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メールマガジン 第3260号

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           願望実現に補助線を引こう

           http://showon-sato.com
         ┃  サラリーマンで年収1000万円を目指せ ┃ 

         ・・・━ 第3260号 ━ ・・・

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おはようございます、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。

このメールマガジンは、当初成長を目指す若手サラリーマンのために書き始めたのですが、
連載開始から10年、今では自営業者、女性、リタイアされた方々からも幅広い支持を頂く
ようになりました。

その結果、2014年まぐまぐ大賞のビジネス・キャリア部門で大賞を、2015年には同部門で
二位を、そして2016年と2017年にはキャリアアップ部門で一位と4年連続で受賞しました。

私がどんな人間なのか?はウェブサイトのプロフィールを読んで下さい。
http://showon-sato.com/index.php/about1/


バックナンバーは、以下リンクから検索出来ます。データベースの更新は不定期に行って
いるので、最新号が反映されない事があります。またここではキーワード検索が出来ます
ので活用して下さい。

http://showon-sato.com/index.php/magazine_log/


成長したい、自己実現をしたいと本気で考える人のために作った、死ぬまでにこれだけは
読んでおけ!という「良書リスト」は以下リンクからダウンロード出来ます。

http://showon-sato.com/index.php/g_books/download/

本も読まずに願望実現が出来るほど、人生は甘いもんじゃありません。読書の習慣を身に
付けられない人は、願望実現とは縁が遠いので、すぐに解除してもらった方が良いかも知
れません。

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◆ 今日の前フリ ◆◇

今日は、とあるセミナーを受講するために、まだ東京にいます。午前中は時間があるので、
このあたりをウォーキングしようと思います。

ウォーキングって移動の速度が遅いので、町の様子をじっくり観察出来るのが良いんです
よね。これが自動車や自転車などの移動だと速すぎて、風景の細かいところが目に入らな
いんですよ。ジョギングだと立ち止まったら次に走り出すのが辛くなるので、出来るだけ
止まりたくなくなりますしね。

家の近所はほぼ歩き尽くしたので、出張時に知らない風景の中を歩き回るのが楽しみにな
って来ました。

都内で5キロ歩くとかなり遠くまで行けるということも発見しました。フツーに2駅くらい
先に行けますからね。で、東京は色々な路線が入り組んでいるので、ちょっと歩くだけで
駅があるんですね。

サラリーマン時代は、最寄り駅ばかり使っていたので、いつも同じ風景しか見ていなかっ
たのですが、今さらながらこれは勿体ないことをしたなと思います。これだけ人がいて、
お店がたくさんあって、おまけに頻繁にお店や建物が変わるダイナミズムを持った町って、
そんなにはないですからね。

ということで、暑くなる前に一歩きしてきます。


本日の4コママンガへのリンク

http://showon-sato.com/blog/wp-content/uploads/2019/07/3260_0730.jpg



☆ 自分の始末は自分でつける文化

さらに引き続き、


身体の聲 武術から知る古の記憶
https://amzn.to/2DjFfKh


について書いてみます。

第二章では、ハワイでの生活から我々日本人との感覚の違いについて解説をしています。
ハワイの人には、時間を守って何かをするという概念が薄いという話から、ウクレレやバ
タフライの教え方で、何事も身体感覚を軸に生きていることが分かります。そしてハワイ
の原住民にはかつて文字がなかったということ、ハワイ語に過去や未来に相当する単語が
なかったというところから、何かを伝えるときに、客観性や客観的事実が重視されないと
いう文化を説明しています。

これこそが、自分を省みて、その感覚を重視して動く人たち(ハワイの人々や、かつての
機械文明以前の日本の人々)のフレームワークなんです。ここでも文字情報や理屈という
客観情報を使うのではなく、己の感覚を立ち上げ、その感覚に依存する(これは主観的世
界です)ということが書かれています。これは前回書いたウェートトレーニングの目指す
世界との違いと同じなのだと気付いて欲しいところです。


だから彼らは教育をすると弱くなるんですね。教育とは客観性を持つ情報世界であって、
辻褄が合う理屈がある世界なんです。昔の日本人や、現代のハワイの人々は、そんな情報
を必要としていない、つまり成長、進歩のためのフレームワークが異なる人たちなんです。
だから理屈で教えると弱くなるんです。理屈とは脳みそで受け取る情報であって、身体感
覚からの情報よりもこちらの方が正しいと教育されると、身体チャンネルから来る情報を
ブロックしてしまうからなんですね。

そしてこのような文化は、社会が未成熟で人が安全に生きていくためのシステムが、整っ
ていない社会で育まれたと著者はいいます。システムとは警察だったり裁判だったりとい
う社会制度のことで、これが無ければ自分の身は自分で守るしかないんです。

本書では自分の始末は自分でつける、自分で尻ぬぐいをするというエピソードが出て来ま
すが、現代人が失った最たるモノはこれだと想います。法律があって、警察がいて、裁判
があって、最後は刑務所があるとなると、人間はそのシステムに依存するわけですよ。自
分が手を下して物事を解決させるのではなく、このような社会システムにやってもらうの
が正しいという文化が育つわけです。


これは失われた価値観、文化なので、ピンと来ない人がいると思いますが、江戸以前の日
本では親の敵討ちは、奨励されていたんです。自分の親が誰かに殺されたとなると、現代
社会では警察が動いて、捜査をして、犯人を捕まえて、裁判になって、最後は収監される
わけですよね。ここには親を殺された子供の意志や行動が入る余地がありません。この場
合の制度とは、社会が被害者に代わって懲らしめてあげるということでもあるのですが、
自分に敵討ちをさせろといえないということです。

治安維持に関する諸制度が確立していなかった、明治以前では、親を殺された悔しさは、
自分の才覚で晴らすべしであって、それが敵討ちという考えであり、これが武家社会では
奨励されたどころか、やらなければ腰抜けと呼ばれる半ば義務化された文化だったんです。


そうすると敵討ちをするために武芸を磨かなきゃなりませんし、相手も同じように考える
わけです。それが、自分の始末は自分でつける社会なんです。その闘いで見事勝利し、親
の無念を晴らせるかどうか。勝利するということは、相手は死ぬわけで、負けるというこ
とは自分が死ぬということです。

そういう社会で生きると、自分の身体感覚に完全に依存する生き方が主流になるんです。
当時ネットがあったとして、グーグルで「親の敵の討ち方」とか「敵討ちで死なない方
法」なんて検索をして出て来た情報に、あなたは100%依存できますか?ということです。
これが客観的な情報に頼れない社会で、そこでは自分の身体感覚に頼って生きるのが最も
合理的であり、最も効果が高く、最も後悔が少ない生き方、暮らし方になるわけですよ。


現代社会とは制度として、そのような生き方を否定し、許容しない(それが敵討ちが禁止
される社会です)となっているわけで、そんな社会が150年も続いたら、身体感覚はドン
ドン鈍くなるだろうなと感じるわけです。

逆にアメリカなどは、制度は確立しているのに自衛のための銃の所持は許されているわけ
で、これは結局のところ、自分の身は自分で守るのが合理的だと考えているのと同じなん
です。


最近、日本では95歳まで生きる社会では、年金だけじゃ足りないから2000万円くらいを自
分で蓄えるべきだという試算が金融庁から出されて、これがヒドく炎上したわけです。こ
んな当たり前のことがなぜ炎上するのか?そしてなぜこんな当たり前の話で揉めるのかと
いうと、これが当たり前だと考える人は、自分の始末は自分でつけるという考えを持って
いるんです。いくら年金という制度があったって、年をとってからそれじゃ足りないよと
なった時に、文句をつけても遅いんだから、自分のことは自分で準備しようと考えるわけ
ですね。


ところが、あの試算に文句をつけていた人たちというのは、年金という制度があって、そ
こに少なからぬおカネを出しているんだから、出した以上は制度が全員を救わなきゃおか
しいだろと言っているんです。譬えて言えば、敵討ちを禁止したのなら、殺人犯は必ず捕
まえてもらわなきゃならないわけで、犯人を罰してもらわなきゃならないわけで、ここに
例外は許されないのと同じでしょと言ってるわけですよ。

制度が行きすぎると、必ず制度に依存する人が出て来るんです。こういう人は、自分の始
末を自分でつけるという概念が弱くなるんですよね。


まだまだ続きます。


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読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、こころよりお祈りいたします。
ありがとうございました。

佐藤正遠(さとうしょ~おん)
株式会社メディウム・コエリ

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