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メールマガジン 第3373号

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           願望実現に補助線を引こう

           http://showon-sato.com
         ┃  サラリーマンで年収1000万円を目指せ ┃ 

         ・・・━ 第3373号 ━ ・・・

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おはようございます、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。

このメールマガジンは、当初成長を目指す若手サラリーマンのために書き始めたのですが、
連載開始から11年、今では自営業者、女性、リタイアされた方々からも幅広い支持を頂く
ようになりました。

その結果、2014年まぐまぐ大賞のビジネス・キャリア部門で大賞を、2015年には同部門で
二位を、そして2016年と2017年にはキャリアアップ部門で一位、さらに2018年には同五位、
2019年には同四位と6年連続で受賞しました。

私がどんな人間なのか?はウェブサイトのプロフィールを読んで下さい。
http://showon-sato.com/index.php/about1/


バックナンバーは、以下リンクから検索出来ます。データベースの更新は不定期に行って
いるので、最新号が反映されない事があります。またここではキーワード検索が出来ます
ので活用して下さい。

http://showon-sato.com/index.php/magazine_log/


成長したい、自己実現をしたいと本気で考える人のために作った、死ぬまでにこれだけは
読んでおけ!という「良書リスト」は以下リンクからダウンロード出来ます。

http://showon-sato.com/index.php/g_books/download/

本も読まずに願望実現が出来るほど、人生は甘いもんじゃありません。読書の習慣を身に
付けられない人は、願望実現とは縁が遠いので、すぐに解除してもらった方が良いかも知
れません。

ツイッターは2つのアカウントがあります。

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こちらは私の日常をツイートしています。

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◆ 今日の前フリ ◆◇

まずは最近読んで深い溜息をついた本を紹介します。


里奈の物語
https://amzn.to/2THvCOm


著者は、『脳が壊れた』を書いた鈴木大介さんで、この人は元々ノンフィクションライ
ターでして、主に貧困とかアウトローみたいな分野を守備範囲にして書いています。それ
らもなかなか視点の抉り方が鋭くて、何度も呻らされたのですが、今回はそんな貧困とか、
育児放棄とか、その結果の犯罪行為や家出、アウトロー生活のヒヤリングを元に、そんな
彼らの実態を小説化したのが本著です。

子供は親を選べないとは良く言われることなのですが、どんな親の子供に生まれて来るか
というのは、宝くじみたいなものなんですね。といっても、鳩山家とか麻生家に生まれる
ことが幸せだと言ってるわけじゃありませんよ。

ただただまともな両親の元に生まれ、育ててもらえる、そんな当たり前に思えることでさ
え、そうでない出自で育った人にとっては、宝くじなみの幸運だと感じるのでしょう。そ
の点、私は母親に微妙に難がないわけではないのですが、こういった人たちと比べると、
幸せすぎるくらい幸せな状況で育ったのですね。

そしてそのような家庭環境で育った人たちが、オトナになると、人生でどのようなハンデ
を背負うのか、そして彼らはそんな逆境をどう乗り越えるのか。これはノンフィクション
では語りにくいテーマで、だからこそ著者は小説化という手法を採ったのでしょう。

とはいえ、実話がベースになっていることは、一読しただけでピンと来ます。なんたって
行間から湧き上がるリアリティーがホンモノですから。

主人公の里奈はそんな家庭に育ち、中学も途中でドロップアウトし、母親は蒸発、実母の
妹に育てられるのですが、人生ってこのレベルで一歩躓くと、見境のない地獄に落ちるん
ですね。それに抗う力は、中学生にはありません。ところが生来の賢さと度胸を持って生
まれた彼女は、ここでとんでもない決断をします。中学の卒業を待たずに家出をして、自
分独りで生きるという決断です。

ここから先は、どう考えてもアウトロー人生まっしぐらな感じがするんですが、ここから
の展開がスピーディーで、息をつかせぬ感じに仕上がっていて、ページをめくる手がグイ
グイと加速する感覚が快感を呼びます。

ストーリーは尻上がりにボジティブになるので、読後感も良く、この手のテーマにしては
後味が良かったのが、ここで紹介する理由のひとつになっています。

速読編セミナーでも、オトナになったらビジネス書ばかりではなく、小説も読まなきゃダ
メだよという話をするのですが、この本は文章の難易度も中程度なので、誰が読んでも楽
しめると思います。


ということで、私は今日はこれから散髪に行って来ます。


http://showon-sato.com/blog/wp-content/uploads/2020/01/3373_0121.jpg



☆ 解雇規制が撤廃されたら非正規は無くなるよ

会社って解雇はできないのに、それ以外のことは相当手荒いことができるんです。私もそ
んな体験をしたことがあります。


ちなみに私、サラリーマン時代に働いていたところが、日系の会社に買収されたことがあ
ります。その結果、当然ですが経営幹部が一掃されて、マネジメントの仕方が日本流にな
ったんですよ。そうすると何が起こるかというと、会社の指示は絶対的なモノで、これに
逆らうことはおろか、意見を具申することも禁忌なのだという価値観を社員に植え付けよ
うとするんです。私はそれに猛然と反発しまして、会社と社員とお客さんの利益だけを考
えて、あれこれと自分の考えることを忌憚なく延べ続けていましたら、メチャメチャター
ゲットにされました。

最初から日系で育って、外資の空気を知らない人たちが経営幹部として乗り込んできたら、
私みたいな人間を別世界の生き物だと思うんですね。新しい日系の社長が、会社のおカネ
でゴルフの会員権を買うって言い出した時に、会社の利益(EBITDA)が我々のボーナスと
連動しているんだから、そんなモノ買われて利益が下がるのは困る。そもそもウチの事業
部でゴルフをやる人はごく数人で、接待ゴルフもやる必要が無いから、会社としてのメリ
ットも感じられない、だから絶対に反対だって言ったんです。

外資だとこれくらい言うのは当たり前ですし、そこに理があるのかという議論は健全なモ
ノなんです。でも、日系の人からみたら、社長の指示に正面から異を唱える変人だって思
ったんでしょうね。そのような議論を何度もしていたら、目障りになったんでしょう。


その結果、部下の些細な不始末の責任を取らされる形で、役職停止、人事部付けに異動さ
せられたんです。完全な嫌がらせなわけですが、ここが私の岐路だったんです、というか
この瞬間にどっちに進むかで、人生が全く違ったモノになることを強く自覚しました。会
社の命に従って、人事部付けで要するに一定期間干されることを受け入れるか、そんな仕
打ちをするなら出ていくかで、未来は真逆になるぞと分かったんです。

日系で育った人は、考えるまでもなく、大人しく干されるんですよ。正社員のステータス、
定年までの雇用、そして当時1250万の年収を捨てられず、会社の軍門に降るのが、日系で
は当然なんですよ。私は無抵抗ですから、これ以上いじめないで下さい。これからは心を
入れ替えて、会社の命令に忠実に生きます。って態度をとって、1年間ほどジッとしてい
たら元のラインに戻してくれるわけです。ま、その時には立派な社畜が誕生するわけです
が。


ところが私が前者を選ぶはずもなく、とっとと転職をしたんです。だから社畜にならずに
済んだんですけどね。

日系企業のこういうオペレーションは非常にアタマに来るんですけど、こういうのをサク
ッと無くすには、正社員の解雇規制を撤廃したら良いんですよ。一定の金銭を支払うこと
で(勤続年数によって年収のNヶ月分とするなど)、合法的に解雇できるのなら、会社が
持っている理不尽な人事行使権が弱まるんです。一定の制度の下、合法的に解雇ができる
のであれば、雇用の流動性は一気に高まり、それは非正規雇用という形態を殺します。ク
ビにできないから正社員ではなく、非正規で雇うんですから。簡単に解雇ができて、正社
員の方がモチベーションが上がって、人件費的にも遜色が無いのであれば(年齢と職種に
よっては派遣の方がコスト高ってことはままあります)、会社だって正社員で雇用します
よ。


もちろんそれにより、私が派遣時代にリストラされたように、状況によって解雇されやす
くなるという弊害も生まれるでしょう。でも流動性が高いということは、解雇されても雇
われやすい、次を見つけやすいということなんですよ。正社員になるハードルが高いから、
会社は、「クビになりたくなかったら、会社の言うことを聞けよ」って言えるわけです。
流動性が高まって、すぐに次が見つかるのなら、この脅しは全くワークしません。

事実、私はその脅しに屈することなくすぐに次の会社が見つかりましたし、おまけにその
転職で年収が上がったんですから。今はこれは一部の能力がある人だけのケースですが、
解雇規制が撤廃されたら、同じことが多くの人で起こるようになるんです。それはつまり、
単身赴任みたいなムチャな異動ができなくなる(会社にとってもその必要が無くなるんで
すけどね)ということで、より働きやすい環境が作られるわけです。

ここに年功序列式の退職金制度から、確定拠出型の退職金制度(401Kと言われます)に主
流が移ると、ひとつの会社にしがみつくメリットがほとんど無くなるんですよね。そして
これからの時代、人口減少もあって優秀な人材は取り合いになるわけで、その時に彼らが
どちらの会社を選択するのかを考えると、年功序列、終身雇用は穏やかに消滅する方向に
なると思うんですよね。

早くそういう時代が来て欲しいと強く思いますよ。


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読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、こころよりお祈りいたします。
ありがとうございました。

佐藤正遠(さとうしょ~おん)
株式会社メディウム・コエリ

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☆発行責任者:佐藤正遠(さとうしょ~おん)
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