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メールマガジン 第1722号

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 成長を目指す、若手サラリーマンの家庭教師

 ┃サラリーマンで年収1000万円を目指せ  ┃ http://showon-sato.com
                 
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こんにちは、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。
      
このメールマガジンは、高卒、派遣社員、IT歴ほとんど無しという負け組から、
たったの6年で年収1000万を突破する勝ち組へとキャリアアップした、わたく
し佐藤正遠(さとうしょ~おん)が、その秘訣を余すところ無く伝える、「成
長を目指す若手サラリーマン」のためのメールマガジンです。
    

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◆ 今日の前フリ ◆◇

昨日は久しぶりに市内中心部に行き、これまた久しぶりにリアル書店を覗きま
した。

いつものように、ビジネス書やノンフィクションを一回りして、気になった本
をいくつか手に取り、超速読(全体の4%を読むだけで内容の64%を理解出来る優
れた読み方で、速読編セミナーで解説しています)でバサバサと内容を把握し、
それでもまだ続きが読みたい、深読みしたいと思った本をカートに入れました。


こういう読み方をしていると、メルマガのネタのきっかけがポロポロと浮かん
で来ます。


  ● なるほど、良い着眼点だなぁ、これをオレの過去の体験に当てはめる
    と・・・


これで1回分のネタがある程度出来てしまいます。

そういう本に出会うと、お礼の意味で(内容はすでに把握しているのに)とり
あえず買っておきます。


そうやって進化論→脳科学→物理学→量子力学→天文学とコーナーを移動して、
面白そうな本を物色していたんですが、そうやって斜め読みをしていた本の中
に、気になるテーマが書いてあったので、階を移動して参考書のコーナーへ。

たしか佐藤優氏の本だったと思うんですが、タイトルも思い出せません。
でもそこに、日本語の論理構成の話が書いてあって、ものすごく深く納得した
んですよ。

で、その著者の本を探してみたら見つかりました。


出口汪のメキメキ力がつく現代文 (ライブ1)

http://www.amazon.co.jp/dp/4098376415/ref=nosim/?tag=jiateng4-22


この本、高校生とか浪人生向けの学習の手引きのような本なんですが、ものす
ごく感動しました。

イヤもう、社会人はもう一度日本語(現代文)をやり直した方が良いですよ。

私がサラリーマンをやっていた時のストレスって要するに、


  ■ 対話をしている相手の日本語能力の低さに起因している


事がよく分かったんです。


  ▼ なんでこんな事が分からないの?

  ▼ なんでこれが理解出来ないかなぁ?

  ▼ なんでそういうトンチンカンな話になっちゃうの?

  ▼ そもそも僕の言っている事はチャンと理解出来ている?


コレ全部、日本語の論理構造を理解していないというところに問題の根っこが
あったんです。つまり国語力が低いって事です。

会社にもよりますが、私の見たところ社会人の35%くらいはこういう人種で占め
られています。


そしてローパフォーマーで仕事が出来ない、上司の言う事を理解出来ない人の
75%はこういう人だと思います。


こういう人達への対処法で最も有効なのが、こういう類の本を読んで勉強し直
すって事だと思うんですよ。


でも会社の研修じゃこういう事はやってくれません。

もちろん会社がこういう勉強の費用を負担してくれるわけもありません。

会社の業績向上に直接関連があると思えないのと、レベルアップの度合いが目
に見えにくいのとで、こういう勉強は大事だって分かっているんだけど守備範
囲に入れないんですよね、それが会社ってヤツです。

だからと言って、そういう勉強をしなくても良いって話じゃありません。


現代文を正しく理解出来ない人が、会社の研修でロジカルシンキングなんてや
ってもムダなんですよ。(笑)


これ、高校生向けですから、問題文も付いています。
私もやってみたんですが、スゴく良いです。
日本語ってこうやって勉強すれば良かったのか~、って実感出来ると思います。

全部で6巻のシリーズらしいんですが、私は全部やってみようと思っています。


こういう本はリアル書店でなければ見つかりません。
だからたまには行かないとね。




☆ TPPを勉強して分かった事 その4

TPPに反対する人の多くは、


  ■ TPPに参加すると日本の農業がダメになってしまう


という理由を掲げます。
果たしてコレは正しいのでしょうか?
今日はこれを検証してみたいと思います。


まずここで言う農業を米と定義する事に異論はないでしょう。

なんたって今の関税率780%ってことは、海外の市価の7.8倍の税金を掛けていて
も、日本の市価、つまり我々がお米屋さんで買う金額と同程度だという事です
から。

この関税率は明らかに、日本の米農家を守るという建前のために設定されてい
る事に反論する人はいないでしょう。

ところが、米農家の保護策はこれだけじゃありません。
これは米農家に限定した話じゃ無いんですが、日本の農家というのはほとんど
特権階級のような保護をされているんですよ。


  ▼ 農地に対する固定資産税の激安さっていうかタダ同然

  ▼ 相続税の実質ゼロ化

  ▼ 新規参入を阻む農家資格制度

  ▼ 戸別農家所得補償制度

  ▼ 売値よりも高い米の買い取り価格

  ▼ 各種補助金制度


これのどれかひとつでもサラリーマンにやって欲しいモノです。
これだけワーキングプアが増えているのに、ワーキングプア戸別所得補償制度
なんて政策をやろうという政党はありません。(笑)

でも、農家だと足りない所得を補償してくれるんですね。
う~ん、羨ましい。


そんな農家の実態ってどうなっているんだろうと疑問に思っていたところ、面
白い資料を見つけました。


http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20090827


ちなみにこのサイトで述べている内容はTPPとは関係ありませんよ。


同様のデータが、『TPP反対が国を滅ぼす 農水省・JA農協を解体せよ!』P131に
も出ていました。

これ何かというと、米を作っている農家の耕作面積と彼らの収入をまとめたモ
ノです。

作付面積、農家戸数、総所得、農業所得、農業経営費の順にマッピングすると、


0.5ha未満→59.1万戸→441.5万円→-10.5万円→16.9万円
1ha未満→43.2万戸→477.3万円→3.6万円→13.7万円
2ha未満→24.6万戸→446.6万円→45.3万円→11.4万円
3ha未満→6.7万戸→467.3万円→137.1万円→10.4万円
5ha未満→3.9万戸→474.8万円→191.9万円→9.8万円
10ha未満→2.1万戸→613.6万円→324万円→8.6万円
15ha未満→0.5万戸→729.2万円→530.9万円8.5万円
20ha以上(15~20haを含む)→0.2万戸→1266.4万円→1101.9万円→7.7万円


0.5haというのは、日本式に言えば5反の田畑という事です。
ちなみに、多くの地域で(北海道を除く)0.5haの田畑を持っていれば農家と認
められます。

日本には農家が140万戸存在するんですね。
しかしそのうち、42%は5反未満の田畑しかやっていなくて、彼らの農業収入は1
0万円の『赤字』なのです。

もちろん赤字じゃ食えませんっていうか、総所得は441万あるんですね。
つまりこれは農業以外のところで収入源を持っているって事です。

同じく1ha未満(10反未満)の農家が43万戸あってこれは全体の30%です。
こちらの方々もまた、農業収入は年間でたったの3.6万円です。
今時の高校生のお年玉と似たようなモノです。
当然これじゃ食っていけませんから、他で働いていてそのトータルが477万円と
いう事です。


あの~、全農家のうち、72%がほとんど農業収入が無いってどういうことなんで
しょうか?

これサラリーマンが副業として税務署に開業届を出して、この経費を損益通算
したいと言っても、年間所得が毎年3.6万円じゃ事業として認めてもらえないん
じゃありませんか?

それって農『業』って言えるんでしょうか?

単なる暇つぶしというか、趣味でしょ?

そういう人達を農家にひっくるめて、戸別に所得補償をしようというのが今の
農政なんですよ。

私が羨ましいと言った理由が分かりましたか。


もし何かのビジネスをやっている個人事業主が、その商売で利益が上がらない
からと言って、仕方なくサラリーマンを副業でしていたとしましょう。

その事自体は何も問題ありませんが、この商売で利益が上がらない事に対して
日本政府から戸別所得補償金なんてのをもらっているとしたらどうですか?


普通に考えたら、


  ■ おめぇ、サラリーマンでメシが食えているじゃねぇか!


って言いませんか?

なぜ農業だけが、(他で十分な所得があるにも拘わらず)税金で所得補償をし
てもらえるんでしょうか?

これって正しいと思いますか?

農家であるというだけで、農業収入が無い人たち、つまり本気で農業で生きて
いくつもりなど無い人達にお金をばらまく事が、日本の農業の発展に寄与する
のでしょうか?


私も農家はもっと繁栄した方が良いと思いますよ。でもその対象に、こういう
趣味農家を含めるかと言われたらイエスとは言えません。


っていうか、こういう人達を守る必要性ってどこかにあるんでしょうか?
こんな人達に金をばらまいて、日本の農業が発展したり、活性化したり、元気
になったりすると思いますか?


そもそも彼らは農業から収入を得ていないんですよね。
つまり本気で農業をやっていないんですから、彼らに何をしようが農業にポジ
ティブな影響を与えるわけが無いんです。


正直言えば、こういう人達には農業を辞めてもらった方が良いんじゃ無いです
かね?それでも誰も(本人ですら)困らないんじゃないですか?


あ、補償金がもらえなくなるから困るか・・・


そう、こういう人達は補償金をもらえるから農家という肩書きを捨てないんで
す。
農業所得が赤字でも、身分が農家であれば国からお金が落ちてくるんですから、
そりゃ辞めませんよ。


そして彼らが小規模農家を継続する事で、日本の農業の効率が上がらないとい
う事実があるんですが、それは追ってご説明しましょう。



その前にもう一つ。


戦後日本はこういう農家を守るというお題目のために、すでに数十年に亘って、
先ほど書いたような保護策をやり続けて来たんです。


ではその結果、農家は元気になったんでしょうか?
日本の田畑は活気づいたんでしょうか?


どちらも答えはノーだと思います。

私の家の周りだってそれこそ5分も歩かないところに、耕作放棄地がたくさんあ
りますよ。
私の家の目の前の田んぼは減反政策のためか、水を張っているだけでお米を作
っていません。


反対派が言うセリフに、


  ■ TPPをやったら農地が外資に買収される


というモノがあるんですが、耕作放棄地なら買ってもらって農業をやってもら
えば良いんじゃないんですかね?
っていうか、そんな田んぼを買っても今の減反政策で米は作れないんじゃない
ですか?


TPPをやると農業が衰退するという人は多いんですが、そういう人は田舎を見た
事がないんじゃありませんか?

私は田舎への移住にあたり、色々なところを車で走ったんですが、どこに行っ
ても目につくのは耕作放棄地でした。
そしてたまに見かける農民は腰の曲がったおじいさんかおばあさん。

これってもうすでに日本の農業は衰退しているってことじゃ無いんですか?

このままの農政を継続したら、日本の農業がV字回復するというのなら、TPP反
対も良いでしょう。それならそのように言う人には、その根拠を教えて欲しい
モノです。


今回調べてみてよく分かったのは、反対派のすべての人は、


  ● どうやったら日本の農業が今よりも良くなるのか


を論じていないという事です。

実は、これを論じているのはすべてTPP賛成派なんです。

私は日本の農業はもっと元気になるべきだと思っていますし、やり方によって
はいくらでもそうなれると思っています。


ですから、その処方箋をあれこれと議論するのは楽しいのです。
もちろん彼らの意見がすべて有効で正しいなんて思っていませんが、TPP反対派
のようにネガティブキャンペーンにだけ一所懸命で、どうすれば農業がV字回復
するのかのアイデアが無い人を信用する気になれないんです。


ダメになるという恐怖を植え付けて煽るのなら、同時に、『ならどうすれば良
いのか?』を論じるべきなんじゃありませんかね?


それが全く言えないって事は、反対派の人達は別に農業の発展を真剣に考えて
いるわけじゃ無いって事です。


そもそも日本の農業なんて、TPPに関係なく継続的に衰退しているんです。つま
りこれを論理的に考えれば、


  ● TPPの実施と農業の衰退、活性化には実は相関関係は無い


って事なんじゃないでしょうか?

TPPをやろうがやるまいが、本気で農業を活性化させるなら別な施策が必要なん
だと思います。これを


  ■ TPPをやったら農業は衰退し、やらなかったら繁栄する


という相反する事象であるかのように思わせるのが間違いなのです。
(ま、やらなかったら繁栄するとはだれも言っていませんが)



  ■ TPPをやらなかったら、日本の農業は繁栄するよ


と反対派は言わないわけですが、現実問題としてTPPに不参加の場合日本の農業
がどうなるかという予測をすると、せいぜい今の状態が継続するだけだと思い
ます。


農業人口はずっと右肩下がりで、減反は止めず、耕作放棄地は増え続け、その
くせ新規参入者を実質的に拒むような政策をしていれば、そりゃビジネスとし
て魅力を感じる人の方が少ないと思います。


これだけお金をジャブジャブ使っているのに、繁栄するどころかドンドン衰弱
していく、そんな今の状態を維持するための後ろ向きな理由のために、TPP反対
って叫ぶのって正しい選択なんでしょうか?


こういう状態の時には、私のこころにアラームが鳴るんです。


  ● おいおい、おかしいぞ、どっかにウラがあるから注意しろよ


と警告音が鳴るんです。

どっかにこういう構図で甘い汁を吸っている人達がいる気がします。
まさに原発ムラと同じように、利権の匂いがプンプンとするのです。

そうでなきゃ辻褄が合いませんから。


そう考えながら読んでみると面白い事実がドンドン見えてきました。

明日はもうちょっと農業について書いてみようと思います。


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読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、
こころよりお祈りいたします。
ありがとうございました。 
 
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佐藤正遠(さとうしょ~おん)
株式会社メディウム・コエリ

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