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第147回目(2023年7月)の課題本


7月課題図書

 

女子大生、オナホを売る。

 

この本は、タイトルだけ読んだらなんのこっちゃ?と感じますよね。

 

しかしこの本は内容は真面目も真面目、強烈に凄まじくアタマを使って生きている女子大

生の実話です。実はマーケティングを勉強しているグループには、先出しでこの本をご紹

介したんですが、読んだ方がみなさん大絶賛しています。

 

女子大生が、自分が使わない(使えない)オナホという性器具を、どうやって売ったら良

いのか、その際に何を考え、何を試し、その結果どうなったのかを赤裸々に書いた実話な

んですよ。

 

ここにはマーケティングで必要なエッセンスが全て盛り込まれていると言っても過言では

ありません。この女の子はどんだけアタマが良いんだ?って感心しながら読んだんですが、

その秘密は最後に最後に書かれていました。

 

その部分を読んで、ああやっぱりそういうバックグラウンドがないと、こういう話にはな

らないよねと妙に納得した次第です。どこがその部分なのかを探りながら読むのも面白い

かも知れません。

 

 【しょ~おんコメント】

7月分投票結果

 

課題図書の投票結果は以下の通りです。

strさんが1票、masa3843さんが2票、LifeCanBeRichさんが4票となりました。この結果、C

ocona1さんと、LifeCanBeRichさんが6pts、masa3843さんが4pts、3338さんが3pts、daniel3

さんが2pts、Terucchiさんとstrさんが1ptsとなりました。

 

【頂いたコメント】

投稿者 LifeCanBeRich 日時 
"思考の質を変える方法"

本書の核心はなんなのか?

ここでの核心とは、本書のユニークネス、つまり、本書だからこそ学べるコトという意味である。確かに、本書は実用的なマーケティング本であると思う。現に、本書に書かれる具体的な手法を自社のマーケティングに落とし込めば、成果を出せるだろう。例えば、顧客ニーズの捉え方や売れる商品名、キャッチコピーの付け方、広告の活用方法などがそうだ。ただ、正直に言って、これらは他のマーケティング本にも書かれていることで、目新しさをさほど感じない。

では、改めて問う、本書の核心はなんなのか?

私は、『フィールドワーク』の実践だと考える。つまり、『フィールドワーク』の実践こそ、本書から学ぶべきコトなのだ。そう考える理由は、他のマーケティング本ではお目にかかれないという点もさることながら、『フィールドワーク』の実践は、思考の質を変えるものであり、延いてはマーケターとしての質の向上、更には人生の豊かさの向上にもつながるものだと感じているからだ。

まず、『フィールドワーク』と著者の関りはいかなるものなのか?

『フィールドワーク』とは、“文化人類学において、異なる文明の生活を理解するために、実際にジャングルの中で生活して、現地のコミュニティに深く入り込むといった手法”(P.196)のことだ。そして、本書の企画者である事業家bot氏は、著者がオナホを売るにために行ってきた調査方法は、『フィールドワーク』そのものだという。なぜなら、著者は自身と全く違うオナホユーザーのコミュニティに深く入り込み、そこの文化(趣味思考、深層心理)を理解、把握していたからだ。ただ、私はオナホ販売に限らず、マグロ漁船やヒヨコの性別判断のバイトも『フィールドワーク』のようなものではないかと思う。なぜならば、著者は自身がいる世界とは全く違う異世界に飛び込み、身をもってその世界を経験し、さらに、“既存市場に背く価格設定をしたい場合は、それまでとは全く違ったインサイトから価値を提供する”(P.130)といった深いインサイトまで発見しているからである。そして、私はここで思うのだ。『フィールドワーク』の実践こそ、著者の思考の質を上げ、マーケターとして成功している源泉となっているのではないかと。

それにしても、著者とは何者なのか?

本書に書かれるとおり、オナホの企画販売を筆頭に、街中インタビューで警察沙汰になったり、上述した異色のアルバイトをしたりなどと著者は常識の枠を超えることを考えつき、実行していく。そんな著者を知り、本書の読者の多くはこう思ったのではないだろうか。

なぜ、著者にはこのようなことができるのか?、著者の思考力、行動力はどこからくるのか?

そこで、ネットであれこれ調べてみると、どうやら型破りに見える現在の著者の思考と行動を形づくった原体験は、幼稚園の頃の戦いゴッコにあるようだ。簡略して説明すると、幼稚園で皆がみんな武器を持って戦っている中、著者は唯1人裏方に回って、工夫しながら武器を作って渡す仕事を始めたそうだ。そうすると、参加者が次から次へと増えて戦いごっこそのものが大いに盛り上がったという。この時の体験が強烈に残り、それ以来、人と違う経験ができる場には、できるだけ飛び込んできたのだという。このことを知ると高校生の時に炊飯器と七輪を校内に持ち込んで生鮭を焼いたのも、大学生の時にシンガポールの会社にインターンでマーケティングを学びに行ったことにも頷ける。きっと、「人と違うことをやると面白いことが起きる!」という意識で未知の体験、経験を『フィールドワーク』として積み重ねていくうちに、著者は型破りな思考と行動を身に付けて、マーケターとして頭角を現したのだろうと思う。

さて、本書の核心である『フィールドワーク』の実践をどのように私自身に落とし込めば良いのか?

勿論、著者のような常識外のコトをするというのは、ハードルが高過ぎる(ムリ!笑)。そこで、私の案は、著者の“人と違うことをやると面白いことが起きる!”の『人』を『過去の自分』に差し替えて“過去の自分と違うことをやると面白いことが起きる!”を実行することである。要するに、自身の未知の世界にどんどん飛び込んで、未知の体験をしようというものだ。私は、これを自身の『フィールドワーク』の定義にしようと思う。例えば、本書からいえば、“自身と違うライフスタイルの人と交流する”(P.131)でもいいし、“漁港でアルバイトする”(P.196)でもいいし、とにかく、過去にやったことのないことを試みることが大事だと考える。なぜなら、それら未知の体験にこそ人生を豊かにしてくれる何かがあると思うからだ。ただし、ここで留意が必要なのが、“心の底からそれを「面白いもの」と捉えて全力で楽しむ”(P.135)という姿勢を持つことだと思う。なぜならば、本気で楽しむからこそ、集中力が増し、感覚が研ぎ澄まされ、感情が揺さぶられ、そして結果として思考の質が上がるのだと思うからだ。

最後に、未知の世界にどんどん飛び込んで、未知の体験をしようという『フィールドワーク』の実践は、風の時代を楽しく生きる手段になり得るのではないか?

風の時代は、モノよりもコトが価値を増す。つまり、コトである体験を増やすことが人生における充実を生むのである。さらに、未知の体験を重ねることは、多様性を学び、取り入れる機会にもなり得る。要するに、昨今よく耳にするダイバーシティ&インクルージョンのことである。そして、このような未知の体験を重ねることができる『フィールドワーク』の実践こそが、思考の質を変え、また人生の豊かをも向上させ得るのだと、私は考えるのである。


~終わり~
投稿者 daniel3 日時 
本書では、事業を開始した当時女子大生であった著者の神山理子が、オナホをEC販売する会社を立ち上げ、成功するまでの過程を解説している。人目に付く場所では読みづらいタイトルのため、別の本のカバーをつけてコソコソと電車内で読んでいたことを思い出すが、その内容は真っ当なマーケティング実践の本である。ある程度マーケティングを学んでいる方にとっては、本書で取り扱っているマーケティングの知識自体は、一度は聞いたことがある基本的な内容かもしれない。しかし、それを実践するという点では、マーケティングでバリバリと成果を出せていない人にとって、その理由を突き付けられているようなものだろう。それは、本書の最後で「基本的な、というのは簡単という意味ではないことに留意されない(P.195)」と事業家のbot氏が述べていることからも裏付けられる。

では、なぜ知識として知っていて、それを実践すれば成功する確率が高いことがわかっているにも関わらず、実践できないのだろうか。その理由の一つとして考えられるのは、本書でも書かれていたように人々は「思い込み(P.50)」を抱えているからではないだろうか。自分がこれまで生きてきた中で身に付けた常識という、実態とは異なる自身の思考に囚われていて、世の中のいたるところに存在するチャンスに気付いていないのでないだろうか。そして思い込みに気づくためには、正しい知識に基づいて仮説を立て、その仮説が正しいかを調査・行動を通して検証することで必要である。さらに、実際に調査・行動を通して検証することは、泥臭い粘り強さが必要なため、その労力を怠りがちである。しかし、世の中にはまだまだ多くのチャンスが眠っているのに、思い込みに気づかなかったり、調査・検証の手間を惜しんで行動して失敗してしまうのは、とてももったいないことだと思う。

別の観点からも説明すると、思い込みに囚われずに仮説・検証することはこれからの時代に必要な態度だと思う。なぜならば、仮説・検証によって問題を発見する人の価値が高まる時代になりつつあるからである。それは、以前の課題図書であった「ニュータイプの時代」の中でも説明されているように、目に見える問題の多くが解決されてきた結果、問題自体が希少化している現状からも明らかである。問題を解くことよりも、人々が思い込みに囚われ気づかない問題に気付き、行動していく著者の態度は、これからのビジネスマンに広く求められることだと思う。

ここまで述べたように、本書の通りに行動すれば成功するのは理解している。しかし、その通りになかなかいかない人がいるのも事実である。では、そのような場合に、最初の一歩をどう踏み出せば、行動していけるようになるだろうか。私が考えたのは、正しく行動している人とのつながりをもつことである。なぜそのように考えるかというと、いくら正しいと理解していても行動できないならば、成果を出している人を見ながら、自身にもその行動を焼き付けていく必要があると思うからだ。知識として知っているだけよりも、実際にその状況を見ることで、より刺激を受けることになり行動が加速するだろう。また、行動している人に比べて自身が手を抜いていることを反省し、行動を改善することが可能だと思う。そして幸いなことに、近年ではインターネットの発達により、様々なオンラインサロンが開催されている状況となっている。その中でいくつか良さそうなものに首を突っ込んでみて、徹底的にやることを体現している人を探すべきだろう。運よく見つけることができたならば、可能な限りその行動をマネできるよう努力するべきだと思う。これは、私の単なる思い付きではなく、本書の中でも同様に、著者が周囲の人に影響を受けて行動していることが読み取れる。その一人は「オナホ作れば?(P.17)」と超絶軽いノリで勧めた師匠であろう。師匠は軽いノリで言っているように見えたのかもしれないが、世の中を日頃から丹念に観察、調査することで、業界の歪みに気付いていてアドバイスしたのではないだろうか。そのため著者も単なる思い付きとは受け取らずに丹念な調査をしたと思う。また、別の人として、本書を書くことを提案した事業家bot氏が上げられる。著者は高校生の頃から色々と変わった行動をしていたエピソードが語られていたが、このような人々とのつながりが、彼女の才能を正しい方向に向けて行動し、成功する確率を高めたのは間違いないだろう。

本書での学びをまとめると、正しい知識に基づいて、行動を徹底すれば、成功するチャンスは、いたるところに存在していると思う。それでもいまいち行動できないならば、正しく行動している人とのつながりを持ち、その中で自身の考え方や行動を改善していくべきだと考えた。
 
投稿者 shinwa511 日時 
本書を読んで、販売が伸びる商品とはコンセプトが明快でしっかりしており、ユーザーの悩みを解決する商品のことである、ということを改めて感じました。


著者もWebマーケティングのインターン先では、コンテンツマーケティングを手掛けており、顧客から貰うリリースを基に記事広告を作るライティングの仕事をしていた経緯がありました。


その中で感じていたのが、コンセプトが明快でしっかりとユーザーの悩み事を捉えている商品であれば、雑な内容の記事が書かれた広告を作っても、売り上げは伸びていくという事です。


商品の中にユーザーに刺さるコンセプトさえあれば、それはユーザーに伝わります。逆に言えば、いくらコピーや広告でよい様に見せようとしても、コンセプトが無かったり、商品の存在意図が明確ではなくあやふやであったりすると、ユーザーには刺さらず、売れない商品となってしまうのです。


そういった経験が著者自身にあったからこそ、オナホの販売を手掛けていく際には、しっかりとユーザーの悩み事を解決できる様に徹底したリサーチを続け、コンセプト作りを追及する開発方法をとったのです。


現在ネットを使いユーザーの意見をサーチする事は、誰でも出来るようになっています。


エゴサーチと呼ばれる検索エンジンなどを使用して自分の本名やハンドルネーム、運営しているサイト名やブログ名を検索し、インターネット上における自分自身の評価を確認する行為も可能です。


不特定多数の人達からの、無責任な誹謗中傷などのネガティブな意見もヒットしますが、世間の関心度や、正直な意見を聞ける、リサーチの経費削減も可能になります。


或いは、自社で販売している製品の評判や評価をSNSで確認し、高評価な情報だけではなく、この部分を直して欲しい、ここの部分を改良して欲しいというユーザーの意見を取り入れながら、製品をブラッシュアップさせていく事も可能になります。


ユーザーが商品を使用してみての意見や経験が、今後のより良い製品の改良や、開発に繋がるということになるのであれば、ユーザー自身が積極的に、製品を評価していく方向へとシフトしていきます。


メーカーが一方的に良いと考える製品を開発しユーザーに販売するのではなく、1人、1人のユーザーの意見や希望を聞きながら、製品を何度も改善改良していく事によって、人に寄り添った製品開発を行う様になるのです。


自身に当て嵌めて考えた時、同じように自分自身の改善改良は、周囲の人達の意見から生まれます。


自分自身が他人から見て、どのように思われているのか、という他人の目が今後ますます、重要な判断基準の一つとなっていきます。


自分がどれだけ相手が必要な事を理解できて、相手が必要とするものを自分がどれだけ提供できるのかが、社会における自身の存在理由となっていくのです。


それは社会に必要とされる企業や会社だけではなく、個人の立場においても求められるようになります。


他者が自分に求めるものは何かを追求して、自身がその要望に対して事項出来ることを行動し続けるようにします。
 
投稿者 Cocona1 日時 
本書は、当時女子大生だったリコピン氏が、オナホD2Cを成功させた経験をもとに、マーケティングについて解説した本である。とても分かりやすい語り口で、0から1を生み出すマーケティングとはこういうことか!と学びの連続だった。

初めはマーケティングの本として読み始めたが、この内容は、副業や転職などで自分を売り出す際にも使えるテクニックだと気づいた。なぜなら著者の言う「どんな領域でも、コンセプト勝ちで売れるコンテンツやモノを作れるようになりたい(P3)」の「コンセプト勝ち」こそ、自分という商品を売るのに大切だと感じたからである。

一般的に、副業や転職などで自分を見直すとき、「自分はどんな人間か。何ができるか」を考えがちだろう。実際私も最近、転職を考えたり、何か副業ができないか、頭を悩ませたりしている。しかし、自分の内側を見つめているだけではアイデアがひらめくことはなく、ただ自問自答を繰り返していただけだった。本書を読むと、なぜ自分の売りを見つけられないのか、よく分かる。その理由は、思考が内側を向いていては「コンセプト」にたどりつきにくいことにある。本書でまず大事だと感じたのが、「誰かの悩みに対して、『先回りして解決策を提供する』のがコンセプトであり、事業です。(P48)」の記述だ。これを自分という商品に当てはめると、「自分は誰かのどんな悩みを解決できるのか」と考えることになる。この考え方に切り替えると、外に思考が向き、コンセプトが見えてくるだろう。本書のおかげで、自分に足りなかったのはこの視点の変え方なのだと気づけた。

他にも、「既存の商品と同じ土俵で戦わない(P32)」「他者が参入しづらい領域を選ぶ(P34)」。これらも、自分という商品のコンセプトの見つけ方として、大変参考になった。

さらに、コンセプトが決まったあと、顧客が商品を買う流れを解説している「差別化→期待→確信(P107)」。このステップも、自分という商品に大切だ。マーケティングのゴールとして、商品の場合は購入だが、自分という商品の場合は「会いたい」と思わせることだと、私は考える。なぜなら、転職でも副業でも、「会いたい」と思ってもらうことから、面接や仕事につながるからだ。コンセプトで差別化した自分を、期待から確信へとつなげ、会いたいと思ってもらう。こうなれば、転職でも副業でも、道は開けるだろう。

ここまでは、本書のマーケティング手法に注目して書いてきたが、そもそも自分という商品も、モノがよくなければ売れない。そこは一般的な商品と一緒である。この点についても、本書には学びがたくさんあった。なぜなら、著者リコピン氏自体が、実に魅力的だからだ。最後の解説で事業家bot氏も書いているが、まさに「未確認生命体」で、ぜひお会いしたいと思った。

そして、その事業家bot氏が書く通り、著者の魅力のもとになっているのは、過去の「極端な経験」である。ただ大事なのは、この「極端な経験」の中に、「年500冊の読書」が含まれることだと私は考える。なぜなら、ただ単に「極端な経験」だけでは、最近SNSをにぎわせている「醤油ペロペロ」事件と同じになってしまうからだ。

例えば、著者の「極端な経験」の中でも、「学校でシャケを焼く」などは、よく考えると「醤油ペロペロ」事件と紙一重である。実際、学校で火災報知器を作動させているわけだし、ぎりぎりアウトかもしれない。しかし、それでも著者がただの「極端な経験をするだけ人」で終わらなかったのは、間違いなく「年間500冊の読書」のおかげだと読み解いた。

また、著者の「極端な経験」の中で、マグロ漁船を選んだ理由として、「『きつい』のコスパがあまりに良すぎるのでやるしかないと思いました。」(P126)と語っていたのには、驚かされた。きついのコスパという考え方は、私には決して思いつかないからだ。

著者は、「極端な経験」を踏まえ、「良いコンセプト考案のために、自分だけの独特な体験を持っていると、そこから学んだことが強みになります(P121)」と話している。この文を読み、私が今の生活の中で、じっと考えていても自分という商品のコンセプトが浮かばない現状に納得した。私には「極端な経験」も、その土台となる「年間500冊の読書」も、圧倒的に足りていない。さらに最近は、「きついのコスパ」が悪い生活に満足してしまっている。それでは著者のように、休暇3日目でアイデアがひらめいたりしないのは当然である。

自分という商品に「会ってみたい」と思ってもらえるように、本書で学んだマーケティング手法を活かして「コンセプト勝ち」を目指す。そのために、「極端な経験」いや、そこまでいかなくても、様々な「フィールドワーク」とそして読書。まだまだどちらも量が足りてないことを反省し、「きついのコスパ」をテーマに、経験=フィールドワークを増やそうと目標を決めた。
 
投稿者 masa3843 日時 
本書は、当時女子大生だった著者が、男性用のアダルトグッズであるオナホールを売るための試行錯誤について記したビジネス書である。タイトルを見て、そのキャッチ―で意外性のある内容に惹きつけられた。さらに読み始めてすぐに驚かされたのが、著者であるリコピンは当時下ネタが苦手だったという点だ。女性の中にも、アダルトグッズや性に関連する商品に対して抵抗感のない人はいるとは思うが、著者はそうではなかったという。この事実を知って、私はなぜリコピンがオナホールを商材に選んだのか猛烈に興味が湧いた。男性であっても、アダルトグッズを自らが立ち上げるビジネスの商材にすることには抵抗感が強い。若い女性であればなおさらだ。起業や新規事業の立ち上げを検討する場合は、自分にとって興味や関心が高い領域を選択することが多いだろう。なぜ著者は、自分の興味や関心とは真逆の事業領域を選んだのか。本稿では、下ネタ嫌いであった女子大生がオナホールを商材として選んだ動機を深めることで、マーケティングに必要な姿勢について考えてみたい。

まず、著者がオナホールを商材として選んだ直接的な動機は、師匠からの勧めだ。これまで音楽業界で事業をしてきた著者は、新規事業の商材を探すために様々な市場についてリサーチをしてみたものの、ピンとくる業界や商品が見つからない。困っていたリコピンに対し、ビジネスの師匠が軽い調子でオナホを勧めてきたというわけだ。ただ、当時の著者は下ネタが嫌いで、アダルト業界は最も縁遠い世界だった。エロワードを聞くと吐き気がし、アダルトビデオを観ると動悸がするというから、女性の中でも耐性が低い部類に入る。それでも著者がオナホールを商材として選び、リサーチを開始した理由は、新規事業を立ち上げたいという強い思いと師匠への信頼、そして周囲からのアドバイスを聞くことのできる素直さ故であろう。何はともあれ、苦手なオナホールという商材についてリサーチを開始した著者は、アダルトに対する嫌悪感とは裏腹に、オナホ市場の奥深さに引き込まれていくことになる。

では、なぜ著者は嫌悪感を抱いていたオナホを商材として扱うことができたのであろうか。言い換えると、著者がここまで深くオナホ市場についてリサーチすることができた理由は何であろうか。そのヒントは、著者がP120から番外編として語っている、良い商品コンセプトを考案するためのおすすめ体験の中にあった。著者は、消費者のインサイトを発掘して独自のコンセプトを考案するために、6つの体験をしてみることを推奨している。この6つの体験のうち、4番目の「自分と対極の存在とじっくり対話して自分にはないインサイトを見つける」や5番目の「人が『面白い』と思うものを心から楽しむ」の2つは、他者の価値観に真剣に没入する体験なのである。つまり、自分の価値観とは180度異なる他者の価値観に飛び込むことが、消費者のインサイトを発掘して市場への理解を深め、刺さるコンセプトを持った商品の開発につながるというわけだ。そうであるならば、自分が嫌悪感を抱いている商材や市場であっても関係ない。むしろ、自身の価値観とは遠い生理的には受け付けないジャンルであればあるほど、そのリサーチはより価値ある体験になり得るのである。

さらに深掘りしてみよう。なぜ自分とは異なる他者の価値観に没入することが、消費者のインサイト発掘につながるのであろうか。その答えも本書の中にある。本書のP50に、「インサイト発掘においては、『思い込み』が想像以上に障壁となる」と書かれている。つまり、市場や消費者の理解を深めるためには、予備知識や自分の個人的な思い入れが邪魔になるのだ。考えてみると、確かに自分が普段から使う商品やサービスについて分析する場合は、どうしても自分自身の感覚が基準になりやすい。主観的な視点や思考に偏ってしまうというわけだ。一方、自分が全く興味を持っていない商品であれば、客観的に市場の現状を分析して将来性について思考することができる。結果として、消費者のインサイト発掘につながり、独自性を持った商品コンセプトを考案することが可能になるのだ。

だとすれば、商品を売るためのマーケティング感覚を鍛えるためには、全く興味のない分野についてリサーチすることが有用だということになる。場合によっては、著者のように自分が嫌悪感を抱いている商材や市場について深くリサーチして理解を深めることが、価値ある学びを生む。これは、言うは易いが行うは難しだ。自分にとって興味のない、ましては嫌悪感を抱いている市場について調べることは苦行以外の何物でもない。この苦行を楽しむためには、その市場のターゲットを敬う姿勢が不可欠であろう。自分が理解できない分野であっても、その分野に愛着を持って情熱を傾けている人がいる。そんな当たり前のことを心から分かっていないと、マーケティング感覚を持つことは難しいのだ。他者への理解と尊敬が、マーケティングを学ぶ私たちに求められる基本姿勢なのである。
 
投稿者 3338 日時 
行動すれば次の現実

この言葉を意識するようになったのは、「成功曲線を描こう」を読んでから。
確かに行動すれば、今まで見えなかった次の現実が見えてくることがある。しかし私の場合、必ずしも新しい現実が見えるわけではない。なぜ、その時によって新しい現実が見える時と見えない時があるのか。
それを今回はこの本に沿って考えてみたいと思う。

オナホを作って売るためにリサーチを開始した筆者は、ネットの情報では物足りず、男友達に電話をかけて聞くという行動を取る(p20)。自分が同じ歳の大学生だったとしたら、電話をかけるという「行動をしたか」と聞かれれば「取れない」と答えるしかない。しかし、筆者は何の迷いもなく、電話をかけるという行動に出て、満足のいく答えを得、その後のアイデア展開のヒントまで得てしまう。この違いは何なのだろうかと、自分に問うてみれば「恥ずかしくてできない」などという答えにもならない答えが返ってきた。しかし、これがオナホではなく、ダイエット商品であったとしても、私は友人に電話で尋ねるという行動は取らなかっただろう。それは私に取ってオナホを売ることが、目的になっていないからだと気がついたのは、合気道修行に登場する、植芝氏に勝った猟師さんを思い出したからだ。

筆者はオナホを作るという目的をしっかり見据えて行動していた。私ができない理由は、その目的を意識することができず、目的と行動をつなげることとできなかったからだ。だから、検索して雲をつかむような情報しか得られない時点で、自分にはできないと諦めてしまう。筆者がすごいのは目的ありきで、必ずオナホ売ると言う目的から逆算して行動を決めていることである。

ほとんどの人間がその目的を意識することができず、またそれを目的にしてもそこから逆算するということができない。オナホを売ることを前提にして、すべての行動を俯瞰し、そのために必要なことを順序立てて考えることができない。オナホを売ることを目的にしたら、何をしたらそれが本当にできるのか、何から始めればその目的に至るのか、を実際に考えられないからだ。以上の理由から情報が上手く掴めなかった時点で、諦めてしまうというのが一般人だろうと思うが、私は間違いなくその1人。

合気道修行で、植芝氏と対決した猟師さんは、弾が当たった瞬間を起点として全てを逆算して考える人であった。しかし、ほとんどの人間が弾が当たった瞬間をイメージすることすらできない。それが普通の人間である。しかし、筆者はこのフレームワークがすでに中学生の時から備わっているようだった。

「はじめに」の中に(p5)にあるが、「筆者は楽曲そのものだけでなく〜販売数が大幅に伸びました」にある通り、すべてのアプローチを「売れる」ことを前提として行動している。インサイトに対して、一つ一つ丁寧に掘り起こし、全てに対応する策を講じている。筆者のその思考をなぞっていたら、ここは大谷翔平の曼荼羅が思い浮かんだ。成功へのアプローチは一つでは足りないから、いくつか用意したいが、あらゆる方面からアプローチを考えたのがこの曼荼羅である。この曼荼羅を考えようにも、目的がしっかりなければ考えようがない。やはり私には目的をしっかり設定していないか、目的が漠然としていることが多いのだと思った。

筆者のように「行動すれば次の現実」が現れるのは、今まで気づかなかったものに気づき、波長が変わるからだ。なぜならば、新しく気づいたものを取り込んで思考するため、思考が変わるからだ。思考が変われば、行動が変わる…どっかで聞いたことがある言葉だけれど、思考が変わった途端に自らの発する波長が変わり、同じ波長のものと同調するようになる。これが次の現実が現れる理由だとすれば、少なくても自分が「どうなりたいのか」「何がしたいのか」「現状はどうなっているのか」を知らなければ思考さえも滞ってしまう。

「私と他のマーケターでは、周囲にいる人の属性が違う可能性がある」p51 と考えた筆者は、単独でインタビューを行う。p59から語られるインタビューについては、エヌ= 1つまり、たった1人にさせるコンセプトが目的である。自分が今まで触れたこともない世界観を、しかも苦手な世界観を理解する必要があった。私はその世界観を考えただけでも気持ち悪くなり深掘りすることさえ無理だった。しかるに筆者は私と同じ状況であるにもかかわらず、しっかりと深掘りし、事前毎にリサーチし、インタビューの準備をして必要なことをしっかりと聞き出している。個々の違いもやはり目的からしっかり逆算して行動することができているからだ。彼女にとって師匠に言われたこととはいえ、このオナホを売ることが、至上命令でもあるかのように、しっかりと目的に据えられている。この目的を設定して、意識して行動をすることがどれだけ大切なことかを筆者は教えてくれた。

自分の目的の設定があまりに曖昧であるから、逆算してすることができたとしても、その行動も思考も曖昧になって当たり前である。どうすれば曖昧にせずにしっかりと逆算できるのだろうか。それを考えながら、この本を読んでいたが、結局は自分と向き合えていないことが原因だと思われた。
もっと自分と向かい合わねば、と思いつつ本を読んでいたら、もう一つ気がついた。

私は先月仕事辞めたため、今月からは原稿料だけで収入を得る必要があった。そのため、このくらいは必要という金額を意識して書いていたのだけど、おかげさまで気がついたら達成していた。結局こういうこと?かもしれない。けっこう切実な問題だったような気もするし、できればいいよねというレベルだったような気もする。ただ、この辺りをもう少し言語化しなければいけないと思うので、さっそくやらなくては。
投稿者 str 日時 
女子大生、オナホを売る

本書はタイトルにある通り、“女子大生だった著者がオナホを売って成功した話”である。タイトルだけ見れば面食らってしまうものだが、中身はマーケティングのノウハウが詰まった立派なビジネス書であることに違いない。そもそも、「女子大生が開発したオナホ」と銘打って売り出すだけでも多少の話題性は得られそうなものだが、著者のリコピン氏はその「女子大生」というブランドに頼ることなく、真っ当にビジネスとして成功させている。何より『下ネタが大の苦手』という、本人に耐性がない業界。更には女性向けではなく、男性向けのグッズの方に手を出すという発想が面白い。

では、なぜそんな彼女が正反対ともいえる業界で成功することができたのか。

一つは自身にとって未知のモノゴトに対する探究心。それを体験しようとする行動力だろうか。ヒヨコの仕分けはまだ分かるが、マグロ漁船に乗ってみようという発想はまず出てこない。(勝手に悪いイメージを抱いているだけかもしれないが)異性の友人にアダルトグッズについての使用感・感想などを躊躇なく聞ける人も殆どいないと思う。

二つ目は言わずもがな本人の努力の賜物だと考える。マーケティングの手法もさることながら、ビジネスモデルの形成など、相当勉強されたであろうことが感じ取れる。特に製品の性質上、声を大にして言い難いユーザーからの“本音”を拾い集める為のアプローチは相当な労力だったのではないだろうか。ちなみにAmazonで『淫〇覚醒』を調べてみたところ、既に30回ほど使用されているという方もいらっしゃった。数多のリサーチの末、“実際に使ったことのない女子大生”でも顧客からの満足を獲得できた成果なのだと思う。

三つ目は著者自身のエゴが一切介入していないからではないだろうか。著者自身も述べていたが、男性器を持ち合わせていない彼女にとって、努力して製品開発を行ったところで完成したモノが“合う・合わない” “気持ちイイ・イマイチ”とか以前に”使えない”のだ。だからこそ自らの意見や感想が介入することなく、ユーザーからの声を素直に取り入れる事ができる。使えない、分からないことが却って功を奏した結果なのかもしれない。

『顧客の真の欲求を掘り出して、そこに真摯に向き合えば、みんなが気持ちよくなれる』

本書のテーマに則るのであれば、ここでいうところの“顧客”は「物理的に気持ちよくなれる」という意味だとも捉えられるが、製品のジャンルや業種に関係なく、この言葉はビジネス全てに於いて共通して言えることなのかもしれない。“分からない”からこそ、曇りなく俯瞰で視ること、そして真摯に受け止められるようになるのだろう。
 
投稿者 H.J 日時 
衝撃的なタイトル。
中身は、そのタイトルからは想像も付かないほど、マーケティングについて実用的に説明された一冊。
著者の神山氏は弱冠21歳でオナホDtoCの会社を立ち上げた起業家。
その会社の立ち上げから販売までを例に、新規事業の作り方をまとめた一冊だ。
特に大企業が手の出しにくい分野(アダルト)の製品の販売方法をベースに説明されており、この分野はスタートアップ企業や個人の方が参入しやすい分野とも言える。
なぜなら、大企業になればなるほど、社会的にクリーンなイメージが重要視されるため、そういった分野には手を出しにくくなるからだ。
消費者からの目線はもちろん、求人で良い人材が集まる可能性や従業員の定着率を考えると企業イメージは重要となる。
その観点から見て大企業が手の出しにくい分野であると言えるだろう。
一方でスタートアップ企業や個人には、イメージよりも先に利益や売上の方が優先される。
そういった意味では、資金力やブランド力で太刀打ちできない大企業が参入できない分野で戦うという著者の戦略が詰まった本書は、個人が戦う上での必読の書とも言えるだろう。
中小企業のマーケターのみならず副業などを考えてる人には目から鱗の内容となっている。

新規事業の作り方という部分に絞り、顧客インサイトから商品企画、販売チャネルまで一通りの流れを簡潔かつわかりやすく説明されていた。
さらにアダルトという分野特有の障壁や苦悩、その対応策まで網羅しており、アダルト製品開発・販売という未知の世界を疑似体験までできる一冊。
もちろん、ここまで見ても凄いという一言は出てくる。
ただ、本書で一番凄いと感じたのは、その手法に再現性があることだ。
ここで言う再現性とは「誰でも再現できる」という意味合いだ。
本書の具体的な方法だけ見ると読者に再現性は無いだろう。
まず”女性がオナホを売る”という時点で男性読者は再現できないし、下ネタが苦手にも関わらず男友達どころか知らない男性に勇気を出して根掘り葉掘りインタビューできる女性が何人ぐらいいるだろうか?
さらに下ネタが苦手な人にとっては拷問とも言えるかもしれないほど、生々しい声やイメージしながら製品開発をしていくのだ。
私で例えるなら、生きたゴキブリを解剖してゴキブリ図鑑を作ろうというぐらいの無理難題だろう。
慣れれば行けそうな気もするが、やりたくはない。
話を戻すと、下ネタが苦手な女性であり、こんなこと出来るのは著者ぐらいしかいないのでは?と思ってしまう。
つまり、具体的な方法だけ摘んでも再現性は全くないのだ。
しかし、その破天荒とも言える成功体験を抽象化することで、再現性が生まれている。
自身の成功体験を抽象化し、他者にもわかりやすく言語化したものを一冊にまとめてある。
ダラダラと長くならずに簡潔にまとめられてるところも、普段読書しない人達への配慮も感じる。

20代で、これだけの本をまとめられるのは、ハッキリ言ってすごいと感じた。
そして、何よりも驚いたのは、”終わりに”の章で自身について『年間500冊以上は読む読書家』と語っていたことだ。
本に関わりたい理由の部分だったし、サラッと当たり前の様に書かれていた。
ただ、年間500冊ということは1日1冊以上のペース。
自分ならどうかとも考えた。
しょ~おん先生の良書リストにも載ってる「日本の弓術」ぐらいの薄さであれば何とか・・・とも思ったが、いや難しいな。
読書量に驚いたし、自分と比較するとその凄さを感じさせられる。
何よりもその読書量があるからこその本書のクオリティの様に思えた。
 
投稿者 vastos2000 日時 
本書を読み、正しいやり方でやるべき事を徹底的にやれば、自分が使用しない(できない)商品でも売れるということがわかった。
著者がここまでやれる原動力がなんなのかは、本書を読んだだけではわからないが、全身全霊でもって臨めばこのようなことも実現可能であることを知り、今までの自分の取り組み姿勢の甘さを痛感した。
本書のオナホのケースでは、既存商品を売るのではなく、自社で開発から行っているが、応用範囲は自社開発可能な商材に留まらないだろう。
私が今までに営業職の歳に取り扱っていた商品は、ゼロから開発するものではなく、会社から指定された商品を売るというもので、顧客の要望に応じて売るモノを変えるという営業ではなかった。であるならば、既存の顧客に話を聞いて、顧客が自社の商品にどのような事を期待しているかのリサーチをすべきであったと思うが、それが足りていなかった。
まったく売れたことがない商品でもない限り、購買者がいて、その商品を買う理由があったから購買に繋がっている。かつての私は、その点を深く考えず、商品のスペックを見て自分のモノサシで商品価値を判断していた。
そして、購買者(顧客)の声も聞いてはいたが、仮説も持たずにただ聞くだけだったので、そこで聞いた意見を営業活動に生かせていなかった。ポジティブな意見もあったはずなのに全く記憶に残っていない。
今後もこんなことでは本書を読んだ効果が全くないので、参考となるべき事は取り入れなければならない。現在の職務は経理・会計なので、何かを売ったり宣伝したりといったことはしていないが、副業・転職は考えているのでそちらでは参考となる事があると思っている。
思い返してみると、仕事においてのプラスの評価を上司や同僚から受けたこともあるはずだがあまり記憶に残っていない。それに対して自分で思うネガティブな点はすぐに挙げられる。
弱みを平均点に持って行くよりは強みを生かす仕事をしようと考えているので、今後は上司や同僚からのプラスの評価をしっかり意識して記憶にとどめるようにしたい。加えて、仕事とは関係ない友人からの評価も聞いてみたい。幸い、盆休み期間に友人と飲む機会があるのでその時にでも尋ねてみようと思う。本書の冒頭にあるマインドマップのレベルまで深掘りせずとも、2,3段の深掘りで良い応募書類は書けるようになると思う。

もう一点、「そうだよね」と思う描写が本書にあった。それは『「決済者と受益者が異なる市場」は狙い目』という点だ。塾などの習い事に顕著に表れるが、「子どものため」と思うと、親の財布は緩みがちだ。
私の家庭に置き換えてもこれは当てはまっていて、子どもの習い事になどにかけている金額を振り返ると、自分のために使う金額が少なく、節約やガマンをすることがアホらしくなることがある。
私自身が子どもだったときも同様で、大学時代は親元を離れて一人暮らしをさせてもらい、学費も親に払ってもらった。今よりも授業料は低かったが、それでも4年間10万単位のカネを親に負担してもらっていた。
この点に関しては今も大きく変化していないようなので、もし副業で扱う商品を迷ったときはこの事を思い出せると良いかもしれない。
成功を確信できるレベルまで市場リサーチをするのが理想だが、小さく始めて顧客の反応を観ながら改善を加えていくやり方でも良いだろう。

『自分を超え続ける』を読んだときもそうだったが、自分よりずっと若い人がたくさん考えて、たくさん行動しているのを知り、自分の生き方を反省した。前回は反省して少しは生き方がよくなったと思っているが、最近はまたたるんできていたので、締め直す良い機会となった。