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メールマガジン 第1817号

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 成長を目指す、若手サラリーマンの家庭教師

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こんにちは、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。
      
このメールマガジンは、高卒、派遣社員、IT歴ほとんど無しという負け組から、
たったの6年で年収1000万を突破する勝ち組へとキャリアアップした、わたく
し佐藤正遠(さとうしょ~おん)が、その秘訣を余すところ無く伝える、「成
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◆ 今日の前フリ ◆◇

ここのところ、久しぶりに旅にハマっています。
とはいっても実際に旅に出られるわけじゃありません。
脳みその中で、妄想をしているだけなんですけどね。

かつて若い頃、といっても30になっていましたが、バックパックを背負ってビ
ンボー旅行をした事があるんですが、ああいう旅が脳みその中でフラッシュバ
ックしています。

きっかけはしょうもないマンガを読んでからです。


インドへ馬鹿がやって来た

http://www.amazon.co.jp/dp/4537255676/ref=nosim/?tag=jiateng4-22


これは売れない漫画家が、英語もヒンディー語も話せないのに、「インドでマ
ンガを発行したら儲かるんじゃないか?」と思いつき、実際にインドに行って
しまったという実話をマンガにしたモノです。

ここまでテキトーに、思いつきで、前後の見境もなく行動出来る人(といって
もなんと56歳!)が日本にもいたのか、と爽やかに驚けます。

ところがここで描かれているインドが、まさにインドそのものなんですよ。

これを読んだら思いっきりバックパッカーをやりたくなったのです。

でも現実にはそれはムリですから、本を読んで無聊を慰めるしか無いわけです。

で、昨日読んだのが、


アヘン王国潜入記

http://www.amazon.co.jp/dp/4087461386/ref=nosim/?tag=jiateng4-22



謎の独立国家ソマリランド

http://www.amazon.co.jp/dp/4860112385/ref=nosim/?tag=jiateng4-22



の2冊です。

これがどちらも面白かった。もう息をつくのももどかしいくらい、貪り読んで
しまいました。
旅行記って、行った事のない国について読んで共感するのって結構難しくて、
筆力がいるんですよ。

過去行った事があったりすると、「ああ、あそこね、懐かしいなぁ」なんて感
じでそのハードルは一気に下がるんですけどね。


ところがこの著者がモットーにしているのは、『誰も行かないところへ行き、
誰もやらないことをやり、誰も知らないモノを探す』ということで、こういう
テーマで読者を惹きつけるのは簡単じゃないんですが、素晴らしいノンフィク
ションになっています。

特に、ソマリアとその周辺国であるソマリランドを取材した後者の本は、今年
読んだ本でベスト3に入るような面白さでした。


こういう著者に中ったら大人買いがモットーの私は、早速7冊追加注文をしてし
まいました。




☆ 日中戦争がすべての導火線に火を付けた

昨日は太平洋戦争以前の、しかも明治や大正の頃の話をしたんですが、今日か
らようやく昭和の話に入ります。


昭和という時代になると、明治以降から作り上げてきた富国強兵策が先軍体勢
へと微妙に変化してきます。
富国強兵というのは、国を貿易などで富ませて、そして強い軍隊を作ろうとい
う2つの目的を持っているんですが、この2つの並列した目的に順位が付けられ
て、1番は軍隊、2番が富国というように変わって来たんです。それを便宜上、
先軍体勢と呼んでおきます。


なぜこうなったかというと(こんな事は歴史の教科書に書いてありませんよ)、
韓国、台湾、満州と領土が広がる事によって国が富んできたという事実がある
からです。
そしてどうして領土が広がったのか?というと日本帝国軍が戦ったからだ、と
いう話になるわけです。

つまりロジックとして、軍隊が頑張る事が領土の拡大につながり、それが国を
富ます源泉になるのだ、という線が作られたのです。

だから国を富ますためにはまずは軍隊を充実させなきゃならん、という結論に
なるわけですね。

その結果、さらに軍人が増加し、軍人の持つ権力や権限がドンドン増えてきた
のです。

本当はこういう流れを法律で(つまり最終的には憲法で)制限出来なきゃいけ
なかったんですが、帝国憲法(旧憲法)とその下にひもづく法律、法令には一
部欠陥があってこれが出来なかったんです。
たぶん明治の人達があの憲法を作った時には、そこまで読めなかったんだと思
います。

そんな欠陥のひとつが、天皇陛下の問題です。当時の憲法では天皇は現憲法の
ように厳格に縛られない存在だったのです。そしてそんな天皇臨席の下実施さ
れる御前会議が国内の最高機関になってしまったのです。

御前会議というのは旧憲法では全く規定されていない、本来は完全に私的な会
議だったはずなのに、これが最高の意思決定機関になっちゃったのですよ。


そしてもうひとつの問題は、陸軍大臣、海軍大臣には現役陸海軍の中将、もし
くは大将しか就くことが出来ないという軍部大臣現役武官制です。


太平洋戦争を法律の側面から見ると、この制度こそが日本を戦争に引きずり込
んだと言えるのです。それくらいヤバイ法律でこれによって本来は最高権限者
である内閣総理大臣に最高の権限が無くなってしまったのです。


現憲法では、内閣総理大臣には全大臣を罷免し、自分が大臣を兼務することで、
法律的には自分独りで内閣を組織することが出来ます。内閣総理大臣による国
会の解散に反対する大臣をクビにして、自分が兼務して解散の署名をすること
が出来るという強烈な権限を、現憲法では内閣総理大臣に与えているのです。

最近では郵政民営化法案を否決された小泉純一郎が、内閣を解散しようとした
時にこれに反対した大臣を罷免(クビ)して自分が兼務をして解散させました。

内閣総理大臣ってそれくらい強い権限を持っているんですね。


ところが旧憲法では法技術的にこの権限が、陸軍大臣と海軍大臣にあったので
す。


それが軍部大臣現役武官制です。


これがなぜヤバイかというとこういう事です。

たとえば内閣が軍に対して否定的な政策や予算の削減を決めようとします。当
然陸軍大臣、海軍大臣はその案を拒否します。それでも内閣総理大臣が譲らな
ければ、陸軍大臣か海軍大臣が辞任したら良いんです。内閣はすべての大臣が
揃わなきゃ組織できませんから、次の大臣を任命したいのですが、ここで先の
軍部大臣現役武官制がネックになるのです。


もともと前大臣が辞任したのは軍にとってネガティブな政策をやろうとしたか
らで、これが修正されなければ軍は大臣を出しませんよ、って言えちゃうんで
す。今なら内閣総理大臣が兼務しちゃうところですが、内閣総理大臣は現役の
中将、大将じゃありませんから大臣になる資格が無いんですね。


海軍省もしくは陸軍省から現役で中将もしくは大将の人を推してもらわなきゃ
組閣が出来ないのです。

そこで軍側が誰も推薦しないと、大臣が揃わないわけですから組閣できないと
いう事態になるのです。つまり大臣人事を人質にとって陸軍や海軍は自分たち
の好き放題が出来たのです。

イヤなら辞めるぞと言って脅し(再組閣には時間もエネルギーも必要ですから
これだけで充分な脅しになります)、それでも屈服しなければ本当に辞任して
しまい、軍として後任を出さなきゃ良いんです。相手が負けを認めるまで干し
上げてしまえば最後は意のままに内閣を操れるわけです。

これが昭和になって内閣よりも軍部が力を持った最大の理由なのです。


そんなやり方で権力を拡大すれば、そりゃ軍の力は強くなり、軍人も、軍に関
係する人も増えてきます。


その結果、軍には優秀な人材がドンドン集まってくるようになったのです。


今の時代の人と当時の人との認識で最もギャップがあるのは、


  ● 最も優秀な人間が軍人になりたがった


という事実でしょう。

今の人からみたら、一番優秀な人はハーバード大学やMITに行って、次に優秀な
人は東大に行くって思ってますよね。

当時も東大はたいした大学でしたが、それ以上に難関だったのが陸軍大学や海
軍大学に入ることだったんですよ。

陸軍幼年学校という今でいう中学校があったんですが、年によっては競争率
が300倍なんてこともあったようです。

幼年学校の次の学制にあたる陸軍士官学校は東大よりも難しく、ここに落ちた
人が仕方なく東大に行ったなんてエピソードもたくさんあるくらいです。

海軍でも状況は同じで、海軍兵学校から海軍大学に行くのが最高のエリートで、
つまりこの2つの大学には日本中の精鋭たちが集まって来ていたのです。

さらに彼らは単に頭が良いだけじゃなくて、体力と精神力という面でも抜きん
でていました。そりゃそうです。なんたって学校の訓練ではフツーに実弾射撃
訓練とかをやるんですから。在学中に命を落とす人も毎年のようにいたみたい
ですし。


こういう流れは士官を育てる士官学校だけじゃなくて、軍隊内のあらゆる教育
に共通したモノでした。

良書リストに入っている、


大空のサムライ(上) 死闘の果てに悔いなし

http://www.amazon.co.jp/dp/4062565137/ref=nosim/?tag=jiateng4-22


大空のサムライ(下) 還らざる零戦隊

http://www.amazon.co.jp/dp/4062565145/ref=nosim/?tag=jiateng4-22



の著者である故坂井三郎氏は、海軍在籍中に志願して航空学校に入学するわけ
ですが、そこでは毎日のように退学させられる生徒(こういう人達は原隊復帰
といって元の所属先に帰るのです)がいて、最終的には入学者の半分くらいし
か卒業できなかったと言っています。


この場合の退学って飲酒したとか喫煙をしたってそういう理由じゃありません
よ。
毎日のように課題や試験があって、成績の下の人間がクビになって原隊復帰さ
せられるという事です。


最終的に坂井氏はこの学校を首席で卒業するのですが、彼の成績が100点満点で
97点くらいで、同期で卒業した最下位の人の成績が92点だったそうです。

つまりこれ以下は全員途中でクビになっていたという事です。

それくらい厳しい競争に曝されていたわけで、こういう人がハードウェアとい
う意味に於いて無能なワケがありません。


ま、ところが帝国軍人の問題はソフトウェアだったんですけどね・・・


話を戻すと、昭和に入って世界が不況になり、先進国がそれぞれの植民地でブ
ロック経済を敷いて日本を締めだした結果、国民のコンセンサスとして


  ● 日本国内での問題解決は無理だ。海外にドンドン打って出よう


という考えが広がってきたわけですよ。

当時は帝国主義(植民地を持ってそこから収奪する仕組み)は世界の先進国の
常識で、これを非難する人なんてどこにもいなかったんですから。
日本もそんな先進国のメンバーとして、オレたちもドンドン植民地を作らにゃ
あかんって思ったわけで、これが軍部の思考、利益と合致したわけです。


そのターゲットにされたのが中国だったんです。

なんたってあそこは古くはイギリスの仕掛けたアヘン戦争以降、欧米各国によ
って蚕食状態になっていたわけで、日本がそこに混じっても問題無いだろうっ
て軽く考えていたんですよ。

ところが話はそんなに簡単じゃなかったんですね。

中国国内で排日運動が広がって、同時に白人社会からも日本を敵視する流れが
出来たんです。


これ、もともと日本がロシアに勝った時から必然だったんですよ。

ロシアはご存じのように白人国家です。
彼らの認識では、白人が世界を統治するモノで、この植民地争奪ゲームの参加
者は白人に限るって考えていたわけです。

そこに突然、黄色い日本が「どうも~、日本です、よろしくね♪」ってゲーム
に参加しだしたワケです。
これが日清戦争で中国(当時の清)と戦っている間は、暢気に新しいプレー
ヤーが出て来たなぁくらいの感じで見ていたんですが、日露戦争はそうじゃあ
りません。


自分たちの仲間である白人が、しかも陸軍の強さで言えば当時世界屈指の強さ
を誇っていたロシアが負けちゃったんですから。

当時日本は日英同盟って事でイギリスと同盟を結んでいたんですが、日露戦争
で日本が勝った夜のロンドンは、白人達の行き場のない怒りというかやるせな
さというか、白人が黄色人種に負けたという事実を認めたくないイライラが町
中を覆ったそうです。

同盟国でさえそうなんですから、他の白人国家がどう受け止めたかは推して知
るべしでしょう。

ちなみにポーツマス条約を仲介したアメリカだって、表の顔では戦勝国日本を
おだてていたのに、ウラの顔では、


  ■ 日本のこれ以上の台頭を許すまじ。次の仮想敵国は日本である


ってハッキリ言っていたんですから。
(それがオレンジ計画と呼ばれるものです)

逆に非白人国家や、ロシアに痛い目を合わされたことがある国から見た日本は、
まさに英雄です。今でもトルコにはトーゴービールやトーゴー通りというスト
リートがあるんですが、あれは連合艦隊司令長官だった東郷平八郎の名前から
取っているんですよ。

同じように、イギリスの植民地になっていたインドも日本にアジアの希望の光
を見出したわけです。

アジアの国々、つまり黄色人種は白人国家に勝てないと思い込まされていたし、
事実全然勝てなかったのに、日本が強国ロシアに勝ったという事で世界中で大
騒ぎになったのです。


このフィーバーはイコール白人にとっては面白くないどころか、胸くその悪い
モノだったに違いありません。


そういう感情が根っこにあったので、日本が中国を荒らし回った時に世界中の
白人国家が、


  ■ おい日本、ちょっと待てや!!


って言い出したんですね。


ここが日本の岐路だったのです。
この時にどう振る舞うかで日本の将来が決まったと今なら言えるのですが、当
時の人達に分かるはずがありません。


しかし日本が取った道は、数あるオプションの中で最悪のモノでした。


それが満州国建設と日中戦争で、どちらも日本のエリートである陸軍の軍人が
糸を引いたのです。


日本の破滅(正確に言えば帝国軍の破滅)はこの時から始まったのです。


そして日本政府、国際世論、各国政府首脳は、全部が全部、この陸軍のやろう
としていた事に反対で、幾度もこれを阻止しようとしていたのに、そのたびに
陸軍の中枢にいた少壮軍人(若くて中堅どころのエリート軍人)が悪知恵を働
かせて、日本が戦争状態に陥るように画策し、それらの陰謀がすべて実を結ん
でもう戦争をやるしかない、という状態に日本をリードしたのです。


そして太平洋戦争はこの日中戦争と満州国が土台になって始まったのです。



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読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、
こころよりお祈りいたします。
ありがとうございました。 
 
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