値段の背後にあるものを感じ取れなきゃ。

近場のセミナー情報

7月2日に札幌で「バージョンアップセミナー」を開催します。
7月3日に同じく札幌で、「コミュニケーション編セミナー」を開催します。

バージョンアップ編は基本編の受講が必要ですが、コミュニケーション編については受講
資格はありません。

お申し込み、お問い合わせは、 melma@bc.iij4u.or.jp までお願いします。

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おはようございます、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。

このメールマガジンは、当初成長を目指す若手サラリーマンのために書き始めたのですが、
連載開始から8年、今では自営業者、女性、リタイアされた方々からも幅広い支持を頂く
ようになりました。

その結果、2014年まぐまぐ大賞のビジネス・キャリア部門で大賞を受賞しました。

私がどんな人間なのか?はウェブサイトのプロフィールを読んで下さい。
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バックナンバーは、以下リンクから検索出来ます。データベースの更新は不定期に行って
いるので、最新号が反映されない事があります。またここではキーワード検索が出来ます
ので活用して下さい。

http://showon-sato.com/index.php/magazine_log/

成長したい、自己実現をしたいと本気で考える人のために作った、死ぬまでにこれだけは
読んでおけ!という「良書リスト」は以下リンクからダウンロード出来ます。

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本も読まずに願望実現が出来るほど、人生は甘いもんじゃありません。読書の習慣を身に
付けられない人は、願望実現とは縁が遠いので、すぐに解除してもらった方が良いかも知
れません。

ツイッターは2つのアカウントがあります。

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◆ 今日の前フリ ◆◇

昨日は3年ぶりに愛車のタイヤを替えて来ました。ところがこれもまた一悶着ありまして、
車を購入した販売店(所謂町の中古車屋)に見積もりを出したところ、これがバカ高いん
ですよ。ほぼ同じモデルを3年前に履き替えた時もちょっと高いなぁと思ったんですが、
今回はそこからさらに1割以上高くなってました。

普段から「車関連の支出は経費だから」と言ってるのを勘違いして、こいつどうせ経費だ
からちょっと上乗せしても良いんじゃないの?って見積もりをしたんじゃないかと勘ぐり
たくなるくらい。今やネットというツールがあるんだから、ウェブで価格を調べたらいく
らが最安値なのかはあっという間に分かるわけですよ。

で、調べたところ最安値からは1本あたり12,000円も高いということが判明し激おこ。4本
セットで込み込みで12,000円高いというのなら、店を検索したり、車を持って行ったりと
いう手間が省けることを考慮して仕方がないかな、と考えるのもアリですが、工賃とかの
違いまで加味すると込み込みで50,000円近く変わるわけですよ。

今日び、50,000円って言ったら大金ですよ。家族で何回メシが食えるんだって話ですから。
(でも経費にならないから使えるわけじゃありません、あくまで喩えということで)

そうと決まればアクションが早い私の事ですから、サクッと市内でピレリを扱っていると
ころを探して、最安値から1000円ほど高い価格で手を打ちました。

古いタイヤのゴムがもう硬化していたからなのか、3年の間にタイヤが進化したのか、は
たまた50,000円節約出来た嬉しさによるものなのか、エラく乗り心地が違うんですよね。
まさにタイヤが路面に吸い付く感じ。オマケにロードノイズも小さくてすこぶる快適です
わ。

ちなみに、国道沿いのイエローハットにも価格の問い合わせをしたんですが、ここはなん
と定価よりも高い値段の見積もりを出していたことも判明しました。タイヤって定価が分
かりにくいんですが、昨日のお店の明細には定価が書いてあったんですよ。それよりも1
本あたり1000円高い値段で見積もりやがった。(もちろん工賃等は別計算ですよ)

オリ電で値段を聞いた瞬間に、ウチの車屋よりも高いじゃないか、とソッコーで断ったん
ですが、まさか定価よりも吹っ掛けていたとは・・・なんだよ、鍵山さん(イエローハッ
トの社長さんね)のところって、もうちょっとまともな社員教育をしているのかと思って
たのに。

ということで、今日のネタは金額の話なんですが、それとこの前フリは全くリンクしませ
んから。前フリでは全く同じ製品の価格差について書いているんですからね。

本日の4コママンガへのリンク
http://showon-sato.com/blog/wp-content/uploads/2016/05/2496_0603.jpg

☆ 値段のウラにある価値

前回は食べ物の話を書いたんですが、これ本当は今日の話の前フリで書いていたら予想以
上の分量になってしまったので分割したんですね。

同じ食べ物でも値段ってピンキリです。例えば天ぷらでは、スーパーの見切り品だと300
円くらいから、てんやだと500円、神田にある「いもや」では650円、ちょっとこじゃれた
お店では1000円くらい、さらに上のランクになると2000円、3000円は当たり前、ディナー
で食べたら8000円、1万円なんてのも珍しくありません。

安いヤツと高いヤツを比べたら30倍以上の価格差があるんですね、天ぷらって。同じよう
にお寿司も30倍くらいの価格差があると思います。

食べ物に限らず、こういう価格だけを見て、あそこのは高い、ここは安いって論じるのが
一般人の常なんですが、私はこれに強烈な違和感を感じるんです。

価格って製品やサービスが持つイメージの表現系のひとつですから。

かつてサラリーマンをやっていた時に売っていたのはIT系のサービスだったんですが、私
の会社って結構強気の価格設定をしていたんです。激安と言われている業者と比較して単
価は2倍くらいしていたと思います。そうなると、いつでも言われるのが、「お宅は高い
よね」という一言です。

じゃ、価格が高いから他社に乗り換えられちゃうのかといえば、そういうケースはほとん
ど無いんです。高いけど、高いだけの何かをお客さんの立場として感じているから乗り換
えられないわけですね。そんな人が言う「高い」というセリフは、いちゃもんを付けたら
安くしてくれるんじゃないのかなぁ、という単にダダをこねているだけなんだと気付いた
んです。

でもこのケースでダダをこねる人はまだマシなんです。だって価格のウラにある価値を理
解した上で、もしかして安くしてくれたらラッキーという気分で「高い」って言ってるん
ですから。

ところが天ぷらとかお寿司で一般的なお店の20倍、30倍というお店の話になると話は別で
す。どう別なのかというと、あのお店は高すぎでしょ、という人に限って食べたことがな
かったりするからです。

銀座にミシュランで星を獲った「すきやばし次郎」というお店の本店が銀座にあるんです
が、ここは夜行くと一人前3万円です。これが高いのか安いのか?というのは、実際にそ
のお店に行ってみて、そのお店が提供するすべてを味わって、値段のウラにある価値観を
理解した人だけが論じられるわけで(私は行ったことが無いので、価格に見合っているの
か判断出来ませんがね)、お店に入ったことすらない人が、メニュー表の価格を見ただけ
で「高い」と判断するのは大きな間違いなんです。

なぜならそれって、

  ■ 自分の収入では賄えない

って言ってるだけですから。日本語だとニュアンスが伝わらないので英語にすると、
I cannot afford. ということで、afford という単語の意味は「おカネに余裕がある」と
いうことです。

高いものには高いなりの理由や価値があるんです。それが無ければビジネスは継続出来ま
せんから。つまり、そのお店は潰れてしまうという話になるんですから。そうなっていな
いのであれば、それはお客さんはその価値を認識しているということで、そんなお店に向
かって「高い!」と言うことは、

  ● 私はこのお店の価値が全く分からないバカモノなのです

と言うのに等しいんですよ。

そういう高級店に頻繁に行けるとは思えませんが、行く機会があれば、高い安いを考える
のではなく、

  ● この価格のギャップを埋める価値がどこにあるのかを見極めよう

と考えるべきなんです。

高いと感じるということはまだそのお店の提供する製品やサービスの価値を理解出来てい
ないということなんですから。理解出来ていれば妥当か安いと感じるわけですからね。

自分がそう感じることが出来ない理由がどこにあるのか、自分がキャッチ出来ていない価
値がどこにあるのか?という視点でお店に入ると得られるものがあるはずなんです。

ちなみに、そうやって観察しても全く何も得られないお店もありますよ。余談ですが私の
住んでいる町にタイヤキ屋があるんですが、ここのタイヤキってひとつ140円もするんで
すよ。これって東京でもスゴく高い値段ですよね。それなのに、それなのに、いつでもお
客さんが入っているんです。フツーそれだったら味も期待出来るじゃないですか。という
か、これでマズかったらおかしいですよね。でもね、そのお店、味は全然大したこと無い
んです。3回か4回食べましたが、未だにサッパリ意味が分かりません。

さらにさらに、同じ町に雰囲気の良いお蕎麦屋さんもあるんですが、ここも高いだけで味
はサッパリなんですよ。それなのにその雰囲気に吊られたのか、連日満員御礼状態になっ
ていたりして、これまた私にはイミフです。

そういうお店が正しく淘汰されるのであれば、話は分かりやすいんですが、商売というの
は複数の要因が絡み合って出来ているものなので、いつもいつも原則通りには行かないん
ですよね。逆に言えば、それだけ盛っているお店に向かって、世間に流されず、

  ● イヤイヤ、あのお店は全然ダメでしょ

って言い切れるのも価値を正しく判断しているということなんですけどね。

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読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、こころよりお祈りいたします。
ありがとうございました。

佐藤正遠(さとうしょ~おん)
株式会社メディウム・コエリ

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