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第95回目(2019年3月)の課題本


3月課題図書

 

サラリーマン2.0 週末だけで世界一周


この本は、私の「10年後に後悔しない生き方セミナー」で解説している生き様そのものです。

あのセミナーを受講した人は、この本を読んでセミナーの内容を復習してください。

 

この人は、タダ旅行に行っているだけで本を書けるようになって、それが切っ掛けで有名

になってしまい、たぶんもうおカネにも困らない生活をしているんだと思います。自分の

池を作るという実践例がここにありますから。

サラリーマンだから時間が自由にならないとか、好きな生き方は出来ないと考えている人

は、この本を読んで反省した方が良いですよ。要するに頭を使って行動したら、やりたい

事のほとんどは出来るんですよということが、この本を読めば分かるはずですし、それで

もまだグチャグチャ言う人は、幸せになることを諦めて不平不満を言い続けて棺桶に入っ

て下さいということになるんですよね。

 【しょ~おんコメント】

3月優秀賞

 

今回は読みやすく、簡単な本を選んだためか、

なんと50人も投稿してくださいまして、一つずつにコメントをしていたら軽く3時間が経

っていました。うち何人がツイッターをやっているのか・・・ツイッターをやっていない

人は、私のコメントが読めないんですよね。だったらコメントしなくて良いよねってこと

になるので、来月も続けるかは分かりません。少なくとも、ツイッターをやってて、私を

フォローしている人だけに限定してコメントする、みたいな形にはなると思います。

そして、一次を突破されたのが、strさん、BruceLeeさん、AKIRASATOUさん、gogowestさ

ん、H.Jさん、kayopomさんの6名でして、その中から今月はAKIRASATOUさんが選ばれました。

 

【頂いたコメント】

投稿者 ghc01447 日時 2019年3月14日


今月の課題図書の感想を書きます。

初めて投稿いたします。宜しくお願い致します。
(ペンネームは GHC01447 とさせていただきます)

・タイトルが「サラリーマン2.0」との事で、
「Web2.0」の革新性をこの「週末世界旅行」となぞらえているのは
上手いタイトルの付け方だと思いました。おそらく著者ではなく
出版社によるネーミングだと思いますが、売れるタイトルだと思いました。

・実際、内容も著者が大いにWebを活用して成功している例が出ていますので
過大・誇大なタイトルとも言えませんので見事にマッチングしていると思いました。

・読む前の予想として「どうやって週末に時間を作るか」
「どうやって海外旅行のお金を貯めるのか」などのそのノウハウを紹介する
本かと思っていましたが、完全に旅行記になっているのは驚きました。
でも、読了後、それで良かったと思います。この著者の週末海外旅行を
楽しんでいる様子が素直に伝わって来て、勝手に私なりの結論的に
「時間とかお金は四の五の言わずにとにかく貯めて旅行するのが第一!」
であると読み解きました…笑
目的の為なら手段など只の通過儀礼でしかないと…笑

・旅行記の内容も面白く、著者が如何にして貴重な海外旅行の体験を少しでも
楽しめるように動くか…その行動力と臨機応変さ、必死さと純粋さが
ストレートに伝わって来ます。旅行記としても独特の味付けがされている
読書や旅行の初心者向けの優しい読み物になっていると思いました。

・色々と自分なりのルールを決めているのは偉いと思いました。
自分だけの旅行なので、ついルーズになったり、手を抜いたり出来てしまいますが
それを許さず、必死に楽しむ!と言う精神は見事であり、それを継続しているのも
見事だとしか言い様がありません。志の高さが良い旅行に繋がっているのだと思いました。

・写真も効果的に使われていますね。所謂「百聞は一見に如かず」ですよね。
やはり写真があるだけでその全貌がすぐに伝わりますね。これ以上ない証拠です。
そして今ではネットで公開も出来る時代です。写真は貴重ですね。

・香港の奇跡、コンゴ共和国の奇跡など、著者は奇跡として驚いていますが
しょーおん先生のメルマガやセミナーを知ると、奇跡は自らの力で呼び寄せる
事が出来るのであり、この著者はそれを見事に実践している実例としても
大変ためになりました。自ら成功を勝ち取っている姿は読者も気持ちいいですね。

・海外旅行では意外と飛行機の中での過ごし方が大事だと思うのですが
その点は触れていないな…と思ったら巻末でちゃんと機内だけでなく
その他のオマケネタまで用意してくれているのは、この著者の人間性や
サービス精神の豊富さが伝わります。脱帽いたします。

・サウジアラビアは、ニュース等では聞き知る国ですが、入国が困難である事は
この本を読むまで知りませんでした。そして著者はその入国のチャンスである
サッカーW杯(予選)を利用したのは、見事なアイデアであり、そしてその貴重な
チャンスをきっちりモノにしているのも驚嘆の行動力だと思いました。
今の私にはここまでの知恵と決断と行動が出来ていません。反省と改善を学びました。

・そんな楽しい旅行記中心の本ですが、意外と私の心に響いた箇所は
「著者が社畜だった時より週末海外旅行に行くようになってからの方が仕事が出来る
ようになった」との記述があった点ですね…これは私なりの分析として、
仕事とプライベートの完全な分離が出来ている事や週末海外旅行での
効率的・積極的・短期集中力などが仕事にも知らず知らずの内に
反映されているからでしょうね…勉強になりました。著者に感謝です。
(分析が間違っているかもしれませんが、私はこの解釈で納得しています…笑)

・おそらく他にもサラリーマンで週末に海外旅行へ行く人は多く居るでしょうが
ここまで徹底してやった人は居らず、そしてそれが注目されてTVに出演したり
出版したり、多くの仲間が出来たり、一般的なサラリーマンとは一線を画す存在に
なったのは著者自身も意外だったのかもしれませんが、先陣を切る者の特権でしょうね。
まさに「何事も必死に情熱をもって突き進む」「結果は後から付いて来る」」
「楽しい事をやっていたら環境が変わった」と言った見事な成功例だと思いました。

・そして普通のサラリーマンが成功した実例とそれを読書の面白さも含めて
両方を味わわせていただける、紹介していただける、しょーおん先生にも
ここに重ねて感謝申し上げます。嗚呼、もっと読書しなければ…笑

投稿者 mosmac 日時 2019年3月22日


「サラリーマン2.0週末だけで世界一周」を読んで

本書で伝えたいことは、サラリーマンでも、「考え方」「時間の使い方」「行動」を変えれば、好きなことやりたいことが実現可能だということである。
これは本文中にある『生き方には選択肢がある』という言葉に集約されている。
私達サラリーマンがよく使う、時間がない、休みがないという言い訳は、この本により一切通じなくなる。やれないのではなく、やらないのだ。
筆者は、社畜寸前のサラリーマンから週末に海外を旅行するリーマン・トラベラーになったことで、生活事態が一変する。

今回、注目したことの一つに、リーマン・トラベラーのきっかけは「たまたま」と言っても過言ではない、一人旅という点である。
筆者は、もともと海外に熱心な関心があるわけでもなく、旅行に頻繁に行っているわけでもなく、NBAのチケットがたまたま取れ、一緒に行ってくれる人もいなくて、たまたま1人でアメリカに行ったのが、後に大きな流れを作ることになる。
人生において「たまたま」とは、なんと影響力のあることだろう。私は日々、自分のやりたいことが何かを考えながらも、筆者がそうであったように、特に見つからない毎日を過ごしている。
しかしながら、この本を読んで、たまたまのきっかけから好きな事が見つかり、夢となる。そんな道が開ける可能性を感じた。要するに興味あることには躊躇せずやってみる価値がある。ということだ。やってみて、興味がなければやめればいいだけの話であり、サラリーマンという立場を逆手にとって、いろんなことに挑戦するべきだと考えた。サラリーマンは不自由ではなく、自由なのかもしれないとさえ思った。

次に、「考え方」である。
長い休みを取るのは難しいので、日本いる間をトランジットと考えるという発想は、考えた方次第でいかようにもできることを表している。
ないもの・できないことを数えるのではなく、どうやったらできるのかを考えることが必要と、よくいろんな書籍等に書かれてあるが、それを実践した例としては、とても腹落ちする発想だと感じた。考え方を変えることで、時間の使い方も変わり、より生産的に働くことが可能となり、海外旅行に頻繁に行き、休みを取得しているにもかかわらず、社内の評価はあがっている。時間は有限であり、それに気づき自分の考え方・行動次第でいかようにも変えることができるということだ。

3つめに、「希少性」である。これは、「1万時間の法則」に通じる考え方だと感じた。一つの特徴だけでなく、他の特徴を掛け合わせることで自分にしかない特徴になる。1万時間の法則を読んだときは、専門分野に精通している、英語ができる、コードがかけるなど、能力的なイメージの特徴を思い描いたため、そもそも能力のない自分には無理だと考えてしまった経緯があるが、「サラリーマン」「トラベラー」「伝える力」という枠組みが、特徴になり得るというのは、新たな発見であった。もっと大きな枠組みで考えると新たな発想が生まれるのではないかと感じた。また、筆者は現地の人の実際の生活やコミュニケーションを取り入れているのが、成功の秘訣だと感じた。きれいなところ、有名な場所だけでなく、現地の人の実際にコミュニケーションを取ることで、伝えられる情報は全く違ったものになる。話が少しそれるが、それは、先月の課題図書である「ファクトフルネス」の中で、説明されていた正しい認識にも通じることではないかと思う。統計や数値を使ったものではないが、リーマン・トラベラーもまた、正しい認識を私達に教えてくれている。これは、サウジアラビアの記事を読んで私の中で紐付いたことだが、球技場に男性トイレしかない、サウジアラビアは旅行者を受け入れていない、日本に友好的である。など、現地で会って見てきた人にしか発信できないことであり、学者やメディアではなく、気軽に触れることができる認識の更新であり、それが希少性にもつながっていると考えられる。

最後に、「幸せの規模感」で自分の規模を考えたとき、それは10人でした。身近にいる人に幸せになってもらいたいと考えている自分が見えて、以上の事を踏まえた上で、少し違う目線から自分を見つめ直してみようと思いました。

この本に出会う機会をいただき、ありがとうございました。

投稿者 yrishida41 日時 2019年3月27日


『サラリーマン2.0』を読んで感じたこと・思ったこと・考えたこと

 リーマントラベラー 東松寛文氏。 一瞬で目を引くキャッチーなコピー。
そして真っ青な海に飛び込むド派手な海水パンツの著者の写真。そこにサラリーマンの文字、
なんとアンバランスな表紙。 しかし、サラリーマン=型にはまった人生、真っ青な
自由の海へ飛び込む姿、なるほどサラリーマンでもやり方次第で自由をつかむことができるのだとの思いがこの表紙に凝縮されている。では、それはどんな方法なのだろう?
人生変えるのだから、そんじょそこらの普通の旅ではないはずであるとの思いから読み進める。
まず著者は、普通すぎる学生時代だったと謙遜されているが、本当にそうだったのだろうか? 
サラリーマンになるまで『旅』をする、ということに出会わなかっただけで、それまでは準備期間だったのではなかったのか? 学生の自分の事を冷静に分析しているし、
第一、高校3年生夏休み以降から図書館で勉強した“だけで”国立大学、しかも神戸大学の
経営学部に合格するとは、それこそ“普通の”我々からすると、とっても嫌味な人に見えます(笑)。
そしてあっさりと広告代理店(おそらく大手)に就職する。 
でも東松さんは、そんな普通のエリートコースには満足せず、『旅』と出会い、自分を変え、働き方を変え、人生を変えていく。。。 広告代理店に勤めるという激務の中でも自分をしっかりと持ち、冷静に自分を見つめて流されていないから、“社畜寸前” ということに気がつくことが出来たのでしょう。 本には詳しくは書かれていないが、何かモヤモヤした気持ちをずっと持っていて、何となくこのままレールに敷かれた将来予想のつく人生を歩むことを想像しながらもこのままでよいのか?を絶えず自問自答していたのだろうと思う。
そして現状打破のために、本を読んだりセミナーを受講したり、異業種交流したりして
自分のマインドセットを変えようとしていたと推測する。 だから、大好きなNBAのチケットを取ろうとし、見事にゲット出来たのでしょう。“自分は、NBAを本場で観るのだ!”という決定を行ない、強い意志を貫くことにより、自分の目標を達成することが出来た。 人生を変えるコツ、がまさにここに書かれている。しょうおん塾で教えて頂いていることと全く同じです。 人間は、一歩踏み出すとあとは、惰性で、2歩、3歩・・・トットットと
進んでしまう。 
初の海外旅行へ出発、『地球の歩き方』を忘れるとは、失礼ですが、思わず笑ってしまいました。 私自身、海外旅行は大好きで、『地球の歩き方』は必ず携帯していきます。 
パスポートとトラベラーズチェック?いまはクレジットカードかもしれませんが、その次に大切なものとしています。 東松さんは、それでも果敢に旅を進めていく。英語は、あまり得意ではないと言いつつも、ボディランゲ-ジとカタコトの英語を駆使して、問題を問題ではなく、楽しい出来事に切り替えて行く。ここでもかなり謙遜が入っており、大学受験で英語受検し、TOEIC575点なら、そこそこの英語レベルだと思います。 揚げ足取るのが目的ではありませんが、少し気になったものですからご容赦ください。 
初めての旅がロサンゼルスで、よほど東松さんにピタっとハマったのでしょう。
次々と『旅』を計画していき、ついに世界一周旅行まで成し遂げてしまう。
これに関する感想や感じたことは、他の読者と同じことを書いてしまいますが、
東松さんの発想力・行動力、そして体力がずば抜けています。 
サラリーマンをやりながら世界一周をする、ならば、日本に戻ったときは、トランジットだと見なそう、という発想は、普通は思いつかないだろう。コロンブスの卵のような感覚でもある。 
東松さんの発想力・行動力の基礎となるところには、人並み外れた好奇心があるからだろうと感じる。まだまだ自分の知らない世界を見てみたい、観光地ではなく、その現地に暮らしている人たちとその生活を見たい・知りたいという好奇心が、東松さんを動かしている。
ただ一つ疑問が残る。会社を辞めて、トラベラーになろうとは思わなかったのか? 
旅を始めた当時は、経済的な問題により会社をやめることは出来なかっただろう。
しかし今現在、これだけ有名になり、人生も見事に変えてしまったので、自分のために使う自由な時間を求めても良いのではないかと考えてしまうが、東松さんはまだまだサラリーマンを続けるようだ。 サラリーマンをやりながら『旅』をすることに意義があるのだろう。だから“リーマントラベラー”と称している。広告代理店の仕事をこなしているからこそ、自分の知らない世界を知り、そのギャップの大黄さに素直に感動できるのだろうか? 
東松さんには、人間、どんな環境でも想いを強く持って行動すれば夢は叶うんだよ、あなたの師が仰っていることを実践して証明したのがボクなんです、と言われたようです。
以上

投稿者 tajihiro 日時 2019年3月27日


東松寛文著「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」を読んで

「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」について、私なりに考えたことを以下にまとめてみたいと思います。
まず、一番のポイントを一言で申し上げますと、「人は、生き方において選択肢を持つことができ、例えば、サラリーマンの場合は、サラリーマン1.0(“社畜寸前”の自分らしくない生き方をするサラリーマン)からサラリーマン2.0(『「自分らしい生き方」を自分に対して証明する』(P183)サラリーマン)へ遷移(transition)させることで人生を激変させることも可能」ということです。

そして、私は、以下の3点について新たな気付きを得ました。

1. 世界には、日本にいるだけでは決して知りえないさまざまな人種、国の一面があること
2. 自身のやりたいこと、チャレンジしたいことに、自分の強みを掛け合わせることで、ライバルを減らすことができ、希少性(≒ブルーオーシャン)を作ることが可能
3. サラリーマンをしながらでも、サラリーマンを辞めずとも、ワクワク、ドキドキは可能

1. 世界には、日本にいるだけでは決して知りえないさまざまな人種、国の一面があること
以前の私は、日本以上に親切な国はほとんど存在しない、ましてや貧しい国においては絶対に存在しえないと思っておりました。実際に、私は過去にデリー(インド)や、イスタンブール(トルコ)、メキシコシティ(メキシコ)、バンコク(タイ)などへ「旅行」へ行ったことはありますが、著書にあるような施しを受けたことはなかったからです。ただし、著書によると「旅」には2種類あって、「旅」と「旅行」があり、その違いは『不確実性の有無』(P199)と述べております。私の「旅」は、いわゆる「旅行」だったために、著書にあるような人種、国の一面に触れ合うことを自ら放棄していたからかもしれません。
また、著書のキューバやイランでの出来事は、先月の課題図書「FACTFULNESS」4章の『危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み「恐怖本能」』(P129)という認知バイアスを、私からまたひとつ解いてくれるきっかけも与えてくれました。
私はこの著書を読み、例えば、日本より経済的に貧しいとされるキューバという国にも日本人にも負けないくらい、もしくは、日本人以上に親切な人がいるということが分かりましたし、イランを一つの例として、世界中の全ての女性はお洒落を楽しんでいることを知ることができました。

2. 自身のやりたいこと、チャレンジしたいことに、自分の強みを掛け合わせることで、ライバルを減らすことができ、希少性(≒ブルーオーシャン)を作ることが可能
以前の私は、自分の強みを掛け合わせることをせずに、自分の強みを純粋に上げることで自分の価値を上げようと努力してきました。一番になれずとも上位5%以内に入るような結果を出せば、もしくは、自身がそう思えるような結果を出せば、自分自身に満足できると思っておりました。しかし、実際はそうはなっておりません。私は、この著書を読み、「掛け合わせる」「希少性を作る」考え方を知り、ショックを受けました。

3. サラリーマンをしながらでも、サラリーマンを辞めずとも、ワクワク、ドキドキは可能 
 以前の私は、サラリーマンとは、大きな冒険をしたくない人間が、守りたいものを守るために自己犠牲をできる人間が、もしくは、安定や安住を求めたい人間がなると思っておりました。実際、私の周りはそういう人間も多く、自分の人生に疑問を抱かずに惰性で生きているような人間が多い気がします。しかし、はい、脱サラをしました、じゃ、脱サラしたので今日からワクワク、ドキドキできる人生を送るぞ、といって、明日からワクワク、ドキドキした人生を送ることは可能でしょうか?私の周りには脱サラをした人間も少なからずいますが、上手くいっている人間もいる一方で、そうでない人間もいます。私は、この著書を読み、サラリーマンであろうともなかろうとも、ワクワク、ドキドキは可能であり、ワクワク、ドキドキする人生を送るためには『「自分らしい生き方」を自分に対して証明する』(P183)生き方ができているかどうかがポイントであることを理解できました。
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最後に、今回の学びを今後の仕事や人生にどのように活かしていくかをまとめます。
旅の仕方という観点でいえば、「旅行」でなく「旅」をしようと思いました。具体的には、少し後の話にはなりますが、東南アジアの某国へ行こうと計画を立てております。現在、業務が立て込んでおりますので、それが落ち着くであろう7月に照準を定め、同僚など周囲の協力を得ながら「旅」の計画を進めていきます。
自身のプライベートや人生という観点では、現在、不動産投資事業を副業として行うべく準備を進めております。私の強みは「財務経理が得意」「事業計画策定を作ることが可能」「銀行との融資折衝が可能」です。私はそれらを掛け合わせて、より希少性を明確にし、『「自分らしい生き方」を自分に対して証明する』できる人生を送り、ワクワク、ドキドキを人生で得るべく、今から本格的に行動に移します。

以上、課題図書としての思ったこと、考えたことの記載を終わります。非常に有益で価値のある本をご紹介いただきありがとうございました。

投稿者 akiko3 日時 2019年3月28日


 今、“出来ない”と思考停止にしていることってなんだろう?と考えてみた。なぜ、ブレークスルー出来る人と何もしないで平凡な日々のままの人とに分かれるのだろうか?
“行動し続けている”か否かの差?

普通だった著者が普通でなくなったのは、考えて、行動、考えて、行動と1つ1つ経験を積み重ね続けた結果が、著者の“らしさ”を作り上げ、気が付いたら自分の周りの世界ががらりと変わっていた。(嫌な癖はあの人はああいう人だからとすぐキャラついて、周りから人がいなくなることさえあるからクワバラクワバラ)その世界と心地よい人達とのつながりの広がりは、著者の“喜ばせたい”という対象に比例しているのも興味深いかった。

まず、“出来ない”と考えず、“どうしたら、何が今できるか?”と出来ることを見つけ、できることをまずやってみる。そして、「出来た!」とか「楽しい!」を味わおう。何も考えなくても出来るルーチンの積み重ねではなく、世界は広く多様なのだから、自分の価値観を時に疑い、柔軟に広げ、新しい自分を発見する方が楽しそうな人生だ。

よーし、“行動”だと思っていた時、新聞でパラアスリートの記事を読んだ。事故や病気で身体能力を失い、一時は絶望していたのに、パラスポーツに夢を見いだし、夢を追う楽しさを再び味わったり、できないことを数えマイナス思考だったのに、1つできることを見つけ、再び自由を味わい、失敗さえ楽しいと思えるようになった心境の変化。心は幸せを作れる、その為に挑戦することと語っていた。
この記事には解説があり、「やる気は脳の感情や行動をつかさどる部分が関係するから快感や行動することで刺激が与えられるが、行動だけでもいい。運動すると脳のシステム変更が起きやすく、情報伝達回路が強化され、結果、自分を変えることになっているのでは」とあった。
論理や義務感だけでは人は変わらない。著者は旅に出たい!とワクワクしながら行き、困難に出会っても自分の殻に閉じこもることなく、出かける。とにかく動いて、五感で感じて、多様性に眉をひそめることなく柔軟に受け止める。でも多くはそこにある優しさとかを敏感に感じ取り、感謝と幸せを発しているから、自身がよりよく変わらないわけがない!
そして、自分が幸せになったように一人でも多くの人達に“こんな生き方も幸せだよ”と伝える立場へとシフトチェンジしている。

そういえば、イチローも引退会見で“自分の為にプレーしていたのが、人に喜んでもらえることが自分の喜びとなっていた。ファンなくしてエネルギーは生まれない”と語っていた。この方も自己鍛錬を“し続け”、喜ばせたい人達を増やしていき、自分を取り巻く世界をどんどん大きくされた方だ。

行動なくして自分は変えられない。あーでもない、こーでもないと考えているだけではダメなのだ。やってみてダメでも、ダメだとわかったことでいいのだ。なんだか“出来るようになる”とか”答えを見つける“とか、結果よりもその過程が大切っていう話を思い出した。

著者の奇跡は起きる!ってか起こせるのだ!!と強く感じさせてくれた週末旅の数々、人生のワクワク感が伝播してきた。
“日常のどこかにも何かワクワクが隠れているかもしれない”とポジティブウエルカムな感じだったので、料理を作っていて、あっ入れすぎた!!とあせっても、それはそれで新しい味が作れて「物事に失敗はない、発見がある!」と思った次第です。

ありがとうございました。

投稿者 sikakaka2005 日時 2019年3月30日


今回の課題図書にも驚きの箇所がいくかもありましたが、2つに厳選します。

1つは、文章力です。

本当にサラリーマンですか?と思うくらい文章が上手い。出版にあたり編集者に赤入れをしてもらったにせよ、普通に読みやすいし、ストーリー展開もおもしろくて驚きました。
念のため元ネタとなるブログも少し読ませてもらいましたが、タイのゲイバーの件なんかは、文章と写真を使って読者をドキドキさせる内容にしていて、グイグイと引き込まれてしました。

なぜ引き込まれたか?それはきっと文章力と写真を使った演出もありますが、そもそも彼にサービス精神があったからでしょう。そして、読者に楽しませることを強く意識していたんだんと思うんです。
そういったことが背景にあって、彼のブログを読んだ人たちが、その国に行ってみたい!そもそも旅行に行きたい、このブログ面白い!と思ったから、それぞれ海外旅行を楽しみ始めちゃったと思うんです。
そういった反響があったからここまでリーマントラベラーが浸透していったと思うんです。

まさにこれって、以前の課題図書にあった「成功の神はネガティブな狩人に降臨する」の舞姫の最後の件とつながっています。
「誰かが面白いと思ってくれて、そこから誰かに面白い作品との出会いが生まれたなら、それこそ面白い!」
今回の場合であれば、作品が旅になっています。

ビジネスとして成り立つ重要な要素をクリアするほど彼のコンテンツに力があったということだと思います。

これって別の言い方をすると、「10年後に後悔しないセミナー」にあった「池を作って魚を集める」ことが旅をテーマにちゃんとできているということです。

これだけの反響があり、池の魚が増えてきたということは、読者を楽しませる工夫(最近だとツイッターの企画、ダーツの旅など)がちゃんとできているということです。

ここからは私の反省になりますが、同じくブログを書くサラリーマンとして、途中から悔しくなってきました。

自分はここまで楽しませる工夫ができているか?文章力が足りているか?大きな差をつけられていることに恥ずかしくなりました。私の池の魚が増えない理由がよく分かりました。

読者を楽しませたり面白いと思ってもらったり、また読みたいと思われる点について見直すよいきっかけになりました。



次に驚いたのは上司と一緒に行った旅行です。

これは私だったら絶対選べばない手だったでしょう。でもこれっては怪しい系で考えるととても好手だと思ったんです。

本を読む前に勝手にですが、上司と仲違いしているか彼の上司は彼の行動を容認してはいないのだろうと思っていたんです。

たしかに文中で上司は難敵という件がありました。でも次のページにいったら一緒に旅行に連れて行ってたと書いてあって驚きでした!

自分がもし同じ立場なら、きっと上司の理解を得ることを諦めて、勝手に休んで言っていたと思います。

上司の感情など気にせずに行ってしまうか、喧嘩してもいいと思っていたでしょう。

私は悪の道を取ることになっていたと思うんです。でも彼は一緒に旅行に行けば、上司も旅に対する本気さと楽しさを分かってくれると思って一緒に言ってしまうんだからすごい。

智の道として成り立たせようとするのがすごいです!

さらに、上司との旅の中では、必ず食事を共にしなければならず、食事をともにすると相手のことが好きになってしまう技もくりだしています。

これで、基本編でよく言われている夢をかなえたければ、応援されるようになろうという技も勝手に発動します。

まさに怪しい系の連打のような行動をとられていて、そりゃ~と奇跡にみたいことが起こるでしょうと思いました。


今回は過去最も追体験することができて、読書の楽しさをより感じられた一冊になりました。

今月も人生に深い学びのある本を紹介していただきありがとうございました。

投稿者 mkse22 日時 2019年3月30日


サラリーマン2.0 週末だけで世界一周を読んで

本書を読むまでは、サラリーマンとして働くことと好きなことをして生きていくことは両立しないと思っていました。
平日は働き、休日にたまった疲れをとるというサイクルにそれほどの違和感をもっていませんでした。
ただ、漠然とした不安は感じていました。
「このまま一生終わるのかと。死ぬとき後悔しないのだろうか」と。
だからと言って、サラリーマンという安定した職業を捨てる勇気もありませんでした。

本書では、平日にサラリーマンとして働き、週末に各国に旅をする著者が、
旅を通じて見つけた自分らしく生きる方法を説明しています。

著者は自分らしい生き方を見つけるための3つのステップを提示しています。

(1)生き方の選択肢を知る
(2)「自分らしい生き方」について本気で考え抜く
(3)「自分らしい生き方」を自分に対して証明する

どれもやり方が具体的で、わかりやすく書かれていました。
特にサラリーマンを続けながら、好きなことをするという点に衝撃を受けました。

この本から学んだことは2点あります。

1点目は、自分の強みとは、人より優れている部分ではなく、稀少性(=自分だけが持っている能力)であることです。
多くの人は、自分の強みとは人より優れている部分であると思い込んでいるのではないでしょうか。
少なくとも私はそうでした。
しかし、自分の強みとは稀少性であると指摘されたことで、自分にも強みを見つけることができるのではないかと前向きな考えをもつことが出来るようになりました。

そして、自分だけの稀少性は、自分の好きなことや得意なことから作っていくという指摘も納得がいくものでした。

それでは、自分の好きなことや得意なことはどのように見つければよいのでしょうか

本書では『自分の過去を精査して』と書かれています。これは具体的にどのようにすればよいのでしょうか。

ここで、少し私の過去を述べます。
私は、約10年前、研究者を目指していました。
しかし、研究がうまくいかず、結果として、その道を諦め、民間企業に就職しました。
今から考えると、当時の研究分野が、自分の興味と一致していませんでした。
研究分野に対する知識や経験が不足していたことが原因です。
しかし、当時はその分野に興味があると思い込んでいました。

この経験より、自分の過去のみを参考に、好きなことや得意なことを見つけようとすると、
知識不足・経験不足により、勘違いしてしまう可能性があると考えています。
一定の知識や経験を経て初めて、自分の好きなことや得意なことがわかるのではないでしょうか。

以上より、本書の『自分の過去を精査』するためには、
①自分の過去を参考に、好きなことや得意なことを洗い出す
②実際にやってみる
③本当に好きなのか得意なのかを自問する
という①~③のサイクルを繰り返すことが必要であると思いました。
同時に、人によっては、これは生涯続く作業かもしれないとも思いました。

ここから、私自身を例として考えます。
私の実感では、私はまだ本当に好きなことを見つけていない気がしています。
しかし、経験を積み重ねることで、確実にそこに近付いている感覚はあります。

従って、私は、現時点で好きなことしかわかりません。
これでは自分の稀少性を見つけることができないのではと考えていたら、
本書では、稀少性のもう一つの作り方として、「能力を掛け合わせること」が提示されていました。
これを読んで、現時点で好きなことを組み合わせることで自分の稀少性をつくることができるのではないかと考えています。

2点目は、自分らしく生きるために、サラリーマンであることがメリットであることです。
自分の好きなことをするために、サラリーマンをやめるという話はよく聞きます。
本書のようにサラリーマンを辞めずに自分の好きなことをすべきという指摘は、とても新鮮でした。
サラリーマンをやっているから時間がない、好きなことが出来ないという言い訳をよく聞きます。
正直、自分も同じことを思っていました。しかし、本書がそれを完全否定しました。
このような言い訳をしていて恥ずかしいと思う反面、本書から勇気をもらった気持ちになりました。

『もし、失敗したとしても・・・大丈夫。サラリーマンだったら、何度でもやり直しがききます』
これほど心強い言葉はありません。

私もサラリーマンを辞めずに、自分らしい生き方を見つけるための行動をしたいと思います。

投稿者 tomooku 日時 2019年3月30日

サラリーマン⒉0を読んで

「とりあえずやってみよう。失敗しても大丈夫、やってみて違っていたらやめればいいんだから」「やってみなくちゃ始まらない」と東松さんのにこやかな笑顔とがっちりした腕で背中を押されたような読後感だった。

 この本を読んで考えた「自分らしく生きること」「行動すること」「考えること」を整理してみる。

 まず、「自分らしく生きること」とは?

 本の中では、自分らしく生きれば毎日がハッピーに過ごせると書いてあった。自分らしい生き方、本当にやりたいことってなんだろうと自分に置き換えて考えてみたが、すぐには明確な答えは出てこなかった。
 周りの人と比べて自分が苦労なく出来ること、自分にしかできないこと、小さいことでも掛け合わせることでどんどん希少性がでてくるという。これはメルマガにも書かれていたことで、一つの要素は小さくても、効果的に重ね合わせることで自分のフィールドを作っていくこと。そうすれば自分の価値が高まる。
 誰にも負けない強みがなくても、小さい強みなら私にもありそうだと気持ちが前向きになる。前向きになれば、怖がらずに自分の内面と向き合って自分の過去を精査できる。


 次に「行動すること」とは?

 とにかく行動してみないと始まらない。やってみて初めてそれがワクワクすることなのか、自分がやりたかったのか、楽しかったのかがわかる。それは、やはり考えているだけでは得られない。

 さらに、行動した後にその体験を自分の中に取り込んで、感情を味わって、更に他人に話をしたりブログやSNSでの発信などアウトプットすることも行動することの一部のように感じた。
 発信することで仲間と繋がることができたり、奇跡的にスイートルームを見学できたりすることもある。自分の経験をアウトプットしないともったいないのかもしれない。

 しょ〜おん先生のメルマガで行動の合格基準まで書いてくれていた。
予想外のことが起こるまで。東松さんの旅でもどんどん予想外のこと(奇跡)が起きて、それを楽しんでいる様子が伝わり、自分もワクワクしながら本を読んでいた。

 もう、好きかもしれないと思ったことはやってみるしかない。
 SNSも人の反応が怖くほぼ受信にしか使っていなかったが、発信してみれば多くの学びを得ることができるのだろう。ここでも「やってみよう」のメッセージを受け取って行動に移そうと思う。

 最後に「考えること」 

 本の中でも、「何年もモヤモヤしていた」「深く深く考えた」「真剣に考えた」と考えることの大切さが書かれていた。課題図書の感想を書くようになり、初めて感じたが今まで「考える時間」をほとんど設けていなかった。日常生活を送る上では真剣に一人で考える時間は必要なく、テレビやネットの情報を受けるだけだった。

 東松さんも本の中で帰りの飛行機の中で、旅の経験を咀嚼する時間が1番好きで、そこで咀嚼するから自分の身になるのだと言っている。

 考えるってなんだろうと考えるというよくわからないスパイラルに陥ってしまい、頭の中がぐるぐる回って結局結論がでないが、まずは意識して考える時間を作ること。「わざわざ」「違和感」というキーワードをヒントに自分の行動した結果や希少性のある要素について考えを深めていきたい。

 まだ読んでいないが、来月の課題図書にもヒントがありそうな予感がする。

 ハッピーに人生を過ごすための方法に気づかせてくれる良書を今月もありがとうございました。

投稿者 str 日時 2019年3月31日


サラリーマン2.0 週末だけで世界一周

大型連休を利用して海外へと向かう人は少なくないだろう。私もその内の一人だ。なので多くても年に2~3回ではあるが、出張以外で“最低でも年に1回は海外に行く”という些細な目標は6年間なんとか継続出来ているものの、至って普通な休日の使い方で、むしろ連休以外の休日をどれだけ無駄に消化してきたのだろうか。東松さんの“休み方“と比較すれば何とも勿体ないことをしてきたものだ。

「せっかく行くのなら」という思い込み
海外旅行ともなれば、私にとって年間約120日ある休日の中でも1大イベントとなる。充実した時間を過ごし、普段の週末とは変わった楽しみ方をしたとしても“休日にやる内容が変わる”だけであって“休み方を変えた”訳ではない。会社が定めてくれた休日、用意されたものに合わせ、それを利用しているだけだった。年間休日が120日だとして5泊6日の旅行にいったとすればたったの5%であり、一年で充実した休日がたったそれだけとは悲しい話だ。

「せっかく海外まで行くのなら期間は長い方が良い」これを疑う事はしてこなかったが、東松さんは『短い休みでも海外旅行は十分楽しめる』と書いている。短い期間だからこそ目的を絞り、充実したものに変えていくのだろう。確かに、やりたい事や見たい場所をある程度巡ってしまうと旅程の終盤ではグダけてしまう事もある。しかし東松さんにはそれがない。目的がたった一つだけだとしても、それが自分にとって“やりたいこと・見たいもの“だったらなんの問題もないのだろう。私も視たい映画があれば映画館に足を運ぶ。東松さんにとってはそれが海外だったというだけ。大袈裟に考え過ぎていただけなのかもしれない。”思い立ったその週に“という東松さんのレベルには至らずとも”ちょっと県外まで“くらいの高さまでハードルを下げていきたい。

東松さんのスタイル
週末を利用するという事は慌ただしいイメージを持ってしまうが、値段が高騰し混雑するシーズンに縛られないというメリットもある。しかし、週末に海外に行き続けるだけのサラリーマンだったとしたら、ここまで読ませてくれる旅行記は書けなかったのではないかと思う。要するに定番どころ・有名どころのみを押さえている訳ではないからだろう。それが結果として現地の人々の優しさに触れ、奇跡が起こる事へと繋がっているのだと思う。

定番である観光地などでは、観光客を相手取った商売が盛んになるのは仕方ない。東松さんの旅のスタイルはそういった所からやや離れているように感じる。商売っ気の少ない現地の人々と触れ合っていく事で、商売人と客の関係ではなく人と人の触れ合いが出来るのではないだろうか。初対面の外国人なのに自宅に招き入れられたり、一緒にダンスしたりといった経験は、普通の観光では滅多に出来る事ではないだろう。私も前回は現地在住のYouTuberのオフ会に参加したりと、徐々に定番以外の経験も増やしていこうと考えている。

『休み方を変え、働き方を変える』
ある程度のお金を貯めた上で会社を引退し、世界を旅している人もいるだろうが、東松さんは仕事を続けながらそれをやってのけた。『休み方を変えれば働き方も変わる』これは“週末”という自分なりの納期を設定し、それを厳守するべく変化させていったように思えるが、これ程までの変わりっぷりにこの人が元々は『社畜寸前』の状態だったことすら忘れかけていた。休みを取れたとしても、週末が単なる疲労回復期間になってしまっているのなら、それは社畜寸前の状態に片足を突っ込んでいるのかもしれない。

東松さんが『リーマントラベラー』なので海外への旅が題材となっているが、その人の好きなことが別に旅じゃなくてもこの“生き方”は当て嵌まるのだろう。即ち『お金儲けする必要のない自分への“投資“』それに情熱を注ぐことが出来れば自ずと働き方も好転する。良いトコ取りである。

『迷ったら攻め・違ったらすぐにやめる』
自らのやりたいコトや挑戦でさえ、やや躊躇してしまうのは、あるはずのない“他者からの評価”を意識しているのかもしれない。“自分の生き方を見つける“という重要案件であるからこそ、違ったらどんどんやめてみよう。

仕事を続けながら、限られた休みの中でも夢を叶える材料は揃えられる。
説得力抜群の一冊をありがとうございました。

投稿者 hikolton 日時 2019年3月31日


サラリーマン2.0 週末だけで世界一周

世界一周というフレーズはよく聞くけれど、頭に「週末だけで」とつけるだけでなんと異質なものに見えるんだろう。
さらにトラベラーは数多くいれど、これまた頭に「リーマン」とつけると限られた人数しかいないのではなかろうか。

第91回の課題図書の「伝え方が9割」を読んでつけたキャッチフレーズなのではないかと思われる2つの言葉。
そんな言葉を生み出した著者(写真を見たままの印象を言えばいかつい体育会系の男性)に興味がわく。

学生時代はスポーツに熱心に取り組み、神戸大学を卒業後は激務の広告代理店に勤務という平均以上な経歴の持ち主。
そんな著書が激務の合間を縫って取り組み続けた旅を通して成し遂げた大きな偉業は下記の3点だと思う。

・香港旅行に関してヤフーニュースのトップを飾る。
・サウジアラビアでの新聞デビュー
・週末だけで世界一周

各自を自分なりに分析して思うのが、香港=ギャップ、サウジ=情報収集、情報発信、世界一周=発想の転換というそれぞれの要素。

香港での彼の行動が注目されたのは、佐々木希と著者とのギャップによるものだと思う。失礼を承知で記すが、まさに美女と野獣。
同じことをやっていても与える印象が全く変わってしまう。そのギャップゆえに現地メディアが取り上げ、年間のTOPニュースに
までなってしまう。

サウジアラビアでの一件では著者がサウジアラビアに行くと決意したのもなかなか行けない国に行けるチャンスが巡ってきているという
情報を得られたから。またここでも現地メディアに取り上げられたのはTwitterに投稿しそれが現地人の間で広まったため。

週末だけで世界一周に関しては、普通の人ならば仕事を辞めるなど環境を変えて実行するようなことを著者は環境を変えるのではなく
発想を変えるということを通して実行している。それにより名だたるメンバーとともに旅のプロに選ばれている。

以上3点も大変なことだが、何より私が一番彼のすごいと思うポイントは行動力だと思う。学生時代にスポーツを続けた体力があってこそかもしれないが
そもそも世界一周以前にサラリーマンをしながら海外旅行を繰り返すのですら簡単なことではない。しかし、彼にとってみればもはや
それぐらいはやって当たり前のことで何の障害も感じていないはずだ。まさに「思い立ったが吉日」かのようなイメージを抱いてしまう。

彼がやったことを極端に単純化すると「サラリーマン」として仕事をしつつ「旅」をして「ブログ」を書いているということ。
それが付加価値がつくことによって稀有な存在になっている。「希少性」を持ち、「即行動」しつつ「情報発信」して体験や情報をシェアしている。
どれも日々のメルマガで大事だよとしょーおん氏が言われていることである。
著者の日常生活を想像してみると、仕事や私生活で大変なことがあったりするだろうが、基本的には
毎日が楽しくて次の旅に思いを巡らすとワクワクし、旅に行かない週末には同じ趣味をもつ仲間とワイワイと過ごす。
そんな生き生きとした姿が容易にイメージできる。

まるで、しょーおん氏に「ほらね。日々メルマガなどで伝えていることを実行すると彼みたいに充実した人生が歩めるよ。」と言われているようである。

投稿者 nxxxxo1985 日時 2019年3月31日


東松寛文著【サラリーマン2.0 週末だけで世界一周】を読んで

著者は一人旅をきっかけに知らない世界へ行き、体験し、
それをSNSへ発信したくさんの人の共感を得て著書を発刊しました。
そこには「考え方」「時間の使い方」「お金の使い方」を変えて行動をした結果です。

本書を読んで、自分らしい生き方とは?と改めて自分の夢への現在の立ち位置を確認できる
良いきっかけになりました。

私自身旅は好きですが、結婚し妻と幼い子供二人を抱える身としては
今から自分探しの旅をすると言ったところで家庭崩壊が起きることは目に見えています。
すでに自分探しの旅は終わり、今は発達が遅れている子どもに対し最低限の身辺自立ができるようにし、親の私がいなくなっても自分で生きていけるように育てあげるかを考え悩み実践する毎日です。

といっても、自分のやりたいことは「考え方」「時間の使い方」「お金の使い方」を変えれば
時間がない会社員で子育て世代でもできます。

私の場合
海外へ行きたい→仕事を頑張り海外出張へ行く(3年連続達成中)
海外の人と接したい→毎日SKYPEで海外在住の講師と英会話(昨年から継続中)
家を建てたい→現在建設中
ホストファミリーになりたい→市の担当職員と飲み友達になる(情報交換中)

その他、個人的な内容でやりたいことや目標はたくさんあります。
こちらも「考え方」「時間の使い方」「お金の使い方」を自分のやりたいことのベクトルに合わせて
行動すれば解決できるはずです。

引き続き実践していきたいとこの本を読んで思いました。

以上

投稿者 BruceLee 日時 2019年3月31日


本書のタイトルは何故「サラリーマン2.0」なのか?

読了後、ふと思った。何故なら続く「週末だけで世界一周」の方が本書の内容を的確に表現していると感じたから。一方、本書に「サラリーマンは最強の職業」とある。ココを理解しているか否かで本書の重みは大きく変わる気がする。兎角、サラリーマンの多くは疑問を持つ。「こんな事してていいの?」、「もっと他にやるべき事があるのでは?」。そして悩み葛藤する。結果、転職や起業など隣の芝生に目が行く。だがそれは、

「サラリーマン VS ここではない何処か」

という対比を生む。著者はココが違う。サラリーマンありき、なのだ。だから「リーマントラベラー」と敢えてダサいネーミング(笑)を名乗るのではなかろうか。だとすると本書は好きな事を見つけた単純な成功話ではない。思い悩む全てのサラリーマンに対するエールとなる1冊なのだ。サラリーマンにもこんな良い面あるよ。それを逆手に取ればこんな事も出来るよ。言ってみればサラリーマンのコペルニクス的転回なのだ。

そのエールに対し「ムリムリ、そんな時間無い」というセリフは読者には吐けない。同じ限られた時間でこれだけの事を出来ちゃう人がいる訳だから。著者は「旅に出よう」と誘う。それが最も簡単に行動を起こせる方法だから。パスポートと航空券があれば誰でも旅立てる。そして一度飛行機に乗れば帰国便が出るまで引き返せないから自分を物理的に追い込める。思い悩む余地も皆無(笑)

そう言えるのは私も昔バックパッカーだったから。19歳で行ったエジプトから始まり様々な国へ旅した。そして旅には常にハプニングがある事も体験した。エジプト一人旅の時、パキスタン航空でギリシャのアテネまで行き、そこでカイロへの便に乗り換える予定だったが、アテネ到着が遅れ既にカイロへの便は飛び立っていた。周囲は外国人ばかりの初めての空港。自分の英語力は受験英単語レベル。さて、どうする?

頭の中でこの状況説明の英文を作り、恐る恐るカウンターのオネーさんに話しかけたが最初の一言を発するにも勇気要った(笑)何とか翌日の便に乗れる事になり、その夜は他の欧州の学生に交じり空港の床に寝袋を敷き眠った。夜中に掃除のおじさんに足を蹴られて起きつつも。翌朝は隣にいたオーストラリア人の学生にアテネ市内の観光に誘われた。そして夕方再度空港に戻りカイロへ出発。目的地のエジプト入国以前でも、日本では絶対味わえないハプニング。そしてこういう体験が人間を図太くする(笑)だから旅は面白い。

そんな私だから、本書で感心してしまうのは著者の行動力以上に発想力だ。既述のコペルニクス的転回に加え、日本にいる期間を「トランジット」と捉える発想。何故ならこの発想が「週末だけで世界一周」という新たな目標を生んだから。また現地の人とのコミュニケーション姿勢。著者が言葉より大切にするのはボディランゲージ。外国語が喋れなくても熱意が伝われば旅は出来る。その実例が数多ある。本書に奇跡的な事が幾つか登場するが、それは奇跡というより著者の熱意が伝わり、相手が動いてくれた結果だと思う。一方、私が最も共感した部分は以下だ。

「僕が旅の中で一番好きな時間、それは『帰りの飛行機』でした。帰りの飛行機は、非日常が終わり、日常に戻る最後の時間。だけどそれは日常・非日常のどちらでもなくて、かつ電波の入らない時間です。だからこそ、僕はそこで旅から得たたくさんの気づきを消化するようにしています。僕にとって、帰りの飛行機は“自分探しの旅”の時間です」

これ凄い分かる!帰路の飛行機は旅の反芻タイム。旅の前には想像もしなかった、あんな偶然、こんな出会い。今では海外出張時に少し感じる程度になった私はこの一文で反省。先週、上海出張に行ったのだが、その際地下鉄に初挑戦してみた。今までは全てタクシー移動だったが久々に「地球の歩き方」の基本姿勢に返り、ローカルの人と同じ生活手段、を実践してみた。一度覚えれば地下鉄の乗り方は簡単で、以後は市内ならどこでも行けるようになった。久々の旅人気分(笑)

最後にまとめたい。何故「サラリーマン2.0」なのか? 昔、ハナキンという言葉があった。金曜、仕事は今日で終わりだから朝まで騒ごう!という生活。著者も入社後暫くはそうだったが、それは昭和から続くサラリーマンが生活の全てである状態。これが「サラリーマン1.0」なのだろう。金曜の夜は著者にとっても大切な時間だが、それは新たな旅立ちの時。今回はどんな出会いがあるか?どんなハプニングがあるか?そして自分はどう成長するか?最もワクワク、ドキドキする時であろう。逆に言えば月~金までサラリーマンをやってるからこそ味わえる、リーマントラベラーへの変身タイム。つまり週末は別の顔を持つサラリーマン、それが「サラリーマン2.0」ではなかろうか。

以上

投稿者 wasyoi 日時 2019年3月31日


#サラリーマン2.0 を読んで

この本は、 サラリーマンをしながら週末などを使い世界に旅に出る、『リーマントラベラー』を名乗る著者の本。世界に旅に出たときのお話がとても面白くて、あっという間に読み終わりました。

著者が旅を通して人生が変わる様を見ると、「旅は人生の道しるべ(Life is a journey is towards the guiding light)」という好きな言葉を思い出します。

私もサラリーマンですが、使える時間をいかに活用するか、そしてその時間を使って人生をどの方向に持っていきたいのか、そういうことを考えるヒントが得られる本だと強く感じます。


私の中で一番の読み所は、「自分らしい生き方」を見つける3つのステップ(p184)でした。

私も、著者と同じように、やりたいことが見つからなくてモヤモヤしていた時期がありました。

その中でも私は、小さい頃から「本を読む」ということが大好きだった(特に小学4.5.6年生は必ず1日1冊本を図書館で借りて読んでいた)ので、それとSNS(主にInstagram)に着目して「毎日更新」で取り組んでみようと決意しました。

すると今まさに、人生が変わりかけています。


きっかけは昨年2月。
「誕生日月は何か新しいことを習慣にしよう!」と過去のメルマガで読んだ事があったので、一昨年の2月からは夜10時に寝て朝4時起きを習慣化することに成功しました。
しかし、ただ早起きするだけではダラダラと過ごすことも多く、早起きにプラス何かを取り組まなければ…と思っていました。

そんな昨年2月、会社の他部署の取り組みでInstagramでの広報活動に取り組む、という仕事があったのに刺激され、自分は読書した記録をInstagramに毎日更新し続けてみようと決め、実行することにしました。

最初は、毎日更新するとは言ったけれども、本が読めない日があったらどうしよう、毎日出来ないかもしれない…など不安に思うことも多かったのですが、スタートしてみると朝の時間も目的意識を持って取り組むことが出来るし、毎日更新することで「いいね!」などの反応も増えるようになり、なんとか習慣化することに成功しました。

また、メルマガでもネタのストック化をされているのを見習い、同じようにするようにしております。


これを始めてから、変わり始めたのが周囲の反応。
中でも一番の転機は、このInstagramが働いている自分の会社の社長の知る所となったことです。
最初は怒られるのでは?と戦々恐々としましたが、社長自身もInstagramをされていたこともあり大変好意的で、毎日「いいね!」がつくようになりました。

これで下手な本は読めなくなりました(笑)が、このInstagramの取り組みが好意的に受け取られたのは明らかで、仕事における評価も良くなったようです。
今年2月には社長お膝元の部署に異動となり、新しい仕事をマスターするための勉強も会社の費用でさせていただけるなど、かなり厚遇してもらっています。

ここ最近で一番嬉しかったことは、「本をお送りしますので、Instagramで紹介してください」と出版社からメッセージをいただき、初の献本をいただく機会に恵まれました。

毎日更新を続けるだけで、こういう奇跡のような事が起こるんだな…と素直に感動してしまいました。

Instagramにこの本もご紹介させていただきました所、ご丁寧に著者ご本人からもコメントを頂戴することもできました。


また昨年10月からは地元で月に一回読書会を主催するようにもなり、本好きな方々と交流する機会が増えております。
昔からサラリーマンだとどうしても内輪の人間とだけ絡んだり、飲みに行ったりする傾向が強いのですが、こういう活動で外の人間とも積極的に話をする機会が増え、良い刺激になっています。


最後に、『(p198) 人生を変える行動の第一歩は、何か動き出さないといけないのではまったくなくて、仕事の合間にだって、移動中の電車でだって、コタツの中にいたって、どこにいたって踏み出せると思っています。』と著書にある通り、その「ちょっとしたきっかけ」をどのように戦略的に作り、また習慣化できるようにするのかが大切だと感じました。
そこを考えるにあたって、本書(P184)にある3つのステップが大変有効であると感じております。『1つ目は選択肢を知り、2つ目は考え抜き、3つ目はそれを証明する』とありますが、
自分を棚卸しして出来ることを考え、とりあえずでもまずは実行してみる事が大切だと思います。
習慣化するには、メルマガでもご紹介されている通り、SNSなどで反応があるようにすると励みになり続きやすいな、と今回特に実感しております。

読んでいて、ひたすら旅に出たくなる一冊でした。

著者と佐藤しょーおんさんとのコラボセミナー、参加してみたいです!!

今月も素晴らしい本をご紹介いただき、ありがとうございます!

投稿者 winered0000 日時 2019年3月31日


サラリーマン2.0を読んで
1、読書の本質
読書とは、自分を振り返り、良い方向に向けるためのものである。

私は本書を読んで、読書の本質はそういうことだと感じた。
少しだけ本書の内容に触れると、筆者はキューバに旅に行った際に、ガイドブックに載っている場所ではなく、現地の人々と触れ合うことで自分の知らない生き方を知った。そして、『もっといろんな生き方が知りたい」という欲求から、『もっとみんなにも世界の様々な生き方を知ってほしい』という欲求に変わった。これが、筆者が本気でやりたいこととなった。
多くのサラリーマンにとって、日々の仕事を通じて自己実現を達成することは難しいと思う。米国の調査会社ギャラップ社の調査で、日本のサラリーマンのうち熱意ある割合は6%という調査結果が出ていることからも、日本のサラリーマンにとっての仕事はやらされているものに近い。
筆者の言う『死んだ魚のような目』はほとんどのサラリーマンに当てはまるだろう。私もサラリーマンだが、本書を読むことで、自分の人生を振り返る良いきっかけとなった。

2、自分に当てはめてみる
筆者も調査結果通りの日本のサラリーマンだったようで、サラリーマンとしての仕事には熱意を感じていなかった。ところが旅をして自分を振り返っているうちに、旅をする理由に気が付き、やりたいことができたという。
人生の目標ができることで、サラリーマンというものを人生の目標の為の手段として価値観をシフトさせた。そしてサラリーマンであることを強みにしている。サラリーマンでありながら、考え方次第で人生を楽しむことができるということである。そう考えられるようになったのは、希少性ということにこだわったからであると説いている。
月並みな言い方になるが、私からすると、本を書き、多くの人の人生に影響を与えるような人が、仕事に熱意がなかったというのは意外であった。私が今仕事に熱意を感じているかというと、はっきりとNOと言えてしまう。仕事としての幅は年齢とともに広がっているが、朝起きたときに、今日も頑張るぞ、と思うときなど無いに等しい。
それではこのままでいいのかというと、そんなことは思っておらず、もっと人生を豊かなものにしたいと考えているのである。つまり、変わりたいということを考えているのである。

3、これから実行したいこと
少し人生を振り返ると、これまで、何かに熱中したことは数多くあった。良い結果が出ることもあったし、悪い結果が出ることもあったし、何かの結果が出る前に辞めてしまったこともあった。結果が出ない間は不安や葛藤が頭の中を占めることもあった。具体的には、資格の試験勉強をしているときは、仕事の時間以外のほとんどを勉強時間に充てていることがあり、失敗したら・・・などと不安に思う事が多かった。それでも、何回か失敗しても、続けることで試験に合格し、仕事の幅を拡げることに成功した。
それに対して、悪い結果が出たことを含め、良い結果が出なかったことを振り返ると、それは、ただ単に自分がやめてしまっているのである。続けてもいいし、やめてしまってもいい、そんな状況で、自分が辞める選択をとった。続けていればもしかしたら結果につながったかもしれない。やめたのは、自分の熱意がなくなったから。そんな感じで、成功と失敗を繰り返してきている。
振り返って思うのは、続ければ成功する可能性があるということと、熱意がないことを続けることは、サラリーマンの仕事と同じ事になってしまうこと。何度も言われていることだが、本書を読んで得られた一番大事なことは、そういう当たり前のことを意識してこれからの行動を決めたいということだった。サラリーマンを続けながらでも、考え方次第で何でもできるのだ、ということを実証できている筆者がいる以上、固定観念を捨てて人生をよりよくしていきたい。
「読書とは」「人生とは」について改めて考える良いきっかけとなった。

以上

投稿者 toshi121 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」を読んで

 私自身も旅は好きですが、旅をするなら、一つのところでゆっくり、のんびりしたいタイプなので、著者のようにハードスケジュールで慌ただしく疲れそうな旅が羨ましいとは思いません。しかし、著者が本当に楽しんでいるという思いが伝わってきて、読んでいて楽しくなりました。

 そして、サラリーマンをしながらでも、ここまでできるのだということを知ることができ、大いに刺激を受けました。時間は自分で作るものだと頭ではわかっていても、サラリーマンをしていると、つい日々の些事に追われて、またできない(やらない)ことの言い訳をしてしまうのですが、やる気になりさえすれば、できることはたくさんあると改めて感じることができました。

 本書の最後に『「自分らしい生き方」を見つける3つのステップ』がありますが、私にとってとても示唆に富む内容でした。その中で特に『「自分らしい生き方」について本気で考え抜く』にある『①「自分が死ぬときにどうなっていたいか」を考える』、『②「幸せの規模感」を把握する』、『③「自分の強み」を精査する』」ことは、具体的でイメージしやすく、役立つものでした。

 また著者の座右の銘でもある『迷ったら攻める』はよく言われることですが、『違ったら、すぐにやめる』、『続ける以上に、やめまくってきました』というのも強く印象に残っています。折角始めたのだからと、なかなか手放すことができずに、中途半端に続けてしまうことが多いのですが、「やめる」ことが、次のチャレンジにもつながることだと改めて考えています。

 今まで、サラリーマンは、サラリーマン以外になれない人がなる職業と考えることが多かったのですが、著者の『サラリーマンこそ、最強の職業』というのを読んで大いに勇気づけられました。私もサラリーマンを続けつつ、「自分らしい生き方」の実現へ向けて、『迷ったら攻める』、『違ったら、すぐにやめる』を繰り返していく所存です。

 今回も興味深い一冊をご紹介いただき、大変ありがとうございました。

投稿者 tsubaki.yuki1229 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0」は世界旅行の本というより、
世界旅行を通して著者が見出した「生き方」を考えさせる本だった。
私が本書から学んだのは次の二点である。

1.自分の使命に気付き、体現。自分に限界を作らない。

 著者の東松さんは「旅が好き」という自分の趣味から一歩踏み込み、
「なぜ自分は旅が好きか?」を熟考した。その結果、自分の旅の目的は「自分の知らない生き方を見に行き、価値観を広げる」ことだと気が付いた。
漠然と「旅が好き」と思っているより、「未知の生き方を見たい」という明確な目的があると、
旅に対する感覚の鋭さが変わる。心の奥底の根本的な願いに気付くことで、彼はますます旅と自分のリーマントラベラーとしての生き方を愛し、誇りを持つようになったのだ。
 趣味の旅行をとことん楽しむうちに、仕事でも結果を出し始め、プライベートでも職場でも成功体験を積み上げつつ、自分への肯定感、自尊心を高めていった。それこそが、東松さんの言う「自分らしい生き方を自分に証明すること」だと理解する。

 東松さんは海外旅行を心から愛しているが、「海外が好きすぎて海外に住みたい」という方向には行っていない。それは彼が「日本を拠点にして海外旅行をし、旅行の素晴らしい思い出や、仕事と趣味を両立させて楽しむ時間術・スキルを、日本のサラリーマンに若者」ことが、自分の持って生まれた使命だと悟っているからである。
 彼がここまで明確に、自分の使命に気付くことができたのは、なぜか。それは、信じられないほど長い時間、孤独に向き合い、自分の気持ちを見つめ続けたからだと思う。

 私自身も人生で数回、一人旅をしたことがあり、少しは東松さんの気持ちが分かるのだが、
異国で一人旅すると、例えどんなに大勢の人々で賑わっている場所であっても深い孤独を味わう。言葉の全く通じない異国なら尚さらだ。自分の場合、憧れの異国にやっとたどり着いたにもかかわらず、
あまりにも異世界で大パニックになり、「私は誰?心の拠り所は何!?」とアイデンティティーの喪失の危機に陥ったこともある。トランジットで降り立った空港では「ここでは誰も、私を知らない」という束の間のディープな孤独感を味わい尽くした。

孤独な時とは、静かに自分を見つめ、沈思黙考する貴重な時間だ。
旅でたった一人、異国に降り立つことは、学歴、肩書、会社名など全く評価されず、
「今、ただ、ここにいる自分」という存在だけで、見知らぬ世界と勝負することを指す。
言い換えればそれは「学歴も肩書も会社名も取ったら、自分に何が残るか?」という問いを
突き付けられることに値する。
 東松さんは海外旅行を積み重ねた結果、国内で忙しく仕事をしていた時には向き合うことのなかった自分自身に、静かに向き合うことになった。
他の人が興味を持つような世界遺産に「興味がない」と悟ったこと。
誰の真似でもない、自分ならではの「週末世界一周」という、ワクワクするようなユニークなアイディアを思いついたこと。
それらは、東松さんがどこまでも孤独に向き合い、要らないものを捨て、目の前の大切なものだけに集中し、自らの感覚を研ぎ澄ましてきたからだろう。

 東松さんが特に、沈思黙考する時間について書いていたのが「旅で一番好きなのは、帰りの飛行機」(第7章)という箇所だ。
この表現こそが、彼がどこまでも孤独に向き合い、旅の学びや今後の自分の在り方について、
考えに考えを重ね続けてきたことを物語っている。
「行動力の人」に見える東松さんは、「孤独に向き合う内省の人」なのだ。
孤独と上手く付き合い、自分の人生の味方につけた彼の勇気に拍手を送りたい。
そして、自分も日々の忙しさに埋もれず、自分にしっかりと向き合い内省と瞑想の時間を持とうと誓った。


2.幸せを周りに還元する仕組み化

 本を読んだ後、東松さんとラインでお友達になった。これが非常に楽しい。
東松さんのライン@に、気になる『国名』を送信すると、即レスでその国に関する東松さんのブログ記事と写真が送られてくる(しかも無料である。)
 このワクワクする仕掛けを始め、彼の情報発信の仕方は「旅をして楽しかった」という自慢話で終始せず、読者を楽しませることを常に考えている。
リーマントラベラーTシャツを作って「(ブログ)読者の皆さんも、僕と一緒に世界一周の夢をかなえましょう!」と、ブログ読者を夢の実現に巻き込んできたことは、最たる例だろう。

また、本来なら仕事を休んで趣味の旅行に行ったら、会社の上司や同僚に迷惑がられるのが普通なのに、彼は逆に応援されている。それは、彼のコミュニケーション能力や人柄による所も大きいが、効果的な情報発信の力も大きな影響力がある。
 自分のプロモーション、売り込むことに長けている彼は、どんな旅が好きで、どんなポリシーを持って日々仕事をしているか?といった価値観や、旅をして楽しかった思い出を、飾らない素直な言葉でSNSで発信している。この情報発信の仕方も具体的で非常に勉強になった。

~まとめ~
 東松さんが素晴らしい情報発信ができるのは、常日頃から自分を見つめ、自己分析をし、自分の生き方を愛し、自分の真の望みを分かっているからこそ、発信する内容に深みと味が出てくるのだと思う。
彼をお手本にし、行動だけでなく、内省・瞑想の習慣を身に着けたい。

投稿者 shinwa511 日時 2019年3月31日


本書「サラリーマン2.0週末だけで世界一周」ではサラリーマンでも週末の休日を活かせば、世界旅行が出来ると書いてます。

著者は広告代理店で平日働きながら、土曜日、日曜日や祝日が入る3連休に海外旅行へ行く計画を立て実行しています。確かに週末の休日だけなら、仕事にも極力影響を与えることは無いなと納得しました。

著者が伝えたいことに、自分の持っている意識を変えるという事があります。
毎日の仕事をただ漠然と続けるのではなく、週末の休日を意識して週の初めから計画的に働くことを提唱しています。目的の為に計画をし、実行に移すという習慣を身に着け、効率的に仕事ができるように働き方を変えています。

それができるのも、本気で自分がやりたいことに対して全力で取り組めるからです。ただ海外へ行くだけではなく、休める期間に行われるイベントから行き先を決める、2日、3日の休みで行くことが出来る、国のピックアップと事前の情報収取を行い準備ができるのもそれだけ自分の好きなことに熱中できるエネルギーを持っているからと考えます。

オープンジョーやストップオーバーなども有効に使い、旅行できる時間を最大限まで有効に活用しています。

これだけ計画を練り、実際に海外で自分とは異なる文化に触れていくのですから、悪い影響が出るはずもありません。仕事はキッチリ計画を踏まえて進められますし、同僚の人達とのコミュニケーションを取らないと協力は得られませんし、自分が知らなかった世界を体験しに行くのですから、考え方や見る視点はどんどん新しく変わっていきます。

著者はこの世界旅行を実行するまで、世界にあるさまざまな生き方があるという事を知る機会はありませんでした。

確かに普通のサラリーマンだったら、月曜日から金曜日まで会社で働き、通勤の移動もいつも同じでしょう。休日になったら、家の仕事、買い物、旅行など行動の範囲は日本国内の周辺地域限定になっている筈です。いつも通りの日常の中では、さまざまな生き方というものを実際に体験する機会はサラリーマンでは少ないでしょう。

その、いつもと同じという意識を打破するためにも、著者は週末の海外旅行を推奨しています。
世界中でさまざまな生き方があれば、世界中に住む人達だけの生き方があるはずです。そう考えると、サラリーマンとして毎日働いている他の日本人もそれぞれに別々の生き方があります。一見みんな同じように見えますが、ひとりひとり違うのだと気づかされます。

あなたは、あなたのやりたいと思った時にやりたいことをやればいいですよ、と著者に言われている気がします。

できるように計画を立てて、実際に行動に移すことができれば、自分でもできるのだという自信や達成感を得る事が出来ます。それを繰り返していけば、自身の成長にも繋がっていく。毎日の生活をただ続けていくだけでは、そのことには気づかないかもしれません。自分の知らない新しいものに触れながら、毎日を考えて行動していく事で気づいていく事が出来るはずです。休日を利用した自分の生き方を考えていくようにします。

投稿者 3338 日時 2019年3月31日


石井 みやこ

旅と旅行の違いが分かりますか?と聞かれても、私はその違いが分かりませんでした。後でよくよく自分と向かい合って、イメージを掘り起こしたら、旅は一人で、非日常のできごとを自分と向き合いつつ探索するイメージでした。そして、旅行は誰かと一緒に観光地に行ったり、景気を楽しむなどの華やかなイメージが浮かび上がりました。

実はこれは、東松さんの旅と旅行の違いを読んでから、その違いを自分なりに反芻し、もう一度本を読み、これまでの自分のイメージを追っていたら、浮かび上がってきたイメージです。
旅と旅行の違いは?と聞かれても違いはあると思いながら最初は言葉になりませんでした。なぜ言葉にならなかったか…それは自分が漠然と思っていただけで、きちんと認識していなかったからだと気がつきました。もっとしっかり、なぜそう思うのかを追及していたら、きちんと自分の言葉で答えることができたのに…できませんでした。答えが合っているとか、いないという問題ではなく、自分が何をどう考えているのかをちゃんと認識していなかったことに驚きました。
曖昧で漠然としたイメージで、今まで物事を判断してきたのだから上手く行くはずがないと思います。

前の課題図書を読んだ時もかなり落ち込んで、認識が甘かったことを反省しましたが、今回は別な意味で自分を省みて深く反省しました。

話は変わりますが、しょおん先生が希望を失った時に人間は死ぬとおっしゃっていました。ナチスドイツの収容所で生き抜いた人はどんな人だったのかという本を読み、身体の丈夫な人や体力のあるひとではなく、イマジネーションの強い人、つまり芸術家が生き残ることができたという事実を知っておりました。何よりも強いのは空想ができる人間だということを知っていたにもかかわらず、しょおん先生のおっしゃっていた真実にたどりついていませんでした。得た知識を点のままあちこちに保管してあって、線として結びつけるということができていないことに気がつき愕然としました。自分の中の数々の点、又はこれから読書で得る点を自分で線として結びつけることを学ばなければ、私は何にもなれないことが分かりました。セミナーに参加しなかったら、このままずっとただ点を保管して終わりだったかと思うとゾッとします。家に帰って来て、これからどうするか考えました。結局は物事を深掘りする練習が必要だと思い、今までのタスクと新たなタスクを続けるしかないと思いました。

常々しょおん先生も深掘りをすることが重要だとおっしゃっているにも関わらず、全くできていないどころか掘ろうともしていなかった自分を変えなければなりません。
何のための読書!何のためのセミナー!?全く自分を省みていなかったことを反省し、今からでも遅くないから、「なぜ」や「なんとなく」を深掘りする習慣をつけなければと思いました。

ところで、自分の好きなことを追及することで、新しいジャンルを築き、人生を充実したものにする!そんなことが自分にできるのか考えてみました。こんな人がいるな〜すごいな〜で終わってはこの本を読んだ甲斐がありません。

「死んだ時にどうなっていたいか」を考えてみる。
死んだ時に「おばあちゃんは好きなことや、やりたいことをみんなやってあの世に行ったね。だから、思い残すこともないから、死んでも悲しむ必要がないね」とみんなに言われたい。
じゃあ好きなことって何?

本を読むこと
旅行に行くこと
料理をすること
家族で団欒
子供に勉強を教えること…

自分の強みって何だろうと考えた時に、希少性が物を言うのであれば、何が強みだろう?
得意なことだと思っていたので、この考え方には意表を突かれました。
こんなことをやり遂げる方の考え方は、やはり違うと思いました。

東松さんがに会社に入社して、日本にいる間をトランジットと捉えるまでに三年かかっています。何をするでも三年間下積みをすれば、その上にそれなりのものを築くことができるのではと思いました。逆に言うと最低三年間の下積みの期間が必要だということになります。去年の2月から家事術による掃除を始め、昨年の11月にツイッターを始め、1月から読書会に参加し、この3月にセミナーに参加して、新たに始めた事もあります。まだまだ試行錯誤の段階ですが、このまま継続していこうと思っています。少なくとも後三年はこの状態を維持した上で、自分に何ができるのかを考えていきたいと思っています。

とりあえず三年後、今のタスクを継続して、自分の「トリセツ」が少しでもできていたら、何を見つけられるのではないかと思います。そんな将来が自分に訪れることを夢見つつ、毎日のタスクをこなしていきます。

投稿者 188choco 日時 2019年3月31日


この本の著者の東松さんは以前から知っており、主催のセミナーにも参加したことがあります。というのも私自身、旅が好きで、著者の考えに似たものを感じているからです。それは海外へ旅に行き、様々な体験をし、それが新しい自分を作る種を蒔く作業と考えるからです。それぐらい旅の重要性に気づいている・・・そのつもりでした。「つもりでした」とは、サラリーマン1.0の私からすると羨ましいぐらいの差ががあるからです。このあたりは、NBAのチケットを入手する前の東松さんに近いのかもしれませんが、「旅行は旅行。仕事は仕事。旅行は趣味のひとつ程度でしかなく、数年に一度行ければラッキー」という程度で思っていたからです。しかも職場の人には後ろめたいので、旅行に行くことを言わないときもありました。働きながら旅行で人生を変えるなんて所詮無理。そう捉えていたのだと思います。

自分ができそうで、できなかった、旅で人生を変えること。そんな今回の課題図書が選ばれたのは、嬉しくもあり、素直に喜べない部分もありました。しかし、これを良い機会と捉え、私と東松さんの一体何が違うのかという目線でこの本を読みました。

私と著者の間で一番、差があると感じた部分は、「なぜ、旅が好きなのかを”徹底的に”考え抜いたところ」だと思います。”ワクワク”や”ドキドキ”からくる原動力をもとに突き動かされる。私の場合はそもそもその感情を閉じ込めてしまっていたと思います。旅は刺激を与えるもの、しかし日常に帰れば、そんなことは関係のないこと、と。特異な体験をしても日常に戻れば、みな同じ。そういう生き方を人から期待されていると勝手に思い込んでいたように思います。それに対して、東松さんは好奇心から世界の人の日常に触れようと旅に出ていたこと。それでも明確な理由が見つからず、その考えを醸成させるためにさらに旅に出る。そんなことを繰り返していました。そのうちに日常の仕事の要領が上がった。大きな仕事も任されるようになった。そして当の本人が変わるだけでなく、周囲の見る目も変わっていった。結果気付けば、自分の問いに対する解答とそれに適した環境が整っていた。初めから勝手な思い込みで自分を縛っている人と、とことん自分の心の声に耳を傾けた人の違い。この差が小さいようで、その積み重ねが時間の経過とともにとてつもなく大きい差となっているのだと思います。

最終章の「知る旅から伝える旅へ」は、自分のこれからのヒントになると思い、読みました。飛び出る能力がなくて、サラリーマンになったことを後悔する人は多いと思いますが、突出する能力がなくても「自分の強み×N(複数個持つ)=希少性」と考えて、複数の強みを探すことで自分らしさが生まれることを提示しています。さらに著者は社会人になってから旅に出ているため、人生の中で始める時期が問題でなく、現在進行形で自分と向き合うことでいつでも、自分の能力を開発できることを実証しています。

本当にあなたがやらないといけないことはなんですか?自分の能力を活かしてますか、そのために時間を作ってますか?それがこの本から教えてもらったことです。今後は、周りと同じことをして、安心感を得るための仕事はもう止めたいと思いました。与えられた仕事をただこなすだけでなく、「自分ならどうする?」、「人と違う観点は、なに?」といったところも日々の視点に取り入れたいと思います。

この4月から働き方改革関連法により、働き方を法令で遵守することになります。休暇の取得や残業時間の規制など、激務のサラリーマンなら願ってもない法令に思えますが、実質仕事の量が変わる見通しがないので、どれだけ効率よく進めるかがネックとなります。また余暇の時間も(仕事がうまく回れば、)増えるので、空いた時間をどのように使うかで差がつきます。なので今のうちに東松さんのようにもうひとつの柱をつくることは、今後のサラリーマンの働き方のひとつになると思います。ベストセラーとなった"LIFE SHIFT"では、人生100年時代に突入し、ひとつのライフサイクルで生涯を終える時代から複数のサイクルへの転換を提唱しています。希少性のある人が生き残る時代に、サラリーマン2.0は適したライフサイクルであると思います。

(コラボレーションセミナーも楽しみにしております。)

投稿者 nishimikado 日時 2019年3月31日


本書を通じて「自分らしい生き方」を「考え抜く」方法を開示いただき、著者の東松さんには感謝の念でいっぱいです。
私はこれまで関心のあることに色々とチャレンジしてきましたが、自分が「楽しめる瞬間」や「違和感を感じる瞬間」について、なぜそう感じるのかという理由を深く考えていませんでした。考え方もわかりませんでした。その結果、自分の希少性を導き出せず、消化不良の日々を生きていたので、このたび本書で東松さんの思考法に触れられた喜びは大きかったです。
『何かを始めることだけが行動ではありません。(中略)「自分のため」に、考え方やモノの見方を変えることも立派な行動だと思います。』というフレーズが、まさに「何かを始める」ばかりの浅薄な行動を繰り返していた自分には刺さるものがありました。

本書では、「考え抜く」という言葉が多く登場します。
が、初読では、本書を「世界一周紀行」として面白く読めてしまったため、どれだけ著者が「考え抜く」人であるかという点に気が付けませんでした。

著者の思考の変遷に着目して再読すると、感情 → 思考 → 行動 のサイクルがあり、繰り返されるごとにそのダイナミズムを増していることがわかります。

趣味のバスケ観戦をきっかけに海外旅行の楽しさに目覚める(感情)

旅以上に熱くなれることが会社の中で見つからない(感情)

著者が旅に出る理由は「もっといろんな生き方が知りたい」からである(思考)

リーマントラベラーを名乗り、「いろんな生き方」を発信するべくブログを開始する(行動)

「いろんな生き方」を知るために世界一周をしたい(感情)

ブログを契機に、週末だけの香港旅行で奇跡を起こす(行動)

「日本滞在期間をトランジットと位置付け、週末だけで世界一周をしよう」(思考)

コンゴで夢を叶える(行動)

世界一周を契機に、メディアで多く取り上げられ、オンラインサロンを開始する(行動)

サウジアラビアの旅にて「世界はまだまだ知らないことだらけ」(感情)

「生き方には選択肢がある」(思考)

旅から学んだ「自分らしい生き方」の見つけ方を伝える(行動)

もし、上記のステップのどれか一つでも欠けていたとしたら、おそらく著者が“「自分らしい生き方」の見つけ方”を伝える活動を始めることはなく、本書も発表されず、私は「自分らしい生き方」の考え方がわからないまま今も苦しんでいたと思います。

私は、著者の最も秀でた能力は「心の違和感を見逃さない能力」であると感じました。
誰しも日々多少の違和感を憶えながら生活していますが、違和感を見逃さずとらえることは、実は結構面倒な作業ではないでしょうか。
違和感とは比較の中で感じるものです。例えば、平常時とイレギュラー時との比較。自分と他者との比較。予想と結果の比較。
つまり、違和感を感じてとらえるということは、「比較して分析する」という、思考の入り口の一端を担っていると考えます。

広告を本職とする著者が、顧客の感性に敏感であろうことは想像できます。が、写真から受ける著者の「熱い」イメージの裏には、自身さえも俯瞰して見ることができる「冷静さ」を感じずにはいられません。
「冷静さ」はその思考力へ、「熱さ」はその行動力へ、それぞれがバラバラになることなく繋がっていて非常にバランスのよいところが、進化型のサラリーマン=著者が提唱する「サラリーマン2.0」だと思いました。

そう、著者が他の旅する作家と異なる点は、現役サラリーマンである点です。「サラリーマンだからこそお金の心配をせずに、自分が面白いと思ったことだけに集中してチャレンジできる。その結果キャラとして尖ることにも繋がる。仲間の母数が多いから、活動に共感してもらえる可能性も高い」という提案は、新しく、また的を射たものであると感じました。

「一億総副業時代の到来」といわれて久しいですが、副業とは結局、本業の休暇をどのように過ごすかという選択肢の一つに他ならず、まさに著者の主張の一つ、「休み方を変える」ですね。私も休暇を副業に費やしておりましたが、著者からの問いかけである『何人から「ありがとう」と言われたら自分が満足するか』に対して即答することができませんでした。とにかく金銭的な不安を払拭したくて副業をしていましたが、休日は自分の『幸せの規模感』にフィットした活動を行うほうが、金銭を得ること以上に幸せに暮らすことができるという提案は非常に示唆に富むものでした。「自分らしい」幸せの形を本気で追求したからこそ、著者は奇跡のような出来事をいくつも経験されたのだと思います。

自分の感じる違和感を見逃さず追求し、仮説を立て行動し、自分らしい生き方を自分自身に対して証明すること。その日常の中で紀里谷スタイルやサプールやイスラムの情報にワクワク接する著者のように、今日から私も自分らしくワクワクと人生を楽しんでまいりたいと思います。

投稿者 sunao929 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」を読んで

「週末だけで世界一周」なんて考えもしなかった。
新婚のころは毎年海外旅行に行ったものだが、先立つものや仕事の忙しさなどを言い訳にして、このところすっかりご無沙汰である。

筆者は、旅を通じて、現地の人々と交流することで、いろいろな生き方があることに気がつく。しかもその生き方は選択できるのだと気づいていく。
自分らしい生き方を自分に対して証明していく。そんな挑戦ができる「サラリーマンとは最強の職業である」と豪語され、ものの見方やそれを踏まえた行動を変えると全く違った世界が広がってくるということだ。

海外旅行は英語ができなくても簡単にできるんだ!
このような気づきは、百聞は一見に如かずで、実際に行って見て体験しないことには、分からないことがほとんどだろう。
未知なこと、不安なことは恐れにつながるので、メディアの流す情報などを鵜呑みにせず、思い込みで怖がっているだけではないかと疑ってみる。
未体験のことに挑戦する勇気と好奇心、胆力を持つようにしたい。
また、「やりたい」という強い思いが、真剣な思いが周りを巻き込んで、香港のホテルのスイート見学、コンゴのサプールとの出会いなどの奇跡を起こしていく。
何事も乗り越える人間的な強さとポジティブな波動が次の扉を開いていくのだろうか?結果的に良いことを引き寄せている。
さらには、旅先でのいろいろな体験が仕事のアイデアにつながったり、職場や仕事先との人間関係がうまくいったりする。人生に無駄なことはなく、そこから何を学ぶのかが大切なのだと思った。

筆者は旅というエネルギーを発揮することができるほど熱中でき、寝食を忘れるほど、楽しいこと、大好きなことを見つけた。
自分も強みの精査、過去を精査して、好きなことや得意なことを見つめ直す必要を強く感じた。
そのなかで、強みとなる能力の掛け合わせから、何か生み出せないのか。
強みとなるものは、疲れていても、わざわざやっていること、「新しいことをやる必要はない」とのこと。
この言葉で、これまで、新しいことをやらなければならないという気負いが、一歩の踏み出しを思いとどまらせていたが、新しい視点をもらえた。

「自分らしい生き方の仮説の正しさを自分に対して証明する(P.183」」という言葉に、皆さん日々迷いながら生きているのだ、生き方に正解はなく、自分で見つけるしかないものということを再認識させられた。
人生は一度きりの自分自身のもの、今一度、真摯に向き合おうと思う。

自分らしい生き方を見つけるステップのうち、「幸福の規模感の把握」が非常に腑に落ちるポイントだと思った。これまで、漠然と人のため、社会のために役立つこと、喜ばれることができれば良いと考えてきた。本当は、誰に喜ばれるとうれしいのだろうか?実際に顔を思い浮かべて考えてみたい。

帰りの飛行機での自分と向き合う時間がその旅での気づきを消化する時間になっている。気づきは多くても、それを消化して、自分のものとしないことには、何もならない。
自分でも、日々気がついたことはメモしたりしているが、それっきりで振り返れていない。
日々の仕事の忙しさを言い訳にして、自分自身と対峙することを怠ってきたことを猛省する。

変わろう、変えようという能動的な気持ちが大切で、筆者も休み方を変えることで働き方が変わり、働き方が変わることで生き方が変わっていった。
一歩を踏み出すことで、いつか自分が変われる。結果をすぐに求めることなく、一歩ずつ着実に積み重ねる。やはり、勇気と好奇心、胆力が大切だと感じた。

サラリーマンは最強の職業なのだから、行動してみて違ったら何度でもやり直せば良いのだ。
ものごとを捉える視点で、どのようにでも考えられるし、どのような行動も取れるのだということを教えてもらった。

今月も良書を紹介していただきありがとうございました。

投稿者 collie445 日時 2019年3月31日


私も、自分の経験をシェアしたいと、ブログ構築を始めています。
サイトの設計図はなんとか完成したのですが、
数記事書いたところで中断してしまっています。

これでは、イカンと、
本書を読んで、再開しようと決意を新たにしました。



そんな私が、本書を読んで、びっくりした、感嘆したのは、以下の部分です。

1)圧倒的な行動力
2)スピード感ある情報発信
3)目的を実現するための発想力
4)いつも笑顔で周りを巻き込むコミュニケーション力
5)平日の激務を続けながら、週末に海外旅行できる体力
6)「旅」と「旅行」の使い分け
7)帰りの飛行機は”自分探しの旅”の時間



1)圧倒的な行動力

まずは、思い立っだが吉日とすぐに行動する圧倒的な行動力と、
スピード感ある情報発信に圧倒されました。

香港特集の佐々木希ちゃんの雑誌と出会って、
すぐに航空券を購入して、2日後には香港に向かって出発。

雑誌を片手に、佐々木希ちゃんの足跡を探しながら、
たどって、その様子を随時ブログにアップとかすごすぎます。
ブログも拝見しました。

くすっと笑える要素を交えながら、ポイントを掴んだ構成で、
とても読みやすくて、なにより楽しい。

毒を吐くような要素が全く無いので、安心して読めます。
私も記事を書いているので、なおさらその凄さに圧倒されます。



2)スピード感ある情報発信

SNSにリアルタイムで情報を発信する。
Twitter投稿がきっかけでサウジアラビア新聞デビューなどどいう奇跡も起きる。
これまで、リアルタイムでの情報発信は、危険と思ってきました。

リアルタイムで旅行中とか投稿すると、
留守と分かって、空き巣に入られることがあるので注意、
という記事があったのです。

そのため、リアルタイムでの記事の投稿は、していませんでした。



3)目的を実現するための発想力

ここで、発想の転換が必要なんだと本書を読んで感じました。
サラリーマンで世界一周を理解してもらうために、
上司を海外旅行に連れて行き、自分スタイルの旅行を楽しんでもらう。

この発想、私にはありません。
できない、できないと、出来ない理由を並べるだけではなく、
どうしたら、できるかを考える。

言葉では分かっていたのですが、
腹落ちしていなかったということなんですね。

やりたいけど、躊躇していることは、
どうしたらよいか、著者の発想力を見習って、
発想の転換を心がけて行動します。



4)いつも笑顔で周りを巻き込むコミュニケーション力

海外旅行は怖いというイメージがあります。
著者は、現地の人の中に、ガンガン入っていって、
コミュニケーションをしています。

危険な目にあったことはないのかなと思って、調べてみました。
すると、著者が危険について語っている音声を発見しました。

戦場カメラマンの渡部陽一さんが、
戦場で殺されずに写真を取り続けられるのは、
笑顔でいるから。

優しい顔でいることで、敵も敵と思わず、写真が撮れる。

著者も一緒で、現地の人と交流するときに、
笑顔で心を開いていることで、危険を避けていると
旅の先輩に言われたとのこと。

もちろん、基本的な安全対策や最小限の装備はしているそうです。
いつも笑顔で周りを巻き込むコミュニケーション力が、
奇跡的体験を呼び込みつつ、危険を避けているということなのですね。

私は女性ですから、安全性は特に心配になります。
男女平等とは言っても、私も体も小さく、非力なので、
安全面では男性との違いを意識してしまいます。

しかし、ここで怯んでは、今までと一緒です。
そこで、「海外旅行 一人旅 女性」と検索してみました。

すると、女性のバックパッカーや、
女性の海外一人旅の記事もありました。

著者も女性の海外一人旅のアドバイスをしていました。
女性の海外一人旅についてもこれから調べてみようと思います。



5)平日の激務を続けながら、週末に海外旅行できる体力

体力不足は、私の大きな問題です。
運動もほとんどしていません。

体力不足の改善と、体調改善の両方を考えて、
自彊術体操をすることにします。

前からやらなければと思っていて、
なかなか出来ていませんでしたが、
新しい習慣として取り入れることにします。



6)「旅」と「旅行」の使い分け

旅と旅行に違いがあるという発想は、
これまでありませんでした。

一人旅というものは、ほとんどしたことがありません。
強いて言えば、名古屋のセミナーへ出席した際に、
延泊して熱田神宮などに立ち寄ったくらいです。

海外ではありませんが、普段、家に籠もっている私にとっては、
小さくても大きな一歩でした。
これからは、「旅」と「旅行」の使い分けを意識してみようと思います。



7)帰りの飛行機は”自分探しの旅”の時間

この部分で書かれていることは、旅行に限らず、
私の人生にとって、新たな気づきを与えてくれました。

振り返りの時間を持つこと、
見つけた材料を消化する時間をとることの重要性を教えてくれました。

私はサラリーマンではありません。
主婦であり、個人事業主であるので、休日もはっきりしていません。

あれもこれもやりたいと手を出して、
やりっぱなしのことがいっぱいあります。
振り返って、消化することをきちんとしなければと思いました。

自分らしい生き方は、いきなりできるわけではありません。
著者も最初にロサンゼルスに行った時に、
現在の様子が見えていたとは思えません。

最初から、今の著者を目指していたわけでもないでしょう。
一つ一つの出来事が積み重なって、今の著者がいるのです。

私も、今、やりたいと思っていることに取り組むことで、
新しい展開が開けてきます。

自分らしい生き方を実現するための大きな気づきを与えてくれた本書と、
本書との出会いに感謝いたします。

まずは、娘の入寮式で訪れる北海道に延泊をくっつけて、
一人旅という「旅」から始めてみます。

投稿者 LifeCanBeRich 日時 2019年3月31日


 『自分を信じて生きよう』


 サラリーマンの教科書には決して書いていない週末の過ごし方で、仕事の仕方が変わり、結果として人生の方向性を大きく変えた著者。昨今すっかり定着した“働き方改革”という言葉を通り越した、本気で取り組めば誰にでも出来る“生き方改革”の手引き書となり得るだろう本書からのメッセージを一文で分かりやすく表せば、

“自分に自信を持って生きていこう!”

だと思っている。


 課題図書として深い学びが得られるだろうという期待を寄せて読んだ本書1回目の通読は、最初から最後まで、“こんな人がいるの!?こんな生き方があるの!?こんな事って起こるの!?”と著者が繰り広げる出来事に驚くことと興奮させられることを繰り返している内に幕を閉じた。
 サラリーマンという職業を全うしながら週末だけで世界一周を達成するという偉業自体に驚いたのは勿論だけれども、それ以上に驚いたのは、旅の道中で起こった数々の奇跡と呼べる出来事である。インターコンチネンタル香港のプレジデンシャルスイートでの記念撮影、コンゴでのサプールとの遭遇(エレガントな3ショット最高!)、サウジアラビアでの新聞デビューなどの痺れる話の数々は、

 “目的に向かって行動をし続ける”

著者に対する普通では考えられない神様からのプレゼントなのだろうか。つい先日のメルマガ(3175号)で『行動したということの合格レベルというのは、行動の結果、予想外の何か新しい現実が生まれたとき』と説明されていたが、著者の行動力とその持続力は満点レベルに違いない。


 興奮と驚きの熱気に包まれた1回目の読書から、少々の冷却期間を空けてからの2回目の読書は、文章からヒシヒシと伝わる著者の自信をまざまざと感じる機会となった。
 特に最終章の「『知る』旅から『伝える』旅へ」の中で、自分らしく生きるという自身の価値観を開陳するだけに留まらず、その具体的な実現方法まで説明をしている箇所からは、著者の生き方への揺るぎない自信を感じた。
 ただ、その著者の自信も最初から持っていたものではなく旅を重ねる毎に大きく深くなったのだということが、第1章からエピソード内の著者の考え方や振る舞い方を順々に見ると分かる。大学生時代は、周囲の目を気にしてアメフト部を辞められなかった人間が、社会のレールから逸脱しながら世界を一周し、挙句の果てに前代未聞のリーマントラベラーになったのだから著者が旅から得た自信はとてつもなく大きいと言えるだろう。

 著者は、旅と旅行の違いは不確実性の度合いであると言い、また旅には多くのワクワクとは別にドキドキが含まれると言う。ワクワクとドキドキの違いは何かと言えば、不安の有無ではないだろうか。先行きの不透明さからくる不安、食べる物や寝る場所の不安、さらには身の安全にかかわる不安、この旅が持つ

 “不確実性を乗り越えることが成功体験となり、自信となる”

それを、今も繰り返しているのが著者なのだろう。


 著者の生き方に対する価値観を知り、溢れる自信を感じさせられた2回目の読書から間を空けずの3回目の読みは、“著者の何を真似できるだろうか?”という意識を持ってページをめくった。
 周囲から応援される環境づくり(例:職場での根回し)、無意識の意識化(例:わざわざやっていることから好きを見つける)、良いと思ったことをすぐ取り入れる(例:紀里谷スタイルの発動)、出来事のファイリング(例:帰りの飛行機での自分探し)、希少性の創造(例:社畜謳歌力x弾丸トラベル力x伝える力)など、多々ある真似するべく著者の考え方や振る舞い方の中から、特に私に欠けているのが、

 “発想の転換や物事の長所や利点を捉える柔軟な考え方”

だと思った。
 より具体的に言えば、著者は、“○○だからこそ~”という思考法を使っているように見えるのだ。例えば、「安定したお給料があるサラリーマン“だからこそ”、自分の挑戦へ投資ができる」をはじめとして制約の多いサラリーマンという職業の中にも多くの長所を見出して最強の職業とまで考える発想の転換ができたり、「短い休み“だからこそ”、旅先では常に本気で楽しめる」と時間の制約を見方にしたり、その他にも“○○だからこそ~”という思考法は本書の随所に見受けられ、この制約を味方につける柔軟な考え方が著者の世界一周達成や充実したトランジット生活形成の大きなキーポイントになっているのは間違いないと思う。


 さて、感想文書きも終わりに近づいている今の状況を著者流に言えば、私は「帰りの飛行機」の中で気づきを消化しながら「自分探しの旅」の最中である。
 最後に本書中の沢山の旅行写真や赤線を引っぱった箇所を中心に読み返してみると、そこから私が感じ、思い入るのは、やはり著者の柔軟な考え方、行動し続ける姿勢、そして旅をとおして積み上げた自信である。

 旅に出てみよう!

しかし、今の家庭持ちの私には、それは言うは易く行うは難しであるし、出かけられる環境を整えるとしても、現実的にそれがいつになるかは分からない。

 では、どうするか?

それはヒントから具体的な方法まで本書に色々と書いてある。
 ただ、私なりの考えは、もしも旅の本質が不確実性を乗り越えることで自信を得ることであるならば、まずは身の回りの不確実性に意図的に飛び込んでみる(例:全く新しい分野の勉強を始めるなど)ということである。そして、その中に飛び込んだ後は結果が出るまで行動をし続けてみるのだ。そうして出た結果の中から、“私だからこそ~”という生き方の選択肢が生まれてくるのではないだろうか。

 私にとっては、今はまだ見えていない“私だからこそ~”という生き方。

 ただ、それを見つけようという姿勢が、「『自分らしい生き方』を、自分に対して証明していく」ということと、また自分を信じて生きることにつながるのだと思っている。

~終わり~

投稿者 masa3843 日時 2019年3月31日


本書を読んで最初に感じたのは、
「旅を通して人生を心底楽しみたい!」
という強いプラスのエネルギーです。

本書の中で著者は、
『週末だけで世界一周』という前代未聞のチャレンジは、
止まらないワクワクと同時に、同じくらいの不安な気持ちが押し寄せてきた、
と当時の心境を記しています。

不安な気持ちを乗り越え世界一周に挑戦することを決めた後も、
激務の広告代理店で仕事の調整をしながら毎週末海外旅行を続けることは、
大変な苦労があったことは容易に想像がつきます。

それでも本書からは、
大変なことを成し遂げた成果を自慢するというよりも、
「楽しかった!ワクワクした!」
という著者のプラスの感情が前面に出ており、
楽しむことそれ自体が成功の前提条件なのだと強く感じました。

本書の中で私が最も印象に残ったのは、
自分らしい生き方を見つけるためのステップの中で、
自分の強みを精査する方法として
「人よりも優れている部分」ではなく「希少性」に着目するべきだ、
と解説しているところです。

そして希少性のつくり方として、
能力を掛け合わせることを推奨しています。

希少性U = a × b × c × … x
ということになります。

ここで、Uを最大化する方法は、
 ●1つ1つの能力の希少性を上げる
 ●掛け合わせる能力の数を増やす
の2通りしかありません。

また本書では、
 「自分の強み≠人よりも優れている部分」
であり、
 「自分の強み=自分しか持っていない能力」
だと説いています。

だとすれば、自分の属性やフィールドにおいて、
他人がやりたがらないことをやる能力が
希少性に直結するのではないでしょうか。

例えば、私は公務員ですが、
公務員でブログやメルマガなどの情報発信をしている人はほとんどいません。
これは、公務員は副業を禁止されていることが大きな要因だと考えられます。
つまり、アフィリエイトやアドセンス広告などでお金を稼ぐことができないため、
ブログ等を始めるインセンティブが働かないのです。

しかし、希少性を高めるという観点で見れば、
こういった同じ属性の人がやろうとしないことは、
大きな可能性を持った分野と言えるのかもしれません。

次に、掛け合わせる能力の数を増やすためには、
どうすればよいのでしょうか。

その答えも、本書の中で見つけました。

それは、P192で語られている、
 『迷ったら、攻める』
 『違ったら、すぐにやめる』
ことです。

これは、ビジネスで言えばPDCAをまわすことに他なりません。

さらに著者は、安定した収入があるサラリーマンは最強の職業であり、
安定したお給料があるからこそ、自分の挑戦に「投資」することができると
説いています。

安定した本業をベースに、自分の興味の赴くままチャレンジし、
高速でPDCAをまわし続ける。
その結果、いくつかの希少性の種が育ち、いつしか花開く時がくる。
こうした希少性が掛け合わさることで、
自身の希少性がさらに高まっていく。

こうした一連の流れは、
肩書を数多く持つことがリスクヘッジになる人生100年時代において、
目指すべき『働き方2.0』のあり方なのだと腹落ちしました。


もう1点、印象的だったのは、
著者が行った投資とそのリターンの大きさです。

3ヵ月間の『週末だけで世界一周」にかかった金額は250万円。

これを娯楽費や遊興費といった「費用」と見れば、
無駄遣いと捉えることもできます。
1か月に80万円以上のお金を使っているわけですから、
少なく見積もっても生活費の4~5倍を浪費しているわけです。

しかし、これを「投資」と見ればどうでしょう。

著者は、この250万の「投資」によって
 ・世界各国の文化に触れる経験
 ・外国人とコミュニケーションをとるテクニック
 ・効率的に業務を終わらせる仕事段取り術
などを手にしています。
これだけでも、十二分に元を取っていると言えます。

しかもこの投資に情報発信を加えたことで、自分という商品に
●『リーマントラベラー』というブランド価値
を加えることにも成功しました。

このリターンは計り知れず、
投資した以上の「無形資産」を形成できたことで、
今後しばらくの間はキャッシュを生み続けることは間違いありません。

「モノ」ではなく「経験」に投資することの重要性については
よく語られることではありますが、
それに「情報発信」を掛け合わせることで、
個人を強力にブランド化できるということを、
ケーススタディとして学ぶことができました。


本書を通じて得た気付きや学びをベースに、
自分自身の今後の働き方について、
幅広く考えながら試しながら見直しを進めていきたいと思います。

今月も素晴らしい本を紹介していただき、ありがとうございました。

投稿者 2345678 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」を読んで
全編を通じてのストーリー性がWEB集客のランディングページのようだ。
ごく普通の学生生活を送り普通に就職した。しかし今度は一転極端な仕事人間に。仕事に埋没する人生が永遠に続くと思われたその時、自分がかつて憧れ又活動していたスポーツの観戦チケットが手に入る。
またそれがアメリカでの観戦。何とかしようと一途に画策。見事チャンスをものにして渡米。
知っているだけの単語で乗り切る痛快さ。
この体験が著者の生き方を大きく方向転換させる。情報発信を続け、休み方を変え、働き方を変えていくうちに、外部から思わぬ援護が舞い込む。メジャーデビューとなりSNSを活用し読者が増え、
読者自身が自分も出来るのではないかとチャレンジする。「リーマントラベラー」としてのコミュニティー活動も活発化しさらにその輪が広がっている。
著者自身は会社勤めをしつつ副業としてのライフワークがさらに充実している。これだけでもワクワクする。
また本書は、自己啓発の書籍といってもよい。
著者の経験から、休み方が変われば働き方が変わる。すると生き方が変わってくる。
生き方を人生と置き換え、人生を旅とするなら自分を発見する旅ではなく、自分を作り続けている旅、これこそが自分らしい生き方。
自分らしさとは、直感でワクワクすることがあればこれを追って正しいこと自分らしさを証明すること。判断の連続で、間違っていたらすぐやめる。これが大切。自己信頼があるから迷わない。
著者の独自性は、つらいこと

投稿者 Terucchi 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0」を読んで
私の要約としては、
1.自分で限界を決めない。
時間がない、でなくて、作ること。
やりたいけどできない、でなく、できることをやること。
2.まず、やってみる。
とにかく、行動
3.そうすると、意外に出来ることがあることに気付く。今までと違ったものが見えるとその次を考えることができる。
そして、次のことにつながる。
その繰り返しが、気付くと充実した人生となっているのですよね。

この話を読んで、とても共感しました。実は私も旅が好きです。
学生時代や会社へ入社したばかりの若い時は、長期連休には一人旅をしていました。それも、日本ではノープランで、だいたいの行きたいところを大雑把に決めて、後は到着してから決めていました。もちろん、泊まるところも現地へ行って、その街に着いてから、ピピッと来るところへ泊まっていました。なぜそうしたかというと、現地の方が面白い情報が入ったからです。変に日本で頭でっかちになると、それしか考えない。だから、あえて計画を立てず、行き当たりばったりを楽しんでいました。そして、いろんな人との出会いも現地で不思議と出会っていました。かれこれ、30年近く前のため、もちろんインターネットやそもそもパソコンも高価で個人が持てない時代でした。しかし、それでも何とかなり、とても満喫して、楽しんでいました。
今回この本を読んで、当時の自分の体験と同じ感覚を思い出した次第です。その時はもっともっと海外へ行こうとしていたのですが、仕事も忙しくなり、結婚して、子供ができ、行きたい気持ちにフタをしていた日々を過ごしてきました。
そんな中、一昨年、会社で1週間程度の休みを取り、ベトナムとカンボジアへ一人旅に行って来ました。そして、若い時の感動が蘇った次第です。そして今の自分に何かできないかを考えました。そして私は家の近くの観光地で、休日は外国人観光客に対して英語の通訳ガイドをしています。それが今の私にできることとして、楽しくやっています(かれこれ1年続きました)。この通訳ガイドが自分にとって、英語を学ぶことだけでなく、また観光客に喜んでもらうことだけでなく、いつかまた自分が海外へ行った時の幸運につながると思っています。これが今の私にできる智の道かなと思って行動しています。これも自分にとってできることが、次のことにつながっていることを実感しています。不思議とこういう時にこのような本に出会うものなのですね(しょ〜おん先生が出会わせてくれたのですが、ありがとうございます)。ただこの本を読んで、自分の反省として、いつか行く旅を遠い何年か先と考えていましたが、自分で勝手に思っていたことなのですね。早くするのも自分次第と思わせてもらったと思います。また自分にとってできることも、まだまだありそうだとも思わせてもらいました。だから、今後も自分でできることを考えていきたいと思います。
今回、益々旅へ行きたい気持ちが膨らんでしまいました。この本を紹介して頂きありがとうございました。

投稿者 satonaka 日時 2019年3月31日


『サラリーマン2.0週末だけで世界一周』を読んで

 やー、東松さんいいね。すごく日々を楽しんでる。楽しい人を見るとこちらも楽しくなってきます。だからこの本を読むと、まずわくわくする、どきどきする、ほっとする。自分は何もしていないのにその場にいて一緒に楽しんでいるような錯覚に陥ります。
 そもそも私が海外にちょっとした以上の不安を持っているのが言葉。実際に外国人目の前にしたら汗以外出てこないくらいの実力です。その不安を最初に吹き飛ばしてくれました。
 英語ができなくても大丈夫。単語をつなげれば何とかなる。
 ホテルがとれていないうえにガイド本もない切羽詰まった状態からの一幕は、最終的に大学のアメフトチームの練習まで見ることができたというハッピーエンドで終幕です。話せないから話さないというわけいかない状況だったとはいえ、積極的に話しかけたことが楽しさを引き込んだのでしょう。以前友人にすべてを任せて後をついていくだけだった私のアメリカ旅行とは全く違います。求める楽しみ方の違いとはいえ、多分同じような英語力でもほとんど地元の人と話すことの無かった私からすると、ちょっとうらやましいですね。私が旅行するときにはできる限り排除する不確実性を、東松さんは最大限利用して楽しい旅行に転化してしまいました。
 私の知人にも何人か似たような経験(言葉の通じない国で目的以上のことをして帰ってくる)をした人はいましたが、改めて文章で書かれると私からすればこれだけの経験をすればもうお腹いっぱいな気分です。これ以上食べられません。
 実はこの最初に書かれた旅行記で東松さんがクリアしたのは言葉の問題だけではありません。それは『会社を休む』という問題です。東松さんより年齢が上の私には『まったくの私用で有給休暇を取得する』がどれほど困難を極めるか実感としてわかります。でもそれも何とかクリア。きっとこれもたまたま入手できたチケットではなく、計画的に企画した旅行であったら結局計画の段階であきらめていたことでしょう。チケットが入手困難でたまたま入手できたことから、そのチケットを言い訳として休みを申請することができたのです。
 不確実性と偶然性を生かして成立した旅行。このことから『求めれば与えられる』といったことを、多分無意識に利用することを思い立ったのが東松さんを次のステップへと押し上げていきます。

東松さんからはこの先の行動にこそ学ぶことがあります。「わくわく」「ハラハラ」や「そうなる?」や「なるほど!」や「へ~」が続き、「いいなあ」「そうだよね」「そういうことか」と全ての行動や考え方がびしっと一本筋が通ります(詳細省略)。
でも、だからこそその一本筋のスタートであるNBAを見に行くことなったことに私は注目してしまいます。私が先に書いたように、偶然性を生かして旅行を成立させ、その旅行に不確実性を十分に生かし、ただのスポーツ観戦旅行をちょっとした旅にしてしまいます。
幸福な人と不幸な人の違いはその場にある幸福に気づくかどうか。私の知人たちは不慣れな海外で旅行が上手くいったという経験に満足しただけだったけど、東松さんは不慣れな海外でも楽しめるという『事実』『仕組み』に気づいたのです。そしてその気づきを次に生かしていきました。そしてそのあとリーマントラベラーとして活躍していくこととなります。
ちょっとしたことだけど、感じ方には大きな違いがあります。何を感じるか、で終わらずそこから何に気づくことができるのか。
この本が課題本に選ばれなければ、私は能天気に「この人楽しそうだなあ。この後何やるのかなあ。うわ、こんなことになっちゃうの」とコーヒーでも飲みながらぱらぱらと読んで終わっていたことでしょう。気づきって大切ですよね。
まず、気づくか。言葉では分かっていてもなかなか難しい。でも改めていろいろなことに気づきたいと思います。と、思っているだけでは気づかないだろうから、まずどんなことにも気づきのもとはある、ということを念頭に置いてこれからを過ごしていきたいと思います。楽しみながらできる範囲で。

投稿者 roman10yanadi 日時 2019年3月31日


働き方を変えると人生が変わる話
働き方を変えると人生が変わる、そんなテーマを掘り下げた1冊の本であると思います。サラリーマンは自主的に仕事を変えることが難しいそうで、そんな環境の人に参考となる機会です。また働くということにとどまらず、自分自身が発電機となって周りにエネルギーを分け与える存在になることができる、良い一例であります。コミュニティが自分の行動で出来上がってしまうことは、過日受講した「10年後に後悔しないセミナー」と通じるものがあります。お手製のTシャツを着て有志がSNSで旅先からアップロードしたら楽しさを増幅させてくれると思います。
ただ、著者は新入社員当初は社畜街道をまっしぐらだったようで、1章には「理不尽は我慢してナンボ」とありました。そんな私も休日なく働く毎日です。自営業だから24時間仕事のことを考えるものだと、上司であり父から言い聞かされてきました。仮に休みがあっても、仕事をしていないと不安になってしまい、そんなところからダラダラと仕事をしているのであります。
今回の課題図書から働き方を考える機会を得て、我が業界の働き方を考えてみました。まず営業と集金がありますが、そこには訪問・面談がついて回ります。仕事が好きという人は、人と話すのが好きに通じます。しかしそうでない人もいるわけですが、どうしたらそんなスタッフがお客さんのお宅へ楽しく訪問できるか・・・
 例えば訪問先の玄関の間取りをチェックする。併せて置物を把握する。私がこの意識を重視してみたら自然と次から次へと足が運ぶようになりました。そのうち風水師になれそうだと思ったら良い調子です。3章にあるように「さまざまな生き方を見に行く」といったところでしょうか。本来の仕事を何か別の興味にずらしてみると、本書から仕事のヒントに通ずるものがあるのに気づきました。例えば、とある少年が目の前の不思議な蝶に惹かれて追いかけて行ったら、気付いたら富士山の山頂に来てしまったような感覚です。
自分らしい生き方を仕事の中から見つけられたらとても幸せです。しかし自分に対してイキイキした感覚を掴まなければ証明するには至らないと思います。そこで幸せの規模感を把握する必要があるのでしょう。規模感をはかるには仕事に限らず、仕事から脱線したところに見つけられるかもしれません。ヒントは希少性というキーワードを頼りに、自分のやっていることの理由を考え抜く。最後にある「たくさんの違和感を感じる」を絞り切った時にいよいよ「自分の世界」が作られるのかなと思った次第です。
今の私は仕事を取り敢えず処理している感覚です。何か切っ掛けが欲しいと思ってましたが、実は自分の足元にあるものをしっかり考え抜くことが人生の充実さを左右するのでしょう。丁度いいタイミングで出会った本でした。

投稿者 Akkun 日時 2019年3月31日


リーマントラベラー読書感想文
初めて投稿させて頂きます。この感想文に取り組む過程で、新たな世界に触れ自らを振り返り、益々成長する事が出来ました。課題を与えて下さった先生、半強制的に参加させて下さったSさん、ありがとうございます。

気持ちのいい青空が広がる中、無限に広がる大地の上、僕は颯爽と自転車を漕いでいた。異国の空気を満喫する。しかし、気づくと急に生暖かい風と共に真っ黒な雲が辺りを覆い出していた。ポツポツと雨粒が肌に当たり、同時に雷鳴が耳をつく。上海から走り出して4時間、目指す蘇州は100数10キロ、iphoneは通じずGPSで地図も見ることができない。ここはどこなんだ。目の前の大地は果てしなく続き、雨脚が激しくなってくる。助けを呼ぼうにも周囲に人はおらず、民家すらない。とりあえず濡れないようにしようと、目の前の橋の下に駆け込む。靴は泥だらけ。辺りは暗くなり、止まぬ雨音の中で、僕は浅はかな旅の計画を立ててしまったことを後悔した。

旅と聞いて僕が思い出すエピソードだ。この後、親切な中国人に助けられ、宿を紹介されてその人たちと朝まで飲み明かした、という後日談も旅の醍醐味だ。言葉も知らぬ、土地も知らぬ、日常の安全地帯から離れると自分がいかに無力だったのか、また人のやさしさがどれほど身に染みるのかを知った。僕にとって旅とは未知との出逢いの中で自分自身を気づかせてくれる大切な人生の一部だった。

若い時分、時間を見つけては旅の計画を立て、国内、海外問わず旅をした。その中で出会う人々と得た体験は自分を大きく成長させてくれた。しかし、歳を経て結婚して生活の為の仕事が最優先となり、サラリーマンとして生きていくと決めた時に、僕の中でいつしかそんな旅を捨てていた。あれだけ好きだった旅、ワクワクとドキドキを感じさせて、生きている実感を与えてくれる旅から目を背けていた。日常生活に追われ、忙しいを言い訳にしながら、時折り過ぎ去り日を夢想することはあっても、決して届かぬものなのだと意識から遠のけようとさえしていた。
もう今後旅をすることを諦めていたのだ。

この本を初めて読んだ時には、僕は旅が好きだった昔を懐かしみ、世界中を旅する東松氏に憧れたものだった。ハードワークのさながら、時間を見つけては海外に渡航して、ただ訪れるだけでない最高の旅を重ねている。否、日本で働く時間さえ旅の準備期間だと捉え、価値観を変えることで自らの「世界の人々の生き方を知る」という目標に向かい一直線に人生を進み続けていた。そんな東松氏をぼんやりと、所詮は自ら手の届かない存在なんだろうなと憧れたものだった。

そんな折、たまたま東京で講演会をしているという情報を知り、早速申し込んで会いに行った。

アメフトで鍛えた恰幅の良い体型に、定期的に散髪しているであろう短髪のヘアスタイル。当たり前のようにその場にいて、いつも笑顔を絶やさず、仲間と言葉を交わしている。パワフルなエネルギーを発していて、近づくとより強烈に感じられた。講演会では自らの体験をいきいきと臨場感を持って話してくれた。東松氏のエピソードを追体験し、ハラハラしドキドキし、ホッとして旅の充実感を味わった。

東松氏は僕より一歳若い。少なくとも年月だけは僕の方が少し多いのに、人間として輝いているこの差は一体何なのだろうか。目の前で話す東松氏は、いきいきと、無邪気に、嬉しそうに、心から今ある自らの在り方を楽しんでいた。一方、僕は何をしているのだろう。日常に追われ、家庭に追われ、仕事に追われ、という言い訳を呪文のように自分に言い聞かせ、やりたいと思う心から目を背け、所詮自分にはなれない、憧れという言葉だけが宙に浮く。本当は旅をしたいのに何でしないんだ。

東松氏はサラリーマンという職業に誇りを持っている。安定した収入があり身分が保証されている。しかし、激務に追われる日々が続いたという。それでも、旅をするという思いが置かれた状況を変えた。自分が変わる事で周りが変わっていった。そしていつしかリーマントラベラーとなった。やりたければどんな状況であろうと、どんな状態であろうと何でもできる。僕はやれないんじゃない、やらないだけなんだ。

会の最後に僕は東松氏に直接「諦めていた旅への思いが叶うと思えてきました」と価値観が変化した事に感謝を述べた。その時、東松さんは僕にこう言葉をかけてくれた。
「さあ、チケットを買いましょう!」
そうだ、一歩踏み出せばいいだけなんだよ。
僕の旅はここから始まる。

投稿者 satoyuji 日時 2019年3月31日


サラリーマン2,0 感想
作者前書きてにて曰く、「週末」と「貯金」を使っただけで人生に奇跡が起こったとのこと。つまり人生を変えるには週末と貯金の使い方を変えればいいということである。作者はお金と貯金を何に使ったのか。旅行に使ったことは本書に書かれている通りである。では作者と同じことをすれば自分の好きなことができるかといえば違う。旅行することが好きな人がすれば作者と同じように人生が変わるかもしれない。しかし旅行することに喜びを感じない人が同じことをやっても変わることがあるはずがない。学ぶべきは今無駄遣いしている時間とお金を自分のやりたいことに集中して使うことである。そのために必要な時間とお金はどのくらいなのか。週末と貯金だけで十分であると作者は言っている。つまり、好きな人生を作るための材料はすでに自分の中にあると言っているのである。これは言葉を変えれば、時間がない、お金がないはただの良い訳ということだ。もっとえぐって考えると、時間があればもっとできる、お金があればもっとできるは「お金と時間があればもっとやりたいことができるという妄想がしたいだけである」とも言える。本書を読んで勇気付けられるのは、やりたいことをするためには今の資源で十分だと示してくれていることである。現収入の無駄遣いをなくし、週末にそのお金を使えば良いのである。

しかし読んでいくと他にもしていることに気づく。作者は自分の旅を情報発信という形で人と共有しているのである。人に応援してもらえるコンセプトを挙げてやりたいことをやっているのである。自分が楽しんでいることを人と共有しているのである。そうして人を巻き込みながら自分のやりたいことをやっている。その結果、サラリーマンをやりながら好きなことをし、しかも収入を得ることも可能にしている。

今ある資源を自分の好きなこと投入し、それを人を楽しませるために情報として発信していく。そうすれば自分のやりたいことができ、自分らしい生き方をすることができる。本書の内容を要約すればこれに尽きる。

ここからは自分の行動の発見を書いておく。今ある時間とお金をやりたいことのために使おうとすると、他のことをやっていても楽しい気分になってくる。どんなことをしていても今の選択が、やりたいことできる時間とお金を生み出すことが感じられるからである。残業しなければその分の時間を好きなことに使える。節約をすればその分のお金を好きなことに使える。この一瞬一瞬の選択が好きなことに繋がっているという感覚は日常生活にワクワクを生み出してくれる。私が具体的にやったことは家計簿による収入と支出の徹底した数値化。収入の使い道を先にパーセンテージで決めてしまう。以上の二つである。結果として自分の食費出費をより抑えてやりたいことに投入することができるとわかった。そしてお金が足らないと思った時には、自分がやりたいことをやるために今できることはなんだろうかと考える時間を持てるようになった。やりたいことができない障害がなくなった。お金がないと同時に時間がないこともない。時間がないと同時にお金がないこともない。お金がないと思えるのも、時間がないと思えるのも思考不足であると確信が持てるようになった。お金と時間が贅肉だらけの使い方であることを痛感した。そして本書から学んで自分に欠けていることは他者との共有であるとわかった。コンセプトを挙げて人と共有することが自分のやりたいことに社会的位置を与えるためのマナーであるのだろう。もし自分が太極拳を人に教えたいと思うのなら、今の自分にある時間とお金でリーマンタイチトレーナーとして活動することは十分に可能だろう。本書は楽しく、それでいて実は言い訳の余地なく、やりたいことをできることを教えてくれている。[了]

投稿者 ktera1123 日時 2019年3月31日


旅に出かける高揚感からくる「ワクワク」と、旅による見知らぬ出会い、無事に出発の飛行機に乗れるのか、無事に帰りの飛行機に乗って帰って来れるのかに対しての不確実性からくる「ドキドキ」、旅に出かける前夜なかなか寝付けなかっり、早朝出発にもかかわらず時間前に起きてしまった経験があります。

海外旅行の経験としては、旅行会社主催の成田空港集合のツアーに参加する(添乗員さんや現地駐在員さんからの情報を得られた)、会社の上司と海外出張する(上司が短期間駐在の経験があり、現地駐在員さんのアテンドがありました)、現地の空港とホテルの往復のアテンドの現地駐在員が付くツアーに参加する(現地に知人がいたので日中はアテンドしてもらった)、往復の飛行機とホテルを別途手配(インターネットが普及してくれたおかげでもあります)と段階を追って徐々に難易度をあげて目標を達成してきました。
ここ数年は海外に旅行していないのですが、(逆に海外から来ている人に会う機会が多いのはなぜでしょうか、大変不思議ですと書いて出かけたら道中で挨拶を交わすことができました。なぜだろう?)、いろいろなことがあり、日常の生活で自分らしい生き方を等身大で実現できていることがあるのかもしれませんが、日常の生活に刺激を感じなくなった時に、また出かけ始めるのかもしれません。

 本文中に書かれていた、「帰りの飛行機の時間は『旅から得たたくさんの気づきを消化する時間』」、初めて一人旅に出かけた遠い過去のことを思い出してみると、帰りの電車の中、夕暮れの時間が過ぎ、太陽が地平線に沈み、夜になった時、センチメンタルな気分になったことがありました。今振り返って見てみると、それが「旅から得たたくさんの気づきを消化する時間」だったのかもしれません。旅を経験することにより、経験値が上がり明日からの挑戦への糧になっていたように思います。

 今でも、新幹線で西から帰宅する時に「現在、小田原駅を定刻で通過しました。新横浜駅には時刻どおり○時○分の到着の予定です。お降りのお客様はお降りのお支度をしてお待ち下さい。」のアナウンスがあると、旅も終わりだとどことなく切ない気持ちを感じることがあります。昔と違って、旅に出かけるのが非日常でなくなりつつあり、車内、機内でも日常と変わらないことをできることが多くなったので、センチメンタルな気分になることは少なくなっているように思いますが、「旅に出てよかった」と感じることはありました。
 帰宅の際の徒歩の時間など、他のことに左右されずその日の出来事についての「気付きを消化する時間」を時間を確保して振り返りや、考えごとの整理をしてみるのも、昔から言われている「三上」の馬上にあたりますのでよいものです。

 ところで、昔、旅行を意味する英単語の「トラベル」は「トラブル」が語源という話を聞いたことがあります。「トラブル」を如何に楽しめるか、それが旅の醍醐味なのかもしれません。「トラブル」と言っても帰りの飛行機が遅延して、空港着が終電の後になって空港から自宅までタクシーで帰宅になったのが今まで経験した最大のトラブルで、あとはお土産話になるようなこと(空港の出国審査の際に抜き打ち検査に引っかかったが疚しいことはしていないので問題はなかった)だけだったので、恵まれているのかもしれません。

今年2019年の新春セミナーは名古屋まで受講に行ったのは、旅に関する気持ちが心のどこがで疼いている気持ちの現れかもしれない。来年2020年の新春セミナーは大阪に受講に行けるよう今から準備を始めよう。(気が早すぎ)その前に、昨年2018年に実施予定だったが地震の影響で延期になってしまった社員旅行があるはず。某旅行会社からのメールもきていることだし、そこまで待たないでどこか海外へでもでかけてみましょうか。
そんなこと言っていないで「迷ったら攻めるだよ」「自分の挑戦への投資だよ。」「失敗したらやりなおせばよいだよ。」と著者さんが見えないどこかで強力に後押ししていることを感じています。

投稿者 Akkun 日時 2019年3月31日
リーマントラベラー読書感想文
初めて投稿させて頂きます。この感想文に取り組む過程で、新たな世界に触れ自らを振り返り、益々成長する事が出来ました。課題を与えて下さった先生、半強制的に参加させて下さったSさん、ありがとうございます。

気持ちのいい青空が広がる中、無限に広がる大地の上、僕は颯爽と自転車を漕いでいた。異国の空気を満喫する。しかし、気づくと急に生暖かい風と共に真っ黒な雲が辺りを覆い出していた。ポツポツと雨粒が肌に当たり、同時に雷鳴が耳をつく。上海から走り出して4時間、目指す蘇州は100数10キロ、iphoneは通じずGPSで地図も見ることができない。ここはどこなんだ。目の前の大地は果てしなく続き、雨脚が激しくなってくる。助けを呼ぼうにも周囲に人はおらず、民家すらない。とりあえず濡れないようにしようと、目の前の橋の下に駆け込む。靴は泥だらけ。辺りは暗くなり、止まぬ雨音の中で、僕は浅はかな旅の計画を立ててしまったことを後悔した。

旅と聞いて僕が思い出すエピソードだ。この後、親切な中国人に助けられ、宿を紹介されてその人たちと朝まで飲み明かした、という後日談も旅の醍醐味だ。言葉も知らぬ、土地も知らぬ、日常の安全地帯から離れると自分がいかに無力だったのか、また人のやさしさがどれほど身に染みるのかを知った。僕にとって旅とは未知との出逢いの中で自分自身を気づかせてくれる大切な人生の一部だった。

若い時分、時間を見つけては旅の計画を立て、国内、海外問わず旅をした。その中で出会う人々と得た体験は自分を大きく成長させてくれた。しかし、歳を経て結婚して生活の為の仕事が最優先となり、サラリーマンとして生きていくと決めた時に、僕の中でいつしかそんな旅を捨てていた。あれだけ好きだった旅、ワクワクとドキドキを感じさせて、生きている実感を与えてくれる旅から目を背けていた。日常生活に追われ、忙しいを言い訳にしながら、時折り過ぎ去り日を夢想することはあっても、決して届かぬものなのだと意識から遠のけようとさえしていた。
もう今後旅をすることを諦めていたのだ。

この本を初めて読んだ時には、僕は旅が好きだった昔を懐かしみ、世界中を旅する東松氏に憧れたものだった。ハードワークのさながら、時間を見つけては海外に渡航して、ただ訪れるだけでない最高の旅を重ねている。否、日本で働く時間さえ旅の準備期間だと捉え、価値観を変えることで自らの「世界の人々の生き方を知る」という目標に向かい一直線に人生を進み続けていた。そんな東松氏をぼんやりと、所詮は自ら手の届かない存在なんだろうなと憧れたものだった。

そんな折、たまたま東京で講演会をしているという情報を知り、早速申し込んで会いに行った。

アメフトで鍛えた恰幅の良い体型に、定期的に散髪しているであろう短髪のヘアスタイル。当たり前のようにその場にいて、いつも笑顔を絶やさず、仲間と言葉を交わしている。パワフルなエネルギーを発していて、近づくとより強烈に感じられた。講演会では自らの体験をいきいきと臨場感を持って話してくれた。東松氏のエピソードを追体験し、ハラハラしドキドキし、ホッとして旅の充実感を味わった。

東松氏は僕より一歳若い。少なくとも年月だけは僕の方が少し多いのに、人間として輝いているこの差は一体何なのだろうか。目の前で話す東松氏は、いきいきと、無邪気に、嬉しそうに、心から今ある自らの在り方を楽しんでいた。一方、僕は何をしているのだろう。日常に追われ、家庭に追われ、仕事に追われ、という言い訳を呪文のように自分に言い聞かせ、やりたいと思う心から目を背け、所詮自分にはなれない、憧れという言葉だけが宙に浮く。本当は旅をしたいのに何でしないんだ。

東松氏はサラリーマンという職業に誇りを持っている。安定した収入があり身分が保証されている。しかし、激務に追われる日々が続いたという。それでも、旅をするという思いが置かれた状況を変えた。自分が変わる事で周りが変わっていった。そしていつしかリーマントラベラーとなった。やりたければどんな状況であろうと、どんな状態であろうと何でもできる。僕はやれないんじゃない、やらないだけなんだ。

会の最後に僕は東松氏に直接「諦めていた旅への思いが叶うと思えてきました」と価値観が変化した事に感謝を述べた。その時、東松さんは僕にこう言葉をかけてくれた。
「さあ、チケットを買いましょう!」
そうだ、一歩踏み出せばいいだけなんだよ。
僕の旅はここから始まる。

投稿者 gizumo 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」を読んで
 「別に“世界一周”に興味ないし・・・」と冷ややかに読み始めた本書。しかし、中身は本当に「普通のサラリーマンが旅(人生)を楽しんでいる」事を感じられる内容であった。きっとまじめで誠実な人柄なのであろう、それは自分自身にも向けられていることで、「自分らしい生き方を自分に対して証明する」といった表現でもうかがえる。自分に真摯に向き合うからこそ「熱くなれるものが見つからない」と悩み考え抜く姿は、“ぼー”っと生きて居る人間にはあり得ない。また、好きなことを本気でやりつつも、考え抜くのがただのサラリーマンではない由縁だろう。実際問題として「いろんな生き方を知る」だけで楽しいのか?という疑問も持ちつつ、やはりそこから「自分らしい生き方を考え抜く」、「自分らしい生き方を自分に対して証明する」というステップを踏む点で、王道とはいえなかなかできない生き方であり目を覚まされた感がある。
 自分を振り返ると、日本国内に限られるが思いつけば旅立つ身軽さは持ち合わせている方だと、また若いころは一通りの観光地も楽しんだが、最近はもっぱらメインの予定のみでほかはノープランで楽しんでいる。スマホとお財布があれば大抵のところは行けて楽しめる。要は、「自分が何をしたいか?」だけである事は実感している。案外、「他人は敵でない」ことも理解できるようになってきた。
 「何がしたいか?」なしでは何も得られないことは仕事や人生に関しても同様なのだと薄々感じつつ、「欲しいものは欲しい!」と望める強さを持つべきだと改めて決意した次第である。また、「サラリーマンだから」「お金がないから」などなど、「できない理由は山ほど見つけられる」生き方をしがちで周りを見ても一番ダメな職業のように言われがちな「サラリーマン」を謳歌している著者に勇気をもらった読後である。

投稿者 charonao 日時 2019年3月31日


本書を読み終えて感じた事は、私は旅行が好きなので、旅行記としても十分面白いと思いました。しかし本書の素晴らしい点は、自分のやりたい事を見つける方法、そしてそれを実現する為にどう行動すれば良いのかを、簡潔に分かりやすく書かれている事だと思います。

また、著者に元々備わっていたキャラクターが土台にあったからこそ、人生を激変させる事ができたのではないかと考えました。
自分のやりたい事を実現するには自分1人では難しく、周りからの協力や応援も必要です。大学時代に周りに友人たちに助けてもらって、なんとか卒業までに必要な単位はギリギリ取れたというエピソードから、元々周りから助けてもらうのが上手な人なのではないかと思いました。

そして社会人になってからも、著者には以下に記載するエピソードから、普段より周りから助けてもらえるような振る舞いをしていたと考えます。

・就職後、どの先輩よりも早く出社し、終電まで残業。終わらなければ休日もこっそり出勤
・”お付き合い”の飲み会も一番に曲を入れて盛り上げネタを仕込んで毎回披露
・先輩から何か言われたら「はい」か「YES」しか言わなかった

将来やりたいことや実現したい夢などなく入社した会社にも関わらず、仕事をきっちりとこなし、皆が嫌がるであろう”お付き合い”の飲み会も率先してネタを仕込み盛り上げ、先輩からの指示も文句を言わず受け入れる。このような人が嫌われる理由が見つかりません。
ここまでやっていたからこそ、激務だったにも関わらず、夢だったNBAを見に行くための休み希望を上司から受け入れてもらえたんだと思っています。

このような内容から、単に自分の夢を語って休みをゲットできた!といった単純なものではなく、それまで自分が築き上げた上司との信頼関係がこのような結果をもたらすのだと、強く感じました。「こいつの言う事なら、力になってあげよう」と思わせるくらいの人間関係を築いてこそ、初めて夢を武器に、希望を通すことをして良いのだと思います。

更にすごいと思った内容が、「週末だけで世界一周しよう」と決めた時に、上司を説得したやり方です。上司と一緒に3連休でラオスに行き、現地の人しか行かないような場所に連れて行くといった自分流の旅スタイルを経験してもらうことで、上司も自分の夢に巻き込んでしまっているところがすごいと思いました。
ただ単に良い上司だったというわけではありません。それこそ上司ときちんと関係構築ができているからこそだと思います。そもそも信頼している人とじゃないと、海外へ、特に現地の人しか行かないような場所へは一緒に行けません。

また、上司だけではなく、同僚や友人にもプレゼンし、全体で120人にも相談して、応援してくれる人がいたとのこと。
上司からの信頼、皆からの応援。これは、本田健著の「ユダヤ人大富豪の教え」に記載があった、「人に信頼されること、応援されること、この二つを上手にできたら、君は何をやっても成功できる」の一文を思い出し、まさにそれを体現していると感じました。


話は変わりますが、本書でもう一つ印象に残った箇所があります。それは、P188の「幸せの規模感を把握する」の内容についてです。
何人から「ありがとう」と言われれば自分が満足するか、その人数の規模と書かれていますが、金運や、智の道にも通じる内容ではないかと感じました。
もし、自分の働いている会社で出社したいのであれば、自分の配下の部下全員に「ありがとう」と言われる様な行動をとらなければならないと考えています。しかし逆に言うと、部下全員に「ありがとう」と言われて満足ができないのであれば、その会社で出社することは、自分にとっての幸せではない、と思いました。
ただし、部下全員に「ありがとう」と言われることに幸せを感じる事ができれば、自ずと皆を幸せに出来るほどのお金も回ってくるし、智の道も実現できるのではないかと考えます。

最後に、行動とその振り返りによって思考を深める事が重要だと、改めて実感した本でした。
ただ単に旅をして帰ってきただけでは、旅をしたという経験だけで満足してしまう。今までの自分はまさにその様な感じでした。
作者が何も知らない土地で感じた違和感を手がかりに、帰りの飛行機で自分の幸せは一体何かを考え抜いていた事と同様に、普段の生活からも自分が感じた事に対してそれは何故か?という問いかけをしていくことで、自分を知り、本当にやりたいことが見つかるのだろうと思いました。

投稿者 MKY 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」を読んで

大変面白く、読みやすい文章でもありましたので一気に読んでしまいました。

海外旅行というものは大抵の人は(私も含め)長期休みに行くものだというイメージがある中で、週末だけで海外旅行に行く。しかもそれを3ヶ月も続けたというところに衝撃を受けました。
有給の取得は8日間。同僚や上司に対して理解を得る努力も怠らず、仕事をしっかりとこなして自分のやりたいことをする。
すごく素晴らしいことだと思いましたし、このコミュニケーション力、タイムマネジメント力は多くの人が参考にしたいところではないかなと思いました。忙しい、時間が無いと人は言いがちですが、この本を読んでしまうとそのような言葉は迂闊に言えず、本当に自分は無駄な時間が少しも無かったか。必要な努力をしたのか。と反省しました。

この著者の凄いところはもう一つ、自分ルールで「ちゃんと現地の文化に触れる(行って帰るだけはNG)」と決めてそれを実行したことです。
ただ行って観光をしてきたというだけではない、現地の人や文化に触れるということ。殆どの旅行者がやっていないであろうこと、意識しなければ仮に1週間現地にいたとしても出来ないことだと思います。
そんな風に世界を旅して、多くの人を見てきた著者が「サラリーマンこそが最強の職業である。」と言います。最近、サラリーマンに対するネガティヴな面ばかりを見てしまっていた私にとって、色々と考え直す良い機会になったと思います。
隣の芝生は青く見えるとは言いますが、これから先の自分の人生を主体的に生きるためにも、何度かこの本を読み直して自分のことをじっくり考えたいと思いました。

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投稿者 AKIRASATOU 日時 2019年3月31日


サラリーマン2.0を読んで

1.nice to have ではなくmust have となる目標があること

本書における一番のキモは「海外旅行行けたら(世界一周できたら)いいなぁ」ではなく「海外旅行行く(世界一周する)しかない」つまり【nice to have ではなくmust have となる目標を持つことが人生を変えるための原動力になる】ということだと思う。

初めての海外旅行で旅の面白さを知り、それから旅にのめり込んでいった事で、なんとなく残業していた毎日に明確な目標(金曜の夜のフライトまでに仕事を終わらせる)ができた。それにより仕事のやり方が変わり、効率的な仕事ができるようになったことで残業が減り、評価が上がるようになった。このように目標を持ったことによって社畜同然だったサラリーマン人生が大きく好転した。このことから目標を持つことの重要性が理解できるが、ここで大事なのは「なんとなく」の目標ではなく、「絶対にこうなりたい」という目標を持つことが大事だという事だろう。

「旅ほど熱くなれることが会社の中にはみつからない」「働く意味をみつけられず、やりがいを見いだせずにいた」P50
という記載があるように、著者は一歩間違うとサラリーマンからドロップアウトしてしまってもおかしくないような状況だったと思う。そんな中旅の面白さを知り、旅にいかずにはいられないというmust haveな目標が出来たことによって、人生における優先順位・意思決定基準が明確になり、全ては【旅に行く】というゴールに到達するために逆算して行動するようになったのだろう(恐らくそれまではあの先輩に頼まれた仕事は他の予定を蹴ってでもやる、という他人軸で生きていたのではないかと推察する)。
旅という明確な目標が出来た事で、自分の軸が確立し、仕事の効率化や無駄遣いを止めるという行動に繋がったのだと感じた。nice to have とmust haveについては速読編でしょ~おんさんが言われている事だが「ああなりたい、こうなりたい」という程度の目標しか持っていない人の人生が好転しないのは、その目標がnice to haveだからだということ。著者は忙しく働いていたにも関わらず(県内1の公立高校から神戸大学へ入る学歴の持ち主なので優秀な人材なのだと思うが)熱中できるものが無い、イマイチな人生を過ごしていた。旅に出るまでは目標すらなかったのだろうけど、旅(世界一周)というmust haveとなる目標を見つけたことが人生が大きく好転した。例え過去がイマイチだったとしても、未来を良くするために真剣に考えmust haveとなる目標をみつければ、人生が好転していく原動力となり、良い未来に進めると理解できたことが本書を読んでの一番の収穫です。

2.自分がやりたい事を叶える為の努力を厭わない

週末だけで世界一周をするという目標を立て、その準備に8か月もの期間を費やしたという事実にもかなり衝撃を受けたが(今の自分に8か月も下準備をしてまでやりたいと思うようなコトがあるかと聞かれたら、残念ながら即答できない。というか、考えても浮かばないかもしれないので)、それだけでなく上司を海外旅行へ連れていって旅の良さを理解してもらうという発想と行動力に感銘を受けた。そこまでしっかり根回ししたら上司もダメだとは言えないだろう。夢や希望を持っている人(SHOWROOMで活動しているようなミュージシャンやアイドルの卵)を応援したくなるのは人間が持っている本能のようなものであって、著者のように【サラリーマンだけど世界一周したい!】という大きな目標を持って、それを叶える為に一生懸命努力している姿を間近で見てしまったら協力せずにはいられないのが人情というものだろう。自分の仕事に置き換えて考えてみると、やろうとしている企画により会社および関係各所にとって大きなメリットが発生するからOKなんていう姿勢じゃ本気とは言えないんだなと思い知らされた。物事に対して本気になってやるというのはこういうレベルで取り組むことをいうんだなと感じたので、今後の仕事にて絶対に達成させたい企画を上げる時には、このような発想・行動を念頭において取り組もうと思った。

3.予習よりも復習、振返りの重要性

人生でも仕事でも次にどんな事が起こるかわからないので、何が起こっても良いように準備しておくことは大事だが、起こりうる出来事は無限にあり、想定外の事が起こる可能性も十二分にあることを考えると事前準備=予習よりも、起こった事から何を学び、今後同様の事が発生した際にはどのように対処したら良いのかを考えて、実践できるようにしておく=復習の方が重要だと感じた。


以上3点が、本書を読んでの大きな収穫・気づきです。

投稿者 gogowest 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0」を読んで

サラリーマンである著者がサラリーマンを続けながら、海外旅行を楽しみ、その情報をアウトプットすることで、自分のまわりに人が集まり始め、ついには自分のコミュニティまで作ってしまう過程が面白いです。自分で自分の世界を作り上げていく生き方の記録であるとおもいます。

ブログで旅の記録をアウトプットするところから始まり、関心のある人が集まって「世界制覇プロジェクト」を主催、さらにオンラインサロンや年間50回の講演まで行っています。旅をとおして、結果的に著者は自分の希少性を高め、自分の強みにしています。
このように他の人まで巻き込んで、活動が広がっていっているのですから、「10年後に後悔しない生き方セミナー」のテーマの良い実例になっていると思います。

会社以外の活動の場ができているというのは、心強いでしょう。今のように動きが早い時代には、一つしか自分が生きる場所がないのはリスクが高すぎます。複数の自分の活動の場を用意して、リスクを低減するのが、今の時代には必要でしょう。著者はそれを旅を通して成し遂げています。

外国を旅することの意義は、新しい生き方に出会うことだと著者は言っています。
最初は楽しいから、旅行に行くのですが、新しい生き方に出会うこと、生き方の多様性に気付く、そういったことを自分を変える力にしているのだと感じました。

ここには二つの面があると思います。

1.知らない生き方、知らない社会に出会うことで広がる世界観。
知らない土地に行くことで、出会うさまざまな人々、そしてその人たちの日本とはちがう生き方に出会います。それが視野を広げることになり、ひいては自分を知ることにもつながり、さらに自分の存在の幅を変えていく原動力になっているのだと思います。
日本しか知らない人は、日本のことが本当にはわかっていないといえるでしょう。
国外を見てきて、自国と対比するなかで自分の国についての問題意識が芽生えてきて、その疑問に取り組むうちに、より自分の国を深く知ることになります。そしてそれは同時に、自分自身を知り、自分自身の価値観に変化が生じるということでもあります。
自分が今いる位置の認識と、視野の広さは、世界を知ることで、育まれていくものだと思います。

2.この世界は根本的によい世界であるという認識が深まること。
外国であっても違わないところもあります。違うところがその社会の慣習、人の生き方だとすると、違わないところは、人間は根っこのところで「善」であるということです。これが人類に共通する内面の共通事項であると私は思っています。
言葉がわからなくても友好的に接すれば、基本的に受けいれてくれる。つまり人間の根本には善意があるということです。結局、この世は楽しく、良いところという世界観が世界の人と交流する中で、内面ではぐくまれていくものだと思います。
こころの内面の世界の豊かさ、幸せ感はこの共通項である「人間の根っこは善である」からでてくると思います。

旅するということは、以上の二面から人間の成長を助けてくれていると思います。
旅という経験は本当に貴重です。経験は失われることのない価値があります。
ただ、経験を生かすには、内面の成長が必要。著者はそれを帰りの飛行機の中で、経験を咀嚼している。これは内面の豊かさに結び付き、ひいては幸福感に結び付く。
経験は咀嚼しなければ、栄養にならない。(苦労の経験は咀嚼があってこそ「苦労人」になれる。)
それと同様に旅も咀嚼して初めて栄養となるということに気が付いている著者はさすがです。
旅という経験は、内と外の二面から人の成長を支えてくれているのだと思います。

私の愛読書、高校一年の時に読んだ本の一節(著者は20か国語以上を高度なレベルでマスターした人)の言葉に以下のようにあります。
『意志の疎通に、感情の表白に、「ことばは人間のよろこびだ。」』
言語の違いを超えて、人間であること、それだけで分かり合えるということ、それは素晴らしいことです。それこそ人間として存在することのよろこびでしょう。広い世界と出会えること、それ自体がよろこびです。まだ見ぬ世界へのあこがれ、それこそ次の段階へのいざないでしょう。
この本は次世代のために、本当に読んでいただきたいと思える本です。
良い本をありがとうございました。

投稿者 vastos2000 日時 2019年3月31日


まず一読して、サラリーマンであることのメリットを強く感じました。193ページに書かれていますが、サラリーマンとしての安定した収入があるからこそ、旅に関してはやりたいことだけをやれると説いています。著者の場合は金曜の夜に出発するという締め切り効果で本業にも好影響が出ている点は、自分自身見習わなければならないと痛感しました。(最近、レポートや企画など、どれほど持ち帰り仕事をしているか・・・)
また、本書の大きなテーマである旅については、私自身はあまり旅や旅行に関心がないので近年は「週末だけで世界一周」が可能な状況になっているということに驚きました。本書を読んだことを機に、自分からはおそらく手に取らないであろう海外旅行に関する本を読んだところ、LCCの発展や羽田空港の国際化、スマホやWi-Fiの普及、アジアやアフリカ諸国の経済発展からくるビザの廃止などが要因で、10年前よりもはるかに海外旅行に行きやすくなっていることを知りました。
私自身の経験(およそ20年前)では、旅行代理店に足を運んで安いエアチケットを探してもらい、「日本(関空)からイタリアまで、KLMを使って往復90,000円が底値」だったところから知識がアップデートされていませんでした。しかし今では、ネットで簡単に格安チケットを検索~購入でき、往復50,000円程度で済むチケットもありました。

そして一読目で感じたことがもう一つ。本書は過去の課題図書である『「幸せ」について知っておきたい5つのこと』『LIFE SHIFT』『幸福の習慣』などで書かれていた、幸福な人生の具体例の一つではないかという思いを抱きました。ですので、再読の際は「仕事」「お金」「人間関係」「他人への貢献」といった切り口で読み進めました。

「仕事」に関しては、県岐阜高や神戸大学に入れる学力、バスケやアメフトで培った体力、そして合コンで鍛えられたコミュニケーション力を仕事で十分に発揮できているものと思います。つまりはこちらから旅に関する収入がなくても暮らしていける金額を稼ぎ、かつこの仕事に著者のもつ強みを発揮できているのではないでしょうか。

「お金」に関しては、これはもうはっきりわかりやすく、モノではなく「旅」という経験にお金を使っており、幸福を感じやすい使い方をしています。また、広告代理店という本業からの安定した収入があることが安心感にも寄与しているのではないでしょうか。

「人間関係」については、本書からは同僚の方との人間関係がうかがえますが、旅好きキャラの確立と、やるべきことをしっかりやっているという評価から良好な人間関係が築けていると読み取りました。
また、職場以外では旅好きの仲間?とリーマントラベラーのTシャツを着て国連加盟国に行って写真を撮りSNSにアップするという活動をしたり、サロンを運営してサラリーマンがもっと旅をしやすくなる方法を議論したりと、仕事以外の人間関係も構築できており、まさに仕事以外の柱が立てられています。

「他人への貢献」では、上記のサロンもそうかもしれませんが、本書のほかにもSNSや講演を通じ、旅に関する情報を発信し、シェアすることでサラリーマンの旅の促進をしています。本書の最終章も『「知る」旅から「伝える」旅へ』となっており、著者の貴重な経験が読者やフォロワーなどに伝えられることで、他人の旅の助けになっています。

これらのことからいかにエッセンスを抽出して自分事とするか?自分が「やりたいこと」は何なのか?を考えることが求められます。
仕事に関しては幸い、やりがいを感じられる部署から異動することなく、勤められていますし、お金の使い方に関しては、ここ1,2年はモノよりも経験や思い出にお金と時間を使うように心がけています。人間関係は職場では少々微妙なところですが、プライベートではそこそこ良好です。ただ、他人への貢献は不十分だと感じています。

私が「わざわざやっていること」は読書とサッカー少年団(息子が所属。自分自身が少年団OBということもあり、「コーチをやりませんか?」と言われたこともあり)への関わりがすぐに思い浮かびますが、どうかけ合わせれば、あるいはさらに何をかけ合わせれば自分ならではのことができるのか考えさえられました。
また、今までは「今の仕事をしている限りは少年団のコーチはできないなぁ」と思っていましたが、もしかしたら方法があるかもと思えてきました。課題は平日の2日の練習ですがそれこそ職場に「サッカーバカ」+「親バカ」キャラを浸透させ、なおかつ仕事で周りが納得のパフォーマンスを出せば、4,5年間限定なら平日の2日くらいは定時ダッシュも可能になるのではないか、今まで本気で実現する方法を考えてなかっただけではないか、と感じ始めました。
今はまだうまく自分の気持ちと考えが整理できていない状態ですが、私もまもなく40代半ば。そろそろ仕事以外の柱を立てなければと改めて思わせてくれる、良い意味で背中を押してくれる一冊でした。

投稿者 soji0329 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」を読んで


痛快である。まだ芳しい成果を見せない働き方改革。それも問題の発端となった代理店業界で、先んじて実現してしまったとは。さらに生き方までも、である。

イエスかノーか。白か黒か。物事を判断する場合、私たちは二者択一で判断をしがちである。しかし著者の東松氏は二つの両立を目指し、なんと実現してしまったのだ。

初めての海外。旅先でのピンチを乗り切ったことがすべてのスタートだったと思う。死に物狂いになれば、本物の能力が湧きあがってくる。まさに、ピンチは人生を変えるきっかけをつかむチャンスである。

『やりたいことが見つからない。このままではいけない』
私もサラリーマンとして、同じことを考えて来た。結果としてどのような行動をとったのか。私はこの問題意識をストレスと誤解し、発散、つまり忘れる方向に動いてしまった。そう、まさに社畜になる道を選んでしまったのだ。恐らく大多数のサラリーマンは、同じ道を歩んできたことだろう。

悩みを相談。なんと120人。私であればせいぜい5人程度だろうか。もしそのうち3人が同じ意見を言ったら、そこで同調してしまうだろう。東松氏が決して結論を出さずに相談をし続けたのは、自分の眼で確かめなければならないと思ったからに違いない。見ると聞くとは大違い、とは、まさにイスラム圏での旅で実証されているではないか。

旅には出たい。でも会社は辞めたくない。二者択一に迫られての大きな発想の転換。それが「週末だけで世界一周」。サラリーマン生活を日本でのトランジットと思いついたのは、千思万考の末の悟りの境地とも言える。が、これを実行に移せたのが東松氏の真骨頂と言えるだろう。

週末になると海外ばかり行っている。ひょっとするとヤバイことをやっているのではないか。そう勘繰られる危険を察知して、上司と一緒に旅に出る行動力には驚かされた。それもヤバイ臭いがする国、ラオスである。この選択はよくも考えたものだと思う。同行してくれた上司もまた、出来た人ではないか。

行動力と言えば、紀里谷スタイルでのキューバや、佐々木希になりきった香港の旅。そこで目を見張ったのは、東松氏のコミュニケーションに対する認識である。言語よりボディランゲージ。さらに各所の旅先で出会った人と「スポーツ」「ファッション」「音楽」「ダンス」「食べ物」を通じて意思疎通を実現していることだ。数多い写真での東松氏の人懐っこい表情もまた、相手の警戒心を解いてしまう強力な武器となったことだろう。コンゴの写真、サプールの恍惚とした顔を見ると、表情は言語に勝るコミュニケーションスキルではないかと考えさせられる。

旅先で東松氏が仕掛けた数々のイベント。これらは普通ではなかなか考えられないのではないか。香港ではせいぜいロケ地の写真を撮る程度。コンゴではサプールを見つけて終わり。インドだってサウジアラビアだって、しこたま記念写真を撮れば満足するのが一般人だろう。それなのに、雑誌を並べて同じポーズで写真を撮らせる。暑い中、自分もスーツを着込んでオシャレを決め込む。日本のレトルトカレーをインド人に食べさせる、浴衣でアラビア人を挑発(?)する。これはまさに広告代理店で培った企画力のたまものではなかろうか。

そして世界一周を達成した後の人生の大きな変化。最初は地球の歩き方から始まって、旅ごとに上達してきたITスキルによるところが大きいのではないか。世界に向けた情報発信。それがさまざまな人たちとの新たな交流を産み、さらに次への旅へと誘う、好循環を引き起こしている。現在ではオンラインサロンの運営までも。これこそ「伝える力」が起こす化学反応であろう。

二者択一から、二者択“二”を実現させる発想の転換。それを実行に移し得たのはまさに奇跡。単なる旅日記ではなく、そこから「伝える旅」として昇華させた東松氏の人生訓は、大いに考えさせられた。「自分らしい生き方」。生き方の選択肢を知り、熟考し、行動して証明する。それは誰にでもない「自分に対して」というのが、グッとくる。

『何人から感謝されるかで、必要なお金が決まる』
歳を重ねると、必要なお金はどれほどか、不安にさせられる機会が多い。しかし幸せの規模感を、こんな形で定量的に定義されたのは初めて見た。この言葉には実に説得力がある。

そして自分しか持っていない能力を掛け合わせて、強みを精査すること。そのためにも自分の「直感力」は非常に重要だとは。「私は」ではなく「弊社は」と称し、判断を上長に委ねるサラリーマン習慣。こうした日常に埋没した私にとっては、実に耳が痛い。五感を鋭くし「違和感」をキャッチしてその理由を考えろ、とは、まさにすぐにでもやるべきことなのだ。

『終りがあるから旅は美しい』とはけだし名言である。東松氏は旅を振り返ることで、自分の心の中までも旅をして来たのだと言えるだろう。そうやってたどり着いた境地が「リーマントラベラー」。この「二者択二」の概念を私も持てないか、あらためて自分を旅してみようと思う。

投稿者 miyuchen 日時 2019年3月31日


人は、誰もが自分らしい生き方を模索しています。
そしてそんな誰もの大多数は、名もなき普通の人です。

著者がこれだけ共感を得た理由は、名もなき普通の人が、自分の人生と向き合い、考え、そして変化していった姿の中に、多くの人が自分の中に私にもできるのではないかという「希望」を見たからだと思います。彼が特別な才能や環境に恵まれていた人であれば、これほどの共感は得られなかったと思います。


はじめに心に留まった言葉は「幸せの規模感を把握する」ということです。
何も意識せずに生きていると、他人からの評価でそのゴールを決めがちです。
自分が何に幸せを感じ、何を目指しているのかはっきりと答えることができる人は少ないのではないのでしょうか。
自分の幸せの規模感を把握することで、目指さなくてもよいゴールへの努力を手放すことができると思います。その分自分のやるべきことに時間もお金も投資できるということです。

そして一番心に留まったキーワードは「考え抜く」という言葉です。
才能は特別な環境や生まれ持ったものでなく、自分の中にある「当たり前」をいかに違った視点で見ることができるかにかかっているのかもしれないと気づかされました。

自分の「当たり前」の中にヒントを探す。
もし今自分に何もない、やるべきことが見つからないと思っているのなら、自分に才能がないのでなく、著者が述べているように「選択肢」が少ないだけなのかもしれません。

3つの選択肢で見つからなければ、5つ探す。5つで見つからないのであれば10探す。
答えに行き詰っている時は、ただ答えを探すのを諦めているだけではないか?見つかるまで「考え抜く」そこに自分らしい生き方を見つける方法があるのではないかということを、この本は教えてくれました。

著者の場合は世界一周旅行という経験から「考え抜く」材料を沢山得たのだと思いますが、そんな彼の「旅」にも段階があり、1つ1つの「旅」から得た学びを重ねてやっと自分らしい生き方にたどり着いています。
生まれて初めての一人海外旅行。ロサンゼルスへの旅、この時点で彼は自分の生き方が変わるなどとは思っていなかったでしょう。しかしこの最初の一歩が彼を変える大きな一歩になったというところも興味深いどころです。

最初の旅で日常生活とは違う経験から、新しい世界を見ることへの楽しさを覚え、キューバで自身がわざわざ海外旅行に行く理由を見つける、そして会社を辞めずに世界一周をするというやりたいことを見つける、香港、イラン、コンゴ、そしてサウジアラビアと旅を続けるにつれて奇跡が起きるようになる。この学びから発見を重ねていく姿に、特別なことをしなくても、新しい世界を学ぼうとしそれを重ねることで、自分の生き方は変えられるという可能性を知りました。

こうして著者は旅を重ねて考え抜いた結果、自分の当たり前の境遇、つまり「サラリーマン」という立場に新しい気づきを得たのだと思います。
日本の社会においてサラリーマンという世間からの「信頼」を余すところなく活用すること、
安定した収入があるからこそ自由に自分に投資ができること。
これはどちらも自分の当たり前を違う視点でみなければ気づけなかったことだと思います。

著者の場合は世界を旅することがきっかけでしたが、旅でなくても私たちの生活には新しい世界を見る方法はいくらでもあるのではないでしょうか。
(もちろん旅は日常生活から離れて新しい世界を見るのには誰にとっても一番おすすめの方法であるとは思いますが)

著者も本の中で書いていますが、すべての人が海外旅行へ行けるわけではありません。
本読む、映画を見る、芸術に触れる、いつも話さないような人と話す。
知らない世界に触れることは無限に溢れていると思います。

著者の旅の記録を読み進めていると、新しいことを探しに行こうとしないことは、
自ら自分の可能性や楽しみを放棄しているようなものではないかと感じられずにいられません。

本来その人に必要な才能と環境は、実はすでに充分に与えられているのではないか?それを生かすも殺すも、その才能と環境の活かし方に自分で気づくことができるかにかかっているのだとも感じました。

自身の経験をいきいきと語る著者の言葉に、世界はまだまだ楽しいことで溢れている!自分は知らないだけなのだ!気づいていないだけなのだという希望が私の心のなかに静かに湧き上がってきました。

明日何を学ぼう、何か1つでもいつもと違うことをやってみよう、そんな自分の可能性への原動力を与えてくれた本でした。

投稿者 mocajima 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0 週末だけで世界一周」(東松 寛文著)を読んで

本書は人生において幸せになるための教科書なのだと思いました。

幸せになるためには、不安や貧困を斥けて、心地よさや願望の実現を引き寄せる作業が必要だと思いますが、本書には「自分らしく生きることを証明する」ことで、叶うと心地よい願望を実現するために必要なことが書かれています。考え方・手順・そして実践例が丁寧にかつ分かりやすく説明されています。

ストーリーは痛快興趣です。乱世の英雄譚のような豪快さではなく、コロンブスの卵を目の前で見せつけられたような、「その手があったかぁ!」的な痛快な顛末です。

著者の東松氏は広告代理店に勤める多忙なサラリーマンです。食うために日本の会社員を続けながら、幸せに生きるために成すべきこととして選んだのが旅をすることでした。激務の合間を縫いながら、世界一周旅行の夢を果たすために著者が捻り出したアイディアが「平日は会社でトランジットしているのだ」というルールの発明でした。

この発想に惚れました。自分を世界に縛り付けているものは言葉であり、自分の日常を幸せにするのも不幸にするのも言葉の選択に過ぎないのだと思いました。

行っていることは、3か月間毎週末欠かさず海外旅行することであり、費用も数百万円級です。偉業と言うには随分と細やかな内容にも思えます。しかし、これまで誰もやったことのない挑戦を発案して、決意して、周囲を納得説得して、実行してしまう間に東松氏の中に起こったことは只ならぬ変化であったことでしょう。

そのことも本には隠さずちゃんと書いてあります。しまいには上司をラオスまで連れて行ってしまうくだりは、ここまでやってしまうのかと言う驚きとこれができないから俺は(何かを)成せないのだという悔しさを感じました。

幸せに生きる、つまり自分らしく生きるために必要な心構えが言語化されていたので、自分の血肉と変えるべく引用しておきます。

・自分らしさとは、「自分らしい生き方」を自分に対して証明することである
・それは、自分にしか判らない
・だから、自分がやってみて、自分に証明するのだ

自分がやって自分に証明して、それをSNSなどで発信してみて。誰かの心に響いてイイネと思ってもらえたら。それはもう自分だけの幸せでなくて、みんなの幸せとして増えていくのだと思います。

私も私が見つけるであろう幸せを発信していきたいと思います。
言うは易く行うは難しで、なかなか形になりませんが、諦めず続けていきたいと思います。

以上

投稿者 tadanobuueno 日時 2019年3月31日


サラリーマンであることを利用して自分らしく生きていく。正に自分の目指す方向と同じで、自分の行動と共通する部分(①)が多かった。ただ、パートナーや子どもがいる人間は違和感を感じる部分(②)もあり、この2点に関して以下にて自分の意見をまとめました。

1.自分との共通点

(死ぬ時にどうありたいか)
著者は、自分らしさを考え抜く方法として『死ぬ時にどうありたいか?』を挙げていた。
私もこの点を意識しており『自分・家族皆が笑っている葬式でありたい』と考えて、家族とも共有して、これに基づいて行動している。この基準は家族と自分の行動の核となるので非常に重要視している。

(幸せの規模感)
自分の人生、パートナー、家族への不満が多い人と話しをしていると、上記の核となる価値観共有の欠如と、自分の身の丈にあった『幸せの規模感』を持っていないと感じていた。
私は、上記の笑っている葬式に繋がらないことはなるべく執着しないようにしている。これにより、自分の『幸せの規模感』をなるべく小さくして、なるべく多くの幸せを感じることが出来るように心がけている。

(サラリーマンの強みの活用)
私は、育児分野でNPO等の活動をしているが、まさに著者の言うサラリーマンという本業の収入があるから、利益を産まないNPO活動にも関与できている。
ただ、主催側に回ることで、自分の労力はかかるが、自分が好きな内容を行い、その費用は払わずに、講師の方と話ができる利点をお金を払わずに得ている。

(流されにまかせて進んでみる)
著者の旅と同じように『育児をより楽で楽しくしたい』という想いのみで、あとは流れに任せて動いてきて今に至っている。具体的に、育児で自分が困ったことをきっかけにネットで調べ講座に参加し、知り合いができ、自分に必要な講座をつくりたい欲求がでて、知り合った方のNPOに参加して講座を作る側になる、という流れで動いてきた。やはり自分の感覚を信じて、具体的な行動を起こし、成功失敗を繰り返してきたことが大切だったと感じている。

(希少性)
子供が産まれてから育児分野のNPO等に携わり始めたが、男性の育児関与がまだ低く、妻が専業主婦ということもあり、特殊能力がなくとも、淡々とNPO活動に携わるだけで希少性があり、活動を続ける年月、イベントをこなした経験で更に希少性は高まっている。

2.違和感を感じた部分

(得意と好き、だけではなく、まずは取組から)
非常に共感する部分が多い中、パートナーや子どもがいる方が著者の考えを実践する際、順序を考えないといけないのではと感じ、その点で違和感を感じた。男性の家事育児参加を題材に、著者の考え踏まえ、自分なりに必要な手順をまとめた。

著者は『自分らしい生き方』に関して以下のように説明している。
・『自分らしい生き方だからこそ、きっとそれは自分の強みを活かせるものであった方がいいと思います(P190)』・『自分の強み=希少性(P190)』
・『自分の好きなことや得意なことから希少性をつくってみることをおすすめします(P191)』

男性が家事育児への参加を得意ではない、やったことがないからと避ける現状を見ていると、著者が言う『死ぬ時にどうありたいか』という根本的な価値観を家族で共有した上で、まずは家族として必要なことに取組み、その中で好きなことや得意な分野を見極め、チームに加わること。そこでパートナーの理解を得られてこそ、本当に自分の得意で好きなことに取組むことができ、家族のサポートも得られ、幸せな人生につながると考えている。

(問題に向き合うことでひろがる可能性)
家事育児(サラリーマンも同様)をやっていて、外部要因で自分の得意分野以外のことをやらざる得ない時がある。

著者も、旅を続ける目的があるから仕事の効率が上がると指摘している通り、やりたい事だけやって、義務を放棄する人ではないが、得意・好きでなくとも、自分の前にある問題に向き合い、主体性を持って取り組み、能力を高めることの重要性がもっと強調されるべきで、この点に違和感を感じた。

問題に向き合い、主体的に取り組む、これも非常に重要な姿勢であり、家庭や職場で自分が取り組める仕事の幅が広がり、チームとして問題に取り組むことで、自分の目の前にある問題がスムーズに解決され、自分らしい人生につぎ込める時間が産まれる好循環に入ることができる。

今後もサラリーマンであるメリットを最大限に活用するためには、問題に向き合う姿勢を持ち、会社の将来につながる、会社が直面する問題・人がやりたがらない面倒な仕事、に対して手をあげていく。そして、サラリーマンでありながら、自分の裁量がある仕事を選び、自分に必要なスキルを磨いて、常に会社の先をいくことが必要と考えている。

以上

投稿者 sujiemon 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0」

今回は、本の内容そのものというよりも、しょ~おん先生が本書を使い、

「自ら頭を使い行動を起こしてゆけば、私達のような人間が思い描いているような夢
レベルであれば、実現できないわけないんです!」

ということを、改めて私達に教えてくれてるのだなと、
そういうメッセージ性を一番強く感じました。

だから、それでも行動を起こそうとしないなら、もうあとは、私自身が、
幸せにならない選択をしているだけということになりますね。。。(チ~ン、ナンマイダ~)

すごくシンプルですが、本書にも書いてあったような、
自らの夢を実現するための行動プロセスを挙げるとすると、
以下のようなことでしょうか。

・偏った、囚われ過ぎた考え方に気づく

・気づいたら、考え方を変えてみて、ワクワクドキドキ感に従った行動を起こす

・あとはひたすら「奇跡」を覚えるまで行動を続けてみる!

↑上記、たった3行にまとめてしまってお恥ずかしい限りですが、
これをひねり出そうと、ウ~ンウ~ンと妻の前で悩んでいると、

「アナタ、今月も課題本の感想文かいているの?
 すごいわねぇ~。でも私には継続力がないから、そういうこと絶対に続かな~ぃ!」

と言われ、

「あ、それって絶対ただの思い込みだよ。
 今回の課題本から得られるエッセンスって、まさにそういうとこにヒットする本でさ、
 自分の可能性を制限してる思い込みの殻を破り、考えを深め、行動を起こしていけば、
 大抵のことは、誰にだって達成できるようになるってところなんだよね。
 だから是非、この本を読んでみなよっ!」

と、ドヤ顔で本書を妻におススメしてる自分がおりました・・・。

本書の著者さんも、サラリーマンなり立てホヤホヤの頃は、
本当に自分がやりたいことが見つからず、やりがいを見いだして行動しようにも、
同僚の眼がケッコー気になる、割とどこにでもいそうな典型的なサラリーマン人生を送っておられたわけです。

そんな、自分らとほぼ同じ境遇であるにも関わらず、
ひょんなきっかけで海外旅行をしたところから始まり、自分の知的好奇心に従って行動することで、
人生において、どんどん運が良いことが起こりだし、いつしかそれを「奇跡」だと自ら呼べるような
結果を手に入れていっているわけですから、
ほぼ同じ境遇にある、およそ日本に3000万人いる私と同族サラリーマン諸氏が、
自分には才能がない、スキルがない、運がない、だから幸せになれない、
なんてもう言えなくなってしまいます。。

つまり、この本、
自ら、幸福にならない、つまらない生き方を選択をしているだけなのに、
幸福にならないのは、自分以外の環境や境遇のせいだ!と言って怠慢決め込んでるレベルの人を
見分けてしまうのに最適な、ある程度成功した方々ご用達の必須アイテム本にもなるじゃん!
という見方もできました!素晴らしいです!!
自分もいつか、そんなレベルに到達してみたいです!!!

どうでもいい話ですが、本書読了後、無性に一人で海外旅行に行きたくなりました(笑)

私も今年で45歳になるのに、仕事以外のプライベートでは、まだ海外旅行はおろか、
国内でさえも、1人旅をしたことがないことに今頃気づきました!
(もちろん、旧友や知り合いを訪ねての1人旅はあるんですが、それ以外では皆無・・・)

なので、本書にあるプロセスやチェックポイントを真似して通過してみるため、
まずは、1人海外旅行から始めてみようか思います。
以前行ったオーストラリアで、「パンジージャンプにトライしてみたい方はいますか?」
と問われ、「ハイ!トライします!」と勢いで手を挙げ、
そして、突然訪れた初バンジーへのダイブ直前に感じたような、
あのワクワクドキドキした高揚感を、私も久しぶりに味わってみようと思います!

投稿者 H.J 日時 2019年3月31日


アウトプットの大切さを教わった一冊だった。

『リーマントラベラー』
『週末だけで世界一周』
このワードだけでも「え?どういうこと?すごくない!?」ってなるけど、東松さんのアウトプットの質が高いからこそ、本書を読む人々を惹きつけるのだろう。
ただ「サラリーマンでありながら週末だけで世界一周しました!とーっても楽しかったです!イエーイ!」とだけ言われたとしても、「え?どうやって?すごいね!」で感想が終わってしまう。
アウトプットの質が高く、そこに中々経験出来ない希少なストーリーや現地の生の情報があるからこそ人は惹かれる。
何よりも楽しそうな感じや東松さんの文章から溢れ出る人柄の良さも、人々を惹き込む要因であるだろう。
さらに後半は、巷の自己啓発書もビックリの自己啓発術が書かれている。
読む人々の人生も変える力を持つ素晴らしい一冊だ。
また、読了後がこんな清々しい気分になる本に初めて出会った。
春の暖かな日差しを浴びながら、公園のベンチでゆっくりと読み返したくなる。
そんな本だった。

さて、アウトプットの面に注目してみると、
そのアウトプットの質の高さを可能にしてるのが、
①”2種類のインプット”と②”帰りの飛行機の中の自分探し”
であると感じた。

①”2種類のインプット”について
インプットを2種類に分けると知識としてのインプットと体感型のインプットがある。
知識としてのインプットは学校で習ったり、新聞や本で読んだりして落とし込んだイメージ(実際に確認していないもの)。
一方、体感型のインプットは実際に行動して、自分の目で見て確認して、空気を感じたありのままの情報(実際に確認したもの)。
そう考えると、
東松さんの言う”違和感(P196)”とは、
「知識としてのインプット」と「体感するインプット」とのギャップとも言える。
知っている情報と新しく知った情報の相違があれば、違和感を感じるからだ。
だから、2種類のインプットのどちらかが欠けてしまっては、良質なアウトプットに繋がらない。
「知識としてのインプット」が欠けてしまったら、違和感にもならずに「へー」って流してしまうだろう。
アウトプットする以前に自分のフィルタにも引っかからないのだ。
逆に「体感するインプット」が欠けていたら、情報のまとめでしかない。
東松さんが言っている様に『行ってみないとわからない』ものもたくさんある。
知識をまとめただけのアウトプットであり、読んだ人の心には響かないだろう。
どちらが優れたインプットというわけでもなく、
大切なのは知識と体感で両方知ること、そうすれば自ずと”違和感”が感じ取れるのだろう。
この2種類のインプットがあるからこそ、人の心に刺さるアウトプットが可能なのだと感じた。

②”帰りの飛行機の中の自分探し”について
ただ、”違和感”をそのままアウトプットしただけでは、疑問で終わってしまう。
ここで”違和感”を自分に落とし込むために考え抜く。
旅から得た気づきを落とし込む時間があるからこそ、アウトプットの質が高まる。
インプットした情報や気づきを考え、試行錯誤すればするほど自分の記憶にも残る。
この時間はアウトプットするにあたり、とても大切な要素だ。

さらにアウトプットも2種類にわけると、
「自分に落とし込むアウトプット」と
その先の「人に伝えるアウトプット」の2種類にわかれる。

東松さんは「人に伝えるアウトプット」をしたことで奇跡を起こしている。
香港で佐々木希になれたのも、サウジアラビアの記事に掲載されたのも、どちらともブログやTwitterへのアウトプットが要因で起きたことだ。
ブログやtwitterでアウトプットをしてなければ、どちらとも起きなかったであろう奇跡だ。
そう考えるとアウトプットこそが奇跡を起こす手段であるともいえる。

だが、これらがわかったところで自分のアウトプットの質を高めることができるか。
たとえば、東松さんと同じように旅に出たとして、どんな違和感を持ち帰れるだろうか?
「旅中を楽しみながらもアンテナを張り巡らして、”違和感”を持ち帰る。」
口で言うのは簡単だが、実際に自分でやろうとしたら、どんなことを持って帰れるのだろうか。
そんな疑問も本書を読み直したら吹っ飛んだ。
何でもいいから違和感を感じて、考えぬければいい。
自分の旅は人それぞれだから、そこに質とか求める前にやってみればいいと言われた気がする。
もちろん、ここに「誰かに伝える」という目的が加われば、前述の様にアウトプットの質の高さは求められるわけだが・・・。
いきなり奇跡を期待しても、インプットの質もアウトプットの質が付いてこない。
まずは楽しみながら自分らしい生き方を探すこと。
自分なりにインプットして、自分なりに考えて答えを見つけて、自分なりにアウトプットをする。
「自分に落とし込むアウトプット」を地道に行うこと。
それが大事だと、本書に教えてもらった。

投稿者 eiyouhokyu 日時 2019年3月31日


サラリーマン2.0を読んで

 本書から学んだことは下記の3点である。

1.未来思考で現在の行動を変えると、人生が楽しくなる

 社畜寸前だった著者が、人生をエンジョイするきっかけとなった旅。気になる試合のチケットを購入して、勇気を出して休みをもらってアメリカへ。リサーチ不足はあったものの無事に楽しく旅行ができたというエピソード。ここまでは、思い切って行動をした話で、誰しもがやろうと思えばできる内容。しかし、3章冒頭から驚かされた。前回の旅と異なり、キューバについて詳しい情勢が書かれていて、著者の思考のステージがこの時既に変わってきてることを感じさせられた。

 キューバの旅をきっかけに、リーマントラベラーとして発信を始めていく著者。さまざまな生き方を見に行く旅は、サラリーマンの行き方と対極のように見える。この二つは混ざり合うことができない、と思っていた。旅をするなら仕事を辞める、仕事をするなら旅を諦める。そんな二択の概念を超える斬新な発想。サラリーマンをしながら旅に出る。できないを可能にする、それは気持ちの持ち方が行動を変えられるということなのだと、気づいた。「やりたい」→「できる」にするための方法を考えるというシンプルな構造から初めてみようと思った。

 私自身のことで考えると、今月は(たまたまというのもあるけれど)毎週末は新しいことに挑戦した。ゴルフ場デビュー、子どもの卒園式・謝恩会で披露した親の劇や踊り、占星術、フットサルデビュー、そして3月までの読書数25冊。「やりたい」と思ったものは、全て行動した。人生の密度が濃い3月だったが、日常生活に大きな支障もなくこなせたのは、「できる」という思いだけだった。「子育て中なのに」とか、「うちは無理」というできない理由はいったん置いておく事にした。
 何事もチャレンジした今月、私の毎日は本当に楽しかった。人生の制限を自ら壊すことで楽しさも倍増したように感じられる。
 
2.応援される仕組みを作ると、自分のやりたいことができる

 なぜ著者は、こんなにも旅ができたのだろうかと考えた。職場でリーマントラベラーを認めてもらうには、仕事をさぞかし頑張ったのだろう。でも、どうやって?

 旅行から帰ってきて疲れてパフォーマンスが落ちたら、きっと職場で居辛い状況になってしまうだろう。でも、著者は仕事でもスキルアップしつつ旅に行っている。恐らく段取を相当していると思う。旅行に行く前から、帰って来た時点でスムーズに仕事が進められる工夫。未来を見据えた準備と人への根回し。自分にとって旅がどういった理由で必要なのか。このプレゼンテーションは、私も実行していた!主人に、セミナー参加が私の人生にどのくらい影響を与えるかをアピールして認めてもらう。行くからには、やるしかない。人を巻き込むことで、感謝の気持ちも立ち上がってくる。

 そして、著者はSNSの発信にも気を配っている。旅の仕方も観光名所を巡るのではなく、その土地の地場の人と交流しているところが面白い。物を見に行くのではなく、人に会いに行く。本書では、驚くほど良いミラクルが起こっているが、それは著者が人とのつながりを大切にしているからこそなのだと感じる。旅行の写真を大量にアップするのではなく、不快に思われないぎりぎりのラインを計算しているように思う。関わる人から応援される仕組みをつくる。これは私に不足している部分だったので、自分の喜びと他者の喜びを結び付けられるような取組を実践していきたい。
著者は、リーマントラベラーと言う楽しみを独り占めせず、みんなに情報提供して共有して楽しんでいった。私の今月楽しんだことを個人で終わらせず、誰かにとって有益な情報となるような工夫をしていったら、私自身ももっともっとみんなと楽しめるだろうと感じた。そして、応援してもらえることでより一層幸せの共有の循環ができれば、人生はもっと楽しくなると思った。

3.自分らしい生き方をするには、取捨選択で人生をカスタマイズする

 著者が思考と行動で働き方を変えた時、合コンやだらだらと過ごす土日はなくなった。新しいことをするには、限られた時間の中で優先順位が必要だ。
 きっと旅をする際も限られた時間の中で、よい旅となるように事前リサーチや便利な技術的ツールを活用するような思考アンテナになっていったと思われる。時間軸には枠がある。一時の楽しみをとるか、人生のスパンで考えた楽しみをとるか。
 私は、時間軸で物事を判断するのが苦手なので、このあたりはよく自分の心と対話していきたい。未来の自分が良かった思える行動を、現在の私がしていきたい。

今月も良書をありがとうございました。

投稿者 chaccha64 日時 2019年3月31日


「サラリーマン2.0」を読んで

好きなことをしたい。
NHKの番組「最後の講義」で、物理学者 村山斉先生は「本当に面白いと思って興奮できるもの」を研究するためアメリカにわたって苦労されたそうだ。同じように環境、仕事を変えたりして成功した方はたくさんいる。(そのような方々の苦労や努力は大変なものですが) しかしサラリーマンでも好きなことができることを著者は証明した。
好きなことを仕事にできるのは幸せだ。少なくとも時間の三分の一は仕事をしている。その時間も好きなことに使えるのだから。しかし、時間をうまく使えば好きなことができる。好きなことに時間を回すために、仕事の時間を短くしようとする。仕事の時間を短くするためには効率的に仕事をし、うまく回す必要がある。そして、うまく回すために仕事上の人間関係もうまくやっていく必要がある。こうなると、できるビジネスマンになる。すると仕事も面白くなってくる。そして、好きなことができる時間も増える。好循環が生まれる。
好きなものを見つけるには、まずは仕事から始めるべきだ。(サラリーマンは同じ仕事を長く続けていくことは少ない。部署、役職が変わると仕事内容も変わる。そのために、仕事とは別に好きなものを持っていることは必要だと思う) どうしても仕事が好きになれなければ、別のものを探す。今までにやったもののなかで、次に興味がありそうなものにはチャレンジすればいい。その中から好きなものを見つけて行けばいい。それは一つである必要もない。複数作ることで希少性が上がる。
しかし、これは40歳くらいまででしょうか。好きなものを見つける時間もあるし、努力する時間もある。体力もある。好きなものをお金にするアイデアも、奇跡を起こす時間もある。
とはいっても、人生折り返しした人に好きなものをしたり、それを見つけたりという必要がないとは言わない。人生折り返した一人として、やはり好きなことをやったり、見つけたりしたい思っている。興味がわいたものには挑戦したい。そのやりたいという気持ちが、お金が必要だから仕事をしなければ、いつまでに終わらせなければという気持ちにつながっている。年齢で違ってくるのは、これをお金にしよう、奇跡を起こそうと考えないほうがよいのではないかということ。楽しく暮らすためにこれをやっているんだという姿勢で好きなことに挑戦していきたい。

投稿者 wapooh 日時 2019年3月31日


201903『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』を読んで
毎度申し訳ないのだけれど、「Not Aの世界を信じられるか?」という基本編の命題に辿り着いてしまうのは、読書の度に自分の無知が露呈するからだ、と言う事に酔うやく気付けて来た。
この本を書店で見た時、青い海に飛び込む背中がとても爽快に思えた。
帯に『激務の広告代理店で”社畜寸前”だった僕が、会社を辞めずに『週末』と『貯金』を使って3か月で5大陸18カ国を制覇した理由』とあるが、著者の東松さんの旅に出る前の状態を読んでいると、正直深く悲壮感に打ちひしがれた気がしなかった。
そもそも『社畜』とはなんだろう。思考停止状態で会社に囲われて自分の人生のほとんどの時間を捧げてしまう事?ならば、自分もトップり社畜人生を歩んでしまっているのかも。
サラリーマン1.0と2.0の世界の隔たり。自分にはまず、視野や自分の世界が日本に限られる人か?世界を意識している人か?・・・で扉が別れているのだろう。
東松さんは、2012年に高校時代から憧れて「死ぬまでに一度は見てみたかった」NBAのチケットを手にし、アメリカに旅行に行くことから、サラリーマン2.0の人生の扉が開く。この方の経歴を見ると、時に流されるけれど、本質を見る目を持ち合わされていて、それが嵌る時にとても素敵な人生の扉が開く、と感じた。
顕著な記述が世界一周を目指した経緯の中に書かれている。
『世界一周の本質は「世界をぐるっと回ること」ではなく、「世界をたくさん見て回ったうえで、世界をぐるっと回る事」』それによって、逆転の発想で、日本をトランジットと捉えて週末だけで世界一周を果たしてしまう。
でもこれは、思いつきではない。『考えに考える』習慣を持っているからなのだろう。
東松さんが教えてくれた「自分らしい生き方」を見つける3つの方法
① 生き方の選択肢を知る。
② 「自分らしい生き方」について本気で考え抜く
・自分が死ぬ時どうなっていたいか?・幸せの規模間を把握する。・自分の強みを精査する
③ 「自分らしい生き方」を自分に証明する。
サラリーマンのスキルであるP-D-C-Aサイクルを人生でも回してしまっている。
上記の事をしながら『オンもオフも本気で生きる』うちに、行動が変わり自分が変わり東松さんの世界は大きく変わる。
その根底にあるのは、考え抜く思考力。東松さんの旅のエピソードはどれも個性的で東松さんにしか語れないところがある。旅の前の理由から導かれた、旅本番での奇跡だったりする。それも好奇心をもって徹底的に調査する。文献を読み漁り、実際の旅で証明し楽しみを経て、旅した国と言う点と点がつながって地政学にも興味を覚え、深みを増してまた旅に出るから、人に対しても興味があるから規模が大きくなっていく。
東松さんの生き方は、広告代理店の『企画』に似ているのかもしれない。
『社畜』から世界を語る、リーマントラベラーへ。まだ旅歴の浅い第2章の写真ですでにオリジナルのTシャツを着ている。SNS映えする写真やエピソードで広く発信していく生き方。2017年にスタートしたという“力を合わせて全国制覇プロジェクト”の写真の数々や、メディアでの活躍。香港やサウジアラビアでの地元メディアで取り上げられたり、取り上げられないエピソードもそれぞれがぐっとくる出会いが多い。キューバでのダンスのひと時、靴を洗ってくれたお母さん、びっくりなサプールとの出会い。。。
『毎日過去最高を更新し続ける。最高にハッピーな毎日にする』
「自分で人生を選び取っていくんだ」と言う意気込みと思考力と実行力が人生を楽しくし、ただのリーマンに収まらない選択肢の多い生き方を実現している。
『もちろん辛いことも大変なこともたくさんあります。でもハッピーなことや嬉しいことが圧倒的に増えました』と東松さんは書かれている。
それが本書の道標なのだろう。
しょうおん塾生の中で自分の目から見て輝いている方々は本当にアウトプットが充実していて、自分の意志がはっきりしており、流されている感がなく笑顔が素敵な方が多い。FBを見ていると、海外ともつながっている確率も高いような気がする。
自分はどうするのか?まだ社畜の認識をして、そうではない生きかがを知って、理由を探す、ステップ1の段階ではないか。とは言え、人生100年ならまだ折り返し地点目前、という所、とじぶんをはげますしかない。
じっくりと新元号元年、考えて、行動の一歩を踏み出したい。
今月も素敵な本との出会いを有難うございました。

投稿者 kayopom 日時 2019年3月31日


再考:戦略的に生きること

「あなたの夢はなんですか?」と聞かれて、自信をもって即答できる人が「夢を叶える人」なんだなと再度教えてもらった本だ。
連想したのは「バッタ博士」。ウルド博士同様、著者東松氏の明るさと巻き込み力、独特のユーモアにワクワクさせられた。

しかし単に「面白かった〜」で終わらせていはいけない、教訓が随所に会った。
それは著者・東松氏の「夢を叶えるため」の転換力、環境設定力、伝播力だ。

●転換力
彼がリーマントラベラーとしてやっていく、と決めるまでの過程が興味深い。
最初のヘビーなアメリカ旅行をきっかけに、海外旅行の楽しみに目覚め、ひたすら旅行に出かける。
しかし、ある時彼は自分はなぜ海外旅行へ行きたいかを掘り下げたこと。
結果「世界の人のいろいろな生き方」に触れたいと結論を下したことがすごい。
SHOWROOMの前田氏に通ずる自己分析力。
ここに次の行動へのブレークスルーがある。

フツーのサラリーマンには、海外旅行とはある種の贅沢、時間とお金がある人だけに許される行為、
と言った趣がある中、そのハードルをぐっと下げる転換力もすごい。
海外に出るために、日本にトランジットしている、と考える。
この発想の転換は「なるほど~!」と膝を打った。
正直、学校にあがっている子どもがいる身としては、羨ましくて仕方ないが、
柔軟に思考を広げて、制限事項を突破していく柔軟性の大切さを教わった。

●環境設定力
次に世界の生き方に触れるために、サラリーマンをやりながら、週末だけで世界一周する計画を立てる。
そして、無茶難題と思えるこの挑戦を同僚や友人に、会った人にひたすら話しまくる。
共有することで不安を払拭し、応援する人を増やし、周囲を巻き込んでいく。
また、週末旅行に向け、金曜までに仕事を計画的に終わらすために、仕事のやり方を変え生産性を向上させた。
その結果として社内での評価が上げてしまうとは!
その「キャラ化」を確立するための根回しが素晴らしい。
ここで最も驚愕したのは、一番の難関「上司」を週末旅行に同行させたこと。
しかもラオス?村上春樹か?この説得だけでも相当な熱意と労力だったろう。
この「巻き込み力」は早々真似できるものではない。
そこに著者の嫌味のない戦略性を見る。自分の夢を明確にしている人の何と強いことかと。

●伝播力
旅の目的や渡航先に、独自の設定をし、SNSで発信することで、仲間を増やしていく。
ここでは著者のユーモアセンスと、巻き込み力がいかんなく発揮される。
個人的にいちばんのお気に入りエピソードはコンゴ共和国で、サプールと呼ばれるお洒落なジェントルマンを探すこと。
まずこの目的を設定するセンスが素敵、こういうニッチなもの追求するの好きです。
40度越えの気温の中、スーツを着て街を練り歩き探し出そうとする無茶さ。
その結果繋がっていく最後のリアルサプールとの出会いも、ドラマ以上の筋書きだ。
このようなエピソードが毎回披露されるのだから、周囲も彼の行動には注目せざるをえない。

まとめとして、東松氏の夢が叶えられているポイントは、
海外旅行に出て世界の人々の多様な生き方に触れたいというとても個人的な夢を、周囲をうまく巻き込み、みんなの夢と同化させたことにあると思う。
自分が楽しい、そして周りも楽しい。
夢をエゴに終わらせず、みんなも明るく楽しくなる。。
この行動力とキャラクターは早々真似できるものではないが、どうやって「周囲」との折り合いをつけるかは、
夢でなくとも常にサラリーマンが学んでいかなければならない課題だ。

海外旅行だけではなく、普段の実務にも応用の効く学びと気づきが多数あった。
やりたいことがあれば、その気になればできるんだ!
真摯に素直に向き合うこと、明るく対応することの大切さ。
新年度、新たに「リーマントラベラー」的行動力を発揮してみたいと思う。

蛇足であるが、日本をトランジットの場所として捉えなければいけない、のはある種の虚しさを感じたのは事実。。
日本に来ていたある外国人観光客は、「今回の休みは9日間で、夏休みはまた別に2週間ある」と言っていた。

日本のサラリーマンが、フツーに10日休めることなんてほとんど無い。。
年末年始、GW、お盆休み、せーの!で休まないと取れない長期休暇は、高コストと混雑との戦いだ。
もっと社会全体で生産性を上げて、柔軟な組織体制や仕組みが作れるといいのに。。

投稿者 jawakuma 日時 2019年3月31日


サラリーマン2.0 週末だけで世界一周 東松寛文 を読んで

いや!これはやられました!もうタイトルでピーン!と来たとおり、週末だけの海外旅行を繰り返し、各国をつないで世界一周したんだなぁというところは想像できていたのですが、読んでみてさらに驚いたのが、平日の日本での仕事は“トランジット”というわりきり方。これはナイスでしたね(笑)そして見事なのが“リーマントラベラー”のキーワード。この一言でこの人の属性・活動内容がバッチリ伝わる素晴らしいキャッチコピーです。さすが広告代理店勤務ですね。サラリーマンという時間制約がある職種(しかも激務の広告代理店)×世界一周=著者!という式なわけです。もちろん海外旅行が好きなサラリーマンは5万といるわけです。でも平日トランジット論を携えて週末だけの3か月で世界一周を成し遂げ、情報発信をしたのは東松氏しかいないわけです。これは見習わないといけませんね。私も自分の好きな道を突き進み、○○×○○という確固たる自分の柱を打ち立て情報発信しなければと猛省しました。2017年1月に人生リデザインのセミナーを受けてから早くも1年強が経ちますがいまだに日々のサラリーマンと育児生活の中で時間捻出が滞る毎日を過ごしてしまっています。改めて現状の棚卸と時間確保からやり直したいと思います。

●好きなことを見つける
学生時代は超フツウ、社畜寸前の合コン好きサラリーマンだったという著者ですが、学生時代からの夢NBAプレーオフのチケットを手にいれたところから、人生の確率変動が始まります。初めての海外一人旅は私も経験ありますが、多かれ少なかれハプニングに見舞われるものです。その過程で脳がフル回転して日常では決して使用しない能力が開花されるので海外は自分を変化させるのに最適なのですが、よりによってWi-Fiも持たずに「地球の歩き方」を忘れるとは…まさに旅のバイブルですからね、歩き方は。そりゃ確率変動も起きますよね。単語と中学英語で旅を満喫したときの経験から著者は海外の一人旅にドップリハマっていくのです。

●あそび(不確実性)をもたせる
キューバでの旅。これも海外旅行あるあるですが、行ってみると意外と予定調和でただの観光旅行になってしまっている場所があります。家族や友達で訪れていればそれはそれでいいのかもしれませんが、著者のような“旅”を求めている人からすればこのパッケージ型プランは崩しにかからないといけないですよね。著者は“紀里谷スタイル”といっていますが、大切なのは好きなことを、やっていくときにあそび(不確実性)をもたせるということです。これが予想外の変化を読んで旅を色鮮やかにしてくれるのです。自分が何かに取り組む場合もガチガチに固めずにある程度、余裕をもって取り組むことが大切なんだと理解できました。

●考え抜くことの大切さ
海外旅行が楽しくて繰り返していく著者。そのままたまに海外でバカンスをするサラリーマンは多い中、東松氏は考えます。ここ大事です。なぜそれが好きなのか考え抜くことが大切なんです。海外旅行と一口にいっても多種多様な楽しみ方があります。その何が好きなのか?彼の場合は「もっと世界中の人々と触れ合いいろいろな生き方が知りたい」です。それに“リーマントラベラー”というキャッチーなブログをつくり、現地の人と触れ合い発信していくという東松氏のスタイルがここで確立するのです。

●発信することの大切さ
彼センスあるなぁと感心させられたのは“雑誌パクリ”の技です!ただただブログやSNSで情報発信を続けてもファン層を獲得するのはとても地道な作業になるのが常です。でもそこで狙ってかそうでないか判りませんが、有名人の影響力に相乗りさせてもらえる技、“雑誌パクリ”が功を奏するわけです。なるほどですよね!一気に画像が拡散し何とyahoo!
のトップニュースですからね!もし狙ってやっていたとしたら凄い策士!でも雑誌が出たそのタイミングでの行動力がなければここまでの効果は表れなかったはず。即行動の威力も含め、大いに参考にさせてもらいたいです。

●好きなことをトコトン突き詰めてやる
ほかのひとが追随できないくらいに短期間で凝縮して一つの事に打ち込む、濃ゆ~い時間。リーマントラベラー東松氏は日本トランジット論と世界一周の野望の構想を得ます。そして3連休が多い10月からその実行に移り見事、3か月間の週末と貯金250万円だけを使って彼は人生を変えてしまうのです。これも彼のスタイルを特化させています。決して高級路線でもなく貧乏旅行でもなく、週末の時間とそこそこの費用をかけて圧倒的な結果を出すことに成功しています。他の海外旅行好きと完全に差別化できているのです。好きなことを見つけ、自分のテリトリーを明確にして、それをトコトン突き詰め他とは異なる柱を確立する。ここからが本当の確変のスタートです。その強みが、地球の選び方の旅のプロに選出、テレビやラジオの出演、50回以上もの講演へとつながっていくのです。

●やり続けていると奇跡が!
想定内ももちろん発生するが、想定外の奇跡が起こる。しょ~おん塾ではセミナー受講生同志が結婚したり、合同セミナーを行うパートナーとなったりという部分が想定外だとメルマガに書かれていましたが、東松氏にもやり続ける中で奇跡が起こっています。これは
前述のあそび(不確実性)の部分もおおいに関わりがありますが、不確実なことが起こってもそれに逆らわず乗っかることが大切なようです。香港のペニンシュラからのオファーには即アポを実施。サウジアラビア(日本人が行けないこの国を選ぶのもセンスあり)でのお祈りの写真は即撮影&SNS投稿。その後のツイッター取材も相手を見極め即返信。これらが奇跡的なバズりを呼び、フォロワーを増やすこと、ファン層を獲得することへとつながっているのです。

●本業も絶好調
そして忘れてはいけないのがこれ。週末の時間を確保するために本業も効率よくこなす必要に駆られ評価が高まってしまうというオマケ?です。本末転倒の逆パターン!一石二鳥というべきか何というかですが、これが本著のタイトル、『サラリーマン2.0』につながっているのですね。『リーマントラベラー』でも『週末世界一周』でもない『サラリーマン2.0』にすることで対象を旅好き以上に広げることもできていますが、自分のその経験を俯瞰でとらえ概念化できている所がイケてるところですね。旅いいですよ!世界一周すごいでしょ!に留まらない。これも参考にしたいポイントです。

●発信し共有することの大切さ
雑誌パクリや奇跡のサウジバズを通じてフォロワーを大きく伸ばしたであろう著者ですが、もう1つ優れていたのがTシャツ販売です!物販で儲けるという野望ももしかしたらあったのかもしれませんが、意外にも販売数量を伸ばすTシャツの使い方、“みんなで国連加盟国制覇!”という夢をフォロワー達に拡散させた所が素晴らしい!教祖みたい!自分の夢に周りもうまく巻き込んでいくのです。これは研究所も盛り上がるわけです!


ということで社会人10年ほどの彼に圧倒されてしまいました。
今月も良書をありがとうございました!

投稿者 diego 日時 2019年4月1日


夢を見る、みんなでかなえる、そしてともによろこびあう

夢を見て、それが叶う。素晴らしいことだ。だが、それだけでなく、夢を人と共に叶え、人と共に喜び合う、それがどれだけ素晴らしく美しいことか。本書には、そんな喜びがいっぱい詰まっていた。すごい!
まずは、職場の上司や仲間に、理解してもらえなければ進まなかったところ。それは、サラリーマンとして存在しているからこそ起こることだったとはいえ、大きな壁だ。だが、その大きな壁をひとつ乗り越える必要があったからこそ、理解を得られた喜びが、まず、ある。消極的には、負い目にならないようにと、何かを背負う感じもあったかもしれない。積極的には、ただ楽しんで帰ってくるだけではなく、必ず転じてもっと大きな存在になって戻ってくるべく、使命のようなものもあったのではないか。
死ぬまでに一度は見てみたかったNBA、その夢のチケットに手を伸ばしたところから始まった。もし、激務の広告代理店のサラリーマンでなく、そんなに忙しくなくて、普通に休みが取れるサラリーマンで、連休にロスに旅行して念願のプレーオフを見ることができた、それだけだったら、ここまでの流れはあったのだろうか?

先日電車に乗っていて、偶然聞こえた、大学生くらいの女の子二人の会話。
「あのアイドルグループをアリーナで、死ぬまでに一度は見たいと思って、この前その夢叶ったから、もういいわ」
「そうだねー。もういいかな。」
夢叶ったら、もういいかな。それでもいいかもしれないけれど、本当に本当に、もういいのかな?

夢を見る、見続ける、ひたすら見続けて、それだけでなく、どうやったら近づけるか、叶うか。その好奇心、その熱意がすごい。それだけでなく、夢にたくさんの人を巻き込んで、その実現を共感に結びつける、共に喜び合う、その中で、いろいろな人たちが、自分もこんな夢があって、こんなことやってみたい、こんなこと叶えてみたいと、どんどん伝染していく。
本書で最も学んだことは、どんな夢を見るか、どんなふうに叶えるか、である。日本では体験でないけれど、世界の誰かがやっていて自分もやってみたいこと、参加してみたいこと、強く魅かれた人や何かに気付いて、そのそばまで行き、出会う。体験できるところに赴き、そこで心を開いて、思い切り楽しむ、すごいと感じたことを素直に伝える。夢見たことは、その場では日常としてもしくはイベントとして叶う可能性が高いかもしれない。それでも、叶ったらやはり、夢は叶ったのだ。夢が叶った深い喜びと感謝が必ずあり、それは共有され、私たちにもその感動がどんどん伝染していく。
小さい個人レベルの夢でもいいから、もっとたくさんの夢を見て、それをどうやって叶えていくか。どうやってたくさんの人たちを巻き込むか。そのために、サラリーマンでいることも大切なことだったこともわかる。とはいえ、夢が叶う時間は、短い土日の休日の間だけかもしれないが、夢を育て実現させていくための準備期間は、実は全人生を通している、というふうにも響いたし、そのためにするのは努力ではないかもしれないけれど、たくさんのエネルギーをかけているように感じた。とにかく、密度が高いと感じた。密度が年々、どんどん高くなるように感じた。
実現したいプランを20日間で120人の人に相談する?それでも答えは得られなかったけれど、自分の中から湧き出た声は、ワクワクだった?120人の人に夢を語って、恐怖よりもワクワクだったから、8か月間かけて準備して、3か月間で走りきった?全世界の人からありがとうと言われたらうれしいな~と考えているなら、それぐらいはやってみるんだ、ということ。それが具体的にわかったことも、すばらしいことだった。

この本を読んでから、ここ何年もやってみたかった「ドラマーの人とスタジオでセッションする」という夢が実現した。本を読んでイメージしただけで実現するなんてすごい。

本当にありがとうございました。

投稿者 dalir 日時 2019年4月1日


今月の課題図書(以下、本書)を読んで感じた事は以下の2点です。

・自分の希少性を把握する事
・何かを伝える習慣を身につける事


・自分の希少性を把握する事
本書では、著者が旅を通じて
「「自分らしい生き方」について本気で考え抜く」事を提案しています。
その中で以下の2つについて書きます。

2.幸せの規模感を把握する
3.自分の強みを精査する

2.幸せの規模感を把握するでは
「ありがとう」と言われたい人数と
自分の幸せを発揮する場所を決める事を提案している。
1.の項目で書かれているように、最後にどの様になっていたいか?を
この2.で具体的な数字にする事で
どのくらいの規模感なのかを判断するベンチマークとなっている。

過去に、色々な副業等に手を出しては、失敗してきた自分を振り返ると
どういう目的に対して
どのような手段で
どのような事を達成すれば良いか
といった目的・手段・数字を決める事は無かった。
ただ単に行動する事で何も成果が出ていないのに
行動した事で満足していた自分には痛く感じた。

3.自分の強みを精査する
「自分の強み=希少性(自分にしか持って無い能力)」という事が気になりました。
この一文から、今自分が持っている能力でどうやって
1.2.で書かれていた「自分らしい生き方」を達成するか著者が考えた結果だと思います。

自分の幸せを成し遂げるのに必要な人数と場所
そして、自分の強みを精査する事を取り上げましたが
相手に伝える事がより外せない要素だと思います。


・何かを伝える習慣を身につける事
結局のところ、サラリーマンでも自分らしい生き方を達成するには
伝える力、特に文章力の向上が必要だと気付かされました。
著者の希少性が価値あるものでも
十分に伝える力がなければ、希少性の価値が下がるからです。

最後に
今の私に価値ある希少性があるのかわかりませんが
本書から、私の人生に取り入れる事は
伝える力(文章力)の育成だと思います。

投稿者 kawa5emon 日時 2019年4月1日


書評 サラリーマン2.0 東松寛文 著

本書を通じ、ようやく理解できた、いや完全に腑に落ちたことがある。
それは、サラリーマンであることのメリットとその利用方法であり、
またそのような使い方はどのように実現するのか?という点である。
今まで断片的な理解はあれど、完全には気付けていなかった。

著者が実践した旅行の中身の解説だけでは、タイトルと合致しないと思いつつ(笑)、
主旨はそこには無く、お手本を通じた今後のサラリーマン人生へのメッセージがあるはず。
旅による数々の出会い、経験で、色々な生き方の選択肢を知り、
それによりサラリーマンとしての生き方も変わったと著者は述べている。

が、その出来事とサラリーマンを継続することにどんな関係があるというのだ?
その疑問への私なりの結論を解説することで、本書への書評としたい。


自身結論の解説の前に、その結論に至った、二つのトリガーを追記する必要がある。
一つはしょーおんメルマガの3179号、「あなたから会社を取ったら何が残るの?」。
もう一つは小宮一慶氏著「時間力養成講座」内、「限られた時間内での、
アウトプットの質と量が重要」という二つ。後者執筆動機を端的に言うと、
「今後問われるのは物事への投入時間の量ではなく、アウトプットの質と量。」という内容。
表現の違いはあれ、双方の主張は本書主旨の理解に有効なトリガーとなった。


さて、話を本題へ。私なりの結論は以下。
1、自分事化した物事が確立出来ると、他の物事を客観的に見ることが出来るようになる。
2、サラリーマン業以外で自分事が確立できれば、サラリーマン業をも充実する。
3、その視点を持てた時、サラリーマン業は悪くない、いや考え方に因っては最強となる。
本書で言えば自分事とは、旅行を通じ新たな生き方を発見すること。でも何故に?


まず、自分事化した取組みでは、自分がその取組み結果への最終責任者であるが故に、
一連プロセスや関係する物事を自ら制御する、いや制御出来るように成長するからではないか?
最終責任者ならば、自ら制御しなければ、その取組みが自分の望む方向へ進むはずもない。
本書で言えは、旅行の目的設定、企画、準備、実現のための会社関係者への事前根回しなど。
制御するには、問題の事前察知と除去などが必要で、これらの経験は物事の客観視に繋がる。

それに対し、サラリーマン業は極論、その取組みの最終責任者になることはまずない。
社長でさえも、被雇用社長ならば、残念ながら会社経営の最終責任者とは言えないこともある。
被雇用はこの場合、良い意味では重い責任が無く、自由な面があると言えよう。
逆に悪い面は責任感が希薄になりがちで、全体の鳥瞰、強いては取組みの自分事化が難しい。
責任感という意味での、分業化の表と裏である。

この比較で何が言いたいのか?
つまり、自分事(最終責任者)化した取組みによって、物事の全体像が見えると、
サラリーマンの負の面だけでなく、正の面も見えるということである。
正の面とは著者も言う収入の安定性であり、ここで私の言う責任の軽さである。


このようにサラリーマン業を客観視出来た時、今までに無い選択肢が生まれる。それは、
サラリーマンとして使われるだけでなく、サラリーマン業を使う、利用するという選択である。

著者はそれを、世界一周に於けるトランジット期間として利用、また、
サラリーマン業の各プロセスも、自分事視点から再定義、再構築、効率化した。
サラリーマン業が充実したヒントは、それをも自分が出来る領域で自分事化した点にある。
サラリーマン業以外での自分事の確立は、人生の主導権を自分が持つという点に肝があり、
そこに比重を置いたからこそ、自身のサラリーマン業自体も自分事化(制御)できたのだ。


サラリーマン業を客観視出来、その特徴(収入の安定、責任の軽さなど)を鳥瞰出来た時、
著者の言うように「サラリーマンは最強の職業」に成る。確かに間違いない。
要は何事も付き合い方、卵を一つの籠に盛るな、が、やはり現代の重要な視点だなと再認識。

言われてみると、ちょっとした視点の違いだけである。しかしここに気付けるか否か。
自身はこの視点の意識化、そしてその実践の思考にまで行きつかなかった事に気付けた。
これまでの自身の経験は著者のそれに類似し、ネタはそれなりに充実!?にも拘らず。。。


最後にもう一つ。本書を一気通貫している自分事化への重要なメッセージがある。
それは、「自分らしい生き方を自分に対して証明する」。
物事を自分事化した時、その成否、良否判断は自分にしか出来ない。
そのPDCAでは自分が主人公であり、結果に対する最終責任者であり、
自身の喜び、幸せの源泉は自分自身の内面に持つべき。いやそれしか無いと深く理解した。


今回も良書のご紹介及び出会いに感謝致します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。