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メールマガジン 第1819号

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 成長を目指す、若手サラリーマンの家庭教師

 ┃サラリーマンで年収1000万円を目指せ  ┃ http://showon-sato.com
                 
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こんにちは、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。
      
このメールマガジンは、高卒、派遣社員、IT歴ほとんど無しという負け組から、
たったの6年で年収1000万を突破する勝ち組へとキャリアアップした、わたく
し佐藤正遠(さとうしょ~おん)が、その秘訣を余すところ無く伝える、「成
長を目指す若手サラリーマン」のためのメールマガジンです。
    

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◆ 今日の前フリ ◆◇

いつまでこの暑さが続くんでしょうか。

泣く泣く田んぼは頑張りましたが、とてもじゃありませんが畑までやる気力は
残っていません。

前回大汗をかきながら草取りをした畝には、もうムキムキと新しい雑草が生え
ています。でもねぇ、この暑さだとトマトやキュウリを収穫するだけでヘロヘ
ロになるんですよ。これはさすがに食べるモノだから放っておくわけにいきま
せん。


夏の暑さ、冬の寒さという点では如何にサラリーマンが快適だったのかという
事を実感しています。

私も結構外回りとかしていた方なんですが、都会は陽射しを遮るモノがたくさ
んありますし、室内や地下、電車にはエアコンが効いていますからね。

それに比べて田んぼや畑ってそのまんま太陽に曝されるんですね。

日陰だってありゃしません。

いま甲子園で頑張っている球児と同じくらい大変なんですよ(どういう喩え
だ?)


そんな暑さで草取りをしていたら、ご近所の農家さんに、田んぼの水管理につ
いて訊かれました。

私の借りている田んぼって、水はけが良いというか、水持ちが悪くて毎朝水が
すっかり干上がっているんですよ。ですから、毎日水を入れなきゃいけないん
ですが、その話をしたら、


  ● それなら美味いお米が出来るよ


って言われて俄然やる気が出て来ました。

ま、人間なんて現金なモノですわ。



☆ よりによってドイツと手をつなぐか?


日中戦争、満州事変、そして国際連盟からの脱退と、日本のやる事すべてが裏
目に出て、日本は完全に窮地に陥ります。


ちなみに人類は、先の大戦(第一次大戦ね)の反省から、なんとか世界平和を
実現しよう、戦争はもう止めようという努力をしようとしていたんです。とこ
ろがそんな人類を神様はあざ笑うんですね。


アドルフヒトラーとナチスの台頭です。

そもそもドイツで彼が熱狂的な支持を得たのは、一次大戦後のドイツが賠償金
支払いのため天文学的なハイパーインフレになって、ドイツ経済がボロボロに
なったからです。


そういう時には、自分たちの外に敵を作ってみんなで攻撃する事で一致団結を
図るというのが王道です。そこで狙われたのがユダヤ人でした。

また彼は国家運営にも有能なところを見せます。
ベルリンオリンピックの開催や、アウトバーンの建設、科学技術への投資とい
った国内経済の活性化策を次々と打ち出して、景気の回復を実現します。

それによりヒトラーはドイツ国内で圧倒的な支持を得て、独裁的権力を行使で
きるようになりました。

それが先日麻生副総理の発言で問題になったワイマール憲法云々に関連します。


麻生氏は、

===
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっ
ていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。
わーわー騒がないで。
===


って言って、世界に自らの無知をさらけ出した国辱政治家なんですが、これは
完全に事実誤認です。


ヒトラーはワイマール憲法は変えていないんです。憲法はそのままにしておい
て、ヒトラー政府に立法権を委譲した、『全権委任法』というのを作って、憲
法の一部条項よりも強い力を持てるようにしたんです。
つまりヒトラーが自分の判断で自由に法律を作れる事にして、憲法に縛られな
いようにしたのです。これが独裁的権力の行使です。


この発言が世界で非難されている理由が分かりますか?
これを正しく認識出来ないと、歴史オンチとか、政治オンチって言われちゃい
ますよ。


彼の発言が世界でどう受け止められたかというと、日本は憲法を正しい手続き
を経て変えるのではなく、ヒトラーがやったように全権委任法のようなズルい
法律を作って戦争が出来るようにするんじゃないか?そしてそういう方法を日
本の政治エリート(副総理はどうみても政治エリートです)が肯定しているぞ
ってことなんです。


このテーマの2回目でも書きましたが、憲法というのはその国で最高の法律で、
これでカバーできない権力が存在し、非民主的手法で権力の行使が出来てはい
けないのです。

日本の旧憲法では、「御前会議」という憲法の枠外の組織が最高権力を持ち、
憲法上は最も権力を持つはずの内閣総理大臣以上に、陸海軍の大臣が力を持っ
てしまったというところに問題があるのです。


その反省から日本は新憲法を公布したのに、よりにもよって与党政治家のトッ
プクラスが、


  ■ ナチスドイツがやったみたいな裏技を学ぼうよ


なんて言っちゃったんですからシャレにならないのですよ。

それが、『あの手口学んだらどうかね』という発言で、本人がいくら否定して
も全権委任法を肯定しているとしか考えられません。


憲法を変えるなら変えるで正々堂々と法に則ったやり方で変えれば良いんです
よ。ヒトラーがやったような姑息な方法で権力を掌握しようなんて薄汚いやり
方をしようと思っちゃダメなんです。

ま、多分に本人はそんなつもりなんて無かったんでしょう。
別にヒトラーのやり方を忠実に真似る意図なんて無かったと思います。だいた
い全権委任法のなんたるかを知らなかったんですから。


知性が無い人が政治家をやるとこうなるというお手本ですねぇ。

日本の不幸は自己顕示欲と権力欲を満たすために政治家を目指す人が多すぎる
というところにありませんかね。そういう人のゴールは権力をゲットする事で、
そのプロセスに美意識とか、矜恃とか、恥じらいとかは無いんですね。

今回の発言は氏のそういうさもしい価値観を如実に投影していると思います。



さて、話を戻すと、このヒトラーとナチスの出現が、日本の将来を決定づけま
した。

というか、そんな張本人と軍事同盟を結んでしまうんですから、もう頭が悪い
としか思えません。

いま思えば、日独伊三国同盟の締結こそが、日本の指した大悪手でこの瞬間に
形勢は確定し、ここからの大逆転が難しくなったんです。


ドイツは当時、欧米世界では完全な悪者です。
第一次大戦であれだけ負けたのに、しぶとく立ち直っただけでなく、性懲りも
なく今度はユダヤ人を迫害し始めたわけですよ。
ところが今も昔も、世界のお金持ちはユダヤ人なんです。
18世紀にロスチャイルド家が欧州の銀行を手中に収めてから、欧州の経済はロ
スチャイルドが、そしてアメリカの経済はロックフェラーとモルガンが牛耳っ
ていたのです。

そして彼らはお互いに閨閥を形成して姻戚関係となって世界を経済的に支配し
ようとしていた、というのは広瀬隆氏の『赤い盾』を読めば分かります。


ヒトラーはそんなユダヤ人に正面切ってケンカを売ったのです。
というか、面と向かって、お前らを全員皆殺しにするって言っちゃったんです
から。


そりゃアメリカやイギリスは反ナチスにならざるを得ません。

だってアメリカにはドイツから逃げて来たユダヤ人が、万単位で押し寄せてき
たわけですし、政治の中枢、経済界の中枢には多数のユダヤ人がネットワーク
を組んでいたんですから。


ここで面白い本をご紹介しましょう。


IBMとホロコースト

http://www.amazon.co.jp/dp/4760121587/ref=nosim/?tag=jiateng4-22




これには、IBMというアメリカの会社がナチスを顧客として、ホロコーストの片
棒を担いでいた事が克明に書かれています。

そもそも出自を偽って生きていたユダヤ人たちが、どうしてああも的確にナチ
スに捕まってしまったのか?逃げても逃げても、間違うことなくユダヤ人を追
い詰めるためにナチスはどういうツールを使ったのか。
それこそが今でいうデータベースの作成だったのです。
そしてそのデータベースをパンチカードを使って作ったのがIBMで、それをナチ
スに販売してボロ儲けをしていたんですね。


再度話を戻します。

ヒトラーはユダヤ人を迫害した。そんなユダヤ人を保護したのがアメリカやイ
ギリスです。つまりドイツと米英は敵対関係にあったわけです。

しかもドイツは一次大戦の敗戦によって失った領土や植民地の回復に躍起にな
っていました。その理由は同じく経済問題です。世界恐慌以降、当時の先進国
は自分たちの影響が及ぶ植民地を徹底的に保護して、ブロック経済を作ってい
たのです。
これは今の自由貿易とは真逆の管理貿易、保護貿易です。
そうしないと自分たちの国がやっていけなかったんですね。
ですから、当時植民地を持っていなかった(持っていたのが取り上げられた)
ドイツは、何とかして領土を広げたかったわけです。


そのためにベルサイユ条約を無視して軍備に力を注ぎ、その軍事力を背景に
ヨーロッパで傍若無人の振る舞いをして顰蹙を買っていたのです。
ところが人々には先の大戦の悲惨さ、たくさんの人が死ぬという戦争の持つ現
実という記憶が明確に残っていますから、なんとか戦争にならないように、と
いう事でヒトラーに甘い顔をするんです。

それを逆手にとったヒトラーは口先で平和を語り、ウラでは軍事侵攻の準備を
着々と進めます。

当時のヨーロッパでチャーチルだけが、ヒトラーの領土的野望と、今後彼が取
るであろう行動を完全に理解し、反ナチスを叫んでいたのです。その意味では
チャーチルは良く物事が見えていた政治家でした。今の日本にもこういう政治
家が欲しいところです。


ところがステークホルダーは米英だけじゃありません。
これは日本の歴史教科書でもあんまり語られないのですが、ソ連という新しい
国もドイツの事を苦々しく思っていたんです。
なんたって国境を接していますから、ドイツが攻めてきたら困るわけです。


そういう状況下で日本はドイツと軍事同盟を結んでしまうんです。

これイコール、米英ソとそれに繋がる白人国家を全部敵に回すって事ですよ。

日本が中国と戦争しているだけなら、ちょっとお灸を据えてやろうかって程度
の認識だったのが、よりによってドイツと手を結んだってんですから、もう容
赦しようがありません。


ここで一番頭を使ったのがソ連のスターリンです。

なんと言ってもソ連はドイツだけじゃなく、満州とも国境を接しているんです。
つまり日本とドイツ両方から攻められる可能性があるという事です。
そして日本とは前回の戦争で負けていて、日本軍の強さを身を持って知ってい
たんです。


ここで指す次の一手が、新興国ソ連の命運を分けるとスターリンは正しく認識
していました。


ですからソ連はあらゆる手段を使って、日本が満州からソ連を攻めないように
したのです。
そのために使った駒が中国共産党とスパイです。

中共軍がゲリラ活動をして関東軍の北進を阻止し、同時に日本が南進するよう
に仕向けたんです。

そして同時に日本とは日ソ不可侵条約を締結し、自国の安全を担保します。


この条約を締結するという事自体、日本はソ連の立場を分かっていません。

すでにドイツと軍事同盟を結んだという事は、ドイツの敵になりそうな国は日
本の敵と同じなんですよ。
そしてドイツは早かれ遅かれソ連に侵入すると読めるわけですから。

そんなソ連とさっさと不可侵条約を結んじゃダメですよ。
味方(ドイツ)の敵(ソ連)は、自分にとっても敵に決まっているじゃないで
すか。

日独伊三国同盟の締結もアフォですが、日ソ不可侵条約の締結も同じくらいア
フォです。
というかこの条約締結にはゾルゲというスパイが係わっていたんですよね。


優秀なスパイというのは一個師団以上の威力がある、とは良く聞く話ですが、
戦争間際には国の存亡まで左右する威力があるんです。


さてその結果、アメリカはABCD包囲網を作り、世界の悪者と手を結んだ日本を
封じ込めます。

石油が入ってこなくなった日本は、オイルを求めて蘭印に攻め込みます。
こうなると将棋の手筋のようなモノで、ノータイムでアメリカは日本の資産凍
結と、石油輸出の禁止という手を指します。


もうこの時点でこの将棋、詰んでいるんですよ。

開き直って戦争をするか、バンザイをして負けを認めるかしか、選択肢はあり
ません。

そうすると直情的な日本人は前者を選ぶしかなくなるんですね。

でやっぱり木っ端微塵になっちゃったわけです。
冷静に算数が出来る人が計算したら勝てる要素が無いという結論にしかなりま
せん。

ところが東条英機という軍人(且つ総理大臣)は、筋金入りの精神論者だった
んですよ。
精神力があれば物理的な力の差などひっくり返せるって、本気で思っていたん
です。


  ■ 生きて虜囚の辱めを受けず


という戦陣訓を作ったのも彼です。
この文章によって、死ななくても良い日本人が何十万人死んだ事か。


戦争を始めたのはまだ許せます。

同じ日本人の気質として、あの状況で戦争をしないという選択肢を軍人が出来
るわけが無いという理屈も理解しましょう。

でも、この彼が徹底した精神論と、捕虜にならずに死ねと言ったこのふたつだ
けは私は絶対に許せないんです。


この二つがなければ、あるいは今次大戦は様相が違っていたかも知れません。

ミッドウェーでボロ負けした時に、どうにか停戦をしようと考える人が出来て
きたり、それが受け入れられる、もしくは冷静に検討くらいはする組織になっ
ていたかも知れません。


こういう選択肢が検討の余地無く排除されたのは、東条英機が推し進めた合理
性を排除した『精神論』に大きな理由があると思うんです。


このメンタリティは戦争末期になっても色褪せません。ポツダム宣言が出た後
も、これを『黙殺』し、本土決戦を叫んだメンタリティは、まさに精神論その
ものです。その結果広島と長崎に原爆が落とされたんです。昭和20年7月にポツ
ダム宣言が出た時にこれを受けていればあれだけの無辜が亡くなる事も無かっ
たんです。

原爆を落とした米軍にもムカつきますが、あの状況下になってもまだ精神論で
戦えると本気で思っていた当時の軍部には本当に怒りを禁じられませんし、その
精神的土台となったモノを作り、推し進めた東条英機を許す気になれません。

彼が権力の座に就かなければ、日本はもっと合理的に戦ったかも知れませんし、
そうであれば、あの戦争はもっと早い時点で見切りを付けていたかも知れない
んです。


これが前者を選んだ日本の歩いた道なんですが、これ以外に指し手はなかった
んでしょうか?


たとえばこの時、将棋の羽生善治のような天才が指し手を選んだらどうなった
んでしょうか?


そう考えると実は日本には開戦する以外にも、やり方はあったんですよ。

我々は歴史の授業で、石油を止められて、満州を手放せと言われたので戦争す
る以外になかったのだ、と軍部の主張そのままを憶えさせられたわけですが、
そこで思考停止しちゃダメですよ。


あなたが為政者ならどうするか?

この考えって、サラリーマンで出世するためにも必要な思考ですよ。


  ● 自分が課長なら(部長なら)どうするか?


こういう訓練をしない人が課長や部長になって、難題にぶつかると思考停止し
て、最後は東条英機のように精神論で乗り切れと叫んで、言う事を聞かない社
員に体罰を科しちゃうんですよ。

あれ?今の時代の体罰とか、ブラック企業の話と繋がっちゃいましたね。

そう、歴史は繋がっているのですよ。

だから歴史を勉強する必要があるんです。


もし日本が本気で戦争を回避しようと思ったのなら、たとえばこういう手が指
せたはずです。

ハルノートに書かれた条件を全部飲んだフリをしてエンバーゴ(禁輸)を止め
させて、それから時間を稼ぎましょう。


時間という制約があると、エントロピーが拡大する方向に行かなくなるんです。

つまり、選択肢が時間と共に狭まって、結果として思考がある一点に収束しち
ゃうんです。

だからまずは時間という制約を取っ払う、つまり時間稼ぎをするのです。


でもそうしたらアメリカはやいのやいのと突っついて来るだろうって?そりゃ
そうですよ。でもね、なんたって満州や中国は広いんですから、撤退するにも
時間がかかるわけですよ。
国際的には、『順次撤退中です』って言いながら、ダラダラと時間を稼ぐ。そ
のうち、ドイツがドンパチをやるはずなので、そうなったら新たな局面が生ま
れるわけです。

場合によっては日独伊三国同盟を、ユダヤ人虐待という理由で破棄しても良い
です。
杉原千畝氏がユダヤ人に日本通過ビザを出したり、国連で差別撤廃を訴えたり
と、日本政府はユダヤ人虐待に反対だったんですから、これは充分理由になっ
たでしょう。

そうなると世界のユダヤ人ネットワークの日本を見る目が変わったはずで、そ
こを突破口にして日本が生き残る道は模索できたはずなんですよね。


これ、荒唐無稽な話じゃなくて、戦後イギリス人達がこういうシミュレーショ
ンをしていたんです。

そして今次大戦を振り返って、


  ● 日本がこの戦略をとっていたらイギリスはドイツに負けただろう


って言ったそうです。

あの戦争ってイギリスが勝ったわけじゃ無いんです。
イギリスはロンドンまで空襲されてボロボロだったんです。
アメリカが連合国軍として参戦してくれたから勝ったわけで、参戦した理由は
日本が真珠湾を攻撃したからですよ。


そもそも最大の悪手はヒトラーとの握手だったんですから、これを破棄して御
破算にすれば状況はガラッと変わったはずです。


でも、そうなると未だに軍部が残って、軍人が肩で風を切って町を歩いている
という事になったんですよね。
さらに憲兵が町をウロウロして反政府的言動をしている人間をしょっ引いたり
して。

その意味では負けたからこそ我々が得たモノもあったんですよね。

戦争に負けたのに、あの頃に作った戦時立法で未だに残っているのってなんだ
か知っていますか?それは、


  ■ 所得税の源泉徴収


なんですよ。あとのほとんどは書き換わって、それを我々現代人は謳歌してい
るのです。こうやって思っていることを誰憚ることなく5万人以上の人に発表で
きるのも、戦争に負けたおかげです。


戦争は好きか嫌いかと訊かれれば誰だって嫌いだと言いそうなモノで、そこに
なんの疑問も持たないのが現代人ですが、このシリーズの最初に言ったように
そうじゃない時代もあったんです。


現代でも戦争が好きな人、戦争を待ち望んでいる人はたくさんいるんですよ。
たぶん日本にもいると思います。

そういう人達にとって戦争とは、『自分が戦地に行くことがない戦争』の事な
んですね。

自分や家族が安全地帯にいるのなら、戦争ほど美味しいモノは無いんですから。
大恐慌で青息吐息だったアメリカが経済的に復活したのは第二次大戦が始まっ
たからですよ。

戦後の日本が経済的に復活を遂げたきっかけになったのは朝鮮戦争です。

戦争特需ってそれくらいスケールが大きいモノなんです。


だからナイーブな女子高校生のように、善悪論で決着が付くようなテーマじゃ
無いんです。

毎年この時期になると、マスゴミが戦争関連番組を作るんですが、このほとん
どが情緒論であり、単純な善悪論であり、お涙頂戴ストーリーであり、そして
最後は、『だから戦争は悪なのだ』という結論なんです。


戦争ってのはそんなに単純なモノじゃ無いんですよ。


戦争を単純な価値観で捉えちゃダメなんです。


本当に戦争をやりたくないと思っているのなら、なおさら戦争について勉強し
なきゃいけませんし、戦争から学ばなきゃダメなんです。


私個人では、戦争というのはやっちゃいけないと思っていますし、絶対にやり
たくないと思っているからこそ、


  ● 過去の戦争を紐解いてそこから学べるモノを抽出する


必要があると思うんです。

戦争は嫌い、と言って目をつぶって耳を塞いでいても未来の戦争は防げるよう
にならないんです。


戦後の日本人に必要なのは、冷徹な目で戦争を振り返り、それを糧として将来
に活かすという覚悟です。


今週は敗戦記念日ですから、こういう時くらい戦争の事を思い出してみるのも
良いと思いますよ。


いい大人が戦争について言えるコメントが、


  ▼ 怖いです

  ▼ やっちゃダメです

  ▼ 嫌いです

  ▼ 恐ろしいです


程度のモノで終わっちゃう国から、戦争が無くなるとは思えないんですよ。

そういうレベルの大人がマジョリティを占めるから戦争が起こっちゃうんです
から。


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こころよりお祈りいたします。
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