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第143回目(2023年3月)の課題本


3月課題図書

 

「風の時代」に自分を最適化する方法 220年ぶりに変わる世界の星を読む

 

ここ最近繰り返し、風の時代の振る舞い方や、その特質についてあれこれ書いたり、話し

たりしているのですが、そもそも風の時代って何よ?ということを知らない人がたくさん

いるのですよね。そこで上手に説明されている本は無いモノか?と探していたんですが、

この本がなかなかバランスが取れた説明をしているので、来月はこの本にしました。

 

確かにこの知識は怪しい系そのものなんですが、ここまであからさまに時代が変化してし

まうと、それを理解しない人、非科学的だと考える人は、もうどうでも良いんじゃないで

すかね。時代の流れを味方に付けられなければ、幸せになるのは難しいというのが、約20

年間の研究、実践で痛感したことですから。

 

 【しょ~おんコメント】

3月分投票結果

 

3月課題図書の投票結果を発表します。

 

先月は、masa3843さんが3票、LifeCanBeRichさんが2票、各1票だったのは、vastos2000さ

ん、pakkun01さん、H.J.さん、cocona1さん、Terucchiさん、msykmtさんでした。

 

この結果、ここまでのレースは、masa3843さんが12pts、LifeCanBeRichさんが11pts、Coc

ona1さんが10pts、Terucchiさんが6pts、mkse22さんとdaniel3さんが4pts、H.Jさんが3pt

s、1992さんとtsubakiyuki.yuki1229さん、taroheiさん、msykmtさん、pakkun01さんが2p

ts、vastos2000さんが1ptとなりました。

 

【頂いたコメント】

投稿者 flyhigh_matt922 日時 
「風の時代」に自分を最適化する方法 220年ぶりに変わる世界を読んで

私は占星術に関しての理解は薄いのでこの本で書かれている内容のうち一部しか理解できなかったのが正直な感想なのですが、その中でも自分が感じたのはこれからの時代は自分にとってとても相性がいい時代になるということです。

自分が持つ性質、性格、考え方といった点でこれからの時代の変化は相性がいいなと感じました。

2020年を境に、「土の時代」が終わり、これからは「風の時代」がやってくる中で大きな変化になってくるのは人々の価値観です。

土の時代においては、目に見える資産を人々が求めており、その獲得に対して頑張るモチベーションを持っていました。

それに対してこれからの風の時代においては経験や体験といった目に見えない物に対しての需要が高くなっていきます。物をたくさん持つMore is betterの考え方よりも、少なくても自分が気に入ったものだけで良いというLess is betterという考え方が広がっていきます。

私自身は乙女座なので星座的には土の時代の性質なのですが、昔からバックパックが好きですし、お金の使い方は基本的に体験、経験に対して使うことが多かったです。また自己投資なども無意識にやっていたのでこれからの風の時代に適応していると思いました。

今の日本は経済的な成長は鈍化していますが、最低限の食事や生活をするという点においては十分すぎるほど豊かになり、テクノロジーの発展もありそもそもお金を使わなくても大抵のことができてしまう時代に生きています。

無料のYouTube、そしてSNSでコンテンツが足りないという状態になり、さらに数千円でネットフリックスやTVerといったサービスも見放題になる。そんな流れの中で必要になってくるのは行動力だと思います。

風の時代では受け身で享受できるコンテンツは無限にあるが、その中で自分がコンテンツを提供するといったアクションを起こせる人に価値が出ると思いました。

働き方も従来のものとは大きく変わっていき価値観も大きく変わっていくこれからの200年に必要なのは行動力と、変わる状況に適応していくことだと思うのでその点に気をつけてこれから生活していこうと思いました。

星座についてももっと勉強したいですがとにかくこれからの時代へのワクワクを感じられる本でした。
投稿者 pakkun01 日時 
占星術的に時代というものは、200年~240年とされており、2020年12月22日から「土の時代から風の時
代」へ変化したと書かれていた。正直、今まで星占い(占星術)は雑誌に載っている文言や毎日、朝のニ
ュースの合間に流れているものを見る程度で真剣に見ていなかったし、信用もしていなかった。なぜな
ら、現在、世界に80億人以上の人が存在しており(※1)、それを単純に12種類(星座の種類)に分けて占
っても世界の人々全員に適合するとは思えませんでした。それにそれだけ人が居れば世界の何処かで占
いが当たる人もいるだろうと思っていたからです。言い方は悪いのですが、少し小馬鹿にしている私が
そこに居ました。

私は「双子座」なのですが、この本に書かれている「12星座別」新時代の波に乗る方法を読んでみると
行動の仕方や考え方などは、ほとんど合ってました。また、「風の時代の成功戦略」には、「これから
3年の間は、まず自らが新天地に乗り込み・・・」と記載がありました。えっ!?私は今、会社から命を受け
て大阪から三重県に一人で単身赴任し、新規開拓をし始めて3年目なんですけど!?と、これまたビック
リ!!させられました。先ほど述べたとおり、「世界で80億人以上人が居るのだから、たまたま当たった
人」なのかも知れない。しかし、占星術は本当に当たるのかも知れない。そんな矛盾した気持ちが湧い
てきたのだった。

それを払拭するために、また、「風の時代」をどのように進んで良いかのさらに詳しく知りたくなった
こともあり、「完全マスター 西洋占星術(著:松村潔)」「完全マスター 西洋占星術Ⅱ(著:松村潔)」を購入し
た。先ほど、軽い気持ちで「占星術」を小馬鹿にしていたと述べたが、少し購入した本を読み始めただ
けで自分が如何に無知で浅はかであったかを思い知らされることとなった。

その本に書かれている占星術の概要を簡単に書くと、12サインは、個人の性格を表し、12ハウスは、個
人に直結した具体的な事柄を表す。感受点は、10個の天体から人間の構成要素に割り当てられ、バーテ
クス(V)、アンチバーテクス(AV)、小惑星、ノード等がある。アスペクトには、メジャーアスペクトや
マイナーアスペクトがあり、決まった角度・別の天体があった場合にはその影響を加味したり、差し引
いたりする。その結果、人が好む・好まざることにかかわらず、避けられない形で出て来る。

人生の課題がV・AVであり、Vは、集団性から押しつけられたことで生じる環境の関わり方のことを表し、
AVは、集団性から押しつけられる個人の使命を表す。アセンダントは生まれつきの個人の資質を表し、
ディセンダント(DC)は、個人にとっての鏡となる環境や対人関係を表す。
第1ハウス:アセンダント、第4ハウス:IC(イムム・コエリ)安心できる生活の基盤、第7ハウス:DC、
第10ハウス:MC(メディウム・コエリ)社会の中で生きていくための看板、名刺として出せるような生き
方を表す。などなど、全く知らない世界が広がっており、各々の星座の角度や関係性で多種多様に変化
していくので簡単に占星術はマスター出来ませんが、コツコツと紐解いて行くと、いったいどのような
結果が出るのだろうか!?心のドキドキ、ワクワクが溢れ出てきている自分がそこに居た。

時間が多くかかりそうですが、自分なりに「風の時代」をどのように進めば良いか結果を出したいと思
います。

(※1):2022年11月に国連の世界人口推計2022年版で世界の総人口が80億人を超過していることが明らか
    にされている。
投稿者 kenzo2020 日時 
物質の時代から、自分自身の時代へ。そう読み取った。
確かに以前は、人よりもかっこいいもの、良いもの、高価なものに憧れていた。しかし、コロナもあり、自分が歳をとったこともあるのか、周りの目を以前ほど気にしなくなり、服もユニクロでいいか、わざわざ都会にいかなくとも家の近くのお店でいいか、どうせ人に会わないんだし、と思うようになり、物質からは遠ざかった気がする。
コロナで、遠くには行けないものの、近場での経験を重視したり、飲み会が減って健全、健康となり100%の自分が見えてきたりと、自分という内面に目を向けられる時代になったと思う。
しかし、そのような自分ファーストの心構えがトーンダウンしてきた感がある。例えば、ちらほらと以前のような半ば強制的な飲み会も見られるようになったり、わざわざ遠いところへ出張したり、などがある。今後はそのようなマインドが淘汰されるのか、あるいは生き残っていくのか世の中の動きに注目していきたい。
投稿者 sikakaka2005 日時 
風の時代は、時代に付いていくのがしんどいと思う。なぜなら、時代の変化が早いからだ。すでに、現象として現れているので、2つ紹介したい。

1つ目が経済的な変化だ。最近スーパーに行くと目に見えて商品の値段が高くなっている。ここ数ヶ月で1割以上値段が上がった商品も多い。つまり、物価が上がっている。物価の上昇が起きた理由は主に、ウクライナ-ロシアの戦争と円安だ。ウクライナ-ロシアの戦争では、戦争の影響により、ロシアから安く天然資源を調達することができなくなり、エネルギー価格が高騰して、モノの輸送コストや生産コストが上昇したことが大きな理由だ(戦争終結になる様子は残念ながらない)。次に円安では、アメリカで急激なインフレが起こり、FRBがインフレを収束させるために、金利を早いスピードで上げた。その結果、インフレは落ち着いてきたが、日米の金利差が拡大したことにより、円を売ってドルを買う動きが急速に増えた。そのため、円安に振れて、モノの輸入にかかるコストが上がったのだ。

日本でインフレになっているということは、つまり、円の価値が下がっているのだ。だから、現金を貯めておけば安全だと考えている人は要注意だ。なぜならば、インフレによって現金で買えるモノが減るからだ。インフレの世の中では、現金だから安心とは言えない。だから、今後は現金などの資産を自らで守る行動が必要になる。また、日本でインフレが落ち着いてくれば良いが、そうはならないと推測する。なぜなら、給料が上がっているからだ。ここ数ヶ月で給料アップを宣言した会社が大企業をはじめ増えた。インフレが起きる構造は、給料と物価が交互に上がることで傾向が強まっていく。歴史的にも最近のアメリカの状況でもそう言える。だから、今の日本はインフレが続く準備が整ったと言える。今後、まだインフレが続いていく世の中を想像してほしい。これまで長い間デフレだったのに、急激にインフレになっているのだ。正直しんどい気持ちになる。

2つ目はChatGPTの登場だ。使ったことがない人が多いと思うが、あれはすごい。アイデアを出したいときや、形式的な文章を作るときは便利だ。さらに、エクセルで操作したい内容を伝えると、マクロのプログラムを自動生成する。今後は、マクロに限らず、Officeと連動するようになる。そうなると、たとえば、エクセルの数字を分析して自動にグラフを描画したり、パワーポイントを自動生成したり、Outlookで長いメールを要約したりできるようになる。商品名は「Microsoft365 Copilot」だ。まさに我々の業務を進める上で、副操縦士(Copilot)になってくれるのだ。こうした動きを見ると、我々の業務の一部は、ChatGPTのようなAIツールに代替されることが予想できる。

さらに、もっと複雑なこともできる。たとえば、セミナーのアジェンダの作成、セミナー中に実施するワークショップの内容の提案、販売の告知文の作成、店舗の売上アップ施策の提案、インタビューの質問項目の作成が可能だ。もちろん提案された内容は人が精査することは必要だ。全自動とはいかないまでも、今後のバージョンアップで精度は高まるだろう。つまり、AIツールを使いこなすことは、優れたコンサルタントを低価格で雇うことに等しい。したがって今後、AIツールを使う人と、使えない人とでは、生産性に圧倒的な差が出てしまうのだ。これは使わない手はないものの、AIツールを使いこなせるようになれと言われるのはどうだろう。これもしんどい気持ちになる。

では、このような変化の激しい時代に、我々はどうすればよいのだろうか。解決策を2つ挙げる。1つ目は、新しい知識やスキルを身につけることだ。たとえば、経済を知り、資産運用の知識を身につけて、AIツールを使いこなせるようになるのだ。これらはしんどいものの、多くの人に必要なことになるだろう。

2つ目は健康管理だ。特にメンタルの管理だ。なぜなら、変化の激しい時代では、メンタルを正常に保つことが難しくなるからだ。変化の激しい時代では、不安を感じることが多くなる。たとえば、新しいテクノロジーを使った業務に慣れることはできるか?とか、経済の激しい変化に合わせて自分の資産を守っていけるか?とか、務めている会社はこの時代に潰れないか?とか、誰を信用すればいいのか?などといった悩みが増えて、日々不安な気持ちになることが増えるだろう。こうした不安を感じ続けていると人はどうなるか。うつ病をはじめとした精神疾患になりやすくなる。つまり、風の時代は、精神疾患で病む人が増える社会になると思う。風の時代では、日々体調管理に加えて、メンタル面の管理により一層務めながら、この荒波を乗り越えていきたい。
 
投稿者 Cocona1 日時 
私はこれまで、「風の時代」と言われても、よく分かっていなかった。どこから吹くか分からない風に乗れなければ振り落とされてしまう時代だと、なんとなく想像しては、不安を感じていた。今までのどっしりと安定した土の時代からの変化を考えると、急に補助輪なしの自転車に乗せられたような気持ちだった。

しかし本書を読んで、「風の時代=コロナ禍の延長である」と自分の中で意識がつながり、ようやく風の時代を実感できた。きっかけは、コロナ禍と風の時代が同じ特徴を持っていることへの気づきである。コロナ禍において私が一番とまどったのは、今までの知識では対応できず、常に変わる状況にさらされ続ける異常さだった。そして本書から、これはそのまま風の時代の特徴なのだと学んだ。風の時代は、コロナ禍の異常事態が通常になっていくのだろう。その意味で、著者が「新時代の到来を告げるもの」として解説しているコロナは、まさに新時代の象徴である。

コロナ禍と風の時代が同じ特徴を持つとすると、コロナ禍での学びが風の時代にも活きるのではないだろうか。私がこの3年で学んだのは、「意見を変えることを悪としない心構え」だ。なぜなら、コロナ禍のように事態が常に変わる状況では、それに合わせて意見が変わるのも当然だと考えたからである。しかしSNSなどを見ると、ワクチンやマスクに対する意見について、著名人が過去と違う発信をすると、批判的な人が多かった。そんな人はきっと、風の時代では振り落とされてしまうだろう。確かに今までの土の時代は、初志貫徹が美学だった。一方、これからの風の時代は、「今までとは真逆の方向へと進路を変えることも厭わない強い意志を持つことが大事だ」と著者も書いている。風が変われば、意見も変わるのだ。私は、他人も自分も意見を変えることを悪とせず、認め合えるように心がけたい。

風の時代について理解が深まったところで、どこから風が吹いても乗れるようになるにはどんな行動をしたらいいか、具体的に考えてみた。すぐに思いつくのは、新しいものに色々と挑戦することだ。もちろんそれもやりたい。ただ私は、苦手で避けてきたことにアプローチを変えて再チャレンジするのも、風の時代に効果的だと考える。

その理由は2つある。1つ目は、好きなことを増やすのと同じくらい、嫌いなことを減らすのも大事だからだ。どこから吹くかわからない風に乗るには、新しいことだけ挑戦していても、「好きなこと」しか増えない。嫌いな風が吹いてきたら乗れないのでは、風の時代には弱いのだ。

2つ目は、今は「できない」にも価値が生まれてきているからだ。土の時代は、「できること」しか価値がなかった。だからこそ皆、資格をとったり、仕事の肩書を上げたりすることで、自分の「できる」を必死に積み上げてきた。しかし最近は、「できない」も売りになってきているように感じる。SNSで素人の「やってみた」コンテンツが大人気なのは、分かりやすい例だろう。話は少し逸れるが、「できない」にも価値を見出す意味では、悪評ばかりを耳にしていた「ゆとり教育」は、風の時代の先取りだったのかもしれない。なぜなら、ゆとり教育では「できるだけが優れている」をいち早く無くそうとしたからだ。だが、時代に対して少し早すぎたようである。

このように新しい時代には、風は苦手も吹き飛ばしてくれる。そもそも昔は、何かを学ぶには身近にいる先生からしか教わることができなかった。嫌いの理由は、その先生との相性が悪かっただけかもしれない。今は幸いにも、インターネットの動画などを探せば、教わる先生は世界中にたくさんいる。ならば、過去に苦手に思ったことでも、今こそ克服してみるのは、風の時代に合っているように思う。

ちなみに私ごとだが、2022年1月にしょうおん先生の速読セミナーを受けた。読み書きなどの国語の苦手を克服したかったからだ。あれから1年3ヶ月。速読の訓練は続け、セミナーで勧められたこの課題図書も、毎月参加している。正直、国語力はまだまだ伸びしろだらけだ。しかし私にとっては、速読セミナーのおかげで新しい人との繋がりが生まれたことが思いがけない変化だった。つまり著者が、風の時代に欠かせないものとして挙げている「ネットワーク」を、速読セミナーを通じて新たに持つことができたのである。苦手の克服に挑戦したことから、新しいネットワークにつながった、まさに風の時代の良い変化だと私は考える。そのきっかけとなった速読セミナーが、本書で風の時代の導入期と言われている「2020年から2023年の3年間」にあったことに、私は星の導きを感じた。

そういえば、今年はまだ、苦手に挑戦していない。何を克服しようか。苦手を感じて疎遠になったあの人に、久しぶりに連絡してみるのもいいかもしれない。そこからまた新しい風を感じられると期待して、前向きに取り組みたい。
 
投稿者 shinwa511 日時 
本書を読んで、風の時代では自分と他者との分断が深まって来たのだ、ということを感じました。

そのように考えた理由が、風の時代となり人々の思考や判断が流動的となり、思考や意見の移り変わりが激しくなる時代になっているからです。

本書にも書かれている通り、風の時代は産業革命以来の商工業を中心に発展してきた「土の時代」とは異なり、経済活動や社会構造が大きく変わっていきます。社会構造が変わるという事は、その中で生活している人々の思考や価値観にも変化が起きるという事です。

つまり、一つの場所に留まっていた土の時代とは異なり、風の時代では固定概念に固執し続けて居て良い世界ではないという事です。、昨日と同じ生活が毎日続いていくという時代ではないのです。

世界中で突然起きた変化が、ウクライナとロシアの戦争です。両国の戦争は、様々な分断を生みました。ロシア国内でもウクライナ侵攻についての意見は分かれ、侵攻を積極的に進めて戦闘に進んで参加する人々や、予備役の部分的動員令による、徴兵や国内の不安な情勢を回避するため、ロシア人がビザなしで入国できるジョージアやトルコに避難する人々を生み出しました。

ウクライナ国内でも侵攻するロシアと戦う事を選んだ人々と、戦闘を避けて難民となる人々、故郷を離れず暮らし続ける人々、ロシアによる支配を望む親ロシア派などウクライナ国内でも、分断は進んでいます。

さらに、ロシアによるウクライナ侵攻を阻止するために、ウクライナへ支援を行う諸外国の中でも、分断は進んでいます。

例えばアメリカ国内では、今までに行った数兆円にのぼるウクライナへの武器供与や、支援物資の対応について意見が対立しており、積極的なウクライナ支援を進める民主党と与野党の間でも支援賛成や反対の意見が分かれ、共和党内でも継続した支援を続けるべきであるという意見と、ウクライナへの支援を打ち切ろうとするアメリカ第一主義を掲げる意見とで分かれています。

日本でもウクライナへの支援物資活動や、難民を受け入れる活動を続けていますが、国内の情勢を見ると、ウクライナへの支援を進める一方で、日本の企業が出資していたサハリン2の開発プロジェクトを今後も継続するのかどうかで意見が分かれています。

また、コロナによる一定以上の距離を保つ分断による影響は、経済活動の活性化を阻み、貧困による格差は世界中で鮮明になりました。

持つ者と、持たざる者という2極化が進むと、今まであった繋がりが絶たれてしまいますが、別の新たな繋がりを生み出すようにもなります。

例えば、近年のSNSの発展により、自分の好きな事や得意な事を発信し、共感する人が繋がり合い、大きな蜘蛛の巣を作るようにネットワークを形成していくようになった一方で、自分達の意見に反対する人達とは完全に関係を絶ってしまうなど、繋がりを分断する姿勢が鮮明になっています。

誰とでもSNS上で気軽に繋がりを持てるようになった現在、他人と繋がり離れる事に対して躊躇しなくなった社会の中で生きていくためには、柔軟性を持ちながら自分自身が考える立場によって、立ち位置を変え続けていくしかありません。

チャールズ・ダーウィンは『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるわけでもない。 唯一生き残るのは、変化できる者である。』という言葉を残しています。分断が進む世界では相手を変えるのではく、自分自身がより良く変わっていく事で、外にある世界をより良く変えていく事が可能になるのです。

その為には、自分の心を素直にし、自分の興味や関心を示す事をもっと増やしながら、自分はどの立場の意見を支持するのかを決める為に、より多くの知識や経験を持たないといけないと改めて感じました。自分の知識や見聞を広げながら、自分が必要とする選択肢をもっと増やしていくようにします。
投稿者 daniel3 日時 
「占星術だけを学ぶ人」と「占星術も学ぶ人」は似ているようで実は全く似ていない。なぜならば「占星術は風の時代の追い風を受ける帆としての役割を担うため、両者の恩恵の受け方に大きな差がある」からである。それなのに似ていると考えてしまう理由は「占星術を学ぶという表面上の行動が同じ」だからである。

新春セミナーの課題構文で、占星術の活かし方について書いてみました。ただ、これだけでは文章の意味を理解できない部分もあるかと思いますので、次の段落で詳しく説明します。

まず「占星術だけを学ぶ人」とは、個人の能力を鍛えることなく占星術だけに頼る人のことを指します。次に「占星術も学ぶ人」とは、個人の能力を鍛えつつ、さらに追い風を受けるために占星術を学ぶ人のことです。両者が似ていない理由を示す部分については、前者の能力が不十分のため占星術を活かしきれないのに対し、後者はその恩恵を受けることができると考えます。なぜならば、帆も占星術もそれ単独では力を生み出すことはできませんが、マスト(帆柱)・個人の能力と組み合わせることで大きな推進力を発揮することができるからです。冒頭の結論の最後で似ていると考えてしまう理由については、追加の説明は不要だと思います。次の段落では、占星術で引き出す元となる、風の時代で必要とされる個人の能力について解説します。

参考となったのは、著作家・経営コンサルタントとして活動している山口周氏の著書「ニュータイプの時代」です。数年前の課題図書ですが、読んだことのない方のために補足すると、本書で解説している時代の変化を、別の角度から解説している本と考えられます。その理由を説明していきますが、まず本書で解説している時代の変化とは、土の時代は「経済・組織・資産・学歴・ブランドが支配」的であったものが、風の時代は「情報・オリジナリティ・センス・波長が主軸に」なると要約することができます(本の帯からの抜粋です)。一方「ニュータイプの時代」では、「役に立つから意味があるへ」や、「ローモビリティからハイモビリティへ」といったキーワードを使って、時代の変化を解説しています。両書籍とも時代の変化の方向性は類似していますが、一方は占星術の切り口から、もう一方は経営コンサルタントして時代の流れを捉えて解説を加えています。それが、「ニュータイプの時代」が本書を別の角度から解説している本と考えた理由です。

そんな「ニュータイプの時代」の中で、求められる個人の能力として「論理偏重から論理+直感の最適ミックスへ」というキーワードがあります。このキーワードについて解説を加えると、これまで論理一辺倒であった経営やビジネスのあり方に警鐘を鳴らし、直感(センス)を鍛え、美意識を養うべきと主張しています。すなわち、美意識を養うことで、利益のみを追求してグレーゾーンの分野で一時的に儲けた後に、裁判で違法性があるとして手痛いしっぺ返しをくらうことなどを避けることができます。さらに、Googleが「Don't Be Evil(邪悪になるな)」と表現していた美意識を持つことで、社会に共感をもって受け入れられ、多くの人の役に立つ事業を展開することも可能になります。このように、Google社員のような世界のエリートは、これからの世の中に必要とされる能力に早々に気付き、数年前から美意識を養い、風の時代に合った学びを進めています。そのような状況の中で「占星術だけ」を学び個人の能力アップを怠るようでは、十分な推進力を得ることはできないでしょう。そのため、マスト(帆柱)となる「論理+直感の最適ミックス」といった能力を鍛えた上で、占星術を帆として組み込んでいく人が大きな恩恵を受けられるのだろうと考えました。なぜならば、得意不得意がある「論理+直感の最適ミックス」についても、占星術を上手く取り入れ補うことができれば、その人に合ったやり方で風の時代に最適化した行動をしていくことができるからです。

以上述べてきたように、風の時代に占星術を学ぶことは、追い風を受ける帆の役割を担ってくれることと思います。しかし、占星術だけを学んでもマスト(帆柱)の役割を担う個人の能力を鍛えないと、十分にその効果を発揮することができません。そのため、「ニュータイプの時代」を参考として「論理+直感の最適ミックス」を鍛えつつ、個人の資質に合うように占星術を上手く取り入れ補うことで、風の時代を乗り切っていこうと考えました。
 
投稿者 masa3843 日時 
本書は、物質重視の時代である「土の時代」から、情報や繋がり、思考など目に見えないものが重視される「風の時代」への変化について解説した本である。新型コロナウイルスの蔓延により、社会は大きな変化を遂げた。新型コロナウイルスが新時代の到来を告げ、土の時代から風の時代へと人類を強制移行させたのだ。この変化は不可逆的で、コロナ前の社会へと戻る兆しは見えない。オールドタイプである40代の私が、この新しい風の時代を生き残っていく方法はあるのだろうか。私は、今の若い世代の特徴を理解し、彼らにシンクロすることなのではないかという仮説を立てた。本稿では、所謂Z世代の特徴と風の時代の符合について考察することで、新時代を生き抜く方法について考えてみたい。

風の時代に関する解説は本書に譲るとして、Z世代がどのような世代か整理しておこう。Z世代とは、一般的に1997年頃から2012年頃生まれの人々のことを指す。年齢としては、2023年現在で10代から20代前半の世代だ。彼らは、デジタル技術とインターネットが普及した時代に生まれ育ったため、ICTなどのテクノロジーに対して理解が深く、「デジタルネイティブ」とも言われている。スマートフォンやタブレット端末、ソーシャルメディア、オンラインゲームなどを日常的に利用することが当たり前となっている世代なのだ。Z世代の若者と仕事をする中では、仕事への向き合い方やコミュニケーションの取り方において違和感を感じることも多い。ただ、そうした違和感も、土の時代に染まっている私達旧世代が、新しい風の時代に対して感じている違和感と捉えることもできるのかもしれないのだ。

では、Z世代の特徴と風の時代の符合について、具体的に3つ挙げてみたい。Z世代1つ目の特徴は、繰り返しになるが「デジタルネイティブ」であること。Z世代は、SNS全盛の時代に育ったため、積極的に情報を共有し、不特定多数の人と水平的なつながりを作ることに長けている。インターネットやSNSを通じてネットワークを構築することが当たり前になっているため、上下関係を伴わないつながりを作りやすいのだ。この特徴は、本書で語られている「繋がり」やネットワークを重視する風の時代にマッチしていると言える。Z世代は、縦社会だった会社・組織重視の働きから脱却するために不可欠のネットワーク構築力を有しており、そのため風の時代との親和性が高いのである。

2つ目の特徴は、「多様性」だ。Z世代は、多様性や社会的正義に関心があり、差別や偏見に対して嫌悪感を持つ。自己表現や個性を尊重する傾向があるのだ。Z世代がこうした特徴を持つ理由は、世界中の様々な文化や価値観にアクセスしやすい環境で育ったことで、SNS等を通じて世界中の人々と交流し、様々な情報に触れることができるため、多様な文化や価値観を受け入れることに慣れているからだ。本書によれば、風の時代では大量生産・大量消費からの離脱が進み、環境に配慮されたサステナブルで個性的なアイテムがヒットする。個人の色があるアイテムを使いこなして個性を出すことが求められる風の時代においては、多様性を受け入れて個性を全面に出すZ世代が活躍する機会は多いと言えるだろう。

3つ目の特徴は、「働き方」である。Z世代は、学歴やキャリア、社会的成功よりも、自己実現やライフスタイルに重きを置き、フレキシブルな働き方を求める。組織に縛られた働き方を嫌い、自身の好きなことをやりながら仕事をしたいと考えているのである。本書では、風の時代においては誰もが複業収入を得る世の中になると予測している。さらには、副業や複業、正社員契約といった働き方にまつわる形あるものがなくなっていく未来予想図を描いている。つまり、「働く」という概念が徐々に薄れていき、「BEYOND WORK」の時代へ突入するのだ。そのため、フレキシブルで自由な働き方を通じて、自身のやりたいことを突き詰めるZ世代は、風の時代にマッチすると考えられる。

こうしてZ世代の特徴を見てみると、風の時代と符合する点が多い。そうなると、私達オールドタイプが彼らに対して感じる違和感というのは、新時代に対して感じる違和感と言い換えることができる。例えば、仕事に関する感想や愚痴を頻繁にTwitterへ投稿する若手社員。例えば、出会い系サイトで知り合った男性と飲みに行く部下。例えば、テレワークばかりで直接的なコミュニケーションを取ろうとしない後輩。強く違和感を感じたこれらの行動は、土の時代においては「不正解」だったかもしれないが、風の時代においては「正解」かもしれないのだ。そうであるならば、Z世代の感覚を少しでもインストールすることが、風の時代に適合する近道になるのかもしれない。違和感を無視して意識的にZ世代の感覚を取り入れる努力を続けることができれば、少しずつ彼らの価値観に近づくことができる。私は、風の時代と親和性の高いZ世代を理解し感覚を近づけることが、風の時代を生き抜くための有効な方策になると思う。
投稿者 1992 日時 
本著内には風の時代にフォーカスされるのが「空気感」や「精神性」(P13)とある。土の時代の物質的な豊かさに価値基準をおいた時代とは真逆の形のない、手でつかめないモノに価値が新しく代わるという。加えて、農耕革命と産業革命に続く情報革命というサードパラダイムシフトをというべき行動様式の変化を迎えているというのだ。確かに、情報を得るツールは多岐にわたり、情報が伝わるスピードも量も多くなったと感じる。総務省の統計(「平成18年度情報流通センサス報告書」)によると、1996年から2006年の10年間で、テレビやパソコン、携帯電話などを通じて、我々が接する情報量は530倍になったらしい。なおさら、その流れは続き2023年でも情報量が増えているのは容易に想像ができる。「精神性」に関しては、LGBTのような性の多様性が社会的に認知されたり、人種差別問題やマイノリティを取り巻く問題が声高になっている。これは、人類の在り方というべき全体的な精神性という面にフューチャーされている。

風の時代に自分を最適化する方法というタイトルとおりに、前回の課題図書未来の年表にあった日本の人口減という問題に対し風の時代的に適した対処方法を考察してみようと思う。
未来の年表で超高齢化社会と10~50代の労働生産層の相対的な減少により、様々な問題が発生するという。例えば、ドライバー不足により、バスの運航、110番しても救急車こない。他にも、高齢者が続々と亡くなるため、火葬場が不足するなどがある。
ドライバー不足について風の時代的な考察する。

1つめ、ドライバー不足の解消の特効薬はAIを使用した無人自動運転ではないだろうか?
最近なにかと話題のchatGPTのようなAI技術やロボット工学が発展し、ロボットや自動運転の自動車を用いてモノを運ぶことができるようになれば不足したドライバーをカバーできるのではないでしょうか?人間ドライバーの配置は救急車やガソリンのような危険物の取り扱いといったリスクのある運搬に集中でき、不足をカバーできるようになるのではないかと考えました。

現段階の問題では、日本では法律的に運転自動化はレベル3まで(自動システムと運転者が必要)で、私が述べたような完全システムでの運転自動化レベル4以上での走行が許されていないことである。
例えば、自動運転車を事故を起こした場合の責任の所在を決めることはできるのかといった問題点もある。

しかし、風の時代ならばこのような問題もスピート感をもって今後対応されるのではないだろうか。
日本が先んじて導入するかは不明だが、テクノロジーの発展により他国が無人運転自動車の事例を作り、日本がこれをまねて導入する。

救急車の搬送人員の年齢比をみると高齢者が約60%という令和3年の統計があった。高齢者の方こそ、もっと長生きしたいのならば自動運転技術を推進し、そんなことをマニュフェストに挙げる政党があればどんどん投票する。テクノロジーを使いこなす若者ではなく、AIってなにみたいな高齢者により、テクノロジーが社会に浸透するのは皮肉だが、結果としては自動運転どんどん採用され、ただモノを運ぶドライバー減り、人のみを運ぶドライバーが増える社会になるという可能性はあるのではないだろうか。(救急車のドライバーは消防職員のため、資格が必要なことは簡略しました)
 
投稿者 H.J 日時 
西洋占星術の世界では、2020年12月より「風の時代」と呼ばれている。
それは約200年に1度、エレメント(火、地、風、水の4種類が順に移動)が変わることによるものだ。
本書は「風の時代」の説明から適応する考え方までを教えてくれる一冊だ。
「風の時代」とは、一言で言うならば変化が激しく予測が困難な時代。
残すべき大切なものを残しながらも社会全体が大きく変化する時代であり、空気感や精神的な要素が更に重要とされる。
そんな「風の時代」に、似た様な概念はビジネスの世界にも存在する。
それがVUCA(Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性))である。
変化が激しく、全体が複雑化し、予測が困難な状況を指している様に概念は似ている。
双方の方向性は一致している。

私はこの様な時代の中で「どうなりたいか」よりも先に「どうありたいか」という在り方を持つことが大切だと感じた。
理由を述べる前に、それぞれの言葉を簡潔に定義すると、
「どうなりたいか」は夢や未来像
「どうありたいか」は自分自身の在り方や自己の軸
である。
そして、上記の結論に至った理由は、風の時代では変化が速く、未来の状況や社会状況などの外的要因を予測することが困難なため、夢や未来像を固定しても思う様なところに辿りつきにくいからだ。
辿り着いてもその先はわからない。
この点は、変化が比較的ゆったりとしている土の時代(今までの時代)には当てはまらなかった部分である。
例えば、土の時代は「どうなりたいか」に会社員を設定すれば、良い大学を出て良い企業の会社員になれば終身雇用の元で安定した生活ができる。
しかし、本書でも述べられている様に、風の時代は変化が速く、終身雇用の神話は崩れようとしている。
そうなる以上「どうなりたいか」だけでは厳しい。
そのため、「どうありたいか」という軸を先に持つことが、風の時代の生き方としてポイントになる様に思う。
なぜならば、「どうありたいか」という自分自身の在り方や軸があれば、どのような状況下でも、柔軟に変化に対応することが可能となるからだ。
つまり、大切なことは自分が「どうありたいか」を先に考えることだ。

例えると、メジャーリーガーの大谷翔平選手の二刀流決断のエピソードがある。
大谷選手といえば、メジャーリーグでMVPを獲得するなど、今や世界を代表する野球選手の一人である。
そんな彼を象徴する言葉が「二刀流」だ。
投手と野手の両方をこなすことができる選手のことを指し、投手でも野手でもレギュラーを張れる実力を持つ者がそう呼ばれる。
だが、元々メジャーリーガーになる夢はあったものの、二刀流になる夢までは描いていなかった。
彼の高校時代の目標を書き記した曼荼羅チャートを見ると、投手に関するものだけで、野手については記載されていない。
ドラフト時の報道では、投手と野手のどちらで行くかを決めていなかった。
「元に戻すことが難しい」と言う理由から投手に絞って身体作りをしていたという話もあったほどだ。
しかし、高校卒業後すぐにメジャーを目指していた大谷選手を強行指名した日本ハムファイターズのフロントや当時の監督である栗山氏からの提案に心を動かされ、二刀流に挑戦することを決断した。
実力に幅があるアマ球界では投げて打ってという二刀流は珍しくない。
しかし、プロの世界やメジャーリーグは実力者の揃う世界であり、
その世界で二刀流に挑戦することは極めて異例だ。
ここで過去の発言を遡ると「誰も成し遂げていないことに挑戦することに意味がある。」と語っている。
これこそ私の言うところの「どうありたいか」である。
そして、この「どうありたいか」という自身の在り方と球団からの想定外の提案がマッチしたからこそ、日本から世界に名を残す二刀流が生まれた。
もし、単にメジャーリーガーになりたいという「どうなりたいか」だけを追いかけていたら、メジャーリーガーにはなれただろうが、今の二刀流の大谷選手を見ることはできなかっただろう。
勿論、二刀流で成功する大谷選手が凄すぎるのは言うまでもない。

例え話が長くなってしまったが、風の時代において、自分が「どうありたいか」という軸を先に明確に持つことが重要だ。
風にも負けない軸という柱を持つことで、外的要因の変化にも柔軟に対応ができる。
「どうなりたいか」も重要ではあるが、変化が早い時代では、こだわるのは危険だ。
「どうありたいか」が先にあり、その延長線上に「どうなりたいか」がある。
風の時代では、この両輪を回すことの重要性が増している様に感じた。
では、私自身に「どうありたいか」と自問自答すると答えに詰まる。
このままでは、風に流されていくだけである。
早めに「どうありたいか」を持とうと決意した。
 
投稿者 Terucchi 日時 
“風を感じて生きてみる”

本書は、星読みであり、ヒーラーでもあるyujiが占星術の観点から、これからの時代について書いた本である。占星術から見るとに、2020年からちょうど時代が切り替わり、それまでが土の時代であったのに対して、それ以降は風の時代になったとのことである。ここで、土の時代とは物質優先に対して、風の時代は精神面や空気感などの物質以外の目に見えないものが優先される時代であるとのことである。私は本書を読んで、まさに時代の変わり目に立っていることを感じた。確かに、今世間で聞こえて来ることは、時代が変化しているとは思うが、本書によると、私が思っている以上に変化していくという事なのである。実は、そのような変化に、私は付いて行けるのであろうか、と正直不安に思ってしまった。しかし、風の時代になるということは、実は悪くなるのではなく、一段階上のステップへ変化していくのである。すなわち、今までの土のような固い閉鎖された世界から柔軟で動きやすく解放された世界に変化していくのだ。じゃあ、その変化にどう対応していくか。私は“風を感じて生きる”ことが大切だと考えるが、以下にそれについて書いてみたい。

まず、私は風を感じなければ始まらないと考える。そのためには、追われた生き方では風を感じることはできないということを指すのだ。そよ風を感じるような自分でいなければならないと考えるのだ。ここで、土の時代を考えた場合、象徴的だと思ったのが、本書のp44で著者が書いているような勤勉さやp25で書かれているような落ちゲーの感覚である。私自身も一昔前にはまさに仕事は休日もなく残業続きで、落ちゲーもよく遊んだ。ここで、どちらも共通することを考えると、追われている感覚である。休日もなく仕事に追われているということは、その当時は、仕事で考えると、それが美徳であり、達成感だったのだ。では、この追われている感覚は正しいことなのだろうか?私は否だと考える。なぜなら、そよ風のような小さなものを感じることができないからだ。すなわち、追われることは、何か大事なことを気付くチャンスを逸していると考えるのだ。本書でも取り上げられているが、コロナによって、それまでの忙しかったことが、緊急事態宣言などで否応なく、忙しさが止まってしまった。それによって、個々人にとって、余白ができて、気づいたのではないかと感じるのである。すなわち、この余白があれば、そこへ吹いて来た風を感じれるからだ。まずは、自分の生き方を見直し、ちょっとした風にも気付くことができるように、日々に余白を持った生き方をしていくことが大切であると考えるのである。

次に、風を感じるキーワードとして、p82にあるような“波動の時代”及び“バイブスの時代”である。これは理屈ではない感覚を指すと私は考えるのだが、具体的には、p110にもあるように、五感を通して、体感することが大切であると考える。例えば、登山を考えた場合、標高何mという知識や誰かが撮影した写真を見て満足するのでなく、実際に登って見て、体験することが、五感を感じることになると考えるのだ。そうすれば、景色を見る視覚だけでなく、川の音や鳥の声によって聴覚が刺激されたり、風や花の匂いによって嗅覚、水を飲むことやお弁当を食べる味覚、地に足を踏みしめたり岩肌を触ることによる触覚などが刺激され、頭で考える以外の感覚が働くのだ。次の時代は理屈以外の感覚も必要となり、これがバイブスを感じることにつながると感じるのだが、言い過ぎではないと私は考える。

では、注意しなければならないことは何であろう?私は個人で責任を持つということであると考える。風の時代はp107にもあるように、『“I”、つまり自分の色・個性を出していく』ということが大切である。それは、土の時代の集団の束縛から解き放たれ、自由に風のように飛んで生きていくことができることでもあるのだ。ただ、良い面ばかりではない。自由に行動できるということは、責任も伴うものなのだ。例えるならば、海外の旅行をツアーで行く旅行と個人で行く旅のような違いである。もしツアーであれば、旅行の代理店が企画してくれて、当たり外れなく、観光できる。それに対して、一人旅は自分で企画して行動しなければならない。もし間違ったバスに乗ってしまい、目的地とは正反対の方向へ行ってしまうのも、自己責任である。私は若い時からの趣味であるが、海外の一人旅が好きである。数年に一回は旅をする。最近では、先週、一週間の休暇を取り、海外の一人旅をして来た。ちなみに、航空券だけ取得して、後は現地に着いてから考えた(正直言うと、日々の仕事が忙しく、考える暇がなかったのが本音。笑)。結果として、異国の空気感を味わうことができたと思う。確かに、間違ったバスに乗ったりもあったが、一人で何とか辿り着いたり、他の一人で旅している人とも出会ったり等々、有意義な経験ができた。もしこれがツアーであれば出会えなかったり、経験できなかったと感じた。これも、この私の感想文で先に書いた余白を作っていたからこそ、風を感じ、更に、自分で行動して五感を通して、感じたからこそ得られた経験だったと思うのだ。

以上、この本は既に来ている風の時代を考える上での良いきっかけとなました。紹介して下さりあがとうございました。
 
投稿者 str 日時 
「風の時代」に自分を最適化する方法

風の時代とは、あらゆる依存との決別。しがらみからの脱却。それらが“許される”というよりも“認められる”時代になってゆくのだろうと感じた。

例えば、音楽にしても本でも映画でも、デジタル化された今の時代では端末一つで気軽に触れることが出来る。そうした中でも、敢えてコンサートやライブ会場に出向く。紙媒体の本に拘りを持つ。実際に映画館で視聴し、Blu-rayなどで手元にも残しておく。またはネットで見た絶景や世界遺産の地を実際に訪れてみるなど。そこで「やっぱりリアルで体験するのが一番」と感じる人もいれば、「デジタルでも十分だったかな」と感じる人もいるだろう。

これまでは大量に生産され、そして消費され、興味が無くなればやがてゴミへと変わっていたモノに対する意識と共に、人それぞれが持つ価値観も少しずつ変化しているのかもしれない。人との繋がりも同様に、苦手な相手との付き合い。断れない誘いなど、今でも当然あるだろうけれど、かつてはそれらを断ち切ってリアルのコミュニティで孤立してしまえば、生き辛い事この上ないだろう。最も私自身はそのような経験はなく、リアルでの繋がりも大切にしていきたいとは思っているが、仮にそのようなことになったとしても、自ら居心地の良いコミュニティを探すことが然程難しくなくなったこと。そこから思いもよらぬ所で奇跡的な繋がりが生まれる可能性もゼロではないことを考えれば、隔絶されたコミュニティ内でしがらみに耐え抜き、ようやく手にした出世や昇進といったものの価値観すら薄れてきているように感じる。

これからの風の時代、自分自身のエゴ以外の部分。特技や個性といった人と異なる部分が以前より尊重される。もしくは評価してもらえるコミュニティを自ら探すことができる時代になっていくのかもしれない。「デザインは全く好みじゃないけど人気車種だから」とか「全然似合ってないけど流行りのブランドだから」といった依存を捨て、自分なりに「似合ってる」と思える心地よいライフスタイルを目指していきたい。

『みんな違ってそれがいい』

自身のアイデンティティにもっと素直に向き合っていこうと思う。
 
投稿者 LifeCanBeRich 日時 
“確固たる自身の個を見つける”

「顧問先の大手企業の社員名簿に生年月日の他に生まれた場所と時間の記載箇所があったよ!
」と私の会社の人事顧問をしているコンサルタント(怪しい系好き)が嬉しそうに伝えてきたのは、本書を読むつい数日前のことだった。生年月日はともかく生まれた場所と時間が何に使われるのか?占星術をかじった人であれば言わずもがなだろう。この後に、私は本書を読んで占星術とその世界観が一気に世間に広がるのではないかという著者の思惑は大いに的を得ているなと感心したのである。多方で、私は本書を読んで戸惑いや不安、更に言えば恐怖感も覚えた。なぜなら、私がこれまで地の時代の価値基準に順って積み上げてきた社会的な立場や経済的な安定が、風の時代の価値基準に順えなかった場合に一気に無意味化、ご破算化する可能性が少なからずあると感じたからだ。その不安や恐怖感を助長するように、風の時代を象徴するスピードと情報や知識の取得に大きく影響を与えるだろうChatGPTが巷の話題をさらった。「テクノロジー業界がスマートフォン登場以来の激動期に入った」(日経2023.3.29)。高度な言語能力を持つ人工知能(AI)の実用化は、情報社会の在り方だけでなく、ビジネスや仕事の在り方も根本的に変えてしまうのではないか、その影響を私はどう受けるのか。そう考え始めると、ますます不安や恐怖感が私の心の中で大きくなっていくのであった。

さらに言えば、不安や恐怖感はChatGPTが起こすだろう外部環境の変化だけから来るものではなく、私の内部環境からも豪風の如く激しく吹き付けて来るのである。ここでいう内部環境とは、風の時代のキーワードとして挙げられている “自分の色を出す”(P.75)や“Iを出すことから始まる”(P.109)について、私が準備できていないという状況のことだ。つまり、私の個性は何か、本当にやりたいことは何か、そして使命は何か、といったことから成る確固たる自身の個が定まっていないという状況なのである。風の時代は、個の時代と言われ、個を最大限に打ち出し、その個に魅力を感じた同志と繋がり、連携をつくる。そして、その繋がることが、先行き不透明で予測が困難な状況を乗り越える助けになると想定されているのだ。しかし、その大前提となる自身の個が定まっていないのだから、私が不安や恐怖に苛まれるのは当然なのである。譬えれば、豪風にもビクともしないジェット機が必要な状況にもかかわらず、パラグライダーで無謀にも飛行に出なくてはいけないというのが私の今の心境なのだ。ただ、私と同じような心境に陥った本書の読者は少なくないのではないだろうか。なぜならば、日本の教育は個性を消す、型にはめることを暗黙的に是としており、また社会でも杭が出れば打つといった個の主張を善しとはしない風潮なのだから。兎にも角にも、私が今必要なことは確固たる自身の個を作り出すことなのだ。

では、私の個性、本当にやりたいこと、そして使命を見つけるにはどうすれば良いのか?私は2つのアプローチを今後、実践しようと考えている。1つは抽象的なアプローチで、2つめがより具体的なアプローチだ。まず、1つめのアプローチは、本書を読んだ後では明々白々たるものになるが、”世を司る理や原理・原則のようなもの”(P.32)を読み解くことができる占星術を使うアプローチだ。これは、ホロスコープから自身の星座たちが持つ感情と思考、行動の性向、及び、人生の課題を知った上で、著者が用意してくれた本書の5章(P.163~)で解説される“[12星座別]新時代の波に乗る方法”を検討、実践するというものである。私の場合は、西洋占星術の学習をもっと重ね、蠍座をはじめとする自分の星たちの性向や人生の課題をもっと深く知り、更に本書に書かれる蠍座が、風の時代に自分を最適化する方法である“コミュニティやワークプレイスなどの場所を作り上げていく”(P.209)を意識して行動することである。

ただ、この方法は抽象度が高いアプローチであるために、より具体的なアプローチを同時進行で取り組むことでより効果的、かつスピード感も上がってくると考えるのだ。その2つめのアプローチとは、ChatGPTに「個性の見つけ方を教えてください」と質問して投げて返ってきた、「自分が好きなことや得意なことを探す」、「周りの人からのフィードバックを受け取る」、「外部からの刺激を受ける」、「自分の人生経験を振り返る」という4つの回答を実践してみることである。これらの回答とその根拠を見ると、その質の高さやまとまり具合には舌を巻くものがある。しかし、それ以上に瞠目するのは回答までに要した時間がわずか30秒足らずであるということだ。これは従来のグーグル検索に要した時間の何分の1なのか。“グーグルは社内で非常事態を宣言した”(日経2023.3.29)というグーグル社の焦りも実感できた。そして、私がここでこのChatGPTを使うアプローチに言及したのは、新しく登場したものを素早く試す、情報や知識を最短で手に入れるという点で、風の時代に合致していると考えたからでもある。

最後に、感想文を書くことが当初の不安や恐怖感を随分と和らがせたことをお伝えする(原因や対処のアプローチを具体的に考える過程になったからだろう)。そればかりか、今は取って代わってワクワク感が私の内側から湧いて来るのを感じる次第である。そして、風の時代の勢いが本格化する前に本書を読めたことの幸運さを実感しつつ、加えて、必ず私は確固たる自身の個を見つけられるのだ!と思えたところで筆を置くことにする。


~終わり~
投稿者 vastos2000 日時 
あらためて言わせてください。「知識は大事」だと。
2020年に土の時代から風の時代に以降が始まり、2025年からは本格的に風の時代がやってくるとあらかじめ知っておけばやらなかったことがいくつかあります。
その中で最もやめておくべきだったと思うのが家の購入です。蔵書を収納できる良い面はありますが、移動の選択肢を狭める要因になっています。
不動産というくらいなので、土の時代にはマッチしていたのでしょう。でも風の時代には足かせになってしまう。本業に励みつつも転職のための求人情報のチェックを欠かさないようにしていますが、引っ越しができないとなると選択肢がせまい。単身赴任するとなると相当年収が上がらないと苦しい。
リモートワークが増えてきたと言っても正規雇用(←この考えも古くなるかもしれませんが)でリモートOKの所は少ないし、職種が限られる。

当面生活していくだけなら困らないのですが、10年後、15年後はどうなっていることやら。
うすうす不動産を持つことのリスクを認識していながら周りの人間を説得できなかった自分の甘さを反省しています。

終わったことを嘆いても仕方ないので、来たるべき本格的な風の時代に備え何をすべきか考えました。
土、風、水、火と4つのエレメントに分けられていて、それぞれに名前がつけられていて、その名前がつけられた意味があると思っています。
一つの組織の中で出世を目指すというのは土の時代の生き方でしょう。地面はそこから動かないので、置かれた場所で上へ上へと伸びていく。それに対して風は目に見えないし、あっちからこっちへと動き回っています。だから形のない情報が大事になってきたり、組織も縦長ではなく横長のものが活きるようになっていくのでしょう。

風をうまくとらえて追い風のように推進力とすることができるか、あるいは向かい風として受けて抵抗としてしまうか。どちらにするかは自分の考え方や行動によるのではないでしょうか。例えば、西から東へ風が吹いているときに、東へ進むなら追い風となるが、西に進なら向かい風となるように。

大きな組織は簡単に吹き飛ばされない重量がありますが、進行方向を変えるのに時間とエネルギーを必要とします。それに対して小さな組織は吹き飛ばされる危険はありますが、身軽さがあります。風に乗れば自力のみに頼る場合よりもはるかに速いスピードで進むことができます。ただ、風の吹く先が目的地とは限らないけど。

他に身近なところで「有形→無形」への変化を感じたことと言えばおカネです。
ほんの数年前まではほとんど紙幣や硬貨といった、目に見えて触ることができる物体を使用することがほとんどでした。
ここ2,3年は完全に電子マネーが主流になりました。コンビニではしばらく現金を使っていませんし、普段の買い物をするスーパーマーケットでも電子マネーです。職場の自動販売機も電子マネーが使用できるようになり、現金を使用する機会は地元の居酒屋で飲むときぐらいになりました。
私が子どもの頃は、漫画週刊誌の最後のほうにある怪しげな広告の金持ちのイメージはバスタブにお札を敷き詰めているものでした。それが今では通帳などの残高を撮影したものに置き換わりました。
最近、給与の支払いを電子マネーで支給することを認めようとする動きもでてきており、今後ますますおカネがモノであることから離れて数字に近づいていきそうです。

このような変化が起きると言われているわけですが、果たして私はそれに対応できるのか?
人間は環境に適応する生き物なので、ある程度は対応できるものと考えております。過去にも土、風、水、火の時代があり、私たちの祖先はその時代を生きてきたわけですから。
ただ、上で書いたように、うまく追い風として受け止められるかどうかは、考え方や行動にかかっていると思います。
今までのメルマガや課題図書で、時代の変化を説明されており、それらを読んできたわけですから後は行動です。
一度やり出せば慣性の法則で動き出すと思うのですが、最初はエネルギーが必要です。つい先日、そのエネルギーを得られそうなことがありましたので、その機会をうまく生かそうと思っています。そして近いうちに人生が好転したことをここでご披露できるよう努めてまいります。
 
投稿者 msykmt 日時 
"この本をどう活かすか"

本書を読むことによって、風の時代に関する知識は得られた。しかし、 この本のタイトルでもある、風の時代に自分をどうやって最適化するか、その具体的な方法については、二、三回読んだだけでは得ることができなかった。そこで、本書に紹介のあった、エレメントの重み付けワークを愚直にやってみることにした。

まず、自分のネイタルチャートをもとに、四つのエレメントのうち、 天体配置の最も多いものをメインに、その次に多いものをサブに分けた。その結果、私は「風―水型」に分類されることがわかった。これは意外であった。なぜならば、私の太陽星座は風に属するものであるから、それがメインになるのは妥当ではあるものの、太陽の次に重要視される月星座は土に属するものであるため、土がサブになるであろうと見込んでいたからだ。だから、土よりも、水の要素が多いということが、意外であったのだ。

つぎに、「風―水型」の解説を読む。すると、このような旨が書かれていた。「いままで別次元にあったため、語られてこなかった情報を、世の人たちに理解できる言葉に引き直した上で、ひろくあまねく述べ伝える宿命を持っている」と。これには、全面的に符号するわけではないものの、さいきん心あたる部分があった。

その前に、土の時代の私は、その宿命と反する行動をとっていた、という話をしたい。どういうことかというと、仕事において、メンバーをマネージメントするときに、自分の目からみた情報をもとに、一方的にコントロールしようとしていたのだ。たとえば、彼らが犯した過去の失敗事例を収集した上で、それが二度と起こらないよう、私がルールを決め、チェックリストを作成し、それを一様に遵守することを彼らに求めた。その結果、一時的にはワークすることもあった。しかし、たいていの場合は、のど元過ぎたころに、彼らは同じ過ちを起こすのだった。

そして、風の時代に入った数年前から、私はそのやり方を変えた。なぜ変えたのかというと、それまでうまくいかなかったのは、相手は理屈では理解できることであっても、一方的に押し付けられたルールであると感じているのであれば、感情面で受け入れられないため、行動につながっていかないのではないか、と考えたからだ。では、どう変えたのかというと、相手の言い分に耳を傾けるようにしたのだ。たとえば、彼らが失敗を起こしたならば、どうしていたらその失敗を起こさずに済んだのか、彼らに考えてもらうようにした。そして、ただ考えるだけでは、のど元過ぎたら忘れられてしまうため、文面に残すようにしもらった。また、考えることや、考えた結果を文面に残すのが苦手な人に対しては、ヒアリングをした。そして、彼らから引き出した言葉を、彼ら以外にも理解できる言葉に翻訳した上で、彼らにみえるように、ホワイトボードや画面共有したテキストに、文字起こしをした。そうすることによって、彼ら自身が彼らの思考をクリアに理解できるようになったようだ。そして、その結果をもとに、ルールやチェックリストを、彼らが同じ過ちを繰り返さないように、彼らにフィットするように、彼ら自身に改善してもらうようにした。その結果、彼らが同じ過ちを繰り返す頻度が減っていった。

このように、風の時代に入ってから私が実行していた、言葉に不得手な人たちの声なき声を彼ら自身に届ける、という部分が前述の「風―水型」に符号する。

さらに、ふりかえってみると、彼らの声なき声を、彼ら以外にも理解できる言葉に翻訳した上で、他の人にもエスカレーションする役目を、さいきん担うようになってきた。たとえば、あるメンバーから、そのメンバーの上長からパワハラまがいの発言をされたときいたときには、そのメンバーに代わって、その上長に私が異議申し立てをした。またあるときには、あるリーダーとそのメンバーとが、うまく意思疎通できていない状況にあるとそのリーダーからきいたときには、そのメンバーから言い分をヒアリングした上で、そのリーダーへエスカレーションした。

以上のように、エレメントの重み付けワークの結果とその解説をもとに、自分自身のさいきんの活動をふりかえってみた上で、なにか符号することがないかをふりかえることが、この本を活用するにあたっての第一歩になる。そして、その符号する部分をさらに増大させるためには、どういう打ち手を講じていくのか。それを常に念頭に置くことが肝要だ。なぜならば、すでに風の時代に突入しているため、うまく風に乗れたならば、一気に高いステージに舞い上がれるから。