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第71回目(2017年3月)の課題本

3月課題図書

 

中卒の組立工、NYの億万長者になる


戦後日本では、アメリカンドリームを夢見てアメリカに渡って、あちらで非常な苦労をし

て成功された人ってたくさんいるんです。この著者もその一人で、自分の才覚一本で、人

脈を作り、資本を作り、そして会社を興してそれを売っておカネ持ちになるというまさに

成功者の王道を歩いています。

この頃の人たちのバイタリティーと、自分の生き様を重ね合わせて読んでもらうと学びが

多い本になるんですよ。出来ない理由を数えるヒマがあるのなら、頭と身体を総動員して

生きてみやがれって話なんですが、頭と身体、そこにこころが加わったら人生はどうにか

なってしまうというお手本みたいなストーリーですから、読んでいてワクワクすることと思います。

 【しょ~おんコメント】

3月優秀賞

 

一時審査を通過した方から発表すると、hiroto77さん、J.Sokudokuさん、BruceLeeさん

の3名でした。そして優秀賞はBruceLeeさんに差し上げることにしました。相変わらず他の

方が気付かない鋭い視点が印象的でした。

この方はなんと9回目の受賞で、ホントは他の方にも差し上げたいんですが、クオリティを

考えると選ばざるを得ないんですよね。おめでとうございます。

【頂いたコメント】

投稿者 taihou5867 日時 2017年3月10日


「2017年3月中卒の組立工、NYの億万長者になる。」を読んで

私は公務員を辞めてもうすぐ5年が経過しようとしている。今、私は行動の大切さがとても身にしみている。公務員の当時は退職するまでずっと公務員だとほぼ自己洗脳されていて、更に当時の私は残念ながらほぼ思考停止と言っても良いほどスキルアップなどの行動はしていなかった。自分の思うことを実現している方は、≪行動⇒考える⇒結果≫の流れになるが、一方で、なかなか上手くいかないという方は、≪考える⇒悩む⇒やめる≫となる。まず行動をする事が最も大切だ。確かに公務員の時と比べると行動は増え、1つ、2つとスキルは積み重ねられ増えてきた。しかし、今の自分は今死んでも悔いのない行動が出来いているのか、と聞かれると悔いがある。悔いがあるからこそよりいっそう行動し、思考し、人間性を高めてより幸せな人生を送りたい。

神様は、世のため人のために行動をし続ける人の応援をしてくれる。家族のため、友人のため、会社のため、社会のため、国のため、世界のため、真剣に考えて考えて考え抜いた人に神様は手を差し伸べてくれる。大根田少年は小学生の頃に家族を助けるために複数のビジネスモデルを考え、そして即行動し結果を出している。家族を助けたいと行動を続け思考を続けた大根田少年に神様が少し力を貸してくれたのではないだろうか。また、お金が欲しいと思っている小学生は動機は違えど今も昔も必ずいる。もし、小学生の大根田少年がインターネット環境がほぼ整った今の時代にいたら日本中のお金が欲しい人達にお金の稼ぎ方を教えて、とんでもない収入を得ていたのではないだろうか。インターネットの環境が整い、また多くのSNSなどの整備も進んだ今、自分の力でお金を稼ぐ力が無いというのは恐ろしいことではないかとさえ感じる。

私の尊敬する経営者の方の言葉に「お客様のために死ぬ」という言葉がある。著書の中でより具体的には書かれてはいないが、大根田氏はお客様の要望のために自分は死んでもいいという覚悟で臨んでいたのではないだろうか。大根田氏は著書で「営業マンの鉄則」を教えてくれた。この内容は、利他、の精神の塊のように感じた。他を利する精神で行動することで多くの人との信頼関係を築き、最後には利が自分に返ってくることを再確認させて頂いた。

「生き方」について見つめ直し、『私はなんと幸せ者なのだろうか。』と仰る大根田氏。人が生きる意味を私は「心を磨き人間性を高めること」だと考える。100億円という資産を手にされても、家族を愛し奥様の体調回復に献身的に努めるところからも心を磨き続けられたからこそ『私はなんと幸せ者なのだろうか。』と言葉に出来るのだと思う。
私は最近利き手とは反対の左手でお箸を使う練習を始めた。人間は本当に面白い。自分の体なのにそれまで経験したことが無いことはなかなか自分の思い通りにいかない。しかしこのミッションも不断の努力と地道な作業の継続で、必ずものにしようと考え今日もトレーニングをした。二宮尊徳氏、イチロー氏などに共通する、不断の努力と地道な作業の継続、これは本当に自分が想像する以上の所まで自分を連れて行ってくれる。大根田氏の英語の習得を決断した時の24時間365日英語漬けという不断の努力と地道な作業の継続をする生活には殺気すら感じた。これだけ強い意志を持つと人間には不可能は無いのではないかと感じる。今私は3歳から80歳までの方に水泳を教えている。そこでとても感じることがある。それは、80歳近くの方々は貪欲に学ぼうとされる方が多い、それに対して小学生たちのから聞こえてくる言葉はなんとマイナスで否定的な言葉が多いことか。言葉の大切さを教えることもさることながら、大根田氏のような生き方をされた人の事を学ぶ機会を今の子供に提供できないものかと真剣に考えてみようと思う。

素晴らしい課題図書をご提供いただき誠にありがとうございます。

投稿者 Valentina 日時 2017年3月16日


「中卒の組立工、NYの億万長者になる。」を読んで

 大根田氏は、内視鏡の開発とセールス、アフターフォロー等を軸にしてビジネスで成功した人物だ。だが、私は本編を通して、大根田氏にとっての“内視鏡”とは、彼が自分の野望を叶えるためのきっかけ、或いはツールにすぎず、彼の生き様の根底にあったのは、「人生において成功すること」、より具体的に言えば、彼の場合は「もうひもじい思いをせず、誰かに見下されることもなく、大切な人達と幸せに暮らすこと」全てがこの実現のために向かっていたように感じた。そして、それは彼の幼少時代からの強烈な極貧経験から生まれた願望だと思う。

 大根田少年は、鉄くずを必死で拾い集めて売ったり、どじょうをたくさん捕るための工夫を編み出したりした。だが、それは鉄くずやどじょうそのものに興味があったからではない。それをやらなければ、食べられないのだ。生きるために、やるしかないのだ。必死で考えるから、知恵が生まれる。戦略ができる。確固たる戦略の下に行動するから、うけを大量に買い込むなどという思い切った先行投資ができたのだ。普通の子どもなら、お小遣いが貯まれば目先の食糧を買うだろう。うけなんか絶対に買わない。大根田少年は、幼少の頃から物事を俯瞰し、戦略を立て、そのための戦術を実行することに没頭できる人物だったのだ。

 思えば、ロケット・ササキもそうだった。自分が選んだわけではない、置かれた環境の中で、自らの戦略を立て、その実現のために利用し得る資源を如何に使うか知恵を絞った。結局、こういう人達は、どこに行っても、何を扱っても成功するのだ。何を与えられても、それを成功のための武器として利用できる。与えられた物そのものに興味がある必要はない。なぜなら、それを使って“成功すること”に興味があるのだから。

 そう考えると、意外と私がやっていることも理に適っているような気がしてきた。私はまず、「絶対に海外で働きたい!」と思った。それを実現するために、私にとって一番手が届きやすそうな手段として、日本語教師の道を選んだ。正直、それまで「日本語を教えたい」とか「教師になりたい」と思ったことはなかった。だから、「海外で働きたいから」というのは、日本語教師を志すにあたって不純な動機なのではないか?と思ったことがあった。それに、就職先の国であるタイに、それまでさほど興味があったわけでもなかった。だが、私が実現したい野望である、「物価が安い国に住みたい」「1年中暖かい国に住みたい」「地震と花粉症がない国に住みたい」タイはこれらをすべてクリアしている。私自身も、“日本語教師になること”を戦術として、自らの戦略を実現したのだ。

 12月の課題図書で知ったサイバラさんの極貧っぷりも凄かったが、今回の大根田さんもまた凄まじかった。ひもじさ、悔しさ、辛さが強烈だったからこそ、「見返してやる!」という反動が強かったに違いない。普通の人がちょっとやそっとじゃ金持ちになれないのも当然だ。バネが勢いよく伸びるための、ぎゅーっと縮まることがないのだから。

 だとしたら、私も、過去のひもじさ、悔しさ、辛さを呼び起こしてみようか。貯金が底を突き、実家からもらったお米で作った、ごま塩やゆかりのおにぎりばかり食べていたときのこと。ペットボトルを1日1本なんて買えず、大きなボトルから水を補充して何日も持ち歩いていたこと。銀行の残高がギリギリすぎて、Excelで入出金表を作ってびくびくしながら管理していたこと。スペイン留学中に、憧れの世界遺産の建物に入るための16ユーロがどうしても払えずあきらめたこと。…思い起こせば胸が痛むけど、それをバネにして飛躍できるなら、痛みも思い切り味わっておいた方がいいのかもしれない。
 
 私にも、私にとっての成功の定義、つまり人生戦略がある。バネにできるような悔しさや辛さも、過去にいくつもある。そして、大根田氏が初めてアメリカへ渡ったときと同じ、「片道切符」まで手元にある。私もこれを“成功への片道切符”に変えなければいけない。成功した暁には、

『日雇いのフリーター、タイ最高学府の日本語教師になる。』

なんていう本が書けるかもしれない。是非、成功を収めてタイで塾生達をお迎えしたいと思う。

 では、行って参ります!!

投稿者 u013 日時 2017年3月17日


「中卒の組立工、NYの億万長者になる。」から得た仮説


「少しは希望が見えるかもしれない。」

本書のタイトルを見た時、まず一番にそう思った。

家庭の事情で、専門学校を中退した私。最終学歴は高卒。大学全入世代としては、かなり恥ずかしい事であり、普段は口に出さずとも、かなりのコンプレックスを感じている。

ビジネス書を読み漁り、少しでも効率的に、かつ正確に仕事をこなすこと。社会人になってからは、「仕事がデキる女」になることで、「学歴より大切なことがある。」と声高々に言うことを夢見ていた。

そこへ来て、自分より学歴の低い億万長者の自伝である。これは、未来を明るく照らしてくれるに違いないと、意気揚々とページをめくった。

しかし、そんなちっぽけな優越感は、冒頭の数行で打ち砕かれることになる。

「何のために?」

大根田氏と自分の間にある、決定的な違い。それこそが、この問いだと気がつかされたのだ。

恐らく大根田氏は、人生のほんの些細な(と、普通の人が捉える)選択であっても、

「これは自分の人生で、何のためになるのか?」

という、圧倒的な目的意識をもって判断しているのだろう。だからこそ、その後に起こす行動と、もたらされた結果には、100%の責任と自信を持っているに違いない。

その意識が、道端の鉄くずと森の大豆に利益を見いだす才能を開花させたのだ。

つまり、この自伝は、低学歴でも億万長者になれる!という安易な慰めではない。

むしろ、学歴はもちろん、仕事、遊び、人間関係など、人生を構成するすべての要素に対して主体的であること。その重要性を痛感する「耳の痛い本」である。

とは言うものの、そうした人生指南の本、つまり自己啓発本は世に溢れており、私もいくつか目を通してきた。

その度に、本書読了後のような、「自分の人生が好転する予感」に胸を躍らせ、希望の光を垣間見るのである。

しかし。

今、私は幸せではない。学歴に対するコンプレックスも解消されていない。

それは何故なのか・・・。

もしかすると人は、「自分は、両親の意志(行為)によって生まれた」という思い込みがあるのかもしれない。

スピリチュアルの世界では、「私がこの世界を選んで生まれてきた。」という文言を耳にすることもあるが、

心の奥底から、極めて素直にそう思える人間は、一体どれほど存在しているだろう。

たとえ一時的にそう思えたとしても、朝の通勤電車で隣の人の肩があたった瞬間、「あぁ、もう最悪。仕事行きたくない。死んだら楽かも。」とイライラしてしまう。その時には、先の崇高な考えなど吹っ飛んでいる。

それが、心のどこかで「自分から望んで生まれてきたわけではない。」という言い訳を抱えて生きているからだとしたら・・・。

実は、本書と並行して、福沢諭吉の「学問のすすめ(現代語訳)」を読んでいた。

日本国民に対し、盛んに独立心を持つよう繰り返す様子には、「自分の人生からの逃避」が、現代人特有の問題ではなく、もっと大きな、人類全体が抱える思い込みなのだろう、と考えざるをえなかった。

本書との出会いが人生の転機。

さぁ、たった今から、自分の思考・行動の1つ1つに、「それは、何のために?」と問うていこう。

なかなか気が遠くなる訓練だが、心配はいらない。既に多くの先人達が、こうして成功例を共有してくれているのだから。

投稿者 akirancho0923 日時 2017年3月25日


『中卒の組立工、NYの億万長者になる』を読んで

本書は良書リストにあるのですでに読んでいたが
今回改めて、自分の生き様を重ね合わせて読み直してみた。

何度も立ち止まって、自分がその立場だったらどう行動するだろう、と考えながら
ページをめくっていった。

さすがに億万長者になるだけあって、凄まじい努力を重ねていらっしゃるし
たくさんのピンチをチャンスに変えて切り抜けていた。

これは自分にはどうひっくり返ってもできないよな、と大きな成功エピソードを
読むたびに落ち込んでもいたのだが
いったい筆者のバイタリティーというか行動規範のルーツは
どのようなものなのか、どのような素養が備わっていれば
このような成功体験につながる行動を取ることができるのか、考えていた。

自分自身への怒り、ではないだろうか。

幼いころの飢えへの怒り
学歴があり少し英語ができる連中への怒り
歩合を落とされたことへの怒り

自分ではコントロールできない外部要因としての怒りを
自分自身に向け、それが成功するための原動力にしているのでは、と気づいた。

見返してやりたい。

戦後まもない時代背景はその雰囲気に満ちていただろうし
事実、私の父からも聞いた言葉だった。

そしてそれは、私自身にも存在している。

まちがった方向性でなければ、まして智の道として歩むのであれば
本書の数々のサクセスストーリーの通り、実現するはずだ。

今私は資格試験の受験すべく追い込み中なのだが
初心忘るべからず。
見返してやりたい、を原動力に合格という成功体験を実現し
次のステップへと繋げていくことを、ここで所信表明します。


今回も良書をご紹介頂き、自分自身の内面と
対話する機会に感謝します。

ありがとうございました。

投稿者 satoyuji 日時 2017年3月26日


『中卒の組立工、NYの億万長者になる』感想

私が本書から学んだことは、自分の人生を生きる上での「戦略」と「心」の大切さです。

本書の第一印象は「時代が違うよ」ということでした。戦後、国全体が上昇志向で豊かになっていこうとする時代と人口が減少している今とでは状況が全く違うと思いました。しかし、最後まで読み終えた時、この本への感想は全く逆になっていました。この本には時代が変わっても変わらない普遍的な生き方の原則が書かれていると気付いたからです。大根田氏が成功できたのは、「戦略」と「心」を大切にしていたからだと気付いたからです。言葉を変えるなら、頭を使って「戦略」を立ててから行動を起こし、行動の前後に「心」というフィルターで正しさを考えていたということです。

 大根田氏は中卒でオリンパスに就職しました。学歴もない0からのスタートでした。そこからアメリカ勤務に選ばれます。最終的には自ら会社を起こして社会的な成功を収めます。そこには運もあったでしょう。ですが運だけではありません。むしろ運を手繰り寄せるような行動があったから、運をも引き寄せたのです。アメリカ勤務に選ばれたのは英語ができたことが大きいですが、もとを辿れば輸出部の人間に大きな顔させているのが気に食わなかったからであり、英語ができることで仕事上でもチャンスが舞い込むのではないかと思ったからです。そこから「どうすれば英語ができるようになるか」と考えて行動しています。目標達成のために頭を使って考えること。これが「戦略」です。現状と望む結果の間を埋めるのにはどうしたらいいのか。本書には「どうしたら」という問いかけが随所に見られます。できない理由を正当化する内容がありません。

 大切なことの二つ目は「心」です。「心」とは筋を通すということです。人を大切にした生き方ができているかということです。大根田氏がお金を稼ごうと思ったきっかけは、妹に白いご飯をお腹いっぱいに食べさせてやりたいという想いからでした。貧しくて疎開先でいじめられているから仕返しがしたいというわけではなく、人を大切にしたいという想いからです。そしてここでも「どうしたらお金を稼げるか」と考えています。大根田氏は大人になり、オリンパスに勤めて渡米します。同期の大卒が昇進した時昇進できませんでした。それがきっかけで辞職を決断します。決断にはプライドもあったでしょうが、人の仕事を正当に評価しないことへの怒り、つまり人を大切にしないことへの怒りだったのだと思います。インセンティブを下げられて、オリンパスとの取引を辞めた時も同じです。そして最後に、引退を決意したときも同じです。キャリアの総仕上げとして取り組んだビジネスの途中で、妻子が体調を崩します。自分を最も必要としているのが妻であると考えて引退します。成功したい、お金持ちになりたいという気持ちがあったでしょう。しかし大根田氏の行動は「心」を通したものです。大切な存在を大切にするために知恵を絞り、行動しています。そこに「人を大切にしているか」という心のフィルターを通しています。だから大根田氏は成功できたのです。

 目の前のことだけ見て行動していても自分の欲するものは得られないでしょう。どうしたらいいのかを考えて戦略を立てるだけでは自分が大切なことを忘れてしまうでしょう。「行動」と「戦略」、それらを正しく導く「心」があったからこそ大根田氏は成功できたのです。どれ一つが欠けても道を外すことになります。大切なことは部分の積み重ねではなく、これらをひとまとめに考えて行動することだと私は本書から学びました。

今回も素敵な本とのご縁をありがとうございました。

投稿者 Nat 日時 2017年3月28日


成功者と呼ばれる人の本を読むと多くの場合、心がメラメラと燃えるような感じになるが、この本の読了後はジワ~っと暖かい気持ちになれた。なぜなのかを考えてみた。それは以下の2点が書かれていないからである。
①自己否定
②他人に対する妬み、嫉み
私自身、過去①と②でどれくらいのエネルギーを使ってきたかわからない笑 行動し頑張ってみても自分を信じることができないため、恐怖心や不安感があるし、また他人が出来きて自分ができないことに対する焦りなんかがあった。
そして上記の感情を理由に行動しないという負のスパイラルである。

何か行動を起こすのに最初は負の感情(大根田氏の場合、怒りが使われていた)が必要だが継続していくのに負の感情は極力排除しなければいけないのではないだろうか。どうすれば成功するか?を考え、その考えに沿って淡々と行動していくためである。そしてこの負の感情に打ち勝つには、自分のなかに自信を持てるような軸が必要である。大根田氏の場合1年間太く継続した英語学習であったり、アメリカに渡ってからの独立であったりするのではないか。一つの成功体験により自信が付き、それがまた次の成功につながる。正のスパイラルである。

私の場合は上記でも書いた通り負のスパイラルに陥っていたので、とにかく習慣を変えるため良書リストにもある「続ける技術」を読んで何かを続けることから始めた。自分の中では小さいことだが、あることを現在も続けており、かつ目に見える形で残しているので自信がついてきた。最近はそのおかげか以前にくらべ負の感情にエネルギーを持って行かれることが少なってきた。次は更に大きな目標を立てていこうと思う。なぜなら今回本書を読んで大根田氏と比較し、自分の目標設定値が低すぎるなと感じたからである笑

最後にもう一つ心に残った言葉がある。第2章の題名にもなっている「チャンスの神様の前髪をつかめ」である。これはこの本に何度も出てくる言葉でもある。様々なエピソードを紹介してくれているが、私が特に心に残ったエピソードは同時多発テロの時の対応である。大根田氏とニューヨーク日系人会の会長のやりとり。大根田氏が募金をすぐ集めるべきだと主張するのに対し、会長は会議にかけましょうと言う。この後、大根田氏はすぐに日本の新聞社に広告を出し日本人コミュニティに訴えかけ、募金を集めるのである。成功者というのは、こういった一見、直接自分の利にならない事でも即断即決そして行動をしていくのであるなと感じた。私はこの文章から、大根田氏は普段の日常生活から、このような思考行動をされているのであろうと推測した。
私も明日から普段の生活の中で意識してみる。
今回、初めて感想文を投稿させていただいたが、ただ読むよりも深く本を読めた気がする。
次回の課題図書にもチャレンジしたい。

投稿者 tsubaki.yuki1229 日時 2017年3月28日


「中卒の組立工、NYの億万長者になる」を読んで

1.本に描かれない行間を読むべし。

 本書を読み、大根田勝美さんがすごい人だと感動を覚えたことは確かである。だが、本書の題名に、どうしても違和感を感じる。
 彼の人生は、シンデレラストーリーなんかじゃない。想像を絶する苦労と努力の積み重ねにより、栄光を手にしたのだ。億万長者になることは、大根田氏の最終目標ではなく、ただの結果に過ぎない。にもかかわらず、本文中、随所に「億万長者の教え」という解説小話が挿入されている。

 ビジネス書はこういうタイトルを付けると売れるのだろうが、大根田氏にインタビューした編集者側の、表面的で浅はかな印象が拭えない。私には本書を読んでも、大根田氏のresolution(不屈の闘志)が、一体どこから沸き起こっているのか、良く分からなかった。私の読解力不足が多大にあるが、本にも明記されていないように思う。
 極貧の幼少時代が最大の原因とされているものの、それだけではないと感じる。おそらく、ご両親・奥さんに対する深い尊敬の念が、彼をここまで突き動かしたのでは?と推察する。だからこそ最終章で、彼は奥さんとの時間を大切に過ごすため、仕事を引退したと明かしている。
 私の個人的な意見だが、日本人は、自分を育ててくれた人や支えてくれた人に対して「恩を返す」ことを、世界中どの民族よりも大切にしていると思う。恐らく大根田さんも、そんな日本人らしい誠実さを持った人だからこそ、ここまで頑張れたのではないか、と感じるのだ。

 昨年3月の課題図書の著者・クリステンセンの観点から言えば、大根田氏は金の亡者にならず、人生で最も重要なものを見据える賢者と言えよう。
 なお、私がこの本の出版社の編集者なら、本書の題名を『中卒の機械工、NYでアメリカン・ドリームを叶える』にしたいと思う。


2. 自己プロデュースとコミュニケーション能力

 彼は子供の頃から「どうすれば商品が高く売れるか」を考える聡い子だった。
 英会話力を上司にアピールする時も「1年前はあんなに下手だったのに、なぜ今こんなに流暢に話せるんだ?」と劇的な驚きを演出するため、頭の中でシナリオを描いて行動。
 上司の目にとまるように、門の前で外国人講師と待ち合わせをするなど、小道具や役者、舞台の空気感を巧みに用いる演出家としての総合能力が高い。セールストークなどの実力も大切だが、その実力の「見せ方」も上手いに越したことはないのだ。

 また当然だが、英会話だけでなく、専門知識と人間的魅力に満ちているからこそ、多くのアメリカ人医師のニーズを熟知し、彼らに信頼されたのだろう。自らの得意なことを生かし、どんな方法で社会に貢献できるかを、一瞬たりとも無駄にせず1秒1秒考えて行動し続けた結果、成功したのだということが、よく分かった。彼を見ていて、自分も人生の1秒も無駄にしたくないと感じた。

3.ライバル社のジェラシーと嫌がらせ

 本書を読んで驚いた(呆れた)ことの1つに、ライバル社の壮絶な嫌がらせがある。
 本書と同時進行で『海賊と呼ばれた男』を読んでいたが、こちらも実在の会社をモデルとする主人公の会社が、成功を納めたがゆえに、既存の保守的な勢力に陰険な嫌がらせを受けている。
●「出る杭は打たれる」
●「成功者は、ライバルに攻撃されることを想定し、したたかに行動すべし」
というのが教訓なのか…と、重い気持ちになった。

 一方、IKEAの創業者も、他の家具屋から意地悪・嫌がらせをされたことを、やはり自伝で書いている。
 彼は「ネガテイブな行動が報われることは、決してない」と断言している。この言葉が象徴するように、大根田氏に意地悪を行った某社は2011年、巨額の粉飾決済を海外のメディアに暴露されるというスキャンダルを起こしている。どんなに有名な企業でも、他者に意地悪をすると、結局自分に跳ね返ってくるのでは?と思わざるを得なかった。

 大根田さんは、数々の意地悪をされたにもかかわらず、
「それでも、自分の渡米のきっかけを作ってくれ、ビジネスの基礎を教えてくれたのは某社です。感謝しています」
と語っている。この品性は見習いたい。

 しょうおん先生のリストにあったので、私は本書を読むのは2度目でした。感想文を書くことで、脳の違う部分を使って思考を深めることができました。表現の機会を与えていただき、ありがとうございます。

投稿者 yashu50 日時 2017年3月29日


-中卒の組立工,NYの億万長者になる- を読んで

 保有資産額が想定できない。という事は今の私はその世界には到達できない。そんな意味で少しショックでした。まずは想像出来るくらいにはなりたいものです。その為には何をすべきか、やはり足元を踏み固めるのが良手。但し他に転がっているかもしれない最良手を探す努力は惜しまずに。
一言にまとめるとタイトル通り、成上り物語である本書。恐らく若かりし頃に読んだなら『世の中にはこんな人がいる、けども自分には縁の無い世界だ』くらいな事を思ったのではないか。しかし今の自分はそうではない。なんたって教わったものがある。思考は実現化する。縁がないと思えば、無い。有り得る、可能性は無限に転がっている、と思うべきところだ。(冒頭述べた通りイメージが全く湧いていないが。)

方法はともかく現時点でイメージできていない領域に踏み込めたとして、その時の喜びは何だろうか。資産額ではないはずだ。何が出来るようになった結果そうなったのか。この『何』を楽しめているかが重要なんだと思う。人様に自信を持って公言出来るのであれば問題ないし、そうであってほしい。

あとは家族と会話できる関係・環境に自分を置けているかも大事だ。今朝3歳児を起こした際に『パパ嫌い』と感情を込めた表情で言われたので若干凹んでいるせいかもしれないが、やはり家族を一番に考えられる環境を作りたい。勇気をもらえる本書との出会いを作って頂きありがとうございました。

投稿者 akiko3 日時 2017年3月30日


「中卒の組立工、NYの億万長者になる。」を読んで
  
 何もないところから体一つで作り上げていくことは本当に大変なことと思う。が、貧乏、中卒というネガティブを背負っているのに、努力してポジティブをどんどん身に着けていくことはもっと大変なこと。それを成し得たからアメリカでオリンパスを辞めて体一つで成功の階段を駆け上がり続けられたのだ。
 自分とは比べようもないスケール感だが、「新しく物事を始めた直後は必ず試練が待っている、耐える」とあったが、確かに希望の部署に移った後、なんだかな~と試され耐えたことがあった。あの新谷先生も一人籠って勉強した時期があったと書かれていたし、籠っている間にメタモルフォーゼが起こって躍進になっているんだなと、改めて「追い込まれて、せっぱつまって必死になる」「逆境こそチャンス」の言葉が重みを増し、自分でも頑張って必死に走り続けた時期は糧になっているなと思った。
物事が良い悪いのものさしではなく、エネルギーでみれば、失恋から夜遊びとかヤクザと顔見知りになるってやっぱりパワフルだなと思ったが、よくぞそこから抜け出してからはいつの間にか成功者へひたむきに努力できたのはすごいな、なんの違いなんだろうか?電車のポイントが切り替わるように一瞬で流れが変わるのが人生なら、その一瞬のきっかけはなんだろう?東京への転勤でホッとしたその良心のベースに育まれている親の愛情のおかげ?人はついわがままに我よしになりがちだが、他人の為により強くなれるところもある。自分のことだけしか考えていなかったら、ズルズルと流されるが、ふと親はどう思うだろうか?と他を思ったからこのままではいけないと踏み止まれたのではないかと思った。体一つで会社を作る時も家族を路頭に迷わせられないと耐える強さを生み出している。
 また、「一人の人間ができることは限界がある、人と組むのはギャンブル半分だが、自分にない能力、特徴をもった人間とタッグを組み、新しいことにチャレンジしていくことも必要」とあったが、自分だけでできることをする方が楽なので、つい自分の枠で小さく動いて満足しているが、自己完結の世界でも満足なのか、人と組んで自分だけでは味わえない体験の喜びを見出すのか、考えながら目の前のことをこなしていこうとも思った。
 「努力と挑戦は必ず報われる」本当に実践者の言葉はシンプルなのに深く説得力がある。多くの成功者に共通する“勤勉さ”“誠実さ”“迅速さ”“謙虚さ”“素直さ”“前向き”“優しさ”良い人間になることが何かを具体的に成し得ようとする以前に求められている基本のキだとしみじみ思った。

睡眠時間2時間は無理っす…努力の桁が全然違いますが、とりあえず今月も参加できた小さな努力に○。ありがとうございました。

投稿者 hiroto77 日時 2017年3月30日


【この本から得られた気づき】
最初に、商魂と商才は年齢に関係なく、環境から発揮されるという事実に焦点が合いました。
母親が繰り返す我が子への賞賛と、生き延びるために吸収する知識が、行動に反映していく過程こそ、この成功者のとなったと考えます。
そこには、家族への愛情、豊かさへの強い欲求、他人との比較における劣等感などの、基本要素が含まれることも確認できました。
この場合のとは、その人がもっとも大切に思っているもの、根本的な価値観そのものを示します。

この本では、大手企業入社、失恋、大病、転勤、語学、結婚、海外赴任、評価への不満、独立、契約、ビジネスパートナー、挫折、家庭人への帰着、といった著者の人生で起きたイベントにおける著者の考えと行動と結果、それに対する解説と読み手への指南が書かれています。

これが、私には、極めて普遍的な成功物語に感じられました。

その理由を自問し、考察すると、この成功者が得た人生と結果は、形成されたが現実化させたものではないか、という仮説に至りました。

この本に限らず、多くの先駆者、成功者たちの記録に触れる時、いつも湧き起こるのが、この仮説です。
他の多くの本でも共通の仮説が生じるから、普遍的な成功物語だと感じていたのです。

普遍的な成功物語に触れた時に発生する、普遍的な疑問として、
・努力と成長を続けても、繰り返し試練がやってくるのはなぜか。
・なぜいつも、必要な人材が、必要なタイミングで現れるのか。
・経済的な安定、社会的な地位を手に入れた後も、挑戦を続けるのはなぜか。
・成功と幸福が一致しないケースがあるのはなぜか。
などがあります。
今回の本でも、ほぼ全て当てはまる疑問でした。
(成功と幸福の不一致については該当しないとも思いましたが、奥様のために引退を選択した理由の裏側にある感情、引退後のスローライフへの帰依から、望む幸福と違う期間があったのではないかと、推測しました)

この疑問への回答が、が現実化するという仮説です。

この仮説から、今回の著作を読み解くと、
1.幼少期の貧困から、富への強い願望と家族への愛着が発生した
2.富への願望から、青年期の環境への適合と学びを選択し、商魂と商才の効果を体験した
3.大企業への就職が実現
4.失恋と大病と転勤、語学習得
5.理想の相手との結婚、海外赴任
6.孤独、不公平な評価、独立後の試練
7.有効な発想とアイデア、有能な助力者の出現、経済的な成功
8.挫折、妻の疲弊
9.引退、経済的に全く不安のない状態での質素生活、妻への貢献
と、なります。

が発生し、形成され、現実化と指導(軌道修正)を繰り返すのが、普遍的な成功物語における、現実化の仮説です。

今回の成功者は、に商魂と商才の効果があり、その発生源が富への願望と家族への愛着であったから、上記のようなストーリーを経て、引退後の生活に至った、そう考えると、本に書かれていた幸運も試練も奇跡もタイミングも、違和感なく理解できます。

このように、この本は他の本から得られていた普遍的な気づきを肯定し、加速させてくれる一冊となりました。

【得られた気づきの効果】
もし、が現実化するという仮説が正しいなら、を見つめ、を認識し、を調整すれば、それは現実化するということです。
自分の理想が現実化するのはであって、試練や不条理が訪れるなら、それはにすぎず、多くの先人たちと同じように、乗り越えた先にはが待っていると、考えることができます。
そう考えると、自分の内に「勇気」が湧いてくるのを感じます。
私たちの世界は、次第で変化する、そう考えることによって、恐れを押しのけ、思い切った選択をし、思い切った行動を起こすことができます。

こういう便利な仮説に気づくのも、良書を嗜む喜びだと思います。

(終)

投稿者 Pieces 日時 2017年3月30日


なぜこの人は飽くことなく、ビジネスの成長を追求し続けていくことができたのだろうか?そのモチベーションの源泉は何だろうか?そんなことを考えながらページを繰り続けた。なぜなら自分には彼のような強烈なまでの飢餓感がないからだ。だからこそ、それに対する憧れがある。それを解き明かすことができるのではないかと。
読了後、果たしてその源泉が何か考えてみたが、思い浮かんだのは二つ。
一つは生来的なもの。
もう一つは幼少期の原体験。
一つ目についてはいわば先天的なものということで参考にならず、二つ目の原体験の側面から検証してみる。
筆者は幼少期、現代では想像が困難なほどの困窮した生活を送っていた。特に彼の妹が、友達から預かったおにぎりを、待っている間口にせず、戻ってきた友達に渡した後、手についたご飯粒を嬉々としてかみしめていたというエピソードが印象深い。彼の中で貧しさが、生きていくうえで如何に大きな足枷であり、不幸であるかということが決定づけられた原体験であった。
貧しさを払拭すること。ここから彼は社会に対して受け身ではなく、主体的に関わっていく。それはつまり、自分が今置かれている環境に甘んじるのではなく、それを壊し、足場を築いていくことを意味する。 その点において、生涯彼のスタンスは一貫している。もちろん、ためらい、悩みながらではあるが。
幼少期の強烈な貧しさが彼の土台であると考えたとき、自分に置き換えてみて、そのような原体験を自分はもっているだろうかと考えてみる。しかし、残念ながらもっていない。自分は団塊世代の子供であり、幼少期は日本経済も安定して成長しており、中産階級が幅を利かせていた時代である。自分もまさしく中産階級であった。
バブル崩壊以降、日本経済は低成長期に突入する。そのためだろう。幼少期に中産階級として金銭的に特別な不自由を感じない生活を経て、低成長時代に社会人としての経験を積んでいるせいか、こんなものだろうという「諦念」が常に視界に張り付いているのだ。経済の拡大していくダイナミズムも経験しておらず、低成長のイメージが[既知]として刷り込まれている。
そしてこのような「諦念」は私だけでなく、ある程度の豊かさの中で育ってきた大半の日本人にあてはまるのではないだろうか?[諦念]は空気となりどこまでも伝播する。
自分が筆者のような飽くなき追求心を抱き、それを持続させていくためにはどうすればよいのだろうか?
まず自分の中の「諦念」を払拭すること。その上で社会に伝播した「諦念」を回収していくために自分に何ができるかを考えること。そうすれば自ずと自分が何をするべきかが見えてくるのではないか。
著者のような強烈な原体験を経験することは難しいかもしれない。だからこそ自分の中の「既知」を疑い、可能性を追求し続けていくことを自分に課し続けていくことが大切なのではないか。
「諦念」も伝播するだろうが「可能性」を信じる姿勢もきっと伝播していくだろう。アドラーの提唱する「態度価値」を私も信じている。

投稿者 J.Sokudoku 日時 2017年3月30日
中卒の組立工、NYの億万長者になる。~大根田勝美~

 “人って、生まれた環境を乗り越えることって、本当にできるんだろうか”
これは、昨年12月課題図書の“この世で一番大事な『おカネ』の話し”からの一文である。とても胸に突き刺さる西原さんからの問い掛けだった。ただ、その時は考えても、考えても自分なりの答えを纏めることは出来なかった。それ以来、ずっと胸の奥に引っかかっていたこの問いへの答え。それが今月の課題本を通して薄っすらと見えてきた。

 “人は、生まれた環境を乗り越えることができる”

きっとそうなのだと思う。
 大根田さんと西原さん。共に極貧というどん底状態から脱出した2人。今月は、この2人の共通項を拾い上げ、今後自分自身の人生に活かすべくことについて以下に述べる。

 結論から述べると2人を成功に導いた要因の中で特筆すべき共通点は“決断力”と“行動力”であると思っている。この2つの能力を分析するにおいてまず“人間の行動構造”を見てみる。“人間の行動構造”とは、“USJを劇的に変えた、たった一つの考え方”の中で森岡さんは、
 “価値観 → 意志・心構え → 技術 → 行動”
と述べている。この構造を車の運転に置き換えると(少々無理やりですが)、
 “進行方向 → 燃料 → 運転方法 →アクセル”
と言える(かな…)。

 まず、大根田さんの価値観や信念とは何だろうか?おそらくその中の1つに、
 
 “人生においての決断は自分の物差しを使う”

があると思う。これは、ある自身の決断がたとえ一般的な考え方から外れていても、自らが正しいと判断すればその方向に邁進して行くという意味である。例えば、オリンパスやペンタックスから独立した時がそうだと思う。一般的な考え方(西原さん曰く、“世間が押し付けてくるルール”)だと、大企業という後ろ盾を失うこと、生活水準の維持や人間関係の喪失等から来る不安、恐れ、疑問に襲われて大概は独立という決断を躊躇してしまう。そして、躊躇をしている間に、その不安、恐れ、疑問は増殖し、結果的にはしがらみにとらわれて可能性を自ら断ってしまうというケースが多いのではないだろうか。しかし、大根田さんからは、

 “自ら決断して、全力で挑み、それで駄目なら駄目でしょうがない”

というような身軽さや潔さを感じてしまうのだ(西原さん曰く、“俺ルール”)。大根田さんの成功ストーリーの根底にある価値観や信念には、間違いなくこの決断の仕方が含まれているだろう。

 次に、大根田さんをその“進行方向(価値観)”に突き動かし続けた、“燃料(意志・心構え)”、“運転方法(技術)”、“アクセル(行動)”の三要素ついて。極貧時代に植え付けられた成功へのハングリー精神という“燃料”を入れ、“アクセル”を踏み込み、“運転方法”を身につけて行く。オリンパス入社から渡米のチャンスを掴むまでの過程を例に挙げれば正にこれだと思う。成功するためにハングリーに状況を観察し、その中から明確な目的や目標を設定して、退路を断って一心不乱に努力し達成した。そして、この工程を絶え間なく回し続けたのがまさしく大根田さんの人生だろう。
 大根田さんが運転する人生という車は、見かけの良い車体(高学歴)ではないし、平坦な整備された道路(通常の出世ストリー)を走って来たわけでもないし、車体にはキズ(悔しい思い)が付いている部分もあるだろう。しかし、その車内から見える景色は私などでは想像も出来ない絶景に違いない。これは、西原さんの人生も然りと言える。極貧の環境からスタートし、イラストレーターになるという明確な目標を設定して、ハングリーに“最下位の戦い方”を身に付けて実現した。その後も自分の物差しに基づいて進行方向を決断し、そして行動を起こし続けて成功に辿り着いた。


 “目一杯にアクセルを踏み続ける人生”

その意味とは、

 “行動を起こし、圧倒的な努力と挑戦を続ける人生”

である。行動を起こすことで次の場面が生まれる。その場面、場面で圧倒的な努力と挑戦を繰返す。そこに「チャンスの神様」が現れる。そして、状況が好転して行く。
 “人は、生まれた環境を乗り越えることができる”
大根田さんと西原さんの生き方を見てそう思わずにはいられなくなった。

最後に、私自身のこれからについて述べる。現在、私は極貧という状況にも、崖っぷちの状況にも在るわけではない。逆に、良き人間関係に恵まれて、健康であり、経済的にも生活に困ることは無い状況だ。では、
 “この現状に満足してしまって良いのだろうか”
良くないだろう。これが、本書からの強烈なメッセージである。

 “自分の物差しで決断して行動を起こし、その場面、その場面で全力を注ぎ込む”

それを繰返して生きて行く。向かう先から不安や恐れが襲って来ることは当然ある。それでも、次の場面を目指して全力で進んで行く。何故ならば、その不安や恐れの向こう側で

 “「チャンスの神様」が微笑んで待っている”

のだと思うから。

~終わり~

投稿者 Devichgng 日時 2017年3月30日


中卒、組立工が米国という異国の地で億万長者になった人が存在するのですから、日本国で、単純労働以外の職種、中卒以上の学歴である自分は、そこそこの成功ができないはずがないと考えることができました。そんな億万長者の教えからたくさんのことを学びましたが、ここだけはどうしても記載したいと感じた下記2点を中心に今月の感想を記載します。

[1] 「5」の力を「20」に見せよ
[2] 災い転じて福となせ

1点目の「5」の力を「20」に見せよという項目について、大根田氏は英語の習得前と習得後のギャップと人事権がある部署から見えるように外人と会話するという内容で、あいつは英語が堪能であると見せていました。

本書を読む前に、実体験として日々訓練していたPC操作に於けるショートカットキーとエクセルマクロ、親指シフトのスキルをアピールしたことがあります。部長や役員を含む職場の主要メンバーへ説明する際、画面に表示させた資料の操作をショートカットキー操作のみで説明し、その会議の議事録を親指シフトですぐさま完成させたり、わざと未完成にしておいた資料をマクロを使って自動的かつ一瞬で完成させるようなことをしたりもしました。

そんなことをしていたら、あいつはパソコン操作が得意で何だか凄そうだという印象が広がり、他部署からもExcelやPC、IT系についての相談がどんどん来るようになりました。もちろん知らないこともたくさん相談され、その都度調べたりしているうちに、そちら系の知識がメキメキと高まりました。スキルがあると知られたから相談され、相談されるから(その問題を解決することで)さらにスキルが高まる、という好循環を体験できました。自分自身をプロデュースすることで、自分自身が商品となり、より面白い仕事ができるようになったのは、大根田氏の成功の縮小版と感じました。

上記のようなアピールの仕方は少しえげつなかったかなと思っていましたが、成功者と本質的に同じ手法をとっていたということがわかり、今では自信となっています。それだけでなく、本来10の力を持っていても、5しか見られていなかったら継続した努力が報われなくなってしまう可能性があり、成果があって初めて努力が報われ、その努力をした自分に自信が持てるということがわかりました。次は、このチャンスの神様にしがみつき振り落とされないようにプログラミングの学習を継続することと、一方で、この状態がなくなった場合も想定して、ショートカットやマクロを使うだけでなく、それらを教えるということに次元を上げて武器を磨いていこうと思っています。

成果を残せた一方で、そのスキルがあることをひけらかし、職場にいるメンバーのジェラシーをかわないということに注意しています。大根田氏の生き様から、自身の内側にあるジェラシーは行動の原動力となりますが、自分の外側から自身に向けられるときは恐れとなることが読み取れました。知っている別の切り口から考えても、基本編で教わったこと、『逆説の日本史』シリーズで日本は恨み・つらみの文化であることがくり返し記載されていることから、日本では特に注意しなければならないと思っています。


もう1点、どうしても感想としたいことは、「災い転じて福となせ」という心の向き合い方です。もしも、この本で1つだけ成功法則を選べと言われたら、これを選ぶというくらいの内容だと思っています。というのは、本書中に億万長者の法則として2回もくり返されていること、良書リストに『新・陽転思考』があること、前フリを含みメルマガでも何度も形を変えて説明されていて、成功には必須の考え方だと思っているからです。戦略を考え、行動し続けることで、チャンスの神様を招き寄せることになるのは真実だと思います。しかし、一見するとネガティブなイベントの中にもチャンスの神様は潜んでいるのですから、せっかく引き寄せたそれを見逃してしまうのはもったいないと思います。この考えを知ってからは、ネガティブなイベントに遭遇したら、チャンスと考えるようになりました。不幸な出来事も、それに対する捉え方、行動の仕方次第で不幸なイベントはなくなってしまうのは本当に強力です。戦略を考える力が弱くても、やりぬくほどの行動ができなくても、これだけあれば、人生を前向きに生きることができると思います。

投稿者 H.J 日時 2017年3月30日


中卒の組立工、NYの億万長者

大根田さんの時代と現代を比べると、圧倒的に”必死さ”と”欲”が足りないのかもしれない。
普通に結婚して、普通に子供が出来て、普通に家族を守り幸せだったらいい。危ない橋を渡る理由はない。
何よりも幸せだと思えたらそれでいい。
間違いじゃないと思うし、正直、私もそうなのである。
ここ5年ぐらいの間でリスクを冒して挑戦したことは、結婚後に次も決まらずに行動した転職活動ぐらいだ。
よくよく考えてみると「欲」がない。良くないと自分でも思う。
あるとしても身を削らない範囲内でどうにかする方法を考えてしまう。
傷つく事を恐れているのだろう。

1.挑戦
 欲を持ち、時には身を削っても挑戦すること。
2.努力
 挑戦の成功率を高めるために努力すること。

今の私に足りないことであり、本書を読むことで気づかされた。

また、夫人を始め、シェードさん、新谷さんとの出会い、ペルさんとの出会い。
大根田さんに足りないところや一人では出来なかったことを補う形での理想的な出会い。
そして、本当に出会った人達を大切にしているんだということが伝わってきた。
自分は苦しくても社員には給与を払う事、一見当たり前の事の様だが、家族もいる中でそれを実行する事は大変な事だと思う。
私自身、出会いは大切にしてる方だと思っているが、まだまだ私は出会った人たちに色んなものをもらってばかりだ。
知らず知らずに返してるものもあるかもしれないが、それ以上にもらってると思っている。
今まで出会った人に何を返せるんだろうか。これから出会う人に何をあげる事ができるのだろうか。
多分、こういうことを考えることから「欲」が生まれるのかもしれない。


人生だから、辛い事や楽しい事色々ある。大根田さんも何度も辛いことを経験している。
しかし、その度に何かを得てプラスに変えているのだ。
私自身も本書を読み返してから、自分の人生を振り返ると思い当たる節があった。
高校を中退しなければ、妻と会うこともなかったし、仕事をしていたかすらもわからない。
社会人になってからも、前職で2週間以内に辞める人が8割以上のブラック会社でカルチャーショックを受ける様な色々な経験をしていなければ、今の会社に入ることすらもなかっただろう。
大根田さんに比べると大したことないが、少なからず「マイナス」が「プラス」に働いていた。

「辛」いという字に「一」つ何かを足せば、「幸」せになる。
さらに言えば「辛」いという字に「一(マイナス)」を足したとしても、「幸」せになる。
つまり、辛い事に何かを足すことで幸せを重ねていけるのだ。
辛い事は、幸せへの引き金だと気づけた。


最後に、少年時代からビジネスに生きてきた人がビジネスの世界を引き、第二の人生への決断。
相当な決断であったと思う。
同時に、どれほど夫人を大切にしているかが伝わってきた。
結果的にかけがえのない幸せを手にしている。
これは挑戦し努力し続けたからこそ手に入れた「幸せ」なんだと思った。
これからの私の人生で幸せの形は1つではないが、選択を迫られる時がくるかもしれない。
その時に幸せになるための優先順位を付け、大事なものを守るために、諦めることや引くこともあるのだと頭に入れて生きていこう。

実は今月、私はこの感想文を一から書き直すという選択をしている。
考えて書いたものを捨てるということは、勇気のいることだった。
しかし、書き直すことで気づけること。理解が深まることがあった。
人から見るときっと小さな一歩でも、私には大きな一歩だ。

大根田さんがコツコツ積み上げた様に、私も私にとって大きな一歩をコツコツ積み上げよう。

投稿者 vastos2000 日時 2017年3月31日


成功するためのポイント


本書内にも『★億万長者の教え』としてまとめられていますが、自分なりにまとめました。

●幸運は人が運んでくる
 →新谷ドクター、ぺル氏との出会い。自分一人ではできることに限界がある。他者の力を借りることで自分だけではできないことを成し遂げる。その結果、相手もハッピーになれば言うことなし。

●幸運の神様が来た時に前髪を掴む準備をしておく。
 →常日頃から刃を研いでおく。

●貧乏時代も役に立っている。無駄ではない。
 →妹に白いコメのおにぎりを腹いっぱい食べさせてやろうというところから始まった。

●ある事象をどのように解釈するか、その事象から何を学かは、自分の意志で決められる。
 →大根田氏も「人間万事、塞翁が馬」ということわざを思い出す。胃の切除の一件においてもわが身に起きた不幸を呪うのではなく、これをきっかけに医療の知識を身につけた。

●成功しようとするならば、身銭は惜しんではならない。
 →ぺル氏へのプレゼントもそうだが、英語の学習機材を揃えるとき、なけなしの金を叩き、自腹を切った。

●希少価値があるものには、金銭的価値がついてくる。
 →「英語×医療知識」が出世に結び付いた。

●苦境に立たされた時にチャンスの芽はある。
 →大根田氏はオリンパスと別れることになった一件を機に、「儲けるためのメカニズム」(仕組み?)を考えた

●自分も相手もユーザーも、皆に利益がある取引をする(成功のダークサイドに落ちないように)
 →怒りや反骨心をエネルギーにしていたが、古巣を恨まず感謝している。

●人並外れた努力は必要
 →英語学習の際や、独立当初は苛烈な努力をしていていた。

◎2006年の引退後のことはさらっと書かれているが、「You are what you eat」というのは結構大事なことでは?新谷弘実ドクターは胃腸の専門家ですが、「胃相、腸相」ということを言っています。当然かもしれませんが、新谷ドクターが書いた本は、食事に関しての提言が書かれています。

以上のことを踏まえて、「私の今後の行動に何を反映させたらよいのか?」を考えました。


仕事においては、今までやろうと思ってやっていなかったことが2つありますが、新年度は実行に移します。
そして、直接的な仕事の他に、毎月、その月に読んだ本の中でほかのメンバーにも役立つであろう本を1冊選び、その内容をA4サイズ1枚にまとめて職場(課内)で回覧することを始めようと決めました。
前からうっすらと考えていたアイデアですが、「アプトプットの場を確保する」ことと、他の人がやらないことをやる」のが大切だと思い、早速新年度から始めることにしました。
これを3年続ければ、何かが変わると信じ、インプット・アウトプットをグルグルと回転させていきます。(上司にも宣言しました)


また、本書を足掛かりに、関連性があると思った『サムライと愚か者』、『裸でも生きる』(再読)、『非学歴エリート』、『「幸せ」について知っておきたい5つのこと』(再読)、『病気にならない生き方』を読みました。
それとは別にコツコツと良書リストの本も読み進めていますが、課題図書・良書リストで読んだ本が増えてきたので、本同士のつながりが増えてきたように感じます。4角形から5角形になると、辺が1本増えるのに加え、対角線が一気に3本増えるような感覚を感じています。
今回の課題図書で言えば、成功者には後の成功を予感させるようなエピソードがあることや、人並外れた努力や工夫があること、苦境に立たされてもあきらめず、勝てるポイントはどこなのかを探す点など。
今月の課題図書との関連は薄いのですが、食事に関しては水野南北との関連も感じました。
さらに良書リストを読み進めれば、もっとつながりが広がっていくと感じワクワクしています。


私自身、ここ半年程度を振り返ると、年末にピンチを乗り越えたのち、今年になってから思わぬチャンスが来た時になんとかモノにすることができました。この二つの出来事には同じ上司が関わっていますが、ピンチに対してなんとか頑張って処理した姿を評価してもらえたのかもしれません。ピンチに陥っている最中は非常に気持ちが重かったのですが、「来年の今頃振り返れば、こんな感情は思い出せない程度のことだろう」と自分に言い聞かせて乗り切ることができました。
しかし、個人レベルでは順調でも、職場全体で見れば苦しい状況であることには変わりないので、良い方向に進めるような実力を身につけるため、努力を切らさないようにしていきます。

投稿者 diego 日時 2017年3月31日


叶わなかった大きな望みは、誰かへ想いを託すためかもしれない


億万長者の自伝ではないように感じた。
懸命に誠実に生きてきて、たくさんの人を支え、たくさんの人から支えてもらった人として、大切な人々と共に生きてきた人として、本書で語りかけてくれているようだ。
がんばったのに一番の願望は発展しなったけれど、でもうまくいったこと、よかったことはたくさんあって、自分はどんな風に生きてきたか、
何を想ってきたか、何を大切にしているのかを伝えて、未来に託してくれている。
もし、一番の望みが実現していたら、もっと違う本になっていただろうし、そもそも自伝はなかったのかもしれない。
こういう形で本が世に出たのも運命だし、私たちがこの本に出合うのも運命なのではないかと強く感じる。

本書は、自伝ということで、淡々としているのかもしれないが、はじめからおわりまで、強い想いに動かされてはいても、感情に振り回されるがままという印象はない。
はじめには、悔しいとかやけとか、中盤には勝てない、勝ちたい、負けたくないという強い言葉かみつかるが、それはあくまで行動を引き起こすために感じているという印象さえ覚える。

感情(Emotion)は、動きをもたらすもの(In-Motion)である、と聞いたことがある。
まさにそれではないか、と思う。

一生懸命であるがゆえに思いつき、それをやり通す勤勉さと行動力があることは
とても重要で、それが生きる姿勢として身についているかどうかが、成功を握る鍵となる。
(今までの課題図書であった「Will Power」にも出てきて参考になりました。)
だが、それを支え続ける強い感情や想いがないと、実現しないことが多いのではないだろうか。何かに気づくことも、ないのではないか。

成功したい、認められたい、見返したいという願望や想いも出てくるのだが、それだけでは、この行動力を支え続けることはできなかったであろう。
億万長者に至ったのは、幼いころに大変だったことなどが、金銭への価値観を強く引き出したためではないかとも思うのだが、
本書を読むと、お金にこだわりがある印象はあまりなく、愛の人という印象を受ける。
人々とつながり、親しい人たちとつながり、愛する人とつながり、
そのことに対して一生懸命で、たくさんの幸せを与え、また得てきたのではないかと思うのだ。


ただ生きているだけでもいいのかもしれないが、
私は、生きているのなら、自分を生きたいし、自分を表現したい。
そのためには、ただ何かを感じているだけではなく、何らかの表現としての行動をしていくことになる。
その原動力としての感情や想いは、どのように湧き出るのだろうか、「どうしてもこうしたい」が出てくるのは、どんな時だろうかという観点で、本書を読み返した。

「ごはんを食べたい」「ちゃんとした家で暮らしたい」
「負けたくない」「愛する人と共に暮らしたい」「認められたい」「いい医療器具を販売したい」「感染症の心配のない安全な器具を広めたい」…。

とにかく生きるために、居心地よく生きるためにというところから、どんどんと他者とのかかわりが広がっていく。
こうして並べてみると、誰もが感じていてもおかしくない「~したい」と、その発展形である。
成功のためには、願望や目標を行動に変換していく習慣があれば、大きな助けになると言われているが、
やはり、願望や夢、想いをいかに強く持つか、維持するか、育てていくかが、まず第一に重要であるように感じた。
それが実現していき、よき望みに発展し、習慣が更にそれを支える。それを繰り返し、どんどん強化されていき、大きな夢と実現につながるのだ。
このことを本書のような具体例を通して、あらためて思い知り、誠実な想いを追体験させてもらえたことで、
「はじめに持つ想いは、自分のためのものでも、シンプルなものでもいいんだ」と、安心した。心が誠実であれば、やがては大きな夢に至るんだということを学んだ。

成功のノウハウのための本はたくさんあり
誠実で、強い想いを持ち、いかに人を愛しているかも、それぞれに表現されている。
確かに、幸せの形はどこか似ているようにも感じられるのだが、その中で起きていること、感じていることや、それを感じ合っている存在たちというのは、本当は、唯一無二のものなのだ。
著者にとって大切な人々に対する、著者の想いはとても強い。
幸せの形は、ひとつに見えて、ひとつではないのだ、
幸せのためには、人ののつながりが必要だが、この、人とのつながりの形や絆というのは、
見た目は似ていることもあるが、
二人の間に起こっていることは、相手が変われば、全く異なっていく。

私もそう在りたい、それをしっかりと感じたいと思った。
実際に、唯一無二の存在として、唯一無二の相手と誠実に関わっていきたい。

ありがとうございました。

投稿者 haya413 日時 2017年3月31日


「中卒の組立工、NYの億万長者になる。」を読んで感じたことは、大きく3点となりました。1つ目に「両親の教育」、2つ目に「目標達成の方法」、3つ目に「他者への思いやり」です。

1.両親の教育
家庭での教育について、全く述べていないのですが、大根田さんが小学生という幼い身でありながら、衣食に事欠く生活を送りながらもコソ泥のような真似はしなかったという点から、奉公人出身という苦労人でありながら元は士族であったお父様から、人として誇り高くといった教育を小さい頃から教えられ、またその過ごす父親の姿を見て育ったからなのだろうと感じ、感銘を受けました。
このお父様ご自身の人生も、大根田さんに通じるものを感じます。小学3年生で奉公に出、読み書き算盤を自分の力で覚え、独立し、家庭を持ち、たまに写真館で家族写真を撮ることができるまでに生活を落ち着かせた点です。
お父様も疎開先で、自分の技術(床屋)を売ることで食を得ようとします。上手く行かないことも多かったようですが、卑屈にならず、自分に誇りを持っていらしたことが、大根田さんへ強く影響を及ぼしたのではないかと思いました。

2.目標達成の方法
大根田さんは、小学生でありながらホワイトスペースを見つけ、自分にしかない強みで稼いでいきます。観察力、洞察力に優れているのは、コソ泥の真似をせず、どうやって食糧を手にいれるかを常に考えていた結果、鍛えられたのだろうと思います。
その後の人生も、他人がしない・しかし望まれている点を見つけていき、良い結果を得て、NYの億万長者になっていきます。
手段に捕らわれることなく、目標=結果を得るためには何をすれば良いのかを常に考えていることが、全く関係のないように見えることをヒントにし、停滞せずに進み続けることが結果をもたらす、ということになると感じました。

3.他者への思いやり
前段で述べた「他人がしない・しかし望まれている点」を目標とすることは、他者の幸福しいては自分の幸福につながっていくのだと、あらためて強く感じたところです。
また、あとがきにおいても大根田さんは、周りへの感謝をつづっています。そして、勧められながらも今まで断っていた自伝を出版する気持ちになった一番に大きなところは、今辛い状況にある人へ向けてのエールであるということを述べられています。
他者へのエールについては、12月の課題図書であった西原理恵子著・この世でいちばん大事な「カネ」の話でも、同じように努力すれば未来は変えられる、と語られています。
自分が辛い状況なのに他者への思いやりなんて・・・という言葉をWebやSNS等で見かけることがありますが、自分が辛い状況でも他者への思いやりを忘れないことが、自分を大切にすることに繋がり、結果自分を助けることに繋がっていくのだと、しょうおん先生のメルマガやこういった書籍を読んで感じます。

最後に、読書をしていて最近感じていることを述べたいと思います。
繰り返し受け取るメッセージをいかにして自分の中に浸透させていくか、感じた思いをいかにして自分の状況に活かしていけるかが、今後の課題と意識しています。

良書をご紹介いただきありがとうございました。

投稿者 gizumo 日時 2017年3月31日


中卒の組立工、NYの億万長者になる 大根田勝美著を読んで
 
 相変わらず世間には、学歴や性別、出生、結婚の有無などで人を評価する傾向が根強く存在する。「せめて自分だけはそうしてはいけない」と戒めて生活しているが、タイトルを聞いて「どんだけ苦労されたんだろう」「どれだけ運がよいのだろう」と興味本位で読み始めた自分はまだまだ、理想には遠いようである。
 読んでしまえば、「このタイトルはたんなるキャッチだ!」と分かる。(それだけまだまだ、このテの差別は根強く有効なのだろう…)著者は入社後ではあるが、高校も大学も卒業されておりその努力と苦労は計り知れないものがある。それだけでなく、幼少の時代から「稼ぐ」と言うことに取り組んでこられ、またご姉弟で家庭を支えてこられたことも、"戦後”という時代では珍しくなかったかもしれないが、この生きることへの貪欲さは現代では失われつつあるものだと感じられた。
 学歴などの修飾を取り払っても、人間としての魅力がけた違い、男も惚れる人間的魅力の持ち主で仕事に取り組んでこられたのだろう。はじめから大富豪を目指すなどではなく、真摯に自分の専攻分野を追求した結果である。
 僭越ながら、自分と比較して「何が違うのか?」。ずばり「戦略的視点」ではないかと。つい先日も、「仕事に欲を持つべきだと」指摘された。「まじめに取り組むだけではだめ」な場合もあるのだと反省したばかりである。もちろん、目の前のことに全力で取り組み成果を出すことは人として当然であるが、その結果、何をどこへどうするのか?がないまま、流されているだけだと。それでは正しい、本当の成果は望めないのだと。仕事でも自分の人生でも同じなんだろうなと、著者ほど自分を極限状態へさらすことなく、のほほんと暮らしてきたツケはあまりにも大きい。
 また、各人が自分史を表すとすれば、やはり「波乱万丈」の興味深いものとなるはずである。(その波の大きさは違いがあるだろうが。)翻って、自分はどうかと言われたら、今ならまだまだ凪ぎの状態が多く読み手はおもしろみにかけるだろう。そうだ!「『中卒の組立、工NYの億万長者になる』をきっかけに人生の選択肢を選ぶから創るへ“華麗なる逆襲”をスタートした」の文章が入れられるよう、あらためて日々戦略的に生きていきたい。

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投稿者 BruceLee 日時 2017年3月31日


本書のタイトル妙味を含んでいる。「中卒の組立工、NYの億万長者になる」と目にした一般人は「え、中卒『なのに』?何で?どうやって?」と興味をそそられるだろうし出版社の意図もそこにあるのだろう。が、今回本書を読むのは3度目で「この著者を突き動かしているものは何なのか?」を意識して読んだ私としては「中卒『だから』、NYの億万長者になった」と感じたのだ。何故なら著者を突き動かしているのは劣等感から来る「口惜しい!」という泥臭い感情と思えたからだ。輸出部の連中が「英語で楽しげに話していることへのジェラシー」をきっかけに貪欲に英語を勉強し、上達した際の効果的な演出も当初から計画している。そこには「何が何でもやってやる!」という覚悟が見える。そしてその感情の強さが爆発するのがアメリカ赴任中の人事考課。「耐え難い屈辱だった」という一言に口惜しさが尋常でない事が表れている。が、著者は感情を露にせず心中で退社を決意。

ここで考えてみたい。「自分では頑張っているのに評価されない」屈辱。こんな事は誰の人生にもあるのではないか?特に日本は今だ学歴社会。総合職と一般職の差は当時は当たり前にあっただろうし、それによる昇進プロセスの差もあっただろう。が、オリンパスは一流の大企業で、著者はアメリカ駐在員という華々しい経歴の持ち主なのだ。確かに中卒で大卒に対し「越された感」はあっただろうが、もし私が当時の著者から相談を受けたら「まぁまぁ、気持ち抑えてさぁ」と、なだめると思う。と言うのも、オリンパス自体、海外展開をスタートした段階で、その開拓者である著者はその後必ず社内で重宝される筈だからだ。そして、後日オリンパスの海外ビジネス展開を担う人間として、本社でも脚光を浴び、海外営業部長、海外事業部長を目指し、安定した環境下で安心して働きながらサラリーマン生活を送る、というシナリオもフツーの価値感ではアリと思うからだ。が、ココなのだろう、そこそこな幸せサラリーマンと億万長者の違いは。著者はその「フツーの価値感」を拒否り、退社を決意。何故か?「口惜しい!」からだ。それ程感情が強く、一方その前半生において、どんな環境下でも生きる事に長けていた人でもあったから決断したのだろう。そこには「安定」や「楽して働く」発想は皆無。その後様々な経験を経て億万長者となるが、私が分からないのはこの劣等感との折り合いの付け方だ。人間生きていれば「口惜しい」と思う事は多々ある。一方、それは自分の気持ちの問題と、「足るを知る」事を学び、今の状況に感謝し自分の感情と折り合いを付けるのも大人ではなかろうか?が、この発想自体、私が今現在億万長者になってない原因なのかもしれない。著者は劣等感を人への恨み辛みでなく、自分の行動力のエネルギーに変換した。そのエネルギーの強大さは心底悔しい経験をした人は分かる筈だ。それは「悔しくて夜も眠れない」程の強いエネルギーなのだ。著者は「中卒」のレッテルで、そんな経験を何度も味わったのだろう。でも「中卒」という経歴は一生付いて回る。だから「実力で勝負してやる!」と日本企業を捨て、実力勝負のアメリカ市場で個人として闘い、成功を収めたのだ。

我々は本書から何を学べるだろう?

それは「何かやりたい、こうしたい、ああなりたい」と思っているのに出来てない人がいるとしたら、その理由はシンプルで、それは「アナタがその希望が叶わない事によって夜も眠れない程悔しい思いをしてないから」なのだ。そう感じていたら努力なんて当たり前にする、というか努力せずにはいられない状況になるのだから。分かり易い例を出してみよう。私が名言だと思う一言に「語学を上達させる一番の秘訣は『恥をかく事』」というのがある。これには禿同で私自身英語のため今までどれだけ恥しい思いをしてきたか分からない。そんな経験をした夜は、恥しい、悔しい、「あ~、もうっ!」と感情が沸騰するのだ。そうなると勉強は努力では無くなる。「やらなくちゃ」という思いは消え去り「やるのだ!」という信念に変るのだ。だって、何かしないと眠れない程悔しいのだから。が故に、「努力してるけど実現出来ない、夢が叶わない、何故?」と嘆いている人はこう解釈すれば良い。「それが叶わなくてもアナタは心底困らないからだ」と。逆に心底何かを学びたい!獲得したい!実現したい!のなら、敢えて恥をかいて「くやし~!」という感情を味わう経験を自ら作れば良い。そして夜も眠れない経験をすれば良い。結果、思考と行動は自ずと付いてくる筈だから。

最後に、「何が悔しいか?何が悲しいか?」が著者は自らの経験で分かる人だった。だから逆に相手が何を「喜ぶ」かも理解出来、行動したのだと思う。

投稿者 magurock 日時 2017年3月31日


『中卒の組立工、NYの億万長者になる』の冒頭に、戦争時代の話があった。食べるものがないひもじい生活の中で、子どもながらにさまざまな工夫をして稼ぐ姿に、すごいバイタリティだな、と感心した。

最初は、そうしないと生きていかれない時代だったのだし、大根田氏がもう少しあとに子ども時代を送っていたら、こうまでしなかったのだろうな、恵まれているというのはマイナスな面もあるのかも知れないな、などと思ったのだが、読み進むうちに、いやいや、この人なら、どんな環境でも全力で突き進んでいくだろう、と感じた。
幸運の女神を待ち伏せて前髪をつかむどころか、鰌よろしく女神を追い込み漁にかけて前髪をつかんで離さない、という印象だ。

大根田氏の10分の1ほどの努力も、自分はしていないのではないかと、読んでいて恥ずかしくなった。
そして度胸も、全然足りない!
大根田氏は特別、と思ってはいけない。
もっとアグレッシブに生きなくては!

投稿者 sakurou 日時 2017年3月31日


~「中卒の組立工、NYの億万長者になる」を読んで~

本書を読んで、こうやればいいんだ、ということはすんなり入ってくる。また、しょ~おんさんがメルマガで日頃書いていることと重なっていた。以下、思ったことを纏める。

1.ネガティブなイベントを学びのきっかけにする

高校生の時、医師の誤診で胃の2/3を失った話が出てくる。落ち込んでもおかしくない。 人生に絶望して、自暴自棄になってもおかしくない。その中で彼は医学書を読み込み、猛勉強して、ついには内視鏡のプロフェッショナルになったというのは単なる偶然ではないだろう。「ものの見方検定」にも通じるが、ものの見方次第で人生はここまで変わってくるということだろう。

ネガティブなイベントを前に無に捉えるという点では「ものの見方検定」にも通じる。ネガティブなイベントをポジティブに捉えるという視点だったが、私が本書で学んだのは「単にポジティブに捉えるだけではなく、何かを学ぶきっかけにできないか?」という点である。チャレンジして失敗して学ぶというのはよくある。

2.作戦は重要

前半にある英会話スキル上達のくだりは読んでいて痛快だった。これは小さいときから商売をして、相手にインパクトを与える方法について経験的に熟知していたからできたことであろう。

普通、社内の英会話教室があればそれに通ってしまう。しかし、彼は、アピール力を高めるために「1年後に教室に参加して周囲をあっと言わせる」ことを目標に、敢えて会社の英会話教室に通わずに、米兵まで知り合いにし、しかも1年後に英会話教室で専門的な説明をし、さらに米兵を会社の入り口で待たせて合流するというさりげない猛アピールしてしまう。

これこそ、彼らしいやり方である。狭い関門をくぐり抜け先にオリンパスに入った秀才の姉をあっと言わせたのは弟なりにも楽しかっただろう。

以前の課題図書「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」でも戦略の良し悪しは戦術の良し悪しより優先する、戦略が誤っていると取り返しがつかないことになる、という話があったが、まさにその通りだ。また楠木 建さんの「ストーリーとしての競争戦略」という本で、戦略の筋の良し悪しという話があったが、彼の取った人生戦略はまさに筋の良い戦略である。「1年後に英語で周りをあっと言わせる」ことを目標にすることは誰でも出来る。しかし、手持ち財産を投げ打って英会話教材を買って勉強する、英語力、専門知識、セールス力の3つを誰にも負けない高いレベルで組み合わせて海外駐在を勝ち取る。まさに、メルマガで何度も見たことである。短期間で集中的に学習することもさることながら、大枚をはたいて、自分を追い込んでものにする。これが一番効率よく効果的な勉強法ということだろう。

3.ビジョン、信念、情熱

全体を通じて感じるのは大根田氏の信念、情熱的行動の数々である。英語でもやると決めたらやる。高額の教材を買ってまでとことんやる。歯を食いしばってやる。もちろん、生きていれば、オリンパスでの昇格格差、コミッションの引き下げ、等、壁にぶつかることが多い。特に、後半の使い捨てで清潔を保てる内視鏡、シースプロジェクトの壁は高いなんてものではなかった。安全性の高いパーツを使い捨てできる使い捨て内視鏡に惚れ込んで、強力に商品化を進めるが、当初の認可が得られないばかりか、内視鏡の安全性に疑問符を持たせることになりかねないと競合他者からの不信感を買ってしまい、結局断念する。今まで付き合いのあった会社を向こうに回しても彼が実現したかったこと。それは「より良い内視鏡を通じて、人々の健康を実現したい」という大根田氏の強い思いである。内視鏡を使わなかったばっかりに胃を失うことになった彼としての信念だろう。また、嫉妬やいたずらされても買いながらも成功者の証であるベンツを買う。周りに反対されながらも正しいと思ったら自らの信念を貫き通す姿勢はビジネスパーソンとして、また人として学ばなければならない。


本書で学んだことを続ければ、億万長者にはなれないかもしれないが、生活に苦労しないだけのお金持ちにはなれるだろう。明日から新年度。来年度の業務目標を考え、実行ながら、本書で学んだことを活かしていきたい。

投稿者 2l5pda7E 日時 2017年3月31日


2000字程度

「中卒の組立工、NYの億万長者になる」を読んで。

・神様の前髪をつかむ
これは大変イメージしやすい、しかし神様は前髪しか生えていないなんて。
だから常日頃、アンテナを立てて自身のスキルを棚卸しておくべきなのだと納得した。
しかし、今後の展望を見据えるのは、どのスキルをとがらせておくのか、どのスキル同士を合わせるべきなのか、なかなか見えてこない。
大根田氏の英語のスキルは必須であった。それに1年間どっぷりつかって勉強して、人に認められるようになった。
今の私のようにただがむしゃらに、いろんな事を広く浅くやらずに何かどっぷりつかるモノが必要だ。

・しがみつかずに前に進む
辞めるときはスパッと辞める。大根田氏は会社をスパッと辞めて次の事に取り組んでいる。しがみつくというよりも、辞める前の会社ですべてをやり切ったと思われる。やりきったからこそ道が開けたのだ。
今いる場所で、今目の前にある事に一生懸命に取り組むことができれば、私にもきっと道が開けるに違いない。
新婚だからと言って、海外へ飛び出す様子は勇気をもらった。もし同じ様な状況に立った時に同じ事ができるくらいになっておかなければ成功はできないという事だ。

・ただで転ばない
胃を手術して切除して胃について詳しくなり、その痛い目にあったその体験が後々大いに生きてくる。これは後から分かった事だが、大根田氏の人生の流れからして
個人的だが、私はついにヘルニア持ちになってしまった。転職をしてちょうど節分の時に3か月経ったらインフルエンザにかかってしまった。
またヘルニアになってしまった。以前からカイロプラクティクのお世話になってきたが、今回は以前の様に回復しない。しょうおんさんのメルマガを読んで、鍼灸に行きはじめ回復し始めた。カイロプラクティックについて学ぶ時期があったが、今度は鍼灸というかツボや気について興味がわいてきた。大根田氏の胃と同様に、きっとこれを機に学びなさいという事だと感じた。

良書をご紹介いただきありとうございました。

投稿者 kawa5emon 日時 2017年3月31日


書評 中卒の組立工、NYの億万長者になる。大根田勝美 著


本書から私が学び、日々の糧にするモノは何か?
今回は、5点挙げたい。


1、仕事への態度
仕事とは何か?ずばり、この答が本書にはあると思う。
とある有名ビジネスコンサルタントの言葉で受け売りではあるが、
私はこれをその言葉で表現したい。「仕事は親切」。
大根田さんの仕事への取組み方、態度が正にこの言葉とシンクロした。

特に幼少時のエピソード、落ちた大豆の収集は、正に「仕事は親切」の具現化内容で、
本書にもある、商売のタネは道端に転がっているとの表現には唸った。

今年1月より本社勤務だが、やはり海外現地スタッフへのサポート不足を再認識、
また本社でのコンセンサスも同じポイントにある。ここをやる価値はあると思い、
当初より「仕事は親切」の視点で現在の仕事も構成、このまま継続していきたい。


2、パートナーとの関係性
これも全てのストーリーに内在する重要なポイントの一つと捉える。
一般にはWIN WINの関係、つまり相手にも自分にも有益であることを指す。
この信念を貫いた根底には、相手(パートナー)とは中長期的で、
且つ継続的な関係構築が重要との大前提があったことは間違いないと思う。

だからこそ、お互いに有益で無くなった、無くなりそうな場面になった際には、
パートナーとしての関係性を解消するし、その信念があればこそ、
次の新たなる出会いでもそのような関係性を欲するパートナー候補が現れる。

更に言えばこの姿勢があったからこそ、大根田氏が関わった事業に於いて、
不利益を被った関係者は居なかったのではないか?と強く感じた。

自分に還元するなら、これは仕事面だけでなく、日々のあらゆる場面で、
この意識を持って物事に当たろうと思う。正に「智の道」。


3、自分の現在地認識とゴール設定、そして具体的行動への落とし込み
大根田氏の圧倒的な成功には、飽くなき向上心があったことは言うまでもないが、
自分の立ち位置を常に確認し、次なるゴールには何が必要か?の思考サイクルが、
常に存在している。そしてその不足分を補うために具体的行動内容にまで落とし込み、
愚直に集中して継続している。集中という点でも無駄が無いため結果取得までが早い。

私に抜けているモノ。それは具体的行動内容への落とし込みと集中した時間投下。
副業領域に於いて、まずはここを実践します!


4、資本主義社会でのお金との付き合い方とその成功法則
つまりお金の上手な使い方の具体例が本書にはある。ポイントは2つ。

一つ目は、お金を他人(社会)のために使うという点
新たな事業であったり、パートナーへのお礼であったり、お金を使う対象は、
他人(社会)に向けられている。これが次なるお金の循環を生んでいると思う。
お金は他人更には社会を幸せにするための手段。正に生き金の使い方と思う。
そうすることで、自分にも還元がある。今では大根田氏は億万長者と呼ばれるが、
それはあくまでも貢献の結果であって、何故そうなったのか?の経緯は前述の通り。

二つ目はお金に使われる側ではなくて、使う側に立つにはどうするか?という点。
それは資本主義社会に於ける自分の立ち位置を変える必要があるということ。
つまりお金を使う、回転させる側に立つということである。

補足説明に別の引用をするとすれば、認知度からもロバート・キヨサキ氏著作、
「金持ち父さん貧乏父さん」にある「キャッシュフロー・クワドラント」つまり、
従業員、自営業者、ビジネス・オーナー、投資家の4つステージがわかりやすいと思う。

大根田氏はこのプロセスを見事に通過しているし、ステージが進むほど、
使う(扱う)お金の量が大きくなっている。どれだけお金を持っているか?ではなくて、
どれだけ多くのお金を回す立場にいるか?億万長者になる定義を再認識した。
要はこの構図を理解し、どのステージに居たいのか?次に進むにはどうするか?が問題で、
億万長者を狙わなくとも、資本主義社会に於けるお金の面で成功法則の王道だと思う。

自身の場合は億万長者になる!ではなく(笑)、副業面で自営業者レベルを目指します!


5、自分の人生は自分で作る(創る)モノ
しかしそもそも、何が大根田氏をここまで駆り立てさせたのか?
「人に頼っていては何も変わらない」。序盤にある妹とおにぎりのエピソードから得た、
この教訓がその後の大根田氏の生き様の全ての始まりだったと思われる。

とある日のメルマガでもあったが、「世界は自分の認識の範囲内にて展開される」。
この価値観と照らし合わせれば、自分が自分の運命の主人であって、
自分の世界は自分で作ったモノ、作られるモノと合点がいく。

大根田氏の圧倒的成功からも、それは証明されている。自分で限界を作る事の無益さ。
求めよ、さらば与えられん。本当に求めればそれは手に入る。
手に入らないのは自分が本気でないから。他人任せにしているから。
自分に起こる全ての事柄に無駄はない。
本書全体を通して、これからをより前向きに生きる勇気と希望を得ました。


今回も良書のご紹介及び出会いに感謝致します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

投稿者 str 日時 2017年3月31日


『中卒の組立工、NYの億万長者になる』

本書を手にした時、タイトルから大体の内容を勝手に想像していた自分が恥ずかしい。学生時代は勉強がとにかく嫌いで、進学という選択肢は一切頭になく、高卒で職に就いた自分と似たような部分があるのかもしれない。などと思ってしまった(大根田さん申し訳ありません)低学歴=頭が悪いとか勉強が嫌いという事ではないのだ。少年時代の大根田さんが身に付けた生き抜く術・その為に考え抜いて得た知恵・大人を相手取った交渉スキルやプレゼンテーション技術。この頃には既にビジネスマンとしての大根田さんが誕生していたのだろう。細く長くという言葉はよく耳にするが、大根田さんのモットーは『太く長く』妥協のないこの考え方は強靭な意志と努力なくして身に付くものではないだろう。

 成功者は必ず自分にとって必要な人を引き寄せる力を持っているのだと思う。信頼に足るパートナー・師・伴侶。どれほど優れた人物であってもこれらの人々の支えや協力あってこその成功なのだろう。成功すればそれを妬む人間も現れる。大根田さんもそれを味わったと語っているが、それを補って余り得るだけの人たちとの絆を本当に大切にしている。
妻である淑さんは大根田さんにとって最高の理解者であり、普通の女性ならば愛想をつかしてしまってもおかしくないと思えるほど。エリートからの脱却であったとしても、大根田さんは決めた事を即実行に移してしまう。『実行力を信じて決断を支持してくれた』とは書かれていたものの「最終的に二人は破局してしまっているのでは?」と、読んでいて少しハラハラした。いらぬ心配で良かったが、大根田さんがビジネスの世界から身を引くきっかけとなったのも淑さんのためであり、ビジネス同様ストイックな専業主夫っぷりには『大根田勝美』という人柄そのものが感じられた。
 ペル氏との関係でも完全なる上下関係ではなく平等なパートナーとして接している。自分にも同僚・部下と呼べる人たちがいて、それなりの年月が経ち信頼もしている。自分にはないスキルも持っている彼らと“命令“というよりパートナーとしての”協力“の関係を築き上げ、共に試行錯誤しながら会社をより良くしていきたいものだ。ベンツのプレゼントは難しくても、いつの日か『俺なりの感謝の気持ちだよ』と心から言えるパートナーとして。

 『チャンスの神様』
戦争など無ければ良いのは当然だ。けれどその中で大根田さんにはチャンスの神様が舞い降りた。でなければ床屋さんとして育っていたのではないかと御自身でも語っている。逆境に立たされたからこそ、それこそ死に物狂いで考え・努力し、チャンスの神様を掴んでも振り落とされない領域まで達したのだと思う。自分も含め、多くの人の周りにチャンスの神様は居るのかもしれないが、それに気付いていないのか、気付いたところでチャンスをモノにするだけの努力・スキルが不足していたら掴んでも振り落とされてしまうだろう。
「もしかしたら!」という気付き。常に問題意識を持っておくことが大切だと思う。
誰にでも分かるような、一目瞭然のものはきっとチャンスとは呼べないのだろう。

投稿者 AKIRASATOU 日時 2017年3月31日


中卒の組立工、NYの億万長者になる/大根田勝美 著
を読んでの感想。

本書を読んで感じたのは、運を味方につけるためにすべき事が纏められているという事です。

本書を読めば(読まなくてもタイトルを見れば)わかるように、大根田さんは所謂成功者だと思います。その成功は常人では継続する事が難しいレベルであって、とてつもない努力をしたからこそ得られた結果なのだと思います。
大根田さんが運を味方につけるために無意識的に様々な事を行なっていたのですが、サラリーマンとして自分が真似すべき点は、何事も誰よりも全力で取り組むという点にあると思います。

尋常では無い努力や、他人に一目置かれる為にどう振る舞うべきかを綿密に考えて行動しているという点も大根田さんの成功に欠かせない要素の一つだったと思いますが、何よりも自分の夢を叶えるために他人に手柄を譲る、手放せるものは手放すという姿勢を身に付けた事が大根田さんが成功した事の最大の理由では無いかと思います。ギブアンドテイク、自分が両手一杯にモノを抱えていては新たなモノを掴む事はできない、本当に手に入れたいモノを掴むために今掴んでいるものを手放す事の重要性を改めて実感した一冊でした。
人のために、誰かを救うために「これをしたい!」という夢を持っている、そしてそれを叶えるために尋常では無い努力ができるということ。
チャンスの神様の話が出てくるが、私欲を捨て努力している人に神様が応援しない訳は無いなぁと感じました。

投稿者 chaccha64 日時 2017年3月31日


「中卒の組立工、NYの億万長者になる。」を読んで

中卒の組立工が資産100億の億万長者になる。痛快なサクセスストーリー。
しかし、最後のプロジェクト、使い捨てシースの内視鏡は成功しなかった。感染症を防ぐための画期的な内視鏡だったのに。感染症に苦しむ患者さんには朗報なのに。残念です。

どうしてこのプロジェクトは成功しなかったのだろうか?

失敗の直接の原因は、「製品の認可」が下りなかったことである。
大根田氏が言うように『一つの医療機器としていかに優れ、認可を待っている患者がどれだけいようと、時代の流れにそぐわないものや医師にとってメリットのないものは、ビジネスとして成立しないのである』ということだ。
使い捨てのシースを使用することで、洗浄の手間が省け、洗浄ミスによる感染症のリスクが減ることで患者にメリットがあるし、医師にも訴訟のリスクが減らせるメリットがある(と思う)。そして、メーカーにも売り切りでなく、交換用シースの販売という継続的な商売のメリットがある。
一方、医療保険制度の崩壊で内視鏡への補助が減額される。そのため、医師への報酬収入も減ることになり、高額の医療機械に対する目も厳しくなる。交換用シースの内視鏡は医療保険の予算を圧迫するものになる。そして、医師の報酬も減らすものとなる。
時代のニーズに合わない製品だったということだろう。安価な耳鼻咽喉科のENTスコープは医療保険を圧迫することがなかったためか、製品が受け入れられている。

しかし、やはり、一番大きな原因は、内視鏡学会、医師、内視鏡メーカーを敵にしてしまったことだろう。
それは、プロトタイプの展示時の時の失敗。学会の内情に詳しくないスタッフの失敗、不用意なパンフレットの配布が原因で、医師、学会を敵に回してしまう。これが一番の原因でしょう。これは、『億万長者の教え⑯ 完璧なA to Zを目指せ』に反している。これまでは、割分担の必要性を認めながら、『他人に委ねる部分が増えるからこそ、なお一層、プロジェクトのありとあらゆる細部に目を光らせて』いた。社長でなく名誉会長という立場だったためか、配布するパンフレットに当日気づくことになる。詳しいことはわからないが、『技術開発や営業活動など』を担当することになっていたということなので、報告が上がってこなかったとは思われない。
なぜ、この時はは細部を見逃してしまったのだろうか?あれだけ、長く太くがんばってきたのに。
それは、「想い」が少しだけ違ったものだったのではないか。オリンパスを退社した時、町田製作所、ペンタックスと会社を作った時は、オリンパスを見返したい、プライドを傷つけられた、アメリカで差別されたくない、家族を安全にしたい、安全な場所にすみたいという想いがあったのではないか。悪く言うと、マイナスの感情が少しあったのではないかと思う。しかし、この失敗の時は『ある種の社会的責務』、使命が主となっていたために「想い」に足りないものがあったのではないかと思う。
悪く言えば「マイナスの感情」、「我欲」が足りなかったのではないかなと。そう考えると、「マイナスの感情」、「我欲」を持ってもいいのかな、許されるのかなと思えます。(と解釈したい) 智の道も自分が幸せにならないといけないし、強くないですから。

投稿者 kumaking 日時 2017年3月31日


中卒の組立工NYの億万長者になる。を読んで

本書には大根田氏の実体験を通して語られた成功法則、チャンスの神様(幸運の女神)のつかみ方が如実に記されていました。常いかなるときも全力を出し切る、特にここぞというときには太く、長く、徹底的にという教えは、棋士の米長先生の教えにもあった通りのことが書かれていました。もうこれ以上はいいんじゃないか?いいころ具合のぬるま湯につかろうとせず、勝負に関係が無くても最後の最後まで全力を出し切る。その大切さは本書でいえば、幼少期の生きるための鰌ビジネスからはじまり、現在の奥様のための食事への気遣いまで徹頭徹尾一貫して行われている、大根田氏の哲学でした。不遇不幸への処し方、それをバネに大きく飛躍する教えはしょうおん先生のメルマガで説かれている考え方でした。そして関係者への気遣い、感謝を忘れない姿勢はアンドリュー・カーネギーの碑文である自分より優れたるものを自分の周りに置きし者ここに眠る。を思わせるものでした。
本日で今年度も終わりです。会社も決算月を迎え今期の成績がFIXしました。私事で恐縮ですがお蔭さまで、今期も8期連続、奇しくもしょうおん先生のセミナーを受講してからですが(笑)、会社で与えられる目標を達成することができました。今期は一足早く先月には目標達成が確定していましたが今月も最後の最後まで全力を出し切りました。よくあるのが期末になると翌年のノルマを下げるために来期へ売上を持ち越すことをやることがありますが、そここそ幸運の女神の振り向かせ時だと信じ全力で売上を積み上げました。気づけば個人目標はもちろんですが自分が任されているグループ目標も、さらには課、部の目標もギリギリではありましたが達成するに至りました。この調子でこれからも会社はもちろん個人のビジネスも全力で当たりたいと考えています。
脱線しましたが本書の教えに戻ると、大根田氏は最終的には幸運に恵まれたとは思いますが、その前半生は苦難の連続でした。食うや食わずの幼少期もそうですが、オリンパス入社で前途洋々の折にも誤診による胃摘出術、大抜擢による米国異動後も正当な評価を得られなかったり、セールスレップ時代も一方的な契約条件の改悪と本当に不幸が襲い続けています。それにも拘らず後半生の大きな成功を呼び寄せたのはやはり、その状況にめげずにその不幸が糧となるくらい投げずに頑張りきっているのでした。幼少期のビジネス経験では市況のとらえ方や人とのつながりの大切さを肌感覚を通して学び、胃の2/3を摘出された後も医学書を読み漁り、医学の基礎知識を身につけた努力が、オリンパスでの大抜擢やビジネスの大成功につながっているのです。セールスレップの契約を突っ返し町田製作所とのビジネスのスタートがその後の成功を呼び込みます。しょうおん先生の大凶のエピソードでもそうでしたが、神様がこの人なら乗り越えられると与えた不幸をめげずにやりきることの大切さが大根田氏の人生からも再確認することができました。正に禍転じて福となせですね。物事の向き合い方ひとつで人生は大きく変わっていく、結局人生は感情と認識と行動なのですから。
その感情の点でもかたれるのは、大根田氏はどんなに成功してもその状況に甘んじず、周りへの感謝を忘れずに態度に表し続けた点も素晴らしかった所だと思います。生涯のパートナーとなるペル氏への好待遇は、石田三成が島左近を召し抱えた時を思わせる程の氣持ちの表し方でした。自分の足りない点を補ってくれるパートナーには生き金を使い感謝の念を余すところなく形で表現する。その誠意が更なる成功を呼び込みました。会社を育てて売るベンチャービジネスです。日本ではいまだに馴染みのうすい手法なだけに、ユダヤ人のペル氏の嗅覚が発揮された場面でした。ペル氏もそうですが、大根田氏も時代の潮流を見極める、いわば大局観は凄いものがあったと思います。今でこそ、オリンパスが海外で、医療分野でこれだけの成功を成し遂げるのは理解できますが、当時は一介のカメラメーカーでしたから。そこでも幼少期から鍛えられた市況の読み方、営業の第一線にとどまり続けた現場主義の感覚が威力を発揮したんだと思います。感謝の念と誠意でいえばあれだけ不利な条件を提示してきたオリンパスや町田製作所、ペンタックスに対してもいまでは深い御礼をおっしゃられていました。やはり成功者は美しい感情で日々を過ごしているのです。
内視鏡による感染症を撲滅したいという思いは届かず、ビジネス人生最後には手痛いしっぺ返しをくらうことになりますが、そこから大根田夫人を一番に思い、潔く転身をした点もなかなかできることではないと思います。それまでの成功があったからこそだとは思いますが、自分にとって何が一番大切かをゼロベースで常に見直すことが、ご夫婦の幸せにも、ビジネスや人生の成功にもつながったのだと思います。家庭菜園でとれる栄養たっぷりの野菜や玄米を食べ、You are what you eat.を実践する今日の暮らしぶりはしょうおん先生を思わせるところもありましたが、若くして好きなことをビジネスとされ毎晩の晩酌を欠かさない点は(笑)しょうおん先生の方がうらやましくもありました。
今月も良書をご紹介いただきありがとうございました。同時期に放射線技師をしていた私の父親にも読ませてあげたいと思います。

投稿者 andoman 日時 2017年3月31日


 本書を読みながら感じていた事がある。
 著者は幼い頃から、知性の高い人なんだなぁ。という点だ。
 幼少の頃に、家族の食費の足しになればと、お金を稼ぐ事を始めていたが、どれだけ知性が高いのだろうか。。。
 自分が同じ歳の頃といったら、家の手伝いなんてあまりせず、毎日遊ぶことだけを考えていたと思う。
 時代が時代とはいえ、子供が家族のために働くという行動は、どんな時代背景にも変わらず、称賛に値する。
 ましてや、小学生の子供が家族の食費のために。という目的で、智慧を絞って稼ぎ口を探し、それを実行して見事目的通り、家計の支えになっている。
 そして、面白い事に、この頃の筆者の取った行動が、彼のビジネスの基礎理論を成立させたのでは無いか?と見てとれる。
 例として、豆を売る話だが、普通の人であれば、勝手に回収して、全て自分の商品として、売ってしまっても、誰も文句も言わないし、大抵の人はそうするだろう。
 しかし、筆者の驚くべき点は、相手の利益をしっかりと考慮し、Win-Winの関係を保ちつつ、お互いが得をする正しい方法で稼ぐ事を先天的に理解していた点だ。
 筆者は幼少のこの時点で、知の道に沿ったビジネスを理解していたと言える。
 筆者はこの考えを、幼少の時点で、自身に刷り込んだ事により、神様のエコヒイキリストに入っていたのでは無いかと思う。
 筆者が中学の時に、「チャンスの神様」の話を教頭先生から聞く事になった時、「ここだけはしっかりと、頭の片隅に覚えておく様に⋯」と、そっと神様が耳打ちしていたのかもしれない。
 そして、ひょっとしたら、筆者に見どころありと、神様が教頭先生を通じて、筆者にレクチャーをしていたのかもしれない。
 いづれにせよ、筆者の記憶に「チャンスの神様」は、ずっと残り続けている。
 因みに私が唯一覚えている朝礼の言葉は、校則に従って頭髪を坊主にした翌日に「今月から男子は長髪を許可します。」だ。
 実にどうでもいい内容だ。。。

 次に、本書から受けた強い印象は「人間万事、塞翁が馬」という言葉だ。
 筆者の生き方自体、まさにこの通りだと思う。
 幼少の頃の苦しい生活環境は一見、非常に不幸だったと思える事だが、それがあったから、知の道を中心とした、彼のビジネスの基礎を構築する事が出来た。
 また、胃の摘出も不幸と言えるが、これがあったため、医学の基礎知識を学ぶ事が出来、胃カメラの道に進む事が出来た。
 そして、アメリカでは、かなりの成果を上げたにも関わらず、自分より能力の低い同期に役職を取られ、オリンパスを退職する事になってしまっている。
 結果としてそれも、次のステップへの導線だったと言え、"悪い事→善い事→悪い事→善い事→悪い事→ … "の繰り返しだ。
 筆者の強さは、まさにこのループにあるのでは無いかと思う。
 何故なら、大根田氏の全ての行動は、【マイナスに見える逆境を、全てプラスへの原動力とし、常に前に進んでいる】からだ。
 大抵の人は悪い事があると、そこで諦めてしまう。
 しかし、筆者はそれを好機と見て、見事にプラスに転化し、昇華してしまっている。
 その結果、2次元的な平面ループどころではなく、立体的な幸福へのスパイラルループになっているのではないかと思う…。

 「チャンスの神様の前髪を掴め」というフレーズあるが、それ以前に、チャンスの神様は、そもそも、どこに現れるのだろうか?
 筆者のこれまでの行動を見ていると、面白い事が見えた。
 チャンスの神様は、マイナス(不幸)の状態で現れ、人がそれを見付けて、綺麗にしてくれるのを、暫く待っていてくれているのではないだろうか?
 (映画「千と千尋の神隠し」に出てきた、最初はドロドロの泥に塗れて汚いけれど、綺麗にしたら、実は河の神様だった。というイメージ)
 マイナスの泥状態で現れたにも関わらず、「これはチャンス!」と見抜いた(=そのマイナス泥を払う)時、その人の目の前を、サッ!と通り過ぎるのではないだろうか?
そして、その時に前髪を掴む事が出来たなら、お礼とご褒美をもたらせてくれるのではないのだろうか?
 (チャンスと見抜けなかった人は、そのまま、マイナスの泥を被った状態で、消え去って行くのかも…)
 そう考えると、筆者のこれまでの人生で起きた、一見不幸とされる物事と、その後の幸運の辻褄が合う。
 また、自身のこれまでの人生を振り返り、この事を鑑みると、今の業界に移る時のエピソード等、意外に合致している。
 こう考えた場合、不幸というのは、幸福への道しるべとも取れる気がする。
 今後は、何か大変な事や不幸な事が起きた時に、これこそチャンスと、チャンスの神様がそこにいないか、探してみる事にしてみようと思う。

 今月も素晴らしい本をありがとうございました。

投稿者 ktera1123 日時 2017年3月31日


学歴 vs 叩き上げ
学歴のある人もいれば、叩き上げの人もいる。頭で考えるのか、体で覚えるかの違いはあるけれど最終的な成果ででればどちらも同じ。変化をもたらすには、行動を変え、言葉を変え、意味付けを変える。なかなか考えていることは堂々巡りし、変えるのは難しいが、体の使いかたを変えるのは、きっかけがあり行動すればよい。
ものごとに対して興味を持ち、チャレンジすること。何かを始めてみなければそもそも始まらない。それには固定概念を捨ててとりあえずやってみる(セミナーの基本編かな?)ことが大切なのではないでしょうか。そして、結局のところ最後は「人の出会い」ではないのでしょうか。素敵な仲間にであえる機会と、素晴らしい仲間に感謝します。

投稿者 truthharp1208 日時 2017年4月1日


「中卒の組立工 NYの億万長者になる」を読み終えて。

私が本課題図書のタイトルを目にした時、サクセスストーリーと思い、ワクワクした気持ちで読後感を迎えると思いきや、自分のこれまでの生き方を重ね合わせて、痛みや怠惰と向き合うことになった。

大根田氏が疎開で東京から長野県伊那町(現伊那市)に移り住んでからは衣食住において不便な生活を強いられて、「疎開者」とからかわれてイジメの対象となった。さらに、妹の友達が空腹の妹の目の前でおにぎりを食べているのを見て、「妹に白いご飯のおにぎりを腹一杯食べさせてやるためには自分が頑張って稼ぐしかなかった」と。
自分や家族の食い扶持を確保するために、どうしたら良いかを常に考え、鉄くず拾い、銅線拾いをはじめとして稼ぐ手段を行動しながら見つけていった。道端に落ちていた大豆に目をつけ、これらを拾えば農家の方々は助かると思い、大豆を拾わせて下さいと提案した。貧しい環境のおかげでビジネスチャンスを見出したことがその後の活躍に繋がったのであろう。

時代背景が異なるとはいえ、私の子供時代は「自分が稼がなければならない」というハングリー精神はなく、今思えば勉強もスポーツも中途半端で、そこそこ出来れば何とかなると思っていた上、欲しい物があれば親におねだりして買ってもらったりと、あまりのぬるま湯環境に我ながら呆れてしまった。

置かれた環境は異なるが、「ユダヤ人大富豪の教え」で、電球1000個を3日間で売るというノルマを課された主人公とリンクした。電球を取り替えることが困難な高齢の方々多く住む地域で、各家庭を訪問して、「電球購入して頂いた方には無料で交換します。」と提案したら大変喜ばれたおかげでノルマを達成出来た。
目の前の相手を喜ばせることが、ビジネスだけでなく、日常生活でも大切であることを大根田氏があらゆる場面で示していた。

オリンパスに入社してから、最初は修理部門だったものの、輸出部のエリート気取りの態度が気に入らず、いつか見返してやろうという気持ちで英語を勉強してから営業部に異動となり、その後NYに滞在することになった。
オリンパスを退職後も色々な会社を渡り歩き、多くの決断と選択をしてきた大根田氏と比べると、私はあまりにもスキルアップやリスクから逃げて、消費や娯楽に時間を費やしてきた。40代のうちに生き方や働き方を再度見直して、より充実した人生を送るようにします。

素敵な本を紹介して頂き、ありがとうございました。