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メールマガジン 第1798号


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 成長を目指す、若手サラリーマンの家庭教師

 ┃サラリーマンで年収1000万円を目指せ  ┃ http://showon-sato.com
                 
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こんにちは、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。
      
このメールマガジンは、高卒、派遣社員、IT歴ほとんど無しという負け組から、
たったの6年で年収1000万を突破する勝ち組へとキャリアアップした、わたく
し佐藤正遠(さとうしょ~おん)が、その秘訣を余すところ無く伝える、「成
長を目指す若手サラリーマン」のためのメールマガジンです。
    

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◆ 今日の前フリ ◆◇

ここ1週間ほど、毎日大宅壮一氏の著作を読み耽っています。

といってもほとんどが絶版で、昭和39年発行の単行本とかをマーケットプレイ
スで購入したモノばかりなので、簡単にご紹介出来ないんですよね。

今でも売っている本で面白いのは、


実録・天皇記

http://www.amazon.co.jp/dp/4479300724/ref=nosim/?tag=jiateng4-22


でした。

取材が緻密で、そのくせ物々しい書き方をしていないので、ついサラッと読み
飛ばしちゃいそうになるんですが、じっくりとしゃぶるように読むと滋養が脳
みそにジワッと浸透してくる、そんなノンフィクションです。


彼の文章はまた文体が自然で、とても50年以上も前に書かれた本だとは思えな
いところもスゴいです。


軽い文章は読みやすくてページもサクサクと進むんですが、脳みそに残る歩留
まりはどうしても少ない。といって難解な文章は3回や4回読んだくらいじゃ意
味が分からない。

ところが氏の文章は、読みやすいのに単語、論理、情報、組み立てがしっかり
しているからか、脳みそにガツンと入ってきます。

水割りからストレートに変えたくらいの違いを文章から感じるのは希有な体験
です。

しかもこれが20年物の極上ウイスキーだとしたら、人を虜にするのもうなずけ
ます。

という事で、しばらく古い本を探してみようと思います。




☆ 既得権と長幼の序は同じ?

日本という国に根付いている特徴というか、価値観のひとつに、『長幼の序』
というのがあります。

これは平たく言えば、『年齢の上の人間の方がエライ』という年齢至上主義的
考え方です。


あれだけ実力主義が徹底しているプロ野球界でも、年齢という縛りがあるので
す。
たとえば、高卒で1年目から新人王を獲った松坂君(仮名)が入団3年目に、大
卒ルーキーの沢村君(仮名)が同じチームに入団したとします。

松坂君はすでに過去3年間、キッチリと先発ローテーションを守り、チームの核
になっています。そこにドラフト1位とはいえ、何の実績もない沢村君が入って
きました。

この場合、どちらの方がエライのかというと、それは年齢が上の沢村君です。

高卒3年目の松坂君はいま21歳、それに対して大学を出た沢村君は22歳とひとつ
年上なんですね。

別に大卒で学位を持っているからエライってわけじゃないんですよ(そもそも
日本のプロ野球をやってる大卒なんて完全にテンプラ学位ですから)。

ですから松坂君は沢村君に、『沢村さん』と敬語で呼ばなきゃダメで、沢村君
は松坂君に、『おい、松坂』と呼び捨てに出来るのです。

そしてこれがこの世界で生きている間、ずっとずっと続くのです。

ですから王貞治氏は、決して野村克也氏に逆らえませんし、反論が出来ません。
(王氏は1940円生まれで野村氏は1935年生まれ)

野村氏と長嶋茂雄氏は実は同じ年なので(長島氏は1936年2月生まれで学年は一
緒)、野村氏はいつでもため口で話しています。
しかし、彼は金田正一氏には決してため口で話しません(金田氏は1933年生ま
れ)


これは学生時代に運動部や体育会系をやっていた人には共通の認識だと思いま
す。


ですから、年齢と経験の順序が入れ替わる時にはちょっとした混乱が生じます。

例えば大学生活。同じ1年生だと思ってため口で話しかけたら相手は一浪してい
たとか。一浪一留とかしていたら話はもっと複雑です。


大学生活の延長にある社会人もこれまた同じで、同じ年に入社したといっても
年齢は、


  ▼ 現役合格留年無し(一番若い、よって一番下)

  ▼ 一浪もしくは一留(次に若い)

  ▼ 二浪もしくは二留もしくは一浪一留(一番年上よってエライ)


くらいの差があるのです(これ以上の差は一般企業ではほとんど無いですね。
だってそういう人は排除されちゃうのが日本ですから)


研修とかを担当すると、そういう駆け引きが見えて面白いですよ。

無意識に相手の年齢を探るジャブが飛び交って、お互いの立ち位置が分かるま
で会話が安定しないんですから。(笑)

色々な意味で秩序破壊を習慣にしている新入社員が、こと年齢については何十
年間も同じ価値観を継続して持っているのです。それくらい日本に於ける長幼
の序というのは強い文化(ここまで来たら文化と呼べると思います)なのです。


ところが、この長幼の序という考え方が、あの悪名高い既得権益のベースにな
っているって知ってました?


既得権というのは、


  ■ 物事を先に始めた人に有利になるようにルールを作る事


です。

最も簡単な既得権は自動車の運転免許でしょう。

私のオヤジの世代って、普通免許を取ったらバイクの免許が付いて来ていたん
ですよ。
しかも今で言う大型(限定解除)の免許が。

私の知り合いにもたくさん大型バイクの免許を持った人がいますが、彼らは全
くバイクに乗れないのに(バイクなんて運転した事がない)、つまり今の基準
に照らしてみたらバイクに乗ってはいけないスキルの持ち主なのに、ずっと限
定解除免許を持てるのです。


同様に、今でも普通免許を取ると、原付の免許が付いて来ます。
これもバイクと同じです。
もしかしたら将来的には付かないようになるかも知れません。


数年前に書き換えをしたら、普通免許しかなかったはずなのに、中型車の免許
になっていました。

これも調べてみたら、


http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/menkyo/chugata/chugata.htm


こういう事で、要するに普通免許で運転できる車の範囲が狭くなったのです。

かつては普通免許で車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満の車を運転で
きたのに、法改正でこれがそれぞれ5トン未満、3トン未満と引き下げられたん
ですね。


私なんて、軽トラ以外のトラックを運転した事がないので、法改正後の枠組み
で構わないのに、資格的には今の普通免許所持者よりも大きな車を運転できる
事になっているのですよ。
実態は伴っていないのにね。

これね、ハッキリ言って、


  ● 法改正があったので必要な人は中型免許を取り直して下さい


って言えば良い話なんですよ。

例えば、古いカテゴリーの普通免許で車両総重量7トンの車を運転していた人は、
新たに中型免許を受験して合格したら良いだけなんです。
だって運転し慣れていて、今でも安全に運転しているんでしょ。

なら試験を受けたって合格するはずじゃないですか。
もし試験を受けたら合格できないというのであれば、そういう人が7トンの車を
運転しちゃいけないんです。でしょ?

それが言えないのは、


  ■ 物事を先に始めた人に有利になるようにルールを作る事


という価値観がベースにあるからです。


そして物事を先に始められる人というのは、即ち年齢が上の人という事で、だ
からこれは長幼の序という考え方が土台になっているという事なのです。


他にも既得権って、日本にはたくさんありますよ。

医師免許なんてスゴいモノで、昭和の時代の器具、技術、論理でとった医師免
許が今でも当たり前のように通用しますし、しかもこっちは書き換えも、取得
後の知識のアップデートも不要なんですから。

自動車だって更新時には様々な知識のアップデートをさせられるのに、人の命
に直接関わっている医者については完全にノーフォローなんですから。

医学なんてのは生物学の発展に引きずられて、ここ10年でものすごく進歩して
いるんですよ。
それなのに、終戦直後に学んだ知識しか持っていない、そしてそれが全くアッ
プデートされていないような医者が町にはウンザリするくらいいるんです。

彼らおじいさんと、平成以降に医師免許を取得した人とでは知識量は10倍以上
違うはずなのに、同じ免許の枠組みなんです。

これは明らかに、既得権益であり、


  ● 私ら先輩を敬いなさい


という価値観が誤って使われている典型例だと思いますよ。


今の日本の社会が制度として、老人や中高年層に手厚く、若年層に厳しいモノ
になっているのは、簡単に言えば既得権益であり、長幼の序が形を変えて現れ
たモノなのです。


そしてその価値観があまりにも強く、根深く日本人に浸透しているため、これ
については大っぴらに反論出来ないようになっているんです。


古くからある会社で年功序列が残っているのも、同じ理由です。


そういう目で見ると、本当の改革って文化を壊すくらいのエネルギーが必要な
んですね。

そこに自分たちの利害関係がかぶさってくるわけですから、そりゃ簡単に改革
なんて出来ないわけです。


つまりここでの教訓は、


  ● 日本では長生きをすればするほどおいしい思いが出来る


という事だったりします。


つまりマクロ目線でいえば、長生きを奨励するシステムでもあるんですね。

そう考えたらそれほど悪いモンじゃ無い気もしますよね。


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読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、
こころよりお祈りいたします。
ありがとうございました。 
 
ご意見、ご感想は以下メールアドレスにて、大歓迎致します。    


佐藤正遠(さとうしょ~おん)
株式会社メディウム・コエリ

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