第84回目(2018年4月)の課題本
4月課題図書
人生の勝算
この本に出て来る前田さんというのは、私は全く知らなかったんですがこの経歴だけでご
飯が食べられるくらい、凄まじい生き様をしています。日本には様々な格差や目に見えな
い差別がウンザリするくらいあるのですが、そんなものは頭と身体をフル回転で使えば、
誰にでもクリア出来る程度の障害だったのだということが、この本を読むと分かります。
他人の生き様を見てこころが揺さぶられることって、最近は滅多になかったんですが、こ
の人のそれには驚かされました。本気で世界を狙いに行っている人ってみんなこうなんでし
ょうね。だから世界を狙いに行っている人同士で仲良くなれたり、コネが出来たりするん
でしょう。
【しょ~おんコメント】
4月優秀賞
今回の本は誰にでも分かりやすく、文
章も平易だったので、混戦・乱戦になると思っていたのですが、まさに混戦でしたね。み
なさん同じようなポイントを同じようにまとめていましたから。
これだと勝負の土俵には乗れないんですよね。今回は毎月書いている常連さんもかなり落
選しまして、一次審査を通過したのがtakahashi.takeshiさん、H.Jさん、LifeCanBeRich
さん、soji0329さんの4名でした。
この中から今月はsoji0329さんに優秀賞を差し上げるんですが、正直言ってこの方の投稿
は、課題図書を擬えていないんですよ。飲み屋とSHOWROOMの話題だけですから。おまけに
自分のプライベートを語っちゃってるし。でも本質としてこの本の著者が伝えたかったこ
とを、かなり適確に表現していると思うんですよね。(といっても数あるポイントの中で
ひとつだけですけどね)
厳密に採点したら、他の3名の方がセオリー通りで、筋が通っているんですが、グッと引
き込まれたというか、読後感が素晴らしかったので、この方にしました。
【頂いたコメント】
投稿者 haipku 日時 2018年4月14日
「人生の勝算」を読んで
想像していた内容と違って驚きました。人と繋がることで得た喜び(少年時代の原体験)が成長を通じて大義に昇華していく話、しかも大義の実現に向けて「仲間」と驀進する姿が描かれています。読む前は、著者は孤独な中に生きているのかな、という想像があったのでびっくりしました。
私は「仲間」を作るということに苦手意識があるので、本の中でその部分がさらりと書かれていることに困惑もしました。まさに、その方法が知りたい、一体どうやったのか、と思いながら読み進めていました。本の最後の方に見つけたのが『強く光り輝くコンパスさえ持っていれば、どこからともなく、仲間は集まってきます』です。「仲間を作った」のではなく「仲間に成っていった」ということでしょうか。
私に仲間が出来ないのは強いコンパスを持っていないからだろうか?著者のような強烈な原体験が無い(と思っている)自分が、そんな確固とした価値観を持てるのだろうか?そもそも今の自分を形作った原体験って何だろう?
自分の原体験をあれこれ思い出してみたところ、横山光輝の漫画・三国志を呼んで主人公たち(主に蜀草創期の面々)の姿に感動したことを思い出しました。小学生の頃です。史実とは限らないようですが、大義のために私心を捨てて向かっていく姿に憧れ「公のために何かしたい」という気持ちを持ったのです。現在、仕事で行政に関わっていることは、その延長でもあります。これが自分のコンパスかもしれない。しかも、よくよく思い出してみると、その想いが仲間に共鳴した記憶がありました。
小学生のとき、クラスで焼き芋大会をするために遅くまで残って落ち葉集めをやっていたこと(あまりに心配した先生が全校放送でお前たち早く帰りなさい!と叱ってくれた)、クラス全員で参加できる大がかりな陣取り合戦をやったこと(仲間うちでオモシロイ鬼ごっこがしたいという話だったのだが、いつの間にかクラスを巻き込んだ話になってしまった)など。もちろん、自分が楽しみたいという気持ちも強かったと思うのですが、みんなにも楽しんでもらいたい、と強く思っていたのも覚えています。そして、当時の記憶の中には、何人かのクラスメイトの顔がセットで浮かんできて、侃々諤々やりあっていたことを思い出しました。「みんなのためにやろう!一人になったっていいや」。そう思って取り組んでいたとき、自分の周りに「仲間」がいたことに気づきました。
あぁ、そうか。確かに当時「やり切れる」と思っていたかもしれない。この本の前田さんと比べれば恥ずかしくなるようなスケールの小さい話ですが、この感覚が「勝算」かもしれないと、確かにそう思えました。同時に、小学生まで遡らないとそういう感覚がないというのは、ホントに情けないと感じます。
ちょうどこの春、慣れ親しんだ職場・職務を離れたところです。自分のやってきたこと/これからやるべきことについて色々と考えていたタイミングでした。この本に出会えてよかったです。自分の思いや行動と向き合うことの大切さに改めて気づかされました。「公のために何かしたい」という気持ちは今も変わっていません。それに向かって一人でも行動していくことを丁寧に続けていきたいと思います。
投稿者 aomune2711 日時 2018年4月22日
人生の勝算を読んで
サラリーマンをしながら投資で10億稼ぎ脱サラをしてあとはのんびりと暮らして。
なんて人生のプランがたちまち壊れた。私のビジョンには世界一どころか日本一すら頭にない。金のしがらみから解放されて子、孫が不自由なく生活できるビジョンを最短で叶えるために日々生きてきた。そんなビジョンでは人生つまらないとこの本を読んで思ったことに衝撃を受けた。
この世に産まれてきたのだから何か世界に影響を与えたい。しかし1人で出来ることはたかだかしれている。そんなことは数々のビジネス書を読んできたので知っていた。如何にして金を稼ぐかに焦点を当てきたが金を稼いだ後のことまでプランにできていなかった。
成功するためには優れた人格の形成、猛烈な努力、人の動かし方等スキル、テクニックを行動にうつしている人は多数いるが、将来のビジョンを確信している人はそういない。だいたいがずばぬけた行動力と、沢山の人脈でずばらしい仕事のオファーをいただいたとか。
著者のいう勝算はゆるぎなくもう未来が見えている。明確なビジョンを人の3倍働いて確実に世界一になるんだと。この「人の3倍」というのは時間の概念であって著者の場合は就職してから睡眠時間が平均3時間だという。この数字も試行錯誤を繰り返し自分の体にあった睡眠時間を割り出した。Mrストイック。ぴったりのあだ名だ。
努力したら全ての人が報われる世界なんてそんな夢のような事も著者が言うと本当にできるんじゃないかと思ってしまうエピソードだ。
読了後ある程度金を手に入れた後の事を考えるとあの金のない時が一番楽しかったな。なんて考えてしまう自分が良いように感化されていると感じ取れた。
世界一を目指す人の思考を学びとれる最高の一冊でした。
投稿者 audreym0304 日時 2018年4月25日
感想-人生の勝算
今回、本書を読んで初めてSHOWROOMというサービスを知った。前田氏は子供の頃にギターの演奏をしていたときも、投資銀行時代もNY時代もそして、現在も圧倒的な熱量で頑張ってきている方だと思う。ただ、他の圧倒的な熱量で頑張っているのに成果のでない人と違うのは前田氏がただ前を見て走っているだけでなく、ある時点で自分で気づくなり、人からの助言也で周囲を見回して、
他人の視点
で自らの行動を見直して、軌道修正ができることだ。
この他人の視点を自らの行動に取り入れることで行動が独善的になることはないし、周囲の人々からも賛同が得られやすいと思う。
この周囲の人々から賛同を得るというのはまさにSHOWROOMというサービスが基盤を置いていることだろうし、冷たい関係になってしまいがちなネット上やビジネスの関係に血の通った人間らしい関係をもたらすものだと思う。
たまたま本書と同時期にパウエル氏が国務長官時代に駐車場係と談笑したときの話の記事を読んだ。駐車場係は移民や最低賃金で働く人ばかりで苦労をして狭い駐車場に隙間なく車を詰め込む作業をしていた。パウエル国務長官が不思議に思ったのはどうやって、混雑した駐車場から誰の車を早く出せる場所を作業員が決めるかだった。
談笑の結果、作業員の名前を呼んだり、笑いかけたり、御礼や挨拶をする人が最低賃金で働く作業員にも優遇されていることがわかったのだ。
前田氏が投資銀行家時代にどうしても超えられないと思った宇田川氏が
「とにかく人に好かれること。秘書でも、掃除のおばちゃんでも、受付の人でも好かれなくちゃダメだ」
と言って、実際に名前を呼んだり挨拶をしているのと同じではないか。そして、宇田川氏はきっと笑顔だったのだろう。
笑顔、名前を呼んだり、挨拶をすることは莫大な費用も時間もかからないのにもかかわらず、その効果は絶大である。好きになってくれた人は必ずその人が大変で助けが必要なときには力になってくれるのだろうし、車を出しやすい駐車場所のように普段からちょっとしたエコヒイキをしてくれるんじゃないだろうか。
本書を読んでいて、一つの言葉が頭に浮かんでいた。
それが、
We are lonely but not alone.
(我々は孤独だ、だが、一人ではない)
という言葉だった。
この言葉を見たのは宇宙兄弟を読んでいたときだけど、本書を読んでいて思い浮かんだときからずっと頭から離れることはなかった。
インターネットやデバイスの発達で、大勢でいても友達といてもそれぞれスマホを眺めている人もいれば、一人でいてもへっちゃら、楽しめることも多い。孤独感からか承認欲求が大きくなっている人もいれば、ネットの匿名性を利用しての暴力に走る人もいる。SNSの中で肥大化する人間の欲望を見るのは正直しんどいが、SNSが発達してから、SHOWROOMのようなスナックのような緩やかに結び付けられたコミュニティにより簡単にアクセスできるようになったと思う。
実生活では強い孤独感を感じるような人も直接誰かと会って話をしなくてもゲームでもライブストリームでもインターネット上のコミュニティに行くことで世界中の人とつながることができるのが現代だ。
私たち人間の承認欲求は限りがない、コミュニティに属することである程度承認欲求を満たすことも可能だ。さらにそこから一歩踏み込んで、コミュニティの力を借りて自己実現を果たすことも可能になるのではないだろうか。それが前田氏の言う「頑張った人が頑張っただけの見返りをもらえる社会」なのだろう。
今後の生き方にしてもビジネスにしても、それが仮想空間でも現実社会でも、孤独感はあっても属すことのできるコミュニティがあること、そのコミュニティは属する人たちの好意や相互の協力の上に成り立っていて、自己実現が可能になるということは重要なキーワードになっていくのだと思う。
最後に、本書で実は一番印象に残ったのは『白いパラソル』をリクエストした女性だ。
「翌週同じ時間に」という約束を覚えていたのか、いつも生活のパターンでたまたま通りかかって思い出したかは分からないけれど、大人は子供との口約束をついつい忘れがちにもかかわらず、約束を覚えていて実際に歌を聴きに寄ったということ、前田少年は非常に嬉しかったとおもう。女性も前田少年も約束を守った。約束を守ることもまた、人に好かれることだろう。人を好きになって人に好かれる人は自然と笑顔も増えて、それが人生に良い循環を巻き起こしているように思う。
自分のコンパスがどこに向かっているのかは改めて自分自身を見直す必要があるが、本書を読んで人間は孤独だけどひとりではないこと、挨拶と笑顔の重要性、人を好きになって人に好かれること、これらは人生をあらゆる面で豊かにする要素だ。自分は実践できているだろうか、と自らに問いながら実生活でも意識をして日々の行動に取り入れていきたいと思う。
投稿者 akiko3 日時 2018年4月26日
「人生の勝算」を読んで
「努力で超えられる」人生をかけてそう示してくれている。読んでている方がしんどく感じられたが、本人は努力しない方が、世界一をめざさずに生活する方が空虚なんだろう。
上へ上へと競争してて偏った人格にならないのか?といじわる心で読むところがあったが、人との別れが早い分か、いい人達との出会いもあって、人格的も磨いてきていて次世代のリーダーに選ばれるだけあるなと、さすがハーバードと感心してしまった。
SHOWROOM覗いてみたけど、今の情報量だけでも追い付いていないので、若者達よ、24時間どう配分するのだ?と老婆心ながら心配する。TVを当たり前に見てウオークマンで歩きながら音楽を聞いてきた自分達も新人類と言われてたし、時代背景の部分はその年代年代が成長の過程で必要で取捨選択して体験していくことなのだろう。
世界一も全然考えもしなかったことで、金メダリストとか世界で活躍する若者とか価値観、目の前に広がる視野が全然違うんだなと思う。これも折に触れる情報の違いか?遠くと繋がる手段は文通だったもんね。なにより、何かを成し遂げる為のやりきる基準値も低かった。思い描きもしてこなかったし…。過去の課題本により“努力”の基準値は変わってきているけど、我がこととしてその基準値を当てはめて取り組むことはしてこなかった。今回もすごいな~と他人事なのだ。
他人事から抜け出せないまま読み進み、最後に“身の回りで起こる現象はすべて、自分に責任がある。”にドキッとした。日々の生活の中で自分の“思い”に改めて意識をおいていかなければと身が引き締まりました。
投稿者 toshi121 日時 2018年4月28日
「人生の勝算」を読んで
物凄い経歴と経験、そして溢れ出るエネルギーに圧倒されながら、楽しみながら一気に読了しました。特に心に強く残っているのは、三点です。
一点目は、絆とコミュニティについてです。ここで重要なことが二つ紹介されており、第一は、『人は表層的なコンテンツの価値以上に、心への強い紐付きや、裏側にあるストーリーに価値を感じて消費する』ということです。第二は、『絆やコミュニティ作りの成功において、先天的な要素はほとんど関係がなく、成功に影響を与える最大変数は、後天的な努力の絶対量』ということです。
「裏側にあるストーリーに価値を感じて」ということは、私自身もそうであることを改めて認識し、腹落ちしました。また自分自身も「努力の絶対量」の多い人に惹かれることが多いことにも、改めて気づかされました。
実は今まで、人生において絆やコミュニティが重要であることを頭では理解しつつも、自分はあまり外交的ではないので、良い絆とコミュニティをつくることが難しいと思っていたのです。結局、自分が良い絆とコミュニティをなかなかつくれないのは、「裏側にあるストーリーを語れてない」、「努力の絶対量が足りない」の二点に尽きるということだったのです。
次に二点目ですが、著者のお兄さんについてのエピソードで『他のどんなことよりも、家族に時間を使うこと、家族を大事にすることに「決めている」』、『高額給与のオファーにも全然興味を持ちませんでした』ということでした。実は著者の一日のほとんどの時間を仕事に明け暮れて成功する人生に驚嘆しつつ、仕事だけで幸せなのだろうか、自分はそこまでやれる(やりたい)のだろうかと感じていたのです。そうした所に、このお兄さんのような幸せもありなのだとあったことは、衝撃的ですらあるとともに、安心することができました。
最後の三点目ですが、上記のお兄さんのエピソードに続く文章で、『幸福の価値観は人それぞれですから、どちらが上も下もありません。最も不幸なことは、価値観という自分の指針、コンパスを持っていないということ。そして、持たぬが故に、隣の芝生が青く見えてしまうことです』とあります。また最後の「エピローグ-コンパスを持っているか」に、『コンパスを持つために、とことんまで自分と向き合って、自分の心と深く対話する必要があります』、『明確な根拠など、なくても良いのです。自分が信じた「人生の勝算」を持てていること自体が、人生における幸福度を増幅させます』とありました。
結局、私が不安に感じたり、努力が続かなかったりすることが多いのは、自分に向き合うことが少なく、自分の向かうべきベクトルが不明確で、ぶれないコンパスを持っていないことに起因するのだということを、強く感じました。
著者が明確な根拠がないものを「勝算」と呼ぶことには、違和感を若干持ちます(「勝算」と言える自信がないのが一因だと思います)。私にとっては、ベクトル、コンパスという単語の方が、しっくりくるのです。今後、自分にとことん向き合い、コンパスを明確にして、幸福度を増幅させていくことを強く決意しました。
今回も素晴らしい一冊を読む機会をいただいたことに、感謝しています。単なる一時の情熱とならないよう、地道に着実に継続していく所存です。ありがとうございました。
投稿者 tsubaki.yuki1229 日時 2018年4月28日
「人生の勝算」(前田裕二)を読み、二点考えさせられた。
一つ目は「自分を売り込みたければ、まず相手(客)を受けとめるべき」という、
セールスをする上で最も根本的な姿勢だ。
インターネットが発達した現代だからこそ、顔の見えない相手へのサービスは無味乾燥な大量生産型になりがちで、これでは顧客に対して何かを与えるという一方的なやりとりが発生するのみ。顧客からの声は、自分に届かない。
一方、前田氏は路上ライブをしていた幼少時代から、お金を稼ぐためには「自分の好きな曲」を押し付けるのでなく「通行人が聴きたいと思う曲を熟考して演奏する」方向に、自ら舵を変えた。ファンは「このミュージシャンは不特定多数でなく、自分一人を思って演奏してくれた」と感じ、ますますそのミュージシャンを応援するようになる。感動を与えられたファンは、ミュージシャンにお金を払う。売る者と買う者の間に、コミュニケーションが生まれ、双方を豊かにする瞬間だ。
このエピソードを読み、AKB48の大島優子さんの話を思い出した。大島さんはAKB48の総選挙(人気投票)で、常に上位をキープする人気メンバーだった。彼女の人気の秘密は、顔の可愛さや歌の上手さだけではないと、分析していた本がある。(※「あなたの脳のしつけ方」中野信子著)ファンとの握手会で、大島さんは、ファンの名前・顔・特徴を、克明に記憶していた。リピーターとして二度目・三度目に握手会に訪れたファンを見かけると、名前で呼びかけ、一人ひとりのエピソードに絡めた話題を出して、話しかけていたそうだ。これでは、応援されない訳がないだろう。
このエピソードは、前田氏が著書の第3章で紹介していた「宇田川さん」のエピソードに酷似している。受付嬢のような、自分より地位が下の人にも好かれ尊敬されていた宇田川さんは、周囲の人々の名前と顔を覚え、必ず挨拶していた。このような行動ができるマインドセットを持たなければ、物やサービスを売ることは出来ないだろう。
今日ちょうど私は、服を買いにデパートへ行ったが、店に入ったばかりなのに「何かお探しですか?」「この服、可愛いですよね。別の色もありますよ」と、やたら店員にうるさく話しかけられ、嫌な気持ちになって出てしまった。一人でじっくり服を見てから、店員さんに相談したかったのに。理想的な店員とは、客に自由に商品を見てもらい、客が困っていた時に素早く対応できる者だろう。売る側は「客が何を求めているか?」を観察・熟考する所から始めるべきで、先に「相手を受けとめる」ありきなのだ。
余談だが、山田洋次監督の「学校」という映画で、西田敏行演じる先生が「教育とは教師が生徒に与えるものじゃない。生徒から受けとったものを、教師が返すのが教育だ」と言っていたのを、久しぶりに思い出した。セールスと教育は別のことに見えて、根本的には同じということにも気づかされたのだった。
二点目は(この本の主題ではないだろうが)「同僚・部下に対する接し方」である。
最終章で、前田さんは同僚や部下に失望し、彼らの欠点を指摘して責めてしまったことを後悔していると述べていた。上に立つ経営者、リーダーとして、同僚や部下に助言や注意をする場面は多々あるが、この時、相手の人格を否定しないことや、「愛をこめて本気で叱る」ことが重要になる。
私も若い頃、仕事でミスをし、直属の上司に10分間怒鳴られ続けたことがある。それを見ていた周りの人に「あんなに怒鳴られて大丈夫?あの上司ひどいね」と心配された。しかし自分としては、怒ってくれた上司に感謝しか感じなかった。彼女は「最近のTさんの仕事ぶりが、心配です」と説教してくれた。この「最近の」という枕詞がすごい。もしも「最近の」という言葉がなければ、私の仕事ぶりや人格まで、全て否定することになるが、「最近の」というたった一つの言葉を付ける事により、彼女は「あなたのミスは一時的なものであり、この説教と注意をすれば、必ずあなたは改善し成長する」と、心の底から信じて怒りをぶつけてくれたことが、ものすごく良く分かり、ありがたいことこの上なかった。上司の愛は部下に伝わるものなのだ。
一昨日、人気グループTOKIOの山口メンバーのセクハラ・スキャンダルが発覚した。謝罪会見で「いつかまたTOKIOに戻りたい」と述べた山口メンバーに対し、他のメンバーは「ふざけるな!戻ってくるなんて、甘いことを言うな!」と、怒りを露わにしたという。これは、他のメンバーが山口氏を友人として心から愛し、(芸能人でなくとも)違う形で復帰することを信じているからこそ、厳しいことを言ったのだと分かった。
人は一人で仕事をすることはできない。共に仕事をする同僚や部下に、愛を持って全身で叱れるかどうかがキーポイントだと、考えさせられた。
個人的な話が多く脱線してしまいましたが、拙い感想文をお読みいただき、また、ベストセラーの感想を表明する機会と場をいただいき、ありがとうございました。
投稿者 masa3843 日時 2018年4月29日
この本を読んで一番心の残ったのは、
ビジョン×熱量=成功
というシンプルな成功法則です。
著者の前田さんは、凄まじい熱量で仕事に向き合っており、その行動量も一般人とは比べるべくもありません。
その熱量と行動量に敬服する一方で、私のような勤め人は、このような熱量や行動量をどう体現すればよいのか、考えさせられました。世間では、働き方改革叫ばれており、いかにして生産性を上げて仕事時間を短くするかが至上命題になっているからです。
私がこの点に深く関心を寄せた理由は、本書を読んだ時期とちょうど同じ頃に、ジャーナリストの横田増生さんがユニクロに1年間アルバイトとして潜入してその実態を記した『ユニクロ潜入一年』という本を読んだこともあります。
前田さんのような起業家の場合は、その行動量が称賛され時代の寵児としてもてはやされる一方で、ユニクロの社員はその時間外労働の多さに不平を漏らし、世間はユニクロをブラック企業と批判します。
この2つの働き方の違いは何なのでしょうか。そして、私たちが目指すべき働き方はどちらなのでしょうか。
私は、この2つの働き方の決定的な違いが、
主体性とビジョン
の有無にあると考えました。
前田さんは、揺るぎないビジョンを実現するため、一心不乱に行動し続けており、それは誰に指示されたものでもありません。
一方、ユニクロの社員は社命によりサービス残業を「やらされて」おり、自分で主体的に取り組んでいる仕事ではないため、不満を言うことになるのではないでしょうか。
皮肉なことに、『ユニクロ潜入一年』を記した増田さんも、その働き方だけを見ればかなりブラックであると言えます。もし増田さんの潜入取材が、文藝春秋社の社命だとすれば、会社が訴えられてもおかしくないかもしれません。
しかし増田さんの仕事をブラックだと指摘する人はいません。増田さんは使命感を持って、自身の強い思いで潜入取材を敢行しているからです。
私も、表面的な仕事内容や仕事時間に惑わされることなく、前田さんや増田さんと同じように、強い主体性とビジョンを持って日々の仕事をしたいと思いました。
以下、上記以外に本文から感じたことです。
○「ギフティングという、バーチャルギフトを投げてルームを盛り上げる行為が、「前向きな課金」であることです。」(P78)
SHOWROOMが展開するビジネスモデルの中で、私が最も画期的だと感じたのはこの「ギフティング」というサービスです。
なぜなら、これは今までサービス供給者側が決めてきた価格を、サービス需要者側が直接的に決めることができることに他ならないからです。これは、原価が目に見えない教育業界やセミナー業界と非常に相性が良いのではないのでしょうか。
個人的には、しょ~おんさんのセミナー動画を販売する場合は、この方法で値付けすればより高い価格で双方の満足が実現できるのでは、と思いました。
○「名札で名前を覚えて、受付を通る度に、きちんと目を合わせて挨拶する人は、ビルの中でも宇田川さんただ一人だ、という話でした。他の人は、受付なんて機械だと思っている、ともおっしゃっていました。」(P97)
前田さん自身のことではありませんが、仕事ができる人は社内外に驚くほどの協力者がいることが分かる、強烈なエピソードでした。
人は1人では仕事をすることができません。周りの人といかに力を合わせるか、言葉を変えればいかに協力してもらえるかが鍵になるのだと思います。
そのことを宇田川さんは誰よりも分かっていて、その敬意を表すために受付の女性に対しても最大限の礼儀を持って接しています。
私もこのように周りの人を大事にする人になりたいと思い、早速職場の清掃をしてくれるおばちゃんや、深夜まで建物の警備をしてくれている警備員のおじちゃんに対し、しっかりと目を合わせて挨拶をするよう心がけました。
まだ名前を読んで挨拶することまではできていませんが、名前と顔を覚えて名前を呼びながら挨拶をすることが当面の目標です。
最後に余談ですが、先日私が通勤で使っている自転車のサドルを勝手に交換されるという事件が発生しました。
私が乗っていたのは量販店で購入したごく普通のママチャリだったのですが、職場の駐輪場に停めている間に、サドルだけ座面の革がはがれた古いものと交換されてしまったのです。
この本を読む前の私であれば、強く憤って落ち込んだ気分になったと思います。
しかし私は、事件の数日前にこの本を読み終えたばかりだったため、前田さんがサドルのない自転車で1年間通勤し、朝の5分間をサドル窃盗犯からプレゼントされたと前向きにとらえていたことを思い出し、思い切って交換された古いサドルを取り外してしまいました。
すると、確かに職場には3分程度早く着きますし、立ち漕ぎで太腿は鍛えられるということで、メリットの方が大きいことに気付き、気分が落ちることはありませんでした。
素晴らしい本をご紹介いただき、ありがとうございました。
投稿者 takahashi.takeshi 日時 2018年4月30日
「人生の勝算」を読んで感じたこと。
色々な読み方が出来る本だなと思った。若き起業家のサクセスストーリーとしても面白いし、ビジネススキル本としても面白い(外資系時代の先輩の話とか)、だが、全く別の視点で感想を書いてみようと思う。
この人は、とても残酷なことをしようとしているな、と思った。
エンターテイメントの世界に、後天的な努力や熱量によって報われる仕組みを導入する。
これだけ聞けば、何と素晴らしいことを実現しようとしているのか、と思うかもしれない。だが一方で、その人が「努力していないこと」を突き付ける、とても残酷な仕組みだとも思う。
自分の周りには、アマチュアのバンドマンや、シンガーソングライターの知り合いが多くいる。彼らは普段は仕事をしていて、平日の夜や休日にライブをしている。オリジナルの楽曲を作り、CDを作って販売し、youtubeに動画を投稿している。
「プロになりたいの?」と聞くと、「まあ、運が良ければかなあ。でもまあ厳しいよね。」と言う。「じゃあ趣味でやってるってこと?」と聞くと、「いやー、、まあ。。」と歯切れの悪い答えになる。
彼らの多くは、年齢的には音楽事務所のスカウト等に見い出してもらうことが厳しいと理解しつつ、積極的に自らを売り込もうとはしていない。それこそ、「SHOWROOMってアプリ知ってる?あれで人気になればチャンスあるかもよ?」と話すと、「あそこまでは出来ない」と言う。
つまり、SHOWROOMで人気になるような人たちは、毎日動画を配信しており、見に来てくれる人たちとコミュニケーションを取り、濃密なコミュニティを創れている人だけなのだという。
そして、アマチュアの彼らは、そこまでの努力は出来ないし、熱意も無いのだという。
プロになりたいと心の中で思いつつ、いつかスカウトが目に止めてくれるかも、いつかは認められるかも、という願望を持ちつつ、何となく趣味の延長の状態で音楽を楽しみ、そこには同じような想いのミュージシャン仲間がいて、コミュニティとして楽しく過ごしていた彼らに、SHOWROOMは残酷な事実を突きつけている。「あなたはそこまで努力してないね」という。
同じような話として、よくホリエモンが、「好きなことだけして生きていく時代がくる。むしろ、つまらない仕事は全て機械化され、好きなことだけが仕事として成り立つようになる」と言っているが、これも同じく残酷なことだ。
好きなことが多くの人と同じ場合は、他人と比較されてしまう。そして、好きなこと=努力が出来ること、という図式のもと、多くの人が「そこまで努力が出来ないことは、それほど好きなことじゃないんだ。じゃあ自分の好きなことってなんだろう」という泥沼にはまってしまう。
それほどハマれるものが見つからない人は、ひたすらハマれるものが見つかった人をうらやましく思い、劣等感にさいなまれながら生きていく。・・・なんていう未来があるとすると、今のうちから本気で、真剣に、ハマれるもの探しをする必要があると思う。
この点についても筆者は書いていて、人生で最も不幸なことは、価値観という自分の指針、コンパスを持っていないせいで、他人がうらやましく思えることだと言っている。
そして、選ぶということは何かを捨てることだとも言っている。
これと決めたことに自分の人生を捧げる。
それが出来れば、どんなに楽しいだろうか。
筆者のような原体験が無い人間が、どうやって人生を捧げる何かを見つければいいのだろうか?
・・・たぶん、「まず、決める」ということなのだろう。
これをやると決める。そしてやる。そうすると道が開ける。人と出会う。状況が変化する。
そしてまた次の何かが見つかる。それに全力を尽くす。そしてまた別の事象が起こる。
その繰り返しなのだと思う。まず決めるということでしか、人生は始まらないのだろうと思う。
何となく好きだが、人生を捧げるほどでもないことに対して、一度、「人生をかけてこれをやる」と決意してみる。やってみてダメなら、すっぱり諦めて、別のことに着手する。というアプローチが必要であり、何も決めずにダラダラやり続けることが最も悪手なのだろう。
さて、自分は何を決めるか。
・・・今は仕事に人生をかけていきたい。
昨年転職をし、今は使命感を持って仕事をしている。
「仕事」という呼び方も適切だとは思えない。
「活動」とか「運動」の方がしっくりくる。
日本の閉塞感を変えたい。サラリーマン達の視野を広げたい。中小企業の生産性を高めたい。
そんな想いで仕事をしている。
これに対して「人生の勝算」はあるか?
・・・今のところはある。勝てる気がしている。
この人の本を読んで、改めて自分が感じている課題感や、今後の決意が固まった気がする。
今月も非常に面白い本をありがとうございました。
投稿者 gogowest 日時 2018年4月30日
『人生の勝算』前田裕二著を読んで
前田裕二さんが今までの人生で経験し、投資銀行での実務を経ながら、SHOWROOMを立ち上げるまでの軌跡について語られた本書は、既存のレールに頼って生きていくことが極めて困難になった現代を生きる我々に向けられた、とても心強いメッセージが込められている。
本書の中心テーマの一つは、このひとが、どのようにして人生の勝算をつかみ取ったかということにあるとおもう。それは別のいいかたで『「絶対にうまくいく」という根拠のない自信』とも表現されている。
前田さんが本書で何度か言及している、この『「絶対にうまくいく」という根拠のない自信』は、今までの前田さんの経験から、育まれた能力を基礎にしていると思う。それは成果を出すために必要なことを体感にまで落とし込めていることである。体感にまでなっているので、根拠として、言葉で表す以前の基底として、すでに血肉になっているので、「根拠がない」レベルという表現にまでなっている。しかし、こうなるまでには、実際にはこの本に書かれているプロセスを経て、なるべくしてなっているのだと思う。
そういう視点で見れば、まずは、原体験としての、著者の小学生のころの路上での弾き語りでの成功経験があると思う。この時の経験で、仮説と検証をトライ・アンド・エラーしながら積み上げていくという基礎ができている。
その基礎の上に、前田氏が重視しているビジョン・価値観を明確化すること、仮説検証の積み上げが前田氏自身の中で、血肉になっていると推定される。これがいわゆる「根拠のない自信」の背後を支えるものになっていると思う。これがこの人のモチベーションの出所である。
特に、ビジョン・価値観を明確化すること、これが自分の中のコンパスを確立することになる。
前田氏は仮説検証の積み上げの能力は、投資銀行での経験で、非常に鍛えられている。
自分の分析ノートが30冊以上ものノートになるほどだったと書かれている。こういった自己分析能力と、自分の人生の経験を反芻することで、自分の価値観を育成し、それが、前田氏の中で人生のコンパスになっている。
ビジョンと実現のためのビジネス面でのパランスが取れる人であることが前田氏の強みであり、大切な3要素、人生のコンパスとなるビジョン、正しい努力、そして、さらに「絆」を備えている。「絆」は、顧客との絆であり、同じ方向性を目指している会社の同僚との絆であり、出会う人との絆である。
前田氏の勝算というのは、以上のようにして血肉となった行動原理のことであると思う。
前田氏はDeNAの南場さんと就活の中で出会いながらも、DeNAとは異なる道に進んでいた。前田氏にその後もコンタクトをとりつづけた南場さんは前田氏のなかになにを見ていたのだろうか。
個々の能力もあるだろうが、この人の行動の核となるところ、そこの「磁力」を見定めていたのではないかと思う。
投稿者 H.J 日時 2018年4月30日
人生の勝算
結論から言うと本書は ”分析” が核になると感じた。
というよりも本書自体が前田さんによる自身のビジネスと人生の分析だと感じた。
まず、人生の勝算は人それぞれの人生の価値観によって決まってくる。
前田さん自身も人生の勝算について、
『すなわち原体験に紐づく、揺るぎない大きな志です。人生を通じて追い続けたい夢です。(P236)』
『明確な根拠など、なくていいのです。自分が信じた人生の勝算を持てていること自体が、人生における幸福度を増幅させます。(P237)』
と述べている。
志や夢は人生の ”価値観” によって決まる。
前田さんのような価値観もあれば、お兄さんの様な価値観もある。
この “価値観” を見つけるために人生のコンパスを持つことの必要性を第4章で記述している。
そして、この人生のコンパスを定めるために ”自己分析” つまり、自分自身との対話が大事になってくる。
自分を知らなくては、自分の価値観に気付けない。
ということは、人生の勝算も見つからない。
しかし、ここで1つの疑問が浮かんだ。
「自己分析ってどうすればいいの?」
という視点で本書を読み直すと、私の中に1個の仮説が浮かんだ。
前田さんは本書を通して、人生とビジネスの自己分析をしているのではないか?
自分の人生から学んだことやSHOWROOMに活かしている事を改めてアウトプットしてるのだ。
読者からすればインプットだが、著者からするとアウトプットである。
一見、就活時の自己分析ノートが30冊超える前田さんにとっては、アウトプットしたものをまとめただけじゃん。
と思ったが、それは違う。
アウトプットした分析結果を公開する事に意味がある。
なぜなら、公開する事で双方向のコミュニケーションが可能になるからだ。
プロローグ上でSNSなどで意見を募集している。
つまり「他者の目」からの意見を求めている。
今までの内的な自己分析に加えて、外的な他者の意見も取り入れれば、その自己分析はよりクオリティが上がる。
この他者からの意見は、自分を知る事にも繋がる。
自分がどう思ったかだけではなく、客観視してどう見るか。
「他者の目」を持って自分を見ることで初めて知る事があるだろう。
本書では、この「他者の目」を問題解決の方法として紹介をしているが、
「他者の目」には、もう1個使い方がある。
それが「他者の目」を使って自分を知る事だ。
例えば、
今巷を騒がせている某次官や某メンバーも、この「他者の目」で自分を見ることが出来れば、お酒に酔っていたとは言え、防げた事件かもしれないので非常に残念である。
本人たちは欲求の赴くまま、或いは軽い気持ちだったかもしれないが、相手の目線に立ってみれば只のセクハラだ。
彼らの本能的な最終目標は自分の遺伝子を与えたかったのかもしれないが、相手は全く求めてない。
まさに『自分が何を与えたいかよりも相手が何をほしいか。(P127)』である。
自分の肩書きや人気等の自分にとって都合の良い事しか見てないから、起きた悲劇かもしれない。
はたまた、自分についてるバックが巨大だから隠し通せると思ったのかもしれない。
過ちを犯す前に「相手はどう思うかな?」「インターネットによる情報拡散力の前では隠し通せないかもしれない」と少し冷静に考えられれば、一歩寸前で止まれたかもしれない。
お酒の力で行動に移せるということは、日頃からそういうことを考えていた裏返しでもある。
「自分の目」ではなく、「他者の目」で自分を見ることが出来れば、自分の都合の良い事を見る事ではなく、自分の悪い所も客観的に見えてくる。
それが自分を知るという事ではないか。
上記は悪い例えだが、「他者の目」から自分を見る(知る)事で気付けなかった自分に気付けるはずだ。
さらに、前田さんは自己分析により抽出された事をビジネスに活かしている。
この抽出されたものは単体で見ると、一見関係のないものだ。
しかし、この関係のないもの同士を繋ぐ事で新しい価値を作っている。
例えば、
逆境を乗り越えるハングリー精神+ブレないコンパス=社員時代からの圧倒的な仕事への熱量を生み出した。
ギターの弾き語り時代の経験+ライブストーリミング=SHOWROOMが生まれた。
この一つ一つは小さな点かもしれないが、その小さな点同士を繋ぎ合わせる事で大きな輪を作り出している。
この点はSHOWROOMが作ろうとしているコミュニティーにも言える事で、
演者もファンも一人一人は小さな点だが、たくさん集まって繋がる事で新しい価値が生まれ、やがて大きな輪になるのだろう。
そこに新たな価値が生まれる。
色々と書いたが、まとめると自己分析の大切さを教わった。
私自身も今年に入って毎日日記を付けてるが、結局生産性のない内容を書いていた事を反省した。
この日記を自己分析に使える様、昇華していこう。
自分が何を思って1日1日日記を書いたのか。
きっと1年経った頃には小さな点がある程度集まる。
そこから繋ぎ合わせれば、きっと私にも新しい価値が生まれる。
そして、その新しい価値が私の人生の勝算になるだろう。
投稿者 sakurou 日時 2018年4月30日
~「人生の勝算」を読んで~
本書を読んで強く感じるのは「特別な才能がなくても工夫と努力で人生を切り開ける世界を作りたいし、実際SHOWROOMという形にした」という、前田裕二氏の強い信念、努力とその結果であり、勇気付けられた一冊である。
以下、感想を述べる。
1.「コンパス」とは?
本書ではコンパスの重要性を強く訴えている。目標設定はよくあるが、「コンパス」という表現は独特なので、改めて、「コンパス」について、自分なりに咀嚼してみる。コンパスの目的は以下と考える。
(1)自分の立ち位置を知る
実はこれが結構難しく、私自身も含めて、うまくできていないように思える。自分を客観視するということの他に、自分のキャリア形成上、自分のスキルや社会的価値、レア度をきちんと把握しておく必要がある。ここが曖昧だと、目標設定も上手くいかなくなる。ネットや人との情報収集により自分を正しく知ることは大事だ。
(2)方向性を定める
自分や家族社会などの状況を踏まえ、自分がどこに向かうべきなのか、何がしたいのかを見極める。なかなか難しそうだが、実はそうでもないのかもしれない。前田氏のように「SHOWROOMを通じて、努力している人が報われる仕組みを作りたい」といった形で明確に簡潔にまとめられるところまで持っていければ。いろいろ情報があればコピー作りの要領で出来るのかもしれない。
(3)目標までの距離やマイルストーンを知る。
これも(2)ができていれば実行レベルに落とし込むこと自体は比較的容易だろう。但し、継続については後述する。
サラッと「コンパス」と書いてあるが、実はこれ一つとっても非常に考えるところが大きい(読者にコンパスの定義も含めて考えて欲しいという意味だと思うが)。
2.「頑張る」って見極めなのね。。。
本書で改めて痛い所を突かれた、と感じたのは、「 『頑張る』とは、『見極めて』、『やり切る』ことだ」という一節だ。私も含めて「頑張る=やる」というところに着目しがちだが、「頑張る=見極める」と考えると、やり方が変わってくる。見極めの重要性は「コンパスとは?」の節でも「自分の立ち位置を知ることは大事」と前述している。それを示すエピソードが本書に記載されている。前田氏は就活での自己分析ノートを30冊作成している。私も含めて、ともすれば自己分析もそこそこに、エントリーシートを作ってしまいそうだが、それは違うと前田氏は指摘する。自分をとことん見極めることで、自分がどういう起業で何をしたいのかが見えてくるということだ。普通そこまでしないだろう。ただ、30冊とはいかないまでも何冊も作れるくらいなら就活は上手くいくだろう。
(メルマガで出ている通り、それぐらい世の中は甘いということだ。)
3.モチベートする仕組み
「5時半の女」大西桃香さんの話は本書を非常に興味深かった。努力が実り、写真集発売が決定したという話は非常に今どきらしい。自らが情報発信し、ファンを増やすことで最終的にソロ写真集に結びつけた。また、別の例でも、前田氏が日経、四季報のチェックという基本を毎日やりづづけるだけでトップクラスに入れた。誰でもできることを継続することで大きな力になるということはメルマガで言っている通りだな、と思う。
大西桃香さんをモチベートしたのは何か?ファンの激励や配信が遅れたのツッコミ等、いろいろあるだろう。「ヤル気の科学」にあった「お尻叩き役」のような仕組みもある。
私はほぼ毎月課題図書を投稿している。自分にとってのモチベートする仕組みは何か?もちろん、アウトプットを行うことで読書スキル向上のため、自分に課したことでもあるのだが、それだけだと続かなかったと思う。所属する某課題図書の会もそうだし、セミナー、読書会で会う仲間もいる。そうしたSNS上、リアル含めた仲間との交流が自分をモチベートしていることに改めて気付かされたと共に、そういう仲間に改めて感謝したい。
実は、自分の将来について悩んでいて、まず、自分の立ち位置を見極めることが重要で、それに時間を掛けることが重要だと本書を通じて改めて感じた(もちろん先延ばしは良くないが)。時間を掛けて、じっくりコンパスを作っても良い。そうすることが悪手を回避し、好手に近付く。本書を読んで改めてそう感じた。
本書は分かりやすい文章で書いてあるだけに、サラッと流してしまいそうだが、「コンパスとは?」「大西桃香さんが継続できたのはなぜ?」等、いろいろな切り口で考えると非常に深い本である。せっかくここまで考えたのだから、自分のコンパスをもう一度考えてみたい。(磁石が狂っていたりして(笑))
今月も良い本をご紹介頂き、ありがとうございました。
投稿者 sumio 日時 2018年4月30日
「人生の勝算」前田裕二 感想文
日本経済新聞「私の履歴書」を読んでいるような面白さ。
人間学の本のような気がした。どのページをくくってみても、切れば、鮮血が吹き出る真剣味に溢れていた。
年齢の若さなんて、関係ないね。この分かっている感!なんなのよ、凄すぎ、と驚いた。
まだお若いのにくぐってきた経験のヘビーさ、闘いぶりに感動した。
後生畏るべし。30代前半の経営者の、強かさ、計算ずくの戦略性、勝算の高め方にやられた感を物凄く感じた。
実践して、真似して、結果を出せる、わかりやすいノウハウに感服した。
そして、本書は、一貫して、著者 前田裕二氏自身と、仮想ライブ空間「SHOWROOM」のプレゼンテーションになっている。
一人で達成出来ることはたかがしれているが、仲間と一緒に、組織で動くと、とんでもないレベルのことができる。
個人成績トップの高みを極め、その風景を見て、限界、むなしさを感じたとの記述は、成し得た者のみが語れる。
外資系投資銀行で、世界を股にかけ、超一流の成果を上げた人物の発言は、説得力が抜群。
メンターがすごい。宇田川さん、DeNA南場さん、秋元康さんとのやりとりで、著者の仕事のレベルの尋常ならざる様子がわかった。
頑張るとは、「見極めて、やり切る」こと。
どうやったら効率的にできるか全力で考えて、仮説を立てることにエネルギーを傾注する。
「私は地球を救うために1時間の時間を与えられたとしたら、59分を問題の定義に使い、1分を解決策の策定に使うだろう」アインシュタインの言葉を想起した。
同様に、木こりの話も思い出した。木を倒すため、ノコギリの刃がボロボロの状態では、成果が出ない。まず刃を研がねば。切れ味の良いノコギリなら、効率良く出来る。
その可能性大いにありと思うが、後年、日経新聞「私の履歴書」にリアルで、著者ご本人が寄稿されるの読んでみたい。
自分が主人公の、人生の壮大なプロジェクト。
人生の勝算。情熱と努力次第。痺れました
投稿者 munetaku 日時 2018年4月30日
人生の勝算
〇幸せに生きるために大切なのは人生のコンパスを持つこと。そして、コンパスを持ったらブレないこと。
コンパスは自分だけの、自分なりのコンパスであればよい。誰もが感心するようなものでなくてよい。著者の兄は仕事より家庭を最優先にして生きる、というコンパスを選んだ。ブレずに家庭を優先する兄は幸せそうである。一方で、著者は仕事に生きることを自分のコンパスとしている。仕事バリバリの自分とは異なるコンパスを持つ兄を尊敬しているところが対比的に感じた。著者は兄のコンパスを見て、それを真似するでもなく、否定するでもなく自分だけのコンパスを見つけた。どんなコンパスでも良いから自分にとっての幸せが何かを見極めることが重要なのだろう。
また、コンパスを持ったらブレずに進むこと。人のコンパスを見て羨んだり、自分を疑うようではいけない。次々と違うコンパスを取り出してしまったらどこへも行けない。そうならないためにも自分と向き合い、自分だけのコンパスを見つけ、あとは努力するのみ。
〇正しい努力をするためにルールを理解すること。
人生、仕事はゲームであり、ゲームにはルールがある。ルールに則って戦略を立て、人並み外れた努力をすれば必ず勝てることを著者は示している。著者が面白いのは人の感情を踏まえた戦略を練っていること。結局、仕事だって人対人のゲームだから感情は無視出来ない。それに気づいて相手に気に入られるためにどうするかを考え、愛嬌のある人になろうとする、そこすら努力でなんとかする所がすごい。人を好きになる気質は後天的なものだ、と。
〇人生ゲームのルールは自分で決める
ゲームに勝つにはルールを理解することが重要。ルールがわからないままプレイしたら結果が得られないのは当たり前。さらに、一番強いのはルールをつくる人。ルールを作る側になれば負けることはない。
仕事において多かれ少なかれ誰かのルールにある程度従わざるを得ない部分はある。しかし、人生に関しては、ルールは自分が決めるものである。自分の人生は自分でルールを決められる。どう生きたら幸せなのか?人の決めたルールに従うのも一つの選択であるが、それでは幸せは他人任せになる。何をしたら幸せかは人に決めてもらうものではなく、自分で決めるものである。
そして、人生における勝算とは結果を出すことではない。自分の幸せとは何かを明確にし、それに向かって努力することなのではないか。結果を目的にすると苦しい。自分で決めた目標に向かって努力していれば幸せである。
著者は人生の勝算を持てていること自体が幸せを増幅する、と書いている。まさに勝算を持てばよく、勝つことが幸せではない、と言うことであろう。
投稿者 shinwa511 日時 2018年4月30日
本書を読んで、仕事に関わる人との関係について考えさせられました。
著者はギター弾き語り時代、外資系投資銀行やニューヨークでのサラリーマン時代、日本に戻ってから起業するまでの時代など、常に人を見て、人と話して、人に影響を受けて、
自分はどう考えて行動すればいいのかを考えています。時に失敗したとしても、人に教わりながら常に自分自身を変化していきます。
まさしくそれは、日々の仕事の中で重要な考え方だと感じました。
一人だけで仕事をしても自分で達成できる結果は限られている。だったら他の人と協力して、仕事の成果を上げるために、自分達の仕事場を自分達の力でより良い方向へ変えていく、というそれぞれが参加型のコミュニティが必要なのだと考えます。
現状が不完全であると感じるからこそ、自分や私が参加してより良く変えていきたいという願望が生まれます。“このままで良いはずが無い”ということについては、それぞれが積極的に意見を出して、より良く変えて行くように考えや意見を出していきます。
そして、周囲の人と協力して同じ目標に向かって行動するためには、相手と協力する必要があります。相手を好きになるために相手と話し合い、相手を理解しようとすることが大切になります。
さらに、相手と交流することで自分自身が変っていくようになり、協力してくれる相手に対して自分が好かれるように努力するようになります。いかに自分自身が周囲の人から、人としての親しみが持てるかが重要になります。
また、途中で投げ出さず、こつこつと諦めずに続ける努力が、仕事を達成するためには絶対に必要なことです。
裏方のような一見地味な仕事でも、頑張ってしていること、一生懸命に行動して成果を出している事は、必ず誰かに見られていると理解することが大切だと考えます。
自身が行動することで相手に影響を与え、自身が相手から褒められることで、自分のやる気も十分に発揮できるようになれば幸せだと考えます。
著者のように、周囲の人を見て、話し、考え、学びながら自分自身を育てていくようになりたいと思いました。
投稿者 hiroto77 日時 2018年4月30日
【この本から得られた5つの気づきと、将来への危惧】
〇5つの気づき
1.この著者の「勝算」は、過去には存在しない。
この著者の生い立ち、家庭環境については、大まかな情報しか書かれていません。
もともと父親はいない、母親は8歳の時に亡くなった。10歳離れた兄と暮らすことになった。ほんの数行しか「圧倒的不利な状況」について、触れられていませんでした。
過ぎてしまった「逆境」よりも『たった一本のギターが、真っ暗闇に、パッと光を灯した』という事実から『逆境は、一つの喜びから撥ね退けることができる』というメッセージだけを明確に伝えようとしている。
その点に、「確かに、生い立ちは過酷で、そこで生まれた意識は重要だったが、それが、この本で伝えたいことではない」という意思に気づきました。
2.どんな状況でも、仮説と検証こそが「勝算」につながる。
「小学生のギターの弾き語り」と「稼ぎ」、そこをつなぐ線は細く、極めて脆弱です。
もし自分がアルバイトできない年齢なら、お金を得ることを諦め大人しく制度に従うか、アルバイトができる年齢になるまで待つか、その二択です。
しかし、この著者は「道行く人を感動させて稼ぐ」ことを選択、実行しています。
そして、その活動で「稼げない事実」を直視し「稼ぐために何をどう行うべきか」を検討したうえで、実行しています。
その感覚が、天性のものなのか、外部からの学びによって得たものなのかは書かれていませんでしたが、これが後付けの物語でないなら、小学生の時点で、ビジネスの基本法則である仮説と検証さえ行い続ければ、ビジネスにおける失敗はない、ということを体得していたことに気づかされました。
3.コミュニティが形成される要素で、自分が見落としていたもの、「余白」
著者自身の「弾き語り経験」からの「絆」と「稼ぎ」、コミュニティにおける価値については、「スナック」がつぶれない理由も含め、目新しい発見はありませんでした。しかし、コミュニティを形成する要素としての「余白」という要素には、気がつきませんでした。
「粗だらけ」で「頼りなくて」「隙だらけ」なのは、コミュニティの創始者、運営者として「不利」だと考えてましたが、それらの要素が『共感へとつながる』という著者の発見は、私にとって新たな発想をもたらしてくれました。
4.コンテンツ提供側が、視聴者側から提供されることによって成り立つ関係性が、新しいジャンルを拓く
『スターと言いますが、同じ星でも太陽だけが明かるいわけではない』
この指摘は、今後のショウビジネス、メディアビジネスに変革をもたらす人が実感する一文だと感じました。
今まで「スター」とは、テレビに出て、太陽のように輝き続ける恒星であり、視聴者側へ、一方的に「光を提供」することによって成り立つものでした。
今回、著者が展開するビシネスにおける発見、AKBが支持され続ける理由、スナックがつぶれない理由から出された一つの回答が、顧客が「提供する側」へ「提供する」というフローです。それは同時双方向性が可能となった時代においての、コンテンツサービスの在り方を示唆していると気づきました。
5.類は友と協力者と師匠を呼ぶ
頻繁に登場する「素晴らしい人物との出会い」「キーパーソン、協力者の登場」は、偶然ではなく、必然です。
なんとしてもやり遂げる、夢や願望を実現すると「決断」した人間に発生する現象であり、この現象なくして「ことを成す」ことは、不可能なようです。
そこに至る道筋は、人それぞれ全て異なりますが、例外が確認できないことから、法則だと認定されるものだと、気づきと確認をいただきました。
〇将来への危惧
若き経営者による「成功哲学の塊」のような本でしたが、老兵としての心配も抱きました。
それは随所に出てくる、著者の生い立ち、この著者ならではの「要素」が色濃く出る点です。
『圧倒的な熱量』『根源欲求』『逆境は必ずバネになる』『人生の価値観、ベクトルを明確に持つ』これらは、正論であり、王道です。しかしこのビジネス、対象において、「諸刃の剣」ではないかと考えます。
今ビジネスモデルにおいて、「許容」と「寛大」と「多様性」は不可欠です。コンテンツベンダーも観客側も、「人生の勝算」など必要としない「優しい環境下」で育ち、幸せを育み、その範囲での挑戦と応援を求めています。どんなビジネス、どんな組織も、トップの人格、トップの哲学が反映し「現実化」していく前提で、この著者の特別な境遇が、今後「ギャップ」を生むような伏線を確認しました。
もちろん、AKBを始めとして、「スターになる」「スターにする」、そこへ挑む情熱と挑戦が「甘い」とは思いません。熾烈な競争と結果が求められる「厳しい」世界だと思います。しかし、そのベクトルとこの著者のベクトルが微妙にズレている印象を抱きました。その点も含め、この著者と仕事を観察することにします。
【了】
投稿者 2345678 日時 2018年4月30日
人生の勝算を読んで
かって新卒社員を育てる際に使っていた言葉が2つよみがえってきました。
1番目 上司との信頼関係を築く 2番目 仕事に感動を見出そう です。
いずれも組織に属しているなら当然と思われている事かもしれませんが、
特に新卒なら、これから自分を磨き・自分を高め、成長してゆく時期です。
その思いで、この2つの言葉を挙げていました。当時を振り返ると。
上司との信頼関係を築くために何が大切か?学生時代にいろんな場面で先輩の立場に
あったはず。その人間関係の中で先輩として喜んで教えたい後輩と、あまり進んで
教えたくない後輩がいたのでは?その違いはどこにあったのか?
おそらく元気に挨拶する後輩、はっきりと返事する後輩、熱心でひたむきな後輩、
そうした後輩を可愛く思い、いろいろと教えてきたのではないか?
会社の組織も同じだ。一所懸命で熱心な姿は何より卓越した強みだ。
分からないことは手を挙げて質問してよし。熱心に問題意識を持って先輩や上司に
すり寄ってくるとついついいろいろなことを教えたくなる。
また、熱心で一所懸命な人と接すると、応援したくなるもの。なので新入社員の皆さんが
先輩や上司から応援され教えてもらい、支援してもらうには、明るく熱心に先輩たちに
接することだ。
2つ目については、モチベーションが高いか低いかで仕事の成果に大きな違いが生じる。
ということは、自分のモチベーションを高めて維持することが仕事における能力やスキル
の一つだと言える。モチベーションは誰かが上げてくれるわけではなく、自分の役割や責任
自分の心は、あくまで自分次第。自分でマネジメントしなければならない。
ではどうやってマネジメントするのか?日頃からどういうことを意識すべきか?
第一には、感情は行動に従うという事。第二は心の感受性を高めること。
感動とは、論語にある感じれば、即ち、動く、心が感じれば人は動くという意味の
感即動から来ている。
といったようなことを、知ったふりして教えていた何十年も前のことを鮮明にしてもらった
「人生の勝算」です。
何に感動をし信頼の残高を増やす行動をしているかを自分に問う機会を得た書籍です。
投稿者 LifeCanBeRich 日時 2018年4月30日
~人生というゲームをより楽しむ~
メルマガの『セミナー受講をきっかけに人生が激変したコーナー』で
“人生はドラクエみたいなロールプレイングゲーム、その中のラスボスが使命感”
というコメントを読んだ時、へぇ~上手い譬えをするものだなぁと大きく頷いたのは、ちょうど本書の中で「仕事はゲーム」という箇所を読んでいたからかもしれない。確かにゲームが
“与えられた環境と守るべきルールの中で、物事をうまく運び目的や目標を達成すること”
であるならば、人生そのものが壮大なゲームだと言える。
さらには人生を部分化して見た時にビジネスや仕事に限らず、家族関係も、友人・知人関係も、健康の維持も、おカネの運用も、ありとあらゆるコトがゲームのような側面を持ち合わせている。
上述のように人生をゲームの集合体に見立てると、前田さんはビジネスというゲームにおいて類い稀なる才能を持ったプレイヤーだ。
少年時代にストリートライブでおカネを稼ぐことが出来たのも、ニューヨーク時代に証券会社でトップセールスになれたのも、置かれた環境や状況を観察して、仮説を立て、実験しながら法則やルールを見極めて必勝パターンや裏ワザを見つけ出したのがその証拠だ。
そのように、本書を前田さんが教える”人生やビジネスというゲームの必勝本”として読むと面白いことが見えてくる。
“人は、与えられた環境やルールの中でのプレイヤー(参加者)という役割だけではなく、自ら新たにゲームを企画して作り出すことが出来るプランナー(主催者)という役割を持つことも出来る”
例えば、本書に出てくるアイドル業界を1つのゲームと見立てると、AKB48やそのメンバーの所属する芸能事務所、ミュージックレーベル、そしてファンはゲームという枠組みやルールの中のプレイヤー達であり、秋元康さんがゲームという枠組みやルールを作っているプランナーだ。
そして、ストリートや証券業界でプレイヤーとして成功した前田さんの次なる目標は、自らがプランナーとなりSHOWROOMという演者、サポーター、運営側の全てがWin-Winなるプラットフォームを作り上げることであり、その目的は「努力した人が公平・公正に夢を叶える社会づくり」という社会の枠組みやルールを変えるというものだ。前田さんは、自身の役割をプランナーに本格シフトしようとしているのだ。
それにしても、SHOWROOMというビジネスを通して社会の枠組みを公平・公正にするとは、なんとまぁ壮大なビジョンだろうか。
ここでふと思うことは、前田さんのような壮大なビジョンを持ち、思考能力、行動力、情熱が突き抜けた人材が政界に転身を図ったらどうなるかということだ。日本という国や社会はあるべきカタチに向かって進んで行くのだろうか。いや、醜聞が飛び交い、醜態を指摘し合う国会や権力を得ることや既得権を守ることが目的になっている政治ゲームはプレイするだけ時間の無駄なのかもしれない。そう考えると、従来は政治を通して実現されてきた事が、今後はビジネスを通して実現してされていくようになるのかもしれない。
さて最後に、本書を経た今後の私の行動について。
本書の中で、特に私の目から鱗ポロリだったのが、ストリートライブ時代にお客さんのリクエストに時間差で答えることで相手との絆を深めたというエピソードだ。このエピソードが教えてくれることは、相手側に好き、嬉しい、欲しいモノやコトがあり、それらをこちら側の労力や努力を伴って用意出来ることを前提にすれば
“時間は感情をプラスの方向に育てる”
という法則めいたものがあるということだ。
この法則は色々と応用する方法がありそうだが、私はまず何よりも夫婦というパートナーシップを充実するために使う。私が、今後取り組むコトは、
“相手の趣味を一緒に楽しむ”
ことである。
私の奥さんは、結婚する前は給料など度外視でフラワーアレンジメントの講師をしていたくらい花が好きである。今も、花束を買って帰宅すると表情がパッと明るくなし、花の種類やアレンジのコツ等について質問すると嬉しそうに答えてくれる。
もしも、この状況で私が花についての知識を自習的に増やし、花に興味を持てたらどうなるか?
そして重要なのは、花の知識を漠然と学ぶだけではなく、相手の興味の範疇は具体的に何か?私が学ぶことで相手が喜ぶことは何か?を前田さんの言うように、「『他者の目』と同じ景色をどれだけ想像できるか」を意識に置きながらストーリーを作ることだ。そうすれば、学べば学ぶほど、時間が経過すれば経過するほど、パートナーシップは充実するに違いない。
人生というゲームの期間が100年とすれば、この私がプランナーとして自ら作り出した“パートナーシップ充実ゲーム”と前田さん直伝の必勝法で是非とも成果を上げたいところだ。
“プレイヤーとしてだけではなく、プランナーとしても人生というゲームを楽しむ♪”
私にとっては、このコトが今月一番の学びなのである。
~終わり~
投稿者 sunao929 日時 2018年4月30日
「人生の勝算」前田裕二著 を読んで
著者は、ご両親がいなくても、早稲田大政経学部を出て、投資銀行に入って、ニューヨークで働いて、それぞれの場で№1になっている。世界一を取ると決めている人にとっては基準の高さが想像できないが、すさまじい努力を積み重ねてきたのだろうと思う。非常に興味深い人生。本書の中では3つの大切なことが折に触れ紹介される。
①絆の大切さ
「人に好かれるかより、いかに人を好きになるか。」という視点は、目から鱗が何枚も剥がれ落ちた感覚である。齢を重ねてきて、変な見栄やエゴが邪魔をして、自分をさらけ出せなくなっている。コミュニケーションは自分をいかにさらけ出すかで、その深さが図れると思うが、自分自身への自信のなさが原因で、人とのかかわりも自分の知らない世界が怖くて広げられない。価値観が揺さぶられるのが怖い。人に何かを言われると攻撃されていると感じてしまい、壁を作っていた。
少しずつでも、最初に相手の良いところを、意識して関りを持つようにしていきたい。
まずは家族をもっと大切にするとともに、自分とかかわりのある身近な人との絆を大切にしよう。
②努力の大切さ
「当たり前のことを圧倒的なエネルギーでやりきる」世界一を取ると決めている人の基準の高さを思い知る。
学生時代所属した体育会で同期生に「お前の努力は足りない」と言われたことが、ふと頭をよぎった。
これまでの自分はというと、
・圧倒的に体験が少ない。
・失敗を恐れるあまり、新しいことに挑戦しない。
・居心地のよい自分の殻に閉じこもってしまっていた。
本書は、頭と体を使って真剣に努力すれば、道が開けるよと教えてくれる。実体験に裏打ちされたことだけに説得力がある。
課題図書もある人から、「まずは始めてみよう」と言われ、1月から書くようになった。
これまでも、大切なアドバイスをもらっていたのにスルーしてしまっていた。
これらは自分に何かを気付かせてくれる神様のヒントであると感じる。
日々の仕事でも自分にしかできなことは何かを意識しながらやってみる。
1度や2度だめだからとあきらめない。それらは失敗のうちに入らない。いろいろな角度から見極めて対応策を考え抜き、そしてやり抜こうと思う。
③人生のコンパスを持つことの大切さ
人生100年時代到来に向けて、「遅い」、「今更」と言って結局何もやってこなかった。
それを選択した自分を受け入れ、虚無的になることなく努力を続けていく。
自分のことを他人の目から見たとして、楽しそうか?話をしたいか?友達になりたいか?
身も蓋もないが、自分の人生を無為に過ごしてきた結果であり、猛省したい。
これまでの人生では、食べるに事欠くようなことはなく、金銭的にも窮地に陥ることなく、運はよかったということだけは言えるが、漫然と生きてきたかなと思わずにはいられない。
これまで、なぜ自分と向き合うことができなかったのか?
なんとなく無為に生きることに違和感を覚えていたものの、仕事の忙しさや「やるべきこと」があることを言い訳にして、「やりたいことはなにか」と真剣に突き詰めて考えることをやってこなかった。
人生において本当の意味では困っていなかった、裏返すと大変に恵まれていたことに気が付く。
自分を守ってくれた人たちへの感謝が圧倒的に足りなかった。
今度は自分が周りの人に恩返しする番だ。自分だけではなく、周りの人も幸せにすることを第一に考えて行動していく。
以上を踏まえて、これからは、
・ 一日の終わりを感謝の言葉で締めくくる。
・ 会社でロールモデルを見つけたり、伝記を読んで共鳴できる生き方を探す。
・ 食わず嫌いを戒め、毎週1つ新しいことに挑戦する。
・ 呼吸法や瞑想を続ける。
・ 自分をご機嫌にするもの(好きなもの)を用意する。
新しい気付きを与えてくれる素晴らしい本を紹介していただきありがとうございます。
あとは実践的行動につながるように頭と体を使っていきます。
投稿者 diego 日時 2018年4月30日
叶えたい世界と、愚直なまでの努力と
絶望は、ただ絶望なのでなく,強い意志があれば、新たな世界を切り拓く。
それを、一番初めに感じた。
本書のものすごいところは
著者のエネルギーの投下量に圧倒されるところ、
夢であっても、非常に抽象的で世界を巻き込む夢に向かって
ブレークダウンを行い、ビジネスに落とし込み、新しい市場を切り拓き続けているところだ。
まずは、圧倒的なエネルギー。
それを大量に投下し続けるためには、
どれほどのモチベーションが必要なのだろう。
そして、何よりも、ビジョンに対する強い意志。
絶望が、それを創りだしたのかもしれないと考えると、
著者の失ったものが、どれほどの苦しみを生んだのだろうか、と思う。
逆境が、どれほどの痛みを与えたのだろうか、と思う。
ここにはあまり書かれていないけれど、絶望だけではなく
ものすごくつらい気持ちや、悔しい気持ちを
今はすべてバネにしているようにも感じる。
それでいて、非常に抽象的な世界の概念、
誰もが努力をすれば、がんばれば生きていける世界を創りたい、
そのために、まずはエンターテイメント界で
その世界を実現しようとしている。
規模がすごく大きいのだ。
個人的な恨みに行かずに、世界を変える決心をしたのだ。
そして、愚直なまでに、エネルギーをかけ続けている。
理想の世界は、例えば戦争をなくしたいとか、差別をなくしたいとか
規模が大きくなると、一体何から手を付けていいか、わからなくて
夢だけがぽっかりと浮かんでしまう。
夢を追い、がんばれば生活していける世界を創るにはどうしたらいいのか。
こんなビジネスだったら、ありがちだし叶うよねと考えるのは、
後追いの言い方だ。
私には、思いつかない。すごいわー。
夢が抽象的であっても、それを強く持ち続ければ
少なくとも、そこからは、ぶれない選択をし続けられる。
別の選択肢を排除し続けられる。
でも、本当に夢を実現させたいとしたら、
何かの形、ビジネスやムーブメント、あるいは作品などに
落とし込んで、共有していくことで
認知されたり、文化になったり、
もし生活に取り込まれるような形を実現できたら、
それが習慣になり、基本的な人の生き方になる。
おー、すごい。世界が変貌する。
だから、夢がどれだけ抽象的であっても、あとは情熱次第なのか。
例えば、人と人が支え合う世界を創りたいと思ったとしたら
それに共鳴する人は多いと思えるが
では、何を通じて、どんな活動を通じてそれを創りたいのか、
その方法や手段を選んでいくと、範囲は少し狭くなるように感じられる。
でも、全く新しい概念なら。全く新しいアプローチなら。
今まで想像もできないようなことになるかもしれないし
ありがちだと思えるような手段であっても
すでに存在している方法であっても
夢を反映させるための新しい仕掛けができれば
それは全く違うものとして、生まれ変わるかもしれない。
そんなことを、一生懸命考えていたら、
自分ひとりではがんばってきたことも、
誰かと一緒にやれば、もっと世界を変えられるのだ、ということに気づきました。
本書の大きな特徴は、はじめから抽象度の高い夢が語られていることではないでしょうか。「現在のビジネスだけでは、本当はまだまだ夢に追いついていないのでは?」と、その差を強く感じたのです。
で、逆から考えてみたら、
つまり、理想の世界、夢がはじめにあり、それをまずある形にしてみようとしたが、
これはまだまだ夢見ている世界の実現の始まりに過ぎないのかもしれない、
というふうに、流れを逆転させたところ、
その現実化の手法がどれだけすごいかに気付き、本当にびっくりしたのです。
そして、著者が理想としている世界が、誰もが理想と感じられる反面、
怠惰に存在している心も、誰もの中にあるように感じられます。
それをすべてひっくり返す情熱とエネルギーがすごいです。
ただ自分の周囲の世界がうまくいっていて理想的になっていれば
他は知りません、関与しなくていいかな、という態度になりやすい。
これは、陥りがちな罠かもしれませんが、あまりに愛がなかったことにも気づかされました。不徳でした。すみません。
という訳で、すごい人に出会いました。
ちょっと堕落気味でしたが、誠実に愚直にがんばって生きても大丈夫だから
やっぱりがんばろうと思って、
とにかく、日々楽器の練習を続けています。
音感への最大のコンプレックスを克服すべく、調音アプリに出会って日々調音を続けてみたり、
音感教育の本に出会い、少しずつメソッドを続けていくうちに、
この1か月ほどで、音が、演奏がとてもよくなったという感想もいただきました。
個人的なレベルでしかまだ実現していないところは、かなり恥ずかしいのですが
あと3日後にイベントで演奏をするときに、メンバーや聴いて下さる方々、
配信で聴いて下さる方々の心に響いて、心地よく音と一体となっていただけますように。
音楽がどれぐらいエッセンシャルなものかを、感じてもらえますように。
そう思って、またこれから練習に戻ります。
夢についても、実現までの組み立て方を教えていただきました。
がんばっていきます。ありがとうございました。
投稿者 gizumo 日時 2018年4月30日
「人生の勝算」前田裕二著を読んで
正直、今どきの若者でネット関連の起業家というとどこか“うさんくささ”を感じてい居た。それが自分にないものを持っている人へのあこがれが屈折したものだと認めつつも、なにかマイナス点を探して納得する小さな自分がいるのを感じてい居た。
著者は過酷な運命の中を、「絆」「努力」「人生において“コンパス”を持つ」という3つを大切なものとして切り開き、読み手に伝えている。
少し古臭い感じもするが、自分自身を見つめそのすべてを実体験で会得したものであり、圧倒的な説得力があり、有無を言わせない。
著者がここまで考え、行動できるのは、自分を十分に客観視できているからであり、就活を通して「自己分析」をやりつくしていたことが大きく影響しているのだと考える。 まず「自分を知る」。今、それができている人がどれだけ居るだろうか?むしろそれを避けて、他を知ることばかりに力を注いでいるのかもしれない。
また、近頃はやや軽視されがちな「努力」「頑張る」という言葉を躊躇なく大切だ、大事だと言えるのは著者をまぶしく感じつつも頼もしく感じさせる。もちろん“体育会系”の根性論ではなく、「頑張る」を分解して「見極めて、やり切る」と定義しているのは、実に痛快である。方向性のない、むやみやたらの力技で推し進めるのではないのである。このあたりの冷静さも自分を知り、コンパスを持つことの強みであろう。
あらためて、機会は平等に与えられているのかもしれないと痛感した。違いは、それに向かう本人の決意と熱量なのだろう。
「今どきの若いものは・・・」「ゆとり世代は・・・」ととかく思いがちであるが、ケースバイケースであり、本人次第だと改めて痛感した。まだまだ、こんな有望な若者がいる限り日本は大丈夫だと思いつつ、自分の就活時代を懐かしく後悔はしないが反省しつつ、年をとってもまだまだ多くを学べることを喜んだ読後です。
投稿者 BruceLee 日時 2018年4月30日
本書には著者の熱い想いが数多語られているが、特に何度も登場する以下は著者が譲れない価値観なのだろう。
「後天的な努力によって、頑張った人が報われる」
「感動を受けた人が、感動を与えてくれた人に対して、直接お礼が出来る」
幼少時、恵まれない環境に育った著者がこだわるのは、要するに「フェア」な仕組み。私はSHOWROOMの詳細に明るくはないが、このコンセプトがエポックメーキングとなる可能性を持っている事は理解出来る。誰もがパフォーマンスを披露でき、共感した人が直接応援できる仕組み。今までスターになるには業界の権威やオーディションで合格を貰えない限り、パフォーマンスを披露する事さえ難しかった。が、それが変りつつある。最近の極端な例で言えばピコ太郎のPPAPだろうか?何のスクリーニングも通さず当人が面白いと思ったパフォーマンスをネット上にUPすると、ジャスティン・ビーバーの目に触れ世界に広がった。ネットの凄さでもあるが、同時にこの事実は「誰が何を面白がるかは、やってみないと分からない」事の証ともなった。
この要素をビジネスの仕組みに取り入れるのがSHOWROOMなのだろう。海外の有名アーティストでなくとも、共感した支援者が増えればビジネスの土台となる。だが、ここに注意点があると思う。私は当初、「SHOWROOMの仕組みは頑張った人全てを成功させる」と勘違いしてしまったのだが、それは真逆であると気付いた。「誰が何を面白がるかは、やってみないと分からない」という事は、誰も面白がらない可能性もある、という事でもあるからだ。PPAPもジャスティン・ビーバーの目に触れなかったら埋もれてしまったかもしれない。今後、パフォーマンス披露が容易になる事は、参加者の数も増え、似たような物がドンドン出て来るだろう。その中で突出するには他者との差別化が更に求められるようになるという事だ。が、少なくとも誰もが挑戦出来る環境にはなる。「フェア」とはそういう事であり、つまり「機会の平等」を意味するが、決して「結果の平等」は確約しない。「頑張った人が報われる」の「頑張り」とは、受験勉強のような「何をやるべきかが明確な頑張り」ではなく、禅問答のようだが「感動を与えてくれた人に対して、直接お礼」がしたくなる程の感動を与える全ての頑張りである。つまり結果だけが求められる自由競争なのだ。それだけに感動を与えられた際の喜びは大きいが、与えられなければ何の見返りもない、完全歩合制の実力世界を意味する。
一方、著者の「根拠のない自信」だが、これは何処から来るのか?何故周囲の人は著者の「根拠のない自信」を応援するのか?SHOWROOMに限らず、新規ビジネスが成功するか否かは誰にも分からない。よって、それ自体の成功の確度だけを見ていては判断出来ない。その意味で本書は、新規ビジネスの判断基準、より身近に言えば、新しい人・物と遭遇した際の我々の視点をも養う要素を持っているようにも思う。我々が見るべき判断材料は何か?私は本書より、
この人は、これまでどう考え、どう行動して来た人なのか?
であると感じた。著者は幼少時から路上ライブで多くのビジネス要素を学び、思考し、行動してきた。その実例は本書に詳しいが、それは投資銀行時代も継続される。が、これは著者が常日頃アンテナを張っていたから響いたのであり、何も考えず生きていたらスルーしてしまったであろうと想像する。つまり著者は常に成功に対し貪欲で敏感だった。中でも最も私の印象に残ったのは「大手町サドル事件」だ。一つの現象をどう捉えるか?において、サドルを盗まれても後ろ向きにならず、逆にサドル無しのメリットを見つけ、立ち漕ぎ通勤した著者。DeNAの南場さんがこれを鉄板エピソードにしているのは、この話が面白いからだけでなく、著者の人間性や価値観を最も簡潔に第三者に伝えられるからだろう。また、著者は「決めている」事を自分の強みとし、自身のコンパスで物事を判断し、それが「根拠のない自信」の土台となっている。個人的には「そんなに焦らず、ゆっくり生きても良いんじゃない?」とも感じるが、著者の価値観が自身にそれを許さないのだろう。
だとすれば、この先何が起きても、著者がどう考えどう行動するか?は読者は大凡想像出来てしまうのではないか?勿論、状況に応じ人は変わる事もあるが、著者の考えや行動が常にそれを示すだろう。この点から言えるのは、人の信用度とは、その人のこれまでの考えと行動が担保となって決定される、という事であり、それは我々読者自身が信用を得る際にも当てはまる、という事なのだ。
追伸:このビジネスの応用的に漫画コンテンツもアリな気がした。日本の権威が認めない漫画コンテンツも世界の誰かが面白がるかも知れないのだから(但し、セリフは英語必須)。
投稿者 soji0329 日時 2018年4月30日
「人生の勝算~前田裕二」を読んで
東京都世田谷区下北沢。小劇場に併設された、たこ焼き屋。屋台奥、4人入れば一杯になるカウンターがあり、ハイボールも飲ませてくれる。焼くのは30歳位だろうか。本業は舞台女優だと言う。客は私一人だけ、だからマンツーマン。彼女の発したセリフに私は引っかかった。「舞台関係者なんて、所詮は社会不適合者ですから」
「人生の勝算」の著者、前田裕二氏は8歳で両親と死別。お金を稼ぎたい。お金を持って自由になりたい。もしそのために犯罪めいたことに手を染めたら、まさに社会不適合者となってしまったはずだ。バイトの出来ない小学生の前田氏、路上で弾き語りを始めることに。それも綿密に戦略を立てて。地元足立区から富裕層の多い港区白金までの片道切符。そこで深い常連客を開拓し、なんと1万円のおひねりをもらうまでに至ったのだと。読んでいて涙が出た。この深い絆作りが、今後の前田氏の生きる指針になっていく。
一方私も、8歳の時実母が亡くなった。その時は父にすがる以外考えられなかった。お金が無いことにはすべて我慢。我慢することが親との絆作りの最低条件だった。今思えば単なる依存心だったのかもしれない。私と前田氏とは30も歳が離れている。生まれた時代が違うと言えばそれまでだが。
SHOWROOMを観てみた。10代だろうか、小さなフレームの中から大人しそうな少女が一生懸命話しかけて来る。映像が鮮明で美しい。
「え?〇〇さーん、コミ障だって?大丈夫、私もコミ障だから。仲良くしてねー」
せわしげに長い髪をいじりながら話す少女。熱烈なファンだろうか、フレームの外から観客のアバターが沢山の星を少女に振りかけている。いわゆるおひねりだ。
少女の映像を見て思い出した。下北沢のたこ焼き屋とそっくりだ。舞台上でしか見られない女優との会話。客だからと私に媚びず、本音でしゃべってくれた。不思議な楽しさがあった。だから前田氏が言う絆作りが、SHOWROOMで見事に再現されていると理解できた。気を抜くとハートを持って行かれる。クセになりそうで怖い。
人生の勝算を読んで、2つの疑問が生じた。ひとつは、なぜミュージシャンの道に進まなかったのか。もうひとつはUBS証券で大成功を収めたのに、なぜその地位をやすやすと捨ててしまったのか。当然答えは本の中に書かれている。が、私が一番感動したのは自己分析ノートのくだりだった。その数30冊以上。重ねると30センチほどもあると言う。
我慢を重ね、私は大手企業に就職できた。だがそこは滅私奉公、「私は」ではなく「弊社は」と言う生活を続け、もうすぐ定年。たこ焼き屋の女優が自分たちを社会不適合者と言ったのは、社会に隷属せず自分のやりたいことを大切に生きて行きたい。そんなプライドに他ならなかった。それにひきかえ私は特にやりたいことがない。だから会社を離れたら不適合者になるのは自分ではないかという不安に苛まれている。
それは自己分析が足りないからでしょ。30冊とは言わずとも、まずはノートを用意して書いてみなさいよ。僕はそこまで考えて人生のコンパスを作ったから、自分にとって何が大切か決断できたんですよ。前田氏の声が聞こえる気がした。
2018年4月6日。東京ビッグサイトで開かれたコンテンツEXPO。“「他人の物語」から「自分の物語」へ 生き残るコンテンツのヒントとは?”と題した講演で生の前田氏を観てきた。スクリーン一杯に広がるアニメの美少女。驚いたことに前田氏の呼びかけにオンタイムで答えるではないか。彼女の名は「東雲めぐ」。SHOWROOMの新キャラクターで、人気急上昇中。アニメファンをも取り込もうとしている戦略が見て取れる。
オーディションを頻繁に行う一方、出演者には人気が出るための秘策をデータに基づいて説明。10代の彼女らにも伝わるよう腐心しているという。前田氏がUBS証券時代、目標にしていた宇田川氏に言われた「人を好きになれ」。SHOWROOMで観客の名前を呼ぶ彼女たちを観ていると、そのアドバイスが忠実に踏襲されているように思えてくる。
前田氏は、人生の勝算は見えているという。当然、その人生とは彼自身のものだろう。しかし私は思う。彼は「自分の物語」を作れた、他人の勝算さえもSHOWROOMを通じて見せてくれるのではなかろうか、と。
ちづるさんは50歳のSHOWROOM人気アイドル。おニャン子クラブに入りたかったのだと。年齢じゃありません。自分の物語が作れれば、あとは僕が人生の勝算をお見せしますよ。前田氏の声が私の頭の中に響く。それは優しく、そしてとても頼もしかった。
投稿者 ws0103 日時 2018年4月30日
本書を読んで、気づいたことを以下のとおり記したい。
1.出自は関係ない
冒頭で驚くのが、著者の出自でのハンディキャップである。8歳で両親が不在となりお金を稼ぐために弾き語りをするなんて、なんとハードな人生の始まりだろうか。正直、そのような環境では本書に記載されていないような辛い体験をしたと想像できる。ただし、著者は本書を通じて、そうした環境でも立派に社会で活躍できることを証明している。環境のせいで出来ないというのは言い訳に過ぎなく、人生は環境に関係なく、成功するチャンスは与えられているということだろう。言うまでもなく、そこには本人がいかに努力するかという条件付き次第だが。
2.プライオリティは明確か
印象に残ったのが、P154に記載のある著者の兄の話である。「家族がすべてに勝る」「仕事より遊びより家族」というトッププライオリティを常に家族に置いているというブレない姿勢を貫くということは、自分に何が必要なのかを突き詰めて考えているからこそできるのだし、その姿勢に著者は敬意を示しているのだと思う。他人がとやかく言おうとも、そこに迷いはないからこそ、精神は安定し幸福でいられるのだろう。
3.これからのコミュニケーションツール=インタラクティブな世界
遅ればせながら、「SHOWROOM」という媒体について、本書を通じて初めて知った。正直アイドル業界にはあまり興味がなかったが、毎朝5時半から配信しているアイドルの部屋を訪れてみて驚いたのが、早朝の時間も関係ないファンの一体感である。そこまで夢中になれるというのに驚くとともに、その一体感を少し羨ましくも感じた。自宅にいながら、贔屓のアイドルとそのファンとの一体感を感じることができるというのは、他のSNSとは視点が異なる他者との交流の形だと思う。
また、これはアイドルに限らず、音楽関係や動画で配信できるものは全てが、ネット環境さえあれば大衆に直接試すことができる環境が整ったということだ。チャンスがないという言い訳は相手にされない世界になっているのだ。自宅にいながら、リアルタイムで集まれるというのが中国をはじめとした海外の流れでもあるならば、遅かれ早かれ日本でも市民権を得ていく姿が想像された。
本書読了後に前田氏のツィッターをフォローしてみてつくづく感じるのが、志を同じくしている人達と交流を重ね昼夜問わず色んなアイディアの交換をしていることだ。こうして同じ波長をもっている同士で切磋琢磨を重ね、成長の連鎖を重ねていくのだと感じた。
4.他者の目線で物事を考えること
著者は、本書の最後において、「深く大きな愛情をもつこと」「他者に対する想像力、共感力といった思いやりの気持ちをもつこと」の重要性について述べている。物事を一歩引いてみて、相手はどういう目線で自分を見ているのかを感じること、つまり自己を客観視することが、更なる成長には不可欠なのだと思う。
5.最後に
本書を読む前は、子供の世話で時間がないと気持ちが落ち着かない日々を過ごしていたが、本書を読んだ後では、自分の時間がない、子供のお世話をしないといけないなど、恥ずかしくて決して言えないと痛感させられた。
本書読了後の具体的な行動であるが、月並みであるが時間の捻出方法を真剣に変えてみることにした。それにはまず夜は可能な限り早期に帰宅し無駄な時間を除き就寝し、早朝に起床し自分の時間を確保することである。実行してから2週間あまり経過し、徐々にではあるが体が慣れてきたようにも思う。
これまでの自分を振り返ってみて、著者のように自己分析を徹底的に掘り下げきたとは胸を張って言えない。まずは、時間の使い方を見直すことで、自分のトッププライオリティを再度突き詰めてみたい。
今月も良書を紹介いただき、有難うございました。
投稿者 3ju3 日時 2018年4月30日
人生の勝算
完全に負けている。この人には追いつき様が無い。そう思った時点で思考がほとんど止まってしまいました。
絆に着目し、モノ消費からコト消費を理解し、右下のB象限で濃いファンを抱える事を重要視することがこれからの時代に合っていて、コミュニティまたはコミュニティが出来る場を作って行く事がビジネスの鍵になるなどの考察は説得力があると思いながら読み進めていました。
ところがそれより何より努力の話になったら、当たり前のことを圧倒的なエネルギーを注いで誰よりもやり切るという著者の姿勢に圧倒されてしまいました。凡事徹底を貫いている姿に本当に頭が下がります。
翻って当たり前のことをきちんとやる事の大切さをこれまで何度も読んだり聞いたりしてきている自分は、その時は今後徹底してやってみようと思いながら毎回いつの間にか有耶無耶になって止めてしまっていたことに気が付くという様な有様です。
そもそも著者は一つひとつの取り組み方の覚悟が違います。例えば上位1%に入るくらいの勢いで自己内省を深め、その結果ノート30冊にもなるという人がいるなどという事を自分はこれまで想像だにしませんでした。
大体において自分はこれまでの自分の姿勢が自分にとっての標準になってしまい、悲しい哉、サボってしまうのでは無いかと思います。しかし折角今回この強い刺激を受けたからには、自分も小さな事から一つひとつ徹底して行くようにしたいです。
とは言え、常に結果を残して、ある意味トントン拍子な話と自分との接点をしっかり見出し得るのか、距離がありすぎて現実味を感じ取れないのでは無いかという気持ちを払拭できないというのも正直なところです。
取り敢えずは著者 @UGMD をフォローしました。また、折に触れ本書を読み返してみようと思います。
随分短くなってしまいましたが、今回は以上です。済みません。
投稿者 wasyoi 日時 2018年4月30日
2018年4月課題本
#人生の勝算を読んで
いやはや、熱いです。とても熱い思いが文章から溢れんばかりで、読んでいてとても気持ちが高ぶります。読んでて刺激され、仕事に対するアイデアも浮かびました。熱情を持って仕事をする、とは本当はこういうことなのでしょう。「逆境は、バネになる」。努力と情熱で、逆境をいかにバネにし、前に進むか。熱いヒント満載の本。これからも手元に置き、二度三度読みたい本となりました。
今回読んで学びになったところは、
p27『濃い常連客を作る』
大きく分けて3つのステップがあるという事で、
1つ目に、街ゆくお客さんに会話のキャッチボールが成立する「コミュニケーション可能範囲」に入ってもらう。通りかかった人が素通りできないような、ツッコミどころを自分の中にどれだけ作れるか。
2つ目に、時間差でリクエストを受ける。
次に会うまでに歌える、と約束をすること。
そうする事で1週間という時間にお客さんが想いを馳せて、その過程自体にストーリー性を感じてくれる。
3つ目に、ここで初めて、仲良くなったお客さんにオリジナル曲を披露する。
これは抽象化したら例えば自己ブランディングとか様々な事に応用できそうですね。
早速やってみようと思います。
p33 『「コミュニティ」と呼ばれる、絆の集合体』
コミュニティには、現代人が価値を感じる要素が詰まっているから、コミュニティ形成はこれから、どんな種類のビジネスにおいても、外せない鍵になると言います。
また、コミュニティの成功に影響を与える最大変数は後天的な努力の絶対量になるため、あらゆるビジネスにおいて適応でき、価値を増幅させ得るという事になります。
p90 『自らコントロールできない外部の問題によって、挑戦が阻害されたり、個人の能力に差が出ることが悔しい、と強く思うようになりました。そこから、強い魂を持って何かに没入すれば、その差は跳ね除けられる。むしろ、逆境が人をより高みに導くという価値観を強く持ち、自分の人生でもってそれを証明してみせたいと思いました。』
自分がここまで若い頃に感じたことがないので、凄まじいなと感じます。人生は考え方がとても大きな影響力を待つ、と改めて認識させられました。
p99 『自分という1を10に、そして100に、どんどん引き上げていくために、2つのことを意識し始めたそうです。
一つは、誰からも好かれてサポートしてもらえる環境を作ること。
二つ目に、自分のこと以上に周りに時間を使って、周りを強く育てることで、チームとして最強になること。』
著者が尊敬する宇田川さんの言葉だそうですが、とても大切なことだと思います。私もチームで責任者の仕事をしているので、これらを意識して行動ができているか指針にしたいと思います。また、尊敬する先輩を完コピしようと、しゃべり方や仕草、ノートの取り方、果ては使う文具まで、すべて真似していたそうです。こういう先輩がいるのも良いですね。
p102 『人を好きになることは、コントローラブル。自分次第で、どうにでもなります。』
これは本当に良い言葉です。言葉にすると簡単なことのようなのに、そういうふうには簡単には考えられないのが人間の不思議なところです。そして人に好かれるのはこちらからコントロールできないため、コントロールできるところを攻めるのはビジネスとしては当然と言い切ります。本当に、著者は自分の考え方を突き詰めての分析が上手な方ですね。
p205『秋元康さんが書かれた、企画力や恋愛にまつわる本を、機内に全て持ちこんで、貪るように読みました。』
著名人にお会いする前の必須項目ですね。
最後に、p176 『夢は全力で手を伸ばした1㎜先にある 』秋元康さんの名言ですが、本当にあと1㎜が大事、と肝に銘じ、明日から仕事を負けじと頑張りたいと思います。
今回も素晴らしい本をご紹介くださり、ありがとうございます。
投稿者 str 日時 2018年4月30日
人生の勝算
コミュニティの本質とはなんなのか。当たり前のようでいて気付かなかった事、忘れてしまっていた事を改めて教えてもらった。
そもそも年齢を重ねるにつれ、新たに友人・仲間と呼べる存在が出来にくくなっているのはなぜか。学生の頃は意識せず、それこそ「友達になってくれ」「仲間に入れてください」なんて台詞も必要とせず、自然とそういった関係になっていたはずだ。そこには少なからず“信頼”があり、何かが切っ掛けでそれを失った時、またはお互いどこかで価値感にズレが生じた時などに疎遠になっていく。そういった繰り返しの中で“知人”が増え、“仲間”は一部に限られていく。
会社という組織に所属すれば学生の頃とは違い、上司や部下・得意先といった所謂“仕事上のお付き合い”になり、立場や年齢層もバラバラになるのは当然だ。そこで敬遠し、自ら壁を作ってしまう事がコミュニティを作っていく上で妨げになっているのではないか。かつては気にもしていなかったはずの『自分をさらけ出す』といった事が出来なくなっている事に気付いた。当然、最低限の節度は必要だろうけれど、敢えて自分を出さなかった事で多くの機会を逃していたかもしれない。表面上のお付き合いでは相手も同じ応え方をするのも当然だ。
『余白』は人を惹きつける
本書でもスナックを一例に語られていたこの未完成な感じ。確かにその通りだと感じた。一見完璧に見え、自分が手を貸したり口を挟んだりする隙間が見当たらなければ、協力関係は生まれにくい。普通であれば人はこの『余白』をつい取り繕って隠そうとしてしまうもの。『感情に引っ掛かる人』『認知と人気の違い』とも記されているように、人間らしさのようなものをさらけ出せる人にこそ周囲は興味を持ち、そこに参加してくれるのだろう。強制や強要は必要ない。前田さんの言う『前向き課金』もそういった応援の感情が行き着いた結果なのだろう。
興味を持ってもらいたいならば先手を取る
『人に好きになってもらう』か『人を好きになる』か。どちらも立派なスキルである事には変わりない。けれど相手の感情に変化を与える事は容易い事ではないだろう。ならば先ずは自分から。自分の良さをアピールするのでなく、相手に好意や興味を持っている自分をアピールしていく。“貰うのを待つのでなく自分から差し出す“事を意識する。
『永続する「村」を作る』
先ずは自分が席を置く部署からでも『共通目的を持ったコミュニティ』を構築していかねばならない。各々が持つ『余白』を一人一人が埋めていくことによって自身が「物語の登場人物の一人なのだ」という認識を持つ。そして企業全体の物語から製造工場の物語へ。チームの物語から『自分の物語』に。全員が『自分の物語』の主役となれるように、同僚から仲間へと絆を強化するため、自分から差し出せるものは何か?相手の求めることは何か?『他者の目』を持ち、相手の気持ちに立つ事を忘れずに考え、想像していこう。
投稿者 AKIRASATOU 日時 2018年4月30日
人生の勝算/前田裕二著 を読んでの感想
本書を読み今後自分の人生の勝算を上げる(=自分が成し遂げたいことの成功確率をあげる)ためにすべきと感じたことは
1.正しいやり方で、誰がみても「こいつには敵わない」と思われるくらい努力すること
2.自分の幸せだけでなく、他人も幸せになる(なれる)ゴールを設定すること
3.人と人との絆、コミュニティを大事にすること
4.自分の仲間、味方(応援者)を増やすこと
5.自分の軸を考え直す、譲れないものをしっかり決めること。また、その代わりに棄てるべきものも明確にすること
6.自分自身について深く知ること
と、いくつも挙げられるのですが、この中でも私が特に重要だと感じた4.5.について掘り下げて考えました。
4.「自分の仲間、味方(応援者)を増やすこと」ですが、自分自身仕事において敵をつくってしまいがちで、それにより自分が求める評価を得られないという事態を招いているため、P94~記載されている宇田川さんの事例を読んで「超一流の人はこういう所まで抜かりなくやるのか!!」と、とても衝撃を受けました。すぐに宇田川さんのようにはなれないが、真似することはできるので「社内外を問わず相手の名前をつけて挨拶をする」「大勢に充てた業務連絡のようなメールでもお礼の返信をする」など自分の行動を変えてみました。まだ大きな変化は受け取ってませんが、今後職場の人間関係がどのように良好になっていくのかとても楽しみです。
5.「自分の軸を考え直す、譲れないものをしっかり決めること。また、その代わりに棄てるべきものも明確にすること」ですが、前田さんのお兄さんが高い給料がもらえる仕事のオファーを迷うことなく断ったのは、【家族との時間が最優先】という自分の軸がしっかりしているからこそできる行動です。
今の自分は夢や理想はぼんやりとしている=軸がしっかりしていない、だけでなく、夢や理想を実現するために棄てなければいけないものについては考えていませんでした。そのため隣の芝生が青く見えてしまい、色々なことに手を出しては中途半端になっている事が多々あります。
これは平成進化論のF谷さん風に言うと「質の高い意思決定基準を持つ」という言葉と同義だと考えていますが、自分の軸が決まって無いが故に、緊急度×重要度のマトリックスで表される「緊急かつ重要なこと」もしくは「緊急だが重要ではないこと」に時間を奪われてしまって、「緊急では無いが重要なこと」をやらずに時間を浪費してしまっている状態だと気づきました。
今回本書を読んだことおよび、GWというまとまった時間が取れる良い機会なので、今後自分が何をしたくて、そのためにはどうすべきなのかを改めて考えます。
投稿者 hanaoka111 日時 2018年4月30日
『人生の勝算』を読んで
この本は、仕事が嫌になったサラリーマンにお勧めの本であると思います。
会社で仕事をしていると、上司・部下・取引先などの人間関係や、
仕事の本質ではないところで、つまらない苦労があります。
それなのに、なぜ会社という集団組織で仕事をするのかというと、
自分一人でできることなんて、たかが知れているからですよね。
業務によりますが、数十億円のプロジェクトを動かしたり、数百人の社員の人事をまとめたりなど、
個人ではできないことが、サラリーマンならできます。
そして、この本の中では、絆を作り自分を中心としたコミュニティを作ることが
重要であると書かれています。
サラリーマンが属している会社には、多い少ないはあっても絆(つながり)があり、
少なくても自分の職務では、自分を中心として業務を回すことが可能と思います。
(もちろん、会社の中心となるのは社長ですが)
とすると、今サラリーマンとして会社に属している人は、作者が伝えたいことの一つである絆は、
すでに持っていることになります。
そうなると、あとは仕事をしていく中で、努力をすること。
その一つとして仮説を立てて検証していくプロセスを行っていくだけです。
仕事をしていれば、どこまで深堀するかはありますが、仮説→検証のプロセスは常々行っている作業です。
サラリーマンにとっては、無意識に行っている時もあるような簡単ないつものプロセスです。
このように考えると、会社での仕事が面白くなります。
普通であればゼロから作り上げる必要のある「絆」(会社というコミュニティ)をすでに持っていて、
仮説→検証のプロセス(PDCAサイクル)は、普段から行っています。
あとは自分がするのかしないかだけです。
このあとに大事なことは、この本で「コンパスを持つ」ということでありますが、
このコンパスを持つことは普段から取り組んでいない人も多いかもしれません。
「コンパスを持つ」というのは、言い換えれば、夢を持つとか、自分がこれからどう生きるべきか?を考えるとか、
人生で何を成し遂げたいか?ということであります。ある場所に行くとか、ある物を所有するなどのような、
明確な事柄ではなく、ある方向に行きたいという方向性であり、どれだけ進んでも到達はできないところです。
たとえば「善い人になる」という生き方を選択するとすると、善い人になることは目指せるけれども、
どれだけ努力しても善い人に到達することはできません。
だけど、善い人になることを目指し続けることが、コンパスを持つということだと思います。
人によって、コンパスの方向は違っています。
ただ自分のコンパスを作り、それを信じて日々の生活をしていけば、その方向に進んでいくと思います。
以上
投稿者 hikolton 日時 2018年4月30日
「人生の勝算」 感想
事前情報として前田氏のことは20代の経営者でキンコン西野の友人、さらに帯から秋元康、ホリエモンと交流がある程度のものしかもっていなかった。それらの情報から勢いのある若手経営者だろうなと予想できたが、読み進めていくと想像以上のものだった。
まず、幼少期に両親をなくし、兄弟と一緒に転々とするという強烈な挫折体験、猛烈に働いた外資系投資銀行時代、ニューヨークでの生活、最後に起業。
誰しもが一度はどこかのタイミングで経験する挫折体験が人とは段違い。一般の人なら例えば、学力。一生懸命に勉強しても、到底かなわない同級生。例えば、どんなに練習してもはるかに自分よりもうまいパフォーマンスをするチームメイト、人によって最初に体験する経験はまちまちだと思うが、前田氏の場合は親を亡くすという強烈なもの。ただ注目すべきはしばらくは荒れたにせよ、ふとしたきっかけで音楽と出会い、それでお金を得るという同年代の子たちが経験しないようなプラスの意味での経験もしている。
本書に書いてあるような分析はしばらくたって過去を振り返ってしたものだと思うが、幼少期に肌でそれを感じて実際に実行する行動力が自分が彼と同じ年代の時にできたであろうか。同じ状況に陥ったとしても出来たであろう自信は全くない。
外資系投資銀行時代にも朝誰よりも早く出社し、最後に帰るという、一度決めたことをやり遂げるある意味での任務遂行能力。またここでのメンターとの出会い。ここでも幼少期にストリートミュージシャンをやっていた際のように彼の行動によって味方ができ、えこひいきをしてもらい、成果をあげている。さらに次のステップへのニューヨークへの転勤。一度は満足しかけたものの夢を叶えるために日本に帰国してからの企業。
起業を決めてからの艱難辛苦は書いてある通りだが、最終的には成功への道筋を歩んでいるように読み取れる。
彼のこれらの行動から拾えるもの、参考にできるものと言えば、分析、実行という言葉にするととてもシンプルなものだが、地道にやり続ければ得るものは大きいということだと思う。また、どんな種類の経験であれとらえ方次第では、プラスにもマイナスにでもなりうるということ(彼はすべてをプラスの方向にもっていっていると思うが)。人によっては耐え難い経験も本書を読む限りではそれを乗り越え次のステップへと進んでいる。
若くして何かを成し遂げた人は何か常人とはかけ離れたものを持っているが、彼の場合は分析し、自問し、行動し始めるとやりきるという集中力がけた外れに感じる。年下のこういった話は清々しく感じる一面、歯がゆくも感じるものだが、自らも彼の行動レベルを目指して、まずは改めて自己分析、それから周りの信用を得られるよう、日々の行動を気を付け、感謝の気持ちを忘れないよう精進していきたいと思う。
投稿者 vastos2000 日時 2018年4月30日
私自身は、著者のような逆境は経験したことがありませんが、仮に今後、逆境に陥ることがあっても、自分次第で何とかなると再確認しました。
ただ、読後に何やらモヤモヤした感情が残り、この感情の正体は何なのか、今もつかめていません。『革命のファンファーレ』で著者の名前を見て最初に本書を読みましたが、その時の読書メモでは、
1、人から好かれるよりも人を好きになる能力を磨く
2、モチベーションは全ての仕事術に勝る
という2点に反応しました。
1番目のものはハッとさせられるもので、新たな学びを得ることができたと感じましたが、2番目のものは他の評伝でも語られていることなので、再確認といった意味合いが強いものです。
読みやすい本ですので、今回改めて3回か4回ほど読み返し、ビジネスでの学びは新たに一つ得られましたが(『消費スタイルが、単なるモノ消費・コンテンツ消費から、ヒト消費・ストーリー消費に移ってきているのです。』(p67)という点です)、気持ちの面では少し引いてしまうというか、依然としてスッキリとしないものが残りました。
プロローグで『もちろん紙の本自体は何も言葉を発しませんが、ぜひ僕と議論するような感覚で、読み進めていってもらえたら嬉しいです。』と書かれていますが、私自身の意見がなかなか発せられませんでした。
私は、著者の考えややって来たことやこれからのビジョンを否定するわけではありません。
私自身、努力や頑張りを否定することはありませんし、何事かで成果を出すには必要条件だと思っています。「私の職場」という狭い世界の中では相対的に努力の量は多いほうだと思っています(身近なところを基準にして安心しても仕方ないと思いますし、著者の努力の絶対量に比べればかわいいモノですが)。
一代で何かを成し遂げた人は皆、多かれ少なかれ、他人を凌駕する何かをしているか、チャンスに敏感に反応するかしています。
著者の場合、「圧倒的な努力の量」なのでしょう。きっと、アイデアが出たら実行に移すでしょうし、成功するまであきらめずに実行するでしょう。いつかは成功し、何事かを成し遂げると思います。その過程においては、他人を蹴落として自分がのし上がるといった姿勢ではないと思いますし、SHOWROOMで目指すところは今まで努力が報われなかった人たちにチャンスの場を提供するもので、良い悪いで言えば良いことだと思います。そして、他人の価値観も認めています。
さらには、秋元さんや南場さんも著者を応援しています。
また、著者は『運の良さだけは誰にも負けない』(p188)と思っているようですし、多くの行動、他人への働きかけをすることによって幸運を引き寄せているのでないでしょうか。自分の信念をもとに、人のためになるサービスを大きくするため、しっかり実行しており、非の打ち所がないように思います。
この点で、本書は(著者はそんなことは意識していないでしょうが)読み手のレベルが問われていると勝手に感じました。特に本書を因数分解するというか、エッセンスを抜き出し、自分の人生に応用するということを難しく感じました。
具体的には、書かれていることに反対することがなく、「おっしゃる通り」と思いつつも、「だからと言って自分はここまでできないな」という思いもあり、それがスッキリとしない読後感につながっていたのではないかという自己分析に至りました
もう一つ、スッキリしない読後感の原因として、一つ「これかな」という点に思い至りました。それは、エピローグで多少言及されていますが、全体としてはあまり触れられていない、「仲間(部下)」のことです。
きっと私自身、この点が心のどこかで気になっていたのでしょう。人事異動の影響で、年明けから非常に業務量が膨らみ、GW明けまで落ち着かない状況です。これは私がチームのメンバーを信頼して仕事を任せていないことも大きな要因です。それがわかっていながら具体なアクションを取っていないのがどこかで引っ掛かっていたのでしょう。
本書を通じてこれが映し出された気がします。それを再認識できたので、これからやることは明確で、仕事をどんどん仲間に任せていくことです。
未だにうまく因数分解、抽象化ができていないとは思いますが、感想を書きながら何とかモヤモヤを自己解決でき、今月も再度この本を読めたことに感謝です。
投稿者 saab900s 日時 2018年4月30日
平成30年4月度 課題図書/「人生の勝算」を読んで
未来に関する「根拠」とは思ったほど確たるものじゃないし、確たるものじゃなくても良いのだなと改めて感じました。なぜならば未来に関する変数の種類は多いし、振れ幅も全く予想だにできないことがたくさん起こっています。しかしながら、この根拠のない発言を面白がってくれるのは前向きに想定外を実際に起こしてきた人たちだと思います。その人たちは、その当時一般常識から見て非常識に挑み、そしてそれを実現させている人を差し、同時に「根拠のない未来を描いていた」、つまり、同じ種類の人だと考えるからでしょう。祐気取りツアーで山口に行ったときに「成功の神はネガティブな狩人に降臨する」の読書会音声ファイル(改)を聞いていました。その中で「思い込みが大切」いやむしろ「妄想しろ」。しかもこれが最強の怪しいエッセンスだと言うではありませんか。思わずボリュームを上げて最初から聞き直し、クルーズコントロールをセットして耳セミナーを開始しました。人生の勝算とは、自分でゴールを決めることであり、そしてその過程がすでに頭の中に時系列から展開まで細かく描写されている状況を差すのだと思います。これにはもちろん根拠はありませんので、妄想です。しかし、それでいいのです。後はこの妄想を実現させるために、自分自身のコンパスの指す方向を信じて突き進めばよいのです。恐らくオビの超人お二方は、その過程を踏んでこられたのであり、それを20代で熱量がある方が発言されたのであれば、それは「天才」という表現をしても何らおかしいことはないのです。逆説的ですが、日常の積み重ねを根拠にしたところで、その人が掲げる夢なんて日常の延長線のフェアウェイ周辺。つまり、予想の範囲内に収まってしまうのです。未来はもっと突飛で夢があり、実現不可能であればあるほどワクワクして情熱が掻き立てられるのは私を含め多くの人々が賛同するのではないでしょうか。
何事も体験だ。というマイルールに従って著書にあったSHOWROOMに登録して視聴してみたところ、チャンネル内で名前を呼ばれただけでも不思議な一体感が生まれました。名前を呼ぶ(実際には読み上げただけ)とは、個人として認識したと錯覚してしまい、応援している事を認識してもらう為には足繁くチャンネルを視聴し、アイテムを送ることを継続して行うという行為に繋がるのを体感することができました。恐ろしいことにこの「絆」の仕組みを応援と称してビジネスにしてしまっている著者に驚きを禁じ得ないのですが、応援することによって出演者がスターダムにのし上がるチャンスを作る場を提供しているのであればこれは智の道なので許されるのでしょう。
話が逸れましたが、より多く妄想をすることの大切さと、多くの妄想をするためにも全く違う世界やジャンルに触れる機会を持つしくみを自分のルールに組み込みます。その実績その1が、先日特殊小型船舶のライセンスを取得してしまい今夏はマリンスポーツに没頭することが決まりました。全く想定外のジャンルでしたが、あれよあれよという間にいろんな事が決定していきました。いざこの世界に飛び込んでみると面白い体験ができそうですので今後の妄想のネタに活用していきます。
投稿者 sikakaka2005 日時 2018年4月30日
本書を読んで得たことは、
「ゲームのルールを速攻で水平展開するべし」ということである。
本書を通じて、ゲームのルール(=勝ちパターン)というのは同じだったと思う。
筆者が路上ライブであったお客様のエピソードしかり、外資系投資銀行で成功したエピソードしかり、SHOWROOMのサービスしかり。
「お客様に興味をもってもらい、お客様との接点を増やすこと」
これがゲームの基本的なルールだと思う。
ならば、「このルールを別のジャンルへ大なり小なり水平展開すれば良い」ということが本書からの学びである。
SHOWROOMではアイドルとアーティストに特化して話しが挙がっていたが、例えば、漫才芸人のネタでもいいだろうし、コント芸人のネタでも応用可能だろうと思った。さっそく検索してみたら・・・すでにありました。
「よしもと芸人 × SHOWROOM配信」
実際に見て見ると、芸人たちが自宅などでネタを見せたり、コメントに応えたりするサービスであった。
このサービス形態を見ていて、これってすでに存在サービスである。
それは、DMMのライブチャット。
全く同じである形態である(使ったことはありませんよ笑)。
SHOWROOMだって、ライブ配信でありつつ、コメントによる双方のコミュニケーシが可能であるものを平展開しているのだ。
著者の本書でいているとおり、この流れは今後はさらに広まっていくのだろうと思う。
例えば、ダンス教室とか、ヨガ教室であっても、わざわざ教室に集まるのではなく、自宅からライブ配信で見るようになるかもしれない。
別に全く新しいアイディアというわけではないけれども、別に業界に持っていくだけでヒットするのが今のトレンドのように思う。
これって何かをエンタメやコンテンツを提供しているならば、スキルさえあれば、誰でもチャレンジできることなのだ。
なのでちょっと胸をワクワクさせているところであります。
これからの時代に必要なスキル。
それは、高速で水平展開する、ということなのではないとも思った。
投稿者 ishiaki 日時 2018年4月30日
『人生の勝算』を読んで
この本を読んで初めて「show room」というものを知りました。
作者の前田さんの情熱が詰まったコンテンツが素晴らしい感じでネットでコミュニティを構築できるようにする、先見の明があり、また、ここまで何事も情熱的に行う人は滅多に会えるもんじゃないと思いやはり、いろいろなことを行う人にはそれなりに欲しい情報や人民が出来上がってくるのだなと感じました。
投稿者 joyfull 日時 2018年4月30日
「人生の勝算」を読んで
私より10歳以上も年下で、小学生から両親がおらず、ギターの引き語りで生活費を稼いだことがビジネスの原点になった、という序章を読んだ時点で、もう私には、まったくの想像外のシチュエーションでした。そこで学んだのは、著者の言葉通り、ビジネスを展開していく為の本質で、『①コミュニケーション可能範囲に入れる→②リクエストを時間差で受ける→③オリジナル曲を聞いてもらう』というステップによってこの引き語りビジネスは成功する。つまり、お客は表面的な歌の上手さでお金を払うのではなく「絆の深さ」にお金を払うということを10歳にして実体験を通して知ってしまった。
小学生にして一流のビジネスマンの感覚の持ってしまっている人が普通の人生で満足するハズもなく、外資系投資銀行に就職して、トップセールスマンになっていくのですが、この時の努力量が規格外で、まぁ、それだけやったらトップになるよな、と思っていたら、
ハードスキルより重要なのは「人当たりのよさ」と結論づけており、そもそも、その規格外の努力も著者にとってはやって当然の作業なのかもしれないと感じさせてくれました。
著者の中のやって当然の基準をここまで高い水準に作り上げたのは何でしょうか?ギター引き語りの原体験も当然あるでしょうが、自分が進むべき方向を示すコンパスを持っているからと言っています。正確なコンパスを持つにはどうしたらよいか、この本の中で内省のことを何回も書いています。自分に関して抽象的なことも具体的なことも何を聞かれても即答できるよう自己分析ノート30冊も書くには、一つの自分の感性に対して自己評価だけでなく、他者評価を含めての総合的な価値を定義づけることが必要であろうし、私が今、自己評価をしろといわれたら1冊書くのでも苦労するのではないかと思うほど、足りない部分を気づかせてくれました。そのような自己分析をした上で、「人生のコンパス」とは『心に共鳴すること』と定義づけている。恥ずかしながら、心に共鳴することはなに?という問いに、明確に今の私の回答することが出来ません。そもそも、そこまでの自己内省をしたことがありませんでした。これは今後の人生をより良くする為にも、キチンとした形でやっておくべき事項と感じました。
「頑張る」という言葉の定義もすごく共感を持ちました。著者は「見極めて、やり切る」と言っています。見極めるとは『自分の進む道は現時点では少なくともこれで間違いないと言える、信じ切れる。というところまで見極め作業を徹底する』そして、やる。つまり裏を返すと方向性が違った努力や、やり切っていない努力は「頑張ってない」と、一般的な頑張っているを痛烈に批判しています。
著者にとって「勝算」とはなんだろう?これは、皆が思う疑問ではないでしょうか。
言葉だけ見ると「勝利」の「算段」ですが、「人生の勝利」って著者の中では何でしょうか?
お金持ちなること?でしたら、投資銀行時代の方が儲かっていました。私は逆に著者にとって「負ける」とは?どういうことか、考えてみました。著者は自己内省をとおして、自分が人生を懸けて何をするかを見極めています。これが出来ないと「負け」なのではないでしょうか、つまり、身近な人の死を経験して痛烈に感じた『世の中に代替不可能な価値』を残せているか?の結果が勝敗なのです。そう考えると、勝算があるなしではなく、自分の人生を価値あるものにする!という宣言に聞こえてきます。
投稿者 ktera1123 日時 2018年4月30日
「人生の勝算」を読んで。
川崎駅東口で路上ライブを行っている人がいます。Youtube上で音楽演奏の動画をアップロードしている人がいます。その中から、この人なんかいいなと思えた人、グループの中からさらに一部の人がメジャーデビューしています。
Twitterのフォロワーさんの濃ゆい集まりで、いわゆる「中の人」がいるのですが、好きを仕事にすると、仕事上で大変なことがあり「好きだったことが嫌いになってしまった。」と伺ったことがあります。この好きだったことが嫌いにならないように、耐え忍べるのが、本書で行っている「熱量」なのではないでしょうか。逆に言うとそこまでデキる人がプロとして生き残っているのはないでしょうか。
「好きなことを仕事にする」それが一番いいかもしれませんが、自分自身は「2番目に好きなこと」を仕事にしてきました。逃げのような気持ちがあるかもしれませんが、挫けた時、一番好きなことが残っている安心感。そこに心の安らぎが得られているような気がします。
投稿者 rarara 日時 2018年4月30日
基本中の基本。
『何か特別なことをする必要はなく、当たり前を徹底的にやり続けるだけで、他の人とは圧倒的な差がつくんだ』
私の職場は、ほぼルーティンワークなのですが。
以前、一緒に働いていた27歳くらいの女性が、とてもきびきびしていて行動に迷いがなく、無駄がない。
身だしなみも、きちんとしていて。
日々の仕事そつなくこなし。
あるべき場所にある物をおさめる。
ゴミも率先して捨てる。
彼女が職場にいると、職場のリズムが整いました。
しかし、重宝され過ぎて、本来のやりたい仕事ができなかった為、他店舗に異動し、1年後には、店長になり。
そして、その1年後には退職しました。
たぶん、この会社で出来ることを全てやりきって、色んなものを見て、別の世界へ進んでいったということでしょうか。
彼女は、私のロールモデルの1人です。
基本のことをきちんとこなす。
そういう人が出勤している日は安心して過ごせる。
それぞれの持ち場に没頭できる。
まさに、『ビジネスという団体競技』
自分の理想は、こんな感じですが、つい、この理想を他人にも押しつけがちなとこがありました。
今の職場には、日々、何かしら欠けてる人と、
限られた仕事しかできない外国人。
がいるのですが、目下の課題は、優しく受け答えし、さりげなくフォローする事です。
そのためには、時間も体力も気力も。
いつも、この辺で、壁にぶつかります。
フォローするか、突き放すか。
とにかく余裕がない。
心の余裕を獲得するために、やはり早起きの習慣をつけるべきかと、本書を読んで改めて思いました。
投稿者 eiyouhokyu 日時 2018年4月30日
「人生の勝算」を読んで
境遇に恵まれなかった著者が、自分の運命に負けたくないと、勝負のポイントを自分自身に向けているストーリーを読んで、私はそこまで自分と向き合ってこなかった、勝負をしてこなかったのではないかと感じました。
その理由は、この本に出てきた下記の2点のキーワードにあります。
1.「自分のコンパス」
2.「PDCAサイクル」
1.の「自分コンパス」は、衝撃でした。私は、常に会社の将来性を見据えて、社内での問題点を指摘したり、すべき点や必要なものを訴えたりしてきました。ところが、自分の指針となるコンパスを持ち合わせていないことに気づきました。会社と自分をすり合わせて考えていたのです。「自分のコンパス」がないから、軸がないし、迷うし、悩むし、優先順位もつけられず、結果も出てきません。コンパスは自分で作らないといけない、今、必要であると感じました。
そこで、コンパスノートを書き始めたのですが、書く内容が仕事のことばかり。つまり、自分には仕事しかないと言っているようなもので、その仕事がつまらないと思ったら、自己否定している状態なのだと分かりました。
何かやり方がおかしいのかもしれない。そのヒントは、本書の中にありました。著者は、「頑張る」という言葉を「見極めて、やり切る」と解説しています。鉱山を掘り続けるだけが、頑張ることではなく、状況を判断して、力の入れどころを絞って注力することが「頑張る」ということです。そのために、著者は証券会社時代の上司を真似したり、メンターの先輩のアドバイスを受けたりしました。できる人のやり方を真似る。例えば、山登りは最初から全力で登っていたら、力を無駄に消費してしまいますが、もし楽に登っている人がいたら、その登り方を真似したらいいのだと、そういう考え方なのだと思いました。目指すところがあるのなら、どうしたら結果につながる道筋を歩めるのかということを考え、ポイントが分かったらそこに集中すればいいという、外部要因ではなくて、自分自身の問題だったことに気づけました。
2.の「PDCAサイクル」については、このようななぞかけを思いつきました。“前田祐二とかけてコマと解く。その心は、どちらも高速回転している(回転を止めたら崩れる)。”私は、著書の圧倒的な強みは、PDCAサイクルの速さにあると思います。「ディベートで鍛えた瞬発的仮説思考力」と著者も言っていますが、仮設をたてて実行できる道筋を数種類持てているのは、過去の経験から多くを学んでいるからなのだと思います。全ての出来事を考えながら行動しているから、仮説を立てて実行し、検証して、改善することができているのだと考えられます。
そこで、自分に置き換えてみると、私の仮説は著者の小学生レベルだということが分かりました。仕事がうまくいかないから仕事を変えたらどうだろうかという考えは、お客様が来ないから歌う場所を変えたらどうだろうかという思考と同じだからです。そして、おそらく私は、仮説を立てて実行する期間、検証する期間、改善をする期間、それぞれの時間が長く、時間をだらだらと過ごして消費していたのだと感じました。そのため、今の私は仮説の道筋も少ないし、打てる手立てが少ない状態なのだと気づけました。
この状況を改めるためには、PDCAサイクルを早くして、道筋・手立てを増やしていきたいです。1日1つ仮説を立てるトレーニングをすれば、1年で365個ネタを作れます。そして1日の最後には必ず振り返りの時間を持ち、自分と対話をします。自分の生き方・時間の消費スタイルを客観的に見ることができて、ぞっとしました。私は、人生の長いスパンを検証期間と称して、消費していくところでした。これも自分と向き合いきれず、環境のせいにして、うまくいかない要因を外に向けていたからだと思います。
この2点を本書から得られることができて、本当に良かったです。私は、毎日の家事・子育てをスムーズに進めたいし、自己成長もしたい。けれども、うまくいくことばかりではないからこそ、心にコンパスを置くことと、工夫をするために何度も仮説を立てて、PDCAサイクルが必要なのだと感じています。
最後に、著者はハードワークだったと述べていますが、乗り越えられたのは短期間であったことと健康であることが大きいです。よくあるハードワーカーの体調不良自慢が一切出てこなかったのは、著者が自分と勝負しているからなのだと思っています。つらいのを我慢してやっているという話だと環境我慢の話になってしまうけど、著者は自分はもっといけると自分を信じているからこそ、挑戦できているのだと推測します。私自身が自分の能力を信じて、人生変えていきたいです。
今月も有意義な読書の時間を持てました。ありがとうございます。
投稿者 truthharp1208 日時 2018年4月30日
「人生の勝算」を読み終えて
ある起業家の友達がFacebookで絶賛していたこともあり何となく気になっていた作品でしたが、しょうおん先生から課題図書としてご紹介頂いたことを機に手に取りました。
時代背景や環境の違いはありますが、組立工から億万長者になった大根田さん、世界七大陸最高峰全て登頂した南谷さん、バッタを倒しにアフリカに渡った前野さん、そして今回の前田さんから、夢や願望を叶えるために綿密に計画や仮説を立てて、行動に移していくこと。壁にぶつかっても、「どうしたら出来るのか?」と考えを持ち、物事を解決していく。彼らの活躍ぶりを知る度、20代〜30代の自分は楽な道ばかり選んでばかりだったと何度も思い知らされますが、気づいた時が起動修正する時と捉えるようにします。
本課題図書での大きな気づきは、
「人に好かれるより、人を好きになる」
私は婚活を経験したこともあって、男性に好かれるように服装、メイク、話し方や所作変えようとしていました。その結果、色々な方からのお誘いが増えたり、男女問わず素敵な方々からのご縁が出来るようになりました。
良いことも沢山ありましたが、どこかで自分を見失っていると感じるようになりました。タイプでない人に好かれ、タイプの方には敬遠される。そんな私に欠けていたことが、UBS時代に著者が先輩の宇田川さんからアドバイスを受けた上記の一言でした。
人に好かれるは受動的ですが、人を好きになることは能動的な行動といえます。人見知りが激しい私にとってはハードルが高いですが、まずは人に関心を持って、何を求めているのか察知して、他者貢献出来るようにしていきます。
投稿者 jawakuma 日時 2018年4月30日
人生の勝算を読んで
前田裕二という20代リーダーもSHOWROOMというサービスも始めて知りました。
いい学校出たチャラい兄ちゃんのなんちゃって成功学かと思いましたが、
完全に裏切られました(汗)
●ギター弾き語りで ″智の道“ ビジネスの勘所に気づく
私も若かりし頃、何度か路上で弾き語りをしたことがあるのですが、やっているとそれだけで自分に酔ってきてしまうんですよ。結構気持ちよくて、楽しくなって。でもこの著者は路上ライブを小学生が生きるための収入源として本気で考えて、計算しつくして行動しているんです。こんな弾き語ラ―はこのご時世、日本には絶対にいないです。それだけで多い時は月に10万円ですよ⁉大学生のバイトだってなかなか10万円稼ぐの大変なのに。それを可能にしたのが人にフォーカスを絞った絆づくりなのですが、これって実は智の道につながるものがあります。自分が収入を得ることが他人の幸せにつながる設計がその絆から生まれていますから。自分のために一週間必死で練習してきた白いパラソルを聞いたお姉さんはきっととても幸せになったはずです。それが演出だとしても、これは智の道ですね。そして相手の立場に立った、この絆作りこそがビジネスで一番必要な要素なのですよね。これ大人でも意外とわかってません。自社のメニューの提案しかしない営業さんって大勢いますから。それがどう相手の役に立つのかも伝えられないうえ、その相手との関係づくりもできていない人。。恥ずかしながら、弊社にもいるので半分自戒の念を込めてカキコしておきます。
●絆→コミュニティ ″抽象化“
この著者20代にも関わらずその育ちの悪さ(失礼)を武器にスナックでも考察を重ねています。コミュニティの絆を深化させる5つの要素を抽象化。さすがデキますね。いくつかの事象を考察し抽象化できる。自分の場合はそのスナックやコミュニティの成り立ちや構成要素を理解しても、抽象化のレベルまでは進められないでしょう。ここが私の課題です。これ課題図書にもいえそうですね。読書で得たコンテンツを俯瞰して見て抽象化⇔具体化を行い、自分事として腑落ちさせていく。これがなかなかできないんですよね。読んだ事象をそのまま受け取り、いい話だったなぁ~ってなりがちなんです。ですので最近はこの課題図書を筆頭に読んだ本は、感想をアウトプットしてまとめる作業を自らに課しています。最近のメルマガのネタでもあったように今後は″抽象化“に気を付けて取り組みを継続していきたいと思います。
●モーレツ世代もビックリのとんでも新人時代
♪24時間戦―えますか?と今では新人にはとても言えない時代になっていますが、10年前でもそんなに青天井の時代は終わっていたと思うのですが、外資のしかも証券業界はちがったのでしょうか?丸の内サドル事件とかもうビビりましたわ!その思考法、受け止め方、その後の行動、さすが突破者は違います!24時間365日、本気(通り越してます)で仕事に当たるために命を懸けていますね。これには背筋が伸びました。自分もここまでとは行かなくとも本気で取り組もうと改めて熱量があがりました。またやっぱりこういう劇的に伸びる人間にはいるのですね。身近なスーパーマンが。宇田川さんです。そのスーパーマンをロールモデルに、そしてメンターに、からの必殺″完全コピー!“そしてやっているんですね。丸パクリを。良いところも悪いのではと思われるところもとにかく全部完全コピー。完敗をみとめ、エポケーして徹底的にやる。斜に構えず素直にそこに注力できるのも才能です。「今でも時々会うと自分を見ているようだ」なんて、どんだけ完コピしてんねん!ていうかコピー通り越して、自分になってしまっている訳ですから凄いですよ。私は最近ぬるま湯が続いてしまっているので、よりグレードの高い人たちとの交流に身を置く必要を感じています。自分が居心地悪く感じるくらいのアッパーレベルを求めて自己投資を再開したいと思います。
●自分の存在で景色を変える ″0→1代替不可能な存在か?“
スティーブ・ジョブスも「宇宙にインパクトを与えるんだ!」と言っていたそうですが、この著書もまた「自分の存在でこの世界AとパラレルワールドBの景色を変えたい」と言っています。『投影された宇宙』や『ビジネスゲームから自由になる法』にも通じる考え方を想起させる書きぶりですね。それから仕事をしながら起業プランを作ったそうです。ちょっと違和感があったのは、結局はDeNAに入社し動画ストリーミングサービスを始め、スピンアウト社長となる訳ですが、動画ストリーミングはYYが先行して行っているもので、いくらUI・UXを再構築してよりユーザー同士の絆が活性化される構成にしたとしても唯一無二といえるのだろうか?というところです。確かにFacebookも唯一無二のSNSというわけではないので、米国人が得意なルール作りに切り込みデファクトスタンダードとして世界一になればいいのかもしれませんね。私たちレベルから比べればどちらでも凄い事に変わりはありませんので!
●人生のコンパス
入社から常に、揺るぎないモチベーション×圧倒的なエネルギー投入量で突っ走ってきた著者ですが、近親者の死により何のために生きているのかという疑問がうかび立ち止まります。お金は墓場に持ち込めませんから。筆者の場合はこれが起業につながったわけです。これには深く考えさせられました。私は自分のアイデアで世の中の人がパッションを感じるような仕事がしたいと常々考えており、それが指針だと思っているのですが、自分ノートは30冊どころか数ページしか書いていませんし、代替えできないかと言われるとイマイチはっきりしないわけです。ここ3年程副業は進めているのですが、その内容は本業以上に代替えできるものですし。死ぬときに人からどんな人だったと言われたいか?をもっと掘り下げ、これから転職して0→1起業というのは妻子もちの自分にはハードルが高いので、今の自分と掛け合わせると1人/1万人くらいのレベルになるものをライフワークとして取り組んでいきたいです。
今月も良書をありがとうございました!
投稿者 satoyuji 日時 2018年4月30日
人生の勝算感想
人生の勝算とはどこにあるのか。それが本書のタイトルを見て、頭に浮かんだことだった。さらに考えた。そもそも人生の勝算とは何だろう。ここでは自分の生きたいように生きるための戦略という意味であろう。
作者が書いているには勝算を持つには絆の大切さ、努力の大切さ、コンパスを持つことが大事であるらしい。つまり生きたい人生を生きるためには、自分の価値観に沿ながらも人と人の絆を大切にし、正確な努力をすればいいのである。そうすれば人生はうまくいくということである。故に具体的な方法としては、自分の事価値観をあきらかにすることが必須になる。自分の幸せ、譲れないものは何かをはっきりさせる必要がある。それがなければ生き方ブレる。生き方がブレれば、人は魅力を感じない。結果として絆は生まれない。しかし誤解してはいけないのは、コンパスを作ることと完璧にこなすことは別のことであるということである。
本書が秀逸なのは、自分が自由に生きることと社会に貢献する方法を矛盾なくしかも現代という時代にあった方法を書いていることである。それが作者の原体験と矛盾することなく一貫性を持って記されているので説得力がある。
現代で成功する鍵は自分のコミュニティを持てるかにかかっている。本書ではコミュニティを発展させる要素として余白、常連客、仮想敵、コミュニティだけで共有されること、共通の方向性を書いている。その中にある余白とはコミュニティの参加者が主体性を持って参加できるチャンスのことである。言い換えれば、コミュティを作ったものが行き届かないところとも言える。つまりコミュニティを発展させるには明確な方向性と参加者が主体的に役割を担うことができるチャンスが必要なのである。
現代に照らして人生の賞賛を求めるなら、コミュニティを作ることは必要不可欠である。それはなぜか。社会が求められる「クオリティ」が変わったからである。客観的に比べて良いものが以前におけるハイクオリティであるとしたら、今求められているのは自分にとって愛着があるものである。言葉を変えるなら、リスペクトできるものではなく自分が参加し、自分もリスペクトされる側になることである。主体的に参加し自らを変化させられる事物を求めているのである。
コミュニティが人の絆を集め合わせたものであるのなら、相手が求めるものが何かを理解することが絆を作るための第一歩であることは間違いない。誰もが理解されることを求めている。そして好かれることを嫌うものはいない。ならば理解することで相手の意識をこちらに向け、好意を寄せることで絆を作ることがコミュニティ発展の鍵となる。
なぜ現代においてコミュニティを持つことが重要かといえば、既存のコミュニティが崩壊しつつあると同時にインターネットなどのおかげで空間を超えて人がつながることができるようになったからである。
しかし考え見ると面白い。コミュニティを作ることが現代的なことであるが、そのために必要なことは自分の価値観をはっきりさせることと、相手を理解しそこに矛盾なく自分の情熱を持てることをやることである。
昔から人生で大切だと言われていることを愚直にやれば良いだけである。
つまり現代は良い生き方ができているかがはっきりと問われている時代だと言え、正しい生き方ができれば報われる時代であるとも言える。とても楽しい時代である。
投稿者 haruharu 日時 2018年5月1日
人生の勝算を読んで
この本のプロローグを読み始めた時から涙が溢れてきてとまらなかった。
物凄い熱量と温かさ、著者の魂に触れたような感覚だった。
と同時になぜ8歳で両親不在の元でもこんなに自分と周りに愛情が注げるのかが不思議だった。
三つ子の魂百まで、というように3歳までに必要な愛情を受け取っていたからいくらでも立ち上がれるんだろうか。
そこに至るまでにいろんな感情のクリアはどうやって昇華されていったんだろう?などといろんな疑問も沸いてきた。
読み進めていく中で自己分析の半端ない量。
凄まじい努力もさることながら人との出会いも大きく作用しており、そして求められていたのは思いやりだったり、仕事を覚えるよりも人に好かれることだったりする。
「好きだ!好きだ!」と心の中で100回唱えて電話をする事などはジーンときた。
自己分析して自分の課題が浮き彫りになってないと行動できなかったんではなかろうか。
また秋元氏の思考を全てインプットするために本を読み漁ったというくだりでは、
脳の思考回路をこうやって変えていったんだなと思いました。
著者の『運命に負けないで欲しい』『自分の運命と真剣勝負で向き合って欲しい』という気持ちは
先天的な能力や環境はどうとでもなるということを実体験で教えていただけただけで貴重だと思う。
素直に愚直に行動してきたことと、人とは違う結果を出すために人とは違う行動量がモノを言うんだと
教えてもらった事を見習っていきたいと思いました。
投稿者 kayopom 日時 2018年5月1日
『人生の勝算』を読んで
最近のしょうおん先生の課題図書と言ったら、ぐうたらな人生後半組には本当に、グサグサくる話ばかり。南谷まりんちゃんといい、キンコン西野くんといい、、バッタ博士といい、、。素敵な若者の話ばかり!今月もこれでも喰らえとばかりの、前田氏の経験談と人生訓。
冒頭読んだだけでも、29歳の若者の人生は、40もとうに越えた自分よりもよっぽど密度が濃いだろうなと、落ち込むことしかりなのである。
素敵すぎて、凄すぎて、読むのが辛い。そもそもマインド「ぐでたま」の自分には、「すみません、私そんなこと全く考えは及びませんでした!」と頭を下げたくなるばかり。
とはいえ、このショック療法に、毎度立ち向かい、残りの人生のバージョンアップを図らねばならない!今月もない頭を振り絞ってあえてツッコミを入れて考えをまとめてみたい。
①「人生のコンパス」を持つために、自分を掘り下げる
前田氏は就職活動時に、自分の価値観を明確化する作業を何十冊も自己分析のノートを作成したという。たかだか大学生時分でここまで書くことあるのだろうか?
過去は振り返りたくないという気持ちが強いからかもしれない。ただそれを乗り越えなければ、次のステージは開けない。良かったことも悪かったことも、振り返り、言語化することで客観視が可能になる。この作業ほど自分を知るに有効なことはない。
ただし、人生のコンパスは一度作ったら終わりではないと思うし、コンパス壊れました!って瞬間は絶対に訪れると思う。特に女性はライフステージによって、それまでの人生のビジョンと現実がぶれやすいのである。突然の妊娠だったり、離婚だったり、親の介護だったり。(よく女性筆者の日経「私の人生」読んでると強く思う。)
なので、何も一生一つのコンパスでなくとも、いつでも作り直せばいいじゃない〜?とゆるく思う。それだけ突っ走れる若さと情熱への羨望の裏返しではあるが。
②SHOWROOMのビジョンについて
後天的努力がむくわれる世の中を作りたい、それが前田氏のビジョンである。
つまるところ、逆境をバネに活躍していきた自分のような人を応援したいとのことである。
このビジョンについては素晴らしいし、ご自身の人生の結晶といえると思う。
昔とんでもない過去を背負った人がそのエピソードを涙ながらに語り、演歌を歌う番組があった(演歌の花道?正式タイトル不明)。でも逆境だけでは、それだけでは決して売れるわけではない。
人々が心を動かして、おひねりを出すのは、あくまでもその「芸事」への努力があるからだろう、またその「芸事」が何らかの形で注目を浴びないと埋もれたままとなる。
いわゆるキュレーションによって見出されなければならないし、また時流との巡り合わせも必要だろう。
SHOWROOMサービスそのものは、努力しているパフォーマー全てにチャンスを与える場を提供することはできても、ブレイクを約束するものではない。
参加する人が増えれば増えるほど、もしかするとSHOWROOMのビジョンとサービス特性はジレンマに陥る可能性もあるのかもしれない。
③人を好きになる能力
人から好かれるよりも、人を好きになる方がよっぽど大事、人を好きになるのはコントローラブルとあるが、これは「男子」だからできる技のように思う。
人を好きになるのは確かに自分次第だが、これは一度女性がやると大変な気がする。
おそらく会社では同僚や先輩から「八方美人」「かわい子ぶりっこ」と陰口を叩かれ、取引先から「俺に気があるのかな?」と変な誘いを暗に受けたり、大して気にもなってない男子に口説かれたり、、するかもしれない。
女性の場合は、他人の見る目のコントローラブルはかなり難しい、特に若い女子には至難の技だ!今はやりの#Metoo問題も引き起こされる可能性がある。
ただし、この能力、若者よりも年を重ねた人間なら、難易度は下がる。誤解される対象外になりつつあるからだ(苦笑)。わかりやすく言えば、女性ならば売店や定食屋のおばちゃんのようなキャラになればいいのだ!これだ!決してスナックのママではいけない(艶っぽすぎるから)
というわけで、いわゆる重要なポイントとなるであろう点とはズレてしまったかもしれないが、自分なりの到達点を得た。若者に負けないポイントということで、「人を好きになる能力」を極められるよう修行してみたいと思う。まずはアメちゃんを常に持参するとか?