第80回目(2017年12月)の課題本
12月課題図書
革命のファンファーレ 現代のお金と広告
この本には打ちのめされました。お笑いっておバカじゃ出来ないんですが(一部の天然系
の芸人の存在が、お笑いはバカでも出来るって思わせているんでしょう)、この人の思考
の深さには驚きました。モノを売ることについて、本職のビジネスマンよりも、経営者よ
りも深く考えているんでしょう。でなければ、あのような戦略、戦術は思いつきません。
さらにスゴいのは、そんな一見ムリ目な戦術を躊躇なく始めてしまうところです。この行
動力って、戦術に対するゆらぎの無い自信があるから生まれるんでしょう。
【しょ~おんコメント】
12月優秀賞
12月もたくさんの方に投稿頂きました。みなさん似たような観点で、非常に優劣を付けが
たく、一次選考をするのも苦労しました。最終的に一次を突破したのが、H.Jさん、
sakurouさん、tadanobuuenoさん、vastos2000さんの4名となりました。そこから今回は
tadanobuuenoさんに差し上げる事にしました。おめでとうございます。
【頂いたコメント】
投稿者 akiko3 日時 2017年12月28日
「革命のファンファーレ」を読んで
『さあ、何をする?』と問われても、締め切りのファンファーレが気になって、どう書くか?と焦っている。
ちょうど西野さんが本で紹介していた国民全員作家のアイデアを先に実行されてしまった話を知り、不義理に対し寂しさはあるが恨みとかない、アイデアより形にすることに価値がある=行動というブログを読み、この人は本当に自分を偽ることなくさらけ出し、自分の信念を貫いて、ぶれない生き方で信を得て行くんだと感心した。
正直、何かと名前は見たがチェックしなかったので、ここまでよく考え、考え、考えることを楽しみ、行動し確かめ、失敗も(失敗ではなく)学びと受け取り、PDCAループを豊かさを広げていっているとは知らなかった。絵本もなんでそんなに話題になるのか?と思い、無料版を読んだが、まんまと作戦に乗っかった一人だったのかと知らない間にはめられているIT時代のただなかにいると実感した。話は素敵だと思ったが、どうすごいのかはよくわからなかった。今回、4年の制作過程を知り、絵本は1人で作るものから共作可能だとパラダイムシフトを変えたすごい1冊だったこと、絵本を超えて展示やイベントへと発展させ循環し続けているすごさを味わい直した。よく番組の裏を見せる番組があるが、人の知らなかったことを知る喜びや確認作業をしたがるところがあるからウケるのだと、スルーしがちなことをこの本は視点を止めて考えさせてくれた。
そして、よくわからなかったクラウドファンディングもわかったので、これからは人を応援したり、モノをゲットしたり、クラウドファンディングが楽しめそうだ。生活を楽しむきっかけもくれた。
世の中の流れをよく読み、その仕組みにのっかって人、金、モノを動かし続け、寄付だったり、生活資金だったり、次のアクションの資金を得ている。そのループが途切れることはないのだろうか?それが、一人じゃなく、人を巻き込み、チームで動く強みなのか?西野さんはアイデアが浮かぶと人を集め、作戦会議をして数々のアクションを起こしていて、そのアイデアに価値はないというが、その一石が投じられなければ行動には至らないのでは?その発想力、行動力、結果に対する行動の誠実さで集まる人もいれば、脅威に感じて対峙する人もいる。悪意なくライバルとして切磋琢磨することもあれば、足を引っ張ろうとする動きもあるだろう。そんな負には巻き込まれずに、ただひたすら信じる道を歩む姿から一匹狼に通じる心の大切さを教えてくれた。
数字を大きくすること、小さな点を大きなうねりに変えていくこと、大きな動きにみえるけど、西野さんがされているのは、ハロウイン後のゴミ拾いだったり、4時に起きてサイン本を送ったり、2回/年イラストブース出展だったり、吉本に一定額納めたり、寄付だったりコツコツやることやっている。しょせんアクションの1歩は自分の1歩1歩がなくては進まないことと示してくれた。努力、努力と芸人さんらしからぬ言葉だが、人生には努力が不可欠。人として大切なことを気づかされた。
芸人さんだからと枠にはめてみた自分は何様なんだと反省しつつ、人として信を大切にする人柄に一目おき、老いにまでちゃんと考えていることにさらにひれ伏した。若い頃はそれなりにお金で楽しんだのかもしれないが(中古車ビジネス販売の山川さんとイメージがかぶる)、だんだん遊びに使っていた思考を仕事に活かし、仕事を楽しみ、それが日々の生活になり、楽しい人生!その楽しみ方も、人間力の変化を見据えて老化を成長ととらえ楽しもうとしている。(許されキャラを目指すところがお茶目で人をまた惹きつける。)初頭の不義理の案件ぐらい、ホントどってことないのだろう。
いい感じに変化の流れに乗っかっているが、どっかでつまずかないか?何か起こったら、障害が立ちふさがったら?自分だったら不安になるが、情報(経験含む)、時間、コミュニティーという財産を持っていて、失敗は取り返せるという信念がある人で、これだけ考えては行動し、陰徳を積んでいる人だからなんとかするのだろうなと最後には納得された。
「さあ、何をする?」だが、『自分に時間を使う』この考え方は好きなので、年末年始でオタク時間をまず堪能しよう。そして、アウトプットしたくなった時に、受け皿となるコミュニティーを育て、好きなことを仕事化する。そこが自分も人も共に楽しめるモノ・時間・空間であり、お金は(確実)についてくる、そんな独創的な仕事をし続ける!と決意を新たにし、ファンファーレ―♪を鳴らす。
この一年も良書に出会え、学びの機会を頂けたこと、感謝申し上げます。
投稿者 H.J 日時 2017年12月29日
革命のファンファーレ
結論から言うと、本書は ”これからの時代のマーケティング本” だと思った。
まず、世の中の変化への鋭さや一つ一つの行動に対する思考の深さに驚いた。
絵本の創り方、インターネットによる水平時代での売り方などを隠さずに公開しており、揺るぎない自信を感じた。
この自信は一体どこから来るのだろう?
と思ったが、その答えはすぐに出た。
西野さんの持つ ”強み” と ”覚悟” だ
中でも西野さんの強みをあげるとすれば次の3点だろう。
1. ”分析力” がケタ違い
・ターゲットに対する分析力
→ターゲットとなる人がどうすれば興味を持ち、手に取ってくれるのか。
・取り扱う商品に対する分析力
→商品の本質を捉える事で、どんな見せ方が効果的なのか。
これらの分析結果を商売に活かしている。
さらに、そのノウハウをサラッと言語化にして伝えている。
もう圧巻だ。
2. ”広告” への嗅覚と貪欲さ
普通に暮らしていたら見逃す様な部分を広告に繋げている。
ニュースになる様に計算し、アンチすらも利用する。
普通なら躊躇してしまう様な事を、当たり前の如く実践している。
そこに感情に流されない ”覚悟” を感じた。
3. ”時間” の使い方
『えんとつ町のプペル』の無料公開を見たが、とにかく絵が細かい。
すごく手が込んでおり、制作期間に4年半もかけただけの事はある。
まえがきで西野さんが言う通り、絵本作家が本業の人は制作期間に時間をかけられない。
西野さんの場合、資金調達により金銭的な余裕があり、人を使えて、時間を使えるというメリットがある。
さらに人の時間を使った販売戦略。他の絵本作家とは一線を画している。
人の時間を使えるという事は、自分の貴重な時間を ”強みが一番発揮できる” 仕事に集中させる事が可能になる。
これだけでもすごく勉強になったし、参考になった。
しかし、ここまでは本書の表の顔である。
裏の顔で、これからの時代のマーケティングはどんなものかを教えてくれている。
これからの時代とは
”自分自身をマーケティングする時代”
である。
これからマーケティングは経営者や広報等の限られた人が持っておくスキルではなく、全人類の必須スキルになっていくだろう。
言い換えれば、 “自分自身の価値をいつでも売れ、強みを発揮出来る仕組み” を早急に作っておく必要がある。
そこで鍵になるのが ”個人の信用” だ。
近年、大企業の不祥事や経営危機を頻繁にニュースで聞く。
そこには「如何なる時もトップに従う事が正である」という常識が組織に根付いている背景がある。
出る杭は打たれる様に、組織のトップの意向と違う行動をすれば、そこに自分の居場所は無くなる。
自分の居場所や安定のために、見て見ぬフリや嘘をつく事が最適解になってしまっている。
つまり、トップの用意した檻の中で試行錯誤をするしか無い状況が現代の日本企業である。
『我々は「環境」によって嘘をつかされる(p44)』という言葉はテレビに出る事を仕事にしている人のみではなく、会社で働く人にも同じことが言えるだろう。
その結果、大企業としての信用を無くし、「大企業だから安定している」という概念は幻になってきている。
「○○(大企業)に勤めていました!」というワードが力を持たない時代だ。
大企業を始めとし、会社自体に信用が無くなりつつある。
そんな時代に必要なものが、前述の通り ”自分自身の価値をいつでも売れる様な仕組み” を作っておくことだ。
所属ではなく ”個人の信用” が最も大事だ。
そして、この仕組み作りを実践しているのが本書である。
本書自体が西野亮廣という個人のマーケティングの一環だろう。
本書を機に興味を持ち、西野さんの魅力に惹かれた人は多いのではないか。
私も西野さんの持つ魅力に惹かれてしまった1人である。
今月の課題本に指定している様子から窺える様に、先生も西野さんに魅了された1人ではないだろうか。
身を以って、本書で ”自分自身をマーケティング” する必要があるよと教えてくれた。
本書を読み終えた時、
「もう時代は変わっている。 ”革命のファンファーレ” を鳴らすのに必要なのは ”覚悟” だけだ。自分の人生なんだから自分の足で踏み出せ。まずは自分を ”信用”しろ。その上で ”仕組み” を作れ。」
と言われた気がした。
最後に私の推測ではあるが、西野さんにとって本書の最大の目的は恐らく『えんとつ町のプペル』の映画公開に向けての下準備だろう。
まずクラウドファンディングの説明をする事で、本書を読んだ人が参加しやすい様に入り口へ案内している。
その上で絵本業界では異例のヒットを飛ばした ”実績” を基に、 ”考え方” や ”方法” を公開する事で、 ”信用” を獲得している。
オセロで言うと序盤の布石が本書である。
映画公開時にどんな手法を見せてくれるのか大変楽しみだ。
投稿者 str 日時 2017年12月29日
革命のファンファーレ
著者である西野さんについては多少なりテレビで見た事もあったし、その言動などからよく各所で叩かれていたことも知ってはいた。自分は擁護も叩きもしてはいなかったが、あまり良いイメージを抱いてはいなかった。それもマスコミの報道の仕方によって、一見すると彼がどこか悪役的な扱いで取り上げられることが多かったからだと思う。本書を読み終えた今となってみればあの頃は既に『嘘をつかなくても良い環境』が出来上がっていたのだろう。
とはいえ『意思表明できる環境』を作り上げることは容易ではない。西野さんも環境によって嘘をつかされ、お偉いさんに媚を売らざるを得ない時期があった筈だ。でなければ芸能界デビューにまで至れなかったかもしれないし、ある程度の知名度もなく、他に取り柄が無いような状態で所謂“炎上騒ぎ“がもし起これば干されて消える可能性だってある。普通ならば食べていく為に、必死にその居場所にしがみつこうとするだろう。そうならない為にはその居場所が無くなったとしても、ダメージを受けない環境を用意しておくしかないが、闇雲にあれこれ副業に手を出した所でたかが知れている。それではただ逃げ道を用意したに過ぎない。『実力がバレると食いっぱぐれてしまうレベルの人間が食いっぱぐれる』のであれば、手を出す前にそれぞれのレベルをそこまで持っていかねばならない。テレビという表舞台に出ながらも”芸人“以外のジャンルで自身の能力を上げる為に、裏ではどれだけの努力をしてきたんだろう。そもそもいつから”現在の西野さん”になる土台を作り始めたんだろう。芸能界入りするよりはるかに前なのか・芸能人として生活していく上でどこかに転機があったのか。前者の時点でビジョンが浮かんでいたとしたら“凄い”を通り越して“恐ろしい”人だが「この人ならあり得るな」と思えるだけの説得力は本書から十分に伝わってきた。
西野さんに限らず頭の良い人。革新的な事を行う人は単に知識量が豊富というだけではない。今あるモノゴトから気付き、現代に合わせて軌道修正を行ったり、抜け道を見つけ出せる人達なのだろう。その最初の“気付き“こそ常にアンテナを張り、頭をフルに使い続けていなければ出来ないことだろう。本書に数多く記されている西野さん流のビジネス法。これらの殆どが「なるほど!確かに言われてみればそうだよな~」と思えた。その仕組みも言われてみればそれほど難しくもなく、納得のいくものばかり。そこが”言われてみれば納得はできた“私のような人間と西野さんのように自ら気付き、自らを実験台として実践してきた人との決定的な違いだろう。仮に気付けたとしても実践する勇気がない。つまり西野さんの言う『情報収集という努力』が不足している。『失敗したら取り返せばいい』さらっとこんなこと言えるのも、努力の結果で得た自信によって裏付けされたもの。頭では分かっていても「失敗したくない」と考えるのが普通だ。取り返せるという自信は努力によって身に付けていかなければならない。”見逃し三振“と”豪快なフルスイングでの三振“ならば後者は「当たればスタンドまで運んでやるぜ」という自信と可能性が秘められている。何よりそちらの方が見ていて気持ちが良いし、次の打席にも期待が持てる。「ビビるな」という精神論でなく、ビビる必要すらない状況は自分で手に入れていくしかない。
無料で手に入る『情報』と『他人の時間』はありがたく使わせていただこう。インターネットの普及によって、上の世代の方達と比べれば“無料で得られる情報”の量は遥かに多いはずだし“検索“という便利機能まである。買い物にしたって自分の時間を使って足を運ばずともポチれば誰かが届けてくれる。便利な世の中を創っていただいた以上は有益に駆使していこう。そして情報を仕入れたら即使うのではなく、表と裏の深掘りも行う。まさに、当初自分が西野さんに抱いていたイメージも圧倒的な情報不足からくるものだろう。
“真剣に向き合い・取り組んでいくコトは一つに絞らなければならない“なんて決まりはない。そして努力次第では、それは逃げ道などではなく”個性“や”スキル“として昇華させていけるのだ。という事を教えてもらった。
余談だが無料公開されていた『えんとつ町のプペル』を読んでウルッときた。
まだそういった感情が残っていたようで一安心。
本年もありがとうございました。
皆さま良いお年を。
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投稿者 J.Sokudoku 日時 2017年12月30日
今年最後の課題図書ということで来たる新しい年に向けて、本書から私自身の課題を考える。
まず、本書を読む前と後で西野さんの印象が大きく変わったことについて。
以前、テレビで西野さんを見た時、西野さんは他の出演者たちから、扱いづらく、煙たがられていた。私も、西野さんにはその印象を持っていたし、ご本人も言う通り好感は持てなかった。その影響でつい最近まで絵本の個展を開いている情報などは知れども西野さんについてもっと知ろうとは思いもしなかった。
しかしどうだろう、本書で西野さんの違った一面を見ると私はたちまち西野さんに魅了されてしまった。
この私の変わり様は何だろうか?
ついつい無意識的に、ほんの少しだけ見えている部分を全体として捉えてしまう。今まで、この浅はかさが原因でどのくらい失敗し、また損をしたのだろうか...。いい加減、私はこの失敗から何かを学ぶべきだろう(笑)。
● 物・事・人に対する『観察力』を磨く
この『観察力』とは、視覚的に捉えた物・事・人の裏側、背景の目に見えていない部分を知る力である。コレを、まず1個目の課題とする。
次。
『観察力』と抱き合わせで是非手に入れたいコト。それは、西野さんが言う「いちいち問いを立てる」という習慣である。
問いを立てる、疑問を持つ、ということは重要だ。“自分が信じていることを疑う勇気”で長谷川さんも“疑問を持ち続け、何にでも疑問を呈しよう”と言っていた。
“なんで?”という疑問を持たないと習慣的に、惰性的に、常識的にやってしまっているコトの中で、もう意味が無くなってしまったコトに気づくことが出来ないからだ。
では、二個目の課題は長谷川さんの言葉を借りて
● ナンデマンになる
とする。
以前、斎藤一人さんの教えそのまんま“ツイてる、ツイてる”を口癖にしたように、“なんで?なんで?”を口癖にしてナンデマンになってみよう。来年の終わりに私がどれほどのナンデマンになっているか今から楽しみである(笑)。
そして次。
三個目の課題を始めに言うと、
● 純・組織人から脱する
である。
本書のカテゴリーはビジネス書である。よって、読者の多くはビジネスパーソンだ。そして、その読者たちの中でも、西野さんに惹かれたり、憧れたりした肯定派の人たちと怪訝に思ったり、不快に感じたりした否定派の人たちとに分かれたはずだ。この2つのグループの分岐点は、
“西野さんの組織に頼らない生き方”
に同調できるか、できないか、なのだと思う。
肯定派の人たちは、時代の変化から身に迫る危機を感じ、また自分らしく、自分の好きなことを、自分の意思で生きたいという意志がこころの中に芽生えているのだと思う。
一方、否定派の人たちは、時代の変化から危機感を持てず、西野さんは有名人だから、才能があるからできるのであって、自分には同じ生き方ができるわけがないと思い込んでしまっている人たちではないだろうか。
おそらく否定派は、西野さんは大手芸能プロダクションに所属しているではないかというツッコミをするかもしれないが、芸人は皆が個人事業主みたいなものだ。
私の現状も所属する会社という組織に頼り切って生活の糧を得ている純然たる組織人である(涙)。すぐにマネタイズとは行かないまでも、5年後、10年後を見据え、2017年に蒔いた種に本腰を入れて育てること、また2018年新たに種を蒔くことも続けて行きたい。
そして最後。
では、私のような一般人が組織に頼らず個人でマネタイズを図るにはどうすればよいか?その肝は、P2P(ピア・トゥ・ピア)でのシェアリングエコノミーと「信用」の関係ではないだろうか。
*P2Pの詳細: https://ja.wikipedia.org/wiki/Peer_to_Peer
インターネットの物理的制約を破壊するという特性を活かし余ったリソースを共有しあうシェアリングエコノミーというシステム。西野さんは、このシステムを基に西野劇場とも言える独自のコミュニティーを創り出し、そのコミュニティー内で
“お金、時間、アイデア(知識・技術・知恵)、気分”
を共有している。
“お金”を提供できる人はお金を、“時間”を提供できる人は時間を、“アイデア”を提供できる人はアイデアを、クラウドファンディング、オンラインサロン、ツィッター等を通して、コミュニティーのメンバーが好きな時に、好きな場所から提供し、共有している。
さらには、そのコミュニティーから生まれる独自の物語に参加している楽しさや嬉しさという“気分”をお互いに味わっている。このコミュニティー内の参加者たちは皆、Win-Winの関係になるように西野さんは狙って設計しているに違いない。
そして、そのWin-Winのコミュニティーが「信用」というエネルギーで機能することを西野さんは見抜いている。この「信用」がP2Pの肝中の肝になるのだ。
私には、これが組織に頼らずに個人でマネタイズする理想形に見える。では、この理想形に向かって私がまずやるべきことは何か?
ここで、最後の課題である。
●“アイデア”と“気分”を共有できるコミュニティーを作る
いきなり“お金”と“時間”を提供してもらうのはハードルが高い。よってまずは“アイデア”や“気分”を共有できる人を探し、集め、与え合うことから始めるのが良いと思う。そして、決して忘れてはいけないことは、「信用」というエネルギー体をコミュニティー内で貯め続けることだ。そうすれば、いつかお金という別のエネルギー体に変換することが出来るかもしれない。
本書からの2018年課題をまとめると、
● 物・事・人に対する『観察力』を磨く
● ナンデマンになる
● 純・組織人から脱する
● “アイデア”と“気分”を共有できるコミュニティーを作る
となった。
2018年、私は自身の「革命のファンファーレ」をもっと大きく鳴らせてみせる♪
~終わり~
投稿者 audreym0304 日時 2017年12月30日
感想-革命のファンファーレ 現代のお金と広告
著者の西野さんは芸人としてテレビに出ていたときに姿を見ているが、毎年新人が入り、経験年数関係なくブレイクしたり、姿を消したりする芸能界でこの人はイヤになってしまうほど、嘘にまみれた世界や事務所やテレビ局に忖度する人たちを見てきたのだろう。その中で「信用」や「人気」という目に見えない雰囲気やオーラのようなものが嘘や忖度以上に大きな力を持っていた場面にも何度も遭遇したんじゃないだろうか。
一人で製作の全てを担っていた絵本を分業制の組織で行っていたところや無料で絵本をネット公開したり、やはり無料で自由にキャラクターを使っていいとしたところに、どれだけ人は今まで当然とされていた常識に自ら雁字搦めになっていて、塵ほども疑いもしないことに気づいた。
今年とあるセミナーで
「新しい物事にあたるとき人は『知』って『覚』えて『動』いて『考』えるの順で進まないといけない。『動』く前に『考』えると人はデメリットやできない理由を探して動かなくなるし、動けなくなる」
という話があった。
絵本を分業制にしたり、無料で本の公開やキャラクターを自由に使う、ということを考えた人は過去にもいただろうが、その誰もがきっと
・絵本の売り上げでは分業制は無理
・無料ではあちこちから苦情がきたり、権利の問題が発生する
などで動き出す前に色々考えてしまったことだろうし、周囲からの反対もあっただろう。
西野さんは分業制で絵本作成、無料での公開や使用の許可をまず決定、つまり『動』いてから、スタッフ全員にちゃんとした報酬を払うにはどうしたらいいか、ネットで公開するためのレイアウトはどうしたらいいかなどを真剣に『考』えたのだろう。
今まで誰かが考えたことがあっても誰も実現しなかったことを実現させるために『動』きだしたことは、今までの多くの人が疑いもしなかった常識を打ち壊し、覆すことになるのだから、賛否両論で大きなうねりをうみだしたのだろう。
とくに今はSNSのおかげか、とにかく世界中のいろんな情報が自分の好き嫌いにかかわらずタイムラインに飛び込んでくる。そのせいか、少しでも自分の気に入らないことに対して反射的かつ感情的に反応する人が多いような気がする。西野さんは自身の賛同者やファンだけでなく、気に入らないと思っているアンチの行動も見据えた上で、行動や発言を行っているのだと思う。本当に嫌いなら無関心でいればいいのに、アンチはちょっとしたことの重箱の隅をつついてくるのだから、自ら話題づくりに協力しているということになるのだろう。
本書を読んで一番感じたのは、新しい物事や価値を作ろうとしたとき、もしくは新しいことを始めようとしたとき、『知』って『覚』えて『動』いて『考』えるの順で物事を進めるべきだということだ。
『知』って『覚』えて『動』いて『考』える
↓
知覚動考(ちかくどうこう)
↓
ともかく動こう
読み方を変えると『動』くことをすすめる言葉となり、まさしく本書で言いたいことの一つではないかと思い、『知覚動考』の意味を改めて考えるきっかけにもなった。
無料で公開してもそのあとお金が発生することをうまく示してくれている西野さんだが、本書でも少し言及されている『腐るお金』についても議論を巻き起こしてもらいたい。というのは、『減価する貨幣』という社会実験が実際に100年ほど前のヨーロッパの小さな村で行われ、一定期間以上所有していると価値が半減していく貨幣のために住民がどんどんそのお金を使って経済が活性化したそうだ、周囲は不景気のどん底だったのにもかかわらず。
個人的にはこの腐るお金と電子マネーを組み合わせればベーシックインカムの早期導入も可能じゃないか、と思っているので、ぜひ賛否両論を巻き起こして人々が意識するようにうねりをおこしてもらいたい。
お金に関して人間は新しい局面を迎えているような気がしてならない。暗号通貨やキャッシュレス社会だけでなく、お金を使わずに生きる人もいたり、無料で作品を公開したり、腐るお金に利子を取らないイスラム金融、今年に入って読んだ本からの知識だし古くからあるものではあるが、今までのお金に関する常識を打ち壊してくれる本だった。
お金に関しては個人も企業も溜め込まず、必要な人が必要な分使えるように常に社会に還元するように動かしておくことで『お金は手段である』という意識が生まれ、人間を意識レベルでお金の奴隷から解放する一つの方法になるかもしれないと思う。
今年は私自身新たなことを複数スタートさせた年でもあったし、読書で得た知識が考えや行動にちょっとずつリンクするような感覚を覚えることもあった。来年は今年始めたことを育てていきたいと思い、どうやったらうまく育てられるか情報収集中だ。そして、動いていきたい。ともかく動いていくことが次につながる動力や気づきみたいなものになると思うからだ。
投稿者 shimshim02 日時 2017年12月30日
今を生きる大半の人は極力リスクを取りたくない。
では、どうアプローチするか?を深堀りした結果、「信用」を獲得するという結論に至った。
一言で表現してしまうと、「ファン」を増やすこと。
ファンを増やす過程でも、業界のルール、常識を乗り越えて、どのような形で提供するか?どのように広めるか?と設計図が緻密に描かれていることが理解できた。
「信用」を獲得する戦術として、「確認作業」をするよう仕掛ける。
食事一つを取っても、
・「食べログ」を使って第三者評価を確認してから店に行く
・行列のできるラーメンの列に敢えて並ぶ
など、食べに行く店の証拠を確かめてから、価値の「確認作業」をしている視点は深い。
最速で信用を獲得するには?とさらに深堀りすると、無料で体験してもらうのが早い。
昔から手法自体はあった(スーパーでの試食など)が、個人で商品やサービスを提供する場合に応用した。
さらに、どのような形で提供するか?どのように広めるか?と業界のルール、前提を越えた視点が素晴らしい。
締めくくりに、誰にでも平等にチャンス(革命のファンファーレを鳴らすこと)があるが、気づいているか?
信用を得るための情報発信、コミュニティに属して仲間を作るなど今すぐ始められる。
流される側になるか、ならないかはあなた次第ですよ。と背中を押された感覚を覚えた。
投稿者 kwbtakr 日時 2017年12月30日
『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』を読んで
「信用」をつくる、絵本製作を分業制に等など、眼から鱗な内容が満載であり、なるほどと納得することばかり。
そうなのだが、読み進めているうちに何だかわからないがどこか引っかかるような感覚が芽生えてきた。手放しで喜べないというか、100%著者の云っていることを鵜呑みにできないというか。
著者のいう「信用」つくり、確かに納得出来ることではあるが、果たして一般人が同じ行動を取った場合、同じように「信用」を獲得することが出来るのか。著者は吉本興業所属の芸人という、知名度もあり、ある意味既に確立した立ち位置であること。一般人がこの本を読んで「私もクラウドファンティングをやろう!」「ブログを立ち上げて一旗揚げよう!」と思っても正直厳しいかなと思う。
勿論、著者の云う内容は一つ一つ納得もできるし、自分の携わっているビジネスへの展開も出来るのかな、とは思う。だが、この本はそういった著者の薀蓄からビジネスのノウハウを得るものではなく、著者の行動自体が市場作り、マーケティングのノウハウになっていて、それを読み取る本なのではないかと思う。
「炎上」的なノウハウで話題性をつくり、その中で著者を支持する顧客を集め、上手に囲い込み、自分の得意な市場を形成していく。著者の「信者」(という表現が適切ではないかもしれないが)を作り、増やしていくことが目的なのだろうと感じた。
これは決して著者を批判している訳ではなく、自身を売るのが非常に上手いなと感心、尊敬する。著者自身を上手に売り、自分の市場を作り、育てていく。本書を読むことでそれがどのように進められているのか、彼のノウハウの一面をみることが出来ると思う。
投稿者 tsubaki.yuki1229 日時 2017年12月31日
「革命のファンファーレ」を読んで
本書を読み、まず感じたのは「焦り」だ。
あらゆるものの電子化、ネット化、無料化が、急速な勢いで進んでいる。お隣の中国では、電子マネーを使いこなせれば生活できない時代に突入しているそうで、日本も近いうちにそうなることが予想される。そんな中、著者・西野氏の「絵本を、ネットで無料で読めるようにした」販売戦略を今年初めに知り、「とうとう日本もこういう人が現れたか!」と新鮮な驚きを感じた。これは、アメリカのロックバンドRADIOHEADが「買い手が価格を自由に決められるアルバム」をオンライン販売し、きちんと利益を出したニュース(2007年)を聞いて以来の衝撃だ。電子化・ネット化により、物の売り方が従来と全く変わってきているのだ。
一方、昔と変わらない風景も、確実に存在する。
著者・西野氏も指摘する「母親が子供に、絵本を読んであげる」光景。
今後、どんなに社会が電子化しても、スマホやパソコンではなく、紙でできた本を媒体して読み聞かせする方を、確実に顧客は選ぶだろう。
かく言う私も、英語塾で幼稚園生や小学生に絵本の読み聞かせをしている。これまで、スマホやパソコンを使って、英語絵本の読み聞かせをすることもあった。だが、理由を上手く説明できないのだが、子供への絵本の読み聞かせは、紙の絵本でなければダメだと痛切に感じる。科学的な根拠はないが、紙の本を用いた方が、子供の語学力・読解力は伸びるし、彼らの想像力や創造性を開花させるのに役立つ。そして、読む側である親や教師の愛情も伝わる。「なんで?」と聞かれれば、「教師の直感です」と答えるしかないが、そう感じる。これは、しょうおん先生もセミナーでおっしゃる「電子書籍より、できるだけ紙の本を。文字には力がある」事実に、大いに関係していると考える。
また、西野氏の想像力に感嘆した。「この人は、小さいお子さんを持つパパなのか?」と思って調べてみたが、独身だと聞いて二度驚いた。忙しいワーキングマザーの気持ちを、女友達の話を聞いてここまで綿密に想像した彼は、マーケティングリサーチャーの鑑であろう。
働くママは忙しい。だから本屋さんに絵本を吟味しに行く暇がない。(※そもそも最近の多くの書店で、本はビニールで包まれ、パラパラめくることさえ不可能である。)
親たちは、「確実に良い!」と分かっている絵本を買いたいと思い、ネットで全編内容を確かめてから、紙の絵本を買いに書店に行く。たとえ、ちょっぴり値段の高い絵本であったとしても、子供に本物の感動をあげるために、親(教師)は高いお金を惜しまない。なぜなら、人の成長には感動が必要だからだ。この真理を、西野氏は分かりすぎるほど分かっていたから、今回の販売戦略を思いついたのだろう。
物を販売する際、それをどういう層が買い、実際に商品を手にした結果、どんな光景が生まれるか。彼は頭の中で、そこまで思い描いていた。物を売るとはこういうことか!と、頭が下がった。
西野氏は、時代の変化にフレキシブルに対応する能力に優れていたが、それと同時に「いつの時代も変わらないもの」も見極めていた。
当たり前だが、世界には、変わっていくものと、変わらないものがある。新しいものも大事だが、伝統も大事だ。どちらかに偏っていては成功できない。西野氏は両方の特徴を良くつかみ、ブレンドさせながらビジネスをしたことで成功したのだと思う。それは、彼の年齢が30代後半で、従来の価値観と新しい価値観の中間にいるからこそ、為せた業かもしれない。だとしたら、彼と同年代の私も彼に負けてはいられない。彼から学べることを吸収しよう!このままじゃ、終われない!と、背中をどやされ、良い意味で刺激を受けた。
最後に、英語塾の講師としてのレポートを一言。
絵本「えんとつ町のプペル」は、日本語と英語のバイリンガルで書かれている。私の塾では、英語の堪能な小学校高学年~中高生は、英語で読み、小さい子は日本語で読んでいる。
下は4歳、上は高校2年生まで、どの生徒からも、この絵本は非常に評判が良い。私などは大人なので、物語を読んでも「ふうん。まぁ、良い話ですね」程度にしか思わず、「絵が美しい絵本だから、子供達の感性に語りかけるでしょうね」くらいにしか思っていなかった。ところが、絵本の表紙に吸い込まれるように引き寄せられる子供達、いつも私語がやまないのに、「プペる」を読み始めた途端、集中して絵本を読みきってしまう子供達、読み終わった後「感動した」と、目をキラキラさせ、しばらく放心状態になっている子供達を、実際に目の当たりにしてきた。「信じろ。たとえ自分ひとりになっても。」のキャッチフレーズが気に入ってしまい、ノートに書き写している中学生もいた。
余談だが、この、バイリンガル表記というのもまた、素晴らしい試みだと思う。これから本を世界で売り出すにも有益で、日本人と世界の子供達の間に、「プペル」を通して交流・対話が生まれるだろう。
おまけに、語学学習にはうってつけである。両者がそれぞれ、英語、日本語を学べるからだ。
他の日本の絵本も、バイリンガル表記にすればよいのではないか。
西野氏は子供達に感動を与えている。子供達には、感動が必要だ。感動は心の栄養だからだ。感動があることで人は育つ。だが、感動は顧客に届かなければ意味がない。どんなに良い本でも、売れなければ、手に取ってもらえなければ、意味がない。「まずは、本を子供達に届ける!」というビジネスを、熟考して考えた西野氏から、学ぶことは多い。
今年最後に、刺激的な本をありがとうございました。
投稿者 sikakaka2005 日時 2017年12月31日
著者のことはモテる炎上芸人という認識だったが事実は違っていた。
ビジネスセンスにあふれて、時代を読むを目があったというか、時代を掴んでいた。
この本のなかにたびたび出てくる「デザインする」という言葉。
もちろん設計図を描けってことなのだが、設計図の描き方が先進的であった。まるで猫じゃらしで操られているよう。
そして、「生き延る」という言葉も度々目にした。
インターネットを使った事業で先端を走っている著者が、「生き延びる」という言葉を使うことに驚いた。
そんなに頑張らなくていいじゃん?だって、私なんて・・・。
そんな安定を望む気持ちに気付いてしまって、ものすごーく危機感が立ち上がってきた。
著者は炎上商法ということで世間から注目された。
ネットで多くの批判を浴びていたしテレビからも干されたような演出がされていたけれども、
批判した人たちの多くは彼の手の中で転がされていたのだろう。私もその中の一人だった。
めずらしく、この書評を仕事中に書いているのだが、なんともこう。ゆったりとした毎日である。
人が異動するだけで、ワイワイ騒いで、誰かいなくても業務は回るのに、無言で居場所を主張するよう様子に、なんとも非効率であると思わずにいられない。
目の前の世界にどっぷりつかっていると、著者が住んでいる世界は本当にあるのだろうか?と疑問になる。
しかも、この本を読まなくったって、明日はちゃんと来るし、衣食住に困ることはない。貯金もちゃんとあるし。
家に帰れば暖房の効いた部屋があって、息子が待っている。
夕食を食べ終えたら、息子とお風呂に入って、歯を磨いて、添い寝をする。
こんな幸せな生活が本当に脅かされる日が来るのか?はっきり言って信じられない。
脅かすのは誰なんだ?何者なんだ?、、、答えが見つからないってことは起きないってことだろ。
ただ、事実として理解しなければならないのは外にも世界があること。
目の前の世界に埋没していると、あたかもその日常だけが全世界のことのように感じてしまう。
それは間違っている。
毎日の生活はなにか見えないベールに包まれていて、外にも世界があることを見えなくしている。
しっかりと意識して見ようと思わねば見えないのが外の世界である。
外の世界を知らないと、これからは今いる世界が脅かされる恐れがあるというのだ。
恐れではないのかもしれない。脅かされてからではもう遅い。
だから外に出るしかないのだろう。外に出てみて外の空気を吸って外を感じることが必要なのだ。
今まで包まれていたベールはまるで鉄壁の城塞のように感じていたけれども、その城塞も古くなり、外の世界の住人からしたら大したことのない壁なのだろう。
もう外の世界を見るしかない。手遅れになっては遅い。
そんなことを感じさせてくれた。
そして、なぜだろうか、著者はとても楽しそうなのである。
これだけ人から批判されて、人に言いたいことが伝わらなくて、これだけ人に迷惑をかけて。。
それでも我が道を行くところ、本当マネができない。
ただただ、それが楽しいからなのだろう。
本書のコンテンツは、しょーおんさんの提供してくれているサービスを感じる点がいくつもあった。
それらを深めるものも楽しいだろうが、
私は著者との圧倒的な世界認識の違いを突き付けられたことがどうしても気になってしまった。
今自分がいる世界は、居続けるべきか、外を探検してみるか、、、もちろん後者だ。
というか、今いる世界を固着させる思考がこれからの時代には合わないのだろう。
さあ、やってよう!誰もが自由に活動できる世界へ飛び出してみよう。
背中を押してくれた気がした。
今年も良書をたくさん教えていただきありがとうございます!
また来年もよろしくお願いします!
投稿者 BruceLee 日時 2017年12月31日
本書に関し以下3点を述べてみたい。
1)BtoBからのBtoC考察
本書はBtoCを中心に書かれているが、自分はBtoBの人間なので本書の内容をBtoBで活かせないか考えてみた。が、BtoBにて「商品」を売る場合には基本的には難しいと感じだ。その理由を諸々考え到達したのはBtoBにて商品購入に使われるのが自分の金ではなく、会社の金だからだ。また商品選定の決定権者が個人で無く組織だからだ。結果、組織として選定理由を論理的に説明する必要がある。何故A社でなくB社か?何故商品Cでなく商品Dか?常に合理性が求められその最たるものが入札だ。そこに個人の感情「コレが好き!」、「何となくいいなぁ」は一切認められない。
と、そこで気付いた。であればBtoCでは徹底的にその逆を追求すれば良いのでは?「個人」に対し、「コレが好き!」、「何となくいいなぁ」感情を刺激し、「自分の金」の決定権者に欲しい!と感じて貰うにはどうすれば良いか?その手法は本書に詳しいが、自分の場合上記考察後の再読により本書からの吸収内容は更に大きくなった。
2) 無料の価値
本書を読み始めて直ぐ「著者は単なるお笑い芸人なのに何故これ程強気で断定的な物言いをするのか?」と感じた。「オセロで言うところの角を押さえている」という自信は何処から来るのか?が、読み進めて理解した。
著者は日々真剣に実験をしているのだ。
市場を観察し、仮説を立て、実験し、考察する、まさに科学的マーケティングのサイクル。恐らく裏では失敗もあるのだろう。が、大元にあるのは「行動」だ。行動すれば結果が出る。その結果、消費者心理、意思決定のプロセス、そして自身の商品の真の価値を熟知してるのだ。が故に発言も強気になるし、躊躇なく無料提供も展開出来る。
消費者は「無料」が大好きで、「無料」が人を集めると著者は気付いている。そこで商品を見て貰える、つまり「無料」を「広告費の掛からない広告」として活用している。勿論、商品のクオリティが低ければその時点で人々は去るから、そこは入念に高めている。そこでネタバレをすれば、後は消費者の「確認作業」を待つのみ、というフローを構築しているのだ。当たり前だが、消費者に知られなければ買われる事は無いのだから。
3)本書の革命性
読了後、本書の手法を実企業でも使えないか空想してみた。例えば、
「家族4人(小さな子供2人含む)向け新築住宅を1年間無料で提供します」
という住宅メーカによる企画はどうだろう?1年間の住宅費用は一切不要で気に入らなければ1年後に退出可能。仮に家族が1年後に退出したらリフォームして他の希望者を再度募れば良い。住宅展示場にスクラップ&ビルドが必要な
住宅メーカ的には大きな負担では無いのではないか?一方、ニュース性に関しては相当なインパクトを持ち、大きな話題となるのではないか。
希望者はインターネットで応募し、1年後に住み続ける事になった場合のため、その後の住宅ローンの支払い能力の確認はさせて貰う。この住宅に住める家族は1組なので、その他の家族はハズレとなるが、応募した家族のリストは、住宅メーカからすれば「住宅購入希望を持ち、かつ支払い能力を持つ家族」情報であり、つまりそのまま潜在顧客リストになる。これが受託展示場での「待ちの営業」から潜在顧客への「攻めの営業」を可能にする。そして当選し住み始めた家族の奥さんには住み心地を毎月ブログにアップして貰う。これもそのまま広告になる。
反面、1年の間に「事故」があっては逆効果のため、家族は慎重に選ぶ必要がある。「小さな子供」が条件なのは、その1年の間に離婚されるリスクを懸念してだ。また子供の事故防止のため、住宅の2階以上の窓枠には安全柵を設ける。そして1年後、家族は住み続ける/退出する、を選ぶ。1年は短いようだが、その間に家族の「日常」が構築される。毎日の通勤・通学ルートから家を何時に出るのか。近所のスーパー、公園等への慣れや親しみも実体験で生まれる。その日常が生活の一部となれば、相当大きな不満が無い限り住み続けたいと思うのではないか?退出すれば子供の転校が生じる可能性もありそれも面倒だろう。これも「小さな子供」が条件の理由だ。つまり「住めば都」を逆手に取る戦略だ。
勿論、自分は住宅メーカの人間ではないから、あくまで空想で実際はより深い企画検討が必要だろう。だが、本書の手法を活用すれば企業でもこのような展開が可能ではないか?重要なのは「広告にはお金が必要」という常識を本書がひっくり返してしまった点だ。だから本書は革命的なのだ。
以上
最後に。
毎月課題図書を読み投稿する事で自己鍛錬になるだけでなく、自己の感覚を言語化する事で内面が整理され、それがストレス発散となっている事に最近気付きました。
今年も一年有難うございました。良いお年をお迎え下さい。
投稿者 diego 日時 2017年12月31日
共鳴しあい、共につくる世界
本書には、自分の夢を実現するために、今すぐにでも行動に出るための手がかりが、まっすぐに書かれている。
これ程までに自分の手の内を見せても、この人は、全く問題ないどころか、もっと社会を変革するためにも、共に共感してくれる人、共に進んでスゴいことをやってくれる人がたくさん出てくれたらと考えているのだろう。
自分のつくっている作品、社会、世界を、もっと広げていくために、書いたのだろう。きっと、自信の源がしっかりしていて揺るがず、それでも常にアンテナを張って、もっと大勢の人を巻き込んで、もっと生き生きとした世界を作っていくために、日々考え、行動している。
だからこそ、問いが出てきても、それは深くて、答えに出会うスピードもめちゃ速い。答えにたどり着くスピードもめちゃめちゃ速い。
これが。現代に生きるということかと思った。実現のスピードがどんどんはやくなっている。
でも、方法を真似しても、それは問題なくて、一体どんな夢を、どれぐらいの規模で、スパンで実現させたいか、それこそが大きな意味を持っている。
だからこそ、世界を創り出す程の夢想家が、かつては自分の一生を賭けてもできるかどうか、という程のデカい夢でも、今ならもっと早くに実現することも出てきたのではないか。
素晴らしい。
ただ、この世界を素晴らしいものにするためには、本当に叶ってしまうのだから、自分の狭い世界だけでなく、誰もが、たくさんの人々のことを考えて生きていかなくてはならなくなっているのではないか、そんなことを考えた。
今、私が関わっている人は、そんなに多くはない。まずはその人たちと幸せでいることを考えてきた。
それはそれで大切だが、より世界を知るためには、今よりももっとしっかりと本を読みながらも、
いろいろなものを見て感じて、疑問を持って、問いかけ、発信していくことで、まずは自分と自分の周りは少なくとも、もっと豊かになる。
その上で、今仲間と一緒にやっていること、音楽や集まりを大事にして
更に枠を広げていく、
もっと加わってくれる仲間を増やしていく、
現に演奏の絵を描いてくれたり、手伝ってくれたりというメンバーが出てきているので、
また来年には輪を広げていく。
2年後には、そのつながり(高校の同窓)で、会合があり、
お世話になっている幹事達が、600人以上の人々をいかに巻きこむかについて、今から動こうとしている。
出来るだけたくさんの人々が参加してくれるように今から考えていくという話を、先日聞いた。
この本で学んだばかりのことを、どうやって活かすか、今から少しずつ話をしたり考えたりしている。
実は私のこと、見てますか?
という本を、いつもありがとうございます。
また2018年もがんばります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
投稿者 shinwa511 日時 2017年12月31日
スマートフォンが普及して、ネット上に情報発信が容易に出来る現在。価値観の多様化で、人の「知りたい情報」はより細分化されつつあります。同じ趣向の人々がネット上で集まり共通の話題を話したり、自身が持つ情報について共有したり、何かを作ったりと、個人で出来ることがどんどん増えて行きました。
それぞれが作ったもの、持ち寄ったものを公開する環境も出来て、個人の能力が生かせる場所ができています。
勿論、ネット上で売ったり、買ったりということも何でも出来るようになりました。
その中で、実際に現実世界で会わなくても、他の人と情報やお金の交換をなぜ出来るのか。
それは、相手を「信用」しているからです。
実際にネットショッピングで、お金や物品のやり取りをしていても、画面の必要事項への入力と発送情報だけで、口座を確認するまで、物が届くまでは、本当に相手が対応してくれたのかは分かりません。反故に出来ないのも、お互いの「信用」問題になってしまうからです。「信用」に答えることが出来なければ、誰も相手にしてくれません。
本課題図書でも、「信用」について何度も取り上げられています。
「信用」される人は、他の人達から「信用」されるだけの力を持っているということです。
「信用」で仲間が出来る、仲間と協力して何かサービスを作る、サービスを活用して利用者を作る、利用者が広がり、新たな仲間が増える。
もう一つ考えたことは、スマートフォンのようなネットに接続し情報を見ることができるツールは、自身を認められたいという人間の欲求を叶える願望機器であるということです。
誰の目にも検索すれば出てくる情報は、誰にも知られる情報です。「自分の持つ情報に共感して認めてほしい。」メールの会話であれ、ホームページ上にある情報であれ、人との情報のやり取りが出来る場では、それが溢れています。
シェアした人数だったり、アクセスした人数だったり、数が大きい程「信用」される力は強大になっていきます。
その「信用」の力は、誰でも秘めています。自分が得意な分野で、自分にしか出来ない、人から得られる「信用」の方法は必ずある。これだけ、価値観が多様化している現在です。利用者はどんどん増えて、新しく作る人や評価する人もどんどん増えていきます。1人、2人、もしかしたら100人、1,000の人が自分に共感してくれるかもしれない。そう考えると、これから自分がすることが楽しみで仕方がない。情報の受信者ではなく、発信者になって、何かをやってみたいと考えるようになりました。
投稿者 toshi121 日時 2017年12月31日
「革命のファンファーレ」を読んで
若い芸人の軽い内容かと思っていたのだが、文体は軽いタッチながら、自らの実体験に結びつけた説明に示唆に富む内容が多く、衝撃を受けた。特筆したい三点は、以下のとおり。
1.『「嘘をつかない」ということは、「自分の意思を明確に表明する」ということだ。自分の意思を明確に表明する為には、意思を明確に表明できる環境を作っておく必要がある。』
小さい頃から嘘をつくことに罪悪感を持ち、嘘をつかないよう心がけていた。一方、他人に迷惑をかけないようにと、自分の感情を押し殺し、意思を明確に表明しないことにより、自分自身の感情に嘘をつくことが多かった。これが、心の中のモヤモヤとなって沈殿してきたことのだということを悟った。これをやむをえないこととせず、発想を変えて、「どうやったら意思が明確に表明できる環境を作ることができるか」を考えていきたい。
2.『説明できてしまう事柄に「勇気」は必要ない。一歩踏み出すことに勇気が必要だと思っているのであれば尚のこと、そんな不確かなものを取っ払ってやる為にも、とっとと情報を仕入れた方がいい。』
今まで、一歩踏み出す「勇気」がないからとチャレンジしなかったことが少なくない。この一文を読み、確かに知っていることをするには「勇気」は必要なく、情報が足りないから不安でチャレンジできないことを悟った。今はネットや書籍などで様々な情報を収集できるので、必死で全力を尽くして、情報を仕入れていきたい。
3.『決定権は偉い人(出世をした人)だけが持つ特権だと思われているが、違う。「決定権」は覚悟だ。キミに決定権はあるか?好きなようにやらせてもらえないことを立場のせいにしていないか?成功者は必ず決定権を持っている。そして決定権は今この瞬間に持つことができる。あとは、キミの覚悟次第だ。』
私も決定権は偉い人が持つ特権だと思っていた。また、好きなようにやらせてもらえないことを立場のせいしてきたことが少なくなく、耳が痛い。覚悟して、決定権を持っていきたい。
陳腐な言い方になってしまうが、結局は「自分の人生をいかに主体性持って生きるか」ということだろう。読了後、早速一部始めているが、これをしっかりと継続していく。
投稿者 sakurou 日時 2017年12月31日
~「革命のファンファーレ」を読んで~
ごく最近まで僕は西野さんのことをよく知らなかった。彼の凄さを。そして彼が鳴らす様々な業界のルールへの警鐘を。
立ち読みしてパラパラ読んで、そうなんだ、くらいだったが、改めてじっくり読んだらびっくり(笑)。冒頭から、「職業に寿命がある」という今となっては当たり前になりつつも、否定したい残酷な事実で畳み掛ける。
彼は単なる炎上タレントではない。単なる炎上で本が売れるはずはない。しかも継続的に。最近テレビでもあまり見かけないのに(マスメディアに嫌われているからだろう)、2度のクラウドファンディング、惹かれる人が多数いるということだ。
本書を読んで、自らの不勉強を反省した。世の中、特にコンテンツ業界、特に無料公開を巡る状況ははここまで来ているのかと。絵本「えんとつ町のプペル」を無料になったことは知っていた。その時は、「ふーん、そうなんだ」くらいにしか思わなかった。彼は示した。業界から批判を受ける(もちろん彼は戦略的に)ようなルールブレイカーがむしろ結果的に勝つことを。
本書を読んで「信用を積み重ねる」という点で、ソフトウェアのオープンソースコミュニティと非常に似通っているな、と思ったので、今回「信用を積み上げる」というテーマで書いてみたい。Webサーバ等、今は様々なオープンソースソフトウェア(OSS)で構成されている。これらのソフトウェアは共同作業により開発、維持管理されている。開発者は機能追加やバグ報告などによりコミュニティに貢献している。
小さなバグでも全体に影響することがあるので、開発したコードは有識者によって厳しくレビューされ、評価が低いものは盛り込まれない。また、評価は公開されており、評価が低いとコミュニティへの貢献は許されない。開発者は大抵は企業所属だが、ベンチャー企業も沢山ある。企業に所属している人もいるが、実名で書いたソースコードの品質で評価される世界の人と競争する厳しい世界である。もちろんネット上だけでなく、定期的に開催されるコミュニティでの会合で意見交換を行い、自らをアピールしていき信用を積み重ねていく。
「あぁ、xxさんはあそこに移ったね-」みたいな自分の会社の肩書ではなく、名前で仕事をしている人たちが大勢いる。
ネットではそういうのが当たり前になっていて、本書であるように西野さんがネットとリアルを上手く組み合わせて出版業界を変えたように他の業界でも急速に変わっていくだろう。きつい言い方になるのかもしれないが、極端に言えば、自分の名前で仕事をするか、誰でもできる仕事で甘んじるか、はたまたAIと競争するかなのかもしれない。だからこそ、冒頭、「好きなことを仕事化するしか生き残れない世界」とあるが、心から好きでないとやっていけないということだろう。西野さんは自ら積極的、かつ、戦略的に行動して、それにサーフすることで結果的に利益を得た。彼が特別なのだ、と思うと読んだだけになってしまう。
本書末尾にある「おとぎ出版」のように個人でできる事業が確実に広がっている。複数持つことにより生活していくことが可能になっていく
西野さんのセカンドクリエイターとして西野さんを応援しつつ利益を得た人もいるように、好きなことやって少しの利益を得て積み重ねる生き方が主流になってくるとすれば、それは良い世の中といえるし、幸せな生き方につながるだろう。
さて、来年への決意表明というわけではないが、自分の人生にどう生かすかを纏める。
・自分の「信用通帳」を作る。
・お金の流れについてもう少し勉強し「お金の奴隷」から抜け出せるようになるか、戦略を含めて考える。
・複数の収入源を持てないか考えてみる。
・自分の好きなことが仕事(の一つ)にならないか考えてみる。
・積ん読本になっている(汗)「ストレングスファインダー第二版」をやって自己分析を行う。
西野さんも長い時間考え抜いて今の形になった。たやすいことではないが、西野さんは「俺も頑張っている。お前らも頑張れよ!」私たちにエールを送ってくれている。
追伸;
年末年始休みということもあり、趣向を変えて今、私は珍しく(笑)早朝のマックでこの感想文を書いている。書くスタイルも少し替えてみた。今朝も西野さんは4時起きでファンへのサイン本を書いているのだろう。今年も頭をガーンとやられる本ばかりだった。また来年も課題本を通じて良書に巡り会いたいと思う。
しょ~おんさん、花さん、塾生の皆様、今年も大変お世話になりました。ありがとうございました。また来年も宜しくお願いいたします。
投稿者 cieloymar 日時 2017年12月31日
「革命のファンファーレ」を読んで
印象に残る箇所がとても多く、折り目をつけるページが山ほどあり、読後感想をまとめあげるのがとても難しい。
一番印象に残ったのは、p273にあった、友人からの忠告に対しての著者のスタンスである。ビジネスアイディアのベースとなるのはやはり「稼げるか否か」というお金ではスタートしない。でも「他人のため」でもない。「こういうサービスがあったら面白いな」という「自分にとって」のニーズがまずあって、そのニーズに沿うサービスを誰かが代わりに作ってくれるのであれば、それはそれでよしとする。自分のニーズが充たされるのだから。こういう感覚がすごく大事なのではないか。全ては「自分のため」という観点でスタートする。それは、「智の道」との矛盾を意味しない。すなわち、「自分のため」とは 自分本位に自分のことだけしか考えずに行動するということではない。「自分のために」と考えてできる行動・意識の対象が、広く他人にまで広がっていく、そんな感覚。結果として「他人の」ため「にも」なる。この6行からそんなことを感じ取った。
また、世の中に浸透させ、広くみんなに知らしめることがいかに重要であるか、著者が自分の身の回りにある多くを ありとあらゆる広告に結びつけて説明しているところも興味深い。(p80.5年後も10年後も広告効果が続く広告。P81反対派のエネルギーも利用する。P141 著作権の放棄。p179「体験×お土産」という販売方法。p182歩く広告。p196プペルをハロウィンのアイコンに。p215ニュースを広告に使う。などなど)
そして、クラウドファンディングについても 大勢を巻き込む(共犯者作り)という点で資金集めのできる広告とも言える。そのまま消費者にもなり得るので、作り手が多ければ多いほどよい。これについては、OK GOという海外ミュージシャンの「I won’t let you down.」というミュージックビデオが頭に浮かんだ。
https://www.youtube.com/watch?v=u1ZB_rGFyeU
このビデオは、1台のドローンを使ってのワンカット撮影で、2,000人以上のエキストラが参加している。このMVを観ている側もテンションが上がるし、当然、参加したエキストラは感動も得られ、消費者ともなるはずだ。
インターネット普及以前なら困難だった多くのことが、時代の流れに伴いハードルも低くなってきた。しかし、書籍に付加価値をつけたり、クラウドファンディングによる資金集めをしたり、多くの共犯者作りのために共感を得て評価していただくためには、自分が何かのジャンルで突き抜けていて、「この人ってスゴい!」と十中八九の人に思われることが前提条件と思われる。ただの評論家ではダメ。その前提条件に加えて 一定数以上のコアなファンがつけば、結構いろんなことが不可能ではないような気がした。
以前テレビ番組で、ほぼ日の糸井重里氏が、「メルマガ読者数は野球の観戦者を想定して目標を3万人にした。野球場のイメージで3万人が集まれば(お弁当食べたりビール飲んだり観戦したり)何でもできると思ったから。」というようなことを話していた。もちろん人数が多いに越したことはないが、数百名(500人くらい)のコアな永続的ファンがいれば、案外なんとかなるのかな・・・。とも思った。
そのためには、まず何か特定のジャンルで突き抜けること。それが複数あれば相乗効果あってなおよいのだろう。
読んでいてとてもワクワクし、読後も高揚感が続くとてもエキサイティングな本でした。
ありがとうございました。
投稿者 gizumo 日時 2017年12月31日
『革命のファンファーレ 現代のお金と広告 西野亮廣』を読んで
お笑い芸人というのは決して侮ってはいけないと考えていたが、この方はすごかった。その考えを実証してくれ、自分の考えを確信に変えた。
正直「えんとつ町のプぺル」の騒動は詳しくなく、「クラウドファウンディングで資金を調達した絵本」程度でした。どんなことが起きていて、どんな騒ぎになっていたのかこの本で改めて知った程度です。
記憶では西野さんは絵をかくのが好きで、タモリさんの勧めで絵本を書いたという話を昔聞いたことがある。それほどお笑いには興味もなく、特に“キングコング”という芸人さんとして観た記憶もないし、特に面白い方々だとも思っていなかった。なので、最近よく“芸能ニュース”で見るのかなぁ、程度でした。
自分の尊敬する方の言葉で、「人を笑わせるのが一番難しい」というのがあり、お笑いの方の“深さ”を感じてはいたがそれがビジネスに生かせるという事は目からうろこであった。事象をみて「そうなんだ」と理解し共感を得るけれどそれを自分に落とし込めず、さらに活用できないことは自分にとって大いに反省することだと気づけた。
多くのことに興味を持ち、一歩進めてやってみることまでできる余裕が自分には必要だと。余裕以外にも“失敗”を必要以上に恐れ、やらないことを選んでいるのではと。著者の“失敗”さえ活かすということは改めて心に響いた。
年齢や周りの目を気にして何を怖がっていたんだろうなと、2017年を振り返り2018年の指標となる考え方としたいと思う読後でありました。
ありがとうございました。
投稿者 satoyuji 日時 2017年12月31日
感想 革命のファンファーレ 現代のお金と広告
私が本書から学びことは以下のことです。
現代においてお金を稼ぐことと良き生き方をすることは、両立可能であるというよりも、両立しなければいけないこと。
もしできないのであれば行動量が足りていないこと。
行動できないのは勇気がないからではなく、情報収集が足りていないから。
人の感情は環境に支配されるので、支配されないように環境を自分でデザインすることが大切であること。
そして今すぐに行動しなければいけないこととして、自分の良心にそぐう環境づくりができているかを確認しようと思います。
本書は著者が行なった、『えんとつ町のプペル』の制作・プロモーションなどを中心として、やりたいことをどうやって実現したかが書かれている。様々な事例とこれからやりたいことが書かれている。本書に一貫して書かれていることは本当にシンプルだ。
「やりたいことをやろう」
それだけである。ただし、もしそれだけであるならば、どこぞに売られている自己啓発本と変わりがない。しかし本書には著者が実際にやったことがふんだんに書かれている。それを読んでいると「著者だからできた」という言い訳ができなくなってくる。なぜなら書かれていることは自分の身の回りからできることだからである。嘘をつかないことが信用につながる。知ることで行動ができるようになる。感情は環境支配されるのだからまずは自分の感情を護れる環境を作ろう。どれもこれも今日からでも始められることである。
では、そうした自分の感情・内なる声を守る環境はどうやって作ればいいのだろうか。それには自分の守りたい感情をはっきりとさせる必要がある。つまり自分の価値観の核心が何であるかをはっきりさせなければいけない。そのために必要なのは自分の価値観を認識する必要がある。そのために、言葉一つ一つを定義にすることである。本書でも筆者がいくつもの言葉を定義している。お金とは何か。クラウドファンディングとは何か。芸人とはどんな人か。などなど。
自分の中の言葉を定義することで、自分の価値観を明確にすることができる。
価値観を作る言葉の意味を自分なりに捉えられれば、自分の価値観がわかる。価値観がわかれば自分の護るべき大切なことが何なのかわかる。大切なことがわかれば、それを守りやすい環境を作るために何をしたらいいのかがわかる。そして出来上がった環境と自分の感情との間にある齟齬を見つめ直すことで自分の価値観と環境の再構築をし続けることできる。それは自分の良心に従って生きることと人のために生きることを矛盾なく実現できる生き方である。
本書はビジネス書である。人生論の本ではない。しかし著者の現代におけるお金の定義に則って考えれば、よき生き方をすることなくしてお金を得ることは難しくなっている。
本書を読んでいると、行間から「やりたいことをやろうよ」という声が聞こえてくるようである。徹底して情報収集して、ひたすら行動しよう。頭から煙が出るぐらい考えて、自分の望むことが起こるべくして起こるように万全の準備をしよう。自分が望んだ結果を得るためにしなければいけないことが、自分の良心に反することはないのだ。必要なのは情報収集・準備・行動を大量に行うことである。言い訳の余地はなんてこれっぽっちもない。
最後に、私も筆者に倣って一つ定義したい。個人にとっての「革命」とは何だろうか。自分の望んだ未来を手にすることだろうか。成功者として認められることだろうか。革命とは他人に与えられることで、自分の人生を変えることではない。常識・世間の意見・評判を鵜呑みにせずに、自分で情報に触れ、自分で行動することができるようになった瞬間が革命の起こった瞬間である。そうして生きようと覚悟した時こそ、本書にある革命のファンファーレの鳴る時なのだろう。
今年は遅れたこともありますが、おかげさまで一年間書き続けることができました。こうした読書を見つめ直す機会を与えてくださりありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
投稿者 hira1223 日時 2017年12月31日
私がこの本を読んで一番印象に残った言葉
は「職業には寿命がある」
ほかにも、考えさせていただける言葉はたくさんあったのですが、自分のなかでひっかかっていたものが、とれるようなそんな言葉でした。
私は、今年39歳になるんですが
今までたくさんの転職を重ねて来ました。
自分から辞める事もありましたが、リストラにあったこともあります。
30歳過ぎてからも、仕事を辞めるたびに、親から小言を言われ、
「辞めたくてやめてるんじゃない。おれも俺なりにイロイロ考えているんだ」
いつもそんな事をいっていました。
自分でもイロイロってなんだ。
わかってはいるんだけど。うまく言葉がでてこない。
会社が嫌だから仕事を辞めるんじゃない。
会社が潰れそうだから会社を辞めるんじゃない。
私なりに考え、今の職業には寿命があるから、他の職業に変わりたいから会社を辞めるんです。
これからAIが普及していくと、
なくなる職業ランキングとか発表されていますが、職業の寿命がますます短くなっていくようなそんな事を考えさせられます。
新しいお金の稼ぎ方を知ることができる本なので、10代20代のやりたいことが見つけられない若い人たちに読んで欲しい一冊だと思います。
投稿者 tadanobuueno 日時 2017年12月31日
今月の課題図書を読んで感じた点を以下3点でまとめました。
1.自分はまだまだお金の奴隷であった
自分自身がここ10年程、お金に左右されないようにするため
にはどうすればよいかを考え、
・本業の仕事以外の活動への参加
・地域活動への参加、を行い
その中で、
・自分を社外の世界で客観視し、
・自分の適性、新たな仕事でのアイデア
・副業、将来の自分の転職につながる種の模索
を行ってきた。
ただ、その活動の中で、
・せっかく自分が主催者側になっても、できる限り自分
の身銭を切らないようにしてしまった
(参加者負担が増える)
・期待されチャンスをもらった提案でも利益を出すこと
を最優先してしまい、提案の企画は続かなかった
という経験があった。
今回の課題図書を通して、まさに自分が、
・「無償にしていれば得られたはずの可能性を失ってき
たこと」
・「自分の意思ではなく、お金によって選択肢が狭めら
れ、行動が抑制される」お金の奴隷になっていたこと、
を改めて痛感した。
2.欠けていたのは、考え抜き、オープンに話すこと
「確実にヒットを生むためには数十、数百の仕掛けが必要」
との言葉とともに、本書では過去から未来までの企画の仕掛
け、そこに至る思考実験が具体的に書かれ、ここまで考えて
いるのかとの思いを強くした。
自分自身は子育てに関する問題解決を通して、
・当事者である自分の負担軽減、
・その問題解決を自分の強みにもする、
こと考えている。
ただ、
・巻き込んでいきたい対象を明確にして、
・その人の生活・人生等、具体的に想像し、
・問題にまで思いをはせ、その先を読むこと、
まではできていなかった。
社会問題解決系のグループにありがちな企画側の強い想い
と巻き込む対象の方との間でのギャップがひろがらぬよう、
巻き込みたい方とより会話を持っていく。特に自分の活動
に興味のない方にこそ意見を聞き、率直な意見を得ていこ
うと思う。
同時に、ブログでの発信を増やし、客観的な視点を得てい
こうと思う。西野さんのように自分の得てきたことをオープ
ンに話をして、まずは自分を興味を持って見てくれる方を
増やしていこうと思う。
週3回Upで頑張ります!
3.好きなことを、仲間たちと続けていく
今回の本を読み、2年程前から西野さんの動きを追うようになり、
彼の動きを見ており、世の変化のスピードを感じている。
今回の課題図書を通して、自分の危機感の欠如、覚悟の違いが西野
さんや、その他動いている方とのスピード、結果の違いであること
改めて感じた。
ただ、自分なりに動いてきたことで得られたものはあり、自分の
好きなことを続けることで、公私ともに道が開けてきた。
本当に好きなことだけで生きていけるのか、自分は信用に足る人
として生きていけるのかという不安はあるが、これからも行動を
していこうと思う。
その際、これもこれまでの活動を通して知り合ってきた、世の中
に対して前向きな、問題対応へ前向きな仲間たちとともに、目を
キラキラして楽しみながら取組んでいこうと思う。
本年も沢山の良書、沢山の刺激的な方との出会いをありがとうご
ざいました。
課題図書は毎月格闘しつつ、とにかくまずは出すこととハードル
を低くして課題に取組んできました。
来年はよりレベルを上げてアウトプットをしていくべく、皆さん
から学んでいこうと思っております。
投稿者 kgb00327 日時 2017年12月31日
本書は、「人生の新たな一歩を歩みだそう」「なにか行動を始めよう」と思った時に開くべき本です。
簡単に書くと、本書は人気タレントとは違う認知タレントを自称し、絵本を作る資金の1億円をクラウドファンディングで調達し、30万部突破という絵本としては破格の成功に導いた著者が、現代のお金の作り方、広告戦略のみならず、これからの時代を生きていくための身の振り方を記した人生指南書です。
「人気タレントと認知タレントの違い」は、「人気タレントはスポンサーのために嘘をつく」と言うことが多くの人たちにバレていて信用が無いのでクラウドファンディングではお金を集められず、、認知タレントは嘘をつかず本人の言動に信用があるのでお金を集められるということです。確かに所謂有名人がやるクラウドファンディングって胡散臭い気がします。
本書にある「ネット(情報革命)時代は信用を稼げ」、「信用を稼ぐことでお金は後からついてくる」などの項目を読むと、だいぶ以前から岡田斗司夫が説いていた「評価経済社会」が現実のものになったことがわかります。現代のような多くの人がネットで繋がっている情報化社会は、人の気持ち(評価)がそのまま現実の経済につながる可能性のある社会だというわけです。思っていたよりも早く岡田斗司夫の予言が的中したことに驚きました。それだけ現代社会の変化が激しいと言うことでしょう。
本書の中で僕がなるほどと思った言葉は色々ありますが、もう1つ取り上げると、「今の消費者は冒険しない、情報の確認作業をしてる」です。僕自身、失敗したくないので、あらかじめネットで情報を調べてから行動しています。言われてみれば、これは情報の確認作業です。見事に喝破したものだと感心しました。
そして、これは「あらかじめ情報をしっかり学べば、行動は冒険ではなくて確認作業になる」とイコールになります。著者はそこに関しても同様に「踏み出す勇気はいらない。必要なのは情報だ」と喝破しています。
本書にはこうした情報が沢山散りばめられていて、この変革の時代を生きていく、特に若者には絶対オススメの本です。また、成功なんて興味ないという人も、成功しようとして努力する人がどんな手を使ってくるかということを知っておく方が良いと思います。いずれにせよ、この本を読むことで、世の中の急流に流されない生き方が出来そうです。
2018年、僕らはさらなる激流に晒されそうです。2017年に末に読んだ本書は、激流の時代の救命胴衣になる。そんな一冊でした。
投稿者 mmnn 日時 2017年12月31日
これからの世の中、自分の頭で考えて、意思をもって
生きていかないとダメなんだろうなあ。
ドラゴン桜の桜木先生の言うように
「バカは一生だまされ続ける」のだ。
筆者のような賢い仕掛けを作ることにより
世の中の流れを変えれる人がいる。
筆者のような悪意なき人であれば、その流れに乗っかっても
問題はないのかもしれない。
しかし、世の中は善人ばかりではない、悪人だって
そこらにゴロゴロいる。
(ずる)賢い悪人の仕掛けにハマって、流されてしまうと
大変なことになるな、と思うと、実はこの本を読んだ後
私はゾッとしたのである。
例えば、筆者は自分の意見に否定的なツイッターやコメントも
積極的にフォローするらしい。批判されても、それが話題となり
宣伝の材料になるから批判だって何だって全部OKとのこと。
深く考えもしないで批判した人達にとっては、
筆者に利用されることになる。それも気づかないうちに。
では、どうすれば、自分の頭で考えて、意思を持って生きていけるように
なるのかをもう少し考えてみた。
これには2つの要素が必要ではないだろうか。
ひとつは、自分がやりたいことを見つけること。
もうひとつは、正しい努力を続けること。
筆者も言っているようにこれからは肩書にはまったことだけを
しているようでは、他人との競争に負けてしまう。
他人と競争するな、自分だけの競技を作れ、のコメントから
これを思いついた。
自分だけの競技って、やっぱり自分が関心興味ある分野を
極めるのがいいんじゃないだろうか。
寝食忘れてでも打ち込めるものだったら、それこそ、今後の人生を
幸せに生きていく原動力になる。
だから、まずは自分のやりたいことを見つけることが先決だ。
そして、めでたくやりたいことが見つかったなら、今度は
これを実現する方法を考えなければいけない。
努力を継続するのはもう当たり前すぎるのでここでは論じない。
自分にとって一番大事なのは、努力の仕方だと気づいた。
これがもう一つの要素、「正しい」努力を続けることである。
これが難しい。
(これができていればもう今論ずるまでもなく、全ての希望が
叶っているはずだから・・・)
正直、今回の課題図書を読んで、なるほど、へえと思った点は
多々ある。信用を勝ち取るとか、お金のループの逃れるとか、
人との縁がどうのこうのといったテクニック、小手先のワザの
ヒントは多く書かれているなと思う。
しかし、「正しい」努力というのはこれらのテクニックを学ぶだけでは
理解できないのではと思った。
テクニックの裏側になる価値観とか世界観を理解して、
自分の世界観、価値観をバージョンアップしていく
ことが必要なのではないかと感じた。
逆説的な感じがするのだが、「正しい」努力はテクニック、技術である。
しかしこの「正しい」技術は、個々人によって違うものであるから
自分や個々人が結果を出すために必要なテクニック、技術は
当人がやってみないと分からない。
ある人に効くテクニックが、自分にも効くテクニックかどうかは分からない。
そこで自分の価値観や世界観を変えることにより、他の人にが効くテクニックを
自分にも効かせられるように変えることができるんじゃないか、と思ったのである。
これには、セミナーやメルマガでも書かれていた、仮説→実行→検証の繰り返しが
有効だと思う。時間はかかるかもしれないが、仮説→実行→検証の繰り返しで
結果を出すことにより、自分の価値観、世界観を変えていき、バージョンアップした
自分の価値観、世界観でさらにテクニックを効かせることできるようなるのではないかと
思った次第である。
でも、効かせるように変えるためにテクニックの裏側の価値観、世界観の
理解が必要なのではないかと気が付いた。
今回の課題図書には、マーケティングや資金調達の
様々なヒント、テクニックが書かれている。
どれひとつとってもなるほどと唸るものばかりであるが、
本当に大事なのは、これらのヒントやテクニックを生み出す
筆者の価値観、世界観なのであろう。
圧倒的な努力で情報を集めて、行動に移す。
そして、目標実現のためにひたすらこれを繰り返す。
そうすれば、実現できない目標はないのだ。
筆者の世界観はこれに尽きるのではないだろうか。
私に欠けている「正しい努力」を、あと数時間で迎える
来年にはぜひ見つけたいと思う。
そのために筆者の価値観を少しだけ真似して、圧倒的な
努力で情報を集めてみよう。そして仮説をたてて行動しよう。
ダメならまた情報を集めて、自分の頭で考えて、行動してみよう。
投稿者 yrishida41 日時 2017年12月31日
『革命のファンファーレ~現代のお金と広告~』 を読んで
私、ここ数年ほとんどテレビを観ていません。
朝会社行く前に、“めざましTV” を時計代わりにつけている程度です。
ですから、西野亮廣? 誰? でした。 お笑い芸人・漫才師の “キングコング”
と教えてもらったときは、『火花』又吉直樹の2番煎じかなとまで思っていました。
でも同時に、お笑い芸人って、やっぱり頭良いんだなともぼんやり思っていました。
頭が良い人しか、頭の悪いフリをして人を笑わせることができないから、です。
“笑いを確実にとる” というのは、高度な計算が必要。 天然で何も考えずに発言・
行動した時の方が、笑いがとれたりする。 でも一度受けた笑いだからと言って、
意識して繰り返すと笑いはとれない。
お笑いで生きていこうなんてとてもとても厳しい世界だと思い込んでいます。
でもそんな厳しい世界でも平気で渡っていく人たちがいる。
それが 西野亮廣 なのでしょう。
本屋さんで、『革命のファンファーレ』という文字の大きさ・書体も真っ赤な
本の色もものすごいインパクトで目に飛び込んできました。
確実に売れる、間違いなく売れる、という確信とは、こういう詳細の細かすぎる所
にまで配慮をし、それを積み上げることなのか! と驚きでした。
『えんとつ町のプペル』のことも知らない人間が、この本を手に取ってしまって
いるのですから(この時点でまだこの本が課題図書になることを知らない)。
このように私は、まだまだ情報収集力が未熟なのだと痛感させられています。
冒頭からガツンときます。 『やりたいことが見つからない』 という若者たち。
てっきり、やりたいことなどいくらでもあるだろう、見つける努力をしていないのだ!
と言うのだろうかと思うと、“職業には寿命がある” “お前は何屋さんなんだ”
という肩書をつける今の世の中がおかしいのだと一刀両断している。
時代が着々と変化していることを適確に捉え、次にどう動けばよいかが見えている。
普段から深く思索・思考し、鍛えて積み上げる方法が普通の人たちとは明らかに、
圧倒的に異なっているのでしょう。
次から次へと現代のお金と広告についてのテーマが出てくる。
しかしながらどれも一理あり、納得できる説明が並んでいる。
文章表現も実にストレートでわかりやすい。
えっ? ここまで手品の種明かしをして良いの?? と思う項目がいくつもある。
でも、だからこそ売れるのだ、と。 最後にモノ言うのは『信用』なのだと。
包み隠さず、徹底的に相手の立場を考えて思考し、戦略を練ることにより、
信用が積み上がり蓄積される。
これからの時代は、いやもう既にそのように時代は変わっているのだと、
ちゃんと自分の頭を使って考えなさいよ、と、ある意味怒られているように感じました。
この本、ビジネス書ですね。 本人もビジネス書と書いているからビジネス書でしょう。
少なくとも絵本ではないけれども、『えんとつ町のプペル』は読もうと思うし、読まずに
感想文を書いている自分が情けないとも思っています。
やはりまだまだ思考・思索が足りないのか? 努力量が足りていない努力もしくは
誤った努力をしているのか、と少しだけ光が見えた氣がします。
最後にやはり読書は面白いです。 ああだこうだと思考を巡らすことが楽しいなと
感じさせて頂ける1冊です。 ありがとうございました。
投稿者 vastos2000 日時 2017年12月31日
今回、付箋をたくさん貼り、メモも多くとったが、3つの項目に整理しました。
◆SNSの使い方
「SNSは拡散装置ではなく、個人と個人をつなげるツール」であること。
例えば、何らかのイベントに集客しなければならない時。今までであれば紙のダイレクトメールを所持する名簿全員に送る。しかし、これからは、(ダイレクトメールもある程度効果はあるので急にやめないが)SNSで個別にメッセージを送ることをやっていく必要がある。
この本を読むまではSNSは範囲を限定しつつも広くメッセージを広く発信するツール、マス的に使うものだと思っていた。しかし、今や1対1でやりとりするためのコミュニケーションツールの一種だと認識を新たにした。
今の職場ではまだSNSをマーケティングで使う意識は低いので、しばらくは私用のスマホでLINE@を運用することになりそうだが、そのうち、専用のスマホを会社として購入することになるだろう。
今後、見込み客との接触機会にはせっせと友達登録を促し、LINEを通じて個別メッセージを送るということが仕事の一つに組み込んでいくつもりでいる。なので、既存の仕事の一部はやめるかほかの人に任せるかする。これは大企業よりも中小企業や個人に向いた戦術だろう。
◆情報革命
人がやりたがらない仕事は機械化されていく。これを突き詰めていくと、『”好きなことを仕事化する道が残されていない”』(p10)ことになる。
本当にそうなったら、お金の流れも変わるのではないか。今は商品やサービスを購入する場面でお金を払うが、みんなが<好きなこと>しか仕事にしていない世の中が実現したら、今とは逆に、商品を買ったりサービスを購入する側が商品と一緒にお金も受け取るということもアリになるのではないか。
<好きなこと>をしているのだから、お金を払ってでもしたいということになるのではないか。例えば自分が作ったモノ(サービス)が<売れる>たびにお金も払う。ではその時の原資はどこから得るかと言えば、他の人も同じような仕組みで動いているので、他の誰かが好きで作ったモノを<購入する>時にお金も受け取るのでそれを充てればよい。
つまりお金を持っていなくても必要なものは手に入るし、モノを買ったときについてきたお金は自分の仕事の成果を認めてくれた人へと渡っていく。
このような世界の仕組みは、「誰もやりたがらない仕事は全部機械がやってくれる」事と、「働かないことは許されない」事が条件になるが、今よりも、世の中みんなの幸せの総量が増える世の中ではないだろうか。
と、少し妄想を走らせてしまったが、こんな事態にならないとも限らないのが革命というものではないだろうか。
既存の枠組み(常識)を利用すると、効率的な面もあるのだけど、日々のアップデートを怠ると、周囲の変化とずれが大きくなっているケースもある。
自分は何をやりたいのかを考え、既存の枠組みを使うのがよいのか、それともその枠組みから飛び出した方がよいのかを考えなければならない。
ただ、現実的には深く考えずに既存の枠組みを選択するケースが多い。ある程度結果が予測できるし、途中の手順も確立されていて楽だから。それにスローな思考を必要としないから。
これは、自分が意識的に枠組みを探さなければ、そもそもどの枠を飛びだせばよいのかがわからない。使い古された言い方になるが、「常識を疑う」ことを意識しなければならない。
今までの常識がこれからの非常識になる、というような大きな変化が起きるのが革命で、後から見れば当然の流れに思えても、その当事者の立場からはわかりにくいかもしれない。その流れをつかむには、視座を一段、二段、上げる必要がある。
10年後、20年後になって2017~2018年近辺を振り返った時に、「あの時すでに、兆しはあったのに気が付かなかった・・・」とならぬよう、時代の変化には周波数を合わせていきたい。その意味ではこの本にもばっちりその兆しが書かれていると感じた。
◆お金
今回、「お金はエネルギー」ということが腑に落ちた。今まで何度もこの「エネルギー」という言葉をメルマガなどでも目にしていたが、この本の具体例でようやく理解できた。
今回の例では、「信用」という状態にあるエネルギーを「お金」というエネルギーに変えている。この時の「お金」は現金とは限らない。銀行などのもつデータ上で、「Aさんの口座から1000万円減らし、Bさんの口座を1000万円増やす」という書き換えが行われるだけのケースも多く、万札が1000枚物理的に移動するわけではない。
日々の経済活動も何らかのエネルギーを、お金という「数字で測定可能なエネルギー」に変換しているものだという認識ができた。
となると、これからは現金や預金の形でエネルギーを持っていなくても、信用などの変換可能な状態で持っておけば、お金が必要な時に交換できる。現代はその変換のルートが昔に比べて増えている。つまりは、過去には【信用⇒〇〇⇒●●⇒お金】となっていたのが、【信用⇒お金】という直通ルートが開通したと言えるのではないだろうか。
それはネットワークの発達によってもたらされたものだろうけど、本書ではその例としてサロンの運営やクラウドファンディングを紹介してくれている。
(西野さんのブログを拝見すると、現時点ですでに、換金すらしないでエネルギー(好意)交換をする仕組みを考えているようだけど)
以上のように、2017年最後の感想文を以上のようにまとめました。
考えてみれば、この課題図書の感想文を投稿する仕組みも、直接的に現金化するわけではないけど、感想文を通じてエネルギーをやりとりする場なのかもしれません。
投稿者 wasyoi 日時 2017年12月31日
芸人・西野亮廣さんのビジネス本。「今後僕らは、どのように身を振っていけば、この大変革の時代の動きを捉えることができるのか?」という点について、広範な知識と豊富な経験に基づいて書かれています。これを私と同年代の人が書いている本として捉えて読むと、その知識や経験の凄さが感じられます。私たち世代の今後を考える上で、とても勉強になると思います。同年代がこれだけ頑張っているので、自分も負けずに頑張ろうと思える、とても良い本でした。
読みながらメモを取ったいくつかを取り上げると、
1.「絵本は「ネタバレ」がスタートライン」p118
これは本当にそう実感しています。うちにも子供がいますが、絵本はゆっくり選ぶ余裕はないし失敗もできない為、今まで読んだことのある本か、図書館で読んで良かった本、あとはイベントで作家さんが来てくれた時や、書評で評価の高い本などの素性が明らかな本しか買いません。売る相手を確かに掴み、どう攻めるかを考える。簡単なようで難しいことです。そこから無料公開というフリーミアム戦略。中身が知られていない新刊の弱みを強みに変える、見事な一手だと思います。
2.「本の中に撮影スポットをつくる 」p205
これには驚きました。本の一部を意図的にSNSの撮影対象にするなんてある種、本の新しい価値創造の1つだと思います。読者の多くが同年代であるこの本にとってこの手法は拡散させるためにとても有用です。こういう視点は活かせると思い、いくつか仕事に応用できないか思考錯誤しています。
3.「若い人間にはない、ロボットにもない、老人しか持ち合わせていない能力(老人力)を見つけ、それを仕事化していかなくてはならない」p250
まず私たちの年代にとってこれから切実な問題になりつつある人生100年時代について、ざくっと言及しつつ解決策の1つとして、一例を挙げながら許される力、謂わば老人力を身につけることを提言しています。こないだ読んだライフシフトでも問題になっていましたが、退職後30〜40年もあるこの期間にどう働き、どう生きて行くのか、ここで1つのモデルが提示されており参考になります。ライフシフトだけでは解決策があまりに高度で限定的であり、万人には対応し難く不安を煽られる印象でしたが、この本では悲観的にならずに解決の糸口につながるひとつの提案があったことが大きいです。この人生100年の話をもっといろんな人として行きたいなと思ってます。
「未来は覚悟に比例する 」(p306)という言葉が胸に突き刺さる良書。今年も最後まで良い本をありがとうございます。また来年もよろしくお願いします。
投稿者 kawa5emon 日時 2017年12月31日
書評 革命のファンファーレ 現代のお金と広告 西野亮廣 著
参りました。西野氏の深い洞察力と対応力と行動力。
お笑いコンビキングコングの時も面白かったが、以後凄いことになっていた。
あの時も、他のコンビとは違うツッコミを入れる人だなとは感じていたが。。。
マーケッターを目指す自身にはとても重要な情報源で、今後のフォローは必須。
そして彼の最近の活動を知らなかったのは、マーケッター志望としては失格である。
お金は信用を数値化したもの。そして信用はお金に両替できる。グサリ。
インターネットやスマホ等の技術革新で、情報格差を利用した錬金術はもう終わる。
情報をより持った方のいわば洗脳販売は、もう通じなくなる。
一般に「売れる仕組み作り」と言われるマーケティングの質の変化を実感した。
サービス提供側からの一方的な情報提供スタイルから、双方向、いや寧ろ、
サービス購入側が主導になったマーケティングでないとモノは売れない。
ではお金を得るには信用を作ることに注力せねばならない。でもどう作れば?
その獲得のヒントは、好感度ではなく信用、認知ではなく人気とあった。
信用ある人とは何となくいい人ではなく、明確な意思を持った人。つまり主張の一貫性を持つ人。
一時的にはその主張は間違っていてもいいと思う。もし間違っていたらその非を認め、
周りに訂正すればいい。大切なのは嘘をつかないこと。
しかし、嘘をつかなくてもいい環境を作るとは目から鱗であった。
環境に縛られるから、都度の意見も空気を読む必要があったとは気付きの一つ。
サラリーマンで収入源の1社依存は、非常に危険と感じざるを得ず。早急に手を打たねば。
人気のある人とは、知られているではなく、応援、協力してもらえる人。
自身はこれまで営業畑で、特に社内営業では記録より記憶と口々に宣伝してきた。
数値よりも印象。まず覚えてもらわねば、声も掛けてもらえない。
しかし個人のキャラがより重要性を増す今後、この宣伝も変える必要があると再認識した。
お金が信用を数値化したモノならば、それはイメージではなく数字でなければならない。
信用を得るためには、数字が必要だ。数字に拘る著者に見習わねばならぬ。
これまでの営業結果などを改めて数値化して、これからは数字に拘っていく。
そして信用をお金に換金する両替機。自身はこの両替機をネットワークと捉えた。
要は、ある活動(企画)に対しての賛同者や協力者を集める場や輪の形成。
クラウドファンディングやオンラインサロンの例が記されているが、
このネットワーク(両替機)の形はまだまだ別の形も有りそうである。
自身にはまだ、著者提示以外の例が思い浮かばなかったが、本書での気付きは、
著者がバーチャル(インターネット)上の場の形成及び活用だけではなく、
リアル(実際の人との接触)の場の形成と活用の使い分けが絶妙なのと、
信用通帳で管理された信用のペース配分とマネタイズ(信用の換金化)タイミングを
具体的に知る事が出来た点である。ここまで考えねばならぬか。まだまだ勉強が足らぬ。深い。
特にマネタイズを後ろにズラす戦略ではフリー戦略を思い出した。
なるほど、フリー戦略採用時に信用を構築していたのか。
そしてそこで後々のネットワーク参加者になるかもしれない賛同者又は協力者予備群を作れる。
最後に広告。今一番自身が勉強したい、そして必要な領域。現在の会社でも梃入れしたい。
しかしあまりに未知の領域で気の利いた書評が難しい。
既存又は潜在顧客に接触する場面と伝え方、伝わり方の終わりなき試行錯誤。
どのルートが一番情報が流れていくのか。複数の導線構築。
一人で広告しない、他人に広告させること。口コミのデザイン。などなど。
ここで自身がこれからの広告でキーと感じたのは信用の可視化ということぐらい。
属人的営業活動では、広告はほとんど意識することはなかった。
しかしグローバル展開の元、世界の裏側も意識し、ニュースになるためには避けて通れない。
法人であれ、個人であれ、インターネットを活用した広告戦略は必須である。
本書の事例を何度も読み返し、広告活用のエッセンスを得たい。
本書を通じ、今こそ自分の価値を世の中に問い、訴求する時代到来と実感した。
正直、そう要領が良くない自身には喜ぶべき世の中が来た。不器用でも成功の可能性がある。
正直者がバカを見ない世の中、信用をお金化できる世の中、
もちろん弛まぬ情報収集と躊躇わず、失敗を恐れない行動力は疑うべくもないが、
信用力(お金)の規模だけを求めなければ、自分の好きなことに集中し、
それを世の中に問え、賛同者と明るい未来が創造できる有難い世の中である。
いや寧ろ、そうでなければ生き残れないと本書は言っている。大歓迎である。
これを知る事が出来ただけでも、自身の中では革命のファンファーレは既に鳴った。
本年も毎回良書をご紹介いただき、本当に感謝致します。
来年も引続き継続投稿して参ります。皆様、よいお年をお迎えください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
投稿者 chaccha64 日時 2017年12月31日
「革命のファンファーレ」を読んで
アイデアとは、考えること。ひたすら考えることだと思っていた。ところが、それは間違っているのではないかとこの本を読み終わって感じた。
考えること、考え続けることは大事だ。それは間違いない。こうすればこうなる、ああすればああなると考えることは大切だし、そういう論理を検討しないと実行に移せない。
しかし、その論理が人よって違ったりする。そこで、著者は、実際に「行動」してみることで実証していくことにも重きを置いている。そして、実際に行動することで、「常識」(他の人の考え、論理)に対応している。
例えば、絵本をWEBで無料公開すると売れなくなるという意見があったが、実際に縦スクロールで公開することで、実物の絵本のプレミアム価値、読み聞かせの価値を高めている。ここには、絵本は「ネタバレした」ものが売れるという情報がある。(本でも、公開場所を散らせば、プレミアムが出せるという例もある)
そして、本は発売当初に売れないといけない、賞味期限があるという。本当にそうなのか? 賞味期限がなければ売れ続けることができる。そこで、クラウドファンディングを使用して、自ら1万冊購入し、そこで販売している。自分で販売場所を作ったのだ。(今までクラウドファンディングとは寄付のことだと思っていました。やはりここでも情報が大事なのがわかります) これは『魔法のコンパス』の失敗が生きている。行動を反省することも忘れない。そして、ここには、共同で製作するという共感の付け加えている。このように、2重、3重の仕掛けを組み入れていく。
これは、著者が行動しながら試行錯誤し、新しい価値、方向性を付けくわえていくという手法をとっている。この例が『しるし書店』だ。「本が売れなくなったのは時代のせいか?」を確かめたくて、始めたプロジェクト。(これを考えることだけでも頭のいい人だと思いますが。自分が情けない) 実際行動していった結果、今は「本を中心としたSNS」に変わってきている。行動しながら軌道修正する。これも大事なことなんですね。(そのためには、本職が必要だとは感じましたが)
著者は本当に頭の良い人なのだな。しかし、それは考えるだけだはないということ。情報を集めること、その情報の中の本質、時代によって変わるもの、変わらないものを見抜くこと、それらを元に考えること、考えた結果を行動に移すこと、そして、その結果を情報として集め、再度同じことを繰り返すことが大事なのだと教えられました。この本では、その時々の情報の収集、考え方、その結果が良い例として出てきます。考え方を学ぶためにももう一度読み直したいと思います。
投稿者 wapooh 日時 2018年1月1日
201712 【革命のファンファーレ –現代のお金と広告-】を読んで
『君は間もなくこの本を読み終える。さぁ、何をする?』
私がこの本を読んだのは、今月頭で、先月の感想文を書き終えて間もなくのことでした。
行動したこと…。
まずは、彼の思想をさらに理解したく『魔法のコンパス』を読みました。本書の行動の解説書の様でより内容が入ってきた気がします。次に、西野氏が『毎朝4時に起きて、WEBで注文された著書にサインを入れてゆうパックで送る“えんとつ町のプペル”を、「経験を買うために、『読書会のネタのためにと書き添えて『○○さんへ、と㮈入れをしてサインを下さい』と申し込んでみました。
果たして、今手元には、ゆうパックで送られてきた、西野さん直筆の(と思われる)○○さんへが添えられたサインの入った“えんとつ町のプペル”があります。インスタグラムに挙げた写真には、(西野さんではなかったけれど)「プペルアイス」さんからのいいね、がつきました。。。
この正月に、学生の甥と姪に見せるネタとして持参し帰省した所、実家の母が「日経新聞のコラムを読んで、図書館で借りてその赤い本を読んだ。」といい「絵本が気になり立ち読みをしたが、2000円は高い。3次元的なのも自分の世代間に合わず、もし隣に藤城清治の2次元的な影絵が1000円で売っていたらそれを買うと思った」と、まずは一盛り上がりをして、ネタとして十分価値がありました。
最近、企業によるビジネスと、個人によるビジネス。お金には種類があり、その捉え方もそれぞれ、と実感しています。サラリーマンとして企業に勤めて組織的にビジネスに参画し会社の儲けから給料を得る他に、インターネットを利用して、個人的や仲間内の小ビジネスで顧客と繋がり収入を得る手段もあります。従来の常識とは異なる世界を、この変化を自分で受け入れ、新しい物差しで、100歳まで生きられる人生を生きるのだ、と先月の課題がより強固になりました。
稼ぐ前に「“まずはお金”」という部分もあるようにも思いました。西野氏が自身で“えんとつ町のプペル”1万冊を購入し販売宣伝に利用したり(実際には彼の場合は金銭の支払いはなかったとのことですが)も、ビーフォワードの山川氏がGoogleの広告宣伝費多額に投入し、その金額とアクセス数の多さからGoogle本部の注目を得た事や、年末のしょうおんさんの”まぐまぐ大賞受賞の裏側”を知るにつれ、先にお金の動きがあることで、価値のある商品にレバレッジを掛けられること(勘違いかも知れませんが)。また、“お金を使わないことにした”僕も、1年間の活動資金は手元に用意をしていました。そのような準備と保険を掛けると、余裕が生じ、若干の冒険と言う経験に対してのハードルは低くなるのではないか。少額でも、収支バランスをプラスにし元手を作ることから始まるのかもしれません。
次にいかにお金と顧客を呼び込むか? 現代で賢くビジネスを成功させている人は何を考えていかに仕込んでいるのか? 本書は深く教えてくれたように思います。
仕組みに熱を入れる商機は、『共感』であり、付加価値は『信用』。『時間をかけて』媒体を通して自身の思考を言語化して文章に著し、行動を反映して日頃から自分を投影することで共感者=ファンを得た土台の上に、『幸せ(嬉しい、楽しい、美味しい、美しい)』を感じられる商材やエンターテイメントを載せる。具体的にはブログの活用や、イベントを立ち上げて始終を掲載し周知する、広告による販売宣伝が重要となります。現代の日本では、消費者は「モノではなくモノの周辺の物語を買う」ことは、『物欲の無い世界』で学んだ通り。
自分が冒頭の行動をするまで、正直、インスタグラムやブログやYahooのランキングでこんなにも多くの人が、無意識に誘導されつつ消費に動くとは思っていませんでした。「(自分が)好き」の気持ちで動くから、その消費が自発的で『有益』な活動だと信じている人は多いのかもしれません。その心理を突いて人は動かされているかもしれないのに。
『有益』とは何か?圧倒的な他製品との差、顧客への満足度の多さによる訳で、そこには圧倒的な努力や情熱が必要になのかもしれません。
最後に、本書の中で『運は信じない』と西野氏が言っていて、しょうおん塾生としてはその一言に強く納得がいかず、「ではなぜ、彼は成功するのだろう」、と強く疑問に感じました。ならば彼を理解しようと、冒頭の行動に出てみた経緯もあります。意図的に彼の思惑に参加し、やってみて理解したのは、「やはり彼は自分の楽しみのためだけに製品を売っているのではないのかもしれない。周りの人に労働と収入のチャンスも能ているし、お客さんの満足のために最良の品質の提供を常日頃から考え抜いている」ことや、ハロウィンのゴミ拾いをしたり、吉本の後輩や仕事仲間のスタッフと飲み会では、家が何軒も経つくらいの完全おごりの姿勢があったり、自他ともに『いかに楽しんで(義務感や執着を薄めて)スマートにする』思いが根底にあるからではと感じました。
真鈴さんの時もそうだけれど、西野さんも一人の思いや夢を力に変える行動の可能性はこんなにも大きいものだと実感させてもらえました。
今年も、全参加ではなかったのですが毎月毎月良書をご紹介くださって、人生を豊かにするきっかけを与えていただき、有難うございました。