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メールマガジン 第3306号

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           願望実現に補助線を引こう

           http://showon-sato.com
         ┃  サラリーマンで年収1000万円を目指せ ┃ 

         ・・・━ 第3306号 ━ ・・・

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おはようございます、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。

このメールマガジンは、当初成長を目指す若手サラリーマンのために書き始めたのですが、
連載開始から10年、今では自営業者、女性、リタイアされた方々からも幅広い支持を頂く
ようになりました。

その結果、2014年まぐまぐ大賞のビジネス・キャリア部門で大賞を、2015年には同部門で
二位を、そして2016年と2017年にはキャリアアップ部門で一位と4年連続で受賞しました。

私がどんな人間なのか?はウェブサイトのプロフィールを読んで下さい。
http://showon-sato.com/index.php/about1/


バックナンバーは、以下リンクから検索出来ます。データベースの更新は不定期に行って
いるので、最新号が反映されない事があります。またここではキーワード検索が出来ます
ので活用して下さい。

http://showon-sato.com/index.php/magazine_log/


成長したい、自己実現をしたいと本気で考える人のために作った、死ぬまでにこれだけは
読んでおけ!という「良書リスト」は以下リンクからダウンロード出来ます。

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本も読まずに願望実現が出来るほど、人生は甘いもんじゃありません。読書の習慣を身に
付けられない人は、願望実現とは縁が遠いので、すぐに解除してもらった方が良いかも知
れません。

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◆ 今日の前フリ ◆◇

週末は思いもよらぬ展開になりました。切っ掛けは、先週何気なく見たこの映画。


人間失格 太宰治と3人の女たち
https://eiga.com/movie/90335/


私も家人も太宰治には全く興味も無くて、その作品だってタイトルくらいしか知らなかっ
たんですね。唯一知っていたのは、女性と入水自殺をしたってことだけでした。もちろん
この映画は伝記的要素が強いので、かなり史実に忠実にそのあたりも描かれていたんです
よ。

で、ひょんなことから、Wikiで太宰治を調べてしまい、その何だかなぁな人生を家人と語
り合ったわけです。そしてふと我が家の岩波文庫書棚(岩波文庫だけで約1200冊が鎮座し
たままになっている書棚)を眺めると、太宰治が4冊もあるわけですよ。じゃ、まずは映
画でもヒット作として描かれた『斜陽』でもと、手に取ったのが運の尽き。映画のシーン
とオーバーラップしてしまい、そのまま『人間失格』までは仕方ありません。

もう一冊が短編集で、短いんなら読んでみようかという気になって、『走れメロス』、
『おさん』、『魚服記』、『ロマネスク』、『満願』、『富嶽八景』、『女生徒』と読み
進め、昨日はもうちょっと長めのヤツはと、『お伽草紙』と『新釈諸国噺』も読んでしま
い、太宰漬けになりました。

不思議なことにこれだけ一気にインプットすると、この頃の作家の言葉遣いや文体、リズ
ム、余韻に慣れるんですね。そうしたら他の作家も読めるかな?と思いこれまた岩波文庫
から芥川龍之介を引っ張り出して(彼も短編が多いので読むための覚悟が小さくて済むん
ですよね)、『羅生門』、『鼻』(これは再読)、『芋粥』、『偸盗』を読み、さらに調
子をこいて井伏鱒二にまで手を出す始末。

なんだか3周遅れの文学中年になった気分なんですが、その後に翻訳物のノンフィクショ
ンを読んだら、そのあまりの文体の違いに呆然となりました。これは前からビジネス書に
は感じていたんですが、ノンフィクションも使ってある単語が限定されているというか、
語彙が少なくてショボいというか、事実だけを直截に伝えるだけで、文章から味や出汁が
出ているわけじゃないんですよね。

譬えていえば、生きていくのに必要な栄養素だけを抽出して純化した食べ物がノンフィク
ションなんですわ。だから味気が無いの。小説って、言葉で遊びながら、情景や心理を匂
わせたり、反射させたり、影だけ見せたり、ところどころ回収しない伏線があったり、ス
トーリー的に不要なセリフが挟まっていたりするんですが、それが全部味わいなんですよ
ね。それが高速鉄道や飛行機の無い戦前の、スピード感の異なる時代のテンポでのんびり
と流れるんですね。

まさに全部娯楽、文字を使った娯楽なんです。だからそこにいて、漂うことが目的であっ
て、何かを覚えようとか、理解しようとする必要も本当は無いんですよ。だからこの味わ
いが自分の趣味に合わない作家は、これはウマが合わないということですから、読まなき
ゃ良いんですよ。どこかに自分にピッタリする作家がいるはずですから。

その意味では、太宰治はなんとなく肌に合う感じがしました。でも芥川の方がもっとしっ
くりと歯車が噛み合った感じがします。幸いなことに、我が家の岩波文庫にはあと5冊、
芥川があるので、じっくり向き合ってみようと思います。


で、分かったのはこんなことは、生きることに切羽詰まった人にはできないってことです。
だから仕事をする必要の無い学生時代にたくさん読むべきなんですよね。



本日の4コママンガへのリンク

http://showon-sato.com/blog/wp-content/uploads/2019/10/3306_1007.jpg



☆ 期限を常に意識する

仕事とは期限がアタッチされた業務のことです。業務だけでは仕事とはいいません。いつ
までに完了させるという期限が付随して、初めて仕事といえるんですよ。


頑張った結果、仕事が完了したというケースで、「完了したから良かった」、「終わった
から良かった」で終わらせる人は、期限という概念が無い人なんです。正直生ぬるい、ダ
メダメな考え方なんですよ。

頑張るとは何かというと、期限までに、締め切りまでに終わらせるようにやることなんで
す。今日の夕方までに終わらせるぞ、と決めて夕方までに完了させることを、「頑張る」
というのです。その期限を決めずに、全力で走りました、その結果夕方に終わりましたと
いうのは、「夕方までに完了した」という現実は同じでも、質的には全く違うんですよ。
後者のケースは、期限を明確にしたら午後3時には終わっていた可能性がありますから。


仕事の生産性を上げたければ、どんな仕事でも取りかかる前に、


  ● この仕事は何時までに終わらせるぞ


と決めるのです。

たかがメールを読むのだって、


  ▼ 未読メールが30件あるんだね

  ▼ では15分で全部に目を通して、返信をしよう


と決めてから読むんですよ。12分経ってあと5件未読が残っていたら、なんとかしてあと3
分で5件全部を読もうとするんです。そこでなんとかする様を「頑張る」というのですよ。

アウトプットの質なんて、時間という概念と対にして考えなければ、評価なんて出来ない
んですよ。スゴく丁寧に、細かく仕上げていたって、実はこれを作るのに3日も掛けたん
ですってことなら、それは全然スゴいことじゃ無くて、タダの時間の浪費って評価になる
かも知れないんですから。雑で細かな間違いはあるけど、1時間で作ったという人の方が、
評価が高くなる可能性ってあるんです。

つまり仕事の評価はいつでも、


  ● これを完了させるのに、どれくらいの時間を使ったのか?


が、アウトプットの品質と同時に考慮されるものなんです。無限に時間を使って良いから、
良いモノを作ってねなんて江戸時代の職人みたいなことにはならないんですよ。与えられ
た時間、指定された期限の中で、最大限質の高いアウトプットをするというのが、現代の
ビジネスパーソンに求められているんです。

この思考を持って仕事をすると、どうやって時間を節約するか、効率を高めるためにどう
するか、手戻りが発生しないようにするにはどうしたら良いか、生産性を高めるために何
をすべきかという問いが、常に頭から消えないんです。その結果、速くて質の高いアウト
プットを生み出せるようになるんです。


日本人はこれを考えないから、残業して終わらせれば良いやということになって、その延
長線上に、長時間働いた人が頑張った人という狂った評価が存在するんです。

そうやって時間を中心に置いて、そこから質を評価することで、業務の軽重、その時々に
於ける優先順位を考えられるようになるんです。その思考の枠を、1日という単位にする
と、その日1日の仕事のやり方をデザイン出来るようになるんです。それはつまり、


  ▼ 今日やるべきタスクは全部でどれだけあるのか?

  ▼ それぞれの期限から優先順位を決める

  ▼ どのタスクに力を入れ、どれで手を抜くか?

  ▼ 期限に間に合いそうもないタスクへの対応策は?


を、業務前に考えるということで、その進捗を折に触れ確認し、微調整をするのです。

これは速読と同じで、大事なところは速度を落としてしっかり理解する読み方にして、枕
詞や既知の情報は駆け足で走り抜けるという読み方にする、というのを仕事でもやってい
るだけなんですよ。


そして結果としての着地点(いつ、どういう状態で完了したのか)を振り返ることで、そ
の日の調子を測ることが出来るわけです。最初の感じでは1時間掛かりそうだったのが、4
5分で終わって、おまけにクオリティーも高いという日は、自分の調子が良いわけです。
そんな時にはノリノリでやれば良いですし、逆の場合には要注意日ということで、ケアレ
スミスをしないように自重する必要があるわけですね。


それが出来るようになるためには、いつでも時間と品質のトレードオフを、その日の状況
を見ながら考えるクセを付ける必要があるんです。


ちなみにこれ、資格試験の勉強にも応用出来るんですが、それはまた次回。


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読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、こころよりお祈りいたします。
ありがとうございました。

佐藤正遠(さとうしょ~おん)
株式会社メディウム・コエリ

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☆発行責任者:佐藤正遠(さとうしょ~おん)
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