第86回目(2018年6月)の課題本
6月課題図書
幸福の習慣
前回は運についての本を選んだんですが、今回はそのものズバリの幸福論です。
しかもこれが論ではなく、客観的な調査による統計でして、著者の主義主張ではないところがミソです。
だから科学原理主義の人でも納得せざるを得ないんですよね。
そしてそこに書かれている事って、このメールマガジンでも何度となく書いている話だったりします。
そのあたりの類似点についても気にして読んでもらえると、理解度が高まると思います。
【しょ~おんコメント】
6月優秀賞
今月は、tsubaki.yuki1229さん、lazurite8lazwardさん、nishimikadoさん、diegoさんの
投稿が印象に残りました。この方々の投稿を読み直して、選ばれたのはtsubaki.yuki1229
さんです。おめでとうございます。
【頂いたコメント】
投稿者 tsan01 日時 2018年6月17日
幸福の習慣を読んで
幸福な人は普段からポジティブな思考で楽観的に生きていたり、お金があるから幸福に暮らせている。と思っていたが、その考えは良い意味で打ち砕かれた。
利己的な考えであるからこそ結果的に幸福と捉える事が難しい思考回路となっており、利他的な行動・思考によって幸福値が高い傾向にあると統計学的に明らかになっている。
日々の生活が幸福だと感じる人はたった数パーセントしかいない。これは多くの人が最高の生活を送る為には利己的な要素である「お金」と「健康」の2つが重要となる要素だと見なす傾向にある事からも明白である。
私は今まで幸福感と幸福を決定する要素を結びつけて考えた事は一切なかったが、日々の生活の中で幸福を感じる事はあった。反対に不幸と考えることが多い気がする。それはなぜか?
本書を読んで人の幸福を決定するには5つの要素が大きく関わっており、幸福と感じる事に関しては条件や要素があると分かった。という事で何故幸福と感じる事があり、反対に不幸と感じる事があるのか?自分の生活と結びつけてみようと考えた。
自分が幸福と感じた条件を考えてみるとその5つの要素の中でも「経済的な幸福」「身体的な幸福」の2つの要素がほとんどを占めている状態であると分かった。
経済的に豊かになると気持ちに余裕が出来る、運動や食生活に気を使って毎日を健康に生活出来る事で幸せだと感じる事が多いからである。
反対に自分が不幸と感じる事が多い要素を5つの要素に当てはめて考えてみると、「仕事の幸福」「人間関係の幸福」に当てはまる事が分かった。
全体的な人生の幸福を考えたときに5つの要素の中でも「仕事の幸福」は最も重要で根幹をなすものであるということから、「経済的な幸福」「身体的な幸福」の2つの要素が幸福だと感じても根幹の要素が幸福と感じていないので結果的に自分は不幸と感じる事が多い状態にあるのだと実感した。
よって仕事は熱量を持てる環境設定や自己のマインドセットを行う。期間や具体的な内容を提示した明確な目標を立てて仕事を組み立てようと考えた。
人間関係は幸福だと感じている人は6時間以上も意識的にコミュニケーションをとっている事には驚きだった。私は実際には仕事以外に他者と多くの時間をとっていなかったからである。この「人間関係の幸福」を充実させるために意識的にコミュニケーションを取る時間を設けようと考えた。
そして全体的に利他的に生きていこうと考えた。
仕事は相手が価値を感じてその対価を支払って成り立つものであるからである。相手の事も深く考えていく事で、自己の幸福の根幹である「仕事の幸福」を向上することはもちろんのこと、他の4つの構成要素も全体的に向上するのでは無いかと気持ちが切り替わった。
著名人が被災地に多額の寄付をしている事を見ることがあるが、その著名人は第5章にある「地域社会の幸福」を高めている行動なのだと実感した。皆は口を揃えて「お金を沢山持っていて、羨ましい」「偽善者だ」と言うが、それは違って経済的な幸福が高い状態であっても決して幸福と感じるかというとそうで無いからだ。「地域社会の幸福」が高い人は自己評価が高く、勉強・仕事へのモチベーションが高い事が調査によって明らかになっている事から、人生の幸福を構成する上で最も重要で根幹をなす「仕事の幸福」に繋がっているのだと考えた。
幸福に関する書籍や自己啓発に関する書籍は世の中に多く出版されているが、読んでも中々自分に組み込むイメージが沸かなかった。しかし、こちらの書籍は50年にも及ぶ幸福に対する世界各国のデータから導き出された集大成であり根拠がある。
また、本書から日々の自分と他者の幸福を考えて結び付ける事も可能だ。身近な人物にあてはめて考える事で自分を客観視しやすいし、幸福な状態に変えていけるヒントとして情報を得る事が出来ると思う。
本書を読んで自分がどこが幸福で不幸なのか根拠を持って理解する事が出来たし、将来的にどうすれば幸福度を左右していけるのか?要素に気付き考え、明確に目標を持つ事が出来た。
投稿者 takahashi.takeshi 日時 2018年6月25日
とてもインパクトのある本だ。書かれている内容、結論は、これまで良書リストだったり、自己啓発本に書かれている内容とほぼ同じだ。例えば利他的な行動は自分を幸せにする、とか。
だがこの本の凄いところは、それらの結論を膨大なデータから統計的に導き出している点だ。
なんとあのハーバード大学が「友達の友達、そのまた友達の幸福度が高いと自分の幸福度が6%向上する可能性がある」とし、教授が「1人の幸福は人類全体の幸福につながる」と言っていたのには驚いた。
これまでは社長とか、起業家とか、エリートサラリーマンが「こうすべき!」と主張していて、「あーなるほどなー。やっぱ出来る人はそうするのかー」なんて思っていた事項が、統計的事実として証明されたのだ。この点が本当に素晴らしい。
もうこれは、この本に書かれていることにしたがって行動すれば、間違いなく幸せになれるじゃん。そう思った。
だがここで、いくつかの疑問が湧いた。
1.理屈が証明されていることしか信じない人は、これをどう解釈するのだろうか?
2.統計学は、世の中でどのように捉えられているのだろうか?
3.果たして統計的事実に従っている人は、幸せなのだろうか?
まず1番について。
知人と自己啓発系の話をすると、「でもそれってその人だから当てはまるんじゃない?」と言われることがある。今回この本を読んで、「ほら、科学的に正しいって証明されたよ!」と改めて同じことについて話をしたところ、「でもそれって間違ってる可能性あるんでしょ?」と言われた。
なるほど、確かにこの本は、「Aをする人の方がBよりも〇%幸せな人が多い」、と述べているだけで、「Aをするとこれこれこういう理由で確実に幸せになれる」とは言っていない。それはそうだ。
何だかもったいないなと思いつつも、それ以上説得する材料も無かったので、話はそこで終わってしまった。
2番について。以前に、「統計学が最強の学問である」という本が流行った。中身はさらっと読んだだけだが、現代ではいかに統計学が広範囲で活用されていて、それがいかに利益をもたらしているか、という内容の本だ。これを思い出した。
なるほど、この本によれば、これまでは「理屈で証明されていなければ、それは正しくない」と言っていた多くの理屈っぽい人が、統計学的正しさを”科学的証拠”として捉え、実際に行動を変えているということが分かった。医学や犯罪捜査、社会福祉、果ては広告業界や大統領選挙も、統計学によって支えられているという。
筆者がWEBで記事を書いており、それの引用が以下だ。(引用元 https://diamond.jp/articles/-/52085?page=2)
”
「絶対的に正しいこと」を扱うのならば論理学や数学に任せればよいが、そんなものは理論的な世界の中にしか存在しない。そして「少しでも絶対的ではないこと」について言及しようと思えば、現状、統計学以外に記述したり議論したりする方法が人類にはない。誤差を限りなく小さくできる物理学実験でさえその誤差は0ではなく、たとえば1kgという重さを全人類の技術の粋を尽くして厳密に定義した後、それでも残る50μgほどの誤差は結局のところ統計学的に記述されているのだ。
人間や社会を対象とした仮説に言及するということになればなおさらその誤差は大きく、物理学などよりも遥かに長い間「厳密さを求めるあまり毒にも薬にもならないようなことしか言えない」か「正しいかよくわからないことを主張する」ことしか人類はできていなかった。
だがいまは違う。やろうと思えば誰のパソコンでも統計解析は行なうことができるし、データを採取するのも、何ならRCTを行なうことだってそれほど難しいことではない。だからこそ統計学は、政治や経済、教育やビジネスといったありとあらゆる人間と社会を対象にした最善の判断を導き、価値を生むようになったのだ。
”
なるほど。1番で言及した知人はこの、「厳密さを求めるあまり毒にも~」に当てはまる訳だ。むしろ大多数の人がその人と同じなのだな、と納得した。
統計学は一般的にはまだまだ浸透してないけど、確実に世の中では受け入れられ、活用されているのだと分かった。
という訳で、この「幸福の習慣」に戻ると、「幸福」という絶対的な尺度の無い、定義もあやふやで、本人の主観でしか無い事象については、理屈はともあれ、「統計的に幸福になるための最善の方法」が明らかになったので、それに従うのが最善であるという結論が導き出される。
・・・だが、本当にそうなのだろうか?これが3番の疑問である。
本の中の調査においては、フラットにアンケートを行い、「幸福だと感じている人」が、どのような行動、習慣をとっているかを記している。つまり、その人は、「幸福になるためにこうしよう」と必ずしも思っていた訳では無く、またその因果関係を感じていたかどうかも関係なく、ただ普段そのようにしていた、というだけである。
一方で、この本を読んだ人が、「よし、この本に書いてある通りに行動して、自分も幸せになろう!」と思ったとしたらどうだろうか?
・・・この本に書いてある行動は、まだ大丈夫である。どれも一般的というか、「まあ、そうだよな」と思える内容である。
しかし、例えば調査で明らかになったが、本には掲載されていない結果があったとしたらどうだろう。そしてそれが、今の常識に反するような、もっと言えば倫理的に問題がある内容だったとしたら?その時に、上の人はどのような行動をするのだろうか。
(余談だが、自分はこうした「常識で信じられていたAという行動が、統計的には間違っており、実はBである」という話がすごく好きである。)
また例えば、これからAI社会になり、自分の性格や経験を打ち込むと最も適した職業を紹介してくれるサービス、なんてのは既に出てきた。そのうちそれが、最適な結婚相手だったり、最適な住む場所だったり、最適な友達、最適な趣味、最適な生き方、、、なんて感じになるというのがSFの世界ではなく、現実味を帯びてきている。
その時、人は、自分は、「統計的に正しいので、こうすればあなたは幸せです」と言われて、「はい、そうですね」と従えるのだろうか?
・・・自分の結論は、「考え続けることが大事」かなと思う。統計結果に従うか、従わないか、の二元論では無く、取捨選択かなと思う。全面的に従うのではなく、ある事実を採用するか否かは自分次第である。
そして結局のところ、自分が決めたか、他者に決められたか、というのが、その結果がどうであれ、重要なのではないかと思う。
他者に決められたことからは学びが無い。失敗した場合、結果を甘んじて受け入れるか、もしくは恨みつらみを言うかのどちらかである。成功しても他者に依存することになる。
自分で決めたことには責任がある。反省があり、改善がある。成功したら達成感がある。
自分自身に関わることについては、他者から提示された統計データをうまく活用して自分がどうするかを判断する、という姿勢を貫くことが、これからのAI時代において、これまで以上に重要になってくるのではないかと思った次第である。以上。
投稿者 matsuhiro 日時 2018年6月26日
本書を読んでいる最中に、英語のタイトルが気になって調べた。「Wellbeing」“だけ”、だった。わたしは、訳者が本書のタイトルに「習慣」を加えたその意図が気になった。
本書の魅力は、その主張が長年にわたる研究と150カ国にわたる調査によって得られた膨大なデータから導き出されていることであり、とても分かりやすくすぐに実践できるような内容も多く紹介されていることだ。わたしに限らず、多くの読者はいくつか試してみようと思ったに違いない。
しかし、である。本書が挙げている「5つの要素」は、どれも分かりやすいメッセージなのだが、どうも収まりが悪い。腑に落ちないのだ。なぜ、単純なようで、実行、継続できない人が多いのだろうか、という疑問が晴れないのだ。本書は参考書ではないし、ハウツー本でもない。幸福とは、誰でも公式のように法則に従って行動すれば変わるような画一的な代物ではないのだから、まずは、自分自身のことを理解できていないと、本書を読んでも空回りしてしまうのだろうと感じた。
ということで、一度本を閉じ、現在のわたしをなんとなく書き出してみた。「仕事の幸福」「人間関係の幸福」「経済的な幸福」「身体的な幸福」「地域社会の幸福」をレーダーチャートで表したら、歪な五角形になっているように思われる。「経済的な幸福」と「地域社会の幸福」が低い感じがするが、当然だ。なぜなら、それぞれの項目を同等に扱っていなかったからだ。レーダーチャートの尖がった部分を得意分野として勝負しようとしていた。これが人生ってものだろ、とでも言う様に。しかしながら、本書は5つの要素それぞれで、日々の生活の習慣としていく方法を提案している。分かっていた。大事だと分かっていても、不慣れな部分は面倒と感じ、取り組もうとしなかったのだ。これが人間ってもんだろ? と片付けてしまっていいのだろうか。なぜ、人間とは、こうも簡単にいずれかの要素を軽視したり疎かにしたりしてしまうのだろうか。もう少し深く読み解かなくてはならない。本書をすこしばかり戻りながらも一気に最後まで読みすすめた。
そして、最後のほうで「はっ」とした。1968年、ケネディ大統領のスピーチである。
「幸福とは人によって相対的なものであり、何か一定基準を設けて数値で測ることはむずかしい」のに、国民総生産があらゆる指標になっていて、「私たちの人生を価値あるものにしているものは1つも含まれていない」という矛盾を説いていた。ケネディ大統領が、先見の明に優れた政治家だったと改めて感じるとともに、いつから世界は経済的指標であらゆるものを測るようになったのだろうか、と考えてみた。もしかしたら、わたしたちは何かに騙されていないだろうか。
幸福は数値化が難しいのだから、一発逆転のシナリオなど有り得ないし、幸福は数値によって一喜一憂するような代物ではないのだから、数値目標など設定しにくい。一方で、経済指標、会社の業績などは数値で表現できるもので、わたしたちを同じ方向に向かせるための分かりやすいツールとして用いられている。なるほど、わたしたちは経済活動の数値目標というものによって大切なものを見失っていたのだ。つまり、数値目標が達成できたら幸せになれる、という錯覚、矛盾に陥っていた。そして、未だに矛盾に気づかずに過ごしてしまっているのだ。ほんの少し、心にかかっていた雲から光が差し込めてきた感じがした。もう少しだ。もう少し、本書をわたしなりにかみ砕いてみようと思う。
かつてのわたしは、お金、名誉、地位に憧れ、縛られていたのだと思う。成功した者に与えられる、お金、名誉、地位などを追い求めていたのだが、追いかけても追いかけても、満足以上にストレスを感じ、違和感を覚えることすらあった。それでもそこから抜け出せず、もがき苦しんでいたことを思い出す。ある要素だけに固執してしまうと、どうも人は強迫観念に駆られるようである。そんなことを本書によって気づかされた。そして、5つの要素全てを伸ばそうと考えるだけで、強迫観念から開放され、長期的視点で客観的に自分自身を見つめようという「意識」を生み出すことができるのだと気づかされた。ちょっとした発想の転換であるが、とてつもない気づきである。長年染み付いた意識を変えることは難しい。分かっていても毎日の行動パターン、思考パターンを変えるのは難しい。行動まで伴わないジレンマの正体は、まさに自分自身の意識なのだ。そしてこうした良書がわたしたちに気づきを与えてくれ、意識を変えるきっかけとなる。
著者は最後にこう述べている。「一瞬一瞬の小さな決断の積み重ねが1日を作ります。その1日1日の積み重ねがより良い人生へとつながっていくのです。」ようやく「習慣」という言葉とつながった。
ところで、わたしたちの生活は、実は何かに制限されている。仕事においても、○○しなければならない、□□までに△△を終らせなければならない、が日々繰り返され、生活においても、××してはいけない、など、制限の連続である。制限は、ストレスと感じたり、モチベーションになったりするのだが、本書を通じて、ものの見方、考え方を変えることで、制約の捉え方、未来の描き方も変わってくるのだ、ということを改めて気づかされた。つまり、日々の生活に幸福にプラスに働く要素を取り込み、少しずつ、無理せず、5つの要素を自分のなかに積み重ねていく、という発想、習慣が重要なのだ。わたしのなかで、「5つの要素」が密接につながり、幸福を形成していくイメージを感じることができた。感謝。やっと腹落ちした。
幸福を高めるための方法、動機付けは1人1人異なる。もし人生80年だとすると、わたしはちょうど折り返し地点にきたところである。これまでの人生に感謝し、これからの人生にも感謝し、身近なところから地域社会までじわじわと広がる感じで、まるで年輪のように着実に1歩ずつ歩んでいきたいと思う。
投稿者 tsubaki.yuki1229 日時 2018年6月26日
1.「幸せ」と「不幸せ」を分けるもの
身近にいる「不幸せに見える人」と「幸せそうな人」を比較し、「彼らは何が決定的に違うのか?」と、
今まで何度か考えたことがある。今月の課題図書はその理解を助けてくれた。
彼らの差は、見えている世界の広がりの差だ。
「不幸せに見える人」は、「自分が相手からどう見えるか?」ばかり考えている。「あの人は私が嫌いなのでは?」と心配し、「あの人に比べて自分は無能だ」など、頼まれてもいないのに人と自分を比較して落ち込む。とにかく自分自身に関心が向いているので、集団の全体像が把握できない。また、目の前のことに一喜一憂するので、長期的なスパンで物事を考えられず、未来を予想してから対策を練って実行に移すことができないので、いちいち状況に振り回される。
一方、「幸せそうな人」は自分のことより、「その場にいる全員を、いかにして良い気分にさせるか?」に神経を注いでいる。「自分が幸せなら良い」でなく、多角的な視点から他者の幸せにも思いを馳せられる。それをそのまま「短期的利益と長期的利益」を一致させる思考に繋げている。「今が良ければ良い」という生き方を、よく「若気の至りで・・・」などと表現したりするが、幸せな人ほど逆に「今この瞬間、この行動をすることが、10年、20年後の未来の自分を幸せにするか?」という思考で動いているように思う。
人を幸せにするものは何か?つきつめて考えると、それは愛と智恵、という結論に達した。
この2つは、どんなに与えても、どんなに使っても、枯渇することはない。
本書の第3章では、経済的な幸福について言及されている。物でなく経験にお金を使った方が、幸福値が上がるのは、物は壊れたり奪われたりするが、経験(思い出)は誰にも奪えないからだと思う。
また、智恵も同様に、他者のためにどんなに惜しみなく使っても、疲弊することはない。第2章は「幸福は伝染するので、家族や友人と良い関係を築くように」と言っている。お金を使わずとも、愛と智恵で周りの人を幸せにする方法を、常に考えながら過ごしたいと思う。
2.何か1つに集中しても幸福は手に入らない
本書を読み、もう1つ印象に残ったのが「1つのことに集中するのは良くない」という教えである。
「たった1つのことに自分を打ち込み、そのスペシャリストになれ」と、様々な教育書や自己啓発書は語っている。確かにそれも一理あって、全面否定したいとは思わないが、私個人はどちらかというと、この考え方に反対で、専門分野は2~3つ持つのが理想的だと考える。
というのは、教師として毎日、小中学生と接しているので、一つのことに打ち込みすぎて他が疎かになり、
人格の形成が上手くいっていない生徒を、これまで数人見てきたからである。
例えば、サッカーが上手で、サッカーの名門高校に推薦入試で入ったMくん。高2の時に怪我をして、サッカーは二度と出来ない体になってしまった。Mくんはこれまでの人生、サッカー以外何もやってこなかったので、どんな進路に進めば良いのか分からない。「サッカー以外に、もう一つ得意分野を持っておけば良かった」と、本人もご家族も言っていた。「Aが上手く行かなかった時のためにBを」というと、消極的で怯えているような表現に聞こえるかもしれないが、未来に起こりうる最悪の事態を考えて、あらかじめ複数の選択肢を今から用意しておくことは、当然賢い道だと思う。
少し話を広げると、日本の大学制度について前々から疑問を感じている。大学では1つの分野しか専攻できない仕組みになっている。高校2年から文系と理系にクラスを分け、文系の学問しか極めていない文系人間と、理系の学問しか分からない理系人間を量産する従来のやり方が、果たして正しいのか、疑問である。アメリカの大学は、2種類の全く違う分野の学問を専攻できるシステムになっている。この点に関しては、日本も検討してほしいと思う。1つの分野で上手くいかなくても、残りの1つで上手くいっていれば、自己嫌悪で落ち込むこともなく、「自分にはこちらが向いている」と進路の切り替えができるし、もちろん、全く違う種類の学問を同時進行で学ぶことで、深い刺激と知恵が得られるという効果もあるだろう。
3.最後に「疲労した時こそ運動を」この助言に励まされ、今日は疲れが溜まっていたが、運動をしてきたので、気分爽快である。
今回も良書をお薦めいただき、ありがとうございました。
投稿者 takizawametal 日時 2018年6月28日
幸福の習慣 読後感想
最初に60%速読をしたとき、この本は幸福を掴むには1つの事に集中するのではなく、仕事、人間関係、お金、健康、地域貢献の5つを複合的に高めることが必要だという本です、と読み取りましたが、改めて読み進めていくと確かにとっかかりは合っていましたが、そのアプローチは考えていたのと全く違っていました。
この本には度々「初期設定」という言葉が出てくる。
お金の項、健康、地域への貢献でも出てきた。自分の行動を自動化して、心配事を無くして幸福から逃れられない仕組みを作る事。
小さなシステムを作ることでそれを実現させて、続ける努力を困難でなくす。
しかし、その効果は絶大に見え、真似しない手はないと思えた。
システムの構築には悪循環を断ち切る小さな選択を選べば良い、これはわかる。しかしそれを選択するのには、自分の強固な意志が必要で誰に頼ることもできない、と決めてかかっていたが読み進めていくうちに、これが大きな間違いだと思い至った。
愛するパートナーに頼るのはもちろん、生まれてから3年しかたっていない小さな娘でさえ、自分を助けてくれる存在になると実感させてくれた。
たとえ今日の一日を怠けてしまっても、また翌日小さな決断で自分の行動を修正する。
回り道をしながらでも、最良の決断を自分で考えて選択する。それを繰り返して、幸福にならざるを得ない状況を積み重ねていこう、周りの助けを借りながら、そう小さく決断する事ができた。
衝撃的だったのは、2章で良いことも悪いことも伝染していくという事実を、数字で示されたところ。タバコはイメージしやすいが驚くことに肥満さえ家族間で伝染してしまうらしい。
しかし、この部分を読んで我が家の教育方針が決まった。
良いことも悪いことも小さなことでも伝染していくなら、小さくても人生を良くする選択で、子供の背中を押し続けていけは良いと思えた。
たとえ子供がその時々で、周りから悪い伝染を受けていても、根気よく小さく背中を押し続ける、そう心の中で小さな決断をする事ができた。
投稿者 akiko3 日時 2018年6月28日
「幸福の習慣」を読んで
月末になるとソワソワ、おしりがチリチリ…『課題本の習慣』。
(本を選び・全員の投稿を読み・優秀賞を選び・ご褒美まで自腹で用意されるしょうおんさんの前で愚痴なんか言えませんっ)
そんなアップアップな課題本ですが、参加しないと定量読書ができない猿なので必須課題。(参加することに意義があるとぬるくやっているけど、ポイント読めてないなぁ…と空しさが募った主催者から予選で3回落とされた人は1回休みとかなるかも?!永遠はないから、もう少し結果が出る努力をと思ってますが…)しかも選択された課題本達は、人の幸福を決定する5つの項目が関係しない本はなかった。塾生のみんなが宇宙一幸せにと願い鋭意精査された本、読まない手はない。それに継続しているだけでも常連さんになれてコミュニティーに存在できる。地方人としては1人で取り組む課題でなく、切磋琢磨している課題であり、ネット上ではあるが地域社会のよい刺激が受けられる場を得られている。
そんな課題本のおかげもあり、幸せは“である”と認識したら“習慣化された生活行動が大切”というのは大きくガッテン!。
でもその習慣化がなかなかなのだ…。先月の運をよくするワークが今月第三週までかかっていたが、最初の嬉々として取り組んだ勢いも、日々時間に追われて、これを第一優先にすればクリアーできるのに“疲れ”とか“時間がない”に“なまけ心”もあり、第三週目あたりから取り組めない日がでてきた。誰かに話しかけに出かけるより、引きこもる方が楽で心地よいし、へりくつになるけどIT化されると何かしら人と関わらなくても済むことが増える。この変化のスピードの速さは、幸福の習慣にどう影響するのか?そっちにも興味がわいた。
最近新聞を読むと、理不尽な事件や事故にご家族の心痛はいかほどかと…。月日が過ぎても心の時計は止まったままなんだろうと思うとなんとか幸せになって欲しいと祈るしかない。
悲しみを抱えながら使命を全うしようと活動される方々もいらっしゃる。消えない悲しみに飲み込まれないように、それ以外の何かで心を満たす習慣が必要なのかもしれない。
幸せであるかを考えた時、5つの項目を天秤にかけるイメージをしていたと気づき、レーダーチャートでイメージし、未来を創造し、欠けている部分を補うにはどんな習慣が必要だろうか?と考えると行動すべきことが思い浮かんだ。
今後、この行動すべきことを継続し習慣化させる為に、自分の意志だけでは弱い部分があるので自分をよき環境に置こう。
今回も読書習慣の大切さを実感したけど、最近老眼なのか活字を読むのが億劫だ(あ、今どきのスマホ老眼ってことで!)習慣化したくても出来ない時期がくるかもしれない。周りが欠けていくともう長生きもしとうないと思うかもしれない。当たり前に出来ていたことが出来なくなる時期は来る。有限の時間を意識すると、それまでは良き習慣を身に着け充実した日々を過ごしたいと思う。そうしたら、万一できなくなっても出来てきたこれまでに感謝する穏やかさや、それらを補う良きことを見つける心の余裕が構築できているのではないかと期待する。
充実した日々に心が満たされれば、周りにも伝播するという。幸せが広がることもイメージしつつ…。
ありがとうございました。
投稿者 ishiaki 日時 2018年6月29日
幸福のポイントは5つ。
「仕事」「人間関係」「経済」「身体的」「地域社会」について書かれている。
仕事はやりがいを感じていると人生が楽しく時間が過ぎるのが早く感じ
自分のために使うお金より相手のことを思って買うプレゼントのほうが
遥かに喜びがある
健康も疲れているときほど運動(軽く)をしたほうが
疲れが取れるらしい
地域貢献は以前は全く関心がなかったが東日本大震災を気に募金など
にお金を寄付するよう心がけるようになったので
少しだけ私も幸福のポイントを手に入れていると思う。
投稿者 H.J 日時 2018年6月29日
〜幸福の裏にある”感謝”の習慣〜
まず、本書で説明されている幸福の定義についてだが、近代社会の幸福の統計の結果であるということだ。
勿論、統計のデータは信用があるし、本書に書かれている5つの要素は様々な人に応用可能であり、私も勉強になった。
ただ、時代や環境や考え方によって幸福の定義なんて変わると言う事は頭の隅に入れておかなければならない。
極端な例で言うと、軍国主義の日本で生きていた人が本書を読んでも、首を縦には振らないだろう。
お国のために戦える事が美学だった時代と今は違う。
その人の人生を作り上げた時代の教育や環境によって、幸福の概念は変わってしまう。
逆にこれからを考えると、価値観の多様化する社会で幸福の定義も多様化していくだろう。
自分の世界を外に広げる事を幸福と定義する人もいる一方で、
小さな枠の中で短期的な幸せを積み重ねることを幸福と定義する人もいるだろう。
本書の内容を幸福とする人が多数派であるとすれば、それに当てはまらない少数派の幸福もある。
幸福に対する価値観は人それぞれだ。
そう考えた時に共通するものはなんだろう?
私はその共通するものこそが “感謝” だと思う。
言わずとも、私たちは一人の力で生きて来れたわけではない。
一人の力で幸福を手に入れられるわけではない。
育ててくれた両親や家族、友人や仲間など周りの誰かに助けられて生きている。
例えば、日頃食べてる食事にどれだけの人や命が関わってるだろうか。
お金を払って、その対価として食材を手に入れ、
時間や知識と引き換えに、料理を作る。
そして、その料理を食べる。
一見、当たり前ではあるが、それは私たちの環境がそう思わせてるだけである。
実際その裏では、食材となるものの命や管理する人、加工する人、店頭へと運ぶ人、販売する人など、様々な人がいて成り立っている。
日頃の「いただきます」や「ごちそうさま」は、ただのルーティンワークになってしまっていた。
そこに感謝はあるか?
今一度、自分に言い聞かせたい。
もう一つ例を挙げるとすれば、物(道具)に対する感謝はあるか?
説明不要のメジャーリーガーであり、世界の第一線で活躍したイチロー選手は、
バットやグローブなどの道具を誰よりも大切にする事で知られている。
実際に子供達から
どうしたら野球が上手くなるのかを聞かれた時に
バットやグローブを大切にする事と道具を使える事に感謝する事
と答えた有名なエピソードもある。
道具を大切にして感謝しているからこそ、世界的な記録を成し遂げる事が出来たのかもしれない。
(もちろん、イチロー選手の努力や技術の賜物でもある)
私はどうだろうか?
仕事や私用で使っている道具に感謝はあるか?使ってる道具に愛着はあっても感謝はしていなかった。
そこにあるのが当たり前になっていた。
道具が物として存在する以上、それは誰かが思いを込めて作った物だ。
それを当たり前に使って、壊れたらゴミの様に捨てる。
道具を作ってくれた人への感謝や道具への感謝がなかった。
この事に気づいた私は、食事に対して、道具に対して、感謝をしてみた。
そしたら、不思議と幸せな気持ちになった。
感謝が幸せな気持ちにさせてくれたのだ。
これは本書を読んだ事により得た気づきだ。
本書に関わった全ての人に感謝したい。
次に考えたのは感謝を5つの要素に当てはめたらどうなるか?
それを書き出す前に前提の確認だ。
人には「返報性の法則」がある。
人は何かを受け取った時に返したくなるというものだ。
感謝とは、何かをしてもらったり、実感した時にするものだ。
であるのだから、感謝すれば自動的に何かを返したくなってしまう。
以上を踏まえ、考えていくと、
仕事(ボランティアや趣味活動含む)を出来る事に対して、
「当たり前だ」と思うのではなく。
感謝すると仕事で何かを返したくなる。
その気持ちが熱意に変わる。
人間関係についても、
『感情は、人から人へとすばやく伝わるものです(P50)』の通り、
感謝が伝われば嬉しい気持ちになる。
感謝の気持ちはとても前向きな気持ちで、その前向きな気持ちが周囲に広がれば自然と幸福を感じられるだろう。
いつも一緒にいる家族や友人や仲間に対して「当たり前」の気持ちはないか?
一緒にいてくれることに感謝したいと思う。
お金もあるのが「当たり前」ではない。身体も動いて「当たり前」ではない。
お金に感謝をすれば無駄なことに使わない。
何かを返すためには、まず自分の身体が動く事が大切だ。
感謝があれば、誰か(自分も含む)のためになる様な有意義なプラスになる事にお金や身体を使うだろう。
地域社会への貢献も同じだ。
長く住んでしまうと、そこにいるのが「当たり前」になってしまう。
ただ、「当たり前」の様に平和に幸せに暮らせる地域への”感謝”があれば、
”お返し”をしたくなる。
感謝があれば、そこに理屈や理由はいらない。
ただ、感謝を返すだけで実行できるだろう。
”幸福” の裏には “感謝の習慣” があった。
毎月、良書を紹介して頂き、課題図書という貴重な場を設けて頂き、ありがとうございます。
投稿者 toshi121 日時 2018年6月29日
「幸福の習慣」を読んで
サブタイトルに「世界150カ国調査でわかった人生を価値あるものにする5つの要素」とある。そして、「はじめに」に大きな字で「何か1つに集中しても幸福は手に入らない」とある。その5つの要素とは、「仕事」、「人間関係」、「経済的安定」、「心身の健康」、「地域社会への貢献」であり、この5つ側面が互いに関わり合ってこそ、私達は幸福を実感できるというのだ。
確かに「仕事」だけに集中する人生が幸福とは言えないことは十分理解しているが、では仕事以外で何があれば幸福になれるかをよく考えたことがなかった。そして「人間関係」、「経済的安定」、「心身の健康」も大事であることは漠然と理解していたが、「地域社会への貢献」は、あまり意識したことがなかった。
今回、本書を読み、幸福になるためには、この5つの要素それぞれで幸福度を高める努力をすることが有効であることを悟った。そして5つの章の最後に、それぞれの幸福度を高める3つの習慣がPointとして整理されている。この合計15の習慣を続けることは容易ではないが、紙に書き出して、机に貼って、日々振り返っていきたい。
一部、この15の習慣にも直結するものがあるが、特に強く印象に残った点は以下である。
1. 失業状態が長期間続くことは、配偶者の死よりダメージが大きい。
2. 「仕事に熱意を持てば持つほど身体的な健康度も高まる」というデータがある。
3. 毎日6時間以上人と関わる時間を持っていると幸福度が上がり、ストレスや不安は小さくなる。
4. お金を手に入れたとき活性化される脳の領域は、お金を与えたときにさらに明るく輝くことが発見された。
そして、本書の最後にある以下の一文に、安心するとともに、大いに勇気づけられた。
・最初から強い意志で、人生によいことばかりを選択できる人はほとんどいません。自分の弱さを補うサポートシステムを設定することで、よりよい決断をしやすくなります。
・それでも、今日はよい日にできたけど、翌日は散々でまた元に戻ってしまった、そんなこともあるでしょう。それでも、気持ちをリセットしてまた小さな決断を積み重ねていく、それでいいのです。
・一瞬一瞬の小さな決断の積み重ねが1日を作ります。その1日1日の積み重ねがより良い人生につながっていくのです。
「弱さを補うサポートシステムの設定」が、とても重要であると改めて感じた。そして、「一瞬一瞬の小さな決断の積み重ね」を大事にして、幸福になる道を歩み続けることを強く決心した。
投稿者 joyfull 日時 2018年6月29日
「幸福の習慣」を読んで
「幸福」という数値が難しい情報を計測するツールを開発し、アウトプットまで持っていくプロセスの開発は、欧米は優れていると感心せざるを得ません。読み進めていくと「幸福の法則」と言いながら、その要素である「お金持ちなる方法」や「引き寄せの法則」のエッセンスも散りばめられており、二重の意味で頷くことが多かった。特にP138『お金を手に入れたとき活性化する脳の領域は、お金を与えたときにはさらに明るく輝くことが発見された』と脳科学的にも証明されているという記述は、人がなぜボランティアをするのか?ただの自己満足(他社から感謝されたいという)ではとう疑念の一つの回答と思いました。
著者は幸福の要素を①仕事の幸福、②人間関係の幸福、③経済的な幸福、④身体的な幸福、⑤地域社会の幸福の5つに大別し、1つの要素の突出しているだけではダメで5つの要素それぞれについて、より良い状態を目指すことが幸福への道と説いている。
この要素の中で、④身体的な幸福 以外は、「他人との係り方」を強く説いている。その人の幸福というは人それぞれで、その人の価値観によって千差万別であるから、その幸福への道を自己へのアプローチと思ってしまっていたが、どうも違うらしい。統計の性質上、数字として幸福がアップする結果が得られたものが普遍の法則として得られた。
簡単にいうと、どんな価値観の人でも幸福になる手段が「他人への係り方」ということである。当然、事実を自分の価値観に照らし合わせて、幸福を感じことも多々あるので、トータルとして幸福は総合値なのだろうが、個々の価値観に依存しない幸福習慣を教えてくれる本書はタイトルの先頭に「○○でも出来る」というのを入れたかったのかも知れない。
さて、「幸福の習慣」があり、その方法が明記されているなら、その反対をすれば、「不幸の習慣」になるのではないか? 記載の習慣を反対にして箇条書きにしてみる。
・仕事に熱意を持たない
・職場の仲間に関心を持たない
・他人とのコミュニケーションは最小限にする
・友人は作らない
・お金はモノに使う
・自分のものだけ買う
・貯金額を毎日気にする
・運動はしない
・睡眠時間が不規則
・ボランティアに参加しない
書き出して愕然としました。こういう人普通にいる。ニートなんてその最たるものであるし、他人に極力干渉せず行動メリットと効率を追求する方々。そうか、知らずに不幸への道を歩んでしまっているのか、自分はその道は歩むまいと誓いました。
今月もよい本とのご縁を頂き、ありがとうございました。
投稿者 masa3843 日時 2018年6月30日
本書の結論を一言で表すと、
「幸福とは、
①仕事
②人間関係
③お金
④健康
⑤地域貢献
の5つがバランス良く満足している状態のことである。」
ということだと思います。
冒頭で著者が強調しているのは、上記5つの要素のうち、どれか1つだけが満ち足りていても、幸福を感じることは難しいという点です。
例えば、事業が成功しお金持ちになった人がいたとしても、家族や友人に恵まれなければ幸福を感じることは難しいでしょう。
これは、感覚的に誰でも理解していることで、言うなれば「当たり前」のことではないでしょうか。
本書の肝は、5つの要素のバランスを取るその方法論や実践法にあると感じました。
実行に移すための具体的な行動指針を探るにあたり、今現在私が直面している悩みが、このポイントにリンクしているように思いましたので、そこから出発したいと思います。
私が現在抱えている悩み。
それは、人生の満足度を最大化させる、資源分配の最適解は何か、ということです。
現在私は30代中盤ですが、人生のあらゆるジャンルで、お金と時間の投資が必要になるものが多すぎると感じています。
例えば仕事。30代中盤にもなると、勤め始めてから10年が経過し、タスクベースの仕事には十分に慣れ、今後は組織運営に関わるマネジメントの仕事に進みだす時期です。
組織マネジメントや業務改革を行うためには、通常業務以外に時間を投資する必要があり、知識を得るためにお金も投資する必要があります。
例えば家族。現在私には2人に子どもがおり、来月にはもう1人子どもが生まれる予定です。3人の子どもとできるだけ関わり、成長を見守って良い関係を続けていくためには、それ相応の時間を確保しなければいけません。教育への投資も必要です。
他にも、夫婦関係や友達関係、また趣味や勉強など、時間とお金の投資先について選択肢が多すぎるのです。本書の冒頭でも触れられていたように、そのどれもが重要であることは理解していますが、バランスを取りながら最適な配分を行うことは容易ではありません。
では、限りある資源を最も効率的に配分する方法はないのか。その基準はどういったものなのか。
本書にその答えがあるように思いました。
私が見つけた答えは、「相乗効果」です。
トレードオフの関係にならず、他の要素における満足度も向上させる投資を行えば良いのです。
本書の中から、いくつか関係する内容を抜粋してみます。
○『“仕事に熱意を持てば持つほど身体的な健康度も高まる”というデータがあります。(中略)仕事の幸福度を引き上げることは、長期間にわたる健康を維持するために、最優先すべき重要なことなのかもしれません。』(P39)
ポイントは、仕事への熱意を高めるということでしょうか。
仕事内容そのものではなく、あくまでも仕事に対する熱意が重要だということです。
○『食習慣や運動習慣は、気づかないうちによく似てくるものです。(中略)健康的な習慣を取り入れるためには、人間関係をうまく組み合わせると、相乗効果が期待できるのです。』(P54)
ここでは、友情関係が健康面に与える影響について触れられています。恐らくこれは、健康面にだけ影響を与えることではないでしょう。仕事でも地域貢献でも、同じ価値観を持ち同じベクトルで前に進んでいくコミュニティがあることで、様々な他の要素の満足度も向上させることができるのだと思います。
○『自分のために1万円の買い物をしたときと、だれかのために1万円分のプレゼントを買い物した時を比べると、プレゼントにお金を使ったときの方が幸福度が高くなります。』(P77)
経済的な幸福度を高めるうえで、ただお金持ちになることに意味はありません。逆説的ですが、重要なのはその使い方。人のためにお金を使うことができれば、それは経済的な満足度を高めるだけでなく、人間関係や地域貢献にも確かなプラスになるでしょう。
○『4つの幸福の要素のどれか1つが向上すると、地域社会の幸福度も向上します。そのことがまた他の要素を向上させることにつながります。そんなよい循環の中で「人類全体の幸福」は実現していくのです。』(P149)
地域貢献や社会貢献という要素は、他の要素が満足して初めて投資の対象になるものです。ただ一方、上記の循環が成り立つのだとすれば、経済的にそれほど裕福というわけではなくても、自分の身の丈に合った範囲で社会貢献に資源配分することで、満足度の連鎖がスタートするとも言えます。
最後に、私達が幸福になるための行動指針について、抜粋したいと思います。
○『人生を意義あるものとするためには、よりよい日々の選択をする必要があります。(中略)日々の決まり切った日課をほんの少しだけ変化させるだけで、その1日を価値ある1日に変えることもできるのです。』(P156)
私達は、誰しも「よりよい選択」肢を知っています。今この時、どちらの道を選べば幸せになれるか、分かってはいるのです。ただ、それを実行できないだけ。
であるならば、毎日1つでもいいから「よりよい選択」を継続し積み重ねることが、自分の人生を変える「幸福の習慣」になるのだと感じました。
今月も素晴らしい本をご紹介いただき、ありがとうございました。
投稿者 2345678 日時 2018年6月30日
幸福の習慣を読んで
本書のテーマのウェルビーイングについて
本書では、「幸福・人生の満足度」として定義されているが
2000年7月に国際ソーシャルワーカー連盟が採択した
ソーシャルワークの定義に、ウェルビーイングの増進を目指して社会の変革を進め・・
と記されている。ここでは人間の福利として幅広く定義されている。
そうすると満足な状態をいかに作り維持するのか?個人として。
前回の東京オリンピックの頃(1964年)は、平均寿命は70歳まで伸びた。
改めて当時の時代を振り返ると、定年55歳、平均寿命70歳、そして70を
超えたら医療費は無料になった。もちろん、そんなことがいつまでも続くことはなく
定年もだんだんと伸び、さらには医療費無料という制度はすぐに破たんを迎えた。
さて、現在はどのような時代になったか?
まず平均寿命は大幅に伸び、男女とも80歳を超え、90歳に迫ろうとしてる。
そして寿命と定年のギャップを15年と考えると、
現代に生きる私たちの定年は75歳になる。
人生100年時代においては何が重要になるか?
世界の長寿と言われている地域(日本では沖縄県)では、
9つのルールがあると言われている。
ルール1:適度な運動を続ける
ルール2:腹八分を心がける
ルール3:植物性食品を食べる
ルール4:適度に赤ワインを飲む
ルール5:生きがいを持つ
ルール6:人生をスローダウンする
ルール7:信仰心を持つ
ルール8:家族を最優先にする
ルール9:人とつながる
私自身、福祉関連の仕事についてまだ3年強だが
長寿と言われる高齢者の方々を観ていると
1)つながり
2)社会的地位の高さ
3)気持ちのイメージ(前向きな気持ち 選択肢が増える 年を重ねることに価値がある)
4)現状に感謝
が関連していると思われることが少なくない。
ブラックバーン博士も後ろ向きな考えは、脳細胞が活発化しない(細胞が壊れる)としている。
人生100年を、春夏秋冬に例えると、25歳までが春、50歳までが夏とすると
まさに現役世代の会社人間が働くことを労働とみなすか、天職とみなすかによって
その後の秋の収穫(75歳まで)が異なってくる。
また多くの女性は、すでに50歳前後でセカンドステージを歩まれてきている。
つまり母親卒業である。人生の折り返しで遅れているのは、男性と言えなくもない。
働き方改革などと叫ばれなくとも、自己実現を目指す働き方は、いくらでもある。
立場を変えると(経営者側では)自己実現を利用して労働者のやりがいを操れる。
戦略的な生き方(収益の最大化と自己実現を両立させる)を選択するなら
①すきなことにすべてを投入する
②好きなことで自己実現できるニッチ分野を見つける
③官僚化した組織との取引で収益を得る
私自身は、5~6年前に人生120年を勝手に唱え、折り返し人生を歩む決意をし
秋の時代をいかに ”自分がかっこよくなるか” ”可愛げ”に生きるか?
⇒笑顔を絶やさない、夜寝る前にどんな良いことがあったかを記す、現状に感謝
などを継続しつつ戦略的な生き方を実践することがウェルビーイングにつながると
本書を読んで確信しました。
人生100年時代においては何が重要になるのか?
投稿者 soji0329 日時 2018年6月30日
「幸福の習慣」を読んで
人の幸福を決定する5つの要素がある。「仕事」「人間関係」「健康」「経済的な余裕」そして「地域貢献」。それらは相互に関連付けられ、バランスよく伸ばして行かないと幸せにはなれない。これまで、それぞれ単独のテーマに関する書籍は何度か目にして来た。しかしそれぞれ同時に取り組むのが大事、特に「地域貢献」を幸福の要素と明確に訴求する本には、初めて出会った気がする。
「仕事の幸福」が人生の幸福を決定する最大の要素。それが寿命を決めるのだと主張しているのには驚いた。もっともその根拠になっている調査は1950年代のアメリカのものだそうだ。現代に照らし合わせるといかがなものか。が、最近の調査によれば仕事への熱意が健康状態をよくする結果もあるらしい。ただしここで一番大事なのは、自分の「強み」を活かして仕事をすることだという。『「強み」を使えば、仕事は楽しくなる』のだと。
現在、社会構造が大きく変化している中で、個人はもちろん企業、公共自治体、はては国家まで自分の「強み」が見えなくなってきている。それどころかこれまで「強み」と考えられていたものが陳腐化し、お荷物にさえなりつつある。
訳者の森川里美氏は、あとがきで、『自分の強みがわからない、もっと知りたい時の3つの方法』として、①周囲の人に聞いてみる②自分の棚卸しをしてみる③性格診断のツールを探し実行してみる、と書いている。特に③はこの本を著した『ギャラップ社でストレングスファインダーという強みを発見するツールを使ったコンサルティング』をさりげなく推奨しているようにも思える。いずれにしても、仕事に使える「強み」を知ることが喫急な課題なのが分かった。
「人間関係の幸福」で着目したのは、『人間関係には治癒力を高める力がある』ということだ。そして『周囲の人の幸福を高めるためになるような“投資”をすると、確実に“リターン”が得られる』とも。仕事に注力するあまり、家族や身近な友人たちをないがしろにしてしまいがちだった自分。反省させられる内容である。
「経済的な幸福」では、いきなり『幸せにはお金が必要か?』と問うて来る。本当に大事なお金の使い方は、友人やパートナーと『経験と思い出にお金を使う』こと。すると『幸福は持続する』という。モノ消費ではない、コト消費だ。これは頭を使う。どうやってお金を使うかが大事なのだとの主張には、大いに共感させられた。
「健康の幸福」では、大きく3つ。『ほんの20分の運動』。『一晩7、8時間の睡眠をとる』。『食料品を買うときには、体に悪いものは選ばない』。現代人のリアルな生活の中では難しい条件だろう。仕事を言い訳に睡眠時間を削り、不摂生で不健康な食生活を余儀なくされているのが実情ではないか。『遠い将来の健康のための行動を今日から始める』の言葉が耳に痛い。
「地域貢献の幸福」では『自分が住む地域社会をより良くするための活動に参加することであなた自身の幸福度は向上』する。そのためには『自分の強みや人生の目標に照らし合わせて、貢献の仕方を考える。強みや興味を活かして、どうやって地域社会に貢献するかを明確にする』と、再度あなたの「強み」は何かと問うて来る。さらに興味も活かせと。何が好きなのか、何をやりたいのか。これが大事なのだと。
そしてこの章の中にある『利他的行動は習慣化する』。これがひょっとすると、著者が最も言いたかったのかもしれない。『だれかのために役立った行動をして社会とつながりができると、自己中心的な世界に風穴が開き、重苦しい気持ちから解放される』のだ。
仕事のために家族を、健康を犠牲にする。お金のために、人との付き合いをセーブする。自分のために他人を、地域社会をないがしろにする。結果、手に入れようとしていた幸福は、決して得られない。5つの要素をバランスよく考え、利他的行動をとる大切さが、とてもよく分かった。
巻末資料「世界の国別幸福度ランキング」。我が日本は53位。55位の韓国、91位の中国より上位にいるものの、7位のカナダ、14位のイギリス、19位のアメリカに比べずっと下位に甘んじている。国家の福祉体制がしっかりしているデンマークやフィンランド、アイルランドがベストスリー。政府や企業の幹部が保身のために平然とウソをつくどこかの国では、幸福度は上がらないのも無理ないことか。
訳者森川氏はまた、あとがきでこう述べている。『自分には周囲の人を笑顔にする力がある。自分には変化を起こす力がある。そんなふうに思えてエネルギーが上がり、前向きな気持ちになる』『幸せな気持ちで取り組むからこそ物事も人間関係もうまくいく』のだと。
「強み」を見付ける第一歩は、前向きで幸せな気持ちを持つことなのだ。早速「ストレングスファインダーによるコンサルティング」を申し込んだ。本は読むだけではダメ。行動に移さないと意味はないのだから。
投稿者 whockey51 日時 2018年6月30日
この本を読んで、朝10分走り始めた。
すると、どうなったと思いますか?朝から、幸福感に包まれるようになったんです。
その状態で、仕事に行くと、何が起こっても動じなくなりました。
わかります?笑 この凄さ。今までなら、電車内でぶつかったら、痛いな、チィって心の中で
思ってしまうことも多々ありましたよ。。。
でも、今はまぁ仕方ないか。大したことでもないし。とまで思えるようになりました。
また、休日には、家族と過ごす時間を意識して多くすることにより、幸福感に包まれて、
平日の埋め合わせが出来るようになりました。
なんで、こんな簡単なことでと思うことが多かったです。
人生を好転させるのも、1日1日の小さな積み重ねと改めて実感しました。
頭でごちゃごちゃ考えるよりも、やってみると良いと感じた1冊でした。
ありがとうございます!
投稿者 lazurite8lazward 日時 2018年6月30日
仕事へ取り組む姿勢が変わる1冊。
どうやって幸福になるのかという視点でこの本を読むのではなく、幸福である状態をどうやって作りだして維持し、幸福であることによって他人に幸福を与えるインフルエンサーとなり、幸福である人が仕事を行うから結果として物事がうまくいくというような視点でこの本を読み、学ぶ必要があると理解。
幸福であるためには基本的に利他的である必要があり、地域社会に貢献している状態を作り出しておく必要がある。幸福な状態であるから、人間関係もうまくいき、心身共に健康で、幸福な状態で仕事をするからよいパフォーマンスがあがり、経済的に安定しているという循環が生まれると解釈した。
一方で、この書籍の冒頭にあるように「あなたは今の仕事が好きですか?」と自身に問われると、大手を振って好きですとは言い難い。ましてや、仕事をしている時と休日の幸福度を比較するとどうですかと問われると、休日の方が高いと言わざるを得ない。
改めて自身を問いただしてみると、個人として仕事は好きだが、仮に職場で「私、仕事すきです!」と言ったとすると、白い目でみられるか、もっと働けと思われるか、軽くあしらわれるか、多分そんなところだろうと思う。
しかし、確かに仕事が好きだと公言している人も職場にはいるし、楽しそうに仕事している人、いつも明るく仕事している人はいる。そういった人との仕事は楽しいし、結果的にそういう人が出世しているように感じる。
つまり考え方として、出世したり、仕事が褒められたり、給料があがることで幸福を感じようとするのではなく、幸福で楽しみながら仕事をして、結果があとからついてくる考え方でないといけないのだなと納得。
しかし、毎日幸福で楽しく仕事し続ける職場のイメージが湧かなかったため、試しに著者のベースになっているギャロップ社のサイトを覗いてみると、非常に興味深い記載がならぶ。ギャロップ社のミッションは『We are committed to improving the world by improving its workplaces.』であるとしている。職場を変えることによって、世界を変えるという考え方が興味深い。この書籍との関連を考えると、人生の多くのポーションを占める仕事で幸福を得るためには、職場を変える必要があると納得。更に同社サイトを読み進めるとソリューションとして『Create a culture of well-Being』とある。同社サイトからは、基礎としてWell-Beingに対する価値観を変えることで社員の関係性もよくなり結果として職場がよくなる、故に仕事の結果に結びつくと読み取れる。書籍に記載されている内容と当然同じ方向性なのだが、これらを社の方針として明記している点が斬新に感じる。
ギャロップ社の方針を理解する上で、書籍に記載されているケネディ大統領のコメントも興味深い。ケネディ大統領は『国民総生産には、ユーモアや勇気も含まれません。私たちの知恵や学び、国に対する献身的な思いやりや愛情も含まれないのです。国民総生産は、あらゆるものを測る指標となっているにもかかわらず、その中に、私たちの人生を価値あるものにしているものは1つもないのです』と語っている。つまり数値で価値あるものは測れませんという主張になる。では実態はどうなのか。
2018年の世界幸福度ランキングは1位フィンランド、日本は54位。世界一幸せな国と言われているブータンは97位。幸福度のクライテリアは次の6点になっている。①「人口あたりのGDP」②「社会的支援」③「健康な平均寿命」④「人生の選択をする自由」⑤「性の平等性」⑥「社会の腐敗度」
GDP単体で調べてみると1位アメリカ、フィンランド44位、日本3位、ブータン165位となっている。
これらの実態をどう捉えればよいかについては難しい点があるが、ブータンが世界一幸せかどうか測る術がないとしても多くの実体験から幸福度が高いということは間違いないだろう。つまり科学原理主義の人たちが評価すると、どうしても数値化できるものにフォーカスされ、一般人も数値化できて簡単に理解できるものにひっぱられる性質があることから、本質から乖離した幸福度の測定、GDP向上=国民の幸福のような考え方にいきついてしまうのではないだろうか。
この書籍は、自分のあるべき姿・周りからみた自分のあるべき姿を達成して幸福度を高めようとするのではなく、利他的に幸福度を高めておいて、利他的に幸福度を広めてあとから結果を得る。それによって更に幸福度が高まるという循環が重要であること、また、数値指標がよかったから幸福度が高まるという考え方でなく、幸福度が高い状態でアクションを起こすからパフォーマンスも高くなり、その結果、数値としてあらわれる結果指標もよくなるということがポイントであると解釈。人生は刹那の選択の積み重ねで組み立てられているが、本書籍は、「あなたの生き方どうしますか?」と真剣に問いかけているように感じる次第。
投稿者 shima 日時 2018年6月30日
幸福の習慣を読んで
まず本を手にとって、全体的な色のイメージは黄色でした。しおりも黄色。なんだか手に取るのが楽しい気持ちになります。
ギャラップ社のストレングスファインダーを受けたことがあり、自分の強みなどの話も出てくるかな?と読み進めました。
私にとって、最も新しい行動へのきっかけとなった箇所は第2章でした。自分に最高な友人、親友はいるか?というところです。
その中で、親も親友の1人とありました。私が大学4年のときに両親の離婚があり、それ以来父親と連絡を取っていません。連絡先すらお互いに知りません。
メルマガで家族やご先祖様の話が出てくる度に心が締め付けられるというか、諦めの感情が湧いていました。
今年はしょーおん先生のセミナーを2回受けることが出来ています。九星気学のセミナーの際に、墓参りについて質問させていただきました。答えを受け、父方の墓参りにも行かなければ…と感じていました。
…ただ感じていただけでした。
メルマガの読者の皆さまの変化の話を読む度に行動できていない自分をどこか嫌になっていたように思います。叱られることこら逃げていたようです。叱ってもらえるの保証も無いのに。自意識過剰でした。
本を読み、母親へ連絡しました。
父親の連絡先を教えてほしいと。
まだ返信はありません。
ただ自分の中でずっと行動に移していなかったことを今回はやってみました。
親友と呼べるような関係にまたなれればいいと思います。
職場は楽しくできています。何かあると店全体に手からエネルギーをやっているので。
これからも何か1つ新たな行動を起こせる初期設定を作っていこうと思います!
ここまで読んでくれた方、ありがとうございました。
投稿者 audreym0304 日時 2018年6月30日
感想―幸福の習慣
以前から不思議だったことがある。
それは、傍目から見る限りはキャリアも家庭も経済的にも満たされ、順風満帆な人生を送っているだろう有名人が自殺を選んでしまうことだ。
「以前からひどく悩んでいた」や「うつ病の診断を受けていた」など、TVや写真からは決して一般人が見ることができない、生きていくこともできないくらい打ちのめされた人間像が浮かんできた。TVや写真では順風満帆な人生を送っているだろう彼らの架空の姿と打ちのめされた本当の姿には大きなギャップがあり、有名人の選択が信じられなかった。
本書はその疑問に答えてくれた本だった。
人生における幸せは5つの要素から成立していて、どれか1つだけが突出してすばらしくても、他のものが満たされなければ決して人は「幸福」を感じることはないという。
まさしく自ら死を選んだ有名人たちは5つの要素のうち満たされていたものがあったとしても、その他が満たされていなかったのかもしれない。
人が幸せを感じるには、きっと「心が満たされる」ということが必要なんだと思う。
5つの要素がそれぞれ個人の持つ基準で合格点に達していれば、人は物足りなさを覚えながらも幸福を楽しむこともできるのだと思う。
仮に1つでも合格点に達していなくても、他の4つがカバーをすることで幸福を感じることも可能なんだろう。
現在、体調を崩してしまったせいもあり、5つの幸福のうち、健康が損なわれているため、ひどく幸福感が落ち込んでいる気がする。5つの幸福は本書にもあるように、どれか1つが突出していても幸福を感じにくいだろうが、どれか1つでも大幅に落ち込んでいると全体的に幸福を感じにくくなってしまう。5つの幸福はどれもバランスよく育てていく、習慣にしていくことが非常に重要なのだろう。そうすることで人の心は満たされるのだと思う。
本書を読んでいて気づいたのは、5つの要素全てにかかわってくるのは自分以外の「他人」であることだ。それが家族、友人、同僚、上司、近所の人のいずれの関係であろうとも、私たちは常に「他人」とかかわらなければいけない。どんな日常の小さな出来事も他人との交流によって起こる。
これは、ある人の幸福にも不幸にも必ず他の人がかかわるということだ。
ニコニコと幸せそうな人の近くにいたいのは、なんとなく雰囲気がいいからだし、具合が悪そうだったり、見るからにピリピリしている人の側に寄りたくないのは、悪い影響を受けそうだったり、悪いことが起こるんじゃないかと想像できるからだ。
実際、本書でも幸せな人の近くにいるだけで幸せになるという結果がでている。
今年も今月が終わることで半分が過ぎることになると思うが、この半年の間に自分の「こうありたい!」と思う将来像を考えることがあった。
その一つが、
自分以外の誰かの強みや良いところを見つけて良いものとして評価する
と言うことだ。
本書で言う、上司がちゃんと評価しているかどうか、強みを生かして働けるかが仕事の幸福につながると言う話と関連するとおもう。誰かを良い評価をするということは仕事だけではなく、そのほかの人間がかかわって来る幸福につながっていくのではないだろうか。
人が持つ強みや良いところはほとんどの場合、「当然なもの」として扱われることが多いと思うからだ。本当にちょっとした良いところに気づいたり、その良い点に対して「ありがとう」や「おめでとう」という一言を投げかけることによって、人はきっと誰かの幸せを向上させることに貢献するのだと思う。
今年はあるきっかけにおいて、
誰かの強みや良いところを良いものとして評価できる人間になろう
と決意した年だった。
この決意のようにふるまえれば、きっと仕事においてだけでなく、人間がかかわってくるあらゆる幸福において、ほんのちょっとでも誰かの幸せにかかわることができるかもしれないからだ。
本書はそんな決意を強固にしてくれた。
投稿者 sikakaka2005 日時 2018年6月30日
この本で印象的だったことを2つにまとめていきます。
1つ目:「目の前の努力が明るい未来を作っていると信じているか?」
本書のなかでたびたび登場してきた話しがあります。
短期的利益と長期的利益を一体化させる大切であるとか、価値ある経験へ投資するとそれ以上のリターンが手に入るとか、長期的な資産管理に意識を向けるとか、というように、目の前のことをいかに将来に役立つことにできるか?という思考や行動の大切さが何度も出てきました。
そして、さらにそういった将来に目を向けた行動を仕組化する大切さも何度も出てきました。「初期設定」とか「天引き」なんていうことを例に挙げていました。
これらを通じて、このことを読者に問いたいではないかと思いました。
「日々の小さな努力の積み重ねが幸せな未来を作るようなシステムを作れているか?」
あれ?そう言えば同じようなことをメルマガで昔言われてたな~と思い出し過去ログを漁ってみたらやはりありました。
そのときの言い回しはこうです。
「今日の努力が蓄積されて相乗効果を生むものを作れていますか?」
そうだったそうだった!と思い出して続きを読んでいくと実は行動よりも大事なものがあると言われています。それは、
「未来を作っている事をイメージする」
努力も仕組み化も大切だけれども、どこを目指しているのかイメージできていますか?ということを問われているのだと思います。そして、そういうイメージを作れる力のことを知性と呼ぶのだと思います。
たとえば、読書や、ブログの更新や、子どもとのやりとりや、妻とのやりとりなどの小さい行動であっても、
「これを続けたらあんな未来につながちゃうな~」と想像しながら行うかどうかで意欲が全く違ってきます。
そう思いながら日々のことを続けることを本書はすすめていると思います。
つまり、「流されないで生きる」術を伝えたいのだと思うのです。
久しぶりにこれらの言葉が思い出せて生きる意欲がさらに高まってきました!
2つ目:「ひとつの行動がより多くの要素を高める工夫がないか?を考える」
5つの要素を高める努力が必要であることはよく分かった。でも横着な私はこう思うのです。
「どの要素にも該当しない消費のような行動であったも、工夫ひとつで5つの要素のどれかに昇格できたらお得だよね?」
「ひとつの行動がより多くの要素を高められたらお得だよね?」
そんな方法があったらいいのにな~と思いました。
でもよーく思い返してみたら、最近そんな昇格(?)行動をやっていました。
最近アマゾンプライムで話題の「バチェラージャパン」にハマっています。それは私にとってとても面白かったので、面白かったことを同僚に話しまくっていたら、いつの間にか職場で「バチェラージャパン」が流行り始めたことがありました。これは無意識にやっていたことだったのですが、今思えばこれは昇格行動にあたると思います。
自分が楽しんだ!という消費で終わっていたことが、その面白さを周りに伝えるだけで、人が興味を持ち実際に周りの人もハマってしまっていたということです。面白さを伝えているときはとても純粋で面白いからあなたも見てみたらいいよ!という利他の思いがありました。
これは、結果的に「よい人間関係を築くこと」を高められたと思います。(ちょっと強引かな。)
子育てでもそうで、子育てを頑張ることは「よい人間関係を築くこと」を高めているけれども、例えば子育てでの気づきや工夫点をブログにアップするようにしたら、これは「地域社会への貢献」にもなるし、それでお金を稼げるようになれば、「経済的な安定」にもつながると思います。
つまり、ひとつの行動が別の行動と掛け合わせることで、複数の要素を高めることができるということです。工夫によって、0を1にすることができるし、1を2にも3にもできるということです。
そういう視点で自分の行動を振り返ることができたらもう必ず幸せになると思います。その工夫の多くは利他的な行動だからです。利他の気持ちと結びつけることで、昇格できるし、複数の要素を同時高めることができると思います。
さいごに、本書を通じて、今の努力が数年後にどうなるか?というワクワクするような想像力と、5つの要素を効率よく高める利他の行動を考えるというこの2点が、幸せになるには必要であることを学びました。
今月も学びの多い本を薦めていただきありがとうございました。
投稿者 LifeCanBeRich 日時 2018年6月30日
~碇を手に入れる~
現在、日本の国民総生産は世界第3位、そして国民平均寿命は世界第1位。この2つの指標は、簡潔に言えば『幸福の5つの要素』の中の『お金(経済的な幸福)』と『健康(身体的な幸福)』である。第二次世界大戦後の経済的にも、精神的もどん底にいた日本が国として『お金』と『健康』を富や国民の幸福の象徴として追いかけて、僅か半世紀あまりで達成した成果としてはこの上ない数字だと思う。
ただ、現代日本を見渡すと上記2つの要素である『お金』と『健康』に比べると、いささか他の3要素である『人間関係』、『仕事』、『地域社会」の充実を疎かにしたつけが、現在社会の問題として顕現化して来ているのではとも思ってしまう。
例えば、”熟年離婚”は、『人間関係』と『仕事』と『お金』のバランス取り悪いことが原因だろうし、組織内のパワハラも『人間関係』と『仕事』の在り方の問題であろう、さらには、先日起きた“東海道新幹線殺傷事件”などの無差別殺人事件は、「幸福の5要素」の歪んだバランスが根底にあるように思える。
「飛び抜けて『お金』と『健康』の2つを重要だと見なす傾向がある」(P.7)
国の追い求める姿が、そのまま国民の姿に投影されるのは、人が環境に大きく影響を受ける生き物であるからと言えるし、また逆に地理的な人の集合体が国なのだから国民の追い求める姿が、そのまま国の姿に投影されているとも言える。兎にも角にも、日本という国も国民も『幸福の5要素』の中で、最も分かりやすい『お金』に意識が偏重して向かいバランスを崩している感は否めないと思う。
しかし、注目すべきは地理的に、国家的に日本という枠組みの中にいながらも「幸福の5つの要素」のバランスをしっかりと取りながら充実した人生を実現している人たちがいる事実だ。現に私の周囲にも幸せオーラを全開に放ち、生き生きと日々過ごしている人たちがいる。
充実した人生を実現している人たちとそうではない人たちの違いは何だろうか?私は、前者と後者を隔てる大きな違いの1つに、
“世の中の流れに流されないための【碇】を手に入れているか否か”
があると思っている。
「経済的に裕福な国は、より多くの幸せに満ちています」(P.73)
と本書にあるように経済力が『基本的欲求』、マズローの欲求5段階説でいう生理的欲求、安全欲求、社会的欲求を満たす上で非常に重要であり、それらの欲求を満たすことで得られる幸福が重要であることは疑いようのない事実だろう。そして、その経済力がもたらす幸福を日本が現在も追い求めているのは国の方針、政策を見れば明らかである。例えば、女性の社会進出促進や退職年齢の延長、そして働き方改革は縮む日本の労働人口を補う経済政策に他ならない。これらの政策は『経済的な幸福』を国民に与えるという目的において間違いとは言えないだろう。
ただ、現代の日本は国として、『基本的欲求』をほぼ満たし、次の段階の“高次の幸福”社会を目指す時期にいるのではないだろうか。“高次の幸福”とは、ある程度の経済的、物質的な幸福を得たら、次に、より精神的な幸福に焦点を当てることで得ることが出来る幸福だ。そこに気づき実際に行動をしている人たちこそが、日本という枠組みの中にいながらも「幸福の5つの要素」のバランスを取りながら充実した人生を実現している人たちであり、自身の【碇】をしっかりと沈め世の中の流れに流されていない人たちなのだと思う。
さて、最後に私の今月の最も大きな収穫について。
それは、私自身が世の中の流れというのか、無意識が作りだしている流れに流されていたことに、『地域社会の幸福』の箇所を読んだ時に気づけた点である。
恥ずかしながらも現在までの私は、『地域社会の幸福』という要素について殆ど考えもしていなかったし、行動もしていなかった。だから、
「彼らは、自分が持っている何かを地域社会に『与えている』のではなく、地域社会から与えてもらったものを“お返ししている”と考えています。水や空気や犯罪の心配がなく生活でき、自然が豊かで人々が集える環境に恵まれていることを当然と考えてはいない」(P.137)
という箇所を読んだ時、狐につままれる感覚に陥った。さらに思索を巡らすと、上の書き抜きの本質的な問いかけは、
“日々当たり前のように手に入ることに対して感謝を怠っているのではないか?”
という私自身への戒めが含まれるように感じた。そして、具体的な一例が地域社会への貢献や感謝の欠落だったのだ。
今後は、「地域社会の幸福」という要素に意識を向けるとともに、他にも無意識に流されて感謝を怠っていることがないかに注意を払う。
これが、今月の課題図書で手に入れた私の【碇】なのだ。
世の中の流れとは、突き詰めれば人の感情、思考、行動によって作り出されていると思う。であるならば、やはり目に見え易いコト、頭で分かり易いコト、感じ易いコト、やり易いコト等が世の中の流れを作り、反映されている。それ故に
“世の中の流れに流されないための【碇】を手に入れる”
ことは、本質を見極め充実した人生を実現するために重要なのではないだろうか。
~終わり~
投稿者 sunao929 日時 2018年6月30日
「幸福の習慣」を読んで
「頭ではわかっているつもりでも、ついつい目先の欲望に負けてしまうのが人間です。今この瞬間の良い選択は、すぐに良い結果をもたらし、よくない選択はすぐに良くない結果をもたらす。そう理解できたなら、適切な判断を長年にわたって積み重ねることができるようなる。」
まさに繰り返しやることで自分のものとするという習慣化だ。
長期的視点よりも短期的視点を優先することが、幸福の妨げになるのだが、自分はというと、短絡的に、楽をする傾向がある。すぐに正解・結果・成果を求めてしまう。せっかち者である。
そんな私には、胆力の養成、仕組みづくり、初期設定の工夫などが必要である。
1.仕事の幸福
「あなたは今の仕事が好きですか?」という質問に「はい」と即答できる人は約20%しかいない。この低い率には驚いた。
自分も好きだと即答できないが、これからは、仕事に対して、好きだと思って取り組んでみる。自分がしていることを楽しむようにする。ゲーム感覚でトライアンドエラーを繰り返す。より良く、より早くやるにはどうやればよいか?同じことの繰り返しではなく、工夫を重ねる。
また、仕事をうまくやっているな、自分もああなれたらいいなといったロールモデルを探す。
時計の時間を気にすることなく、やりたいことや周囲の人のためになることを見つけて能動的に仕事に取り組む。
好きなこと、大事なこと、を仕事に組み込める仕掛けができないか?
情熱をもって取り組める何か。そのことをするのが心から楽しいこと、時を忘れ、寝食を忘れ没頭すること。そういったものを仕事に結びつける、あるはそれ自体が仕事になればよい。
そのためには、好奇心を大切にして、実際に取り組んでみる。経験を増やす、積み重ねる。わからないことはすぐに調べてみる。
日々の振り返りと改善策の検討。自分のためだけでなく、子供のためを考える。子供が見ていたら、この姿を見せられるか?「~すべき」という視点ばかり、堅苦しい。良いところ、プラス面に目を向ける。
日々最も多くの時間を費やすことが、その人を作り上げる。「今日も総じて良い日だったな」と感じて終われる毎日にする。
2.人間関係の幸福
幸福は人から人へと感染する。一人の幸福は個々人の中で完結するものではなく、人類全体の幸福につながる。今日、この時からご機嫌でいよう。
まずは、家族の笑顔を妻や娘を笑顔にするように朝食や夕食はできるだけ一緒に食卓を囲むようにしよう。
毎日6時間以上、人と関わる時間をもっていると幸福度が上がり、ストレスや不安は小さくなる。
内向的な人でもコミュニケーションの時間を少しでも長く持つと人生の全体的な質を高める効果がある。
平日は会社で仕事をすれば6時間以上人と関わることなるので問題なくクリアできる。
一方、休日の過ごし方は工夫が必要なので、家族と特に娘との関わりに気を付けていく。
中学3年生であと10年もたたないうちに親元を離れることになるだろうから。今できることから始めよう。
3.経済的な幸福
身の丈に余る借金を避け、さまざま仕組みを利用して自分の財産をコントロールすることでコツコツと蓄えを増やし、経済的な安心感を得ることは大変重要である。
毎月のクレジットカードの支払いを心配することなく、自分が何かをしたいと思った時に、それを実行するのに十分なお金をもっていると思えること。無重力飛行がしたいと思ったら、実行できるように余裕を持ちたい。
物欲はあまりない方だが、物よりも経験や思い出にお金を使うようにしよう。
4.身体的な幸福
「一日20分の運動で、その後の12時間は気分が良くなる。」
早速、朝の通勤で階段を使ったりして負荷をかけるようにした。
また、疲れすぎて運動なんてできないと思っていた。疲れの解消に運動が効果的ということで、仕事を終えて帰宅するときもビルのエレベーターではなく階段を使って降りるようにしたり、自宅の最寄り駅の一つ手前の駅で降りて、エスカレーターではなく階段を使うようにしている。
今、健康だからと安心しないで、持っていることで安心せずに使って長く使えるようにメンテナンスしていきたい。
5.地域社会の幸福
自分自身のためにも周囲の人のためにも、人生を意義あるものとするためには、地域社会への貢献が大切である。
これまで、ゴミ拾いや草取りなどをしたり、定期的に献血は行ってきた。
今年は会社のボランティア活動に参加するつもりだが、地域の取り組みも探して取り組みたい。
6.習慣化するための仕組みづくり
のど元過ぎれば熱さを忘れるで、いい話を聞いてきていても継続して実践していくには
やりっぱなしにならないための振り返りと改善策の検討をしていく。
価値観や考え方を少しずつ変えていくには、まずは行動を変える。これを繰り返すうちに考え方も変わってくる。
誰かのためになる行動を小さなことからスタートする。
自分が持っているよいものを惜しみなく提供していく。TAKEではなくGIVEを優先する。
いろいろと挑戦してみながら、アジャストしていく。
私たちの一日は、瞬間の選択の積み重ねでできている。
日々の仕事や生活の一つ一つに感謝し、大切にする。「今日も一日無事過ごすことができました。ありがとうございました。」と心から思える日を増やしていこう。
投稿者 kokchamp 日時 2018年6月30日
幸福の習慣を読んで
先月の課題図書が運のいい人の法則で、今月が幸福の習慣、「運が良くなる」から「幸福であること」に、「法則」から「習慣」に変わって中身はどうちがうのだろう。と思い読み進めました。
先月の図書と比較すると調査結果から導き出すというところは同じですが、今月の方がより調査に主眼が置かれていて、個人にフォーカスした内容があまりなかったためより抽象度が高いエッセンスとなっているところが理解するところで難しかったのかなと感じました。
内容はしょうおん先生がメルマガやセミナーで話されていることと共通するところが多く、それを構成を多少変えながらまとめているというふうに思いながら読み進めました。しょうおん先生の教えリサーチ報告のような感じでしょうか。
周りにいる人の幸福は連鎖するなどはエネルギー中和の法則そのままですね。
さて、本書はウェルビーイングすなわち幸福とは、5つの要素が一体となっている状態だといいます。
その前にこう書かれています。
収入を得ること、健康でいること、人間関係を保つこと、その他の生活の様々な側面ーこれらは相互に深く関連していて、どれか1つだけを切り離して扱うことはできません。
まさにしょうおん塾の3つのテーマだなと思った次第です。
ここで気になったのは、「幸福」と「これらの要素」と「一体」の関係です。
これらの要素が揃ったら、幸福になる?そこに一体感はどう絡む?
これらの要素が一体となり一つの方向にブレずに向かっている状態、それをウェルビーイングというのではないか。
一体となるというのは、どういうことか?それは、目の前の出来事に対しての判断や決断がブレないこと、ではないでしょうか。それぞれの要素がウェルビーイングにむかってブレずに判断して行動できる。
だから、何か一つに集中しても幸福にはなれない。何か一つに集中するということはそれ以外を犠牲にしている状態ですね。一体とはなっていません。
もうひとつ、何かだけをやれば幸せになれるのであれば、逆に言えばそれができなければ不幸になるということ。しかし、何かができなくても他ができていれば不幸にはならないですよね。
この本は色んな視点があるから大丈夫だよと言っている部分もあるのかもしれません。
仕事がうまくいかず落ち込んで家に帰ってきても、子供の顔を見て、家族で食事して癒される。これも幸福の一つですよ、と。
そして、次に気になったことは、行動に移す前にあらかじめ最適なるように仕組んでおくことの重要性です。
様々な行動や在り方をノウハウのように説明しているかと思いきや、人の意識はすぐには変わらないから、行動変革しないといけないので、そのためにはあらかじめ日々の行動にエッセンスを落とし込む作業の重要性を説いています。
これはしょうおん塾生なら日々の修行をいつどの場面でやるかと頭を悩ませていると思うのですが、ルーティーンに組み込むことで習慣化できるという部分は実感しています。行動が思考を変えるのなら、どうやって行動するように自分を仕向けるかが大事なポイントですね。
自分の弱さを補うサポートシステムを作るということになります。
あらかじめそのように仕組んで置くことの重要性は、物事の受け止め方や、言葉の出し方についても同じで大切ですね。この部分はルーティーン化できないですが場数を踏んで訓練してくしかありません。
私の知人で幸せの達人のような方がいるのですが、今日もFBで「忙しすぎてもう勇気しか出ない」とコメントしていました。言葉で自分も周りも明るくできる才能は見習うべきところがあるなと感じた次第です。
最期に、幸福になること、そうなるには「智慧の道」の実践が大事だとあらためて感じ入りました。
一人一人が、周囲を巻き込み、お互いの存在に感謝しながら幸福度を上げて行く。気軽に手伝えることから実践して幸せを感じてみる。自分も活きて相手も喜ぶ、この考え方のクセをあらかじめ仕組んでおくようにしていきたいと思います。
今月も良い学びをありがとうございました。
投稿者 dandandaniel 日時 2018年6月30日
『幸福の習慣』を読んで
◆「幸福とは○○がある」状態という考えをくじかれる
『幸福の習慣』を読んで、「幸福とは相互関係性をもったスパイラルアップしている
状態」ではないかと考えた。この考えに至った経緯を説明していきたいと思う。
この本を読む前の私に取って幸福とは、「お金があって不自由のない暮らしができる。」
といった、何かを所有したり、もしくは「健康である」というような何かの状態を
指していると考えていた。すなわち「幸福とは○○がある」といった表現で言い表せるもので
あると考えていた。
ところが『はじめに』を読み進めると、(仕事、人間関係といった)『1つの要素だけ突出して
うまくいっていても、残る4要素をないがしろにしていると、日々幸せを感じる生活は手に入らない。』
という記述にいきなり出くわし衝撃を受けた。何かがあれば幸せという考えを初っ端から否定されたのだ。
◆一読目:幸福の要素は関連している
『はじめに』で出鼻をくじかれながらも、幸福の各要素について章を読み進めていったが、
そこに書かれていた内容には興味深いものがいくつもあった。
例えば『あなたの友達の友達、そのまた友達の幸福度が高いと、あなたの幸福度は6%向上する』は、
しょーおん先生がメルマガやセミナーで言っている「しょーおん先生のセミナーに参加するだけで
運が良くなる。」ということの別表現と考えられる。
さらに『経済』の章では『誰かのためにお金を使うことで、自分のためにお金を使うよりも
幸福度が高くになる』といった記述で、幸福の要素が相互に関連性(この例では経済⇔人間関係)を
もっていることを何となく理解できた。ただ正直なところ、一読目では幸福になる人の習慣を
いくつか知ることができたが、「もっと大きなテーマがあるのでは?」という疑問をぬぐえなかった
◆再読:幸福には相互関連性をもった階層構造があるという気づき
そこで、なぜこの幸福論が『仕事、人間関係、経済、健康、地域社会』の順に章が展開されるのかを
考えてみた。この5つの要素について考え、単なる関連性以上の何かがあるとすれば、
「アブラハム・マズローの5段階欲求」と同様の階層構造であると考えた。すなわち、以下のような
相関関係があると私は読み取った。
仕事・人間関係(・経済も一部含まれる) ⇔ 「自己実現欲求>尊厳・評価の欲求>社会的欲求」の領域
経済・健康・地域社会 ⇔ 「社会的欲求>安全の欲求>生理的欲求」の領域
この関係性に行き着いたとき、様々な物事が腹落ちした。
なるほど日本人にとって、日常的にテロや重篤な伝染病にさらされる危険がないため『地域社会』の
要素の幸福はある程度満たされているであろう。『地域社会』の幸福が保たれることでより上位の
『健康』や『経済』の幸福に向かうことができる。他人に『経済』面の幸福を与えていくことで
『人間関係』の幸福も向上していく。
また以前の課題図書である『イノベーションオブライフ』の中で、『収入は衛生要因』であり、
収入を第一に職業選択した人間が後に不幸になる事例があった。これも『経済』面の幸せがより上位
概念の幸福に行き着けないことを示していたのではないだろうか。
◆今後目指すこと
現在の自分について考えてみると、日本に生まれ会社員として一定程度以上の生活を保障されている
ので社会的欲求までは満たされている状況であると言えるであろう。その上で、もっと成長したい、
幸福になりたいと思うため日々努力を続けている。(もちろんこの感想文投稿もその一環)それでも、
『幸福の習慣』で理解したことを踏まえれば、『経済』、『仕事』といった一側面だけを追い求める
ことはないと確信をもっていうことができる。
そのために、小さな一歩だけれども「コンビニ募金」から一日を始めていきたいと思う(笑)
投稿者 shinwa511 日時 2018年6月30日
職場で自分の動けるスペースは決まっています。机に1日張り付いてデスクワークをする人もいれば、いつも同じ距離を歩いて回る作業もあるでしょう。
会話をする、出会うということはイノベーションを生み出します。新しい価値というのも、いつもの環境ですぐに出てくるものではありません。ふらっと自分の職場とは違う現場に行ってみる、出てみてその場所の人と話してみるだけでも感じること、影響を受けることがあるはずです。それがポジティブの種だと考えます。
本書「幸福の習慣」でも仕事が占める人生の幸福、満足度は優先順位度は高いものになっています。自身の長所を生かした、仕事環境があることにやりがいを感じることは勿論、成長していく中で、他の社員と話題を共有できる、共感できることも幸福だ、と感じる事の要因になっています。
一人一人のやりがいを生かしていくことで、大きなイノベーションは可能になっていき、会社、社会の成長へと繋がって行くことになります。大げさかもしれませんが、小さなことが、大きな結果に結びついていると感じます。
仕事が楽しければ、仕事に取り組む姿勢や生活スタイル、考え方も変化していきます。仕事の幸福度が高いことで、将来の目標を設定する計画を作ることもできます。仕事が如何に自分の人生と重要な結びつきがあるかを、改めて思いました。
今の職場で自分は、よく他の部署に行き、そこで働く人達と話すことが多くあります。仕事に関わる話から家族についての雑談まで、話をする機会が多くあります。本書を読んで感じたのは、他の人達と多く話をすることで、仕事のやりがいの一つなんだと理解できたことです。
そして、今の仕事に不満を感じず、毎日続けられるのは、今の仕事が好きだからであり、やりがいを感じているからなのだと分かりました。やりがいを持って仕事ができるのは、本当に幸せなことだと思います。
他の職場の人達との交流や、仕事のやりがいを含めて仕事のやりがいであり、幸福であると分かりました。
今後も、仕事を楽しみながら人生を楽しんで行くようにしていきます。
投稿者 ky09164 日時 2018年6月30日
「自分の強みをみつけ、その強みを生かせることが幸せ」だと気付くことができた。
ここでは仕事の幸福感についてメインで述べたいと思う。
最近、「好きなことを仕事に」という言葉がよく叫ばれているが、現実問題「好きなこと」を仕事にする人は少ない。
それはなぜか?諸説あるかとは思うが、理由の一つとして仕事にできるような「好きなこと」がわからない・見つけられない、と考える人が多いからでないだろうか?
私自身も同様であった。この本を読むまでは。
「好きなこと」を仕事にできたらいいな~、でも「好きなこと」ってなんだろう?そんなのないよな~、だったらいつも通り朝起きてとりあえず仕事にいくか、とまた日常にもどる、その繰り返しである。
この思考のベクトルが間違っていたのだ。
「好き」⇒「仕事」の流れではなく「仕事」⇒「好き」の流れであったのだ。
自分の強みはなんだ?その強みは仕事のどこで生かせる?誰の役に立つ?
これを考え、強みを生かすことで仕事に充実感を覚えることができ、その仕事が好きになるのだ。
今まで自分は、本当に今の職が向いているのか?他の仕事の方が向いているのではないか?と自問自答する日も少なくなかった。
しかし、本書を読み、自分の強みを考えた時に私の強みは「人と人の間で緩衝材になり、関係をつなぐことができる」ことだと認識、言語化することができた。
例えば会議中で議論が対立して硬直した状態であるとき、双方の意見を尊重しながら会議を進めるファシリテーションをとることができるし、この人とこの人でつながりがあれば仕事がスムーズに進むな、と感じたらそれとなく呼び掛けて一緒に話す場を作ったり、食事に行ったりすることもある。
この強みを生かして仕事をすれば、仕事が楽しくて仕方がなくなるはず。なぜなら自分の力を発揮することで仕事が円滑にすすむからだ。仕事が向いているかどうかは現時点では関係なく、強みを生かすことが最重要だったのだ。それを生かし切ってもうまくいかなかったら、やはりこの仕事は向いていないな、と結論づけてもいいのではないだろうか、と本書を読んで思考を変えることができた。
最後に、この本を読んで1つふっと頭にでてきた名言があった。
高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」である。
高杉晋作はこの名言で言いたかったのは、激しくもがきながらも、自分の生かせる強みを見出し、面白くないことを面白くする力が幸せを呼ぶ、ということだったのではないだろうか?私はこの本を読んでその様に解釈する結論に至った。
投稿者 hira1223 日時 2018年6月30日
人の幸福を決定する5つの要素について
私なりに解釈し、5段階評価をしてみた。
5・・・・幸福であり満足している。
4・・・・多少幸福の部分もありもう少し頑張ろう
3・・・・不幸でもないが幸福でもない。
2・・・・幸福ではなくもっと努力が必要。
1・・・・不幸である。
1 仕事の幸福(仕事や職場を楽しめているか?)・・・・4
2 人間関係の幸福(親しい仲間に囲まれているか?)・・・・2
3 経済的な幸福(物ではなく思い出に残る経験にお金を使えているか?)・・・・3
4 身体的な幸福(毎日少なくとも20分間は体を動かしているか?)・・・・4
5 地域社会の幸福(自分が住む地域に”お返し”をしているか?)・・・・2
改めて自分で幸福についての5の要素で評価をしてみると、
自分なりに幸福について考え行動してきたつもりだが、まだまだ幸福になれていないことに気がつきました。
人間関係の幸福、地域社会の幸福の評価が低いということは、人と交わることが苦手って事なんだと思います。
現代はネット社会なので人と接しなくても生きてはいけるのだろうけど、幸福を考えた時はやはり対応していくべき課題だと思います。
改めて、自分の生き方に問いかけができる本でした。
投稿者 Pieces 日時 2018年6月30日
「幸福の習慣」を読んで
5つの側面から、幸福についてシンプルに掘り下げられた本であるが、仕事において「自分の強み」を活かすことが幸福につながるという指摘に一番感銘を受けた。
というのは、よくある自己啓発本は「自己実現」の達成のためのプロセスを謳うが、そもそも自己実現とは周囲にとっては甚だ迷惑な話である。それはあくまで自分の価値基準から発するものであり、他社にとって好ましいものとは限らないからである。
一方「自分の強みを活かす」という行為は、一見すると「自己実現」と似ているような印象を受けるが、大きく異なる。「自分の強み」は、他者との比較優位であり、つまり他者が前提となり、初めて正確に認識できるためだ。そしてそれは他者との協力関係を前提として、一つの成果を形作る。一人一人の強みが、相互に補完性を持つ。「人類補完計画」である。
但し、結局は「自分の強みを活かす」という行動を具体的にとることがもっとも重要である。
行動を具体的にとるためのツールとして、本書では「初期設定」が取り上げられている。
朝起床して、家族にあったら「おはよう」ということ。
ご飯を食べる前には「いただきます」ということ。
情報のイン、行為のアウトの初期設定を明確にしておけば、機械的に自分の行動をコントロールできる。
昨今の複雑怪奇な国際情勢にまで敷衍させれば、各国が「自国実現」を手放し、他国との共存を前提とした「自国の強み」を活かすことに注力し、「国際法(初期設定)」を遵守すれば世界が理想の状態(ウェル・ビーイング)に近づけるかもしれない。
個の幸福は、世界の安寧につながるのである。
投稿者 wasyoi 日時 2018年6月30日
#幸福の習慣を読んで
『ギャラップ社は、過去80年にわたり、「人が何を考え、何を感じているか」という、本来なら数値化がむずかしい「質的な情報」を計測するツールを世界規模で開発し続けてきた会社』(p162)だそうです。
この本は、さまざまな計測に基づく幸福についての具体的な数字を伴う洞察に驚かされ、目を見開く事ができる、大変学びの多い本となっております。
その中でも一番学びになったところは、
・『あなたの友達の友達、そのまた友達の幸福度が高いと、あなたの幸福度は6%向上する可能性がある』(p51)
ハーバード大学による大規模な社会的実験では、人の幸福度が自分から数えて3人目まで影響するそうです。一方で、年収が1万ドル増えても幸福度はわずか2%しか増えないという結果があるそうなので、『幸せになりたいなら、収入を増やすよりも、よき家族や友人との関係を強める方が効果的』(p52)という結論に至ったことに驚きました。
収入を増やすよりも、良い友達を増やす事が幸福になるには影響が大きいという事は分かりましたが、では幸せな友達を周りにたくさん持つためには、どうすればいいのでしょうか。
その答えがいくつか本書に出てまいります。
まず、 『身近な友人関係はたがいに大きく影響し合って、まるでさざ波のように波及していきます。だれかが健康や幸福にプラスになるよう行動すると、周囲の健康や幸福を高め、その効果はまた本人自身に返ってくるのです。言い換えると、周囲や人の幸福を高めるためになるような「投資」をすると、確実に「リターン」が得られる』(p58)
自分が健康や幸福にプラスになる行動を行うことで、幸福になるための確実なリターンが得られる、ということでした。
行動する事の一例として、お金の使い方が出てきます。『「お金の使い方と幸福度」について、個人の1日の消費行動を追跡調査する研究』(p78)の結果が目を引きます。
最初に受け取った金額と多寡と幸福度には何の関係も見られませんでしたが、お金の使い方ではプレゼントを買ったり、慈善事業に寄付した人は、1日の終わりに幸福度が大きく高まり、自分のためにお金を使った人の幸福度は変わらなかったという結果が出た事は大切な事例だと思います。
相手に向けて何かをしてほしい、と欲しがるのではなく、相手に向けてお金だけでなく、出来ることなど「何か」を与える事をし続ける、まさに「与えれば返ってくる」の法則で幸福になって行くのではないか、とこのを読んで改めて思っております。
さらに、幸福な友人を増やす事も重要で、『日々の幸せを感じている友人が1人増えるごとに、幸せになる可能性は約9%高まる。反対に、日々の生活が不幸だと感じている友人が1人増えるごとに、幸せでいられる可能性は7%ずつ低下する』(p66)というハーバード大学の研究もあると書かれています。
一番驚かされたのは、『「自分たちは仲が悪い」と申告した夫婦は(「仲が良い」と申告した夫婦に比べ)怪我が完治するのに約2倍の時間がかかりました。』(p57)の内容でした。
なるほど、人間関係の良し悪しで、治癒力を高めたり弱めたりする訳ですね。幸いにも自分は仲が良いので安心しました。
『意識するしないにかかわらず、人は周囲の人々との関係に深く組み込まれています。1人の健康と幸福は、周囲の人の健康と幸福に影響します。つまり、1人の幸福は、個々人の中で完結するものではなく、人類全体の幸福につながる、ということです。』(p52)
というニコラス・クリスタキス教授の言葉ですが、とても深いな、と思います。
自分が幸福でいることが周りにプラスの良い影響を与え続けられる、と考えると素晴らしいなと思います。
身近な友達は選べても、友達の友達、ましてや友達の友達の友達はこちらから選ぶことができません。幸福になるための行動を習慣化し、結果として周りの友人を幸福になっていけば良いですし、もしくは幸福な友人を増やして行くことは重要になるということですね。
「類は友を呼ぶ」という言葉が良い方に働くように、いつも周りへ感謝の気持ちを忘れず、自分が周りに貢献していける事は何かを今まで以上に考えて、日々動いて行きたいと思います。
今回はなかなか本が手に入らず焦りましたが、読めて良かったです。
今回も良い本を本当にありがとうございました。
投稿者 saab900s 日時 2018年6月30日
平成30年6月度 課題図書「幸福の習慣」
「幸福」という青い鳥を求めて人生の大半の時間を費やして旅をするのが、私を含め人の一生と言っても過言ではないと思います。先月の課題図書や、セミナーを振り返ると幸せかどうかを自分で決めることの大切さとキーポイントを知ることができ、幸せなんて自分の主観でどうにでもなるというショーペン・ハウエルの著書に出会い、予測する未来から逆算して行動を起こすことを知り、その未来すら自分の了見を広げれば広げるほど無限に広がり、しかし、その夢を百個記せと言われてもなかなか記すことができず、ってことは、あまりの想像力の欠如で自ら幸せの門を閉ざそうとしてみたり、「幸福」に関する価値観はここ数年で大きく大きく変化させることができ、一部では実現させることができました。この実現することができたという現実によって、改めて、夢を見ることの偉大さと妄想の楽しさと、自分で幸せと定義することの面白さと深さを体験する日々を重ねて行っています。今回の本を読んで、白隠禅師の座禅和算の一説にある、人々の状況をこのように表現しています。「例えば水の中にいて、喝を叫ぶが如くなり」と。まさに幸せとは身の回りに起こる出来事に幸せを感じ取る、気づきの能力であり、そして、その能力こそ知性なのだと理解しています。
さてさて、今回の課題図書を読み、客観的に思ったのは「幸せ」という実体のない概念を研究するギャラップ社という奇特な企業に敬意を抱いたのと同時に、一般的に幸せって5つに大別できちゃうほど意外に身近な問題だったのだなと拍子抜けしました。中身もなるほど納得!と膝を打つほどの驚きよりも、ふむふむと再定義できるという程度のものでした。
が!!!!!!!そのふむふむの小さな積み重ね、本の中では初期設定こそが大きな分岐点であることは大きな気づきでした。幸福になりた~い♪という漠然とした幸福を求めるだけだと何一つ変わらないままずるずると日常を浪費するだけで、気づいたら残念な結果となり、他社と比較して自分自身が落ち込むだけになっちゃうのだと思います。一方、戦略的に幸福というものを具体的に記し、いつまでに実現させるのかを考え逆算して初期設定に落とし込み、日常を積み重ねていくことこそが幸福の近道だという、いつもの仕事とおなじような結論になったなと思いました。これからは幸福を5つの分野にわけることによって漠然とした幸福というイメージから脱し、幸福の夢を具体的にしていこうと思います。そしてその夢を思い出す度に呟いて、現実化を早めていきたいと思います。
投稿者 BruceLee 日時 2018年6月30日
「自分を幸福に出来るのは自分だけ。何故なら自分が幸福か否かジャッジ出来るのって自分だけだから」
これが本書を読んで私が感じたことである。最も的を射ていると感じたのは次の一文だ。
「自分のためにお金を使った人よりも、だれかのためにお金を使った人の方が幸福度は大きく高まったのです」
この「お金」を「時間」や「愛情」や「労力」等、他のリソースに置き換えても同意と感じたのだ。つまり自分のリソースは自分のためより他者へ使った方が幸福度は高い。但し要注意。他者へリソースを使うことの見返りに他者が何かを自分に提供しくれるから自分が幸福になるのではなく、自分がその行動自体に満足感を得ることで幸福を感じる事。つまり自分の行動は常にGive, Giveで、どうTakeするかは自分次第。
そう考えると「幸福になる方法」ってシンプルで「他者にGiveする」こと。本書を読んで日本理化学工業という障碍者を積極雇用する会社を思い出した。学校の黒板で使うチョークを作る会社なのだが、この会社の創業者はある日、近くの養護学校から二人の少女に働く体験をする場を提供することを依頼される。試してみると少女たちは真剣に幸せそうに仕事に打ち込み、それを見た社長も社員も心を打たれた。が、社長は不思議だった。会社で働くより施設でのんびりしている方が楽な筈。彼女たちは何故一生懸命働くのだろうか?ある禅寺のお坊さんにそれを問うと、こう返ってきた。「幸福とは人の役に立ち、人に必要とされること」。そして社長は気付く。真の幸福は働くことによって得られる。つまり、他者への思い「利他心」によって人間は初めて幸せになれると。
ここでふと思った。他者のために何かを提供するのは無償のボランティアでも出来る。が、ここで自分が提供するものに他者が価値を認めてくれ、報酬を払ってくれたらどうなのか?あれ、それってつまり「仕事」だよね。日本理化学工業の二人の少女のように、施設にこもるのではなく社会的に意義あることに自分を捧げ報酬を貰えること。我々の日々の仕事ってそのものじゃね?
勿論、実際の仕事は嫌な事も少なくない。特に働き詰めの人は楽園(施設?)に逃げたがる。が、重要なのはその仕事が出来ること自体の有難みを感じて日々仕事をしているか否か。嫌な事があってもそれをどう解釈するか。「こんなクソ会社辞めてやる!」なのか、「これも勉強!この経験は必ず自分の糧にしてやる!」なのか。決めるのって自分でしょ?
一方、最近はブラック企業も存在するから全ての会社が有難みを感じられる存在でないかもしれず、それはもう各自の判断。そして本当にその会社で自分は幸福になれないのなら辞めればいい。但し転職できるスキルが自分にあるか否か、つまり転職スキルの有無もそれまでの自分次第。
もう一つ、本書を読んで強く感じたのは「幸福感とは安心感である」という事。価値観や生活スタイルが各人で異なる現在、安心感も人それぞれ。が、明日のご飯に困る状態ならそれは幸せとは言えないだろう。自分の場合、一時無職だった事があり、その時大きな不安を感じた。それは転職先が決まらないこと以上に、「無報酬期間」に対してだった。それまでサラリーマンだったので、金は黙っていても月末に必ず入金されていた。が、それが突然途絶えた。多少の貯えはあったから、直ぐ困る訳ではない。が、「定期的に金が入って来ない」こと自体に大いなる不安を感じたのだ。そこで自分と家族が生きていくためには、毎月一体幾らあればいいのか?を確認してみたのだ。それまでそんなこと気にした事はなかった。毎月入ってくるのが当然だったからだ。贅沢せず、またカツカツにして人生を余裕無くツマラナイものにするのも本末転倒なため、ある程度の余裕がある生活を送るには月に幾ら必要か?過去の家計簿を基に試算してみると、予想していた程の金がなくとも可能な事が分かった。そして、その時気付いたのは「その額を知らなかったが故に幾ら金があっても、入ってこなければ今直ぐ呼吸困難になりそうになる程の不安を感じていたこと」なのだ。
長い人生こんな事もある。明日餓死する訳でもないのだから、ここは大らかに行くぜよ、ワハハハ!と、笑えたらホントの大物なのだろうが、そうも行かず。あ~自分って小者(笑)
でも、だからこそ今現在仕事楽しんで、充分な報酬貰って、生き生きと毎日仕事してる幸福に気付けた次第。無職前も同じことしてたのだ。でもそれに気付けたのは無職期間があったから。幸福に気付けるか否かって、そういう事じゃないかと思う。
投稿者 tadanobuueno 日時 2018年6月30日
ありたい自分に向けて1歩を踏み出し続けるには?
全ては繋がっている。
仕事も、人間関係も、お金も、健康も、自分の身の回り(地域社会)も。
今までそう思って生きてきたが、今回の本を読んで、それが正しかったと思い嬉しかったが、現状の自分の問題も全て網羅されており、読んでいてかなりの痛みも感じた。
過去、仕事でも、人間関係でも、地域社会でも、腹をくくって1歩踏み出したことがあった。それにより状況が好転し、他の分野に波及して、全ての分野が上手く回り始めた経験があった。そして、その流れを止めたのは、自分が1つの分野で前に進む1歩を躊躇するようになったから。
1つの分野で悩み、1歩前に自分から踏み出すべきを、人の性にして進むのを止めてしまった。そして、他の上手くいってる分野に集中することで放置して、やり過ごそうとした。
しかし、全ては繋がっており、1つの分野でも問題への取り組みを止め、前に進むのを止めると、自分の気持ちで後ろめたさを感じ、他の上手くいっている分野にも影響が出てきて、全ての進みが遅くなってきた。
現在、停滞していた分野でようやく1歩を踏み出し、そこで過去に放置してきたつけと向き合っているが、この経験を通して、直面した際には向き合うしかない、越えていくしかない、さもなくば全ての分野での停滞に繋がるとの教訓を得た。
この自分が得てきた教訓と、今回の本を読んで、ありたい自分に向け1歩踏み出し続けることの重要性を感じ、そのために何が必要なのかを考えてみた。
その結論は、本書にも合ったコミュニケーションを一定量こなすこと。
正直、1日6時間には驚愕しつつも、自分が如何に不足しているかも分かり、ここを目指すこととした。
コミュニケーションを一定量こなし、多用な意見に触れることで以下効果があると考えている。
・自分の軸のぶれに気付くことができる。
上手くいってる際の自分の慢心への気付き
迷いがある際の自分の客観視
早期に失敗に気付き、致命傷を避けれる等
に役立つと考えている。
・自分が前に進む後押しになる。
共感できる人が集り、お互いが前に進む
後押しになり、本書でもあったが、
一人よりもより継続に繋がる効果がある。
コミュニケーションは、失敗の予防となり、成功のブーストにもなる。
具体的にどうコミュニケーションの時間を増やすかは、まさに小さな1歩の積み重ねで、仕事の合間、昼休み、その他自分がコミュニケーションをあまり図れていなかった時間に、自分で意識して、コミュニケーションを行うようにしていこうと思っている。
今回の課題図書を通して、全ては自分の気持ちから、との想いを強くした。
自分の求める、より良き明日に向け、自分が進んでいけば道は開けるし、そうでなければ状況は変わらない。
過去の課題図書からも、変わり続ける人間とそうでない人間との所得格差は今後更に拡大して、人生に対する幸福感での格差も拡大することになると考えている。
この点でも、引き続き、ありたい自分に向けて1歩ずつ前進し続けるよう、コミュニケーションを続けていく。
今月も良き本との出会いを戴き、ありがとうございました。
そしてメルマガ3000回達成おめでとうございます。
戴いたチャンスを自分の幸せ、周りの幸せに繋げていくべく今後も楽しんで生きていきます。
投稿者 yrishida41 日時 2018年6月30日
『幸福の習慣』 を読んで感じたこと・思ったこと・考えたこと
やはり氣になります、この本の表紙。 “幸福の黄色いハンカチ” を意識したのでしょうか? 幸福を色で例えると何色なのだろうか? 当然、幸福というのは人によって感じ方
捉え方が異なるので、様々な色が出てくるものと思われる。しかし、この幸福の習慣という本。幸福という文字と黄色を見事にリンクさせている。しかも文字は太字の黒。黒と黄色と
いえば、即トラテープが思い浮かぶ。製造業で長年労務管理をやってきた者には嫌というほど注意を払う色の組み合わせでもある。 毎月1万冊以上は出版される本。その中で少しでも目立って手にとってもらおうという “こだわり” とも “執念” ともいえる思い入れを強く感じる。 “運の良い人の法則” も “革命のファンファーレ” も本の表紙デザインには力を入れていた。 これからは本の中身はもちろんのこと、表紙・外観についても論じても良いのではないだろうか? すべての著者は、本の表紙・帯・前書きにその本のエッセンスを凝縮しているはずだと考えるからである。
との前提で、今一度表紙を眺めてみるとやはり著者の意図があった。 5つの矢印があり、
両側の矢印の下に ONLY の文字。 矢印の先端は、真ん中の矢印のみまっすぐ上を向いており、他の矢印は、左もしくは右に向いている。これが人の幸福を決定する5つの要素を象徴しているものだと思われるが、正直どの矢印がどの幸福の要素を示しているのか、なぜ
矢印の先端が左や右に曲がっているのか、腑に落ちないままこの感想文を書いている。
これらの矢印はベクトルであり、向きと方向を持っているのだろうか? なぜなら幸福とは一つの方向にのみ存在するものではないからである。
幸福・・・人は誰でも幸福になりたいと願う。しかし、幸福って何だろう? 人によって幸福だと感じることは千差万別である。 それをこの本ではきっちり定義している。 50年以上かけて全世界共通の幸福の定義を見出してきた。 それが5つの要素だが、今まで学んできたセミナーや本、時には法事のときの説法で聴いてきた内容と見事に一致している。 初めて聴いたことではない。やはりそうなのか、とこの本を読むことにより、裏付けのデータも掲載されていることからより深く確信することが出来た。データによる裏付け・・・
これは非常に説得力がある。 “運の良い人の法則”でのデータ検証と同じである。
と、ここまで偉そうに書かせて頂きましたが、頭では理解しているが、なかなか実践が出来ていない。『他人のためにお金を使う』・・・などその最たるもの。『自分のためにお金を使う』ことは、毎日しっかり実践しているのだが。
『地域のグループ活動やイベントに参加』出来ているのか? 年1回のお祭りには、お神輿の担ぎ手など、何らかの形では参加しているが、まだまだ参加頻度は少ない。
要するにこの本は、書いてあることを実践するための本である。四の五の言わずに実践してみること。そうすれば効果は確実である。これだけのデータの裏付けがあるのだから。
よくある幸福についての本には、自分なりの趣味を持つこと、などと書いてあるがこの本には趣味のことについては触れていない。 まずは、自分の仕事を好きになれ、自分の仕事=趣味とせよ、ということだと理解している。成功者の話を聴いていると仕事を仕事だと考えておらず、ゲーム感覚だと言いきる人ばかりである。
メンタルヘルスの仕事をしているが、この本に書いてある内容はメンタルヘルスのセルフケアそのものだと考える。この本の巻末データ集は、私の仕事にとっても非常に役に立つものばかりである。 出会うべき時に出会う本があるということだと納得。
今回も素晴らしい課題図書を取り上げて頂き感謝致します。
投稿者 rarara 日時 2018年6月30日
『幸福の習慣』を読んで
日々のささやかな積み重ねが のちに 得体のしれぬ幸せになって、存在する。
といっても、ただ、心地よいことだけを選択していてはおとずれない。
ちょっと負荷をかけて無理をしたり
ちょっと我慢したり
勇気を出して、1歩を踏み出し 継続する。
こつこつと。慣れるまでは意識的に。
楽しいと言い聞かせていれば、そのうちそれが普通になることもあるだろう。
おおらかで余裕のある自分の未来の姿を想像しながら。
また、その来るべきいつかのために備えておくことも大事。
体力も、貯金も。
いざというときに 無理なく実行できる備えがあるのは、幸せ感が3倍らしい。
もし、備えがなくても、どうしてもやりたいことには、無理をしてしまう。
睡眠をけずり、弱った体を気力でごまかしたり。
定期預金を崩したりと。
しかし、それでは、一瞬満足しても 不安が生じるため幸せ感0・5倍。
ある程度予想できる未来に対しての蓄えが必要である。
しかし、なかなか難しい。どこか楽観的に生きてきてしまっている。
そして、つい、自分の感じる幸せばかりに目が行きがちだが、今後は人のための時間も持ち合わせておきたい。たとえ、なんでこの人のためにとか。一方的だ。と思っても。
そこは、期待せずひょうひょうと、その時間が 他の知らない人へとバトンタッチされていくのも面白い。
と思えるようになりたい。
投稿者 gogowest 日時 2018年6月30日
「幸福の習慣」を読んで
「幸せ」になることが技術で可能であることを、衝撃的に示してくれたのは、以前の課題図書『幸せについて知っておきたい5つのこと』でした。
「幸せ」というと抽象的な概念と思っていたが、しっかり確立した技術によって得ることができるものであることは衝撃的な考え方でした。
そして、先月の課題図書『運のいい人の法則』で、運とは心の持ちようであり、どのように考え振る舞うかによって、運を味方につけていく技術も、幸福を増す方法の一つのバリエーションとして、
以上の図書から教えられて、幸せとは、遠いどこかの空の上にあるものではなく、今できることと地続きで存在しているということを、これらの書物で認識できました。
この『幸福の習慣』で特に注目したのは、幸せの伝播現象です。自分の身の回りの人を媒介にして、他の人まで影響を与えたり、影響を与えられたりしているということが、データをもとに示されたことです。
物理的に近いと生活習慣が影響されて、そこから健康状態まで大きく影響を受けているばかりか、隣に住む人の幸福に自分の幸福が影響されている、さらにその影響の広がりも自分から数えて3人目までに及んでいるという事実に、驚きました。
仕事上の付き合い、友人、趣味のグループとの交流、家族との関係が良好であるかどうか、そういった基本的で、身近な関係から受け取る影響力の大きさを知ったので、今後の人間関係については、注意していこうと思う。
もう一つのポイントは幸せになるための5つの要素が互いにかかわりあっていることです。
人間存在が複合したものであるために、多くの要素が、必要であるということなのでしょうか、特にここで注目したのは、地域社会への貢献が挙げられていることです。
人間は相互に助け合うものであるという本性から、他の人々に、自分ができることを還元するということが、人だけでなく、むしろ自分自身の幸せを高めるということに深い意義を感じます。
意識できていなくとも、地域社会からは、自分はいままで、多くを受け取っていたのであり、責任を負える年齢になってからは、それを返すのは当然であると頭では知っていますが、まだまだこの点で、自分は不足しており、今後、この点を強化させて行きたいと思った。
始めは社会が個人をはぐくみ、成人してからは個人が社会を作っていくという相互関係にまで、幸せのための必須の要素がふくまれているというのは、とても素敵なことです。自分だけでなく、周りの人のことまで考える「智の道」が、幸せのための王道であると再認識した次第です。
投稿者 AKIRASATOU 日時 2018年6月30日
本書に書かれている幸運になるための5つの要素はこれまでにしょ~おん塾で学んできた内容を書籍化したようなもので、(怪しい系の要素は入っていないが)この本はしょ~おんさんが書いたんじゃないの!?!?と思ってしまった。
以下、本書の内容をおおざっぱにしょ~おんさんのメルマガやセミナーの内容に当てはめると
1.仕事の幸福=メルマガ
2.人間関係の幸福=コミュニケーション編
3.経済的な幸福=金運編
4.身体的な幸福=基本編・VU編など
5.地域社会の幸福=2017新春(10年後に後悔しないための~)
と、いう感じで分類されるのではないかと思う。つまりしょ~おん塾で学ぶこと自体が幸福になるための習慣を身につける訓練であり、塾生の中から年収1千万を超える人が何人も出てきたり、塾生同士が話をしていても世間一般の人達に比べ圧倒的に幸せな人が多いのは理屈で説明ができてしまうんだなぁと気づき、読みながら楽しくなってしまった。しょ~おん塾はこの幸運の習慣+怪しい系のチカラが加わっているので、奇跡も起こせるようになるし、人生に劇的な変化が起こる人が多数いて当たり前であり、自分も早く年収1千万や人生に劇的な変化を起こして、しょ~おんさんから頂いた恩を成果として返さなければいけないなと改めて感じました。
また、本書には利他の精神に関する記述がいくつかあったが、これは智の道の考え方と同じであると感じた。仕事でも自分だけが良い成績(成果)を残すより、自分の成果の出し方を開示し、周囲も高い成果をだせるようにマネジメント出来る人が出世するように、事業であれば提供する商品やサービスを購入する人に多くのプラスを与え、多くの人に必要とされる事業が生き残っていくように、自分も相手もプラスになる事を設計図に組み込んで狙って取り組めば、幸運に近づけるのだと再認識しました。
投稿者 nishimikado 日時 2018年6月30日
『幸福の習慣』を読んで
「無敵の人」http://dic.nicovideo.jp/id/5276829による痛ましい犯罪が後を絶ちません。彼らの行為は決して許されるものではありませんが、しかし彼らに思いを馳せるとき、もし何か一つでもボタンを掛け違えていたら、自分が「そちら側」へ足を踏み入れていた可能性を否定できる自信がありません。「無敵の人」の住む世界は、自分と分断された世界の話ではなく地続きになっているように思えます。
さて、「持たざる者」が幸福の習慣を獲得し、幸福な人生を送るためには何が必要でしょうか。
本書は人の幸福を決定する5つの要素について解説し、そのうち一つだけではなくすべてについて、日々より良い状態を目指す必要があると説きます。この5要素は、それぞれ独立しているようでいて、すべてに共通していたポイントが2つあります。「自分以外の他者の存在」、そして「長期的利益の追求」です。
「自分以外の他者の存在」というフィルターで幸福の5つの要素を眺めると、以下のように切り取ることができます。
・「仕事の幸福」では、自分の強みを活かすことができる職場で、同僚とよい関係を築くこと
・「人間関係の幸福」では、友人、家族、同僚と過ごす時間を一日合計6時間取り、友人とは意識的に時間を作って絆を深めること
・「経済的な幸福」では、友人、家族と外出する、プレゼントをする、など他者のためにお金を使うことで幸福度が高まること
・「身体的な幸福」で挙げられた定期的な運動の習慣づけは、「人間関係の幸福」の項にて、友人と一緒にウォーキングするなどお互いに健康へのモチベーションを高めあう方法が推奨されていること
・「地域社会の幸福」は、それ自体がここまでの4つの幸福の延長線上に存在しており、「他者への貢献」「自分の興味関心に合ったグループへの参加」といった人間関係の構築が前提となっていること
だから5つの要素は「自分以外の他者」を媒介とし、それぞれ独立することなく互いに相関関係にあります。つまり幸福の習慣の実践というのは、よい人間関係を築きたいと思える他者が存在し、実際に築けるスキルを持っていることが土台にあると感じます。英国が孤独を健康問題とし、福祉として孤独問題担当国務大臣を設置したことはなかなか筋の良い施策だったのではないでしょうか。
そして、よい人間関係を築こうとする意志それ自体が長期的な利益を追求する行為であり、利己的・刹那的な願望のために他者の幸福へ意識を向けないという態度とは真逆のものであると考えます。
言い換えれば、利他の気持ちを持つ余裕が既にあるということです。「余裕」とは、気持ちのゆとりだけでなく、収入から生活費を差し引いた余剰金ということでもあります。
本書でも触れられていますが、まず食事・住環境・安全・医療において最低限の質が担保されている、というレベルの状態があります。次に上記4点にお金を使ってもまだ余剰金がある状態になって、初めて「体験」にお金を使える状況になります。
この段階で、「心からやっていて楽しいこと」や「強み」に気付くことができ自己肯定感を得ることができれば、「心からやっていて楽しいこと」は「誰かと同じ時間を共有したい」という気持ちへ、「強み」は「自分のスキルを欲している人に提供し貢献したい」という利他の気持ちへと成長していきます。
さらりと書きましたが、ゼロの状態からここに辿り着くにはいくつもの壁があります。
① 最低限の住環境
② ①にお金を費やして、なお「体験」にお金を使える程度の収入
③ 心からやっていて楽しいこと、強みを発見し得た自己肯定感
④ ③を共有したいと思える他者の出現
⑤ 利他の気持ちが芽生える
③で人生にポジティブな意味付けをすることができ、⑤まで来て、やっと利他の気持ちが発生するのです。実際には③④⑤を経て転職をし、②の状態が少し良くなり、また③④⑤、そして②……という正のスパイラルに入ることが理想的なのだと思います。
「持たざる者」は①が担保されているかどうかという現状なのだと想像します。そして、若年層の多くが②の状態にあり、たとえ本人の過失でなくても状況しだいで①に転落しそうなのが今の日本ではないでしょうか。
また、「鶏と卵」的な話ではありますが、社会に出る前から③~⑤、もしかすると③だけでもよいので既に獲得しているという状況であれば、①から②、②から③へのステップアップに必要なエネルギーを絶やさないことができると思います。むしろ、義務教育期間に最も必要な教育とは自己肯定感の獲得ではないかとわたしは考えます。
わたしは本書の読後、内容について考察する過程で非常に胸が苦しくなりました。これまでに、自ら関心を持って飛び込んだにも拘らず、時間が経つにつれ居続けることができなくなったコミュニティがいくつもあります。かつて所属していたコミュニティのことを思い出すと、当時の自己否定的な気持ち、無力感、生きづらさなどがはっきりと蘇り、今でも辛い気持ちになります。しかし、もし自分がいまいち突き抜けられない原因があるとしたら、自分の強み、心から楽しいと思えることを正しく理解できていないことが理由なのでは、という核心に近づいた感覚があったので、これを機に振り返ることができました。良書のご紹介により機会をいただき、ありがとうございました。
投稿者 diego 日時 2018年6月30日
不幸をばらまく上司との接し方
グループ会社あわせて常駐30人程度の、小さな会社に勤めて16年程。営業庶務の仕事について8年程。
部署内は私一人だけの業務だが、営業さんたちや制作さんたちと接してきた。
今まで、分断されて情報共有が少なかったのを、積極的に増やし、相互理解を深め、
リスク回避を続け、顧客に提出する資料作成も、数字の関連のものは新しい仕事として受け入れてきた。
そんなふうに、前任者とは、関わり方を大きく変えた。男性が多く、私とは性別が違うので
個人的にはあまり親しくはないが、仕事仲間としてのつながりは深め続けてきた。
今年1月から経理/総務/人事の管理部門と兼務になった。入社時に経理だったことが主な理由。経理も結構楽しい。
とはいえ、この部門は雑用が多い。そして、同じ年齢で、私より6年程前に入社した上司がいる。
管理部門と兼務になってしばらくは、以前とかなり変化したところに感心したりしつつ、
業務改善を続けて結構楽しかった。
だが、この一週間で、急激にエネルギーが落ちて、不幸がアップした。
理由は、上司である。
他部門から雑用がまわってくると、上司は「自分でやれよ」という口癖がある。
これを日々聞いて6か月。
何と私も内言で上司に、「自分でやれよ」という癖がついてしまったのだ。
うーん。まるっきりOLの愚痴である。ヒトは、こんなにも環境の影響を受けてしまうのか…。
本書を読んで3週間、どうして幸福度がガタ落ちで、不幸なのか?
もしかして、すでにウツ傾向に入っていて、読解力が落ちている?
ここで、「本を読んですぐに感想を書くのではなく、ちゃんと読み直して、メモをとって」という
しょ~おん氏のアドバイスを思い出した。という訳で、ペンと紙を持って、はじめてみた。
はじめの章からいきなり愕然とした。めちゃめちゃ大事なことが詰まっていた。
『毎日を楽しみ、人生を味わいつくす』『友達や家族、職場の仲間、
住む地域の人々の幸福度を高める存在になる』ために、この本はある、ということ。
では、私は、これを読んだのに、どうして不幸になったのか。
それは、『今すぐ自分を満足させること』を優先したくてもできない、ジレンマだった。
「自分でやれよな」と、相手の口癖を、ただ返したくなるという欲望を満たしたい…!
で、これって実は、ただの生存本能と書いてある。
更に読み進めると、コルチゾールがぐぐっと高まり、戦うか(言っちまえ!)か、逃げるか(仕事やめた!)という
状態になっただけなのか…。あー、心が弱かったんだ。ただ本能のままだったんだ、私。
その結果、コレステロール値が上昇、心臓病リスクUP。
ザ・流され人になっていました。反省。
『職場の上司がどんな人かが、やる気があがるか、人生全体の幸福度がアップするか、それに深く影響している。』
上司、そんなに重要なのか。うーん。
転職して、よき上司の職場に行くのがよいかも。それも選択肢として持っておくと、現状に対応する時に、
「私は、今の職場から離れる準備もしている」という余裕が出るはず。
という訳で、早速、転職情報を確認。自分の棚卸をして、近日中に無料コンサルを受けてみよう。
40代(私)になると転職に1~2年かかるという話だし、スキルアップも考えておかないと。
その一方で、今の職場のよきところも身に染みるはずだ。好きに業務改善してもよいところが、私にはとてもあっていた、とか。
で、すぐに職場を変えない訳で、折角だから、章末の「ポイント」を活用してみた。
1.自分の強みを生かせる仕事を組み立てる
今の職場で言えば、雑用は嫌じゃないし、楽しめるので、雑用係として活きると決めてしまうと楽かな。雑用を洗練させていけば
業務改善になる。業務改善大好き。それで幸福度が増せば、私の家族や友達、職場仲間も幸せになる可能性が15%upするのだ。
2.自分の成長を応援してくれる人を見つける
雑用が発生する場合は、誰かの用なのだから、その誰かとコミュニケーションをとって、より幸福度をアップさせるようにサポートしてもらうとか。
やりやすい流れを相談して、横展開させるとか。
3.職場の仲間と楽しむ時間を持つ、相手に関心を持って、相手のことを知ろうと努める
営業庶務では、業務中に仲間と楽しむ時間を持っていることがほとんどだったが、仕事が好きな人でないと、これは成立がむずかしい。
私は仕事のことばかり考えながら仕事するタイプなので、この「努める」の言葉の重さがズシッと来る。
上司の幸福度があがれば、私の幸福度も上がるのだから、ここは、ストレスモードを立ち上げるのではなく、個人としての存在に関心を持ち、好きなことの接点を探り、相違点を楽しみながら、工夫して軌道に乗せてみよう。
メルマガを日々読んでいて、
初めは努力が必要でも、習慣にのせていけば、自動運転できるはずだと思えるようになっています。
まずは、「よりよく生きよう」と決心すること、そして、それと結びついた行動をすること。それを再確認した再読でした。実際に、ペンを取ってみて、やっとわかったことがたくさんありました。
他の章についても、個人年金を始めるとか(経済)、
近所のお気に入りの八百屋さんで人手が足りず大変そうだから手伝ってみようとか(地域社会)、
ある程度書きたいことがあったのですが、
ただでさえ長文なのでここで完了します。
本当に救われました。ありがとうございました。
投稿者 ktera1123 日時 2018年6月30日
「幸福の習慣」を読んで
まずは、課題図書を入手出来た幸福に感謝します。課題図書の情報の公表から、入手手配まで若干のタイムラグがどうしても生じるため、今回の本に関しては登録しているオンライン書店はすべて在庫切れのため、ウェブ上で検索していたら出版社直販サイト上で、在庫ありの表示がありました。早速入手手配の上、Facebook上のグループページで共有。(地域社会への貢献)何名かの方が入手されたようで、メーカーの在庫もすべてなくなったとの情報が後日ありました。(出版社への経済的貢献?)
5つの側面(仕事、人間関係、経済、身体、地域社会)について、大切なのはその人自身の心持ちで、京都・龍安寺の蹲(手水鉢)に「吾唯知足(吾れ唯だ足るを知る)」と刻まれており、「老子」に「足るを知るものは富み」という言葉があるように不足、不満が煽られ欲望が刺激される現在では本当の意味での「幸福」という心持ちにはなかなかなれない。しかし「足るを知る」ことにより本当の「幸福」を知ることができるのではないでしょか。
童話「青い鳥」にもありましたが、本当の幸福は案外自分のそばにあるが、普段は気づかないものかもしれない。なにかをするのではなく、なにもしない、そんな土曜日が「幸福」と思えてきたのも「足るを知る」に一歩近づいているのかもしれない。
投稿者 vastos2000 日時 2018年6月30日
原書のタイトル「WELL BEING」。直訳すると「良く在ること」かな?本書の5ページにも『「ウェル・ビーイング」は「幸福・福利・健康」などと訳され“満足な状態”であることを示す語です。』とある。
訳者は文脈に応じて「幸福」や「幸福度」などと訳したとのことだが、BEINGというくらいなので、「状態」なのだ。
その状態になるためにはどうすれば良いか。本書にはその状態に至るための方法や調査結果が示されているが、身体的な幸福を除けば、気の持ちようで何とかなるモノばかり。
他人や他社との競争に勝つとか、有名大学に合格するとかは関係なし。何も達成していなくても、「ワクワクするだけ」でよいものもある。
さて、私は今、幸福だろうか?→幸福である。→なぜか?→家族に恵まれ、仕事もそれなりにやりがいのある仕事に就いている。給料は高くはないが安くもない。健康状態も良好。
自問自答の結果、上のような結果になった。あとは地域社会に対する貢献ができれば言うこと無しとなるのだろうか。
幸福度を高めるための方法はいろいろと紹介されているので、できるところから(デスクワークで疲れた時の運動はリフレッシュ効果が高いことを実感。)自分の生活にも取り入れたが、まずは考え方の再構築や、仕組みづくりが必要なのではないだろうか。何しろ「意志力」は使えば使うほど消耗していくので、何も考えずに「良い」行動や考え方を選べるようにしなければいけないのではない。その点、本書は大いに役立つ。
さらに素晴らしいのは、自分自身の幸福が周囲にも好影響を及ぼしていく点だ。親が幸福であれば、子どもも幸福であろうというのは容易に想像できるが、友人や同僚にも伝播していき、直接知らない人にまで影響する(p51)という点は興味深い。(いったいどうやって調査したのだろう?)
とりあえずは身近なところで、家族や同僚に幸福を伝播したい。そうすれば自分の周囲の人間も幸せになり、その人から自分も影響を受けてまた幸福度が上がっていく、という正のスパイラルができあがるはず。子どもに対しては、「物よりも思い出」にお金を使うようにしよう。
それにしても、ハッキリと数値で計測することが難しいことを50年にわたって調査する会社があるというのがアメリカの実力の表れか。現代心理学も“こころ”という目に見えないものを、実験やアンケートのデータを取り、科学的に集計・分析するといったことを始めたところが起点だったと記憶しているが、これはドイツで始まったはず。
日本を含めた東洋では、なかなかこういった発想は出てこないのはなぜか?二元論が好きな西洋と一元論が幅をきかせてきた東洋の違いだろうか?
投稿者 str 日時 2018年6月30日
『幸福の習慣』
タイトルにある“習慣”
一時的なものでなく自分で意識し、些細な行動でも継続していくことが重要だ。
幸福は訪れるのを待つのではなく自分から掴みとりにいくもの。決して大それた行動である必要もなく、日々の習慣を少し変えてやるだけで良いのだ。
幸福を決定する“5つの要素“本来は優劣つけるものではなく、全要素をバランス良く意識しながら繋げていくのが理想なのだろうけど、敢えて自分なりに順位付けをしてみた。
①『身体的な幸福』
やっぱり何をするにしろ全てに於いての資本だよね。という事で。
②『人間関係の幸福』
孤独や疎遠。そんな人生から幸福は想像できない。
③『仕事の幸福』
人生の大半を費やすもの。苦痛な時間として過ごすのは勿体ない。
④『経済的な幸福』
自分の生活だけでギリギリでは、他者と触れ合う余裕すら失くしてしまいそう。
⑤『地域社会の幸福』
上の4つが充実していれば自ずと範囲を拡げていきたくなるのでは。
本書を読み始めて僅か数ページで出てきた“5つの要素“を目にして頭に浮かんだのがこのような順位。読み進めていく中で最も耳が痛かったのが『身体的』の部分でもあった。身体的な幸福を得る為に前提となる健康。これは困った。自分が好む傾向にあるものを食すのを抑え、身体に良い物を摂取していく。「我慢する事が幸福か?」と一瞬頭をよぎったが、これも悪い”習慣“である。一時の幸福感は得られるが、身体の幸福は徐々に捨てているようなもの。たまたま不調になっていないだけで、長期的に考えれば悪い積み重ねなのは間違いない。
自分で「身体あってこそ」と思っておきながら元も子もない。身体的な不調や疲労は精神的なものに移行し、人間関係にも必ず悪影響を及ぼす。人間関係に難ありな人物が社会に出て幸福を得られるはずもない。体調不良や睡眠不足の状態では仕事でも納得のいくパフォーマンスを発揮する事は難しく、そんな状態でする仕事が楽しめるとは思えない。経済的な面ではいくら貯蓄があったとしても、身体が健康でなければ明日ポックリ逝ってしまうかもれない。親しい友人や家族がいなければプレゼントをあげる事も貰う事もなく、ましてや誰かと一緒に楽しむという思い出も残せない。やはり優劣ではなく“幸福であること“とは、5つの要素全てと上手くリンクしているのだろう。
直ぐに手に入るもの。直ぐに覆ってしまう一時のものは幸福とは呼べないのだろう。積み重ねと持続。“ふとした時に気づいた“程度の実感なのかもしれない。現在は自分が不幸だとは思わないが、現習慣のままでは不幸へのルートにも分岐する可能性がありそうだ。
何事も長期的に目を向けていこう。
投稿者 gizumo 日時 2018年6月30日
「幸福の習慣」を読んで
自分自身は充分に“幸福”を感じていますが、もっとあふれんばかりの幸福を手に入れ周りにおすそ分けしたいなとは常々考えております。
本書の内容的には、納得するばかりの事柄であり、それを各国実施のアンケートという実績で確信する内容でした。体系立て、5つの要素として明確にしたことが、幸福を普遍化する事=習慣となるのだろうと考えました。それら5つの要素はバランスが大事で、幸福という抽象的なものを具体化するのに理解が深まりました。
人間の弱さからか、「お金さえあれば・・・」「成功さえすれば・・・」といった一つに特化しがちであるが(もちろん、バランスが大事なのはわかりつつもすべては無理だとあきらめからそうなるのだと思う)本書を読むことでその愚かさを実感させられ反省しきりでした。
読みながら、感じたことは、いきなり「大きな幸福」を目指していたのかもしれないなという事です。日々、コツコツと「小さな幸福」が貯蓄され、複利で増えていって「大きな幸福」になるのではないかと・・・。そのためにも、偏らないバランス、全方位での事柄が大切になってくるのだと。だからこそ「習慣」として、取り組むべきなのかもしれないと腑に落ちました。
実際に、読了後は「今すぐを満足させること」を優先せず長期視点に立てるようになり、不思議と周りともうまくやっている自分に気づき驚いています。今後の自分の変化がますます楽しみになっています。
投稿者 satoyuji 日時 2018年6月30日
幸福の習慣 感想
ショットガンで打たれるとして、頭と心臓のどちらかしか守ることができない。あなたならどちらを選ぶか。人生で大切なことを一つに決めてしまおうとする問いかけは、上記の問いと本質的には同じである。択一的思考で問いを設定し、その答えを信じて生き続けるのは苦しい。なぜなら人生で大切なことは一つではないからである。本書『幸福の習慣』は「何か1つに集中しても幸福は手に入らない」という表現でそれを示している。そして幸福でいられるために大切となる要素を5つに分けて紹介している。仕事、人間関係、経済、身体、地域社会である。本書に基づけばこの5つの要素をおざなりに扱わないようにすることが幸福になる鍵となる。
しかし反発もある。そんなに多くのことを大切にするのは難しい。何はともあれ先ずはお金がないと生活できない。そう思ってしまう理由は、二つある。一つは大切なことは一つであるという漠然した思い込みがある。つまり自己理解の不足。もう一つは、今の自分にこの五つの要素が備わっていることと気づいていないからである。そこには問いの立て方の罠がある。どうすれば幸せになれるのだろう。この問いだと、「◯◯があれば幸せになれる→◯◯があれば幸せになれる」と思い込みやすい。一つの問いに対して一つの答えしかないと想ってしまいやすい。問いの立て方は思考の方向を決めてしまう。どうすれば幸せになれるのかという問いは、答えを一つに定めてしまう危険がある。そしてもう一つ危険なことは、「今の私は幸せではない」という前提を設定してしまうことである。
仕事、人間関係、経済、身体、地域社会どの要素から考えても全くこの要素を持たない人はいない。ならば大切なのは、「今ある幸福への繋がりを以下に幸福への習慣に変えるか」と問うことである。本書に書かれているそれぞれの習慣は、知ったその日から始められるものがほとんどである。ほとんどの習慣は、時間をどのように使うかという問いかけだ。自分が持っている資源をどのように分配するかだけである。しかしその分配自体が難しいならば何が原因だろうか。それは環境に掛かっている。出勤に片道二時間かかり、残業ばかりで毎日終電で帰るような労働環境にいるなら、毎日睡眠時間を八時間取ることは難しいだろう。一人暮らしなら人とコミュニケーションを取るのは難しいかもしれない。行動の難易度はその人の環境によって異なる。会社から歩いて帰れる場所に住んでいれば、毎朝八時前に出勤することは決して難しくない。出勤に二時間かかる場所に住んでいれば、毎日六時前の電車に乗らなければ間に合わない。しかもいつ人身事故が起きるかもわからない。多くの習慣が環境に依存することは本書にも書かれている。肥満の友達がいると肥満になりやすい。喫煙者の親友がいると喫煙者になりやすいとも書かれている。人間関係が及ぼす影響は自分の意思とは関係なく確実に存在している。しかも意志よりも強い力である。そしてこの理屈で考えると、幸せな人の近くにいることで幸せになりやすいとも書かれている。それは人間関係という環境が結果に影響する以外のことも教えてくれている。幸せな人といる、つまりその環境が自分を幸せにすることは、感情も環境に依存するということである。我々がどんな時に何を感じるかはその環境に依存するということことである。
何を感じるかは自分で選べることと我々は思っているが、その感情は環境に依存している。美味しいものを食べながらまずいとは思えない。サウナに入りながら涼しいとは思えない。
もちろん反論もある。どんなに劣悪な環境でも人は見方を変えることで新たな気づきがあり、自分の心持ちが問題であると。確かに物事を長期的に捉えたりすることで前向きに見ることは可能である。しかし環境を変えられる状況にありながら変えようとしないのは怠惰でしかない。現在の日本に住みながら環境を変えられないことはまずあり得ない。
良き習慣を持ちたいなら、その習慣を持てる環境を選べばいい。幸せと感じたいなら幸せを感じられる環境を選べばいい。本書で私が感じたのは、意志よりも環境の重要性である。そして環境を選ぶことができる今の状況に改めて幸せを感じた。
追記1 幸せを構成する5つの要素を網羅する方法は何かと考えたら一つ答えを思いついた。それは自分の住んでいる場所に根ざしたビジネスを行うことである。そうすれば仕事、人間関係、経済、地域社会に関しては良好な習慣を持てる確率は高い。
追記2 「ショットガンで打たれたら…」という問いは前提を疑はなければならない。他の臓器を打たれる可能性もある。そして打たれる前提より前に状況が発生しないように行動することが何よりも重要である。前提に気づき理解する力こそが流されない人生を送るために必要であると痛感した。
投稿者 truthharp1208 日時 2018年6月30日
「幸運の習慣」を読み終えて
つい最近、とある友人から
「〇〇さん(私のことです)にとって今楽しいことは何ですか?」と聞かれれた時、一瞬頭が真っ白になり、しどろもどろに「寝ている時」「美味しいものを食べている時」「気の合う仲間との飲み会や食事会」などと答えていました。
本課題図書を読み終えたところで、幸福感はさほど上がりませんでしたが、幸福の5つの要素の内、私の場合は「仕事」「経済」「地域社会」を充実させることが今後力を注ぐ課題と気づきました。
*課題1. 仕事の幸福
P25『全体的な「人生の幸福」を考えたときに、「仕事の幸福」は5つの要素の中でも、最も重要で根幹をなすものです。』
しぉうおん先生のメルマガを購読し始めてからは上記の要素の重要さがわかりつつありますが、この要素を改善することから逃げていた頃、特に10年ほど前は、平日の朝を迎える度に具合が悪くなり、会社行きたくないという気持ちを押し殺しながら無理して出社していました。だからといってやりたいと思える仕事が無かったため、転職せずにやり過ごしました。
そうしているうちに、8年ほど前に当時の上司から、苦手意識のあった品質関連から、自分の強みを活かしやすい生産管理・調達関連の業務転換を命じられました。おかげさまで会社に行くことが楽になり、現在に至りますが、それでも疲れを感じることが多く、今後いかに仕事を楽しむことが課題となりました。
課題2. 経済的幸福
今さらながら、「財形貯蓄」という「初期設定」をしなかったことに後悔しています。
それはさておき、今の自分の課題は、自分のためより誰かのためにお金を使うこと(お金以外でも、人が求めている情報を提供する、素敵なお店や人を紹介することも含む)にします。
最近初出版された方のセミナーで、幸せには3つの段階があるとのお話をされていました。
1.してもらう幸せ
↓
2,出来るようになる幸せ
↓
3.人にしてあげる幸せ(一番重要)
3については、笑顔で周りを明るくすることでもよく、ボランティアすることで幸福度が高くなるとお話されていました。
課題3, 地域社会の幸福
近日中に引っ越しの予定があり、新たに住む自治体の掲示板を見たところ、体操教室、工作、ボランティア活動まで様々なイベントが開催されることに気付きました。
幸い、新居から徒歩数分のところに図書館があるため、今後足を運んでみる予定です。
ここ数年は、東京都内のイベントやセミナーに参加することが多いですが、引っ越しを機に地域交流を深めることにします。
今回も素敵な課題図書をご紹介頂き、ありがとうございました。
投稿者 saori85 日時 2018年6月30日
『幸福の習慣』を読んで
私は今、ともすると不幸がってしまう。
本書に従い、自分の幸福度をまず考えてみた。
1.仕事の幸福…会社ではA、家庭ではD
2.人間関係の幸福…外(外面)ではB、家庭(身内)ではD
3.お金の幸福…D
身に余る程債務が多く、将来に不安がある。
4.健康の幸福度…B 若さ故に不安はない。
5.社会貢献の幸福度 … B
ちょうど自治会活動に参加している。
また、特に心に残ったのは以下の5点である。
1.幸福は育てられる
なんて勇気をくれる言葉だろう。
2.ひとつの要素だけが幸福であっても幸福度は高くならない。5つの幸福を少しずつでもより良くするよう行動し、幸福を育てていくことが重要。
3.短期的利益と長期的利益を一体化させる
4.初期設定が大事
5.一瞬一瞬の小さな決断の積み重ねが一日を作る。できない日があっても、また気持ちをリセットして、小さな決断を積み重ねていけばよい。
以下に一章ずつ、学んだことを残していきたい。
1章「仕事の幸福」
これは「5つの要素のなかでも、最も重要で根幹をなすもの」とある。
私は、家庭での仕事(家事)の幸福度が恐ろしく低い。本書によると「毎日していることを楽しむこと」、「『強み』を使えば、仕事は楽しくなる」自分の特技を活かせること、職場に親友がいることが大事。家事でも、ここの点を考え初期設定は出来ないものか考える。
2章「人間関係の幸福」
メルマガや『幸せのための5つのこと』と重複する部分が多かった。自分が幸せだと、直接の接点がある家族や友人が幸せになる確率が15%高まる、という数字は、私に大きな勇気を与えた。私は、子供や家庭を優先することに義務感を覚え、自分の幸せを優先することに罪悪感があったからだ。
しかしこの数字から「自分が先に幸せになっていいのだ」、「自分が先に幸せになることに意味があるんだ」と初めて思えた。この文章に出会えたことに、心から感謝したい。
「幸せになりたいなら、…よき家族や友人との関係を強める方が効果的」とのこと、家族との仲は課題である。
本書では、他人の健康や幸せに積極的に貢献することで、自分も幸せになれることが説いてあるが、わたしは先日、苦い思いをした。
半年前、仲の良い友人に、自分が心からよいと思う情報を伝えた。そして先日久しぶりに会ったら、彼女はとても努力して、すっかり抜かされていたのだ。私よりも忙しい彼女は、人並みならぬ努力をして時間を作り、研鑽に励んだに違いない。なのに、私は彼女が羨ましいのと嫉妬で、なんだか複雑な気持ちになってしまった。
本書によると、人と比べなくて済むには「仕事の幸福度や人間関係の幸福度を高めれば、"比較のジレンマ"に陥ることは避けられる」とあり、これは人生の極意だと思った。私のこの複雑な気持ちを昇華させるには、やはり幸福の5つの要素を満遍なく育てる努力と時間が必要なようだ。
3章「お金の幸福」
身に余る債務を抱え、毎日不安な日々を過ごしている自分は、決してお金の幸福度が高いとは言えない。これは「皆いつかはマイホームを買って、これくらい借りてるから…」と不安から目をそらしていたことに気づいた。本書からは、自分の収入範囲内でやりくりする経済的な安心感について学べた。私も"初期設定"とお金のコツコツ管理で、経済的な幸福感を得たい。
4章「身体的な幸福」
食事、運動、睡眠について取り上げられていた。特に食事で、後天的遺伝という考え方は学ぶものが大きかった。今のライフスタイルが、先々の世代の健康にも影響を及ぼすことは
、メルマガの「思考の幅を広げる」ことを思い起こさせた。ここで出てくる様々な栄養についての知識は、知っていたが実践していなかったので、今一度関連書籍も確認し、日々の家族の食事に活かしたい。
運動についても同感だ。今月初旬に軽い事故で、通勤で使っている自転車を修理に出し、毎朝駅まで歩く日が続いた。初めは体力的に心配したが、疲れるどころか本当に一日を気分よく過ごせたことは、すでに経験済みだ。
5章「地域社会の幸福」
こちらについても実感したことがある。
今年は自治会の役員に指名されて、嫌々自治会活動を始めたが、地域の顔ぶれが分かり、またどのように運営されているかが分かり、大変勉強になっている。今はちょうど夏祭りの準備をしているので、当日がとても楽しみである。「自分が住む地域社会に"お返し"したい」という意識を持つことで、人生が格別に素晴らしいものになるなら、この意識で残りの任務も取り組もうと思った。
本書に従い、まずは家事の苦手意識を克服することで、人生の幸福度を少し上げたいと思う。
良書のご紹介を、ありがとうございました。
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投稿者 nagae 日時 2018年6月30日
「幸福の習慣」の5つの要素は、「仕事の幸福」、「人間関係の幸福」、「経済的な幸福」、「身体的な幸福」、「地域社会の幸福」です。
1つの要素で高得点をとるのは、統計的に66%が実現できており、比較的かんたんですが、5つの要素で高得点をとるのは7%と非常に割合が下がります。
5つの要素はそれぞれ独立しているものではなく、関連しているため、いきなり1つの要素で1万人の中で1位の高得点をねらうのではなく、普通より少しよい100人の中で1位になるぐらいの幸福な習慣を行い、それを5つの要素で行えば、100X5人(100億人)の中で1位になるぐらいの幸福な人になれるのではないかと思いました。
投稿者 nagae 日時 2018年6月30日
「幸福の習慣」の5つの要素は、「仕事の幸福」、「人間関係の幸福」、「経済的な幸福」、「身体的な幸福」、「地域社会の幸福」です。
1つの要素で高得点をとるのは、統計的に66%が実現できており、比較的かんたんですが、5つの要素で高得点をとるのは7%と非常に割合が下がります。
5つの要素はそれぞれ独立しているものではなく、関連しているため、いきなり1つの要素で1万人の中で1位の高得点をねらうのではなく、普通より少しよい100人の中で1位になるぐらいの幸福な習慣を行い、それを5つの要素で行えば、100X5人(100億人)の中で1位になるぐらいの幸福な人になれるのではないかと思いました。
投稿者 jawakuma 日時 2018年6月30日
幸福の習慣 WELL BEING を読んで
ギャラップ社が纏めた書籍では、他にも さあ才能を始めようのストレングス ファインダーを読んだことがある。どちらもギャラップ社のアプローチなので何百万人という実地調査により裏付けされた内容ということだ。幸福という数値化しづらい内容に対して、極めて科学的なアプローチがとられているのが本書の特徴です。幸福を感じる要素が国籍も信仰も文化も区別なく共通の要素で表させることはちょっと驚きでした。
幸福論といえば幸田露伴の随筆で書かれていたのですが、明治の文豪が本人の所感で書いたものだというのに本書とかな~り近い内容でした。
露伴の幸福三論
惜福 福は惜しみありかだみを感じながら使う
分福 得た福は周りに分けてあげる
植福 世のため、人のために福の種を蒔く
惜福は、目の前のご縁(人間関係)や仕事に感謝するという仕事の情熱の話とリンクがあるように感じます。分福はもうそのままズバリですね。経済的な安定のところにあったとおり、誰かのためにお金をつかうと自分がお金を得たとき以上に幸せになるということです。そして植福は、地域社会への貢献です。自分のため人のための更に上のレベルの、社会のために何かを施すことです。健康については、『努力論』努力で出来ることはきちんと行うことで心身と生活を健康に保つ方法が説かれていたので、露伴は他の要素と同じく認識していたのかもしれません。
どれか一つが突出して良くても幸せになれない
5つの要素が互いに関わり合っていてこそ、WELL BEING
よくある勘違いがお金もちは幸せだ!とか、イケメン、イケジョは幸せだ!とか、大企業の社長は幸せだ!といったものでしょうが、本書によると、またしょーおんセミナーの3テーマ(健康、おかね、人間関係)によっても1つが突出して良いだけでは幸せになあれないのです。
ともすると、以前の課題図書であった、Showrooomの前田氏の新卒の頃の働き方だと幸福にはなれないということですね。2年目でNYにわたり、それこそ群を抜いて突出した結果をだしてきた
でも現在は石原さとみとデートして人間関係もクリアして、そのほかも断トツでクリアしてるから幸福感マックスなのではないでしょうか?やはりそれだけじゃダメだとお兄さんと親戚のにいちゃんの教えから気づいたのでしょうか。
一発逆転はない。
本書を通じて一貫していたのは、急に何かをしてもダメだということです。結局は日々の積み重ね、徳積みがものをいうのですね。健康にしても、経済面にしても、事前の設定で準備ができたほうが楽にプラスの方向に移行できるのですね。
5つの要素の中で1番難しいのは社会への貢献だと思います。人生の終わりで後悔することにもありましたが、仕事だけに注力してもダメなんですよね。
今回もありがとうございます!
投稿者 eiyouhokyu 日時 2018年7月1日
「幸福の習慣」を読んで
運や幸せについて、私は分かったような気がしていましたが、この本を読んで、私が分かっていたようなものは点であり、全体ではないことに気づきました。一つが満たされていても本当の幸せにはならないという本書の指摘は、幸せとは点ではなく点と線と奥行きを伴った立体的な何かだと感じました。
今まで私は仕事が充実することで全体が自然に整うだろうという漠然とした期待がありました。そこだけが不満の要素だと思っていました。今の生活を作っているのは、自分の価値観であるという前提で考えれば、仕事だけでなく家庭や、友人との付き合い、地域との関係性も全てつながっています。一点だけの改善では、全体的な充実は得られないということを本書では伝えてくれました。
私が描く幸福は、人の幸せにつながっていのか。私が幸福になると、周りの人も幸福になるという状況を作りたいという思いが生じていた時、本書の『あなたの友達の友達、そのまた友達の幸福度が高いと、あなたの幸福度は6%向上する可能性がある』という言葉を体感する出来事がありました。小学生時代からの友人の結婚式に参加した時、幸せな友人の笑顔を見ている私も幸せな気分となり、周りにいる人も全員が幸せな雰囲気に包まれました。翌日も疲れは感じず、幸せな気分が持続しました。人の幸せを願い、喜ぶことが集団でより増強されたように思います。ただいるだけで幸せになれる、そんな空間でした。それは新郎新婦の人柄が、集まる家族、親戚、友人にプラスの影響を与え、愛されていたからこそお祝いの気持ちにあふれる素敵な結婚式を作り上げたのだと感じました。
私の幸せを願ってもらえる、見ているだけで幸せを感じられるそんな人になれたら、プラスのパワーが伝わって、家族も、友人も、仕事も、人間関係もうまくいく。この結婚式のようなプラスのパワーが伝播する場を作り上げた先に、仕事の充実もあるのではないかと思います。そのためには、Twitterを始めてプラスの場を作れたらいいなと少しずつつぶやいています。
今月も素敵な課題図書をありがとうございました。
投稿者 kayopom 日時 2018年7月1日
「幸福の習慣」を読んで
「すべては円だ!」としょうおん先生がおっしゃっていたと思うのだが、
今回の本の幸福の尺度は「仕事、人間関係、経済、身体、地域社会」の5つを満たすことが、幸福の要素となると語っている。
一つだけ突出していても、幸福感は薄くなるというわけであるが、確かにしょうおん塾で語られている人生の三大問題「お金/健康/人間関係」これをもう少しブレイクダウンしたのが今回の本の尺度と思われる。
個人的に面白いと思ったのは「地域社会」の項目である。地域社会という訳出が内容と少しイメージがずれるのであるが、要するにコミュニティ活動とよみとけた。
ボランティアや寄付などの利他的行動が、幸福度を高めるとのことで、ここは願望実現の肝でもある私も幸せ=あなたも幸せのことが書いてある。
大げさなことをしなくても良いから、ちょっとでも行動を起こそうと促している。
いわゆる幸せ尺度より一歩踏み出してあるのがユニークな調査である。
本編よりも興味深かったのは、巻末の国別幸福度ランキングで、日本は53位。
日本よりも幸福度が高い国には、南米やアフリカなど日本よりも経済面や安全面では不安が残る国がたくさんある。国家破綻しているギリシャでも28位だ。
これを見ると日本って世界が羨む安全で清潔で、ご飯も美味しくて、物価も安くて(相対的にそうなりつつある)、インフラ整っている国なのに、ランキング上位になれないのか。。
この整いすぎたインフラが、自分たちの幸福感を薄めているのかなあと思えてしまう。
水と安全はダタと言われていた国(ちょっと落ちつつあるにせよ)なのだから、この底上げは自分たちで理解できてない。他から見ないとわからないだろう。
それよりもマイナス面、とんでもない通勤電車とか、やるせないサラリーマン社会とか、逃げるに逃げられない人間関係とかに目が行きすぎなのかなと、反省をした。
そこで思い出したのはバッタ博士の本に出てきた、ペットボトルサンダルである。
自分よりも恵まれない人々はたくさんいることを、バッタ博士は所長から教えてもらったわけであるが、自分たちの恵まれた環境や幸せを、もっと尺度を変えて評価する必要が日本人にはあるように思う。
この環境はありがたい、もっと日々と周囲に感謝するべきなのだと、改めて感じた次第である。
アジア諸国はランキング低めなのは、性格なんだろうか?調査設計のせいだろうか?
投稿者 nishimikado 日時 2018年7月1日
『幸福の習慣』を読んで
「無敵の人」http://dic.nicovideo.jp/id/5276829による痛ましい犯罪が後を絶ちません。彼らの行為は決して許されるものではありませんが、しかし彼らに思いを馳せるとき、もし何か一つでもボタンを掛け違えていたら、自分が「そちら側」へ足を踏み入れていた可能性を否定できる自信がありません。「無敵の人」の住む世界は、自分と分断された世界の話ではなく地続きになっているように思えます。
さて、「持たざる者」が幸福の習慣を獲得し、幸福な人生を送るためには何が必要でしょうか。
本書は人の幸福を決定する5つの要素について解説し、そのうち一つだけではなくすべてについて、日々より良い状態を目指す必要があると説きます。この5要素は、それぞれ独立しているようでいて、すべてに共通していたポイントが2つあります。「自分以外の他者の存在」、そして「長期的利益の追求」です。
「自分以外の他者の存在」というフィルターで幸福の5つの要素を眺めると、以下のように切り取ることができます。
・「仕事の幸福」では、自分の強みを活かすことができる職場で、同僚とよい関係を築くこと
・「人間関係の幸福」では、友人、家族、同僚と過ごす時間を一日合計6時間取り、友人とは意識的に時間を作って絆を深めること
・「経済的な幸福」では、友人、家族と外出する、プレゼントをする、など他者のためにお金を使うことで幸福度が高まること
・「身体的な幸福」で挙げられた定期的な運動の習慣づけは、「人間関係の幸福」の項にて、友人と一緒にウォーキングするなどお互いに健康へのモチベーションを高めあう方法が推奨されていること
・「地域社会の幸福」は、それ自体がここまでの4つの幸福の延長線上に存在しており、「他者への貢献」「自分の興味関心に合ったグループへの参加」といった人間関係の構築が前提となっていること
だから5つの要素は「自分以外の他者」を媒介とし、それぞれ独立することなく互いに相関関係にあります。つまり幸福の習慣の実践というのは、よい人間関係を築きたいと思える他者が存在し、実際に築けるスキルを持っていることが土台にあると感じます。英国が孤独を健康問題とし、福祉として孤独問題担当国務大臣を設置したことはなかなか筋の良い施策だったのではないでしょうか。
そして、よい人間関係を築こうとする意志それ自体が長期的な利益を追求する行為であり、利己的・刹那的な願望のために他者の幸福へ意識を向けないという態度とは真逆のものであると考えます。
言い換えれば、利他の気持ちを持つ余裕が既にあるということです。「余裕」とは、気持ちのゆとりだけでなく、収入から生活費を差し引いた余剰金ということでもあります。
本書でも触れられていますが、まず食事・住環境・安全・医療において最低限の質が担保されている、というレベルの状態があります。次に上記4点にお金を使ってもまだ余剰金がある状態になって、初めて「体験」にお金を使える状況になります。
この段階で、「心からやっていて楽しいこと」や「強み」に気付くことができ自己肯定感を得ることができれば、「心からやっていて楽しいこと」は「誰かと同じ時間を共有したい」という気持ちへ、「強み」は「自分のスキルを欲している人に提供し貢献したい」という利他の気持ちへと成長していきます。
さらりと書きましたが、ゼロの状態からここに辿り着くにはいくつもの壁があります。
① 最低限の住環境
② ①にお金を費やして、なお「体験」にお金を使える程度の収入
③ 心からやっていて楽しいこと、強みを発見し得た自己肯定感
④ ③を共有したいと思える他者の出現
⑤ 利他の気持ちが芽生える
③で人生にポジティブな意味付けをすることができ、⑤まで来て、やっと利他の気持ちが発生するのです。実際には③④⑤を経て転職をし、②の状態が少し良くなり、また③④⑤、そして②……という正のスパイラルに入ることが理想的なのだと思います。
「持たざる者」は①が担保されているかどうかという現状なのだと想像します。そして、若年層の多くが②の状態にあり、たとえ本人の過失でなくても状況しだいで①に転落しそうなのが今の日本ではないでしょうか。
また、「鶏と卵」的な話ではありますが、社会に出る前から③~⑤、もしかすると③だけでもよいので既に獲得しているという状況であれば、①から②、②から③へのステップアップに必要なエネルギーを絶やさないことができると思います。むしろ、義務教育期間に最も必要な教育とは自己肯定感の獲得ではないかとわたしは考えます。
わたしは本書の読後、内容について考察する過程で非常に胸が苦しくなりました。これまでに、自ら関心を持って飛び込んだにも拘らず、時間が経つにつれ居続けることができなくなったコミュニティがいくつもあります。かつて所属していたコミュニティのことを思い出すと、当時の自己否定的な気持ち、無力感、生きづらさなどがはっきりと蘇り、今でも辛い気持ちになります。しかし、もし自分がいまいち突き抜けられない原因があるとしたら、自分の強み、心から楽しいと思えることを正しく理解できていないことが理由なのでは、という核心に近づいた感覚があったので、これを機に振り返ることができました。良書のご紹介により機会をいただき、ありがとうございました。
投稿者 SPE1127 日時 2018年7月1日
幸福の習慣を読んで
心に残った内容を3点挙げ、最後にまとめを記します。
・何か1つに集中しても幸福は手に入らない
本書の冒頭を読み、ガツンとやられた。「自分には○○があるから」、「自分は○○に忙しいから」と、どれか1つを行っていることにかこつけて、意識的に他を見ないようにする逃げ口上にしか過ぎないことに気付いた。
先日、住んでいるマンションにて、午前1時に火災警報器が鳴り響いた。その時は出張前日で自宅にて仕事中だったため、すぐに外に出た。すると、驚くことに、寝ているのか、無関心なのか、住民があまり部屋から出てこない(煙に巻かれている人もいるかもと正直心配したほど)。そこで、自分達は分譲マンションへの賃貸入居のため、マンション自治会には入っておらず、参加義務はなかったかもしれないが、積極的に確認作業に協力した(結果として、警報機の誤作動と判明。後で、自治会長から大変感謝された)。
その一方で、確認作業で時間を取られたことを言い訳にしたくなかったため、仕事の方も手を抜かずに完成度を高め、結果として予想以上の成果を上げることができた。初めてお会いしたお客様だったが信用してもらい、急遽お客様の作業室内の装置/器具に関するコンサルタントを行うことになり、終始感謝されっぱなしだった。
火災報知器が鳴った晩、「仕事で忙しいから」、「自分達は自治会に入ってないし」とすることもできた。でも、そのスタンスでは何も起こらないし何も始まらない。幸福への道はそうではない。仕事・人間関係・経済的安定・健康・地域社会への貢献、様々な要素を偏らずに行うことが重要ということを再認識できた。それに、両方やり遂げた達成感は“はんぱねぇ”ですね。
・利他的行動が幸せになれる
数年前に98歳で大往生した祖母からは「受けた仇は水に流せ、受けた恩は石に刻め」と小さな頃から言われていた(『懸情流水 受恩刻石』から派生した言葉と思われるが)。亡父の口癖が「俺はいいから、お前たちで・・・」、母の口癖が「情けは人の為ならず」である。更に、利他的行動は自分に余裕がある時でないとできないと思い込んでいたが、学生時代の友人は自分がどんなピンチな場面でも涼しい顔で助けてくれた。それを目の当たりにして、価値観が変わったのを覚えている。本書をきっかけに、自分を支えてくれた人達の多くの言葉とかけがえのない感謝の気持ちを再認識することができた。
・仕事に熱意を失う危険性が最も高いのは「自分の上司は、部下である自分にまったく関心を持っていない」、幸せは自分から3人目まで伝播する
これらの文章を見てから、職場で積極的に後輩に声を掛けるようになった。直接の部下ではない場合でも、その後輩にも家族がいる。本人が少しでも幸せな気持ちになることができれば、たとえ6%でも見えない相手まで幸せを高めることができるならば、素晴らしいと思い、実践し始めた。さらに、何かある際には、嫁を通じて嫁の友達に喜んでもらうにはどうすればよいか?と、考えることができるようになり、視野を広げることができるようになった。些細な例であるが、お土産の選び方など、嫁の友達が幸せに思えば、その旦那さんにもきっと幸せな気持ちが伝播するはずである。
本書に掲載されていることは、やらないといけないことは分かっている。しょ~おん先生からはもちろん、両親、他界した祖母からも物心付いた時から言ってもらっている。さらに、自己啓発本や経験的に学んできたことも多く含まれている。本書の手法はマーケティングでよく行う市場調査による検証手法と思われるが、何と言っても世界規模の調査である。それらを調査結果として定量的に示されると、反論の余地がない。分かっていながら未実行の内容に関しては、ぐさりと胸を抉る。一気に焦燥感が高まった。できる範囲でやってきたつもりだが、それは自己弁護にしか過ぎない。少しずつできることから、と生温いことを言っているうちは、自分も含め誰も幸せになれない。
しかしながら、感情の赴くまま無計画に猪突猛進しても当然破綻するので、冷静に実行項目のリストアップと優先順位の設定に基づく仕組み作りを行う必要がある。早急に現状を再構築せねばならない。とは言っても、悲観的になり過ぎてもいけないので、ポジティヴイメージ・ネガティヴシンキングも忘れてはいけない。この本は将来の自分に対する危機感を募らせ、今までの自分の生き方に対して、振り返る良い機会になった。
その点で、『LIFE SIFT』の読後感に似ているが、本書は少し切り口が異なり、もっと自分に関わる大きな枠組みでの利他的行動の必要性を説いてくれたように思う。いつ、何時であっても、忘れてはいけない。この様な良書をご紹介いただきまして、ありがとうございます。
投稿者 saori85 日時 2018年7月2日
『幸福の習慣』を読んで(選考対象でなくて構いません、再度の投稿をどうかお許しください)
本書の全体を通して私が捉えたことは、以下4点である。
まず、幸福の習慣には5つの要素があるが、幸福度を高めるには、すべての要素で満遍なく引き上げる努力が必要。
これは樽の例を思わせた。樽の側面の木一枚一枚の高さが全体的に高くないと多くの水が貯められない、というものだ。高い木があったり低い木があったりしたら、低い木から水が漏れてしまい、低い木の高さいっぱいにしか水は貯まらない。
これとまったく同じだと思った。
次に、特に仕事の幸福はすべての幸福の根幹であり、仕事、人間関係、経済的、身体的な幸福が充実すると、それを土台にして地域社会の幸福が上がる。
ひいては人生が格段に素晴らしいものになる。
3点目に、幸福な習慣は数値化でき、「真似できる技」であり、続けることで効果が出る「習慣」である。
最後に、初期設定の大切さ。
「生存本能は、目先の利益を優先させる」からこそ、初期設定の大切さを説く。
食べたくなったら体に悪いものと知りつつ手に取ってしまうし、お金があれば目先の欲しかったものモノに手を出してしまう。
それを、幸せになる初期設定をすることで、日々の小さな選択から幸せになれるように変えようというもの。
では、私には何が真似できるか。各章から自分の行動に落とし込んでみた。
【仕事の幸福について】
私は日々、家事が苦痛であり、強みをいかせと言われても、分からない。
だが、リストに丸がつくのが性格上好きなので、自分の行動を整理し、リスト作りをする、という初期設定をしようと思った。
また、成長を応援してくれる人、職場の仲間の存在の重要性が挙げられているので、SNSで家事について発信するようなコミュニティに入ろうと思う。
【人間関係の幸福】
ここでは、価値観を変える文章に出会えた。
ハーバード大学の調査によると、私が幸せになることで、直接関わる人の幸福度を15%も上げられるそうだ。またハーバード大の別の研究でも、一人の友人が幸せだと幸福度が9%上がり、一人の友人が不幸だと幸福度は7%下がるとあった。
私はこれまで家庭を優先することに義務感を覚えていたが、自分の幸せを優先することで、家族も幸せにできるのだ、だから自分の幸せを優先しても良いのだ、と思わせてくれた。この文章に出会えたことに感謝したい。
また、コミュニケーションの時間は、離れていてもメールなどのツールを使ったコミュニケーションでもよいので、触れる時間を取ることが説いてあった。
自分は家族関係にわだかまりを抱いているが、まずは何気ないメールや電話でのやりとりを重ねることを、初期設定として始めたい。
【経済的な幸福】
この章は、メルマガや『幸せになるための5つのこと』と内容が重複していたが、
お金を使うなら、モノよりも経験にお金を使うこと、また誰かを喜ばせるためにお金を使うこと。
そして、資産管理の仕組みを初期設定して、日々のお金をコツコツと管理することが書いてあった。
私は身に余るローン負債に不安になっていたが、早速『お金持ちになるノート』と題した、出納帳をつけ始めた。また、ボーナスを天引きにする設定を完了させた。
【身体的な幸福】
ここでは、食事、運動、睡眠について取り上げられていた。ここでも'初期設定'。
「衝動的食欲と戦わないために先手を打つ」。空腹を感じる前に、正しい判断をしておく。
身体に悪いものは買わない。家に持ち込まない。食事前にお店を選ぶ。
また、様々な栄養についての知識は、知りながら実践できていなかった。まさに宝の持ち腐れであった。
早速関連書籍を読んで、献立を決める際の'初期設定'に取り入れたい。
【地域社会の幸福】
ここでは、自分が住む地域社会への'お返し'の気持ちが、人生を格別に素晴らしいものにするとある。
また、利他的な行動は、より自分を力強く、エネルギッシュで、やる気に溢れた存在にする、とあった。
この利他的には、身内は含まれるのかは疑問である。もし含まれるなら、私は既に、日々家族の食事を作って、とてもエネルギッシュで満たされて、もっと作りたくなるのでは、と思うからだ。
ただし、「誰かのために役立つ行動をすると、自己中心的な世界に風穴が空き、重苦しい気持ちから解放される」という一文には救われた。
自分が毎月寄付をして幸せを感じているのと同じように、ボランティアも、自分の時間をただで供出するなんて、という思いがどこかにあるからやらなかったが、やってみると得られることが多かった、と思うものかもしれない。
総じて、様々な「初期設定」で、つい怠惰に流されてしまいがちな自分の小さな判断を日々律し、
幸せへのレールを敷く方法を教えてくれる厳しい本だった。
ご紹介頂き、どうもありがとうございました。