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メールマガジン 第1529号

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 成長を目指す、若手サラリーマンの家庭教師

 ┃サラリーマンで年収1000万円を目指せ  ┃ http://showon-sato.com
                 
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こんにちは、佐藤正遠(さとうしょ~おん)です。
      
このメールマガジンは、高卒、派遣社員、IT歴ほとんど無しという負け組から、
たったの6年で年収1000万を突破する勝ち組へとキャリアアップした、わたく
し佐藤正遠(さとうしょ~おん)が、その秘訣を余すところ無く伝える、「成
長を目指す若手サラリーマン」のためのメールマガジンです。
    

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月1回を予定しており、直近号が検索されない可能性がありますのでご注意下
さい。

http://showon-sato.com/index.php/magazine_log/  

人生で最も手軽に手に入れられる喜びは読書です。以前配布していた、「良書
リスト」に最新の良書を追加し、合計で130冊となった、「新良書リスト」を
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ツイッターもやっています。

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ゆるめにやるのでフォローしてもらえるとうれしいです

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◆ 今日の前フリ ◆◇

昨日は引っ越しにあたって近所の区役所に行って来ました。
そしていつものように釈然としない思いをもらって帰って来ました。


私の住んでいるところは横浜市なんですが、これは横浜市に限らず日本中の自
治体の共通の問題だと思いますよ。

まず喧伝されているのは、


  ▼ どの自治体もお金が無くて困っている

  ▼ それなのに必要なサービスを維持するためにもっとお金が必要だ


って話です。

これだけ聞くと、民間企業の人間なら、さぞ細かいコストカットに精を出して
いるんだろうなぁ。涙ぐましいよなぁ~。って思います。

そりゃそうでしょ。

金がないんなら、使うところを絞るしかないんですから。


ところがですよ、区役所や市役所に行くと、そういう実態にはなっていないと
いう事に、入って5秒で気付くわけですよ。


私は昨日、印鑑証明と転出届をもらいに行ったんですが、入り口のところに
『総合窓口案内』ってコーナーがあって、そこには人間が座っていて目的に応
じた窓口の案内をしているんです。

ま、これは良いと。役所なんてどこで何をやってくれるのか分かりにくいです
から。

ところが、そのすぐ横で、職員が手持ちぶさたな感じで、区民が入ってくるの
を待っているんです。で、彼が直接あれこれと世話を焼いてくれるんですよ。


  ■ 住民票はこれを書いて、そこの窓口に出して下さいね


だからそれは総合窓口案内でもう聞いているってば。
いまさらあなたに説明されなくても、分かってるって。
っていうか、窓口の上に、『住民票、印鑑証明』って書いてあるから。
一応高校を出ているんで、それくらいの漢字は読めるんだよね<(`^´)>


たぶんこの人も職員なんでしょう。

民間以上の賞与をもらい、有給は確実に使い倒し、定年まで毎年昇給し、オマ
ケに手厚い年金と、民間以上の退職金をもらう人なんですよ。

で、やっている事って、他の人がやっている事を二重にやってるだけ。

こんな人を配置する必要がどこにあるんですか?


ちょっと前に、東京の区役所を回った事があるんですが、訪れたすべての区役
所の駐車場で、あまりにもたくさんの誘導員がいる事に驚きました。地下駐車
場に降りる坂道で一人、フロアに着いたところでもう一人、各ブロックに一人
ずつ。


あのね、チャンと矢印が書いてあるんだから、おっちゃんらがいなくても空き
スペースくらい自分で見つけられますよ。
そもそもタイムズなんかの有料駐車場に人なんていないからさ。もうそれに慣
れているのよ。


彼らも地方公務員として、上記の福利厚生を受け取っているのです。

そのくせ、区役所に入って、ちょっと込み入った事を質問すると、


  ■ どうにかして自分の仕事ではないという理由を見つけようとする


んですね。

こちらの質問を遮るように、自分たちの仕事の境界線の内側か、外側かを確認
する質問を投げかけるわけです。そして一つでも該当すると、


  ■ あ、それではウチの管轄じゃありませんから、別な課に行って下さい


って言うわけです。

イヤ、あの別な課ってどこに行けば良いんですか?と聞くと、


  ■ そうですねぇ、それは私どもでは分からないので受付で・・・


その顔には、うっすらとホッとした表情が浮かんでいます。

あの~、受付でここに行けって言われたんですよ、というと困った顔をして、


  ■ ウチの担当は○○と○○だけで、それ以外はウチじゃないんですよ


と自分の責任範囲の説明に終始しつつ、『早く諦めて出て行けよ』というオー
ラが身体から出ています。


こっちはあんたの責任範囲に興味なんて無いんだよ。
知りたいのは、オレのリクエストをやってくれる部署はどこにあるのかって事
だよ。
でも、それを伝えたり調べたりするのは彼らのお仕事じゃ無いんですね。

自分の業務じゃないって判明した途端、ガラガラ~とシャッターを下ろして、
はい一件落着と。


こいつらに給料や退職金や年金を払うために、今年は70万以上の(かつては100
万円以上の)住民税を払わなきゃならないんですか?


そんなに税金を納めているのに、印鑑証明をもらうのに300円払わなきゃいけな
いの?普通の会社なら、年に70万も使ってくれるお客さんには、


  ● 毎年3枚までは印鑑証明も住民票も無料で発行します


とかやりますよ。

しかもたったの300円を徴収するために、100万円以上する印紙の自動販売機を2
台も設置するわけ?

これだけ人がいるんだから、その場でお金を受け渡しすれば、自動販売機を導
入する必要なんて無いでしょ。どうせ24時間サービスしてくれるわけじゃ無い
んだし。


書いているウチに、カフカ的不条理に怒りがフツフツと沸いてくるわけですよ。



☆ 考える前に感じろ

『考える』と『感じる』って全然別のプロセスです。

現代人はとかく考える事の方に比重を置きがちで、その考えるための機構とし
ての知識の獲得に余念がありません。

これは明治以降の西欧文明の流入、科学万能主義の弊害の一つではないかと感
じています。


私はみなさんに、本くらいたくさん読みなさい。就中(なかんずく)良書リス
トに載っている本くらい読まなきゃダメだよ、と繰り返し言っていますから、
この点では上記の科学万能主義者だと思われていても不思議ではありません。

ところがぎっちょんちょん(←懐かしい表現ですね)


私はそんな知識の獲得と同じくらいの重さで、『感じる力』を養う事を提唱し
ているのですよ。

感じるというのは極めて身体反応なのですが、ここには知識の裏付けは必要な
いんですね。何かインプットがあった、それに対して何らかの思考をした結果
何かを感じたという流れではないのです。

何かのインプットがあった、その刹那、思考というプロセスを一切すっ飛ばし
て、身体感覚としての反応が返ってくるというのが、『感じる』という事なの
です。

ですから、『考える』とは違って知識を詰め込んだり、最新の情報に置き換え
たりという手間は要らないのです。

つまり、頭脳が無くても良いという事です。


一度、『感じる』に対応する身体を作り上げてしまえば、適切な入力があった
瞬間に、それに対する反応が返ってくるようになるのです。


そして私の経験上、考えた結果出て来た結論の正答率と、考えずに感じた結果
出て来た結論の正答率を比較したら、明らかに後者の方が純度が高かったので
すよ。


むしろ最近では、思考する事を止めて、感じるままに方向性を決める。そうや
って決めた方向性を微分して、細かな動作に落とし込む時に初めて『考える』
というプロセスを起動させるようにしています。そしてこちらの方が正しい結
論に到達する事が多いのです。


よくよく考えて見れば、昔の人の知識レベルって現代の小学生以下だったわけ
ですよ。
識字率は世界でも有数だったのですが、それ以外の算数、科学、社会、政治、
地理、歴史、医学なんて科目はほとんどの人が、現代人に比べればゼロに近か
ったわけです。

それなのにあれだけの文化と文明を作り上げていたんですね。


これはどう見ても『考える事』の蓄積で成し遂げられたとは思えないんですよ。
知識って、次の知識を生み出すんです。

四則計算の知識が無くて微分積分の計算は出来ないんです。
逆に、四則計算の昇華された一つの形が微分積分だったりするわけです。


世界的にみると、産業革命以後、急激に地球人の知識レベルが上がっているわ
けです。
20世紀初頭と、20世紀末で、平均的日本人が持つ知識量はたぶん100倍以上にな
っているでしょう。(何を持って100倍というのかは議論がありそうですが、概
算としてこれくらいのレベルである事に異議は無いと思います)


これらの知識は、前提となる知識があって発展してきたのです。

ウィリアム・ショックレーはトランジスタを発明しました。
確かにこれは真空管に置き換わる優れた発明だったんですが、当のショック
レー自身も、これがきっかけになって現在のIT社会が出来るとは想像もしてい
なかったでしょう。

今では3万円の激安PCに使われているCPUにだって、ショックレーが作ったトラ
ンジスタが数千万個も焼き付けられているわけです。

これはまさに、知識が新たな知識を生み出した典型例なのです。


我々はこの流れに馴染んでしまい、この流れこそが王道で、常識的で、無謬で、
あるべき姿であると洗脳されちゃっているんですね。だからこれ以外の流れは
邪道だと無意識で判断しているのです。


江戸時代以前の日本人が生み出した文化、文明って知識、つまり考える事の蓄
積で出来たんじゃないと思います。
法隆寺や薬師寺のあの木造建築、あれに強度計算、構造設計というプロセスは
ひとつも入っていないんですよ。


それなのに、現代の建物以上に強固で、美しいモノが出来ているじゃないです
か。

木に学べ―法隆寺・薬師寺の美

http://www.amazon.co.jp/dp/4094058516/ref=nosim/?tag=jiateng4-22


で、法隆寺や薬師寺のメンテナンスをしていた宮大工西岡氏は、この著書で


  ● 檜を使って昔ながらの方法で作れば1000年は保つ


って言ってるんですね。ところが現在の工法だと50年しか保たないと。

この違いはどこから来てるんですかね?


奈良の大仏なんて、あれを作るのにCADは使っていないんですよ。
というかそもそも3方向の立体設計図があるかどうかすら怪しいモノです。


これは彼らが理屈を頼りにしていない生き方をしていたという事なんだと思い
ます。
『感じる』というのは、頭脳の働きを意識的に停止させ、身体感覚にすべてを
委ねるという事です。安心して身体感覚に任せる事が出来るだけの、身体を作
り上げていたはずなんです。


セミナーでもたまに話をするのですが、昔の按摩って基本的に盲人の職業だっ
たわけです。
彼らが夜、患者のところに行く時に、提灯を持っていくんですね。

おかしいでしょ?

だって彼らは盲人なんですから、提灯があろうが無かろうが、見えない事に変
わりは無いんですよ。彼らがなぜ提灯を持って行くのか、それは、


  ● 提灯がないと目明き(健常者)がぶつかってくるからなぁ


つまり彼らは、目が見えていないのに、目以外の感覚器官を使って風景が見え
ていたわけです。これを見えていたと表現できるかは難しいところですが、身
体内部に情報を取り入れて動作の制御に利用していたのは間違いないでしょう。


私が言いたい身体感覚ってこういう事なんです。

昔の人はこの身体感覚が高度に発達していた。そして発達させるプロセスも確
立していた。それを日常生活に取り込んで生きていた。だから間宮林蔵のよう
に1日に30里(120キロ)も歩ける人がウジャウジャいたわけです。


我々は身体感覚という意味では、当時の人の足下にも及ばないはずです。
逆に、知識という面では彼らに負ける事はないでしょう。


でも、これって車の両輪だと思うんですよ。

特に21世紀って、この両方を使いこなせないとダメなんじゃ無いかと思うんで
すね。


ところがこの事に気付いている識者はあまりにも少ないのです。

だから私は孤独にこの道を歩いて行こうと思うわけです。



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読者のみなさんが、宇宙で一番幸せになる事を、
こころよりお祈りいたします。
ありがとうございました。 
 
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