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第23回目(2013年3月)の課題本

 

3月の課題図書は・・

リバース・イノベーション

 

ビジネス書には強烈に『アタリ!』という本が存在するのですが、この本は

準アタリと言えるでしょう。


イノベーションというのは先進国で創造され、試行、開発、昇華し、それが途

上国に時間をかけて伝播するというのが、我々が常識として持っている歴史だ

ったのですが、どうもこれからはそうではなく、途上国で作られそれが先進国

に伝わっていくようになるという衝撃の話なのです。


しかもすでにそういう事態が起こっているという事を、いくつかの例を挙げな

がら解説するのですが、そのどれもが


  ● なるほど、そこにヒントがあったのか!!


と頷く話なのです。


製造業の人にはピッタリの話でしょうが、それ以外の方には、『オレには関係

ネェよ』って知識なんでしょうが、そんな事を言っていたらメシ食って、遊ん

で、酒飲んで、クソして、寝る、つまり衣食住以外の事はどうでも良くなっち

ゃうじゃないですか。


それじゃ犬猫と同じレベルになっちゃうじゃ無いかってのが私の考えで、そも

そも脳みそに入る知識の90%くらいは、実際の生活には役に立たないモノなんだ

と思います。


単に彩りを添えるだけなんですよ。


でもそんな彩りが鮮やかに、種類が増えてくるという事が、人生の豊かさと比

例してくるんだと思いますけどね。


金なんていくら手に入れても、人生の豊かさとはあまり相関関係は無いんです

よ。物質的な豊かさなんてのは、時間と共に慣れてしまう(というか麻痺して

しまう)モノで、チャップリンが言ったように、サムマネーがあれば十分なん

だと思います。


むしろ、どれだけこころが豊かで、平穏で、自立的になれるかという事の方が、

はるかに重要で、そこには知識というメシの足しにもならないエッセンスが大

きな役割を果たすんだと思います。


という事に共感される方は読んでみて下さい。

【しょ~おんコメント】

3月優秀賞

今回は傑出したコメントを探すのに苦労しました。


視点の軸がみなさん同じで、ここからひとりを選ぶのはスゴく大変なんですよ

ね。

こういう時には、全く違うユニークな視点で書いてくれる人がいると選びやす

いんですよねぇ・・・ってこれが当選の極意かも知れません。


という事で今回選ばれたのは、『nakajirou』さんです。

 

【頂いたコメント】

medal1-icon.gif

投稿者 nakajirou 日時

リバースイノベーション(☆3つ)

新興国と先進国はまるで違う
10ドル使える人が一人いる国と、1ドル使える人が10人いる国とで はニーズやウオンツがまるで違う


先日ある経営コンサルタントの方の公演聞いた際に次のような事をお話しされていました。「ビジネスにおいて、人間関係構築での成功体験は繰り返し使用できるが、ビジネスの成功体験は早めに捨て去らなくてはいけない。これだけ世界が激変する中で、過去の成功体験に捉われる事は逆に脚を引っ張る事に繋がりかねない」

日本の電機メーカーが失敗した理由は高品質の商品を作れば売れる筈との信念を持ちすぎたせいだと言われています。戦後日本企業が躍進した理由は車を初めとした価格の割に高品質の商品を提案したことであり、購買力はあるが低品質の商品に不満を持っていたアメリカを初めとした消費者に評価されたことが日本企業躍進の秘密であったと思います。

その成功体験が強烈だからこそ、日本企業は品質の向上を目標としてきたのだとは思いますが、その品質向上も行きすぎてしまった感があると思います。
今となっては、スマートフォンやパソコンも私のような素人にはどこがどう改善されたのか分からないような水準になってしまい、スマートフォンでもカメラの解像画素をあげる位なら、もっと持ちのいいバッテリーを使用して欲しいと言うのが正直な気持ちです。

この本で言いたい事は、途上国でビジネスを成功させるには品質よりもまずいくらの金額であればこの商品を買って貰えるか値段を先に設定して、その値段の範囲内で顧客の要求している水準を満たすにはどの機能が必要か考えるべきだとの、まずは価格ありきのビジネスを行うべきだとのことだと思います。

ただこの考えは特に新しい考えではありません。先日イトーヨーカ堂の創業者伊藤雅俊さんの著書を読みましたがそこにも「価格設定はお客様がいくらで買ってくれるかを考えよ。これだけのコストがかかったので、この値段にするとの設定は企業のエゴでしかない」との記述がありました。

まず途上国の人が買ってもらえる値段を考慮し、その値段で組み込むべき必要最低限の機能を、先進国でも使用したような高品質なもので組み込むべきだとの本書の主張も似たようなものと思えました。

今回の著書で語られている最新かと思われるビジネス戦略も元を正せば、昭和の名経営者が語っていたことであり、時代は違えど成功した経営者の理念や経営方針はやはり確固としたものがあったと感心させられます。私もこれまでは、ややもすると新刊の戦略書を追いがちな傾向がありましたが、今後は更に古典に近いと言われるビジネス本や経営書をもっとよく読んでみるようにします。

投稿者 ntotheg8 日時

日本で名立たる会社が経営不振に陥っているというのを
ニュースでよく耳にするようになりましたが、
そんなメーカーのテレビを使っておりまして、
番組検索などでリモコンからキーワード入力するときに
独特のインターフェースでとても入力しにくいので、
携帯電話で培った技術をそのまま移植すればいいのにと
日頃、思ったりしてたのですが、この本を読んで、
なんとなく原因がわかったような気がしました。

また、この本を読んでいた時期がちょうど3/11だったこともあり、
地震関連の特集記事などを見てましたら、未だ復興が進んでおらず、
この先も不透明という見解だったように記憶していますが、
この本で紹介された事例のように
被災地でもリーバス・イノベーションが起これば、被災地の復興は進むでしょうし、
さらにはそれが逆流して日本全体が潤い世界に良い影響を与えるんじゃないかと
妄想しながら楽しく読ませていただきました。

とりあえず、やるかやらないかは別として
復興庁の幹部の方とか、復興担当の議員さんに
ぜひ読んでもらいたい本ですね。

投稿者 akiko3 日時

「リバース・イノベーション」を読んで

以前、製造業に従事していた時、アジア、オセアニア市場の担当だった時もあり、本来ならかぶりつきで読む内容なのだろうが、悲しいかな、その頃、読んだとしても、自分は歯車の一つだし、組織をまたいで、ましてや組織を動かすなんて、別次元としか思わなかっただろう。
ただ、過去の課題本の内容が、要所要所で思い出され、共感して読めた。ニーズを満たす、物を(自分を改革することも含め)作りだす過程は、同じなんだと思った。

<現実をしっかり見る>
歴史を紐解く過程も“なぜ?”“どうして?”を起点に仮説、立証の繰り返しで真実に近づいていたし、自己保身や損得勘定のない目で、謙虚に、素直に物(自分)を見つめていた。何が必要か、どうやったらできるか、今に意識を集中し、あるべき姿とのギャップを埋めるべく努力をしていた。
<行動する>
考えているだけでは何も変わらない。最初の一歩が大切。動けば必ず変化がある。問題も起こってくる。それらに対し、人の心理や結果の予測を立て、対策を講じ、新たな一歩につなげる。最後まであきらめず、アンテナを広げ、必要な人、物、金を引き寄せる。あきらめずに継続するのは、世の中で虐げられている人への利他の精神があったからだ。

大企業の倒産やリストラ、先が見えない、右肩下がりの時代などいろいろ言われるが、歴史は常に変化していた。ただ、変わらないのは、聡明で誠実で堅実で真摯に生きようとする人は、柔軟に変化しながら、その人なりの理想を実現しているということだ。

課題本修行のおかげで、読んだだけでは終わりでなく、実際にどんな行動をしたか?までが課題本。
超超ローカルで、超小さな社会、(家の片隅で起こる)超デイリーな人間臭い話になるが…。
 困っていたのが、認知症の母の排便後のこと。ちゃんと間に合ってトイレで用を足した後も、ちゃんとふけてないことがわかって、手伝い始めたのだが、これがなかなか赤ちゃんのお尻ふきのようには簡単ではない(オムツ替えたことないけど…)。
 トイレには、替えの紙パンツ、パット、大人のおしりふき、新聞紙とセットしているが、その難易度は日によって違う。(最初に運が付いた瞬間は、うぎゃ~と思わず叫んでしまった…ごめんね、お母さん)ウオシュレット、トイレットペーパー、お尻ふきときれいにしていく。日によっては「よかった、あんたがおってくれて」とか「迷惑かけます」と母が小声で言うことがあって、他人や父には羞恥心があるんだなと思った。自分でもこんなこと母だからできると思いながら、「小さい頃、おねしょよくしてたんでしょ、因果は巡るっていうんかね?」とか「今日も健康だね」と話ながら拭いていた。でも、間に合わず紙パンツにしていた場合は、時間もかかり、何度も拭いてはトイレに投げ入れるの繰り返し、そんな中、母が何度も蓋を閉めようとするので、「まだ開けといて」と繰り返し言わないといけないことがあった。
 数回、そんなやり取りがあって、娘だから気兼ねがないはずというのは、自分の勝手な思い込みで、母の羞恥心がゼロではないことに気づいた。できるだけ早く拭いてあげるにはどうしたらいいか。
  
 便所deイノベーション
 (↑ これ洒落にもなってないけど…)
 最初の一拭きで少しでも確実に拭き取る為に(低コストで)、タンスの中の古い綿素材を引っ張り出し、切って、使い捨ての布を用意した(Tシャツは重宝!どっかのメルマガの家事術のパクリだが、ま、いっか)。トイレと(時には暖めた布が必要なので、さっと濡らしてチンッできるように)電子レンジのそば2箇所に置くことにした。
 市販のトイレ掃除用に加え、トイレ掃除用の使い捨ての布とペパーミントの精油で薄めたスプレーも追加した。これで、さっと状況に応じて使い分けをしてスピードアップが図れ、スプレーで気分もリフレッシュでき、私も母も精神的な負担が軽減された。

 超ローカルで、社会の最小単位の家族の中でのことだが、母を中心とした家族のニーズを見極め、イノベーション=知恵を使って、豊かな日常が過ごせるようにしたいと思う。それは、幼い頃から母が、自分達にしてくれたことの数々を紐解き、逆にして返すことでもある。

 …しかし、リバース・イノベーション読んで、運がついた話にもっていく…“あんた、自由すぎっ”というつっこみは、真摯に受け止めます、拝(ハイ)。

投稿者 yokoyayayuki 日時

先進国とはいえ、日本は市場は飽和し、策も尽き、
MBAはますます形骸化している。
ビジネスに絡んでいなくても、閉塞感を感じる。
そのような中、本書で新興国での新しい取り組みを読んで、
希望の光を見たような感じであった。
恐らく新興国で切磋琢磨することは、
成功体験から都合のいい戦略ばかりを出す先進国でのやり方を打ち砕くからだと思った。
時代が変われば戦略も変わるが、人間は変化を嫌うので、
本書に紹介のあるリバースな流れは「強制力」があってすばらしいと思う。
今後、その強制力を上手く活用する会社に投資して行きたいと思う。

投稿者 BruceLee 日時

正直言えば、本書で言う「リバース・イノベーション」という概念その物には
大きなインパクトは感じなかった。実際幾つかの事例も出てくるし、それぞれ
茨の道ストーリも描かれてるので、一つの潮流として真摯に受け止めるべき
とは思うが、それが全てではない。「リバース・イノベーション」とは無関係に、
グローバルに成功している商品もあるからだ。iPhoneしかり、ダイソンしかり、
ルンバしかり。。。勿論、本書にケチを付けるつもりはない。ただ本書をより
効果的に受け止める、より良い姿勢があるような気がするのだ。私が本書で最も
印象的を受けた一文はこれだ。

「リバース・イノベーションの多くはビジネスモデルのイノベーションである」

そう、これも一つのビジネスモデル革命なのである。そしてそれを実現するために、
我々に必要なスキルも本書は開示してくれている。

「何事も当然のことと受け止めないスキルを身につけなくてはならない」

そう。。。これはもうスキルなのだ。だとすれば、リバース・イノベーション
自体、当然のこととして受け止め、そこでハイ終わり、では勿論ダメなのだ。
あくまで自分の仕事に照らし合わせ、冷静かつ客観的に見つめ、常にビジネス
モデルを改善する柔軟性を持つための参考例として本書から学びを得るのが、
ビジネスに関わる人全てに有効な方法ではないか。

自分なりに考えてみたことがある。それでは「リバース・イノベーション」
の次には何が求められるのか?と。本書の構図はある意味シンプルで分かり
易い。富裕国と新興国という国と国のGAPに焦点があるからだ。が、現実社会
では今何が起きているか?日本を含め多くの先進国では市場(消費者)の2極化
が起きてるのは周知の事実。同じ国の人間でも価値観の多様化が進み、ライフ
スタイルが変わり、結果的に富裕層と非富裕層が存在する市場となり、個人の
多様性が広まる限り、その傾向は益々強くなる流れとなっている。
(だから貧困国への市場拡大をしないとヤバイのだ、というのも本書の
メッセージなのだが)つまり、次に来るのは「あの国は○○だ」と単純に括れない
市場であり、同じ国の中でも異なるアプローチが求められる時代となり、だから
こそビジネスモデルのイノベーションが必要なのだ。その際、影響を受けるのは
勿論製造業だけではない。ただ製造業への影響が最も見え易い。具体例がある。

今トヨタのCMでジャン・レノのドラえもんが何を宣伝してるか?「車」など全く
宣伝していない。宣伝してるのは車に興味を持たなくなった若者に対し
「免許取れば楽しいよ!」というメッセージだ。その背景として、車に興味を
示さない若者が増えている事実があり、たとえ興味を持っても年収300万円では
維持費も厳しいという現実もある。とはいえ免許を持たない(車に乗らない)
人間が増えると最終的に困るのは車メーカである事をトヨタは認識し、危機感を
持っている。だからあのCMなのだ。ところが、車産業は裾野の広いビジネス。
実際車が減って困るのは、トヨタに留まらずそれ以上に様々な業種の会社がより
甚大な被害を受けるであろう事は誰の目にも明らだ。よって私は次に求められる
のは二極化市場に向けたイノベーションだと考える。そしてその際も、最も重要
なのは回答そのものでは無く、本書で描かれたような規制概念に捕らわれない視点、
かつての成功事例を忘れることから始まる新しい事を試みる挑戦の姿勢なのだと
思うのだ。

重要なのはそのような概念や思考をもちつつ、自らの環境下で何ができるか考え
行動すること。本書の中で何度か出てくるキーワードがあった。「権限を移す」。
例えば今自分の権限の一部を部下や他部門に移したら?逆に部下の他部門の権限を
見直してみたら?何かいつもと異なる、良い意味での変革が起こり得るか?
勿論、簡単に試せるものとそうでないものがあるが、本書を参考にシュミレーション
を始めている。そして効果が期待できそうなものは是非試してみようと考えている。
小さなアクションではあるが、これが私にとってのイノベーションのキッカケとなる
かも知れないからだ。

以上

追伸:akiko3さんへ(さん2回でしつこい)、「あんた、自由すぎっ!」

投稿者 ktera1123 日時

「リバースイノベーション」を読んで。

全体を通じて、グローバル企業が先進国で考え実施していることをそのまま発展途上国では通用しない。発想の転換が必要、技術主導等の上から目線ではなく、如何に埋もれているニーズを拾い出し潜在的な顧客が必要とされている商品を安価に生み出していくかの考え方の方法、実践した結果をまとめていました。

この考え方はグローバル企業をベースに書かれていますが、国内企業はもとより、中小企業、個人レベルでも考え方の部分は活用して今後の成長に役だてていくための方法に1つとして活用していけるのではないかと感じました。

日本にあてはめてみると、最近のものがうれない、あまり必要なものがない、など需要と供給のギャップが生じていますが、真に必要とされているものはなにか、にっちな需要を掘り起こしていく必要があるように感じました。

自分のかかわっているものでも、発展途上国で現地の情勢にフィットした近代(江戸)以前の埋もれている技術を生かして活躍されている方もいますし、需要と供給のギャップを生かして商売をして、ギャップを埋めることに奮闘されている方もいます。

自分にあてはめてみても、お客様が必要としているものはなにか、してくれたらうれしいものはなにか、需要と供給のニーズのギャップをいかに埋めて商売に活かしていくか。まだ必要とされているものが行きとどいていない、既存のもので対応できていないものは何かを探っていく、今後どのようにいかしていくかを考えさせられました。

技術系の自分としては、今後いかに自分の持っている技術と、お客様からの要求にどういかしていくか、整合させていくか、自分からの目線ではなく、お客様からの目線にたって如何に行動を変えていくか、そのあたりが今後の課題と感じ、如何に行動を変えていくかを真に感じました。

以上

投稿者 wapooh 日時

リバース・イノベーションを読んで
 本書の内容を理解するには、これまでの視点の欠如、関心のなさで未消化部分が多数あり、謙虚に「そうなんだ」と受け入れざるを得ない。そんな状況でどう感想文を書こうか考えていて今日になった。
 入社以来、添加物メーカーで研究開発に携わってきた。ユーザーに製品とどう使ってもらうのか?新しい製剤技術に対して製品をどう貢献していくのか、機能はどう発現するのか?しょうおんさんのメルマガを読みながらも物に重点を置いて、地方で毎日を過ごし、まさにプロダクト、テクノロジーアウトの思考にどっぷりつかっている。とはいえ、技術補助として数年に一度、商談目的が主の展示会に参加する機会があるのだが、2000年あたりからインドと中国人の参加者および出展社/者の割合が増えた。彼らの国から持ち込まれる競合品も出てきており、本書の企業が感じる危機感は感じてきた。彼らから持ち込まれる競合品を評価するたび、品質は年々向上し、先進国のメーカーは相手にしないまでも、中国など新興国ではコスト面からシェアが取れない状況を耳にするようになってはいる。
既存の先進国の要求にこたえる高水準の製品製造でフルキャパに近い設備では、本書のダブルスタンダードに答えるのは難しいかもしれない。上層部が国外に視野を移している背景がひしと理解できた。それで、自分はどうするのか?春から部署が異動になり、開発に重点を置く業務に就くことになった。日本に限らずユーザーを訪問しニーズを聞いて回るようにとのことだった。自分にとっては、ユーザーの話を聞き慮ること、まずはコミュニケーションの英語がネック。というわけで、今日はyokoyyayayukiさんのセミナーに参加して英語アレルギー解消のヒントを得てきます。
 本書を読みながら、的外れではあるが「幸せはスキル」という言葉が何度となく浮かんだ。16年ぶりに地方から都市に出てきて、富裕国と途上国の消費パターンがかぶって見えるのだ。物差しを鈍らせることなく日々進歩を意識して学び、本物を忘れないようにしながら、幸せを感じていく。サラリーマンでなかったら、物差しを止めることもできるのだが、会社という組織でなにかしら客に消費をしてもらう以上進歩しなくてはならない。その学びの姿勢が「スキル」というのであって、得られたものを見て「スキル」というのではないことを強く感じた次第。
 この数日ではとても消化できず、ただ感想文の締め切りは今日なわけで、ひとまずくぎりつつ、もう少し本書と付き合ってみたい

投稿者 morgensonne 日時

『リバース・イノベーション』 を 読んで


私は、日本国内のビジネスを中心とした企業で、日本人だけの組織で仕事をしています。
このような環境では、どうしても思考方法が固まりがちになりますので、
今回の課題本や『イノベーションのジレンマ』などの本は、良い思考訓練になっています。

本書の解説にも出てきたように、日本の企業も、私の勤務している会社も
過去の成功体験を引っ張っている人々がたくさんいると思います。

今の会社はグローバルな企業ではありませんが、本書の考え方は
自分の仕事にも活かせるのではと思いながら読み進めました。


仕事は、中身はかなり異なりますが、本書にもある「ローカルグロースチーム」の
ような組織で業務をし始めています。
現在はそのチームと営業所と2つの組織を兼任している状況で、
自分ではその場面によって立場を切り替えながら仕事をしています。
そのチームでは、いわゆるトヨタ式改善などを社内の各営業所に展開することを
仕事としています。
一方、所属の営業所では担当を持って業務をしています。そして、その所属部署は
比較的その改善が進んでいるということで、その事例を各営業所に取り入れつつ、
チームの活動をしています。
今まではどちらかというと、その所属営業所のノウハウをそのチームの仕事に
活用することを中心に考えていましたが、この本を読んで、その逆ももっとできる
のではないかと感じました。

また社内では、コスト削減優先のため、いかに既存のインフラを活用して価値を
出すかが重要視されています。本書で何回も出てきた「白紙の状態」からの提案が
少なくなってきていると感じています。
この本を読んでから、何か考えるときには「白紙の状態」=ゼロベースでは
どうなるのか、を念頭に置くようになりました。

そして、自分にもイノベーションを起こすべく、今の仕事に関係ない分野の本を
読み始めました。すぐに成果は表れないかもしれませんが、違う視点で自分を
とらえられるようにしていきたいと思います。

ありがとうございました。

投稿者 whockey51 日時

一番の学びは、リバースイノベーションは発明からではなく、忘れることから始まる。最大の成功をもたらしたことを捨て去ること。この部分が今の自分にとって一番大切だと感じた。


自分もそうだが、過去に行ってきて出来た小さな成功体験にとらわれてしまっている。
小さな事だが、自分にとっては大きく感じてしまい、他人からみれば小さいことでもこだわっていないかと自問自答してみた。これは会社でも同じで、過去に売れてきた商品に改良や改善を加えることなく、同じようなニーズだと思い込んで対処していないか。そこに焦点をあてる必要がある。


まずは、顧客を最も知る人である営業と、それを解決できる開発部門との意見を交換する場を提案したいと思う。現状は対話が少ないと考える。そこから何か新しいイノベーションが生まれるような機会づくりをしていきたい。
その発想が出てきたのが今回の本を読んでの収穫だった。


小さな成功体験にとらわれない。まずは、社内での対話を増やす機会を設ける。
この2つを目安にして明日からの、いや今日からの1歩にしたい。

投稿者 gizumo 日時

リバース・イノベーションを読んで

「イノベーション」という輝かしい単語は、正直「自分には遠いもの」という思いが強く、
どこか夢をあきらめかけていた自分に“喝”を入れられたような身の引き締まる思いが
した読了感でした。

戦略・製品開発・人材・権限移譲・チーム・タスクなどなど・・・
知識として学んだ言葉が出てくることで、とっつきにくさはなかったものの、
数々の困難にあっても、それを克服できる「大企業ってすごいんだ~」程度の感想しか
出てこない自分が情けなく思いつつ読み進んでいきました。

しかし、第2部の「リバース・イノベーションの挑戦者たち」はノンフィクションであり
「プロジェクトX」を見ているようなわくわく感を感じました。

大企業、成功体験のある企業であるがゆえに、同じやり方で新興国に進出して苦戦する。

これは生き方でも同様で、時々見聞きする事なのに、いざ自分はどうなのか?
相手を理解しないで、同様に進め痛い目に合う・・・。
他人の事は見えていても、自分は見えていなかったり・・・。
繰り返しているな・・・と、反省しきり。

常に改善だけで進めようとする方法に、「白紙状態」から始めるというもう一つの道を
気づかせてもらった貴重な本でありました。

具体的な事例のなかでも、会社としての攻防もある中でより崇高な意識で「利益より人
のために」といった思いで開発が進められる姿勢には改めて、人間の進化に対する貪欲
さを実感し感動しました。

さらに、インドという国に強く興味を持ちました。
工業的・経済的にも随分と進展した国だろうと漠然と思っていましたが、多くの人口を
抱え、まだまだ新興国としての役割を担っている部分もあるのは意外でした。
国の歴史や文化など詳しく見ていきたいと考えています。


普通に生きていくだけでなく、より良く生きていくために自分自身に強く不足していた
のは「変革しなくして生存なし」という危機感だったと気づく貴重な機会が得られた事
を大変感謝しております

投稿者 take0125 日時

日本市場の飽和状態により世界の市場に目を向け、世界に打って出よう
としている輸出業の人達にとって、あらかじめ今回の課題図書を
読んでおくことは、転ばぬ先の杖として、良いのかもしれませんね。

また、今後、TPPきっかけに農作物を世界に輸出しようと考えている人達
にとっても、同様なのではないでしょうか。

でもこれって考え方によっては、同じ日本の中でも通用するのではないかと
思うんですよ。都会と田舎においてもニーズのギャップが当然ありますし、
このギャップが商機となっているのであって、それがたまたま、新興国に
あった。

そしてそのギャップを埋めるべくイノベーションが発生し、新興国から富裕国
へと逆流した。ただ、そのギャップを世界的広い視野で見つけ、いかに行動に
移すことができるかが、問題なのかと思います。

しかし、いきなり世界的な広い視野でというよりは、日々の現実のなかで、いかに
問題を解決する思考プロセスのフォーマットを様々な場面で適用していくかが重要
であって、いきなり世界を相手にして物事を考えようとせず、身近なところから
類似事例をもとに、自分なりにカスタマイズして行動していければ良いのかなぁと
思うのでした。

投稿者 minoru 日時

リバースイノベーションを読んで

グローバル企業に勤めていない私には、
得られる物が少ないかと思っていたこの本だが、
読み進めていくうちに、ひとつのフレーズに行き着いた。

それは「制限がアイデアを生み出す」というフレーズだ。

「制限」には規制や資源不足、インフラ不足、資金不足、人手不足など
様々な種類があり、それらは大きな壁となって目標達成を妨げる。

しかし、その「制限」があるからこそ、
人は工夫をし、新しくかつ強力なアイデアを生み出すことができる。

この「制限」と「アイデア」の関係が
きちんと「腑に落ちる」もしくは、「体感」さえすれば
これから出会う困難は「壁」ではなく、
新しいアイデアを出し成長する「チャンス」と捉えることが出来るだろう。

「途上国向けのイノベーション」が、まさに「逆流」する形で
富裕国のニッチ市場に発展する流れは非常に痛快でもある。

これからどんな「壁」が立ちはだかっても、
どうやったら乗り越えられるかな?と
ある意味ゲーム感覚で取り組めるようになりたい。

その感覚を潜在意識にまですり込むために、
「制限がアイデアを生み出す」というフレーズを
さっそく携帯のリマインダーに登録し、毎日意識していきたいと思います。

投稿者 ichi 日時

途上国で生まれたイノベーションを先進国に逆流させるという考え方を持った日本企業は、ほとんど皆無といってよいのではないでしょうか。

唯一そういう可能性がある企業は、私が知っている限りにおいて電動バイクのテラ・モータース。
この会社は今フィリピンの次期電動バイクタクシー案件に入札をしていて、最近ニュースになったベンチャー企業です。

この考え方を取り入れることのできる既存の上場企業は日本ではおそらく今後も出てこないのでは、と考えてしまいます。
現地ローカルのニーズに合わせて、機能を修正したり、コストを抑えるために機能を絞ったりというのは私自身が中国で働いている時に現地日系企業にも結構見受けられました。

しかし、このリバース・イノベーションというコンセプトは、既存の上場企業の役員さんは受け入れないと考えます。
なんたって、P○○さんの役員はインドがお嫌いとのことでで、自分がいる間はインドに力を入れないという衝撃的な発言もありますから。
おそらくこういう考え方を持った役員さんはこの会社に限らず結構いるのではないかと思います。

そんな考えを持つ役員がいる会社が、新興国で開発したものをその国以外に波及させるなんてできっこないです。

この本を読んで、技術にばかり執着し、過信している大多数の日本企業に一石を投じる非常に面白い著書だと思います。

投稿者 takagi010 日時

“リバースイノベーション”より学ぶこと

初めに、世界の多々ある新商品の中から途上国発、先進国へ展開された商品の事例と成功の理由を収集し、解説されている本書をご紹介いただいたことに深く感謝申し上げます。
今後、様々な場面で本書の内容を思い出すことになると思います。

特に、GEヘルスケア社の心電図モニターは多くの人々の命を救う素晴らしい発明であり、商品化した方々を尊敬し、また製造業で禄を食む身として、私も人を幸せにする商品を世に出していきたいという思いを強くしました。


さて、本書を読み、まず初めに感じたのは、リバースイノベーションを生む条件とはなんだろう? という事です。

“リバースイノベーション”は、イノベーションという言葉の通り新しいサービスや製品を生み出すための既成概念を打ち破り、新たなプロセスを構築し、社内や世間に変革をもたらすことを指しています。

この“リバースイノベーション”を実現するには、「強力な理解者」が必要です。
なぜなら、期限付とはいえリスクを取れる環境、資金、人材の調達に必要なスポンサーを確保し、抵抗勢力からの圧力を回避しなければ、商品化は難しいと言えます。
どんなに正しい企画でも、「yes!」と言って支持してくれるサポーターがいなければ実現しないため、「理解者」は成功のための必要条件と言えると思います。

また、お客様視点(マーケットイン)に立った企画を作り、製品化までやり遂げるチームの「情熱」がなければ、「理解者」も作れず、失敗するだけになります。

以上の事から、“リバースイノベーション”を生むには「理解者の存在」と「情熱」がベースになければ、実現する可能性が極めて低くなる、といえます。
ふと気が付きましたが、これはベンチャーが成功する条件と同じですね。
大企業の中の社内ベンチャー的な位置づけに近いのかもしれません。


さて、次に“リバースイノベーション”のためのLGTに話を向けます。
LGTは過去の経験やノウハウ決別するために、白紙の状態から立ち上げる必要がある、と書かれています(P125「9つの重要ポイント」参照)。
確かに過去の蓄積と決別するもっとも効率的な組織の立ち上げ方だと思います。

さて、LGTの立ち上げ以外の手法で同じような効果を得られないかというと、「現地現物」と「カイゼン」により実現することも可能ではないか、と思います。

この二つの言葉はモノづくりの思想を体系化(哲学とも言います)した「トヨタ生産方式」の重要な要素で、お客様に必要とされている物を、良品廉価で提供することを目指しています。

「現地現物」により地域ごとに異なるニーズをきめ細かく吸い上げ、投入すべき商品の企画をし、市場に投入された商品を「カイゼン」により更に良いものにしていくというプロセスはLGTが実現している事とほぼ同じと言えるのではないでしょうか。

以上を踏まえ、最後に本書の価値についてまとめます。
本書の価値は、リバースイノベーションを生むために必要な「理解者」となるべき立場の人々に、同様な事案が発生したときには速やかに体制を整え、支援を行う価値があると認識させることができる事だと思います。
また、特に日本の企業においては「現地ニーズの適格な把握」と「カイゼン」という、今まで実践してきたことの延長線上にリバースイノベーションがあると理解でき、自信を持てる事ではないでしょうか。

以上、簡単ではありますが本書の感想をまとめました。
ご覧いただきましてありがとうございました。

投稿者 kakki 日時

リバースイノベーションを読んで、感じたこと。

プライドを捨て、変化を受け入れ、行動に移していく
柔軟な企業・考え方が生き残っていくであろう。

日本は、まだ自分達は大丈夫だと胡坐をかいている
ように感じる。
日系企業でしか働いた事がないので、そう感じるのかも
しれない。

特に大企業は、生き残りを掛けて、自国だけに留まらず
世界へ向けてサービスを提供していこうと考え、行動を
起こしていかなければ、生き残る事が難しい時代なんだと感じた。
すでに、動き出している企業も数多くあるだろうが
考えている以上のリスクを覚悟で、新興国への進出を
していく必要がある。
自国でやっていることを、単純に横展開すれば良いと
考えているだけでは、通用しない。

個人も同様に、変化を受け入れ行動に移して
いかなければ、いずれは今の生活レベルでさえ
維持できないであろう。

リバースイノベーションなんて、自分には無関係なことだ
と考えている時点で、すでに世界から取り残されてしまう
恐ろしい考え方ではないか。

話は逸れるが、先日英会話教室に通っている夢を見た。
そこで、自分だけしゃべず悔しい思いをした。
これは、今すぐ英語を勉強しろというメッセージ
だと思い、以前しょうおんさんが紹介されていた
英会話教材を購入した。
毎日どんなことがあっても、10分は聴くと決めて
実践し始めたところである。

毎日ほんの僅かでも、舵を切ることで理想の目的地へ
向かっていると信じて、今日も自分へ投資します。

投稿者 magurock 日時

リバースイノベーションを読んで

慣れないカタカナ言葉と、訳書特有の所々流れが滞る文章に最初苦戦したが、読み進むうちにそんなことは気にならなくなってくるほど、特に実例を紹介する章に入ると俄然面白くなり、興味を惹かれた。
「リバース・イノベーションは発明からではなく、忘れることから始まる。」
とあるように、全然違ったアプローチから始める。とてもたいへんだが、とてもやりがいのある、とても可能性のある道だ。
本書を見て感じたのは、先進国の消費者へと新興国の消費者へとの、訴求ポイントの違いだ。
先進国の消費者は、データを提示されると買いたくなる傾向があるように感じる。そして売れている商品だと興味を抱く。広告を見ても、検証結果を強調したり、「約○○パーセントの人が…」などとさかんに主張している。
反面、新興国の消費者は、自分の直感で自分にフィットした商品を選んでいるように感じた。トラクターを選ぶ際には、強度がたいして違わないのに、強化プラスティックのボンネットより長持ちしそうという印象で金属製を支持し、生理用ナプキンでは、高機能のドライメッシュシートより、よりナチュラルな肌触りを好む。
どちらが賢い消費者かは一概に言えないが、先進国の人々はデータや数字に飼いならされているようにも思える。トリックのあるデータでも簡単にだまされてしまう危険をはらんでいる。
新興国の人々は自分の感覚や本能でものを選び、先進国の人々は実証データや多数意見を参考にものを選んでいるようだ。
新興国でヒットした商品が先進国でもヒットする例があるのは、多数派の消費者の影に隠れている自分の本能に正直な、決して少なくない人に受け入れられているのでは?と感じた。
自分はどうだろう?
インドのタタ・モーターズの「ナノ」(2000ドル余りの自動車)や、台湾のアスースの200ドルのネットブック、ムンバイのゴドレジ・アンド・ボイスの「チョットクール」(69ドル)、どれもほしいものばかりだ。
だが、ブランドものと並べられたとき、迷わずそれらを手に取るだろうか?不安に感じたりしないだろうか?
いやむしろ、そうしていちいち比べて考えて、自分の身の丈に合ったものを選んでいきたい。どちらが正しいとかではなく。

投稿者 sishida 日時

リバース・イノベーション を読んで

本著はグローバル企業が貧困国・新興国への事業展開をする際に陥りがちな問題点を指摘していますが、突き詰めていくと、組織の論理を優先するなとか、現状維持の考え方をせず挑戦をしていこう、というような至極当たり前のメッセージが発せられているように感じました。

ただ、貧困国・新興国ゆえのサバイバル的な環境でグローバル企業のような大きく成熟した組織では思い切った戦略がとれず難しい部分があるのだと考えます。
会社であれば設立当初だったり、1人の人間であれば社会にデビューしたときに持ち合わせていたであろう「人の役に立ちたいという気持ち」、ちょっとかっこ良く言えば「Win-Win」近江商人的に言えば「三方良し」しょ〜おん塾生的には「智の道」のような視点が外部環境や長年の成功体験を経ることで、慢心が生まれ、いとも簡単に視野を狭くさせるんでしょうね。

今後世界は急速にフラット化の方向に向かっていますが、どんな場合においても相手のためを想い、どんなサービスが提供できるのかということを常に考えたものが生き残っていく。そんな当たり前のことを実践し続けることの難しさと大切さを再認識しました。

ありがとうございました。

投稿者 takizawametal 日時

リバース・イノベーションを読んで






読んでいる最中にまず感じたのは、最近のパナソニック、
シャープ、ソニーといった日本を代表する企業の相次ぐ
国際的なマーケットでの失敗の事だった。

彼らは、オーバースペックすぎる商品をそのまま海外市
場で売ろうとして、負債を次々に抱えていった。


新興国の誰も「乾燥機付き全自動洗濯機」なんて求めて
おらず、手絞りの二層式洗濯機で十分だとわかっていな
がらも、一昔前に売りきれなかった先例があったにもか
かわらず、同じようにオーバースペックすぎる液晶テレ
ビで同じ事をしてしまった3大企業。

実際には日本では二線級と言ってもいい、AIWAなど
のメーカーが日本のような家電量販店などない世界で、
性能をその国の求めている品質に合わせたスペックに合
わせたローテクマシンで勝利を上げている。

これは、LGなどの韓国メーカーに押されているのと全
く同じ現象だ。


これはもしかしたら、人間らしさを取り戻す作業なのか
もしれない。

先進国の支配的な論理を使って、モノを売るのではなく
そこにいる人間が欲しているものを、同じ人間が売る。
ということ。


我々の目指すこれからの成長の目的とは?と考えてみる
と。


新興国を先進国のコピーにするのか?安い労働力を使う
だけ使って、人件費が高くなったらもっと安い人件費を
求めて次の国に旅立ち、先進国の「粗悪版」とも言うべ
きコピー国を量産していくのか?

それとも環境に配慮しつつ、我々が起こしてきた数々の
失敗を「教訓」としながら、新興国を新しいタイプの先
進国にしていくのか?


わたしのいる会社も内需型なので、この分野にはあえて
目をつぶっているような所があります。

それは現状、内需で利益が出ていることもあるのですが、
内需型企業だから関係ない、という考え方は極めて危険
だということを改めて感じさせられました。やらねばい
つかどこかにやられる。

自社がなんの努力もしないで当面の(少ない)利益を細
いストローで一生懸命吸っている最中にライバルは新興
国で着々とノウハウを貯めて、そのノウハウを日本に持
ち込み、根こそぎ持っていかれる。


そんな絵が浮かんでしまいました。

投稿者 rieserie 日時

『リバースイノベーション』から学んだ物事の基本3つ。
1.過去に成功したやりかたはイコール今も成功するやり方ではないよ。
2.相手が何を求めているかをきちんと見て聴いて知り、それをベースに考えるのが大切よ。
3.新しいアプローチに困難はつきもの。仲間の理解を得るのはそう簡単じゃないのはあたりまえ。

おもしろい本に出会えたことに感謝。

投稿者 haruharu 日時

リバース イノベーションを読んで


学んできたこと、見てきたこと、最大の成功をもたらしたことを捨て去り 富裕国でうまくいった支配的論理を手放さなくてはならない。
たとえるならば、たった今火星に降り立ったと考えてみるのが最も有効だろう。

多くの場合、社内に潜み、陰で現状維持に奔走する反対勢力と戦わなければならない。
彼らの抵抗に対する心構えができてないと試練に直面するおそれがある。



私個人レベルに落としての話で恐縮すが、2年前、縁あって異業界(製造業)で働くことに。

家族経営。私の戦いの相手は主人の両親。
製造や技術には、外部の意見なんて受入れられず こちんこちん。

長年のお客様、近所の方、親戚や知人etcは、新しく入ってきた私に 要望やアドアイスなどを誰もいない時を見計らって
あれこれと好きなように話していく。

だが製造や技術には、素人の私の意見は意にも介さない。

そんな時にいろいろ教えてくださったリバース イノベーション。

品質追求だけでは、現状維持だけでは終わってしまう。


ようやく主人と考えを合わせ水面下で一緒に動き始めた。両親には内緒で。

なぜなら、親を幸せにする義務なのか、権利なのか、責任なのか、
それらがあるから、私たちは進まなければならない。

投稿者 haruharu 日時

リバース イノベーションを読んで


学んできたこと、見てきたこと、最大の成功をもたらしたことを捨て去り 富裕国でうまくいった支配的論理を手放さなくてはならない。
たとえるならば、たった今火星に降り立ったと考えてみるのが最も有効だろう。

多くの場合、社内に潜み、陰で現状維持に奔走する反対勢力と戦わなければならない。
彼らの抵抗に対する心構えができてないと試練に直面するおそれがある。



私個人レベルに落としての話で恐縮すが、2年前、縁あって異業界(製造業)で働くことに。

家族経営。私の戦いの相手は主人の両親。
製造や技術には、外部の意見なんて受入れられず こちんこちん。

長年のお客様、近所の方、親戚や知人etcは、新しく入ってきた私に 要望やアドアイスなどを誰もいない時を見計らって
あれこれと好きなように話していく。

だが製造や技術には、素人の私の意見は意にも介さない。

そんな時にいろいろ教えてくださったリバース イノベーション。

品質追求だけでは、現状維持だけでは終わってしまう。


ようやく主人と考えを合わせ水面下で一緒に動き始めた。両親には内緒で。

なぜなら、親を幸せにする義務なのか、権利なのか、責任なのか、
それらがあるから、私たちは進まなければならない。

投稿者 koro 日時

久しぶりにビジネス書を読みました。
企業の事例も端折らずに目を通していたので、
読み終わるのに結構時間が掛かってしまいました。

このページ冒頭の本書紹介文にもあるように、
新興国向けに何かのサービスを展開する等、
何かしらのイノベーションの必要に迫られていない自分にとっては
今すぐ役に立つ内容ではないですが、
いつか役立つ時が来るであろう概念として読ませて頂きました。

投稿者 tadanobuueno 日時

ただビジネスとして考えよう。
自分が商社で働こうと思った理由は世界的な問題、貧困問題等にビジネスで何か貢献したかったから。

本書を読んで自分がやってきたこと、やっている事はグローカライズの域を出ていない事を改めて感じた。
新興国の巨人との付き合いもあったが、それを日本の市場に活かしきれなかった、日本市場でのゲームを変えることができたのにそれをやれていなかったことも感じた。

リバースイノベーションを通して新興国市場のマスの利益を得る事が出来て、更にその考えを活かし、最終章で触れられている先進国での医療制度の改革にも活かす事ができる。改めてビジネスで世界の問題解決に貢献することができる、そのチャンスに自分は接していることに気づいた。

日本の規模の大きくない商社にいる自分としては、海外のリバースイノベーションの芽に対して、自社の持つ日本の強みを発信・活かしお客様の問題を解決・サポートするとともに、その強みを日本市場に持ち込み市場のルールを変えていきたい。

本を読んでいる当初は、先行する多国籍企業が自らの強みを更に強める、リバースイノベーションにより多国籍企業の寡占化が更に進み、新興国のイノベーションを起こす企業の芽をつみ、閉鎖的な世の中になるのではとの懸念を持った。
ただ、多国籍企業・現状強みを持っているが故の弱み・支配的論理による実現の難しさ、新たなことを学び続けることを忘れ寡占化に動けば、市場とのギャップを狙う新たな参入者のリバースイノベーションによりその立場を追い落とされることも理解できた。

その市場の現状を正しく理解し、その市場にあった方法をとる。
本書の考えを突き詰めていけば当たり前のことだが、組織のしがらみによりできないことが多々ある。
改めて組織として、多様性を許容する組織の必要性、伝える力の重要性を実感した。