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メールマガジン 第95号

  ■ ■ ■ 成長を目指す、若手サラリーマンの家庭教師 ■ ■ ■
    
  ■ ■ 「サラリーマンで年収1000万円を目指せ」 第95号 ■ ■
    
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  こんにちは、佐藤正遠(さとうしょうおん)です。

      
  このメールマガジンは、高卒、派遣社員、IT歴ほとんど無しという負け組から、
  たったの6年で年収1000万を突破する勝ち組へとキャリアアップした、わたくし
  佐藤正遠(さとうしょうおん)が、その秘訣を余すところ無く伝える、「成長
  を目指す若手サラリーマン」のためのメールマガジンです。
    
  内容により、一つのテーマを、複数回にまたがってお知らせする事があります。
  その場合には、適宜バックナンバーをご参照下さいませ。
  http://archive.mag2.com/0000258149/index.html
  
  また、ブログもあります。
  http://d.hatena.ne.jp/showon/
  こちらは、テーマを変えて、かなり日常に近い事をお伝えしています。楽しい
  事、うれしい事しか書きませんので、読むと元気になるはずです。是非こちら
  も見に来て下さい。
    
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  配信が大幅に遅れました(m_m)
  これには理由があって、今朝、先日発生した中国での地震の情報をネットで色
  々見ていたからです。実は私は中国の雲南省というところに留学していた事が
  あって、今回地震が起こった四川省はお隣の省なんですね。
  

  で、あっちはどうなってるのかなぁと思い(ある程度予想は出来ましたが)、
  ネットでコチョコチョあっちのサイトに行ったり、こっちのサイトに行ったり
  していたら、あっという間に1時間半が過ぎていたというわけです。

  
  基本的に中国というのは、建物を建てる時に「耐震」なんて概念はありません。
  私も留学中に、あちらの工事現場を見ていますが、鉄筋を入れずに「レンガを
  ただ積むだけ」の建物がほとんどです。ですから、あれだけの地震が来ると、
  あっという間に崩壊しちゃうのも仕方がありません。と言うよりも、あちらで
  は地震なんてほとんど来ないんですよ。
  

  私は1年ちょっと住んでいたんですが、地震なんて一度も経験しませんでしたか
  らネェ。
  

  そう言った意味では、彼らにとっては本当に青天の霹靂なんですね。

  
  ひとりでも多くの人が救出される事を祈るばかりです。

  
  
  ☆ 教育して欲しい、は間違いだ!?

  
  
  女の子も誘って、合コン会場の準備も出来て、さて今から口説かなきゃね、っ
  てところなんですが、このトーンは私のキャラクターではないので、いつもの
  通り真面目な感じで行きたいと思います。
  

  この間、とっても興味深い昔話を読んだんですね。今日はそれをお知らせして、
  結論めいた事を言うのは止めようかなぁと思っているんです。

  
  
  題して、「人間国宝の弟子たち」

  
  あるところに、太郎さんと次郎さんという二人がいました。彼らは陶芸の世界
  では、優劣をつける事が難しい、世界的に有名な陶芸家です。

  
  二人とも、齢60を越え、人間国宝にもなりました。
  

  そんなスゴイ人ですから、毎日、毎日、入門希望者は引きも切らず訪れて来ま
  す。そして太郎さんも、次郎さんも、嫌がる事はなく、「来るモノは拒まず」
  で受け入れてあげました。
  

  ところが、そんな弟子たちへの態度は、太郎さんと次郎さんとでは大きく違っ
  ていたのです。

  
  太郎さんのところに弟子入りをしたお弟子さんたちに対し、太郎さんは一切陶
  芸を教えてあげません。
  

  太郎さんがお弟子さんにやらせるのは、
  
  

    ■ 部屋を掃除しておけ

  
    ■ 飯作れ

  
    ■ 茶を入れろ
  

    ■ 薪を割っておけ
  

    ■ 風呂湧かせ
  

  
  といった雑用や、

  
  
    ■ おい、肩もめ!

  
    ■ 背中流せ

  
  
  といった奴隷のような仕事ばかりです。

  
  弟子たちの間からは、「いつになったら、陶芸を教えてくれるんだろう?」と
  いう不安がわき上がってきます。
  

  しかし太郎さんはそれを知ってか、知らずか、一向に気にする風もなく、相変
  わらず雑用しかやらせません。
  

  その結果、あれだけいたお弟子さんも、一人辞め、二人辞めと、だんだん人数
  は減っていきました。
  

  そんな日々が5年も続いた頃、太郎さんは一番古いお弟子さんたちに、土を触る
  事を許します。そのお弟子さんたちは、

  
  
    ■ やっと土に触れるのかぁ。長かったなぁ。でもこれからは一気に上達
  するぞ

  
  
  と、喜びましたが、太郎さんは相変わらず何も教えません。
  

  仕方がないので、お弟子さんたちは、見よう見まねで師匠がやる事をマネする
  事しかできません。
  

  お弟子さんたちは、「こんなことで本当に、陶芸家になれるんだろうか」と不
  安で一杯です。
  

  
  ところが、次郎さんは太郎さんとは全く違いました。
  

  次郎さんは入門してきたお弟子さんたち一人ひとりに、専用のロクロと、釜の
  場所を分け与えてあげます。
  

  その上、土の選び方、コネ方、ロクロの回し方から絵柄の描き方、上薬の調合、
  釜入れから、焼き方まで、次郎さんは懇切丁寧に、お弟子さんたちに教えてあ
  げます。

  
  そしてその教え方も大変上手だったので、お弟子さんたちは大変喜び、一生懸
  命修行に励みました。
  

  もちろん、誰一人辞める人なんて出て来ません。それどころか反対に、そんな
  次郎さんのことが評判になり、入門希望者はどんどん増えていきました。

  
  
  月日が流れ、あれから20年が経ちました。太郎さんも次郎さんも、もう自分で
  はロクロを回す事もできない年齢になりました。

  
  お弟子さんたちもそれぞれが独立するようになりました。

  
  
  
  さて、ここで問題です。

  
  人間国宝である、太郎さんと次郎さんたちに、「追いつき」、「追い越してし
  まった」お弟子さんは、太郎さん、次郎さんどちらの門下の方が多かったでしょ
  うか?

  
  
  
  こたえ
  

  
  太郎さんの門下からは、たくさんの人間国宝が生まれたが、次郎さんの門下か
  らは、誰も人間国宝にはなれなかった。

  
  
  ありゃ、なんだかものすごいブーイングですね。(笑)

  
  そんなに変な事を言いました?

  
  でも、これが真実なんですよ。どんな世界でも、必ずこうなります。
     ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
  

  何ででしょうかねぇ?
  

  理由はあるのかと。根拠は何だと。
  

  根拠らしい根拠と言えるのは、
  

  
    ● 「守破離」という考え方だと思うんですね。
  

  
  これは世阿弥が、600年ほど前に、「風姿花伝」(「花伝書」ともいう。)で伝
  えたと言われるモノです。私が持論を展開するのもおこがましい気がしますの
  で、解釈については、ご自身でネットを調べたり、関連図書を読んだりしてみ
  て下さい。
  

  
  えっ?今までと違ってやたら不親切じゃないかって?
  
  

  ええ、そうですね。私もこの太郎さんを見習おうと思いましてね。(笑)
  

  
  というか、こういう事を真剣に自分の内面で考えて欲しいんですよね。
  哲学ってこういう事なんだろうと思います。

  
  答が分からない命題について、脳みそが悲鳴を上げるくらい、考えに考え抜く、
  という態度が重要なんだと思うんですね。
  

  それが、守破離の、「破」なのかも知れません。
  
  

  ってことで、私にとっても当面のテーマですね。これは。

  
  久しぶりに、1回完結でお送りしました。(笑)
  

  
  
  ご意見、ご感想は以下メールアドレスにて、大歓迎致します。

  
  
  佐藤正遠(さとうしょうおん)
  
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  ☆発行責任者:佐藤正遠(さとうしょうおん)
  ☆お問い合わせ:melma@bc.iij4u.or.jp
  ☆発行システム:『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/
  ☆配信中止はこちら :http://www.mag2.com/m/0000258149.html
  

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