農業をやって田舎暮らしをしたい?そりゃムリだから

関東地方の某都市から、中国地方の地方都市に移住して来てそろそろ4年になります。我ながらかなり上手に田舎に溶け込めたと思いますし、これからもこの町で暮らすんだろうなという実感もあります。

ところが、この4年の間に伝え聞く限りで数組のご家族が、希望を胸に都会から移住されたもののどうも思ったような生活が出来ずにもがいているというか、地元の人に爪弾きにされているというか、中にはもう田舎暮らしを諦めて都会に戻ると決断をした人もいるようです。

そのようになってしまう理由は様々あるんでしょうが、私が傍で見ている感じではいくつかの共通点があるようです。このほとんどは幻想なんですね。田舎暮らしに対する淡い期待というか、勝手な妄想というか、単なる世間知らずというか、想像力の欠如というか、無邪気に自分勝手な想いを抱き、それと現実とのギャップを目の当たりにしてショックを受けるというケースが多いようです。これから田舎暮らしをしたい、しよう、と考えている方はこのあたりを知っておくとミスマッチが減ると思うんですよね。

まずは、都会の人が一度は考える、「田舎に暮らして農業をやるぞ」という幻想をブチ壊してみましょう。

一番多い勘違いというか、妄想というか、現実には成立しない幻想がこれです。みなさん農産物の末端価格ってチャンと理解していますか。世界的にスゴく高いと言われている日本のお米だって、10キロで5000円程度ですからね。感覚が掴めない人に解説をすると、田んぼ1反(約300坪、1000平方メートル)から採れるお米は、化学肥料をチャンとやって、除草剤を撒いて雑草にやられないようにして、8俵(480キロ)採れたら上出来だと言われているんです。末端価格で直接エンドユーザー(つまりお米を食べる人ね)に販売したとしても1反からの売り上げはたったの24万円ですから。都会の人にイメージしづらいんでしょうが、田んぼ1反の広さに東京では10軒の建売住宅が建つ、そういう大きさですよ。だって一辺31.6メートルの正方形が1反なんですから。この大きさを人力で、つまり機械を使わずにやろうとすると田植えに軽く2日は掛かります。最初のうちは、終わった後に太ももがパツパツになって階段を降りられなくなるかも知れません。

農家資格を得るためには、本土の場合5反の田畑が必要ですから、この5倍の面積をやったとして売り上げは最高で120万円です。というか、これもまた幻想で、普通は採れたお米をJAに卸すわけでそこでの買い取り金額は10キロ2000円程度ですから。つまり1反やって96,000円の売り上げって事です。10倍の面積をやっても100万円に届きません。そしてここには苗のコスト、化学肥料代、農薬代は含まれていないんですから。これでどうやって生計を立てることが出来るんでしょうか。どう考えても不可能ですよね。では田舎に暮らしている農家の人達はどうやって生計を立てているのかというと、これはほぼ全員が兼業農家として外でおカネを稼いでいるんです。そちらの収入がメインで、農業の方はお小遣いと助成金稼ぎにやっているんです。

では田んぼではなく畑で野菜を作ったらどうかと考える人もいるでしょうからこちらも解説をしましょう。野菜は手間が掛かるんです。お米って実は最も簡単な農作物なんですよ。化学肥料と除草剤を撒いて田植えをしたら、あとはお水の管理以外にやることはありません。ひたすら稲が大きくなるのを見守って、秋の収穫(稲刈りと脱穀)を待つだけなんです。だからこれは素人でも簡単に出来るんです。ところが野菜はそうは行きません。それぞれの野菜ごとに土作りが異なるんです。例えばホウレンソウは酸性の土を嫌うので石灰をかなり撒いて中和させるとか、ナスは肥料食いなので元肥、追肥をしっかりやるとか、瓜系の野菜は連作障害が烈しいので場所を変えるとか、そういう知識があって、さらにそれに合わせて作業をしなきゃならないんです。おまけに途中で支柱を立てたり、摘果したり、受粉させたり、土寄せしたりと収穫までにものすごく手間が掛かるんです。ですから、畑を1反なんてやったら、スゴく忙しくなるでしょうね。

そうやって頑張って作っても、JAに卸すのでは全然おカネになりませんから。お米よりも収穫までのサイクルが短いのと、シーズン毎に異なる作物が出来るのとでおカネの出入りはありそうですが、年に100万円の売り上げを作るのは簡単じゃありません。

そもそも農業をやるのにどれくらいの経費が掛かるかを知らない人が多いんです。まさか鍬とスコップがあれば出来るって思ってませんよね。1反の田んぼや畑を耕すのを人力でやったら毎日やって1週間は掛かると思います。(戦前の機械化される前の農民で、若い人元気な人で1日1反耕したら大したもんだって言われたらしいですから)ということは農業用の機械を買わなきゃならないんです。新品で買うと一番安いヤツで120万だそうです。お米はもっとおカネが掛かります。田植えには田植機が必要ですし、稲刈りと脱穀にはコンバインが必要で、田植機は一番安いヤツで20万程度、コンバインは150万だそうです。

こんな経費をペイさせるには、相当大規模にやらなきゃなりませんし、もっと言えばJAに卸しているようじゃお話にならないんです。ここがもう一つの盲点で、作ったお米や野菜を誰にどうやって販売するのか、という視点が欠落している人が多いんです。無農薬で美味しい野菜を作ったら飛ぶように売れるはず、と考えていたらその人の脳みそはお花畑ですよ。全国の誰が、どうやってあなたのことを知ってくれるんですか?同じように無農薬で作っているプロとの差別化はどうするんですか?こういうマーケティングの視点を持って農業に参入する人って驚くほど少ないんです。みなさん作りさえすればどうにかなるって思ってるんですよね。イヤイヤ、どうにもなりませんから。良いところ、地元の産直市場で売ってもらえればラッキーで、それさえも産直市場にはプロが作った見目麗しい農作物が並んでいるわけですから、それらとの競争に勝てるかどうか(勝てなければ売れ残りということ)を考えなければなりません。昨日まで都会でサラリーマンをやっていた人が見よう見まねで作った野菜と、その道数十年のプロが作った野菜では、味はともかく見た目という点では敵いませんから。味って言っても、収穫して翌日売り場に並ぶようなら違いが分かる人はほとんどいないでしょう。

余談ですがここだけの話、農産物って収穫してから遅くとも半日以内に食べるから美味しいんですよ。サツマイモなど干した方が美味しくなるものもありますが、サラダにするようなフレッシュな野菜は採ったその場で食べるのが一番美味しいのです。スーパーに並ぶ野菜がマズいのは、収穫してから時間が経っているからです。それなら採ったものをすぐに配送したら売れるのかというと、宅配便を使った配送はとにかくコストが掛かるんです。中国地方から東京にダンボール一杯に詰めた野菜を送ると、送料だけで1000円以上掛かります。オマケに当日は届きませんから。つまりあなたの手作りの野菜を買いたい!という人が都会にいても、野菜の値段以上の送料を負担することに同意してもらわなきゃビジネスにならないんです。オマケに翌日着ですから、味の違いは分かりづらいですしね。

農業をやるための、農地の確保はおカネで解決出来ても(離農者はたくさんいますから)、土地のメンテナンス、実際の農作業、お客さんを見つけてくるマーケティングと販売、ビジネスとして継続させるための経営、これらすべての歯車が噛み合って初めて農業として成立するわけで、これを一気通貫で考えて全てのプロセスに対策を打っている人ってほとんどいないんです。というか、真面目に考えたら「こりゃ不可能だ」という結論になるのが当たり前なんですから。

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舛添氏辞任に思うこと。

舛添さんが辞めちゃいましたね。この件についてはあえてコメントをしていないかったんですけど(ツイッターでちょっとだけ書きましたけど)、これで彼の政治生命は終わりましたね。でもこれって典型的な日本的イジメだって何人の人が気付いたんでしょうか?

  ■ 舛添は早く辞めろ

と叫んだあなたは、いじめっ子の尻馬に乗っていじめられている人をからかったり、いじめているガキ大将にお追従をしたり、さらには調子に乗って自分もいじめられている子を叩いたりするのと同じことをやってしまったって気付いていますか?

そもそも彼に辞めろと言った人は、政治資金の現実を知っているんですかね?

舛添より酷かった石原慎太郎都知事時代の贅沢三昧、登庁も週3日! それでも石原が批判されなかった理由
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0509/ltr_160509_7456204490.html

竹下復興相 政治資金で「酒・たばこなど」に40万円 麻生財務相は同じ店で「消耗品代」
http://www.sankei.com/affairs/news/141128/afr1411280047-n1.html

伊吹氏の政治団体も不適切処理 事務所費で飲食代
http://www.asahi.com/special/060926/TKY200701100301.html

極めつきはこれ。

舛添が公私混同で辞任なら安倍首相も…政治資金でキャバクラ、ウニの爆買い、コスメにジュエリー、ガリガリ君
http://bit.ly/1U7ZCJl

こんなのちょっとほじくったらいくらでも出て来るんですよ。不適切といえば舛添氏と全く同じレベルで不適切なんですけど。舛添辞めろ、と言った人はこれらの政治家にも辞めろと叫ばなければフェアではありません。

そもそも政治資金って、使い途が厳密に限定されている性格のおカネじゃないんですから。あくまでも本人が、これは政治活動に繋がっているのだと考えるのならそれはすべて政治資金として使える性格のおカネなんですよね。

だから飲み食いに使おうが、ホテル代に消えようが、飲み食いの最中に政治家としてのスケジュール確認をしていたとか、ホテルで今後の政策についての思索を深めていた、と言ったら誰にも咎められないんですから。彼に不適切だと言った人は、何を根拠に不適切だと言ったんでしょうか。

もちろんこのように使途が限定されていない政治資金のあり方は問題で、政治資金規正法の改正はやるべきだと思いますけど、それとこれとは話が別ですよね。現行法の中では違法性を追求出来ないんですから、使い途を理由にここまでギャーギャー騒げる理由なんて無いはずなんです。

これはスゴく大事な極意なんですけど、大衆がヒステリックにギャーギャー騒いでいる時には、自分は決してその尻馬に乗らないように自分を躾けるのって、人に操られない生き方をしたい人には必須のスキルですから。みんなが同じ方向を向いて、同じ言説を叫んでいる時には、努めて冷静になってそれとは真逆の方向を向いてみると、この世の真実が見えて来るのです。

今回の件で私は積極的にテレビに接していた唯一のジャンルであるニュースですら、もう見たくなくなりました。この件によって、日本のマスゴミは死にましたな。日本人の民度ってマスゴミによって低下させられているように気がするんですよねぇ。

そして今回都議会で舛添氏を叩いた政治家は、須く率先して自らの政治資金収支報告書をネットに晒すべし。そして自らは全く不適切な使い方をしていないことを証明すべし。万一不適切な使い方が発見されたのなら都議を辞職しなきゃいけません。マスゴミも辞職するまで繰り返し、しつこく、何度でも、報道を見ている我々が気持ち悪くなるまで続けないとダブルスタンダードですから。

当然マスゴミ各社に於いても、自社で不適切なおカネの使い方が見つかったら、その社員は必ずクビにしなきゃいけません。接待費だと申告して自分たちの飲み食いに使った事が無かったのか、を全社を挙げて調査して頂きたい。特にNHKには、税金も投入されていますし、視聴料という形で我々から直接おカネを取っているのですから、不適切な支出は決して許されません。

彼を叩いた学者たちも、自分が勤務する大学で不適切なおカネの使い方をしていなかったのかを調査すべきです。年度末に予算を使い切るために、意味の無い商品やサービスの購入をしたことが無かったのかを調査し、大衆がこれを不適切だと言ったら大学教授を辞任すべし。特にこれが国公立大学なら、税金が使われているので場合によっては横領で告発するくらいの勢いでやって頂きたい。

舛添氏のやった事って、次元的にはこれと同じですから。この政治ショーを見て、拍手喝采し、彼の辞任によって溜飲を下げた一般大衆は、自らを振り返り公明正大、清廉潔白、おカネについて一切汚いことをやっていないと断言出来るんですかね。

聖書のヨハネ福音書8章7節に似たような寓話があるんですな。

http://recoveryversion.jp/read_List.php?f_BookNo=43&f_ChapterNo=8

姦淫の罪で捕まった女性をどう罰するかという話になった時に、イエスが「この中で罪無き者が、まず石を持て打て」と言ったんですが、こういう気持ちに誰もなれなかったんですかね、マスゴミ界では。しかもこの場合、厳密にいえば罪に問えないグレーゾーンなんですから。

舛添氏にも対応について問題があったと思いますよ。というか、彼の中ではこの程度のことでそこまで追い詰められることはないだろうと、高を括っていたフシがありますね。だってオレだけじゃなくてみんな同じようにやってるんだから、なんでオレだけが叩かれなきゃならないんだよ、って思いますよね。その気持ちは良く分かります。もっとヒドい人はたくさんいるはずですから。それがあの高飛車な記者会見に繋がったわけですが、事件発覚当初から私はツイッターで、

  ● ネット司法の力を侮っちゃアカン

って書いていたんですよ。火の手が盛んになる前にキッチリと消火活動をしておかないと、ネット司法が次から次へと新たな不都合な事実をほじくり出して、火に油を注ぐよ、その火の大きさが臨界点を超えると辞めるまで収まらなくなるよ、と予言していたんですが全くその通りになってしまいました。その意味では最初の応手が大悪手だったんですね。

最初に海外出張での費用問題が取りざたされた時に、「私もなんでファーストクラスなのかと思ってましたけど、慣例で昔の知事さんも同じだって聞いたので、そんなものかと思っていたんですが、やっぱりこれはビジネスクラスにするように規定を変えます」って言ってたらそれでお終いになったはずで、その後の政治資金云々という話にはならなかったと思うんですよね。

私が舛添氏なら、どうせ政治生命が絶たれるのなら一蓮托生道連れにする覚悟で、この政治資金の使い方についてアドバルーンをぶち上げたと思います。だって国会議員を含めて、ほぼほぼ全員が真っ黒な状態なんですから。政治の世界の実態はこうなのだと、さらに火に自ら油やガソリンを撒いて、この問題を全政治家レベルに広げてしまえば、局面は大きく変わったと思います。こういう時には相手が指す手の選択肢を極限まで広げちゃうんです。そうしたら相手が間違う可能性が出て来るんですから。

これをやっていたら、なんだよ、舛添だけじゃないのかよ、全員やってるんじゃん!って話になって、矛の向き先も変わったと思いますよ。その場合はもちろん知事は辞めちゃだめで、都議会を解散すべきでした。議会を解散して時間を稼いで、その間にテッテー的に他の政治家の証拠を集める、それをマスゴミとタイアップしてジャンジャン流す、その結果、政治資金についてあるべき姿を国民が議論したくなる、世論が騒ぎ出すという状態を作れれば、これはこれで一定の仕事をしたと言えたんですけどね。政治資金の問題は昔から深い闇に閉ざされていて、当事者以外は全く実態が分からない状態が続いていたわけです。ここに一石を投じるどころか、世論の声を使って強制介入し、法改正をやるところまで盛り上げたらこれは一つの業績ですから。

どうせ政治生命は絶たれたわけですから、次の選挙を考えずに足を止めてパンチを繰り出せば、自身のこともそこから活路が見出せたかも知れなかったんですけどね。ま、学者はそういうケンカが下手ですからねぇ。最後は腰が引けちゃったんでしょうか。これは非常に残念でした。

何はともあれ、短い間でしたがお疲れ様でした。

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おカネ持ちはなぜロレックスを買うのか?

サラリーマンを辞めて自営業者になって今年が6期目なんですが、6年も会社をやっているとついつい習慣になってしまうことがあります。それはおカネを使う時に、「これって経費になるのかな?」という振り返りです。

パソコンや携帯電話、各種ソフトウェアに自動車関連は揉めることなく経費になりますから、会社に利益が出ているのであれば躊躇せずに買えるようになりました。私の仕事柄、他の業種に比べて経費の算入範囲が広いのですが、それでも絶対に経費にならないというものがあります。それが腕時計なんですね。

壁掛けの時計や、目覚まし時計は経費になるんですが、腕時計はどうやってもムリなんですね。これが経費になるのなら、毎年高級アナログ時計を買い足してやろうかと夢想するんですが、こればっかりはムリなので、独立後ひとつも買っていません。

という経費の世界の決まり事があるのにも拘わらず、おカネ持ちの人って高級時計を買うのでしょうか?高級車は分かりますよ、だってほとんどの場合経費になりますから、つまり自分の財布は傷めずに買えるわけですから。でも時計の場合にはそうじゃないわけです。フツーそれならそこで高いものを買う理由がなくなっちゃうんです。よほどの時計好き、というのなら理解出来るんですが、ブランド名すら知らない人が買っちゃうわけです。

特に好きでもない、詳しいわけでもない、しかも経費ならないというジャンルに数十万から、ものによっては百万円以上のおカネを投じる理由がどこかにあるんじゃないかと思いませんか?おカネ持ちならではの、高級時計を買う理由があるはずなんです。

と考えて、いくつか仮説を立ててみて検証してみたら、どうもこれじゃなかろうかという理由が見つかりました。

おカネ持ちって結局のところ、「オトクなもの」が好きというか、そこにおカネを払うわけです。オトクというのは、払った以上の何かを手に出来るか、安く手に入るかという話です。高級腕時計を買うと買った後に払った以上の何かを手に出来るのか?高い時計だからってより正確に時を刻むなんてことはないんです。その方向性なら電波時計が最強ですから。機能が多いわけでもありません。そっちを欲しいのならiPhoneでも買った方が良いと思います。そうなると考えられるのが、雰囲気とか、満足度とか、見栄とか、そういう要素になるんです。で、これは確かにロレックスの金無垢の時計をジャラジャラ言わしていれば、ハッタリも利くし、場所によってはリスペクトもしてもらえそうです。でもそれって、「オレは見栄なんて張らないんだよ」という人には全く刺さらない要素ですよね。

私は永らくここで思考が止まっていたんです。だってもう一つの理由となる「安く手に入る」というのは最初から、「だって高級腕時計なんだから安くないじゃん!」と言って思考停止していたんですから。

そして今回、ちょこっとネットで調べてみたら、面白いことが分かったんです。

結論を先に書くと、実は高級腕時計って、イニシャルコスト(最初に掛かるおカネ)は確かに「高級」ということでお高いんです。ところが、これを数年使って中古で売る時の値段がべらぼうに高いんです。つまり、数年使って売った場合の戻ってくるおカネも高いので、実質的にはとってもリーズナブルに使えたことになるんです。

例を挙げて解説すると、高級腕時計の最右翼であるロレックスというブランドがあります。ここで人気のサブマリーナという海に潜ったことがないダイバーが好きそうな時計があるんですね。

Submariner116610

面倒なことにこういう高級腕時計って、同じモデルでも微妙に細かいところに違いがあって、それによって中古の価格がガラッと変わるんですね。そういう特殊なケースで論じても意味が無いので、ロレックスの公式ページから現在フツーに売っているモデルを使って価格調査をしてみました。このサブマリーナというモデルでは、Ref116610というのが特別仕様でもない、一番出回っている数の多いヤツみたいなので、これで価格をみてみましょう。ちなみにこのモデル、2010年から売られているみたいです。

まずは誰でもやるカカクコムでの比較です。ここで検索すると最安値が825,000円程度であることが分かります。まさに高級時計にふさわしい価格ですな。セイコーとかシチズンで似たようなヤツを買うと50,000円でお釣りが来るんじゃないでしょうかね。

そして今度はこのモデルの買い取り価格をグーグルで検索すると、相場がなんと700,000円から730,000円となるんです。(ロレックスの買い取り専門業者のサイトをいくつか確認したんですが、だいたいこのレンジでした)

ここで注意が必要なのは、腕時計は自動車と違って「何年落ち」という概念がないことです。自動車なら初回登録から1年経つごとに価格が安くなり、税法上6年が経過すると簿価は1円になるんですね。当然中古の買い取り価格も登録した年から時間が経てば経つほど下落します。これを値落ちというのですが、腕時計にはその概念がほとんど無いんです。チャンと手入れをして(といってもキズを付けない、定期的にオーバーホールをする程度の話です)保存していれば、5年前に買おうが、6年前に買おうがほとんど買い取り価格に差が出ないんです。

つまり、ここで表示された中古の買い取り価格って、このモデルが発売された2010年製であっても、平たく言えば6年使った時計であってもこれくらいのレンジで買い取ってくれるということです。ってことは、もし83万円を出してこの時計を買ったとして、それから6年間使い続けてそろそろ飽きたからこれを売るか、となった時に70万円くらいで買い取ってくれるということですよ。その差額は13万円、これを6年で割ると、年にたったの2万円ちょい、でレンタルをしたのと同じ意味になるんです。

年にたったの2万円程度で80万円分のハッタリがかませるのなら、これはオトクと言えるんじゃないでしょうかね。

さらにスゴい事に、モデルによっては価格が変動して買値よりも高く売れてしまうモデルもあるんです。例えばロレックスのデイトナというモデル。

daytona

このうちRef116520というモデルは2005年に発売されたのですが、当時は117万円がカカクコムでの最安値だったんですね。それが今ではなんと1,546,000円!
http://kakaku.com/item/51609010179/pricehistory/
で、この時計の買い取り価格はいくらかと調べたら、110万円から125万円。ってことは、2005年に117万円で買った人が10年以上使って今売れば、買ったおカネがほぼ全額(場合によってはそれ以上)戻って来ることになるんです。
なるほど、こういう高級腕時計って動産としての側面があるんですね。ちなみに、ロレックス以外にも、パテックフィリップやフランクミューラーといったブランドでも同様の傾向が見られました。今の時代、銀行におカネを積んでおいても何もなりませんからねぇ。レンタル料を払うつもりで買い、数年後に売るということを繰り返せば、本当にリーズナブルに高級腕時計を楽しめるんですね。

おカネ持ちってそういうところに目端が利いているんですね。

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少子化問題の原因は経済問題でしょ。

専業主婦になりたい女子よ!現実のアラサー男子の年収を知ってる?
https://locari.jp/posts/43865

賃上げも国民の実感なし、上昇分はどこに消えた?
http://blogos.com/article/154735/

高齢者世帯の5割が年金収入2百万以下! 現在40代以下の人々は「死ぬまで貧困世代」
http://biz-journal.jp/2016/01/post_13286.html

この三つの記事は読んでおくべきです。

実は日本の少子化って、ここに原因があるんだと思います。そもそも家族を養う、子供を育てる、進学させるために必要な経済力を30歳の時点で持っていなければ、人口増になる為に必要な、3人目の子供を作れるわけがないんです。

女性だって30歳を超えて結婚して、そこから3人も産めるとは考えないでしょう。

私の母親が私を産んだのは彼女が24歳の時です。当時は第一子をこれくらいの年齢で産んでいたのです。だから2人は最低、3人は当たり前、場合によっては4人目もという話になるわけです。

30歳で子供どころか奥さんを食わせられなきゃ子供どころか、結婚すら出来ませんよ。ま、私も30歳当時はこれ以上に経済的に悲惨で、脳内に結婚という概念が横切ったこともありませんでしたから。

で、どうにか結婚をしたとしても、二番目のリンクにあるように実質手取り以上に、社会保障費の負担額の方が増加分が大きいとなれば、生活は苦しいに決まっています。ここで一念発起して社会に流されないように生き様を変更すればまだどうにかなるんですが、定年まで流されっぱなしの人生を送ると、最後のリンクのように悲惨な老後がやって来るわけです。

それを感覚として理解しているから、怖くて子供を産めないというのが、出産適齢期の男女に共通する思考じゃないかと思います。っていうか、若い頃に勢いだけでできちゃった婚をしたカップルを横目で見れば、そこには厳しい生活臭が漂うライフスタイルが伝わってくるわけです。

しかもこの状態で生活の基盤が都会にあるなんて話になると、おカネ以外に何かを手に入れるツールは存在しないんですから、生きるのが辛くなるわけです。これが田舎なら、おカネが無くても食い物を手に入れる手段があるんですけどね。

一億総活躍社会を標榜するのなら、ジジババじゃなくて、これからも税金を払い続ける若者に手厚い政策をしないと、ますます子供を産めるカップルが減少しますよ。ま、私もかつてはそのクラスタの一人で、どうにか結婚は出来たものの子供との縁は切れちゃったわけです。

20代とか30代の前半にムリして結婚して、子供をもうけていたら、間違いなく今は貧困のド真ん中で生活苦に喘ぐことになったでしょう。その結果、腹いせで奥さんにDVをしているか、子供に虐待を働いていてもおかしくありません。貧すれば鈍するってそういうことですから。おまけに貧が昂じると学びにさえおカネを使えませんから、貧と苦のループから抜け出すことが出来なくなっちゃうんですよ。ここが一番怖いところです。

いま私にどのような苦難が襲って来てもそれを乗り越える自信があります。なぜなら、その苦難を乗り越える知識と心構えをインストールすれば良いということが分かってしまったからです。そういう知識と感覚と心構えを身に付けるために、ベンツ一台分以上のおカネを使ってきたからです。

そこにおカネと時間を使ってきたから、結婚が遅れ子供がいないという現実になったわけです。つまりこの問題は日本ではトレードオフになっちゃってるんですね。結婚を遅らせ場合によっては子供も諦める代わりに、生活を立て直して自分の足で立って生きることが出来るようになるのか、勢いで結婚しちゃって子供は持てたけど、その後の人生は長く、辛く、厳しいものにするか、という選択を迫られているわけです。

私は当時そういうお相手がいなかったので、必然的に前者を採る以外になかったのですが、相手がいる人は悩みどころですよね。相手はいる、子供も欲しいし好きだ、でもウチの会社の規模だと年収500万円も難しそうだとなると、現実問題躊躇しちゃいますよね。だって今や子供一人を大学に行かせるには、最低でも1000万円は掛かりますからね。この上、自分たちの老後の資金までどうにかしなきゃならないとなれば、結婚や子供を諦めるという選択をせざるを得ない人はたくさん出ると思うんですよね。

こういうケースでの処方箋は、所得を増やすか、支出を減らすしかないんです。このどちらかを真剣に考えないと、流されて悲惨な人生になっちゃうんです。ちなみに後者の選択肢としてあまり知られていないのが、都会から田舎への移住です。これは劇的にライフコストを抑えられます。東京からの移住だと場所によっては半額くらいになりますから、収入が多少減ってもお釣りが来ます。なんたって住居費と食費が違いますから。

こういう状況を知って、政治に期待したり、文句を付けても何も変わりませんよ。自分のことは自分でどうにかしなきゃならないんです。誰かが良きに計らってくれるだろうと考える人は決して幸せになれませんからね。

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やっぱり豊かな田舎暮らし。

稲刈りにかまけていて畑の世話をまるで忘れていました。家から畑を覗くと、収穫を待っている野菜たちが「早く収穫しろよ」と急かします。で、久しぶりに気合いを入れて収穫をしてみたところ、家族じゃ食べきれないほどの野菜が採れました。

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まずはボウル一杯のエダマメ。今年はどれだけ食べたんだ?ってくらいの大豊作で、たった250円で買ったタネから毎週食べきれないほどのエダマメが採れます。この分だとあと2回くらいはこの量が採れそうです。右側の白いのが間引いたカブで、これくらいなら刻んでサラダに入れるとちょっとしたアクセントになります。赤いのがハツカダイコンで、こんなに巨大になるまで放置しちゃいました。紫の細長いのがナス。肥料をやっていないので細いのですがその分皮が薄くて食べやすいので、お浸しにでもしましょうかね。

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同じナスでもこちらは別の畝で作ったモノで、夏までは全然実を付けなかったんですが秋になったら元気になってジャンボサイズのナスをこれでもかと付けてくれます。これ、たしか50円の苗を1本だけ買って、テキトーに畑の端に植えただけなんですけどね。右側の白いのが間引いた大根。これくらいのサイズだと葉っぱが柔らかくて美味しいんですよね。今年の冬用に10本ほどの大根を栽培中で、これだけあると春先まで大根を買う必要は無くなります。右側のはピーマンじゃなくてパプリカです。苗を買った時には赤い色のパプリカだって表示してあったのに、畑に植えたらひたすらフツーのピーマンが出来てしまい苦笑い。これまた刻んでサラダにしましょう。

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本日のメインはこれ。今年の4月に植えたサトイモがようやく収穫期になりました。親イモと子イモを合わせると15個くらいの収量だったんですが、これをイカと一緒に煮ると椅子から落ちそうなくらい美味しいんです。上に載っているのはコンパニオンプランツとして一緒に植えたショウガです。これも豚肉を巻いて囲炉裏で炙ったら気が遠くなるくらい美味しいんです。

以上全て、完全シロートが、テキトーにタネを播いたり、買って来た苗を植えただけで収穫出来たお野菜です。農業研修なんて行かなくても、自分が食べる分ならこうやって作れます。というか、大地がお恵みを下さるのです。これからの時代、こういう土地を持っている(私の場合には借りているんですが)のって、新車のフェラーリを持っているより価値が高いと思うんですけどね。

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梨狩りというビジネスモデルをどうするか?

シルバーウィークに山口に行って、何か体験型のアクティビティーをと想い、梨狩りに行きました。入場料600円は分かる。食べ放題ですから、と言われて「持ち帰りはこの袋に入れてくださいね」と言われ、ここでは持ち帰りの料金についての説明は無かったわけです。甥っ子がガシガシと梨をもぎまくり袋一杯にしてしまった。4人全員が持ち帰りの袋を下げて出口まで来たら、「では重さを計りましょう」と言われて正気に戻ったわけです。結局1キロあたり700円と決して安くない金額であり、家族全員分で15000円に。

確かに確認をしなかった我々にも落ち度はありますよ。まさかタダだとは思わなかったけど、キロ700円って全然安く無いんですよね。これって商売のやり方としてはスゴく稚拙だと思うんですよ。

中には、怒り出す人もいるんじゃありませんかね?っていうか、その梨園では奇妙な光景を見たんですよ。プラスティックの大きめのケースに、紙に包まれた状態でもがれた梨がビッシリ詰まっているわけ。これってこれから出荷する分なのかな?それにしては、梨園のずいぶん色々なところにこのケースが点在しているなあと感じたんですが、たぶんこれって梨狩りでもいだは良いけど、最後のお会計のところで予想以上の価格になってしまい、突き返された梨たちじゃ無いのかしら?

梨園には梨を食べた後のクズを捨てるゴミ箱が設置されているんですが、この中には一口だけ囓って捨てられている梨たちがたくさんあるんです。最初はなんて勿体ない事をするんだろうと思ったんですが、穿った見方をしたらこれって、出口でもいだ梨にお金が掛かると知ったお客がキレて、「園内で食べるのは食べ放題だから良いんだよね」って事で、一口食べては捨てるということをやった痕じゃ無かろうか?と思うんですよ。

キロ700円が正規の料金なら、堂々と最初に、「もいだ分はキロ700円ですよ」と言えば良いんです。一切何も言わずにもがせて帰りの出口でこれを伝えると揉めるお客が出ると思うんです。で、そういうお客さんって絶対に後でdisりますから。それってスゴく下手な商売のやり方だと思うんですよ。

なんて会話を帰りの車でしていたら、ふと家人が、「それも作戦なんじゃないの?」と言ったのですぐには理解出来ませんでした。あ、そうか、そうやってタダだと思わせてもいでもらって買わずに置いて行ったって事は、これはタダでお客さんに梨の収穫を手伝わせたのと同じだ!そこまで考えていたのならスゴい経営者だと思います。

でも、このやり方は私の趣味じゃありません。私ならどうするか?お客さんに楽しんでもらって、ワクワクしてもらって、そして喜んで梨を持ち帰ってもらう(もちろんお金を払ってね)には、どういうプロモーションが必要か?

例えば、もいだ梨が3キロピッタリだったら(プラスマイナス50グラムまではOK)、それはタダで持って帰れます。でもこの範囲に入らなかったら1キロ700円を払ってもらいますよ、というゲームにしたら外れても文句を言わずにおカネを払いますよね。しかも3キロくらいなら家族で数回食べるのにピッタリの分量ですから、喜んでゲームに参加するんじゃありませんかね?

で、もしピッタリ3キロだったら、そのお客さんはどうすると思いますか?これ、絶対に写真を撮ってフェイスブックやツイッターにアップすると思いませんか?その写真に梨園の名前や住所が書いてあれば、これは宣伝してもらっているのと同じです。確かに2100円で売れたかも知れませんが、その分を宣伝に回したと思えば、梨園の方としてもムダ金にはならないんです。

もちろん、ピタリ賞で梨を持ち帰った人は、帰宅したら必ず友人たちにその思い出を話すはずです。その時には絶対に楽しい思い出として話すと思うんですよ。そういう口コミが次のお客さんを呼んでくるわけです。

みなさんが経営者ならどちらの施策を実施しますか?お客さんを騙して梨の収穫を手伝わせる(でもお客さんは不愉快になって、それを誰かに伝える)のが良いのか、損して得取れの精神で楽しんでもらい、宣伝をしてもらうのが良いのか?私なら絶対に後者を採るんですけどね。

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やっぱり田舎暮らしは美味しい。

田舎で暮らしていると時たますんごい食材に出逢えます。といってもゲテモノの類じゃ無くて、真っ当な食材なのですが、これを都会で手に入れようとしたらいくら掛かるんだろう?と考えるとビビってしまうそんなものが、アッというお値段で買えたり、場合によっては頂けたりします。

今回ゲット出来たのは地場の天然松茸です。私の住んでいる辺りは、この時期になると松茸の直売所が出来たりするんですが、噂では中国産やカナダ産の松茸が混じっているそうで、ホンモノの松茸はやはり貴重品らしいんです。ちなみに、中国産の松茸でも、隣に地場の天然物の松茸を置いておくと香りが移ってホンモノと区別がつきにくくなるらしいです。

このホンモノの松茸が買えるんじゃけどどうする?という電話が昨日入ったんです。こういうのは一丁かんでおくのが我が家の習慣なので、とりあえず買いますと言いつつも、でもやっぱり高いんですよね?という話になり、相場を考えて今回は1万円分でお願いします、ということになり届いたのがこの分量です。

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偶然ですが、その前の日に松茸の直売所を覗いたんです。そうしたらこの半分の量で3万円でしたから。それでも銀座のデパート価格の半額でしょう。それがなんと、1万円ポッキリで10本以上の松茸が来てしまいました。ハッキリ言って、こんなにたくさんの松茸を買ったことはありませんし、この太さの松茸をガブッと食べたこともありません。普通はこのうちの1本を家族で分け合って食べる、これくらいが限界ですよね。ところが今日はガブガブ、ゴリゴリとかぶりつけるわけです。

家人はこれをどう料理しようかとネットの検索に余念がありません。せっかくだから今までやったことがない食べ方にしようということになり、本日のメニューは松茸のバターソテーと、松茸フライになりました。まずはバターソテーから。

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これ、一人一本ですから。あり得ません。バターの香りに松茸の香りが被さって絶妙のハーモニーを奏でてくれました。これお店で食べたらいくらするんだろう?

お次は松茸フライです。matsutake2

フライにして衣でカバーすると香りが逃げないんですね。ガブッと噛んだ瞬間に口の中に松茸の香りが溢れ出てきます。ホンモノの松茸ってこんな香りがするものなのね・・・。根がビンボーなもので、こういう味に慣れていないんですよね。今日はこれで大満足なので、残りの大ぶりの松茸は翌日松茸ご飯と土瓶蒸しで楽しむ事になりました。

都会じゃこういう楽しみは絶対に出来ませんよね。

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これはどういうこと?

シルバーウィークに山口県の方にキャンプに行ったんですが、その途中で見かけた田んぼの風景に驚きました。このあたりではちょうど今が稲刈りの時期で、稲穂はまさに黄金色に輝いていました。その風景は田舎暮らしをしてから見慣れたもので、全く違和感が無かったんですが・・・

ある集落の辺りを走っていたら、いつもの見慣れた田んぼとは全く様相を異にした風景が飛び込んできました。

え?稲刈り前の田んぼで、稲が全部倒されている・・・
この倒され方を見ると誰かが意図的にやったとしか思えません。

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初めはミステリーサークルか?と思ったんですが、そういう模様は全く無くて、かなり猥雑な感じで倒されているんです。車で通過した時にチラッと見えるだけなので、これが稲を刈った後に倒したものなのか、刈る前なのかは分かりません。で、車を駐めて見に行きました。そうしたら、

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こんな感じでまだ刈り取られていませんでした。つまり、刈り取る前に誰かが倒したという事です。こういう田んぼがこのエリアではポツポツと、割合で言うと1/4くらいの田んぼでこうなっていました。でもどう考えても合理的とは思えないんですよね。だって全体の光景は、

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こんな感じですから。これでどうやってコンバインを入れるのか?というか、こうするとどんな良い事があるだろう?しかもこうやって倒してあったのは、山口県でもほんの一部の田んぼだけだし・・・

なんらかのメリットがあるのなら、そういうのは文化として伝播するはずなんですよね。それが伝播していないということは、大したメリットは無いということで、それならどうして未だに続いているのか?山口県出身の方で理由が分かる方は教えてください。

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オートキャンプ場に行って来ました

さっそくキャンピングカーで出動して来ました。
まず最初は近場の方が良いだろうということで、山口県の十種ヶ峰(とくさがみね)オートキャンプ場を選択しました。オートキャンプ場って行ったことが無かったので、基準も何も無かったんですが、あえていうならAC100Vの電源があったということです。100Vの外部電源を利用出来ると、キャンピングカーって自宅と同じ状態になるんです。夏ならエンジンを切ってもエアコンが使えますから。

ところがこれはちょっと失敗でした。このオートキャンプ場がダメだというのでは無く、1日の移動距離が長いのは運転車並びに同乗者に大変な疲労を与えるということに、やってみて気付きました。これが乗用車なら全然ラクなんですよ。ところがキャンピングカーってトラックですから。

2トントラックを荷物満載で運転するのと同じ疲労がドライバーには加わります。これが結構大変なんです。トラックってこんなに走らないんですね。2000ccのガソリンエンジンはパワーもトルクも全然無くて、ちょっとした登り坂でキックダウンしてしまいます。しかもアクセルべた踏みでキックダウンしてもちょっと急勾配の坂だと全然速度が上がりません。おまけにエンジン音がメチャメチャうるさいし。

まぁ、こういうものなのだと思って乗るしか無いんですけどね。もう一つ言えば、カーブでのロールや、道路の段差、継ぎ目でのショックも乗用車の比ではありません。交差点での右折はしっかり減速して、20キロくらいで進入しないと、同乗者はグラグラ揺られてしまいます。おまけに積載した荷物もガチャガチャ揺れますから。サスペンションもトラックのそれ(たぶん板バネ)なので、路面の荒れた酷道は選ばない方が良いと思います。

さらにネガティブなところを書くと、とにかく燃費が悪いんです。ほとんどが高速道路だったのにも拘わらず、順法走行をしたにも拘わらず、燃費は6.5km/Lがやっとです。タンクが70リットルですから、最大で450キロで給油となります。これ結構田舎の高速道路だと心配になります。中国道などでは平気で100キロくらい給油所が区間がありますからね。

ということで、キャンピングカーでそこそこ快適に走れる距離は、高速道路を使っても1日200キロだと思いました。1日で距離を稼ごうとせず、チマチマと移動するくらいがちょうどだと思いました。

で、1日目に十種ヶ峰(とくさがみね)オートキャンプ場に行く前に、立ち寄ったのがこの温泉。

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これはもう、名前だけで選びました。だって願成就温泉ですよ。そりゃ願望実現したければ行くでしょ。

温泉に入ってスッキリした後は、キャンプ場にチェックイン。初めて利用したんですが、とにかく安いのね。大人4名で2泊して1万円ちょっとなんですから。これに炭とバーベキューコンロを借りればお終いです。

写真を撮り忘れたんですが、一区画は縦横10メートルくらいのスペースで、駐車スペースはアスファルトが敷かれていて、お隣のテントを立てるところは芝生が植えられています。これって100平米の敷地ですから、これって東京あたりじゃ家一軒分の土地なんですよね。

お隣との境界のところにACのコンセントがあるので、これを車に接続したらOK。オートキャンプ場ではキャンピングカーは最強のツールです。電気とガスが使えて、冷蔵庫もあれば、家で作れるほとんどの料理が作れます。このキャンプ場は炭は売ってくれますが、火は着けてくれません。他のキャンパーを見ているとみなさん炭の火付けに苦労されているようで・・・私は炭起こし用のお鍋に炭を載せて、ガスコンロでしばらく焼くだけで、あっという間に火が付きますから呆気ないくらいです。

キャンプの楽しみはやっぱり食事。炭で炙ったらどんな食材も美味しくなります。ところがキャンプのガッカリなところは、食器がプアーになりがちなこと。瀬戸物のお皿やガラスのコップなどは割れるのが心配ですし、持ち運びも神経を使いますし、さらには食べ終わった後に洗わなきゃならないという三重苦になるため、多くの人は紙皿やプラスティックのトレーを使うわけですね。でもこれって味気ないんですよ。

私の場合には、割れても惜しくないように、ダイソーで100円のお皿を買っておいたんですが、これが大正解。やっぱりチャンとしたお皿、ワイングラス、スープ皿、コーヒーカップ、こういうのを使うと味が変わるんですよね。これは収納スペースがたくさんあるキャンピングカーならではです。

そして今回持ってきて大正解だったのは、電気ケトルです。800ccくらいのお水を3分くらいであっという間にお湯にしてくれるケトルがあったおかげで、即席のスープを作る事が出来ました。キャンピングカーについているコンロでお湯を沸かすのは大変なんですが、お湯はケトルで沸かして、具だけガスコンロで炒めて調味しておき、それをザッと合わせて味付けをしたらほんの5分ほどでかなり本格的なスープが出来るんです。キャンプ場って夜はそこそこ冷えますし、さらに野外で食べるわけですから温かい汁物があるとスゴく助かるんですよね。これもAC100Vの電源が通っているおかげです。
ゆっくり時間を掛けて夕食をしても、食べ終わったら車の中で寝れば良いだけなので、やる事はほとんどありません。これ、長時間車を運転した人にはありがたみが分かると思います。お父さん的には、慣れないトラックを運転して、キャンプ場に着いたら今度はテントを立てて、居住スペースを準備するってウンザリするものですが、キャンピングカーはベッドに寝袋を敷けば良いだけですから。おまけに夜の天気や気温を気にする必要も無いのは助かります。

こうやって1日目が終わったわけですが、キャンピングカーでの寝心地については次回書きます。

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さっそくぶつけました。

自動車の運転免許保有歴がそろそろ30年になります。四輪の事故(警察が来て事故処理をするレベル)は免許取り立ての20代前半以来全くありません。それなのに、それなのに、早速やってしまいました、キャンピングカーで。

月曜日から連休を使ってキャンピングカーでどこかに行こうということになり、まずは向かったのがダイソー。ここで何を調達したかというと、お皿、茶碗、コーヒーカップ等の食器に、収納ケース、調味料入れ、ちょっとした調理器具(おタマとか)などの小物です。キャンプというと、どうしてもプラスティックとか紙製の食器を使うことが多いんですが、これで料理を食べても全然美味しく無いんですよ。やっぱりチャンとした食器で食べたいですよね。ところが落としたりぶつけたりする確率は、日常生活の比じゃ無いわけです。

こういう時には落としても、割れても惜しくない100円ショップが大活躍なんですよね。ついでにワイングラスまで(もちろんこれも100円)買ってしまいました。コーヒーだってチャンとしたカップで飲むのと、紙コップで飲むのとでは雰囲気が違いますから。

で、こういうのを買いながら、家人と話をしたんですが、ガスコンロ以外にもうひとつ調理器具があるとバリエーションが広がるんだよねぇ、ということに。ここに追加するのなら電子レンジが一番なんじゃ無いの?という話になったんですが、さすがに600Wの交流は車内で作れません。ところがキャンピングカーって外部電源を使えるようになっているんですよね。フツーのコンセントを繋げると車内で100Vが使えるんです。そしてこれはAC電源を装備しているオートキャンプ場(ほとんどのオートキャンプ場にはAC電源が使えるスペースがあるはずです)に行けば、家庭内と同じように電子レンジやドライヤーが使えるということです。しかも車のエンジンを切っておけるので、騒音がしない、排気ガスを出さないと嬉しいことづくめなんです。

ちなみに私が購入したキャンピングカーには、AC電源で起動するルームエアコンが付いていて、電源を繋げば夏でもエンジンを切った状態で冷房が使えるんです。とはいえ、オートキャンプ場って普通は山とか海岸沿いとか、夏でも結構涼しいところに多いので、本当に使うのかどうかは微妙なんですけどね。

そんな話をしたので、ではちょっと帰りに家電量販店に立ち寄って、電子レンジの値段を確認しようということになりました。悲劇というか惨劇はここから始まります。家電量販店に向かう頃には、トラックベースのキャンピングカーの運転にもほどよく慣れて、これなら連休にちょっと遠くまで行けるかもな、なんて考えながら、駐車場に入りました。というか、正確に言えば入れなかった(笑)。

このお店は一階が駐車場になっていて、それ以外にも屋外にも駐車場があります。私はいつも平日に行くので、一階の屋根付き駐車場が満車になっていることは無いんですね。だからいつもと同じように、なんの疑問も持たず一階の駐車場に入れようとしたら、運転席が屋根の下をくぐろうとしたその瞬間、パリンと蛍光灯が割れる音がして、天井からパラパラと破片が落ちて来ました。その後に及んでも一瞬何が起こったのか理解出来ませんでした。

駐車場の高さ制限が2.2メートル、それに対してキャンピングカーの車高は2.8メートル。これじゃ入れるわけがありません。屋根が天井の蛍光灯にぶつかって割れてしまったというオチでした。幸いなことにそのままバックで下がれたので、屋外の駐車場に駐めて、お店にダッシュ。店長さんを呼んで事情を話して、掃除をしてもらい、警察を呼んでもらい、事故の実況見分と約1時間も後始末。

天井のパネルが割れてしまったので、業者見積もりになるそうです。ところがこういうお客って定期的にいるようで、副店長さんの話では、「あっち側は先週直したんですけどね・・・」とのこと。

運転歴約30年でも、車の高さに気を付けたことなんて(気を付ける必要があったことなんて)一度もありませんから、意識の上で、完全に無防備だったんですよね。それからは他の車を運転する度に、高さ制限のあるところってどれくらいあるんだろうか?と注意して見るようになりました。そうしたら屋根付き駐車場はほとんどがNGで、キャンピングカーでは駐車場は常に屋外と覚えることにしました。

もちろん帰宅後は、テプラで「車高注意2.8M」、「屋根付き駐車場進入禁止!」と作ってスピードメーターのところに貼り付けました。これが旅先で無くて良かったです。

で、結局電子レンジはあまりの重さ(軽いものでも10キロ)に、テーブルか何かに固定しないと怖いということで断念しました。調べてみて分かったのは、電子レンジを買う際には周波数フリー(50Hzでも60Hzでも使える機種)にしないと、日本中を旅することが出来ないということでした。安い機種は、周波数がどちらかに固定されているものが多いので要注意です。

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