メールマガジン 第3742号 | |
╋╋…‥・ ・・‥‥…━━━━━━━━━━━━━━━━╋ 願望実現に補助線を引こう http://showon-sato.com ┃ サラリーマンで年収1000万円を目指せ ┃ ・・・━ 第3742号 ━ ・・・ ━━━━━━━━━╋…‥・ ・・‥‥…━━╋━━━━━━ おはようございます、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。 このメールマガジンは、当初成長を目指す若手サラリーマンのために書き始めたのですが、 連載開始から12年、今では自営業者、女性、リタイアされた方々からも幅広い支持を頂く ようになりました。 その結果、2014年まぐまぐ大賞のビジネス・キャリア部門で大賞を、2015年には同部門で 二位を、そして2016年と2017年にはキャリアアップ部門で一位、さらに2018年には同五位、 2019年には同四位、2020年も同六位と7年連続で受賞しました。 私がどんな人間なのか?はウェブサイトのプロフィールを読んで下さい。 http://showon-sato.com/index.php/about1/ バックナンバーは、以下リンクから検索出来ます。データベースの更新は不定期に行って いるので、最新号が反映されない事があります。またここではキーワード検索が出来ます ので活用して下さい。 http://showon-sato.com/index.php/magazine_log/ 成長したい、自己実現をしたいと本気で考える人のために作った、死ぬまでにこれだけは 読んでおけ!という「良書リスト」は以下リンクからダウンロード出来ます。 http://showon-sato.com/index.php/g_books/download/ 本も読まずに願望実現が出来るほど、人生は甘いもんじゃありません。読書の習慣を身に 付けられない人は、願望実現とは縁が遠いので、すぐに解除してもらった方が良いかも知 れません。 ツイッターは2つのアカウントがあります。 https://twitter.com/SatoShowon こちらは私の日常をツイートしています。 https://twitter.com/salary_1000man こちらはメールマガジンの過去ログを要約したモノを定時配信しています。 LINEでもメルマガを配信しています。ここでしか流さない情報も出しています。 登録は以下のリンクからどうぞ。 https://line.me/R/ti/p/@qcy6795q ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ ◆ 今日の前フリ ◆◇ 今回の北海道ツアーでは乗り継ぎも含めて、かなり飛行機に関わっている時間が長かった ので、いくつか文庫本を用意しました。私にとって旅のお伴は文庫本と相場が決まってい ます。これがテキトーに選んだ割には面白い本に中ったのでご紹介しておきます。 人生を逆転させた男・高橋是清 https://amzn.to/3f8cOBH 実は今の時代に必要な政治家って、高橋是清のような人なんですよね。高橋是清といえば、 財政の専門家ってことになっているんですが、財政の知識は仕事をやりながら学んだ能吏 なんですね。おまけに若い頃はかなり放蕩していますし、留学先でも奴隷として売られて しまったりと、一歩間違ったら全く違う人生になっていたところが面白いですね。人生っ て、どこでどんなアヤが付いて、レールが曲がってしまうのかが分からないところがある んですが、この人の人生もまさにそれです。 日露戦争の戦費を調達するために孤軍奮闘したのは知られていますが、本書ではこのあた りの記述にボリュームを割きすぎて、それ以降の政治家としての人生(総理大臣までやっ たんですけどね)がほとんど書かれていないのは残念でした。上下巻にして、余さずに書 いてもらったら良かったのに・・・ 幕末気分 https://amzn.to/3x9dsoH 本書は幕末好きには堪らない良書です。逆に言えば、幕末に関して知識が無い人が読んで もピンと来ないと思います。例えば、鳥居耀蔵と聞いて「あ、あの妖怪か!」と気付いた 人には、絶対に読むべき本になると思います。 幕末の知られざる逸話が満載なんですが、原文の引用が多いためあの時代の文章に馴染み が無い人には、良い教材になると思います。パッと分からなくてもこういう文章を眺めて いるだけで、徐々に何が書かれているのかが分かるようになるんです。ムリに理解しよう としなくても、本筋はちゃんと分かるように書かれていますから(だから良書なんです)、 心配せずに読んでください。 さて今回の北海道では、移動は専らレンタカーだったんですが、あえて高い車を借りまし た。ここをケチって安くて距離を走っている国産車にすると、ストレスが溜まるだけです から。で、借りたのがメルセデスのGLA220という中型のワゴン。エンジンは2000CCと並み のサイズなんですが、7速のATとの相性が良くてトルクがモリモリと湧き上がる車でした。 このクラスの車に良くある、運転の特性を変えられる(エコモードとか、スポーツモード とか)機能があったんですが、これが笑っちゃうくらい劇的に変わるんですね。ここまで 特性が変わるの?という感じで、峠をスポーツモードで走ったら3000回転でもシフトアッ プしない上、サスペンションの追従性まで変わってスポーツカーに乗っている気分になれ ました。このあたりの味付けの巧みさがメルセデスですね。 それなのに550キロを走行して、ガソリンは37リットルと燃費もすこぶる良かったです。 北海道のようなところでは、車のグレードはそのまま旅の快適さと直結するので、エコノ ミークラスを選ぶのは止めた方が良いですよ。ちょっとお高いですが、値段以上の思い出 を作ってくれると思いますから。 http://showon-sato.com/blog/wp-content/uploads/2021/07/3742_0730.jpg ☆ 解雇ができなきゃ入り口を絞るまで 終身雇用の本質について解説をしています。ここまでの話では、終身雇用と年功序列がセ ットになっているため、「難あり人材」でもクビにできず、おまけに加齢と共に給料は増 えていき、そんな人たちが会社全体の生産性を下げ、ここにバブル崩壊後の低成長時代が 重なったという歴史を解説しました。 これが若手と言われる人たちの給料が上がらない理由なんです。要するに給料分の成果を 出していないシニア世代(まさに私の年代ですが)が、本来優秀な若者がもらうべき給料 の差額を、チューチューと吸っていて、若手に分配できなくなっているということです。 おまけに終身雇用で彼らをクビにできず、ここに定年の延長や社会保険料の増加が重なっ て、会社としてはさらに人件費が増えそうだという状態になっているんですね。 そうなると会社としてはどうするか?ここで次の指し手を考える必要があります。それが 採用の抑制です。ここもまた終身雇用と解雇規制が大きく影響しています。日本では、一 度採用したら会社の都合でクビにできないわけで、それはつまり定年まで雇い続けなきゃ ならないということです。そんな状態でジャンジャンと正社員で雇用しようなんて考える 会社は余程業績の良いところだけです。フツーの会社なら、 ● 正社員はギリギリの人数に抑えて、忙しい時だけ臨時で雇おう と考えるわけです。例えば定員10人の部署でも、年中10人が必要だということはあんまり ないんですよ。季節ごとの変動があったりして、例えば夏は12人必要だけど、冬は8人い ればどうにかなるよね、なんてことがフツーです。そういうところでは、今まで(バブル 以前)は、10人を配置して忙しい時には10人に残業をしてもらって12人分の業務をする、 暇な時には仕方ないので10人でユルユルと仕事をするというやり方をしていたわけ。 でもそれじゃ暇な時の生産性が上がりません。生産性が上がらないイコール会社の利益が 増えないということですから、新しいオペレーションが必要になるわけ。それが平成以降 で常識になった非正規雇用の増加を生んだわけです。 つまり、前述した部署では正社員は8人だけにするんです。そうすると平時は2人分のマン パワーが不足しますよね。それを派遣社員で賄うようにしたわけ。10人でやる仕事のうち、 スキルレベルが低くても問題のない業務だけを洗い出して、マニュアル化して派遣社員で もできるようにする。そうすることで正社員はもっと高度な仕事に特化できる。おまけに 派遣社員は解雇規制の対象外ですから、仕事ができなければキャバクラみたいなチェンジ ができて、おまけに支払う賃金も安くできると。 繁忙期には残業もしくは派遣社員の追加で賄い、決して正社員を必要最少限度以上には増 やさない。そうすることで、長期的に人件費の増加を抑制できるわけです。こういうのを 雇用の調整弁といいます。 なんでこんなことをしなきゃならないのか?というと端的にいえば、正社員は解雇できな いからですよ。解雇という出口が塞がっているのなら、入り口を絞って、厳選し、傷が付 いている人が入ってこないようにしなきゃならないんです。ですから卒業後新卒で採用さ れず非正規で働かざるを得なくなった人は、それだけで「正社員歴がゼロ」という傷物扱 いをされてしまい、入り口で弾かれるんです。 おまけに非正規での仕事は、正社員でやる必要が無い低スキルの業務が多いので、経験に よってスキルが磨かれるということがなかなか無いんです。つまり年齢が上がれば上がる ほど、もっと正社員になりづらくなるということです。その理由が分かりますか?日本で は年功序列なんですから、例えば35歳なら、35歳にふさわしい給与テーブルがあるわけ。 経験が少ないから35歳だけど初任給は22万円ねってわけにはいかないの。他の35歳の平社 員が35万円もらっていたら横並びでそれに合わせないと、組合が黙っていないわけ。とこ ろがこの人はずっと非正規で働いていたので、さすがに35万円に見合う仕事はできません よとなると、だったらそんな人は採用しないということになるんですよ。 今の日本で35歳まで非正規で生きていた人が、正社員になるというのは非常に難しいと思 います。それはこういう理由があるからです。 この状況を変える簡単な方法は、金銭による解雇を認めたら良いんです。会社がクビにし たいという社員に、一定の金額を支払うことでクビにできるというのなら、会社は雇いま す。定年までクビにできないから、厳選に厳選を重ねて少数精鋭で雇おうと思うわけ。い つでもクビにできるというのなら、たくさん雇って、使える人は残して、ダメな人はクビ にする、忙しい時にはたくさん雇用して、ヒマになったら解雇して人件費を調整する。そ れによって入り口が緩くなると、多くの人にチャンスが回って来るわけです。 この政策に反対しているのが正社員の組合となっている連合なんですね。彼らは既に正社 員になっている人たちの利益代弁者なんです。ウインドウズ2000と言われる人たちは、そ んな政策が実施されたら真っ先にクビになってしまうわけですから、抵抗もしますよね。 つまり非正規対正規雇用の問題って、既に正社員で雇われていて、給料分以上働いていな い人たちが、自分たちは定年まで甘い汁を吸いたい!って戦っている権力闘争みたいなモ ノなんです。 ところが本当はここにもう一人プレーヤーがいたんです。これがひっそり、こっそりでも 全力でこの終身雇用と解雇規制の撤廃に抵抗し続けているため、日本が変われないのです。 次回はそんな魔物について解説します。 ◎このメールマガジンの友人へのご紹介は大歓迎です◎ ◎◎ みなさんからのご質問もお待ちしています ◎◎ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 本メールマガジンの無断転用、複製を禁止します 著者に無断でブログやウェブサイトに貼り付ける などの行為は著作権違反です。 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、こころよりお祈りいたします。 ありがとうございました。 佐藤正遠(さとうしょ~おん) 株式会社メディウム・コエリ Copyright (c) Medium Coeli All Rights Reserved. - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - サラリーマンで年収1000万円を目指せ ☆発行責任者:佐藤正遠(さとうしょ~おん) ☆お問い合わせ:melma@bc.iij4u.or.jp ☆バックナンバーはこちらから http://showon-sato.com/index.php/magazine_log/ ☆配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000258149.html | |
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