投稿者 sikakaka2005 日時 2020年4月30日
課題図書を読み、3つのことを考えてみた。
1.日本に居続けていいの?
この本を読めば、誰しも思うのではないだろうか。このまま日本にいていいのかと。
日本はまさに、日本の普通のサラリーマンの姿と被る。
生産性はあまり良いとは言えない。遅くまで残業して、残業代で稼ぎを保つ。
土日は平日の疲れを癒すのに精一杯で、新しい技術やスキルを学ぶことはなく、今の会社で居続けることしか考えていない。自分の将来に投資するなんてことは考えない。そんな姿と被った。
そんな国にこのままいていいのかと言ったら、答えはノーだと思う。
なるべく早く脱出することを考えた方がいいかもしれない。
でも、次の疑問が浮かぶ。オレは脱出できるのか?
これまで、日系企業で約12年働いてきた。それなりに大きな会社だ。それなりに人を動かした経験はある。チームをまとめたこともある。業績を評価されたこともある。
でも、他の企業が求めているスキルは何だと問われたら、正直答えに窮する。転職したことはない。
今の会社でうまく立ち振る舞うスキルには自信がある。
けれども、他の会社で求められているスキル考えたことはほぼない。
しかも、これまでのキャリアで日本語以外の言葉を使った仕事はない。
英語は普段の会話ならば聞けるものの、うまく話す自信はない。
英語をビジネスで使ったことないし、外国人を相手に仕事をしたこともない。
これだけ、英語は世界語と言われているのにだ。
仮に日本を脱出できたとして、海外で仕事を探すことなどできるのか?
出身大学を言ったところで、知られているはずはない。
言葉の壁はクリアできても、同じくらいのキャリアならば、きっと、国籍で落とされる可能性だってある。
よほど光るスキルが無い限り、私のような日系の普通のサラリーマンが相手にされることはほぼないのではないかと思った。
私は、仕方なく日本にいるのではない。
日本しか相手にしてくれるところがないのかもしれない。
日本を選んで住んでいるのではなく、日本しか選べるところがないので、住んでいるだけなのかもしれない。
まずいと思った。かっこ悪いと思った。
日本にいることを心配する前に、日本にしか住めない自分を心配しようと思った。
まずは中途半端な英語はビジネスで通用するまでに伸ばそう。
次に外国でも通用するスキルを棚卸ししようと思った。まずはそれからだ。
2.AI-Readyになっているか?
AI×データが、生活に仕事に浸透してくることはもう避けられないだろう。
本のなかでしきりに、AI-Readyな社会が望まれるとあった。
たしかに、社会がそうなるのは良さそうだが、社会が変わる前に、まずは個人だろうと思う。
では私はAI-Readyなのかと言ったら、そうではない。
うちにはAlexaがいるが、AlexaをAIとして使ったことはない。
SNSもAI-Readyなスキルを高めるツールになりえるが、FACEBOOKもtwitterもアカウントはあるものの、読み専門で、発信はほぼしていない。
仕事でも、AIを使うことはまずない。
これでは明らかに、AI-Readyではない。
本のなかで、日本人には、フェーズ1はダメダメだが、フェーズ2,3で一気に巻き返す歴史があることが紹介されていた。このことは、もう少し言えば、発明家よりも、うまく製品化する能力があったということではないか。
日本人は、新しい技術を作る事は太いだか、新しい技術を使って生活を豊かにさせることは得意だということではないか。
だとすると、やっぱり新しい技術を使い倒すことがポイントだと思う。
使い倒すことで、どうしたら、価値が出る使い方ができるのか、考えることが、これからの私たちに求められるスキルなように思う。
本に出てきたジャマオジにならないために、進んで新しい技術を使うフットワークと、価値を出す方法を考え続けることが、必要なように思う。
3.子どもを日本で育てていていいの?
ひとりビジネスマンとして日本を脱出できるスキルも自信もないくせに生意気だが、子どもの教育を、日本でしていていいの?と思う。
うちの子どもは今年小学1年生になった。公立だ。
コロナのせいで、授業は行われないかわりに、宿題が大量に出たのだが、内容を見せてもらったら、私が小学生のころ(約30年前)と何も変わっていなかった。
まだ1年生だからというのはあるかもしれない。
でも、社会は着実に変化し、社会で求められるスキルも確実に増え、誰でもスマホを持ち、誰でも仕事でパソコンを使うようになっているのに、教育は足踏み状態だとすると、致命的だと思う。
学校に任せていては、足りないかもしれない。
世界に目を向ければ、日本の大学が、他国に比べて、資金や基金が少ないことが本のなかで挙げられていた。
できれば、資金が潤沢にある学校の方が、優秀な先生を呼ぶこともできるし、優秀な生徒が集まるし、そういう雰囲気のなかで学生生活が送れることは、代えがたい経験になると思った。
そこまで蓄えがあるわけではないが、大学に行くならば、日本の大学より、海外の大学に出た方が、子どもが就職するときに、有利になる可能性が高まるし、就職先も日本だけでなく、世界を視野に考えられるのではと思う。
そういう風に今から仕向けていこうと思う。
という妄想をしつつ、まずは親が子どもに背中を見せる行動をしようと思う。