以前、「私の生涯で、本当に買って良かったもの」と題したブログを書いて、我が家の囲炉裏テーブルをご紹介したのですが、これはそもそもこれが設置出来る大きさのリビングがあって、排気用の換気扇が付けられてみたいな制約があって、みんながみんな付けられるモノじゃなかったんですね。
今回はその反省を活かしたわけではないのですが、これまた非常に素晴らしい製品に出逢ったので、ここでご紹介しておきます。
これ、見た目はタダのイヤホンなんですが、イヤホンの外側にマイクが付いていまして、ここで拾った音と逆位相の音を鳴らすことで、騒音を打ち消してくれるノイズキャンセリング機能が付いているんです。これがとにかくスゴすぎるのです。
これを装着してノイズキャンセリング機能をオンにした途端、両耳から「無音」という音が流れて来たかのような静寂が、私を包み込むのです。車を運転中にこれをやると、エンジン音が隣の部屋から聞こえるような感じで、それ以外の音はほとんど聞こえません。それでも助手席に座っている人の話し声は聞こえるんですね。
自宅で読書中にこれを付けると、横でワンコが吠えていてもほとんど気にならず、読書に没頭出来るんです。
仕事柄PCで作業をすることが多いのですが、これを付けて仕事をすると、キーボードを叩く音にも距離感を感じるくらいで、集中の度合いがそれこそ桁違いになります。
無音という音を作り出して、大音量で鳴らしたらこういう感じになるんじゃないのか?という感覚が不思議なんですが、これに慣れたらもうこれ無しでの生活は考えられません。特に、新幹線や飛行機の中では音が消えるため疲れ方が全然違うんですよ。
おまけにこれの良いところは、イヤホンのジャックに何も繋がなくても(つまり音楽を鳴らさなくても)、ノイズキャンセリング機能だけをオンに出来ることです。イヤホンを耳に付けて、コードをダラダラさせて機内を歩くことになるんですが、見た目の奇妙さは措いておいても、やみつきになるはずです。
一度フル充電すれば、16時間もノイズキャンセリング機能が使えるスタミナもありがたいところです。充電はUSBで出来るので、モバイルバッテリーを持っている人には全く問題無いと思います。もちろん、充電が切れてもフツーのイヤホンとして利用出来ます。
QC30というこの機種のワイヤレス版があるのですが、あちらはノイズキャンセリング機能だけ使いたくても、Bluetoothが勝手に接続先を探し続けて、そこで電気を食ってしまうらしいんですね。ここが改善されたら次回はワイヤレスにしてみたいんですけどね。
ちなみにオプションで飛行機(特に国際線)でイヤホンジャックに繋ぐためのプラグも売っているので、これを買って映画や音楽を楽しむというのは、かなりスマートな使い方だと思います。私も次回海外に行く時にはやってみようと思います。
ノイズにまみれた現代社会に生きる我々にとって、意志の力でノイズを消し去る事が出来るこのイヤホンは必需品のひとつになるんじゃないでしょうか。