事業投資であろう。ゴールはそれぞれ自分のやりたいこと、なりたいもの、自分の特性、目標、現状などに応じて人それぞれ異なってくるものではあるが、要するに自分のゴールが明確でなければ右往左往することなり労力を浪費するだけであり、決して勝ち抜くことはできないということだと思う。

さて、資本にはどういうものがあるかを理解し、その資本を元に資産をいかに増やすかの方法論がわかり、増やした資産のゴールが決まれば、あとは実践するだけである。尤も資本主義社会で勝利するためのルールや条件を理解したとは言え、野球のルールをいくら勉強しても野球そのものがうまくなるわけではないのと同様に、それだけは資本主義社会では勝利することはできない。ルールを熟知した上での実践訓練が肝要であろう。ただ、ルールを知らずに勝利することはあり得ないということである。

そして、本書を読了して最も強く感じたことは、今の時代、SNSの普及やクラウド・仮想化技術の進歩により、個人でも大企業並みの売上・収益を上げることができるのではないかという思いである。つまり、例えば宣伝拡散はtwitterでやり、FaceBookやWebに誘導し、ノウハウ・コンテンツはnoteやサロンで有償化、アイデアを具現化・量産したければクラウドファンディングで資金を募り、ファブレスで生産、販路はAmazonを活用すればよい。そして資本主義ハックを熟知していれば十分に可能ではないかという思いである。
もちろん経理・庶務関係などはアウトソーシングである。

本書で学んだ資本主義社会を勝ち抜くルールを踏まえて、自分自身で定めたゴールに向けて実践に挑んでいきたい。
 
投稿者 tarohei 日時 
『資本主義ハック 新しい経済の力を生き方に取り入れる30の視点』を読んで

本書を読んで感じたことを一言で表現するなら、少し大袈裟ではあるが、本書は資本主義社会というマネーゲームを勝ち抜くためのルールブックである、と言えよう。以下にこの思いに至った理由を中心に本書の感想を述べていきたい。

まずは、資本について。資本主義というからには資本とはなにかという定義・ルールを理解しないことにはスタートラインには立てない。本書では資本には、人的資本、金融資本・固定資本、事業資本があると説く。人的資本とは、個人の知識・スキル、信用力・ブランド、人脈・ネットワークのことである。あらゆる資本の元手となるものでこれらを活用することで個人の能力や才能など自分の価値を換金できることをいう。金融資本・固定資本とは、いわゆる株や有価証券、不動産などを指す。言うまでもなくこれらを投資・運用することでさら大きな資産を形成することが可能である。事業資本とは平たく言えばビジネスアイデアそのものやそれを元に会社を経営し資産を増やすことを指し、最もレバレッジ効果の大きい資本のことである。ちなみに事業資産は本書の造語である。
いままで資本というと、一般的には金・土地・人のことだと思っていたが、本書を読み進むにあたり実はそれだけではなく、資本とは価値を生み出す仕組み、であることを改めて思い知らされた。そう考えると、人的・金融・固定資本・事業資産などあらゆる資本やアイデア等を組み合わせることで個人では成し得ないような資産を形成できると言っていることも頷ける。本書を読むことで資本とはなにかの本質を改めて再認識した。

次に、資本主義ルールの要となると感じたのはアービトラージである。アービトラージとは周囲が気づいていない情報や価値や認識の歪みを利用して勝負に勝つ考え方である。これを読んだ時、元来商売とはそういうものであり、例えて言うならば、凶作で米価が高騰している地域に対して、豊作で価格が低く抑えられている地域から安く仕入れ、凶作となっている地域で売り捌くようなもので、必要なものは一にも二にも情報でありそれ以上重要なものはないと考えていた。ところが、本書を読み進めるに従い感銘を受けたことは、どうやったらその歪みに気づくことができるのかという問いに対して、他人よりも物事を深掘りして考え続けることが唯一の方法であるとし、深掘りする思考法として因数分解があり、因数分解の思考法を具体的に示していることである。その思考法は正に、複雑な問題は細かく細分化して考えよ、という方法論にも通じることでもあり、この思考法はアービトラージに対して有用であると同時に、ありとあらゆるビジネスの基本としても汎用的に有用であるという学びを得た。

最後に、最も重要なルールだと感じたのは、資本主義社会を生きる上で大切なのは人生のゴールをどこにするかだ、と書かれているようにゴールを決めることである。しかも自分で自分のゴールを決めなければ意味がない。これが決まらないことには、どの資本に、どれだけ時間をかけて、いくら投資するかなどの投資戦略が決まらない。最も投資効果が高いのは人的投資であり、レバレッジが大きいのは事業投資であろう。ゴールはそれぞれ自分のやりたいこと、なりたいもの、自分の特性、目標、現状などに応じて人それぞれ異なってくるものではあるが、要するに自分のゴールが明確でなければ右往左往することなり労力を浪費するだけであり、決して勝ち抜くことはできないということだと思う。

さて、資本にはどういうものがあるかを理解し、その資本を元に資産をいかに増やすかの方法論がわかり、増やした資産のゴールが決まれば、あとは実践するだけである。尤も資本主義社会で勝利するためのルールや条件を理解したとは言え、野球のルールをいくら勉強しても野球そのものがうまくなるわけではないのと同様に、それだけは資本主義社会では勝利することはできない。ルールを熟知した上での実践訓練が肝要であろう。ただ、ルールを知らずに勝利することはあり得ないということである。

そして、本書を読了して最も強く感じたことは、今の時代、SNSの普及やクラウド・仮想化技術の進歩により、個人でも大企業並みの売上・収益を上げることができるのではないかという思いである。つまり、例えば宣伝拡散はtwitterでやり、FaceBookやWebに誘導し、ノウハウ・コンテンツはnoteやサロンで有償化、アイデアを具現化・量産したければクラウドファンディングで資金を募り、ファブレスで生産、販路はAmazonを活用すればよい。そして資本主義ハックを熟知していれば十分に可能ではないかという思いである。
もちろん経理・庶務関係などはアウトソーシングである。

本書で学んだ資本主義社会を勝ち抜くルールを踏まえて、自分自身で定めたゴールに向けて実践に挑んでいきたい。
 
投稿者 akiko3 日時 
頭がよい方のハイレベルな内容についていけてはいないが、ふと1990年代のOL時代に“知能指数”のIQより“心の知能指数”であるEQ(Emotional intelligence)がこれからは大切と言われていたと思いだした(あの頃は、高学歴のIQが高い人がよい企業に入社し、出世していく流れがあった)。

そこで、高EQのメリットの裏付けがあるか調べてみたら、食品・飲料メーカーに関する1986年の調査があり、『同社の経営陣のなかでEQがある一定の水準に達している経営幹部の場合、担当する事業部門の年間利益が目標を20%も上回っていることを発見』という記事があった。
 
ところで、EQってそもそもどんな能力かも調べたら、心理学博士のダニエル・ゴールマン氏が、
• 動機付け:自身を動機づけ、挫折しても粘り強く取り組める能力
• 自己抑制:衝動をコントロールし、快楽を我慢できる能力
• 自己認識:自身の感情を把握し、整え、感情の乱れに思考を阻害されない能力
• 共感性:他人に共感し、希望を見出せる能力
• ソーシャルスキル:他者との調和した人間関係をマネジメントする能力
であるとしている。
 
 なるほど、今回の著者も、これまでの課題本の著者達も、頭がよいこと、仕事に精通していることに加え、対人関係能力にも優れ、人と共同で取り組んだり、情報交換をしながら大きな成果を出していた。
また、それらの成果は、需要を見つけ、ただ利益を生み出すだけでなく、それを満たすことで利便性を高め、人や社会の満足度や幸福度を高めている。
心の感度が高いから気づけた需要であるし、うまくいかず挫折しても、粘り強く取り組んだから出せた成果だ。
なにより我由でなく、こんなやり方があるよ、どう?と手の内を見せてわかりやすく本にして情報開示し、一人でも多くの人達の可能性が広がることを望んでいる。
とはいうものの、後半、投資の話などは自分にとっては別世界で思考停止したが…。そんな自分でも『資本主義経済はゲーム』という例えはわかりやすかった。頭がよいから見出せる資本主義社会の厳しい競争の『ルール』、『ツール』、『どう戦うか』を教えてくれる。
ゲームだと思えば、もっと理解して楽しみたいと思う。一緒にゲームをする人達も楽しい方がいい。子供の頃、友達とかくれんぼや人生ゲームなど既存の遊びをメンバーに合わせて難易度を上げたり、流行りの遊びをやってみたり、どう楽しもうかとワクワクしていた。あんな風にもっと肩の力を抜いて個人で考え、個人のゆらぎを社会に投じられるのだ。

ただし、ゲームには勝ち負けがつく。社会のゲームには負けに負債がついてくる。判断は間違えないようにしないといけない。
この“判断”について、興味深かったエピソードが、著者の会社のメディア事業で投資家の反応が真っ二つに分かれたところだ。
投資家の考えが真っ二つに分かれたという事実に対し、考えを整理するとそれぞれがイメージしていたメディアが“量産していく”と“集約していく”と真逆だったこと。この時、意見の対立と感情的にならず、“誰にどんなサービスをどう提供できるか?”という問題意識をもって判断したから、実のある成果につながったのだと腑に落ちた。

今、世の中は変化の時だ。社会のルールも人の価値観も変わっている。
だが、変わらないのは『誰にどんなことで自分はお役に立てるのか?』と問いのように思う。そう問い続けながら自分を高めていくことは幸せにもつながっているだろう。ということは、後天的に向上させることが可能なEQも高まり、より生きよくなっていく。時代は変わってもEQが大切なのは変わらないようだ。
 
投稿者 mkse22 日時 
「資本主義ハック」を読んで

本書を読み終わったとき、複雑な気分となった。

大学生のときに本書に出会いたかったという気持ちと
当時の自分ではこの本の価値を理解できなかっただろうという気持ちが
同時に湧き上がってきたからだ。

本書では、資本主義経済の原則やルールを前提に個人の資産を最大化する方法を説明している。
資本主義社会では、資本が主軸となり様々な商品が生み出される。
資本とは、『価値を生む仕組み』(p.19)のことだ。内訳として人的資本・金融資本・固定資本・事業資本の4種類があり、これらを組み合わせることで商品が生み出され、それらを売ることで金銭を得ることができる。ただ、金銭を得るためには競争に勝つ必要があり、その、競争に優位にたつための視点がアービトラージである。
アービトラージとは『周囲が気づいていない情報や価値や認識の歪みを活用すること』(p.38)という意味だ。冨田さんはこのアービトラージの利用方法について、本書の大半を使って具体的に説明している。

このように書くと、正直目新しくない、ほかの本でも記載されている内容のように思える。
(アービトラージという概念は大学のファイナンス理論で習った記憶がある)
私が学生時代にこの本を読むと、そのような感想を抱いただろう。

ここで一冊の本を紹介したい。

「賢さをつくる 頭はよくなる。よくなりたければ。」(谷川祐基著)である。
この本によると
 (1)「思考とは《右》と《左》の往復運動」
 (2)《右》と《左》には、優劣や順番がない
とある。

ここでいう《右》と《左》とは、それぞれ抽象や具体という言葉の意味を拡大したものである。
通常の意味と区別するために、それぞれ《右》と《左》と表現されており、詳細は以下の通りである。
 《右》とは抽象的/概念的/本質的/高次元/長期的な方向、
 《左》とは具体的/五感的/実用的/低次元/短期的な方向

さらに、《右》と《左》と表現した理由がもうひとつ。
「抽象」と「具体」には、優劣や順番がないことを明確化するためだ。
ほかの本では「抽象」が上に「具体」が下に書かれていることが多く、
これが優劣があるように思い込む一因となっており、これを避けるためでもある。

この(1)(2)の視点から本書を読むとその価値に気付く。
なぜなら、本書では冨田さんの思考つまり《右》と《左》の往復運動が紙上で詳細に再現されており、
《右》と《左》という視点を把握することではじめて冨田さんの思考をトレースすることができると考えるからだ。それは、自分で冨田さんの思考を再現可能となり、他のケースに応用することが可能となることを意味するからだ。

まず(1)の視点から本書を読むと以下のようになる。
 ①日常の生活や仕事を通じて、自分と周囲との認識のずれに気付く。
 ②どんな社会でも人々の認識にずれがあることに気付く。
 ③認識のずれに注目する目的は、ずれにより生じた社会に歪みを把握して、自分の都合の良い方向に歪みを解消するためだ。
  そうすることにより。自分に多大なメリットをもたらすからだ。
 ④社会の歪みを把握する具体的な手段として「因数分解」や「常に正解は他にある」などがある。

①から③までが《左》→《右》で、④が《右》→《左》と見做すことができる。

意外と盲点なのは(2)である。
(2)に意外と気付けていない人が多いのではないかとか考えている。
私の経験でいうと、学生時代には抽象化に重きをおいて具体化を軽視する傾向があった。
大学時代が特に酷く抽象化することだけで満足していた時期がある。
この状態だと良いアイデアを思い付いたとしても、具体化されていないため、行動に移せないという問題がある。ちなみに、行動できない人が多い理由は(2)にあるではないかと密かに考えている。

以上のように、本書の価値を理解するためには(1)(2)の視点が必要である。
(1)の視点がないと、思考の意味が曖昧となるため、冨田さんの思考を自分でも再現可能な形で把握できなくなる。
(2)の視点がないと、具体化を軽視してしまい、結果として行動できなくなってしまう。
この2つの視点がそろって、はじめて本書の価値が理解できると思うのである。

今月も興味深い本を紹介していただき、ありがとうございました。
 
投稿者 3338 日時 
昨日は気づかなかった、街角の新しい店。
先月は気づかなかった、書店の新しい本。
昨年は気づかなかった、仕事の新しいやり方。
昨日と視点を変えたり、先月よりゆっくりと見渡してみたり、今年はふと心に浮かんだことを実行してみる。この本をほぼ読み終えて、ここにさしかかり、先生が普段から言うところの微差を想いました。

 課題図書を投稿するようになり、一年半になりますが、続けて来て辿り着くところはいつも同じです。題材や表現は違っても、微差を感じる感性を養うことと、その感性を研ぎ澄ますこと。資本主義社会で成功者になるためにも、微差を感じる平かな心が必要だということを説かれていると思いました。ですから、どの本を読んでいても必ず思い浮かぶ本があり、今回はやはりシンニホンから始まって、インテグラルシンキング、ティール組織を思い浮かべつつ読みました。

 まず一度読んでから、私は「ハック」の意味をちゃんと理解しているかと自分に問いかけました。なんとなく知っているだけだと気がつき、調べてみたら、本来の「ハック」の意味は、高い技術力を駆使してシステムを操ることであると分かりました。先月に比べて、読みやすい割には、自分が投資や株などに縁がない上に、元は公務員で民間の会社とは違う感覚で、最初は何を書いていいか分かりませんでした。ただ感じたことを書くだけなのに、思考を言語化するということを、きちんとして来なかったため、何も書くことが浮かんで来ないのが情けなく、せめて思ったことをできるだけ形にしたいと思います。

 今回は資本主義社会で成功するためには、アービトラージとハックが必要であると説かれています。アービトラージが歪みを利用することであるなら、ハックは徹底的にルールを利用し尽くすことになります。資本主義経済というゲームのルールを知り尽くし、どのような要素で構成されているかを見抜くことが、成功する鍵になります。どれだけ細かい要素が認識できるかで成功が左右されますので、細かい要素を分析して、どれだけたくさんの切り口で細分化し、それを掛け合わせることができるかが腕の見せ所です。   

 たとえば、基本編で先生が紹介してくれたリンゴの本ですが、あの本のようにリンゴ一つ取ってみても、あれだけの切り口でリンゴを語ることができる人は、なかなかいないのではないかと思います。だからこそ、あの本のはベストセラーとなり、人々の特に子どもたちの人気を博したのだと思います。娘が小さい頃に読ませてやりたかったです。

 冨田氏はそれを因数分解と大変分かりやすい例えで解説してくれました。こう解説してもらえば、さすがに経済活動に疎く、株や投資に縁がない私のような主婦にも理解できました。また、お金や人を巻き込むことで、一馬力が何馬力にもなると解説しているあたりも、大変分かりやすく、それこそゲームの解説を読むように読むことができました。

 資本主義経済は、頭のいい人が得をするゲームだと言われています。どんな人が頭のいい人なのかと言われれば、ルールを知り尽くして、ある時は人が気がつかないところを深掘りして見せ、ある時は逆手に取る、そしてある時は掛け合わせて別のルールを作るといった、自由自在にシステムを操ることができる人だと言えます。冨田氏は当にその通りの戦略を持って、資産を築いた成功者です。

 しかし、冨田氏を始め、成功した人たちが元々特別な素質があったかと言われれば、微妙なところだと思います。無くもないけれど、どちらかと言うと普通の人ではなかったかと思います。ただ冨田氏はルールのどこかに見落としがあり、そこを見つけることさえできれば、成功につながることに気がつき、ゲーム感覚でそれを行動に移しただけではないかと思います。

 人生をゲーム感覚で生きることができれば、と思い一歩踏み出してみましたが、まだ早いようです。まだまだ微差を感じ取るほどの感性は、育ち上がっていません。日々呼吸法や瞑想をしていますが1年ちょっとですから、3年まではまだ道のりが長いものがあります。でも必ず3年目は巡って来ますから、その時に少しでも微差を感じる取れるようになっている自分を、妄想しつつ続けたいと思います。
 
投稿者 vastos2000 日時 
 本書に書かれている内容は、「そんなこととは全然知らなかった」というものは無く、すでに既知の事だったり、ぼんやりと「こうだろうな」と思っていたことがほとんどだった。つまりは不完全ではあるけれども、私は本書に書かれている事の多くは知っていたということになる。
 にも関わらず、私は資本主義的に成功していないのは、行動が足りないからではないだろうか。考えるだけ、情報を知っているだけでは、現実世界の資産は増えない。

著者は『鬼速PDCA』というタイトルがつくほど、高速に検証と行動を繰り返していたし、一代で名をなすような経営者は(私が知る限り)着眼点が良いだけでなく、特に若いときはハードワークしている。
 アタマを働かせるのはもちろん、手足も動かさなくては資産を増やせない。『鬼速PDCA』が行動の仕方を示す一冊だったとすれば、本書は考え方を示す一冊なのではないだろうか。


新型コロナウィルスの影響一つとっても、政府や地方自治体は様々な助成金や補助金を創設している。
これは当然のことながら、その制度があること知っている人しか使えない。
本書で言うアービトラージとは異なるが、身近な例をあげる。
新型コロナウィルスの感染が拡大してから創設された、大学生や専門学校生を対象とした給付金制度がある。この制度は、新型コロナウィルスの影響により家計が急変し、学校に通い続けるのが困難になった学生生徒を対象としたものだ。
この制度が発表されて、私が勤める大学では50~80人くらいが申請するのではないかと予測し、受付窓口にも3名の職員を配置したが、ふたを開けてみれば30人程度にとどまった。
すべての学生の家計状況を把握しているわけではないが、対象となる範囲の広さ(適用条件のゆるさ)を考えれば、50人くらいはいてもおかしくないのだが、この情報を知らないか、知っていてもよく内容を調べず、自分が対象となる可能性が高いにもかかわらず申請をしない学生が10人以上いたと推測する。(「10万円や20万円じゃ足りねぇよ」と思ったのかもしれないが)
 そして同じような例がもう一つ。上記の制度とは別に、大学独自に全在学生を対象に、一律5万円を支給する制度を行っていた(7月半ばで受け付けを終了した)。授業が再開されてからの3週間で7割ほどの学生が申請と振込先口座の登録を行ったが、7%ほどの学生は最後まで申請をしなかった。
 上記の2例は多くの学生が知っていたはずなので、アービトラージとは異なるが、「知っている」と「行動(申請)する」の間で大きな差が生じる例だと感じた。

 多くの人が知っている情報を押さえておくのは当然やっておくとして、その上で、まだ多くの人が気づいていない(知らない)情報をどう使うか、そしてどのように行動するかが大事なのだろう。
 財源には限りがあるので、多くの人にばらまくと一人あたりの取り分は少なくなってしまう。逆に、少数の人にだけ配るのであれば、一人あたりの取り分は多くなる。
 本書ではハッキリと書かれていないが、アービトラージに気づくことが得られるリターンを増やす可能性を高めるというのはこのためではないだろうか。

 変化する中では多くの歪みが生じるという話で思い出したのが、日本の開国後の金の流出だ。欧州と日本での金銀の交換比率の違いに気づいた外国人が銀貨と金貨を交換し、金貨を欧州に持って行き銀と交換し、それをまた日本で金と交換することで荒稼ぎした話だ。これはまさに金銀の交換比率の歪み(アービトラージ)が富を生み出した例ではないだろうか。

 本書が発売された2019年よりも、今年の変化は激しく、今年2月の緊急事態宣言から今までのおよそ5ヶ月の間に日本を含め世界は大きく変わった。
私は、昨年の今頃はこんなにリモートワークが広まるとは思っていなかったし、オンライン飲み会を体験することになるとも思っていなかったし、新卒採用の面接をオンラインで実施したり、大学入試の面接をオンラインで実施するという例は、一年前はほとんど聞かなかった。

ほんの半年前とすっかり変わってしまった世の中にはきっと多くのアービトラージが生じているだろう。
アービトラージを見つけるための情報を(与える側ではなく)求める側からすると、クローズドな場で得られる情報が価値を生むことになると考える。
なぜなら、オープンな場での情報はアクセスが簡単な分、知っている人間が多くなり(アービトラージとは言えなくなり)、その分価値が薄まってしまう。
そういった点から考えると、本を読む人が少なくなった今、わざわざお金を払って本を読むというのは、価値を産む可能性が高い行為なのだろう。
本書でも人的資本はあらゆる資本の元手になると書かれている。今後、読書をつづけることは当然として、それにプラスしてアウトプットと行動を意識したい。
本書を読むことで、私自身の「行動が足りない」という課題が露わになったと感じる。
 
投稿者 sikakaka2005 日時 
本書を読んで考えたことは、子どもに残すべきはお金ではなく知恵であり、知恵を身に付けるような経験をさせるべきということだ。

まず、そもそも本書で、子どもの教育について書かれているのは19章の「人的資産を通した子どものへの「税率0%」の相続」である(P147)。そこでは、富裕層のお金の使い方に言及してる。たとえば、筆者の知っている富裕層は、子どもに資産を残すよりも、子女教育にお金を使うと言う。なぜならば、資産を残すと相続税がかかるが、子どもの教育にお金を使って子どもが付けた知識やスキルや能力には相続税がかからないからだ。また、子どもが小さいうちから教育を重視すべきなのは、教育を投資と考えているからだと言う。投資のリターンは、「資本の大きさ×利回り×時間」で決まる(P97)。ここで、仮に資本の大きさや利回りが変わらないとすると、時間を長くすることが、リターンを大きくできる。つまり、小さいうちから教育する方が、リターン(ここでは、子どもの知識やスキル、子どもの稼ぐ力を伸ばすこと)をより大きくできることになるのだ。

子どもには、お金よりも教育の残すべきという考え方にはとても共感した。なぜならば、最近、読んで印象に残っていた本にも、同様のことを主旨として伝えていたからである。

それは、「バビロン大富豪の教え」という本である。その本のなかに、貧しい家の主人公の少年が、教育熱心な近所の名士に問われるシーンがある。「お前は、お金と智恵、どちらか一方を手に入れられるとしたら、どちらを望む?」と。少年は、すぐ「智恵」だと答えた。すると、名士は「ならば、証明しろ!」と言って、金貨が入った袋と、金貨を増やす極意を少年に渡して、金貨を倍にするまで帰ってくるなと少年に言い、少年は承諾して旅に出る。しかし、その旅では、騙されて金貨を盗まれたり、仲間だと思っていた奴から稼いだ金貨を盗まれたり散々な目にあう。でも、名士から教わった金貨を増やす極意を忘れず、その極意にそってお金を稼ぎ、数年後、たくましくなって帰ってきた少年が一言「人生で大切なものは、お金ではなく知恵だ」と言うシーンがとても印象的だったのである。その本を読み思ったことは、生きる上で大切なものは、お金よりも知恵であり、知恵を体験を通して理解するための経験が重要ということだ。

子どもには経験が重要と思ったことがある。それは、家族で海外旅行に行って、家族でホテルの朝食をとっていたときのことである。子供好きそうなウェイターが近づいてきて、うちの子に美味しいか話しかけてきた。でも、うちの子は英語が全く分からなかった。すると、ウェイターは紙とペンを出して、英単語を書き始めて、発音を教えてくれたのである。これには子どもも嬉しかったようで、そのウェイターをホテルで見かけるたびに、単語を大声で言って、何度もみんなで笑って合ったのであった。そこから、子どもが変わり始めたのは日本で帰ってきてからである。急に子どもが、アルファベットを覚え始めて、覚えた英単語を紙に書き、つづりや発音が合っているか、数個の英単語を私に確認してきたのである。この変化には本当に驚いた。これまで英語に全く興味を示さなかったので、なおさらだった。こうした変化から考えたことは、どんな経験が子どもに響くは分からないので、子どもには多くの経験をさせるべきということだ。

だから、子どもに残すべきはお金ではなく知恵であり、知恵を身に付けるような経験をさせるべきということだ。
そういったことに親としてお金を使い、子どもが将来たくましく生きていけるようにサポートしていきたい。
 
投稿者 str 日時 
資本主義ハック

直接的に“お金を増やす・貯める“という考え方から、”資本“という目に見えなくとも価値のあるモノを増やす・投資するといった考え方に目を向けていくべきであり、それが「自由に生きる」ということに繋がるのではないだろうか。

これまで自分の時間を労働として売りに出すことで収入を得ていたところから、効率的な投資を行うことで、今度は時間を買うという方向に移り変わってゆく。本書で言うところの食洗器導入や、移動にハイヤーを使うなどの『ながら思考』によって時間を生み出すことが必要になってくる。

また、手に入れた時間をプライベートに充てるのか、別の事業や投資の時間に充てるのか。「何に使うのか」という明確な目的もなければ“空いた時間”が生み出されるだけになってしまうので、現在の自分が保有している“時間価値“を正しく把握した上で投資すべきか否かの判断と、手に入れた時間がそれに見合った価値を生産できるかどうかを計算し、天秤にかけなければただの浪費で終わってしまうだろう。

だからといって、そこで足踏みしているのでは何も変わらず、変化は望めない。「時間を買う」ことは勿論、あえて高級店で食事をする。ブランド物を身に付ける。車だけでも良い物を所有するなど、身の丈に合っていないような事でも、自分に一つ上の世界を経験させるための“投資“という意味では決して無駄にはならないだろう。

あれこれ考えるのではなく、自責の意識を持つための行動を先ずは起こしてみる事が重要なのだと思う。結果としてワンランク上の世界から落ちて戻るか、しがみつく為に工夫や努力を怠らないか、更に上を目指し成功を収めるかどうか。有益な“投資”だったか無益な“浪費”にしてしまうかは自分次第ではあるが、著者の言う『もっとも効率のいい投資対象』である自分への投資は、流行や経済の状況をリサーチし、PERのフィルターを自身にかけることで、より前向きに行っていきたい。
 
投稿者 sarusuberi49 日時 
 この本は、私たちが当たり前すぎて意識することも疑問を持つこともなくスルーしてしまう資本主義社経済という仕組みについて「ゲームのようなもの」と再定義している。それは、自分の人生という個人的なテーマを、RPGのストーリー展開を眺めるような客観的な視点に立って俯瞰することで、選択肢を増やし現実を変えるためである。
 著者の述べるとおり、我々自身も資本主義社経済の一部として動かされている中、ルールを客観視することができなければ、ハックすることなど到底不可能であり、結果流されるままの人生となってしまうであろう。私自身、タスクに追われて自分の目標や願望を忘れていることが多々ある。本書は、そんな人生への不満を抱く人々が、これまでとは違う人生へと踏み出すための指南書である。

 本書を通じて私が最も重要と思うのは、「ストーリーテリング力」(p.133)である。
 本書では「アウトソーシング」や「ながら思考」など、限られた時間を有効活用して人的資本を高めるための方法が多数紹介されている。
 これらの斬新なアイデアに眼から鱗が落ちる思いであるが、これらを知っただけでは単なるノウハウコレクターで終わってしまう。知ることと、実際に出来ることとは別物だからである。なのでもし行動できたとしても、成果がでるまで努力を継続できなければ意味がない。素晴らしいノウハウを自分の血肉として活かせるようになれるかどうかは、いかにしてモチベーションを保ち努力を継続できるかにかかっている。例えば最新の電気機器であっても電源が途中で切れれば止まってしまうのと同じで、どんなに論理的な効率化であってもやる気という燃料が燃え尽きてしまえば努力の継続は難しく、計画は頓挫してしまう。なぜなら人は意義を求め続ける生き物であるからである。だからこそ、その性質を逆手に取って、自分の感情を動かすストーリーテリング力が必要である。

 著者は大学受験浪人中、「一橋愛」という自己洗脳に成功し、偏差値38から一橋大学(偏差値67)へ合格できるだけの学力を高めるモチベーションを1年間保ち続けることができたとのことである。私自身を振り返ってみても、毎日のルーティーン継続を意志の力に頼っていたときは挫折を繰り返していたが、成功している人の体験談を聞くことで具体的なストーリーを描くことができてからは継続できている。自分のやる気を用いてセルフコントロールできるのは、意志の強い優秀な人だけかもしれないが、ストーリーを描くことで立ち上がるイメージがあれば合理的理由が無くても頑張れる。逆に、どんなに納得できる理屈があっても、ストーリーを描いて感情を味方につけなければ叶いにくい。つまり、人生は合理的な方向ではなく、自ら描いたストーリーの方向へと舵を切るのである。

 もちろん、論理的思考の重要性が無くなったわけではない。ストーリーを描く前提である目的は、戦略的に設定する必要がある。そのために本書では「因数分解思考」が紹介されている。これには、元数学教師を目指していたという著者ならではの命名センスが感じられる。数学的な名称を用いることで、まるで数学の証明問題のように事象をロジックで思考することに意識が向きやすくなるからである。
 しかし、徹底的な「因数分解思考」を通して、アービトラージの種となる「隠れ因子」を特定することができたとしても、そこはゴールではない。特定しただけでは道半ばであり、本来のゴールはそれをハックするための不断の努力により人的資本を増やし願望実現へと近づいたさらに先にある。つまり、闇雲に行動を開始するのではなくて、努力を始める前にストーリーをしっかり描き、成功のイメージを明確にすることを優先すべきなのである。逆に、これ無くしては、どんなにこの本のノウハウを入手しても、資本主義ハックは不可能であろう。私は、これこそが努力を継続できる人と途中で挫折する人の分水嶺ではないかと思う。

本書では、右脳的感覚である「ストーリーテリング力」と、左脳的思考である「因数分解思考」の両輪を用いて、理性と感情のどちらかに偏った二元論思考に陥ることなく、二つを上手く使いこなす方法が紹介されている。言い換えれば、「隠れ因子」を探しだすことに加えて、今がどうあれ「3年後を想像すると今から楽しみでニヤけちゃうな。」と思えるようなストーリーを描き感情を立ち上げることが願望達成のコツであると考える。
 
投稿者 jawakuma 日時 
資本主義ハックを読んで

主題:いまほど起業に最適な時代はない。ビジネスアイデアと熱量、そして個人的信用があれば事業資本の圧倒的なレバレッジで個人の限界を超えた成功をめざせる。

本書の4章 事業資本で書かれていた内容だ。シェアリングエコノミーや各種サービスのクラウド化の恩恵で、起業時にかかる固定費の圧縮が可能だからである。さらに労働の流動化は日本でも進んできており、副業の解禁やWワークの推奨等をする企業も増えてきている。そのような環境にも関わらず、著者の冨田氏のように自身で起業にチャレンジする人は限られている。


問題:それなのに日本では実際に起業にチャレンジする人が増えていない。

日本では米国と比較するとフリーランス・個人事業主での起業が伸び悩んでいる。米国だけが恵まれた環境にあるのだろうか?そうではない。ほとんどのインターネットサービスは各国の法規制や中国等の国家圧力がかかる地域の例外はあれ、世界中で利用することが可能だ。
実際GAFAをはじめとする巨大インターネット企業は世界中で利用され巨万の富を築いている。もちろん米国企業だけでなく、中国でもアリババやティンセントをはじめインターネットを利用した巨大企業が覇権を争っているし、米国中国ともに有力なスタートアップ企業が次々に生まれている。
一方、日本ではどうだろうか?Yahoo! Japanを起業した孫正義や本書の著者の冨田氏のような人はいるにはいるが、フリーランス・個人事業主の数は少ないと本書でも紹介されていた。なぜだろうか?日本人はリスクを取りたくないのか?リスクだけをみれば、本書の4章でも解説されている通り、低減の策はいくつか考えられるだろう。きっとそれより以前の問題なのだ。

では、日本は今まで起業が活発に行われた時期はなかったのだろうか?いやそんなことはなく、古くは明治維新後の時代は課題図書にもなっていた銀行王安田翁しかり、渋沢栄一もしかり多くの優秀な起業家たちが綺羅星のごとく活躍し、奇跡ともいわれる日本の国力増大を経済面から後押しした。そしてもう一つの時代が先の大戦後である。松下幸之介、本田宗一郎、井深大等、この時代も戦後の高度経済成長期を支えた企業を育て上げた名経営者達が大いに活躍した時代である。

 これら二つの時代にあって、現代に無いものとは何であろうか?それは、豊かさへの渇望がベースとなる“熱量”であろう。ハングリー精神とも言い換えられるかもしれない。


主張:圧倒的な熱量。これが無ければ始まらない。

明治維新後も太平洋戦争後も混乱の時代であった。国内外の違いはあれ共に戦後であり、それまでのルールが終わりを告げ貧困と混沌の最中からの再スタートとなるタイミングだ。その中で新たな世界、豊かな日本を目指し起業した人たちがいたのだ。結局は圧倒的な熱量さえあれば環境面の制約などはいくらでも超えられるのだろう。

本書のp168の伸びる企業の見極め方に書かれていた、「人も企業も目指しているところ以上のところにはいかないからである。」という一文に集約されているように、その人生でどこを目指しているのかが重要で、その起動力となるのが圧倒的な“熱量”。これが無ければ始まらないのである。


今月も良書をありがとうございました。
 
投稿者 2641 日時 
7月課題図書

●資本主義ハックを端的に言うと
 ~資本主義ゲームの裏技攻略法教えちゃいます~

●本書の気づき
 ☆固定資本
これまで稼いでくれなかった固定資本が、
シェアリングエコノミー
サーキュレーションエコノミー
セカンダリーマーケット
などの利用者が増え、そのため身近になり流動性が高まり利回りを生む時代になった 
 
☆人的資本
企業で云う、無形資産、目に見えない資産
能力、スキル、信用、ブランド、
中国のジーマクレジット、ヘッドハンティング
預金残高がゼロ円でも生きていける人など

☆事業資本
自社株を保有し事業に自分自身が関わった時に、圧倒的にレバレッジがかかって利回りが高くなりやすいこと。これまで、大企業しか使えないと思っていた事業資本を個人が使える方向性を示唆していること
自社株保有オーナー社長、M&Aの小口化など

 ☆金融資本
機関投資家が参入できない新興市場への投資
  PEファンドや不動産投資の小口化による個人投資
※ただ、金融資本のところで未上場株であろうが、上場株であろうが、その企業の本質的な価値を見極めることが出来るからこそ、そこでのゆがみが始めてみえてくるのであってそれをしてない投資家が多いから、金融資本市場では格差が激しいと思われる。
  
☆課題のアービトラージでゆらぎをとらえること

●平成の振り返り
アフターデジタル下の中国では、信用をしっかりデータにとって人的資本が高まっていくと、結果として個人の資本にレバレッジを懸けやすくなりました。個人の資本を細かく切っていろんな人たちの資本を集めやすくなったというのもそうですし、そういったことが起こった結果、個人での投資のチャレンジがしやすくなりました。個人が市場で戦いやすくなったのがまさにシェアリングエコノミーでもあるし、フィンテックもそうなのかなと思います。
今こそ、市場に対して逆張りと言いますか、世の中の風潮とは逆行しているかもしれませんが、実は、個人が資本を活用しやすく最大化しやすい世の中になったということが今の時代なのかなと思います。
よく巷で、資本主義の終わりという言い方をしている人がいますが、正確に云うと金融資本市場の限界が見えてきていて、この本では他の資本市場の可能性もあるんじゃないのと云うことを教えてくれています。平成では、金融資本市場の副作用をみんな浴びてしまい、それで貧富の差も激しくなってしまいました。富める人は富める人でレバレッジをかけすぎて、市場のバイアスによって一時的に富を得やすくなっていきました。これからは金融資本市場をある程度コントロールが必要ですね。
資本主義によるその時代の成功ルールは、別にお金だけが資本じゃないんだという事を冨田さんは仰っていて、自分が働くのではなくて資本に働かせて、レバレッジをかけ指数関数的に伸びる複利を生み出すんだと云うことです。
金融資本市場に嫌なイメージがあるのは、フラッシュトレーディングのような利ザヤを稼ぎながら、金融資本市場の中だけで回転しているように見えるため、非常に嫌なイメージがあります。富める人々が市場のマーケットを膨らませるだけ膨らませてそのあとのしわ寄せが個人の方に来ているようなイメージが強いんですが、実は金融資本市場は、全資本のうちの一部に過ぎないから落ち込むことはないと仰っています。(泣)

●資本をうまく活用している方々の例
 ①SBの孫さん
事業資本を使う達人です。本人は社債として自社株を保有し、株主からは8-9パーセントの手数料を取りかなり高い金利で調達します。それが、全体平均で見てみると20-25パーセントくらい成長しているから結果的に投資家にも、13パーセント程度お返ししても全然大丈夫です。もっとすごいのは、結局自分の株価は25パーセントくらい成長しているから成長し続けている間は、1銭も傷めずに今までずっと時価総額を上げ続けてきたというのです。(驚)

②キングコングの西野亮廣さん
西野さんは、クラウドファンディングだけでも1億円の資金調達を超えていて、サロンの月売り上げはざっと600万円弱があるそうです。一見すると人的資本に見えるので西野さんというものに投資をしているのでなくて、西野さんの創ろうとしている街づくりだったり、夢づくりだったり、事業に投資してもらっているんです。西野さんがいくつか行っている事業をほかの人に夢を譲り渡す形で、周りのみんなに夢が集まるようになっているんです。今、きちんと夢を語れるストーリーテラーになって、その夢に共感して便乗してもらえれば、個人の方でも事業資本にレバレッジを懸けやすい時代になっているのです。(幸)

●今後の取り組み
時間のアービトラージによって、私が時間を費やししているものを徹底してアウトソーシング出来るか。そして、その生み出した時間で、人的資本を増やすのか、事業資本を増やすのか、同時にできることを増やして、また時間をお金で買う。それを続けていくと、24時間を240時間にできる時代にいる。
 
投稿者 LifeCanBeRich 日時 
 如何にして人生や仕事をゲームに見立てるか。これが今月のテーマである。

 どうやら著者は意図的に人生や仕事をゲームに見立てることで自身をより熱中させる、夢中になる状況を生み出し大きな成功を手にして来ているようだ。一方で、私はそれができていない。
 では、私が人生や仕事をゲームに見立てるためには最も必要なのものは何か?それは、目的・目標・課題の取り組みに対しての即時性のあるフィードバックを得る仕組みだと考える。なぜならば、フィードバックにより感じる自身の成長や成果の確認は、次の取り組みへ進む原動力や熱量になり、更にはフィードバックの即時性を高めることは、取り組みの回転を速くすることであり、それはつまり原動力や熱量を重ねるスピードを速め、より熱中し、夢中になる状況を生み出すからである。

 まず、私が本書に持った最初の感想は、世の中そんなに甘くないだ。そして、兎にも角にも著者の目的・目標に取り組む姿勢や熱量に驚いた。と言うのも、当初に私が「資本主義ハック」という本書のタイトルから連想していた内容は、資本主義経済社会で成果を上げるための裏技的な視点や方法論が解説され、それを実践すれば、ちょっとした努力で大きな成果が得られるというものだったからだ。
 しかし、実際の内容は全く違う。本書で紹介される視点や方法論を知ることは、ただ単に自身の成長や成功への正しい方向を示した入り口に辿り着いたことを意味するだけであり、そこからは自らが深く考えて質の高いやり方を見つけ出し実践することの繰り返しが求められるのだ。
 そして、その実践のハードルは非常に高い。私は、試しに本書の肝であるアービトラージを見つけるための「因数分解は5段目まで深堀りする」(P.68)に実際取り組んでみた…が、著者のようには全然できなかった。
 ただ、それはその筈で、「証券会社に入ってからの最初の3年間は365日、24時間、仕事漬けだった(P.127)」とあるように、現在の著者の能力的、技術的な状態に辿り着くまでには、私の様な一般人には想像もできないくらい、並々ならぬ努力を積み重ねて来ているのだ。

 では、著者の並々ならぬ努力を積み重ねる原動力や熱量はどこから来るのだろうか?著者と私の様な一般人との違いは何だろうか?何がどう違うと3年間仕事だけに熱中できるようになるのだろうか?

 その答えは、人生や仕事をゲームとして見立てられるか否かだと考える。なぜならば、ゲームとは人を熱中させ、夢中にさせる性質を持っているからだ。ゲームの持つ人を引き込む力は恐ろしいものがある。それは、電車の中でスマホを覗き込む多くの人がゲームに夢中になっている状況、更にはゲーム依存症が社会問題になっている状況からも伺える。
 そして、著者が「私はこれまで常々感じてきたことがある。それは人生もゲームもあまり大きく変わらないということだ」(P.23)と述べるように、もしも私が人生や仕事をゲームと捉えることができるのであれば、著者のように自ら深く考えて質の高いやり方を見つけ出し、実践することを夢中になって繰り返すような状況を作り出せるはずなのだ。

 そこで考えたのが、なぜ人間はゲームに熱中し、夢中になるのかである。人間は目的・目標に向かって期待を持って行動をする。そして実際の行動に対する適切な評価が得られた場合、持っていた期待が満たされ、その行動を持続する傾向がある。つまり、目的・目標と行動と評価のバランスが適切な場合に、やる気が高まるわけである。そう、ゲームの設計者は、この人間の傾向を利用し、目的・目標と行動と評価を課題設定とその克復に置き換えて、さらに現実の社会よりもはるかに早く成長でき、達成感を感じやすいようにデザインするのである。それが故に、ゲームの最中、人は熱中し、夢中になるというフロー状態に入るのだ。

 フロー状態とは、アメリカの心理学者チクセントミハイが提唱する『時を忘れるくらい、完全に集中して対象に入り込んでいる精神的な状態』を指し、ゲームに限らず、スポーツ、映画、勉強など、人が何かに没頭としている状況のことである。私は、著者は意図的にこのフロー状態に入る仕組みを設計しているのではないかと考える。なぜならば、チクセントミハイが挙げる人がフロー状態に入る必要な3つの条件である

 1.明確な目的・目標の存在
 2.挑戦する課題の度合いと自身が持ちうる能力・技術レベルの適正さ
 3.即時性のあるフィードバックが得られる状況

と本書で著者が強調して説明することが一致する部分が大きいと考えるからだ。
 まず、“1”については、「資本主義社会で生きる上で大切なのは、何を人生のゴールとするか見極めることだ」(P.22)と述べている。また、“2”と“3”は本書の多くの部分で説明される「自己資本・金融資本・固定資本・事業資本」の増やし方と重なる。それは、まず課題を設定し、その課題を出来る限り因数分解してアービトラージを見つける。そして、アービトラージの実践で最短・最速で結果をフィードバックさせるというものだ。

 こうして見ると本書の有効性はチクセントミハイの『フロー理論』で担保されているとも言える。そして、私が著者の様に人生や仕事をゲームに見立てられないでいるのは、このフロー状態に入る仕組みの設計に問題があるのだ。特に、目的・目標に対する自身の取り組みに即時性のあるフィードバックを得られることが出来ていない点が問題であり、現在までの私の目的・目標に対する挫折の多さはここに起因する。なぜならば、即時的フィードバックが無い状況では、次の取り組みへ進む原動力や熱量の源を得づらいからである。

 今後は、即時的にフィードバックされる仕組みを作り、自身の成長や成果を感じる回転、回数を増やすことで原動力や熱量を重ねるスピードを速め、ゲームをするように熱中し、夢中になる状況を意図的に生み出すのだ。


~終わり~
 
投稿者 gizumo 日時 
「資本主義ハック」冨田和成著を読んで

資本主義社会を自由に思い道理に生きるための「ハック」について紹介され、大手証券会社の元トップセールスマンであり現経営者としての独特の視点によるビジネス書でした。しっかりと著者が実績、結果を出したうえでのノウハウであり確実性を感じられる内容はわくわくするものでした。
特に「アービトラージ」という考え方をヒントとして勝ち進む方法を考えていくのは、自分自身にはわかっているようで気づいていなかったある種の盲点的な視点でした。また「資本主義」については、現実社会にどっぶりと浸かって甘んじ、流されていて考えておらず、あまりにもあたりまえの世界だったとあらためて感じました。
自分の様なサラリーマン生活も残りが少なくなると、この手の「ビジネス書」はある意味“あきらめ”を実感させるものとしてなかなか読まなくなってしまっています。「あーすればよかった」「こーすればよかった」「もう間に合わなし・・・」などと思うわけです。
しかし、今回は新しい方法を発見!つまり、「答えあわせ」的な読み方ができたのです。自分の周りやいろい見かける成功(?!)した人間を思いながら読むのです。すると、「そういえば彼は〇〇してたな」「△△については譲らなかったな」など本書での内容で思い当たる点があるんですよね。不思議なものでそれがわかると彼らの成功や生き方が腑に落ち、ますますの成功・発展を素直に祈れるという変わった読み方をしていました。そんな自分に気づくと、今までどれだけ「自分が自分が・・・」と我を張って居たんだろうと反省もさせられました。さらには、今後も「資本主義」で生きていくためのハックに関しては、タイムリーに興味を持って調べていた事で驚くばかりでした。具体的な事柄も多く、読みながら別途調べてみたり自分としては珍しく、発展させて読むことができた課題図書でした。(つまりそれが締切に間に合わなかった事の言い訳としております。)
今の会社で、30台のややくすぶっている方々に本書をおすすめしてみるとどうなるだろうとわくわくしています。
投稿者 kokchamp 日時 
この本は、今まで私が見聞きしていた「組織論」とは視点が大きく異なっており、かなりの衝撃を受けた。従来の組織論では、ミドルマネージャーでもその考え方を理解すると自身が所属している組織に少しでも取り込んだりすることが可能なものが多かった。しかし、この本は、ある組織のリーダーが、ある一定の心理的発達段階に達した場合においてのみ、この本の内容を実施することが可能であるという内容である。と少なくとも私は理解した。リーダーのみ、しかもそのリーダーには、心の発達段階の最終とも言えるステージに到達しておかないといけない、そこまで求めるこの本から、ミドルマネージャーである自分自身が得るものは一体何か?と読みながら何度も何度も考えた。
一つ目は、最終的に自分自身が組織のリーダーになった際には、このような心理的発達を成し遂げ、この本に書いてあるような認知レベルに達することができるよう、人間としての成長をしなければならない、と思えた事である。そういう意味ではこの本は私にとっては、一種の思想書であった。
二つ目は、組織のリーダーになるには、いまのビジネス、もしくは自身で起業すると思い立っても、その事業の存在目的を明確にしておかなければならないということがわかった事である。なぜなら「進化型組織では、組織は自らの存在目的を持った生命体として見られている。」からである。存在目的を明確にしなければ、組織に生命を吹き込むこともできず、組織成員となる人に存在目的を伝えた際に、共感を得られなければその組織は生き続けることができないだろう。心理的に成功イメージを明確に持つということと存在目的を明確にするということが自分の中ではつながった。
3つ目は、ビジネスにおいて怪しい系の存在が明確に登場してきたため、目に見える世界と目に見えない世界とをつなげることが、今後ビジネスにおいても重要なスキルとなってくると感じることができたことである。今までもしょーおん先生から多くの学びを得てきたが、それがこのようなビジネス書に堂々と書かれるようになったのは大きな発見であり、今後この流れが加速していくと感じたのである。これからは堂々と会議の前に瞑想をしたりすることが当たり前になる可能性も大いにあると思う。
このように考えたのは、社会の変化とともに組織や、人の認知できる世界が変わってきているという話を読んで。現在のSDGsなどの取り組みに合う組織形態という捉え方をしたためである。
そのような認知レベルに達することができるよう日々の訓練等を大事に智の道に取り組んでいきたいとおもう。