コーヒー豆が値上がり中?だからどうした?

昨日NHKのニュースを見ていたら、ここのところコーヒー豆が値上がりしている云々という報道を眼にしました。

その結果、コーヒーチェーン店でも値段が騰がってきているらしいです。

こういうニュースに触れたらちょっとだけ頭を働かせなきゃいけません。こういう報道を鵜呑みにすると都合が良いように誘導されちゃいますから。誰にって、あなたをある方向に誘導することで利益を得ている人たちにですよ。

という事でちょっと調べてみると、色々とウラがあることが分かって来ました。

まず、本当にコーヒー豆は値上がりしているのか?
この記事を読むと確かに値上がりしています・・・が、直近の1年では1ポンド(450グラム)で150セント(1ドル50セント)だったのが200セント(2ドル)になっただけですよ。

もうちょっと詳しく見るには、やはりコーヒー豆の先物取引のチャートを見るのが良いので検索してみます。そうすると、
http://jp.investing.com/commodities/us-coffee-c
(チャートのレンジを「1M」にすると2010年からの推移が見られます)
確かに今年に入って値上がりしてはいますが、3年前よりも安いじゃないですか。っていうか、去年の年末あたりがここ数年で底値だっただけでしょ。

おまけにこの値上がりって、笑っちゃうような金額でしょ(1ドル50セントが2ドルですから)。これで値上げが必要って一体どういう感覚をしているのか理解に苦しみます。ちなみに私が買っているコーヒー豆は、コーヒー専門店で買っていて100グラム400円くらいします。ま、これはごく平均的な値段です。我が家では毎回カップ3杯分のコーヒーを淹れるんですが、これに使う豆が15グラムです。(フツーはもっと入れるんでしょうが、ネルドリップだとこれで充分なんです)という事は、1杯あたり5グラムですから、金額換算をすると400÷100×5で20円にしかなりません。これが33%上昇したって(1ドル50セントが2ドルになるというのは33%値上がりしたという事です)26円ですよ。

しかもこの試算って、家庭で買えるコンシューマ価格であって、大量に仕入れをしているコーヒーチェーンではもっと安いはずなんです。たぶん、先物取引で表示されるような価格とほぼ同じ金額で買っているんじゃありませんかね。450グラムで2ドル(200円)という数字を使って、先ほどの計算をすると1杯あたり200÷450×5で0.2円ですよ。まさにジャブジャブ儲かる水商売ってこれの事です。豆を奮発して1杯10グラム使っても0.4円。これが50%値上がりしても0.6円です。これでも値上げが必要なんですか?日本のマスゴミがこういう真実を報道せずに、『コーヒー豆の価格が高騰しているから値上げもしょうがないよね』というトーンを作ろうとしている意図が全く納得出来ないんですよね。

日頃からニュースを鵜呑みにするなと言ってるんですが、こういう計算をしてみると意味が分かるでしょ?

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