私の生涯で、本当に買って良かったもの

いま振り返れば、大人になって良かった事って自分で稼いだおカネで誰にも文句を言われずに好きなモノを買えるようになった事だったりします。子供の頃って、おカネが無くても親が色々必要なものを買ってくれたりするわけですが、大人になると自分で稼いで買わなきゃならない、ここが大きな違いで、つまりは広義で言えば人生とは何を買うかという事で語れるような気もしています。

とは言え、高いモノばかりを買えるわけもなく(買う必要も無く)、買い物の多くは生活必需品で衣食住に直結するものが大半です。その中でも趣味の延長線上にあるものってそれなりに大事にするし、そもそも思い入れがあるから買った時のシチュエーションを覚えていたりするモノですが、何気なく買ったものってあんまり覚えていないんですよね。しかもそんな買い方をしたのに、「これは買って良かった!」と後から思うものってあんまり無かったりします。

しかし、何気なく買ったのに、使ってみたらこれはスゴく良い、買って良かったってこころから思うものに出逢う事がごくごくたまにあるものです。私にとってその筆頭に来るのがコレです!

いろり

これは何かというと囲炉裏テーブル。テーブルの真ん中がくり抜かれていて、そこに炭を置けるようになっています。これ、我が家のリビングに鎮座しているんですが、田舎に移住した時に本当に何気なく買ったんですよ。買った時には、リビングが広いから何かテーブルみたいのがあったら良いよなあというくらいの気持ちでとりあえず買ってみた一品です。

ところがこれ、これからの季節は大活躍なんです。夏は真ん中の囲炉裏部分にフタをしてフツーのちゃぶ台になるんですが、秋になるとこのフタを外してここにバーベキュー用の炭をおこして入れるとこれが立派な調理器具に大変身。

炭をおこしたらこんな感じになります。

いろり2

あらゆる食材がこの上で焼けるんですが、炭火で焼いたら何を焼いても奇跡のように美味しくなるんですわ。野菜だろうが、魚だろうが、肉だろうがなんでも美味しくなります。真冬はこの五徳に鍋を載せたらあっという間に鍋パーティがスタートです。蟹を生のまま炙って食べたり、ご近所で頂いた鮎を炙ったり。炭が食材の水分をちょうど良い感じで奪ってくれて、しかも遠赤外線で奥までキレイに火が通る。さらに部屋が暖かくなるので暖房費の節約にもなります。

あまりの手軽さ(なんたって食事の支度は食材を切っておくだけなんだから)と、その労力に反比例する美味しさ、そして部屋中に漂う炭の香ばしい香り。炭って消臭効果もあるので、部屋の中で焼いているのに翌日になるとそれほどニオイが残っていないのも良いところです。

ただし難点は一酸化炭素が出る事。これを使う時には換気に気を付けなきゃなりません。でも我が家の場合にはリビングの上に換気扇を付けているのでスイッチを入れるだけでOK。

これを買ってから色々なモノを炙りましたが、これまでで一番美味しかった食材は何かというと・・・蟹や鮎や松茸や松阪牛というメジャー食材ではなく、なんと

焼きおにぎり!!

やきおにぎり

はい、今夜も焼きました。というか、これが食べたくて炭をおこすようなものです。玄米を炊いてそれを握って焼くだけですから、料理とも言えないレベルの料理ですが、炭火でほどよく水分が抜けて、表面がカリカリになったところにお醤油をちょろっとたらすと、その醤油が炭にのって部屋中に香ばしいカオリが漂うのですわ。もうこれだけで堪らないのですが、焼き上がったおにぎりはもう絶品のひと言。どんな高級食材もこの味には敵いません。しかもなんたってタダのおにぎりですから全然おカネが掛からないというのもありがたいところで、偶然にしろこれを買ってしまった自分を褒めてあげたくなります。

このテーブルさえあれば、都会でも出来るというところが素晴らしいと思いませんか?で、こんなのどこで売ってるんだ?って話になるわけですが、困った時にはアマゾンで検索してみろという格言通り(どんな格言だ?)、検索したらやっぱりありました。(画像をクリックすると詳細ページが開きます)

iroriamazon

設置場所が必要ですが、こたつが置けるスペースがあればどうにかなるはずですよ。一家に一台力一杯オススメします。

 

カテゴリー: 時事ネタ パーマリンク

コメントは停止中です。