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メールマガジン 第3743号

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           願望実現に補助線を引こう

           http://showon-sato.com
         ┃  サラリーマンで年収1000万円を目指せ ┃ 

         ・・・━ 第3743号 ━ ・・・

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おはようございます、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。

このメールマガジンは、当初成長を目指す若手サラリーマンのために書き始めたのですが、
連載開始から12年、今では自営業者、女性、リタイアされた方々からも幅広い支持を頂く
ようになりました。

その結果、2014年まぐまぐ大賞のビジネス・キャリア部門で大賞を、2015年には同部門で
二位を、そして2016年と2017年にはキャリアアップ部門で一位、さらに2018年には同五位、
2019年には同四位、2020年も同六位と7年連続で受賞しました。

私がどんな人間なのか?はウェブサイトのプロフィールを読んで下さい。
http://showon-sato.com/index.php/about1/


バックナンバーは、以下リンクから検索出来ます。データベースの更新は不定期に行って
いるので、最新号が反映されない事があります。またここではキーワード検索が出来ます
ので活用して下さい。

http://showon-sato.com/index.php/magazine_log/


成長したい、自己実現をしたいと本気で考える人のために作った、死ぬまでにこれだけは
読んでおけ!という「良書リスト」は以下リンクからダウンロード出来ます。

http://showon-sato.com/index.php/g_books/download/

本も読まずに願望実現が出来るほど、人生は甘いもんじゃありません。読書の習慣を身に
付けられない人は、願望実現とは縁が遠いので、すぐに解除してもらった方が良いかも知
れません。

ツイッターは2つのアカウントがあります。

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◆ 今日の前フリ ◆◇

まずは先月の課題図書の優秀賞を発表しようと思ったのですが、みなさんの投稿を読んで、
今回は課題図書が難しすぎたかなと反省しました。結果、みなさん同じような視点で、似
たようなことしか書いていないので、選考不能でした。その中で、一次審査を突破したの
がBruceLeeさん、vastos2000さん、H.Jさんの3名ですが、優秀賞のレベルには達していな
いので今月は該当者無しとします。


投稿ページにも書いていますが、課題図書を要約するゲームじゃないんですよ。あの本を
読んで、何を考えたのか?を表現して欲しいんですよね。先月の課題図書は「死ぬとはど
ういうことか?」がテーマだったわけでしょ。それは同時に「生きるとはどういうこと
か?」の裏返しでもあるわけ。で、あなたはあの本を読んで、このあたりのテーマについ
て何を考えたんですか?

本書に擬えて書くのなら、例えば脳死って臓器移植を促進させるためのルール作りだった
わけで(そこを言及した人はいましたね)、だったら臓器移植と脳死の関係について自分
は何を考えたのか?を書くことも可能ですよね。

著者は脳幹死を脳死と見做すのは間違いであって、脳血流の停止を確認すべきだと書いて
いるわけですが、自分がこのような脳死状態になった時に、自分をどう扱って欲しいと本
書を読んで考えたのか?なんてこともテーマとして面白いですよね。


考えるとは、論を重ねて行くということですからね。一言だけ、一行だけ、「私は~と思
いました」というのは考えたことにならないんですよ。なぜならばそれは論が展開してい
ないから。展開していなければそれはタダの思いつきを書き殴っただけなんです。

だから本書を読んで、


  ■ 脳死の判定は非常に難しいことなんだなと思いました


なんて書いてそれで終わらせたら話にならないんですよ。脳死の判定が難しいということ
が分かった上で、あなたは何を考えたのか?これが論の展開です。判定が難しいから脳死
は止めにして、臓器移植も止めようと論を展開するのならそれもアリです。そんな場合に
はさらに、臓器移植を待ち望んでいる患者にはどうしたら良いのか?まで考える必要があ
りますけどね。

私はこの本を26歳の時に読んだんですが、読み終わってから数ヶ月は、生と死、その判定
が他者に及ぼす影響の大きさについて答えが見つからないもどかしい感じがずっと残って
いて、どうあるべきなのか、どうすべきなのかをずいぶん考えました。たまたまバイトを
していたお寿司屋さんに、お医者さんの常連客がいたので、(今考えると迷惑な話です
が)このテーマを医者の立場からどう考えるかを何度も尋ねた記憶があります。

結局の所、いま日本を揺るがせているコロナ問題だって、土台にあるのは「死にたくな
い」という感情じゃないですか。人間の欲求の最も下の土台には「死にたくない(生き続
けたい)」という考えがあるわけですよ。そのループから抜け出すためには、一度は死と
いうことに向き合う必要があると思うんですよ。

例えば自分が今、ステージ4の癌になったら何を考え、どう振る舞うのかを真剣に考えて
みるとかね。そうやって自分事に置き換えてみると、自然に思考が深まると思うんですよ
ね。

ちなみにこの時から10年ほど経って、同じ立花隆氏が書いた


立花 隆 の 臨死体験
https://amzn.to/3C2tepd


を読んだ時には、生きると死ぬを超越した「あの世」という概念が強烈に飛び込んで来て、
これも怪しい系にハマるひとつの要因になったんですよね。

ホント、私の人生は書籍によってレールが変化しているんだなと痛感しました。


そして今月の課題図書は、


満州とアッツの将軍 樋口季一郎 指揮官の決断
https://amzn.to/3eEg5se


です。8月は毎年戦争について思いを馳せる月なので、みなさんもお付き合い下さい。


http://showon-sato.com/blog/wp-content/uploads/2021/07/3743_0802.jpg



☆ 誰のための終身雇用&解雇規制なのか?

本稿、ようやく結論に近づいて参りました。

終身雇用と解雇規制によって、非正規と正規の格差が広がり、それを是正することを正規
雇用者が激しく抵抗している、それによって人材の流動性が下がり、組織が硬直化し、さ
らには若年層の年収が抑えられ、そこに外資が割り込んで来てデスマッチが始まったとい
うことまではご説明しました。

でもプレーヤーはこれだけじゃなかったんです。今まで一度も登場していなかった人たち
が、終身雇用と解雇規制を影からフルバックアップしていたのです。それが公務員という
存在です。正確には行政の司っているキャリア官僚で、街場で働いている公務員諸氏は全
く関係ありません。

良く考えてみると、公務員もまた終身雇用、年功序列、解雇ゼロで全員定年まで働ける人
たちなんです。実は洞察してみると民間よりももっとえげつないわけ。公務員というのは
公務員法で手厚く保護されていて、懲戒にならないかぎり一度増えた給料が下がることは
ないんです。


民間だと、業績や成果によって、降格や降給があったり、ボーナスが一律で削られたりす
るわけですが、公務員は基本的に毎年毎年着実に給料は増え、ボーナスが減ることほぼあ
りません。正確には人事院が民間との比較をして勧告を出すわけですが、人事院だって公
務員ですから自らの首を絞めるようなことはほとんどしません。平成になってから6回、
公務員の給与を下げる勧告をしていますが、実施されたのは平成17年、21年、23年だけで、
その率も△0.36%、0.22%、0.23%とほぼ現状維持に留まっています。


人事院 給与勧告の実施状況
https://www.jinji.go.jp/kankoku/jisshijoukyou.pdf


そしてその給与も都市部の外資と比較すると微妙に見劣りがするかも知れませんが、基本
的には大企業の給与水準に合わせているので、かなりの高給で、地方都市では一番裕福に
暮らしているのは公務員だと言われるくらいです。(給与に地域格差がほとんどないため、
物価の安いところで暮らすとウハウハいえるわけです)

ここにさらに巨額の退職金が加算され、しかも定年の直前に昇格させることが半ば慣例化
され(退職金は退職時の給与テーブルで計算されるため、アガリの直前に昇格すると退職
金が増えるわけです)、新卒から勤務したら、退職時の基本給掛ける47ヶ月がもらえ、ほ
ぼ全員2000万円を軽く超えるようになります。これで終わらず、これにプラスして共済年
金という付加年金ももらえるわけで、中小企業にお勤めの人からみたら、厚遇すぎるくら
いの厚遇です。

彼らが自分たちの身分を保障し、待遇を維持したいと考えるのは当然です。しかし税金で
賄っている以上、表立ってアピールはしづらいわけです。それを支えているのが大企業な
んですよ。ここは意味が分かりますかね?

公務員が「自分たちだけが」終身雇用で解雇されず、年功序列で毎年給料が増えるとなっ
たら、それは世間が許さないでしょ。ところが日本は終身雇用が当たり前で、解雇なんて
もってのほかで、年功序列で給料が増えるのは当然だと、多くの民間企業が言いだして、
それを実践していたら、


  ■ あ、我々は民間に合わせているだけですから


って言えるじゃないですか。というか、正確には民間企業にそう言わせているんですよ。
そういう政策を陰に陽にやっているから、民間も仕方なくそれに従っているというのが実
態です。


民間と言っても、JRやJT、NTT、日本郵便なんてのは元々公務員みたいなモノだったわけ
ですよ。組織がデカくて予算もデカい、となると彼らとB2Bでビジネスをやっている純民
間企業は山ほどあるわけ。例えばIT関連だと、NTTデータって会社が国絡みのITインフラ
の仕事を抑えていて、そこから仕事をもらって生活をしている民間企業はNEC、日立、富
士通を筆頭にたくさんあるわけです。

そんな民間企業が、終身雇用にもの申すなんて言えるわけがないでしょ。国から仕事をも
らっているようなモノなんですから。同様に三菱系列なんて戦前から国の仕事を受けてい
るわけで、国家の方針に楯突くなんてできるわけがないんです。大手ゼネコンだって、そ
んなことをやったら入札から外されますから。

良くも悪くも民間企業だって、国家予算から回って来たビジネスでメシを食っているとこ
ろが多分にあるんですよ。そうやって国との関係が深いところほど、公務員制度をアシス
トするような人事制度を維持するわけです。その分は、国からの仕事に上乗せして請求す
れば良いんですから。

国から直接仕事をもらわなくても、許認可とか監督という立場を持っているところ、例え
ば銀行とか、航空機とか、テレビ、ラジオの電波事業、携帯電話の電波の割り当てをもら
う通信事業なんてのも、完全に国の言いなりです。

振り返ってみたらそういう会社って民間でも終身雇用、解雇ゼロ、年功序列の3点セット
になっているでしょ。

私は外資にいたんですけど、その会社が準国営の会社に買収されまして、次の日から解雇
が完全に禁止になりました。これは文書で回って来ることはなくて(証拠が残らないよう
にかな?)、口頭で


  ■ もうこの会社は外資じゃないんだから、解雇は絶対に絶対に絶対にできませんか
らね


って言うわけです。そんなことをしてニュースになったら(つまり解雇された社員が裁判
を起こして、それが報道されたら)、国からの仕事がもらえなくなるという恐怖があるわ
けです。

だからこういう会社は解雇ではなくあくまでも自己都合による退社という態を採るわけで、
そのために巨額の割増退職金を積むわけ。

これと真逆のパターンが外資にはあるんですよね。いくら良いプロダクト、サービスを持
っていて、それを国関係の仕事で提案しても、日系企業でそれと同じような代替のモノが
あるのなら、たとえ質が良くなくても日系のモノが選ばれるんです。I●Mの人が嘆いてい
ましたけど、プロダクトとかサービスがいくら良くても、税金を使った仕事は外資に来な
いんだよね、らしいです。

どうせおカネを使うのなら(しかも税金で自分のおカネじゃないから)、そのおカネが自
分たち公務員の利益にもなった方が良いでしょ。間違っても自分たちと真逆のオペレーシ
ョンをしているようなところに、発注するわけにはいかないんです。(日系では代替品が
ないサービスは渋々使っていますけどね)

という事実が分かった時に、この国の活力をもう一度高めるには、どこを改革しなきゃな
らないと考えますか?ここからはみなさんの課題です。みなさんが政策を決める立場だと
したら、どこを変えたら良いと思いますか?これを考えるということが、頭を使うという
ことなんです。



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読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、こころよりお祈りいたします。
ありがとうございました。

佐藤正遠(さとうしょ~おん)
株式会社メディウム・コエリ

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サラリーマンで年収1000万円を目指せ
☆発行責任者:佐藤正遠(さとうしょ~おん)
☆お問い合わせ:melma@bc.iij4u.or.jp
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