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メールマガジン 第2097号

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 成長を目指す、若手サラリーマンの家庭教師

 ┃サラリーマンで年収1000万円を目指せ  ┃ http://showon-sato.com
                 
   ・・・・・・━ 第2097号 ━ ・・・・・・

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こんにちは、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。
      
このメールマガジンは、高卒、派遣社員、IT歴ほとんど無しという負け組から、
たったの6年で年収1000万を突破する勝ち組へとキャリアアップした、わたく
し佐藤正遠(さとうしょ~おん)が、その秘訣を余すところ無く伝える、「成
長を目指す若手サラリーマン」のためのメールマガジンです。
    

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月1回を予定しており、直近号が検索されない可能性がありますのでご注意下
さい。

http://showon-sato.com/index.php/magazine_log/  

人生で最も手軽に手に入れられる喜びは読書です。以前配布していた、「良書
リスト」に最新の良書を追加し、合計で130冊となった、「新良書リスト」を
希望者に配布しています。以下サイトからダウンロードして下さい。

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過去このリストを受け取った方からは、「メチャメチャ面白い本がたくさんあ
りました!」と言うコメントをたくさん頂いているモノですので、是非リクエ
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(リストをご依頼頂いた方には、今後しょ~おんからお得なご案内を差し上げ
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◆ 今日の前フリ ◆◇

大阪から帰って来ました。台風も心配していたような事は無く(関東は大変だっ
たようですが)、傘を一度も差すことなく過ごせました。

速読セミナーは相変わらず高評価を頂き、2日で速読で読書をするという感覚を
体験してもらえて良かったです。あとは訓練の継続あるのみ。1万文字でストー
リーを理解出来るようになるまで頑張って欲しいものです。



☆ ふるさと納税のここが素晴らしい

引き続き、ふるさと納税について書いています。

つまりこの政策って、人のふんどしで我が町の町おこしをやってしまおうという
話なんです。だから町おこしの必要が無い東京都や大阪府はあんまりヤル気じゃ
ありませんし、この制度そのものに反対しているんですね。私がこういうところ
を嫌いなのは、「現状の美味しい状態にふんぞり返っている」からなのです。


逆に、ここで私がこの政策で気に入っているポイントは、この制度が完全に市場
原理で動いているという事なんです。これは地方自治体から見た場合、自治体同
士の、「住民税分捕り合戦」なのです。それが市場原理で直接投票のような形で
決まってしまうというところが素晴らしいんです。


ですから、いくら町おこしをしようと思っても、これは各自治体での競争ですか
ら。どこに寄付するかはその自治体がどんなお礼をくれるのかという魅力に依る
のです。つまりここに知恵の入る余地が大いにあるという事です。

この発想は公務員には無かったんです。自分たちが市場原理で選ばれる存在にな
った事など、しかもその結果がおカネという形でダイレクトに見える事など無か
ったのです。彼らにとってのおカネというのは、住民から有無を言わさずむしり
取り、それを自分たちの裁量で自由気ままに一年間で使い切るというだけの存在
です。自分の力で集めてくる、しかもそれが競争原理の上で、他の自治体と比較
検討されながら寄付者にチョイスされなきゃ集める事は出来ない、つまり他の自
治体に勝つ事は出来ないなんて状況に立ったのは明治以降どころか、大宝律令以
来初めてのケースなんだと思いますよ。


そうすると市場というものを観察して、分析をして、仮説を立てて、これを実行
して、効果を測定して、必要なら早い時間軸で修正プランを作って、さらにこれ
を実行する、というサイクルを回した自治体が勝ち残るんですね。


  ● って、これってフツーの民間企業がやっている事じゃん!


そうなんです、この政策によって史上初めて役人が民間企業的に振る舞うように
なるんです。そうなるとこの競争が激しくなっていき、その結果サービスがドン
ドン向上し、お礼の品のレベルが上がってきて・・・というどこの民間分野でも
起こっている事が役所間で起こるはずなんです。

そして民間と同じように、一部の圧倒的勝ち組と、ボロボロの負け組が生まれる
でしょう。勝ち組は寄付金が増えてリッチになって、さらに地場の産業が活性化
して雇用も人も増えるという事になるでしょう。そうしたら予算も拡大するわけ
で、さらに魅力的な町作りが出来るはずです。人が集まる町かどうかというのは、
これも市場原理で選ばれたという事なんですから。

今までのように政治家や地場の有力者の利益誘導のために、誰も使わないような
ハコモノやインフラを作る事に回されていたおカネが、ふるさと納税でスキルを
付けた担当者が市場原理に則って、引っ越して来たくなる町作りという観点で計
画をすれば、今までのような、「誰?こういうバカみたいなものを作った人
は?」という勘違い政策が無くなるはずなんです。


民間の会社が売り上げを増やすためにやっているユーザ視点、顧客目線、顧客利
益という概念が役所にコピーされたら、役所というサービス業は大きく変化する
可能性があるんです。これがふるさと納税の最大の狙いなんじゃ無いかと思いま
す。これを分かってて、狙ってやったのなら安倍総理はなかなかの知恵者です。
しかも来年からは控除の上限が2倍になるというニュースもありますしね。


もちろんこういう競争原理を採ると、自治体ごとに勝ち負けがハッキリしてきま
す。
勝ち組とは寄付者の中で話題になり、寄付した人が満足をし、また来年も寄付し
ようと考える自治体で、そのおカネを有効活用して町おこしをして人口が増え、
経済も活性化するそんな自治体です。

逆に負け組は、寄付者がほとんど集まらず、反対にそこに住んでいる住人が他の
自治体に寄付をした結果住民税が減税になり、アテにしていた住民税が集まらず
市民サービスのレベルが低下して、最後はそこから人の流出が始まるそんな自治
体です。(とは言っても、控除に上限がありますし、それは現状では住民税の所
得割額の1割、来年度からこれが2倍になっても2割だけですから自治体が傾くよ
うなレベルじゃありません。)


この政策には反対者がたくさんいるんですが、彼らの論旨は、「税金は享受して
いる住民サービスのコストなのだから、他所の自治体が横取りをするのはおかし
い」というのがほとんどです。ここを軽く論破しておきましょうか。そもそも現
在のスキームでは所得割額の1割しか使えないわけですから、住民税がゼロにな
るわけではありません。たったの1割くらい(万一これが全額他所の自治体に流
れたとしても)支出を抑えるくらいの知恵を働かさなきゃダメだと思いますよ。
実際には自治体の収入に与えるインパクトは1~2%も無いはずです。

1%や2%の歳入減をグチャグチャ言うヒマがあるのなら、他から寄付をもらって
来てカバーすれば良いじゃないですか。それが競争原理なんですから。これに反
対する人って、役所は聖域で、未来永劫競争原理の外でヌクヌクと暮らせるべき
だって考えているんだと思いますよ。その結果、硬直した思考しか出来なくなっ
ちゃったんじゃありませんかね。

もうひとつは、おカネをバラ撒くのは役所の方で、役所が知恵を出しておカネを
集めようなんて(朱子学的にいえば)下賎な事をやりたいくないという彼ら特有
の特権思想があるんだと思います。役所というのは、別名「お上」と言われるよ
うに国民の上に位置する存在だと彼らの意識していたはずで、だからこそ下々の
人々が頭を下げて陳情して来たらおカネをバラ撒いてあげる(おカネだけじゃな
くて様々な利便という意味ね)事に優越感を持っていたんだと思います。こうい
うのがDNAに刻まれてしまうと、下々に頭を下げて、彼らの欲しがるものを考え
て、彼らからおカネを集めるというスキームに本能的拒否感が生まれるんだと思
います。

そもそも「予算」という単語ひとつ取っても、民間のそれは「集めるおカネの額
(売り上げ)」を意味しますが、彼らのそれは「使うおカネの額」を意味するん
ですから。つまりおカネを集めるなんて商売人みたいな事はやってられないって
気持ちがあるんだと思います。世の中は経済で動いているってのにね。


そういう思想でやっているところは、当然のように魅力的では無いので寄付が集
まる事はありません。そしてそんな負け組って既に決まりつつあります。

先ほど紹介した東京都もそのひとつですが、ここと同様にヤル気の無さを露呈し
ているのが大阪府です。

http://www.pref.osaka.lg.jp/toshimiryoku/furusato-nozei/kifugoannnai.htm
l

これを見てもらえば分かるんですが、こちらもお礼の品はありませんから。


大阪府の下にぶら下がっている大阪市もスゴいです。

http://www.city.osaka.lg.jp/seisakukikakushitsu/page/0000006525.html#mus
eum

1万円で、市立ミュージアム招待証(7か所の美術館や博物館に入れるらしい)が
頂けるのですが、なんと選択肢はこれひとつ。(笑)

さらに笑っちゃうのが、10万円以上の高額寄付のお礼が市長からの感謝状だそう
です。こんなのを欲しがる人って大阪市にはいるんですかね?関東よりもがめつ
いじゃなくて、世知辛いじゃなくて、物欲にあふれたじゃなくて、利に賢い関西
人が喜ぶお礼とは思えないんですけどね。
そのくせ、頼まれてもいないのに、クレジットカード決済は出来るようになって
いるってところが、大阪市役所の役人の思考が透けて見えて気に入りました。


そして早速この競争は激しさを増している様子が垣間見えます。

例えば同じく大阪の泉佐野市のサイトでは、

http://www.city.izumisano.lg.jp/kakuka/koushitsu/seisaku/menu/furusato/

「お礼の品が充実、そしてグレードアップ」ってアピールしています。
ようやく市場原理が分かって来たって事ですね。
でもさ、「お礼の品全面リニューアル」って書かれている画像にリンクを嵌め込
んでいないのはどうかと思いますよ。担当者はネットサーフィンをしない人なん
でしょうかね?
オマケにこの特典じゃ、平均以下って感じですからまだまだ厳しい戦いを強いら
れそうです。
早くPDCAを回した方が良いですよ。

私が住んでいるところのふるさと納税サイトも、しみったれっぷりは負けていま
せん。
(つまり負け組に向かって一直線って感じです)

http://www.okayama-kifukin.jp/goods/index.html

1万円以上でもらえるのが、後楽園や博物館のペアチケットって、これを決めた
人はアフォなのか?って話ですよ。だって後楽園って入場料400円ですから。ペ
アで800円でっせ。しかも岡山城の入場券は付いていないんですよ。岡山城とセ
ットにしたって560円しかしないのにこれをケチるってどこまで市場原理が分か
っていないのか・・・


もちろんこれ以外のお礼も桃とかマスカットとかあるんですけど、これ全部「県
外に住んでいる人限定」なんですよね。おカネはどこから来たって良いじゃない
ですか。なんで県民はアカンのですか?たぶんこれって事務作業が面倒だからな
んですよ。県民は県民税の徴収があるのに、そこで同じ県のふるさと納税担当者
が税控除の手続きをしなきゃならないのが面倒くさいと。

市場原理の反対語は、役所原理です。
役所の都合で、自分たちが面倒だ、やりたくない、というところから思考がス
タートするのが役所原理で、このふるさと納税でこういう事をすると、


  ● そんな都合はオレたちに関係無いジャンか


とソッポを向かれる事になるんですね。
その最たる例がコレです。

こういうところがステキだと思いません?



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読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、
こころよりお祈りいたします。
ありがとうございました。 
 
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佐藤正遠(さとうしょ~おん)
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